市原仁奈「みんなのきもちになれるですよ!」

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1 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/07(火) 23:46:04.46 ID:xvGeXDyO0


※キャラ崩壊

※誤字脱字

※親の顔より見たネタ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1510065964
2 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/07(火) 23:46:58.50 ID:xvGeXDyO0


仁奈(みなさん、へいそよりおせわになってるでごぜーます!)

仁奈(市原仁奈でごぜーますよ!)

仁奈(突然でごぜーますけど仁奈、みんなの『きもち』が分かるようになりやがりました!)

仁奈(相手の手をにぎると、その人の考えてることが読めるんだー!)

仁奈(これでキグルミアイドルとしてもっと活躍できるでごぜーますよ!)

3 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/07(火) 23:47:56.37 ID:xvGeXDyO0


堀裕子「聞きましたよ仁奈ちゃん!」にゅっ

仁奈「あ、ユッコおねーさん!」

裕子「他者の『きもち』が読み取れる――それは紛れもない超能力!」

裕子「つまりはサイキックです!」

仁奈「さいきっく!? ユッコおねーさんとおんなじでごぜーますか!」

裕子「恐らくこの前、仁奈ちゃんの前で披露した私のサイキックが共鳴し、あなたの力を呼び起させたのでしょう……!」

裕子「仁奈ちゃん! これはもうサイキック修行しかありません!」

仁奈「しゅぎょー……?」

4 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/07(火) 23:50:46.75 ID:xvGeXDyO0


裕子「そう。鍛錬、修練、トレーニングです!」

裕子「仁奈ちゃん。これからあなたはサイキックトレーニングを積み、その身に覚醒した能力を自分のものとしなければならないのです!」

仁奈「自分の……? 今の仁奈のさいきっくは仁奈のもんじゃねーですか?」

裕子「サイキックイヤーで聞いたところによれば、あなたの能力はまだ目覚めて間もない状態――つまりまだ力が不安定な状態にあります」

裕子「超能力とは文字通り超常の力。とても大きなパワーです」

裕子「それはあらゆる奇跡、神秘をもたらす一方で――使い方を誤れば、大きな災厄と悲劇を引き起こすこともできる諸刃の剣」

仁奈「さ、さいあく……! 悪いことでごぜーますか……!」ガクブル

裕子「大きな力には大きな影響と――なにより責任が伴うもの」

裕子「――仁奈ちゃん。仁奈ちゃんは自分の力でそんな不幸を起こしたいと思いますか?」

裕子「人々に悲しみをもたらすことを良しとしますか……?」

仁奈「そ、そんなのイヤですよ!」

仁奈「仁奈、みんなには笑っていてほしいでごぜーます」



5 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/07(火) 23:53:17.83 ID:xvGeXDyO0


裕子「仁奈ちゃんは優しいですね」

仁奈「ユッコおねーさん……、仁奈は、どうしたらいいですか……?」

仁奈「そんなかなしいこと、おこさねーためには、どうしたら――」

裕子「ご安心ください!」

裕子「そのための堀裕子! そのためのエスパーユッコですよ!」

裕子「私とのサイキックトレーニングで、その力をコントロールできるように練習しましょう!」

裕子「それによって、サイキックの正しい使い方、付き合い方を――」

裕子「そしてなにより、自らがエスパーであるという心構え、責任感を身に着けるのです!」

仁奈「せきにんでごぜーますか! 留美おねーさんとかがよく言ってるでごぜーますね!」

裕子「私は桃華ちゃんから聞きましたね! カッコよく言うとノースリーブオブリージュです!」

仁奈「おおー! なんかパッションぽいでごぜーます! えいごでごぜーますか!?」

裕子「ずばり――フランス語ですっ!」

仁奈「ぼんじょるのー!」キャッキャッ

6 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/07(火) 23:54:40.61 ID:xvGeXDyO0


裕子「さあ仁奈ちゃん! ついてきてください!」

裕子「このエスパーユッコ――いえ、あなたの師匠、マスターユッコが、仁奈ちゃんを立派な美少女サイキックキグルミアイドルへと導いてみせましょう!」

仁奈「頑張るでごぜーます!」


「あら、なんだか楽しそうね?」


裕子「ムムッ!? この声は――」

7 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/07(火) 23:55:59.57 ID:xvGeXDyO0


兵藤レナ「おはよう、二人とも」

仁奈「あ、レナおねーさん!」

裕子「おやレナさん。丁度いい時に来ましたね!」

レナ「んー?」

8 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/07(火) 23:57:09.47 ID:xvGeXDyO0


裕子「仁奈ちゃん! 早速、修行開始です!」

裕子「手始めにレナさんに、サイキックの練習相手になってもらいましょう」

仁奈「レナおねーさんにでごぜーますか?」

裕子「レナさんは生粋のギャンブラー。ポーカーフェイスは朝飯前。心理戦に長け、相手に一切を読み取らせないことにかけてはかなりの実力者です」

裕子「しかし、それも仁奈ちゃんのそのサイキック――相手の『きもち』を読む力の前には形無しでしょう!」

裕子「ここでレナさんの『きもち』を読み取ることができれば、あなたは確実に一歩、エスパーとして成長できます!」

仁奈「な、なるほど! やってみるですよ!」

9 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/07(火) 23:58:13.18 ID:xvGeXDyO0


仁奈「レナおねーさん!」

仁奈「仁奈と手、つないでくだせー!」

仁奈「それで仁奈に、レナおねーさんの『きもち』にならせてくだせー!」

レナ「きもち? えっと、私のキグルミを作るとか?」

裕子「ふっふっふ! 驚くなかれ。今の仁奈ちゃんはエスパー。人の心が読めるんですよ」

レナ「……ふぅん? メンタリズムみたいなものなのかしら……?」

レナ「でもなんだか面白そうね。いいわ、かかってきなさい仁奈ちゃん!」

仁奈「じゃあいくぞー!」ギュッ

仁奈「レナおねーさんのきもちになるですよ!」

仁奈「むむむむ……」

10 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/07(火) 23:59:10.40 ID:xvGeXDyO0


仁奈「むむ……!!」


『――そういえば――最近――あん――ギャン――やってない――』ジジッ

『しばらくご無沙汰――』ジジジッ


裕子「ど、どうですか、仁奈ちゃん……?」

裕子「レナさんから、何が読み取れますか……?」

仁奈「むむむ……! そうでごぜーますね……」

11 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/08(水) 00:01:52.81 ID:jmZkLHZ30


仁奈「レナおねーさんは……、最近……やってない?」

仁奈「ごぶさたなんでごぜーますか?」

レナ「あら、よく分かったわね。そう。最近(ギャンブルを)する機会がなかなかなくって」

裕子「ふふふっ! この程度、まだまだ序の口ですよ!」


『前に旅行先――やったっきり――』


仁奈「前に旅行先でやったっきりでごぜーますか」

レナ「そうなのよ。最近は忙しくなっちゃったしね」

裕子「さすが私の弟子ですね! こうもスラスラと心を読むことができるなんて!」


『やっぱ――本場は――圧巻――』

『楽しかっ――。思いっきりベット――』


仁奈「なるほどー。やっぱほんばの雰囲気はちがうんでごぜーますかー」

仁奈「それで……思いっきり、"ベッド"? したんでごぜーますか?」

レナ「ああ、"ベット"ね。そうそう。あの時はちょっと勝負に出てみたのよね」

レナ「当たればその分稼げるし……。何より勝った時、気持ちいいしね!」

裕子「そうですかそうですか! レナさんはベッドを……」



裕子「うん? ベッドで稼げて……、気持ちいい……?」


12 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/08(水) 00:03:30.17 ID:jmZkLHZ30


『でもあの日――ツイてなか――』

『結構負けちゃっ――』

『でも、そういう危ない日にする――スリルがあって――いい――』


仁奈「でもそん時は、ついてなかったんでごぜーますか」

レナ「あはは……そうなの。もう読みが全部裏目に出てね……」

裕子(つけてなかった!?)

仁奈「でも、そういうあぶねー時にするのも好きなんですね!」

レナ「まあね! スリリングなのって、ゾクゾクしちゃうの♪」

裕子(アブナイ時にするのが好き!?)


『最後――なんとか――勝った――』

『楽しかっ――』

『でも、あの日以来、ツキが来てない――』


仁奈「えへへ! レナおねーさん、楽しかったんでごぜーますね!」

レナ「うん。ギリギリで勝てたしね。やっぱ勝負はああでなくっちゃ」

仁奈「でもあの日から、ツキが来てねー……?」

レナ「そうなのよねぇ……。色々、絞り出し過ぎたのかしら……」

裕子(月が来てない!?)

13 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/08(水) 00:04:20.13 ID:jmZkLHZ30


レナ「――驚いた。すごいわね、仁奈ちゃん」

レナ「正直、半信半疑だったんだけど……。ここまでいろいろ言い当てられちゃうとは思わなかったわ」

仁奈「えへへ! ホントでごぜーますか!」

仁奈「ユッコおねーさん! 仁奈のさいきっくどうだったで――」

裕子「レ、レナさん!」

レナ「うん?」

裕子「病院に行きましょう!!」

レナ「へ?」

14 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/08(水) 00:06:05.48 ID:jmZkLHZ30


レナ「裕子ちゃん、突然どうしたの?」

裕子「突然じゃありませんよ! むしろなんで今まで放っておいたんですか!?」

裕子「早く診てもらわないと!」

レナ「診てもらうって……」

レナ「ま、まあ確かに、ああいうの(ギャンブル)って中毒性があるし、病的に嵌っちゃう人もいるけれど……」

レナ「でも、私はその辺、こう見えても弁えてるし……」

裕子「何言ってるんですか! もうレナさんの身体は、レナさん一人のものじゃないんですよ!」

レナ「え? いや確かに、私に何かあったら事務所とかプロデューサーさんとかにも迷惑がかかるけど……」

レナ「あの、裕子ちゃん? 何か会話がすれ違って――」

裕子「あっ! あれは!」

15 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/08(水) 00:07:24.39 ID:jmZkLHZ30


及川雫「あっ、ユッコちゃんー。おはよ――」

裕子「ししし雫ちゃん! た、大変なんですよ!」

裕子「あ、あのですね! レナさんが――」

雫「えー? そんなに慌ててどうしたんですかー?」

雫「ふむふむ。ふむ――って、ええっ!?」

雫「あの、ユッコちゃん……それってやっぱり、デキちゃって……」

裕子「こういう時、どうしたらいいか、雫ちゃんなら分かりませんか!?」

雫「そ、そう言われてもー……。牛さんのことならある程度、分かりますけど……。人間さんは――」

16 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/08(水) 00:08:48.41 ID:jmZkLHZ30


裕子「そこをなんとか! 今日は清良さんもいませんし、頼りにできるのは雫ちゃんだけなんです!」

裕子「何か、牛さんの知識でもいいので、役に立つ情報はありませんか?」

雫「う、牛さんで、ですか……。妊娠について、牛さんだったらあれとかこれとか……」ウーン

裕子「何か、診察とか検査とか!」

雫「診察……検査……」ウーン

雫「あっ……」ティン

雫「直腸検査……!」

裕子「よく分かりませんが多分それです!」

17 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/08(水) 00:09:58.93 ID:jmZkLHZ30


雫「そ、そうですね……! よーし……!」

レナ「あのー、裕子ちゃん。だからね、私が言ったのは――」

雫「レナさん! だ、大丈夫ですよー!」

レナ「雫ちゃん?」

雫「わ、私、こういうことは初めてですけど……、でも、一番不安なのはレナさんですよね……」

雫「どぉーんと、私に任せてくださいー!」ガシッ

レナ「し、雫ちゃん、あの……」ズルズル


シズクチャン、マッテ! チカラツヨイワネ!?

モォー! モォー!

18 : ◆.UigIU7V92 [sage saga]:2017/11/08(水) 00:11:17.11 ID:jmZkLHZ30


裕子「ふぅ……」

仁奈「あの……、ユッコおねーさん?」

仁奈「レナおねーさんはどうしたんで――」

裕子「仁奈ちゃん、よくやりましたね」ポン

仁奈「へ?」

裕子「仁奈ちゃんは今、そのサイキックで、一人の人間と一つの命を救う手助けをしたんです」

裕子「これはやろうと思っても、そう簡単にできることじゃありません」

裕子「誇りに思っていいですよ!」

仁奈「ほ、ホントでごぜーますか!」 

仁奈「よく分かんねーけど……、でも仁奈、いいことをしたんでごぜーますね!」

裕子「当たり前じゃないですか! あなたは今、確実に正義のサイキッカーとして一歩踏み出しましたよ!」

仁奈「うおー! やったー!」

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