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エリカ「姉さん」
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278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/22(金) 23:46:08.70 ID:mAABIh99o
生きててよかった
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/25(月) 01:50:33.56 ID:T9dLH7Az0
待ってるぞ
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/25(月) 12:35:36.36 ID:Fphf0dEBO
お年玉はよ
281 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 07:34:37.72 ID:CJE4bdvW0
〜〜〜
エリカ「ごちそうさま」
まほ「おい、食器をちゃんと洗わないか」
エリカ「明日やる。食べたら眠たくなってきたもの…」ファァ...
まほ「カレーを食べたことがお母様にバレてしまうぞ?」
エリカ「…今やる」カチャカチャ
まほ「全く。最初から素直にやれば良いものを」サッサッ
エリカ「ちょっと! 何で姉さんの分まで私が洗わんなきゃいけないのよ!」
まほ「私のカレーを分け与えたのだから当然だろう」
エリカ「むぅ…」
まほ「…」
エリカは先の事故によって記憶に一時的な障害が発生し、自分を"西住家の人間"だと思い込んでいる。
また、西住家の人間と思い込む一方で、同じ西住の人間である"みほの記憶"だけ欠落している。
何故、そのような"都合のいい"記憶障害が起きるのか。
282 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 07:36:17.52 ID:CJE4bdvW0
まほ「…さて。今度こそ寝るぞ」
エリカ「その前に歯磨き。忘れないでよね」
まほ「わかってるさ。ニンニクだけでなくカレー臭までしたらたまらん」
エリカ「カレー臭なのかカレイ臭なのかね…」
まほ「魚は食べていない」
エリカ「鰈じゃなく加齢」
まほ「…」
― 隊長って大変ね。あんな横着な部下をまとめないといけないのだから…
― お前が一番横着だ
― そんなことないわよ。…そういえばみほも隊長だったわね。忘れてたわ
何故、みほの記憶が消えていたエリカが、"みほが隊長である"ことを知っていたのか。
283 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 07:37:05.43 ID:CJE4bdvW0
エリカ「姉さん、もっとそっち行って」
まほ「仕方ないな…」ゴロン
エリカ「あっ! また布団持っていった!」グイグイ
まほ「引っ張るな。これは私の布団だ。お前は藁でも敷いて寝てろ」
エリカ「家畜じゃないって言ってるでしょーが!」
まほ「モーモーうるさいお前は立派な家畜だ。エリ家畜と名乗って干し草でも食べていろ」
エリカ「何ですって?!」
まほ「静かにしろ。今何時だと思っているんだ」
エリカ「………3時半よ」ムスッ
まほ「こんな時間に騒いでいたら、例のクマのぬいぐるみがお前を黙らせに来るだろうな」
エリカ「!?」ビクッ
まほ「こ、こら潜り込んで来るな! そしてしがみ付くな!」
エリカ「」ガタガタガタ
― …まあ。確かにみほは凄いわ。昨年の黒森峰での大失態を無名校で汚名返上したのだから
何故、みほの記憶を喪失したエリカが、"黒森峰での失態"や"無名校で汚名返上"を知っているのか。
284 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 07:40:39.20 ID:CJE4bdvW0
その場その場では気付かなかったが、改めてエリカの発言を思い返すとそこには不可解な点がいくつかあった。
しかし、その不可解な点…『みほの記憶を失ったエリカが、みほのことを知っている』が何を意味するか分からなかった。
記憶が無いと言えど多少の差異はあるのだろう…と、別段気に留めることもなかった。
しかし、それこそが私が見落とした重大な過ちだった。何故なら、これら不可解はある一つの"前提"が成り立てば全て合点がいく。
その前提とは
"エリカは最初から記憶障害ではなかった"
285 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 07:45:13.71 ID:CJE4bdvW0
まほ「そろそろ離れろ。腕が痺れてきた」
エリカ「む、無理よ…! 離れたらまた奴らに食われる…」オロオロ
まほ「"また"って何だ。食われたことなど一度も無いだろ」
エリカ「な、無いけどいつか絶対に食われるわ…!」ガタガタ
まほ「なら食われた時に心配しろ」
エリカ「姉さんの危機管理能力どーなってんのよ!」
そして、その前提は先程のやり取りで成立した。
エリカは『みほは昔からマカロンが好き』と確かに言った。本当にみほの記憶を失った者なら出ることのない発言だ。
そして、それがエリカは記憶喪失ではなく、記憶喪失の"ふり"をしていることを裏付ける証拠となった。
隙間だらけだったパズルが埋まり、謎が解けた瞬間、世界がぐるりと反転したような錯覚に陥った。
だが、そんな私を待つことなく、完成したパズルには次の謎が描かれていた。
"なぜエリカは記憶喪失のフリをした?"
286 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 07:47:37.96 ID:CJE4bdvW0
わからない。
記憶喪失の"ふり"をするということは、言い方を変えると"本来の自分を捨てる"ということになる。
逸見エリカを捨てる? なぜ?
逸見エリカは、黒森峰女学園の2年生で戦車道の副隊長をしている。
先日の訓練で事故を起こした。
事故の件、あるいは"次期隊長"からの逃避!?
…いや、それは違うだろうな。
もし仮にそうだとすれば、全ての記憶を喪失したことにすれば良い。わざわざ"西住家の女"という回りくどい設定にする必要はない。
なぜなら"西住"はあまりに距離が近すぎるし、現にエリカは私のすぐ近くにいる。逃避を目的とした者のとる選択ではない。
もっと言えばそこから"みほの記憶"だけを消す理由もない。
なら何故だ!
何故こうも回りくどい偽装をする!?
そしてエリカ、お前の目的は何だ…!?
287 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 07:51:05.50 ID:CJE4bdvW0
まほ「………エリカ」
エリカ「…なによ…私眠たいんだけど…」
まほ「私だって眠い。だから寝言だと思って適当に聞き流せ」
エリカ「意味がわからないわよ…」
まほ「…みほと会って、どう思った?」
エリカ「…は?」
まほ「今朝、偶然みほがやってきて、お前たちは初めて顔を合わせただろう?」
エリカ「…ええ」
まほ「初めて会った姉妹はどうだった?」
エリカ「そうね…。大人しいって印象だったけれど、実際に一緒にいるとなかなか横着い子よね」
まほ「横着いか…。確かにそうかもしれん」
エリカ「姉さんにソックリよ。そういうところ」
まほ「私が横着というのは解せんが、姉妹なのだから似るのは当然だろう」
エリカ「何にせよ。変なぬいぐるみを部屋中に置くのだけはやめてほしいわね…」
まほ「あれほど大量のぬいぐるみをどこに収納していたんだろうな」
エリカ「暗黒世界に繋がってて、そこからゾロゾロと出て来るのよ…」
まほ「そんなわけあるか」
288 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 07:55:46.44 ID:CJE4bdvW0
エリカ「…でも、帰ってきて良かったと思うわよ」
まほ「ん?」
エリカ「ほら、みほってお母さんと仲悪かったじゃない?」
まほ「…。確かに。あんな一瞬で、不仲が解決するとは思わなかった」
エリカ「お母さんも娘が出て行ったくらいであんなピリピリしなくても良いのにね」
まほ「…」
エリカ「融通がきかないところは姉さんとソックリよ。さすが親子」
まほ「いらんお世話だ」
エリカ「みほもみほで、大洗じゃなくこっちに戻って来れば良いのに」
まほ「みほにはみほの学校生活がある。そう簡単にはいかん」
エリカ「残念な話よね。実家に帰るのにそう時間もかからないだろうし」
エリカ「大洗なんかに行かず黒森峰にいたら良かったのにねぇ」
まほ「…」
もう、良いだろう…。
289 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 08:02:16.51 ID:CJE4bdvW0
まほ「エリカ、もう一つ良いか?」
エリカ「…私眠いんだけど?」イライラ
まほ「それは悪かったな。…だが安心しろ。目の覚める話だ」
エリカ「目の覚める話…?」
まほ「ああ」
まほ「いつまで、これを続けるつもりだ?」
エリカ「えっ?」
まほ「いつまで、お前は記憶喪失のフリを続けるんだ?」
エリカ「えっ? どういうこと…?」
まほ「お前はみほのことを知らないはずだ」
エリカ「は…? 何言ってんの姉さん? 今朝みほに会ったでしょう???」キョトン
まほ「そうだ。お前は昨日の朝、初めてみほと対面した」
エリカ「そうよ? 何急に言い出すのよ。記憶喪失にでもなったの…?」
まほ「昨日がみほと初対面だったお前がなぜ、みほが"黒森峰から去った"ことを知っている?」
290 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 08:29:02.38 ID:CJE4bdvW0
エリカ「え…」
まほ「先ほど、"大洗なんかに行かず黒森峰にいたら良かったのに"と言ったな?」
エリカ「え、ええ…そうよ…?」
まほ「何故、昨日初めて会ったみほが、過去に黒森峰にいて、今は大洗にいるとわかった?」
エリカ「そ、それは…」
まほ「…お前はこうも言ったな」
まほ「"昨年の黒森峰での大失態を無名校で汚名返上した"」
エリカ「!!」
まほ「不思議だな。昨日会うまでみほのことを一切知らなかったお前が、どうして"みほが無名校で汚名返上した"ということを知っているのだろう?」
エリカ「…っ……!」
エリカの表情からサーッと血の気が引いていくのが伺える。
残念ながら私の予想は的中した………
291 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 08:30:29.33 ID:CJE4bdvW0
エリカ「あ…あははははは。何言ってんの姉さん? やっぱり頭おかしくなったんじゃない?」
まほ「…」
エリカ「い、一度医者に診てもら
まほ「最後に」
エリカ「っ…!」
まほ「よく、知ってたな。…エリカ」
エリカ「え…な、何がよ…?!」
まほ「みほが"昔から"マカロンが好きだと」
エリカ「ッ!!!!」
これでおしまいだ………。
292 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 08:33:59.26 ID:CJE4bdvW0
エリカ「あ…あゎ……あ………」
まほ「何故、このような真似をした?」
エリカ「わ……わたし……………」
まほ「さぁ、話せエリカ。全て…」
エリカ「………い…」
エリカ「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
絶叫響く廊下をバタバタと走るエリカの後を追うこともなく、私はただただ呆然とするだけだった………
私に従順だったはずのエリカが…私を欺いた………
そして…その欺瞞を見破った瞬間、エリカは逃走した
私は…エリカに裏切られた………
293 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 08:36:10.58 ID:CJE4bdvW0
みほ「………もういいよ。お姉ちゃん………」
294 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 08:40:37.48 ID:CJE4bdvW0
まほ「みほ!?」
みほ「ごめんなさい…私がいけなかったんだ………」
まほ「ど、どういうことだ?!」
みほ「エリカさんと…私の利害が一致したからあんなことを…」
まほ「利害の一致だと!? お前はエリカと共謀して私を陥れたのかッ!!?」
みほ「ちゃんと最後まで聞いてっ!!」
まほ「っ…」
みほ「エリカさんは…」
みほ「お姉ちゃんがいなくなることを何よりも恐れていたの…」
295 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 08:42:02.34 ID:CJE4bdvW0
まほ「…!」
みほ「そして、私も…」
まほ「みほも…?」
みほ「この家にもう戻れなくなるのがすごく怖かった…」
まほ「!」
みほ「…だから、エリカさんに協力してもらったんだ」
まほ「どういうことだ…説明しろ!」
みほ「うん…」
296 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 08:45:07.82 ID:CJE4bdvW0
みほ「私のせいで黒森峰が10連覇出来なかった」
みほ「そして、その責任から逃げたせいで、一時はお母さんに勘当されそうになったよね…」
まほ「…確かにお母様は言っていたな。だがそれは過去の話だ」
みほ「うん…。だけど、私はいつかは必ず、家に帰らないといけない日が来るから、お母さんと仲直りしなきゃダメって思ったんだ……」
まほ「…」
みほ「前に大洗が廃校になりかけた時に家に帰ってきたけど、あの時はお姉ちゃんがいたから家に入れた」
みほ「…でも、もしあの時お姉ちゃんがいなかったらって思うと………」
まほ「…」
みほ「この先も廃校騒ぎが起きたり、何かあって家に戻る事があるかもしれないし」
みほ「仮に起きなかったとしても、卒業したあとの進路によってはお金がいるから…」
まほ「………」
297 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 08:49:35.17 ID:CJE4bdvW0
みほ「そしたらある日、エリカさんから連絡が来て『家元と仲直りしたいなら私に協力しなさい』…って」
まほ「エリカが…?」
みほ「うん。…『私が記憶喪失のフリしてアナタたち親子の仲裁をしてやる』って…」
まほ「エリカのやつ、そんなことを…」
みほ「エリカさんのおかげで私はお母さんと仲直りが出来て、家にも帰れるようになった」
まほ「…確かに。驚くほど早く和解できた。それについてエリカには感謝している」
まほ「…ただ、わからないことがある」
みほ「わからないこと?」
まほ「ああ…」
まほ「何故、エリカはわざわざ記憶喪失を装う上で、更にそこから"みほの記憶"だけを切り取ったのか」
みほ「…」
298 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 08:52:45.58 ID:CJE4bdvW0
まほ「今の話が事実だとして、"みほの記憶"だけを削る必要はあるのか?」
みほ「…」
まほ「そんな回りくどいことをせず、単に"西住家のふり"だけすれば良いだろう? わざわざ"みほは知らない"とする理由はない」
みほ「そうだよね…」
まほ「なら…!」
みほ「私にもわからない」
まほ「…わからない?」
みほ「私は『記憶喪失のフリをする』としか言われなかったから、エリカさんがそこから私の記憶を消した理由まではわからないよ…」
299 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 08:54:26.46 ID:CJE4bdvW0
― そう…アナタがみほなのね
― へ?
まほ「…ならば、あの会話は…」
みほ「一瞬、"えっ?"ってなったかな…」
まほ「…」
みほ「あのあと、お姉ちゃんからエリカさんのことを教えてもらって、そこで初めてエリカさんは"私の記憶"まで消しちゃったことを知ったの…」
まほ「"みほの記憶"を消した理由は、もはやエリカ本人だけしか知らないということか…」
みほ「うん…」
300 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 09:02:21.44 ID:CJE4bdvW0
まほ「…では、エリカの言う"私がいなくなることを何よりも恐れてた"というのは?」
みほ「エリカさんはね、中等部に入る前からずっとお姉ちゃんに憧れてたんだ」
まほ「…」
みほ「もちろん、エリカさん以外の人だってお姉ちゃんに憧れている人は多かったと思うよ?」
みほ「何しろ、黒森峰だけでなく高校生でNo.1の実力者だからね。お姉ちゃん」
まほ「…」
みほ「多くの人がお姉ちゃんに憧れると同時に、多くの人が黒森峰の厳しい練習に耐えられずリタイアしちゃったよね…」
まほ「…それは仕方ない。黒森峰は常に王者で在り続けなければならない。生半可な練習では駄目だ」
みほ「そんな厳しい練習で生き残ったのがエリカさんだった…」
まほ「エリカは他のどのメンバーよりも優秀だった」
まほ「だからこそ私の後継者としてエリカを選び、手塩にかけて育てたつもりだ」
301 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 09:06:37.59 ID:CJE4bdvW0
みほ「それについてはエリカさんもきっと喜んだと思う。努力が実ったからね」
みほ「…でも、同時に」
まほ「ん?」
みほ「ものすごく不安だったと思うんだ」
まほ「!」
みほ「全国トップのお姉ちゃんと、自分自身を重ねて、そのギャップに悩んで、プレッシャーに押し潰されそうになって…」
まほ「ば、馬鹿なッ! エリカに限ってそんなこと!」
みほ「私だって大洗の隊長やって不安やプレッシャーで押しつぶされそうになること、よくあるよ…」
まほ「そうなのか…!?」
みほ「うん。…でも私はまだ黒森峰じゃないからそこまで厳しくないし、困った時はみんなが助けてくれるから大丈夫だった」
みほ「でも、エリカさんは」
まほ「エリカは…?」
みほ「今も、そしてこれからもずっと一人ぼっち…」
302 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 09:09:56.60 ID:CJE4bdvW0
まほ「!!」
みほ「…だからエリカさんもきっと」
まほ「馬鹿も休み休み言え! エリカは私が………っ!!」
― 最強の学校の隊長という並々ならぬ重圧で誰かが潰れることを防ぎたいということ。
みほ「うん…。黒森峰は大洗とは全然違うんだ…」
まほ「…嘘だろ…エリカが………」
みほ「お姉ちゃんなら、わかるよね…?」
まほ「それじゃ…エリカは…!?」
みほ「何かしらの形でプレッシャーから逃れたかったのかな…?」
まほ「ふ、ふざけるな!! 何のために今まで育ててやったと思っているッ!!!」
みほ「…」
まほ「責任から逃れたいから記憶喪失だと!? そんなもの黒森峰の副隊長がとる選択ではないッ!!!」
まほ「副隊長どころか普通の黒森峰生としてもあるまじき行為だッ!!!」
303 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 09:10:42.71 ID:CJE4bdvW0
みほ「…というのが一つ」
まほ「なに!?」
みほ「もう一つの方が大事…かな……」
まほ「もう一つだと…?」
みほ「うん。さっきも言ったけど…エリカさんのおかげで私は家に帰ることができた…」
まほ「…?」
みほ「…それどころか、本当に久しぶりに"家族"に恵まれた」
まほ「!」
304 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 09:52:35.46 ID:CJE4bdvW0
みほ「あはは……え、エリカさんには…もう…頭が上がら…ない…かも………」
まほ「みほ…?」
みほ「…だっ…て………」
みほ「……私のせいで……もう……二度と戻らないっ…て思ってたもん………」ツー...
まほ「!!」
みほ「……それにお姉ちゃん…もうすぐ…"お別れ"だから……」
まほ「………」
みほ「……次の大会……お姉ちゃん出ないもんね…………」
みほ「そうしたら……私も…お姉ちゃんもひとりぼっちになる………って…………」
まほ「……っ………」
みほ「………だから…そうなる前に…って…………」
まほ「………エリカ………っ…………」
みほ「………あはは…え…えりかさん…らしい…よね………」
まほ「…私が馬鹿だった……すまん…エリカ………!」
305 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 10:00:12.31 ID:CJE4bdvW0
みほ「……家族ってすごくいいね…って思った………」
まほ「…ああ……この2日間…本当に楽しかった………」
みほ「…でも……当分……会えないからね………寂しいよ……やっぱり……」
まほ「…はは……バカを言うな…永遠の別れじゃあるまい…」
みほ「………」
まほ「…行こう」
みほ「えっ……?」
まほ「…手のかかる"妹"を、探しに」
みほ「…うん……お姉ちゃん、そんな顔じゃ探せないよ……ほら、ティッシュ…」
まほ「…みほこそ私の服に鼻水べっとりつけて…ほら、鼻をかめ」
みほ「うん……!」
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/02(火) 10:10:11.23 ID:OPIKcW+SO
西住殿が鼻をかんだティッシュ
307 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 10:10:24.30 ID:CJE4bdvW0
エリカは自身に課せられた責務から逃れるため記憶喪失を装ったと思っていた。…だが、それは私の大きな間違いだった。
それどころかエリカはずっと、私やみほのことを案じていた。
偶然起きた事故を利用して、記憶喪失を装って西住の人間となり、西住の人間をひとつ屋根の下に集めた。みほには家に戻れと指示したのだろう。
そしてお母様とみほの関係を修復するべくじっと待ち構え、ついにその時が来てエリカは動いた。
その結果、みほとお母様は和解し、いつぶりか分からないほど懐かしいあの時の"家族"が戻ってきた。
エリカが家に来てから、私たちは家族という"憩い"を取り戻すことができた。
お母様やみほ、そしてエリカと食卓を囲って食事を取り
姉妹そろって温かい風呂に入り
今日も色々な事があったと、一日の出来事を振り返りながら床に就く…。
客人を招いて鍋をつついたり友人と長電話に洒落込むこともあったな。そういえば。
いずれも戦車道に明け暮れるだけの日々だった以前の私には考えられないようなことばかりだ。
そして、そんな日常を、エリカは私やみほに与えてくれた…。
308 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 10:14:18.79 ID:CJE4bdvW0
【とある場所】
まほ「ここにいたか」
エリカ「っ! …ね…あっ……たい…ちょう………」
まほ「…」
エリカ「…わ………」
まほ「帰るぞ。ほら」
エリカ「え………?」
まほ「家に帰るぞ。エリカ」
エリカ「……はい…」
まほ「…全く。出て行くにしても裸足で出歩くやつがあるか」
まほ「それに私の浴衣をまた泥だらけにしてくれたものだ…」
エリカ「……もうしわ
まほ「本当に手のかかる妹だよ。エリカは」
エリカ「!」
エリカ「た……た……」
エリカ「隊長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
309 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 10:21:12.70 ID:CJE4bdvW0
まほ「こらっ! 泥まみれで抱きつくやつがあるか! 私まで汚れるだろうが!」
エリカ「ずびばぜんだいぢょぉ………!」
まほ「…やれやれだな」
エリカ「わ、わだじはぁ…X@〒※334♂…ゲホォッ!!!」
まほ「わかった。わかったからまずは落ち着け。そして鼻水を拭け」
エリカのやつ、号泣しながら喋るのものだから何を言っているのかさっぱりわからん。
だが、無事に見つけることができて、丸く収まりそうだからひとまず安心した。
そうとわかれば速やかに家に戻り、泥まみれの虎ならぬ、泥だらけのエリカを風呂に放り込んでやらねばならん。
泥だらけなのに抱きつくものだから、私まで泥まみれになってしまった。
310 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 10:22:23.45 ID:CJE4bdvW0
【西住家の風呂】
まほ「それにしても随分と汚れたものだな…」
エリカ「…だ、大丈夫です隊長! わ、私一人で洗えますからっ!」
まほ「馬鹿を言うな。折れた腕でどう洗えと言う」ワシャワシャ
エリカ「ぅ…」
まほ「………楽しかったぞ」モシャモシャ
エリカ「えっ…?」
まほ「楽しかった。この二日間」
エリカ「そ、そうですか…?」
まほ「ああ。エリカが取り戻してくれた"家族"のおかげでな」
エリカ「!」
311 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 10:25:46.55 ID:CJE4bdvW0
まほ「戦車道だけだった私には、どれもこれも久々過ぎてむしろ新鮮に思えてしまう日々だった」
エリカ「そ、それは良かった…です…!」
まほ「ああ…それとエリカ、お前にはもう一つ大事な話をしよう」
エリカ「大事な話…?」
まほ「あの事故は偶然かもしれない」
エリカ「!」
まほ「…だが、そこから先のお前の行動は黒森峰の者としては不適格だ」
エリカ「………」
まほ「だから、エリカ」
まほ「ティーガーIIと同じ71口径8.8cm砲を搭載した車輌を3つ答えよ」
312 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 10:26:55.58 ID:CJE4bdvW0
エリカ「………はい?」
まほ「ティーガーIIと同等の主砲をもつ車輌の名前、3つ答えろ」
エリカ「え…えーと…? ヤークトパンター、エレファント…あとは…………………?」
まほ「まだまだだな。残り1つはヤークトティーガーだ」
エリカ「えっ? や、ヤークトティーガーは『12.8cm PaK44』では!?」
まほ「甘い。ヤークトティーガーの中でも『Sd.Kfz.185』という、ごく少数の車輌にはPaK44ではなく『8.8cm PaK43』を搭載している」
エリカ「そ、そんなマニアックなものは知りません…!」
まほ「それでは困る。お前は来週から私の代わりに頑張ってもらわないといけないからな」
エリカ「だからといってそんな知識は急には………えっ?」
313 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 10:30:33.31 ID:CJE4bdvW0
まほ「どうした?」
エリカ「今…"私の代わりに"って言いました…?」
まほ「ああ。言ったな」
エリカ「あの…それはどういう…?」
まほ「…」
エリカ「…まさか?!」
まほ「そういうことだ」
まほ「逸見エリカを黒森峰の隊長に任命する」
ようやく決心がついた。
314 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 10:55:40.49 ID:CJE4bdvW0
エリカ「!!!」
まほ「今思うと、私はもっと早くに退いて、隊長を受け渡すべきだった」
エリカ「そ、そんなことは…!」
まほ「…だが、私も不安だったのだろう。自分が去った後の黒森峰がどうなるかと…」
エリカ「…」
まほ「それでも時間はまだ残っている。私自身が納得するまで徹底的にお前を指導してやる。任命者としての責任だからな」
エリカ「ほ、本当ですか!?」
まほ「ああ。そうと決まれば明日から特訓だ」
エリカ「えっ? 今日は?」
まほ「寝る。どこかの誰かさんのせいで明け方まで起きていたからな」
エリカ「…すみません」
記憶喪失を装い、私を欺いたエリカの行為は称賛できるものではない。
…だが、その行為のおかげで私やみほは失ったものを取り戻すことができた。
私やみほがどれほど望んでも手に入れられず、諦めかけていたものをエリカは瞬時に取り戻した。その優れた作戦は見事というほか無い。
そしてその作戦を生み出した、エリカが持つ計画性・行動力・判断力は、隊長になる者として相応しいと判断した。
エリカの作戦は私の不安を吹き飛ばし、重大な決断を後押しするものとなった。
315 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 10:57:17.68 ID:CJE4bdvW0
エリカ「あの…隊長…」
まほ「なんだ?」
エリカ「何故、私があそこにいるとわかったんですか?」
まほ「簡単なことだ」
エリカ「えっ?」
まほ「今朝通ったばかりだからな」
エリカ「…」
まほ「エリカのことだ。逃走する一方で、自分を探して見つけてくれることを望んでいたのだろう?」
エリカ「うっ…」
まほ「そして、道中で足でも滑らせたのだろう。そのままドブ川に真っ逆さま」
まほ「こんなところだろう?」
エリカ「…全部、当たりです」
316 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 10:58:54.78 ID:CJE4bdvW0
まほ「それにしても、エリカがあのようなことをしたとはな。未だに信じられん」
エリカ「も、申し訳ありません…」
まほ「私の横で堂々とあくびをして、フニャフニャになってくつろいで」
エリカ「…え」
まほ「事あるごとに私の目を見て"バカなの?"と抜かすこともあったな」
エリカ「そ、それは……」
まほ「そのほか戦車の中で砲弾をぶつけてくるわ、ニンジンを押し付けるわ…」
エリカ「うっ…」
まほ「股ぐらに戦車の玩具を当てて何と宣ったものか」
エリカ「なぁっ?!」
まほ「…目と耳を疑いたくなる光景は多々あったが、その中でも頭一つ置いて驚かされたな。ははは」
エリカ「あ、あれはっ!」
まほ「そして極めつけに糞尿の始末をさせられたしな」
エリカ「ですからフンはしてませんッ!!!!」
まほ「洗わされる側からしたら一緒だと言っているだろう」
エリカ「ぐ…」
317 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 11:05:48.78 ID:CJE4bdvW0
本当に信じがたい。エリカがここまで変わるとは。
最初は記憶喪失によってあそこまで変わったことに驚いたが、後にその記憶喪失が嘘っぱちだと知り、それらが全部"演技"だったというのだからなお驚く。
今でもここにいるエリカは実はエリカではなく、エリカそっくりの別人なのではないかと疑いたくなるほどだ。
しかし残念だな。
私の知らないエリカの意外な一面を垣間見ることができたと思いきや、それが私達を欺くための演技だったのだから。
…いや、もしかすると演技とは別に、エリカはプライベートでは本当にあのようにフニャフニャになっているのかもしれない。
なにせ四六時中シャキッとしている人などいないからな。私も風呂や自室でくつろいでいる時はフニャフニャとまではいかないが、気が弛む。
だが、どうであるにせよ、クマのぬいぐるみに怯えて糞尿を垂れ流すのだけは今回限りの"演技"であってほしい…。
318 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 11:06:48.80 ID:CJE4bdvW0
エリカ「そ、そんなこと言ったら私だって隊長の意外な一面を見ましたからっ…!」
まほ「ほう。どんなだ?」
エリカ「ピーマンが嫌いなところとか」
まほ「嫌いではない。積極的に食べようと思わないだけだ」
エリカ「機械音痴なところとか」
まほ「電源のオンオフができれば十分だ」
エリカ「えぇ…」
まほ「…」
エリカ「あ、あとはレトルトカレーひとつ満足に作れませんしね?!」
まほ「作り方が違うだけで作れないわけではない。道は一つだけとは限らない」
エリカ「ぐぶぶ…」ブクブクブク......
まほ「フッ。まだまだだな」
〜〜〜〜
319 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 11:10:23.10 ID:CJE4bdvW0
エリカ「…ところで、みほはどうしたんです?」
まほ「なに?」
エリカ「みほです」
まほ「みほなら寝て………あっ!」
エリカ「…」ジトー
まほ「何だ? 文句があるなら堂々と言ったらどうだ?」
エリカ「…いえ。隊長も粗忽なところがあるのだな…と」
まほ「…」
エリカ「…」
…エリカのやつ、以前より生意気になってないか?
だが今はそんなことはどうでもいい。それよりもみほのことを完全に忘れてた。
みほは今もなおエリカの捜索に出たままだ。このまま放置したらあの子は地球の裏側までエリカを探しに行きかねん。
急いで風呂から出て、みほを電話で呼び戻した。
320 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 11:16:33.54 ID:CJE4bdvW0
〜〜〜〜
みほ「」ブスッ
まほ「その、すまなかった」
みほ「私のこと、完全に記憶から消えてたんだよね」ツーン
まほ「すまん…」
みほ「どーせ私なんかエリカさんにもお姉ちゃんにも忘れられる存在だよ…」ムスッ
エリカ「みほ。隊長も反省してるんだから許してあげたら?」
みほ「…元を言えばエリカさんが悪いんだよね?」
エリカ「だからゴメンって謝ってるでしょう?」
みほ「ふん…」プイッ
エリカにかまけていたら実の妹の方を完全に忘れるという大失態をした。
皮肉にも"みほの記憶"というのは、色んな人の頭から消えてしまう運命のようだ。
…いや、消えてもらっては困る。何しろ私の妹なのだからな。
しかし、みほは私にもエリカにも忘れられたせいでヘソを曲げてしまった。
先程の『エリカさんにはもう頭が上がらないかも』という言葉がウソのようにヘソを思い切りひん曲げている。
一度スネたら簡単に機嫌が直らないのがみほだ。
エリカ「冷蔵庫にマカロンあったけど、食べる?」
みほ「食べる!」
エリカ「そ、そう…」
まほ「…」
みほ「えへへ〜 マカロン最高〜♪」
…と思ったら、エリカのやつ、またみほの機嫌を取り戻した。
やるじゃないか。
321 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 11:20:19.48 ID:CJE4bdvW0
【黒森峰女学園 演習場】
エリカ「全車、エンジン始動!」
エリカ「第一中隊、前進!」
エリカ「第二中隊、所定の位置に展開!」
エリカ「第三中隊、全車全速にて突貫せよ。Panzer vor!!」
エリカ「砲撃用意………撃てッ!!」
その後、記憶が元に戻った(説明すると面倒なのでそういうことにする)エリカは無事黒森峰に戻った。
そして改めて皆に、エリカに隊長を引き継がせたことを伝え、副隊長には赤星・直下2名を指名した。今後はこの3人に黒森峰を引っ張ってもらう。
私は現役を引退し、一歩離れた場所から彼女たちの活躍を見守っている。
新しく隊長となったエリカは、私の意思を引き継いでくれたようで、隊長としての役割を卒なくこなしている。
それどころか、自分が実際に指揮しているのでないかと錯誤してしまうほど、かつて私が構築したものをエリカは忠実に再現している。
もうエリカは大丈夫だろう。
322 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 11:25:28.53 ID:CJE4bdvW0
そして私も間もなく皆と別れる。
かつて共に戦った黒森峰の仲間やお母様、みほともしばらくは会えない。寂しくないと言えば嘘になるが、遅かれ早かれ別れの日はやってくる。
それに私は更なる高みを目指さねばならないから、いつまでも同じ場所に留まり続けるわけにはいかない。
何しろ気を抜けばあっという間にエリカに追い越されてしまうからな。いつまでも感傷に浸っている場合ではない。
…とはいえ、エリカとしばらく会えなくなるのは辛い。
自分を偽っていたとは言え、姉さん姉さんと私にべったりくっついていたので、心なしか本当の妹のように思えてしまう。
もう二度と私のことを「姉さん」と呼ぶことはないだろうが、またあの日のように甘えてくれないだろうかと、心の何処かで望んでいる自分がいる。
記憶喪失を装ったエリカが、あえて"みほの記憶"だけを削ってた理由も"妹"として、より私との距離を縮めたかったからなのだろう。
血縁関係など無いが、エリカは私のもう一人の妹だ。
私は遠く離れた場所から、二人の妹たちの健闘を祈ることにした。
エリカ「姉さん」 お姉妹
323 :
◆MY38Kbh4q6
[saga]:2018/01/02(火) 11:37:43.09 ID:CJE4bdvW0
ということで完結です。
読んでくれた人、レスしてくれた人ありがとう。
HTML化依頼して次のSSを書く作業に戻ります。
■過去作
・【ガルパン】みほ「猛特訓です!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474376201/
・【ガルパン】西住みほ「IV号対空戦車?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475267396/
・【ガルパン】西「四号対空戦車?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491635145/
・【ガルパン】西「四号対空戦車?」 後期型
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508644014/
・【ガルパン】典子「下剋上?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509460971/
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/02(火) 13:30:24.91 ID:6qCm/6P/0
新年からいい話だった乙
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/02(火) 14:28:23.07 ID:MYF7Gv/60
乙ー
プライドが高そうなエリカがだらしない姿を尊敬する隊長に見せつけられる演技力は女優になれるレベル
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/03(水) 10:17:49.37 ID:4ua1Sm7a0
内容もさることながら
文体というか、まほの語りが面白かった。
327 :
以下、名無しのかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/06(土) 01:20:00.41 ID:U+th0p/r0
演技にしては人格変わりすぎではw
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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