のび太のSTEINS;GATE

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 19:26:58.77 ID:c4x3sZSe0
ーーーー教室ーーーー
先生「野比くん、また0点か!!全く…君、やる気あるのかね!?」ガミガミ

のび太「うぅ…」

ジャイアン「おい見ろよ!またのび太の奴怒られてるぜ!?」ゲラゲラ

スネ夫「だってしょうがないよ、のび太だもん!」ゲラゲラ

のび太(く、くっそー…あの二人…!)

先生「野比くん!?聞いているのか!!」

のび太「うわあっ!ご、ごめんなさい〜!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509964018
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 19:38:08.85 ID:c4x3sZSe0
のび太「はぁ…また0点取って怒られちゃった…」

しずか「もう、のび太さんはもうちょっと頑張らなきゃダメよ?」

のび太「いやー、僕なりには頑張ってるつもりなんだけどね…」

しずか「…じゃあ、テストの前の日、何してた?」ジ-

のび太「う、それは、えーと…」

しずか「ドラちゃんに聞いたわよ?ずーっと漫画ばっかり読んでたって!」

のび太「あ、あれは気分転換に…」

しずか「一日ぜーんぶ、気分転換に使ってたんじゃない?」ジト-

のび太「…は、はい…」ショボン

しずか「ほらっ!やっぱりサボってばっかり!」プンプン
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 19:41:02.18 ID:c4x3sZSe0
のび太「うぅ〜…じゃあさ、しずかちゃん」

しずか「?どうしたの?」

のび太「明日、国語のテストがあるでしょ?だから今日、勉強会しない?」

しずか「えっ…き、今日…?//」

のび太「うん。迷惑だったら、大丈夫だけど…」

しずか「い、いや!迷惑なんかじゃないわ!やりま…」

スネ夫「おいのび太!!野球のメンバーが足りないから、仕方なく入れてやる!!ありがたく思えよ!」

ジャイアン「エラーしたらギッタギタにしてやるからな?」ゴゴゴ

のび太「なっ!?ぼ、僕は遠慮しとこうかな…」

ジャイアン「つべこべ言わずに来い!」ガシィ

のび太「うわあああ!し、しずかちゃあああん!」ズルズル

しずか「あっ…の、のび太さん…」

しずか「…いっちゃった…」ショボン
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 19:42:35.10 ID:c4x3sZSe0
ーーーーーーーーーーーーーーーー
のび太「うわあああん、どらえもーーーん!!」グスグス

ドラえもん「出たね、いつもの…。またジャイアンにいじめられたの?」

のび太「試合に負けたのは僕のせいだ、ってボコボコにされたんだ…!」ヒック

ドラえもん「う、うーん…でものび太くん、絶望的に野球ヘタだからね…」

のび太「なっ!!ドラえもんまでぇ…!」ジワッ

ドラえもん「うわわ、ごめんごめん!!泣かないでよ!」アタフタ

のび太「うぅ…どうせ、僕なんか…!」ズ-ン

ドラえもん「あらら、スネちゃった…」

??「……さん…の……さん…!」

ドラえもん(…?今の声は…?)

ドラえもん「のび太くん…今、何か聞こえなかった…?」

のび太「うぐ…ひっく…、聞こえない…」

ドラえもん「あれ…そう…?」

ドラえもん(おかしいな…?僕の、聞き違いだったのかな…)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 19:56:08.18 ID:c4x3sZSe0
ーーー翌日ーーー

スネ夫「おいのび太!!今日のテストの出来はどうだったよ?」ニヤニヤ


のび太「うーん…まあ、精一杯がんばったよ。」


ジャイアン「おい、やめとけやめとけ!どうせのび太くんは0点、だもんな!!」


のび太「なっ!!か、返って来るまでわからないだろ!?」


ジャイアン「おっ?…じゃあ次のテストが0点だったら、鼻からパスタでも食ってもらうぜ?」


のび太「えっ!?そ、それは…」


スネ夫「ほら見ろジャイアン!やっぱりのび太のやつ、自信ないんだ!」


のび太「なにぃ!?わ、分かったよ!鼻からパスタでも何でも、食べてやる!!」


ジャイアン「言ったな?男に二言はないぞ?」ニヤァ


のび太「もちろんだとも!」


ジャイアン「ガハハ!!ちゃんと練習しとけよ!?」ズカズカ


スネ夫「楽しみにしてるよ〜ん!」


のび太「うぅ…また、変な約束しちゃった…」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 19:58:41.20 ID:c4x3sZSe0
のび太「うぅ…また、変な約束しちゃった…」


のび太「しずかちゃんに、相談しよう…おーい、しずかちゃーん?」


出木杉「源さんなら、今日は休んでるはずだよ?」


のび太「あれ、そうなんだ…」


のび太(…お見舞い、行ってあげよっと。)


出木杉「…」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:00:22.74 ID:c4x3sZSe0
ーーーーしずか家前ーーーー

のび太「しずかちゃん大丈夫かな?」


ピンボ-ン


のび太「すいませーん、のび太です。」


ガチャ


しずかママ「あら、のび太くん!どうしたの?」


のび太「しずかちゃんのお見舞いに来ました!」


しずかママ「…?しずかなら、まだ学校に行ってるハズよ…?」


のび太「…?今日は休みだって聞きましたけど…」


しずかママ「やぁね…そんなハズないんだけど…」


のび太「…ち、ちょっと僕、探しに行って来ます!!」ダッ


しずかママ「あっ!の、のび太くん!!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:02:38.44 ID:c4x3sZSe0
のび太「はぁっ、はぁっ…」ダダダ


のび太(嫌な、予感がする…!)


のび太「ドラえもん!!」バアン!!


ドラえもん「何?のび太くん」モゴモゴ


のび太「どら焼き食べてる場合じゃないよ!しずかちゃんが…居なくなった!!」


ドラえもん「っ…!?何だって!?」


ガタガタッ!!


ドラえもん「っ、机から、誰かが…!」


セワシ「はあっ、はあっ…おじいちゃん、大変だ!!」


のび太「セワシ!!しずかちゃんが…しずかちゃんがいなくなっちゃったんだ!」


セワシ「…くそッ、やっぱりか…!」ギリィ


セワシ「おじいちゃん、よく聞いて…僕はもうじき、消えてしまう。」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:04:55.75 ID:c4x3sZSe0
のび太「!?き、消える!?一体何が起こってるの!?」


セワシ「おばあちゃん…しずかさんは…殺されてしまうんだ。」


のび太「…何…だって…?」


セワシ「僕にはもう時間がない。…ドラえもんも、そうだ。」スウゥ


ドラえもん「か、体が、透けて…!」スウゥ


のび太「そ、そんな…!まって、待ってよ!!僕を一人にしないで…!」フルフル


セワシ「おじいちゃん、これから僕の言うことを絶対に忘れないで。ーー東京の秋葉原に、こじんまりとしたブラウン管TV屋がある。そこの二階に行くんだ。」


セワシ「…その場所の名前は…『未来ガジェット研究所』」


セワシ「そこの人達なら…この状況を変えられるかも知れない。」スウゥ


のび太「嫌だ…嫌だ…!」


セワシ「おじいちゃん…僕たちのことを…しずかさんのことを、頼んだよ…!」スゥッ


のび太「うわああああああああああああっ!!」


のび太ママ「のびちゃん、た、大変よ!!し、しずかちゃんが…裏山で血まみれで倒れてたんですって!!」バァン!!


のび太「セワシ…ドラえもん…!しずかちゃん…!」ボロボロ


のび太ママ「っ!?の、のびちゃん!?大丈夫!?」


のび太「ま、ママ…!ドラえもんが…!セワシが…!」


のび太ママ「…?の、のびちゃん…」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:05:43.19 ID:c4x3sZSe0












のび太ママ「ドラえもんとセワシ君って…誰…?」











11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:09:27.19 ID:c4x3sZSe0

ーーーーー未来ガジェット研究所ーーーーー

テレビ『…続いて、臨時ニュースです。東京都練馬区の裏山で、小学5年生の源静香さんが、死体で発見されました。胸に多数刃物で刺された跡があることから、警察は事件性が高いとして捜索を続けており…』


まゆり「うわー…ねぇオカリン、練馬区で殺人事件だって…」


紅莉栖「…ひどい話ね…まだ小学生だって言うのに…」


岡部「ふむ…これが、こうなって…!ダルよ、そこのペンチを取ってくれ」カチャカチャ


ダル「ほい、オカリン」ポイ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:11:15.50 ID:c4x3sZSe0
紅莉栖「ちょっと岡部!!聞いてるの!?」


岡部「ぬあああっ!!煩いぞ助手よ!!この俺は今、世紀の大発明とも言えるガジェット作りに忙しいのだ!!」バッ


紅莉栖「はぁ?またいつもと同じ訳のわかんない発明なんでしょ?」ジト-


岡部「ふふ…侮るなよ?こいつは、音声認識で圧縮した空気を発射できる、言わば弾薬なしで無限に撃てる拳銃だ…!」


まゆり「まゆしぃは、人を傷つける発明には反対なのです…」ショボン


岡部「フゥーッハハハ!!狂気のマッドサイエンティストたる俺に、ふさわしい発明だとは思わないのか?んー?」


ダル「ま、威力なんて全然ないから、おもちゃみたいなもんだお!」


岡部「うぉい!!何を言うダル!!」バッ


紅莉栖「そんなことだろうと思った…ま、狂気のマッドサイエンティストさんじゃあ、その位が限界でしょうね?」クスクス


岡部「ぐぐ…おのれ助手め…」ギギギ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:13:05.27 ID:c4x3sZSe0
まゆり「オーカリン!そのガジェットはなんて名前にしたの?」


岡部「よくぞ聞いてくれたまゆり!このガジェットの名前は…ケイモーン・ノテロス!!一発発射すれば、嵐の如く周囲を破壊し尽くす…この兵器にピッタリの名だッ!!」シュババ


ダル「だから、そんな威力は出ないお…」


まゆり「はいはーい!まゆしぃ、いい名前を思いついちゃったのです!」


紅莉栖「そうなの?教えて、まゆり!」


岡部「だから、こいつはケイモーン・ノテロスだと…」


紅莉栖「岡部うるさいっ!ね、まゆり言ってみて!」


岡部「き、貴様…助手の分際で、またしても…!」ギリギリ


まゆり「えへん、新ガジェットの名前、それは…!」フンス





まゆり「空気ピストル、なのです!」



14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 20:14:30.58 ID:c4x3sZSe0
こんな感じで失踪しないように頑張ります

今日はこのくらいで
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/06(月) 20:59:21.18 ID:TXA/63KCo
期待
支援
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/06(月) 21:41:59.44 ID:vC6TSfSp0

本気でここは出木杉君の力を借りないと難しそう
のび太じゃなくても電子レンジ(仮)やタイムリープや世界線は小学生では出木杉君ぐらいじゃないと理解できなそう
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:33:01.95 ID:c4x3sZSe0
ーーーーー学校ーーーーー
ザワザワ…


先生「えー、皆さんも知ってのことだと思うが…昨日、源君が、お亡くなりになった…。」


のび太「…」


先生「…彼女のような心優しく、勤勉な生徒が亡くなってしまい…先生は本当に悔しい…。」


ジャイアン「…くそッ…!」


スネ夫「しずかちゃん…!」ボロボロ


先生「…まだこの辺りに犯人がいるかもしれない。今日はホームルームだけで学校は終わりだ。皆、できるだけ集団で帰るようにしなさい。…では先生は、これで。」ガラッ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:34:21.35 ID:c4x3sZSe0
ジャイアン「…おい、のび太…!お前も一緒に行くだろうな…!」


スネ夫「ね、ねえジャイアン!!やっぱりやめようよ…!警察に任せた方がいいって…!」


ジャイアン「うるせえ!!友達が殺されたんだぞ!?犯人を見つけて、ギッタンギッタンにしてやるんだ!!」グワッ


のび太「…ごめん、僕行かないといけないところがあるんだ…。」スクッ


ジャイアン「なっ…てめえ、今までのしずかちゃんとの友情を、忘れやがったのか!?」


のび太「…そんな訳ないだろ!!」キッ


ジャイアン「だったら、つべこべ言わずに…!」


のび太「…ダメなんだ、今回は。僕一人で、決着を付けないと…」スタスタ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:36:14.88 ID:c4x3sZSe0
ジャイアン「…何だ、あいつ…」


スネ夫「きっと、またあいつに頼るんじゃない?えーっと…あれ…どんな奴だったっけ…?」


ジャイアン「…?確かに、のび太といつも一緒に…誰かがいたような…気が、するのに…」


スネ夫・ジャイアン「…思い、出せない…」


のび太「…」スタスタ


のび太(なぜかは分からない…。けど、ドラえもんのことを覚えているのは、どうやら僕しかいないらしい。)


のび太(だったら僕が…僕が、解決しないと…!)


のび太「待ってろよ、ドラえもん…セワシ…しずかちゃん…」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:39:07.85 ID:c4x3sZSe0
ーーーラボ前ーーー
のび太「…ここが、未来ガジェット研究所…?」


のび太(研究所っていうより、ただのボロアパートって感じだけど…)


のび太「とりあえずチャイムを押してみ…」


岡部「さあ、ルカ子よ!!今こそロスト・ワードを唱える時だァッ!!」フハハハハハ


ルカ子「や…やっぱり怖いですぅ!!やめましょうよこれ!」


のび太(…?なんだか騒がしいなぁ…)
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:40:56.88 ID:c4x3sZSe0
紅莉栖「岡部!漆原さん嫌がってるじゃないの!やめなさい!」ギャ-ギャ-


岡部「うるさぁいっ!!科学の発展に犠牲は付き物なのだあっ!!」


ルカ子「ぼっ、ぼく、犠牲なんですか!?」ガ-ン


岡部「さあ、唱えてみろ!ルカ子よ!」


ルカ子「う、ううっ…える、ぷさい、こんがり…」


岡部「ちがああうっ!!!エル・プサイ・コングルゥだあっ!!」


ドゴオオオオオン!!!


岡部「うぶホオェァッ!?!?」


ルカ子「きゃあああっ!!凶魔さん、大丈夫ですか!?」


岡部「ま、まさか俺の声に反応するとは…」ピクピク


ルカ子「うわああん!ごめんなさい、ごめんなさい!!」


紅莉栖「あ…アホだ…アホがここにいる…」


岡部「おい、ダル!!そんなに威力は出ないんじゃなかったのか!?」ガバッ


ダル「…出力を一桁多く、プログラミングしちゃったみたいだお☆」


岡部「…ダアアアルウウウウッ!!」


ダル「なぁっ!!け、怪我してないんだからいいじゃないかお!?」ドタバタ


のび太「」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:46:04.47 ID:c4x3sZSe0
まゆり「あれー?ボク、どうしたの?こんなところで?」トコトコ


のび太「うわあっ!?」


まゆり「迷子になっちゃった?お家わかる?」


のび太「いや、そうじゃなくて、その…」


まゆり「…あっ!もしかして、ラボのお客さんなのかな?」パアアアッ


のび太「そ、そうです…」


まゆり「うわー!ラボメン以外の人がラボに来るなんて、久しぶりだー!ささ、ドゾドゾー!」ガチャ


のび太(なんだか、ゆるーい感じの人だなあ…)
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:49:09.41 ID:c4x3sZSe0
岡部「む…まゆりか。実は今、この前作ったケイモーン・ノテロスの試し撃ちをしていたのだが…」


まゆり「じゃじゃーん!!今日は、お客さんが来ているのです!」


のび太「お、おじゃましまーす……」


岡部「…俺だ。何ということだ…ラボ内に機関のスパイらしき少年を、入れてしまった…」


のび太「…あれ、誰と話してるんですか?」


紅莉栖「あれはね…病気みたいなものなの…」アワレミ


岡部「フゥーーッハハハ!!我々のラボに単身で乗り込むとは…いい度胸をしているな、少年!」


のび太「いや、あの…」


岡部「俺の名は、鳳凰院凶魔!!狂気のマッドサイエンティストだぁっ!!」シュバ-ン!


のび太(帰りたい…)
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 22:51:44.07 ID:c4x3sZSe0
紅莉栖「おい、この子困ってるわよ?ちゃんと接してあ・げ・な・さ・い!」ツネ-


岡部「いいった!!何をするザ・ソンビ!!」


紅莉栖「その呼び方やめろ!!小学生の前でもそんなで、恥ずかしくないのか!」


岡部「くっ…そ、それで一体何をしに来たのだ、少年よ…。」


のび太「う、うん…実は…ああっ!?」


まゆり「きゃっ!?ど、どしたの?」


のび太「そ…そこの机に置いてあるのは…!」


岡部「むっ!!少年、いけるクチだな!?これはケイ…」


のび太「空気、ピストル…!」


岡部「ぐうっ…し、少年までこれを空気ピストルだなどと…!?」


ダル「…待つんだお。君、このガジェットを何故知っているんだお?」


のび太「し、知ってるも何も…!何でここにひみつ道具があるの!?」


ルカ子「ひみつ、道具…?」ポカ-ン
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 23:56:17.79 ID:c4x3sZSe0
のび太「…もしかして、皆は…未来から、来たの…?」


岡部「…おい少年。今、何と言った…!?」


のび太「誤魔化さないで!…だってその空気ピストルは…22世紀の、ひみつ道具じゃないか!!」


紅莉栖「22世紀…!?」ガタッ


岡部「…なっ…何て…ことだ…。まだ未来からの干渉は、終わっていないのか…!?」ワナワナ


のび太「…僕には22世紀からきたネコ型ロボット、ドラえもんという友達がいました。それで…」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 23:57:27.82 ID:c4x3sZSe0
ーーーーーーーーーーーーーーーー
岡部「……それで、君はそのセワシ君、とやらに言われてここに来た、という訳か…。」


紅莉栖「22世紀のロボットと一緒に住んでた、なんて…信じ難いわね…」


のび太「お願いです!!しずかちゃんを…皆を助けるために、力を貸して下さい!!」


岡部「…ダメだ。」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/06(月) 23:59:51.08 ID:c4x3sZSe0
のび太「っ…!そんな…!」


紅莉栖「ちょっ、ちょっと岡部…!少しくらい、力になってあげても…!」


岡部「…確かに彼が嘘をついているようには見えない。…だけど、ダメなんだ…。過去を変える、という行為がどんな結果を導くのか。…俺はそれを、身を以て体験した…。」フルフル


紅莉栖「…岡部…」


岡部「…少年。確かに俺たちは、過去に干渉できる機器…電話レンジ(仮)を持っている。」


のび太「…!だ、だったら、それで…!」


岡部「ダメだ。過去の現象にたった一つでも綻びが生じれば、その綻びはやがて大きな差異となって、現在に干渉してくるんだ。…自分本位な様だが、そんなことを君の様な小学生にさせる訳には…いかない。」


のび太「…何を、言ってるの…?」


岡部「とにかく、ダメなんだ…。…力になれなくて、すまない…。」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:07:07.50 ID:IrTTzXlL0
雑談コーナー

ダル「そういやセワシって、元々ジャイ子の子孫なんじゃないかお?そのセワシが、のび太がしずかちゃんと結婚する様に仕向けたらマズイんじゃ…」


紅莉栖「確かにセワシが、のび太の直近の息子だったらマズイわね。でも逆に言うと、直近の息子でさえなければ、ジャイ子と結婚しなくても一応生まれてくることは可能だわ。」


ダル「何言ってんだお前だお?」


紅莉栖「セワシの体には、のび太・ジャイ子・しずかちゃん含めて男女で合計8組。即ち16人分のDNAが存在するわけでしょ?」


ダル「まあ確かにそうだお…」


紅莉栖「だから、その16人の子孫の中でまた子孫が作られていれば、親は違っても最終的にセワシは生まれてくる事が出来るわ。これが、ドラえもん1話で言っていた、『ルートが違っても、方角さえ合っていれば目的地にたどり着く』ってことなのかしら。」


ダル「うひー…とんでもない出来レースだお…」

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