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キャラから作るコロシアイ学園生活2
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214 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/03(土) 23:59:08.94 ID:AsFWUixV0
古伏「……」
これが、真実だということらしい。
気まずさと罪悪感に満ちた古伏の顔が、それを暗に示している。
今井「は……?いや待ち、納得いかん!動機が、動機があまりにも不透明すぎる、
適当なこと言うんやない。曖昧にしてごまかそうとすんなや!」
楠見「あはは……そんなつもりはないんだけど……ごめん。
彼女が突発的に犯行を行った理由は……古伏さんに聞いたほうが早いと思うけど、多分」
四月朔日「……はるる、ううん。はるるんに?」
古伏「……!」
はるるん、というのは確か、古伏が自分につけた愛称だったか。
少し前のことになるし、誰もそう呼ばなかったから記憶から消えていたが。
古伏「……ええ、お話ししますとも。ここで喚くほど愚かになったつもりもありません。
潔く、私が悪に染まった理由を、お話し、しま、すとも……」
215 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/04(日) 00:11:20.72 ID:Kz8NVW7V0
古伏「私が、悪が嫌いです。強大な力を持ち、それにおぼれる悪が」
唐崎「……」
古伏「自身を過信し、己を顧みず、ただ欲と不満を他人にぶつけることしかしない、
傲慢で愚かな悪が!そんな悪が、悪さえいなければ!誰も苦しまなかった、泣くこともなかった、笑顔でいられた、幸福になれた!悪さえいなければ、あいつにに力もなければ、
私は、私は……あんなに辛い思いはしなかったのに!」
……心の叫びだった。普段気丈にふるまう彼女の、弱い一面。
……そして、知らない側面。
皆守「それって、どういう――
古伏「悪は弱者を虐げる。強い力は人を邪にする。「狩人」という才能などを
持っているから、自らより弱い獣を殺すのです。人を殺そうなどと考えるのです。
たとえ、それがもとは彼女より強大な悪が生み出したものだったとしても!
悪が、悪のせいで、そこに、彼女の心に生まれるのです!私は、私は……怖い、それが怖い!
私は、私はもう、悪の手によって脅かされたくない!何もされたくない!私は、私は、
また悪に恐怖を植え付けられるくらいなら!その存在を私が滅します!それで、それで……」
唐崎「お前は何の話をしてるんだよ」
古伏「……え?」
216 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/04(日) 00:15:27.97 ID:Kz8NVW7V0
唐崎「だから、何の話をしてんだよ、事件の話関係ねえじゃねえか」
古伏「……っ、」
唐崎「ただの言い訳だ、そんなの。お前は怖かった、だから人を殺していいだ何て
誰も言ってねえ。ついでに言えばそのお前のかわいそうな身の上話は知らねえ。
身の上話にすらなってねえけどよ」
皆守「さ、さすがにそれは言い過ぎ――
唐崎「お前はうるさい黙ってろ。なんかしらねーけど、強い奴にびびってて、
それになんかされるのが怖いだのいやだのって言いたいんだろ?でもよ」
唐崎「その恐怖の対象をあっさり殺しちまったお前が「弱き正義」とやらなわけねーだろ」
古伏「……なっ、な……!?」
217 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/04(日) 00:31:16.11 ID:Kz8NVW7V0
古伏が、今にも泣きそうな顔で、絶望に染まった顔で、茫然とした顔で、
唐崎を見ている。いや、ここにはいない誰かを見ている。
唐崎「……お前は自分が悪を恐れたあまり、その大っ嫌いな悪に堕ちちまったってわけだ。
楠見も似たようなこと言ってたけどよ、間違った道に進むのはな、強い奴よりも弱みのある奴のほうがよっぽど多いんだよ」
古伏「な、な、そ、そんな、そんなはずは……悪の妄言で、いや、ちが、なんで……
……私は、どうすれば……どうすれば、よかったんですか……?」
投げかけた問いは、誰にも届かない。誰も答えない。……誰も答えられない
モノクマ「うぷぷぷぷぷ……もう終わった?悪いけど尺のこともあるからね。ここでカットさせてもらうよ!」
梓川「え、それって……」
古伏「……!?」
モノクマ「なーに意外そうな顔してるの?もう定番だよ?」
218 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/04(日) 00:39:17.64 ID:Kz8NVW7V0
唐崎「……っち、結局こうなるのかよ……」
御開「……そうみたいね」
鷺宮「くそ、気分悪い……」
モノクマ「うぷぷ……いい表情だね。ま、さて、張り切ってまいりましょうか、オッシオッキターイム!」
コフセさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。
219 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/04(日) 00:50:52.39 ID:Kz8NVW7V0
正義完了!悪を倒せよ最強勇者!
勇者の周りに広がる広大なマップ。
その中央そびえたつ塔の上で、マモノと勇者が対峙する……
モノクマムル が あらわれた!いとも簡単に古伏さんはそれを倒す!
モノクマ仙人 が あらわれた!いくら仙人といえど古伏さんにはかなわない!
モノクマ蝕中 が あらわれた!この程度でかとうだなんてぬるいぬるい!
モノクマ親分 が あらわれた!少し苦戦したけれど、最後は一本背負い投げ!
……
モノクマV3 が あらわれた!つよい!モノクマV3は強い!しかし古伏さんはもっと強い!
お見事!見事モノクマV3は倒された!
……
「許さないぞ!ボクたちの仲間を次々に殺しやがって!」
勇者モノクマ は たちあがった! 魔王 コフセ は 倒れた!
おめでとう!おめでとう!世界に平穏が訪れた!
ありがとう!ありがとう!勇者モノクマの勇姿は忘れない……
220 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/04(日) 01:00:11.91 ID:Kz8NVW7V0
梓川「あ、ああ、あああ……」
雪水「……座ってろ、そばにいてやるから」
梓川「あ、あ、ご、ごめん……」
数野「悪趣味だ、そして非合理的だ。ここまで対象を貶める理由がわからない」
皆守「なんだよこれ……こんな、人の心を踏みにじるようなオシオキが……」
夢川「私、も見てられないよ、こんな。僕達の、仲間だったんだ。間違いこそしたけれど……」
モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!殺人を犯したやつはね、裁かれる運命なのです!
人殺しだなんて悪い奴、殺されちゃっても当然なのでーす!あーっはっはっは!」
唐崎「くそ、あの、野郎……」
モノクマ「あれー?どうしたの?彼女を散々追い詰めたオマエがそんな顔するなんてさ」
唐崎「……知らねえよ。あいつが追い詰められようが、こちとら。……
あいつのありようが、許せなかっただけだ……!」
モノクマ「ふーん、そういいたいならそういえば?別にボクはその辺は興味ないしね」
唐崎「そうかよ……」
モノクマ「あ、オマエラは自由解散しちゃってください!もう裁判終わっちゃったしね。
ばいばーい」
……重苦しい空気が漂う。最初は皆、周りの様子をうかがって、誰も動けないでいた。
そして、しばらくするうちに、ぽつり、またぽつりと皆戻っていった。
静かだった。
ただ、唐崎が壁を殴る音が、裁判上に響いていた。
221 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/04(日) 01:04:05.05 ID:Kz8NVW7V0
Chapter 2
世界の中心で罪を叫ぶ 非日常編
END
コロシアイ参加者 残り 12名
アイテム 使い古された白帯、隠された凶器 get!
222 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/04(日) 01:04:55.27 ID:Kz8NVW7V0
今回はここまで。次回、全員のプロフィールとできれば古伏さん、鈴本さんの小話を挟めればと思っています。
ありがとうございました
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/04(日) 01:06:20.42 ID:dvDA30QDO
乙、古伏さんの過去に何があったのか……
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/04(日) 01:21:27.51 ID:AtFMcDB30
乙です、古伏さんの動機の吐露が悲壮でした
前回に続きクロの最期が滅茶苦茶好きです……
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/06(火) 22:54:15.36 ID:3cPGMLGK0
梶原が死因について怪しんでる臭いけど、もしかして今までの被害者は首謀者側に殺されてたとか
クロは思い出しライトや状況で自分が殺したと思い込まされてるだけで完全に冤罪なのでは
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/11(日) 10:42:54.69 ID:zx1ho4510
乙
ここまでV3と同じ動機だから、何気に屍者の書楽しみ
死に別れた人が多いし
227 :
◆nySMeRqtqc
:2018/03/11(日) 20:43:01.42 ID:GiiMW7la0
すみません、更新が明日に延期します。内容は
プロフィール(一部のキャラ、更新毎に追加)、古伏さん番外、三章日常編
>>223
実はもうヒントは出ていたりします。明日古伏さんの隠れた一面を見せれたらなと思っています
>>224
ありがとうございます。クロの最期の想いや叫びが伝わればなと思います。
>>225
それに関してはコメントできませんが…梶原くんは実はもうかなり真相に迫り始めています。
>>226
校則を始めV3リスペクトで書かせていただいています。楽しみにしていただいて嬉しいです。
皆さん乙や感想などをくださりありがとうございます。かなり更新の励みになっています。
228 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/12(月) 23:38:32.33 ID:LYQ/E/BJ0
更新再開します。
229 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/12(月) 23:39:52.19 ID:LYQ/E/BJ0
須夜崎「まずはオレサマ特製のプロフィール一覧その1からだ!」
須夜崎準様による、超高校級のプロフィール一覧
超高校級のスノーボーダー 雪水渓太 ユキミズケイタ
誕生日 5月12日 血液型 O 身長 142cm 体重46kg 胸囲 68
好きなもの スノーボード、みかん 嫌いなもの 梅
コメント このニンゲンが一番厄介なんだよ!失せろ!あと一番データが信頼できねえ。
超高校級の幸運 楠見 和 クスミカナエ
誕生日 7月1日 血液型 A 身長146cm 体重43kg 胸囲 78
好きなもの 信頼されること 嫌いなもの 期待されること
(めんどくせえなこいつ)
コメント 超高校級になるかはしらねえが、自信がありゃもっと才能もでたのによ
230 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/12(月) 23:42:34.73 ID:LYQ/E/BJ0
超高校級のピエロ 夢川明日葉 ユメカワアスハ
誕生日 10月26日 血液型AB 身長 158cm 体重 54s 胸囲 67p
好きなもの 笑顔、温かいお茶 嫌いなもの からいもの(特に塩辛いもの)
コメント 見返すとわかるかもしれねーが状況が状況なんで割と冷静にふるまってやがる
超高校級の情報屋 須夜崎準 スヤザキジュン
誕生日 11月25日 血液型 ? 身長 約160cm 体重約52s 胸囲約75p
好きなもの クマ 嫌いなもの ウサギ
コメント イケメン!芸達者!インテリジェント!な、オレサマ。
須夜崎「とりあえずその1はここまでだぜ!」
231 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/12(月) 23:47:13.08 ID:LYQ/E/BJ0
番外編 私のヒーローアカデミア
私が生まれた家というのは、特段優れた名家というわけではありません。
だから、幼いころから武道を仕込まれたというわけでもありません。
さらに言えば。私の家庭は、一般よりも下……劣悪というべきか否か、そんな家庭でした。
だから、幼いころから武道を習い事としていたというわけでもありません。
そんな私が柔道に出会ったのは中学の頃でした。公立の学校ではありましたが
歴史は長いところでした。そのため、古くからあった道場が改修を繰り返しながらも
残っており、そこを長い間使っているとのことでした。
232 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/12(月) 23:49:06.97 ID:LYQ/E/BJ0
柔道に出会ったときは感動しました。なにせ、力に対し力で対抗するわけではない。
力という悪をより強い力(あく)でねじ伏せるだなんて、恐ろしいことをするわけではない。
まさに正義のためにある武道だと感じました。(創始者である嘉納治五郎も虚弱体質だった
といいます。それを聞いて私はこの確信をさらに強めたのです)
そして、私は入部し、そこで目覚ましい活躍をしました……自分で言うのも変ですがね。
でも、実際そうでした。プロのコーチでもない、無名の教師に教えられた、
しかも武道そのものに初めて触れたような人間が、瞬く間に多くの賞を獲っていったのですから。マスコミにも取り上げられたことがあるんですよ?
……さて、「超高校級の柔道家」としての話はここまでにしましょう。
いえ、もっと華々しい話はあるのですよ?金メダルを取ったこと、師匠との
修練の日々、応援に来てくれた仲間たち。語ることは決して少なくない。
でも私は、それでも、「古伏春留」としての私の話をしたいのです。
233 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/12(月) 23:55:01.30 ID:LYQ/E/BJ0
先ほどもお話ししましたが、私の家庭環境は良いものではありませんでした。
お金がないわけではありません。それが私たちに行き届かないだけで。
自由がないわけではありません。それを取り上げられてしまうだけで。
私の父はスポーツ用品の会社に勤めております。昔はスポーツマンだったそうです。
その名残か、今でも体を鍛えており、無駄に力があるのです。……そう、強大な悪なのです。
さらに社内ではそれなりの地位を築いております。権力まである悪なのです。
234 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/13(火) 00:00:18.05 ID:adDW5iDl0
父はそれを振りかざしました。家でも、外でも。それでいて、自分の利益のためなら
善良なふりをし猫をかぶる卑怯者でもありました。
父は傲慢で、なにかあれば誰かからモノを奪い取ろうとします。
自分の力を見せつけて、脅して、殴りつけて!
私も、母も、一つ下の弟も例外ではありません。気に食わなければ
自らの力で押さえつける!そしてその「力」で、金を手に入れ享楽に費やし、
酒を浴びるように飲み、さらによった勢いで暴れ、また私たちに襲い掛かる!
235 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/13(火) 00:08:19.47 ID:adDW5iDl0
私たちは何もしていないのに。私たちは、ただ、つつましやかな、いわゆる
「正しい」生活を送ろうとしていただけなのですよ!?
それを壊そうとする者を悪と断じないわけがない!やつの行動は悪逆そのもの、
暴虐の塊、非道でしかない!そんなこと、許されるわけがない。
私が、守らなければ。このか弱い弟と母を守らなければ。
でなければ、でなければ。こんな間違った生活を受け入れなければならないのだから!
悩みました。私は。なぜ人が悪になるのだと。
だって、昔は優しかったんらしいのです。父は。
……悩みに悩んで、そして答えを得たのです。
確か、古典の時間です。「弱肉強食」と。弱いものは強いものに淘汰されるのだ
という意味だとききました。
そう、それなのです。「力」です。あの男はそれがあった!だからこそ
あの男はそれに酔いしれ、それを利用し、横暴なふるまいをしたのだ!
力が強いものさえいなければ、和を乱したりなんかしない。
弱きものしかいなければ、互いに手を取り合って支えあうはずなんだ、と!
236 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/13(火) 00:13:33.20 ID:adDW5iDl0
……そして、私は。それを信じて生き続けたのです。
……果たして、それは正しかったのでしょうか?
本当は、私の理不尽になんとかして理由をつけたかっただけなのかもしれません。
本当は、私は弱き正義を助けるために行動しようとしていたのではなく。
……自分の中に眠る、強大な力を誇る父(あく)に怯え、痛めつけられているじぶんを助けてほしかった、それだけなのかもしれません。
しかし、一度決めた道を踏み外すことなどもうできやしないのです。
だから、私は。それを気の迷いと断じてふたをして――
――今、そのツケを払うときがきたのです
237 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/13(火) 00:28:34.72 ID:adDW5iDl0
Chapter3
俺はまだ
あのク
ロの心情を
知らない
(非)日常編
238 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/13(火) 00:42:33.93 ID:adDW5iDl0
……ひどく、寝覚めのわるい朝だった。
当然だ。昨日、あんな事件が起きてしまったんだから。
……最期の古伏の悲鳴ともいえる叫びが、まだ耳の奥の中でこだましている。
何で気づけてやれなかったんだ、とか。もっとこうすればよかっただろ、とか。
いろいろと考え込んでしまう。過ぎたことは気にしても仕方がない、とよく言うが、
どうしても気になることだってある。
……ほかのやつも、なにか抱え込んでなきゃいいが。
鷺宮や唐崎は前の事件のこともあってだいぶ応えているはずだ。
そうじゃなくても、……鈴本みたいな。何か重大な問題を持ってるやつが
まだいる可能性だってある。こういう状況だと、それが文字通り「命取り」
になる。できるだけ、俺がなんとかしねえと……
239 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/13(火) 00:49:41.77 ID:adDW5iDl0
「さすが雪水くん!こういうときでも皆を支えに行こうとするなんてさすが希望とよべる
存在だよ!」
雪水「……ああ、クソっ!」
その呼び方はやめてくれ、そんな理由で俺を持ち上げるな!
俺じゃない何かを見る目で見るのはやめてくれ……!
……いや、落ち着け。それは今は関係のないことだろ。
……いやなこと思い出したな……ちょっと体動かすか。
まずはいったん外に出て……って。
ガコッ!ベキッ!
……。音のあるのは……
……道場の方か。
240 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/13(火) 01:01:43.74 ID:adDW5iDl0
なんとなく、そこに何があるかわかっていた。
だって、道場は……道場といえば……おもいつくのは、あいつらくらいじゃないか。
その予想は、なんの狂いもなく当たっていた。
唐崎「……くそっ、なんで……」
……そこにいたのは唐崎だった。
いつもの唐崎ではなかった。
何があってもむすっとした仏頂面でじっとしていた、唐崎ではなかった。
壁を殴りながら、苛立ちを隠すそぶりも見せない唐崎は、なんというか。
子供みたいだった。……もしかしたら、あいつは、この中にいる誰よりもガキ臭かったんじゃないだろうか。
そのくせ、頭が回るから、それを表に出さず、誰からもある程度警戒されることで、
身を守っていたのではないか。ふと、そう思った。そうだとしたら。
あいつはこの状況に怯えているだけだったんじゃないか?
それをどんな形であれ支えていたのが、あの二人だったんじゃないか?
……なんとなく、そんな気がした。根拠はない。だけど、間違ってる気もしなかった。
声を掛けますか?↓3まで多数決
今回はここまで。ありがとうございました。
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/13(火) 01:03:35.77 ID:4wA4ElMI0
乙
かけない
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/13(火) 01:04:53.11 ID:eits6Va20
乙です
かけようかな
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/13(火) 01:08:36.13 ID:4wA4ElMI0
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/13(火) 01:09:49.75 ID:4wA4ElMI0
ごめんなさいエラー起きて変なレス挟んでしまった
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/13(火) 06:31:43.75 ID:aXkqXFMDO
乙
声をかけるで
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/15(木) 02:39:28.51 ID:IlDQi4/60
よく見たら須夜崎の身長ほぼ苗木キーボなんだな
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/15(木) 15:17:09.16 ID:ewjwzHT/0
楠見さんが雪水君並みに小柄
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/15(木) 22:55:53.63 ID:O47HkBOXO
寧ろスポーツ系才能の男の子なのに女子に身長で負けてる雪水が小さすぎる
ちゃんとご飯食べてる?
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/18(日) 01:07:32.84 ID:5hArGWql0
楠見好きな奴はサイコパス
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/18(日) 08:11:38.66 ID:eEiWUXRk0
自分はサイコパスだったのか
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/18(日) 08:41:44.31 ID:7MKKHQm20
>>249
のほうがサイコパスっぽい
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/18(日) 18:23:54.73 ID:5hArGWql0
>>250
楠見好きな奴とか存在してたのか
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/18(日) 18:26:32.08 ID:DYXDIaJK0
>>252
お前はどんなキャラが好きなの?サイコパスかどうか判断するから
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/18(日) 18:34:59.55 ID:vqzFoP4H0
>>253
どうせ他のオリロン荒らしてる荒らしなんだから構うな
255 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/19(月) 00:09:28.48 ID:+O8K2EBj0
遅くなりました、更新再開します
>>246
あくまで、約、ですけどね。
>>247
女性の中でもかなり小さめに設定させてもらっています
>>248
食べてますね…星くんよりは大きいです
256 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/19(月) 00:10:27.10 ID:+O8K2EBj0
超高校級のコメンテーター 今井心音 イマイココネ
誕生日6月8日 血液型O 身長164p 体重57s 胸囲75p
好きなもの トラ柄 嫌いなもの フライドチキン
コメント フライドチキンは悪くねえ。ボッチャンコするほうがわりい。
超高校級の着ぐるみ職人 四月朔日多織 ワタヌキタオリ
誕生日4月1日 血液型A 身長167p 体重59s 胸囲 86p
好きなもの着ぐるみ、ふわふわ 嫌いなもの とげとげ
コメント オレサマこいつ苦手―、しゃべりづれーし情報おちにきーし案外
超高校級のハッカー 梶原優馬 カジハラユウマ
誕生日 1月5日 血液型AB 身長169p 体重59s 胸囲79p
好きなもの 平和 嫌いなもの 人込み、ぎすぎすした空気
コメント 実はこいつ鈴本の殺害現場見てましたー、オレサマ知ってまーす
超高校級の通訳 御開琴音 ミヒラキコトネ
誕生日 4月22日 血液型AB 身長169p 体重58s 胸囲78p
好きなもの 和菓子 嫌いなもの 騒音、(特にプライドの高い)男性
コメント 言葉以外にも表情やしぐさから相手の言いたいことを読み取るのがコツらしい。
須夜崎「基本的にはオレサマ嘘つかねーぜ!」
257 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/19(月) 00:11:34.97 ID:+O8K2EBj0
声をかける 選択
……少しくらい、声をかけてみたほうがいいよな……
唐崎「っち……くそ、なんで……」
……ちょっと怖いとか、思ってねえぞ。
雪水「……か、唐崎……?」
全くもって思ってない。
唐崎「……あぁ?」
雪水「うぉ……あ、その、悪い。いや、ちょっと……気が動転してるみたいだったからな」
すっげ―怖かった。
……ただ、その怖かったのも一瞬だ。
258 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/19(月) 00:12:55.73 ID:+O8K2EBj0
唐崎「……ちっ、見てんじゃねえよ……くそ……」
すぐに、唐崎は覇気を瞬く間に失い、憂いの帯びた表情を浮かべたのだから。
いくら強くて、俺なんか赤子の手をひねるみたいに簡単に倒せてしまう奴だったとしても、
そんな顔をしていては恐怖のカケラも与えられるはずがなかった。
雪水「いや、さすがに放っておけないだろ……大体、壁を殴ったらお前も怪我するしよ……
怒るなとはいわねーし、言われても無理だとは思うけどよ、もう少し……やり方ってものが
あるだろ?それじゃお前が嫌な気持ちになるだけだろ。何の解決にもならねえ」
唐崎「……んなの、わかってんだよ……だからあっち言ってろ」
取り付く島もない。
259 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/19(月) 00:16:18.74 ID:+O8K2EBj0
雪水「……わかってても、心の問題はそれで何とかなるようなものじゃないだろ。
強制する気はねえけどよ、せめて誰かに愚痴るとかでもしねーとお前がつぶれちまうからな?やめてくれよ、それだけは」
実際、唐崎はあと少しのところで踏ん張っているのだろうと思う。そのあと少しが、どれほど持つかはわからない。足場がぐらついたまま歩き続けていれば、いつかはどうしようもない大けがをしてしまうのだろうということしかわからない。
でも、支えてくれる誰かがいれば、話は別だとは思う。
……俺がそれを申し出てもいいが、多分思いっきり拒否されるだろう。
あと、純粋に俺より適任な奴がいる。
唐崎「……ちっ、うるせえんだよ……こっちの自由にさせろっての。
……参考にするかしないかは俺が決める」
雪水「……ああ、そうしてくれ。じゃあな」
唐崎「……」
……何か、これで変わればいいんだけどな……いい意味でな。
そう考えつつ、俺は道場を後にした。今度は、どこか絶望がにじんでいるような、
あの鈍い音は聞こえなかった。
その後、軽くいつも通りトレーニングを終えたあと、食堂へ向かった。
260 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/19(月) 00:21:59.64 ID:+O8K2EBj0
食堂
……。
梓川「おはよう、雪水くん」
今井「おはようさん、朝食は……あれや、適当にパンとってきて焼いたらええと思うで」
鷺宮「あ、雪水か。おはよう、ジャムかバターかマーガリンが冷蔵庫にあっただろ、確か」
四月朔日「おはよー!えーっと、四月朔日ちゃんはマーマレード、のジャムにしたけど、他にもいっぱいあって……!」
……これに続いて、皆も挨拶を返してくる。今日は皆集まりがいい。
俺も少し早めに来た気がしてたんだが……眠れなかったのかもしれない、というのが俺の勝手な推測だ。
261 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/19(月) 00:22:47.61 ID:+O8K2EBj0
……。いつも通りの朝、の皮をかぶった、非日常。昨日の出来事が一晩でなかったことに
できるはずもなく。気まずさだけが食堂の中に満ちていた。微妙に息苦しささえ感じる。
それくらい、この生活は異質だったし、あの事件は衝撃的だった。
それを気づかぬふりして、厨房へと向かう。つい昨日までは、鈴本が占領していた場所でもあった。今、この場の主だったものはいない。当たり前になりつつあったその日常は、けれども当たり前になることなく、消え失せてしまった。
そういえば、パンを食べたのは少し久しぶりな気がする。鈴本があの場にいた期間はそれほど長くはなかった気はするが。おそらくここで過ごす時間が嫌に長く感じるせいなのだと思う。
雪水「……うわ、焦げた……」
……ちょっと削るか。焦げたところは体に悪いっていうしな。
焦げを削り取るのにちょうどいい手ごろなフォークかスプーンあたりを探していたとたん、
厨房の外が騒がしいことに気づく。
262 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/19(月) 00:23:45.49 ID:+O8K2EBj0
梶原「……お、おはよう……」
今井「あ、おはようさん、朝食は……って、ちょいまちあんた、顔色やばいで!?
クマえらいことになってんで!?」
梶原「え、あ、そ、それは、そ、その……き、気にしないで……」
夢川「私もちょっとスルーしようかと思ったけどさすがにやばい。
僕、なんで君が倒れないのかが不思議なくらいなんだけど」
梶原「い、いつもの、こ、ことだから……」
数野「ああ、確かに私も思わず証明に夢中になって徹夜してしまうことだってある。
しかし休息がなければ頭は回らず計算に力が入らないと私は学んだがな!」
楠見「多分数式の話じゃないとおもうんだよね今……」
数野「なんだと……!?」
……あいつ、無理するなって言ったのに……
とりあえずパンを皿にのせて、テーブルに向かう。
野菜とか用意すればよかったとか、そんなのは後回しだ。
263 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/19(月) 00:24:40.30 ID:+O8K2EBj0
雪水「あー、おはよう。って……よくたってられるなほんと……」
梶原の顔は真っ青だ。顔面蒼白だなんて昔の人はうまいことを言ったと思う。
目の前にいる梶原が文字通りその状態なのだから。若干唇も紫いろに見える。
いままでも健康とは言えない、というかどう見ても不健康だったのだが、それに拍車がかかっていた。
雪水「とりあえず寝ろ!腹減って寝れねえなら軽くなんか食った後でいいから!
本当は食後にすぐ寝たら消化に悪いとか言うけど、そんな場合じゃねえだろお前!」
梶原「あ……え、えっと、し、心配かけたなら、ご、ごめん」
雪水「それで心配しないやつの顔を見てみたいもんだぜ……」
梓川「わ、私飲み物入れてこようか?コ、ココアとか……」
雪水「あー、頼む。カフェイン厳禁な」
梶原「え、あ、あ……」
……いやまあ、来ていきなりいろいろ言われて驚くのも無理ないけどな?
これに関してはお前が悪いと思ってあきらめてくれ。
264 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/19(月) 00:25:34.61 ID:+O8K2EBj0
梶原「し、仕方ないか……あ、あとで、み、みんなに、パ、パソコン教室に、
く、来るようにだけ、つ、伝えてほしい……ろ、6時ごろ」
雪水「ん、了解。ちゃんと伝えておくからお前もしっかり休めよ」
梶原「う、うん……」
しかし、パソコン教室か……梶原こんなになるまで寝なかったことと何か関係がある、のか……?
梓川「あ、お、お待たせ!ココアと……コーンフレーク。少なめだけど。あんまり食べるタイプじゃなさそうだし……というか、入らなさそうだし。まあ、お代わりは自分でね!
一応サラダも用意したけど……あ、二人分だから雪水くんも食べて!多分パンだけじゃ足りないよね……?お肉か卵はさすがにすぐには用意できないから、ごめん」
雪水「ああ、悪い。ありがとな」
梶原「う、うん……あ、ありがとう」
結構周りのことを見てるタイプなんだな。いやまあ、見てなさそうと思ってたわけじゃないんだけどな。サラダに関しては結構ありがたい。食事には気をつけろってしょっちゅう言われてるしな。周りに。
265 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/19(月) 00:26:27.43 ID:+O8K2EBj0
雪水「二人分って、お前は食わないのか?」
梓川「あー、先に食べちゃったから。私はお茶だけでいいや」
……。そういう梓川は満面の笑みを浮かべている。視線の先はひとつである。
多分俺だ。自意識過剰なほうではないが、残念ながら勘が悪いというわけではない。
むしろいいほうだと自負している。だから、なんとなく好意をよせられてることも
わかる。客観的に見ても主観的に見ても梓川は美人なほうに分類される。
だからこれは喜ばしいことのはずである。
ただ、その好意が「身長」から付随されるものなのだと思うと虚しさしかない。そんなことを考えた。
雪水「……なるほどな。あ、うまいな」
梶原「……お、おいしい」
……気づかないフリをしておこう。そのほうがいい。
今井あたりが面白がってるのか下世話なのか知らないが意味ありげな視線を送っているような気もするが、何も知らないフリをする。
……。……。
気まずいながらも朝食を終える。
伝言だけして、梶原を総出で寝かしつけようとしていた時だった。
266 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/19(月) 00:27:30.22 ID:+O8K2EBj0
モノクマ「うぷぷぷぷ……みんな、すっかりお忘れのようだけど……
新しいエリア、始めました。あと、思い出しライトもあるからさ!
あんな難事件を解決したんだ……これくらいのご褒美はプレゼントしないとね!」
……こんなタイミングで……
生徒手帳のマップを開く。新しく開かれたのは……談話室、保健室、放送室、か……
梶原「や、やっぱり、ぼ、僕も起きてたほうが……」
楠見「多分じゃなくて絶対寝てろ、安静にしてろ」
梶原「……」
楠見「何もないよ、きっと」
……言ってることは正しいんだろうが、どことなく不安になるな……
探索場所を選んでください↓2
1 談話室
2 放送室
3 保健室
今回はここまで。ありがとうございました。
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/19(月) 00:29:52.84 ID:+MzGC45p0
放送室
乙です
四月朔日ちゃんがお姉さん体型
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/19(月) 00:30:13.02 ID:1avZLwQs0
3
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/19(月) 12:07:51.12 ID:b9AqjJCkO
人にサイコパスとか言う奴はクソだな
民度が知れてる
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/19(月) 12:13:17.47 ID:DLsaIouBO
乙、四月朔日さんその体格であのキャラは無理でしょ
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/19(月) 13:14:01.54 ID:CUa3L3fj0
誰にだってキャラの好き嫌いはあるだろうが、キャラ叩きどころかそのキャラ好きをサイコパス呼ばわりして叩くとか人として終わってる
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/20(火) 00:00:28.92 ID:jEA1hn+b0
さりげなく梶原くんが殺害現場を見ていたと暴露されてる
273 :
◆nySMeRqtqc
:2018/03/25(日) 19:20:04.10 ID:FqnF0/1S0
すみません更新明日になります。
鈴本さんの番外と探索の予定です。
>>267
意外と大きいタイプです。
>>270
あの性格に関しては色々とあったようで、そこに関しても掘り下げできればいいなと思っています
>>272
その辺りも裏話が少しできればなと。本編ではあまり表に出ませんが、その事実に勘付いている人はいます。
感想、乙などをくださりありがとうございます。励みにさせてもらっています。
キャラに関してですが、好み苦手はあっても、極端な批判、上げは論争の原因となるので避けていただけると幸いです。
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/25(日) 19:36:24.26 ID:Zx5ohkH/0
報告乙
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/25(日) 20:07:00.90 ID:DhUIg12v0
ニューステージ荒らすな糞作者
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/25(日) 20:31:48.37 ID:Z/Tle0OvO
乙、鈴本さんは過去の掘り下げ欲しかったから嬉しいです
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/26(月) 02:24:08.21 ID:2tnDcz2c0
報告乙
278 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/26(月) 23:44:11.53 ID:UzxlFzLG0
更新再開します
279 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/26(月) 23:48:13.81 ID:UzxlFzLG0
鈴本 番外編
だますは恥だが役に立つ
……
私の名前は、鈴本花音。なんでもない、平凡な学生。
そう、自分に言い聞かせる。これが、毎日の朝の日課。
妹の様子を見る。長い休みや夜は家を空けることが多いから
かまってあげられないことも多いけれど、唯一の肉親。
家にいない間家事とかは任せっきりだから、しっかり者のいい子に育ちました。
反面、素直でなく、いつも余計なことをいう子になりましたけれども。
閑話休題。
ここでするのは私の話。妹の話ではありませんから。
280 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/26(月) 23:52:21.44 ID:UzxlFzLG0
昼は学校に通い、勉学を行う。
睡眠不足もあって、ばれないようにこっそりと居眠りなんかもしてしまいますが。
文武両道とは難しいものです。
妹もいろいろとできますが、運動は(私から見ると、かもしれませんが)からっきし。
体力自慢というのが取りえの私と可愛くて天才的な妹、そういわれることもよくあります。
また話がそれてしまいました。
退屈な授業を終えれば、部活。数少ない安寧の時。
己と向き合い、すべての神経を研ぎ澄ます。
余分なものなどない。何も考えない、無の時間。
281 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/26(月) 23:58:18.64 ID:UzxlFzLG0
それすら終えて。私は家に帰る、ことはできません。
私は足をすすめます。私を「雇う」人のもとへ。
そしてこれが、妹を一人にする理由でした。
どれだけいやであろうと、目的地にはついてしまうものです。
私の名前は、鈴本花音。心のない、冷徹な殺戮者。
そう、自分に言い聞かせる。これが、毎日の夜の日課。
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 00:01:31.58 ID:6BELILHe0
夢川「うっほっほぉ〜いッ!!お主ら全員
ウチのぶっこき魔放屁でお下劣ぶりぶり オナラ雌豚にしてやるぞッ!」
プスゥ〜………プススップスゥ〜
夢川は古伏、鈴本、楠見、春川の4人が
集まっていた食堂に突入すると、肛門に挿入した小さな筒から屁をぶちまけ始めた。
鈴本「夢野さん!?急にどうしたのでッッ!!? ぐ、臭いッ!臭いぃぃぃッ!?」
入間「ウオォッ!?なんだこのド変た…イ゛ ッ!? ひぐっ!!臭……臭いよぉ〜………………」
楠見「ちょっ、夢野さん!?や、止めてよそんな… んぐッ!!?……ぐ……………ヒッ……!」
鈴本「何が起きてるの……?あんた達、とりあえず 落ち着い……っ!?嘘……コレ……………は………」
抵抗する間も無く夢野の屁を嗅がされた4人は、 暫く、腐った卵の様な悪臭に悶絶したが、 いきなり黙りこむと、無表情でヨダレを垂らしながら立ち竦んでいた。
夢川「グフフフッこれがウチの魔放屁力じゃ!ほれ、お主ら早速、ウチに屁こき奉仕を するのじゃっ!」
夢野が下卑た笑みを浮かべて命令すると、 4人はそれぞれの個性を生かして、座っている 夢野に対して屁こき奉仕を行い始めた。
鈴本「キッ…エェェェ〜イッ!!転子の
ネオ放屁道をお見せしますッほいっ
ほいほいっ!ほっほほぉ〜いッ!!」
ブボッ!ブボポッ!ブッスゥゥゥ〜
鈴本は古伏に尻を向けると拳法の構えをし、尻を左右に振りながら、凄まじい勢いの屁をぶちまけている。
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 00:02:30.56 ID:6BELILHe0
鈴本「私今から、激クサ屁こき演奏するんだ。私のクッサぁ〜いオナラ…いっぱい楽しんでね」
鈴本は両手で尻肉を拡げて肛門を丸見えに
すると、そのまま指を器用に動かした。
鈴本「ぶっぶっぶぅ〜屁をぶっぶぅ〜んッデッカいケツからぶっぶっぶぅ〜ん!」
ブッスゥ〜……プゥッ……ブボポポポッ
指の動きと下品な歌に合わせて屁をこき、赤松はだらしない尻肉をプルプルと震わせている。
284 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/27(火) 00:11:33.74 ID:hLNSdLWv0
扉を開けばそこは、ある種の地獄。鍛錬というにはむごすぎる、阿鼻叫喚の地。
何故なら、ここは助けを求める間すら与えられなかった生物だったものがあふれかえっているのですから。
それを作り出したのは私。世界中から来る依頼にこたえるため、日々「鍛錬」を積み重ねた結果。
矢を放つ。矢じりに毒のぬってあるそれはまっすぐ標的へ向かう。
標的にされた哀れな犬は、最後に小さく、弱弱しく、吠えて、そして死んで。
私は何も聞いていません。何も見ていません。
まるでいやだいやだとわめいてるような、悲鳴のような鳴き声も。
生きるために必死に逃げて、最後まであがこうとする姿も、何も。
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 00:13:09.82 ID:6BELILHe0
扉を開けばそこは、ある種の地獄。鍛錬というにはむごすぎる、阿鼻叫喚の地。
何故なら、ここは助けを求める間すら与えられなかった生物だったものがあふれかえっているのですから。
それを作り出したのは私。世界中から来る依頼にこたえるため、日々「鍛錬」を積み重ねた結果。
矢を放つ。矢じりに毒のぬってあるそれはまっすぐ標的へ向かう。
標的にされた哀れな犬は、最後に小さく、弱弱しく、吠えて、そして死んで。
私は何も聞いていません。何も見ていません。
まるでいやだいやだとわめいてるような、悲鳴のような鳴き声も。
生きるために必死に逃げて、最後まであがこうとする姿も、何もwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
286 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/27(火) 00:16:59.85 ID:hLNSdLWv0
いくつか死体を増やして、今日のノルマは……終わりましたね。
あとは……遠くから送られてきた商品を出荷できる状態にまで整えるだけ。
これで、終わり。今日は、終わり。
誰にも見つからないように、こっそりと建物を出る。
そして、私が私にかけた暗示も、とけ、て……
違う、違う、違う!
あんなこと、したくなんてなかった!肉のつぶれる音も、ぎりぎりと張りつめたあの空気も、生ぬるい血も感覚も!何もかも私にこびりついて離れない!
私は、私は、こんなことのためにお母さまやお父様に武道を習ったわけじゃない!
私が今まで殺した生き物が、私を恨めしそうな目で見ている気がする。
私が今まで殺した生物が、私に呪詛を吐き続けているような錯覚すら覚える。
私は、私は、私は……!
……。取り乱して、しまいました。
そんなこと、気にしていては、妹に心配をかけてしまいます。
私は、いつも通りにしないと。気丈で、したたかで。強い、そんな人物を、演じなければ……。
287 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/27(火) 00:17:26.70 ID:hLNSdLWv0
本編に戻ります。
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 00:18:10.06 ID:6BELILHe0
いくつか死体を増やして、今日のノルマは……終わりましたね。
あとは……遠くから送られてきた商品を出荷できる状態にまで整えるだけ。
これで、終わり。今日は、終わり。
誰にも見つからないように、こっそりと建物を出る。
そして、私が私にかけた暗示も、とけ、て……
違う、違う、違う!
あんなこと、したくなんてなかった!肉のつぶれる音も、ぎりぎりと張りつめたあの空気も、生ぬるい血も感覚も!何もかも私にこびりついて離れない!
私は、私は、こんなことのためにお母さまやお父様に武道を習ったわけじゃないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
私が今まで殺した生き物が、私を恨めしそうな目で見ている気がするwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
私が今まで殺した生物が、私に呪詛を吐き続けているような錯覚すら覚える。
私は、私は、私は…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
……。取り乱して、しまいました。
そんなこと、気にしていては、妹に心配をかけてしまいます。
私は、いつも通りにしないと。気丈で、したたかで。強い、そんな人物を、演じなければwwwwwwwwwwwwwwwwww
289 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/03/27(火) 00:20:34.43 ID:hLNSdLWv0
保健室 選択
……保健室か。梶原を連れてく次いでに捜査してもいいかもしれない。
雪水「あー、保健室にいっていいか?」
皆守「……いいんじゃないかな?えっと、僕もついていっていいかな?」
雪水「いいけどよ……えっと……」
皆守「あ、ちゃんと、班分けもしたよ」
保健室 雪水 梓川 皆守 (梶原)
放送室 今井 数野 楠見 御開
談話室 四月朔日 鷺宮 唐崎 夢川
290 :
◆nySMeRqtqc
[saga sage]:2018/03/27(火) 00:34:36.09 ID:hLNSdLWv0
四月朔日「わたぬきちゃんは談話室なのだー!」
鷺宮「……唐崎か」
唐崎「……悪いかよ」
あそこの二人は放っておいていいのか……?
いや、最悪残りの二人が……というか夢川がなんとかしてくれるだろうが。
楠見「放送室とかたぶん初めてじゃないかな……」
今井「あれ、そうなん?あそこって自由に行き来してええんちゃうん?」
数野「君みたいな人がいるからだな……」
御開「……」
あっちはなんか大丈夫そうだな。
梶原「……うっ」
皆守「だ、大丈夫!?紙袋もってこようか?」
梓川「黒のビニール袋のほうがいいんじゃ……」
雪水「お、おい!?と、とにかく保健室に急ぐぞ!」
……やっぱり梶原が一番まずいかもしれない。
291 :
◆nySMeRqtqc
[saga sage]:2018/03/27(火) 00:45:12.98 ID:hLNSdLWv0
保健室
……割と、普通なんだな。
そんな感想がちらっと頭に浮かんだが、先に梶原をベッドに放り込んだ。
梓川が。
俺は残念ながら人一人担げるだけの身長はないし、皆守にはそれをするだけの力と体力がなかった。
男二人そろって情けないなと話していた。
梓川は気にしないで、なんていうが、男のプライドというものがこの世には存在する。
梶原「えっと……休ませてもらうね……けほ……」
割と乱雑に扱われたせいで、若干せき込んでいる。
とにかく、休む気にはなったらしい。
雑に扱われたのは、急いでいたのと変に梶原が抵抗したせいだ。少し仕方ない気もする。
292 :
◆nySMeRqtqc
[saga sage]:2018/03/27(火) 01:13:07.36 ID:hLNSdLWv0
梓川「……っと、すぐ寝ちゃった」
皆守「そりゃあ……あれだけ疲れてたらね。よく今まで持ってたよ本当に」
雪水「……そっとしておいてやるか。静かに探索するぞ」
といっても、そんなに見るものはない。あ、あるか。
普通とさっき思ったが、意外と設備は充実している。
点滴、輸血パック、メス、その他。
……そして毒薬。
見せつけるようなどくろのマークはいやでもその効果を理解させる。
……解毒薬、探しておくか。
293 :
◆nySMeRqtqc
[saga sage]:2018/03/27(火) 01:26:36.10 ID:hLNSdLWv0
……一応、毒薬に対しての解毒剤もあるみたいだが……
即死性のものもあったし、やっぱり処分したほうがいいか?
皆守「……勝手に捨てるのはやめたほうがいいと思う。どうせ補充されるだろうし。
それに……下手な処分の仕方だと、余計被害が拡大するかもしれないし」
捨てるのがダメなら……そうだな。
雪水「あー、それもそうか……あ、誰かガムテープもってないか?」
梓川「何ならとってくるけど……どうするの?」
雪水「毒薬を一か所に固めて封印する。やらないよりましだ」
皆守「それならいいと思う。やっちゃおうか」
毒薬をとりあえず簡単には取り出せないようにした……
今回はここまで。ありがとうございました
皆さん乙などありがとうございます。
>>276
むしろ遅くなって申し訳ないくらいです…彼女なりの苦悩を見ていただけたらと。
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/27(火) 06:28:47.26 ID:Yglb1NGHO
乙
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/27(火) 22:10:45.60 ID:FwWqx+olO
鈴本さんこれ二章じゃなくても早死にしそう……下手したら一章のクロになってたかもしれん
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/28(水) 22:11:50.43 ID:O17QKGp90
乙
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/29(木) 00:27:31.57 ID:RtEvVhML0
乙 鈴本さんと古伏さんのお墓もあるのかな
298 :
◆nySMeRqtqc
:2018/04/01(日) 23:09:28.60 ID:UnnG3jnz0
すみません更新明日になります。探索編終了まで更新予定です。
>>294
>>295
>>296
>>297
乙ありがとうございます。
キャラごとに生存率に差があるのですが、鈴本さんはぶっちぎりで低いです。1章クロの可能性は十分にありました
お墓に関しては本編で触れる予定です。
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/01(日) 23:13:00.69 ID:vKugis+8O
乙
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/02(月) 00:52:03.56 ID:WdjDyT+K0
最終的に生きた人間よりお墓の数が上回るんだよな…
301 :
◆nySMeRqtqc
[saga sage]:2018/04/02(月) 23:35:35.03 ID:dy1zINuT0
更新再開します
>>299
乙感謝です
>>300
そうなりますね…
302 :
◆nySMeRqtqc
[saga sage]:2018/04/02(月) 23:41:58.96 ID:dy1zINuT0
一応できることはやったし、戻るか。
梶原を寝かせたまま、俺たちはいったん食堂に戻ることにした。
食堂
……もう全員戻ってきたらしい。
……いや、違う。御開だけいない。様子も変だ。
雪水「何があったんだ?」
鷺宮「……ちっ、俺は詳しくない、放送室組に聞け」
鷺宮、いつも以上に機嫌が悪いというか……
今は隣にいる唐崎よりもガラが悪そうに見える。
303 :
◆nySMeRqtqc
[saga sage]:2018/04/02(月) 23:48:52.75 ID:dy1zINuT0
楠見「えっと……」
今井「あー、言いにくいねんけど……」
数野「御開が事故で大けがだ。今度は治療してもらってるようだが……
いろいろと妙な点もある。そこについて説明しているところだ」
梓川「え!?」
皆守「……そんな展開……こうなっちゃったのか……」
……は?
事故。それを聞いて真っ先に思い浮かぶのは事故で死んだあいつと、それに巻き込まれたも同然なやつのことだった。
須夜崎準。なんの才能かもわからないが、それ以上に話している言葉の意味も、素性も
わからない謎だらけの人物。それでも、割と社交的で、死ぬには惜しすぎる人物。
倉庫の在庫表を作ったりもしていて、今も生きていれば、俺たちを支えてくれていたかもしれない。あいつのことをもう少しくらいはわかったかもしれない。
野上空。超高校級の歌手で、ちょっと気取った話し方をする奴だった。女好きらしく、
女性と交流関係を持つ奴に妬いたりもしていたが、基本的にはいい奴だったと思う。
見た目もいいほうだったから、多分もう少し普通にしていればモテてたんじゃないか。
最期の姿がまだ印象に残っている。周りのために死ぬ覚悟を決めるのは、相当難しいことだったと思う。今も生きていれば、鷺宮と、あと四月朔日や夢川も混ざってきそうだな。そんな感じで一緒に曲を披露したりでもしていたのだろうか。
……鷺宮の様子がおかしいのにも納得する。そりゃそうだ。
また、あんなことが繰り返されるのかと思うと、嫌になる。
……それに、前の時もそれ相応の処置をしてくれていれば二人とも死ななかっただろうに。
…………。
304 :
◆nySMeRqtqc
[saga sage]:2018/04/02(月) 23:59:36.93 ID:dy1zINuT0
梓川「う……」
雪水「あー、余計なこと考えるな。落ち着け」
梓川「ごめん……ちょっと座って水飲むね……」
雪水「そうしてこい。なんか聞かれたらのど乾いたらしいとか言っとくから」
梓川「ありがとう……」
……慣れろとは言わないが、その体質でこの状況だとつらいだろうな……
そんなこと考えている間にも話は進む。
305 :
◆nySMeRqtqc
[saga sage]:2018/04/03(火) 00:06:57.73 ID:YkYXe+nv0
楠見「うーん、状況的には事故なんだけど……
多分、多分なんだけど……今回はモノクマがわざとやった気がするんだよね……」
雪水「わざとって?」
楠見「うーん、理由はわからないけど、今回の事故は黒幕が意図的に起こした気がするってだけ。だって、私たちが呼ぶよりも前に、というか事故が起きたとほぼ同時にモノクマが来たし……」
今井「せやな、まるで狙ったみたいなタイミングやったわ……」
数野「監視していたとしても、だ……事故が起きた瞬間御開が回収していくのはおかしいということか、なるほど……」
四月朔日「んー、でもことねが助かりそうならよかったよー」
鷺宮「あいつのことだから見殺しにするかもしれねーだろ……」
夢川「私もその可能性は0だとはいわないけど……僕達にこんなコロシアイを迫っている以上、あまり事故死とかはしてほしくないんじゃないかな……今回は、人の目があったわけだし」
唐崎「……どうもきなくせえってことだけわかりゃいい。
……んで、なんだ。保健室では見なかったのか?お前らのほうが遅かったんだから、
運び込まれたところでも見たかと思ったが」
皆守「ううん、全然知らなかった……」
誰も来てなかったな。いろいろと整理してたとはいえ、モノクマが人を、しかもけが人を連れてきたら気づくはずだ。
唐崎「妙だな、こいつらの話を聞くには、探索の比較的早めの段階で起きた事故らしい。
いや、手術室とかがあるのかもしれねーが……」
まあ、詳しい事情はよくわからねえが……祈るしかできない、か。
306 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/04/03(火) 00:16:34.90 ID:YkYXe+nv0
雪水「こんな状況で悪いが、探索結果の報告がしたい。梶原にはあとで伝える。
あと、聞いてないやつもいるかもしれないが、夕方くらいにパソコン教室に
集まってほしいって梶原から伝言を受けてる。……放送室組からでいいか?」
今井「ん、わかったわ。異論もない。放送室は……ま、その名の通りやな。
学園全体にアナウンスするための器具がそろっとったわ。ま、全体に伝えたい
事あったら便利なんちゃう?」
数野「あとは……一応壁についても伝えておくぞ。
壁は……器具のあるところとは反対側、フリースペース、というのか?
よくわからんが。そんなところにあるもので、放送室にある機械には損傷ナシといったところだ」
このあたりも楠見が事故じゃないことを疑う原因なんだろうか……
楠見「事故は前とおんなじ感じ。ばらばらーって崩れ去る、みたいな。
その時も私が結構近くにいたから覚えてるよ。私、機械に詳しくないからさ。
才能のない私は戦力外だからほかのところみてた……というか、図書室から
本持ってきてたを読んでたというか……で、飽きてきたところに御開さんきた、
はず」
はず、なのか……相変わらずあやふやだな……
夢川「私としては……うん。無駄な自虐は置いといても、よく君怪我しなかったね。
さすが幸運、と言いたいところだけど。僕現場見てないけど、話を聞いてたら
近寄ってきたタイミングなんだよね?幸運にしても妙だと思うけど」
楠見「やっぱりそう思う?」
楠見は本気で怪しんでるみたいだが……実際に近くでそれを見たっていうのはやっぱり大きいのか?」
四月朔日「むー、でもそんなこと言われてもわたぬきちゃんわかんないよ……」
楠見「あ、えっと……ごめん……」
……まあ、今何言っても仕方ない、か。
307 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/04/03(火) 00:30:28.38 ID:YkYXe+nv0
皆守「談話室のほうはどうだったの?」
四月朔日「んー、なんもない!」
夢川「え、私は椅子とか机とかみたけど……
まさか、僕の幻覚!?」
鷺宮「いや、それはねえから安心しろ。俺も見た」
唐崎「っつーかなんもなかったらそれただの空き部屋だろ。むしろ物置だろ」
四月朔日「むー。でも面白いものはなんにもなかったよ?」
鷺宮「まあな。だだっ広い部屋に、黒板。あとでけー机といす。
よくある会議室とかとかわんねー。花がちょっと添えられてるくらい」
唐崎「……あれ、学級裁判の座席に対応してやがる。で、死んだ奴のところに
花がある。悪趣味なこった」
……細かい嫌がらせは忘れないんだな、あいつ……
あぁ、くそ、最悪の気分だな。
308 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/04/03(火) 01:17:26.91 ID:YkYXe+nv0
今井「あー、最後か。どやねん、保健室のほうは」
雪水「……保健室か。あんまりいいもんじゃねえな。
ベッドもあるし、ある程度の医療用具はある……
っていうか、学校っていう割にはそろってるほうだな。
……が、いらないものまでそろってたぞ」
楠見「それって……」
皆守「まあ、毒薬だね……一応、カンタンに手を出せないように封印はしておいたけど……。」
鷺宮「やるやつは手を出すかもしれねーな……」
雪水「解毒剤はちゃんと用意されているみたいだ。いざというときは確認してみてほしい」
四月朔日「りょうかいなのだー!」
……なんとかなるといいけどな……
今回はここまで。ありがとうございました
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/04(水) 04:26:47.06 ID:ea6jDEqQ0
乙
御開さん動機と絡んでくるかな…
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/08(日) 13:23:13.24 ID:VbcIHv1Y0
鈴本1章クロでも事故のままなんか
311 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/04/08(日) 23:54:38.89 ID:Oe0y1qGJ0
更新再開します
>>309
それは本編でのお楽しみ…ですね。乙かんしゃです
>>310
事故……の可能性は低いですね。まず図書室に行くタイプでもないので。大体事件です。
312 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/04/08(日) 23:57:46.26 ID:Oe0y1qGJ0
……その後、俺たちはもう一つ向き合わなければならないものがあることに気づく。
モノクマ「うぷぷぷぷ……何の話をしてるかはしらないけど……
ほら、野郎ども!例のブツだ!あ、女の子もいたんだった!てへっ」
可愛くねえとかそういう以前の問題だ。
今井「あー!御開はどないしてん!あんた勝手に誘拐して……!」
モノクマ「誘拐なんて人聞きの悪い……ただ治療してあげてるだけですよーだ!
ま、安心しなよ。命には別条ないからさ、命にはね……」
鷺宮「なんだよ、それ……」
何か引っかかる言い方だが……
313 :
◆nySMeRqtqc
[saga]:2018/04/09(月) 00:02:33.08 ID:BT206gob0
モノクマ「それはそれ、これはこれ!さあ、さっさとこの「思い出しライト」に
群がるんだ!まるでケモノのようにね!まあケモノはボクのほうなんだけど」
……思い出しライトか。この状況で使うのも少し気が引けるが……
せっかくの情報なんだ。使わない手はない。
数野「またこれか……何度見てもよくわからないな……どういう技術なんだか」
モノクマ「そこ!余計なことは考えないの!」
数野「余計なことではない、私は数学者だが、これはおそらく脳科学における
大きな発見ではないのか……!」
モノクマ「キミが知らないだけでもうとっくの昔に発表されてるからね?
別にボクだけが隠し持ってた技術でもなんでもないから」
数野「……」
……それはともかく、だ。一人かけてるが……使おう。
唐崎「ちっ……さっさとしろ」
……一人、怒ったら手を付けられなさそうなやつもいるしな。
モノクマ「おやおやぁ?ボク、もうお邪魔虫?仕方ないなあ、退散してあげようじゃない!」
……余計な奴も消えたし。
自然と緊張した空気になる。黙ったまま俺は、ライトの電源を入れた。
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