キャラから作るコロシアイ学園生活2

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114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 16:03:27.37 ID:6z5VzE5d0
生存報告乙
更新待ってる
115 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/14(日) 23:39:27.48 ID:aeHy1wrN0
更新再開します!
116 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/14(日) 23:41:46.01 ID:aeHy1wrN0
梶原「そ、そうだった、か、かな……しょ、正直、そ、そこまで、わ、わからないんだけど……」

梓川「うーん、どうだったけ……」

雪水「確かに、そういわれればそうかもしれないな」

梓川「確かにそうだったかもしれない!」

楠見「あ、あれ、心変わり早すぎない?」

鷺宮「あそこまで極端だったか梓川!?」

……そんなことはなかったと思うんだけどな……
117 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/14(日) 23:42:22.78 ID:aeHy1wrN0
皆守「いや、まあ僕たちがああだこうだいうより、もう本人に聞いたほうが
早いんじゃないかな?」

楠見「……多分、そうかもね」

皆守「たぶんって……もっとはっきり言ってほしいよ……
〜と思う、とか多分とか、言われたほうは不安になるからさ」

数野「いや待て、数学の世界ならともかく現実に100%の事象は存在しない、
そういう意味なら私も納得いくのだが」

楠見「そういう意味じゃないし不安になるような言葉遣い選んでるだけだから」

皆守「選んでたんだ……わざとなんだ……」

それをして何のメリットがあるのかいまいちわからないけどな。

四月朔日「ねーねー!それより話の続き!」

皆守「あ、ごめん。でさ、唐崎君。動機ビデオのことは、結局知ってたのかな?
知らなかったのなら、なんであんな様子だったのか気になるんだけど……」

唐崎「……」
118 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/14(日) 23:42:52.94 ID:aeHy1wrN0
皆守「無言は肯定と受け取るよ」

唐崎「知らねえな」

皆守「知ってたんだ」

唐崎「知らねえっつってんだろ!」

皆守「いやまあ、そうは言うけど。本当に知らなかったらそこまでムキになる必要はないよね?」

唐崎は、冷静さなんてものもう持ち合わせていなかった。
汗はだらだらと唐崎の頬を伝っていく。
皆守をにらみつける瞳は揺れている。
誰がどう見たって、真実を話しているようには見えない。
ただの唐崎の悪あがきだ。

唐崎「……っち、だから!」

鷺宮「もういいだろうが!いい加減ふざけてんじゃねーよ!」

それに対して。真っ先にキレたのは鷺宮だった。
119 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/14(日) 23:44:26.90 ID:aeHy1wrN0
ある意味当然だった。
だってあいつは。前回の裁判で大事な友人をなくしていた。
平気そうに見えるが、最初の事件からまだ日は浅い。
きっとまだ傷はいえてないし、完治はしないだろう。
そして、唐崎もまた似たような状況のはずだ。
しかし一向に鈴本の死と向き合おうとしない。
もしくは、その事実に対して、正直に辛いと思うことを嫌がっている。
鈴本は死んでいない、死んでいても俺はどうとも思わない。
そんな子供じみた意地だけで動いている。
それを鷺宮が許せないに違いなかった。

鷺宮「あいつはもういなくなちまったんだよ!それくらいいい加減わかってんだろ!
何でお前は!鈴本から逃げたがるんだよ!そのまま逃げ続けたらお前は……
鈴本を、クロ以外全員の処刑の原因にしちまうんだぞ!?それでもいいのか!?」

唐崎「し、知るか知るか知るか知るか知るか!俺には関係ねえことだ!
鈴本が死のうが、お前らが死のうが、俺が死のうが……どうだっていいんだよ!
俺は、俺は……!誰も信じねえ、誰もいらねえ、俺さえよければそれでいい、
そんな人間なんだよ……!」

もはや自分に言い聞かせているようにしか見えない。
実際そういう奴というわけでも、そうでありたいわけでもない。
そうでないといけない、そんな風に自分を必死に説得しているように。
意味も理由も知らない唐崎の謎の義務感を、俺たちは見せつけられている。
120 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/14(日) 23:45:16.84 ID:aeHy1wrN0
鷺宮「そろそろいい加減にしろつってんだろ!おんなじようなことばっか
いいやがって……!」

怒りがさめやらぬ鷺宮はとうとう顔を真っ赤にしている。
まずい。そう直感した。

雪水「おい、やめろバカ!」

急いで鷺宮を制止する。
あと一歩遅ければ鷺宮は唐崎を殴っていた。
ドラマーなんだから手を大事にしろとのんきなことを言っている場合ではない。
唐崎は喧嘩を自らふっかけるようなことはしないが、売られたものは買うと
どこかで言っていた気がする。言っていなかったとしても、されっぱなしな奴じゃない。
鷺宮が殴れば、やり返すのは目に見えている。
それだけは避けなければならない。
今でも、少し気を抜けばまた鷺宮は動き出すに違いなかった。

鷺宮「離せ、雪水……!」

雪水「そういうわけにもいかねえよ!ちょっとは冷静になって周りを見やがれ!」
121 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/14(日) 23:46:11.14 ID:aeHy1wrN0
古伏「さ、鷺宮さん!相手は悪。今感情に任せ襲い掛かれば
反撃が来るのは必至です!」

四月朔日「そ、そうだよ!け、ケンカはよくないよ!それに……まだ……」

夢川「私たちは学級裁判の最中なんだ。僕だって唐崎に何も思わないわけじゃないけど……
一旦後回しにしてほしいかな」

雪水「お前が今あいつを殴ったところで……なんの意味もない。
ただ全員が嫌な思いになるだけだ!だから、抑えてくれ!」

鷺宮「……なんだよ、あーもう、くそ!」

少しは冷静になったらしい鷺宮が、それでもまだ感情を持て余しながら
そそくさと元の位置へ戻った。

梓川「えっと、雪水くん、けがはない?大丈夫?」

雪水「ああ、問題はねえ、大丈夫だ。……唐崎。これ以上黙っておくのはもう
無理じゃねえか?頼むから、本当のことを話してくれ。
俺たちは悠長に待ってられるほど余裕もない」

唐崎「……っち、言えばいいんだろ言えば!」

心底いやそうな顔をしたまま、唐崎はその事実を……
鈴本との一つの会話について語りだした。
122 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/14(日) 23:47:02.37 ID:aeHy1wrN0
唐崎「……確かに、あいつは。初めに俺にその真実を話したってわけだ。
……ただ、お前らをだまし続けるつもりはなかったんだよ」

気まずそうな顔をしながら、言葉をつづける。

唐崎「……あいつは、お前らに話すつもりだった。殺さえしなければな。
……っち、そういう話をしろってわけじゃねえんだろ?それくらいわかってんだけどな」

唐崎「あいつが俺に才能の話をしたのは、確か……一昨日、じゃねえな昨日か。
夢川のショーよりも少し前くらいのことだったな。話を切り上げたのが
ショーの時間が近いからだってことだったしな。まあ、だから突発的な
犯行なら可能って範囲だろ。……今回の犯行は警戒こそすれ計画的じゃねえだろ?
殺害方法は単純で雑。誰かに濡れ衣を着せようとするつもりもない。
アリバイ工作に関してはいらねえからどうしようもねえけどな」

……

鷺宮「……そうかよ、お前がそれを言うんだな」

四月朔日「え、はいじ犯人なの!?」

楠見「絶対にそうとは言い切れないけど。可能性はあるってだけ。
本人がわざわざ疑いを向けさせるような発言をしてるけどね。
それが犯人じゃないからこその行動か……そう思わせるためのブラフか。
私たちにはわからないよ、たぶんね。でも、そんなことしても意味ないよ?
だって、私は犯人を見たんだからさ。多分じゃなく。絶対に。
逃げられないんだよ、唐崎くん」

唐崎「……」
123 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/14(日) 23:49:06.53 ID:aeHy1wrN0
梶原「そ、それじゃ、ま、まるで、か、か、か……」

楠見「どうだろうね。“目立ちたがらない梶原君”、多分だけど」

梶原「な、なんだよ……に、苦手なんだよ、ちゅ、注目されるのは……」

楠見「そっか。私も大の苦手だよ。正直今しゃべってるだけでも
変な汗が大量に出そうだよ……たぶん。似た者同士かな?
その割にはアリバイ証明に必死だった気もするけど。気のせいだよね」

梶原「……い、命には、か、代えられないし……」

楠見「まあ、それはそうかもね」

今井「というかあんだけ時間かけて情報はこんだけかい、って気もするけどなー。
いやあ、疑いの的を少しでも減らすって意味ではええん?無駄に唐崎に
思考奪うこともないしなー。でもほんまもうちょっとでええから何か……」

雪水「なあ、唐崎」

唐崎「なんだよ」

雪水「お前、まだ言うことあるんだろ?」

唐崎「……は?」
124 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/14(日) 23:49:50.51 ID:aeHy1wrN0
雪水「だから、言うことだ。お前が裁判中機嫌が悪かったのは……
鈴本が死んだから、だけじゃないだろ?鈴本の死だけなら、お前は
前と同じとは言わないが、今回よりましな態度だったんじゃないか?
お前が“認めたくなかったこと”はもう一つ、あってもおかしくないだろ」

その中身が何かはわからないが……
俺には、これで終わらせちゃいけない、そんな予感がする。
唐崎の話をこのままで終わらせたら、駄目だと。そんな気が。

唐崎「!?……ね、ねえ、わけ、じゃ、ねえ。が、確証もねえし、
考えたって無駄骨かもしれねえぜ?」

雪水「今の状況、無駄でもなんでもいいからとりあえず議論内容がいる。
そんな状態だってわかってるだろ?だから、とりあえず教えてくれ」

唐崎の反応を見て予感は確信に変わる。間違いなく、何か、大きな手掛かりがある。

唐崎「っち、でもよ、これは俺の推論だ、ただなんとなくそんな気がしただけだ。
それに、他のやつらはとっくに気づいてることかもしれねえだろ。
俺なんかが考えてることなんて所詮ただの、無意味な空想みてえなもんだ」

唐崎は渋る。それは、その考え自体を認めたくないのか。
それとも、自身の考えを信用しきれていないのか。
あるいはその両方か。とはいえここで無視するわけにもいかない。
俺の勘がここで引くなと警鐘を鳴らしていた。
125 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/14(日) 23:51:06.59 ID:aeHy1wrN0
雪水「そんなの言ってみねーとわからねえだろ!
外れてたとして、そこから何かヒントが――

楠見「もうそろそろふざけないでくれるかな唐崎君?」

……楠見?

楠見「俺なんか?ただの?空想?ふざんけんなよ、才能のある、可能性のある、
意味がある、価値のある、『自分』があるお前らが、考えも意見も思考もある、
主体性の塊みてえなお前らが!自分見て―な言い訳つかってんじゃねえよ!
はぁ、無意味?そーゆーのは何も考えてねえってか考えても考えきれてねえような、
無駄な行動で時間をつぶすこの凡人野郎のようなことをいうんだよ!
偉そうに自分の賢さ見せつけやがって!自虐にみせかけた巧妙な自慢とか
いい加減みてて飽きるんだよ!つかイラつくんだよ!いいからさっさと
その立派な頭脳と観察眼を披露しやがれ!」

数野「お、おい……?」

皆守「え、ちょ、ちょっと楠見さん!?いくらなんでも言いすぎだって……!」

楠見「うーん、さすがにまずいね。目立ちすぎてめまいがしてきたうえに
よりによってやばそうなところに喧嘩売っちゃったからね。うん。これは
明日私は死体で発見されてるかもしれない」

皆守「それはシャレになってないよ!?」
126 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/14(日) 23:59:03.15 ID:aeHy1wrN0
夢川「私は楠見がどうとか唐崎がどうとかは知らないけど……
僕は、うん、今回は雪水と楠見に便乗かなー。さっさということいえってとこ」

鷺宮「この期に及んでまだ何か隠してんのかよ……あーもう、俺なんか
なにも思いついてねーからとりあえず教えてくれっての」

唐崎「……っち、くそ。じゃあ言えばいいんだろ言えば!」

今井「なんや子供がすねたみたいな言い方やな!?」

梓川「……残念ながら子供とは程遠いような気がするけど……」

今井「体格の話しちゃうで!?あと残念ってなんや残念って!
……ああいい、言わんでええで」

梓川「え……?あ、うん?」

今井「あかんわこれ……自覚ないで……」

御開「雑談もいいけど、それくらいにして頂戴。……で、何がわかったのかしら。それとも気づいた、かしら」

少し緩みかけた空気を御開が締めなおす。重要な本題に入ろうとしていた

唐崎「……あのよ、そもそも死体がおかしいと思わねーか?」
127 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/15(月) 00:04:36.48 ID:9vFofA6V0
>>114ありがとうございます!

今回はここまで。ありがとうございました
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:08:52.41 ID:sT7kQ7AOO
乙!
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:09:36.28 ID:gAHMrg7jo
更新乙
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 19:44:03.44 ID:sNMttard0
雪水「そんなの言ってみねーとわからねえだろ!
外れてたとして、そこから何かヒントが――

楠見「もうそろそろふざけないでくれるかな唐崎君?」

……楠見?

楠見「俺なんか?ただの?空想?ふざんけんなよ、才能のある、可能性のある、
意味がある、価値のある、『自分』があるお前らが、考えも意見も思考もある、
主体性の塊みてえなお前らが!自分見て―な言い訳つかってんじゃねえよ!
はぁ、無意味?そーゆーのは何も考えてねえってか考えても考えきれてねえような、
無駄な行動で時間をつぶすこの凡人野郎のようなことをいうんだよ!
偉そうに自分の賢さ見せつけやがって!自虐にみせかけた巧妙な自慢とか
いい加減みてて飽きるんだよ!つかイラつくんだよ!いいからさっさと
その立派な頭脳と観察眼を披露しやがれ!」

数野「お、おい……?」

皆守「え、ちょ、ちょっと楠見さん!?いくらなんでも言いすぎだって……!」

楠見「うーん、さすがにまずいね。目立ちすぎてめまいがしてきたうえに
よりによってやばそうなところに喧嘩売っちゃったからね。うん。これは
明日私は死体で発見されてるかもしれない」

皆守「それはシャレになってないよ!?」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/15(月) 19:52:48.32 ID:jVX4BZUt0
雪水「そんなの言ってみねーとわからねえだろ!
外れてたとして、そこから何かヒントが――

楠見「もうそろそろふざけないでくれるかな唐崎君?」

……楠見?

楠見「俺なんか?ただの?空想?ふざんけんなよ、才能のある、可能性のある、
意味がある、価値のある、『自分』があるお前らが、考えも意見も思考もある、
主体性の塊みてえなお前らが!自分見て―な言い訳つかってんじゃねえよ!
はぁ、無意味?そーゆーのは何も考えてねえってか考えても考えきれてねえような、
無駄な行動で時間をつぶすこの凡人野郎のようなことをいうんだよ!
偉そうに自分の賢さ見せつけやがって!自虐にみせかけた巧妙な自慢とか
いい加減みてて飽きるんだよ!つかイラつくんだよ!いいからさっさと
その立派な頭脳と観察眼を披露しやがれ!」

数野「お、おい……?」

皆守「え、ちょ、ちょっと楠見さん!?いくらなんでも言いすぎだって……!」

楠見「うーん、さすがにまずいね。目立ちすぎてめまいがしてきたうえに
よりによってやばそうなところに喧嘩売っちゃったからね。うん。これは
明日私は死体で発見されてるかもしれない」

皆守「それはシャレになってないよ!?」
132 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/21(日) 22:55:39.73 ID:QYTuxikR0
今週中に更新入れます。今日はちょっとできなさそうです、すみません
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/21(日) 23:04:03.94 ID:qbaAmeqb0
了解です
次回の更新待機
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 13:58:18.26 ID:kUpF1Cgm0
続きまだかな
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 16:33:44.40 ID:P4XuAMaM0
催促すんなゴミ
136 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/27(土) 23:35:21.45 ID:ix+o0DN40
ゆっくりですが更新再開します
137 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/27(土) 23:37:49.53 ID:ix+o0DN40
雪水「……死体?死体がどうかしたのか?」

唐崎「まずはよ、モノクマファイルをみてくれ」

言われるがままにモノクマファイルを開く

ザ・モノクマファイル2
死因 頭部からの出血による失血死
死亡推定時刻 夜12時〜3時頃
体の右肩から腰までに掛けて大きな打撲痕あり。
脚には階段で打ったためできたと考えられる、他箇所より
ひどい鬱血。わずかに出血アリ。外部からの強い衝撃の影響からか、
わずかに内臓も損傷。それ以外には外傷、内傷はない。
薬品などは検出されていない。

鷺宮「これがどうかしたのかよ?」

唐崎「……お前らが階段から転げ落ちたとき……どういう体勢なるか考えてみろ」

梓川「どうって……そりゃあ、場合によるけど。まず、体全体を守るために手をつこうとしたり……って、あれ?なんで腕の骨折とかがないんだろう」

……!確かに、階段から落ちたときの傷が「大きな打撲痕」くらいなのはかなりおかしいぞ……
138 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/27(土) 23:44:38.20 ID:ix+o0DN40
雪水「それに、転げ落ちたならもっと細かい怪我が多くなるはずだ。
段差があるんだ、そこで数回体を打ってるはずだろ!?」

夢川「私はなんで気づかなかったのさ!僕がそんな怪我をするときは……
こけたりしたときじゃない、『高いところから直接落下した時』だ!
思いっきりストレートに床にぶつけたときの跡だよこれ!」

古伏「……確かに、階段の段差のせいでそうなる可能性はあると、思います。
正直そのような経験はないのでわからないのですが」

鷺宮「まあ、確かによ、階段から突き落とされた時ってのは
もっと……あざだらけになるな」

四月朔日「落ちたことあるのかなた!?」

鷺宮「昔ちょっとしくじったときに……ってそんな話はいいんだよ。
……で、階段があるってのにこんな怪我の仕方するってことは、なんかそれなりにウラが
あるってことか、唐崎。……ああ、くそっ、それをさっさと話せばもう少し楽に話が
できたっつーか、なんつーか……」

数野「で、だ。それが一体どういう話につながるのだ?君たち体育会系には
このような傷の原因推測など容易だろうが、こちらは理系だぞ!?理系!」
139 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/27(土) 23:50:50.00 ID:ix+o0DN40
楠見「理系関係ねーだろ…芸術系でも文系でも一緒だっつーの……コホン」

数野「何か言ったか?」

楠見「あはは…なんでもないよ、きっと」

皆守「あー、えーっと、うん。僕もどういう話かついていけてないところはあるかな……」

雪水「あー、悪いな。んー、何て言ったらいいんだ、段差吹っ飛ばして
落っこちてる状態っていうのか?そんな感じなんだが」

今井「だーー!あー、まあ大体想像ついたわ。でまあその死体の傷が云々は
あとでうまいことイラスト描くなりなんなりして説明すりゃええねん。
で?結局こっから推理できることは?その落っこちたやらなんやらみたいに
する方法は?段差すっ飛ばした原因は?そこや大事なん!そっから
犯人みえてくるやろ。夢川はとか梓川あたりはどうや、考えないん?」

バッサリ斬られたな……
140 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/28(日) 00:19:43.06 ID:IuvNUlFP0
夢川「私?あー、うん確かに、さっきと状況が違うから……今度こそ
何かないかって?うーーん、なくはないけど……僕はこれはないと思う」

雪水「あるのか?どんな方法だ?」

夢川「私が思いついたのは、まず、体をロープに縛り付けて……あとはロープウェイ。
はしっこは手すりにでも結んでおいて、もう片方は自分で持っておけばいいからね。
ここまでは問題ない。すぐほどけるようにすれば…あとは、引きずらないようにすれば。
特に問題ないはず。僕が言いたいのは……別のこと」


ロープウェイって……よくそんなことを思いついたな。
たしかに、それならほとんど証拠も残さずに済むだろうが……問題点か……
多分、その問題点って……

1 ロープなんて用意できない
2 ロープを体に括り付けられない
3 ロープがすぐにきれる
141 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/28(日) 00:31:37.47 ID:IuvNUlFP0
2 
雪水「これだ!」

雪水「ロープを体に括り付けるにしても、だ。その時はまだ鈴本は生きてるはずなんだ。
生きてる状態の鈴本を縛り付けて、落とすだなんて、それこそ階段から突き落とすほうがずっと楽
なはずなんだ」

梓川「うん……そもそも、殺すことが難しい鈴本さんの殺害方法の話をしてるのに、
余計難しい方法だなんて、本末転倒だからね……」

梶原「…………そ、その、だ、だから、ほ、他の方法が、あ、あるはずで、
そ、そういう、た、倒れ方をするのは――
142 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/28(日) 00:41:32.75 ID:IuvNUlFP0
楠見「でも……本当に無理だったの?100%?」

皆守「100%ではないと思うけど……ほぼ無理じゃないかな」

梶原「……な、なんだよ……な、ないに等しい、か、可能性、だ、だよ」

楠見「ほぼ?こういうのは確実につぶしておかないと後々面倒だよ?
それに……ないに等しいっていうのは0じゃないよね。そういうちょっとした
穴はゆるさないタイプだと思ってたんだけどな、多分。プログラムでも、
微妙に式の対象外になってたりしたら結果が変わっちゃうでしょ?ま、ただの推測だしたぶんね」

梶原「……そ、そうだね……」

皆守「ま、まあ……議論しておいたほうがいいかもね」

四月朔日「えーやったー!じゃあ、みんなでお話の時間だー!えっとね、えっとね、みんなでね、
あすはのことをお話しするの!」

……いや、それはちょっとずれてるんじゃないか?
やったーもなんかちがうしな

御開「夢川さんのことではなく、あくまでトリックが実際に『不可能だったかどうか』、
という話なのだけれどね」

指摘されたな
143 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/01/28(日) 00:43:36.87 ID:IuvNUlFP0
歯切れが悪いですが今回はここまで、次回、ひさびさのノンストップ議論からです。ありがとうございました。遅くてすみません
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 07:34:24.86 ID:o04Ojw+DO

更新待ってました
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 08:06:23.75 ID:AHHNLsijo
乙。楠見はちょくちょく素が出てくるのが面白い。
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 08:53:11.97 ID:nHqkSVKs0
乙です
学級裁判なのに謎の和気藹々感
ノンストップ議論楽しみだ
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/29(月) 00:05:41.20 ID:ZdxYT1+o0
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/02(金) 14:23:22.17 ID:14rNMs0e0
>>717なるほどなー。あんまそう言う風に考えたことなかったけど、そう言う捉え方もあるのか…
返答ありがとう。

やっぱ作品ごとにキャラクター(全体)の幅っていうか特徴みたいなのは違ってくるもんかな。モノクマ含め。
この作品のキャラはぶっ飛んでる奴が多い、賑やか(原作でいう2みたいな)とか、
細かいところにひねり加えたキャラが多いとか
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/06(火) 10:11:22.72 ID:GPXQ6HxX0
エタなの?
150 : ◆nySMeRqtqc :2018/02/06(火) 22:25:02.21 ID:VQJZB//M0
報告遅れてすみません、今週中に更新します。
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/08(木) 13:46:39.27 ID:VoEdNLB6O
具体的な日時を指定しないあたり卑怯だよね
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 00:46:44.53 ID:GyO3JnvD0
報告乙です
そういえば全員分の身長体重データって決まってますか?
もし決まってたら裁判終わった後にでも知りたい
153 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/10(土) 23:54:53.51 ID:mFJyMeN50
ギリギリですが再開します!
>>152決まってますよー。では裁判後公開しますね
154 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/10(土) 23:58:56.78 ID:mFJyMeN50
ノンストップ議論開始!
【】反論ポイント
[]同意ポイント

楠見「本当に犯行は不可能だったの?絶対?」

数野「確かに今回その……なんだったか、ロープを使った犯行とやらを行わなかった
とは断言できんな」

梶原「そ、そんなの【どうでもいい】だろ……じ、時間の無駄だよ」

今井「まどろっこしいいう気持ちはわかるけど後々容疑者にここ突かれたら
面倒やろ、我慢し」

御開「……容疑者の遺体には[ぶつけたような跡はなかった]はずだけれど」

夢川「私の記憶違いじゃなければ……僕のモノクマファイルには【脚あたりの打撲はひどかった】と思うけど」

四月朔日「え!?あすはのファイル皆のと違うの!?」

皆守「全員【モノクマファイルの中身】は同じだと思うけど……」

楠見「たぶんだけどそんなこと言ってる暇あったら【モノクマファイル確認しろ】って話だと思うけど……」

今井「しかもつっこむポイントがずれとる。減点や」

数野「そういう話でもないだろう」

皆守「あ、あれ、辛らつだね……」

四月朔日「あ、ご、ごめん……怖い空気にしちゃった……
え、えっと……とりっくのおはなし!」

梶原「そ、そんなの、わ、わかりきってるって……
だ、だって、ち、【血の跡】が、な、ないし……」

[ザ・モノクマファイル2>
[夢川の推理>
[梶原のアリバイ>

……やけに確信めいた言い方をするんだな……
155 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/11(日) 00:01:19.37 ID:cLxRH/GR0
四月朔日「あ、ご、ごめん……怖い空気にしちゃった……
え、えっと……とりっくのおはなし!」

梶原「そ、そんなの、わ、わかりきってるって……
だ、だって、ち、[血の跡]が、な、ないし……」

[ザ・モノクマファイル2>
[夢川の推理>
[梶原のアリバイ>

誤植訂正です。もうだいぶわかってしまうと思いますが…
156 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/11(日) 00:16:53.60 ID:cLxRH/GR0
雪水「それに賛成だぜ!」

雪水「ああ、梶原の言う通り……血の跡がないっていうのは不自然なところだと思うぞ」

古伏「え、そうでしょうか?傷は主に打撲……あるのも内出血でしょう?」

御開「……なるほど。そういうことね」

皆守「そういうことって?」

御開「モノクマファイルの記述の一部に、
『脚には階段で打ったためできたと考えられる、他箇所より
ひどい鬱血。わずかに出血アリ。』
と書かれた部分があるのよ。もし、夢川さんの言った通りのトリックだったら……」

皆守「ああ、そうか。ぶつけた部分は脚のはず……
なら、ぶつけたときちょっとくらい血の跡がついてるはずってことだね」

御開「そういうことよ」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/11(日) 15:07:49.73 ID:jFsgOJczO
やる気あんの?
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/11(日) 19:45:42.56 ID:iNzv9FYY0
寝おちかな? とにかく乙
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/12(月) 15:16:24.32 ID:jFecoCZk0
エタっただけだろ
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 22:18:01.77 ID:aCBRbQze0
>>159必死だなwwwwwwwwwwwwwww
161 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 02:05:31.27 ID:uSRB97kD0
前回は更新が途中で途切れてしまいすみませんでした。
更新予定だった分を今日の夕方か晩に更新する予定です。
>>158ありがとうございます
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 05:15:18.06 ID:l5WtoSAt0
報告乙 待ってる
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 07:53:32.61 ID:ak3BG3dk0
報告乙
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 11:34:44.79 ID:0GV2Q1KLO
まともに完結してから言って??
165 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:21:05.37 ID:RbqEKg1o0
更新を再開します
166 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:24:16.15 ID:RbqEKg1o0
そうなんだよな。モノクマファイルの内容から照らし合わせるなら、てすりにわずかな血の跡がついているはずなんだ。

楠見「んー?あれれー、おっかしいよー?その話。たぶんだけど」

言い方が若干イラつくな……

梓川「や、やっぱりそうだよね。それだと一つ話し合わなきゃいけないことが……」

鷺宮「お前らも思ってたのか?いっこ考えなきゃいけねえことあるよな、その話」

梓川「やっぱり……そうだよね」
167 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:25:06.24 ID:RbqEKg1o0
楠見「現場にあった大量の血はなに?」

梓川「ちゃんと調査してないから見落としがあるかも……」

鷺宮「そもそも血くらいぬぐえんだろ?」

……見事に理由がばらばらだな……
168 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:27:18.35 ID:RbqEKg1o0
四月朔日「三人とも一気にしゃべるとパニックだよー!」

鷺宮「え、ああ……そ、その、なんか悪い」

今井「いや謝らんでええやろ別に……で、まあ。確かに全部気になるところやな……」

唐崎「順に片付けてったらなんとかなるだろ」

モノクマ「あれ……どうせならパニックに議論する展開になってくれたらよかったのに……」

唐崎「お前がどう思おうが知らねーよ」

モノクマ「んぐぐ…見たかったなー!」

いきなり何を言い出してるんだこいつは……
169 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:33:45.08 ID:RbqEKg1o0
古伏「ですが、順に処理するといっても……特に、なぜ血が大量に出てたか、というのは
かなり大きな謎ですよ?輸血パックなどを手に入れる手段にも心当たりありませんし」

モノクマ「確かにないねえ……次から用意しておこうか」

皆守「前から思ってたけど医療設備って最初から使えるようにするべきだよね……」

古伏「悪は黙っていてください!」

楠見「皆守くん、ちょっと黙っててくれないかな?」

モノクマ「なんだよー、オマエラ、どうせこういう設備だのなんだのはボクにきいてくるくせに!」

皆守「……」

雪水「お前は必要以上にかかわるからだろ」

モノクマ「もう!うるさい生徒たちだなあ!はいはいわかった!ボクはおとなしくしてたらいいんでしょう!オマエラがノンストップに議論をしないからでるはめに……」

……いじけだしたな。
というか同時に二か所で会話されると反応がしにくいんだが……

皆守「……僕が完全に厄介者扱いだったのはなんだったんだろう……」

雪水「気にしなくていいんじゃないか?」

皆守「そうするよ……」
170 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:37:38.94 ID:RbqEKg1o0
今井「まああのぬいぐるみと皆守は置いといてやな。実際なんでそういうことになってん?
そもそもやる意味がわからんわー。あんな血だらだらさせて」

鷺宮「……あー、多分よ。俺たちに出血死ってイメージをつけたかったんじゃねえの?」

出血死……か。単純な犯行に見せかけて、実は何か、特別なところがあったってことを言いたいのか?しかもそれが犯人につながるレベルのものだった……?

梓川「……う……」

雪水「その、無理すんなよ?」

梓川「大丈夫。雪水くんの言葉で元気が出たから……」

普通ならうれしい言葉なんだがな……
なんでか別の意味が含まれてるような気がするんだよな。
具体的に言うと小さいこととかだな。

鷺宮「……なんかよくわかんねー雰囲気のところ悪いが、話をつづけるぞ。確か鈴本は
全身を強打して死んだ?んだよな。それがなんか関係してるってことだろ。犯行に」

やっぱりそういうことだよな……そうなると……
171 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:42:52.54 ID:RbqEKg1o0
楠見「おー!おめでとう!それはたぶん重要なてがかりだよ!」

梶原「ふ、ふざけるなよ……」

楠見「一応多分真剣なんだけど……」

梶原「……」

一応なうえにたぶんなのか……だけど、唯一犯人を知っている……可能性のある。楠見がそういうなら……
十分考慮してもいいってことだよな

数野「確かに……謎だな。一体なぜ鷺宮がそのような発言ができる?もしや君は体育会系か?」

体育会系は関係ないんじゃないか?……そういえば犯人候補リストには関係あるのか……

鷺宮「あぁ……それは……だな……」

楠見「あのそこじゃねーから余計なこと言わないでね数野くん」

今井「まあそこは今関係あらへんやろ?」

楠見「あ、ごめん、今井さん、かぶせちゃって……」

今井「急に気弱にならんといてや……」

数野「そうか……関係なかったか……」

二人に反論されたのがよっぽどこたえたのかかなり落ち込んでるな……

雪水「あぁ、その……人間誰にだってミスはあるだろ」

数野「……そうだな。高性能なAIでもない限りミスは誰にだってある、か」

高性能なAIとやらは人間カウントでいいのか……
いや、それこそ今は関係ないな
172 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:46:19.88 ID:RbqEKg1o0
雪水「なあ、鷺宮。でも、それじゃ理由はわかってもどうやって血を用意したかは結局わからないぞ?」

御開「そうね。文のねじれ、質問内容の誤解……それは、大きく話を捻じ曲げてしまう。
もし、思いついたのが理由だけだったのなら――

鷺宮「いや、大丈夫だ。「

御開「そう……さえぎって悪かったわ」

鷺宮「気にすんな。で、その……血は、自分で用意したんじゃねえの?」

自分で、か……それって、もしかすると、いや、そうじゃなくても……



1 鈴本を傷つけた
2 犯人を傷つけた
3 トマトジュースを用意した
173 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:48:33.27 ID:RbqEKg1o0

「これだ!」

雪水「まさか、とは、思うが……犯人が自分で傷をつけたっていうのか!?
自分に!」

鷺宮「そういうことに……なるだろ……」

それじゃ……自分で自分を傷つけたってことになるか、それとも、反撃を食らったか……
いや、後者なんだろうな。
174 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:52:58.74 ID:RbqEKg1o0

皆守「じゃ、じゃあ、怪我をしてる人が犯人ってこと?一回全員で確認すれば……」

今井「あほか!あんたそれやったら女子はどうすんねん!脱げいうんか!」

皆守「女子同士で確認してよ!僕にやましい気持ちがあるわけじゃないから!」

今井「そういって実はこっそりのぞきでもするきやろ!大浴場とかで仲間連れたあの日々のようにな!」

楠見「それかシャワールームに一人で突撃したり?」

四月朔日「あとプールの更衣室にゆうとがいたらびっくりするねー!」

皆守「僕はそういうロマンを追求する人間じゃない!」

鷺宮「ロマンだとは思ってんのかよ!?」

古伏「まぎれもない悪ですねそれ…」

今井は考えすぎだし楠見と四月朔日もそれに乗らないでくれ……
皆守も……誤解を生むような返しはやめてくれ。
というよりまず、そろそろ収拾がつかなくなる……!
前はもっとまじめに議論してただろ……?
175 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:57:06.04 ID:RbqEKg1o0
雪水「……その議論は後にしてくれ……とりあえず、怪我の確認を男女で分けてやればいいんだろ?」

モノクマ「……待った!」

梓川「今度は何……?」

なんだろうな……今回の介入の多さもあっていやな予感しかしねえ。

モノクマ「もう、若い子はすぐそうやって楽なほうへ流れる!
というかもっとシステムを使ってシステムを……っは、そうじゃない!
とりあえず、もっとじゃんじゃか議論していきんしゃーい!」

やっぱりな。さっきまでは比較的協力的だったくせに……
面倒になったな。
176 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:58:31.36 ID:RbqEKg1o0
皆守「……そっか、そうくるんだね」

梶原「……な、なんでだよ……も、もう、こ、これでおわりで、い、いいだろ?」

モノクマ「だめでーす!そろそろ自立しなさいな」

夢川「私たちは今回犯人の特定が難しいから、ボーナスをもらってたようなものだけど……
僕達はもう、いくつか手掛かりも得ているし、何より『目撃者』がいる。だから、あとは議論させようとしている……ってことじゃない?」

四月朔日「わー!あすはすごーい!よくわかるね!」

モノクマ「はあ……そういうのは萎えちゃうから言わないお約束なの!」

雪水「というより、『目撃者』が本当に見てたかは確定はしてなかったはずなんだが……
認めたってことでよさそうだな」

ほとんど言いがかりだけどなこれ。

モノクマ「ぎ、ぎくぅ!……勘のいいガキは嫌いだよ。ちびなくせに」
雪水「ちびは余計だ!」

ここで身長をいじってきやがって……自分のミスだろ。乗せられるほうが悪い。
というかお前のほうが小さいだろ。
177 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 18:59:45.72 ID:RbqEKg1o0

唐崎「……待てよ、それって俺たちが議論がすること自体に何か意味があるってことか?
今までは俺たちを追い詰めたり対立させたりするっていう理由しかねえのかと思ってたけどよ……」

……そういう見方もあるのか……?
こんな議論、こんなコロシアイ……やらせて何がいいんだ?
そこは元からわからないことだったか……

今井「議論長引かせてなんかの時間稼ぎしたいだけとかもあるかもやけどな。
というかあんた意外と考えとるやん。口に出し口に。照れ屋か」

唐崎「……面倒なだけだ」

今井「うわなおしーやそういうの……ええことないで」

唐崎「うるせえ、余計なお世話だ」

御開「まるで反抗期の子供と口うるさい母親ね……」
178 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 19:01:57.87 ID:RbqEKg1o0
四月朔日「むー、喧嘩はダメだよ!モノクマがおしゃべりを楽しんでるだけかもだもん」

皆守「話すっていうか……話しているところを見るじゃない?」

四月朔日「そういうのはいいのー!とにかくギスギスはやめてみんなでおはなししたほうがいいもん……」

……ちょっとわかりにくいが、四月朔日の言う通りだよな……先に謎を解かないと。
それに、あいつの反応を見ない限り何とも言えないからな。

数野「しかし……なんだったか残りは。拭うやら見落としやらだった気がするが」

楠見「すごい、話についてこれてたんだ……あってるよ。まあ、ここは纏めてもいいと思うけどさ多分……」

御開「……そうね。ここで重要なのは、血は付着していたのに気づいていない可能性があることよ」

古伏「モノクマの証言に甘え、捜査をおろそかにし、現場から離れてしまいましたからね……私は。見落としはあると思います」

梶原「そ、それはない、と、お、思うけど。ち、血がついてたら、あ、あんな言い方、
も、モノクマは、し、しないんじゃないかな……」

梓川「現場を見てないから……でも、犯行に使えそうなロープ……は、減ってなかったような」

古伏「そういわれると……確かにそうなんですが。ベッドのシーツなんかを利用すれば可能だとは思うんです……」

今井「そもそも、あの倉庫やからな……全部ちゃんと見れたわけでもなかったやろし」

……別れたな

四月朔日「え、え?み、みんなどっちなのー!?」

モノクマ「おやぁ?おやおやぁ?意見が真っ二つに割れましたね、これは、これはー?」

皆守「議論スクラムの時間っていうつもりなんだろうな……」

モノクマ「もう!なんでこんなせっかちな子がおおいのさ!そうだよ!議論スクラムのお時間だね!
手すりに血はついていたのか否か、というより夢川さんのトリックは実際にあったのかー!?」

……またか……なんか妙に張り切ってるな……
まあいい。今の会話から考えて……おそらく、あっちでいいはずだ。
179 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/13(火) 19:05:26.37 ID:RbqEKg1o0
今回はここまで。ありがとうございました
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 23:58:39.19 ID:TWz8vNaPO
更新来てた!
乙です
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/16(金) 20:30:49.84 ID:0wYMoCNW0
乙です そろそろクロが分かりそうでドキドキする
182 : ◆nySMeRqtqc :2018/02/18(日) 14:39:39.83 ID:jWF/sglH0
すみません。更新は来週に延期します。
>>180>>181乙有難うございます。クロ発覚はもう目前ですね。雪水くんはある程度勘付いているのですが…
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 21:59:15.07 ID:NUUX2pQw0
報告乙でした
184 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/25(日) 23:30:23.52 ID:HlfYL9ab0
更新再開します
185 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/25(日) 23:33:50.03 ID:HlfYL9ab0
議論スクラム開始!

古伏「私たちの捜査が完璧だったとは言い切れません。見落としはあり得ます」

鷺宮「血なんて簡単に拭き取れるだろ?」

今井「あの倉庫や……把握漏れくらい普通にあると思うわ」

楠見「そもそも、須夜崎くんの作った表自体が間違ってるかもしれないよ?」

夢川「私たちにバレないように、倉庫にあるものをつかわなかった……
僕たちはまず入らない、個室のものを使った可能性もあるよね」

御開「そもそも、ロープを使わなかった可能性もあるわ。別のものということもあるでしょう?シーツなどを加工すれば可能よ」

皆守「そもそも、死体をほぼ段差に打ち付けることなく落とすだなんて…無茶だよ」

<見落とし|
<拭き取れる|
<把握漏れ|
<表|
<個室|
<別のもの|
<無茶|
階段から突き落とすための仕掛けは?
|あった!>             <なかった!|
186 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/25(日) 23:42:05.27 ID:HlfYL9ab0
唐崎! 唐崎「それなら最初からモノクマは『証拠がほぼない』、みてーなこと言わねえよ。
     それで見落としさせるのはフェアじゃねえ。死体の情報が多いからバランスで?それなら初めから渡すなって話だ」

楠見…楠見!? 楠見「結構暗かったし……多分血がついてる場所を見つけることが難しいと思う」

梓川! 梓川「えっと……古伏さんと二人で確認したんだ。何回も。だからそれはないと思う」

梶原! 梶原「は、犯人も、そ、その表に、も、基づいて、こ、行動してるはずだよ!」

四月朔日! 四月朔日「わたぬきちゃんの部屋にはそんなものなかったよー?
          みんなの部屋にもそんなのないはずだよ!」

数野! 数野「メリットが薄いな。相手が相手だ。人一人を運ぶんだぞ?
       成功確率を上げるためにも丈夫なロープを使う、でいいと思うが」

ここは俺が! 雪水「そうとは、限らないぜ。俺たちには無茶みてえなことでもな」

雪水「これが俺たちの答えだ!」
187 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/25(日) 23:53:44.12 ID:HlfYL9ab0
……押し切れたのはいいんだが、いやさっき……

梶原「よ、よかった……」

今井「いやそれよりなんで楠見ダブルで出とん!?」

楠見「え、そこは公平性を期してってことじゃない?私もさっき言われて焦ったんだけど
……」

モノクマ「はい、そうですね!答えがわかってるやつがいたらそれを参考に推理しちゃう
でしょ?それはちょっとツマラナイからね!こういう措置を取らせてもらいました!」

楠見「あのマジで困るからそういうのやめてくれないかな」

モノクマ「すみませーん、ショボーン」

今井「モノクマよわっ!?」
188 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/26(月) 00:04:16.84 ID:JsO3yCcM0
……いらない茶番に付き合わされたな……

楠見「うん、まあでもあれだね。楽しかったけど……」

皆守「楽しんでたんだ……」

楠見「いや、まあ……怪しい人も少し見えたしね?多分」

楠見は楠見なりに……何か考えがあるのか?
言うつもりはなさそうだが……

四月朔日「怪しい人―?」

梶原「は、犯人を知らないまま、て、適当な、ことを、い、言ってたのか!?」

楠見「そんなわけないでしょ、多分。そういう意味じゃないから安心してって」

梶原「そ、そうかよ……」

雪水「あの、落ち着け梶原。思うところがあったのはわかるけどよ……」

梶原「ご、ごめん。ば、場の、く、空気を、わ、悪くしたよね?」

雪水「もう少しでな。まあ気にすんな」
189 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/26(月) 00:24:03.34 ID:JsO3yCcM0
皆守「あ、そうだ。そうとも限らないってあれ、結局どういうことだったの?」

雪水「……いくつか、違和感を感じたことがある。それは……ある人物が犯人だとしたら、
すんなり解決するんだ」


今回はここまで。明日か明後日も更新します
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 00:37:43.17 ID:2ngcDqy00
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 06:13:20.14 ID:+UmTYrKDO
192 : ◆nySMeRqtqc :2018/02/27(火) 20:05:48.41 ID:vu2ouFCc0
すみません更新明日に延期します
今週中に三章入る予定です
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 21:04:38.63 ID:x1WGd7sE0
了解です
裁判も3章も楽しみ
194 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/28(水) 23:30:20.04 ID:f+znQ/Nj0
更新再開します
195 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/28(水) 23:32:33.40 ID:f+znQ/Nj0
梶原「!……そ、そうなの?」

四月朔日「わー、すごいよけいた!それってそれってー?」

今井「あんたはもう犯人わかっとるちゅうことやな!?」

唐崎「……」

楠見「……で、誰って言うつもり?」

もし、鈴本のことを「投げとばし」たとしたら。
わざわざそんな手段を選ぶのは、そういうことに長けたやつくらいだ。
「人を投げる」、それが得意な奴……そんな奴は、俺たちの中にもいたはずだ。

犯人を指名しろ!
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/28(水) 23:38:07.51 ID:lMqFZdBk0
古伏
197 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/28(水) 23:40:25.45 ID:f+znQ/Nj0
雪水「お前しか……いないよな」

雪水「絶対だ、だなんて言い切ることはまだできないが……
古伏。お前ならこの犯行は可能だったんじゃないのか?」

古伏「へ……ゆ、雪水さん!?貴方まで悪の手に落ちたのですか!?」

梓川「そ、そうだよ雪水くん!捜査の時も、雪水さんはずっとつらそうにしてて……
だって、あんなに仲が良かったのに……って、あ……」

……今回の事件に関しては、仲のいい、親密な関係にある人物のほうが犯人である可能性が
高い。いや、違う。無関心な誰かを殺すよりも、自分と親しい人物を殺すことのほうが、ず
っとありえるのかもしれない。
198 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/28(水) 23:46:05.61 ID:f+znQ/Nj0
古伏「あ、梓川さん!?」

楠見「ねえ、なんでそう思うの?理由があるんでしょ?」

雪水「当たり前だ。まず一つ目。おとなしすぎるんだよ、古伏」

古伏「おとなしすぎる、とは?」

雪水「唐崎の様子がおかしかった時……お前なら一番初めに突っかかってもよかったんじ
ゃないか?いや、いつものお前ならそうしてたよな?」

古伏「それは……私もまだ、鈴本さんのことを、引きずっていて……」

雪水「じゃあ、動機ビデオを見たあたりから急にしゃべりだした理由は?」

古伏「それは、あれをみて落ち込んでいる場合ではないと思い……!」

雪水「じゃあ、夢川の言ってた方法で犯行が行われたって思った理由はなんだよ!
梓川と一緒に倉庫を調査したなら、普通梓川と同じ側の意見になるはずだろ!」

古伏「それは、私が捜査をしていなかったから不安で……」
199 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/02/28(水) 23:54:02.11 ID:f+znQ/Nj0
雪水「捜査の状況をちゃんと知らないなら、他のやつらがちゃんとやってると思ったりしな
かったのか?」

古伏「それは、みなさんも適当にしてしまったと言っていましたから……
大体、なぜあなたは鈴本さんが投げられた、そう確信できるんですか!」

雪水「それだと打撲痕が肩からなのにも納得いくからだ!もしお前に投げられていたとしたら、鈴本は受け身を取っていた可能性が高い。だってあいつは武道の名家の娘だったんだろ?それくらいはできたはずだ」

梶原「……?」

古伏「彼女は超高校級の狩人です。階段で転がる際にダメージを減らすために首を守っていた可能性もあります!」

雪水「それなら段差でぶつけた跡があるはずだって話はしただろ!」

古伏「なら、その……うっかり手をつく場所を間違えてそのせいで飛んでしまった、というのは……」

雪水「ない。それで肩を痛めないほうがおかしいだろ?」

古伏「うぐ、うぐぐぐぐ……」
200 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/03/01(木) 00:23:16.34 ID:CYUO7x4J0
理論武装開始!

古伏「私じゃない私じゃない私じゃないんです!」
     
     「だって、鈴本さんを殺すだなんて!」

「人を殺すだなんて悪の所業じゃないですか!」
    
      「私は、正義の味方なんですよ!」

「弱きを守り、強きをくじく!」

       「力を乱用してしまうなど、それこそ悪の極み!」

「それに、雪水さん、教えてください!」


   「あなたは脚の傷については言及しませんでしたよね?あれはなぜできた傷なんですか!それを説明してください!」


それは……

             〇 か
    ×り                 △わ
             □ ざ
201 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/03/01(木) 01:00:01.53 ID:CYUO7x4J0
か り わ ざ

雪水「これだ!」

雪水「古伏、お前……鈴本を確実に仕留めるために、体勢を崩すために、かり技を使った
んじゃないか?お前ほどの力があって、さらに靴も履いてるんだ。ブーツ越しでもかるい
傷ができたっておかしくない!」

古伏「な、なな……」

雪水「もういい加減認めてくれ……!」

古伏「そ、そんなこと……そ、そうですよね!く、楠見さん!」

楠見「え、あ、うん。古伏さんが犯人だけど……」

古伏「……え?」

すみません今回はここまで、明日明後日あたりにまた更新します!ありがとうございました
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/01(木) 01:12:51.24 ID:b7r1i8Z00
乙です
古伏さんクロか……悪に対する脊髄反射面白くて好きだった
あと理論武装見れて嬉しい
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 16:53:55.25 ID:3KllJyIh0
更新きてましたか
乙です
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 21:26:10.84 ID:PQ0KcQ3SO
乙、古伏さんか…この中のムードメーカーだったからいなくなると辛いな…
205 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/03/02(金) 23:40:18.01 ID:DDYIR9TR0
すみません更新明日になります。明日2章終了します
>>202ありがとうございます。おもしろいキャラだと感じてもらえて幸いです。理論武装も好評で嬉しいです
>>203乙感謝です
>>204辛いと思ってもらえるだけ古伏さんを気に入ってもらえて嬉しいです
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 23:50:46.54 ID:PG0zE3OQ0
無粋で悪いけれど梓川の台詞の「雪水さん」って「古伏さん」だよね?
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 23:57:32.52 ID:VH/bU3y00
本当に無粋だな
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 21:27:30.51 ID:roNebErX0
仲いい子同士で殺し合ったのはえぐい
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 23:19:39.11 ID:ToyIkWOM0
改めて読み返してみると結構古伏怪しい行動取っていたんだけど中々気づかなかった
210 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/03/03(土) 23:37:28.50 ID:AsFWUixV0
更新再開とお詫び。

モノクマ「えーっと、ですね。二つお詫び申し上げたいことが。
ひとつ、指摘してもらった通り雪水さんじゃなくて古伏さん。
もうひとつ、これが一番大きいんだけど……」

モノクマ「モノクマファイルに書いてある死因が頭部からの失血死、になってたんだよね。
一番大事なところをミスしてて本当に申し訳ないよ」

モノクマ「……ボクがいろいろいじらないと参加者のみんなにもばれるところだったしね……一人怪しんでるみたいだけど」

モノクマ「それだけだよ!ボクもゲームマスターとしてこれ以上にない失態をしてしまったことを詫びるよ」

モノクマ「じゃあね、希望を信じる誰かさん、もしくは希望も絶望も捨てた視聴者であるオマエラ!」

皆さんにご迷惑をおかけしましたことをここにお詫び申し上げます。

>>208 今回の狙いの一つだったのでそういってもらえると嬉しいです。鈴本さんや古伏さん、唐崎くんには悪いですが。
>>209 隠し事が苦手な古伏さんの性格も考えて、結構怪しくふるまっていたとは思います。気づいてもらえてとても嬉しいです
211 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/03/03(土) 23:44:19.89 ID:AsFWUixV0
古伏「く、楠見さん、な、何を言って……」

楠見「いや、だからね。うん。古伏さんが犯人なんだよ」

古伏「な、なんで……」

……なんだか様子がおかしいな?

古伏「あ、貴方は……正義のために……そのことは話さない、と……」

楠見「多分、ってつけたよ?」

古伏「嘘を……あなたも、力を持った、悪、強者で……」

楠見「そんなわけないでしょ?こういう卑怯なマネは弱者こそとるんだよ。
古伏さんは強いものは悪、弱いものは正義だなんてふざけたこと抜かしてたみたいだけどね。どこの素人作品だよって話」
212 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/03/03(土) 23:48:28.76 ID:AsFWUixV0
誰も何も言えないでいた。状況を飲み込めないでいた。口を出せないでいた。

……裏で取引をしてて、それを楠見が裏切ったってことか?
何のためにそんな、いや、何を思えばそんなことに……

梶原「お、お前らは、な、何の話を……」

楠見「ああ、ごめん。置いてけぼりだったね。説明も兼ねて事件の話をしようか。
被害者の迷いと加害者の信念、シロの誰かのための悪行とクロの独りよがりの善行が交差する事件。
強さを求めた狩人と弱くあろうとした柔道家、過去に立ち向かって、悪に生きると決めた鈴本さんと過去から逃げまどって正義にすがっている古伏さんの「二人」の犯行をね!
ああ、まあ。題材としてはありきたり。物語によくある奴だね」

四月朔日「物語……何の話をしてるのかなえ……?」

皆守「何か、知ってるっていうの……?話して、ほしいけど……」

楠見「まあ、私なんかが話してもつまらないだろうけど……
さて、前回雪水くんがドヤ顔で話してた事件の全貌ってやつを振り返るよ」

……何が言いたいのかは知りたいが……話すつもりはある、んだよな?
213 : ◆nySMeRqtqc [saga]:2018/03/03(土) 23:52:03.64 ID:AsFWUixV0
クライマックス推理 開始!

Act1
まず、最初に動き出したのは鈴本さんだった。
動機ビデオを見る前だったか後だったかはきいてないんだけど。殺人しようとしてたらしい。まあ、その詳細は知る由もないんだけど……殺人に必要だった、「毒薬」を
倉庫から調達していたのは確かだった。
もしかすると、焦っていたのかもしれない。超高校級の狩人である彼女は
失態をおかした。毒薬の調達現場を見られてたんだよ。今回のクロである、古伏さんにね。

Act2
古伏さんはすぐに動き出した、わけでもなかった。
聞くところによると、倉庫から出たときの鈴本さん、すごく顔色が悪かったらしくて。
何か事情があるはずだ、って思ったんだって。そこでタイミングをみはからって
彼女に話を聞いてみることにした。これが、事件当日の出来事。

Act3
うまく約束を取り付けることのできた古伏さんは、鈴本さんを呼び出した。
人気のない、夜の廊下に。そして、事情を聴いてみることにした。
きっと脅されたのだろうと思っていた。モノクマだとか、唐崎くんにね。
だけど、彼女が口にしたのは、コロシアイから逃げ出したいという思い、
はやく戻らなければという焦り、そして「狩人」の才能。
古伏さんの思考は切り替わる。目の前にいる殺戮者という悪を倒さねば、と。
目の前にいる「強者」は消し去らねば、と。
不意打ちだよ。心の内を吐露したばかりの鈴本さんによけれるはずもない。
鈴本さんの体は宙を舞って……あとは想像にお任せするよ。

Act4
同時刻、なんとなーく眠れなかった私はそとをぶらついていた。
まあ、すぐに戻るつもりだったんだけど……運悪く、犯行現場に出くわして
しまった。スプラッタ系は苦手だからやめてほしい……ってそうじゃない。
まあ、見られて何もしない、ってのはあり得ないよね、多分。古伏さんは
私にとあることを頼んだ。「悪でない貴方は殺せない。しかしこのままおいておくわけにもいかない。どうか見なかったことにしてほしい」ってね。庇えとまでは言わないあたり
性格がわかるよね。

Act5
さて、死にたくなかった私が契約を飲んでおとなしく帰っている間に
偽装工作を開始した。そのまま死体を放置すれば、怪しまれるのは古伏さんだったから。
まるで突き落としたかのように見せかけるために、頭から血を流したように見せかけた。
……自分の血を使ってね。確か死んだ人間からは簡単に血は流れないんだっけ?
でも階段があるんだし斜面を利用すれば……ってそんな余裕はなかったんだろうね。
まあ、そんなことは置いといて。とりあえずそれだけをして部屋に戻った。
怪我の治療だけして。……きっと、これだけのシンプルな犯行だからこそ解きにくかった。

Act6
そして、朝を迎えて……雪水くんがたまたま階段近くを通ったときに、死体が発見された。
推理ものとしては駄作レベルのトリックに憤慨したモノクマがいろいろ言ってた影響で
現場調査は適当、アリバイもほぼなしの壊滅的な状態で捜査は終わった。
私は顔に出やすいタイプだからね。今回の捜査時間では皆から距離をとらせてもらった。
古伏さんは……何を考えてたかは私なんかにわかるわけはないけれど、死体からは
はなれて行動してたみたいだね。……っと、これで事件の概要は全部だよ
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