千歌「夢は……ポケモンマスターになることです!!!!!!」【安価】

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236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 23:05:11.30 ID:mlFRrWij0
バリヤード
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 00:01:09.61 ID:MUSBhyulO

バリヤード「バーリバーリ♪」



凛「バリヤード……?」

花陽「あれが……国際警察……?」

真姫「そんなわけないでしょ……」



千歌「……?」

曜「誰も降りてこない……ね……?」

千歌「うん……」

???「♪」

梨子「……………………」

???「♪」ニコニコ

梨子「!!!?」バッ!

???「♪」ニコニコ

梨子「うわああああっ!!?なに!!?おばけ!!?」ビクッ!

ようちか「おばけ!!!?」バッ!

よしまり「!!?」

ルビまる「!!?」

かなダイ「!!?」

???「おばけじゃないよ♪」

梨子「……っ!!?」

千歌「……!!!」

???「久しぶりね、千歌♪」

千歌「お母さん!!!?」

8人「お母さん!!!!?」

238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 00:18:01.31 ID:GK8v+9Zs0
果たして彼女は敵なのか味方なのか…
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 00:31:40.56 ID:MUSBhyulO

バリヤード「バリィ♪」

千歌ママ「フフッ♪そうでーす、私が千歌の母です♪よろしくね♪あなたが梨子ちゃんね?美人だねー♪」

梨子「えっ、いやっ……それほどでも……あるかな……///」テレテレ

千歌「……………………」ジトー

梨子「はっ!!///」メノ・ノ◇・;リ

千歌「ていうか……なんでお母さんがここにいるの!!?カントーに行ってたんじゃ……」

千歌ママ「今回の件は私が担当なの。それでウラノホシに戻ってきたのよ」

曜「千歌ちゃんのお母さんが……担当……?」

千歌ママ「経緯は聞いてるよ。恵海ちゃんたちからね」

千歌「えみつんさんたちから……」

千歌ママ「大変だったね」ナデ



希「……………………」



千歌ママ「なんて、我が子を労うために来たわけじゃないって……みんなわかってることだよね」

千歌「……………………」

240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 00:37:04.83 ID:GK8v+9Zs0
遂に真相解明か?真の敵は果たして誰なのか…
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 01:14:32.26 ID:MUSBhyulO

ザザン……

ザパァン……



千歌ママ「あなたたちが、善子ちゃんと鞠莉ちゃんね」

善子「……………………」

鞠莉「……………………」

千歌ママ「……………………」

千歌「待って!!!」

千歌ママ「……………………」

善子「千歌……」

鞠莉「千歌っち……」

千歌「二人とも……ちゃんと、自分のしたことがわかってる!!悪いことしたって、ちゃんと反省してるよ!!ほんの少し……すれ違って、ぶつかっちゃっただけなの……!!誰のせいとか……そういうのじゃないよ!!!」

花丸「……っ!!」

果南「千歌……!!」

千歌「だからお願い……!!二人を連れていかないで!!!」

千歌ママ「千歌」

千歌「っ!!!」ビクッ

千歌ママ「あなたの気持ちはわかる。衝突してわかり合った……大切な仲間だものね。けれど、国際警察が危険生物として定めたウルトラビースト……それがこのウラノホシに現れ、甚大な被害を及ぼした。あなたが考えている以上に、由々しき事態なのよ。そのうえ、自分たちだけでどうにかしようとした勝手な判断。さらにはチャンピオンとジムリーダーによる補佐と加勢……。さすがに目に余ると思わない?ね、穂乃果ちゃん?」



穂乃果「……………………」



千歌ママ「チャンピオンとして、あなたの意見を訊きたいわ」



穂乃果「私の意見で、国際警察の決定が覆るなら」



千歌ママ「ありえないわ」



穂乃果「じゃあ……そのうえで。今回全員の罪を不問にして、全責任を私が負うことは出来ますか」

242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 01:45:27.11 ID:MUSBhyulO

千歌「!!!?」

鞠莉「Just a moment!!なにを言ってるの!!?」

善子「あん……あなたが私たちの罪を肩代わりする意味なんてないでしょ!!?」



穂乃果「意味とかじゃない。そうしたいって、私が思ったの」

海未「穂乃果……」

ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「……これが……次の時代を担うみんなに私が出来ることだって」



千歌ママ「チャンピオンとしての矜持……後進のために身を犠牲にする高尚な精神。立派だわ。畏怖にも似た尊敬を覚える。千歌にもそうなってほしいと……親として、一人のポケモントレーナーとして心から思うわ。でも……それとこれとは話が違う」



穂乃果「……………………っ」



千歌ママ「辛辣な物言いを赦してね、穂乃果ちゃん。事は、あなた一人ごときの進退で片が付くようなものじゃない」

243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 02:14:48.18 ID:MUSBhyulO

千歌「お母さん……」

千歌ママ「逃亡を試みてみる?あなたたちが束になったら、私なんて軽く捻り潰される自信があるわよ」

バリヤード「バリ」コクン

千歌ママ「尤も……逃げるつもりはないようだけど」

善子「……ええ。逃げない。罪は甘んじて受けるわ」

鞠莉「その代わり、私が巻き込んだみんなは見逃して」

ダイヤ「……………………!!!」

曜「……………………」



聖良「……………………っ」

理亜「……………………」ギュッ



千歌ママ「真っ直ぐな……いい目をしてるわ」

千歌「……っ、待って!!!」

千歌ママ「待たないわ。これ以上、反抗も反論も赦さない」

千歌「――――――――!!!」

千歌ママ「国際警察の名の下に告げます」

244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 06:28:47.78 ID:PzUKSs280
連れて行った後どうするつもりなんだろうか
せいぜい監禁くらいか、流石に女の子に拷問は・・・ないよね?
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 11:04:13.10 ID:GK8v+9Zs0
そりゃ国際警察上層部のSMでの腐敗ぶりをみるにUBに寄生された人間として実験サンプルにされて死ぬまで人体実験とかじゃないの?
リーリエとグラジオも国際警察の目を欺くためにカントーにルザミーネを逃がしたっていう側面もあるわけだし
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 18:10:44.11 ID:MUSBhyulO

善子「……………………」

鞠莉「……………………」



千歌ママ「……………………」



スッ ゞ



千歌「!!?」

曜「!!?」

梨子「!!?」

花丸「!!?」

ルビィ「!!?」

ダイヤ「!!?」

果南「!!?」

鞠莉「!!?」

善子「!!?」



千歌ママ「ウルトラビーストの撃退、民間への警衛、及びウルトラホールの鎮静化に協力いただいたこと……国際警察を代表して慎んで感謝致します」

247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 18:21:19.78 ID:MUSBhyulO

絵里「!!?」

にこ「ちょっと……どういうことよ……」

真姫「撃退……警衛……!?」



善子「な……なんの冗談よ!!」

鞠莉「わけがわからないわ!!」

千歌ママ「あなたたちは、私たちが危険と定めたウルトラビーストを、民間に危害が及ばないよう自分たちで食い止め、さらには力を合わせて撃退し、ウルトラホールの向こう側へと追いやった。その功績を称えているのよ」

善子「功績……!!?ふざけてるの!!?」

鞠莉「そうよ!!私たちは!!」

千歌ママ「私たちが肯定しているものを否定するのも、公務執行妨害と言える。そのことを念頭に置いて話しなさい、善子ちゃん、鞠莉ちゃん」

鞠莉「っ!!!」

善子「なにが……どうなって……」



海未「……横やりを失礼します」



千歌ママ「ソノダのジムリーダー……海未ちゃんね」



海未「二人を貶めたいわけではけしてありませんが、私たちにも納得のいく説明を要求します」



千歌ママ「説明……ね。誰も咎めることなく、収集に向かってるのに……それが必要?」



海未「ええ。彼女たちは、自分の罪と向き合う覚悟をしたのです。易々と無下にするのは憚れるかと思いますが」

希「……………………」



千歌ママ「なるほど……。それじゃあ……少し汚い話をしましょうか」

248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 18:29:12.57 ID:MUSBhyulO

花陽「汚い……話……?」



千歌ママ「その様子だと、少しは勘づいているんでしょ?」



海未「……………………」



千歌ママ「そう。察しているとおり、国際警察は……今回の事件を揉み消したいのよ」



鞠莉「!!!」

善子「揉み消したいって……」

梨子「無かったことに……したいってこと……!!?これだけの大きな事件を!!?」



海未「……リーグサミットの件で、そうではないかと思っていましたが」

ことり「あれだけの規模の事件を、ただの自然災害だってメディアは放送した……。ライブ中継のはずのサミットの様子もいっさい流れてなかった……。そんなことが出来るのは……」

絵里「それだけ大きな権力を持った者だけ……。それが……」



千歌ママ「ええ。私たちがやったことよ」



にこ「なんのために……」



千歌ママ「言ったでしょ。あなたたちも体感したとおり……危険なのよ、ウルトラビーストっていうのは。アローラでさえ大変な事態になった。それが他の地方の民間に知れ渡ったときのパニックは想像に容易いわ。それを防ぐためにも、映像データを流出させるわけにはいかなかった」



穂乃果「建前……ですよね」



千歌ママ「ええ。そのとおりよ」

249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 18:37:58.22 ID:MUSBhyulO

千歌「……………………!!!」



千歌ママ「本来、ウルトラビーストの存在は、アローラ地方と……国際警察を除く一部の関係者のみ知る秘匿情報。それが今回、その存在はおろか、ウルトラボールに封印し厳重な管理下に置いていたウルトラビースト……さらにはネクロズマの存在までもがこのウラノホシに脅威となって現れた。それがどういうことか……わかるわよね」



海未「何者かがウラノホシにウルトラビーストを横流しした……」



千歌ママ「そう。犯人は不明……。それは私たちがいずれ見つけるけど……断じて赦されることじゃない。国際警察の信用の失墜に関わる重要なこと。それを大々的に知らしめるわけにはいかなかったのよ」

250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 19:58:29.72 ID:PzUKSs280
姉2人:ポケモン研究者
母:国際警察
この世界のちかっち結構なサラブレッドだな
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 20:07:52.49 ID:TqQpJuCl0
無罪放免の流れはよかったけど、マジでなにがどうなってるんだ
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 20:21:07.58 ID:GK8v+9Zs0
やっぱりウツロイドを流した奴が別にいるのか!
オハラグループの関係者なのか或いはベンテンの里の何物かなのか
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 20:26:27.15 ID:PzUKSs280
いずれにせよ女性比率の高いウラノホシに流したのは正解だな
女同士の方が嫉妬とか劣等感とか煽りやすいし
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 20:28:02.41 ID:gXqHFAgIO
>>251 むしろ今回は罪に問われた方がマシな状況
UBに対する情報規制は勿論、事件は何一つ解決していない、それどころかまたウルトラホールが開く可能性がある

もしかしたらソルガレオ徴収の流れもワンチャン…
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 20:51:19.03 ID:MUSBhyulO

希「赦されることじゃない……ね」ボソッ

穂乃果「……………………」



千歌ママ「それが、今回の件を……あなたたちの罪を不問にしようとする理由よ」



善子「……………………」

鞠莉「……………………」



千歌ママ「合理的処置と……そう考えていいわ。尤も、実害を受けている曜ちゃんが意義を申し立てれば、少なからず話は変わってしまうけど」



曜「私は……」



千歌ママ「罪を受け入れようとする……受け入れている姿勢は感服するけれど、そうすることで悲しむ人の方が多いのも事実。そうでしょ?」



千歌「……………………」コクン

花丸「……………………」コクン

果南「そう……だけど……」



千歌ママ「私に……いいえ、国際警察にメリットが無い。連行する理由も無い。一応言っておくけれど、理由をでっち上げて法の下で裁くなんてこと、驚くほど簡単に出来る。けどその逆となるとそうはいかない。これは、国際警察という組織が総力を上げている案件なのよ。もう、この決定はけして覆らない。あなたたちは無罪よ。たとえ誰がなにをしたとしても……ね」

256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 21:19:44.96 ID:MUSBhyulO

善子「……………………」

鞠莉「……………………」

ルビィ「えと……よ、よかった……でいい……の?」

ダイヤ「おそらくは……。ですが……」

果南「やりきれないね……」

花丸「素直に喜べないずら……」

曜「うん……」



千歌ママ「でしょうね。でも、これも大人であるということなの」



千歌「お母さん……」



千歌ママ「……母親としては、あまり見られたくない姿だけどね」



善子「でも……」

鞠莉「……………………」



千歌ママ「……もしも、これを不条理だと思うのなら……私を薄汚い大人だと思うのなら……こうならないよう、あなたたちは自分たちの信念を貫きなさい」



よしまり「!!!」



千歌ママ「罪を……愚かさを……後悔を……全て背負って生きなさい。そうした先にだけ、あなたたちが報われる未来がきっとあるはずだから」

257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 21:23:31.31 ID:GK8v+9Zs0
この発言…やっぱり希が犯人?
だとしたら何のために?
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 22:22:09.08 ID:MUSBhyulO

善子「……………………罪さえ……償えないなんて、予想もしてなかったわ」

鞠莉「私もよ……」

善子「全て……背負って……か。そうよね……。どのみち……ベンテンの里を失ったことには……変わりないんだもの」

鞠莉「……………………」



千歌ママ「ベンテンの里……。いい所だったわね」



善子「当然でしょ。私たちの……自慢の故郷だったんだから……」

花丸「……………………」



千歌ママ「そういえば、これは極秘の情報なんだけど」



希「……………………」



千歌ママ「ウラノホシのとある海域に、ある日突然小さな島が現れたの」



梨子「島……?」

曜「なんの話……?」



千歌ママ「そこは地殻の変化で現れたにしては、発見当初から緑が生い茂り、すでにポケモンの生息も確認してる摩訶不思議な島なの」



善子「それがなによ」



千歌ママ「いいえ。ただ、そっくりだったなと思って。昔一度だけ立ち寄った、あの里に」

259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 22:26:00.09 ID:GK8v+9Zs0
まるで空間を転移したみたいな話だがウルトラホールの影響か?
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 00:54:13.11 ID:2JPIrb+7O

善子「!!!!!」

花丸「ベンテンの里に……そっくりな……島……!?」

善子「っ!!!」ダッ!

ガシッ!

千歌ママ「……………………」

ダイヤ「善子さん!!?」

ルビィ「ピギッ!!?」

千歌ママ「手は出しちゃダメでしょ」クスッ

善子「どこよ……どこなのよそれは!!!」

千歌ママ「……希ちゃん」



希「はい」



千歌ママ「フーパの力で、みんなを移動させてもらえる?場所は――――――――」



――――――――

――――

――

261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 01:02:29.09 ID:gQwQ2u+I0
ってか考えてみれば天界の笛吹いてネクロズマが現れるきっかけ作ったのも千歌ママじゃねーか!
ん?待てよ…原作のちかっちの家は旅館でオハラグループのメイン市場はホテル産業…まさかね?
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 01:03:00.01 ID:egzjUzrSO
メノ^ノ。^リ
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 01:04:35.19 ID:2JPIrb+7O

ザブン……

ザザン……

キン――――――――

ヴンッ――――――――!

フーパ「ついたよー♪」

善子「……っ!!!」タッタッタッ……!

花丸「待って!!!善子ちゃん!!!」タッタッタッ……!

ルビィ「善子ちゃん!!花丸ちゃん!!」

曜「とにかく、私たちも行こう!!」

果南「うん!!」

タッタッタッ……!

梨子「……………………」

千歌「梨子ちゃん?」

梨子(島の外側が浜辺じゃない……。パッと見た感じ、森が弧を描いて外周を覆ってる……。これは……)

千歌「梨子ちゃん。みんな行っちゃうよ」

梨子「あ、うん!今行く!」タッタッタッ……!



希「……………………」

穂乃果「希ちゃん」

希「……んー?」

穂乃果「浮かない顔だね」

希「そう?なんだろ、うちも疲れてるのかな」

穂乃果「……………………」チラッ



千歌ママ「♪」ニコリ



穂乃果「……………………」

希「……穂乃果ちゃん」

穂乃果「……後にするよ。今はまだ、そのときじゃないんでしょ?」

希「……ありがと」

264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 01:19:39.00 ID:egzjUzrSO
ほのかっこいい
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 01:55:58.83 ID:2JPIrb+7O

タッタッタッ……!

タッタッタッ……!

善子「この森の匂い……!!」

タッタッタッ……!

タッタッタッ……!

善子「吹き抜ける風……!!」

タッタッタッ……!

タッタッタッ……!

バッ――――――――――――――――!



チルット「チルゥ♪」フワフワ

エイパム「エイッ♪」キャッキャッ



善子「――――――――!!!!!」

花丸「――――――――!!!!!」

ルビィ「はぁ……はぁ……………………うわぁ……///」

ダイヤ「なんと……キレイな景色……///」



チェリンボ「チェリッ♪」ランラン

プラスル「プーラッ♪」

マイナン「マーイマーイ♪」



善子「……ずら丸」

ポロッ

善子「夢じゃ……ないわよね……?」

花丸「オラにも……見えてるずら……」

善子「あの丘も……あの山も……みんな……覚えてる……」

花丸「うん……うん……!!」

善子「本当に……夢じゃないのよね……っ」

花丸「夢じゃないずら……。ここは……ベンテンの……里ずら……」

266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 02:25:05.08 ID:gQwQ2u+I0
何者かがこの海域に転移させてと考えるべきか
ところで最高責任者マリーと現場責任者ヨハネのあずかり知らぬところでの開拓に加えてUBの機密保持までしてるとなるとオハラグループの中に反乱分子がいる可能性が高いな
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 02:31:29.42 ID:2JPIrb+7O

果南「ベンテンの里……ここが……」

鞠莉「善子たちの故郷……。オハラグループが奪ってしまった……"はず"の……」

タッタッタッ……

梨子「……!!」

千歌「キレイなとこ……。空気がおいしい……」

ルビィ「でも……なんで……」

善子「どうだっていいわ……。私が……私のせいで……失くした場所が……。今、目の前にある……。理由なんていらない……。私の大切なものが……」





???「善子……?」





善子「――――――――!!!!!」バッ!



???「善子……でしょ?」



善子「お、かあ……さん……?」



善子ママ「ええ……。どうしたの?そんなにボロボロになって……」



善子「お母さん……」タッ……

タッタッ……

善子「お母さん……!!」

タッタッタッ……!

善子「お母さん……!!!」ポロポロ……

タッタッタッ……!

善子「お母さんっ!!!」ポロポロ……!

ギュウッ!

善子ママ「きゃっ!善子……?」

善子「ううっ……!!うああ……!!……っ、ぅああああああああああん!!!うあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ん!!!!!」

268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 02:38:40.88 ID:2JPIrb+7O

善子ママ「善子……」

善子「ヒグッ……わだっ……私……っ、私が……!!!お母ざん……っ!!!っああああああああああ!!!!!」ポロポロ……

善子ママ「……………………」

ギュッ……

善子ママ「大変だったのね……」

善子「ううう……っ!!!」ポロポロ……

善子ママ「おかえりなさい、善子」ニコッ

善子「――――――――っ、ぅああああああああああ――――――――ん!!!!!」



ルビィ「……………………グスッ」ポロポロ……

ダイヤ「涙を……っ、拭きなさい……」ポロポロ……

果南「ダイヤもね……」ポロッ

花丸「よかったずら……本当に……っ」ポロポロ……

269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 04:38:42.85 ID:XyQxYsQfO
ベンテンの里はある意味マボロシ島になってしまったね
弧を描いてってことはフーパとか?もしくはシンオウの三体か
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 08:33:30.79 ID:wBJyIKYI0
>>266
というか指示するトップのいない現場作業員だけならどうにか追い返せなかったのか
善子このままだったら生きてた母親すら〇すとこだったな
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 09:11:19.84 ID:m8cyAHB0O
現場作業員追い返すのは無理だろ...上からの指示がない限り勝手なことしたら怒られたり給料減らされるんだから絶対話聞かないし、トップいなくなったら新しいトップが来るの待つだけだし
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 09:31:43.84 ID:wBJyIKYI0
そうか・・・でもその人達15〜18の小娘にデカイ顔されて鬱憤溜まってそうだよね
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 11:19:27.43 ID:gQwQ2u+I0
ましてや社長までその年齢の小娘と来たもんだ
現場で若者にでかい顔されてしかも社長まで若者じゃそりゃ鬱憤もたまるわ
そして忘れがちだけどマリーはあくまでこの地方の社長だからこの会社にはもっと上がいてそこから指示が飛んできた可能性はある
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 15:54:22.04 ID:20DA78k10
感動した
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 01:39:42.19 ID:H3srdqcAO

千歌ママ「……………………」クルッ

バリヤード「バーリ♪」

海未「どこへ……」

千歌ママ「帰るのよ」

ことり「帰る……?」

千歌ママ「部外者の余計な言葉を並べて、大団円に余計な水を差したくはないから。……ああそうだ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「はい」

千歌ママ「国際警察上層部はせめてもの誠意として、今回功績を残し携わった人たち全員の栄誉を称え、表彰する考えなんだけど……」

穂乃果「結構です」

絵里「そんなもののために、私たちは戦ったわけじゃありません」

海未「この戦いに、英雄はありません。皆……口を揃えて言うはずです。友のために……戦ったと」

千歌ママ「……クスッ。そうよね」

スタスタ……

千歌ママ「自分たちに都合の悪いことを隠匿するくせに、英雄として祭り上げるなんて……あなたたちに対するただの侮辱だわ。ここに英雄なんていない。無くていい。あの子たちも……あなたたちも……叶えたい夢がある、ただのポケモントレーナーだものね」



千歌「お母さん……」



千歌ママ「……………………」



千歌「……………………」



スタスタ……

ピタッ……

千歌ママ「……………………千歌」



千歌「!」



クルッ

千歌ママ「……………………」

276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 02:04:01.43 ID:H3srdqcAO

千歌「……?」



千歌ママ「……………………ぁ」

希「……………………」

千歌ママ「……………………」



千歌「お母さん……?」



千歌ママ「……………………今日は久しぶりに、家族揃ってご飯だからね」ニコッ



千歌「……………………っ///うんっ!」



千歌ママ「♪」ニコッ

クルッ

スタスタ……

スタスタ……

スタスタ……

スタスタ……

千歌ママ「頑張ったね……お疲れさま……ありがとう……。……………………どの面下げて……そんなこと言うつもりだったのかしらね。私は……」

277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 02:26:56.94 ID:bL9Jtxk00
やっぱり千歌ママには国際警察以上の裏が?
ウルトラホールを開く必要があったってことか?
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 02:37:08.50 ID:H3srdqcAO

善子「グスッ……」

善子ママ「落ち着いた?」

善子「うん……」

善子ママ「よかった。ところで……」

善子「?」

善子ママ「そちらの人たちは?」

善子「はっ!!///」`¶cリ;・◇・)|



梨子「♪」ニコニコ

曜「♪」ニコニコ



善子「〜〜〜〜//////」カアアアア……

善子ママ「お友だち……?」

善子「〜///……紹介するね///」



花丸「♪」

ルビィ「♪」

ダイヤ「♪」

果南「♪」

鞠莉「♪」

梨子「♪」

曜「♪」

千歌「♪」



善子「私の……大切な仲間よ……///」

279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 02:50:50.10 ID:H3srdqcAO

――――――――

――――

――



ツバサ「それじゃあね、みなさん」

千歌「もう行っちゃうんですか?」

ツバサ「事件も片付いたみたいだし、私たちは一旦リーグに戻るわ。四天王とチャンピオンがいつまで経っても空席じゃ、示しがつかないしね」クスッ

鞠莉「ツバサ……さん……」

ツバサ「……?もしかして、まだ気にしてるの?」

鞠莉「……………………」

ツバサ「だったら、その後悔は……いずれバトルで決着をつけましょう」

鞠莉「バトルで……?」

ツバサ「形はどうあれ、あなたの掲げた理想にゼクロムは共感した。黒き英雄とまで謳われるゼクロムが手を貸したのは、あなたの理想の中に純真さを垣間見たからだと、私は思うわ」

鞠莉「……ゼクロム」スッ カチャッ

英玲奈「くだらない理想は虚妄に過ぎない。鞠莉……あなたはけして、虚妄を追い掛けるだけの愚か者ではなかったということだ」

あんじゅ「それを知るきっかけになったと思えば、なんてことないわ♪」

ツバサ「鞠莉さん、あなたとバトルする日を楽しみにしてるわ。そのときは、白と黒……レシラムとゼクロムの力を存分にぶつけ合いましょう」ニコッ

鞠莉「……Thank you」

ツバサ「千歌さんも」

千歌「はい!」

ツバサ「ガラスノハナゾノ号でのリベンジマッチね。リーグで待ってるわ。最強の挑戦者を……ね」

千歌「はい、よろしくお願いします!!」

ツバサ「ええっ♪それじゃ、行くわよ。聖良さん、理亜さん」

聖良「はい!!」

理亜「……!!」

千歌「聖良さんたちも?」

280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 03:06:39.98 ID:H3srdqcAO

聖良「私たちは……まだまだ未熟だと知りました。まだまだ強くなれる。そのために、私たちが憧れたA-RISEのみなさんに弟子入りを希望しました」

千歌「弟子入り……」

理亜「……Aqours」ビッ!

千歌「……!!」

理亜「最強は……私と姉様だから」

聖良「鍛練を積み……ポケモンを知り、ポケモンと共に高みを目指します。ライバルの名に恥じぬように」ニコッ

スッ

千歌「!」

聖良「お互い頑張りましょう。千歌さん」

千歌「はいっ!!」ギュッ

理亜「……………………」カチッ ポンッ

ゾロアーク「ゾロッ!」

千歌「ゾロアーク……」

ゾロアーク「……………………」

理亜「これも……決めなきゃいけないこと。でしょ?」



千歌『言いたいことも……思いも、この気持ちは全部、そのときになったら伝えるよ。それでいいよね、ゾロアーク』



千歌「……今が、そのときだね」

ゾロアーク「ローア……」

千歌「ゾロアーク。あなたはどうしたい?」



ポケモンの数だけの出会いがあり……ポケモンの数だけの別れがある……
ゾロアークが出した答えは……
安価下1〜3コンマ合計 00は100扱い
コンマ合計180以上→千歌の手持ちへ
コンマ合計180未満→理亜の手持ちへ

281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 03:09:07.95 ID:22ms/oY0O
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 03:27:28.02 ID:e3j12zEmO
ていっ
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 03:34:03.66 ID:I3CdzAcTO
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 07:58:57.44 ID:T9+Q7Qoq0
さよならゾロアーク・・・梨子とのフルバトルのお約束もあるしこれは新規加入ルート・・・?
しかしもう終わりそうなのに真相の半分も解明されてない感
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 08:57:04.19 ID:LRJkw0+F0
今の千歌ならネクロズマを御することも出来るんじゃ?と思ったけど国際警察が許さないか…
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 09:55:53.06 ID:bL9Jtxk00
終わったと思っていたのか?
まだバッジ8個集めた後の悪の組織壊滅のシーンが終わったとこでちかっちはポケモンリーグに挑戦どころか足すらつけてないよ
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 10:19:47.11 ID:T9+Q7Qoq0
悪の組織戦が普通にジム戦より過酷だった感
そもそもSM以降の要素は後で取り入れたんだから最初の構想ではもっとシンプルな勧善懲悪モノになってたのかな
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 11:26:58.14 ID:H3srdqcAO

ゾロアーク「……………………」

理亜「……………………」

千歌「……………………」

ゾロアーク「……………………」



千歌『ゾロアがしたことは……間違ってる。でも、イタズラされたからイジワルするのも、間違ってると思うの。ゾロアはただ、みんなと遊びたかっただけなんだよ……。寂しかっただけなんだよ……。ちょっとだけ不器用で、どうしたらいいかわからなかっただけなの。ゾロアが許せないなら……私がたくさん謝るから……。だからお願い……ゾロアを許してあげて……』ニコッ

千歌『私ね、ポケモンマスターを目指してるの。一番強くて、一番カッコいいトレーナー。まだまだ初心者で、バトルもそんなにしたことなくて……頼りないところもあると思う。そんな私でよかったら、一緒に行かない?』ニコッ

千歌『私たちはずっと一緒だよ、ゾロア♪』



ゾロアーク「ゾロォ……」

千歌「……………………」ポンッ

ゾロアーク「ゾロ……?」

千歌「……ちゃんとわかってるよ。ずっと一緒だったんだもん。ゾロアークが、なにを考えてるか」

ゾロアーク「……………………」

千歌「私のことや……リザードンたち仲間のことが大切なのはわかるよ。でもね、ゾロアークにとって理亜さんは……同じくらい大切なものだったんじゃないの?」

ゾロアーク「ロア……!!」

千歌「その気持ちに……答えを出してあげて」ニコッ

289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 11:51:39.74 ID:H3srdqcAO

ゾロアーク「ゾ、ロォ……!!」ポロッ……

千歌「これはサヨナラじゃない。私待ってるから……。もっともっと強くなって……今度はライバルとしてバトルするときを……。みんなと一緒に待ってるから……っ!!だから――――――――」

ギュウッ……!

千歌「――――――――!!!」

ゾロアーク「ゾロ……ゾロォ……ッ!!!」ギュウッ!

千歌「……………………泣かないよ」ギュッ

ゾロアーク「……ッ!!!」ポロポロ……

千歌「悲しいお別れじゃあ……ないんだから……」ソッ

理亜「……………………いいの?」

千歌「はい。ゾロアークが選んだことだから」

理亜「……感謝しかない」

千歌「……♪」ニコッ

ゾロアーク「ゾロ……」

千歌「またね、ゾロアーク♪」

ゾロアーク「……ロァ。……ロアッ!!!」

290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 11:56:46.64 ID:T9+Q7Qoq0
とりあえずもう女の子に浴びせられる罵詈雑言を見ずに済む
思えばかなまりの挫折も周囲の暴言から始まったわけだし
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 12:09:53.29 ID:H3srdqcAO

――――――――

――――

――



キン――――――――

ヴンッ!

千歌「……………………」

梨子「行っちゃったわね」

千歌「うん」

梨子「意外だった」

千歌「なにが?」

曜「泣くかと思った」

千歌「泣かないってば。ゾロアークが自分で決めた答えなんだもん。それにお別れじゃないんだよ。ポケモントレーナーを続けてれば、いつかまた会える。Saint Snowさんは、私たちAqoursのライバルなんだもん。私が泣いてちゃダメだよ。リーダーなんだもん。しっかりしなきゃ」

曜「そうだね」

梨子「それじゃ……泣くなら今のうちね。今だけは、誰も見てないんだから」

千歌「もう。だから泣かないってば」

曜「ゾロ?」

梨子「……ゾロッ?」

千歌「!?」

曜「ロアッ♪」ワチャワチャ

梨子「ローアッ♪」ワチャワチャ

千歌「えっ!?えっ!?」

曜「ロアーッ♪」モギュッ

梨子「ロアァッ♪」モッギュー

千歌「〜っ、あーもー!!泣かせにかかってるなー!?泣かないって決めてるんだからなー!?泣かないって……っ、泣かない……グスッ……ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……………………」ポロポロ……

曜「……よしよし」ポンポン

梨子「ほんと、バカな人……」クスッ

292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 17:22:33.60 ID:H3srdqcAO

――――――――

――――

――



果南「ところで、みんなはどうするの?」

ダイヤ「どうするとは?」

果南「みんな気持ちの整理とかつけたいでしょ?私は一度トチマに戻るつもりだけど」

ダイヤ「そうですわね……。記憶が無いとはいえ、ラボの職員たちのことも気掛かりですし……私も戻ることにしますわ」

ルビィ「うん。じゃあルビィも。お姉ちゃんが帰ってくるなら、所長代理は返上しなきゃね」

ダイヤ「あら、そのまま所長でもいいのですわよ?この旅で、随分と立派になったようですし」ナデ

ルビィ「エヘヘ///」

鞠莉「私もグループに戻るわ。私がいなかった間に、なにがあったのか調べたいし。いろいろ身辺整理もしなきゃだしね」

果南「身辺整理って……」

鞠莉「まあ、想像のとおりよ」クスリ

果南「……………………」

鞠莉「善子たちは?」

善子「ポケモンたちの休養も兼ねて、しばらくはこの里……ああ、今は島ね。この島で過ごすわ。この島がどの位置にあるのかとか、なんでこんなことになってるのかとか、調べることもたくさんありそうだから」

鞠莉「そう……」

善子「少しは……胸のつかえを取っていいのよ。この通り、何もかも無事だったんだから。ね、マリー♪」

鞠莉「……うん///」

ルビィ「花丸ちゃんも?」

花丸「うん。マルたちがいなかった間になにがあったのか……里長をやってるマルのおばあちゃんに話を聞いてくる」

ルビィ「そっか。それじゃ、しばらくみんなバラバラになっちゃうんだね」

ダイヤ「そういえば、千歌さんたちは?」

スタスタ……

スタスタ……

曜「ここだよー」

梨子「すみません。で、なんの話ですか?」

ルビィ「これからどうしようかって話……って、千歌ちゃん?」

千歌「な"に"……?」

善子「なんで泣いてるのよ……」

千歌「泣い"てな"い」

善子「なんの強がりよ……」

293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 17:35:23.95 ID:H3srdqcAO

千歌「ふぐぅ……ズビッ……」

梨子「アハハ……。それで、これからどうするか……でしたね」

曜「私と千歌ちゃんはトチマに戻るし、梨子ちゃんもおいでよ」

梨子「いいの?」

曜「こっちで行く宛はあるの?」

梨子「まあ……」

海未「なんでしたら、師匠である私のところに来ても構いませんよ?」ニコッ

梨子「じゃあせっかくだし、千歌ちゃんのところにお世話になろうかな」

海未「おかしいですね。聞こえてないんでしょうか」

梨子「ごめんなさい。じつは私の特性はぼうおんなんです」

海未「可愛いげのない弟子です」プクー

千歌「グシグシ……穂乃果さんたちも帰るんですね」

穂乃果「うん。みんなはそれぞれのジムがあるし、私は他に被害が無いか、あちこちを回ってみる」

千歌「そうですか……」

穂乃果「千歌ちゃん」

千歌「……!」

穂乃果「それにみんなも。みんなのおかげで、世界は救われた。なんて……大げさじゃないよ。みんながいなかったら、どうなってたかわからない。あのとき、チャンピオンとして判断したのは間違いじゃなかった。改めて感謝させて。千歌ちゃん、曜ちゃん、梨子ちゃん、ルビィちゃん、花丸ちゃん、善子ちゃん、ダイヤちゃん、果南ちゃん、鞠莉ちゃん」

ペコッ

μ's「ありがとうございました」

294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 17:42:55.04 ID:H3srdqcAO

梨子「ちょっ!!?」アセッ

ダイヤ「みなさんっ!!?」アセアセッ

ルビィ「μ'sが……頭を……」

善子「これって……かなり問題なんじゃないの……?」

梨子「大問題よ!!」アセアセッ

花丸「恐れ多いずらぁ……」

穂乃果「ううん。これくらいじゃ足りないんだよ。みんな頑張ってくれたんだもん」

千歌「私たちだって……μ'sのみなさんに、いっぱいいっぱい助けてもらいました。心構えを教えてもらった。未熟な私たちを鍛えてくれた。ダメなときは叱ってくれた。私たちだって、たくさんのものをもらいました。私たちの方こそみなさんにお礼を言いたいです」

鞠莉「ええ」

果南「めいっぱいの感謝を……だね」

千歌「せーのっ!」

Aqours「ありがとうございました!!」ペコッ

穂乃果「……………………クスッ」

海未「楽しみ……ですね」

花陽「うん♪」

にこ「未来は明るいわね」

真姫「そうね」カミノケクルクル

295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 20:48:47.70 ID:H3srdqcAO

穂乃果「じゃあ、そろそろ行くね」

ことり「またね、みんな♪」

花陽「元気でね♪」

花丸「はい!」

梨子「本当にお世話になりました」

海未「気が向いたらいつでもジムに来なさい。稽古をつけて差し上げます」

梨子「山登りじゃないなら」クスッ

希「落ち着いたら、またみんなで集まろうね」

ダイヤ「ぜひ!」

絵里「みんなとはゆっくり話したいわ」

果南「こちらこそ」

にこ「んーっ、これでやっとアイドル業が再開出来るわねー♪」

真姫「売れない、でしょ」

にこ「あぁん!!?」

曜「応援してます、にこさん」

にこ「あんたも頑張りなさいよ。続けるんでしょ、ジム戦」

曜「はいっ!もちろん!」ゞ

花丸「師匠、しばらく門下生の席を空けるずら」

凛「いつまでも待ってるよ。マルちんはずーっと、凛の一番弟子にゃ♪」

花丸「はいっ!///」

真姫「しっかりやりなさいよ、堕天使」ポンッ

善子「うるさ――――――――……はい///」

鞠莉「本当にありがとう。そして、ごめんなさい」

穂乃果「うん♪それじゃ、またね♪Aqoursのみんな♪」ノシ

千歌「はい!また!!」

296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 21:09:59.94 ID:T9+Q7Qoq0
そろそろよいつむに期待
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 21:23:23.24 ID:H3srdqcAO

――――――――

――――

――



曜「行っちゃったね、みんな」

千歌「うん」

ダイヤ「では、私たちも……」

ルビィ「うん。……って、あれ!!?」

花丸「どうしたずら?ルビィちゃん」

ルビィ「希さんが帰ったら、ルビィたちどうやって帰るの!!!?」

千歌「あ」

Aqours「……………………」





Aqours「希さ――――――――ん!!!!!帰ってきて――――――――!!!!!!!!!」

298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 22:05:02.87 ID:H3srdqcAO

――――――――

――――

――



――――――――現在



梨子「あのときは焦ったね……」

曜「気付いた希さんが戻ってこなかったら……」

梨子「でも、みんな無事に帰ってこられたからよかったじゃない」

曜「帰ってからもドタバタしてたけどね……。千歌ちゃんたら、帰ったとたんに倒れ込んじゃうし」

梨子「私たちもその後、気を失うように寝ちゃったのよね。起きたら一日経っててビックリした。志満さんたちにも心配掛けちゃったわね」

曜「梨子ちゃんはお母さんに連絡したりした?」

梨子「べつに事件を知らせてたわけじゃないから。定期的な報告くらいね。曜ちゃんは?」

曜「私もとくに。心配させるのもなあ……って思っちゃって。けどそれとは関係無くパパと連絡した♪」

梨子「パパ?」

曜「私のパパ、船の船長やってるの♪ガラスノハナゾノ号っていうんだけど」

梨子「乗ったわ、その船」

299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 23:03:20.72 ID:H3srdqcAO

曜「それにしても……本当に大変な旅だったね」

梨子「ええ。ツラくて苦しくて……だけど、それ以上にドキドキした」

曜「梨子ちゃんは、これからどうするの?」

梨子「そうね……」

曜「私はジム戦にチャレンジして、千歌ちゃんと同じようにリーグの挑戦権を手に入れる。梨子ちゃんは音楽家を目指すんだよね。千歌ちゃんは……考えるまでもないか」

梨子「……私がこのウラノホシに来たのは、メロエッタに会って、自分だけの音を奏でるためだった。なんの心構えも無くチャンピオンになって……中途半端な強さだけを手に入れて、むなしくなって……子どもの頃から夢だった、世界一の音楽家になるって夢を掲げたの。だけど、この地方に来て……千歌ちゃんと曜ちゃんと出会って、いろんなことがあって……たくさんの音を耳にして思ったわ。世界には、まだまだ私の知らない音があるって。ポケモントレーナーを続ければ、もっともっとステキな音に巡り合える。そんな気がするの。だから、今ポケモントレーナーを投げ出すわけにはいかないわ」

曜「そっか。根っからのトレーナーだよ、梨子ちゃんは」クスッ

梨子「それに、千歌ちゃんとの約束もあるしね」

曜「約束?」

梨子「千歌ちゃんがリーグに挑戦出来るほど強くなったら、私とバトルする……って」

曜「……………………!!」

梨子「曜ちゃんたちと出会ったあのときも、二体一のバトルだった。あれから何度も横に立ってバトルすることはあったけど、向かい合うことはたった一度だって無かった。私ね……思うの。たぶん、今までのどのバトルよりドキドキする。強くなった千歌ちゃんと全力で戦う……。そして……」



千歌「私が勝つ――――――――!!!!!」



ようりこ「っ!!!?」ビクッ

千歌「負けないよー。勝つのはわた……ムニャムニャ……」クークー……

ようりこ「……………………ぷっ♪アハハハハ♪」

300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/20(月) 03:26:39.23 ID:NtuzF7ayO

梨子「ねえ、千歌ちゃんはまだ起きないみたいだし……久しぶりにバトルでもする?」ニコッ

曜「おっ、いいね♪」

梨子「今度はケンカじゃないやつね」クスクス

曜「しつっこい!!///」

梨子「研究所の裏のフィールドを借りましょう。1vs1ね」

曜「負けたら?」

梨子「ショウゲツのメニュー一つ奢り♪」

曜「ノッた!!」

梨子「フフッ♪ぜんそくぜんしーん♪ヨーソロー♪」タタタタ……

曜「かーらーのー♪けいれいー♪」タタタタ……

タタタタ……

301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 06:30:31.62 ID:Rbs/BrTY0
そういや、何の悪の気配もない日常なんて1レス目以来だもんな・・・
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/20(月) 08:42:08.67 ID:NtuzF7ayO

――――――――

――――

――



千歌「クークー……ぅへへ……///」スヤスヤ……

ドガアアアアアアアアアアン!

千歌「ふあぁっ!!!?」ガバッ!

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!

千歌「えっ!!?ええっ!!?なに!!?なんなの!!!?」

303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/20(月) 08:52:47.30 ID:NtuzF7ayO

――――――――トチマ研究所・バトルフィールド



曜「おおおおおおおおおお!!!」

メガレックウザ「ザアアアアアアアアアアアアアアア!!!」ドガァンッ!

梨子「やああああああああああああ!!!」

メガガブリアス「ガァアアアアアアアアアアアアア!!!」ボガァンッ!

ドガアアアアアアアアアアン!



志満「あらあら……」ニコニコ

美渡「いや……」

志満「スゴいわねえ……」ニコニコ

美渡「なにこの天災……。余波で研究所が潰れかねない勢いなんだけど……」



曜「行くよレックウザ!!!」

梨子「決めるわよガブリアス!!!」

曜「りゅうせいぐん!!!」

梨子「りゅうせいぐん!!!」

メガレックウザ「ザァガァァァァァ……………………!!!!」

メガガブリアス「ガァバァァァァァ……………………!!!!」

キイィィィィィィィィィィィィン……!



千歌「うるさ――――――――――――――――い!!!!!」ドガァァァァァァァァァァァァァ!



ようりこ「!!!!」ビクッ!

304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/20(月) 23:13:43.45 ID:NtuzF7ayO

メガレックウザ「レザァ……」

メガガブリアス「ガバ……」

千歌「二人ともバカなの!!?なんでこんなところで全開バトル!!?旅館の方にまで爆音が轟いたよ!!?」

曜「いやぁ……」

梨子「ついバトルが白熱して……」

千歌「周りのこともちょっとは考えなさい!!!」

メガレックウザ「レェザ……」シュン

メガガブリアス「ガァブ……」シュン

千歌「まったくもう!!志満姉たちもだよ!!一緒にいたなら止めなさい!!」

美渡「私は止めたよ」

志満「研究者が目の前の研究対象を前にやめろなんて言えるとでも?」

千歌「知らないけども!!もう!!ゆっくり寝てもいられないよ!!」

梨子「もうお昼過ぎてるんだけど」

千歌「私の辞書に寝過ぎという言葉は無ーい!!」

曜「ドヤ顔でなに言ってるの」



果南「やってるねー」ヒラヒラ



梨子「!」

千歌「果南ちゃん!」

果南「やっほー♪ご機嫌いかがか――――――――」

梨子「だいぶいい感じです♪」

曜「じゃあハグしよ♪」ギュー

梨子「きゃー♪」

果南「二人とも嫌い」

305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 01:06:24.21 ID:L7IHtkRSO
>>302
ちかわいい
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 01:20:17.61 ID:j85Pmdv4O

千歌「そういえば、どうしたの果南ちゃん?」

果南「どうしたって、あれだけ激しいバトル……町のどこにいても気付くと思うけど」

曜「お恥ずかしい」

果南「まあそれはそれとして……これ」スッ

梨子「メール?」

果南「穂乃果さんから」

千歌「穂乃果さんから?果南ちゃんに?」

果南「ううん。Aqoursのメンバー全員に送られてるっぽいよ?メール来てなかった?」

千歌「さっき起きたから」

果南「不摂生がスゴいね」

梨子「なんて書いてあるの?」

果南「ああ、えっとね……」



穂乃果『みんな、久しぶり。穂乃果だよリ`・ヮ・)』



千歌「なにそれ可愛い」

果南「百回スクショした」

曜「ファンだね」

梨子「いや、いいから続きは……」

307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 01:22:36.37 ID:MNV8SO2e0
そういや、カプ・レヒレはどうすんだろう?
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 01:38:06.88 ID:j85Pmdv4O

穂乃果『みんな元気にしてるかな?私はスッゴく元気です♪リザードンたちも元気だよ♪まあ相変わらずリーグの挑戦者はいないんだけどね……アハハ……リ`;ヮ;)』



梨子「いや笑いづらいです……」



穂乃果『まあ冗談はさておき、もうそろそろみんなで集まってもいい頃かなーって思って。本当はすぐ会いたかったんだけど、海未ちゃんがまだダメです!……って。三日も待ったんだからいいよね。私はよく我慢した。てことで、みんな揃って遊びに来ない?近況報告も兼ねて、ご飯でも食べながらワイワイやろーよ♪急に誘ってもみんな都合がつかないだろうし、ウラノホシのポケモンリーグが設営されてるコウサカタウンに、一週間後に……ってことでどうかな?みんなと会えるのを楽しみにしてるよ♪それじゃあね♪P.S.……もし来られない人は……仕方ないけど……うん……全然平気だから……みがわりにんぎょうを置いて……あなただと思って……話し掛けるね……』



曜「文末が怖すぎる」

梨子「招待状っていうか、ほとんど脅迫文じゃない……」

果南「ま、そんなわけで……一週間後にコウサカタウンに集合らしいんだよね」

千歌「一週間後か〜……」チラッ

梨子「……?なに?」

千歌「んーん。みんなに会うの楽しみだなーって」

梨子「……?そう、ね……?」キョトン

309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 01:59:23.96 ID:j85Pmdv4O

曜「うん♪楽しみだね、みんなに会うの♪」

梨子「って、まだ三日しか経ってないけど」クスッ

果南「一週間か〜。まだ先だね〜」

曜「コウサカタウンって、どの辺だっけ?」

果南「ミナミシティとソノダシティの中間だね。待ち遠しいなぁ」

千歌「果南ちゃんは、ダイヤさんや鞠莉ちゃんと連絡取ってなかったの?」

果南「ダイヤとはちょくちょく連絡してたけど……鞠莉とは一度も」

曜「一度も?」

梨子「鞠莉さんもトチマの出身なんですよね?町には戻ってきていないんですか?」

果南「まあ、鞠莉は鞠莉でやることがあったってことだよ」

千歌「やること?」

果南「まあね」

千歌「それって――――――――」

クウゥゥ……

果南「あ……///」

曜「果南ちゃん、お昼まだなの?」

果南「じつは私もさっき起きた……///」

千歌「不摂生がスゴい」

梨子「千歌ちゃんが言わないの」

曜「それじゃ、今からみんなでショウゲツ行こ♪梨子ちゃんの奢りで♪」

梨子「はあっ!?」

曜「だってさっきのバトルはあのまま続けてたら私が勝ってたしー」

梨子「なんでよ!!そんなのわからないでしょ!!」

果南「梨子ちゃん、ゴチです♪」

梨子「ええっ!!?」ガーン

曜「それじゃーショウゲツまで!!全速前進――――――――♪」タッタッタッタッ……

果南「ヨーソロー♪」タッタッタッタッ……

梨子「あっ!!ちょっと!!待ちなさ――――――――い!!ああもう……足が速いんだから……」

千歌「二人とも体力お化けだからね」ケラケラ

梨子「もう……。とりあえず行きましょ。千歌ちゃんも」

千歌「あ、私はいいや。ちょっとやることあるから」

梨子「やること?」

千歌「やること♪ていうかほら……私、まだパジャマなので///」

梨子「……はやく着替えてきなさいよ」

310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 02:00:54.86 ID:j85Pmdv4O

千歌「おみやげはミカンどら焼きがいいなー」

梨子「はいはい。それじゃ、行ってくるね」

千歌「はーい」ノシ





千歌「一週間……」

ヒュウウウウ……

千歌「見つかるかな……。私の、新しいパートナー……」

311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 02:06:37.37 ID:j85Pmdv4O

――――――――



梨子「千歌ちゃんのやることって……なんだろう……」

ピッピッ……

梨子「あ、本当にメール来てる。……穂乃果さんおチャメだなぁ……」

ピッピッ……

梨子「わざわざP.S.まで付けて……」

ピッピッ……

梨子「……?P.S.の向こう側……まだスクロール出来る……。なに……か……………………!!」

ピタッ……

梨子「これって……」



穂乃果『梨子ちゃんへ。この連絡は梨子ちゃんにしかしていません。一週間後……希ちゃんのことで、お話があります』

312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 02:15:50.84 ID:j85Pmdv4O

――――――――ショウゲツ



曜「んー♪やっぱりショウゲツのケーキ最高〜♪」モグモグ

果南「本当だね〜♪」パクパク

梨子「本当に奢らされるなんて……」

曜「ご馳走さまであります♪」

梨子「まったく。それにしても……」チラッ



レックウザ「レザァ♪」ムシャムシャ

ジュカイン「ジュカ♪」ムシャムシャ

ラグラージ「ジラァ♪」パクパク

ゲッコウガ「コウガ」パクリ

メロエッタ「メロォ♪」パクパク



梨子「オープンテラスとはいえ……伝説のポケモンが普通にケーキを食べてる姿っていうのは……なんとも異質な光景ね……」

果南「道行く人がみんな驚いていってるもんね」

曜「さっき通った人なんか三度見してた」

果南「いやー、みんなそれぞれいいポケモンを持ってるね」

曜「果南ちゃんもね」

313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 06:17:20.63 ID:j5shWf3SO
これは、エピソード:ムーンかな
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 06:25:15.03 ID:7tTtLHoM0
善子に負け、一度死にかけ、ゾロアークと別れる・・・
結構コンマ合計で損をしてるちかっち
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 07:40:05.96 ID:6rbjhd6rO

梨子「ジムリーダーや四天王特有のタイプ一致型のパーティー。それもそのほとんどがパワータイプのアタッカーなんですよね」

果南「ゴリ押しするの好きなんだよね。アタッカーじゃないのなんてプルリルと、今はもう手持ちじゃないけどカプ・レヒレくらいだったかな」

梨子「カプ・レヒレ……。今はすっかり千歌ちゃんのパートナーですね。果南さんから譲り受けたときは、まるで言うことなんか聞かなくて」クスクス

曜「うすぼんやりと覚えてる。アヤセ島でドラヒオンを倒したときのこと」

梨子「私を毒で苦しめたことも、でしょ?」ニコニコ

曜「イジワル……」ブスゥ

梨子「フフッ♪」

果南「二人はタイプが不一致のパーティーだね」

曜「だね」

梨子「とくに気にしてはいないですけど。見事にバラけました」

果南「千歌にも言ったけど、その方が戦略には幅が出るよ。タイプなんて、結局はトレーナーの選り好みなんだから」

曜「それと、どんなポケモンに会えるか……だね」

果南「千歌にもいい出会いがあるといいね。ゾロアークがいなくなって、やっぱり寂しそうだし」

316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 18:53:48.05 ID:6rbjhd6rO

曜「梨子ちゃん的には、千歌ちゃんがどんな子をゲットするのか気掛かりなんじゃない?」ニシシ

梨子「気にはなるけど……あまり考えたくはないかな」

果南「どうして?」

梨子「千歌ちゃんは、たとえどんなポケモンをゲットしても、その実力を最大以上に引き出せる。ポケモンを愛して、ポケモンに愛される才能を持ってるから。それが千歌ちゃんの強さ……だけど、バトルの相手からすればそれは得体の知れない恐怖でしかないから」

曜「バトルの中で進化する……ってやつ?」

梨子「トレーナーの完成形なんていない。たとえそれが、メガシンカとZワザ、キズナ現象を完全に体得した千歌ちゃんだとしても」

果南「まだまだ伸び代がある……か」

梨子「だからあまり気にしたくないのよ。ヘタすると気圧されちゃうかもしれないし。それに……」

曜「?」

果南「それに?」

梨子「クスッ……どんなポケモンをゲットしたのか。バトルのときまで知らずにドキドキしていたいから」

317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 19:34:18.50 ID:l9vACVfQ0
千歌ちゃんの新ポケか…
さすがにこれ以上の伝説級はパワーバランス崩壊しそうですね
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/21(火) 19:48:31.04 ID:6rbjhd6rO

――――――――

――――

――



――――――――トチマ旅館前



果南「んー♪満足満足♪」

梨子「それはどうも」

果南「ごちそうさまでした♪」ハグッ

梨子「こちらこそ」

曜「このあとどうする?」

果南「あ、それならさっきの続きは?私も二人とバトルしたい♪」

梨子「いいですね」

曜「1vs2?それとも交代で1vs1?」

果南「バトルロイヤルでもいーよ♪」

曜「おっ、言いますなぁ♪」

果南「気兼ねなくやりたいし、水上のフィールド使わない?トチマ沖の」

梨子「はい。その方が周りを気にしなくて済みそうですしね」

曜「決まりだね。さっそく行こう♪」

果南「船……は余波で転覆しそうだし、ラプラスに乗っていこうか」

曜「わーい♪」

梨子「あ、忘れてた。ショウゲツのおみやげを千歌ちゃんに渡してくる。ちょっと待ってて」タタタタ……

319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 20:40:53.23 ID:L7IHtkRSO
ラプラスにのって
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 00:55:54.64 ID:oCCYR5jS0
>>317
確かに
正直伝説のポケモンはもう結構お腹いっぱいだからできれば通常ポケモンがいいかな
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 01:41:54.65 ID:rb9urQPFO

――――――――トチマ旅館



トントントン……

梨子「千歌ちゃーん。ミカンどら焼き買ってきたわよー」

スゥーッ



襖を開け、梨子が見たものは……
安価下1コンマ 00は100扱い
奇数→千歌のいない空っぽの部屋(UB捕獲可能性有りルートへ)
偶数→ポケモン図鑑を読み耽る千歌の姿(UB捕獲可能性無しルートへ)

322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 01:43:36.01 ID:p+pnwMI5O
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 02:15:02.29 ID:rb9urQPFO

シン……

梨子「……?千歌ちゃん……?」

シン……

梨子「部屋にいないってことは……お風呂……とか?」

ピラッ

梨子「?」スッ

カサッ……

梨子「書き置き……?」



千歌『梨子ちゃんへ――――――――』



梨子「――――――――!」



――――――――

――――――――

――――――――



梨子「……………………」パサッ



梨子「勝手なんだから」

324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 02:44:09.31 ID:rb9urQPFO

――――――――マツウラダイビングショップ



ザザーン……

曜「梨子ちゃんたち遅いね」

果南「千歌が二度寝でもして起こすのに手間取ってるんじゃない?ね、ラプラス」ナデ

ラプラス「プーラ♪」

曜「……お、来た来た!おーい!」ノシ

梨子「お待たせ」

果南「あれ、梨子ちゃんだけ?千歌は……?やっぱり二度寝?」

梨子「これ……」ピラッ

かなよう「?」



千歌『梨子ちゃんへ。突然だけど、しばらく一人で旅に出ます从c*?ヮ?§』



曜「……穂乃果さんの見て気に入ったのかな?」



千歌『なにも言わずにゴメンね?でも話したら一緒に来てほしくなっちゃいそうだったから。一週間後のパーティーには間に合うようにするから安心して。なんていうかさ、じっとしてられなかったんだよね。こんなに近くに……まだ一度も勝ったことがない相手がいるって思ったらさ。ガマン出来なくなるって、なんだか子どもっぽいけどね。私、強くなったよ。バッジをゲットして、リーグに挑戦出来るくらい強くなった。約束だよ、梨子ちゃん。私とバトルして』



果南「バトル……」

梨子「……………………」

325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 03:05:33.25 ID:rb9urQPFO

千歌『手加減無し。6vs6のフルバトル。場所は集合場所のコウサカタウン。当然断らないよね?みんなの前で、どっちが強いかハッキリさせよう。私は梨子ちゃんと戦うために、新しいパートナーを探しに行ってくる。梨子ちゃんなんかもうボッコボコ……は、かわいそうだから……ポポッコだね。梨子ちゃんなんかポポッコにしちゃうから!!』



曜「だとしたらワタッコに進化しちゃうね」



千歌『今、ワタッコに進化しちゃうねってツッコんだ人、普通怪獣ヨーソロー』



曜「なにこの手紙!!///」



千歌『とにかく!!一週間後、私たちの"しゆう"を決するよ!!!』



果南「雌雄って漢字で書けなかったんだね」



千歌『逃げないよね?ていうか、本気で来てよ。私は……本気の梨子ちゃんに勝ちたいんだから』

326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 03:32:51.52 ID:rb9urQPFO

――――――――



ヒュウウウウ……

千歌「そろそろ読んだかな。って、考えてなかったけど追い掛けてきたらどうしよ」

ソルガレオ「レガ」

千歌「まあ、ソルガレオには追い付けないか♪長い距離だけど、大丈夫?」

ソルガレオ「レェガ」コクン

千歌「頼りにしてる♪」ナデナデ

ポンッ

ピカチュウ「ピカッ♪」

千歌「ピカチュウ!どーしたのー?」ナデッ

ピカチュウ「ピーカッ♪」スリスリ

千歌「なんか急に甘えんぼだね♪いいよ、じゃあしっかり捕まっててね♪お願いソルガレオ。仲間探しの旅に〜っ、出発だー♪」

ピカチュウ「ピーカーチューッ♪」

ソルガレオ「ガァルァ!!!」ダンッ!

327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 06:23:48.65 ID:rZ3LwJT30
UBか・・・結局価値観の相違で対立しちゃったし彼等が「千歌」という「個」を認めるのも悪くはない・・・のか?
それにしても一回手持ちポケモンだけのエピソードも見てみたい(ピカチュウのなつやすみ的な奴)
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 07:12:22.12 ID:Ezo0omsT0
さて、ラスト一匹は誰になるか
個人的には、進化するあのUB狙いかな

ウルトラネクロズマとの決着とかも見てみたいかも
ウルトラ発売時期的に最終決戦は日食止まりだったし
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 20:51:42.56 ID:rb9urQPFO

――――――――マツウラダイビングショップ



果南「……なんていうか」

曜「千歌ちゃんっぽいね」クスッ

果南「次に会うのは一週間後か」

曜「楽しみだね、梨子……ちゃん……」

梨子「……………………」ニッ

果南「っと……」ゾクッ

梨子「千歌ちゃんがやる気なのに、私が一週間なにもしないはずなんてない……だよね」ニコリ

曜「だ、だね……」



千歌に触発され、梨子もまた静かに闘志を燃やす。
安価下1〜3まで多い方 連投無し
1.梨子「二人とも、これから一週間……私のバトルパートナーをよろしくね」
2.梨子「私も武者修行の旅に出てくる」

330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 20:53:13.06 ID:2WNw+0Ca0
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 20:59:14.70 ID:niUhRtxsO
1

レジギガスイベントはどっちに来るんだろうな
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 21:01:31.99 ID:3FCqCs8X0
2
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/23(木) 01:06:35.98 ID:tUEGt600O

梨子「私もちょっと旅に出てくる」

曜「旅!!?梨子ちゃんも!!?」

果南「また急な……。武者修行ってとこ……?」

梨子「ですね。あちこちを回って、一週間みっちり鍛えてきます」

曜「わざわざそんなことしなくても……特訓なら私たちが相手するよ」

果南「そうそう♪」

梨子「いや……正直一週間も同じ相手と戦うとトラウマが甦るというか……」



海未『アハハハハハハ♪』

海未『ほら、もう終わりですか?』

海未『ウフフフフ♪山頂アタックですよぉ〜♪』



梨子「うぅ……」ブルッ

334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/23(木) 01:43:04.96 ID:tUEGt600O

果南「……?よくわからないけど、まあ一週間も同じ相手とバトルしたら変な癖もついちゃいそうだし、行くっていうなら止めないけど」

曜「宛はあるの?まさかウラノホシのジムに殴り込みとか?」

梨子「曜ちゃんより先にバッジを集めるのは悪いじゃない」

曜「勝てる気ではいるんだね」ムカッ

梨子(ジム巡りも考えたけど、穂乃果さんのメールを無視して希さんと会うのも気が引けるし……)

果南「じゃあ、どうするの?」

梨子「とりあえず、いろんな場所へ行ってみます。ワンダフルラッシュバレーやラブアローマウンテンみたいに、ウラノホシにはまだまだ野生のポケモンが多く住む場所もあるでしょうから」

果南「それなら……」



梨子の修行場所にと果南が提案したのは……
安価下1コンマ 00は100扱い
奇数→星の降る洞窟、ハイドアンドシーク・ギャラクシー
偶数→巨人の眠る遺跡、シャドウゲート

335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 01:52:34.00 ID:mgDV/yOdo
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