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魔法幼女でぐれちゃふ☆マギカ戦記
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1 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:20:35.29 ID:7vb1EMB4o
https://i.imgur.com/pkolfXA.png
早乙女「では、転校生を紹介します。暁美さん?」
ほむら「暁美ほむらです」
パチパチ パチ
ほむら(もうこのやりとりも何度目になるのかしら)スタ スタ
早乙女「貴女の席は―――って、あら?」
ほむら(あそこの席に……まどか)チラッ
まどか「…………」
ほむら(今度こそ貴女を救い出――――ッ!?!?)ビクッ
まどか「――――」ニタァ
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1508520034
2 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:22:14.87 ID:7vb1EMB4o
保健室
まどか「―――なるほど。貴様が話に聞いた、"魔導師"暁美ほむらだな?」
まどか「最初に言っておく。私は鹿目まどかではない」
ほむら(い、一体なにが、どうなっているの……!?)
まどか「ターニャ・デグレチャフ……いや、これも本名とは言い難いが」ハァ
ほむら「本物のまどかはどこ!?」ジャキッ
まどか「ほう、現代銃とは懐かしい! 本物を直視したのは初めてだ!」パァァ
まどか「というか、神聖な学び舎でソレを少女に突きつけるのは校則違反なのではないかぁ?」
ほむら「答えなさい……!」
3 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:25:37.17 ID:7vb1EMB4o
まどか「信じるか信じないかは君次第だが、"存在X"……言いたくはないが神のような存在とでも思ってほしい」
まどか「奴が、"ワルプルギスの夜"を打ち滅ぼした暁には私を元の世界へ戻すとほざいていた」
ほむら「!!」
まどか「本物の鹿目まどかという少女も、そののちに元へと戻るのだろう」
ほむら(もしそれが本当なら、むしろ好都合……?)
ほむら「貴女の行動目的は?」
まどか「まぁ、十数年振りの現代日本を ―― 多少魔法じみてはいるが ―― この少女の体躯で堪能しても良いのだが」
まどか「私は我が身の安定と、存在Xへの叛逆を希望する」ニィ
4 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:26:23.97 ID:7vb1EMB4o
放課後
さやか「まどかー! 帰りにCDショップ寄っていい?」
まどか「無論だ。この転校生も連れて行って構わないか?」
さやか「保健室で仲良くなったの? まあいいけど。よろしくね転校生」
ほむら「……貴女、よくその喋り方で周りと馴染めているわね」
まどか「おかしくなったのは鹿目まどかではなく世界の方だ、ということがよくわかるだろう?」フッ
5 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:27:26.41 ID:7vb1EMB4o
CDショップ
さやか「ふんふふ〜ん♪」
ほむら「―――つまり、私の時間遡行のせいでこの世界の因果が膨らみ、異世界にまで影響を及ぼし始めた、と」
まどか「全く、私は存在Xの奴隷ではないッ! 理不尽極まりないッ! 実に忌々しい、がッ!」グッ
まどか「……良い機会が与えられたとも思っている」ククッ
まどか「世界の更なる外側での行動……奴を陥れるための素材集めには十分な条件だ」ニタァ
ほむら「……まどかの顔でその顔をしないでほしいのだけれど」
まどか「フンッ。因果を滅茶苦茶にしている張本人に指図される筋合いは無い」
まどか「久々の自由だ。貴様の意に反し、好き勝手にやらせてもらうぞ、存在Xッ!!」
6 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:28:01.70 ID:7vb1EMB4o
まどか「それで、早々に私を魔法少女にしてはくれないか? 魔法が使えない状況は、今となっては隔靴掻痒だ」
ほむら「……まどかを魔法少女にさせるわけにはいかない」
まどか「ほう。何故だ?」
ほむら「魔法少女は、絶望を産む"魔女"になるからよ」
まどか「"魔女"?」
7 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:28:55.42 ID:7vb1EMB4o
ケテ…
タスケテ、マドカ…
ほむら(この声、インキュベーター!)
まどか「どうやら無線が入ったようだ」
まどか「美樹君、君はしばらくここで愛しの彼への悪意あるプレゼントを物色していたまえ」クルッ タッ
さやか「えっ? あ、ちょっ! まどか!?」
ほむら「全く、私より勝手に行動するなんて!」タッ
さやか「……えっと?」ポツン
8 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:29:43.33 ID:7vb1EMB4o
魔女の結界
使い魔たち「「「アンソニー、アンソニー」」」
まどか「おお! これはこれは、いよいよもってファンタジーという感じがしてくる!」パァァ
まどか「思えば私の転生先は随分と現実的な魔法世界だったからな……むしろこういうのを最初にイメージするものだ」ウンウン
キュゥべえ「助けてまどか! 魔女に襲われているんだ!」
まどか「なんだこいつは?」
キュゥべえ「君の願いを叶えてあげる! その代わり、魔法少女に変身して戦うんだ、まどか!」
まどか「この猫のような魔法生物に願掛けをすればいいのか?」
ほむら「こいつは無限に沸いてくる感情の無い宇宙人よ。それより」
ほむら「……本当に魔法少女になるの? 他にも方法が―――」
まどか「くどいッ!!」
9 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:30:32.78 ID:7vb1EMB4o
まどか「私にとっては鹿目まどかが魔法少女であろうがなかろうがどうでもいい。ワルプルギスの夜さえ倒せればな!」
まどか「それが気に喰わないのなら、暁美ほむら。貴様の得意な時間遡行でなんとかして見せろ!」
ほむら「……っ」
まどか「無言は肯定と受け取ろう。瞬時に判断を下せないようでは、本当にまだまだ中学二年生の女の子のようだな」フンッ
キュゥべえ(な、な、なんかすっげぇイレギュラーが居る!)ビクビク
10 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:31:28.99 ID:7vb1EMB4o
まどか「おいマスコット。私を魔法少女にしろ」
キュゥべえ「ヒッ。き、君の願いはなんだい?」プルプル
まどか「願い? そうだな……"神に準じる存在への命令下達権の獲得"、とでも言っておこうか」
シュィィィィィィィィィィン……
キュゥべえ「―――っ!? そんな願いが叶うなんて!?」
まどか「お? おお! これは素晴らしい! 魔力が全身に滾って来るッ!!」キラキラ
キュゥべえ「まどかの固有魔法は"服従の魔法"……って、聞こえてないみたいだね」
まどか「神に祈らずしてこの力ッ!!! ふっ、くく、ふはははははぁぁっ!!!!」
まどか「まったく、最高に愉快ッ!!!」ニカァ
ほむら(ああ、私の女神が邪神に……)
11 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:32:27.23 ID:7vb1EMB4o
まどか「これは……エレニウム九五式に比べて随分とパワフルだ」ツンツン
キュゥべえ「それはソウルジェムと言って―――」
まどか「軍服に小銃。やはり私の魔装具はこのイメージになったか」バァン!
キュゥべえ「ぎゅぷっ」パァン! ビチャビチャ!
ほむら(い、いえ、最近のアイドルだって軍服じみているし、あれはあれで可愛いのよ……きっと……)グッ
まどか「それで、この魔界の害獣どもを蹴散らせばいいのか? 散弾銃、いや機関銃が欲しいところだな」
まどか「――そうか! 武器さえも魔力の産物ならば、術式など組み替え放題ではないかあっ!!」ニタァ
ドガァン! ズバァン! パパパパパッ!
ギャー! アンソニー! アンソニー! ギャー!
まどか「フフ、フハハハッ! これは痛快ッ!! 現代ストレスの解消にもってこい、だっ!!」ウェヒヒィ!
ほむら(まどかの皮をかぶった化け物……!)
12 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:33:26.65 ID:7vb1EMB4o
まどか「ふぅ。平和主義者の血が騒ぐ」
ほむら(どの口が言ってるのかしら……)
ほむら「貴女、普通に空も飛べるのね」
まどか「……あのテスト飛行の日々が体に染みついているからかも知れんな」
まどか「それで、最後に残ったあのデカ物が魔女か」ズバァン!
ギャッ! シュゥゥゥ…
ほむら「バラの魔女、ゲルトルート。逃げないうちに倒してしまうなんて、さすがまどか」
ほむら(あれだけの魔法をバカスカ撃って、ソウルジェムが全く穢れていないなんて……)
まどか「なんだぁ? この世界の敵さんも大したことはないな。これならダキア公国の観光客御一行様の方がまだマシだ」ニヤリ
13 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:34:03.97 ID:7vb1EMB4o
シュィィィン…
まどか「結界が晴れた。一件落着、というわけか」
ほむら「これが魔女の卵、グリーフシード。減った魔力を回復できるわ」
まどか「魔力が食事や睡眠で回復しないとはな。ならば、暁美君が持っていると良い」
ほむら(このまどかと共に行動することで、何かが見えてくるかしら……)
カツン…
まどか「誰だッ!!」ジャキッ
マミ「あ、貴女たちは、一体……」プルプル
14 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:34:41.58 ID:7vb1EMB4o
まどか「見るからに同業者だが、敵か? 味方か?」ギロッ
ほむら「……さぁ。私にもわからないわ」
マミ「グ、グリーフシードなら、あ、あげるわ。だ、だから、う、撃たないで……」プルプル
まどか「か弱い少女に銃を突き付けられただけで命乞いなどするものではないぞ、全く」ハァ
ほむら(その面構えをなんとかしてから言いなさいよ)
まどか「私としては対ワルプルギス用に2個魔導大隊は用意したいと考えている。貴様、我が指揮下で動くつもりはないか?」
マミ「ま、まどう……だい、たい……?」ガクガク
15 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:35:33.01 ID:7vb1EMB4o
ほむら「2個大隊って、貴女、まさか魔法少女で軍隊でも作るつもりなの!?」
まどか「そうでもせねば倒せぬのではないのか?」
ほむら「……確かに、あらゆる現代兵器をぶつけても奴にはあまり効果が無かった」
まどか「魔法生物は魔法で倒せ、ということだろう」
まどか「であれば、だ。統率のとれた行動と有能な指揮によって魔法を最大効率化することで、我らが勝利を手にすることができる」
まどか「喜べ、黄金の魔導師よ! 貴様は我が旗の下で人類の救世主となるのだッ!」ニタァ
マミ「は、はいぃぃぃっ!!! がんばりますぅぅっ!!!」ウルウル
ほむら(ああ、最初期の師弟関係が……!)ガクッ
16 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:36:15.38 ID:7vb1EMB4o
ほむホーム
まどか「中々に趣のある部屋だな。気に入った」
マミ「どうして私、こんなことに……」トボトボ
まどか「あとで貴官の魔法を分析する必要があるからな。無論、暁美君の魔法も」
マミ「ヒッ」
ほむら「……ワルプルギスの夜関連の資料はここにまとめてあるわ」
まどか「ならばしばらくの間ここを司令部……いや、参謀本部として利用させてもらおう」
ほむら「貴女は前線に出ないつもり?」
まどか「もったいない! ワルプルギス以外の全ての魔女は新兵訓練の的となってもらう」ニィ
ほむら(なんという……)
17 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:37:17.82 ID:7vb1EMB4o
まどか「この世界の最大の欠点は魔法に関する統一した組織が無いことだな」
まどか「おかげで私がトップに君臨せざるを得ないとは……」
ほむら「私は認めないわよ」
まどか「ところで、効率的に魔法少女を徴兵する方法案は何かないか? 巴二等兵」
マミ「は、はい! えっと、その、グリーフシードを無料配布する、とかでしょうか……」オドオド
まどか「はぁぁぁぁぁあ?」イラッ
マミ「ひぃっ!! すいません、すいません、すいませぇぇんっ!!」ビクビク
まどか「暁美君」
ほむら「……最大効率だけで言えば」
ほむら「インキュベーターと協力して、新しい魔法少女を大量生産すればいいわ」
まどか「採用」
18 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:38:01.21 ID:7vb1EMB4o
キュゥべえ「呼んだかい?」キュップイ
マミ「きゅ、キュゥべえぇぇぇっ!! 来てくれたのねっ!!」ウルウル
まどか「マスコットよ。聞いた話では、貴様は魔法少女を増やしたいらしいな」
キュゥべえ「世界平和のためにね」
ほむら「宇宙のエネルギーのために、でしょ?」
キュゥべえ「……そこまで知っているのか。君達は一体」
まどか「この世界で唯一魔法ネットワークを構築しているのが貴様らインキュベーターだそうだな」
キュゥべえ「ま、そうとも言えるね」
マミ(いんきゅべーたー?)
まどか「そこでだ。いくつか交換条件さえ飲んでくれるのならば、我々も貴様の布教活動に協力してやろうと思う」
キュゥべえ「協力?」
まどか「対象者を一堂に集め、大量に魔法少女を獲得できる場を提供しよう」ニタァ
19 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:38:33.65 ID:7vb1EMB4o
翌日
まどか『て、テストテスト。こほん』
まどか『全校生徒の皆さん、お昼休みにこんにちは。保健係の鹿目まどかです』
まどか『えっと、うちの学校が国の調査に協力することになったそうです』
まどか『それで、女子生徒の皆さんは体育館に移動してください。あ、男子は今日は大丈夫です』
まどか『簡単なお話を聞くだけなのですぐに終わるそうです。よろしくお願いします』ペコリ
ほむら「……貴女、変身の魔法まで使えたのね」
まどか「あぁ?」イラッ
20 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:39:15.74 ID:7vb1EMB4o
体育館
女子生徒1「なんだろなんだろ」
女子生徒2「早く解放してよね」
さやか「まどかも大変だなぁ」
仁美「ですわね」
マミ(彼女の固有魔法、服従の魔法で大人たちを操ってここまでやるなんて……)
ザワザワ…
まどか「あ、あのっ! 壇上から失礼しまっ――」
キーン
まどか「うっ……すみません。えっと、今から皆さんひとりひとりのもとに喋るネコさんが行きます」
キュゥべえs「「「きゅっぷい!」」」
マミ(キュゥべえがいっぱい!?)ガーン
まどか「そのネコさんと楽しくおしゃべりをしてください」ニコ
21 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:40:05.53 ID:7vb1EMB4o
シュィィィィィィィィィィン!!
シュィィィィィィィィィィン!!
シュィィィィィィィィィィン!!
シュィィィィィィィィィィン!!
シュィィィィィィィィィィン!!
シュィィィィィィィィィィン!!
シュィィィィィィィィィィン!!
シュィィィィィィィィィィン!!
シュィィィィィィィィィィン!!
ほむら(壮観ね……)
マミ(なにこれ……)
22 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:40:50.91 ID:7vb1EMB4o
女子生徒1「ホ、ホントに魔法少女になっちゃった!?」キラキラ
女子生徒2「すごい! 変身した!?」キラキラ
さやか「ってことは、恭介の腕が治ったの……!?」キラキラ
まどか「あー、ごほんごほん」
まどか「魔法少女になれなかった素質無しの無能共は帰ってよろしい」
まどか(思った以上の収穫だ。これで最低限の人数は確保できたな)
まどか(一人でも多い方が訓練の質も上がり、生存率も確保できるというもの)
まどか「選ばれし魔法少女の諸君! 今日という輝かしい日に感謝しようではないか!」
まどか「諸君は、世界を巨悪から救うヒーロー、いやヒロイン、魔法少女として大活躍するのだ!」
ウワァァァァァァ!! ヤッタァァァァァ!!
ほむら(インキュベーターよりタチが悪いわ)
23 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:41:28.01 ID:7vb1EMB4o
まどか「では、暁美君。新米の彼女たちに魔法の基礎を叩き込んでくれ」
ほむら「わ、私が?」
まどか「君もグリーフシード分働きたまえよ」
ほむら「……こんなに大勢の前に立つのは、苦手よ」
まどか「……はぁ、全く。おい! 巴! 巴上等兵は居るか!」
マミ「は、はいっ! 今行きます!」
女子生徒1「あの金髪の人、先輩じゃない?」
女子生徒2「先輩を顎で使うなんて、鹿目さんって一体……」
ほむら(板についてきてるじゃない、巴マミ……)
24 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 02:42:44.46 ID:7vb1EMB4o
マミ「―――以上が魔法の基礎知識です。何か質問はありますか?」
さやか「はいはーい! どうしてこんなに魔法少女が必要なんですか?」
まどか「良い質問だ、美樹さやか君。実は"ワルプルギスの夜"という巨大な魔女が、我らの街、見滝原を破壊せんとしているのだ」
エッ… ザワザワ…
まどか「君達は皆、この街に、この土地に、家族が、友人が居るだろう? それをみすみす卑劣な魔女や使い魔どもに奪われてしまってもいいのかっ!」
まどか「魔力を纏った以上は見滝原に貢献を為せ! 民草の礎となれ!」
まどか「我らと、宇宙の守護者インキュベーターの力で、この土地に生きる人々を、絶望の淵から救おうではないかァ!!」
ウワァァァァァァ! ウワァァァァァ!
ほむら「……で、本音は?」
まどか「無論、世界平和だが?」
25 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:17:58.72 ID:7vb1EMB4o
翌日
女子生徒1「鹿目隊長! おはようございます!」
まどか「うむ」
女子生徒2「鹿目隊長! 今日からよろしくお願いします!」
まどか「うむ」
ほむら「……"隊長"?」
まどか「我らの組織に名前が必要だったからな。年相応に、"見滝原を魔女から守り隊=MMM"という名を冠した」
まどか「ちなみに暁美君は副隊長だ」ニッ
ほむら「あ、そう……」
26 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:18:45.96 ID:7vb1EMB4o
昼休み
まどか「各員にマスコット君を所持させ、常に連絡を取れるようになったのはいいが」
まどか「いかんせん全員が学生というのは面倒だな」ハァ
マミ「日中出現する魔女への対応ができないですものね」
まどか「貴官の脳内は花畑かぁ? 巴伍長」ジロ
マミ「ヒッ」
まどか「訓練が放課後に制約されるのが厄介なのだ。はぁ、時間停止の魔法でもあればいいのだがなぁー」チラッ
ほむら「……まさか、私の魔法を使って訓練時間を延ばすつもり?」
まどか「幸い、例の交換条件によって最低限のグリーフシードはインキュベーターが供出してくれている」ニタァ
27 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:19:46.18 ID:7vb1EMB4o
放課後 校庭
ザワザワ…
まどか「MMMの諸君。本日は諸君に自衛できる程度の技術を身につけてもらう」
さやか「はーいっ!」
仁美「頑張りますわ!」
まどか「副隊長。巴軍曹。よろしく頼む」
マミ「えっと、ここに居るみんなをリボンで結び付ければいいんですよね」シュイン
ほむら「……行くわよ」カチッ
さやか「えっ?」
ドゥーーン
28 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:20:37.40 ID:7vb1EMB4o
ピタッ…
さやか「な、なにこれ!? 時間が、止まってる……!?」
まどか「フハハッ! 一定のレベルに達するまで、時間を気にせず訓練ができるぞぉ!」
ほむら「それで、彼女たちに何をさせる気?」
まどか「肉体の鍛錬と同時に精神力を養ってもらう」
マミ「ま、魔法は?」
まどか「もちろん魔法要素はふんだんに盛り込ませてもらおう。ふんだんに、な」ウェヒィ
29 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:21:18.29 ID:7vb1EMB4o
まどか「総員、肉体強化魔法、展開!」
仁美「えっと、こうでしょうか……」シュインシュイン
まどか「皆には魔力が尽きるまで楽しく遊び回ってもらう。そうして己の限界を知るといい」
さやか「魔法で遊んでいいの!?」キラキラ
まどか「花火の打ち上げ台をそこかしこに設置させてもらった。さぁ、パレードの開幕だ」ニタァ
ヒューーー… ヒューーー… ヒューーー…
ドォォォン! ドォォォン! ドォォォン!
ほむら(まるで空襲だわ……)プルプル
マミ(ひぃぃ……!)ブルブル
30 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:21:51.59 ID:7vb1EMB4o
キャー! イヤー! グワー!
ドォォォン! ドォォォン! ドォォォン!
ほむら「ちょっと!? こんなことして、彼女たちが挫けてしまったらどうする気なの!?」
まどか「新設即応大隊の訓練時に比べれば遥かにマシだ」
まどか「そもそも、女学生どもがまともに規則を遵守する兵卒になれるとはハナから思ってなどいない」
まどか「故に、挫けてもらっても一向に構わない。むしろその方が都合がいい」
ほむら「それ、どういう……」
31 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:23:02.07 ID:7vb1EMB4o
ドォォォン! ドォォォン! ドォォォン!
まどか「思春期特有の妄想力とでもいうか、憧れに対する信仰心には凄まじいものがある」
まどか「それを統御するのは普通難しいが、こちらには魔法と言う魅力的な崇拝対象があるのだ。何もてこずることはない」
まどか「魔法の為ならその身を捧ぐ。魔法の為なら手段を選ばない。その非論理的行動こそが彼女たちの本質だ」
まどか(だからこそ、まずは魔法に対する恐怖心を植え付けなくてはならない。最も怖いのは、"もう何も怖くない"と思い込むことだ)
まどか「せっかくの貴重な兵士がすごすごとやられるようでは目も当てられない」
まどか(年端も行かない少女たちが戦場へと駆り出される姿には心が痛む)
まどか「見給え。綺麗な魔導砲撃だろう?」ニタァ
ほむら(この悪魔……!)ゾワッ
32 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:23:41.31 ID:7vb1EMB4o
ドォォォン! ドォォォン! ドォォォン!
女子生徒1「こほっ、けほっ……い、息が……」
さやか「大丈夫!? きっと一酸化炭素中毒だ、今治してあげるっ!」シュインシュイン
まどか「美樹訓練兵、何をしている」
さやか「何って、見りゃわかるでしょ!? 治癒魔法だよっ!」
まどか「ふん、どけ」ドンッ
さやか「うわぁっ!」バタッ
女子生徒1「かはっ……かひゅ……」
まどか「……喉を火傷している。全く、誤診が命取りになるところだ」シュインシュイン
33 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:24:19.60 ID:7vb1EMB4o
女子生徒1「あ、ありがと……ございま……」
まどか「自分の身は自分で守れ」クルッ タッ ヒュンッ
女子生徒2「あれが……同じ、"ヒト"なの……?」プルプル
仁美「……ようやく砲撃が、止みましたわ」プルプル
まどか「新兵諸君。これが魔法の威力、魔法の怖さ、魔法の恐ろしさである」
まどか「なぜ魔法が怖いのか。それは、君達が魔法を正しく理解していないからに他ならない!」
まどか(そう、魔法は怖いのだ。だからこそ慎重になり、自分の身を守ることを重視するというもの)
まどか「さぁ! 無限の時の中で、この私が直々に、本当の魔法の扱い方を叩き込んでやる!」
34 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:24:53.10 ID:7vb1EMB4o
―――ドォォォン! ドォォォン! ドォォォン!
さやか「アハハッ! その気になれば痛覚も消せるんだァ!」ニヤァ
仁美「生きてる体なんて邪魔なだけですわぁ!」ニタァ
マミ「もう何も怖くないっ!」パァァ
一同「「「この命、隊長に捧げますッ!!」」」
まどか(どうしてこうなった……ッッッ!!!!!!)ガクッ
35 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:25:54.87 ID:7vb1EMB4o
ほむら「貴女の狙い通り、最強の魔法少女軍団……いえ、ゾンビ軍団が出来上がったみたいね」
まどか「あ、あれー? い、いや、もっとこう、恐怖に怯えながらも運命に立ち向かう感じを想定していたのだが……」プルプル
ほむら「理不尽な暴力を与えながらも献身的なサポート。DV依存症のような何かね、アレ」
まどか「あー、巴曹長? その、いい感じのタイミングでリボンを切ってもよかったのだが……」
マミ「お心遣い、痛み入ります! ですが私は、隊長の与えて下さった達成感に勝る宝石は無いと愚考します!」キラキラ
まどか「なんだこいつ……」ゾワァ
36 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:26:52.14 ID:7vb1EMB4o
別の日 見滝原総合病院
マミ「総員、傾注! MMM隊長より、訓示!」
まどか「本日はここ、見滝原総合病院にて発見された孵化しかけのグリーフシードを用い、実地研修を行う!」
まどか「我々は、貴様らに期待しない。だから私としては、望む。私を絶望させるなと!」
まどか(さすがに本物の魔女と対峙すればいくらか恐怖におののいてくれるだろう)ウンウン
さやか「魔女め……正義の鉄槌を食らわせてやる……!」グヘヘ
仁美「隊長様に良いところを見せないとですわ……!」デヘヘ
ほむら(このゾンビども……)
37 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:27:27.75 ID:7vb1EMB4o
まどか「ここが結界の入り口だ。プリクラでも撮るつもりでくぐるといい」
まどか「中は使い魔でいっぱいだ。まぁ、遊園地のシューティングゲームのようなものだろう」
\HAHAHA!/
マミ「グリーフシードは無限にあるわけじゃないわ。いかに少ない魔力で多くの成果を出すかも重要よ!」
まどか「兵站を軽視するくらいならお家に帰れ! いざ、進発せよ!」
\ウォォォォォッ!/
38 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:28:07.20 ID:7vb1EMB4o
お菓子の魔女 シャルロッテ結界内
ほむら「って、結界の中はもう壊滅状態……使い魔一匹残っていないわ……」ハァ
まどか「あいつら、魔力消費の激しい波動系の魔法を避け、肉体強化と物理攻撃のみで破壊しているのか……」プルプル
ほむら「魔女の居る場所へ、どういうわけか一本道が開かれているわね。マミかしら?」
まどか(これ、叛逆でもされようものなら私でもヤバイんじゃないか?)ゴクリ
39 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:28:33.79 ID:7vb1EMB4o
シャルロッテの部屋
まどか「あのお人形さんが、魔女、だとぉ? 随分と幼女趣味が過ぎるな」
マミ「あら、可愛いのね」ウフ
まどか「暁美副隊長。敵は強いのかね」
ほむら「お菓子の魔女シャルロッテはいわゆる奇襲型。敵に疑似餌を叩かせて、本体が影から飛び出すタイプよ」
まどか「少々新兵には荷が重いか……」
マミ「っ! 隊長殿、私が志願します!」
40 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:29:09.59 ID:7vb1EMB4o
まどか「よせ。貴官には無理だ」
マミ「私だって魔法少女です! みんなの先輩です! 任に堪えうると確信します!」
ほむら「やめておきなさい、巴マミ。私が代わりに行くわ」
マミ「くっ……隊長殿ぉっ!!」ヒシッ
まどか(ヒェッ)
まどか「し、仕方ない。最善を尽くしてこい、巴"先輩"」
マミ「あ、ありがとうございますっ……!!」キラキラ
ほむら「……どうなっても知らないわよ」ジロ
まどか「……なにかアドバイスをください、暁美さん」
41 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:29:56.62 ID:7vb1EMB4o
さやか「マミさん! あんなふざけた人形、蹴散らしてやってください!」
仁美「巴さん! がんばってー!」
マミ「身体が軽い! こんな気分で戦うのは初めて!」シュババッ!
マミ「疑似餌だとしても、私の瞬発力で何とかして見せるわっ! ティロ・フィナーレ!」ズバァン!
グバァァァッ!!(※恵方巻)
マミ「!!」
ガブッ!!
マミ「」プラーン
キャァァァァァ! イヤァァァァァァ!
まどか(ひぃぃぃぃぃっ!!!!)ガクガクブルブル
42 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:30:39.91 ID:7vb1EMB4o
まどか「おいっ! 時間止めろ!」アセッ
ほむら「言われなくてもっ!」カチッ
ピタッ …
まどか「……アレ、ホントに大丈夫なのか? マミの頭についてたソウルジェムさえ私が持っていれば大丈夫、とのことだったが」
ほむら「それを貴女が持っている限り、マミの魂は死なないわ」
ほむら「ただ、早いところ原形を取り戻してあげないと、みんなの精神衛生が良くないわね」
まどか「それくらいは私の魔法でなんとでもなる、が……」シュインシュイン
ほむら「魔女はなんとかするから、そっちは任せたわよ」カチッ
43 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:31:14.56 ID:7vb1EMB4o
ほむら「恵方巻は倒したわ」
マミ「た、たた、たいちょぉぉぉっ!!!」ダキッ ムニッ
まどか(このデカ乳、嫌がらせか!! あ、いや、ご褒美なのか……?)ムム
さやか「やっぱりまどか隊長はすごいや! マミさんをあの状態から無傷で助けるなんて!」
仁美「鹿目隊長様万歳! ですわ!」
まどか「諸君、よく聞け。このように頭をすっからかんにして敵の懐へと吶喊するようでは、グリーフシードの浪費にしかならない!」
マミ「ほ、本当にごめんなさいっ!」ウルッ
まどか「だが、マミは無事生還した。なぜか! それは、巴准尉の魂がソウルジェムに格納されていたからである!」
マミ「!」
さやか「!」
仁美「!」
44 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:31:50.20 ID:7vb1EMB4o
まどか「ソウルジェムさえ砕かれない限り、君達は無敵の戦士なのだ!」
\ウォォォォォッ!/
まどか「人はいずれ死ぬ。だが、見滝原は残る」
まどか「ならば! MMMの魂は、ソウルジェムに永遠に残り、見滝原を守り続けるということ!」
まどか「この魂が朽ち果てるまで、我らの街を守るのだァ!」
\ウワァァァァァァ!/
まどか(これで本当に絶望しないんだろうな、暁美副隊長!?)ドキドキ
ほむら(絶望は回避できたけど、なぜか希望を与えてしまったようね……)
45 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:32:28.79 ID:7vb1EMB4o
別の日 学校
上条「やぁ、おはよう。鹿目さん」
まどか「ほう、久しぶりの登校だな。腕はもう良いのか」
上条「それが奇跡的に治ったんだよ! お医者さんたちもビックリ――」
まどか「…………」チラッ
さやか「ッ……」コソッ
まどか「奇跡など、観測と体系化が不十分なゆえの錯覚」
上条「えっ?」
まどか「言うなれば、素晴らしき勘違いです」ニコ
上条「そ、そうかもね。あはは」
46 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:32:57.73 ID:7vb1EMB4o
さやか「あ、あのさ、まどか隊長……」
まどか「ハァ。クラスでは隊長はよせと言ったはずだが?」
さやか「あっ! え、えっと、まどか? ちょっと相談があるんだけど、いいかな?」
まどか「……暁美君」チラッ
ほむら「嫌よ。かかわりたくないわ」
さやか「ちょっ!? も、もう! まどか! 屋上行こっ!」
まどか(また厄介な……)ハァ
47 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:33:39.22 ID:7vb1EMB4o
学校の屋上
まどか「で、どうした。美樹訓練兵」
さやか「その……この魔法少女の最強の身体ってさ、えっと……ゾンビみたいなもの、だよね?」
まどか「魂と肉体を分離しているからな」
さやか「……こんな体でも恭介に受け入れてもらえると思う?」
まどか(やはりこの話か)
まどか「大前提として、仮に貴様が通常の人間の身体であっても上条恭介は君になびくのかね?」
さやか「うっ! さすが隊長、痛いところをついてくるなぁ」アハハ
48 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:34:11.15 ID:7vb1EMB4o
まどか「とりあえず、兵士の恋愛における常識を教えておこう」
まどか「第1に、前線へ赴く前に結婚しろ」
さやか「けっ……!?!?」カァァ
まどか「第2には子どもを作れだが、これは男女が逆の場合だな」
まどか「いやそもそも初潮を迎えていなければ―――」
さやか「ちょ、ちょっと待ってまどか!? 私たち、まだ中学生だよ!? 結婚だなんて!!」
まどか「誰も日本国の法律にのっとって結婚しろとは言ってない。こういうのは形だけで良い」
さやか「そ、それって、どういう……」
49 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:34:47.47 ID:7vb1EMB4o
まどか「これは暁美副隊長から聞いた話だが、志筑訓練兵も上条を恋慕しているのだそうだ」
さやか「え……」
まどか「だったら志筑と美樹と上条の三人で、一夫多妻で結婚すればいい。なんなら私が服従の魔法を上条にかけてもいい」
さやか「どぅ、え、えええっ!?!? な、なな、何言ってんの!? 無理だしダメだし!!」
まどか「はぁ……」ガクッ
まどか(成程。思春期の女学生を相手にするのは大変だな)ハァ
まどか(だが逆にこれを利用して、絶対に生き延びようという強い意志を植え付けられるのではないか……?)ムム
50 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:35:19.89 ID:7vb1EMB4o
まどか(試してみるか)
まどか「マスコット君。志筑訓練兵をここへ」
キュゥべえ「きゅっぷい」
仁美「あわわっ!?」ストン
さやか「えっと、誰かの空間転移系魔法で仁美をテレポートさせたの?」
まどか「いいか、その魚のように小さな脳みそを使ってよく考えろ訓練兵ども」
まどか「貴様も志筑君も間違いなく今次の大戦で命を落とす!」
さやか「!!」
仁美「!!」
51 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:37:46.59 ID:7vb1EMB4o
まどか「だがそれは名誉なことだ! わずかに生き残った魔法少女たちによって語り継がれる英霊となろう!」
まどか「勇敢に巨悪と戦い、多くの罪なき命と愛すべき夫を守り切った婦女子として永遠に崇められるだろう!」
仁美「お、夫だなんて……///」テレッ
さやか「服従の魔法で恭介を操るのはどうかと思うけど、でもそんなことも言ってられないんだね……」
まどか「無論、生きて還ってきた者には、この上ない真実の愛が待っている」
まどか(それを頼みに生き延びてくれよ、諸君)ニコ
仁美(あの微笑み……生きて還れると思うな、ということですの!?)ブルッ
まどか「命あるうちに結婚くらいはしておくべきだ、とだけ言っておこう」
さやか「えっと、要はおままごとみたいなことなんだよね?」
まどか「命懸けのな」
52 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:38:20.30 ID:7vb1EMB4o
ハコの魔女 エリー戦
まどか「なんだこのクソザコ魔女は!? こんな奴に手間取る魔法少女がいれば敵より先に私が殺してやる!」
さやか「隊長に殺されたんじゃ、恭介に抱きしめられる資格なんて無いね!」
仁美「それは私も同感ですわ!」
さやか「はぁぁぁぁっ!!!」ズサァァァッ!!
仁美「いやぁぁぁぁっ!!!」バシュゥゥゥゥ!!
エリー「ギィヤァァァァァァァァァァ……」
さやか「はぁ、はぁ……やるね、仁美」
仁美「ふふ、さやかさんには負けられませんもの……」
さやか「一緒に、結婚しよう!」
仁美「ええ!」
ガシッ!!
ほむら(……!?!?)
53 :
◆EFQF/mxR0k
[saga]:2017/10/21(土) 03:38:58.33 ID:7vb1EMB4o
風見野 廃れた教会
まどか「よくこんなちょうどいい場所を知っていたな」
ほむら「まぁ、昔ね。にしても、まさかあの3人を結婚させるなんてね」
まどか「愛すべき人間が居るとなれば無理をしなくなるのが人の常だ。愛国的洗脳でもされてなければな」
ほむら(だいたいこのまどかの考え方はわかってきたけれど、どれも裏目に出ているような……)
マミ「教会の飾りつけ、終わったわ。いつでも初めていいわよ」
まどか「ご苦労、巴少尉」
ガヤガヤ ワイワイ
上条「――――」フラフラ
ほむら「参列者は訓練兵たち、新郎は服従の魔法。で、神父は?」
まどか「仕方ない。私が務めよう」ニコ
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