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【オリロンパ】愛書の少女とコロシアイ宇宙旅行【安価】二冊目
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489 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/28(木) 00:29:14.96 ID:JXCDxsrA0
月読「その乱丁、修正させてもらうわ」
月読「それならもう一人証言を追加するわ」
広生「証言出来る奴がいるのか?」
月読「えぇ、音野!」
音野「は、はい!」
月読「貴女は七時少し前に無重力体験室の方から音を聴いた……そうよね?」
音野「は、はい。具体的には言えませんけど、変な音だったのは記憶に残ってます」
四杖「変な音……」
月読「それは何か、私にもはっきりは言えないわ」
月読「だけど変な音と言うからには日常では聞かない音のはず」
月読「無重力体験室から聞こえたその音」
月読「多分、武忍が叩きつけられた時の音じゃないかしら」
ミシェル「ヒエッ」
月読「それは七時少し前の出来事……武忍の怪我から長く生きられたとは思えない」
月読「佛生に確認すればもっとはっきりするはずよ」
広生「いや、そこまでする必要はない……間違ったのは俺のようだからな」
黒頭「そうなると武忍様の死亡推定時刻は……」
学人「死体の燃焼からみれば七時から七時半だが七時少し前に事が起きたのならもっと絞り込めるだろう」
川田谷「そうだね……七時少し過ぎ、でいいんじゃないかな?十分以上生きていられたとは、思えないし」
天馬「つまり死亡推定時刻は七時から七時十分って感じか」
鏡在「だいぶ絞れたじゃない!」
月読「……」
絞れた、確かにそう。
だけどここからどうするか……
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/28(木) 08:58:07.87 ID:8BRKq7NDO
乙
491 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/28(木) 23:56:43.68 ID:JXCDxsrA0
月読「……」
この事件あまりにも、手がかりが少ない。
何せ犯人は佛生の計画に乗るように武忍を殺している……
月読「……」
……こうなったら、方法は一つしかない。
だけど私にそれが出来る?
……いいえ、やるしかない。
月読「……」
この学級裁判を生き残るためにも……!
492 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 07:55:04.01 ID:w3F0fE4DO
乙です
493 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 08:17:00.63 ID:0KQWomnA0
【言質ブックマーカー】を開始します。
これは議論の中に月読の発言を差し込むことで発言を引き出す物です。
・例
差し込む発言
月読「まさかあんな一面があるなんてね」
「海は楽しかったですね」
「ウン……砂遊ビ楽シカッタヨ」
「みんなの色々な顔が見られたよねー」
「またこんな風に集まれたらいいわね〜」
「……本当に、そうですよね」
この場合
「海は楽しかったですね」
「ウン……砂遊ビ楽シカッタ」
「みんなの色々な顔が見られたよねー」
月読「まさかあんな一面があるなんてね」
「またこんな風に集まれたらいいわね〜」
「……本当に、そうですよね」
こうする事で
黒頭「海は楽しかったですね」
ミシェル「ウン……砂遊ビ楽シカッタヨ」
入野「みんなの色々な顔が見られたよねー」
月読「まさかあんな一面があるなんてね」
天馬「そうそう!凛の奴がミシェルにやられたあたし見てちょっと泣いてたのは意外だったよな!」
鏡在「なにばらしてんのよ!?」
夜方々木「またこんな風に集まれたらいいわね〜」
音野「……本当に、そうですよね」
こんな風に天馬が新しい事を話します。
こうして新しい証言を引き出すのが【言質ブックマーカー】です。
では開始します。
494 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 08:22:19.59 ID:0KQWomnA0
【言質ブックマーカー開始!!】
差し込む発言
月読「……凶器だって誰にでも扱えたものだから手がかりにはならないわね」
「死亡推定時刻は七時から七時十分……」
「その時間のアリバイでわからないわけ?ちなみにアタシは六時半からずっと千里と一緒だったわよ!」
「そうだったっけか?」
「なんで忘れてるの〜?」
「私も音を聴いてから月読さんと一緒でした……」
「他にアリバイを証明出来る方は?」
「……いないようだな」
「ウウウ……台車ニハ手ガカリナイヨネ」
「トレーニングルームにあったならば誰でも持ち出せますからね……」
「……もしかしてこれ詰んでるってやつなのかな?」
「どうだかな」
「……」
発言を台詞の間に差し込むことで発言を引き出せ!
↓2
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 08:27:29.34 ID:fZgWClSTo
「トレーニングルームにあったならば誰でも持ち出せますからね……」と「……もしかしてこれ詰んでるってやつなのかな?」の間に
月読「……凶器だって誰にでも扱えたものだから手がかりにはならないわね」を差し込む
496 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 08:36:53.32 ID:w3F0fE4DO
とりあえず↑で
497 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 08:52:47.29 ID:0KQWomnA0
月読「このページに栞を差し込めば……!」
【議論開始!!】
コトダマ
>>417
『白い燃えかす』
『武忍の行動』
『布についた粉』
川田谷「【死亡推定時刻は七時から七時十分】……」
鏡在「その時間のアリバイでわからないわけ?ちなみにアタシは六時半からずっと千里と一緒だったわよ!」
天馬「そうだったっけか?」
夜方々木「なんで忘れてるの〜?」
音野「私も音を聴いてから月読さんと一緒でした……」
黒頭「他にアリバイを証明出来る方は?」
広生「……いないようだな」
ミシェル「ウウウ……【台車ニハ手ガカリナイ】ヨネ」
四杖「トレーニングルームにあったならば誰でも持ち出せますからね……」
月読「……【凶器】だって誰にでも扱えたものだから手がかりにはならないわね」
夜方々木「【タオル】なんて誰の部屋にもあるしね〜」
入野「……もしかしてこれ詰んでるってやつなのかな?」
学人「どうだかな」
佛生「……」
コトダマ、もしくは【】を記憶して【】を論破しろ!
498 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 08:56:44.52 ID:w3F0fE4DO
『白い燃えかす』→【タオル】
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 08:57:16.64 ID:fZgWClSTo
【凶器】を記憶して【タオル】を論破
500 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 09:34:42.41 ID:0KQWomnA0
月読「それは違うわよ」BREAK!
月読「待ちなさい……夜方々木」
夜方々木「どうしたの〜?」
月読「貴女今タオルって言ったわね?」
夜方々木「そうよ〜?だって汐里ちゃんも誰にでも使えたものって言ったじゃない〜」
月読「そうね……そう推測したわ」
夜方々木「……?」
月読「夜方々木、私はタオルだなんて言った覚えはないわよ」
月読「もっと言うなら……部屋にあるタオルだなんてね」
夜方々木「……あら〜?」
入野「ちょ、ちょっと待って汐里ちゃん!今なんの話、してるの?」
月読「武忍の首を絞めた凶器は未だに不明よ。それなのに夜方々木、貴女は部屋にあるタオルだと断定していた」
月読「どうして貴女はそれを知っていたのかしら?」
夜方々木「ん〜……はっきり言った方がいいんじゃない〜?」
夜方々木「汐里ちゃんは〜……私が犯人だって言いたいんでしょ?」
501 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 09:55:57.43 ID:0KQWomnA0
月読「……」
夜方々木「嫌、本当に嫌。そうやって人の言葉尻捉えて犯人だなんだって」
夜方々木「そういうの性格悪いって言うんだよ?」
四杖「よ、夜方々木さん……?」
月読「随分ハキハキしだしたわね……いつもの間延びした眠そうな喋り方はどうしたの」
夜方々木「それ今関係ある?そういう所つついて人の印象悪くしようとするのやめなよ」
広生「喋り方はともかく夜方々木、月読の疑問は最もだ」
天馬「そうだぞ、なんでタオルが凶器だなんて知ってるんだよ!」
夜方々木「はぁ……本当によくやるよ。こうやって自分の味方増やして陥れるのがあなたのやり方?」
月読「反論があるならすればいいわ。それで間違っているならどんな形でも償うわよ」
夜方々木「あっ、そう。だったら間違ってるってわかったら……全裸で土下座でもしてもらおうかな?」
音野「な、何を!?」
夜方々木「だって傷ついたんだよ。それならそれ以上に傷つくのが筋でしょ?」
月読「好きにしなさい」
音野「月読さん!?」
夜方々木「馬鹿だね、意地張って」
月読「……」
馬鹿はどっちよ夜方々木。
羞恥から私が退くのを期待したのかもしれないけれど、そんなもの命懸けの状況には釣り合わない。
それに……そんな方法を取る時点で。
貴女は追い詰められてるのよ。
502 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 10:06:01.90 ID:0KQWomnA0
【議論開始!!】
コトダマ
>>417
『白い燃えかす』
『床の血痕』
『布についた粉』
夜方々木「いい?私がタオルだと断定していたっていうけど」
夜方々木「それは【汐里ちゃんの発言に引っ張られた】から」
夜方々木「誰にでも使えたなんて聞かれたら普通誰でも持ってる部屋のタオルを連想するでしょ?」
夜方々木「だからそう言った……つまりあなたのせいだよ汐里ちゃん」
黒頭「しかしそれならば倉庫の紐という連想も出来たのでは?」
鏡在「そうよ!そこはどう弁解するわけ!」
夜方々木「私が何を連想するかなんて私の勝手でしょ」
夜方々木「あっ、そうだ」
夜方々木「【焼却炉の側にタオル落ちてた】からそのせいもあるかも」
学人「なんだと?」
夜方々木「学人君は気付かなかったし、ゴミかと思って捨てちゃったからもう確認のしようがないけど……ふふっ」
正しいコトダマで【】を論破しろ!
↓2
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 10:07:43.46 ID:fZgWClSTo
『白い燃えかす』で【焼却炉の側にタオル落ちてた】
504 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 10:12:46.08 ID:w3F0fE4DO
『白い燃えかす』→【焼却炉の側にタオル落ちてた】
505 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 10:59:02.36 ID:0KQWomnA0
月読「それは違うわよ」BREAK!
月読「焼却炉の側にタオルが落ちてた、ね」
夜方々木「もう確認出来ないけどね?」
鏡在「ちょっとダサグマ!確認させなさいよ!」
モノクマ「ダメダメ!学級裁判場から戻りたいなら全部終わらせてからだよ!」
広生「くっ、確認のしようがない……つまりあったかなかったかも証明できないという事か……!」
夜方々木「それで?汐里ちゃんはそろそろ覚悟できた?」
月読「……」
夜方々木「今さらなしは無理だからね?だから意地張るなんて馬鹿……」
月読「それはこれかしら?」
夜方々木「……………………え?」
月読「今だから言うけど、私最初に殺されたのは学人だと思ってたのよ。この白い燃えかすが白衣に見えてね」
学人「叫んでいたのはそのせいか」
月読「そして武忍が殺されて戸惑ってね……そのまま持ってきちゃったのよ」
夜方々木「……」
月読「それで夜方々木」
月読「この白衣に間違えてしまうような燃えかすを貴女はどうしてタオルだと断定したのかしら?」
夜方々木「ううっ!?」
月読「答えなさい。まさか人にああ言って覚悟できてないなんて言わないわよね?」
夜方々木「そ、それはっ!」
入野「そんなのおかしいよ!」反論!
506 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 11:09:27.41 ID:0KQWomnA0
【反論ショーダウン一閃開始!!】
入野「待って!待ってよ汐里ちゃん!」
入野「確かにその【布】は汐里ちゃんには白衣に見えたかもしれないよ!」
入野「だけど別離ちゃんにはタオルに見えた【の】かもしれない!」
入野「それで別離ちゃんを責めるなんておかしいよ!」
月読「入野、夜方々木は捨てたとも言ってるのよ」
月読「その嘘がある以上追求するべきじゃないかしら?」
入野「だったら他にもその布があったんだよ!」
入野「皆焼却炉の【影】虎くんを見てたから気付かなくて別離ちゃんだけは気付いたんだ!」
入野「【白い布なんて見たらわたしだってタオルを思い浮かべるもん】」
入野「だから、だから!」
入野「別離ちゃんは影【虎】くんを殺してなんかいないんだよ!」
【】を組み合わせて【】を斬れ!
↓2
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 11:12:16.20 ID:AFCER2AK0
【影虎の布】で【白い布なんて見たらわたしだってタオルを思い浮かべるもん】
508 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 12:01:53.27 ID:sd0S16fa0
↑
509 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 14:15:19.69 ID:0KQWomnA0
月読「その書は、落丁しているわ」
月読「入野、本当にそうなの?」
入野「な、何が!?」
月読「武忍影虎が被害者であるこの事件で……これと同じような白い布を見たらタオルだと判断する」
月読「そう……なら全員に聞きましょうか」
月読「皆はどうかしら?私は被害者を知らなかったから学人の白衣だと思ったけど」
音野「……私は、捜査中なら武忍さんの布だと思います」
広生「同感だ。武忍が被害者だと言うなら尚更な」
天馬「まあ、そうなるよなぁ」
鏡在「むしろアタシは今でもそれがタオルか疑わしいんだけど」
入野「…………あ、ああっ!?」
そして夜方々木や入野、佛生以外ははっきりと答えた。
この布は武忍影虎の被っていた布だと判断する、と。
月読「こういう事よ入野」
月読「武忍影虎が被害者であるという前提があればこれを布だと判断する方が自然」
月読「だけど夜方々木はタオルだと判断して処分までしている」
月読「残念だけどこれで疑うななんて無理よ」
入野「そんな……」
510 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 14:46:11.33 ID:0KQWomnA0
月読「さて、夜方々木」
夜方々木「…………」
月読「改めて聞くわ……貴女はどうしてタオルだと断定したの」
夜方々木「……わ、私の」
月読「私の?」
夜方々木「私のタオルだったから」
鏡在「それ認めるって事?」
夜方々木「そんなわけないでしょう!!」ダンッ!!
ミシェル「ヒイイッ!?」
夜方々木「……そのタオルはずっと前になくしちゃったのよ〜。きっと誰かが拾ってそれを利用したのね〜」
学人「そんなものが信用出来ると思うのか?」
夜方々木「事実なんだからしょうがないじゃない〜」
黒頭「正直に言わなかったのは無用な疑いを避けるためだと?」
夜方々木「そういう事〜」
月読「それはどうかしらね」
このタオル……ずっと前になくした物とは思えないわ。
>>417
から正しいコトダマを選べ!
↓2
511 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 14:58:26.43 ID:XjV/FtqV0
『布についた粉』
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 15:02:34.86 ID:32qXHCUaO
↑
513 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 15:26:53.81 ID:0KQWomnA0
月読「この一文で証明するわ」
月読「それならこのタオルについた白い粉は何なのかしら?」
夜方々木「白い、粉?」
月読「夜方々木、貴女はトレーニングルームの台車の存在を知っていた。つまりトレーニングルームに出入りしていた」
月読「さらに佛生が事を行った後そんなにしない内に貴女は無重力体験室に来たはず」
月読「つまり貴女は近い部屋にいた可能性が高い」
夜方々木「何よ……何が言いたいの!?」
月読「この粉だけどおそらく」
夜方々木は多分トレーニングルームにいたのよ。
そして突発的犯行ならこのタオルもそこで使うために持っていたはず。
その用途を考えれば……
【タオルについた粉は?】
・塩
・小麦粉
・砂糖
正しい答えを選べ!
↓2
514 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 15:29:36.80 ID:w3F0fE4DO
塩
515 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 15:32:14.80 ID:XjV/FtqV0
塩
516 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 15:39:23.79 ID:0KQWomnA0
月読「この一文で証明するわ」
月読「この粉は塩よ」
黒頭「塩、ですか?」
月読「そう。夜方々木はこのタオルをトレーニングの汗拭きに使っていたのよ」
夜方々木「……!」
月読「そしてこのタオルを燃やすときに落ちた燃えかす。汗で濡れていたそれが焼却炉の熱で乾いて塩になった」
天馬「おぉ、そういやアタシも練習で使ってたタオル放置したら塩が出てたな!」
入野「でも本当に塩かなんて……」
月読「確かめるのは簡単よ」
四杖「まさか舐めるんですか……!?」
夜方々木「!?」
月読「仕方ないでしょう。他に方法は」
夜方々木「やめてよ!!」
月読「……なんで止めるの?」
夜方々木「だ、だってそれは、私のタオルで」
月読「ずっと前になくした物なら貴女の汗の可能性は低いんじゃない?」
夜方々木「うっ、っ……そ、そもそも汐里ちゃんの推理はおかしい!」
月読「おかしい?」
夜方々木「い、今、それを証明するから!」
羞恥を煽られて、貴女は黙ってはいられなかったみたいね……
517 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 15:52:42.97 ID:0KQWomnA0
【議論開始!!】
コトダマ
>>417
『床の血痕』
夜方々木「そもそも【本当に空也くんの犯行はあった】の!?」
音野「何を言い出してるんですか!?」
夜方々木「いくらなんでもあのトリックには無理があるもの!」
夜方々木「おおかた自殺でもしたくて嘘の犯行をでっち上げたんじゃない!?」
佛生「……某は罪を犯しました」
佛生「それについて【嘘などついておりませぬ】」
夜方々木「うるさいうるさい!目が見えないんだから黙っててよ!」
夜方々木「無重力体験室の故障なんて空也くんとは限らない!」
夜方々木「【空也くんの犯行があったか立証なんて不可能よ!】」
正しいコトダマで【】を論破しろ!
↓2
518 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 15:54:49.84 ID:sd0S16fa0
【空也くんの犯行があったか立証なんて不可能よ!】←『床の血痕』
519 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 15:54:50.67 ID:AFCER2AK0
『床の血痕』 で【空也くんの犯行があったか立証なんて不可能よ!】
520 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 16:05:08.64 ID:0KQWomnA0
月読「その文、間違っているわ」BREAK!
月読「立証なら出来るわよ」
夜方々木「なっ」
月読「床に血痕が残っていたもの。それも大量にね」
夜方々木「……」
月読「これが証明よ……佛生の犯行のね」
夜方々木「ふふっ」
月読「……?」
夜方々木「あははははははっ!そんな嘘には騙されないって汐里ちゃん!」
ミシェル「嘘……?」
夜方々木「無重力体験室に血があるはずないもの!だって……」
月読「だって?」
夜方々木「だって……だって……」
月読「【私が拭いたから】かしら?」
夜方々木「……」
月読「いいえ、血はあったのよ。落ちた衝撃で広範囲に飛び散ってね……入野と四杖が証人よ」
入野「別離、ちゃん……」
四杖「確かに、ありました」
夜方々木「あ、嘘、そんな……違」
月読「夜方々木。なんで血がないなんて、断言したのかしら?」
夜方々木「違う、違う違う違う違う違う違う違う!」
そろそろ終わり、ね。
521 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 16:11:00.58 ID:0KQWomnA0
【理論武装開始!!】
夜方々木「私は犯人じゃない!」
夜方々木「こんなの何かの間違い!間違いなの!」
夜方々木「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!」
夜方々木「私は死ねない!死ねないから違う!」
夜方々木「何もかも状況証拠!物証なんかないんだ!」
夜方々木【状況証拠なんて私は認めない!】
1…焼いた
2…死体を
3…武忍の
4…理由
↓2
522 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 16:14:46.54 ID:w3F0fE4DO
3214
523 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 16:15:17.06 ID:AFCER2AK0
↑
524 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 16:33:53.31 ID:0KQWomnA0
月読「この物語はこれで終わりよ」
月読「……犯人はどうして武忍の死体を焼いたのかしら」
天馬「そういやどうしてだ?そのままにしときゃ、佛生の仕業に出来たよな?」
鏡在「それは当然アレよ!えーと……」
学人「理由があったんだろう。愚弟のようにな」
月読「そう、理由があったのよ。じゃあその理由は何か?」
広生「そのままにするとマズイからか?」
川田谷「マズイ……例えば、抵抗されて引っ掻かれたとかかな」
夜方々木「……!」
月読「その反応……当たりみたいね」
夜方々木「あっ、いや……」
月読「夜方々木、その服の下……確かめさせてもらうわよ」
夜方々木「いや、いやよ!なんでそんな事……きゃあっ!?」
入野「……別離ちゃん」
夜方々木「ちのちゃん、何を……!」
入野「この引っ掻き傷、どうしたの……朝、一緒にお風呂入った時には、なかったのに」
夜方々木「あ……そ、れ、は……」
夜方々木は崩れ落ちるように座り込むと……そのまま、項垂れた。
……終わった、わね。
525 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 16:36:48.78 ID:0KQWomnA0
一旦ここまで。
夜に続きをします。
526 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 16:41:51.98 ID:gEB0NgndO
展開予想になるかもしれんが、これ多分武忍死んでないよなぁ……
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 16:43:09.23 ID:frXHNYi60
乙乙
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 16:45:13.89 ID:w3F0fE4DO
乙です
529 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 19:36:38.75 ID:w98P8iNDO
>>526
今しゃべってる面子の中に武忍が紛れ込んでるとしたら疑心暗鬼になって誰とも安心して会話できん
530 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 22:21:42.86 ID:0KQWomnA0
【クライマックス推理開始!!】
ACT.1
今回の事件被害者になる【A】は【B】に命を狙われていた。
【B】は内通者の【A】の存在を苦々しく思っていたのよ。
ACT.2
【B】は今回舞台となる【C】体験室に【A】を呼び出した。
そこでまず【C】体験室を【C】状態にして次に部屋の照明を割る。
暗闇になった部屋でも盲目だった【B】は問題なく動けた……そして手に持っていた【D】を使って【C】状態にするコントロールパネルを壊したのよ。
ACT.3
【C】状態が切れた事で浮き上がっていた【A】は落下……床に叩きつけられた。
【B】はすぐに死ぬだろう瀕死の【A】を置いてその場を去った……だけどこれからが今回の事件の本当の始まりだった。
ACT.4
【A】が取り残された【C】体験室に現れた人物がいた。
今回の犯人よ。
犯人は多分【E】からの帰り道に何か異変に気付いたんでしょうね。
そして犯人は瀕死の【A】を見つけて……持っていた【F】で首を絞めて殺害した。
ACT.5
犯行を終えた犯人はだけど死体をそのままに出来なかった。
【A】を絞殺する時に引っ掻かれてしまったから……多分爪に残っていたんでしょうね。
だから犯人は暗闇の中血を拭いて出来る限りの痕跡を消すと【E】から台車を持ってきて死体を乗せた。
ACT.6
【G】に向かった犯人はそこにある焼却炉に死体と凶器の【F】を入れると、火をつけた。
だけどその際燃えかすが焼却炉から落ちて、その場に残ってしまったのよ。
【B】の犯行に便乗した今回のクロ……
それは貴女よ【H】
A…今回の被害者は?
B…今回の事件の大部分を行った人物は?
C…Bのトリックの肝になった物は?
D…Bがコントロールパネルの破壊に使用したのは?
E…犯人が台車を持ってきた部屋は?
F…犯人が犯行に使用した凶器は?
G…犯人が死体を運んだ場所は?
H…犯人は?
空欄を全て埋めて推理を完成させろ!
↓2
531 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 22:27:26.88 ID:AFCER2AK0
武忍 影虎
佛生 空也
無重力
錫杖
トレーニングルーム
タオル
書庫
夜方々木 別離
532 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 22:29:53.68 ID:51VVAg2Po
A武忍
B佛生
C無重力
D錫杖
Eトレーニングルーム
Fタオル
G情報エリア書庫。
H夜方々木
533 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 22:30:37.87 ID:xAGudSNO0
A…武忍影虎
B…佛生空也
C…無重力
D…錫杖
E…トレーニングルーム
F…タオル
G…焼却炉
H…夜方々木別離
534 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 22:34:36.29 ID:0KQWomnA0
【クライマックス再現開始!!】
ACT.1
今回の事件被害者になる武忍は佛生に命を狙われていた。
佛生は内通者の武忍の存在を苦々しく思っていたのよ。
ACT.2
佛生は今回舞台となる無重力体験室に武忍を呼び出した。
そこでまず無重力体験室を無重力状態にして次に部屋の照明を割る。
暗闇になった部屋でも盲目だった佛生は問題なく動けた……そして手に持っていた錫杖を使って無重力状態にするコントロールパネルを壊したのよ。
ACT.3
無重力状態が切れた事で浮き上がっていた武忍は落下……床に叩きつけられた。
佛生はすぐに死ぬだろう瀕死の武忍を置いてその場を去った……だけどこれからが今回の事件の本当の始まりだった。
ACT.4
武忍が取り残された無重力体験室に現れた人物がいた。
今回の犯人よ。
犯人は多分トレーニングルームからの帰り道に何か異変に気付いたんでしょうね。
そして犯人は瀕死の武忍を見つけて……持っていたタオルで首を絞めて殺害した。
ACT.5
犯行を終えた犯人はだけど死体をそのままに出来なかった。
武忍を絞殺する時に引っ掻かれてしまったから……多分爪に残っていたんでしょうね。
だから犯人は暗闇の中血を拭いて出来る限りの痕跡を消すとトレーニングルームから台車を持ってきて死体を乗せた。
ACT.6
書庫に向かった犯人はそこにある焼却炉に死体と凶器のタオルを入れると、火をつけた。
だけどその際燃えかすが焼却炉から落ちて、その場に残ってしまったのよ。
佛生の犯行に便乗した今回のクロ……
それは貴女よ、夜方々木別離。
COMPLETE!!
535 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 22:41:07.33 ID:0KQWomnA0
夜方々木「……」
入野「別離ちゃん、なんで……」
モノクマ「おーっと!そういうのはまず投票を終わらせてからだよ!」
モノクマ「ではでは投票タイムと参りましょう!」
モノクマ「今回クロと決まったのは誰か!」
モノクマ「そしてそれは正しいのか!」
モノクマ「投票タイム開始ー!」
モノクマ「あっ、今回も全員投票しないとおしおきだからね!」
席にあるモニターで行う二回目になる投票。
だけどこれにはずっと慣れそうにない。
そして回り出したルーレットは……
夜方々木別離……10票
佛生空也……3票
満場一致とはいかなかったけれど……また、場違いな正解の音楽を響かせていた。
【学級裁判閉廷!!】
536 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 22:52:06.28 ID:0KQWomnA0
モノクマ「ハイハイ二連続正解だよ!」
モノクマ「今回佛生クンの計画に便乗したクロは……」
モノクマ「夜方々木別離さんでしたー!」
モノクマ「それにしても夜方々木さんも佛生クンに投票なんて往生際悪いねぇ……」
夜方々木「うるさい……」
モノクマ「だけどなんで入野さんも夜方々木さんに投票しなかったのかな?」
入野「そんなの決まってるよ!!別離ちゃんは空也くんがこんな事しなきゃ人殺しなんてしなかったんだよ!?」
佛生「……」
入野「全部!全部あなたのせいなんだよ!!何か言いなよ!?」
佛生「……何も、言えませぬ。これはまさに某の愚行による惨劇」
佛生「己に投票したとて……償えるとは、思いませぬ」
入野「開き直らないでよ!!」
事件の引き金になったとも言える佛生を入野は責め立てる。
それを止めたのは……
夜方々木「別に……空也くんが何もしなくてもいずれやるつもりだったし」
夜方々木のそんな自嘲に満ちた呟きだった。
537 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 23:02:15.46 ID:0KQWomnA0
入野「別離、ちゃん?」
夜方々木「ごめんなさい、ちのちゃん。だけど私こういう女だから」
広生「今のは……お前も武忍を狙っていたという事か」
夜方々木「いいえ、私は誰でもいいから殺すつもりだった」
天馬「なんでそんな風になっちまったんだよお前……」
鏡在「あのわけわかんない動機に影響されたわけ?」
夜方々木「わけわかんないか……確かにわからないよ」
夜方々木「だからこそ、私は……帰りたかったんだ」
黒頭「夜方々木様……その動機とはいったい」
夜方々木「……これ」
夜方々木が見せた紙に書かれていたのは……
【夜方々木別離さんのお兄さんは命の危機に晒されています】
という文。
四杖「夜方々木さんは、お兄さんのために?」
夜方々木「そもそも顔すら知らないけどね」
川田谷「どういう意味?」
夜方々木「……」
モノクマ「それならボクから教えてあげましょう!」
モノクマ「この世界で誰よりも愛に餓えていた少女の話を!」
月読「……」
538 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 23:16:04.42 ID:0KQWomnA0
【超高校級の別れさせ屋】夜方々木別離。
彼女の人生はその存在で両親の仲をぶち壊す事から始まりました!
彼女の父親は彼女の母親が彼女を身籠った事を知るとゴミのように捨てたのです。
そして産まれた子に母親だって愛情なんか持てるわけもなく、当てつけのように別離と名前をつけて虐待を繰り返していたの!
しかし成長するにつれて男を惑わせる色香を身に付けていった夜方々木さんに母親はある事を思いつきます。
そう、事もあろうに娘を利用して別れさせ屋をさせる事にしたんだよ!
しかも夜方々木さんも愛されなかった経緯から、別れさせるために接触する男の言葉を真に受けては裏切られる始末!
愛されたいのに裏切られるの繰り返し……そして夜方々木さんの愛されたいという欲求はどんどん高まっていったのです!
539 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 23:34:48.63 ID:0KQWomnA0
音野「夜方々木さん……」
夜方々木「わかった?私はお兄ちゃんを助けるって決めたの」
夜方々木「命を助ければきっと私は愛してもらえる!」
夜方々木「何をしても、本当は嫌なのに言う事を聞いても愛されなかった!」
夜方々木「だから私はもう顔も名前も知らない家族に賭けるしかなかったのよ!」
学人「私達全員を犠牲にしてもか」
夜方々木「ふふっ、当たり前でしょ?家族に比べたらみんな他人じゃない」
入野「……」
月読「天秤にかけたのね……そして家族が勝った」
夜方々木「そういう事……でももう終わりみたい。ほら早くオシオキでもしたら?」
夜方々木は自棄なのか笑いながらオシオキの催促をする。
モノクマ「……ぷ」
音野「……え?」
モノクマ「アーハッハッハッハッハッハッハ!!」
夜方々木「なに……おかしくなったの?」
モノクマ「いや、本当に楽しくて……これは夜方々木さんにご褒美をあげないと」
月読「ご褒美?」
モノクマは何をする気?
モノクマ「では発表します!夜方々木別離さんのお兄さんの名前は!」
540 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 23:35:46.07 ID:0KQWomnA0
モノクマ「武忍影虎クンでーーす!!」
541 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 23:44:48.58 ID:0KQWomnA0
夜方々木「……………………は?」
ミシェル「ウ、嘘……」
モノクマ「いや、本当におかしいよね!助けるもなにもずっと側にいたのに!」
月読「……」
武忍が、夜方々木のお兄さん……?
夜方々木「は、え?影虎くんが、お兄ちゃん?」
入野「べ、別離ちゃん……!」
夜方々木「あ、あれ?じゃあ私は愛してほしかった、お兄ちゃんを?あれ?えっ?待って?」
モノクマ「あっ、そうだ。夜方々木さんに聞きたかったんだけどさ」
広生「夜方々木!聞くな!」
夜方々木「え」
モノクマ「お兄ちゃんの首絞めて殺した気分はどう?」
夜方々木「…………ぁ」
夜方々木の顔から色が消える。
青を通り越して真っ白になったその顔が歪むと……
夜方々木「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!!?」
悲鳴。
悲鳴。
ただ悲鳴が、裁判場を揺らした。
542 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 23:50:07.95 ID:0KQWomnA0
夜方々木「いやぁ!違う!こんなの!こんなの嘘!嘘!嘘!嘘!」
モノクマ「いやー、いい感じに絶望したね!」
学人「貴様……!」
モノクマ「じゃあそろそろ始めよっか?」
モノクマ「スペシャルなオシオキをさ!」
夜方々木「違うの!私はただ、ただ愛してほしくて……!」
モノクマ「今回は【超高校級の別れさせ屋】である夜方々木別離さんのためにスペシャルなオシオキを用意しました!」
夜方々木「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
モノクマ「それでは張り切ってまいりましょう!おしおきターイム!!」
夜方々木「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
泣き叫ぶ夜方々木は首に拘束具をつけられて、悲鳴をあげながら消えていった。
543 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/29(金) 23:52:53.17 ID:0KQWomnA0
【GAME OVER】
【ヨモモギさんがクロにきまりました】
【おしおきをかいしします】
544 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/30(土) 07:26:54.99 ID:5cjcnsvA0
夜方々木が連れていかれたのは公園のような場所。
そこのベンチに拘束された夜方々木の横でタイマーがカウントダウンを開始した。
【愛・待ちわびて】
【超高校級の別れさせ屋夜方々木別離処刑執行】
【1:00】
タイマーの横にあるモニターには布団から飛び起きて準備をするモノクマが映りました。
公園ではポツポツと降ってきた雨が夜方々木さんの身体を打ちます。
【0:30】
家から飛び出したモノクマがタクシーに飛び乗って待ち合わせ場所の公園に。
公園では風が吹いて飛んできた木の枝が夜方々木さんに刺さってその身体を傷付けます。
【0:15】
渋滞に捕まったタクシーから降りて走る事を選択したモノクマは全速力で公園へと向かい。
公園では吹雪が起きて夜方々木さんの下半身を雪が埋め尽くします。
【0:10】
モノクマはボロボロになりながら走り続けます。
全ては待たせているあの子のために。
公園では傷と寒さでボロボロになった夜方々木さんが虚ろな目で座っています。
【0:05】
モノクマが公園にたどり着きました!
モノクマはあの子を見つけると駆け寄ります。
夜方々木さんは近付いてくるモノクマに何を見たのか傷だらけの手を伸ばして。
【0:01】
そしてモノクマは……ベンチを通りすぎてそこにいたモノクマに謝ります。
仲直りしたモノクマ達は手を繋ぎながら公園を後にしました。
【0:00】
モノクマ達の背後、公園から大きな爆発が起こります。
公園にはバラバラになったベンチと赤い何かと誰を待っていたかわからない夜方々木さんの伸ばした腕だけが転がっていました。
545 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/30(土) 08:11:03.76 ID:5cjcnsvA0
モノクマ「うぷぷぷ……これこそまさに汚い花火ってやつかな!」
夜方々木は爆殺された。
最期まで絶望に染まって、何かにすがるような顔のまま。
広生「この外道が!どこまでこちらを弄べば気が済む!」
黒頭「このような非道……決して許されはしません」
モノクマ「ハイハイ、好きに言ってなよ」
そして学級裁判場に残された私達はそれぞれの反応を示していた。
天馬「だけどてめえも武忍がいなくなった!もう今までみたいにはいかないからな!」
鏡在「そうよそうよ!」
顔が青ざめながらもモノクマに反抗する者。
ミシェル「ヒッ、ヒッ、ウウウ……」
音野「ミシェルさん、大丈夫ですか……?」
川田谷「そういう音野さんも顔色悪いよ……」
四杖「……」
この状況にただただ飲まれまいとする者。
佛生「……某は、やはり屑ですな」
学人「それは夜方々木の殺人のきっかけになったからか?それとも……」
今回の事件で背負った罪について話す者。
入野「別離ちゃん……私は、愛ってわからないけど……それでも……」
入野「私は友達だって、伝えられれば……もっと時間があればもしかしたら…………」
入野「……」
入野「私は絶対に、許さない」
そしてその罪を憎む者。
じゃあ私は?
私は……なぜか、はいよるような悪寒に、ただ身を震わせていた。
546 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/30(土) 12:08:19.40 ID:5cjcnsvA0
【書庫】
月読「……」
また事件は起きた。
そして武忍はいなくなったのにまだ不穏な空気は残ったまま。
月読「……本に集中出来ないなんて初めてね」
この焼却炉のせいかしら。
何とはなしに焼却炉の蓋を開けて中を覗く。
やっぱりもう片付けられてるわね……何も残ってない。
コツコツ
月読「……」
誰か来たわね。
書庫にやって来たのは?
↓
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/30(土) 12:24:22.29 ID:lkjv+jWT0
音野
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/30(土) 12:24:54.76 ID:jmgLGMYDO
沸生
549 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/30(土) 12:40:53.20 ID:5cjcnsvA0
音野「やっぱりここにいたんですね」
月読「音野……」
音野「部屋を訪ねたんですけど留守でしたから。多分ここかなって」
月読「ああ……何か用でもあった?」
音野「……」
月読「音野?」
俯いている音野の表情はわからない。
だけど、なぜかわかった。
月読「まさか貴女、あの時に音を気のせいと判断した事を悔やんでいるの?」
音野「……!」
月読「……そうなのね」
音野「わかっては、いるんですよ。もうあの音が聞こえてきた時は武忍さんは助からない、佛生さんか夜方々木さん……どちらかの死は避けられなかった」
音野「だけど、それでも……」
月読「……音野、ちょっと来なさい」
備え付けのソファーの端に座ると、隣を叩いて音野を呼ぶ。
音野「月読さん……?」
月読「貴女は言ったわね?私を姉みたいだって」
音野「は、はい」
月読「いいわ、今だけ貴女の姉になってあげる。好きなだけ、まあ、泣くなり甘えるなり好きにしたら?」
音野「……」
おそるおそる隣に座る音野の頭を抱き締めて撫でる。
これで正しいのかはわからないけど……まあ、音野が嫌がらないなら、これが正解なんでしょう。
月読「……」
まだ色々問題はある、私だってこの先どうなるかはわからない。
それでも、今不安に揺れてる子を慰めるくらいは出来る。
その事実が、私のほんの少しの救いだった。
550 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/30(土) 12:43:32.16 ID:5cjcnsvA0
CHAPTER02【宇宙という名の鳥籠で】END
生き残りメンバー14→12人
To Be Continued...
551 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/30(土) 12:46:54.18 ID:5cjcnsvA0
【割れた指輪】を手に入れた。
〈CHAPTER02を読み進めた証。
夜方々木別離の遺品。
割れてしまった玩具の指輪。
彼女が幼い頃一回だけ親に買ってもらった思い出の品〉
552 :
◆KDjMn9rkKNs9
[saga]:2017/12/30(土) 12:49:59.66 ID:5cjcnsvA0
ここまでで。
CHAPTER03はまた次スレを立てます。
また前のように色々聞かせていただけると有難いです。
ではまた。
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/30(土) 13:09:33.97 ID:iB0Vhq0DO
武忍のアイテムがゲットされない…
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/30(土) 13:15:42.40 ID:jmgLGMYDO
乙です
展開予想になるから詳しく書けないけどもしかしてメンバー全員○○○○なのかな
とにかく次回以降も楽しみにしてます
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/30(土) 13:43:21.93 ID:648ehqOwo
死んだのが武忍なのかは本当に気になる
殺された時点では顔は布で隠されていたし、何食わぬ顔ですり替わっていそう
556 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/30(土) 14:07:41.24 ID:VBa8hknpO
>>554
え?メンバー全員武忍影虎?
まあ生きてるにしても死んでるにしても
>>1
が明言した瞬間バレるからね仕方ないね
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/30(土) 14:24:33.16 ID:jmgLGMYDO
>>556
それではないけどあくまで自分の予想なのであまり気にしないでください
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/30(土) 14:50:55.62 ID:v23yuB760
乙乙
あの数少ない証拠からクロを炙り出せる辺り、月読の地頭の良さが出てるな、と思った
各キャラの生い立ちとかも考えられてるみたいだし、この先も目が離せない展開が続きそう
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