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王馬「東条ちゃんって性欲あるのかなー?」
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128 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/05(日) 00:26:07.19 ID:IhjblXCQ0
〜〜〜〜
東条「……」フルフル
赤松「と、東条さん……皆、別に悪口言ってるわけじゃないから……」
東条「……セーラー服がコスプレだの、萌えないだの……彼ら、ファンクラブという言葉の意味を履き違えているのではないかしら」
春川「……彼氏はいない、とも断言されてたね」
東条「……それに関しては……否定出来ないわね」
白銀「気にしないで、東条さん!ちゃんとした生地で作られたセーラー服なら、安っぽく感じないから東条さんにも絶対に似合うよ!」
アンジー「うーん、斬美が言ってるのはそういう意味じゃないと思うなー」
夢野「しかし、東条の言うことももっともじゃぞ。もっとマシな話題もあったじゃろうに」
春川「……ううん、これ、全部……王馬に誘導された会話だよ」
赤松「え?」
129 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/05(日) 00:28:53.47 ID:IhjblXCQ0
春川「話題の主導権を握ってるのは間違いなく王馬。男子達に話題を振って本音を引き出しつつ……自分の発言は上手く抑えてる」
春川「……私達が聞いてることを理解した上で、一番自分にとって面白くなるよう、会話を誘導してるんだよ」
茶柱「あ、悪趣味な……!」
春川「……ま、会話を盗み聞きしてる私達が言えたことじゃないんだけどさ」
茶柱「うっ……」
東条「……前から薄々思ってはいたのだけれど」
赤松「えっと……何を?」
東条「王馬君のママ呼びとといい、今の会話内容といい……私、年齢より老けて見られているのかしら」
赤松「な!?そ、そんなこと無いよ!東条さんは確かに大人びてて綺麗でミステリアスな雰囲気を持ってるけど……老けて見えるなんてことは絶対にない!」
入間「東条ってまだ未成年だったのか!?てっきり特別編入生的な何かかと思ってたのに……」
東条「……」
春川「……」ギロッ
入間「へ、へっ……も、もう怖かねぇぞ……」ビクビク
赤松「……」バンッ!
入間「ひっ!?」ビクン
130 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/05(日) 00:30:49.46 ID:IhjblXCQ0
白銀「あ!だったらさ、東条さん、もうちょっとスカート丈の短いメイド服着てみない?仕上がりも着心地も全然コスプレっぽくない、いいのがあるんだよ!」
夢野「つまり、それもコスプレってことじゃろうが……」
東条「……遠慮しておくわ」
白銀「うーん……アレを着た東条さんなら、、男子に絶対に萌えないとか言われないと思うんだけどな……」
茶柱「萌えなくてもファンクラブができるんですから、今のままで十分ではないでしょうか?」
赤松「うん、わざわざ萌えさせる必要もないと思うよ!」
赤松(最原君が本気でファンクラブ入りしたら困るしね)
131 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/05(日) 00:33:12.90 ID:IhjblXCQ0
〜〜〜〜
天海「萌えない、っすか。確かにメイドって聞くとそういうイメージあるかもしれないっすけど……」
天海「実際に昔メイドと関わった身からすると、メイドさんに対してそういう感情は湧きにくいっすね」
真宮寺「メイドと言うものに、萌え……即ち恋愛感情にも似た感情の高揚を感じるのは……確かに特異な文化だと思うヨ」
真宮寺「日本において、何がきっかけでそういう風潮が生まれたのか……調べてみたら案外面白いかもしれないネ」
最原「そういうのも、民俗学の一種なのかな?」
真宮寺「いいや、僕個人のただの興味サ」
百田「萌えない、萌えない……か」
百田「そもそも萌えって何なんだろうな?」
真宮寺「そこら辺は、今度『超高校級の同人作家』にでも聞いて見るとするヨ」
星「お前、そんなやつとも交流があったのか?」
真宮寺「前に、和風ホラー系の作品を作るとかで……監修に協力したことがあるのサ」
真宮寺「まァ、確実に言えることは……僕達が東条さんに抱いている感情は、萌えなんかではないってことだネ」
星「違いねぇな」
132 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/05(日) 00:37:00.30 ID:IhjblXCQ0
王馬「じゃあ、どうすれば東条ちゃんに萌えを感じるようになるかな?」
百田「萌えが何なのかわからねぇんだから、どうもこうもねーんじゃねぇか?」
王馬「けどさ、よく言うじゃん。一般的なのは……『ギャップ萌え』だって!」
最原「ギャップ……?」
王馬「普段はクールで、身だしなみもきっちりしてる人が……実は、不器用だったりドジだったりすると……そのギャップでより一層可愛く感じたりするってやつだよ!」
天海「成程、わからなくもないっすね。ただ……」
真宮寺「東条さんは、見た目も立ち振る舞いも完璧で……ギャップなんて感じさせないネ」
王馬「うん、そうだね。だから東条ちゃんの場合なら、例えば……あんなに完璧にメイドとして振る舞ってるのに――」
王馬「実はいちごのパンツを穿いてました!とかいいんじゃない?」
最原「い、いちごのパンツって……」
星「……さすがの東条でも、そんなの穿いてたら流石に引くぜ」
百田「それが許されるのは小学生までだろ……」
王馬「にしし!だよねー!でも、そしたらさ……」
王馬「東条ちゃんって、どんな下着身につけてるんだろうね?」
133 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/05(日) 00:40:43.17 ID:IhjblXCQ0
以上です
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/11/05(日) 00:43:37.28 ID:YnyVIPNz0
乙です。
うーん…キルミー可愛いと思うけどなぁ…あの白黒クラシックな服だからこそ萌えるというか…もはや美女レベルなのがまた萌えるんだけど…
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 01:07:04.72 ID:L6rD99fh0
老け顔なのかと地味に気にしてる素振りが既にギャップ萌え
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 01:10:15.38 ID:ZiEocw8bo
山田がいたら東条は萌えるって熱く力説してくれただろうな
137 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/05(日) 21:56:50.69 ID:IhjblXCQ0
〜〜〜〜
白銀「うわー……まぁ、やっぱりそういう話題にもなるよね……」
茶柱「だ、男死!遂に超えてはいけない一線を超えましたね!」
白銀「厳密にはまだ超えてないけどね。……時間の問題っぽいけど」
入間「お前、いちごのパンツ穿いてんのか?」
東条「そんなわけ……無いでしょう……」
アンジー「斬美がぐったりしてるよー……」
赤松「と、東条さん……辛かったら見なくていいから、ね?」
東条「……いいえ、これは当然の報いよ。盗み聞きなどという愚かな真似をしてしまった私への、ね……」
夢野「その理論でいくと、ウチらにも罰が下りそうなんじゃが……」
東条「……おそらくそうなると思うわ」ボソッ
赤松「え?今なんて――」
春川「静かに。まだアイツらの話は終わってないよ」
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/05(日) 21:59:21.22 ID:IhjblXCQ0
〜〜〜〜
百田「し、下着って……パンツとかブラジャーとかのことか?」
王馬「それ以外に何があるのさ百田ちゃーん」
星「フン、照れてやがるのか?最原を見習ったらどうだ?早速考察モードに入ったぞ」
最原「へ!?そ、それは違うよ!」
真宮寺「けど、今明らかに考え事をしてたよネ?」
天海「東条さんの下着がどんなものかを推理したんっすね。いやぁ、さすがっすよ最原君……」
最原「ちょ、皆して変な邪推はやめてよ!」
王馬「そもそも、超高校級のパンチラハンターである最原ちゃんなら……直接東条ちゃんのパンツ見たことあるんじゃないの?」
最原「あ、あるわけないだろ!」
王馬「でも、赤松ちゃんのパンツはたまに見てるよね?」
最原「……そ、それは……」
最原「……見てたんじゃなくて、見えたんだよ」
王馬「うわすげぇ犯人っぽい言い草」
百田「終一……」
139 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/05(日) 22:00:39.92 ID:IhjblXCQ0
天海「でも、東条さんってロングスカートだし、よっぽど激しい動きでもないとパンツなんか見えそうに無いっすよね」
真宮寺「加えて、本人の動きにも隙がないからネ。間違ってもスカートがめくれ上がることはないだろうサ」
星「だとよ。残念だったな、最原」
最原「……何を言ってるのかわからないな」
百田「つまり、東条は下着を見られることを気にする必要がない、ってことだよな」
百田「で、見せるような相手もいないとなれば……下着なんてなんでもいい、って事にならないか?」
星「ふっ……甘いな百田」
百田「な、何ィ!?」
星「アレだけメイドとして完璧に振る舞ってる東条のことだ。身に着けるものにも相当気を使ってるはずだ」
星「手袋を見てもわかるだろ。アレはそんじょそこらの安もんじゃねぇ。どこぞの一流のブランドのものか……あるいは自作したのか」
星「下着だってそうさ。例え、他人に見られることを想定していなくったって……身を引き締めるためにそれなりに高級なやつを身に着けていると思うぜ」
140 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/05(日) 22:02:16.13 ID:IhjblXCQ0
真宮寺「さっきのルーティンの話じゃないけど……そういう部分で、意識を切り替えているのかもしれないヨ」
真宮寺「見えないところへの気遣いが、仕事に対する意識へと繋がる――それこそ、メイドに必要な奉仕の精神に通じるものがあるのかもしれないネ」
百田「こ、高級な下着って……す、スケスケのやつか!?」
星「……お前は、高級ランジェリーが全部エロいやつだとでも思ってるのか?」
星「素材に拘ったもの、デザインに拘ったもの……種類は色々あるぜ。お前が言うようなのも当然あるけどな」
星「もし女にプレゼントしてぇってんなら、アドバイスくらいはしてやれるぜ」
百田「うっ……!?」
真宮寺「……ちなみに、星君は……東条さんの下着の色は何だと考えているのかな?」
星「黒……いや、紫ってところか。ダークな色合いの方が、あいつには映えるだろうさ」
真宮寺「ククク……意見が一致したネ」
最原(お、大人だ……!同級生なのに……!)
天海(あやかりたいっすね)
王馬(いやー、あっちにもカメラ仕掛けておくべきだったなー。女子の皆はどんな顔してこの話聞いてるんだろ)
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 22:03:29.09 ID:ZiEocw8bo
精神年齢大人の星くんがいると場が引き締まるな
天海や真宮寺もトンでも発言しないし
142 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/05(日) 22:04:25.17 ID:IhjblXCQ0
〜〜〜〜
赤松「さ、最原君のバカッ!」カアア
茶柱「……どうやら、最原さんには後でお話を聞く必要があるようですね……!」
夢野「控えめに言っても最低な言い訳じゃったな」
白銀「しかも、あの反応だと常習犯っぽいしね……」
入間「へ!どうせ見られて困るような子供っぽい奴穿いてるんだろ!このお子様パンツ松が!」
アンジー「皆、今は斬美の方を気にしてあげたほうがいいと思うなー」
東条「……」
赤松(……東条さん、『考える人』みたいになってる……)
白銀「……ちなみに、東条さん。今身に着けてる下着の色って……?」
東条「……紫よ。上下共……」
アンジー「おー。竜馬当たってるよー!すごいねー!」
茶柱「か、かなり大人っぽいのを着けてるんですね……」
東条「……」ピクッ
茶柱「あ!ち、違います!今のは決して、そういう意味で言ったわけじゃ……!」
春川「……」
アンジー「それでそれでー、どうして魔姫は――」クイッ
アンジー「そんな安心したような顔してるのかなー?」クイッ
春川「!?べ、別に……安心なんて……!」
143 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/05(日) 22:05:04.60 ID:IhjblXCQ0
以上です
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 22:22:10.36 ID:ecyLm2Qz0
キルミー完全に公開処刑だな、いろんな意味で
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 23:28:46.96 ID:L6rD99fh0
取り乱さない辺りが流石キルミー
146 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/07(火) 01:10:21.40 ID:rxw6WyTE0
天海『あ、ちょっといいっすか?さっきの東条さんは萌えないって話、自分なりに考えてみたんですけど――』
東条「……まだその話題を引きずるのね」
白銀「正直、3次元で萌えるも何もないんじゃないかなと思うんだけどなー。私の個人的な意見としてはね?」
天海『身長の高さが理由の一つにあるんじゃないっすかね?』
王馬『あー、東条ちゃん背高いもんね!』
最原『確かに。僕よりも高かったはずだよ』
百田『終一は170くらいだったよな?それよりも高いのか……』
星『確かに、普通の女子高生と比べたら高い方だな。だが……』
星『そもそも、ウチのクラスの女子、背高いやつが多くないか?』
百田『あー、確かにそうかも知れねぇな。割と平均に近いのってアンジーとかハルマキ辺りか?』
最原『……僕だって男子の平均くらいの身長だと思うけど、それでも僕より身長高い人何人もいるからね……』
王馬『ま、俺とか星ちゃんに比べたら、皆巨人みたいなもんだけどね!』
真宮寺『それ、自分で言うんだネ』
147 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/07(火) 01:12:24.80 ID:rxw6WyTE0
天海『あと、露出の少ないメイド服だから目立たないっすけど……東条さんって結構胸も大きいっすよね?』
白銀「わー!男子って本当に女子の胸の大きさとか語り合ったりするんだー!」
赤松「白銀さん、なんでそんなに嬉しそうなの……」
白銀「いや、こういうテンプレ的な会話って、フィクションの中だけかと思ってたから……地味に感動だよ!」
入間「ま、貧乳に人権なんてねぇからな!」
春川「……」
入間「な、なんとか言えよぉ……」
アンジー「うーん、美兎ってかなり面倒くさい性格してるよねー……」
茶柱「天海さん、男死の中では比較的まともな人だと思っていたのですが……残念です。こんな形でお別れをすることになるなんて……」
夢野「何を考えておるんじゃ。やめい」
148 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/07(火) 01:13:50.77 ID:rxw6WyTE0
天海『あの身長であのスタイル……超高校級のモデルとしてもやっていけそうだと思うっすよ』
真宮寺『あのクールな風貌と合わせて……『美しい』って言葉がピッタリだと思うなァ』
最原『確かに、可愛いとかよりも……綺麗とかそっちの言葉のほうがしっくり来るね』
星『ああいう女が、惚れた男相手にはどんな顔を見せるのか……拝んでみたいもんだな』
白銀「困った顔してる東条さんなら今ここで見れるけどね」
アンジー「『憂いを帯びたその表情もまた……美しいヨー……』」
アンジー「どう?是清のマネ、似てた?」
東条「……」
夢野「微妙じゃな……」
赤松「あ、あんなこと言われたら、普通照れちゃうよね……。そういう意味じゃ、やっぱり東条さんは凄いよ……」
東条「……私が、何も思ってないとでも……?」
茶柱「東条さんは、もう少し喜怒哀楽を表情に出せば良いのではないでしょうか?その点、転子は自信ありますよ!」
夢野「お主はお主で過剰じゃと思うが……」
東条「……努力してみるわ」
149 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/07(火) 01:14:37.60 ID:rxw6WyTE0
百田『惚れた男、か。東条ってどんな男がタイプなんだろうな?』
王馬『何々?百田ちゃん、東条ちゃんのこと狙ってるの?』
春川「……」ピクッ
百田『ばっ……!?ちげーよ!』
百田『ただ、アイツが求める男の条件って……とんでもなくレベルたけーんじゃねーかと思ったんだよ』
春川「……」ホッ
赤松(春川さん可愛いなぁ)
百田『アイツ自身現実離れしたスペックの持ち主だし、そのパートナーともなれば、当然それに匹敵する能力なり地位なりが求められるわけだろ』
百田『そうなると、どれ位のレベルの人間ならアイツに相応しいのか……いまいち想像つかねぇなと思ってよ』
150 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/07(火) 01:16:01.29 ID:rxw6WyTE0
星『……確かにな。どんだけ金持ちで顔も性格も良くて家柄に恵まれてたとしても……』
星『それで東条を落とせると断言はできねぇな』
真宮寺『滅私奉公をモットーにしている彼女が、誰か1人のためだけに身も心も捧げるっていうのは……ちょっと想像できないネ』
最原『それ、東条さんが恋愛してる姿は想像できないって言ってるようなもんじゃないかな?』
東条「……」
茶柱「この男死達は……好き勝手言いますね……!」
夢野「ウチらが聞いてるとは思っておらんのじゃから、そりゃ好き勝手に言うじゃろ」
白銀「東条さん!男子達にあんなこと言われないためにも、もっと等身大の女の子アピールした方がいいよ!だからこのミニスカメイドコスを」
東条「気持ちだけ受け取っておくわ」
王馬『でもさ、恋愛してる姿が想像できないといえば――』
王馬『茶柱ちゃんもそうだよね?』
茶柱「!?」
151 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/07(火) 01:16:30.49 ID:rxw6WyTE0
以上です
152 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/09(木) 23:52:56.40 ID:8MLMPb130
百田『茶柱?あー……』
天海『彼女の場合は、恋愛に興味が無いというか……』
真宮寺『男子そのものを忌み嫌っているようだからネ』
茶柱「き、聞き間違えではなかったようですね……!ま、まさか転子が次の標的に!?」
赤松「お、王馬君……!まさか……!」
白銀「女子全員の話を振るつもり、なの……?」
東条「……思った通りね」
春川「東条、アンタこの展開を予想してたの?」
東条「確証は無かったけれど……あんなおもちゃを手に入れた時点で、王馬君が私の話題だけで満足するとは考えていなかったわね」
東条「そう、彼なら……私達全員を巻き込むはず。『その方がより、つまらなくない展開になる』、と……そう考えるはずだと思ったのよ」
入間「ケッ!性格のワリーチビだな」
夢野「お主のそれは突っ込み待ちなのか?」
153 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/09(木) 23:54:22.89 ID:8MLMPb130
茶柱「こ、このままでは女子の皆さん全員が犠牲に……!そんなことは断じて許せません!」
赤松(……東条さんのこと聞いちゃった時点で、もう手遅れな気がするけど)
アンジー「んー。アンジーは男子の皆がアンジーのことどう思ってるか、聞いてもいいかな」
茶柱「な!?正気ですかアンジーさん!」
アンジー「だって、さっきの話聞いてた感じだとー、皆、斬美のいいところをいっぱい話してたよね?」
茶柱「そ、それは……あの集まりが東条さんのファンクラブだからであって……」
アンジー「陰口を言うような悪い子は、あそこにはいないと思うな。もし誰かが変なこと言おうとしても、きっと終一が止めてくれるよー!」
茶柱「そ、その最原さんだってドスケベじゃないですか!さっきの話を聞いてたでしょう!?」
アンジー「アンジーは別にそれでも構わないよ?」
茶柱「え」
赤松「……」ピクッ
154 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/09(木) 23:56:37.33 ID:8MLMPb130
茶柱「と、とにかく!これ以上卑劣な真似は許せません!かくなる上は、転子自ら図書室に乗り込んで……」ガシッ
東条「……」
茶柱「あ、あの……?東条さん、何故転子の腕を掴んでいるのですか……?」
東条「――履き違えては駄目よ、茶柱さん。これ以上無いほど卑劣な真似をしているのは……私達の方なのよ」
茶柱「!?」
東条「彼らはただ、友人同士で雑談に花を咲かせているだけ。年頃の男子が集まっているのだもの。そういう話題にもなるでしょう」
東条「……それを、卑怯にも陰からコソコソ覗き見しておいて好き勝手文句を言う……それが私達が今やっていることなの」
茶柱「う、うう……!」
東条「それに、忘れているかも知れないけれど……私は『依頼』を受けているの。この鑑賞会に、最後まで付き合うという依頼をね」
春川「あっ……」
東条「受けた依頼は、必ず完遂してみせるわ。例え依頼主であるあなた達からの妨害を受けたとしてもね」
東条「――これは滅私奉公よ。決して私怨などでは無いわ……!」
赤松(東条さん、やっぱり怒ってるのかな……)
155 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/09(木) 23:57:23.09 ID:8MLMPb130
以上です
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 00:43:29.07 ID:NBjdg5Iho
乙
東条は大人だなー。まあガチでスケベなご主人だって一人はいただろうし
このくらいの会話ならかわいいもんか
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 00:59:04.24 ID:OosqIOjlo
王馬、絶好調だな
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 06:11:07.94 ID:PZgVf3H10
キルミーファンクラブの集まりなのに他の女子の話していいんか?ただの雑談会になるんじゃ?
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 06:41:40.88 ID:RU2tseSAo
他の女子と比較する事で、よりキルミーの魅力を再確認できるようになるのだ
あとアンジー可愛い
160 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/11(土) 01:45:30.68 ID:P2hMhAX+0
最原『茶柱さんか……まぁ、確かにいっつも夢野さんと一緒にいる印象があるね』
星『……というか、アイツが一方的に付きまとってるようにも見えるんだが……』
茶柱「な、何てことを!やはり男死はいい加減なことばかり言いますね!」
夢野「……案外、男子もちゃんとみてるんじゃな」
百田『というかよ、アイツってアレじゃねーのか……?』
天海『アレ、ってなんすか?』
百田『いや、その……アイツっていっつも夢野を追いかけ回してるだろ』
百田『それに、事あるごとに『夢野さん可愛い』って言ってるしよ……やっぱ……』
真宮寺『……彼女たちが、『禁断の関係』だと……百田君はそう思ってるのかナ?』
最原『き、禁断の関係って……』
天海『……つまり、茶柱さんが同性愛者じゃないか……ってことっすよね?』
夢野「!?」
茶柱「」
161 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/11(土) 01:48:36.23 ID:P2hMhAX+0
百田『お、おう……いわゆる、百合?ってやつだ』
王馬『関係ってよりは……茶柱ちゃんの一方的な片思いに見えるよねー!』
天海『茶柱さんがアレだけ夢野さんを気にかけているのは、彼女の事を1人の女性として愛しているから……。成程、そういう捉え方もできるっすね』
夢野「て、転子……!お主、ウチの事をそういう目で見ていたのか……!?」ガクガク
茶柱「ち、違います!あ、あんなの男死の勝手な妄想じゃないですか!騙されないで下さい!」
夢野「お主も、う、ウチの小さい穴を狙っておったんじゃな……!?そ、それ以上近づくでない!」
茶柱「ゆ、夢野さぁん……」ジワァ
白銀「うーん……茶柱さんの普段の夢野さんに対する接し方見てると、あながち男子の妄想とも言いきれないよね」
春川「追い打ちかけてどうすんの……」
入間「レズの上にロリコンとか……どうしようもねー変態だな!」
茶柱「て、転子はレズじゃありませーん!」
162 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/11(土) 01:49:38.94 ID:P2hMhAX+0
最原『ちょ、ちょっと待って。茶柱さんは、そういうのじゃないと思うよ』
真宮寺『僕も、最原君の意見に賛成だネ』
茶柱「!ゆ、夢野さん!今の聞きましたか!?男死の中にも、分かってくれる人はいるみたいですよ!」
夢野「んあ……最原と真宮寺か……」
茶柱「真宮寺さんは不気味な人かと思ってましたが、見直しましたよ!」
真宮寺『茶柱さんが夢野さんに対して抱いている感情は、恋愛的な好意ではなく……愛玩動物に向けるような好意だと僕は思うヨ』
茶柱「え」
夢野「んあ?」
真宮寺『つまりはペットってことだネ』
夢野「!?」
茶柱「!?」
163 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/11(土) 01:50:28.52 ID:P2hMhAX+0
以上です
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/11(土) 21:07:29.83 ID:TVzmgaGw0
乙
恋愛に限らず友愛敬愛慈愛...愛の形は様々、それゆえに美しいよネ
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/11(土) 21:39:13.27 ID:FF7Sfa37o
ペットは言い過ぎだけど実際これに近いよね
かわいい、憧れみたいな感情だし
166 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/12(日) 01:40:49.91 ID:ptxrVdlN0
最原『ちょ!?何も僕はそこまで――』
星『ペット扱いか……そう考えると確かにうなずける部分も多いな』
天海『猫飼ってる人なんかは、そっけない態度もまた可愛いって言いますもんね』
星『……』ピクッ
王馬『どれだけ邪険に扱われても懲りずに夢野ちゃんを追いかけ回してるのは、夢野ちゃんの事をペット扱いしてたからなんだね!うん、それなら納得だよ!』
夢野「て、転子……!お主は、ウチのことをそんな風に思っておったのか……!」ワナワナ
転子「ち、違います!あ、あんな不気味な人の言うことを信用しないで下さい!」
白銀「うーんこの見事な手のひら返し」
入間「レズでロリコンの上に飼育調教とか……ご、業が深すぎんだろぉ……」カアア
茶柱「か、勝手に転子に属性を追加しないでくださーい!」
167 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/12(日) 01:44:53.03 ID:ptxrVdlN0
最原『ちょっと、皆先走り過ぎだよ……。真宮寺君も、本当はそんなこと思って無いんでしょ?』
真宮寺『ククク……ほんの冗談のつもりだったんだけど、予想以上に信じこまれてしまったネ。まァこれは、茶柱さんの日頃の態度のせいでもあるかナ』
百田『な、なんだ……冗談だったのかよ……お前が言うと冗談に聞こえねぇっての……』
真宮寺『ただ、彼女が同性愛者じゃない、って考え自体は……僕の本心だヨ』
最原『うん、僕もそう思う』
星『何か根拠でもあんのか?』
最原『そうだな……そうそう、茶柱さんは、ああ見えてアイドル好きだったりするんだよ』
星『ほう……そりゃまた、やけに乙女チックな趣味を持ってんだな。だが、それがなんだってんだ?』
最原『ああいう、人に夢を与えられる存在に憧れを持っているんだってさ。夢野さんの事がお気に入りなのも、それが理由だと思うよ』
星『……成程』
天海『夢野さんは、『超高校級のマジシャン』――成程、確かに老若男女、皆に夢を与えられる存在と言えそうっすね』
168 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/12(日) 01:46:02.64 ID:ptxrVdlN0
東条「そういうことだったのね。ふふ、素敵なことだと思うわよ、茶柱さん」
茶柱「さ、最原さん……!助かりました!男死なのは残念ですが、アナタは転子の良き理解者です!」
夢野「……ウチは、『超高校級の魔法使い』なんじゃが」
アンジー「うーん、秘密子もブレないねー」
赤松「……茶柱さんも、最原君には随分心を許してるんだね。色々お話してるみたいだし……」ジー
茶柱「あ、赤松さん……?そんなに見つめられても困るのですが……」
王馬『じゃあさー、最原ちゃんは、茶柱ちゃんがノンケだって主張するわけ?』
最原『の、ノンケって……彼女だって年頃の女子高生なんだよ。異性に対する興味くらい持ってるんじゃないかな?』
百田『……その割には、アイツ男を毛嫌いし過ぎてないか?』
真宮寺『独特の思考を持っているのは間違いないネ。それも彼女の個性ではあるんだけどサ』
天海『とは言え、別にこっちが変なことでもしなければ、茶柱さんだって極端なことはしないと思うっすよ』
星『実害も特に無いしな。大声で威嚇するのは控えて欲しいモンだが……』
百田『けどよ……俺はハグしようとしただけで投げ飛ばされたぜ?』
春川「!?」
169 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/12(日) 01:46:33.23 ID:ptxrVdlN0
以上です
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/12(日) 02:12:36.80 ID:UKEcnNiu0
おつ
さすが宇宙に轟く百田ァ
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/12(日) 02:24:50.42 ID:wxxzYMEa0
なぜできると思ってしまったのか
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/12(日) 11:41:20.88 ID:VKtpdnuDO
最原くんはネオ合気道の稽古という名目でハグOKなのに不公平だよネ
173 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/13(月) 00:48:03.90 ID:o/mdjgjH0
天海『は、ハグって……!?』
星『お、オイオイ……そりゃあマズイんじゃねぇか百田』
真宮寺『……また随分と大胆な告白だネ。まさか君がねェ……』
王馬『うーん。これは今後の百田ちゃんとの付き合い方を考えちゃうなー』
春川「茶柱……今の百田の発言、どういう事?」
茶柱「ヒッ……!?お、落ち着いて下さい春川さん!というか答えようがないというか」
春川「いいから。答えて」
アンジー「魔姫、女の子がしちゃいけない顔になってるよー」
東条「落ち着いて、春川さん。そもそも茶柱さんは被害者よ」
春川「私は茶柱に聞いてんの」
夢野「んあ……」ガクガクガク
入間「……」ブルブルブル
赤松「あー……アレのことだよね、多分」
春川「……赤松、なんか知ってるの?」ピクッ
赤松「ほら、アレだよ。百田君がよく言う――」
174 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/13(月) 00:50:33.85 ID:o/mdjgjH0
百田『お、オイ!お前らなんか勘違いしてねーか!?』
最原『百田君、その言い方だと間違いなく誤解されるよ……』
百田『俺はただ、アイツが夢野に怒られたって落ち込んでた時に……』
百田『慰めてやるつもりで、『ハグしてやろうか?』って聞いただけだっつーの!』
天海『……百田君。それ、相手が茶柱さんじゃなくてもセクハラ案件っすよ』
星『投げられただけで済んでまだマシだったんじゃねぇか?』
王馬『うん、裁判沙汰になってもおかしくないよねー』
百田『な、なんだよ……ただのコミュニケーションじゃねぇかよ……そこまでマズイこと言ったか?』
真宮寺『……東条さんや茶柱さんの恋愛感情云々の前に、百田君について議論したほうがいい気がしてきたヨ』
王馬『うーん。それはそれでつまらなく無さそうなんだけど、また次の機会にしようよ。こっちにも事情があるからね』
真宮寺『……?』
175 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/13(月) 00:51:50.24 ID:o/mdjgjH0
白銀「あー。確かに百田君、赤松さんにも前似たようなこと言ってたね」
赤松「そうそう。百田君ってなんというか……欧米的な価値観でも持ってるのかな?ハグを挨拶の一部だと思ってるフシがあるんだよね」
入間「そ、そんなわけねーだろ!絶対にスケベ心丸出しで言ってるに決まってんだろうが!」
夢野「単にそういう事に無頓着なだけかもしれんぞ」
東条「……そういえば、この会話の中でも、彼は一歩引いたような立ち位置にいるわね」
アンジー「解斗にとっては、宇宙が恋人なのかもねー」
春川「……」
茶柱「た、確かに転子は投げ飛ばした覚えはありますが……断じて指一本触れられてはいません!ほ、本当ですよ?」
赤松「まぁ、百田君もいつもの調子で言っちゃっただけだと思うし、茶柱さんも春川さんも、そこまで気にすることじゃ――」
春川「……私、それ、言われたこと無いんだけど」
「「……」」シーン
176 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/13(月) 00:53:03.02 ID:o/mdjgjH0
以上です
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/13(月) 19:13:58.88 ID:FlA4R+1gO
まあ百田くんもどうせハグするなら胸のある人が良いだろうし
178 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/13(月) 23:18:32.08 ID:o/mdjgjH0
赤松「……ほ、ほら!百田君って他人を気遣える人だから、その時はたまたま落ち込んでた茶柱さんに言っちゃっただけだって!」
春川「……赤松の時は、アンタ落ち込んでたの?」
赤松「え、えっと……」
春川「……というか、別にフォローとかいいから。別に何とも思ってないし」
赤松(そんな悲しそうな顔してよく言うよ……)
東条「……さっき、百田君は『コミュニケーション』って言葉を使ったわよね?」
赤松「え?う、うん……そうだけど……」
東条「私の推測でしか無いのだけど……もしかしたら百田君は、ハグを今よりもっと仲良くなる手段だと考えているのかも知れないわね」
春川「……それが何?」
179 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/13(月) 23:19:29.72 ID:o/mdjgjH0
東条「春川さん、貴女は間違いなく女子の中で一番百田君と多くの時間を過ごしているし、絆も深いでしょう」
春川「は!?そ、そんなことないし!それに、今の話とは何の関係も……」
東条「百田君もそう思っているのではないかしら。春川さんと自分との間には、堅い信頼関係が築けていると。だからこそ――」
東条「わざわざハグなんてするまでもない。……そう判断しているのかも知れないわ」
春川「……」
春川「……まぁ、ハグなんてしようとしてきたら……投げ飛ばすけどね」
赤松(よ、よかった……春川さんの表情もかなり柔らかくなったみたい。東条さん、ナイス!)
入間「単純に胸がでかいやつがよかっただけなんじゃ」
赤松「」バンッ
入間「ひっ」
茶柱「ど、道場の床をあまり叩かないで下さい……」
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/13(月) 23:20:52.07 ID:LdYbXcNXo
美兎ニーちゃん
181 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/13(月) 23:20:55.74 ID:o/mdjgjH0
〜〜〜〜
最原「僕も、それに関しては百田君の発言が迂闊だったと思うよ」
百田「うーん……終一にまでそう言われるってことは、そうなのかも知れねぇな……」
王馬「……さっきといい、最原ちゃんは結構茶柱ちゃんをフォローしてるよね?」
最原「え?確かに……そう言われればそうかも」
最原「ただ、僕は……茶柱さんが男子に対しては平気で暴力振るうような、ひどい人だと思われたくないんだよ」
星「フン、それなら心配無用って奴だぜ、最原」
最原「へ?」
真宮寺「僕達だって……茶柱さんがそういう人じゃないなんてこと、分かってるってことサ」
天海「彼女は、明るくて優しい心の持ち主だと思うっすよ。ただ男子に対してはちょっと極端な対応になるだけで」
百田「おう!俺も、アイツの友達思いなところはバッチリ評価してるぜ!」
最原「ハハハ……なんだ、僕が心配することじゃなかったね」
王馬(……この中で誰にフォーカスを当てれば、一番つまらなくない展開になるかって考えると……)
王馬(うん!やっぱり最原ちゃん一択だよね!)
182 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/13(月) 23:21:43.11 ID:o/mdjgjH0
以上です
終わり見えねぇなこれ
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/13(月) 23:24:47.10 ID:LdYbXcNXo
乙
確かに、いくらでもダベってられそうだ
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/14(火) 00:25:16.29 ID:E/7exiDSO
え?V3が終われば2、1と行くんだろ?大丈夫分かってるよ
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/14(火) 12:57:05.18 ID:ntoPSRNwO
でも本編見てても百田の性格的な相性は春川より赤松のが良い思ってしまう
186 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/15(水) 23:24:17.35 ID:cTW8YwBN0
〜〜〜〜
夢野「……案外、転子の評判はいいみたいじゃのう」
茶柱「な、なんというか……流石にむず痒い気分になりますね……!」カアア
赤松「男子だって、皆ちゃんと茶柱さんのいい所を分かってくれてるみたいだね!」
東条「悪いけれど、問題はここからなのよね」
春川「……だね。間違いなく王馬が何か仕掛けてくるはず」
アンジー「気をしっかり持ってね、転子」
茶柱「そ、そこまで言われると今度は不安になってきました……」
〜〜〜〜
王馬「けどさー、やっぱりあそこまで男子に対して敵意を剥き出しにしてるのはおかしいよね?」
天海「そうっすね。だけど、もしかしたら過去に何かあったのかもしれないし……」
星「そこについて触れるのは、野暮ってもんかもしれねぇな」
187 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/15(水) 23:25:25.98 ID:cTW8YwBN0
真宮寺「……その割には、彼女は男子に恐怖心を持っているわけでは無さそうだよネ」
百田「ん?どういうことだ?」
真宮寺「天海君が考えているのはつまり、過去に男子の言動のせいで何か嫌な思いをしたことがある……つまりトラウマを抱えている、ってことだよネ?」
真宮寺「だけど、彼女が男子に接する時の態度は……敵意であって、憎悪や恐怖から来る悪意では無い……という感じがするヨ」
真宮寺「つまり、彼女はトラウマなんか抱えてない……と僕は思うなァ」
星「つまり、アイツが男子に対して攻撃的なのは、別の理由があるんじゃねぇか……ってことだな?」
真宮寺「そういうことになるネ」
王馬「そこらへん、最原ちゃんならなんか知ってるんじゃないの?」
最原「うーん……まぁ、確かに皆気になるところではあるよね」
最原「僕も直接理由を茶柱さんから聞いたわけじゃないんだけど……おおよその検討はついてるよ」
王馬「お!さっすが最原ちゃーん!その推理、聞かせてよ!」
188 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/15(水) 23:26:56.34 ID:cTW8YwBN0
最原「推理って程大げさなことではないんだけどね。これは、茶柱さんから教えてもらったことなんだけど」
最原「茶柱さんと一緒にネオ合気道を立ち上げた『師匠』がいるんだって。しかも、その人は男の人らしいんだ」
天海「へぇ、意外っすね。てっきり男子から身を守るために合気道を始めたのかと思ってたんすけど……」
星「最初から男を嫌ってたんなら……わざわざ男のところに習いにはいかねぇよな」
最原「うん、別に彼女はそういうつもりは無くって……ノリで新興流派を興したらしいからね」
百田「ノ、ノリって……マジかよ……」
最原「茶柱さんは、その師匠のことをとても尊敬している、大切な人だと言ってたよ」
真宮寺「……へぇ。男の人なら誰でも敵、ってわけでも無いんだネ」
最原「おそらくだけど……その尊敬する師匠に何か吹き込まれたんじゃないかな?」
最原「『男は狼だから、決して気を許すな』……みたいなことを、冗談交じりでさ」
真宮寺「それを信じ切ってしまい、心に刻み込んで……今に至る、という訳だネ」
百田「あー。それはありそうだな。アイツ、結構単純そうだし」
王馬「それを百田ちゃんが言うなら、間違い無さそうだね!」
百田「だろ?俺の人を見る目は確かだからな!」
天海「いやぁ、そういう意味じゃないと思うっすけどね」
189 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/15(水) 23:27:45.78 ID:cTW8YwBN0
以上です
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 23:44:51.97 ID:ephW+UcX0
これ意外と茶柱にはいい影響になったりして
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 15:26:03.93 ID:RJb39QXDO
赤松さん、最原くんって茶柱さんと本当に仲良いんだねー
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 18:16:03.47 ID:7j3DUOdDo
茶柱と相性の良い男死って誰なんだろうね?
辛抱強く接しれそうな最原天海か
穢れない純粋さに毒気抜かれそうなゴン太か
(男死じゃなけりゃ)性格的にフィーリングが合いそうな百田とかかな
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 19:46:26.55 ID:gtg5CPr/o
最原は主人公補正なかったら転子とは仲良くなれないだろう。近付くと投げられるから
消極的な最原がわざわざ自分から積極的に行くとは思えない。天海もめんどくさがりそうだし
やっぱりゴン太かね。積極的に仲良くなりに行きかつ投げられないのは
194 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/18(土) 23:10:22.67 ID:UkRM3af30
〜〜〜〜
茶柱「た、確かに師匠から男死は敵だと教わりましたが……あ、アレは冗談だったんですか!?」
赤松「む、昔から素直な子だったんだね、茶柱さん……」
茶柱「むむむ……で、ですが、今更この生き方を変えることは出来ません!師匠、転子はどうしたら……」
白銀「でもさ、そのお師匠さんも男の人……つまり、『男死』なんだよね?それはいいの?」
茶柱「うぐ!?う……う、うううううううううううううう……!」
夢野「自らの思考の矛盾に耐えきれなくなって、オーバーヒートしておるな……」
東条「いずれは覚める夢のようなもの……遅いか早いかの違いよ」
東条「むしろ、理解ある級友達に指摘してもらえたのは幸運ではないかしら」
茶柱「……確かに、ここ才囚学園の男死達はまだまともな人達のようです。それは認めましょう。ですが男死を許すことは出来ません!」
白銀「そんな、もの○け姫みたいなこと言わなくても……」
195 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/18(土) 23:11:12.06 ID:UkRM3af30
最原『まぁ、そういうわけだから……彼女は自覚がないだけで、普通に性的嗜好はノーマルだと思うよ』
星『ふむ……しかし、そういうことなら……厄介かもな』
天海『厄介?それってどういうことっすか?』
星『さっきも言ったとおり、ウチのクラスの女子は全員レベルが高い。だがその一方で、自分の魅力に気付いていないやつも多い』
星『茶柱なんかは、その典型例だろうよ』
王馬『うーん、もっと具体的に言ってくれないとわからないかなー』
星『フン、要はだな……。最原、お前ならわかるんじゃないか?』
最原『え?僕?』
星『お前、茶柱の特訓にたまに付き合ってやってるって話だったよな?だったら――』
星『――アイツに対して、嫌でも女を感じたことがあるんじゃねぇか?』
最原『!?』
茶柱「!?」
赤松「……」
196 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/18(土) 23:12:39.13 ID:UkRM3af30
最原『な、ななな……!?』
王馬『星ちゃーん、最原ちゃん混乱しちゃってるみたいだから、もっとわかりやすく言ってあげてよ!』
星『具体的にはどんな特訓をしてるのかは知らねぇが、組手でもすりゃあ否応なしに体は近づくだろ。密着することだってあるかもしれねぇ』
最原『……それは、まぁ……』
星『そういう時、女の体の柔らかさを……実感させられなかったか?』
最原『……』
天海『確かに、茶柱さんも胸大きいっすもんね』
星『ま、胸に限ったことじゃねぇさ。匂いや肌の滑らかさ……女を意識する要素はいくらでもある』
星『アイツは顔立ちも整ってるし、髪も綺麗で艶がある。あんなお転婆な性格じゃなければ、引く手あまただろうよ』
星『そんな茶柱に一番身近で接してるのがお前なんだ。理解できねぇとは言わせねぇぞ?』
最原『……』
最原『……まぁ、確かにね』
茶柱「んなぁ!?」
赤松「……!」
197 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/18(土) 23:13:19.50 ID:UkRM3af30
最原『……茶柱さんだって、魅力的な女の子なんだ。それだっていうのに……』
最原『本人に自覚がないのか、遠慮なく体を密着させてきたり、あんな短いスカートで激しく動いたり……正直、困るよ』
茶柱「な、なななななななな」
春川「確かに、私も思ってたよ。それ、大丈夫なの?って」
白銀「お、思ってたなら言ってあげればよかったんじゃない?」
春川「本人が気にしてないならいいか、とも思ってたんだよ。まさか自覚なしとはね」
赤松「……」
198 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/18(土) 23:15:54.01 ID:UkRM3af30
王馬『またまたー!本当は嬉しいくせに!』
最原『……それも否定はしないけど』ボソッ
百田『お!言うじゃねーか終一!』ポンポン
真宮寺『ククク……素直になるのはいいことだヨ、最原君。ここには男子しかいないんだからネ』
最原『とは言っても、投げ飛ばされるって代償は伴うけどね……』
王馬『で、やっぱりパンツとかも見ちゃってるわけ?』
最原『……そりゃあ、当然……見えちゃうよね、アレだと』
茶柱「なあああああああああああああ!?」
夢野「転子の語彙力がしんでおるのう……」
天海『茶柱さん、おヘソもだしてるし……案外露出多い格好してますもんね』
星『アイツは、男子を嫌ってる割には……男に対する警戒ってもんが出来てねぇんじゃねぇか、って気がしてな』
星『要は……無防備なんだよ、アイツは。自分が男から『そういう対象』として見られることにな』
199 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/18(土) 23:16:25.32 ID:UkRM3af30
以上です
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/18(土) 23:18:53.74 ID:SRMcIUCs0
無言の赤松さん怖ひ…乙
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/18(土) 23:24:02.44 ID:/nfbQ6Zno
早くアンジーと柔軟体操
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/19(日) 05:21:14.29 ID:egyPoWf80
心なしか星くんさん楽しそう
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/19(日) 07:31:03.65 ID:T9coIF1DO
赤松さんも最原くんと稽古するしかないな
柔道の寝技とか相撲とかの
204 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/20(月) 01:04:45.83 ID:QZhdUzsi0
星『この学園内ならまだいいさ。男子連中も、茶柱を悪いようにはしねぇだろうさ。だが、ここを卒業したあとはどうだ?』
真宮寺『……そういう邪な考えを持った男の毒牙にかかるかもしれない、って言いたいのかなァ?』
天海『まぁ、アレだけの器量良しだから、見ず知らずのチャラ男に口説かれてもおかしくはないっすよね』
王馬『天海ちゃんも見た目は十分チャラいけどね!』
天海『ハハハ……それを言われると参るっすね』
百田『けど、男死にアレだけ噛み付いてる茶柱だぞ?そうそうそんな奴には引っかからねぇだろ』
星『最原の話じゃアイツも普通に女だって話だ。ロマンチックな恋愛に憧れてる面があるかもしれねぇ』
星『そういう隙を突かれると、コロっと落ちちまう女もいるのさ。男嫌いって公言してる奴でもな』
百田『そ、そういうもんなのか……?』
真宮寺『それに、僕が観察した感じだと……最原君と関わる時間が増えてから、茶柱さんの男子への接し方が幾分柔らかくなってきた気がするヨ』
百田『え?マジで?全く変わったようには見えねぇぞ……?』
王馬『さっき人を見る目は確かだって言ったのはどの口だよ百田ちゃーん』
最原『……アレで、柔らかくなってるのか?僕を投げ飛ばす時は全く遠慮してないけど……』
205 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/20(月) 01:07:14.34 ID:QZhdUzsi0
真宮寺『ここを卒業する頃になったら、すっかり角も取れて……普通の女の子になってる可能性も否めないヨ』
真宮寺『そんな時に、大胆な告白を受けたりでもしたら……案外、あっさりと恋に落ちてしまうかもしれないネ』
王馬『ダメ男にひっかかる茶柱ちゃんかー。意外としっくりくるかもね!』
真宮寺『僕はそんな茶柱さんは見たくないネ』
天海『そりゃあ、誰も見たくないと思うっすよ』
星『……いっそのこと』チラッ
最原『ん?』
星『アイツの性格を、アイツの魅力をちゃんと理解して、そしてアイツ自身からも信頼されてるやつが――』
星『――アイツをものにしちまえばいいんじゃねぇか、と思ってな』
最原『そりゃあ、それが一番だとは思うけど……』
最原『でもそれは、そんな都合のいい人がいたら、の話だよね?』
星『……ああ、そうだな』
206 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/20(月) 01:09:06.27 ID:QZhdUzsi0
赤松「……」
茶柱「……あれ?転子は一体……?」
白銀「大丈夫?一瞬茫然自失な感じになってたけど」
茶柱「……言われてみれば、確かに最原さんに対して無警戒過ぎたかもしれません」
茶柱「最原さん程度の男死であれば、いくらでも投げ飛ばせると……全く歯牙にもかけていませんでした」
茶柱「夢野さんや他の女子に対して、男死が危害を加えないよう常に目を光らせていたつもりでしたが……自分のことは何も考えていなかったかも……」
春川「実際、今まではそれで問題なかったのかもしれないけど、今後はもう少し自分に意識を向けるべきだね」
春川「茶柱よりも強くて、そういう不埒な考えを持ってるやつだっているかもしれないんだからさ」
夢野「強い男子が皆、ゴン太みたいに紳士なわけではないからのう」
207 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/20(月) 01:10:26.03 ID:QZhdUzsi0
茶柱「はっ!?もしかして、最原さんが転子の特訓に付き合ってくれてたのは、そういったいかがわしい理由だったのでしょうか!?」
赤松「そ、それは違うよ!最原君は確かにムッツリスケベかもしれないけど、そんなことのためだけに茶柱さんに付き合ったわけじゃないって!」
茶柱「は、はい!ス、スミマセン……」
赤松「あっ……ううん、こっちこそゴメンね、大声出しちゃって」
赤松「けど、最原君が茶柱さんを信じてくれたみたいに……茶柱さんも、最原君のこと信じてあげて……?」
茶柱「……まぁ、なんだかんだ言っても最原さんには恩がありますし」
茶柱「さっきの話の内容も、不問……というわけにはいきませんが、投げ飛ばし訓練増量ということで勘弁してあげましょう!」
赤松「そ、それも駄目だって!……むしろ、少し最原君と距離を置いたほうがいいんじゃないかな?またエッチな目で見られちゃうかも知れないし」
茶柱「で、ですが……ネオ合気道は定期的に男死を投げ飛ばさないと、技のキレが落ちてしまうので……」
東条「それはまた迷惑な流派ね……」
208 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/20(月) 01:12:29.70 ID:QZhdUzsi0
王馬『さっきの話を聞いてて思ったんだけど……最原ちゃんって、草食系の癖に結構女子皆と仲良いよね?』
最原『え?』
王馬『茶柱ちゃんみたいな、あからさまに男子嫌いオーラ出してるような子とも積極的に関わってるし、なんかキャラと違うなーって』
最原『うーん……言われてみれば、そうかもしれないね』
王馬『もしかして、案外女慣れしてたりする?中学時代はモテモテだったりとか?』
赤松「……!」
入間「な、なんだぁ?今度はダサい原の話題に切り替えるのか?」
白銀「変だね……てっきり女子を1人づつ標的にしていくのかと思ってたのに」
春川(いや、ちゃんと……女子が標的になってるよ)
赤松「……」
最原『ははは……そうだったら良かったんだけどね。実際は、全くそんなこと無かったよ。むしろ引っ込み思案気味だったしね』
天海『じゃあどうして、ここではそんな積極的になったんすかね?』
最原『そうだね、色々理由はあると思うけど……』
最原『一番はやっぱり……赤松さんのおかげかな?』
赤松「!」
209 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/20(月) 01:12:58.34 ID:QZhdUzsi0
以上です
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/20(月) 01:40:18.10 ID:bkmoIoiiO
王馬の話の持って行き方が本当に見事だ
211 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/22(水) 00:18:13.40 ID:Bn1tnxrx0
天海『赤松さん?そういえば入学直後は、赤松さんと最原君が一番最初に仲良くなった感じだったっすね』
最原『うん。皆にも話したと思うけど、僕はその頃色々悩んでて、本当は才囚学園に入学するかどうかも迷ってたんだ』
最原『人を傷つけてしまうような才能が、本当に超高校級に相応しいのか、なんて。今思えば些細なことだったのかもしれないけど』
最原『それでも、その時の僕は……人の目が気になって仕方なくなるくらい、思い詰めてたんだ』
真宮寺『そんな時に出会ったのが……赤松さん、って訳だネ』
最原『うん。……彼女は、そんな僕のことを肯定してくれたんだ』
最原『それから、2人で一緒に行動するようになって……皆と仲良くなったのも、それくらいの時期だね』
百田『そういえば、お前たち最初は2人で、クラスの奴ら一人ひとりとコンタクト取ってたよな?』
最原『そうだね。僕がクラスの皆と仲良くなれたのも、赤松さんのおかげだよ』
最原『僕1人だけじゃ、正直そこまで行動に移せたか自信ないな……』
真宮寺『ククク……このクラス、初見じゃ話しかけづらい人が多いからネ』
星『フッ、全くだ』
王馬『それ、自虐かな?自覚あるなら改めようとか思わないの?特に真宮寺ちゃん』
真宮寺『悪いけどそれは拒否させて貰うヨ。この格好は僕のアイデンティティだからネ』
212 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/22(水) 00:21:06.56 ID:Bn1tnxrx0
天海『才囚学園が突出した個性の持ち主の集まりだとは聞いてたけど……ここまでとは思ってなかったっすね』
百田『ああ……俺も正直ビビったぜ』
王馬『百田ちゃんのビビリは別の意味でしょ。それでそれで?最原ちゃんは赤松ちゃんと出会ったことで、今までの自分から変わるきっかけを得たわけだ』
最原『うん、そういうことになるのかな。それで、僕もいつまでも赤松さん頼りじゃいけないと思って』
最原『赤松さんがいないときでも、積極的にクラスの皆と交流するようになったんだ』
百田『終一が俺の助手になったのは、そんくらいの時だな!』
最原『うん。話を聞いたり、相談に乗ったりしているうちに、皆ともだんだん打ち解けてきて……』
星『そうして、便利屋最原が誕生してしまったわけだな』
最原『ははは……まぁ、僕としては悪い気はしてないけどね』
王馬『なるほどなるほど!よーくわかったよ!つまり……』
王馬『最原ちゃんにとって、赤松ちゃんは……大切な人、ってわけだね?』
213 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/22(水) 00:22:37.54 ID:Bn1tnxrx0
以上です
214 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/25(土) 03:35:21.03 ID:cVZFhIaH0
赤松「……」
茶柱「こ、これは……果たして転子達が聞いていい内容なのでしょうか……?」
東条「……私達自身で選んだことよ。彼らがどんな内容を話そうが、私たちは彼らと普段通りに接しなければならないの」
東条「それは当然、赤松さんも理解しているわね?」
赤松「う、うん……」
春川「……相変わらず、話題のチョイスが悪質だね、王馬の奴」
アンジー「アンジーは気になるな。終一が楓のこと、どう思ってるのか」
白銀「でも、男子同士だとしても、全て包み隠さず話すってわけでもないよね?」
夢野「そこら辺は、王馬が上手く聞き出すのではないか?」
入間「あのムッツリスケベでドMの最原が素直に話すと思うのか?」
赤松「今ドMは関係ないよね?」
白銀(あ、否定はしてあげないんだ)
215 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/25(土) 03:37:20.50 ID:cVZFhIaH0
最原『た、大切な人、って……た、確かに大切な友人であることは否定はしないけど』
真宮寺『……でも、王馬君が聞いているのは、そういうことじゃないよネ?』
王馬『へへっ。流石に最原ちゃんでも、俺が言いたいことはわかるよね?』
最原『……それは……』
百田『ん?どういうことだ?』
天海『まぁ、正直口出すのも野暮かと思って今までは突っ込まなかったっすけど……この際だから聞いていいっすかね?』
天海『最原君は……赤松さんのことどう思ってるんすか?』
最原『……』
星『やれやれ……つついちまうのか、それを』
真宮寺『でも、まァ……皆気になっていることではあるよネ』
百田『え!?そうなのか、終一?』
最原『……赤松さんとは、別に……そういう関係じゃないよ』
赤松「……」
216 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/25(土) 03:39:29.09 ID:cVZFhIaH0
王馬『もう、分かってないな〜最原ちゃんは。天海ちゃんは関係がどうのこうのじゃなくって、どう思ってるか、って聞いてるんだよ!』
最原『どう、って聞かれても……。赤松さんはその……大切な……友達、だから……』
天海『……』
天海『……じゃあ、俺が赤松さんを狙ってもいいんすかね?』
最原『へ?』
赤松「!?」
星『お、おい天海、そいつは――』
王馬『しっ!静かに、星ちゃん』
真宮寺『……』
天海『赤松さんは、間違いなく魅力的な女の子っすよ。しかも、今現在が完成形じゃなく、磨けば更に輝くダイヤの原石っす』
天海『俺なら、彼女の持つ魅力を更に引き出せる自信はありますよ』
春川「これは……」
入間「や、ヤリチンチャラ男がついに本性を表しやがったな!お、俺様達皆食われちまうんだ……!」
茶柱「そ、そんな訳ありません!ですが万が一と言うこともありますし、ここはやはり先制攻撃で天海さんを仕留めるのが……」ブツブツ
東条(……さて、最原君。あなたはどうするのかしら?)
217 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/25(土) 03:40:19.02 ID:cVZFhIaH0
最原『な、な……!?』
天海『星君も言ってましたけど、化粧一つとっても女性の印象って変わるもんっすよ。自分は妹がいたんでそういうことに理解はあるつもりっす』
天海『それに、俺はネイルアートにはちょっと自信があるんすよ。前赤松さんにしてあげた時は喜んでくれたっすよ』
天海『だからいっそ、彼女を俺のモノに――』
最原『そ、それは駄目だよ!!』
王馬『……』
真宮寺『……』
百田『……』
星『……』
天海『……ふっ』
最原『あっ』
218 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/25(土) 03:41:00.75 ID:cVZFhIaH0
以上です
219 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/26(日) 02:15:32.68 ID:fLCcjGvc0
百田『終一!お前も言うようになったじゃねぇか!』
星『……ここまで必死な最原は初めて見たかも知れねぇな』
真宮寺『ククク……良いものを見せてもらったヨ』
天海『いやぁ……俺も当て馬になった甲斐があったってもんっすよ』
王馬『みんなーー!聞いてたーー!?最原ちゃんが、駄目だってーーー!!』
最原『ちょ、ちょっと王馬君、やめてよ!?他の皆にも聞こえちゃうって!』
星『心配すんな。ここは地下なんだ。階段から聞き耳でも立ててねー限り上の連中には聞こえやしねぇよ』
百田『AVルームには誰も居ないことは確認してるしな。多少大声出しても問題なしだ!』
最原『だ、だからって……』
王馬『大丈夫だって!ここで話した内容は、絶対に誰にも言わないからさ!』
最原『うう……』
220 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/26(日) 02:16:21.35 ID:fLCcjGvc0
真宮寺『僕としては、赤松さんの魅力については大いに語り明かしたいところではあったんだけど……』
真宮寺『今回は、やめておくヨ。最原君に嫌われたくはないからネ。ククク……』
王馬『そうだね!最原ちゃんの必死さに免じて、赤松ちゃんの話はここまでにしておこっか!』
天海『あ、念のため言っておくっすけど、さっきのは本気じゃないっすからね?赤松さんが魅力的なのは本音ですけど……』
天海『俺も、人に偉そうに語れるほど……女性経験はないんで……』
星『おいおい、それこそ本気じゃないんだろ?ありゃあ、既に何人か女を泣かせてる男の風格だったぜ』
天海『ははは……勘弁してくださいよ』
天海『……ただ、今はそうでも……今後はどうなるかわかんないっすからね?最原君も、なるべく早く覚悟決めたほうが良いんじゃないっすかね』
最原『……』
221 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/26(日) 02:18:04.11 ID:fLCcjGvc0
赤松「……うぅ……」カアア
入間「……ケッ」
白銀「ふ、ふふふふ……見せつけてくれやがって……リア充共めっ……!」
アンジー「ふーん……」
春川「赤松、顔真っ赤だよ。……最原も同じくらい赤くなってるけど」
東条「良かったわね、赤松さん。最原君も、貴女のことを憎からず思っているみたいよ」
赤松「へ!?そ、そそ、そうかな……?って、『も』って何!?」
夢野「流石に、ウチでもわかるぞ、赤松よ……」
茶柱「こ、このままでは赤松さんが性欲の権化である最原さんの毒牙に……!」
茶柱「し、しかし……人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られてなんとやらと言いますし……うぅ、転子はどうすればいいのでしょう……!?」
赤松「こ、恋路!?ちょ、ちょっと茶柱さん!最原君が言いたいのは、そういうことじゃないから!……多分」
東条「では、貴女はどうなのかしら?」
赤松「そ、それは……」
東条「……早く決断をした方が良いのは、貴女も同じことよ、赤松さん」
赤松「へ?」
東条「彼に好意を抱いているのは……貴女だけではないかもしれないわよ」
赤松「……」
222 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/26(日) 02:23:11.70 ID:fLCcjGvc0
夢野「しかし、意外に冷静じゃのう、アンジー。てっきりお主は最原を……」
アンジー「んー?終一はアンジーのお婿さんになるんだよ?」
夢野「んあ!?」
アンジー「終一も楓も、まだあの感じだと、今すぐどうこうしようってワケじゃ無さそうだし」
アンジー「それに、アンジーは終一と『約束』してるからね。焦る必要なんてないんだよー」
夢野「約束……?」
白銀「ねぇ、入間さん?入間さんはいいの?最原君、赤松さんに気があるみたいだけど」
入間「お、俺様は別に……あんな童貞丸出しのフニャチン最原なんかに興味はねーし……」
入間「それに、最悪俺様は愛人……いや、肉便器でも全然問題ねーからな!むしろ望むところってやつだ!」
白銀「うーん……入間さんはもっと自分を大切にしてあげたほうが良いと思うなぁ」
百田『しかし、終一もいつの間にかちゃんと青春してたんだな……ボスであるこの俺を差し置いて』
百田『喜ばしいことではあるが……寂しくもあるな』
最原『そ、そんな大げさな……』
王馬『なーに言ってんの百田ちゃん!そういう百田ちゃんの方こそ――』
王馬『春川ちゃんとの仲は……どうなってるのさ?』
223 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/26(日) 02:24:41.45 ID:fLCcjGvc0
以上です
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 02:38:11.15 ID:BhYo88se0
王馬に待つは安楽の死か、辛苦の死か…
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 03:32:04.66 ID:3LkP/8uFo
女子も盗み聞きの負い目がある以上は、王馬にどうこう言うわけにもいかなさそうだしなあ
226 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/27(月) 00:44:39.66 ID:dCsnYE6g0
春川「……チッ。いずれ来るだろうとは思ってたけどね」
茶柱「は、春川さん……」
春川「……そんな不安そうな顔しないで。大丈夫、自分の撒いた種だから……何言われようがちゃんと受け止めるよ」
百田『ん?ハルマキか?なんでそこでハルマキが出てくるんだよ?』
王馬『え?だって、百田ちゃんと春川ちゃん、よく一緒にいるでしょ?』
百田『おう!ハルマキも終一と同じく、俺の助手だからな!ボスと行動を共にするのは当然だろ?』
王馬『うーん、百田ちゃんに期待した俺がバカだったかなー』
百田『何だよその言い草!?』
春川「……」
入間「数秒で死にそうな顔になってるじゃねーか……」
白銀「百田君に甘酸っぱい話を期待しちゃ駄目ってことだね……」
227 :
◆nd9x4dt9shCh
[saga]:2017/11/27(月) 00:47:03.00 ID:dCsnYE6g0
天海『そういえば2人は、どういうきっかけで仲良くなったんすか?見た目だけで言ったら割りと納得できる組み合わせだとは思うんすけど……』
真宮寺『昔の春川さんは、積極的に他人と交流するような人じゃなかったからネ』
星『まぁおそらく……百田の方からちょっかいかけたんだろ?』
最原『ちょっかいって……もう少し言い方ってものが』
百田『まぁ、そう間違ってもいないけどな。アイツが中々クラスに溶け込めてないみたいだったから……俺がトレーニングに誘ったんだ』
天海『トレーニングってあの……最原君も一緒にやってるアレっすよね?半ば強引に付き合わされたっていう』
最原『……まぁ、そうだね』
百田『最初はものすげぇ目で睨まれたり、暴言言われたりもしたが……俺が諦めず何度も誘っているうちに、渋々参加してくれるようになって』
百田『今じゃ、俺がサボろうとすると無理やり引っ張り出そうとするくらいになったからな!』
王馬『自分から誘っておいてサボるのはどうかと思うけどね』
真宮寺『でも、確かに百田君と一緒にいるようになってから……徐々に彼女もクラスに馴染んでいったよネ』
星『若干強引なところもあるが、今じゃ女子たちのまとめ役もやったり、頼もしい奴になったな』
最原『うん、誰が相手でも物怖じせずに発言してくれるし……僕も、助けられることが多いよ』
天海『そういう意味じゃ、百田君のおかげって部分もあるっすよね』
百田『いいや、それはアイツ自身の力だ。俺はそのアシストをしたにすぎねーよ』
百田『なんたって……俺はアイツのボスだからな!』
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