女騎士「くっ……殺せっ!」悟空「なに言ってんだおめぇ。」

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166 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 17:55:58.96 ID:obl/bZvKO
領主公「…。ソンゴクウくん。君のご家族はいるのかね?」

デキタゾ

悟空「サンキュー!」

悟空「家族か。へへっ。いんぞ」

悟空「何日もけぇーってねぇから、きっと怒られちまうけどな」ハハハハ

領主公「厳しい母君のようだな」

悟空「かーちゃん?まぁかーちゃんだけどよ」

領主公「?」

領主公「ともかく親の心子知らずとはまさにこの事かと思ってね」
167 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 17:56:55.22 ID:obl/bZvKO
悟空「チチもそんなこと言ってたけ」

悟空「オラは悟飯には伸び伸び育って欲しかったんだが、今思うとチチのキョウイクネッシンってーのかなぁ、案外悪くねかったんだと思うぞ」

領主公「そうであろう。そうであろう。わしも娘には結果的に幸せになって欲しいのだ」

悟空「そだな。オラ途中死んじまって余計に苦労かけちまってたし」ンハハハハ

領主公「ハハハハ?」

悟空「お互い苦労してんだな!まっ!いつかわかってくれっぞ!」

領主公「そうねが……まて」
168 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 17:57:52.66 ID:obl/bZvKO
悟空「ん?」

領主公「……君のご家族…いや君がご家族か?」

悟空「いみわかんねぇーぞ」

領主公「すまん…」ナンダ コノ イワカン

領主公「失礼だが君の母君は御健在であろうか」

悟空「生きてるかっちゅーことけ?それならオラには、とーちゃんもかーちゃんもいねぇぞ。」

悟空「死んじまったけど、じいちゃんにオラ拾われて育ててもらったんだ」

領主公「!……悪いことを聞いてしまったようだ……すまなかった」

悟空「別に気にしてねぇーなぁ。もう昔の事だしな。じいちゃんの思い出は今でも覚えてるし」
169 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 17:58:44.12 ID:obl/bZvKO
領主公「そうか。するとキミの言うかーちゃんというのは…その…もしかして、奥方……か?」

悟空「おぉ。チチって名前ェでよ。おっかねぇーけど、料理がめちゃんこうめぇんだ!」

悟空「早く帰らねぇと飯に抜きにされちまう」アセアセ

領主公「キミは随分と若く見えるようだが、ハハハ」

領主公「若夫婦であったか!」
170 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:00:36.07 ID:obl/bZvKO
悟空「若ぇってのはよく言われけどよぉ、オラ実際」ゴニョゴニョ

領主公「はっ!?えっ!?ハハハハ!」

領主公「冗談がうまいな」

悟空「嘘じゃねーって。まぁオラ気にしねぇーけどな」ンハハハハ

領主公「(わしとほぼ同じではないか……)」

領主公「…奥方がいるのなら…その子供はいるのかね」

悟空「おう。息子が二人な。悟飯と悟天ってんだ。悟飯はしっかりしてんだけどよぉ、悟天の方がちゃらんぽらんしってからなぁ」

悟空「あいつ修行さぼってトランクスと遊んでばっかしてんじゃねかぁな」

領主公「ふ、二人もいるのか」
171 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:01:51.28 ID:obl/bZvKO
悟空「もうすぐ悟飯のとこに子供が産まれるってんでチチのやつ張り切っててな、いやぁ実はオラも楽しみでよぉ」

領主公「……」

領主公「そ、それは早く帰ってあげなきゃ…な」

悟空「んだな!これサンキューな!」

悟空「そだ、オラから言えんのは娘もそういう年頃だから、一歩離れて見るといいんじゃねぇーかな」

領主公「あぁ、ありがとう…ございます」
172 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:02:19.10 ID:obl/bZvKO
………
……

領主公「……孫。羨ましいイイイイ!」

……
………
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/18(水) 18:06:19.10 ID:vQS9mZfg0
そんなに孫の顔が見たいのか
174 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:06:57.93 ID:obl/bZvKO
客室 IN

ベット ダイブ

悟空「明日には王都ってところかぁ。この紙持っていきゃいいんかな」

トントントン

女騎士私服「ソンゴクウ。良いか?」

悟空「いいぞぉ」

ガチャリ

女騎士私服「寝る前ですまない」

悟空「でぇーじょぶだぞ」

女騎士私服「明日のことなのだが、やはり私が王都迄案内することになった」

悟空「おめぇとーちゃんから止められてなかったか?」

女騎士私服「それについては問題ない。私の意思は私のだ」

悟空「オラは別どっちでもいいけどよ」
175 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:08:12.47 ID:obl/bZvKO
悟空「とーちゃん心配してんじゃねーか?」

女騎士私服「父上…いや、あの人のことはいいんだ」

悟空「……」

女騎士私服「……」

悟空「まっよろしく頼むわ!」ニッ

女騎士私服「あぁ!任せよ!」

女騎士私服「そうそう明日私は先に出ているからな。この屋敷を北に進んだところにある湖で待っている」

悟空「一緒に行くんじゃねーんか?」

女騎士私服「所用だ。所用だから誰にも言わなくていい。皆にはすでに伝えてあるからな。絶対、私のことは話さなくてもいいからなっ!絶対だぞっ!」

悟空「お、おう」

女騎士私服「ふむ。それだけだ!」

ガチャ
バタン

悟空「変な奴だなぁ」
176 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:08:44.74 ID:obl/bZvKO
ガチャ

悟空「!?」

女騎士私服「お休み!!」

悟空「お、おう、お休み!」

ガチャ
バタン タッタッタッタッ
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 18:09:21.57 ID:c0earQre0
馬鹿な悟空が親としてまともな事を言っただと!?
178 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:10:23.77 ID:obl/bZvKO
〜〜
明朝
邸宅門

侍女「さびしくなります」ウッ ウッ

メイド長「ほれ、泣くんじゃないよ!」

侍女「だっで…あ、あんなごめいわぐを」ヒック

悟空「ハハハッ!」

料理長「いつでも来いよ!腕によりをかけて振るうからよ」

悟空「ごっそぉさんだったぞぉ!」

料理人「はいソンゴクウさん!道中にでも食べてください!」

悟空「サンキュー!!」
179 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:11:19.76 ID:obl/bZvKO
執事「はて?案内の者が来ませんなぁ」

悟空「?」

私兵「王都から来るんですよね?」

執事「その手筈ですな」

私兵「見てきましょうか?」

執事「二度手間になりますゆえ、ソンゴクウさんはここから少し行った先にある湖でお待ちいただいても宜しいでしょうか」

悟空「かまわねぇーけど?」

領主公「王都についたら、衛兵に昨日渡した紹介状を見せるが良い」

悟空「りょーかい」

侍女「……お嬢様来ないですねぇ…」

悟空「?」

領主公「そっとしておいてやれ」
180 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:12:20.87 ID:obl/bZvKO
侍女「で、ですが!」

私兵「別れが辛いんですよ!ねっ!ソンゴクウさん!」ウィンクウィンク

悟空「?でも、あいつならよぉ」

領主公「やめたまえ……不毛な話だ…」ワケシリ ウンウン

領主公「さぁ!引き止めては悪い、魔の力が強まるから暗くなる前に出立したほうがいいぞ」

侍女「ソンゴクウさーん!またいらしてくださいね!!」

執事・メイド長「お達者で!」

料理長・料理人・私兵達「さよならぁ!」

領主公「……」スッ フリフリ

悟空「ありがとうよっ!!」
181 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:13:37.98 ID:obl/bZvKO
〜〜
街道

悟空「へへっいい奴らだったな」

テクテクテクテク

悟空「こうして見るとオラのとこと、てぇ〜して違わなねぇ」

テクテクテクテク

……
182 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:14:37.38 ID:obl/bZvKO
悟空「おっ、あそこけ」

ヒトカゲ

悟空「オッス!」

女騎士旅装「来たか」

悟空「な、なんだその荷物」

女騎士旅装「何を驚く。これくらい普通だぞ」

悟空「ひぇ〜パンパンじゃねーか」

女騎士旅装「屋敷から王都まで2日はかかるからな」

女騎士旅装「(馬には逃げられてしまった……)」

モノカゲ

正規案内者「!!」ウンムーウンムー

女騎士旅装「(しばらくすれば外れる魔導の蔓だ。許してくれ)」チラッ

悟空「けっこう歩くんか?」

女騎士旅装「そうなるかな。だが何、心配無用だ。邸宅から王都までの道は整備されている」

女騎士旅装「途中、領地内の宿に泊まることになるだろう」

悟空「おっし。そんじゃ行くとすっか」
183 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:16:02.29 ID:obl/bZvKO
………
……

悟空「おっ?ありゃなんだ?」

女騎士旅装「アレはクレイジーモンキーピッグバードと言う」

悟空「牛にしかみえねぇーぞ」
184 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:16:52.84 ID:obl/bZvKO
………
……

悟空「おっ?なんだあの丸っこいの!?卵に足生えてんぞ!」

女騎士旅装「岩竜の子だな。足だけ先に出して大きくなる。あの殻が割れる頃は一人前ということだ」

悟空「へぇーあんな小せえのに修行してんかぁ」
185 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:17:43.59 ID:obl/bZvKO
アーダコーダゴーデアーダ

通りすがりの農夫婦「あら新婚さん?フフッ仲がいいのね」

女騎士旅装「な、ば、ちが」

悟空「お?ちげぇーぞぉ」

女騎士旅装「そ、そうだ!私はこ、こやつの道案内をだな」

通りすがりの農夫婦「ありゃ、こりゃすまんこった」
186 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:18:24.49 ID:obl/bZvKO
………
……

女騎士旅装「フフッ」

悟空「なんでぇ?」

女騎士旅装「いや、なんでも」フ、フフフフ

ザックザッグザック
187 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:18:55.76 ID:obl/bZvKO
………
……

女騎士旅装「丁度よい場所があるから、そこでお昼にしよう」
188 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:19:37.82 ID:obl/bZvKO
昼 丘の上

女騎士旅装「あ、あれぇ?」ゴソゴソゴソ

悟空「オラはこれ貰っちまったからな」ガサガサガサ

悟空「ひょ〜、んまそぉ〜!」

悟空「おめぇは食わねぇんか?」ハムハム

女騎士旅装「(無いぞ!私のお弁当……入れ忘れてしまったのか!くっ……)」

女騎士旅装「……」ジッ

悟空「んー!」ハムハム

女騎士旅装「」グゥゥゥ

悟空「んー?どうしたんだよ?まさかおめぇ飯ねぇーか!」

女騎士旅装「くっ!私としたことがっ!」グッウウウウ

女騎士旅装「(3時くらいから作っておいたのに!)」
189 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:20:40.29 ID:obl/bZvKO
悟空「しょーがねぇーやつだなぁ」アキレ

悟空「オラ取ってくっからよ。家にあんのけ?」ヨッコイセッ

女騎士旅装「そのはずだが……いやいや!待て今から引き返したら宿場まで時間を過ぎすぎてしまうぞ」

女騎士旅装「な、なぁに別に食べずとも――」クウウッ
190 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:21:37.56 ID:obl/bZvKO
悟空「オラが逆に気になっぞぉ。ちょっこらいってくる」フワァ

女騎士旅装「ほ、本当にい……」アゼン

スゥーーーーー

女騎士旅装「と、飛んで…えっ…エエェェェェェェ!!!」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 18:21:44.46 ID:wl79DKFb0
悟空は普通に移動だけでも音速というか光速行けるからなぁwwww
192 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:22:48.25 ID:obl/bZvKO
〜〜

邸宅

領主公「ハァ……まさか家出するなんて……ハァァァァ……」

執事「案内人が言うには既に経っていますし、やはり王都へ向かったのでしょう」

領主公「そうか……それしかないよなぁ」

トントントン

領主公「こんな時に誰だ…」

領主公「入れ」

侍女「だ、旦那様ソンゴクウさんがいらしてます」

領主公「なに?」

領主公「(引き返してきたのか?なぜ?)」

領主公「そうか!なるほど。娘を説得してくれたのだな!」

バッタッタッタッタッ
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/18(水) 18:23:40.27 ID:vQS9mZfg0
数分で地球一周できるよな
194 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:24:04.83 ID:obl/bZvKO
侍女「あっ!旦那様っ!」

執事「どうしたのだね」

侍女「ソンゴクウさんはお一人でしたのです…」
195 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:26:09.77 ID:obl/bZvKO
〜〜
邸宅門

メイド長「これだよきっと。全く……」

悟空「サンキューな」

料理長「しかしわざわざご苦労な奴だなぁ」

ワイワイワイ

タッタッタッタッ

領主公「ソンゴクウ!」

キョロキョロ

悟空「いよぉ」

領主公「……そ、それで?」

悟空「ん?あぁオラこれ取りに来ただけだ」

ジュウバコ ヨンダンヅツミ

領主公「?」

悟空「なんか弁当忘れちまったみてぇーでな、流石にオラも横で見られてっと食いづれぇからよ」ハハ
196 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:27:16.01 ID:obl/bZvKO

領主公「き、キミは誰かと一緒なのかい?それはもしかして娘かね?」

キョロキョロ ドコダ

悟空「おぉ。そだぞ。丘のとこだっけかな。そこにいんぞ」

領主公「一緒に引き返してきてないだと!?」

領主公「なんてことだ……そのような場所に一人で……」

領主公「こっからまた戻るのでは倍かかるではないか!」

領主公「キミはそれでも紳士かね!」

悟空「?すぐに持ってけばいいんだろ何をそんな慌ててんだぁ」

領主公「いやだってキミ!」
197 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:28:44.31 ID:obl/bZvKO

悟空「そいじゃオラいくとすんぞ。じゃーな!」フワッ

料理長「お、おう!なんだかわかんねぇーがまたな!」

メイド長「長生きはするもんだねぇ」

領主公「……」アゼン

ビューーーン

………
……

領主公「…」ユビサシ

メイド長「あたしらはソンゴクウが戻ってきた時に同じ事しましたからね」

料理長「あの食いっぷりですぁ、俺は何かすげぇー奴だと思ってましたよ」

領主公「(娘はトンデモない奴に関わってしまったようだな)」
198 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:30:01.66 ID:obl/bZvKO
……
………

丘の上

フワッ
悟空「待たせたかぁ」

女騎士旅装「いや……あっという間な気がする」

悟空「そか。ほらよっ!オラじゃわかんねぇーからメイド長に探してもらったぞ」

女騎士旅装「それはお手数を……」

悟空「気にすなって!それじゃ昼飯再開すんぞ」イッタダッキマース

女騎士旅装「いったい空を飛ぶなんて何と言う魔術だ……靴に魔導が?いや感じがしない…」

悟空「ぶつぶついってねぇーで食えよなぁ」

女騎士旅装「う、うん…」ハッ
199 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:31:19.06 ID:obl/bZvKO
女騎士旅装「(そうだお弁当。忘れた時は絶望したが早起きしてなんとか形にしたのだ)」

ゴソゴソゴソ

女騎士旅装「あ、あーたいへだーおべんとーつ、作り過ぎちゃったなぁーどーしよー」

悟空「」ハムハムハム

女騎士旅装「……」チラッ

女騎士旅装「ゴホン」

悟空「んー?」
200 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:32:50.59 ID:obl/bZvKO
女騎士旅装「ソ、ソンゴクウ。良ければその、手伝ってくれないだろうか」

ヨンダンベントウ ススッ

悟空「くれんのか?」モグモグ

悟空「おめぇが良いってんならオラ喜んでいただくぞぉ」

ヒョイパクヒョイパク

女騎士旅装「(わ、私にこれほどの勇気があるとはっ!)」ハワワワ

女騎士旅装「どどどどど…どうかな味の方は…」

悟空「なかなかいけっぞ!」モシャバリバリ

悟空「!」

女騎士旅装「ほ、ほんとか!」パァァ
201 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:33:47.90 ID:obl/bZvKO
悟空「おっ?こいつぁ」

女騎士旅装「そのエビはなかなかの上出来だぞ!」ワクワク

悟空「んめぇーな!チチのやつが作った味に少し似てんぞっ!」バリモシャモシャ

女騎士旅装「う、うまいか!そうかそうか!チチさんとやらと似て……」

スッーーー
202 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:35:16.19 ID:obl/bZvKO
女騎士旅装「……」マガオ

悟空「おぉ、ちっとばかしちげぇー気がするがな」ヒョイパクヒョイパク

女騎士旅装「ソウ言えばイツだっタかチチがどうこう言っテイタな」

女騎士旅装「ソンゴクウ……チチさんとはドコノダレサマでしょうか」

悟空「チチか?チチはオラの嫁だぞ」ヒョイパクヒョイパクモシャシャ

女騎士旅装「」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/18(水) 18:36:15.89 ID:vQS9mZfg0
言ったなついに
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 18:38:07.48 ID:wl79DKFb0
衝撃過ぎてまた気絶しそうだwwww
205 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:38:20.90 ID:obl/bZvKO

ナレーション「王都へ向けて出発した悟空と女騎士。道中なかなかウキウキだったのも妙な空気に。この天気ははたして晴れるのであろうか。そしてドラゴンボールの行方は」
206 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 18:43:03.57 ID:obl/bZvKO

オッス オラ悟空!

ついに王都へ向けて出発になったぞ。
なぁ女騎士このもらった紙切れをみせればいいんだろ?

ありゃ女騎士おめぇどうしちまったんだ?
イィ!?おめぇから邪悪な気をかんじっぞ!
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 18:53:33.81 ID:VwtRZ3fzo
乙乙

よく考えたらチチのスペック(生まれ)も相当なもんだったな
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 18:54:01.18 ID:wl79DKFb0

>>171を見るとまだパンが生まれていないから42〜43歳ぽい
逆にほぼ同じだという領主公に驚いた。もっと上のイメージだったし……
209 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 20:52:58.14 ID:KSp903GqO
読んでくれてありがとう
今日はまだうっぷできそうです
210 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:12:53.65 ID:KSp903GqO
女騎士旅装「」ボォー

悟空「ハハハ。早くしねぇーとオラが全部食っちまうぞ」ナンテナ

女騎士旅装「あぁ。食べてもいいぞ」マガオ

悟空「じょ、じょーだんだってば!」アセアセ

女騎士旅装「私は少し歩いてくるよ」マガオ

悟空「おう?」
211 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:13:38.24 ID:KSp903GqO
………
……

女騎士「(なんだろうか。ポッカリと穴が空いた気持ちだ)」

テクテクテクテク

女騎士「(私は何をやっているのだろうか)」

女騎士「(除隊を止めるために着いてきたはずだろ?)」

女騎士「(朝早く起きて私は何をウキウキしていたのだ)」

女騎士「(人生の分岐点だというのに)」

テクテクテクテク
212 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:15:58.83 ID:KSp903GqO
ガサガサガサガザ

嫉妬の蛇女「みーつけたぁー」シャーー

女騎士「!?」

嫉妬の蛇女「あら嫌だ。なぁに貴女みっともない邪な、き・も・ち。」

嫉妬の蛇女「そーいうの大好きよぉん」オーッホッホッホッ


女騎士「な!?き、きさまっ!!」スカッ

女騎士「(しまった!剣を置いてきてしまった!)」

嫉妬の蛇女「おいしそうな感情ねぇ!頂きましょうか!」

シャーーーー

女騎士「う、うわーーー!」
213 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:16:37.23 ID:KSp903GqO
……
………

悟空「よぉ。でーじょぶか?」

女騎士魔「あぁ大丈夫だ。王都へ行くとしよう」

タッタッタッタッ

悟空「あっおい!荷物荷物!」
214 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:17:49.42 ID:KSp903GqO
〜〜
街道 午後

悟空「おっ?ありゃなんてーんだ?」

女騎士魔「知らぬ」

………
……
215 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:18:53.96 ID:KSp903GqO
悟空「ハハハハ見ろよあれっ!」

女騎士魔「……」

………
……
216 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:20:01.29 ID:KSp903GqO

子供ら「ワーイワーイ」キャキャ

子供「こんにちはぁー」ペコリ

女騎士魔「邪魔だ!どけっ!」バシッ

悟空「あっ!おい!」

子供「!?う、うえええええええん」

女騎士魔「……」キッ

タッタッタッタッ

悟空「でぇーじょぶか?」ヨット

………
……
217 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:20:57.97 ID:KSp903GqO
悟空「なぁ、さっきからどーしちまったんだよ?」

女騎士魔「何か問題でもあるのか」マガオ

悟空「なんか雰囲気ちがくねぇーか?」

女騎士魔「……」

タッタッタッタッ

悟空「…めぇーったな」ポリポリ

無言の道中

女騎士魔「……」

悟空「……」
218 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:22:05.59 ID:KSp903GqO
〜〜
宿場町 夕刻

悟空「ここが宿場町けぇ!」

ワイワイワイガヤガヤガヤ

客引き「よっ!そこのお二人さん!今日の宿はもうお決まりですかぁ!」

女騎士魔「……」キッ

客引き「あっ…と……へへっお呼びでないっと…」シツレイシマシタァー

悟空「な、なぁけっこうあるいたからよぉ何か食わねぇーか?」

女騎士魔「……」

スタスタスタスタスタ
219 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:23:22.85 ID:KSp903GqO
〜〜
町外れの宿屋

女騎士魔「……今日はここに泊まる」

ガチャ キイイイイーー

宿番「イーッヒッヒッヒッヒッヒ。お泊りですかぁ」

女騎士魔「あぁ」

宿番「二名様ですねぇ。ヒッヒッヒッヒ。あいにくと一部屋しか空いてませんのでご一緒でいいでしょうかぁ」ニヤァ

女騎士魔「かまわない」

悟空「オラもどっちでもいいぞっ」

キョロキョロ スンスン ウヘェー

宿番「お部屋は二階の1番奥でございます。どーぞごゆっくりヒーッヒッヒッ」

トントントントン

悟空「みょーなオッちゃんだったなぁ」

女騎士魔「……」

ガチャリ
220 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:24:38.29 ID:KSp903GqO
〜〜

ベッドが二組の簡易な部屋

悟空「よっと」ドサリ

女騎士魔「……」スッ

悟空「こんな場所でも人気あんのかなぁ。さては飯がうめぇーんだろ」

女騎士魔「ここにそんなものはない」

女騎士魔「外で食べてこい」

カネポーイ

悟空「おっと……」チャリーン

悟空「おめぇ行かねーんか?」

女騎士魔「いい。用事がある」

悟空「そっか。……」ヨット

悟空「んじゃいってくっぞ」

ガチャ バタン
221 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:27:00.86 ID:KSp903GqO
……


女騎士魔「……クッ、クハハハハハ!」

女騎士魔「ねぇー聞こえるぅ?」

女騎士「くっ……!!おのれっ!私に身体を返せっ!」

女騎士魔「だぁーめぇよん。こんな素敵な感情。とーっても気持ちいいのだからねぇ」オーッホッホッホッ

女騎士魔「でもそうねぇ。返してあげるわよ」

女騎士「?」

女騎士魔「あの男が死ねばねぇ!」オーッホッホッホッ

女騎士「っ!そ、そんなことはさせん!」

女騎士魔「フフッ。今の貴女にどうやって防げるのかしらねぇ〜」

女騎士「そ、それは……」

女騎士魔「ワタシは貴女のことなぁーんでも知ってるのよぉ。」

女騎士「……どういうことだ」

女騎士魔「彼カッコイイわよねぇ〜」

女騎士「!」

女騎士魔「たくましい肉体、素敵な笑顔、優しい人柄」ニマニマ

女騎士「……」

女騎士魔「でも残ー念ー!そんな彼のいっしんを受けるのは貴女じゃない別なオ・ン・ナ」

女騎士「……」

女騎士魔「ウフフフフ。いいわいいわよん!嫉妬嫉妬嫉妬!」オーッホッホッホッ

女騎士魔「力がみなぎるわ」

女騎士「…わ、私は…別に…嫉妬など…」
222 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:28:20.12 ID:KSp903GqO
女騎士魔「強がっちゃって、でもいいのよ。内に秘めたほうが高まるから」

女騎士「…っ……」

女騎士魔「さぁーってあの男に正攻法で戦うわけにはいかないわよねぇ」

女騎士魔「フフッ。貴女ここがどこか知ってるかしらん」

女騎士「?……宿であろう」

女騎士魔「間違いじゃないけどぉ〜。お嬢ちゃん、男と女の欲ってのが足りないわよん」オーッホッホッホッ

女騎士「な、な、なっ」

女騎士「何をするっ!!」

女騎士魔「うぶねぇん」

女騎士魔「所詮あの男も欲には勝てないわよねぇ〜〜」

シナッ シナッ シナッ シナッ

女騎士魔「お風呂でもはいっておこうかしらん」

クネッ クネッ クネッ クネッ
223 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:29:32.70 ID:KSp903GqO
………
……

ガチャ

悟空「ふぅ。食った食った」

女騎士魔「……」ヨコシマ ナ メ

悟空「ほれぇお土産だぞ」スッ

女騎士魔「ありがとうぉ」アワイ ヒトミ

悟空「それ食って元気だせよぉ?おめぇ今日なんか変だし」

女騎士魔「ねぇ〜」

悟空「ん?」

女騎士魔「そんなことより、私の貴方のことを聞きたいわぁ」ネットリ

悟空「オラのか?」

女騎士魔「お話して下さるぅ?」シットリ

悟空「いいけど、オラの何が聞きてぇーんだ?」

女騎士魔「そうねぇ〜貴方何者なのぉ?」ツツツツツ

悟空「まぁたそれけぇ〜。……なんべんも言ってるがオラは孫悟空、地球育ちのサイヤ人だってば」

女騎士魔「??ま、まぁいいわ……」
224 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:30:36.26 ID:KSp903GqO
女騎士魔「次にそうねぇ……貴方のご家族について詳しく聞かせてぇ」ジットリ

女騎士「!!」

女騎士魔「(いいわよいいわよっ!この負の感情ォォォ)」

悟空「そういやぁ言ってなかったっけか」

悟空「オラには」

女騎士「いやだいやだいやだ聞きたくない聞きたくない聞きたくないッ」

女騎士魔「オラには?」オーッホッホッホッ
225 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:33:17.55 ID:KSp903GqO
悟空「チチって嫁と、悟飯と悟天っちゅー息子が二人いんだ」

女騎士「……息…子」

女騎士魔「そ、そうなのぉ」

女騎士魔「(ど、どうしたのよ。ほら愛しい人と思っていた男には息子がいたのよ!ほら嫉妬しなさいよっ)」

悟空「あぁ。そんでビーデルっちゅー悟飯の嫁がいてだな、後はそうだなぁミスターサタンってのがな」

女騎士「…息子に…嫁……」

女騎士魔「……」

悟空「あっそうそう、もうすぐその二人に赤ちゃんが誕生すっから、計7人だな」

女騎士「……息子……子供…」

女騎士魔「(ち、力が抜けるッ!?)」

女騎士「……ソウカ、ソンゴクウには孫にナルワケダ」

女騎士魔「な、ななななな」ブルブルブルブル

悟空「お、おい!?本格てきにまじぃーんじゃねーか?い、今医者呼んでくっからよぉ!」

ダッ ガチャ
226 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:35:33.34 ID:KSp903GqO
女騎士魔「どうしちゃったのよおおおおお」

ブンリ

女騎士悟り「ワタシは悟ったのですよ」

嫉妬の蛇女「……!」ブルブルブルブル

女騎士悟り「ソンゴクウはお爺さんになるのです」

嫉妬の蛇女「……」ブルブル

女騎士悟り「知ってますか?お爺さんです。きっと彼は好々爺になるでしょう」

嫉妬の蛇女「そ、それがなによ……」ガクガク
  
女騎士悟り「仮にワタシがソンゴクウに恋をしたとしましょう」

嫉妬の蛇女「げ、現にそうじゃない…」

女騎士悟り「端から想像できませんか?思い浮かべるのです。さぁさぁ!」

モワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワ
227 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:38:00.73 ID:KSp903GqO
女騎士「す、好きだソンゴクウ!!」

悟空「ワシみたいなジジィにはもったいないわい」

モワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワ

女騎士「紹介しよう!私の好きな人だっ!」

悟空「照れるなぁ」

孫「おじいちゃん遊んでぇ〜」

モワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワモワ


女騎士悟り「悟空おじいちゃん。それが付き纏うのです」

女騎士悟り「耐えられますか?」

嫉妬の蛇女「…あ、」

女騎士悟り「愛に年の差など関係ない?」

女騎士悟り「関係あります。確かにソンゴクウはカッコイイ。ですがおじいちゃんの称号を手にしてしまったのです」

女騎士悟り「その幸せの家系に抗える者など愚か者なのですよ」

女騎士悟り「ワタシの願いはもうハッキリと見えました。ソンゴクウ。孫悟空は……!」ブォォォン

女騎士悟り「光よ我に集いでカノ者に祝福を!」

嫉妬の蛇女「アッアッアッアッアッアッ」

アァァァァァァァァァー

女騎士「……ありがとう礼を言う」トオイ メ
228 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:41:19.36 ID:KSp903GqO
〜〜

悟空「おめぇ本当にでーじょぶか?」

女騎士「あぁ。問題無い!むしろスッキリしているのだ」ニッ

悟空「そうけ!」

バシバシ

女騎士「(これだ、この師と弟子のようなスキンシップ!)」

女騎士「孫…悟空。私を弟子にしてくれないだろうか」

悟空「いぃ!?おめぇがオラの!?なんでまた」

女騎士「色々考えたのだが、ほら前に私に才能がありそうな事言っていたではないか。悟空さえ良ければ私に修行を頼みたい」ウワメ チラッ

悟空「しょーがねぇなぁ。どこまでやれっかわかんねぇーが、いいぞ!」

サムズアップ

女騎士「本当か!よろしく頼みます!悟空師匠!」パッ

悟空「かてぇぞぉ!いつも通りでいいぞぉ」ンハハハハ

女騎士「そ、そうか!ゴホン」

女騎士「さっそくだが、では何をすれば飛べるようになるのだ!?」ワクワク

悟空「そうだなぁ気の使い方ちゅーところからだな」ウーン

229 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:45:09.03 ID:KSp903GqO

ナレーション「道中にふと現れた来訪者。女騎士が乗り移られていたことなど露知らず悟空は困り果てるのであるが、人知れずに勝ち得た女騎士。その顔は晴天のようであった」

230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/18(水) 21:45:36.94 ID:vQS9mZfg0
悟空なら気づきそうだけどな
231 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/18(水) 21:48:26.77 ID:KSp903GqO

オッス オラ悟空!

憑き物が落ちたみてぇーに元気になってよかったぞ。しかもオラに弟子入りしてぇーちゅーし。まっ!前よりは全然いいけどな!
おっ!女騎士、飛ぶときはゆっくりだぞ!はしゃいでっと落っこちちまう!
……あっちゃ〜
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 22:17:49.39 ID:wl79DKFb0
なんとなくアニオリで蛇の道で現れた蛇女を思い出した
あいつって悟空の心にチチがあることを知って直接食おうとしたんだよね
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 23:34:27.75 ID:cW3oXq5c0
おい女騎士飛んだぞ...?
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 23:38:28.51 ID:/Fa/sMsdO
飛行少女になるのか...!(死語)
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 02:38:19.61 ID:20RyHhwA0
もうちょっと悟空さに恋する女騎士が見たかった
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 07:06:10.99 ID:IWAqG63eo
>>235
お前以外にそういうの求めてないからそういうスイーツスレに行けよ
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 07:22:34.66 ID:AWL7pdrQO
女騎士のスリーサイズが気になるわ。
それにしても魔王軍にバレバレなんだな
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 09:08:14.51 ID:2gpQbf6+O
>>235
気持ちは解るけどそんなこと言うたら叩かれるだで
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 09:17:35.35 ID:20RyHhwA0
そういうもんなのね。自重するわ
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 09:19:56.77 ID:dYGwX+c1o
むしろ恋愛期間が長すぎると事実を知った時に
再起出来なくなりそうだから早めにわかって良かった気がする
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 10:47:47.26 ID:V9SeLUG20
面白いよ
てか、女騎士さんあきらめちゃっていいのか?
奪えよww
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 11:56:17.42 ID:GZsZ0u63O
どっちかと言うと諦めたというより恋愛対象から感じじゃないかな
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 11:56:49.51 ID:GZsZ0u63O
×恋愛対象から感じ
○恋愛対象から外れた感じ
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 13:37:47.29 ID:czKVj9mRO
どんなに美少女でも旦那に息子に孫までいたら付き合おうとは思わんしな
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 14:01:17.14 ID:Txqgzr69O
恋人がいるとか既婚者ぐらいだったらまだしも子供が居て家庭がそれなりに円満そうとかの時点で気持ちはしぼむし、
まして孫まで居る相手に未婚の若い娘が突っ込んでいくのはハードル高いわな
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 15:30:14.58 ID:zrLuxHTyO
スイーツ共がファビョッてるだけで満足
2度と因幡とか京太郎とかのスレから出てこないでね
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 20:09:32.07 ID:ES/TafC80
今回の話でアニオリのこの人を思い出した。
http://doragonball-ziten.com/wp-content/uploads/2014/09/%E8%9B%87%E5%A7%AB%E3%80%80%EF%BC%91-300x222.png

もしも悟空が無印が終わった後ぐらいだったら、魔物(♀)に狙われる話とかあったかもね
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 21:12:43.02 ID:20RyHhwA0
悟空さ強すぎて直接手出し出来ないからね
249 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/19(木) 23:51:01.10 ID:dlyWtWHAo
〜〜
色宿屋

ドスンバタンドスンバタン

店番「ヒーッヒッヒッ……おさかんですねぇ」
250 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/19(木) 23:52:05.58 ID:dlyWtWHAo
〜〜

女騎士「む、難しいな」

セイシントウイツ

悟空「そうそう。浮かんだら次は、この辺によぉ、なーんかあちぃの感じねぇか?」

ハラ サスサス

女騎士「この辺に集中せよというのか……よ、よし」 ポカポカポカ

フゥワァ

悟空「そそっ!」

女騎士「で、で、で!?」フゥーワァン

悟空「で?」

女騎士「で?ではない!こ、このまま浮かぶ私は――」

バリーーーン

アアァァァ ホラミローーー
悟空「あっ!おい!!」

マドノ ソト ノゾキ コム

ドチャ

女騎士「」

悟空「あっちゃ〜……」

トントントントン

店番「お、お客さん、もう少し静かにしてくれやしっ ヒ、ヒヒヒヒ」

悟空「お、おう。すまねぇ」
251 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/19(木) 23:53:02.13 ID:dlyWtWHAo
………
……

女騎士「……」zzZ

チラッ

悟空「気を蓄えるりきはあるんだがなぁ。コントロールが苦手みてぇーだぞ」

悟空「オラのいたとこと空気がちげぇのが原因か……」ファァァーット

悟空「パワーがたりねぇー…んか…ンガアア」zzZzzZ


〜〜
色宿屋 翌朝

女騎士「」ガバッ

女騎士「わ、私は」キョロキョロ

女騎士「確か空を飛ぶ練習中に……あ、頭が痛い?」

チラッ

悟空「……」zzZzzZ

女騎士「……フッ。昨日の今日でとは思ってみたが、やはり」ヨット
  
女騎士「寝食をともにしようが悟空は悟空だな」

女騎士「実に気持ちがいい」

女騎士「顔を洗ってくるか」

ガチャ トテトテトテ
252 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/19(木) 23:53:46.92 ID:dlyWtWHAo
………
……

泊まり客ら「……」ヒソヒソヒソヒソ

女騎士「?」

泊まり客ら「!!」ヒソヒソヒソヒソ

店番「フアァァ〜……おや。昨夜はおたのしみでしたね」

女騎士「!!」

………
……

ドタドタドタドタドタ
ガチャ!!

女騎士「お、お、お、お、お、おっ!!」

ユサユサユサユサ

悟空「……」zzZzzZ

女騎士「おおおお、おぉぉぉお!」

ユサユサユサユサ

悟空「ん〜もちっとねか」zzZzZZ

女騎士「起きるんだ悟空ゥゥゥ!!」
253 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/19(木) 23:55:09.04 ID:dlyWtWHAo
………
……

悟空「急に出るってオラまだねみぃーぞ」フワアアワイワイ
   
女騎士旅装「……」

スタスタスタスタスタ

女騎士「(そうだ。すっかり忘れていたが私達が泊まっていたところはい、い、い色宿ではないかっ!)」

女騎士旅装「ぐ、愚図ついた天気になりそうだからな!王都へ早めに進まねば!」ウンウンウン

悟空「朝日が眩しいけどなぁ〜」

テクテク

女騎士旅装「そんなことよりもだ。昨晩の舞空術とやら道すがらできないだらろうか」ワクワクキラキラ

悟空「そうだなぁ。オラ昨日寝るめぇーに思ったんだがよぉ」

女騎士旅装「む?」

悟空「オメェの気はつぇーんだがな、なんか別に漂ってる空気があんだよ」

女騎士旅装「別の気?」

悟空「オラがオメェってわかる気と、オラが何となくしか感じれねぇ気っちゅーんかな」

女騎士旅装「難問だな……」ハテ

女騎士旅装「それは私だけということか?」

悟空「いやぁ、ありゃそうだな。確かにオメェの親父にもかんじられたぞ」
254 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/19(木) 23:56:39.44 ID:dlyWtWHAo
女騎士旅装「ふむ……」

女騎士旅装「私らに有って、悟空にないものか」

悟空「そんなんあんのか?」

女騎士旅装「パッと思いつくのが、魔術だろうか」

悟空「前おめぇがやってた力け?」

女騎士旅装「そうだ。悟空にはまだ言ってなかったな」

女騎士旅装「この世界に火水風土光闇という自然概念を使った力が栄えているのさ」

悟空「ほぉ〜」

女騎士旅装「それらの理を少しだけ操作し、具現化する」フッ

女騎士旅装「火の精よッ!」

ボッッ

女騎士旅装「っと。このようにな」

悟空「おっでれぇーた!手品みてぇだぞ!」

女騎士旅装「……悟空は皮肉屋なのか?」

悟空「??」

女騎士旅装「ま、まぁ攻撃は火、守りは土といった概念に基づき、各様々な組み合わせで発動するのが魔術の基本的ところだ」

悟空「……」ウーン

悟空「つまり、そいつと気が混ざっちまってるんか」

女騎士旅装「私には気というのものの概念がサッパリだが、実際教えてもらうと、そうなるのであろうな」

女騎士旅装「あっ!そうか!魔の森で悟空が言っていた天地がひっくり返るはそれか!」

悟空「あぁ上なら見晴らしいいと思ってな」

女騎士旅装「なるほど!誰も試したことないから、木に登ったところでと思ったが……力は上空まで及んでいたか」

女騎士旅装「手見上げには十分だ」
255 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/19(木) 23:57:32.70 ID:dlyWtWHAo
………
……

悟空「王都ちゅーとこまではどんくれぇーなんだ?」

女騎士旅装「折り返しまで来たがそうだな」

女騎士旅装「(まてよ、私の弁当を持ってきたときの早さを見ると、悟空が本気だすとすぐ着くのではないか?)」

女騎士旅装「……悟空師匠、お願いがございます!」

悟空「急になんだよ」

女騎士旅装「私いまいち飛ぶという感覚が摑めないのだが、もしかして師匠ならあっという間につくのではないだろうか」

悟空「オラに乗りてぇーってことかぁ?」

女騎士旅装「はい!」チョウワクワク

悟空「良いけどよぉ」ポリポリ

悟空「オメェ、まぁた倒れちまうぞ?」

女騎士旅装「大丈夫だ!私はこれでも国一番の駿馬を乗りこなせるからな!」
256 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/19(木) 23:58:49.00 ID:dlyWtWHAo
悟空「飛行機よりはえぇーんか?」

女騎士旅装「??」

女騎士旅装「それはどんな生き物だ?」

悟空「こう――」

リョウテ ヒロゲ

悟空「びゅーんと」

女騎士旅装「?よく分からないが、これも修行の一貫としてな」

悟空「ま、いっか!」

悟空「ほら、オラにおぶされ」

スッ

女騎士旅装「うむ!では本気で頼むぞ!」

スッ

悟空「おっし。本気でいいんだな?オラ道わかんねぇーから、案内頼むぞぉ」

ファァァ

女騎士旅装「(悟空の本気か。空を飛ぶなんていい土産話になるな)」

女騎士旅装「(フフッ)」
257 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/20(金) 00:00:21.91 ID:wWFdwCDno
悟空「そぉーれぃ!!」

バッ 
バババババババババ

ドヒューーーーーーン

女騎士旅装「」仰け反り

女騎士旅装「(あっ、これ無理だ)」

悟空「あっちでいいんだよなぁ?」

ズオオオオオオ

女騎士旅装「」失神
258 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/20(金) 00:01:14.00 ID:wWFdwCDno
モワモワモワモワ

ピッコロ「で。女。もうそろそろ吉報を持ってきたろうな」

女騎士「すまぬ……すまぬぅ……」

ピッコロ「……」

女騎士「いや待て!私にもう一度機会をくれ!なっ?なっ!?」

女騎士「私にも色々あったのだ!それに悟空は一緒だ!目覚めたらもう大丈夫だ!」

ピッコロ「いったい何か大丈夫なのか」

ピッコロ「……ある意味お前が頼みの綱なのは間違いない」

ピッコロ「あまり俺を怒らせるなよ」

女騎士「あぁ!その任しかと承った!」

女騎士「(言葉で殺される威圧感……)」ブルブル

モワモワモワモワ
259 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/20(金) 00:02:18.99 ID:wWFdwCDno
………
……

女騎士旅装「……」ピクピク

女騎士旅装「はっ!」

悟空「きーついかぁ?」

女騎士旅装「!!」

女騎士旅装「ピッコロ!!」

悟空「?」

女騎士旅装「ピッコロだぞ!悟空!ドラゴンボールだ!ピッコロ1つだ!」

悟空「お、落ち着けって!水のんむか?」

女騎士旅装「あぁ、すまない……」ゴグゴク

悟空「おめぇピッコロしってんか?」

女騎士旅装「……あぁ。そうだ!夢の中でだが伝言を預かった」
260 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/20(金) 00:04:06.60 ID:wWFdwCDno
女騎士旅装「伝えよう伝えようとしてはいたが」

悟空「へぇアイツおめぇの夢にでてこれんのか」

女騎士旅装「私も正直よくわからないが、こういっていた」コホン

アーアー

女騎士旅装「孫悟空に会ったら伝えろ。お前が帰るにはドラゴンボールを追え。何かの拍子にドラゴンボールの一つがそちらに転がり込んだ」

テイオンボイス

女騎士旅装「以上だ。ドラゴンボールとはなんだ?」

悟空「ンナハハハ。似てねぇーぞぉ!」

女騎士旅装「こ、これなら信じてもらえるであろうとなるべく、聞いたとおりにしたのだが……」ハズカシイ

悟空「おぉ信じる信じる!」ハハハハハ

オーハライテェ

女騎士旅装「くっ……!」

女騎士旅装「……で?ドラゴンボールとはなんだ?それが関係しているのか」

悟空「お、おぉ。ドラゴンボールってのはな――」
261 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/20(金) 00:05:32.03 ID:wWFdwCDno
………
……

女騎士旅装「す、凄いな……7つ集めるだけで願いがかなうというのか。おとぎ話のようだ」

女騎士旅装「それなら何か力が宿っている可能性があるなあ」

悟空「ピッコロがそういうならまちげぇーねぇなぁ」

悟空「ドラゴンボールか。でもめぇったぞ、ドラゴンレーダーオラ持ってねぇや」

女騎士旅装「ドラゴン、レーダー?」

悟空「ブルマが作ったんだがドラゴンボールを探す為の道具だぞ」

女騎士旅装「そのような魔導具が……天才術師か」

女騎士旅装「(魔導具なら代用品がありそうな)」

女騎士旅装「ちなみだが、最初に叶えた願いとはなんだっんだ?」キョウミシンシン

悟空「ひんしゅくをかうってブルマに言われてっけど、オラの友達にウーロンってのがいてな、そいつが叶えたのが」

女騎士旅装「叶えたのが!?」

悟空「ギャルのパンティーだぞ」

女騎士旅装「……」マガオ

悟空「あんときは世界征服を阻止する為ってことだったんだけどもな」

女騎士旅装「……」マガオ

女騎士旅装「目的地はもうすぐだ。グズグズするなよ」キリッ

ザッザッザッ

悟空「あっおい!」アセアセ
262 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/20(金) 00:06:39.46 ID:wWFdwCDno
〜〜
王都外門

悟空「ひゃー!すんげぇ!オラこういう場所見たことねぇーぞ!」

ザワザワザワザワ
ガヤガヤガヤガャ
ワイワイワイガヤガヤカ

女騎士旅装「フッフーーン!そうであろう!そうであろう!」トクイゲ

女騎士旅装「我が国の首都だ!」ジマンゲ

悟空「おおー」

キョロキョロ

女騎士旅装「さっ!まずは入場許可をもらってからだ」
263 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/20(金) 00:08:23.79 ID:wWFdwCDno
………
……

番兵「ようこそ!無事のご到着、心より歓迎します」

女騎士旅装「あぁ。二名分の許可証を頼む」

悟空「オッス」

番兵「二名様ですね。ではこちらにご記帳を」

女騎士旅装「うむ」

サラサラ

悟空「ここになめぇ書けばいいんか」

女騎士旅装「あぁ。そう――」

悟空「そんごくうっと」

女騎士旅装「あっ!」

番兵「ん?」ジッ

女騎士旅装「(しまった。悟空はここの文字を知らない)」

番兵「……これはなんですか?」

悟空「?」

女騎士旅装「(しまった!くっ……私としたことが)」

番兵「どこの国から来ましたか?」

女騎士旅装「そ、その者だかな」

番兵「貴女にお尋ねしてません」ビシッ

悟空「どこの国って言われてもなぁオラこの国のこと知らねぇーぞ」

女騎士旅装「(あっバカ者!)」

番兵「怪しい奴……ちょっとこっちに来い!」

ゾロゾロゾロ

悟空「な、なんだってんだよ」

女騎士旅装「すまぬ」

番兵「お前もだ!」
264 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/20(金) 00:11:20.96 ID:wWFdwCDno

ナレーション「女騎士はピッコロの伝言をようやく言え、1つの任をこなしたわけだが、王都につくなり、またもや嫌疑をかけられてしまう。こんなとこで躓いている場合ではないぞ悟空」

265 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/20(金) 00:13:29.53 ID:wWFdwCDno
オッス オラ悟空!

ピッコロからってのはおでれーたぞぉ。ドラゴンボール1個見つけりゃいいんか?難しそうだぞ。
それになんだかオラ捕まっちまうし。
どーなっちまうんだよ!
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 00:25:33.54 ID:m/pFvfmQ0

瞬間移動できるみたいだけど、脱出できたりしないのか?
悟空は善悪がないタイプだけど、無駄に人を傷つけるタイプじゃないから兵を倒し脱出はしないだろうな
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 00:28:22.29 ID:a1l6eHeJ0
瞬間移動は知っている人の気がないと無理だし、多分世界に淀んだ異質の何かで瞬間移動難しそう。
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 00:32:59.73 ID:m/pFvfmQ0
>>115で移動できたのは強い方の気だったからか?
領主公の気とかでは移動できないのか……?
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 00:38:29.01 ID:a1l6eHeJ0
女騎士もしくはコウモリ男爵の気をかな?
どちらにせよ王都で活動する以上、逃げるのはやめた方がいいはず
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 00:49:25.53 ID:m/pFvfmQ0
王都に魔物が攻め込んできて、悟空が倒すぐらいしか牢屋から出る方法がなさそう
武道大会あればブチ切りでトップなんだが……


子供の頃の悟空なら牢屋とか壊して出てきた可能性が微レ存
271 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:40:13.65 ID:VerAyQDMo
〜〜
城門前 兵士詰め所

番兵「で?本当の目的はなんだ」

女騎士旅装「だから何度も言っているではないか!」

女騎士旅装「私の公爵の娘で――」

番兵「だーかーら、その証拠を見せなさいといっているだろ!」

番兵「それに聞けば、公爵様のご息女は魔の森で行方不明と聞き及んでいるぞ?」

女騎士旅装「聞いてないのか!私は無事に帰ってこれたのだぞ!」

女騎士旅装「それを助けてくれたのが、先程の男だ!」

番兵「あやしぃ〜なぁ〜」

番兵「……魔物達がなにやら不穏な動きをしていると騒いでおるが……まさか」

女騎士旅装「断じて違う!」

女騎士旅装「えぇーい!埒が明かない!姫騎士の者ら誰でもいい!連れてこい!」

番兵「俺らより位が高くておいそれと会えるかっての……まぁしょうがない待っていろ。嘘だったら覚悟しておくことだ」

女騎士旅装「あぁもうなんでもいい」
272 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:41:09.99 ID:VerAyQDMo
………
……

番兵「し、しっつれをば……」

副隊長「やっほー隊長!迎えに来たよ」キャルルン

女騎士旅装「ふぅ……」

番兵「え、えへへ。そのですね」

副隊長「もしかして無礼働いちゃった?」

番兵「い、いえ!そ、そのようなななななな……」

チラッチラッチラッ

女騎士旅装「……いや。大事ない。仕事熱心だった」

番兵「……!」ハワヒワヒワハワ
273 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:42:13.76 ID:VerAyQDMo
………
……

女騎士旅装「まさか副隊長が来てくれるとは思わなかったよ」

副隊長「まぁ実のところたまたま偶然目撃しただけですけどねぇ」

副隊長「隊長のお屋敷から急に除隊するって聞いて、向かうところだったんですよぉ」

女騎士旅装「……やはりそうなってしまっているか」

女騎士旅装「私はそれを撤回するために来たのだ」

副隊長「やっぱり!そぉーですよねぇ〜辞めませんよね!」

副隊長「ではさっそく参りましょうぉ〜」

女騎士旅装「いや待ってくれ。悟空がまだ別室にいるではないか」

女騎士旅装「早く誤解を解かなくては」

副隊長「……ゴクウってどなたです」

女騎士旅装「どなたって、お前も会ったではないか、魔の森から」

副隊長「あぁ。あぁ。あの男の人ですか。なるほど。そのようなお名前だったんですねぇ」

女騎士旅装「あぁ。孫悟空と。言わなかったか」

副隊長「知りませんでしたよぉ」

ベツニ シリタクモ アリマセンガ ネ

女騎士旅装「何か?」
274 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:42:57.15 ID:VerAyQDMo
副隊長「いえ別に。あっ!それなら私が連れ出しておきますから、隊長は先に王宮の執務室へ行っててくださいよ」

女騎士旅装「いや、しかしだな…」

副隊長「早くしないと手遅れになりますから!それに姫様もご心配になられてますよぉ〜」

女騎士旅装「ふ…む。姫様が……わかった。では、よろしく頼むよ」

副隊長「はいはーい」ニヤッ
275 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:44:11.04 ID:VerAyQDMo
………
……

悟空「オラそんなんじゃねぇーてばぁ」

番兵「そういう奴が一番怪しいのだ!」

悟空「めぇーたっぞぉ……」

番兵「吐いたほうが楽になるぞ!お前は暗号を使って何を企んでいる!」

番兵「しかし、まさか我々にその暗号を見せるとは些か頭が悪いようだなぁ」クフ フフフフ

ガタンッ!

番兵「!?」ビクッ

悟空「あっ!そーだそーだ!これこれっ」ゴソゴソ

番兵「な、何をする気だ!」シャキン

悟空「へへ。見ろよこれっ!」

番兵「…なんだその紙切れは」

悟空「いいからよぉ」ホレェ

番兵「!!」ヨミヨミ

番兵「こ、これは公爵様の印!?魔術研究の第一人者である老様宛……ソンゴクウについて魔の歪みについて伺いを立てたい…だと…」
276 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:46:46.89 ID:VerAyQDMo
番兵「ソンゴクウ……お名前はなんと言われましたっけ」ヘヘ アセアセ

悟空「孫悟空だぞ!」ニッ

番兵「あっあっあっ」アワワワワワ

番兵「た、たたた大変しつ――」

ガチャ スゥ

副隊長「偽物ですよ」

番兵「へっ……なん…と?」

副隊長「それは偽物と言ったのです」

番兵「にせ?えっ?で、ですが、こ、この印は確かに――」

副隊長「公爵邸での魔族襲撃の話はそなたでも聞き及んでいよう。印その際に盗まれたのだ」

番兵「な、なるほ……ど?」チラッ

悟空「いぃ!?嘘なんかじゃねーぞぉ!」

悟空「確かにあいつの親父に直接書いてもらってっからよぉ」

副隊長「公爵様をあいつよばわり?フフッ。無知も甚だしいですねぇ」

副隊長「コイツは私連れて行く」

番兵「…いえ、しかし、一度確認してからの方が…」

副隊長「その間に逃げられたら君……責任とれるの」ギンッ

番兵「うっ!そ、それはそのぉ…」

副隊長「フフッ。大丈夫よぉ〜責任は私がちゃーんと持ってたあげるから」

番兵「り、了解であります」

副隊長「というわけだ、ソンゴクウとやら」


副隊長「とっておきの場所へ案内する!」
277 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:47:28.14 ID:VerAyQDMo
………
……

番兵2「お前んとこにきたな姫騎士の副隊長だよな?かわいいよなぁ〜」ウットリ

番兵「ば、馬鹿言うなよ!確かに顔はかわいいが…」ブルブル

番兵「洒落にならん怖さだそ……」

番兵2「姫騎士隊は揃いも揃って美人隊だろ。それの3大姫と呼ばれているのが我が国の姫様、それを護る姫騎士隊長、副隊長!」クゥ〜

番兵2「お前直に話して緊張してだけだって!」

番兵「そ、そうかなぁ……」ブルブル
278 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:48:48.59 ID:VerAyQDMo
〜〜
王宮内 執務室

姫騎士隊 ワーワーキャーキャー

女騎士「皆心配かけたな。隊を離れるとは誤解なのだ」

姫騎士隊「誤報でなによりです!もう副隊長は聞いたそばから飛んでいきそうな勢いでしたよ!」

女騎士「ふむ。すまなかった」

女騎士「フフッ」

姫騎士姫「どうかされたんですか?」

女騎士「いや、飛んでいきそうかとな」フフ

姫騎士隊「例えですよ?」

女騎士「あぁそうだな。知ってるよ」

女騎士「(悟空はもう解放されているだろうか)」

パタパタパタ
トントントン

衛兵「失礼します!火急の用です!姫騎士隊長はおられるか!」

女騎士「(来たか)」

女騎士「あぁ」

ガチャ
279 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:49:53.74 ID:VerAyQDMo
ダッダッダッダッ

姫「!!」バッ ダキ

女騎士「ひ、姫様ッ!」

姫「離さぬぞ!」

衛兵「と、という次第です!では某はこれで」ケイレイ ササッ

姫「そなた、わらわに嘘を申したのだ!」

女騎士「嘘など、めっそうもございません」

姫「ならばなぜ隊を辞めると申したのだ!」

女騎士「誤解にございまする。父の早合点です。それを撤回するために急いで駆けつけました」

女騎士「(色々あったけど)」

姫「ほ、本当か!?」

女騎士「はっ!整えが終わり次第、陛下にお頼みいたします」

姫「そ、そうか!そうか!」パッ コホン

姫「ならば許そう」ビシッ
280 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:50:56.60 ID:VerAyQDMo
姫「……して、整いというのは何か?」

女騎士「はっ!連れを待っているのです」

姫・姫騎士隊「連れ?」ザワザワ

姫「そ、それはどんな連れだ……?」

女騎士「は?そうですねぇ、なんと言えば良いのか」

女騎士「私の命の恩人友言いますか、師匠と言いますか、友人と言いますか」

姫騎士隊「ま、まさか……あの時の男の人でしょうか!?」ワクワク

姫「!?」

女騎士「な、何をキラキラした目で……」

姫騎士隊「そりゃもうーねぇー」ワイワイワイ

女騎士「なっ、ばっ、悟空はそんなのではないぞ!」

姫騎士隊「キャーもうお名前を」キャーキャー

女騎士「勘違いするな、私は悟ったのだぞ…いいか…悟空はな」
281 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:51:51.30 ID:VerAyQDMo
姫「お、お、お、お、男か……男が出来たのか…」ワナワナワナ

女騎士「姫様?」

姫「そ、そ、そ、そ、それで…姫騎士隊を辞めると言うのだな…」

女騎士「い、いえですから」

姫「ち、父上にけ、け、結婚とやらを報告するのだな!?」

姫「えぇい!この裏切者が!嘘つき!ずっとわらわに仕えると申したのにッ!お前なんか……」

姫「お前なんかどっか遠くで幸せになるがよいわっ!」ナキ

バッ パタパタパタパタパタパタ
282 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:52:43.51 ID:VerAyQDMo
女騎士「ひ、姫様お待ちをっ!」

バタン

女騎士「……なぜだ」

姫騎士隊「遠くで幸せにって…懐いていらっしゃいましたし、お寂しいのですねぇ」

女騎士「そうではなくてだな!……えーい」バッ

ガチャ

女騎士「そうだ、ここに副隊長と悟空がきたら待っているよう伝えてくれ!」

バタン
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/21(土) 01:52:45.73 ID:vMAVNGldo
姫は良いレズで副隊長がサイコレズなのか?
284 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:53:29.92 ID:VerAyQDMo
………
……

パタパタパタ

姫「(嘘つき嘘つき嘘つき)」ウッ ウッ ウッ

姫「(わらわに仕えるのに飽きたのか!ワガママばかり言うわらわが嫌いになったのか)」ウッウッ

パタパタパタ

ヌゥーーン
ドスン

姫「きゃ!」シリモチ

姫「ぶ、無礼者!前をよく見」グシグシ

スゥウウ

………
……

女騎士「姫様?」

女騎士「(どこに行ってしまわれたのか)」

女騎士「部屋にもいない……」

285 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:54:33.41 ID:VerAyQDMo
〜〜
王都郊外 地下牢
コツンコツンコツン

悟空「薄いぐれぇーぞぉ」

副隊長「そりゃそうですよ〜」

副隊長「ここは一級犯罪者を入れておく施設ですもん。貴重な資源の無駄にはしませんよ」

悟空「燃料もバカになんねぇーってチチが嘆きてたっけか」

副隊長「貴方随分と能天気ですねぇ。自分がどこに向かっているかご存知ですかぁ」

悟空「?おめぇーがどっか連れてくってんで着いてきたんじゃねーか」

副隊長「いやぁまぁそうですけど」

副隊長「牢屋ですよ牢屋」

悟空「牢屋ぁ!?オラを!?なんでぇ」

副隊長「貴方邪魔なんですよぉ」

悟空「おめぇとオラが会ったんはこのめぇ初めてじゃねぇーか?」

副隊長「そうですよぉ。あの時に私ピーンと来ちゃいました」

副隊長「貴方がいると隊長はおかしくなるとね……」ゾワゾワゾワ
286 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:55:53.69 ID:VerAyQDMo

悟空「わけわかんねぇーぞ?」

副隊長「とにかく、私と隊長の仲を裂く存在は許さないのです」

悟空「?」

副隊長「後で貴方はどこかに消えたとでもしておきましょう」

副隊長「厄介な紹介状は私の手にありますからねぇ」フフフフ

コツンコツンコツン

副隊長「さぁ着きましたよぉ。貴方は一生ここで――」
287 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:56:46.46 ID:VerAyQDMo
悟空「ん!?」

悟空「危ねえ!」バッ

副隊長「へっ?」

シュン

ジャキン

幽霊騎士「………」

悟空「おめぇ何もんだ!」

副隊長「な、なんですのぉぉぉ」
288 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 01:59:34.52 ID:VerAyQDMo

ナレーション「悟空にはわからぬ世界があるようではあるが、連れてこれた先にまたもや敵の気配が。今度の敵は幽霊?消えた姫はどこへ。妙な組み合わせがまた妙なことに」

289 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/21(土) 02:02:42.80 ID:VerAyQDMo
オッス オラ悟空!

おっかねぇ副隊長がいうには牢屋なんてオラ流石に入りたくねぇーぞ。
と思ってたらまぁーた妙な敵が現れちまうんだもんなぁ。
ありゃ?オラの攻撃が当たらねぇーって!
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/21(土) 02:12:21.82 ID:h7CNrVaXo

そういえば幽霊のマシリトを攻撃出来るのはビルス様だけだったな
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/21(土) 03:22:04.88 ID:nCr4s/Iw0
ドラクエの世界観なら関係ないけど
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/21(土) 03:43:21.96 ID:0Mbz7TPyO
気なら通るか?
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/21(土) 22:11:28.00 ID:6VC47R8y0
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/21(土) 22:16:21.36 ID:6VC47R8y0
ゴーストにノーマルと格闘の攻撃は効かないぞ
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 00:04:41.20 ID:8yV7V4oR0
この世界がレズが多いのはなぜだろう?
男性は実は少なさそうだな……
296 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:16:27.77 ID:EbC0nqN5o
幽霊騎士「……」フシュゥッゥ

ガコン

副隊長「何よアレェ」シャキン

悟空「なんも気を感じねぇ」

副隊長「へぇ?」

幽霊騎士「……」ガコン

悟空「くるっ!」スッ

幽霊騎士「……!」ダイトウ

ブンォンブォン

悟空「ふっ!」サッサッ

悟空「なかなかはぇーぞ」

悟空「だったら…っ!」フンッ

スカ

悟空「……へ?」スッテン

副隊長「!」

幽霊騎士「……」グルリ

副隊長「こ、こんのぉ!」パラララララ

副隊長「火の精よッ!」ポォォ

ハッ

幽霊騎士「……」ジャギン バシュン

副隊長「こいつ!」

幽霊騎士「……」ジッ
297 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:17:16.25 ID:EbC0nqN5o
副隊長「ってか衛兵はどこほっつい歩いているのよ!」

キョロキョロ

悟空「よそ見すんじゃねぇ!」シュン

副隊長「へ?」シュン

幽霊騎士「……」ブンォン

シュン ドゴォン

悟空「あぶねぇあぶねぇ」フゥ

副隊長「あっ、えっ」ポカン

悟空「でりゃぁ!」フンフンフンフン

スカスカスカスカスカ

幽霊騎士「……」ブンォン

悟空「よっ!よっ!」シュン シュン

トントントントン

悟空「どーなってんだぁ?全然あたんねぇーぞぉ」

副隊長「な、なんで私を助けるのよ……」

悟空「?」

副隊長「……」ダッダッダッダッ

悟空「あっ、おい!」

幽霊騎士「……」ブンォン

悟空「っと!」
298 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:18:17.32 ID:EbC0nqN5o
………
……

地下牢 奥

ダッダッダッダッ…
タッタッ

副隊長「(なんなのよ、あの化物!あんなのいるなんて思っても見なかったわ)」

副隊長「(でも好都合だわっ!)」チクリ

副隊長「……」フルフル

副隊長「……違うわ…」

副隊長「私はもう」

ガチャガチャ ヒッヒッヒッヒッ

囚人「わっ!!」

副隊長「ひゃ!」ビクッ

囚人「ヒャヒャヒャ」ガシャガシャ

副隊長「(しゅ、囚人共か)」キッ

囚人「お、女ァァ」グヒェヒェヒェ

囚人「女だぁ」ガシャガシャ

囚人「俺にも拝ませろぉ」グヘッヘッヘッ

副隊長「(チッ!醜悪な…これだから男は!)」

ジリッ
299 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:19:22.30 ID:EbC0nqN5o
囚人「イーヒェヒェヒェ」ヌゥン

ガシッ!

副隊長「なっ!その汚い手を!は、離せぇ」ガンガンガン

パッ

囚人「やわらかい手だったなぁ」ヌラリ レロレロレロ

囚人「切り刻みたいなぁ」グヘッヘッヘッ

副隊長「!!」

副隊長「(なんておぞましい……今すぐ灰にしてやりたいが、ここの衛兵を見つけてさっさと逃げないと)」

キョロキョロ
300 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:20:38.25 ID:EbC0nqN5o
囚人「ヒャヒャヒャ」ジーーー

囚人「……」ジーーー

囚人「……」ジーーー

副隊長「な、なによ!」

囚人「だーれを探しているのーかーなー」

副隊長「なっ…なぜわかっ」ハッ

囚人「へっへっへっ」

ギィィ ギィィ ギィィ ギィィ……

副隊長「か、鍵が、ど、どうしてですの!!」

囚人ら「へっへっへっ」ジュルルルル

牢内衛兵ら「………」

副隊長「あ、貴方達なにしてるのよっ!」チラッ

牢内衛兵「……」

囚人ら「イーヒェヒェヒェ。呼んでも無駄だぜぇ」

囚人ら「そうさ間抜けな奴らはオネンネ中だよーん」

ゾロゾロゾロ
301 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:21:44.70 ID:EbC0nqN5o
副隊長「そ、そういう事ね…やたら挑発してたのは近づけさせる為…」

囚人ら「ビャハッハ。アンタなかなか来ないし、し、辛抱たまらんしで…なぁおい」

囚人ら「ゲヒャヒャ」ハァハァ

ゾロゾロゾロ

副隊長「近づかないでちょうだい!さもないと…」

囚人ら「どーするってぇ」

副隊長「こうするのよっ!火の精よッ!」パラララララ

ボッ!ボッ!ボッ!ボッ!

囚人ら「グ、グアアアアアア」アーレー

副隊長「身の程知らず共め」

囚人ら「アアアアアア」ボォォオォ
302 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:23:07.46 ID:EbC0nqN5o
囚人ら「アアアアアア……アーヒャヒャヒャ!」シュゥゥゥゥ

副隊長「えっ……」

囚人ら「火遊びは終わりですかぁ」ニタニタ

ザッザッザッ

副隊長「ど、どうして」ジリジリ

囚人ら「鍵がどうとか言ってたなぁー」

囚人ら「あの御方に開けていただいたのよぉ」

副隊長「あの…御方…?」ジリジリ

囚人ら「幽霊騎士様よぉ」ジリジリ

副隊長「あの化物が…!」ドンッ

副隊長「(追い込まれ…た!)」

囚人ら「もう観念しなぁ」ヒタヒタヒタ

副隊長「よ、寄るな……」

囚人ら「グヘヘ、グヘヘッ」

副隊長「(た、隊長……!)」メ ツムリ

ガッ
303 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:24:02.41 ID:EbC0nqN5o
悟空「……!」シュッッン

囚人ら「な、なんでてめぇ!どっから現れやがった!」

バッ

副隊長「……!」

ダッダッダッダッダッダッダッダッ
304 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:24:51.56 ID:EbC0nqN5o
………


〜〜
数分前

悟空「ハァァァ!でりゃあああ!」

幽霊騎士「……」ブンブンブン

悟空「……!」シュン シュン

悟空「らちがあかねぇ!」

チラッ

悟空「あいつでーじょぶかな」

幽霊騎士「……」ズォオォン

悟空「くっ」ガシュ

悟空「つぅ〜〜」

バックステップ
305 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:25:41.26 ID:EbC0nqN5o
悟空「あいつの攻撃だけ当たるなんて卑怯だぞぉ……」

悟空「……」

幽霊騎士「……」ザックザッグザック

悟空「そぉーか!」

悟空「おめぇ、なんでかオラの攻撃すり抜けちまうが、そいつは当たんのか!」シュン

幽霊騎士「……!」

悟空「そいつをマズへし折っちまえば!」ハァァァ

ダッ!

悟空「もらったぁ!」

ガンッッッッ

幽霊騎士「……」
306 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:27:05.66 ID:EbC0nqN5o
幽霊騎士「……」

悟空「……」

幽霊騎士「……」スッ

ブォォォン

悟空「げぇ!!かってぇーーー!」

ブォォォンブォォォン

悟空「くそぉーー!」

幽霊騎士「……」スゥゥゥ

仁王立ち

幽霊騎士「……!」ギュンギュンギュン

悟空「う、うぐぐぐ、へ、変だぞ、行き成り攻撃を止めたと思ったらオラのち、力がど、どん…と」 

ギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュン

悟空「や、やべぇーぞ!」

悟空「…悔しいが、い、一旦退却くう」シュッ

〜〜
307 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:27:52.52 ID:EbC0nqN5o
〜〜
地下牢 奥 荷物置き場

悟空「ふぅ」

副隊長「……」ウズクマリ

悟空「無事か?」

副隊長「……」ブルブル

悟空「……くそぉ仙豆がありゃ」

副隊長「……」ブルブル

悟空「勢いで奥に来ちまったが、ここもまじぃーんか?」

副隊長「……」ガタガタガタガタ

悟空「……」ポリポリ
308 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:28:54.24 ID:EbC0nqN5o
悟空「そぉー心配すんな!なんとかなっからよぉ〜」ニヘッ

副隊長「……」ピクッ

悟空「あいつに攻撃があたりゃだけどな」ンナハハハハ

副隊長「……どうして」

悟空「ん?」

副隊長「どうしてそんなに能天気ですのよぉぉ!」ガバッ

副隊長「アナタだって負けたのでしょう!?おめおめと逃げて来て……」

悟空「たははは、いてぇーとこつくぞぉ」

副隊長「逃げ…逃げられる元気があるなら……どうして…」

悟空「体力吸われちまってギリギリだけどな」

副隊長「……どうして私なんかの方に…アナタを貶める為に」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 02:29:51.03 ID:8yV7V4oR0
ただのバトルマニアです
310 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:30:17.61 ID:EbC0nqN5o
悟空「ワケなんてねぇーぞ」

副隊長「……!」

悟空「おめぇアイツの友達なんだろ?」

副隊長「で、でも……」

悟空「おめぇがオラを恨む理由はわからねぇが、オラはオラの意思でおめぇを助けた。それでいいじゃーか」

悟空「まっ、細けえことは気にすんな!」
311 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:31:19.30 ID:EbC0nqN5o
ポカーン

副隊長「細けえって……フフッ…アーハッハッハ!」

悟空「ど、どした!?抱えたときにどっか頭打っちまっんか!?」

副隊長「ハハハ、なんでもないわよ。…私の意思で笑っただけよ」

スクッ

副隊長「そうね…あんな奴ら放置なんてしていられないわ」

悟空「つってもよぉ〜オラの攻撃当たりゃしねぇーし、なんかあてがあんのか?」

副隊長「あの大刀をなんとか破壊できれば」

悟空「オラもそー思って力はいっぱいやってみたけど、硬えなんてもんじゃねぇぞ?」

副隊長「貴方みるからに脳筋ぽいわよね」

副隊長「素手一辺倒でゴーストを相手に思ってるのが間違いよ」
312 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:33:36.78 ID:EbC0nqN5o
副隊長「魔術…なんてできないわよね?」

悟空「あの手品見えてぇのか。オラには出せねぇ」

副隊長「だろうと思ったわよ。いい事?ゴーストタイプは必ず依代となるものが必要なの」

悟空「?」

副隊長「魂を現世に膠着させるために何らかの物とか必要ってことよ。わかりまして?」

悟空「そいつがあの剣ちゅーんか」

副隊長「素手で挑むってんだから、相当なパワーがあるのよね?」

副隊長「それでも破壊できないなら、本体は大刀じゃないわ。フェイクよ」

悟空「んー。オラには検討がつかねぇーぞ」

副隊長「そうほいほい。わかったら苦労しないわよ」

副隊長「でも、必ず幽霊騎士が持ってるはずよ」

悟空「そいつを見せたら…か」

副隊長「ご明察。でも貴方が接近してバシバシしてたら、その隙きはできない」

悟空「距離を置くんか?」

副隊長「そんなことしてたら、隙きなんてできませんわ」

副隊長「私が遠距離から仕掛けるから、貴方は一定の距離保ちつつ避けなさい」

副隊長「必ずどこか魔術が通る場所ができるはずよ」

悟空「よっし!」バシバシ

副隊長「……隊長の魔力なら良かったんだけどね」
313 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:35:21.77 ID:EbC0nqN5o
〜〜

囚人ども「ちぃ!見失った」

囚人ども「おそろしくはぇーやつだぜ」

囚人ども「なぁ、ほっといて外にでようぜ」

囚人ども「そうだそうだ、早く街で暴れてぇ」グヒェヒェヒェ

カツンカツン

副隊長「させると思っていらして?」

悟空「おめぇら悪さして捕まったんだろ?」

囚人ども「お前らの方からノコノコ出てきてくれるたぁなぁ!」

囚人ども「こ、こいつらやっちまってパーっと華添えてや、やる」ヒッヒッヒッヒッ

副隊長「……私はこんな奴らに怯えてしまっていたのね……」ハァァァ

副隊長「貴方はこんな奴らに無駄な体力使う必要はないわ」

囚人ども「急に威勢が良くなりやがって……」

ゾロゾロゾロ

囚人ども「覚悟しなぁ!!」
314 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:36:53.03 ID:EbC0nqN5o
副隊長「あの幽霊騎士に魔を与えられたってわかれば、もはや敵ですらないわ」スッ

副隊長「私こういう性格だけど、本当は光魔法に精通している……のよっ!」ポワポワポワポワ

副隊長「光あれ!」

シュゥゥゥゥ

囚人ども「な、なんだ!?か、身体が!」

囚人ども「ち、ちか、ちから……がぁぁ……!」

バシューーン

囚人どもの骸「」

悟空「いぃ!?骨になっちまっぞ!?」

副隊長「…魔の力を得た代償はその命よ…」

悟空「ひぇー」ナムナム
315 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:37:52.96 ID:EbC0nqN5o
………
……

地下牢 入り口

幽霊騎士「……」シュココォォオ

副隊長「さぁ本場よ!」

悟空「へへっ!もうおめぇに負けねぇーからな!」

幽霊騎士「……」ギャリン

ザックザッグザック

副隊長「来たっ!手筈通りよ!」

悟空「おっし!」ハァァァ

幽霊騎士「……」ブォォォン

悟空「よっ!」スッ

バッバッ

副隊長「火の精よッ!」ボッ

幽霊騎士「……」ズゥ バシュン

タッタッタッタッ

副隊長「次!火の精よッ!」ボッ

幽霊騎士「……」グルリ バシュン
316 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:38:56.30 ID:EbC0nqN5o
幽霊騎士「……」ギンッ ダッ

悟空「こっちだ!」ハァッ

ガンガンガン

幽霊騎士「……!」ダイトウ ガンガンガン

悟空「やっぱ硬えぇ」

バッバッ

副隊長「土の精よッ」メコッ モワッ

幽霊騎士「……」ガッ ヒョイ

悟空「そりゃそりゃ!」ガンガンガン

バッバッ
317 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:40:03.51 ID:EbC0nqN5o
副隊長「風の精よッ!」シュルシュル

幽霊騎士「……!」ビャンビャンボワァンビャン

副隊長「!」

幽霊騎士「……」ブォォォンブォォォン

悟空「おっとっと!」ヒュン

副隊長「今の見た!?」

悟空「腹のちょい右下が変だったぞぉ」

副隊長「体内に仕込んであるようね……魔の透過ですり抜けるからくりよ」

悟空「どうすんだ?」ヨット

副隊長「私の威力じゃ突破できないから、貴方に託すわ」

悟空「託すわって」
318 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:41:29.51 ID:EbC0nqN5o
副隊長「私副隊長なの。役目は隊長のサポート」ポワポワポワポワ

副隊長「一気に決めてよね!」ポワポワポワポワ

幽霊騎士「……」スッ

仁王立ち

ギャンギャンギャン

悟空「またあれだ!力吸いとられんぞ!」くっ

副隊長「……まだよっ!」ポワポワポワポワ

ギャンギャンギャンギャンギャン
ポワポワポワポワポワポワポワポワ

悟空「くぅぅぅ!ま、まだか!?」

副隊長「もぉーーすこし……ハァァ!」

ハッ!

悟空「おっ!!」キュィン

右手が輝く

副隊長「き、決めちゃってよね」

幽霊騎士「……!」

悟空「ダァァァァァァァ!!」バッ

カッ!!!!!

パリン……
319 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:42:51.57 ID:EbC0nqN5o
…………
……

地下衛兵「あ、ありがとうございました!!」バッ

地下衛兵「なんとお礼を言えば」ウッ

悟空「ハハッ。無事で良かったぞ」

副隊長「もぉー、くったくただわ……」

地下衛兵「まさか囚人達が魔に目をつけられるなんて」

地下衛兵「自分は一足先に報告に参ります!」タッ
320 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:43:51.23 ID:EbC0nqN5o
副隊長「……それにしても貴方想像以上に凄いんですね」

悟空「おめぇもなかなかだったおもうんだけどな」

副隊長「はぁ……」

副隊長「それから、その、ごめんなさい」バッ

副隊長「貴方がその隊長を取っちゃうんじゃないかって…勝手に敵視して…」

悟空「オラが何を取るって?」

副隊長「……わからないならいいのよ」

副隊長「でも、本当ありがとうございました!」

ニコッ
321 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:44:24.58 ID:EbC0nqN5o
タッタッタッタッ

地下衛兵「た、大変です!!お、王宮が!!」
322 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:47:03.71 ID:EbC0nqN5o

ナレーション「強敵だった幽霊騎士を副隊長と協力し撃破した悟空。わだかまりもとけ安息かと思いきや、風雲急を告げる声。一体何が起こるのか」

323 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 02:51:08.30 ID:EbC0nqN5o
オッス オラ悟空!

世の中ひれぇなぁ!副隊長がいなかったらちと危なかったぞぉ。
とにかくオラ力吸われて疲れちまった。
王宮がどうしたって!?お、おい女騎士!無茶すんのはよせ!
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 02:54:52.13 ID:8yV7V4oR0

魔封波を覚えていた時期だったら幽霊騎士も簡単だっただろうに……
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 09:33:22.63 ID:Btp2dLy30
悟空さの力でも壊れないのは呪物だからな
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/22(日) 11:32:04.33 ID:fPuwOkRN0
悟空は脳筋に見えて色々超能力使えるから魔術も体得できるかもな
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 13:46:47.73 ID:Btp2dLy30
テレパシー?や記憶を見る?みたいなのもやってたね
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 15:26:58.45 ID:8aVco/WCO
結構悟空は器用だからな
その世界で生まれてなければ魔翌力を持ってないってことなら別だけど
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 15:37:12.09 ID:vcclwhi5O
器用だけどオリジナルの技が少ないんだよな
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 15:37:15.27 ID:8yV7V4oR0
精霊を味方に付ければいいなら普通にできそうだけどね
昔からそういうのは得意だったし
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/22(日) 15:37:34.47 ID:/Pl3mHLb0
瞬間移動やフュージョンも超能力みたいなもんだよな
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 15:38:19.27 ID:8yV7V4oR0
>>331
アゲんな。>>1が来たかと思っただろう
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 15:48:21.12 ID:V3ao27WqO
>>330
元気玉とかそう言う類いの技だしな
この世界だと無生物も精霊が気を分けることで変な属性付いた元気玉使えそう
334 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:26:13.86 ID:EbC0nqN5o
地下牢衛兵「た、大変です!王宮が!」ハァハァ

地下牢衛兵2「一体どうしたというのだ」

地下牢衛兵「はっ!それが……その禍々しい光に包まれおります!」

地下牢衛兵2「な!?」ダッダッダッダッ

地下牢衛兵「ここの囚人はもうおりませんので、さっ!お早く!」

コクン

副隊長「ほら貴方も!」ダッダッダッダッ

悟空「お、おう!」ダッダッダッダッ
335 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:27:37.91 ID:EbC0nqN5o
〜〜
王都郊外

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

地下牢衛兵2「な、なんというこだ……」アゼン

副隊長「何よあれ」アゼン

悟空「すんげぇーやな気を感じんぞ」キン

副隊長「えぇ。一体王宮は……」ハッ

副隊長「こうしてはいられませんことよ!」

副隊長「もしもの為に、ここをセーフティハウスにします!衛兵さんあなた私の指示に従ってちょうだい」

地下牢衛兵2「も、もしもとは……その…」

副隊長「考えるのは後!結果の準備をします!」

副隊長「あなたは近隣に走って避難誘導を!」

地下牢衛兵2「はっ!!」ビシッ

悟空「オラはどうしたらいいんだ?」

副隊長「……心苦しいのですが貴方には王宮へ行って、隊長をお願いしますわ」ポワポワ

キュピーン

悟空「なんかあったけぇーぞ?」

副隊長「全力とまではいきませんが少しだけ回復しましたのよ」

副隊長「私ではあの中を突破できそうにありませんから……」ショボン

悟空「サンキューな!」ニッ

悟空「それとおめぇ」

副隊長「なんです?」

悟空「しゃべり方変わっちまってんな!」 

副隊長「これでも伯爵家の生まれですのよ。素はこっち!……ってそんなことはいいのよ!」

悟空「ハハッ」

副隊長「…くれぐれも宜しくお願いします」ビシッ

悟空「おうっ!」ファァァ

バシューーン

地下牢衛兵2「……そ、空飛んでいきましたね」

副隊長「……ハハハ……」
336 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:28:36.87 ID:EbC0nqN5o
〜〜
王宮上空→王宮

ゴゴゴゴ

悟空「うひゃー街全部がひかってらぁ」

悟空「王宮ってんはあの丸い建物か」シューーン

シュタ

悟空「……やけに静かだな」オーイ

シーン

悟空「誰もいねぇ…でも嫌な感じがすんぞ」

タッタッタッタッ

悟空「ん?この扉だけなんか雰囲気ちげぇ」

ガチャ
337 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:29:34.67 ID:EbC0nqN5o
老師「ハァァァァ!」ボッボッ

ドッ!

悟空「ッ!」スッ

バシュン!

悟空「いきなりなにすんだっ!」バッ

老師「魔物……ではなさそうじゃな」フゥ

悟空「オラ孫悟空だ」スッ

老師「ソンゴクウ。はて、聞かぬ名じゃが…ワシの術を容易く避けるとはのぉ」

老師「何か不思議な力を感じるわい」

悟空「じっちゃんこそ何もんだ?」

老師「ワシはここで魔術の研究をしとってな、それがいきなりの魔族襲来じゃわい。急いで陣をはっとっておるのじゃよ」

ザワザワザワ

悟空「他に誰かいるんか?」

老師「あぁ。助手や、城勤めの者達じゃ」

老師「とりあえず一番安全な場所はもうここだけじゃてのぉ」

悟空「いってぇー何が起こってんだ?」
338 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:30:56.30 ID:EbC0nqN5o
老師「子細はわらぬが、おそらく魔王の右腕たる闇の貴公子じゃろう」

老師「王宮は聖なる場所。聖と魔は反発する。おいそれとは攻め入られる心配は無かったんじゃが」

老師「恐ろしいことじゃが、それを上回る力を手に入れた…ということなんじゃろう」

悟空「そいつはつぇーんか」

老師「強い?ほっほっほっ。強いなんてもんではないぞ。遠い南国をたった一人で手中に収めたほどの腕じゃ」

悟空「つぇーんんだな」ニッ

老師「?…ともかくアンタははよぉ逃げなされ」

悟空「オラ平気だ。そうだ!じっちゃん、女騎士見なかったか?」

老師「姫騎士隊のお嬢ちゃんかね?ここには居らぬの」

悟空「こんなか誰もいねぇーしよぉ、オラたのまれてんだが」

老師「ふぅーむ……ワシとおなじく結界を張っておるか、はたまた……」

悟空「めぇーったなぁ」
339 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:32:23.12 ID:EbC0nqN5o
老師「このままジリ貧じゃて、流石のワシも長くは持たん」

ザワザワザワザワ

助手「そ、そんな老先生!我々はどうなるのです!?」

奉公人「う、嘘だろ……俺には田舎に残した家族が」

メイド達「こ、怖いわ」ガタガタ

悟空「んー……」ピトッ

老師「何をしとるんじゃ?」

悟空「ダメだな。やっぱアイツの気を感じとれねぇ」

老師「気?そ、それは生命の波動のことか!?」

悟空「気は気だぞぉ」

老師「ふむ……ワシの長年の夢の糸口がこうも目の前にいるというのに、よりにもよって闇の貴公子とはのぉ」

ザワザワザワザワ

老師「お前さん、街の中の様子を見なかったか?」

悟空「オラ一番にここに来ちまったから見てねぇーぞ」
340 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:33:15.50 ID:EbC0nqN5o
下男「お、俺は見てきたぞ……ま、街の皆はい、石にされちまった…」ガクガクガク

下男「運良く……ここまで逃げてこれたが……」

下男「ま、街には石にする化物、王宮には闇の貴公子……も、もうおしましだ」

ザワザワザワザワ

悟空「……しょーがねぇ。おめ達ここは危なそうだし、副隊長のとこに行っとくか?」

老師「この人数を連れ街の外にか?それは危険じゃ、いい的になるのがオチじゃよ」

ザワザワザワザワ

悟空「ちぃっと待ってろよ。聞いてくるから」ンッ

老師「?」

シュィン
341 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:34:33.79 ID:EbC0nqN5o
〜〜

王都郊外

シュィン

副隊長「良し…私ではここまでしかできませんが…なんとか形にできましてよ…」

副隊長「隊長か老術師様がいてくれましたら」ハァ

パッ

悟空「おっ、当たりだ。オッス!」

副隊長「!?!?!?」

悟空「ここに人連れてきてもいいんだよな?」

副隊長「ど、どどどどうやって?今?えっ?」

悟空「瞬間移動ってやつだ!おめぇ見たろ?」

副隊長「しゅんかん?移動?私が?いつ!?」

悟空「少しめぇだが、それよりいいんか」

副隊長「え、えぇ結界なら今しがた。地下には衛兵さん達と近隣の方々で整備していますから、人手が増えるのはありがたいかと」

悟空「よっし!じゃオラ今連れてくっからな。じっちゃんの気はちと変わってから…こいつか」ンッ

副隊長「はっ?いえ、それより隊長は!」

バシュン
342 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:35:53.10 ID:EbC0nqN5o
〜〜
王宮 魔術研究所

シュィン

悟空「良いってよ!」

ザワザワザワザワ

老師「お、お主一体…」

ザワザワザワザワ
キエタトオモッタラ デテキタゾ

悟空「皆オラに掴まれ」

老師「いったいどうするのじゃ?」

悟空「いいからいいから。ほれ!」

助手「老先生、な、なんですかあれ」

老師「わしにもさっぱりじゃが」

助手「ま、魔族の類では?」

老師「ソンゴクウとやらからは、そうは感じられん。ここに居てもしょうがない」スッ

老師「では頼むぞソンゴクウ。お主に触れればいいんじゃな?」

悟空「おう!ちと人数多いからこりゃ二回くれぇだな。それとじっちゃんは最後にしてくれ。気を感じられんのはじっちゃんだけみてぇだしな」

老師「あいわかった。皆のもの先に行くが良い」

ザワザワザワザワ
ナンダカ ワカラナイガ ニゲレルナラ

ピトッ ピトッ ピトッ……

悟空「そんじゃいくぞ」ンッッッ

シュィン
343 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:37:00.05 ID:EbC0nqN5o
〜〜
王都郊外

副隊長「……」ポカーン

悟空「そんじゃ次だな」ンッ シュィン

ザワザワザワザワ

助手ら一行「へっ」

………
……

悟空「これであそこにいたのは全員か」

老師「これこれは…全く摩訶不思議じゃて」

ザワザワザワザワ

老師「お主いったいこの技はなんじゃ」

悟空「瞬間移動ってやつでな」

副隊長「……」ハッ

副隊長「老術師!」

老師「ん、おぉ。無事じゃったか」

副隊長「はい!師もご無事で良かったですわ」

副隊長「王宮はどうなっているんですの?」

老師「それがのぉ――」
344 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:38:07.38 ID:EbC0nqN5o
…………
……

副隊長「そ、そんな」ヘナヘナ

老師「陛下や妃様、それに姫様も見ておらぬ…」

副隊長「姫騎士隊の皆も、隊長ぉ…」

老師「安否も含め何か手を考えねば」

老師「ほれほれ。しゃきっとせいきっと無事じゃて」

副隊長「は、はい…」
345 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:40:09.86 ID:EbC0nqN5o
………
……

地下 セーフティハウス

老師「近隣の住人はひとまず全員かの」

地下牢衛兵「はっ!」

副隊長「しかし王都には何千人もの人が取り残されいますわ」

老師「攻め入るにはまず街に現れた石の魔物じゃな」

副隊長「厄介ですわねぇ」ウーン

悟空「なぁそいつはどんなやつなんだ?」

老師「その昔は北の山の神として崇められていたのじゃが、そこが魔王降臨の際に根城になっての」

老師「旅人を癒やす力が、今では人を石に変える力を持ってしまったんじゃよ」

悟空「石か。ダーブラみてぇだな」

老師「ダーブラ?聞かぬ名じゃ」

悟空「めぇーにな。あんときはどーしったって言ってたってけかなぁ」

副隊長「やつ4つの瞳に見られると人は石になるそうだ」

悟空「見なきゃいいんじゃねぇーか?」

副隊長「そんな単純なことではなくってよ」

副隊長「両目2つに、背中に1つ、尾に1つのありますの。そして、その大きさから見上げずにはいられませんのよ」

悟空「ひぇー。すきがねぇーんか!?」

副隊長「そういうこと」
346 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:41:32.83 ID:EbC0nqN5o
悟空「なら、今までどうしてたんだ?」

副隊長「それはそのですね」

老師「聖獣いや、魔物は魔王城の番犬として鎮座しておってな」

老師「もはやそれすら不要になったと考えるべきことじゃよ」

悟空「石になっちまった人らはどーなんだ」

副隊長「……王都が落ちたらやつらの餌になる」

悟空「いぃ!?食われちまうんか」

老師「直接ではない、再度石化を解かれた者は抜け殻となるんじゃよ……」

副隊長「……残酷…です…わね」

悟空「解凍みてぇーなもんか…そいつはやべぇーぞ」
347 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:42:47.16 ID:EbC0nqN5o
老師「……」ン

老師「解凍」ソウジャ

老師「奴を凍らせればいけるかもしれんぞい」

副隊長「凍らせる…ですか?」

老師「そうじゃ、混合魔術は知っておろう」

副隊長「それは一応。水と風を使って急激に冷やす方法ですわよね。氷の魔導が必要ですが」

老師「左様。風はわしがなんとかするから、お主は水を目一杯するんじゃ」

副隊長「しかし、それではやつの石化の目から逃れられません」

老師「それはほれ。なぁ」チラッ
348 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:43:43.94 ID:EbC0nqN5o
悟空「ん?」

老師「ソンゴクウ。お主こうパッと明るくする技は」

副隊長「そのような都合のいい大規模な照明などありませんわよね。光の魔術でも小規模ですし」

悟空「ん?あんぞ。目くらましすりゃいいんか?」

副隊長「やはり別の手を」

老師「ほっほっほっ」ニタリ

副隊長「……もはやなんでもありじゃないですか」
349 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:44:42.22 ID:EbC0nqN5o
………
……

〜〜

王宮 謁見の間 闇の結界内

女騎士「くっ……」ハァハァ

闇の貴公子「もうお終いか」

姫魔「……」ズモモモ

女騎士「ひ、姫……様っ!気づいてくださ…」ガクッ

バタン

姫魔「……」

闇の貴公子「ふん。くだらん」

闇の貴公子「さて、ではここ魔の扉を開こう」スッ

闇の貴公子「クックック……」ズァン
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/22(日) 16:44:55.52 ID:/Pl3mHLb0
太陽拳も超能力みたいなもんだな
351 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 16:47:30.21 ID:EbC0nqN5o

ナレーション「暗雲立ち籠める王宮内で出会った老術師一行。彼らを無事に外に連れ出すことにした悟空。街には人を石に変えるという魔物が立ちはだかるが、対抗策を見つける。一方女騎士のと姫の身に何が、闇の貴公子の目的は」

352 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 17:00:24.53 ID:EbC0nqN5o
オッス オラ悟空!

人を石にする魔物か。ちと厄介だぞ。
じっちゃんや副隊長がなんとかしてくれるみてぇーだし、オラもがんばんぞ!
でも闇の貴公子がなんか狙ってるみてぇーだし、女騎士無事だといいんだがなぁ
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 17:03:18.88 ID:8yV7V4oR0

悟空なら召喚系魔術とか覚えられそうだけどな
勿論、モンスターはドラゴンで
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 17:39:01.47 ID:vcclwhi5O
誤字が気になるが、投下が早いから致し方なし
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 18:23:20.53 ID:Btp2dLy30
そう考えたら悟空は本当になんでも出来るな。
念力、テレパシー、記憶を読む、単純な物理的強さ
舞空術、瞬間移動、界王拳、超サイヤ人などなど
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 19:04:36.43 ID:eXT2l/iB0
これでまだ超サイヤ人になってないんだから本当チートだよな…
357 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 20:46:35.83 ID:EbC0nqN5o
読んでくれてありがとう!!
そして誤字すまんせんすんません
貼り付ける際に見直してるが、たった一人の文書校正だと抜作になるう
358 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 20:47:28.92 ID:EbC0nqN5o
〜〜
女騎士邸宅

シュン

悟空「よぉ!急ぎで頼みてぇーことあんだが、ちといいかぁ!」

領主公「!?ソンゴクウくんどこから」

悟空「王都がてーへんなんだよ!」

領主公「な、なに!?」
359 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 20:49:19.80 ID:EbC0nqN5o
………
……

領主公「なんということか…娘がまたもや行方しれずばかりか、魔の侵入を許すとは」グッ

悟空「そんで、じっちゃんがおめぇなら氷の道具持ってるってんでオラ取りに来たんだ」

領主公「あ、あぁ……宝物庫にそれはある」

領主公「(娘の為に暑い夏を快適に過ごしてもらおうと、せっせと老師に開発費用を渡して造ってもらったのが、まさかこのような形で役に立とうとはな)」

………
……

悟空「ヘヘッ!これでなんとかなんぞぉ〜」

領主公「……おめおめと指を咥えて待ってるわけにはいかんな。私も行こう」

執事「旦那様それはっ!」

領主公「私も父として行かねばなるまい」

執事「かしこまりました。無事のご帰還お待ちしております」スッ
360 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 20:51:20.23 ID:EbC0nqN5o
〜〜

地下セーフティハウス

シュィン

領主公「…ふむ…」

悟空「持ってきたぞ!」

副隊長「こ、公爵様っ!?ど、どうしてこちらに」

領主公「私とて国の上役である。先頭に立たずしてどうするか」

副隊長「は、はっ!失礼しました」バッ

ツツツツ

副隊長「ちょっ、ちょっと貴方、どぉーして公爵様をお連れしてるんですのよ」ヒソヒソヒソ

悟空「どーしてって、あいつが来てぇってんだからなぁ。まじぃんか?」

副隊長「馬鹿ねぇ、公爵様にもしものことがあったらどうするんですってことよっ!」

副隊長「私の代わりはいくらでもいるけど、公爵様よ?偉いのよ!?」オワカリ?

悟空「?別にいいんじゃねーか?」

オーイ ソンゴクウ モッテキタンジャロウナ

悟空「おう!んじゃちと渡してくらぁ」タッタッ
361 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 20:53:10.13 ID:EbC0nqN5o
……

領主公「ハッハッハ。聞こえたよ副隊長くん。私の代わりもいくらでもいるのだよ」

副隊長「!はっいえ!も、申し訳ございません…ですが!」

領主公「いい、いい。本音を言えば娘がただ心配なだけさ」

副隊長「公爵様……」ウルル

領主公「それそうとしてキミ。少し雰囲気変わったね」

副隊長「そ、そうでしょうか…」

領主公「あぁ。前のキミはなんだか軽薄なのだが、どこか近寄り難い雰囲気をしていたからね」

領主公「それが少し見ない間にソンゴクウくんとそんなに仲がよくなるなんてね」

副隊長「そ、それは、話しやすいといいますか、気兼ねをしないといいますか」

領主公「うんうん。彼はどことなく人を引きつれる魅力があるのかもしれない」

副隊長「そ、それを仰るなら公爵様も、ソンゴクウと何やらご親密な様子ではありませんか」

領主公「ふむ。そう見えるかね?フフッ」

領主公「なんせ彼とは同じ父親として、さらに彼は先輩にあたるのだから!」

副隊長「は?」

領主公「なんだキミしらないのかね?彼あぁ見えても、もうすぐ孫ができるそうだよ」

領主公「あぁ〜孫。なんていい響きだろうか」

副隊長「……嘘でしょおお!?」
362 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 20:54:22.29 ID:EbC0nqN5o
………
……

悟空「こいつでいいんだよな?」

老師「よしよし」イソイソイソ

ヒョォォォォォ

老師「具合もよかろうて」

チラッ

老師「なんじゃあの親バカも連れてきたのか」

ワイワイワイ ギャーギャー

悟空「きてぇーってんでな」

老師「外面は慇懃無礼のきらいがあるが、中身はあの通り、ただの親バカじゃ」

悟空「ハハッ。そうみてぇーだな」

カチッ ヒョォォォォォ……

老師「さて、急いでし損じるわけにもゆくまい」

老師「作戦を詰めるのじゃ」
363 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 20:55:38.72 ID:EbC0nqN5o
………
……

副隊長「師と私が詠唱している間に、ソンゴクウがそのタイヨウケンとやらで、魔物の動きを一時的に封じ、公爵様が魔導を設置する……ですか」

老師「左様」

領主公「なかなかスリルがある役目じゃないか」

副隊長「ほ、本当によろしいのですか?」

領主公「あぁ。問題点はなかろう」キリッ

副隊長「そうですか……」

老師「なぁにこやつもただのボンクラではないさ」

領主公「ハハッ。そうとも」

副隊長「わかりました。それで、タイヨウケンというのは信用できるんですの?」

悟空「あぁ。オラ何回かピンチを脱出できたしな。えぇーと、折り紙付きたぞ!ただ、ちゃんと見てくれねぇと意味ねぇけどな」
364 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 20:57:22.07 ID:EbC0nqN5o
副隊長「効果の程は測りかねますが、貴方がピンチというのですから、よほどのことだったのでしょう」

老師「そういうと、凄い技のように聞こえるのぉ」ホッホッホッ

領主公「全くだ」ハッハッハ

老師「問題点を上げるとして、そうじゃのぉ、いかにしてソンゴクウに魔物の注意、それも全部の目を向けるかじゃが」フム

領主公「背中と尾は裏手に回ればいいが、そうなると正面が隠れるな」フム

副隊長「真正面からでは、両目がありますし、そもそも立ち向かえる大きさではありません」フム
365 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 20:58:36.49 ID:EbC0nqN5o
悟空「なぁ姿形ってどんなんだ?」

老師「聖獣だからのぉ。実のところは獣のそれじゃよ。もの静かで草木を食し、毛は美しく黄金に輝いとったわい」ナツカシイヒビ

悟空「そうか。オラそん時に会ってみたかったぞ」

老師「……」

領主公「しかし今はもはや魔獣と化したのだ。魔王が倒させるまで眠っていてもらおう」

副隊長「ソンゴクウは何か案はありまして?」

悟空「んーそだなぁ、オラが小せえ頃でも飯捕まえんのは真正面からだったしなぁ」

副隊長「……貴方、そんなに野生児だったの…」

領主公「いやはや恐れ入る……」

悟空「やっぱ、餌でつりゃいいんじゃねーか?」

副隊長「餌で釣られた魔獣の突進を受け止めろと?無茶ですわよ」
366 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:00:18.24 ID:EbC0nqN5o
領主公「ふむ。餌で釣るか。悪くないのではないか?」

領主公「王都に落とし穴を作るわけにはいかぬが、こちらにおびき寄せ巨大な穴を落とす。さすれば、魔獣は上を見上げるしかない」

老師「ほっほっほっ。なるほど。身動きとれぬ、わしらも好都合じゃわい」

副隊長「お二人共本気ですか!?第一巨大な穴など」ハッ

副隊長「……はぁ。一応聞いておきますが、貴方、巨大な穴なんて短時間で作れまして?」

悟空「ヘヘッ」ニィ

副隊長「はぁ……」

領主公「まぁどの道、この作戦が失敗すれば我々に未来はないだろうからな」

老師「そうじゃとも」
367 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:02:02.94 ID:EbC0nqN5o
〜〜
王都近郊の鉱山帯

副隊長「……くれぐれも他に被害が出ぬようにお願いしますわよおお!」

オーイ

悟空「わーかーったーー!離れてろよぉぉぉ」

ウッシ

悟空「あんまりやり過ぎっとやべぇからな」

スゥゥゥ

悟空「かー」

悟空「めー」

悟空「はー」

悟空「めぇぇ」ビキュュュュュン

ゴゴゴゴ

副隊長「……!す、凄い力ですわ」

老師「こりゃたまげたわい」

悟空「派ァァァァァ!」

カッ!!!

ドッッッカーン

モクモクモクモク
368 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:03:02.63 ID:EbC0nqN5o
領主公「もはやあれで倒せるのではないのか……」

副隊長「ハァ……」

老師「ほっほっほっ。はやいとこ魔王を倒して聖獣にしてやらねばのぉ」

〜〜
クレーター

悟空「そんじゃオラその魔獣ってのつれてくんぞ!」ファァァ

老師「あぁ。頼むぞ」

副隊長「気をつけてね」

領主公「途中で目隠し付け忘れるなよ?見られた瞬間に終わるからな」フリフリ

バシューーン

369 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:05:00.15 ID:EbC0nqN5o
〜〜
王都

王都民「はぁはぁ……み、みんな石になっちまった……ど、どこか隠れなきゃ」ガタッ

北の魔獣「グルルルル」ドァッ

ドスン

王都民「み、見つかった!う、うわあああ」ピキピキピキ

北の魔獣「グルルルル」ノッシノッシ

王都民一家「あぁ……また一人石に……」ガタガタ

王都民一家「も、もうこの国はお、お終いだ…逃げる場所なんてないんだよぉ……」

北の魔獣「グルルルル」クルリ ジッ

ノッシノッシ

王都民一家「き、気づかれた!く、くるなああああ」キャーーー

北の魔獣「グルルルル」ジッ

スゥゥゥ
370 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:05:59.89 ID:EbC0nqN5o
悟空目隠し「やいやい!おめぇ!!」ガァァァ

悟空目隠し「見えねぇけど気配でわかんぞ!!」

北の魔獣「グルルルル……」グァァ

悟空目隠し「ここだここだ!!」

北の魔獣「グアアアアア!!」

悟空目隠し「たぶん気ぃついたでいいんかな?」

悟空目隠し「おめぇ!いい加減にしとけとよぉ!」

北の魔獣「グアッグアッ!」ダッタッタッタッタ

悟空目隠し「オラの方に向かってるなぁ」ニヤ

悟空目隠し「そらそら!こっちだ!」バシューーン

北の魔獣「グルルルル」ドシンドシンドシン
371 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:07:03.64 ID:EbC0nqN5o
………
……

ドシンドシンドシン

悟空目隠し「じっちゃん達の気は、こっちか」バシューーン

ドシンドシンドシンドシンドシンドシン
372 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:08:38.63 ID:EbC0nqN5o
………
……

老師「来たか」ザッ

ドシン……

領主公「フフッ」ザッ

ドシンドシン……

副隊長「ふぅ〜」ザッ

ドシンドシンドシン!!

悟空目隠し「連れてきたぞぉぉ!」

北の魔獣「グアアアアア!!!」
373 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:09:30.93 ID:EbC0nqN5o
老師「今じゃ!」

老師・領主公・副隊長「土の精よッ!」メコメコメコメコ

北の魔獣「グア!?」ジメン モコモコ

北の魔獣「!!」ジャンプカイヒ

IN クレーター

北の魔獣「ガ、ガアアアアア!!」モガモガモガ

悟空目隠し「ここだここだ!」真上

北の魔獣「グアアアア!」ギョロリン
374 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:10:59.77 ID:EbC0nqN5o
老師「詠唱に入るぞい!風の精よッ!!」ブアアアアア

副隊長「はい!水の精よッ!」ゾアアアアアア

領主公「よしっ」ダッタッタッタッタ

悟空目隠し「ほんじゃいくぞぉぉ!目はつむっとけよぉぉぉ!」

バッ バッ バババッ

悟空目隠し「たいよぉーけーーん!」カッッ

ピッカーーーーーーーーン

北の魔獣「!!!」モガモガモガ
375 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:11:48.45 ID:EbC0nqN5o
領主公「そーーら!娘のバカンス用、私の魔力つきだ!味わうがいい!」ヒョォォォォォヒョォォォォォ

ポーイ

ダッタッタッタッタ

老師・副隊長「氷の精よッ!!」

大冷却

北の魔獣「グアアアア!!」ピキピキピキピキピキピキ

キラーーン
376 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:13:24.02 ID:EbC0nqN5o
………
……

老師「皮肉なもんじゃのぉ。自らが止まるとは」

領主公「これはこれで美しいな」

副隊長「持って帰れませんわよ」

悟空「近くでみっと、なんとかキングよりでっけぇなぁ」

北の魔獣氷結「」カチコチ

副隊長「今更ですが近くにいて大丈夫なんでしょうか」

老師「なぁーに心配いらぬよ。魔氷といってな、中におる者からは外が見れんのじゃ」

副隊長「そうでしたか」

悟空「これどんくらいもつんだ?」

老師「何もせねば半永久といったところかのぉ」

悟空「そか」サスサス

悟空「おめぇ元に戻れたらいいな」

パチンッ

領主公「さぁいよいよ王宮奪還に入ろうではないか!」
377 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:16:25.28 ID:EbC0nqN5o

ナレーション「女騎士の父親である公爵の力もかり、石にするという魔物を退けた悟空達。これでようやく、王宮へと踏み入ることができるわけだが、いったい中の様子は」

378 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/22(日) 21:22:05.04 ID:EbC0nqN5o
オッス オラ悟空!

はえーとこ街の皆も戻さなきゃいけねぇみてぇだし。
ん?お、おい女騎士またなんか変じゃねぇーか!?
オラ達の前に立ち塞がるってなんだよ!

379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 21:29:35.89 ID:8yV7V4oR0

悟空って勘がいいのかよくないのかたまにわからなくなる
原作的には勘がいいはずだけど、アニメ版だとバカな所が強調されるよね
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 21:36:36.33 ID:dm5DQTy1o
敵がめっちゃ強いから悟空がいなきゃ詰んでたなこの世界
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 21:37:02.17 ID:V3ao27WqO
野生児だった頃はまともな教育が悟飯(老)頼りだった上に早くに中断してしまっただけで、
全体通してみると世間知らず常識知らずではあっても頭はむしろ良い方だったはず
車も運転できてるしいろいろな機転は利くし
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 21:40:41.74 ID:dm5DQTy1o
頭いいよ。何だかんだ細かい機転が効くし
世間知らずと物凄いテキトーな性格がマイナスなだけで
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/22(日) 21:44:57.71 ID:/Pl3mHLb0
幼い頃に頭打ってるんだよな
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 21:48:00.52 ID:8yV7V4oR0
>>383
確か、そのおかげで狂暴性が消えたはずでは?
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 22:02:53.59 ID:bVmwV1lmo
強くなりすぎてからは日常ではバカというかとぼけたとこが協調されたイメージ
素は野生児だし戦闘民族だから危機に敏感なんだろうけど、そりゃ普通に暮らしてたら強すぎるからね
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 22:24:45.35 ID:PNjImkcUO
悟空のかめはめ波って威力調整ミスったら惑星が文字通り吹き飛ぶ出力だよな
そんなミスしないのはわかるけど
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 22:27:45.68 ID:8yV7V4oR0
そもそもサイヤ人編のベジータさえ、地球を破壊できるほどだからな……
アラレちゃんの「地球割り」をギャグなしでい゛きる奴はいそう
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 22:29:55.51 ID:FWa7h8ImO

今1番面白いSSだな
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 23:13:40.84 ID:9BgljgMBo
乙乙
更新早くて嬉しい
390 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:46:05.76 ID:pqswraJeo
〜〜
地下セーフティハウス

ザワザワザワザワ
ワイワイワイ
キャキャキャ

地下衛兵達「皆様!お疲れ様ですっ!!」バッ

女衆・メイド達「キャーキャー!公爵様ァァ!」ステキィ

男衆・奉公人達「うっおおお!副隊長ォォォ!」カワイィィ

助手「老先生!ご無事何よりです」

老師「なんじゃ、なんじゃ騒がしいやつめ」

領主公「フッ」キリッ

副隊長「何事ですの!?」

ザワザワザワザワ
391 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:46:38.59 ID:pqswraJeo
地下衛兵「はっ!皆様のご活躍の一報を知らせた所、このように」バッ

悟空「ンァハハハッ!おめ達すんげぇ人気あんだなぁ」

副隊長「男共から黄色い声だされても嬉しくないわね」プリプリ

領主公「おんやぁ?キミもしかして特殊な――」ジロジロ

副隊長「!!ち、違います!違いますのよ!?」

悟空「ンァハハハハ」

老師「やれやれ。本題はここからじゃて」
392 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:47:26.98 ID:pqswraJeo
………
……

老師「さて、敵方はもう街に居座った魔物が倒された事を掴んでおるじゃろうな」

領主公「私の屋敷に現れたというコウモリ公爵めが、すぐさま計画をたて陰謀を巡らせたという話だ」

副隊長「すると私達も動くなら早いほうがいいんでしょうか」

領主公「あぁ」ウンム

老師「となると、目下一番は厄介は闇の貴公子の撃破じゃな」

副隊長「難しいですね……」ウーン

悟空「なんでだ?」

副隊長「なんでって……いや、しかし?」
393 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:48:55.43 ID:pqswraJeo
副隊長「師よ。ソンゴクウならば」

老師「わしもそう思っとったところだわい」

副隊長「!」ウンウン

悟空「オラがなんだって?」ン?

副隊長「無謀も無茶も貴方なら覆せるかも知れないって話よ」ニッ

領主公「おぉ!なるほど!」ポンッ

老師「ほっほっほっ」

悟空「?」

副隊長「ソンゴクウ。貴方に頼みたいことがあるわ」
394 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:49:47.25 ID:pqswraJeo
副隊長「闇の貴公子を倒してちょうだい!」

悟空「ヘヘッ!そいつ、つぇーんだろ?」ワクワク

副隊長「やってくれますのね!」

老師「ほっほっほっ。こりゃ頼もしいわい」

領主公「さすが、我が娘が見込んだけはある!」アーハッハッハッ
395 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:51:18.07 ID:pqswraJeo
………
……

老師「では、お主達に任せるぞい」

領主公「娘、いや皆を頼むぞ」

副隊長「はっ!!」バッ

悟空「任せとけ」サムズアップ

〜〜
バシューーン

王宮上空

悟空「じっちゃん達はあそこで留守番でいかったんか?」

副隊長「逆ですのよ。師と公爵様でなければ、結界維持と魔物からの迎撃ができませんの」

悟空「へぇー。やっぱ、じっちゃんらつえぇーな」

副隊長「……貴方から強い強いと言われるとなんだか、馬鹿にされているようで、ちょっと前の私なら思っていたでしょうねぇ」

悟空「オラそんなこと」

副隊長「知ってますことよ。貴方が本気で仲間だとそう思ってくださるのがね」ニコッ

悟空「そっか!」ニッ
396 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:52:32.46 ID:pqswraJeo
副隊長「さて、お喋りはここまでのようね。私は別口に入って皆を探すから、貴方はなんとしても闇の貴公子を倒してね!」

悟空「おう!」

スゥゥゥ スタッ

副隊長「師が言うには謁見の間…そうね。あそこを目指しなさい」

悟空「あの窓からへぇれねぇーんか?」

副隊長「んー、幽霊騎士と同じ現象で物理的突破はできそうにないわね」

悟空「そーけぇ。迷っちまいそうだぞ」

副隊長「頑張りなさいよ!あぁそうそう。はいこれ」ゴソゴソ

ジャジャーン
光の結晶

悟空「なんだこりゃ?」

副隊長「それが光ったら人がいる証拠ね」

副隊長「もしも人が居たら、師の部屋に連れてきて。一応ことが済むまで拠点にしてるから」オナジノ ジャラリ

副隊長「じゃ!また後で!」

悟空「おう!」
397 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:53:24.23 ID:pqswraJeo
〜〜
王宮 一階 正門

ガガガガガ

悟空「めぇよりやな気が増してんぞ」キッ

コツコツコツコツコツ

悟空「それになんかいやがんな?」バッ

魔物「ギイイイイイ!」バッバッ

シャアアアアア

悟空「ンッ!」

ドスドスドス

魔物「」

悟空「……」

コツコツコツコツコツ

バッバッバッ

魔物達「シャアアアアアア!!」

悟空「うりゃぁ!」バッ

ドスドスドス

魔物達「」

悟空「うひぃ…数が多くなって来たぞ」

コツコツコツコツコツ
398 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:54:20.64 ID:pqswraJeo
〜〜
正門→大ホール

コツコツコツコツコツ

鉄巨人「ズアアアアア」ジャラジャラジャラ

鉄球

悟空「おっと!」バックステップ

鉄巨人「オマエ トオサナイ!」ジャラジャラジャラ

ブォォォン ズガァァァン

悟空「うひぃ!馬鹿力だぞ!」

鉄巨人「ウガアア!」ジャラジャラジャラ

ドッシャーーーン

悟空「よっ!」スッ

鉄巨人「ンギギギ」

鉄巨人「トリ オサエ ロ」スゥゥゥ

ギャギャギャギャキャ

魔物達「シャアアア!!」バッバッバッ

悟空「ん!?」

ガシガシガシ

鉄巨人「ウガアア!」ジャラジャラジャラ

ドゴーーーーン!

鉄巨人「ツ ツブレ タ」

モクモクモクモク
399 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:55:23.93 ID:pqswraJeo
悟空「……」テッキュウ ガシッ

悟空「へへっ!」

鉄巨人「ナ!」

悟空「そらぁおかえしだぁ!」ズォォォ ピューーー

ガァァァァン

鉄巨人「」ドサリ
400 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:56:16.48 ID:pqswraJeo
〜〜
大ホール→分かれ道

悟空「確か上行きゃいいんだから、あそこの階段でいいんかな」

ボァンボァンボァン

悟空「ん?ひかったぞぉ」ボァンボァン

悟空「あっちのでっけぇ扉の向こうに誰かいんのか?」

悟空「こんな敵だらけんなかじゃ、まじぃぞ」

ダッタッタッタッタ

キィィィィ……

ボァンボァンボァン
401 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:57:11.90 ID:pqswraJeo
〜〜
大ホール→礼拝堂

ボァンボァンボァン

悟空「暗ぇな」

ボァンボァンボァン

悟空「誰かいんかぁぁ?」

シーン

ボァンボァンボァン

悟空「んー?あれぇこの気」

スッ コツンコツンコツン
402 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 01:58:49.05 ID:pqswraJeo
女騎士「悟空か…」

悟空「おっ!やっぱし!!」ヨォ

悟空「ヘヘッ!おめぇ無事だっんかぁ〜」イヤァ

女騎士「あぁ。お前こそな」

コツンコツンコツン

悟空「おめぇとはぐれちまってから、てぇーへんだったぞぉ」

コツンコツンコツン
ピタリ

女騎士「あぁ。私もだ」ウツムキ

悟空「ヘヘッ。こりゃおめぇの親父もよろこぶな」

悟空「そうだそうだ!副隊長。あいつも今ここに来てんぞ」

女騎士「副隊長……それに父上もか。元気であろうか」ウツムキ

悟空「おぉ!元気元気!おめぇの親父はじっちゃんのとこだけどな」

女騎士「じっちゃん…老師様もご無事だったのだな」ウツムキ
403 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 02:00:23.05 ID:pqswraJeo
女騎士「そうだ悟空、貴方はどうしてここに?」ウツムキ

悟空「オラか?ヘヘッ、オラ実は皆に頼まれてよ、闇の貴公子っちゅうのに会いに来たんだぞ」ワクワク

女騎士「闇の貴公子……そうか」ウツムキ

女騎士「そうか……」キッ スチャ
404 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 02:01:47.47 ID:pqswraJeo
ジャキン!!

女騎士「闇の貴公子…に敵対する者は私が…」
 
悟空「お、おい!どーしちまったんだよ!」

女騎士「私が斬るッ!!」ブォォ

ヒュン

悟空「っ!」

バックステップ

女騎士「ハァァァァァァ!」ブォォォ

悟空「あぶねぇーて!」ヒョイ

女騎士「せいっ!」ヒュン

悟空「ッ!」ヒョイ

女騎士「ヤァァ!」ヒュンヒュン

タッタッ……

女騎士「風の精よッ!!」

シーン

女騎士「……」カシャン

悟空「なぁおめぇ」

女騎士「フフッ。精の声も届かぬか」

女騎士「それにやはり悟空は強いな。私では到底かないはしまい」フゥ

悟空「……」

ズズズズズズズズズ
405 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 02:02:38.64 ID:pqswraJeo
悟空「ンッ!?」ピョンピョン

ズズズズズズズズズ

女騎士「ハアアアアアアアアア」

悟空「な、なんだ!?おめぇの周りに暗ぇんが集まってくぞ!」アセアセ

ズズズズズズズズズ

女騎士「!!」

バシューーーーーン
406 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 02:04:35.92 ID:pqswraJeo
魔女騎士「……」

悟空「その格好、いってぇどぉーしちまったんだ?」

魔女騎士「もはや人の身に非ず…」

魔女騎士「ハアアアアア!」ォォォン

禍々しい炎

悟空「ンッ!?」ジュ

悟空「グッ、な、なんだこりゃ」

魔女騎士「刈り取る炎だ」

悟空「うぐっ、右腕にち、力が、は、入らねぇ…ぞっ!」ブラン

魔女騎士「立ち塞がるものは皆無」

魔女騎士「ハアアアア!!」ォォォン

狂乱の嵐

悟空「くっ!!」ガガガガガ
407 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 02:05:52.50 ID:pqswraJeo
魔女騎士「その傷はやがて毒を育む」

魔女騎士「ハアアアア!!」ォォォン

古毒な水

悟空「!」ビシャビシャビシャ

悟空「う、うぎゃあああ」ビビビ

悟空「か、からだが、が、が、が、し、しびれ」

バタリ…

悟空「お、お、めぇ、ほん…と、どうしちっ」

魔女騎士「ただの死人には墓標無し」

魔女騎士「ハアアアア!」ォォォン

失墜の沼

悟空「う、うぐぐぐぐ!」ズルルルルル

悟空「し、し、しず、んじ、ま、う……」

ズル ズル ズル

「………」

魔女騎士「……悟空…」ウツムキ
408 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 02:07:47.03 ID:pqswraJeo
………
……

〜〜
王宮 謁見の間 闇の結界内
カツカツカツカツ

魔女騎士「……」スッ

闇の貴公子「いやぁ実に素晴らしい」パチパチパチ

闇の貴公子「もっと苦悩するかと思っていたんだがな」フフフフッ

魔女騎士「……」ヒザマズキ

闇の貴公子「ねぇ姫様」カミ サラァ

姫魔「……」チンザ

魔女騎士「……姫様に触るなッ」キッ

闇の貴公子「……ククククククッ」

闇の貴公子「随分反抗的だなぁ。だが今日のボクは気分がいい」

闇の貴公子「なにしろ突然現れたあの男が死んだのだ」クククククッ

クルリ

闇の貴公子「そう。お前の手でな」ビシッ

魔女騎士「くっ……」グッ

スタスタスタスタ

闇の貴公子「さあ姫よ。扉を開ける続きを」スッ

スクッ

姫魔「……」ズモモモモ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
409 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 02:09:49.16 ID:pqswraJeo

ナレーション「何ということであろうか。悟空の前に突如として女騎士の刃が迫った。沈みゆく悟空。女騎士は本当に敵になってしまったのであろうか」

410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 02:09:49.42 ID:90IVW0q40
悟空、毒には弱いもんね。
心臓病になるぐらいだし
411 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 02:13:26.84 ID:pqswraJeo
オッス オラ悟空!

女騎士のパワーがすんげぇーぞ。
こいつはオラもしかすっとやべぇんじゃねーか?

412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/23(月) 02:26:19.57 ID:emZDPPgW0
界王拳か超サイヤ人になればいいけど舐めプか
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 02:36:35.14 ID:90IVW0q40
気のバリアを張れば毒とか無効化は出来るんだけどね。ドラゴンボール超でやっちゃったしそれ
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 08:14:57.78 ID:8j34yreNo
物理では敵わないから毒や呪いとかそういう搦め手なんじゃない?
呪いは厄介だと思う
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 09:55:51.41 ID:wtZMhcMA0
一番ヤバいのが、ドラクエ3のラスボスみたいのが出現する事。
悟空が弱点なんか気がつきそうにないしな。
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 10:40:01.44 ID:90IVW0q40
ゾーマはレベル上げたら闇の衣あっても勝てるからね...
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 10:45:23.41 ID:4oZytxW2O
何かヒントありゃカカロットさんならゾーマの弱点は気付くんじゃね?
むしろカカロットさんの場合は「全力のアイツと戦いてえ」とか言って光の玉を使わない可能性がある事の方が問題
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 10:46:49.16 ID:0OOsMlAJ0
バトル狂だからなぁ……
ボロボロのセルに仙豆をやっちゃうような人だからな……
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 11:30:42.44 ID:rkJc0I+cO
りゅうおうやシドーならまだ良いとしてゾーマタイプは確かにキツそう。
バーンやハドラーのような攻めの魔王ならどうかね?
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 12:32:22.96 ID:2mqyaEs7O
もう古の破壊神としてブロリーが出てくる展開を見据えてる
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 12:33:08.77 ID:0OOsMlAJ0
ガーリックjrがこっちの世界に現れても驚かない
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 13:23:29.43 ID:wtZMhcMA0
別ゲームのヒルベルトエフェクトみたいなのしか効かないのが、闇の衣だと思ってたわ!

ファンタジー要素混ぜるから、単純にスーパーサイヤ人や元気玉で勝てる展開にはならないと予想
423 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:28:25.21 ID:pqswraJeo
ご安心か期待外れで申し訳ないが超展開はございませぬうううう
424 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:29:01.60 ID:pqswraJeo
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

闇の貴公子「いいぞ。では、その調子で励むのだ」サッ

闇の貴公子「ボクは他の侵入者を消してくるからな」クククククッ

コツ…コツ…コツ…

姫魔「…」ズモモモモ

魔女騎士「……姫様」

モワモワモワモワ
425 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:29:57.64 ID:pqswraJeo
………
……

女騎士「姫様は見なかったか?」

奉公人「いえこちらには」

タッタッタッタッ

女騎士「(陛下のところだろうか)」

カツカツカツカツ

女騎士「(いや、確か今日は遠方から来賓を招いているとか。そのような時行くまい……)」

ナ、ナニモノダ

女騎士「(謁見の間!?)」

ガチャ キィィィィ

大臣「が、あああああ!」バシューーン

近衛兵「だ、大臣さまっ!!」ジャキン

南国大商人「……」

国王「お、おぬし、な、何をする!」

妃「キャーー」

南国大商人「……」スッ

近衛兵「う、うぐっ、ぐっ、か、体が…」ファァァ バシューーン
426 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:30:42.57 ID:pqswraJeo
女騎士「(な、何が起こっている!?大臣や近衛兵達が消えた…)」ハッ

女騎士「陛下!」ダッタッ

国王「お、おぉ!」

ジャキン

女騎士「何者だ!」キッ

南国大商人「……」スッ

女騎士「その手はなんの真似だ!」シャキン

南国大商人「……?」クビヒネリ

ニギニギ

南国大商人「お前、なぜ効かない」スゥ

女騎士「なんの話だ!」

女騎士「陛下達はお早く!」

国王「お、おぉ、す、すまない」ダッタッ

南国大商人「逃がすと思っているのか」ギンッ

国王・妃「あっ、がっ、……」

女騎士「き、貴様ッ!!」ダッタッタッタッタ
427 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:31:34.23 ID:pqswraJeo
女騎士「セイヤァァァ!」ヒュン

南国大商人「ふん」スカスカ

女騎士「くっ!」ヤァァァ

スカスカ

女騎士「(当たらないッ!?)」

女騎士「陛下達を離せぇ!」ヒュンヒュン

女騎士「火の精よッ!」ボッ

南国大商人「…ほお」ボオオオオ

チリチリチリチリ

女騎士「(やったか!?)」

ブォォォン
428 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:32:22.66 ID:pqswraJeo
南国大商人「ぬるいな」

女騎士「な、なんだと」

南国大商人「はぁ」ボゥンンン

ブォォォン

女騎士「く、黒い炎!?ま、まさか!」

ボゥンンン

女騎士「ぐはっ!」バリバリバリ

女騎士「ハァハァ…き、キサマは魔族、か…」ヨロヨロ

南国大商人「ククク。そうとも」パチンッ

ズァァァァァン
429 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:33:11.14 ID:pqswraJeo
闇の貴公子「ククククククッ」ファサァ

女騎士「!!」

女騎士「ば、馬鹿な!闇の…貴公子!」キョウガク

女騎士「王宮に入れるはずが……いったいどうやって…」

闇の貴公子「それを教えるとでも?」クククククッ

闇の貴公子「ハッ!」

国王・妃「……!」バシューーーーーン

女騎士「あ、あぁ、そ、そんな……」ガクッ

女騎士「おのれぇ!!」ジャキン

闇の貴公子「お前の相手は彼女にして頂こう」パチン

コツ コツ コツ コツ コツ
430 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:34:35.79 ID:pqswraJeo
姫「……」

女騎士「ひ、姫様ッ!ここは危険です!来ては!」

コツ コツ コツ コツ コツ

闇の貴公子「ククククククッ」

スッ

姫「……」ウツロ

女騎士「ひ、姫様…?」

姫「……」ズモモモモ

女騎士「(禍々しい気配!?)」

バァァァァン

姫魔「……」スッ

ボボボボボボ

女騎士「くっ!!」ドゴンドゴンドゴン

女騎士「…ぐ、ぐはっ…」ヨロヨロ…

女騎士「いったい…ど、どうして、姫、さまッ…」
431 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:35:30.27 ID:pqswraJeo
姫魔「…」ボボボボボボ

ドゴンドゴンドゴン

女騎士「(だ、誰を……呼ばな…くては)」トビラ チラッ
 
闇の貴公子「クククッ。無駄だ」

闇の貴公子「ここには闇の結界がはってあるのだよ」ファサァ

女騎士「……!」

闇の貴公子「そもそもお前が入ってこれたのが不思議だったのだがな」

闇の貴公子「だが、それももはや知り得た事で意味はない」パチンッ
432 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:36:54.74 ID:pqswraJeo
姫魔「……」ボボボボボボ

ドゴンドゴンドゴン

女騎士「くっ……」ハァハァ

闇の貴公子「もうお終いか」

姫魔「……」ズモモモ

女騎士「ひ、姫……様っ!気づいてくださ…」ガクッ

バタン

姫魔「…」ボボボボボボ

闇の貴公子「ククク。まぁ待て。こいつは使える」

闇の貴公子「あの男を抹殺する為に」ブォォォン

闇の貴公子「ボクの手足となって働いてもらおう。そう!麗しの姫を取り戻したいならなぁ」ハーハッハッ

モワモワモワモワ
433 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:37:37.01 ID:pqswraJeo
………
……

魔女騎士「(そうして魔の力を与えられしまっていた……)」

姫魔「……」ズモモモモ

魔女騎士「(…姫よ。私は貴女の姫騎士にございまする)」

………
……
434 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:38:44.24 ID:pqswraJeo
〜〜
天空城

悟空「……」

ゴポポポポポポポ

悟空「…!?」ボハァァ

悟空「い、息が…」ハァハァ

悟空「…オラ確か女騎士にやられちまって……」ニギニギ

悟空「?腕が動く…」

悟空「ここはどこだ?」キョロキョロ

ツカツカツカツカ
435 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:40:23.62 ID:pqswraJeo
女神「気づきましたか。孫悟空よ」サラサラリーン

悟空「ん?おめぇ誰だ?どしてオラの名めェ知ってんだ」

女神「ここは天空城。そして私はこの世界の神です。世界の全てを知る者。わからぬ事はございません」

悟空「この世界の神様!?」

女神「えぇ。ですが、そんな私も孫悟空という名前だけ」ニコッ

悟空「するてぇーと、地球でいうデンデみてぇーんか?」

女神「デンデ?」

悟空「地球の神さまだぞぉ」
436 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:41:38.43 ID:pqswraJeo
女神「そう。では貴方の記憶を少々拝見します」スッ

悟空「ん?」ピトッ

ホワホワホワホワ

女神「ほぁ……これはまた…ずいぶんと…」パッ

悟空「なんかわかったんけ」

女神「壮絶な戦いの日々。なるほど、これがドラゴンボールですか」

悟空「おめぇドラゴンボールって」

女神「ええ。貴方の世界より偶然か必然か、願いを叶えるという不思議な玉が1つのだけやってきました」

ツカツカツカツカ

女神「その1つが、この世界の均衡を崩す結果に繋がった」

ツカツカツカツカ

悟空「どこにあんのか知ってんか」

女神「えぇ。それは魔王の手に」

悟空「魔王……」
437 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:45:30.37 ID:pqswraJeo
女神「その闇の貴公子は今、王宮にて魔の扉を開こうとしてます」

悟空「そいつが開くとやべぇーんか?」

女神「えぇとても。完全に開くと、魔が世界を覆いやがて、暗黒の時代へ世界は移り変わるのです」

女神「扉の鍵は王家に連なる姫」

悟空「姫ェ?」

女神「そう。扉は遠い昔、私、いえ私達が魔王を退けた際にともに封印しました」

悟空「おめぇつえぇんだな!」

女神「こう見えて、私も勇者様達と旅をしたんですよ」ウフフフ ナツカシイナァ

女神「それで完全に倒すことは叶わくても、聖なる王宮に扉を隠していたのですが……」

悟空「それが見つかっちまったんだな」

女神「はい」シュン
438 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:46:50.10 ID:pqswraJeo
女神「そこで孫悟空。異世界からの来訪者である貴方におねがいがございます」バッ

女神「魔王を倒し、あの人の子孫である姫を、そして世界を救ってください」

悟空「……」

女神「孫悟空?」

悟空「そのめぇーに1つのいいんか」ゴゴゴ

女神「な、なんでしょうか」

悟空「オラ腹へっちまって」グォォォォ

女神「……」

悟空「へへへ」ポリポ
439 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:49:17.14 ID:pqswraJeo
………
……

女神「ふぅ……」コキコキ

悟空「いやぁ食った食った」ポンポン

女神「他の人の食事など何千年ぶりかしら。久々で」

悟空「んまかったぞ!」グッ

女神「ほっ」

悟空「にしても天空城かぁ。女騎士が知ったら驚くぞぉ」アッ

悟空「そうだ!女騎士!!めぇーったな。あいつ敵になっちまったんか?」

女神「ご安心を彼女の意思ではございません」

悟空「そ、そかぁ〜いやぁ良かった」

女神「ですが、やがて完全に魔に魅入られれば人には戻れません」

悟空「いぃ!?まじぃぞ!アイツには色々恩があんだ。副隊長やアイツの親父に頼まれてるし」
440 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:50:10.14 ID:pqswraJeo
女神「これをお持ちください」スッ

天空の羽衣

悟空「この布っきれをどうすんだ?」

女神「闇の鎧を破壊したのち、彼女に着せてあげてください」

悟空「闇の鎧を壊す?でもオラあいつに攻撃なんてしたくねぇーぞ」

女神「フフッ優しい人。貴方ならできますわ。魔には魔を。反発せずに打ち消すことができます」

悟空「ちんぷんかんぷんだぞぉ」
441 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:51:29.93 ID:pqswraJeo
女神「いいですか?貴方は既にいくばくかの魔の力をその血に取り込んでいるのですよ」

悟空「オラが?いつ?」

女神「それは最初に来た時、一番最初に食べたではありませんか」

悟空「最初に食べ……あぁー」

モワモワモワモワ
442 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:52:09.82 ID:pqswraJeo
………
……

悟空「うぉーし、もういいな」

女騎士山吹色「な、なんだその生き物は」

悟空「何って魚だぞ。」

女騎士山吹色「いやいやいや。2メイルの魚なんて見たことない……」

悟空「つってもよ。こいつしか食えそうなのいなかったしよ。食うか?」

女騎士山吹色「……」グゥ

女騎士山吹色「いただこう」

モグモグモグモグ

モワモワモワモワ
443 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:52:59.51 ID:pqswraJeo
……
………

悟空「あの魚かぁ!?」

女神「フフッ。運命って恐ろしいですね。魔の森に普通の食べ物なんてありません」

悟空「は、ハハハ」

女神「使い方はそうですねぇ。こうグッとしてモワモワっとしたら、ドッカーンです」スッ スッ

悟空「お、おう?」

女神「貴方ならすぐわかると思います」
444 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:53:52.49 ID:pqswraJeo
悟空「よっし!そんじゃ、オラ行くよ」シュタ

女神「はい。ではどうぞ、よろしくお願いします」ペコリ

悟空「そだ!」ブァン

女神「なんでしょう」

悟空「今度女騎士連れてきてもいいんか?」

女神「それはもちろん!」

サムズアップ

悟空「待ってろよ!皆ァ!」

バシューーーーーン
445 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:56:53.23 ID:pqswraJeo

ナレーション「姫を守る為に悟空に立ち向かった女騎士。一方悟空は天空城にて女神より事の真相を受けたのだった。行くのだ悟空」

446 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 13:59:01.20 ID:pqswraJeo
オッス オラ悟空!

ドラゴンボールは魔王ってのが持ってんか
だが、そのめぇに闇の貴公子をなんとかしなくちゃな
待ってろよ、今行くぞ!

447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 14:18:58.48 ID:90IVW0q40
女神様割と適当だな!
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 14:26:12.47 ID:wtZMhcMA0
まああまり女神様が万能すぎたら、女神様自身が解決できてしまうし・・・
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 16:11:12.16 ID:W5k8lK13O

たぶん女騎士は今エロ装備
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/23(月) 16:33:07.43 ID:emZDPPgW0
>>39>>442
見比べたら魚の大きさが違うな、悟空の記憶違いか?
451 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 16:50:00.98 ID:pqswraJeo
読んでくれてありがとう

修正前はっちまったぞぉ!
まっいっか!
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 17:03:52.95 ID:pnXcgnHwO
脳内補完すればよろし
細けぇこたぁ(ry
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 18:13:45.62 ID:8VnuZr0dO

面白い
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 21:04:44.72 ID:yMXJFfIS0
保守
455 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:35:28.96 ID:pqswraJeo
〜〜
王宮 魔術研究所

副隊長「結局誰もおりませんでしたわ」ハァ

副隊長「老師ももう少し整理してくだされば」

副隊長「ソンゴクウはどうなってるのかしら」

コンコンコン

副隊長「!!」ビクッ

副隊長「……」ソォ

副隊長「(だ、誰かしら……ソンゴクウが?)」

副隊長「(いえ。そんなはずはありませんわね。すぐに声をかけるはずな気がしますし)」ソォ

コンコンコン コンコンコン

副隊長「(すると敵…)」ギュ シャキン

ガチャ ガチャ…キィィィィ

副隊長「風の精よッ!!」シューー

バァーーーン

闇の貴公子「ふむ」

副隊長「なっ!?」ヒキ

闇の貴公子「どんなネズミかと思えばつまらん」

副隊長「あ、あなたど、どうして」

闇の貴公子「どうしてだと?」カツ カツ カツ カツ

闇の貴公子「それはボクの質問だ。お前のような小物が我が屋敷に何用か」ファサァ

副隊長「我が屋敷?何を言ってますの!」

副隊長「ここは王宮!国王陛下のおわすところ、アナタのような者は門前払いがオチよ!」シャキン バッ

副隊長「やぁぁぁぁ!」バッ

闇の貴公子「ふん」ブァァァン

スカッ

副隊長「ッ!……のぉ!!」クルッ シャキン

スカッ

闇の貴公子「無駄なこと」

副隊長「力が通らない……!」ポァポァポァポァ

副隊長「光の」

ズゥゥゥゥゥン
ガシッ

闇の貴公子「小細工など不要だが」ジッ

副隊長「は、離しなさいよッ!」ジタバタシタバタ

闇の貴公子「クククッ。良いことを思いついた」ブォォン

ドスッ

副隊長「……」グッタリ
456 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:36:29.84 ID:pqswraJeo
〜〜
王宮 謁見の間 闇の結界内

闇の貴公子「そら土産だ」ポイッ

魔女騎士「……?」ハッ

ドシャ

副隊長「……」グッタリ

魔女騎士「……」グッ

姫魔「……」ズモモモモ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

闇の貴公子「ふむ。なかなか進みが遅いようだが」コツコツ

闇の貴公子「それでボクは考えた」クルッ ファサァ

魔女騎士「……」

闇の貴公子「結界内にも関わらずということはだ」ジッ

魔女騎士「…言いたい事はなんだ」

闇の貴公子「微弱ながら鬱陶しい聖なる気配が阻害しているのではとな」ニィ

魔女騎士「まさか。この領域にそのようなものは無い」
457 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:37:35.53 ID:pqswraJeo
闇の貴公子「ククク。もはやあの男は消えたのだ」

魔女騎士「……」

闇の貴公子「さてキミの希望とやらはどこに向けられているのか」ジッ

闇の貴公子「それはどこかにいるという神か?」ファサァ

魔女騎士「……」

闇の貴公子「残念ながらお前には改宗してもらわねけばならないようだ」

闇の貴公子「魔王様という素晴らしい主をな」アーハッハッハッ

魔女騎士「……!」
458 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:38:16.34 ID:pqswraJeo
コツ コツ コツ コツ

闇の貴公子「この者の息の根を止めろ」スッ

副隊長「……」グッタリ

魔女騎士「……」キッ

闇の貴公子「クククッ。まさかとは思うが」コツコツ

姫魔「……」ズモモモモ

闇の貴公子「逆らうのか」サラァ

魔女騎士「……」シャキン ツカツカ

副隊長「……」グッタリ
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/23(月) 22:39:11.90 ID:emZDPPgW0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
460 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:39:18.72 ID:pqswraJeo
魔女騎士「(もはや私は修羅の道…すまない副隊長あの世で詫びよう…)」スッ

魔女騎士「(フッ、そうだな。私が落ちるのは副隊長がいる場所でない…か)」バッ

闇の貴公子「クククッ。さぁ!これでお前も闇の眷属となるのだああ」アーハッハッハッ

魔女騎士「(…神の慈悲は)」

シャ
461 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:40:24.50 ID:pqswraJeo
ドガァァァァァァーーーーン!!

モクモクモクモクモクモクモクモク……

闇の貴公子「……」

窓大破

闇の貴公子「貴様……」

魔女騎士「……」ガシャン

魔女騎士「…あぁ……」ツ-

魔女騎士「…また…また来てくれたというのか」ブァ

闇の貴公子「なぜ生きている」

マドノフチ

悟空「オッス!」

シュタ

魔女騎士「……悟空…」

悟空「待たせちまったな」ニィ
462 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:41:28.02 ID:pqswraJeo
闇の貴公子「クククッ。どういう事か知らぬが」

闇の貴公子「つまり、お前はボクを裏切っていたということか」コツコツコツ

姫魔「……」ズモモモモ

魔女騎士「……!」ハッ フキフキ

魔女騎士「ば、馬鹿な!」

闇の貴公子「ではなぜあの男がそこにいるのか。ボクに説明するのだな」サラァ

魔女騎士「し、知らぬ!私は…確かに…こ、この手で」ブルブル

悟空「オラのことか?ヘヘッ。ちとある所に行ってたんだぞ」

闇の貴公子「ほお。では、今度こそ消してくれるのだな」クククッ

魔女騎士「……」グッ

闇の貴公子「麗しの姫がどうなっても」

魔女騎士「くっ」スッ シャキン

悟空「……」

闇の貴公子「さあ!行け」
463 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:42:31.87 ID:pqswraJeo
魔女騎士「う、うわああああ!」ダッタッタッ

ブォォォォン

悟空「……」シュン シュン シュン

スカッ スカッ スカッ

魔女騎士「!!」

魔女騎士「魔炎よッ!」ォォォン

悟空「……」キッ ハァァァァァ!!

バシューーン

魔女騎士「かき消された…くっ…!」

悟空「おまめぇもうその辺で止めとけ」

魔女騎士「まだだ!!」ォォォン

魔女騎士「嵐の渦よ!」ゴポッズァァァァァ

バリバリバリ

悟空「……!」ツァァァァ ゴゴゴゴ

ハァァァ!

バシューーン
464 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:43:27.22 ID:pqswraJeo
魔女騎士「…私が…私が姫を守るんだアァ!」

魔女騎士「氷結せよッ!」ォォォン カッ ガガガカキン

悟空「ウリャリャリャリャリャアア!!」

バキンバキンバキンバキン!
キラキラキラキラキラ

悟空「……」スゥ

魔女騎士「…なせだ…なぜ…」

悟空「おめぇを守るためだ」

魔女騎士「……私……を…」

悟空「なんたって、おめぇはオラの弟子だからな」ニィ

魔女騎士「……!」 ケン ガシャン
465 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:44:36.33 ID:pqswraJeo
魔女騎士「……」ダッタッタッタッタ

悟空「オラのおもてぇ一撃受けとけよぉぉ!」バッ

魔女騎士「師匠ォォォ!私の最後の一撃です!」ォォォン

『グッとしてモワモワっとしたら、ドッカーンです』

悟空「だりゃぁぁぁぁぁぁ!」

ピキッ ビキッ

悟空「……」

魔女騎士「……」

バギーーーーン……

女騎士「……」フラッ

悟空「おっと」ガシ
466 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:45:36.01 ID:pqswraJeo
女騎士「……あぁ…悟空…貴方という人は…本当に…凄い…人…だ…」

悟空「もう休んどけ、次は魔王んとこだかんな」

女騎士「フ、フフ…魔に魅入られた…者…の、だ…代償…は、その者の…命…わ、私は…もう」

悟空「大丈夫。しんぺぇーすんな!」

女騎士「…さ、最後ま、まて…悟空は…優しい…の、だ…な…」ウッ

女騎士「…姫、さ、様を…頼……む…」ガクッ

悟空「お、おい!聞いてっか!?」

悟空「……」スッ

天空の羽衣

女騎士「……」ファサァ…
467 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:47:06.21 ID:pqswraJeo
………
……

闇の貴公子「いやはや」パチパチパチ

悟空「……」スクッ

闇の貴公子「全く。実にくだらん芝居を見せてくれたものだ」フゥ

悟空「おめぇが闇の貴公子か」ギン

闇の貴公子「そうだとも。ボクが魔王様の右手腕」コツコツコツ

闇の貴公子「キミのせいで計画が全て狂ってしまった」コツコツコツ

悟空「……」

闇の貴公子「第一に魔の森でのオークキング撃破」コツコツコツ

闇の貴公子「知能が低いオーク共には手勢として人間共の殲滅を担当していた」

悟空「あんときのでっけぇーやつか」
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 22:48:15.98 ID:90IVW0q40
悟空さかっこいい!!
469 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:48:30.42 ID:pqswraJeo
闇の貴公子「第二にコウモリ公爵の撃破」

闇の貴公子「オーク共がここ以外を制圧せしめた際に、内側から王都を混乱に落としれる布石だった」

悟空「女騎士の家を襲ったあいつか。残念だったな」

闇の貴公子「第三に蛇女の撃破」

闇の貴公子「あれには王都攻略の際に邪魔になる兵達を狂わせる予定であった」

悟空「オラのそんなやつ知らねぇぞ」

闇の貴公子「そして最後は王宮に近付けぬ代わりに手足となる、幽霊騎士と罪人どもの撃破」

悟空「……」

闇の貴公子「全部全部、ボクの計画がパーになった」ギリギリギリ

闇の貴公子「おかげてボクと北の魔獣が出張ってくるはめになるとはな」

悟空「あのケモノなら今頃凍ってんぞ」

闇の貴公子「クククッ」ファサァ

闇の貴公子「お前はとことん邪魔をしてくれる!」
470 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:50:29.92 ID:pqswraJeo
悟空「…女騎士やあの姫さまを操ったんもおめぇでまちげぇーねぇんだな」

闇の貴公子「…だったら、どうしたというのだ」  

悟空「おめぇはゆるさねぇぞ」ブァブァ

闇の貴公子「ほお。だったらかかってくるがいい!」バッ

バババババババ

ダッ ダッ

バババババババ

シュン シュン バババ

悟空「はぇ!」バッ

闇の貴公子「そらどうした!」バッ

シュン シュバババババ

ドゴン

ガラガラガラガラ

悟空「つぅ〜」ガク

闇の貴公子「クククッ」ヒュン

悟空「すんげぇ力だっ!」
471 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:51:51.84 ID:pqswraJeo
闇の貴公子「そらどうした」バッドゴドゴドゴドゴ

悟空「……!」バシバシバシ

悟空「ハァアアアア!」シュ シュ バッ ダダダ

闇の貴公子「ぬるい!」カッ

悟空「……いってぇーどうなってんだ…」ハァハァ

闇の貴公子「魔王様のお力のおかげだ」ファサァ

悟空「……」

悟空「ヘヘッ。つまりはドラゴンボールってことか」ヨロヨロ

闇の貴公子「?」

悟空「おめぇなーんも知らねぇーんか…」スクッ

闇の貴公子「なんのことだ」ハァァ ダダダダ

ボゴォボゴォ

悟空「ぐぎぎぎっ」

シュン シュタ

闇の貴公子「ハァァァ!闇よ!」ブォォォォン

悟空「っ!」サッ

ブォォォアア…チリチリチリチリ…
472 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:53:03.73 ID:pqswraJeo
悟空「あ、あぶねぇ〜」ピョン

悟空「うっし!」ハァァァァァ

闇の貴公子「ん?」

ゴゴゴゴゴ

悟空「ハアアアアアアアアア!!」

闇の貴公子「力が上がっているのか」

シュン

闇の貴公子「!?」ドゴォォォ

ガラガラガラガラ…

闇の貴公子「ちぃ……」ハァァァァァ

シュン シュン

悟空「うりゃぁぁぁ!」シュン ガゴンッ

闇の貴公子「ボクの速さを上回っているのか」クッ

シュン シュン
バババババ

悟空「りゃぁぁぁ!!」ダダダダ

闇の貴公子「ぐっ…ふっ!」ヨロ

シュタ

悟空「……」キンッ
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/23(月) 22:53:30.57 ID:emZDPPgW0
フリーザより強そうだ、ただし修行前のフリーザだけど
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 22:54:02.25 ID:0OOsMlAJ0
>>473
でもまだノーマルだけどな
475 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:54:03.39 ID:pqswraJeo
闇の貴公子「……全く、お前はいったいどこから現れたのか」パッパッ

闇の貴公子「底が知れぬ」ズァァァァァ

悟空「ん!?」

闇の貴公子「このままではボクが押し切られるのではとね」ズァァァ

悟空「力が高まっていくぞ…」

闇の貴公子「ハアアアアアアアアア!」

バシューーーーーン
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/23(月) 22:55:08.93 ID:emZDPPgW0
一人称がボクなのもフリーザに似てる
477 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:55:31.72 ID:pqswraJeo
悟空「それが本当の姿か」

闇黒の貴公子「行くぞ」バッ

悟空「!!」ドッ

ガラガラガラガラ…

悟空「な、なにが…」ウッ

闇黒の貴公子「そら!」シュン バババ

悟空「うぐぐぐ」ハァァァ キュイン

悟空「うりゃぁぁぁぁぁ!」バッ ダダダダ

闇黒の貴公子「効かぬ効かぬ!」モワモワ

悟空「なっ!?手応えが、」ングゥ

ドォーーーン

闇黒の貴公子「そのような攻撃なぞ通用せぬわッ!」シュン

バババババ ドスドスドス

ガラガラガラガラ…

悟空「ち、ちくしょぉ…へ、へんだぞ、気ィ溜めてもあっちが数段上だ…」ボロボロ

闇黒の貴公子「クククッ」シュタ
478 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:56:36.30 ID:pqswraJeo
………
……

副隊長「…うっ……」

副隊長「こ、これは…一体…」アゼン

副隊長「な、なんですの王宮がボロボ…!!」

副隊長「あそこにいるのはソンゴクウ!?」

副隊長「一体……」

キョロキョロ

副隊長「た、隊長!?」ダッ

副隊長「あぁ…隊長ォォ…ようやく」ユサユサ

女騎士「……」

副隊長「…そ、そんなまさ…か…」バッ

ドクンドクン

副隊長「あぁ…良かった…」ハテ コノ ヌノハ

姫魔「……」ウツロ

副隊長「あっ!!こ、これは姫様も……?」

副隊長「姫様?」
479 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:58:23.02 ID:pqswraJeo
………
……

闇黒の貴公子「ハアアア!」ギュイン

闇黒の貴公子「斬り刻め!」ジャキンジャキンジャキン

ババババババ

悟空「くっ!!」シュ クルクルクル

……

副隊長「ソンゴクウが押されてますの!?」トオメ

副隊長「一体…それに姫様の様子もなんだか」フルフル

副隊長「今はソンゴクウの援護しなくては…でもどうやって…」ジッ-

副隊長「…魔がやけに濃い…よう、な」ハッ

副隊長「そ、そうです!闇の結界と、あのとんでもない扉から漏れてる力をなんとかすれば、弱体化を狙えますわ」シカシ

副隊長「どうやって…」

女騎士「……」キラキラキラキラ

副隊長「あれ?隊長なんだか光ってますわね……」
480 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:59:15.55 ID:pqswraJeo
……

悟空「ハアアアアアアアアア!」ギュインギュイン

悟空「!!」バッ ダダダダダ

闇黒の貴公子「ふん!」パシッ パシッ パシッパシッ

闇黒の貴公子「はあ!」ダダダダダ

悟空「きっ」ガード ドドドドド

闇黒の貴公子「闇よッ!」ブォォォォン

悟空「くっ」クルッ クルクルクルッ
481 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 22:59:59.13 ID:pqswraJeo
……

女騎士「」キラキラキラキラ

副隊長「な、なんですの?布が隊長を包んで――」

シュルシュルシュル キュピーーーン
482 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 23:00:46.77 ID:pqswraJeo
聖女騎士「……」パチクリ

聖女騎士「私は…確か…」スクッ

副隊長「た、隊長!!」

聖女騎士「副隊長ではないか!気がつ」

キョロキョロ

副隊長「そ、そんなことよりもソンゴクウが!」アレ アレ

聖女騎士「悟空!」バッ

バヒューーーン

副隊長「……飛んだ…?」
483 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 23:02:07.68 ID:pqswraJeo
……

闇黒の貴公子「終焉だ消えよ!」ブォォォォン

ボボボボ

悟空「くっ!間に合わな」

バヒューーーン スタッ

聖女騎士「ていゃぁぁぁぁ!」ジャキン

キラキラキラキラ

シュ……

闇黒の貴公子「なんだ貴様」ギロン

悟空「お、おめぇ」

聖女騎士「大丈夫か悟空!」

悟空「き、きぃつけろよ、あいつとんでもねぇー力だぞ」ヨロヨロ

闇黒の貴公子「クククッ。その男より弱いお前が相手をしてくれるのか」

聖女騎士「フッ。お前の相手は悟空だ」

闇黒の貴公子「アーハッハッハッハ!つまり見捨てるのか」

聖女騎士「そう。私が斬るのは」バッ

バヒューーーン
484 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 23:03:05.41 ID:pqswraJeo
姫魔「……!」

斬ッ!!

聖女騎士「姫様だっ!」キラキラキラキラ

副隊長「ちょっ!!た、隊長ォォォ!」

姫魔「…うっ、うぐっ…」シュワワワワワ

パタリ キャッチ

姫「……」

聖女騎士「(ようやく……)」グッ

バヒューーーン

斬ッ!!

闇の結界

パリーーン
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/23(月) 23:03:12.91 ID:emZDPPgW0
やみのころもか?
486 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 23:04:39.57 ID:pqswraJeo
闇黒の貴公子「な、馬鹿な!?」

ギ、ギイイイイイ バタン

闇黒の貴公子「扉が……お、おのれぇぇ!!」バッ

聖女騎士「!」

シュン

パシッ

悟空「ヘヘッ。おめぇの相手はオラってこいつが言ってたん忘れたんか」ハァァァァァ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

闇黒の貴公子「う、うぐぐぐ!」
487 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 23:05:32.22 ID:pqswraJeo
悟空「てめぇはもう許さねぇ!!!」

聖女騎士「聖印よッ!」キラキラキラキラ

闇黒の貴公子「ば、馬鹿な!う、動か」

悟空「オラのとっておきをくれてやる!!!」ギュィィィィィン
488 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 23:06:30.85 ID:pqswraJeo
悟空「かーー」ギュンギュンギュン

聖女騎士「貴様だけは許さん!」キラキラ

悟空「めーー」ギュンギュンギュン

闇黒の貴公子「ち、く、」

悟空「はーー」ギュンギュンギュン

聖女騎士「良くも皆をッ!」キラキラキラキラ

悟空「めーー」ギュィーン

闇黒の貴公子「しょぉぉぉぉぉぉ!!」

悟空「波ァァァァァァァァ!!」カッ
489 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 23:08:19.97 ID:pqswraJeo
………
……

〜〜
曇りなき空

副隊長「いやぁ〜晴天ですねぇ」

国王「なかなかいい眺めではないか」

妃「えぇあなた」

老師「長年王宮にいたが、まさか謁見の間から大空が見えるとはのぉ」

ワイワイワイ ザワザワザワ

王国民「い、石から戻ってくる…えっえっ」

王国民「なんだか、わからなかったけど助かったわ!」

ワイワイワイ ザワザワザワザワ

姫騎士隊「副隊長ォォー」ダッタッタッタッタ

副隊長「まぁ皆様お目覚めになったのねぇ」

姫騎士隊「いったい何がなんだか」

副隊長「隊長が石にされた皆さんと、亜空間に閉じ込められていた、陛下達を戻してさしあげたのよ」

姫騎士隊「えぇ!?それはどういう」

副隊長「後で詳しくね。今はそれよりも」
490 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 23:09:50.72 ID:pqswraJeo
………
……

悟空「よぉーそんな怒んなって!なぁ」アセアセ

ドンドンドン

姫「そうよ!貴女は栄誉ある行いをしたのよ!」

姫「出てきなさいっ!命令よっ!」

引っ込み女騎士「無、無理だ!私はもう外を歩かない!」

悟空「オラも知らなかったんだってばぁーなぁ」

引っ込み女騎士「う、うるさい!そもそも断りもなくあ、あ、あのような物を被せるのがおかしいのだ!」

悟空「そりゃおめぇ、オラの話途中で聞いてなかったんだろ?」

引っ込み女騎士「だいたい、私はアレで最後だと思って…か、かっこよく散り様をだな」ゴニョゴニョ

姫「聞こえませんわ!」
491 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 23:10:47.42 ID:pqswraJeo
………

姫騎士隊「あそこでなにしてるんですか?」

副隊長「それがねぇ。隊長、力を使い果たしたら、なんと、纏っていた物がシュルシュルーって」

姫騎士隊「まさか」
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/23(月) 23:11:19.77 ID:emZDPPgW0
裸に羽衣を着せただけの見た目だったか
493 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 23:11:26.58 ID:pqswraJeo
………

領主公「愛しき娘よ、大丈夫だ!私がお前の裸をものの見事に隠したではないか!」

引っ込み女騎士「くっ!!」
494 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 23:14:09.55 ID:pqswraJeo

ナレーション「王都奪還を終えた悟空達。少しだけ皆に笑顔が戻ったわけだが、次に挑むは最後の強敵魔王。何やら物語も終わりに近づいている様子」

495 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/23(月) 23:17:15.86 ID:pqswraJeo
オッス オラ悟空!

女騎士そう怒んなって。でも色々取り戻せていかった。
ヘヘッいよいよ行くんだろ?オラワクワクしてきたぞ!

496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 23:19:04.11 ID:90IVW0q40
悟空さ超サイヤ人なるかな
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 23:19:13.30 ID:VyMsikTKO
おつ。超サイヤ人にならないのはナメプ?それとも何か理由があんのかな。
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 23:20:34.24 ID:0OOsMlAJ0
いつもの「相手の全開まで出して全力で戦いを楽しみたい」癖が出ただけだと思った
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 00:00:48.24 ID:Pu6w5pPBO
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 00:38:19.99 ID:/8DNPGtio
そ、外から元気玉ぶち込んだらダメかな(照)
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/24(火) 18:07:57.75 ID:B1B3Hr6W0
建物の中にいるのが分かってるなら建物ごと吹き飛ばせばいいよな
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 18:39:08.18 ID:ZCeWsGFA0
>>501
どうでもいいけど作者じゃ無いのに、上げるなよ!
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 18:40:27.11 ID:Xtfb7rdA0
ベジータなら迷わずそうするだろうけど悟空だしなぁ
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 18:42:31.28 ID:OdBpwTNE0
悟空は善の方に少しだけ寄っている「中立、混沌」っていう所かな?
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 19:10:01.34 ID:MC6n+zUBO
型月脳キモい帰れ
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 19:29:05.34 ID:OdBpwTNE0
>>505
いや、片付きは全く知らないけれど、どっかでそんなこと言っていたので
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 19:41:31.60 ID:vS6UttCeO
流石にその言い訳は苦しい
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 19:42:07.62 ID:zYjNXOx2O
D&Dやウィザードリィならともかくこの区分け見てすぐ型月言うとか好きか嫌いかはともかく型月脳になってるぞ
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 19:48:46.14 ID:TOiuliBZO
D&Dでもウィザードリィでも型月のスレでも無いんだよなぁ・・・
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 19:55:42.07 ID:qqXIMPLwO
ついでに女神転生のスレでも無い
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 19:57:56.16 ID:8Z44WLbaO
ちょっと外野がクドい
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 20:27:57.41 ID:lT1YGIiZ0
すんなり魔王まで行くのかどうか
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 21:18:17.70 ID:BMJtS52S0
魔王倒したらもっと強いやつが出てきそうw
514 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:26:41.84 ID:mwpdFBA5o
読んでくれてありがとう。全てはファンタジー世界です
タイトルからこうも進むとは…長いけどもちっとだけ続くんじゃ
515 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:27:17.58 ID:mwpdFBA5o
〜〜
しばらく後 王都 大広間

ザワザワザワザワ

大兵士長「皆のもの良く聞くのだ!」

大兵士長「長らく我々を苦しめてきた憎き魔王軍も残るは西の都市、そして奴の居城である北の山を残すのみとなった!ゆえに我々は陛下の――」

ザワザワザワザワ

民1「ま、マジかよ!?防戦すら危うかったってのに!」ワイワイ

民2「なんでも魔王幹部共を軒並み倒したって、人らがいるってよ!」

ウッソダァー

民3「アタシ知ってるわ!なんでも姫騎士隊の皆様って話よ」ワイワイワイ

民1「あ、あの公爵様っとこの隊長さん達か」フムフム

民2「俺が聞いたところだと武芸者集団だったが」

民3「絶対姫騎士隊よっ!」

民1「美しく、そして強いって、お、俺なんか興奮してきた」

ワイワイワイ ギャーギャ-
516 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:27:57.63 ID:mwpdFBA5o
……

とある一家「…絶対信じてもらえないね」

とある一家「そうだなぁ、あの街を襲った化物相手に、謎の空飛ぶ人が現れたって話は胸に秘めとこうな」

……
517 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:28:48.72 ID:mwpdFBA5o

大兵士長「――であるからして、全兵力を二部に分け、速やかに西の都市奪還、そして魔王城にて魔王を討つこととなった!」

シーン

大兵士長「皆の者!これが最後の戦いである!我らは負けぬ!覚悟はよいかぁ!」

ウ、ウオオオオオオオ!!!

大兵士長「それにあたり陛下よりお言葉を賜る!」

サッサッサッ

国王「……皆もよく――」

………
518 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:29:44.13 ID:mwpdFBA5o
悟空「ひぇー、こんなにいたんかぁ」ドッヒェェ

女騎士「王都だからな」フフン

姫「そうよ。ご先祖様、お祖父様、そしてお父様達が創り上げた国よ!魔物なんかに負けるハズがありませんわ」フフン

悟空「あのおっちゃん、なんか頼りねぇー感じすんのにすげぇーぞぉ」

姫「な!?あ、あなた今はなんて仰って!?」キッ

女騎士「悟空!陛下に向かっておっちゃんとは何事か!」ガッ

領主公「まぁ、実際にどこかぽわぽわしているのは事実ではあるがな」

老師「ほっほっほっ」

女騎士「父上!?」

姫「あ、あなた達…」ワナワナ

タッタッタッタッ
519 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:30:48.69 ID:mwpdFBA5o
副隊長「姫騎士隊及び第一から第八師団準備整いました!」バッ

女騎士「いよいよか」

悟空「結局どうすんだっけ?」

女騎士「悟空、貴方も作戦会議に参加していたろう」

悟空「いやぁそれがよ、外からいい匂いがしててな、オラのちっとも聞いてなかったんだ」ンハハハハ

女騎士「……」

姫「貴方が王都奪還を成し得たなんて何かの冗談だと思えますわね……」

悟空「だってよぉ」

老師「じゃとも、作戦司令室が大破、仕方がなく外でやっとんたんじゃ。街の炊き出しが匂ってきても不思議じゃなかろう」

老師「わしもそっちばかり気を取られとったわい」ホッホッホッ

悟空「だぁーろ!」ナッ カタクミ

女騎士「師まで……」

女騎士「もういいですよ…先程大兵士長も言っていたが作戦はこうだ」
520 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:32:02.08 ID:mwpdFBA5o
女騎士「第一に西の商業都市奪還」

女騎士「あそこから北上すると大山脈があって、そこを抜けると猛者共がいる雪国に繋がっているのだ」

悟空「へぇーそんな国があったんか」

女騎士「あぁ。そこを根城にしていた妖魔を倒した今、国は解放され、我が軍は兵力の底上げができる状況にある」

女騎士「第三師団から第八師団とその猛者達が合流し奪還作戦となる」

悟空「そのヨウマってどんなやつだったんだ?」

女騎士「……」

女騎士「(蛇女の件なんて説明できるかッ!)」

女騎士「さ、さぁ。嫌な奴だったのではないかな」ハハハ

女騎士「ゴホン。本来ならば我々、姫騎士隊が都市内部に入り、根城にしている敵を討つ予定だったが……」

副隊長「隊長が途中でオーク共めぇって方向転換しちゃたんですよねぇ」

領主公「それで、む、娘は……」ウッ

女騎士「その件はもう説明しましたよねっ!」

領主公「ほんと、ありがとうソンゴクウくん」ガシッ
521 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:33:05.32 ID:mwpdFBA5o
女騎士「で!…南国を拠点していた忌々しい闇の貴公子を倒した今、南国の食料援助をうけ、一斉に叩くという参段だ」

姫「……」

女騎士「あっ。姫様その」

姫「いいのじゃ。わらわの代わりにお主が討ってくれただけで、嬉しいぞ」キュ

副隊長「……」ムッ

領主公「おやおやぁ」ジッ

副隊長「べべべつに!」

悟空「そんでオラ達はどうすんだ?」

女騎士「うむ。我々、姫騎士隊と第一から第二師団で敵に本拠地。つまりは魔王城で残存する敵、及び西都市に向かう増援を断つ」

悟空「ふーん」 
522 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:34:30.33 ID:mwpdFBA5o
女騎士「知ってる者が少ないが、私と悟空。それから老師は魔王城に乗り込むのだぞ」

悟空「3人でか?いいんか?」

女騎士「何を言うか。最小の人数かつ最高の戦力だぞ」

老師「わしは皆のケア、お嬢ちゃんが突破口、そして対魔王はソンゴクウお主じゃよ」

悟空「おっ?」ワクワク

女騎士「フッ。それでこそ悟空。魔術に精通していない悟空では不足に陥ると我々…というより恐らく世界は終わる」

悟空「へへっ。オラまだまだ戦えっからな」ニィ

副隊長「本当なら全軍で!と行きたいところですが、足手まといしかなりませんからねぇ」フゥ ナヤマシイ

女騎士「ということだ。わかってくれたか」

悟空「おう!オラが魔王相手にすりゃいいんだな!」

女騎士「それと、悟空。1つ聞きたいのだが」
523 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:35:45.40 ID:mwpdFBA5o
悟空「なんだぁ?」

女騎士「貴方まだなにか力を秘めていないか?」

悟空「んん?オラが?」

女騎士「聖なる羽衣を身につけた時に少し感じられたんだが」

悟空「んー」

女騎士「先に聞いた方がいいではとな。出し惜しみせず、全力で……と頼める義理ではないが」

悟空「そだな!オラにかかってるなんて聞いちまったら、手なんて抜けれねぇ」ヘヘッ

悟空「ちっと見せてやんぞぉ」シュタ

ザワザワザワザワ

姫「何が始まりますの?」ソワソワ

副隊長「まだソンゴクウに何かあるようなこと隊長言ってましたねぇ」

悟空「ハアアアアアアアアア!!」ズオオオオオ

バリ バリバリバリバリ
524 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:36:43.92 ID:mwpdFBA5o
老師「ふぅーむ……」

領主公「な、なんと!」

超悟空「へへっ」シュインシュインシュイン

女騎士「ご、悟空!?な、なんだそれは!」アゼン

姫「つ、ツンツンしてますわね……」

副隊長「いやいや。そうじゃなくて、凄い力というか、精が逃げ失せてますし……」

超悟空「スーパーサイヤ人ってんだ」シュインシュインシュイン

女騎士「す、スーパー……?」

超悟空「こいつなら、いい線いくんじゃねーかな」シュインシュインシュイン

ザワザワザワザワ
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 22:36:49.53 ID:OdBpwTNE0
ここで超サイヤ人になったら大地が揺れるぞwwww
526 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:38:28.83 ID:mwpdFBA5o
女騎士「……びっくりを通り越す…が…」

超悟空「なんかダメなんか?」シュインシュインシュイン

女騎士「いや、うーん……偶然か、貴方の勘かわからぬが、その言いにくいのだが、精が周りから失せる力が働いているのだ」

超悟空「?」シュインシュインシュイン

女騎士「この世界の法則は精」

女騎士「単純に言って風の精がいなくなると言うことは、呼吸ができなくなるという事だ……」

超悟空「いぃ!?」シュインシュインシュイン…

フッ

悟空「おめぇそれを先に言えよ!!!!」

女騎士「ま、まさか精を散らす力があるなんて普通の思わないだろ!?なぁ」

ウンウン ウンウン!!
527 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:39:43.12 ID:mwpdFBA5o
悟空「めぇーったなぁ」

領主公「しかし実にもったいない。そのトンデモパワーがあれば直ぐ様、方を付けられたであろうに」

姫「息を止めてる間に仕留めるというのはどうじゃ!?」

女騎士「いや、さ、流石に魔王相手では厳しいかと……」

姫「いい案じゃと思うんだがのぉ」

女騎士「なるべく私が魔王の闇の力を削るよう努力しよう」

副隊長「仮に精が逃げなかった場合、そのすーぱーで倒せるんですかぁ?」

悟空「やっみなくちゃわからねぇぞ」

女騎士「そういうことだ。悟空の体力は温存で行くとしよう」

老師「そうじゃのぉ、吸収でもされればいっきに破滅じゃ」

シーン
528 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:40:48.09 ID:mwpdFBA5o
………
……

国王「――いざ!出陣!!」

ウォォォォォォ

……

女騎士「で、では我々も行こうではないか!」ザッ

………
……
529 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:41:37.28 ID:mwpdFBA5o
〜〜
魔王城 深部

ピカッ ゴロゴロゴロゴロ

魔王「……」

ドラゴンボール コロコロコロ…

魔王「……」ニヤァァァ

ピカッ ゴロゴロゴロゴロ

側近「魔王様、人間共が徒党を組んでこちらに向かってきます」

ピカッ

魔王「……」

魔王「センメツ セヨ」ニギッ

ゴロゴロゴロゴロ

………
……
530 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:42:42.75 ID:mwpdFBA5o
〜〜
北西駐屯地

大兵士長「ではそちらは任せたぞ!!」バッ

女騎士「はっ!!」バッ

ザッザッザッザッザッザッザッザッ
ザッザッザッザッザッザッ

………

悟空「あいつ一番えれぇーんじゃねーんか?」

女騎士「大兵士長か。そうだな」

悟空「こっちじゃなくていいんか?」

女騎士「西の商業都市に最後の幹部が巣食っているからな。どんなやつかはわからぬが、我らにも意地はある」

悟空「先にオラ達がそっちじゃいけねぇーんか」

老師「魔王城から溢れ出る魔物は無尽蔵じゃ。お主、それら全部いったり来たりしてやっつけても、キリがないわい」

悟空「うげぇ」

女騎士「そういうわけだ。我らは魔王に集中して全てを終わらせる」

ザッザッザッザッザッザッザッザッ
531 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:44:12.37 ID:mwpdFBA5o
…………
……

〜〜
魔王城 側 野営地

ゴロゴロゴロゴロ ビガァーーン

女騎士「……」

悟空「すんげぇ稲妻」

副隊長「あ、あれが魔王城……」ゴクリ

ザワザワザワザワ

老師「士気が下がっとるな」イカンノォ

領主公「ふむ…では私が発破をかけてこよう」サッサッサッ

女騎士「……」トオメ

副隊長「そ、それにあそこでうじゃうじゃ動いて見えるのって…そのぉ…」ゾワゾワゾワ

女騎士「……魔物共か」

ビガァーーン

副隊長「ひっ」ビクッ

女騎士「フフッ。怖気づいたか?」

副隊長「そ、そんなことは!……す、少しだけ…」
532 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:45:33.57 ID:mwpdFBA5o
女騎士「アレを見てみよ」スッ

悟空「うひゃーー!アレと戦うんか!」ワクワク

女騎士「な?」アキレ

副隊長「……本当に変わってますのね…」

女騎士「この世界に来たのか悟空じゃなかったら、果たして…火を見るより明らかだろうな」

副隊長「確かに」

女騎士・副隊長「フッ、フフフフフ」ハハハハ

悟空「ん?なんか変なもん食ったんか?」オッ

女騎士「ハハハハッ!食うのは後のお楽しみであろう!」

副隊長「そういうことですよぉー」

ザッザッザッザッ

領主公「兵達も十分やる気になったぞ」

領主公「おや?何やら楽しげな」

老師「ほっほっほっ。ひょっとするとのぉ」

悟空「へへっ」

バッ
533 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:46:07.44 ID:mwpdFBA5o
聖女騎士「では、行くぞぉぉ!!」

ウォォォォォォ ウォォォォォォ ウォォォォォォ
534 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:49:01.00 ID:mwpdFBA5o

ナレーション「各地より応援が集まりいよいよ魔王軍との決戦と相成った。全ては悟空の双肩にかかっているが、秘策のスーパーサイヤ人が何なら怪しい様子。そして邪悪な笑みを浮かべた魔王は」

535 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/24(火) 22:51:44.10 ID:mwpdFBA5o
オッス オラ悟空!

いぃ!?スーパーサイヤ人になっと息吸えねぇってそんなんありか!?
姫さまの言うとおり息止めりゃいいんかなぁ
そんでもオラ達がやらなきゃなんねーぞ!
待ってろよ魔王!

536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 22:56:41.57 ID:OdBpwTNE0

スーパーサイヤ人だと精霊まで飛ばすみたいだけど、もしかしたらゴットだったらそんなの関係なくなったりするかもね
まあ、ここの悟空はなれないから関係ないけれど……
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 23:00:28.27 ID:B1B3Hr6W0
大勢いるから元気玉で良いだろ
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/24(火) 23:04:12.84 ID:B1B3Hr6W0
変身してるときに気づかなかったのか
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 23:39:56.81 ID:1ZJXLT+TO
かいおうけんはあかんのか
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/25(水) 00:00:31.74 ID:ltyihitvo
作者は(俺の理想とする最高の最適解をしないから)馬鹿だ!

って言う馬鹿が増えるなぁ
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/25(水) 00:31:39.60 ID:WpBFjyQb0
魔王、カタコトやったね
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/25(水) 01:21:33.86 ID:+rlofXTfO
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/25(水) 06:12:00.51 ID:1i00NRvA0
元気玉も聖霊に影響ありそうだし、魔王も何かありそうだしな・・・
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/25(水) 13:16:14.43 ID:Zm3B3u2Wo
ドラゴンボールがあるから外からブッパはだめだったね
545 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:02:16.22 ID:bs9QXgdsO
〜〜
決戦場

ワーワーワーワー

聖女騎士「隊列を崩すなッ!」キビキビ

ワーワーワーワー

ガキン ガキン ワーワーワーワー

領主公「これはこれは」ボゥゥゥウン ハッ

バッ!!ババババババ

領主公「なかなか壁が厚いのではないか」

聖女騎士「余裕です!」キラキラキラキラ

聖女騎士「(魔王城の入り口はいったい)」

キュピーーーーーン

ワーワーワーワーワーワーワーワー

ワーワーワーワーワーワーワーワー
546 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:03:06.93 ID:bs9QXgdsO
………
……

〜〜
魔王城 側 野営地 夜 天幕

第二師団長「見張りの人数を増やしておけよ」

ハッ!! ザワザワザワザワ

ツカツカツカツカ ファサァ

一団各位勢揃い

領主公「皆なかなかの働きであった」

第一師団長「しかし数が多いのが、キツイところですな」フゥ

第二師団長「国の精鋭揃いではあるが、あれを抜けれるのですか?私は不安です!」

領主公「これこれ、キミが不安がっていたら下に示しがつかぬぞ」キリッ

第二師団長「す、すみません……」

領主公「まぁ何キミの考えも間違いではないさ」
547 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:03:51.04 ID:bs9QXgdsO
領主公「私も娘に言ってみたところ余裕だそうだよ」フフ

第二師団長「お嬢さんが?」

領主公「うむ。あれでいてなかなかどうして」

第一師団長「こっちも助けてもらっているからなぁ」

第二師団長「そういえば今どうしているんですか?」

領主公「負傷者の手当に勤しんでいるのさ」

……

聖女騎士「さぁもう大丈夫だ」キラキラキラキラ

兵士「う、うぅぅぅ……」スゥスゥ

聖女騎士「ひとまずは安心だな」

衛生兵「お疲れ様です」バッ

聖女騎士「しっかり休ませてやるのだ」
548 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:04:19.59 ID:bs9QXgdsO
………

聖女騎士「そっちはどうだ?」

副隊長「何人か張り切っちゃいまして」ポワポワ

姫騎士隊「いつつつ、か、かすり傷です!」アタタ…

聖女騎士「無茶するなよ」

副隊長「隊長も今のうちに休んだ方がいいですよぉ」

聖女騎士「だが、魔は夜に力をあげるから」

副隊長「大丈夫大丈夫。なんせ隊を半分に分けたとは言え、何人いると思っているんですか」

聖女騎士「それはそうだが」

副隊長「連敗ももうこれまでですから」

聖女騎士「そうだな。うん」

聖女騎士「悟空達はどうしている?」ソウイエバ

副隊長「老師様の天幕でなにやらしているようですよ」
549 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:04:52.70 ID:bs9QXgdsO
………

悟空「じっちゃんまだかぁ?」

老師「もちっとな!?もちっとだけじゃ」ドゥルドゥル

悟空「っ!」ウヒャヒャヒャヒャ

聖女騎士「馬鹿でかい声を出して何をしているのだ…」

老師「おぉ。お嬢ちゃんか。ちょうどよかったわい。ほれ」ポーイ

聖女騎士「む?……なんですこれは」ジッ

老師「ソンゴクウの気というのを結晶にしたものじゃよ」
コレ ウゴクンジャナイワイ

聖女騎士「気?」ワタワタワタ

聖女騎士「一体どうやって抽出したんですか?」

悟空「笑いおっ死んじまうとこだったぞぉ」フゥ
550 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:05:34.73 ID:bs9QXgdsO
老師「汗とか鼻水とかまぁ色々な。ほれ、わし魔術研究しとるじゃろ」

聖女騎士「……」ポロッ

老師「捨てるでないわ!」マッマタク

老師「…生命の波動の糸口をコヤツから見て取れるような気がしての」

聖女騎士「師が長年研究している、えっと、あらゆる生きるものには波があるでしたっけか」

老師「そうじゃ。わしら人、動物、海、そして草花あらゆるものには共通の波のような動きを見せる精がいるのではいかとな」

聖女騎士「それが悟空とどういう?」

老師「いやぁそれはまだわからんが、この結晶にちょいとだけ精を当ててみなされ」

聖女騎士「?」

老師「ちーっとだけじゃぞ。ちーっとだけ」コレクライ

聖女騎士「は、はぁ……火の精よッ!」ポッ
551 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:06:09.13 ID:bs9QXgdsO
ブアアアーーーン

老師「あつ!あつ!あつ!!」

聖女騎士「なんですかこれ!必要以上に燃えましたよ?」

老師「それがよくわかっとらんのじゃよ」フゥーフゥーフゥー

聖女騎士「悟空これはどういうことだ?」

悟空「オラに聞かれてもなぁ」ポリポリ

悟空「トレーニングをずっとやらされたり、くすぐられたり、じっちゃんが何したかったかオラが聞きてぇぞ」 

老師「まぁしょうがない…続きはまた今度じゃて」

………
……
552 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:07:32.19 ID:bs9QXgdsO
〜〜
決戦場

ワーワーワーワー ガキンガキン

領主公「彼を投入しようと思うのだが」

聖女騎士「まだ入り口見つかってないですよ!」

領主公「斥候が頑張って闇の濃い箇所を見つけたのだよ」 

聖女騎士「本当ですか!?」

領主公「あぁ。いよいよだ」

聖女騎士「では、急いて向かいます!」

領主公「……娘よ。やはりお前は残り――」

聖女騎士「……」キッ

領主公「……そうか。うむ…」スゥゥ

領主公「では宜しく頼むぞ!!」バッ

聖女騎士「身命を…いえ!全員で帰還します!」バッ

バシューーーーーン

………

副隊長「隊長絶対に絶対に絶対に帰ってきてくださいよ!!」ギュ

聖女騎士「無論だ。皆後は頼むぞ!」

姫騎士隊「はっ!!」

……
553 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:08:35.09 ID:bs9QXgdsO
〜〜
決戦場 闇の障壁

斥候「あそこです」コソコソコソ

老師「なんともまぁ、一際濃いのぉ」

聖女騎士「よく見つけてくれたな。ありがとう!……気をつけて戻るのだ」キラキラキラキラ

斥候「はっ!では後はお願いします!」サッサッ

悟空「いよいよってやつか」ウッシ

聖女騎士「あぁ……」ドックンドックン

聖女騎士「(あれを越えたらもう引き返せないな……)」キリッ
554 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:09:15.21 ID:bs9QXgdsO
聖女騎士「聖なる印よ!我が剣に宿りて闇を裂け!!」

闇の障壁

斬ッ!!

ピキッ ピキッ バリーーーン

聖女騎士「突入!!」

悟空「ほれっ!」ガシッ フワッ

老師「うほっほぉーーい」ガシッ

バシューーーーーン………

………
……
555 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:09:50.71 ID:bs9QXgdsO
〜〜
魔王城

聖女騎士「てやぁぁぁぁ!」ザシュ

強魔物ら「ぐ、ぐぎゃぁぁ」

悟空「おりゃ!!」シュン ドスドス

鉄巨人団「」ズォーーン

老師「ほいほい!!火の精よッ!」ボッボッボッボッ

魔獣達「ガァァ!!!」ジュワァ

聖女騎士「一気に行くぞ!!」

………
……
556 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:11:27.22 ID:bs9QXgdsO
〜〜
魔王城 大広間

聖女騎士「開けたところに出たか」ハァハァ

老師「何も居ないが、気配が一段と凄いわい」

悟空「なんかいんぞ」バッ

ズァァァァァン

魔王側近「ここまで入り込んだのはどんなヤツ  らかと思えば…クックック」

魔王側近「……たった3人で何がしたいのか、私には考えが及びませんよ」

聖女騎士「見くびらないでもらおうか!」シャキ

悟空「おめぇは1人でいいんか!」バッ

老師「逆にお前さんの方が運が無いのぉ」スッ

魔王側近「残念ながら戦いに来たのではないのですよ」

悟空「んだよぉ、やらねぇーんか」

魔王側近「私は私の役目を果たすまでです
557 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:12:10.51 ID:bs9QXgdsO
老師「役目じゃと?」

魔王側近「ええ。私は魔王様より、この城に入った者は連れてこいとの伝言を承っているのですよ。クックック」

聖女騎士「な!?ば、馬鹿などういう理由だ!」

魔王側近「さぁ。私はただの伝言役」

魔王側近「それでは参りましょうか」クルッ

聖女騎士「罠でしょうか……」ヒソヒソ

老師「はて…じゃが連れて行くっていうならむやみに体力を使うことはなさそうじゃな」ヒソヒソ

悟空「いかねぇーんか?」

魔王側近「私はどちらでもいいのですよ」チロッ

聖女騎士「……」コクン

老師「ほっほっほっ」ザッザッ

カツン カツン カツン カツン カツン
558 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:14:54.89 ID:bs9QXgdsO
〜〜
魔王城 深部

魔王側近「こちらにおいでです」スッ

聖女騎士「すんなり過ぎるが…魔王……」ゴクリ

老師「なんと強大な魔力……か」アセッ

悟空「ここに魔王ちゅーんがいるんだな!すげぇパワーを感じんぞ」ソワソワ

魔王側近「魔王様、人間をお連れしました」スッゥゥゥ

ギッ ギィィィィィィ……ガゴンッ

……
ボッ ボッ ボッ ボッ

ズァァァァァン…
559 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:15:36.98 ID:bs9QXgdsO
子供「やぁ、ようこそ僕のお城へ!」ニッ

悟空「んお?」

聖女騎士「えっ……」

老師「………」

悟空「あ、あれが魔王?まだガキンチョじゃねぇか」

聖女騎士「いや私も見たことはないからな……想像ではもっとこう…」オオキクテ エラソウデ ミブリテブリ

老師「先程までの魔力の気配が消えとるわい…」

老師「お主何者じゃ!」

子供「僕?いやだなぁ、僕のお城って言ってるでしょ」キャハハ

子供「つまり僕が魔王ってことだよ」
560 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:16:54.78 ID:bs9QXgdsO
聖女騎士「私達を連れてきてどういうつもりだ」

聖女騎士「今更平和的などと言わせぬぞ!」キッ

子供「僕は君達に聞いてみたいことがあるんだよね」

聖女騎士「聞きたいことだと……?」

子供「そっ。連戦連敗のよわっちぃ君達がどうやって城までこれたのか。不思議だなぁって」

聖女騎士「なっ!」

老師「あまり挑発に乗るでないぞ」スッ

老師「…答えは簡単じゃて、わしらには頼もしい助っ人が二人できたんじゃよ」

子供「へぇそれってこの二人?」スッ スッ

悟空「頼もしいなんて、なんか照れるじゃねーか」ポリポリ

聖女騎士「師よ、わ、私は違いますよ。そうさ悟空が頼もしい助っ人だ!」イヤイヤイヤ

老師「ほっほっほっ。全てはお嬢ちゃんが引っ張ってきてくれたお陰じゃて」

聖女騎士「……いやしかし、別に…」ワタシジャナクテモ
561 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:17:55.85 ID:bs9QXgdsO
子供「ふーん。するとその二人が君達人間の最後の希望なんだね。へぇ〜……」

老師「……」スッ

老師「今じゃ!!火の精よッ!!」ボッボッボッボッ

ボォォオォォ

聖女騎士「なっ!!」

悟空「お、おい、じっちゃんいきなりなんすんだよ!?」

モクモクモクモク
562 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:19:09.35 ID:bs9QXgdsO
老師「馬鹿者が!構えんか!!」

聖女騎士・悟空「!!」

ズァァァァァン

魔王「……」ギュルン

デッデェェーーーン

魔王「ナラバ、ソノ、キボウトヤラヲ、ケシサッテクレヨウ!!」

グアアアアアアア!!
563 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:22:37.37 ID:bs9QXgdsO

ナレーション「ついに城に乗り込んだ悟空一行。連戦かと思いきや魔王のところまで案内を受けた。これが最後の戦いになるか果たして」

564 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/26(木) 19:25:25.20 ID:bs9QXgdsO
オッス オラ悟空!

魔王がガキンチョなんて思ってたら、じっちゃんいきなり攻撃すんのにはおでれぇたぁー。

そしたらガキンチョからとんでもねぇーのになっちまったし。

565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/26(木) 19:54:07.43 ID:XccCqPbI0
なお悟空は老人に対して気功波を撃っているもよう
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/26(木) 21:31:16.34 ID:IzJJ1Pqn0
モナカにもパンチしてたな
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/26(木) 21:34:01.71 ID:fveAL5u50
>>565,>>566
い、一応、強いっていう思って(聞いて)いたから……
普通の子供や女などには攻撃しないとは思うよ。
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/27(金) 03:55:14.27 ID:8CXWzj6SO
569 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:33:03.26 ID:Q2G3pUCRo
魔竜「グアアアアアアア!!」バンッ!!

ズガァァァァァァン

辺りのテーブルは粉々になった

ブーーン

聖女騎士「なんという力だ……!」ポワポワポワポワ

悟空「助かっぞぉ」フゥ

老師「邪竜の化身という噂は本当だったか」

老師「お嬢ちゃんがとっさに、盾してくれんかったら、わしら今ので吹っ飛んどったわい」キューーーーン

聖女騎士「天空の羽衣の力が上手いこと働いてくれているみたいだ!」

魔竜「ハイ、ニ、ナレ」スゥゥゥ

ゴオオオオオオオオ

大火炎

老師「水と風の精よッ!!」ザッパッーーン

バックステップ

グツグツグツグツグツ…

老師「こりゃ隙きをつかれるとやられるのぉ」

魔竜「オイボレ、ニ、シテハ、ソノ、マリョク」

ズッ…ズッ…ダンッ!!!! 大爪の撃

悟空「そんならオラがッ!!」ハァァァァァァ シュン

大爪はいなされた

魔竜「グルルルルルル」
570 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:33:37.54 ID:Q2G3pUCRo
空「少ししか下がらねぇ」

聖女騎士「魔王相手に下がらせられること自体凄いと思えっ!」ハァァァァァァ

老師「それ魔力アップじゃ!」ピカン!

聖女騎士「てりやぁ!!」ザシュザシュ

魔竜「グッ」ブシュ

悟空「りゃぁ!!」ハァァァァァァ シュン

ドスドスドスドスドスドス 連打

悟空「りゃりゃりゃりあああ!!」

ドスドスドス

魔竜「…グアアアアアアア!」ビュン

ズガァァァァァァン!

悟空「っ!!」ガード

バゴーーーン!!

聖女騎士「ご、悟空!!」

老師「風と水の精よッ!」キュワキュワピキーン

悟空「ぐはっ……」ハァハァ

悟空「さ、サンキューじっちゃん」スクッ

聖女騎士「無事か!」
571 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:34:17.38 ID:Q2G3pUCRo
悟空「あぁ、なんちゅーパワーだ」

魔竜「ガアアア!!」スゥゥゥ

ゴオオオオオオオオ!!大火炎

老師「水と風の精よッ!」ザッパッーーン

グツグツグツグツグツ…

悟空「りゃああああああ!!!」バババババババ

シュン

魔竜「グルルルルルル!!」

大アギト

聖女騎士「か、風の精よッ!」キュ

聖女騎士「せいっ!!」ヒッパリ

悟空「うおっ!」キュ

グシャァァァァ!! スカッ!

悟空「うひぃ!!」

聖女騎士「むやみに飛び込むな悟空!」
572 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:35:12.55 ID:Q2G3pUCRo
聖女騎士「(狙いをつけねば…)」ピコンッ

聖女騎士「老師様!私に硬化を唱えてください!」

ダッダッタタタタタ

老師「!よしっ、土の精よッ!」ゴゴゴゴピキュン

聖女騎士「!!」ササァ゙ッ!!! ストップ

魔竜「グルアアアア!!」

ズッ…ズッ…ダンッ!!!! 大爪の撃

聖女騎士「っ!!」ギャリンギャリン!!

聖女騎士「ッ!!くぉんのォォォォォォ!!」

爪は地面へと突き刺さる

聖女騎士「ご、悟空いまだ!!」

悟空「おっし!!こんならどうだ!!」
ハァァァァァァ
ゴゴゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴゴ
573 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:35:50.22 ID:Q2G3pUCRo
老師「赤い渦じゃと!?」

老師「ひ、火の精よッ!!かの者に力を!」ボッ

悟空「!!!」ヒュ…

魔竜「グ!」

バッ!! ドッゴオオオオオオオオーーーーン!

モクモクモクモク…

聖女騎士「魔王が、ふ、吹き飛んだ……」ハァハァ

老師「なんという力じゃ……」ヒィヒィ

悟空「ふぅ………」シュイン

聖女騎士「ご、悟空なんだあれは!スーパーとやらではないのか!?」
574 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:36:56.53 ID:Q2G3pUCRo
悟空「へへっあんましやっとオラすげぇ疲れちまうんだが、界王拳ってんだぞ」

聖女騎士「カイオウケン……」

老師「火の精の加護に似ておるわい…」

悟空「じっちゃんのさっきので、さらに力があがったぞ」

聖女騎士「…最初から言っておいてくれれば!!」

悟空「お、おめぇがそれを言うんか」

聖女騎士「くっ!」

聖女騎士「だ、だが凄まじい威力をくらったのだ、魔王ですらひとたまりもあるまい…」

575 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:37:42.06 ID:Q2G3pUCRo
ガラッ

悟空「ん……」バッ

悟空「そーでもねぇーみてぇーだなぁ」

ガラッ…ガラッ…

聖女騎士「な、なんだと…」キョウガク

ムクッ

魔竜「……」

老師「早々には終わらんようじゃな…」

魔竜「グ グ グ……」

聖女騎士「と、とどめを!」ハッ

老師「待つんじゃ!近づいてはならぬっ!」

聖女騎士「ですが!」ピタッ

悟空「様子が変だぞ!」キッ

魔竜「イカイ、ヨリ、キタ、オトコ…カ」

魔竜「コノ、ケイタイ、デハ、ナ」

シューーーー……

聖女騎士「魔の瘴気が取り込まれて」
576 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:38:43.42 ID:Q2G3pUCRo
魔竜「グアアアアアアア!!」

魔王はみるみる姿を変えた

バシューーーーーン…

大魔王「滅ッ!」バッ

ボッ ボッ ボッ ボッ ボッ ボッ

ブーーン

聖女騎士「いけない!後ろへ!!聖なる印よッ!」キラキラキラキラ

大魔王「破ッ!!」ジュ

ズガガガガガガガガ

聖女騎士「くっ!!お、押し切られッ!!」

バ リーーーーン

悟空「あぶねぇ!!」シュン

聖女騎士「くっ」パッ

老師「!!」パッ

シュイン!!!

モクモクモクモク……
577 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:39:45.23 ID:Q2G3pUCRo
大魔王「……流石に素早い」

悟空「でーじょぶか」

聖女騎士「あ、あぁ。だが魔王は…私の盾が破壊されるほどに魔力にあがっている……」

老師「そういう魂胆か」

悟空「んならオラがまたやってみっぞ!」

聖女騎士「そ、そうだ!先程のカイオウケンとやらなら!」

悟空「カイオウケン!!」ハァァァァァァ
ゴゴゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴゴ

ヒュ…

大魔王「……」フッ

ドップン…

悟空「でりゃぁぁぁぁ!!」
578 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:40:26.52 ID:Q2G3pUCRo
スカッ!!!

悟空「いぃ!?!?き、消えちまった」

ドップン

聖女騎士「ご、悟空後ろだ!」

大魔王「滅ッ!!」ビィーーーーン

悟空「ぎゃああああ!!」バババババ

悟空「……」バタリ

聖女騎士「悟空ーー!!」

老師「い、いかん!風と水の――」スゥ

ドップン…

大魔王「遅いわッ!」バッ

ボッ バシュン!!!

老師「ぐ、ぐおお……!」

聖女騎士「老師さま!!」

老師「…」バタリ

聖女騎士「そ、そんな……」
579 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:41:17.30 ID:Q2G3pUCRo
大魔王「フフフ、その方で最後だ」

聖女騎士「おのれ…よくも!」キッ

聖女騎士「うわーーー!!」ダッ ギラギラギラ

大魔王「これで人間共の希望も潰える」スッ

大魔王「破ッ!!」

聖女騎士「っ!!」バシュ バシュ バシュ

聖女騎士「ぐ……」ヨロヨロ…

ヨロヨロ

聖女騎士「まだだ…まだ倒れは…しな…」

大魔王「破ッ!!」ボッ ボッ ボッ ボッ

ダンムゥンダムゥン

聖女騎士「……」ヨロヨロ…

ズサッ…ズサッ…ズサッ…

聖女騎士「…まだ…だ…私が…た、倒れて…は…」

ズサッ…ズサッ…ズサッ…

大魔王「ほぉ。死力とやらか」フフフ

大魔王「よかろう。灰も残さず消してくれよう」

ゴゴゴゴゴゴゴ
580 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:42:24.87 ID:Q2G3pUCRo
聖女騎士「…」

聖女騎士「(皆…すまない…私は…ここまでの…よう…だ…)」チラ

聖女騎士「(師よ……そして…悟空……貴方を巻き込んでしまってすまない…ここまで着いて来てくれたこと…)」

大魔王「消えよッ!!」ビィーーーーン…

聖女騎士「(ありがとう……)」

カッ!!!

ズギャーーーーーーン……

モクモクモクモク…

大魔王「……これで」フフフ

大魔王「ファーーーハッハッハッハッ!!」バッ!!!


581 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:43:13.99 ID:Q2G3pUCRo
………

大魔王「さて、外の虫けら共を一掃してくれようか」ザッ

ドックン…ドックン…ドックン…

悟空「…」ドックン…ドックン…

大魔王「!」バッ

悟空「……」スッ

大魔王「…ほぉ。あれをくらってまだ生きておるか」ボッ ボッ

悟空「…女騎士の声が…」

大魔王「滅ッ!!」ビィーーーーン

シュン!!!

大魔王「な!?」

シュン!!!

悟空「聞こえた」ピキッ ピキッ

キョロキョロ

悟空「…気を感じられねぇ…」ピキッピキッ

悟空「…なぁあいつはどこにいんだ?」ジッ

大魔王「…あの女はこの世から消え失せたわ」

悟空「……」ピキッ ピキッ

大魔王「お前も後を追わさてやろう」フフフッ

悟空「…消えた…だと」ゴゴゴゴゴゴゴ
582 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:43:59.32 ID:Q2G3pUCRo
ゴゴゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴ

大魔王「魔よッ!!」ズオオオオオ!!!

大魔王「消えよッ!!」バ

悟空「てめぇはオラが…俺がぶっ倒す!!」

バリバリバリバリバリバリバリ!!!!
583 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:44:47.14 ID:Q2G3pUCRo
超悟空「りゃあああああああああ!!」シュ

大魔王「がはっ!!??」ドッ

ヒューーーーン ドゴオオオオオオン

超悟空「ハアアアアアアアアア!!」シュ

ヒュ ヒュ

大魔王「!?」

バッ…

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

大魔王「…っ」

ドプッ

超悟空「遅え!!」バッ 

バシュ!!!ガンッ!!

大魔王「なっ!!」

超悟空「かめはめ波ァァァァ!!!」キュイイイン

……カッ!!

ガラガラガラガラガラ

スタッ

悟空「……」スゥゥゥ ハァァァァ…
584 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:45:44.05 ID:Q2G3pUCRo
悟空「…まだおめぇは終わってねぇーんだろ」バッ

大魔王「…ぐっ…」ボロボロ…

大魔王「ハァハァ…き、貴様……こ、ここまでの力が…」

悟空「……さっさとしろ」ゴゴゴゴゴゴゴ

大魔王「フ、フフフフ…よかろう…」

大魔王「真の姿を見せてくれよおおおお!!」

シューーーーー!!

………

大魔王はみるみる姿を変えた!!

魔王「よもや、最終形態までなるとはな!!」
585 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:46:38.75 ID:Q2G3pUCRo
ゴゴゴゴゴゴゴ

バッ バッ バッ

魔王の右手 ギュニュン

魔王の左手 ギュニュン

魔神王「我不滅なり」ギョロン

超悟空「いくぞ!!!」バリバリバリバリバリバリバリ
586 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:47:51.91 ID:Q2G3pUCRo
………
……

モワモワモワモワモワモワ

女騎士「……」

ガヤガヤガヤガヤ

テクテクテクテク

女騎士「やけに明るいな……」キョロキョロ

女騎士「それにしては騒がしいような…」

ハイ チャント イチレツニ オナラビクダサイ!!

女騎士「なんだあれは…」

テクテクテクテク…
587 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:48:54.77 ID:Q2G3pUCRo
鬼「押さないで!…あっそこ列出ないで!」

女騎士「人…ではないのか?」

鬼「あっ!そこの貴女!横入りはダメですよ!」タッタッタ…

女騎士「私か!?」

鬼「はぁはぁ…そうです!もう忙しいんですからルールはちゃんと」

女騎士「ここは…その何処だ?」

鬼「は?どこって、あの世の入り口ですよ」

女騎士「あ、あの…世?」

鬼「そうです。閻魔大王様がいるあの世です」

女騎士「私は…その…つまり…」

鬼「はっはーん。貴女死んだばかりでまだ混乱しているんでしょ?」

女騎士「……」

鬼「まぁよくあることですよ。ほら貴女の頭」ツイツイ
588 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:49:51.32 ID:Q2G3pUCRo
女騎士輪っか「!!な、なんだこれは!」

鬼「なんだって、輪っかです。死んだら着くんですよ!」

鬼「…って貴女なんで肉体がまだあるんですか?」

女騎士輪っか「……?」

鬼「……よくわらかんオニ…」

鬼「と、ともかくちゃんと列にお並びください!」

女騎士輪っか「……」

テクテクテクテク…ナラビ
589 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:50:46.96 ID:Q2G3pUCRo
女騎士輪っか「(気づいたあの世とは。フフフッ。皆に自慢できるな)」ニッ

女騎士輪っか「(……私は死んだのだな…)」

女騎士輪っか「(誰に自慢できようか…)」

ザッ ザッ…

女騎士輪っか「(皆無事であろうか…)」

女騎士輪っか「(…私にもっと力があれば)」

女騎士輪っか「(後悔しかない……)」ウッ…ウッ…
590 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:51:38.90 ID:Q2G3pUCRo
…オジョウサン チョットイイカイ

女騎士輪っか「(あのでかいのが閻魔大王とやらなのか…天の国はもっと綺麗だと思っていたんだがぁ…)」ウッ…グシグシ…

占いババ「ちょっと!聞いとるんかね!」ギュ!!

女騎士輪っか「痛っ!いたたたたた!!」

女騎士輪っか「み、耳を引っ張るな!」バッ

占いババ「なんだね。聞いているんじゃないか」ヤレヤレ

女騎士輪っか「(小さい老婆が浮いて?)な、何だ、お前は!」

占いババ「あたしは占いババってもんだが」

女騎士輪っか「その占い師が私に何用だ」イブカシ
591 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:52:56.20 ID:Q2G3pUCRo
占いババ「あんただろ?悟空が今いるところで厄介になってるのって」

女騎士輪っか「…悟空…?」

占いババ「おや?記憶が飛んじまっているのかね」

女騎士輪っか「忘れるものか!悟空は私の!……師匠であり…友だった」

占いババ「そうかいそうかい」

女騎士輪っか「……もう会えんがな…」グシグシ

占いババ「その悟空なんだが、早いとこ帰ってきて欲しいんだよ」フゥ

女騎士輪っか「私にはもうどうすることもできない…」

女騎士輪っか「私は死んだのだぞ!!」ガッ
592 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:54:11.52 ID:Q2G3pUCRo

占いババ「まぁその辺は大事じゃろう。今6つのドラゴンボールが揃っているからのぉ」

女騎士輪っか「へっ?……なるほど…あの世でもインチキ占いが蔓延っているのか。…壺は買わんぞ!」

占いババ「…ピッコロの言ったとおり人の話を聞かない娘だねぇ」

女騎士輪っか「ピッコロだと…あの者を知っているのか!?」

占いババ「知っておるとも。まぁそのピッコロが、あの女は無茶をするだろうってんで、あたしがこうしてはるばる来てやったんだよ」

女騎士輪っか「……それで、よくわからないが私にどうせよと」

占いババ「何者簡単なことだよ。アンタのところにあるドラゴンボールをこっちに持ってきてくれればいいんだよ」

女騎士輪っか「ドラゴンボールを?」

占いババ「そうじゃ。死んだ今ならこっちとあっちに直に繋がっているのはお前さんだけだからの」ヒョヒョヒョ

女騎士輪っか「し、しかし私はこうして死んでいるのだぞ、どうやって…」

占いババ「まぁあたしに任せな」フェッフェッ

モワモワモワモワモワモワ
593 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:55:18.16 ID:Q2G3pUCRo
………
……

超悟空「ハァハァ…し、しぶてぇー…」

魔神王「言っはずだ!我は不死身なりっ!グワーファファ!!」

超悟空「ぐっ…く、苦しい…ぜ…」シュン

悟空「ハァハァ……」

魔神王「お前のそれも長くは続かぬようだなぁぁ」

魔王の右手が傷を癒やした

魔王の左手が自身を強化すら

魔神王「さぁ!滅びるがよい!!」

ズオオオオオオオオオ!!

悟空「ち、ちきしょーー……あんな奴に!!」

ビッ ズゴゴゴゴゴゴゴ!!!

ズガーーーーーーン…

モクモクモクモク。

魔神王「終焉なり」

……
594 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:56:14.63 ID:Q2G3pUCRo
モクモクモクモク…

女騎士輪っか「……」スッ

悟空「…」チロッ

悟空「あっ!!」

魔神王「!!」

女騎士輪っか「待たせたな…悟空!!」

悟空「お、おめぇどうして!?」
595 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:57:19.91 ID:Q2G3pUCRo
女騎士輪っか「占いババとやらに連れられてあの世から舞い戻った…と言っても信じてくれるな…なんて」

悟空「信じるも何もオラも死んじまったことあるんぞ!」

悟空「それにしても占いババが!?」

女騎士輪っか「そうかそうか悟空も死ん…で……は?」

魔神王「お前は確かに消したハズだ……どうやって…」

女騎士輪っか「…話は後だな!あれも魔王か?」

悟空「あぁ。最終形態っていってたからアイツをぶっ倒せばこれでおしめぇなんだが…オラ体力が持たねぇ…」

女騎士輪っか「ふむ」

悟空「せっかく戻ってきちまったんだが、やべぇーぞ」
596 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 01:59:07.65 ID:Q2G3pUCRo
女騎士輪っか「…悟空…占いババに聞いたのだが…元気玉なるものを放てるって本当か?」

悟空「元気玉ぁ!?」

女騎士輪っか「あぁ」

悟空「…いやでも時間かかっちまうし、それにオラこの世界じゃ気全然集められねぇぞ」

女騎士輪っか「フフフ。なぁにあの世の不思議パワーとやらを借りた私が援護する」

悟空「そんなことできんのか!?」

女騎士輪っか「死んだ身だ。今の私には魔力が無い分、気が全身を包んでいる」

悟空「…よくわかんねぇーけど、やっていいんだな!」ニッ

女騎士輪っか「あぁ!魔王をそれで消滅させよう!」ニッ
597 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 02:00:41.85 ID:Q2G3pUCRo
……

魔神王「消えよッ!!!」

悟空「!」

女騎士輪っか「はっ!!」

気の障壁が悟空達を包む

ガキンガキン!!

悟空「おめぇこんなことできたんか!」

女騎士輪っか「悟空もすぐできるようになるさ!」ハァァァァァァ!

悟空「へへっ!」スッ ギュォンギュオン

魔神王「ちぃ!!」バギュンバギュン

ガキンガキンガキンガキン

女騎士輪っか「ハアアアア!!」

悟空「や、やっぱり小せえぞ!」ギュォンギュオンギュォンギュオン

女騎士輪っか「ハァハァ…!!」

魔神王「ぐっ!!なんだその力は!!」

魔王の両手がみるみる力を溜めるはじめた

悟空「や、やべぇーぞ!」

女騎士輪っか「私の気の結界が切れたら悟空放つんだ!」

悟空「でもよ!」ギュォンギュオン

女騎士輪っか「フフフ。私を信じよっ!」

魔王の両手から凄まじい波動が煌めいた!

バギ バギ バギーーーン……
598 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 02:02:04.97 ID:Q2G3pUCRo
悟空「いっけえええええええ!」ジュオオオオオ

女騎士輪っか「老師様!!、今です!!!!」

老師「……ほい!!!」ムクッ

ポーイ 気の結晶が元気玉を増幅させた

魔神王「なっ!なっ!」

魔神王「ば、馬鹿な!!我は……我は不死身な――」

魔神王「――――――」

………
……

599 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 02:05:23.10 ID:Q2G3pUCRo

ナレーション「長かった悟空の異世界の道が今終わりを迎えようとしている。果たしてその先には……死んでしまった女騎士と行方不明のドラゴンボールは」

600 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 02:08:56.90 ID:Q2G3pUCRo
オッス オラ悟空!

ついに魔王を倒したぞ!これで平和になるんか
って女騎士泣くなよぉ、それにオラまだやり残しがあるだからよ!

次回 さよなら異世界ワールド!

また見てくれよな! 
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 02:19:05.62 ID:2qA+TUZgo
ラストバトルなのによくわからんうちにあっさり終わったな
というか女騎士のパワーアップちょっと無理やり過ぎないか?w
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 03:54:20.85 ID:ZgWMPkpe0
なに、最近のドラゴンボールでならわりとよくあるだろう気にするな
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 08:33:18.10 ID:atsK9fZgO
映画のおかげですっかりトドメ技の代名詞になったけど原作じゃブウしか倒せてない元気玉さん
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 08:59:20.16 ID:PDN04LD20
飽きたんでしょ(適当)
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 10:45:53.67 ID:jbiqZO0ao
倒せてなくても形勢をひっくり返してきた
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 11:22:34.72 ID:ycn6+UvA0
たぶんネタ切れなんでしょう(笑)

完結まで後少し頑張って
607 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 12:47:26.60 ID:Q2G3pUCRo
読んでくれてありがとう!
バトルのネタぎれなのは間違いない……

まるまる1つラスボスに突っ込んではみたのはいいがこのままいくとスーパーサイヤ人スリーまでインフレしそうになったです

魔王側近とか、三人衆とか闘わせてみたら、びっくりするほどつまらなくなりました

残り3000文字ラストスパート!
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 14:17:58.67 ID:fLmul7zQO

がんばれー
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/28(土) 14:55:10.73 ID:0+l8YOk20
610 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:05:29.58 ID:Q2G3pUCRo
………
……

ヒョーーーーヒョーーーー…

女騎士輪っか「終わった……のか…」

ガラガラガラ…

悟空「みてぇーだな。ふぅ……」クタァ

女騎士輪っか「…ほ、本当に終わったのでいいんだよな!?」クルッ

悟空「あぁ」ヘヘヘヘッ

サムズアップ

ガラガラッ!!

女騎士輪っか「!!」バッ

老師「ふぃーー…死ぬかと思ったわい」ドッコイショ

女騎士輪っか「老師様…か……」

悟空「よぉー、さっきのなんだったんだぁ?」

老師「ふむ、あれはじゃな。お前さんの気の結晶じゃよ」

悟空「?」

老師「どうやら魔にやたら効果を発揮するようじゃて」

女騎士輪っか「それで老師様は魔王の一撃をくらって生きていた…ということか」

老師「左様。死んだふりは年寄りの特権じゃわい」ホッホッホッホッ
611 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:06:04.91 ID:Q2G3pUCRo
女騎士輪っか「冗談が過ぎますよ全く…」ヤレヤレ

女騎士輪っか「占いババ…様にあの世に来ているか聞いてみたら、来てないといわれて、もしかしたらと、踏んではみたが…」ハァ

老師「ほっほっほっ。わしゃまだまだしなんよ」

老師「…ところでお嬢ちゃん。なんだかやたら神々しい格好しとるようじゃが」

女騎士輪っか「ん?あぁ」

ザワザワザワザワ
612 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:07:00.94 ID:Q2G3pUCRo
ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッ
ザッザッザッザッザッザッザッザッザッ

副隊長「隊長おおおおお!!」ダッダッダッ

ガバッ

女騎士輪っか「おっと!」ダキッ

副隊長「た、隊長おお!」ウワーンウワーン

女騎士輪っか「ど、どうした!?なぜ泣く!」

副隊長「だっでだっで!だいぢょじょうにもじものごどがぁ」

姫騎士隊「だから大丈夫っていったじゃないですか」

女騎士輪っか「フフッ。そうか、それはすまなかったな」ヨシヨシ

副隊長「!!」ウワーンウワーン
613 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:07:54.07 ID:Q2G3pUCRo
領主公「娘よおぉ!!」ダッダッ

ガバッ

女騎士輪っか「!」クルリン パッ

ズコッ

領主公「……」ズサァァァ

チロッ

領主公「…これが思春期と…言うやつなのだろうかソンゴクウくん…」

悟空「ンァハハハハ!」

ムクリ パッパッパッ…

領主公「……して、首尾は」キョロキョロ

悟空「へへ」

領主公「そうか……やってくれたか」シミジミ

ザワザワザワザワ

悟空「おめぇ達も無事だったんだな」

領主公「あぁ。皆ともになんとかな」

領主公「やつらが次々消えていって、確信はあったが、やはり直に聞きたくてな」

悟空「あぁ終わったぞ」

領主公「ふむ…」バッ
614 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:08:33.09 ID:Q2G3pUCRo
ザッザッザッザッザッザッ

領主公「皆よ!!よく聞くのだ!!」

バッ バッ バッ バッ

領主公「……私達は…勝利した!!!」

シーン

領主公「今日より魔物共に怯える日はもう来ぬ!!勝どきをあげよ!!!」バッ

兵士「…はは…俺たちやったんだな…」ヨシッ

兵士「は、はははは…」イクゾ

うおおおおおおおおおおおおおおお
ドッドッドッドッドッ
うおおおおおおおおおおおおおおおおお

ワイワイワイワイワイ……

領主公「それでは帰還する!!」
615 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:09:10.26 ID:Q2G3pUCRo
………
……

〜〜
王都

ワイワイワイワイワイワイワイワイワイワイワイワイワイワイワイ
ザワザワザワザワザワザワザワザワ

悟空「すげぇぞぉ」

女騎士輪っか「悟空はそればかりだな」

老師「今日ばかりは無理もないわい」

副隊長「そうですわよ」

女騎士輪っか「フフフ、それもそうだな」
616 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:09:46.03 ID:Q2G3pUCRo
……

国王「…皆よ本当よくやってくれた」

一同

国王「早速祝賀をといきたいところではあるが、今日はめいめい、会いたいものがいるのであろう」

国王「存分に休むがよい!」ニコッ

一同 ハッ!ありがたきお言葉!!
617 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:10:42.77 ID:Q2G3pUCRo
……

国王「さて、そなた達には詳細を直に聞きたいからな」

姫「そうですわ!ど、どうやって魔王をこてんぱんにしてさしあげましたの!?」ワクワク

妃「これ、はしたないです」メッ

妃「…で?」キラキラキ

女騎士輪っか「ハハハ…。では私はから――」
618 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:11:32.01 ID:Q2G3pUCRo
……

女騎士輪っか「と、悟空の元気玉という気の固まりにて消滅と、あいなったわけです」

姫「げ、元気…」

妃「健康一番といいますけど、元気なお玉ですか」ホォ

悟空「ンハハハ!元気玉だぞ。おめぇそれじゃ――」

女騎士輪っか「お妃様、元気玉です!元気玉!」アセアセ

国王「ゴホン……」

領主公「ククク…いえ失礼。こちらは西の都市への増援を断ち、ここ王都へは一体たりとも通しておりません」

国王「ふむ。その西の方も大兵士長からすでに一報が届いておる」

女騎士輪っか「それでは!」

国王「うむ。大成功だ」

副隊長「これで、本当に終わりなんですのね」

国王「うむ」

姫「そうじゃそうじゃ!今日より平和になるのじゃ!」キャーキャー

老師「ほっほっほっ。また研究に勤しめますわい」

領主公「滞っていた領地改革が再開できそうだ」ククク

副隊長「隊長これからのんびりできますわね!」
619 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:12:57.67 ID:Q2G3pUCRo
副隊長「元気がございませんの?そうだ!なら東の温泉に皆で行きましょうよ!ね!」

姫「む!それならわらわも着いていくぞ!」

副隊長「いえいえ。隊の慰安旅行ですからぁ」

姫「姫騎士隊なら総大将のわらわが行かずとしてどうするか!」

副隊長「ご多忙ですから、どうぞご遠慮を」

ワーワーワーワーギャーギャー

領主公「やれやれ。我が娘には男っ気が無いのは何故だ…」

国王「いい御仁紹介してあげようか?」

領主公「けっこうーです!!」

ワーワーワーワーギャーギャー

悟空「オラそんなことより腹減ったぞ…」グゥゥゥゥ

老師「ほっほっほっマイページじゃのぉ」

女騎士輪っか「…温泉か行ってみたいなぁ」
620 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:14:43.38 ID:Q2G3pUCRo
姫「はぁはぁ…行くのじゃ確定じゃ!」ガシッ

副隊長「そ、そうです…わ…ね!」ガシッ

女騎士輪っか「……」ウツムキ

副隊長「どうしたんですか?」オロオロ

姫「そ、そうじゃ、何か不満があるのか」アセアセ

女騎士輪っか「いえ…そのなんというか」

国王「しかし、兵達が騒いでいたがそなた本当に神々しい。天空の羽衣とやらの力であるのか?」

老師「そうじゃ、わしも気になっとんじゃが」

副隊長「皆さん隊長はおつかれなんですよ!?もっと労ってさしあげても…」チラリ

副隊長「…気にはなりますけど」

姫「まるで絵本にある天使様のようじゃ!わらわの隊の隊長が天の使いとは鼻が高いのぉ」

領主公「さすが我が娘」

ワイワイワイワイワイ

女騎士輪っか「……」

悟空「ん?輪っかのことけ?」

悟空「そりゃ」

女騎士輪っか「悟空!……私から言おう」
621 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:15:31.34 ID:Q2G3pUCRo
女騎士輪っか「皆…そのだな……」

女騎士輪っか「(せっかくの勝利…台無しになるのでは…)」

女騎士輪っか「(いやしかし、時間もあまり無い)」

女騎士輪っか「(明るく言ってはどうか?フフフ。なんだか楽しそうではないか?)」

女騎士輪っか「(よ、よし、それでいこう)」

副隊長「隊長?」

女騎士輪っか「そのだな!」バッ
622 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:16:22.20 ID:Q2G3pUCRo
女騎士輪っか「実は私死んでしまっているのだ!」

シーン

女騎士輪っか「ハハハ!どうやら死んだら輪っかができるそうだぞ?」スサスサ

女騎士輪っか「姫様、触ってみますか?」ソレソレ

女騎士輪っか「あの世の入り口とやらには何やら赤い角が生えた者がな、お役所仕事をしているんだ」

悟空「閻魔のおっちゃんには会ったんか?」

女騎士輪っか「閻魔?あぁあの一際デカイ者か」

女騎士輪っか「会ったぞ、貴方に宜しく言ってくれと頼まれていたんだ。あのような場所に知り合いがいるとは、つくづく不思議だ」

悟空「へへ。そうかぁ。めぇーに会ったのいつだったけっかなぁ」

ワイワイワイ
623 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:17:34.46 ID:Q2G3pUCRo
副隊長「あ、あの!!!」バッ

女騎士輪っか「ん?」

副隊長「じ、冗談…ですわよね?」コンワク

女騎士輪っか「いや、それがなあの世には――」

副隊長「全部です!!」ガッ

副隊長「全部!…た、隊長が実は死んでいるなんて」

姫「そ、そうじゃな!まったく、お主、たちが悪いのぉ」ハ、ハハハ

老師「……」

領主公「……」ポケー

女騎士輪っか「いや本当のことなんだよ。魔王の攻撃でな」

副隊長「……」ヘタリ

姫「だ、だって、そ、それじゃ今ここにいるそなたは、な、なんなのじゃ…」

ガシッ

姫「ほ、ほれこうして、触れるではないか!」

女騎士輪っか「……」
624 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:18:47.81 ID:Q2G3pUCRo
女騎士輪っか「あの世で占いババ様という方に一日だけ、猶予をもらったんです」スッ

姫「い、一日……だけ…?」

女騎士輪っか「はい。悟空の素性は前話した通り。悟空を元の世界に帰すという目的」

姫「……」

女騎士輪っか「あっ、そうだ悟空!最後の最後まで忘れてしまったが、ドラゴンボールは!?」

悟空「あっ!いけっねぇ!」

女騎士輪っか「あ、あれで吹き飛んで……」

悟空「いぃ!?そりゃまじぃぞ!」

女騎士輪っか「早く探さなければ」

ワタワタワタワ
625 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:20:23.12 ID:Q2G3pUCRo
副隊長「何をそんな…呑気な…事を!!」ムクッ

副隊長「どうして隊長が死ななきゃならないんですか!」

女騎士輪っか「お、おい…」

副隊長「そのドラゴンボールとかどうでもいいですよ!!」

姫「…それが見つかったらそれこそ終わり…」

副隊長「そんなの絶対だめです!」

女騎士輪っか「し、しかし時間が」

姫「あの世とやらなんかに戻らねばいいのじゃ!」 

副隊長「そ、そうです!それなら……」

女騎士輪っか「……」フルフル

女騎士輪っか「騎士として約束は…って色々忘れているが、これだけは守らねばならない」

姫・副隊長「……」

女騎士輪っか「…さっ、悟空探しに戻ろう!」

悟空「あ、あぁ」
626 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:21:27.12 ID:Q2G3pUCRo
スッ

老師「……ひょっとすると、これのことかのぉ」

悟空「あぁぁ!!!それっ!!」

女騎士輪っか「?」

悟空「ドラゴンボール!!」

女騎士輪っか「な、なに!?」

ザワ

老師「……瓦礫に埋まっとたんじゃが、何やら魔力を感じてな。研究材料にしようと持ってたんじゃ」

悟空「じっちゃんそれそれ!まちげぇねーぞぉ!」

女騎士輪っか「ハハハ!全く、こうもすぐ見つかるなんてな!」

女騎士輪っか「日頃の行いというやつか」

領主公「……」ハッ

領主公「つまり、娘とはこれっきり……だというのかね」

女騎士輪っか「……父上…」
627 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:22:54.66 ID:Q2G3pUCRo
領主公「……」

女騎士輪っか「親不孝ですみません……でした」バッ

領主公「……」ウッ

女騎士輪っか「では、私…行ってきます」

一同 ……

悟空「後頼んでもいいんか?」

女騎士輪っか「…あぁ。悟空はきっと帰れる!」

女騎士輪っか「では、さようならです!!」

バッ

バシューーーーーン……

副隊長「た、隊長!!!」

老師「……」

領主公「…まったくだ…この親不孝者めが…」

姫「うわーーーん」

悟空「きっと大丈夫だぞ」ボソッ
628 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:23:36.88 ID:Q2G3pUCRo
…………
……

〜〜
あの世入り口

女騎士輪っか「……」

女騎士輪っか「(戻ってきたか…)」

テクテクテクテク

占いババ「おぉ。来たか」

女騎士輪っか「これですね」スッ

占いババ「そうじゃそうじゃ。よくやったわい」ヒョヒョヒョ

女騎士輪っか「では、これにて任務完了」バッ

女騎士輪っか「悟空を帰してあげてください!」

ザッ ザッ
629 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:24:27.90 ID:Q2G3pUCRo
占いババ「ん」

ザッ ザッ ザッ ザッ

マタンカ

女騎士輪っか「(これで、私の物語は終わりだな)」

マチナサイッネ

女騎士輪っか「(なかなかハードだったのではないだろうか)」

女騎士輪っか「(いっぺんのくいなし!)」

占いババ「最後の最後まで聞きやしない!」

ギュゥゥゥ
630 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:25:24.48 ID:Q2G3pUCRo
女騎士輪っか「痛っ!?いたたたたたた」バッ

女騎士輪っか「な、なんなんですか!!もう!」

占いババ「勝手に死ににいくんだもんねぇ。さすがの流石のあたしも止めるよ」

女騎士輪っか「もう死んでます!」

占いババ「おっ、そうじゃったな」

女騎士輪っか「……」ムッ

占いババ「まぁ聞きな。あんたにドラゴンボールを持ってこさせたのは悟空を帰すことだけど」

女騎士輪っか「だけど?」

占いババ「ヒョヒョヒョ。お楽しみじゃ」ポワーン

女騎士輪っか「えっ!?ちょっ!」オイテケボリ

占いババ「まぁーそこで見てなさいな」
631 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:26:13.86 ID:Q2G3pUCRo
………
……

〜〜
地球神様の神殿

デンデ「あっ!来ました!」

占いババ「待たせたね」ヒョヒョヒョ

ピッコロ「早速始めようとするか」

デンデ「はいっ!」

デンデ「いでよ!神龍!!!」ビゴーンビゴーン

モクモクモクモク

ズオオオオオ
632 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:27:32.20 ID:Q2G3pUCRo
……

あの世モニターから中継

女騎士輪っか「あいつらは……?」

女騎士輪っか「み、緑色……顔色が…いや魔族!?」

ピキーーン

ピッコロ「女、ナメック星人はもともとこういう顔だ」

女騎士輪っか「!?こ、この声はピッコロ!?」

女騎士輪っか「一体どうして!ゆ、夢の中では」

ピッコロ「こちらに近くなったからな」

女騎士輪っか「よくわからないのだが?」

ピッコロ「ちっ。…説明が面倒だ。夢と思っておけ」

女騎士輪っか「き、聞くたびに思うが、辛辣過ぎやしないか…」

ピッコロ「……」

女騎士輪っか「(こ、怖い…)」ブルブル
633 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:28:35.13 ID:Q2G3pUCRo
女騎士輪っか「そ、それであなた達は一体何を」

ピッコロ「今から神龍を呼び出して悟空の帰還を願う」

女騎士輪っか「願いを…?」

ピッコロ「聞いていないのか」

女騎士輪っか「悟空からその、なんでも叶えられるとかは聞いている…」

ピッコロ「なら話は早い。そういうことだ」

女騎士輪っか「…魔の歪みからではないのか?」

ピッコロ「その歪みとやらは開けられるのか?」

女騎士輪っか「……」

ピッコロ「だろうな。いつになるかわからないものに頼っていては時間の無駄だ」

女騎士輪っか「そ、そうか…それで」

女騎士輪っか「私は悟空が帰るのを見届けさせてもらえるというのか」

ピッコロ「それもあるな」

女騎士輪っか「?」
634 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:30:05.76 ID:Q2G3pUCRo
ピッコロ「後は、魔王とやらに殺された者を生き返らせればいいんだな」

女騎士輪っか「……」

ピッコロ「どうした?不満があるのか」

女騎士輪っか「……ええええええ!?」

女騎士輪っか「いやいやいや、ちょっ、ちょっと待ってくれ」

ピッコロ「なんだ」

女騎士輪っか「い、生きかえ?はっ?いやだって、な、ほら」

ピッコロ「いらん世話だったようだな。おいテンデあの願いは――」

女騎士輪っか「あっ!いや待ってくれ!頼む!頼みます!!」

ピッコロ「素直に言うんだな」

女騎士輪っか「し、しかし本当に、い、生き返るというのか?」

ピッコロ「そうだ」

女騎士輪っか「全員だぞ?」

ピッコロ「すこぶる悪意があるやつは除いてな」
635 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:31:02.14 ID:Q2G3pUCRo
女騎士輪っか「それは…つまり、その、わ、私もという…ことな…のか?」オソルオソル

ピッコロ「あぁ。全員だからな」

女騎士輪っか「……」ポロポロポロ

ピッコロ「ふっ」

女騎士輪っか「う、うわーーーん」ウワーンウワーン

ピッコロ「さて、お前が生き返ったら、こちらからはもう会話することもあるまい」

女騎士輪っか「……ぐすっ…」グシグシ

女騎士輪っか「ぴ、ピッコロ…殿ォォ、その」グヒッ ヒック

ピッコロ「それから、これは悟空が礼になった感謝の印だ。別れをすませてこい」

ピッコロ「ではな」ニッ

女騎士輪っか「…ありがとう」ニコッ シュイィーーン……
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 15:31:43.01 ID:e94R5EKA0
そういえば、改良して3つまで願いを叶えられるんだっけ?
637 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:31:54.71 ID:Q2G3pUCRo
…………
……

〜〜
王都 王宮

副隊長「うわーーーん…うわーーーん」

姫「なぜじゃぁぁ」ウワーンウワーン

領主公「……」

国王「そう、気を落とすでない…」ポン

老師「…若いものから居なくなっていまうとはのぉ……」ハァ

悟空「…」グゥゥゥゥ…

副隊長「…」キッ

悟空「いや、わりぃわりぃ」

副隊長「あ、貴方という人は!!!」カッ
638 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:33:04.03 ID:Q2G3pUCRo
………

ダッタッタッタッタ

兵士「た、たたたたたた」

国王「……どうした騒々しい…」

兵士「ももももももももうし、申し上げ」ハァハァ

国王「落ち着いて話せ」

兵士「ひ、ひひ人々がよよ、蘇り…ました!!」

国王「な、なん…」

領主公「……」

老師「む?」

副隊長「下らないこと言わないで!!」

副隊長「幽霊ですの!?それとも死霊?」

兵士「い、いえ…その…生身の…」

副隊長「化けてでるなら隊長も来なさいよぉ!!」
639 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:34:13.15 ID:Q2G3pUCRo
スゥゥゥ……スタッ…

キラキラキラキラ

女騎士「……」

副隊長「ほら!こうして!」ハッ

副隊長「……」

姫「な、あっ、」

領主公「…お、おぉぉぉぉ…」

老師「ほっほっほっ!!」

悟空「へへっ」

女騎士「や、やぁ!皆!その、わ、私蘇ったようだ!」

ワッ!!!!
640 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:35:15.54 ID:Q2G3pUCRo
…………
……

悟空「そうけ。ピッコロがな」

女騎士「あぁ。貴方がいる地球とやらは本当に不思議なことばかりだ」

女騎士「まさか、ぱ、パンツという願いから人を生き返らせられるまでできるとはな」

悟空「オラの冒険もそっから始まったんだぞ」

女騎士「フフッ。…ずっと聞いていたいが、残念ながら悟空を待っている人達がいる」シュン

悟空「あぁ。あんまりまたせっと神龍も流石にけーっちまうからな」

女騎士「そうだな……」

女騎士「そ、それでな悟」

悟空「あっそうだ!まだ時間あんだろ?」

女騎士「?おそらく」

悟空「んなら、オラがいいとこ連れてってやんぞ!」ホレ サワットケ

女騎士「?」ピトッ

悟空「たーしーかー…みっけ!」シュン
641 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:36:41.98 ID:Q2G3pUCRo
………
……

〜〜
天空城

シュイィン

女騎士「こ、ここ…は?」キョロキョロ

悟空「おめぇが来たがってた場所だぞぉ」ニッ

女騎士「?」ハテ

カツン カツン カツン カツン カツン

女神「まぁ!悟空さん!」シャランラーン

悟空「おっす!」ピッ

女騎士「!!」ポー

女神「ウフフフ。ようこそ天空城へ」

女騎士「な、な!?えっ!」

女神「初めまして。私が神さまです」ペコリ

女騎士「あっ!その!は、初めまして!」ヘイフク

悟空「にししし」
642 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:37:21.38 ID:Q2G3pUCRo
女神「あなた達には本当、なんと感謝したら」

女騎士「い、いえ!めっそうも!」

女神「そう固くならずもともいいのですよ」シャラーン

女騎士「はっ!」バッ

悟空「そんでよぉ、オラおめぇにおねげぇがあんだが」

女神・女騎士「ご飯!」
643 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:38:16.80 ID:Q2G3pUCRo
悟空「ばっ、ちげぇーぞ!」アセアセ

悟空「そりゃオラの腹限界だがよぉ」グゥゥゥゥ

女騎士「ご飯じゃ…ない…だと…!?」ビョウキカ

女神「あらあらあら」

悟空「そーじゃねぇーって!」

悟空「オラけーっちまうだろ?」

女騎士「……」ショボン

悟空「そんなくれぇ顔すんなよ」ナッ

悟空「神様にオラの代わりにこいつの師匠になって欲しいんだ」ヘッ

女神「まぁ!それなら私も大歓迎です!」パチパチ

女騎士「い、いいのですか!?」

女神「はい!もちろん!」シャラーン

女騎士「ご、ご迷惑では?」

女神「一人では退屈してますからね」

女神「貴女は磨きがいがありそうですして」ジー

女騎士「は、はい!!」バッ

悟空「へへっ!しっかり修行つけてもらえよ」パンッ

女騎士「お、おう!」
644 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:39:30.12 ID:Q2G3pUCRo
女騎士「……何から何まで…」ウッ…

女神「あらあら」ウフフフフ

悟空「気にすんな!オラも楽しかったぞ」

女騎士「あ、あ…あぁ…わ、わだ、私もだ」ポロポロポロ

シューーーー

悟空「おっ!そろそろ時間みてぇーだな」

女騎士「ご、悟空!!」ダキッ

女騎士「短い間であったが、本当に、本当ありがとう!!」

女騎士「…」スッ
645 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:40:23.81 ID:Q2G3pUCRo
悟空「へへっ。またいつかな!」ニコッ

女騎士「あぁ!また…な!!」ニコッ

悟空「ばいばい!!」

シューーーー……バシューーーーーン……
646 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:41:17.62 ID:Q2G3pUCRo
女騎士「……」

女神「大丈夫です?」

クルッ

女騎士「師匠!!」ガッ

女神「は、はい?」タジ

女騎士「まずは、私にかめはめ波という技を!」


647 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:42:26.10 ID:Q2G3pUCRo
…………
……

異世界 数年後

姫「親玉が逃げましてよ!」

副隊長「フフフ。懲りませんねぇ!!」

姫「こちらに誰がいるか…目にものを見せて差し上げなさい!」

女騎士「はっ!!」

バサッ!!
648 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 15:43:36.33 ID:Q2G3pUCRo
女騎士山吹色「いざ!参る!!」

バシューーーーーン!!! ガシッ

親玉「くっ……殺せっ!」

女騎士山吹色「何を言っているのだ!」



             〜〜おしまい〜〜
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 15:46:23.25 ID:e94R5EKA0

中々面白かったよ!
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 15:48:53.38 ID:DWFEoKDlo
おつおつ、いい作品だった
651 : ◆m2ofvJWBhA [sage saga]:2017/10/28(土) 16:27:08.87 ID:Q2G3pUCRo
読んでくれてありがとうございました
女騎士七変化と四天王っぽいのと出せて良かったです

初SSは長くなるのが相場なのだろうか

バイバイ!
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/28(土) 16:33:31.67 ID:v+M/pXPqO

面白かった
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 17:22:08.33 ID:kRtknnpCo

上手いことスーパーサイヤ人封じたなぁ
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 17:33:53.98 ID:ZgWMPkpe0
おつ
面白かった
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 18:54:43.22 ID:jbiqZO0ao
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 22:56:10.77 ID:L7G9XW4GO

面白かったぞ
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/01(水) 03:11:53.03 ID:pj4l4vPDO
乙、面白かった
良い点:投下速度、展開の速さ、完走、スルー力、味方オリキャラ、百合、悟空語、次回予告、ギャグシーン
悪い点:度々の誤った日本語、台詞と効果音だけの戦闘シーン、温泉回で女性陣の体つきの描写はよ
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/01(水) 15:01:42.87 ID:pnoKMfaOO
楽しく読ませてもらったわ
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/04(土) 23:39:44.18 ID:5ZxUsjjmo
長編で草
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/08(水) 23:03:42.22 ID:tI/SYSMMo
面白かった
おつ
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