【グリモア】イヴ「捨てノエル?」【私立グリモワール魔法学園】

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24 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 00:23:46.17 ID:RMuxiUZT0
寧々「ねーねー、冬樹ちゃん」

ノエル「ノエルでいいよー」

寧々「じゃあノエルちゃん。なんでお兄ちゃんのペットになったの?」

ノエル「それには、とても深くて悲しい事情があったのです・・・」

寧々「じゃあいいや」

ノエル「ええっ!?こっから壮大なストーリーがはじまるのに!」

寧々「それでね。ネネ、お外に遊びに行きたいの。最近ずーっとお部屋の中にいたから」

ノエル「おっけー!あ、ちょっとまってね、確かメモを渡されたから・・・」

ノエル「えっと、『学園長と外に行くときの注意事項』」

寧々「なにそれ?」

ノエル「『1.そとで買うお菓子は500円までとする。2.夕飯までに帰ってくること。3.風飛の外に出ない事。4.夕飯が食べれなくなるようなことはしない事』」

ノエル「だってさ」

寧々「はーい!」

ノエル「それじゃあ、街までレッツゴー!」

寧々「ゴー!」
25 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 00:26:14.13 ID:RMuxiUZT0
ノエル「ってことでいっぱい遊んできたよ!」

ノエル「寧々ちゃんも大変だよねー。あの年で学園長ってさ、いっぱい遊びたいだろうに・・・」

ノエル「え?・・・うん、そうだね。これからも、ちょくちょく遊びに行こうかな」

ノエル「あ、でもでも、ご主人様が優先だよ!」

ノエル「だってご主人様、気が付いたらクエストいったりお仕事したりしてるんだもん!」

ノエル「今週だってもう3回クエスト行ってるでしょ?んで図書委員と飼育委員と生徒会のお手伝いしたでしょ?」

ノエル「ご主人様はもっと遊んだ方がいいって!てか休んだ方がいいって!」

ノエル「だから、その・・・今度、遊びに行こ?」

ノエル「え?どこにって、えっと・・・・・・」

ノエル「ぺ、ペットショップとか!」
26 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 00:35:33.16 ID:RMuxiUZT0
ゆかり「こんにちは、転校生君とノエルちゃん。今からお出かけ?」

ノエル「うん!おに・・・ご主人様と街に!」

ゆかり「うんうん、そうなんだ。ちなみに、どこにいくの?」

ノエル「ペットショップ!」

ゆかり「なるほどね〜。・・・え?」

ノエル「それじゃ、いってきまーす!」

ゆかり「う、うん。いってらっしゃい・・・?」

ゆかり「えー・・・」
27 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 00:36:23.40 ID:RMuxiUZT0
イヴ「椎名さん、いますか」

ゆかり「あ、冬樹さん。どうしたの?」

イヴ「先ほど資料を整理していた時に、紙で指を切ってしまったので、絆創膏をもらおうかと」

ゆかり「はいはい、ちょっと待ってね・・・あ、そうそう」

ゆかり「さっきノエルちゃんと会ったんだけど・・・」

イヴ「・・・あの子が、どうかしましたか?」

ゆかり「なんか、ペットショップに行くって言ってたんだよね」

イヴ「え?」

ゆかり「あと、なぜか首輪にリードが繋がってて、なぜか自分で持ってたわね」

イヴ「えっ?えっ?」
28 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 00:38:28.19 ID:RMuxiUZT0
ノエル「たっだいまー!」

ノエル「いやー、もうこのお部屋に帰ってくるのも慣れに慣れて馴れ馴れしいよね〜」

ノエル「え?使い方が違う?」

ノエル「細かいことは気にしない!」

ノエル「今日もご主人様がおいしいごはん食べさせてくれたし」

ノエル「もうノエルちゃん一生このままでいいや〜」

ノエル「・・・・・・」

ノエル「あっ、お風呂!」

ノエル「ってことで一回女子寮戻って入ってくるね!」

ノエル「それじゃあ、またあとで!」
29 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 00:45:23.11 ID:RMuxiUZT0
〜女子寮・浴室〜

秋穂「流石に一緒にお風呂には入ってないんだね」

ノエル「いやーさすがにそこまでお世話になるわけには行かないよー」

ノエル「アタシはできるペットだから!」

さら「さすがですぅ!」

秋穂「ええっと、そもそも女の子と男の子だから・・・ね?」

ノエル「でも、ペットと飼い主だよ?」

秋穂「ええっと、そうだね・・・」

さら「あ、そうだ!今度みんなで転校生さんのお部屋でおとまりしましょお!」

秋穂「えっ?」

ノエル「それいいね!ちょっと聞いてみる!」

秋穂「えっ、えっと・・・」

秋穂「よ、よろしくね!」←誘惑に負けた

春乃(男子寮に秋穂がお泊り・・・だって?そんな危険なことさせるわけにはいかない!)

春乃「秋穂、ごめんね。お姉ちゃん、ちょっと用事を思い出したから先にあがるわ」

秋穂「え?うん」
30 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 00:47:47.53 ID:RMuxiUZT0
―翌日―

〜男子寮〜

ノエル「・・・・・・」

秋穂「・・・・・・」

さら「静かですねぇ」

秋穂「先輩は?」

春乃「グリモア男子会するから兎ノ助もつれてカラオケに行ってるみたいよ」

ノエル「学校から帰って楽しみにしてたのに・・・」

秋穂「先輩とお泊り・・・」

さら「・・・誰もいない寮って、なんだかわくわくしますね!」

ノエル「!」

秋穂「!」

シロー「わんっ!」

さら「シロー!たんさくかいしですぅ!おたからをみつけましょお!」

シロー「わふっ!」

ノエル「あっ、アタシもやるー!」

秋穂「あ、待ってー!」
31 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 00:48:54.96 ID:RMuxiUZT0
さら「おたからはっけん!」

ノエル「いかにもな宝箱だ!」

秋穂「あ、開けていいのかな?あ、鍵がかかってる・・・」

春乃「さっき拾ったわよ」

ノエル「ないすぅ!それじゃあ、秋穂ちゃん!やっちゃって!」

秋穂「う、うん!・・・・・・あっ!これは!」

ノエル「おおー、おいしそうなマカロン」

さら「あっ、お手紙が入ってますぅ!えっと、『仲良く食べてね 転校生より』」

ノエル「お兄さん・・・」ジーン

秋穂「先輩・・・」ウキウキ

さら「転校生さん・・・」ワクワク

春乃(ちょっとアクティブすぎでしょ。でも、ま・・・)

さら「えへへ、おいしいですね!」

秋穂「うん!」

ノエル「お兄さ・・・ご主人様の手作りだからね!」

春乃(秋穂が喜んでいるからよし!)

秋穂「あ、おねえちゃん。はい、あーん」

春乃「あーん!」

春乃「・・・・・・おいしいじゃない」

ノエル「でしょ?」
32 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 00:49:28.73 ID:RMuxiUZT0
おまけ

ありす「・・・・・・」プクーッ

クレプリ「ありす、ほっぺがおもちみたいになってるさね」

ありす「・・・・・・」プクーッ

クレプリ「最近少年が構ってくれなくて寂しいのはわかるけどよぅ、ちょっとは機嫌直して・・・な?」

ありす「・・・ぁたしも転校生さんの、ペットに、なりたい・・・」

クレプリ「いやぁ、それは無理だろ。だって捨てられる相手がいねーもん」

ありす「・・・・・・!」

クレプリ「え、どうしたんだ?・・・お、おい、まさか、オレっちにありすを捨てろとかそんなこと言わねーよな?」

ありす「ちがぅ、よ。・・・ぁたし、転校生さんの、ぉにんぎょうに・・・」

クレプリ「えっ?」

ありす「ぉにんぎょうさ・・・ぃっしょに、考えて」

クレプリ「えっ?えっ?えっ?」

ありす「ぉね、がぃ」

クレプリ「ううっ、そう頼み込まれちゃしかたないけどよぅ・・・・・・どうすりゃいいんだ、これ・・・」

To be continued・・・
33 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 00:53:24.36 ID:RMuxiUZT0
ここまで!里菜が、焔がノエルを慰めてるのを見たのはペットとして飼われ始めてからまた泣き出したのを慰めてたってことで。
さて、諸君。本日10月15日が何の日か知っているかね?
そう。我らがありすの誕生日だ。
私はここに宣言しよう。今日この日、私はありすへの愛を全力で捧げると。ありすへの愛を叫ぶと!
それでは諸君。合言葉は ありすありあり だ。
ありすありあり(合言葉)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/15(日) 07:26:23.09 ID:eGadiqA3o
ありすありあり
だからといって 能力上げるためにミニありすに大量の餅を持たせるとか僕にはできない
35 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:40:20.99 ID:RMuxiUZT0
番外編 お人形ありす

〜転校生の部屋〜

プレゼントボックス「・・・・・・」

プレゼントボックス「・・・・・・・・・」

プレゼントボックス「・・・・・・・・・・・・」

パカッ

クレプリ「やい、少年!なんで空けて中身を見ないんさね!」

クレプリ「・・・いや、確かにいきなり部屋にどでかいプレゼントボックスがあったら警戒するだろうけど・・・」

クレプリ「それでも、こう、な!察しろよ!ありすはずっとここで待ってたんさね!な、ありす?」

ありす「・・・・・・」プルプル

クレプリ「ありす?」

ありす「ぁぁ・・・・・・ぇと・・・・・・ぁぅ・・・」

クレプリ「え、ど、どうしたんさね?・・・・・・えっ、少年?おい、どこ行くんだ!ちょっと、おい!」

ありす「!」

タタタタタ

クレプリ「あ、急いでトイレに・・・・・・だから入る前にちゃんと行っとけって言ったのに!」
36 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:42:19.68 ID:RMuxiUZT0
クレプリ「ってことで改めて、少年!」

ありす「・・・!」

クレプリ「今ここにあるのはありす人形さね!」

クレプリ「つまり、めちゃくちゃ精巧すぎて本物と区別がつかないありすの人形さね!」

ありす「ぇす」

クレプリ「つまり少年はここにありすを・・・じゃなかった、ありす人形を置いといても何の問題もないんだ!」

ありす「・・・ぁ、ちがぃ、す・・・・・・ぁたし、ぉにんぎょ・・・ぇす・・・」

ありす「・・・ちがぃぁす・・・ぁりすじゃ、なぃ・・・ぇす・・・」

ありす「・・・ちがぃ・・・す・・・楠木・・・じゃ、なぃ、ぇす・・・」

ありす「ぃえ・・・橘でもなぃ、ぇす」

クレプリ「先に言っておくとマーガトロイドでもキャロルでも島田でもリデルでもないさね」

クレプリ「・・・いや、ここでネタ潰ししとかないと終わらないかと思って」

クレプリ「そ、そんなに怒るなよぅ」
37 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:43:55.31 ID:RMuxiUZT0
クレプリ「で、少年はちゃんとこの人形を部屋に置いてくれるのか?」

クレプリ「え、オレっち?オレっちは・・・どうしようかな」

クレプリ「まあ一応少年がありすからのプレゼントをぞんざいに扱わないかどうか見張っておくさね!」

ありす「ょろしく、ぉねがぃ・・・ぁす」

クレプリ「あ、じゃあちゃんと引き取ってくれるんだな?」

クレプリ「よかったな、ありす!・・・あ、これはオレっちに内蔵されている無線機で伝えてるんさね」

クレプリ「決してこの人形に向かって言ったわけじゃないからな!」

ありす「ぇす」

クレプリ「・・・その合いの手気に入ったのか?」

ありす「ぇす」
38 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:45:30.23 ID:RMuxiUZT0
ありす「きゃっ!」

クレプリ「お、おい少年、ありすを・・・じゃなかった、人形を持ち上げてどうする気さね!」

ありす「・・・・・・」ドキドキ

クレプリ「ま、真昼間からヤバいことはするんじゃねーぞ!ここ全年齢板だからな!」

クレプリ「あ、いやそんなの関係なしにオレっちが許さないさね!保護者として!」

ポスッ

ありす「・・・・・・?」

クレプリ「・・・ああ〜、なるほど。確かにお人形と言えばベッドの側が定番さね」

クレプリ「・・・・・・少年ってほんとノリいいよな」
39 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:47:21.06 ID:RMuxiUZT0
ノエル「たっだいまー!・・・・・・あれ!?」

ノエル「あ、ありすちゃんがいるっ!?」

クレプリ「おっす。これはありすじゃなくて超精巧なありす型人形さね」

ありす「ぇす」

ノエル「そ、そうなの?おにいさ・・・じゃなかった、ご主人様、どうなの?」

ノエル「ほ、ほんとなんだ・・・JGJと科研とIMFとJRAの技術を駆使して作り上げた超高性人形なんだ」

クレプリ(JRAは競馬さね)

ノエル「ええっ!?MGSとJOC、JAの協力もあるの!?なんかよくわからないけどすごい!」

クレプリ(MGSはメタルギアだしJOCは日本オリンピック委員会さね。JAは農協)
40 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:48:28.19 ID:RMuxiUZT0
ノエル「それにしても・・・へぇ〜」ジロジロ

ありす「ぅ・・・」

ノエル「良く出来てるなぁ〜。スカートの中とかは?」

ありす「ぁ、だ、だめ・・・」

バサッ

ノエル「・・・・・・ふぇぇっ!?」

ノエル「ご、ご主人様!?なんでアタシのスカートめくったの!?」

ノエル「え・・・『スカートをめくっていいのはめくられる覚悟があるものだけだ』?」

ノエル「・・・か、かっこいい!」

クレプリ「ギアスじゃねーか」

ノエル「そっか・・・アタシ、めくられる側の気持ちを考えてなかった。ごめんね、お人形さん」

ありす「ぁぃ、だぃじょぶ・・・ぇす」

ノエル「ってことでめくらせろおらー!」

バサッ

ノエル「きゃー!」

クレプリ「こうすれば止まるんだな。覚えたさね」
41 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:49:37.94 ID:RMuxiUZT0
グゥー

ノエル「あ・・・ご主人様。ノエルちゃん、お腹ぺっこりんだよ」

ノエル「ごはん!」

ノエル「うん、待ってる!」

クレプリ「え、少年が用意するのか?」

ノエル「そうだよ!お兄さんの・・・じゃなかった、ご主人様の手作り!」

ありす「て、てんこ・・・さ・・・の、てづくぃ・・・!?」

ノエル「ってことで大人しく待ってるね!」

・・・

ノエル「おおー、相変わらず豪華・・・」

クレプリ「流石少年さね。基本万能」

ありす「ぉぃしそ・・・ぇす」

クレプリ「・・・でも、2人分だよな?」

ノエル「だね。いつも通り」

クレプリ「え?お人形はご飯を食べないだろって?」

ありす「!!!」ガーン

ノエル「あっ、そっか」

クレプリ「お、おい、少年、わ、わかってんだろ?わかってんだよな?」

ありす「てんこ・・・さ・・・」ウルウル

クレプリ「冗談・・・だよな?冗談に決まってるよな?」

ありす「ぅぅ・・・・・・」

ノエル「でも、お人形にごはん食べさせるのも・・・」

クレプリ「こっちは本気だから厄介さね」
42 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:54:58.74 ID:RMuxiUZT0
ありす「・・・・・・ごめ・・・なさぃ」

ありす「ぁたし、ぉにんぎょじぅじゃ、なぃ・・・ぇす」

クレプリ「そこで折れるのか!?」

ありす「でも・・・ごあん、ぉぃしそ・・・だし・・・」

ノエル「ええっ!?嘘だったの!?」

ありす「ぁ・・・・・・」

ありす「食べて・・・ぃ・・・ぇすか?」

ありす「でも、転校生さんの・・・が・・・」

クレプリ「ああ、なんだ、持って来てるのか・・・」

クレプリ「っておい、今どっから出した。なんでオレっちたちが持ってきたプレゼントボックスから出てきたんさね」

ノエル「なるほど、これがメンタリズム!」

クレプリ「いや、違うだろ」

ありす「すごぃ、ぇす・・・!」

クレプリ「ありすは素直だなぁ!うん、それでいいさね!」
43 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:55:25.49 ID:RMuxiUZT0
〜ありすの部屋〜

クレプリ「はぁ・・・失敗しちゃったな」

ありす「でも・・・ごはん、おぃし、かった」

クレプリ「うーん、ありすがそれでいいならいいんだけど・・・」

クレプリ「もっと、こう・・・な?」

ありす「も・・・いぃょ・・・」

クレプリ「そうか・・・・・・」

ありす「ぉにんぎょ・・・じゃ、だめ・・・ぁから・・・」

クレプリ「?」
44 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:55:55.85 ID:RMuxiUZT0
〜翌朝〜

[拾ってください]ありす「・・・・・・」

兎ノ助「・・・・・・」

クレプリ「おう、うの字。なんか文句でも?」

兎ノ助「い、いや、なんていうか、その・・・」

兎ノ助「二番煎じってどうかな〜って」

クレプリ「うるさいさね!かわいけりゃいいんだよ!」

ありす「ぁ・・・・・・てんこ・・・さ・・・」

兎ノ助「おっす、転校生、おはよう。なんとかしてくれ」

クレプリ「少年、ありすはオレっちが捨てた!だから今は捨てありすだ!拾ってやってくれ!」

兎ノ助「自作自演じゃねーか・・・ん?」

ありす「そぇ・・・なんぇすか?」

クレプリ「犬耳カチューシャ?」

ありす「ぇ?ぇっと・・・・・・ゎ、わん・・・ぅぅ・・・」

クレプリ「っしゃ!」

兎ノ助「っしゃ!・・・ガッツポーズしてんじゃねーよ」

クレプリ「うの字もな」

ありす「・・・・・・ぇ・・・あぁ、そ・・・なこと・・・・・・ゎかりました・・・」

ありす「ぁぃ・・・ぃつも・・・ど・・・りに・・・・・・ます・・・」

兎ノ助「おお、なんか説得終わってる。なんて言ったんだ?」

兎ノ助「・・・こんどペット禁止のお店に遊びに行こう?」

クレプリ「それで説得する方も納得する方もどうかと思うさね」
45 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:56:25.96 ID:RMuxiUZT0
ノエル「それで、今日からクエスト行ってついでに泊まってくるから帰ってこないんだって」

怜「なるほど。それで、どうして私の部屋に?」

ノエル「これ、ご主人様から」

怜「手紙・・・?」

転校生『3日ぐらい戻らないので、ノエルの世話をよろしく 転校生』

怜「・・・・・・3日?」

ノエル「なんか、折角だから里帰りするって」

怜「楠木を連れて?」

ノエル「うん」

怜「・・・・・・何を考えているんだ、あいつは」
46 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:57:31.18 ID:RMuxiUZT0
〜USJ〜

クレプリ「しっかし、待ち時間長いなー」

ありす「ぉっき・・・・・・とこ、だから・・・」

クレプリ「しっかし、よかったのか?少年。忙しいのにわざわざ3日も空けて・・・」

クレプリ「・・・え?もともとこっちの友達と行く予定だったけど、直前でキャンセルされた?」

クレプリ「だけど前売りチケットをもう買っていたから、どうすればいいか途方に暮れてた・・・」

クレプリ「・・・なんか、どんまい」

ありす「・・・・ぃぃこ、ぃぃこ・・・」

クレプリ「うわっ、泣くなよ!大の高校生、それも筋肉ムキムキの男が女児に撫でられて泣いてる姿なんてSNSで拡散されちまうさね!」

ありす「・・・・・・・・・♪」

・・・

ノエル「あっ、初音ちゃんからもあっとだ」

ノエル「・・・・・・えっ?」

怜「どうしたんだ?」

ノエル「・・・なんか、ご主人様がありすちゃんに撫でられて泣いてる画像が」

怜「本当に何が起こっているんだ」

ノエル「・・・あれ?クエストは?」
47 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:59:21.43 ID:RMuxiUZT0
兎ノ助「で、クエストのついでとはいえ、楽しかったか?」

ありす「はぃ」

兎ノ助「そうか、それならよかった」

クレプリ「・・・ところで、少年を朝から見てないんさね」

兎ノ助「流石に3日も女の子とふたりっきりてのがダメだったみたいで風紀委員にお説教喰らってる」

ありす「ふたり・・・きりじゃ、な・・・」

兎ノ助「え?」

クレプリ「うの字。そもそも、少年が何しに行ったのか知らねーのか?」

兎ノ助「え、確かクエストついでに里帰・・・り・・・・・・」

兎ノ助「・・・実家、行ったの?」

ありす「ぇす」

クレプリ「なんかいろいろと気に入られたよなー」

兎ノ助「お、おう・・・・・・まあ、なんというか・・・」

兎ノ助「転校生も隅に置けないなー・・・」
48 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/15(日) 23:59:47.30 ID:RMuxiUZT0
ここまで!間に合ったっ!
ありすありあり(合言葉)
49 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:16:57.67 ID:PhzqRRtY0
ノエル「ご主人様ーーーー!!!あっさだよーーーー!!!」

ノエル「起きて起きてーーーー!!!」

ノエル「朝だよーーーーー!!!」

ノエル「うりゃうりゃーーー!!!起きろーーーー!!!」

・・・

ノエル「あ、はい。うるさくしてごめんなさい」

ノエル「はい。もうしません。はい」
50 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:17:28.08 ID:PhzqRRtY0
ノエル「管理人さんに怒られちゃった・・・」

ノエル「んー、どうやってご主人様を起こそうかな」

ノエル「・・・・・・」

ノエル「おふとんひっぺがしこうげきーーー!!!」

ノエル「かーらーのー!!!」

ノエル「ノエルちゃんダーイブ!!!」
51 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:17:59.46 ID:PhzqRRtY0
ノエル「はい・・・ごめんなさい・・・」

ノエル「ちゃんと自分の体重考えます・・・頑張って痩せます・・・」

ノエル「え、そういうことじゃないって・・・」

ノエル「じゃあじゃあ、アタシはどうしたらいいの!?」

ノエル「だって、朝からご主人様と遊びたいし・・・」

ノエル「早起きは三文の徳って言うし・・・」

ノエル「・・・え、う、うん!わかった!すぐに着替えるから!」

ノエル「待ってて!」
52 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:19:34.99 ID:PhzqRRtY0
香ノ葉「はぁ・・・」

兎ノ助「・・・・・・・・・・・・」

香ノ葉「いいなぁ、ノエルちゃん・・・うちもダーリンのお部屋でお泊りしたいんよ」

香ノ葉「おはようからおやすみまでダーリンの側で・・・」

香ノ葉「そして最後にはダーリンと・・・・・・きゃー!」

兎ノ助「香ノ葉ー、全部声に出てるぞー」

香ノ葉「え、ほんま?やーん、うちのダーリンへの愛は抑えきられへんのやね」

兎ノ助「ポジティブだなぁ・・・しかし、確かに俺もペットになりたい」

香ノ葉「え?」

兎ノ助「俺もかわいい女の子のペットになって、毎日ブラッシングしてもらったり抱きしめてもらったりしてもらいたいっ!」

兎ノ助「そして毎日いっしょのおふとんで眠りたいっ!」

香ノ葉「うわぁ・・・」

兎ノ助「引くなよ!」

香ノ葉「だって・・・なぁ?」

風子「あんたさんら、同じ穴の狢ですからね?」

風子「ちょっと公共の場で話すような内容じゃねーみたいですんで、二人とも風紀委員室まで来てもらえますか?」

香ノ葉「あ、はい」

兎ノ助「ごめんなさい」
53 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:20:18.87 ID:PhzqRRtY0
〜玉淀湖〜

ノエル「おお〜、おっきい湖〜」

ノエル「それでそれで、ここで何するの?」

ノエル「へー、カナディアンカヌー」

ノエル「小学生のころやったことあるよ!こう、こうやって、こうやって、漕ぐんだよね!」

ノエル「・・・よしっ!イメトレはばっちり!いつでもいけるよ!」

・・・

ノエル「そういや、どうしてここまで来たの?」

ノエル「へぇ〜、ここペット同乗OKなんだ」

ノエル「・・・・・・・・・・・・」

ノエル「今更だけど、ご主人様ってアタシのこと本気でペット扱いしてるよね」

ノエル「いや確かにそうしてって言ったのはアタシだけどさ〜」

ノエル「こう、なんだろう・・・」

ノエル「ペットはペットでも、一応人間だから、なんていうか・・・」

ノエル「か、カップル向けのところとかでも・・・いいんだよ?」

ノエル「ま、待ってっ!今のなし!忘れて忘れて!」

ノエル「ほ、ほら!順番きたよ、乗ろ乗ろっ!」
54 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:20:51.85 ID:PhzqRRtY0
イヴ「・・・・・・あら、今日は転校生さんとノエルを見ないわね」

イヴ「まあいいわ。それよりも・・・」

イヴ「・・・・・・来栖さんは、いないわね」

イヴ「訓練所かしら」

メアリー「来栖に何か用事か?」

イヴ「うみゃあっ!?」

メアリー「おわっ!?」

イヴ「い、いきなり話しかけないでください!」

メアリー「オメーが詰所覗いてたんだろうが。んで、来栖なら今はいねーぞ」

イヴ「そうでしたか。では私はこれで」

メアリー「おいおい、待てよ。ここにはいねーけど、どこにいるかは知っている」

イヴ「・・・私に何をさせる気ですか」

メアリー「そうだな、どうしてやろうか・・・くっくっく」

イヴ「嫌な予感がするのでやめておきます。自分で探しますので」

メアリー「まあまあ、無茶なことは言わねーよ」

イヴ(まずい時に来てしまったわね・・・今は止める人もいないみたいだし・・・)
55 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:21:42.27 ID:PhzqRRtY0
ノエル「やっ!はっ!ほっ!」

ノエル「どうどう!?うまいでしょ!小学校の時のレースでも一位になったんだよ!」

ノエル「いやー、こういうのは得意なんだけどねー。運動会とかも大活躍だったし!」

ノエル「でも普段のテストは・・・まあ、うん。おに・・・ご主人様の知っての通りだよ」

ノエル「で、でも最近は勉強教えてもらって、赤点回避できるようになってるんだよ!ギリギリ!」

ノエル「う、うん。おにい・・・ご主人様のおかげで・・・」

ノエル「・・・・・・はっ!アタシ、ご主人様にいろいろしてもらってるのに全然返せてない!」

ノエル「ど、どうしよう・・・」
56 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:22:14.15 ID:PhzqRRtY0
〜コロシアム〜

イヴ「ふぅっ・・・」

メアリー「なかなかやるじゃねーか」

イヴ「これでも訓練は欠かしていませんので」

メアリー「んで、来栖だな?ちょうど戻ってきてる時間だから、詰所に待機しとくように言っといた」

イヴ「そうですか。ありがとうございます」

メアリー「おう、今度いろいろ聞かせてもらうぜ?噂の妹の事とかな」

イヴ「・・・あの子は関係ありません」
57 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:22:58.20 ID:PhzqRRtY0
〜夜〜

ノエル「あわわわわ、な、なんかおしゃれなお店だ!」

ノエル「こ、こういうのって、なんかドレスコードとかあるんだよね?」

ノエル「だ、だって初音ちゃんがそんな感じのことを・・・」

ノエル「・・・そ、そっか。大丈夫なんだね、うん」

ノエル「・・・うん?」

ノエル「あ、そうなんだ。ペット同伴可のお店なんだ。へー。ふーん。そう」

ノエル「・・・・・・なんか、徹底してるよね、ご主人様」

ノエル「あっ、ごはんきた・・・・・・なんか高そう!あわわわわ・・・」
58 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:23:30.63 ID:PhzqRRtY0
イヴ「・・・私が、ノエルを捨てた?」

焔「そう言ってたけど」

イヴ「そういうことですか。理由はわかりましたので、ありがとうございます」

焔「物理的に捨てられたって言ってたな」

イヴ「えっ?」

焔「どんくらい前だったかな、ちょうどアタシが美術の課題をやってる時に上から落ちてきたんだ」

イヴ「・・・・・・あっ」

焔「まあ、大方自分で突っ走ってずっこけて窓から落ちた・・・とかそんなんだろうけど」

イヴ「わ、私・・・の、ノエルを捨ててたの・・・?」

焔「え?」

イヴ「確かにあれは、そう思われてもおかしくない、むしろそうとしか思えない・・・」

イヴ「・・・すいません。用事を思い出しましたので、これで失礼します」

焔「え、あ、うん」
59 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:24:53.21 ID:PhzqRRtY0
ノエル「ご主人様には拾ってもらった恩もあるから、ちゃんと返さないといけない」

ノエル「でも、アタシお金とかそこまでいっぱいあるわけじゃないし・・・手先も器用な方じゃ・・・」

ノエル「・・・どうしよ」

ノエル「こういうときは・・・・・・」

・・・

ノエル「力を貸して、マイフレンズ!」

さら「はいぃ!」

秋穂「う、うん!」

ありす「が・・・ばり、ぁす」

クレプリ「オレっちが言うのもなんだけど、もっと知識人的なのを頼った方がよかったんじゃねえか?」

ノエル「だって、こんなこと相談するの、恥ずかしいし・・・」モジモジ

クレプリ「乙女か!てかペットは恥ずかしくないのかよ!」
60 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:25:26.81 ID:PhzqRRtY0
ノエル「やっぱりね、ノエルちゃんの得意なことと言えば盛り上げることと運動だと思うんだ」

ノエル「つまり、受けた恩は体で返していこうって!」

秋穂「か、体で!?」

さら「いいですねぇ!」

秋穂「ええっ!?」

ありす「ぃ・・・と、ぉもい・・・す・・・」

秋穂「ノエルちゃん!?さらちゃん!?ありすちゃん!?みんなそれでいいのっ!?」

さら「え、ダメなんですかぁ?」

シロー「わう?」

秋穂「だ、だって、身体で返すって、そ、その、つまり、えっちなことを・・・」

ノエル「・・・へ?ち、ちがうちがうちがう!そうじゃなくて!」

さら「体で返すって、おにもつを持ったりとか、そんなことじゃないんですか?」

秋穂「えっ?」

ありす「てんこぅせいさ・・・の、ぉてつだ・・・・・・」

クレプリ「クエストのサポートとか、普段の学園での生活のサポートとかな」

ノエル「あ、秋穂ちゃん・・・・・・」

秋穂「ち、ちがうからっ!別にわたしが変なこと考えていたわけじゃないからっ!」

ノエル「でも、秋穂ちゃんがえっちなことって言ったよね?」

クレプリ「ハレンチさね」

秋穂「ちーがーいーまーすーっ!!!ほらっ、いいから何するか考えよ?ね?」
61 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:25:55.15 ID:PhzqRRtY0
イヴ「・・・・・・」

イヴ「やっぱり、私がノエルを巴投げして窓の外に捨てたのが原因・・・よね?」

イヴ「あれは、さすがに私の落ち度だと思うし・・・」

イヴ「・・・いつまでも転校生さんの元にいさせるわけにもいかないし」

イヴ「あくまで、風紀委員として、この事態を収拾させるために」

イヴ「きちんと話をする。ええ、そうするの」

イヴ「そうと決まれば、明日に備えて早く寝ないと」

イヴ「・・・・・・転校生さんに場をセッティングしてもらったほうがいいかしら」
62 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:26:25.70 ID:PhzqRRtY0
おまけ

卯衣「転校生君」

卯衣「あなたは、ペットであれば誰でも拾うの?」

卯衣「・・・そう、出来る限りは、ね」

卯衣「具体的に言うと、何人ぐらいなら飼えるのかしら?」

卯衣「・・・・収入と部屋のスペース的に、あと2,3人・・・わかったわ」

卯衣「いえ、聞きたいことはそれだけなの。ありがとう、転校生君」

卯衣「・・・・・・マスターならダンボールを持ってるかしら」

To be continued・・・
63 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/18(水) 01:31:36.99 ID:PhzqRRtY0
ここまで!秋穂は耳年増なイメージ。ノエルはちゃんと知識としては持っているイメージ。さらちゃんはかわいい。
ダンボールさんがまさかの続投の可能性あり。はたして例のチートダンボールは登場するのだろうか。
ジェンニちゃんを登場させたいのにまだ喋り方とか呼称とかがはっきりしてないから書けない件。
卒業するとか言ってたし、転校生に懐いたっぽいし、カード化してくれたら嬉しいなぁ。
卯衣(半分)を買いました。かわいい。魔力で作ったコピーって言ってたから、量産可能・・・?
一家に一台、立華卯衣(但し魔力補給が必要になります)
ありすありあり(合言葉)
64 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 01:46:38.16 ID:+Kc3cyNk0
ノエル「あ、ご主人様、お帰りなさい!」

ノエル「お風呂にする?ごはんにする?」

ノエル「それとも、ア・タ・シ?」

ノエル「・・・・・・ちょっと、笑わないでよー!これでも頑張って考えたのにー!」

ノエル「それで、えっと・・・ご、ごはん、その、作ってみたんだけど・・・」

ノエル「た、食べてくれる?」

ノエル「ほんと!?じゃ、じゃあすぐ準備するね!」
65 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 01:47:20.37 ID:+Kc3cyNk0
ノエル「じゃじゃーん!ノエルちゃん特製、スタミナどんぶりー!」

ノエル「最近、というかご主人様いっつも忙しそうだから、精の付くもの食べて欲しくて・・・」

ノエル「だから、ガッツリした感じのを作ってみたんだけど・・・」

ノエル「・・・ほんと!?おいしい!?」

ノエル「よかった〜・・・まあ、里中先輩に手伝ってもらったから当たり前か」

ノエル「え、う、うん・・・あ、ありがとう・・・」

ノエル「・・・・・・えへへ」
66 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 01:48:52.70 ID:+Kc3cyNk0
イヴ「・・・・・・どうして・・・」

イヴ「どうして、決心をした日に限って転校生さんはクエストに行っているんですか!」

イヴ「いえ、彼がいないのはいつものこと・・・」

イヴ「でも、なにも今日に限ってはいてくれてもいいじゃない!」

イヴ「・・・・・・はぁ」

イヴ「今日はもう寝ましょう。明日に備えないと」

イヴ「最近、勉強にも身が入ってないし・・・」

イヴ「早期に問題を解決しないといけないわ」
67 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 01:55:13.42 ID:+Kc3cyNk0
イヴ「・・・・・・よく考えたら」

イヴ「今の状態は、私にとって望ましい物じゃないのかしら?」

イヴ「ノエルが転校生さんの庇護のもとで生活していれば・・・」

イヴ「自然と危険な目にあう確率も・・・」

イヴ「・・・・・・」

イヴ「転校生さんも、男子・・・なのよね?」

イヴ「つまり、いつ突然狼になるかわからない。あの人に限ってそれはないと思うけれども・・・」

イヴ「・・・やっぱり、いつまでも同じ部屋で寝泊まりだなんてさせられないわ」

イヴ「早急に。早急に対処をしないと」
68 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 01:59:17.31 ID:+Kc3cyNk0
浅梨「私は先輩に狼になってほしいです!」

月詠「どうしたの突然!?」

ジェンニ「あさり、病気?」

月詠「あんたもストレートね!」

みちる「ね、ねぇ、ほんとにやるの?蚊叩き大会なんて・・・」

ジェンニ「やります」

浅梨「先輩も来てくれるって言ってますし、がんばって蚊をたくさん集めますよ!」

月詠「蚊を集めるからって虫よけスプレー使っちゃいけないのよね・・・」

みちる「ていうか、転校生君来るなら勝負にならないんじゃない?筋肉を振動させてその熱で殺しちゃいそうだし」

月詠「転校生は化け物かなんかなの?」
69 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 02:00:41.34 ID:+Kc3cyNk0
ノエル「んん・・・・・・?あ、ご主人様、おはよー・・・ふわあぁ・・・」

ノエル「・・・・・・zzz」

ノエル「・・・・・・い、今何時っ!?」ガバッ

ノエル「あ、そ、そっか、今日は日曜日・・・」

ノエル「・・・え、あ、うん!お散歩行く!」

ノエル「朝のお散歩行って、ご飯食べて、それから、それから・・・」

ノエル「あ、う、うん。すぐ着替えるね!待ってて!」
70 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 02:05:30.37 ID:+Kc3cyNk0
ノエル「おっさんぽ♪おっさんぽ♪ご主人様とおっさんぽ♪」

ノエル「やっほーーーい!!!」

ノエル「いやー、やっぱ朝のお散歩は気持ちいいねー!」

ノエル「空気も澄んでるし、鳥の声とか、いい感じ!」

ノエル「でもさー・・・」

[この先 2km 千葉]

ノエル「流石にこの辺りまで来る必要はなかったんじゃないかなー?」

ノエル「・・・えっ?朝ごはんの予約、とってるの?」

ノエル「えっ、朝ごはんに予約取るとか、えっ、なにそれ、えっ」

ノエル「今はご主人様じゃなくて、お兄さん、その」

ノエル「散歩ガチ勢?」
71 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 02:08:00.70 ID:+Kc3cyNk0
イヴ「・・・・・・いない」

イヴ「こうやって朝から校門前に立っているのに・・・」

イヴ「来ないッ!!!」

梓「わわっ!な、なんスか、いきなりどうしたんスか!?」

イヴ「あっ、ごめんなさい。少し考え事をしていて・・・」

梓「考え事・・・・・・あっ、やっぱり先輩たちのことッスか?」

イヴ「・・・・・・黙秘権を行使します」

梓「もう答えを言ってるようなものッスよ」

梓「てか、先輩は昨日県境の店のモーニング予約してたんで今日はそのままクエスト行く感じだと思います」

イヴ「朝から?」

梓「いいとこで朝ごはん食べるついでにクエストだって前に言ってました」

イヴ「彼にとってもはやクエストは朝食のついでレベルなんですね」

梓「ちなみに、よく生天目先輩とか立華先輩とかと行ってるらしいッスよ」

イヴ「本当に朝食のついでなんですね」
72 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 02:10:03.90 ID:+Kc3cyNk0
イヴ「・・・・・・」

イヴ「お昼になっても戻ってこないッ!」

イヴ「・・・まさか、あの子と何か・・・いえ、あの人に限ってそんなこと・・・」

ジェンニ【せんぱい、いっしょにサウナにはいりましょう】

さら【転校生さん、洗いっこしましょお!】

ありす【てんこうせぃさ・・・・・・きょ・・・こぁぃ夢、見ちゃって・・・ぃっしょに・・・寝て・・・】

イヴ「・・・・・・・・・・・・」

イヴ「あ、これダメな奴ですね。早急に対処しないと」

イヴ「ええっと、誰に聞けば・・・・・・」
73 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 02:12:26.75 ID:+Kc3cyNk0
ノエル「ご主人様、よく遊佐先輩達が近くにいるって知ってたね?」

鳴子「転校生君が知っていた、というよりも僕から誘ったのさ」

夏海「ええっ、そうなんですか!?なんで!?」

鳴子「いや、単純に取材をしたかったからさ。今や冬樹ノエル君が転校生君のペットであることは周知の事実だが・・・」

鳴子「どんな経緯でそんなことになったのか、なんかを一応詳しく聞いておこうと思ってね」

ノエル「ええっ!?アタシ、そんなの聞いてないよ!」

鳴子「まあ、言ってないからね。僕らもクエスト終わりだし、昼食を取りながら話をしようじゃないか」

ノエル「うー、これ根掘り葉掘り聞かれるやつだー・・・」

夏海「うーん・・・どう考えてもゴシップネタなのに、ゴシップの臭いが一切しないのはなんでなんだろう・・・」
74 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 02:13:56.72 ID:+Kc3cyNk0
鳴子「―――なるほど」

夏海「ええっと、つまりノエルは物理的にイヴにポイ捨てされて、捨てノエルになったと」

夏海「それで捨てられたから拾ってくださいってしてたら転校生に拾ってもらって今に至る、と」

夏海「・・・・・・」

夏海「漫画かっ!」

ノエル「ひどーい!全部ほんとのことなのにー!」

鳴子「ふむ、来栖君から聞いた通りだね」

夏海「ええっ、部長知ってたんですか!?」

鳴子「まあね。客観的な目線と主観的な目線・・・どちらから見ても齟齬はなさそうだ」

鳴子「・・・捨てられた側はね」

ノエル「えっ?」

夏海「あっ、そっか。まだイヴには話を聞いてない・・・ってことは」

夏海「部長、アタシ先に学園に帰ります!」

鳴子「あっ・・・・・・まったく、夏海の分は僕が払っておくよ」

ノエル「・・・お姉ちゃんの都合か・・・そっか、アタシ、何も考えてなかったな・・・」
75 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 02:18:12.28 ID:+Kc3cyNk0
イヴ(色々と知ってそうな遊佐さんは今日はクエストに出ているとのことだった)

イヴ(服部さんは天文部の活動で忙しそうだし・・・)

イヴ(委員長や生徒会の人に聞くのも憚られます)

イヴ(・・・・・・はぁ)

イヴ(止めましょう。これ以上何かしようとしても、時間の無駄)

イヴ(・・・あれは事故。ただの事故よ)

イヴ(その結果、あの子がどうなろうかなんて、私の知ったことでは・・・)

イヴ「いや、無理でしょ。巴投げで窓の外に投げたのが事故なんて」

イヴ(誰が主張してもそんなの認められない。仮に私が聞いたとしても当然ながら)

イヴ「・・・こうなったら、直接転校生さんに連絡を取るしか・・・」
76 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 02:19:12.61 ID:+Kc3cyNk0
イヴ「・・・しかし、どうやって連絡をしましょう」

イヴ「もあっと・・・・・・はあの子に見られる可能性があるし」

イヴ「電話なんて以ての外です」

イヴ「・・・・・・こういう時は」

・・・

萌木「えっと、出来るだけ他人に知られずに、匿名で本人だけ呼び出す方法ですか?」

イヴ「ええ。あなたなら知っているかと思って」

萌木(えっ、そ、それって、つまり、その、こ、告白を!?)

萌木「つ、つかぬことをお聞きしますけど、お、お相手は・・・」

萌木「い、いえ、言いたくないならいいんです!知られたくないって言ってたし!」

イヴ「・・・いえ、あなたなら大丈夫でしょう」

イヴ「転校生さんを呼び出したくて」

萌木「えええっ!?」

イヴ「できれば人目につかないところで、誰にもばれないように」

萌木「えええええっ!?!?!?」

萌木(そ、そんな・・・こんなの、完全に告白だよぉ・・・)

萌木(そっか、冬樹さん・・・・・・あ、あれ?どうしてだろう、なんだか涙が・・・)ポロポロ

イヴ「な、泣くほどのことなんですか!?そんなに思い浮かばない事なんですか!?」

萌木「い、いえ・・ぐすっ・・・そうですね・・・ひぐっ・・・その場合だと、古典的ではありますが・・・ぐすっ・・・」

イヴ(わ、私何か泣かせるようなことしたかしら?)
77 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 02:20:51.06 ID:+Kc3cyNk0
絢香「ふんふふんふふ〜ん♪」

絢香(明日明後日はオフ〜♪久しぶりに転校生くんでも誘ってラーメンでも食べに行こうかな)

絢香(最近新しく出来たとこ、行きたかったし・・・・・・)

萌木(冬樹さんの転校生さんへのラブレター・・・ちゃんと伝わるように校正しなきゃ)

絢香「ええっ!?」

萌木(里菜ちゃんは人が少なそうな場所とか知ってるのかな・・・ちょっと聞きに行かなきゃ)

萌木(告白するにしても、ちゃんと場所は選ばないといけないだろうし・・・)

絢香(ええっ!?冬樹って・・・・・・あ、姉の方よね!?あの子が、転校生くんに?)

絢香(そ、そうだよね・・・転校生くん、モテるもんね・・・それくらい、普通普通・・・)

絢香(あ、あはは・・・・・・あ、あれ?おかしいな・・・どうしてだろ・・・涙が・・・)

七撫「あっ、絢香ちゃん。よかった、これからお昼でも・・・」

絢香「ひっぐ・・・えぐっ・・・えぐっ・・・」

七撫「な、泣くほど嫌だった!?」
78 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 02:21:37.07 ID:+Kc3cyNk0
おまけ

卯衣「マスター、大きい段ボール箱はありませんか?」

結希「ダンボール?・・・そういえば、この前作った試作品があるわ」

卯衣「ダンボールを、作ったんですか?」

結希「ええ。なんとなく構想が浮かんできたの。防弾・防刃・防火・防水・防電等の機能を備えたダンボールの構想が」

卯衣「そうなんですね。それで、どれくらいの大きさでしょうか」

結希「これね。大人一人くらいなら入れる大きさよ」

卯衣「ありがとうございます」

卯衣「それでは、マスター、私を捨ててください」

結希「・・・どういうことかしら?」

To be continued・・・
79 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/21(土) 02:25:22.12 ID:+Kc3cyNk0
ここまで!いろんな思いが交錯する中、ノエルとイヴはどうなっていくのでしょうか。
ジェンニちゃん、カード化無理っぽい?無理なの?ダメですか?
ジェンニちゃんの誕生日とか身長とか体重とか3サイズとか知りたいよ?
好きな食べ物嫌いな食べ物とか趣味とか知りたいよ?
ボイス聞きたい。ジェンニちゃんのボイスが聞きたい。
でもそのためにはフィンランド語を話せる声優を探さないといけないのかもしれない。
回想でしかありす出てないけど
ありすありあり(合言葉)
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/21(土) 02:29:09.83 ID:eGQOVrqIo
ジェンニは立ち位置的には梅さんとかと一緒だろうしなぁ
でも新キャラも久しく出てないし、カード化……してほしいな
ありすありあり
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/21(土) 16:01:54.50 ID:GyLF80rFO
ありすありあり
ジェンニがカード化したら
スタメンがありす 卯衣 寧々 さら ジェンニと平均年齢めっちゃ下がりそうなんですけど
82 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:04:25.01 ID:s9LQpnjA0
ノエル「うーん・・・お姉ちゃんの考え、か」

ノエル「・・・アタシを窓の外に投げるっていうのは、実は捨てるつもりじゃなかったとか?」

ノエル「例えば、グリモアに不審者が侵入していて、それと勘違いして・・・とか」

ノエル「・・・・・・ないかー」

マーヤー「そうそう、ないわ」

間ヶ岾「ないな」

心(大人)「ないわね」

ノエル「うんうん。あったらそもそも他のみんなにも知らされてるはずだし」

ノエル「・・・ところで、今誰かいなかった?」
83 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:06:08.16 ID:s9LQpnjA0
イヴ(霧塚さんのおかげでなんとか手紙が完成しました)

イヴ(あとは、これを転校生さんに渡すだけ・・・)

イヴ(・・・・・・)

イヴ(あれ、直接渡すのムリじゃない?)

イヴ(彼に直接渡すとなれば、ノエルがついていない学校での時間帯)

イヴ(しかし、彼が1人でいるとは思えません)

イヴ(となると・・・・・・確実に見るであろう場所に、バレないようにこっそりと・・・)
84 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:13:55.85 ID:s9LQpnjA0
智花「転校生さん、エミリアちゃん、おはようございます!」

エミリア「おはよう、南さん」

智花「・・・どうしたんですか?なにかありました?」

エミリア「あっ、えっとですね、転校生さんの机の中に、差出人不明の手紙があって・・・」

香ノ葉「なんやて!?」

龍季「差出人不明の手紙が、机の中って・・・・・一昔前のラブレターかよ」

エミリア「えっ?」

智花「・・・・・・ええ〜〜〜〜っ!?」

香ノ葉「だ、ダーリン、い、行くん?うちのことおいて行ってしまうん!?」

エミリア「ま、まだラブレターと決まったわけじゃ・・・」

智花「あ、あわわわわ、て、転校生さんが、転校生さんに、ら、ららラブレターが・・・」

龍季「落ち着けよ・・・って、無理な話か」

龍季(あんだけモテてるんだからこんくらい普通だと思うけどな)
85 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:21:22.17 ID:s9LQpnjA0
「今日の放課後、更衣室裏で待っています」
86 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:25:15.36 ID:s9LQpnjA0
ノエル「あ、ご主人様。なにそれ、手紙?」

ノエル「へー。どんなのどんなの?」

ノエル「えー、見せてくれてもいいじゃーん。ぶーぶー」

ノエル「・・・・・・」

ノエル「隙ありっ!取ったっ!」

ノエル「へへーん、運動神経抜群のノエルちゃんを舐めちゃいけないよ!で何が書いてるのかなー・・・」

ノエル「ふむふむ・・・・・・ええーーっ!?」

ノエル「こ、ここ、これって、ら、ららら、らぶ、ラブラブレター!?」

ノエル「お、お兄さんが、ご主人様が、ら、ラブレターって・・・」

ノエル(え・・・じゃあ、もしお兄さんが差出人の人にOKだしちゃったら・・・)

ノエル(アタシ、捨てられちゃうの?)

ノエル(また・・・捨てられるの?)
87 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:28:23.70 ID:s9LQpnjA0
―放課後―

〜更衣室裏〜

イヴ「・・・・・・・・・・・・」ソワソワ

イヴ「て、転校生さん・・・来てくれましたか」

イヴ「・・・はい。あなたを呼び出したのは、私です」

イヴ「人目につかず、話をするならこの方法がいいと霧塚さんに聞きましたので」

イヴ「はい。快く協力してくれました。・・・なぜか涙を流していましたが・・・」

イヴ「それでですね、その・・・転校生さん」

イヴ「私と―――」
88 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:29:48.07 ID:s9LQpnjA0
















ノエル「お姉ちゃん・・・ひどいよ」




















89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/23(月) 01:30:56.20 ID:3L4p1v3RO
ぬるぽ
90 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:31:51.67 ID:s9LQpnjA0
イヴ「っ!?の、ノエル!?」

ノエル「お姉ちゃんがアタシを捨てたから・・・もうアタシにはご主人様しか残ってないのに・・・」

ノエル「お姉ちゃんは、アタシからご主人様を盗ろうとするんだ・・・」

イヴ「あ、あなた、何を言って・・・」

ノエル「お姉ちゃんが何を考えてるか・・・今、わかったよ」

ノエル「お姉ちゃん、アタシのことが嫌いなんだね。うん、わかってたはずなんだけど」

イヴ「わ、私は―――」

ノエル「バカみたい。勝手に、元の関係に戻れるとか、また仲良くできるとか・・・そんなこと考えてた自分が」

イヴ「は、話を」

ノエル「お姉ちゃんはアタシを捨てて、アタシから奪って・・・・・・」

ノエル「よっぽどアタシのことが嫌いなんだね。よくわかったよ」

イヴ「だから、あなたは誤解を―――」

ノエル「お姉ちゃんなんか・・・お姉ちゃんなんか・・・!」
91 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:33:42.60 ID:s9LQpnjA0






















ノエル「だいっっっっっっっ嫌い!!!!!!!!!!!」





















92 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:36:16.79 ID:s9LQpnjA0
イヴ「あ・・・ま、待って・・・ノエ・・・」

ノエル「・・・ふんっ」

・・・

イヴ「・・・・・・はっ!こほん。ええっと・・・その、このままでは、話を進められませんので・・・」

イヴ「もうしわけありませんが、ノエルを追いかけてあげてもらえないでしょうか」

イヴ「恐らく、あの子は部屋に戻ってると思いますから・・・」

イヴ「今、私が話をしに行っても逆効果だと思いますので、お願いします」

イヴ「今回の要件、ですか?・・・・・・いえ、また今度に・・・」

イヴ「お願いします・・・行って、ください・・・」
93 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:38:09.81 ID:s9LQpnjA0
萌木(冬樹さん、上手くいったのかなぁ・・・ちょっとだけ様子を・・・)

イヴ「転校生さんは・・・・・・行きましたか」

イヴ「・・・・・・まさか、こんなことになるなんて・・・」

イヴ「・・・覚悟は、していたはずだけれど・・・」

イヴ「ああもはっきりと言われると、さすがに・・・クるわね・・・」

イヴ「ふっ・・・ぐっ・・・・・うぐっ・・・・・・」

イヴ「ひぐっ・・・・・えぐっ・・・・・・」

萌木(ふ、冬樹さんが泣いてる・・・ってことは、転校生さんに・・・フラれちゃったんだ)

萌木(そっか、よかっ・・・・・・ど、どうして、私、今、安心したの?)

萌木(そんな、今はそんな場面じゃないのに、どうして・・・・・・)

萌木(と、とにかく、ちょっと声を・・・)

萌木「ふ、冬樹さん・・・?」

イヴ「き、霧塚さん・・・すいませ・・・ひっぐ・・・み、見ないで・・・」

萌木「・・・泣きましょう!今は、ここには私たちしかいません!思いっきり泣きましょう!」

萌木「泣いて、泣いて・・・・・・また、次につなげましょう!」

イヴ「霧・・・塚・・・さん・・・・・」

イヴ「ぐすっ・・・今だけ・・・今だけは・・・・・・」

イヴ「うぇぇぇぇぇぇぇん!!!!わだじは、わだじは・・・・・」

萌木「はい・・・はい・・・そうですね・・・」
94 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:39:27.45 ID:s9LQpnjA0
イヴ「・・・お見苦しい所をお見せしました」

萌木「い、いえ、お気になさらずに!」

イヴ「・・・今日のことは、他言無用でお願いします」

萌木「もちろんです。誰にも、いいませんよ。・・・・・・あっ」

萌木「あの、里奈ちゃんが、結果だけ気になってるみたいなので、その・・・このことは伏せたうえで・・・」

イヴ「・・・それくらいなら、まあ。構いませんが」

萌木「は、はい、ありがとうございます。・・・その、うまく言えませんが・・・」

萌木「わ、私、応援してますから、冬樹さんのこと!だから、その・・・」

イヴ「・・・いえ、伝わりました。ありがとうございます」

萌木(そうだよ。せっかく冬樹さんは一歩踏み出したんだから。応援しなきゃ)
95 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:42:00.13 ID:s9LQpnjA0
萌木「あ、里奈ちゃん」

里菜「おー、萌木ー。冬樹、どうだった?上手くいったのか?」

萌木「それが・・・」

里菜「あー、そうだったかー。まあ、転校生だもんなー。リナも何回も婿に来るように言ってるけど、全然相手にしてくれないし」

萌木「えええっ!?」

里菜「ま、でも何回もやればいつかはうんって言ってくれるはずさ!当たって砕けろ・・・だったっけ?」

萌木「この場合砕けたらダメなんじゃ・・・」

里菜「まあまあ、細かいことは気にしない!」

?「・・・へー、冬樹が・・・」
96 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:43:23.78 ID:s9LQpnjA0
律「おーっす、千佳ー!ビッグニュースだーー!!!」

千佳「おはよ、律・・・って何?」

律「なんかな、冬樹が転校生に告白してフラれたらしい」

千佳「ふーん、冬樹が転校生に・・・・・・えええっ!?」

千佳「そ、それって、ノエルの方?それとも・・・」

律「イヴの方」

千佳「えええええっ!?」

律「それでさ、千佳ってフラれ慣れてるだろ?」

千佳「人聞きの悪いこと言わないでよっ!」

律「だから、慰め会開くときにフラれた時どうしたらいいかとか教えてやったら・・・」

千佳「パスよパス!・・・って言いたいけど、これで立ち直れなかったら可哀想だし・・・」

千佳「あ、そだ。センセイにも声かけとかない?多分恋愛運上昇のパワーストーンとか持ってるだろうし」

律「オッケー。んじゃ、あたしいつやるか聞いてくるわ」

千佳「よろしくー」
97 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:46:11.54 ID:s9LQpnjA0
ノエル「ひっぐ・・・ぐすっ・・・」

ノエル「あ、お、お兄さん・・・」

ノエル「いいよ・・・アタシ、自分の部屋に戻るから・・・」

ノエル「ぐすっ・・・い、今まで、お、お世話に・・・なりました・・・っ!」

ノエル「・・・・・・へっ?」

ノエル「別に、告白は、受けてない?・・・そのまま追っかけてきてくれたの?」

ノエル「そっか・・・・・・えへへ・・・」

ノエル「ご主人様・・・ご主人様ご主人様〜〜〜〜!!」ダキッ

ノエル「そっか〜、ご主人様はアイツじゃなくてアタシを選んでくれたんだ〜」ギュウウウウ

ノエル「えへへ〜ご主人様〜」スリスリ

ノエル「ご主人様は、アタシのこと、捨てないよね?ずっと一緒にいてくれるよね?」

ノエル「一生、一緒だよね?」
98 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:47:18.80 ID:s9LQpnjA0


















ノエル「ね?」



















99 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:48:29.51 ID:s9LQpnjA0
おまけ

結希「・・・なるほど。冬樹さんが、転校生君のペットに・・・」

結希(何を考えているのかしら、どっちも)

卯衣「はい。その話を聞いたとき、私は、なぜだか胸が痛みました」

卯衣「服部さんに相談したところ、なら私もペットになればいい、と」

結希「そう。でも、私はあなたを捨てることなんて・・・」

卯衣「お願いします。形式上だけでいいですから」

結希「そうは言われても・・・」

「話は聞かせてもらったさね!」

卯衣「こ、この声は!」

結希「楠木さん?」

ありす「ぃぇす・・・ぁぃ、ぁむ・・・ぇす」

To be continued・・・
100 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/23(月) 01:50:57.80 ID:s9LQpnjA0
ここまで!このスレはお子様からお爺ちゃんまで安心して見れるコメディ作品です。
ノエルに既視感を感じるけど気のせいです。
ジェンニちゃんが転校生くんの部屋にいないのは、ちょっとみちるとかさらとかのお部屋で遊んでると思ってください。
まさかジェンニがせんぱいと同棲するだなんて思ってもなかったんです。
あれ、同棲ネタって前にも書いたような・・・
ありすの出番が少ない今日この頃、どうにか増やしていきたい所存。
ありすありあり(合言葉)
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 17:54:24.49 ID:s1O3MACfo
ありすありあり
確かにジェンニ同棲は予想外だったわ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/25(水) 16:45:06.97 ID:1hJ7utxxo
そういや学園での雑談にジェンニいたわ
>>1は確認済だろうか
103 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 01:43:25.59 ID:KTjWb9t30
ノエル「うふふ〜、ご主人様〜」

ノエル「あーさだよー」

ノエル「むー・・・起きない・・・」

ノエル「・・・・・・ま、いっか」

ノエル「寝顔かわいいなー。優しい顔なのとは別に、かわいいなー」

ノエル「クエストのときはキリッとしててカッコいいんだよねー」

ノエル「・・・・・・ふふふ」

ノエル「・・・もしかして、今なら寝てるからなにしても気づかないんじゃ・・・」

ノエル「・・・・・・お、お邪魔しまーす」

ノエル「・・・・・・・・・・・・」

ノエル「zzz」
104 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 01:47:06.79 ID:KTjWb9t30
イヴ「なんとか、なんとかしてあの子の誤解を解かないと」

イヴ「・・・そもそも、私が転校生さんに告白なんて・・・」

イヴ「・・・・・・」

イヴ「ないわ。ない。ありえない」

イヴ「・・・むしろ、あの子の方が今は・・・・・・」

イヴ「・・・とはいえ、ここで転校生さんにまた話を頼むのも具合が悪いし・・・」

イヴ「どうしましょうか・・・?」
105 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 01:52:21.32 ID:KTjWb9t30
ユサユサ

ノエル「zzz」

ノエル「zzz」

ユサユサ

ノエル「んー?・・・あと5分・・・」

―5分後―

ノエル「あと10分・・・」

―10分後―

ノエル「あとじゅうご・・・」

ノエル「・・・・・・えっ、もうそんな時間!?」

ノエル「もーっ!なんでもっと早く起こしてくれなかったのー!?」

ノエル「・・・え、そうだっけ?・・・そういえば、声かけられてたようなかけられてなかったような・・・」

ノエル「そ、そうだ、急がなきゃ!ごはんごはん!」

ノエル「あ、もうできてる・・・き、きがえ!・・・も終わってる」

ノエル「・・・・・・あれー?」

ノエル(・・・あ、よく考えたらご主人様起こす前に着替えたんだった)
106 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 01:53:14.14 ID:KTjWb9t30
イヴ(・・・とりあえず、風紀委員の仕事はこなさないと)

イヴ(自分から代わってくれと言ったのにやっぱり無し、というのはさすがにダメだから)

兎ノ助「おっす、イヴ、おはよう」

イヴ「おはようございます、兎ノ助さん」

兎ノ助「最近よく来てるなー。・・・まあ、仕方ないかもしれねーけど」

イヴ「・・・・・・」

兎ノ助「まあ、お前がここにいる日に限ってノエルは転校生とどこかでかけてたりするんだけど・・・」

イヴ「別に・・・あの子は関係ありません。私はただ風紀委員としての職務を全うしているだけです」

兎ノ助「はいはい・・・お、噂をすれば。おっす、ノエル、おはよ・・・」

ノエル「・・・・・・」ギロッ

イヴ「!」ビクッ

ノエル「・・・うのっち、おはよ」

兎ノ助「・・・・・・なあ、何があったんだ?」

イヴ「・・・・・・・・・・・・言いたくありません」
107 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 01:55:23.48 ID:KTjWb9t30
ノエル「それじゃあ、ご主人様。またお昼にねっ!」

ノエル「うん?さらちゃんたちと?ああ、そういえば遊んでないかも・・・」

ノエル「うーん・・・そうだよね。うん、ちょっと喋ってみる」

ノエル「あ、そうだ。ご主人様も一緒に・・・・・いない!」

・・・

ノエル「ってことがあったの」

さら「知ってますよぉ。これ、三角関係っていうんですぅ!」

秋穂「さ、さらちゃん、声が大きいよ」

ノエル「いいよいいよ。ウチのあれが玉砕したって言うだけの話だし」

秋穂「あうあう・・・ノエルちゃんがやさぐれてるよぉ・・・」

ノエル「ていうか、さらちゃんはどこでそんな言葉を覚えたの?」

さら「あやせさんがですねぇ」

ノエル「あ、なるほど。あの人そういうの好きそうだもんね」
108 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 01:57:13.91 ID:KTjWb9t30
イヴ「・・・・・・あの、これは?」

律「何って・・・冬樹を慰める会だろ?」

イヴ「・・・霧塚さん?」

萌木「その、里奈ちゃんにお話してたことが聞こえてたみたいで・・・」

里菜「まーまー、細かいことは気にしないのだ!」

イヴ「私が気にするんですが」

律「今回はちゃんと慰められのプロを呼んでるからな」

イヴ「ものすごく不名誉な人を呼んでませんか?」

千佳「なによー、折角来てあげたのにその言い方はないでしょー」

イヴ「私は呼んでないんですが」

千佳「というわけで気持ちを切り替える一番の手法!とにかく遊ぶこと!」

イヴ「はあ」

千佳「ってことで、今日は騒ぐわよ!ほら、クラッカー持って」

イヴ「え、あ、はい」

律「よっしゃあ、行くぜーーー!!ハッピーーーバースデーーーー!!!」

イヴ「誰かの誕生会なんですか!?」
109 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 01:58:59.42 ID:KTjWb9t30
ありす「・・・・・・ぁ、てんこ・・・さ・・・」

ありす「ちょ・・・と、ぉはなしが・・・」

・・・

ありす「のぇるちゃ・・・の、ことで・・・」

クレプリ「なんかよう、ノエルっちに感化されてか、少年のペットになりたいってやつが後を絶たないんさね」

ありす「ぅ・・・はぃ、ぁたしも・・・・・・ぃ、ました・・・」

クレプリ「確かに三食昼寝遊び少年付きってなるとすっげー魅力だわな」

ありす「・・・ので、そろ・・・ろ・・・・・・ぉゎったほぅが、ぃ・・・かと・・・もぃます・・・はぃ・・・」

クレプリ「一応オレっちたちも説得はしてるんさね。ただ、さすがになぁ・・・」

クレプリ「ペット禁止の店には入れないぞじゃほとんど納得してくれなかったな」

ありす「・・・?何か、あった・・・ぇすか・・・?」
110 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 02:02:58.22 ID:KTjWb9t30
ジェンニ「モイ」

ジェンニ「せんぱい、せんぱい」

ジェンニ「ぼく、そろそろ戻りたいです」

ジェンニ「せんぱいのおへや、おとまりします」

ジェンニ「もどっていいですか?」

ジェンニ「・・・もうちょっと?」

ジェンニ「わかりました。もうちょっとおとまりしてきます」

ジェンニ「・・・?ありすのお部屋?おすすめですか?」

ジェンニ「おにんぎょうがいっぱい・・・・・」キラキラ

ジェンニ「せんぱい、ぼく、見に行きたいです」

ジェンニ「おねがい、してくれますか?」
111 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 02:03:45.70 ID:KTjWb9t30
ノエル「あ、ご主人様!」

ノエル「今度ね、散歩部のみんなで遠足するんだ!」

ノエル「これは散歩部が遠足部へと進化する特別な時間なの」

ノエル「ということで、ご主人様も一緒に来てくれたらなあって」

ノエル「ほら、さらちゃんには朝比奈先輩が、秋穂ちゃんには春乃さんがいてくれるけど・・・」

ノエル「その、アタシ保護者役の人がいてくれないから・・・」

ノエル「・・・ほんと!?いいの!?やったー!」

ノエル「えへへ〜それじゃあ、また日時は追って報告するね!」

ノエル「ってことで今日は帰ろー!」

ノエル「いっしょ♪いっしょ♪ご主人様といっしょ♪」
112 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 02:04:47.31 ID:KTjWb9t30
イヴ「あの・・・」

千佳「静かに、今いいとこなんだから・・・」

ゆえ子「むにゃむにゃ・・・・・・これは・・・」

律「何が見えたんだ?」

ゆえ子「転校生さんとジェンニさんが仲睦まじくお風呂に入っている姿が」

イヴ「ちょっと捕まえてきますね」

ゆえ子「冗談です」

萌木「・・・本当に冗談なのかな?」

里菜「さあなー。ジェンニって9歳なんだろ?じゃあ別にいいんじゃないのか?」

千佳「たまに温泉とかでも女湯にちっちゃい男の子とか入ってくるし、その逆みたいなもんだと思えばいいんじゃない?」

イヴ「そういう問題ではありません。彼女に何かあったら下手をすると国際問題に発展するんですよ」

律「転校生がそんなことするわけ・・・」

イヴ「・・・普から仲月さんや楠木さん、瑠璃川さんを侍らせている姿を見てそう思えますか?」

千佳「いや、あれは完全に妹の扱いっしょ。瑠璃川と楠木には悪いけど」

イヴ「そういうものなんでしょうか?」

律「千佳はなんだかんだ言って転校生のことは信頼してるもんなー」

千佳「まあ、いくら女の子とっかえひっかえしてるって言ったってちゃんと守るとこは守ってるの、知ってるからね」

ゆえ子「・・・ふむ、見えました」

里菜「おっ、何が見えたんだ?」

ゆえ子「これは・・・・・・仮面を被った女性が、転校生さんに謎の暗号文を渡しているところですね」

イヴ「・・・すいません、意味が分かりません」

ゆえ子「ゆえにもよくわからないです。なんですかこれは」

千佳「センセイがすっごい困惑してる・・・」
113 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 02:05:40.31 ID:KTjWb9t30
イヴ「・・・仮面を被って、暗号文、ですか」

イヴ「そんなことをする人がいったいどこにいるんでしょうか」

イヴ「まったく、バカバカしい」

・・・

イヴ「・・・・・・・・・・・・」

イヴは 稲荷の仮面を 手に入れた ▼

イヴ「これは・・・」

イヴは コズミックの仮面を 手に入れた ▼

イヴ「明らかに・・・」

イヴは ムジュラの仮面を 手に入れた ▼

イヴ「露骨なまでの落し物ですね。・・・落とし物は落とし物らしく落とし物BOXに入れておきましょう」
114 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 02:06:17.10 ID:KTjWb9t30
イヴ「ということでこれが拾った仮面類です」

風子「あ、この仮面・・・」

イヴ「どうしました?」

風子「こっちのムジュラの仮面、ウチが落とした奴なんですよ。いやー、よかった」

イヴ「はあ、そうですか」

風子「ってことで、何かお礼をしないといけませんね」

イヴ「いえ、そんな別に・・・」

風子「まってくだせー、たしかここに・・・・・・」

風子「ありましたありました、これをどーぞ」

イヴ「・・・・・・・・・・・・」

イヴは 斎藤の仮面を 手に入れた ▼

イヴ「なんですか?これは。別にいらないのですが」

風子「まーまー、ちょっと聞いてくだせー。これ、実は魔道科学で作られたものなんですよ」

イヴ「この仮面が、ですか?」

風子「はい。どーやら、付けていると他人に正体がバレなくなる仮面らしーです」

イヴ「はあ」

風子「というわけで、使いたいなら使って、いらないならその辺の立華にでもあげてくだせー」

イヴ「わかりました」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/26(木) 02:09:54.53 ID:KTjWb9t30
イヴ「・・・・・・」

イヴ「本当にバレないものなのね」

イヴ「兎ノ助に話しかけても私だと気づかれなかったし」

イヴ「他の人にも・・・」

イヴ「流石にこうなると、本物としか思えないわ」

イヴ「・・・・・・・・・・・・」

イヴ「これがあれば、今度こそ転校生さんに・・・!」

To be continued・・・
116 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 02:11:27.54 ID:KTjWb9t30
おまけ

卯衣(半分)「・・・・・・」

ジェンニ「・・・・・・」

ノエル「・・・・・・」

梓「・・・・・・」

夏海「・・・・・・」

香ノ葉「・・・・・・」

花梨「・・・・・・」

ノエル「・・・なんでいるの?」

ジェンニ「おふく、とりにきました」

卯衣(半分)「お面を落としたから、どこかで見ていないか聞いて回っているの」

花梨「おらは掃除しにきたんだぁ」

夏海「あたしはこの前お昼食べた日の写真を渡しに」

梓「自分は暇だったんで」

ノエル「・・・ご主人様、いいの?勝手に部屋にあがられてるけど?」

ノエル「え、いつものことだからいい?いやいやいや」

ノエル「ご主人様、一回カウンセリングとか受けてみない?色々慣れ過ぎてると思うよ?」

ノエル「このあたりで一回常識を取り戻そう?ね?」
117 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/26(木) 02:14:19.06 ID:KTjWb9t30
ここまで!ジェンニちゃんとか梅さんとか茉理ちゃんが学園会話に出てくるとは。
ということは、この先聡明なインドのお姉さんとか最も慈悲深い始祖十家のお姉さんとかが出てくる可能性も?
裏世界の生徒をこっちに連れてきたら話ができるようにするための地盤かもと推測してみる。
なんにせよジェンニちゃんに八橋を食べさせたいだけの人生でした。
ありすにトルコアイス食べさせたい。
ありすありあり(合言葉)
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/26(木) 02:55:14.75 ID:yhN1thVPo
ありすありあり
斎藤の仮面はうまうー言わないとな
119 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/29(日) 03:19:46.05 ID:YkdUUzmV0
ノエル「おっさんぽ♪おっさんぽ♪」

秋穂「れっつれっつごーごー!」

さら「ですぅ!」

龍季「相変わらず元気だなー」

春乃「ノリノリで歌を歌っちゃう秋穂もキュート!キューティー!キューティクル!」

龍季「お前も相変わらずだなー」

龍季「そんで・・・」

龍季「あいつらはその・・・あれでいいのか?」

春乃「いいんじゃないの。本人たちが納得してるなら」

[首輪+リード]ノエル「ご主人様、もっと歩くペースあげてー!」

さら「シロー、もうちょっとゆっくり行きましょうね」

秋穂「あっ、きれいなお花!」

ノエル「あ、ほんとだ!」

さら「・・・英語の教科書を思い出しましたぁ!」

ノエル「えっ?」

秋穂「あー、そういえばあったね。お花摘もうとしたら写真撮ることになったやつ」

ノエル「えっと、一年の時の教科書・・・・・・さっぱり!」

龍季「だろうな」

春乃「でしょうね」
120 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/29(日) 03:21:01.89 ID:YkdUUzmV0
春乃「・・・そろそろ休憩にしましょ」

龍季「だな、さすがに疲れた」

さら「そうですねぇ。シロー、ちょっと休憩しましょお」

シロー「わんっ!」

秋穂「それじゃあえっと・・・え、先輩、お弁当持って来てくれたんですか?」

龍季「準備いいなー・・・え、今から作る?ここで?」

ノエル「広大な大自然の中で料理をする・・・それ即ち神髄なり!」

さら「どういう意味ですか?」

ノエル「わかんない」

秋穂「自分で分からないことを自分で言ったんだ・・・」

春乃「その大荷物は調理器具だったのね」

龍季「1人だけ散歩なのに山登りみたいな格好してると思ったら・・・」

さら「転校生さんってたまによくわからないことしますねぇ」
121 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/29(日) 03:24:10.62 ID:YkdUUzmV0
イヴ「この仮面をつけてしばらく歩いてみたものの・・・」

イヴ「誰も私を私だと気づかなかった」

イヴ「つまり、この仮面は本物・・・!」

イヴ「・・・とはいえ、転校生さんは無駄に勘がいいのも事実」

イヴ「もしかしたら話し方や声、立ち姿なんかでバレるかもしれない」

イヴ「・・・・・・なにか、特徴的な、私だと絶対にバレないような特徴を・・・」

イヴ「・・・・・・うまうー」

イヴ「・・・はっ、私は、今何を・・・うまうー」

イヴ「うまうー・・・うまうー!」

イヴ「これだわ。これで、転校生さんも私に気付かないはず。うまうー」

イヴ「そうとなったら、なんとか転校生さんに会って、こんどこそ勘違いされない手紙を渡さないと。うまうー」

焔(なんか変な仮面被った怪しい女がいる・・・違う道通って帰るか)
122 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/29(日) 03:24:52.90 ID:YkdUUzmV0
さら「今日は楽しかったですぅ!」

ノエル「いやー、まさかお散歩しに行って満漢全席を食べることになるとはねー」

秋穂「先輩、張り切ってたもんね」

龍季「いや、張り切り過ぎだろ。・・・うまかったけど」

春乃(これでおいしそうにごはんを食べる秋穂シリーズのアルバムがまた埋まるわ・・・)

春乃(あいつ、このあと空いてるのかしら?また編集とか整理手伝ってもらわないと)

ノエル「あ、ご主人様はこのあとどうするの?もしよかったら、勉強を・・・」

ノエル「あ、そうなんだ。ジェンニちゃんとありすちゃんと遊びに・・・」

春乃「そう、残念。空いてないのね」

秋穂「えっ?」

春乃「えっ?」

龍季「おっ?」ニヤニヤ

春乃「はっ?」ギロッ

ノエル「よっ?」キョトン

さら「うっ!」

シロー「おはよう」

ノエル「!?!?!?」
123 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2017/10/29(日) 03:25:29.38 ID:YkdUUzmV0
クレプリ「おっ、しょうねーん!こっち、こっちさねー!」

ありす「てんこぅ・・・さ・・・・・・」

ジェンニ「せんぱい、モイ」

クレプリ「いやー、基本学園と学生街の中で完結するから、風飛に出るのは久しぶりさね」

ありす「きょぅは、どこに・・・ぃく・・・ぇすか・・・?」

ジェンニ「・・・しょうてんがい?」

・・・

シャリンシャリン

怜「ふぅ・・・」

智花「あれ、怜ちゃん、なにやってるの?」

怜「ああ、包丁を研いでいるんだ」

智花「えっ、包丁を?」

怜「転校生に頼まれてな。ついでに刀の手入れもしようかと思っている」

智花「そっかぁ。ねえ、なにか手伝えることないかな?」

怜「そうだな。・・・なにか、甘いものが欲しい」

智花「任せて!すぐに作ってくるから!」

怜「あ、いや、できれば店売りの物を・・・」

智花「大丈夫!すぐにつくるから!」

怜(これは、やってしまった・・・)
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