【モバマスSS】お題は星の数だけ 14夜目

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55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 18:58:04.34 ID:mc4cqTsB0
それでは「フリスク崩壊の日(3日ぶり10回目)」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調等は目をつぶって頂ければ……
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 19:04:48.68 ID:mc4cqTsB0
穂乃香「きゃあああ!」

忍「ど、どうしたの!?」

穂乃香「私のぴにゃこら太が……」

忍「あれ? 何だか瓶みたいな形に……って瓶だ!」

穂乃香「ピニャコラーダって書いてあります……」

忍「語感は確かに似てるけど、本物はどこ行っちゃったのかな」

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 19:11:30.63 ID:mc4cqTsB0
柚「おつかれーってどうしたの?」

あずき「お疲れ様です、何かの大作戦中?」

忍「穂乃香ちゃんのぴにゃこら太がなくなっちゃったの」

柚「ぴにゃが? そこにある瓶はなーに?」

あずき「どれどれ……ピニャコラーダって書いてある」

柚「あははっ! ちょっと似てるねー」

忍「もう……笑ってないで探すの手伝ってよ」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/11(水) 19:16:13.76 ID:mc4cqTsB0
柚「どうせ誰かのイタズラだよ、そのうち返ってくるよー」

忍「そうかもしれないけど、探そうって気はないの?」

穂乃香「あ……2人とも喧嘩しないで」

あずき「そうそう! 喧嘩してもぴにゃは見つからないよ」

柚「ふーん、あずきちゃんの大作戦かと思ったけど違ったのかー」

あずき「えっ? 私そんなことしないよ!」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/11(水) 19:29:49.77 ID:mc4cqTsB0
穂乃香「あっ、あの……」

あずき「そんなこと言うなら忍ちゃんも怪しいと思うなっ」

忍「ちょっと待って! そこでこっちに振らないで」

柚「さっきまで一緒ならいつでも隠せるよねー」

忍「信じられない……もういい、フリスク解散だよっ!」

穂乃香「えっ? ま、待って……私がきちんとしてないからいけなかったの、だから」

柚「いちぬーけたっ、じゃあねー」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 19:37:54.43 ID:mc4cqTsB0
あずき「解散大作戦かあ……今回で何回目かな」

穂乃香「あずきちゃんはいなくなったり、しないよね?」

あずき「んー、ちょっと考えてくる」

穂乃香「待って! 忍ちゃんも止めて?」

忍「ごめん、無理」

穂乃香「そんな……あずきちゃん、あずきちゃんっ」

忍「私もちょっと出てくるね」

穂乃香「みんな戻ってきてよぉ……」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 19:59:06.85 ID:mc4cqTsB0
柚「あーあー、みんな熱くなっちゃてさー」

柚「事務所のうちの誰かが隠しただけ、うん……」

柚「でもそれって酷いことだよね、穂乃香ちゃん泣きそうだったもん」

柚「同じグループの仲間だし、助けてあげないといけないよね」

柚「よし! 悩むの止め! ちょっと本気だしちゃうよー」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 20:14:00.95 ID:mc4cqTsB0
あずき「穂乃香ちゃん、泣きそうだった」

あずき「でも、疑われるの嫌だったなぁ……」

あずき「うーん……でも、このままはもっと嫌かも」

あずき「仲直り大作戦しようかな……」

あずき「うん、そうしよう!」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 20:20:55.34 ID:mc4cqTsB0
忍「みんな自分勝手だよ……」

忍「でも、その中に自分も含まれてるんだよね」

忍「あーあ、何かもやもやして嫌な気分」

忍「みんなも同じ気分なんだろうな……」

忍「ふぅ、きちんと話してぴにゃ探さなきゃね」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 20:31:28.01 ID:mc4cqTsB0
忍「なにしてるの?」

柚「わぁっ! 忍ちゃん!?」

あずき「ドアの隙間から事務所覗いてるなんて怪しいー」

柚「2人とも見てみてよ」

忍「穂乃香ちゃんとプロデューサー?」

あずき「あっ! ぴにゃこら太が戻ってる」

柚「そうなんだ、どうなってるかはわからないけどねー」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 20:40:22.81 ID:mc4cqTsB0
忍「あ、そんなに押されるとバランスがっ」

柚「耐えて忍ちゃん、これはまずいよ」

あずき「このまま倒れちゃうよ!? 突入大作戦しちゃう」

忍「もう限界……」

柚「わあー!」

あずき「きゃあっ」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 20:49:07.96 ID:mc4cqTsB0
忍「いたた……」

柚「あー見つかっちゃった」

あずき「あはは、お疲れ様です」

穂乃香「みんな戻ってきてくれたんだね」

P「お疲れさま、それと凄い登場の仕方だな」

忍「これは柚ちゃんが」

柚「ううん、あずきちゃんだよー」

あずき「ええっ! 忍ちゃんじゃないの」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 20:56:25.11 ID:mc4cqTsB0
穂乃香「あっ……また」

忍「なんてね」

柚「あははっ! おっかしーの」

あずき「穂乃香ちゃんのびっくりした顔面白かったよ♪」

穂乃香「もう……三人のほうが面白いよ」

P「雨降ってなんとやらかな、穂乃香から話は聞いたよ。犯人も捕まえておいた」

穂乃香「プロデューサーさん……」

P「あいつも反省していたから、この件は水に流してほしい」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 21:12:52.63 ID:mc4cqTsB0
穂乃香「ね、どうかな? これ以上誰かを責めたり嫌な気持ちになりたくないの」

忍「穂乃香ちゃん……」

柚「もう答えは出てるよー」

あずき「そうだね、みんあ仲良し大作戦だよ」

穂乃香「ありがとう、みんな」

P「よし、じゃあ飯でも行くか。まだ食べてないだろう?」

忍「そういえば」

柚「お腹ぺこぺこ」

あずき「おごってもらう大作戦ー♪」

穂乃香「みんなでご飯……良いですね」






おしまい

69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 21:14:21.93 ID:mc4cqTsB0
読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
次のお題は明日の夜に頂戴したいと思います
それでは良い夜を……
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 22:00:10.71 ID:DfxWxp6oO
おつ
71 :1です [saga]:2017/10/12(木) 20:29:39.65 ID:Agj3QS5w0
こんばんは
それでは再開したいと思います
次のお題は>>73を頂戴します
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 20:30:45.97 ID:AVNcIxEJ0
LMBG担当プロデューサーとマネージャー(合法ロリ)の恋愛
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 20:30:55.30 ID:fvrJ3o1jO
Pの従姉妹ということがバレた美優(従姉)と仁奈(従妹)
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 20:31:33.14 ID:4+aGmHYDO
文学少女と心理テスト
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 20:46:39.11 ID:Agj3QS5w0
それでは「Pの従姉妹ということがバレた美優(従姉)と仁奈(従妹) 」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調等は目をつぶって頂ければ……
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 20:49:41.75 ID:Agj3QS5w0
「プロデューサーくん……」

「お兄ちゃん……」

暗い顔の美優姉さんと仁奈

「大丈夫、大丈夫です」

「で、でも……」

「仁奈たちのことがばれてしまったら大問題になっちゃうでごぜーますよ?」

そうだ、俺たちの関係がばれてしまったら大問題に……
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 20:56:50.19 ID:Agj3QS5w0
「あの……ちょっといいですか?」

「どうしました、ちひろさん」

「事務所の皆にはだいぶ前からばれてしまってるんですが……」

ちひろさんからの衝撃的なカミングアウトで、俺たち3人が固まる

「そ、そんな! 俺たちの関係は誰にもばれないように気を付けていたんですよ!?」

「そうです……必要以上にイチャ……接触しないように心がけました」

「そうでごぜーます! 仁奈も膝の上とか腕枕とか我慢したですよ」

78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 21:09:52.40 ID:Agj3QS5w0
「ええとですね、アイドルたちにお話を伺ってみたところ、たくさんの証言が……」

「嘘だろ!? いったいどこで見られてたって言うんだ!」

「まさか……隠しカメラ……?」

「仁奈、こえーです……」

震える二人の手をそっと取り、優しく、落ち着かせるように声をかける

「大丈夫です、2人は俺が守りますから」

「だからですね、そういうのでばれてるってわかりませんか?」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 21:19:45.49 ID:Agj3QS5w0
【T垣さんの証言】

「美優さんと仁奈ちゃん、ですか?」

「ええ、プロデューサーさんの従姉妹ですよね、知ってますよ」

「なんでかって? 美優さんが酔うとプロデューサーさんのお話を良くしてくれるんです」

「『従妹と従弟の恋愛ってどうなんでしょうか……なんだかイケナイ関係のようで、ドキドキしますね……』って」

「それはもう嬉しそうに話してくれるんですよ♪ 辛口のお酒が甘く感じてしまうくらいに」

「あ……美優さんを従姉にする方法を思いついたので、失礼しますね」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 21:27:52.79 ID:Agj3QS5w0
【K島さんの証言】

「あの子、女の顔するのよね、プロデューサー君の話するとき」

「自分は姉と弟の関係だなんて言うけど、それは嘘」

「『手のかかる従弟なんです』なんて言う顔はまさに恋する女の顔よ」

「知ってる? あの子ってもっとしっかりしててはっきりしてる子なの」

「プロデューサー君に甘えるために、控えめに、大人しい自分を演じてるの」

「はぁ……わかるけどわからないわ」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 21:41:08.69 ID:Agj3QS5w0
「ち、違うんです……わ、私……」

ちくしょう……美優姉さんを陥れた奴は誰だ

「プロデューサー君はわかってくれますよね? 私がそんな女じゃないってこと……」

「当たり前だろ! 美優姉さんがそんな人じゃないってことは俺が一番わかってる」

「プロデューサー君……」

「はいはいーい! 甘々な空間を作るのは止めてくださいねー」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 21:46:17.41 ID:Agj3QS5w0
【Sぶりんの証言】

「素質はあったと思うよ」

「勘違いしないで。私は強要はしてないよ」

「ただ……うん、瞳が語りかけてきたんだ」

「『スーツの匂いを嗅いでみたい……プロデューサーの匂いに包まれたい』って」

「背中を押したらそれはもう凄かったよ」

「ふーん……身内になれば周りの目を気にしなくてもいいんだ……」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 21:49:41.44 ID:Agj3QS5w0
「美優姉さん?」

「ああ……立ち眩みが……」

気まずそうに眼を逸らし、ゆっくりとその場に座り込む

「プロデューサー君……ちょっと休憩したいから……ソファまで連れて行ってくれますか?」

……そんなに潤んだ瞳で見られると何だか変な気分になってしまいそうだ

「よっと、美優さん軽いですね、ちゃんとご飯食べてますか?」

ちひろさんにひょいっと抱えられ、美優姉さんが運ばれていく
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 21:52:19.94 ID:Agj3QS5w0
「これだけのアイドルにばれていたなんて驚きましたね」

「ねーねー、お兄ちゃん。仁奈眠くなってきたでごぜーます」

目をこすり、あくびをする仁奈

時計を確認すると昼寝には良い時間だ

「よし、じゃあ兄ちゃんの腕枕でお昼寝するか」

「そうそう、仁奈ちゃんの証言もありますからね」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 21:56:43.93 ID:Agj3QS5w0
【Aりすちゃんの証言】

「はい、知ってますよ」

「何故って、2人をいつも見ていればおのずと答えは出てきます」

「いつも仲良く出勤して、いつも仲良くご飯を食べて、いつも仲良く帰って……」

「見せつけてるんですか!? 私ももっと構ってください!」

「失言でした……と、とにかく、2人の関係なんてお見通しですっ」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 22:08:00.71 ID:Agj3QS5w0
【Kおるちゃんの証言】

「おつかれさまでーす! え? 仁奈ちゃんとせんせぇ?」

「仲良いよね! かおるも仲良しだし嬉しいな♪」

「うーん……難しいことはわからないけど、仁奈ちゃんはいっぱい甘えられていいな」

「かおる? うん、もっと遊んで欲しいけど、せんせぇも忙しいから……」

「終わり? インタビュー楽しかったぁ!」

87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 22:11:03.27 ID:Agj3QS5w0
何か心にささった……

美優姉さんと時と違って、なんかこう、純粋な気持ち?

嫉妬までいかないけど、羨ましい気持ちを小さい子も持っているのか

「お兄ちゃん……」

「仁奈、兄ちゃんみんなにもっと優しくするな」

仁奈の頭を着ぐるみごと撫でる

「えっと……仁奈ちゃんの最後の証言があるんですが、うーん……」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 22:20:29.35 ID:Agj3QS5w0
【T枝ちゃんの証言】

「あっ……もうカメラ回ってるんですか?」

「お兄ちゃんって良いですよね、いつもそばにいてくれて、頼りになるお兄ちゃん」

「千枝も独り占めできるお兄ちゃんが欲しいなぁ……」

「仕事終わりに迎えに来てくれて、頭を撫でて褒めてくれて、ご飯に連れて行ってくれて」

「お兄ちゃん……欲しいな」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 22:38:07.10 ID:Agj3QS5w0
「仁奈、お前は寝てて良いからなー」

「ふわ……ね、む」

さっき思ったことが覆った

小さくても女は女なんだなぁ……

仁奈はもっとこう健全に育ってほしいいなぁ

きちんとプロデュースして、悪い奴から守ってやらないと、そう思った
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 22:42:58.24 ID:Agj3QS5w0
「あ、あの……プロデューサー君」

もじもじと手を絡ませて、美優姉さんがこちらを見ている

「仁奈ちゃんの片方の手が空いてるよね……だから」

ああ、そういうことか

「どうぞ、寝心地は保障できないけど」

おいでと手招きすると、おずおずと美優姉さんが近づいてきて

「おじゃまします……」

ふわりと、良い匂いと共に俺の腕に収まる
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 22:54:35.39 ID:Agj3QS5w0
「ふふ……小さいころを思い出しますね」

美優姉さんは何故か俺に腕枕をせがんだっけ

しかしまぁ、大人になった美優姉さんは綺麗になったな

アイドルだから当然だけれど、身内びいきを抜きにしてもべっぴんさんだ

「もっと近くに寄っても……良いですか?」

「構いませんよ」



「あ、あの……私もいるんですが無視ですか?」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 23:00:22.35 ID:Agj3QS5w0
「あー! 仁奈も混ぜるですよ」

「こら、飛びつくなって」

いつの間にか起きた仁奈が参戦してきた

「私も……負けていられないです」

美優姉さんと仁奈にぎゅうぎゅうにサンドイッチされてしまった

けれど、決して熱くはなく、どこか心地よい暖かさだ



「あの、私もう帰るので戸締りはお願いしますね。お疲れ様でした」




おしまい
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/12(木) 23:01:17.11 ID:Agj3QS5w0
読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
次のお題はまた明日頂戴します
それでは良い夜を……
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 10:40:48.92 ID:LY+8EXMx0
おつ
こりゃ誰も付け入る隙がないな
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 19:05:22.38 ID:IlzKxIZw0
T垣さんは何をしようとするんだろう?
96 :1です [saga]:2017/10/13(金) 20:43:38.79 ID:hhg7YCS80
予定が入ってしまったので今日は書けそうにないです
なので、明日お題を頂戴したいと思います
申し訳ないです……
97 :1です [saga]:2017/10/14(土) 20:05:35.79 ID:xxl3iEC90
こんばんは
それでは再開したいと思います
次のお題は>>99を頂戴します
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/14(土) 20:06:02.87 ID:8Hi9n/HSo
茄子「破滅するかも知れないスリルを味わいたい」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/14(土) 20:06:04.28 ID:48GEMytxo
モバP「音葉が何をどんな音に認識してるか分析して音を再現できたら、音葉のすべてを支配できるのでは?」泉「音声編集ソフト作ったけど使う?」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/14(土) 20:22:53.70 ID:xxl3iEC90
それでは「モバP「音葉が何をどんな音に認識してるか分析して音を再現できたら、音葉のすべてを支配できるのでは?」泉「音声編集ソフト作ったけど使う?」」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調等は目をつぶって頂ければ……
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/14(土) 20:25:50.61 ID:xxl3iEC90
「マジかよ泉は天才か?」

「天才かはわからないけど、よくできたと思うよ」

言葉は遠慮がちだが、どこか嬉しそうな顔をして泉が答える

誇らしげに胸を張ると、隠しきれないボリュームの胸が主張している

「……それで、どんな仕様なんだ?」

視線を奪われそうになり、慌てて話題をふった
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/14(土) 20:31:08.08 ID:Gu3ercLmo
共感覚にフォーカスされるの見るの初めてかも
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/14(土) 20:31:57.40 ID:xxl3iEC90
「スマートフォンのキーボードを打つとプロデューサーの音声がでるアプリを改良したものだよ」

「へぇ、そんなものがあるのか」

俺の音声アプリなんて誰が得するのかわからないが、変わった物があるもんだなぁ

「うん、もちろんその音声は音葉さんを支配……というか、その気にさせる効果があるよ」

「やっぱり泉は天才だ! 今度言う事聞いてやるからな」
104 :訂正します [saga]:2017/10/14(土) 20:34:53.74 ID:xxl3iEC90
「スマートフォンのキーボードを打つとプロデューサーの音声がでるアプリを改良したものだよ」

「へぇ、そんなものがあるのか」

俺の音声アプリなんて誰が得するのかわからないが、変わった物があるもんだなぁ

「うん、もちろんその音声は音葉さんを支配……というか、その気にさせる効果があるよ」

「やっぱり泉は天才だ! 今度言う事聞いてやるからな」

「プロデューサーがそこまで言うなら、それでいいけど……」

C言語を魅了するアイドルは、その笑顔で俺まで魅了する気かと思った
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/14(土) 20:47:42.76 ID:xxl3iEC90
「ちょっと試してみて良いか?」

「うん、どうぞ」

アプリのアイコンをタップすると、『プロデューサーボイス(Ver 泉)』と出てきた

可愛らしく、デフォルメされた泉のアイコン付きとなっている

「どれどれ、泉ありがとうっと」

一文字ずつ文字をフリック入力していく

『泉ありがとう』

おお、滑らかな声が聞こえてきた
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/14(土) 20:55:06.13 ID:xxl3iEC90
「うん……どういたしまして」

俺(偽)からのお礼に頬を染める泉に、少し嫉妬と恥ずかしさを覚えた

「よし、早速音葉にためしてくるぞ!」

「応援してる、頑張ってね」

手を振る泉を後にして、音葉が戻ってくる事務所へと向かう



「今度は私用の作ろうかな……」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/14(土) 21:29:52.13 ID:xxl3iEC90
「お疲れ様です、戻りました」

大きな挨拶をして事務所へ、音葉は……いた

「お疲れ様……とても嬉しそうな声みたいだけれど」

それはもう、と言いたいところだが、声に出すわけにはいかない

「強いて言うならそうだな、音葉に会えたことかな」

歯が浮くようなセリフだ、普段の俺なら間違いなく言う事はないだろう
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/14(土) 21:46:30.49 ID:xxl3iEC90
「珍しいセリフね……悪い気はしないけれど」

少し驚いたような、でも、満更でもなさそうにほほ笑む音葉

このまま世間話をしたい気持ちもあるが、せっかく泉が用意してくれたコレを試してみたい

「そうそう、珍しいスマホのアプリを見つけたんだ」

「スマホのアプリ……私、そういうのに敏感じゃなくて」

予想通り、この手にうとい音葉は全く不信感を抱いていない
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/14(土) 22:09:29.84 ID:xxl3iEC90
「俺の声が出るっていう需要がないアプリなんだ」

さっきも思ったけれど、本当に需要がなさそうだ

むしろ喜ぶやつがいたら見てみたいものだが……

「それは面白そう……難しくなければ」

音葉の反応は予想と違い、好感触だ
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/14(土) 22:24:22.09 ID:xxl3iEC90
「どういうものなのか……見せてもらっても良い?」

「ああ、もちろんだよ」

話が上手くいきすぎているような気がするが、この流れのままいくしかない

「じゃあ、まずはこんな感じかな」

手始めに簡単なものを入力してみる

『音葉の歌が聞きたい』

機械音声とは思えないほど、人間じみた声が聞こえてきて

「……」

音葉の方を向いてみると、ぼーっとしたような、何かが抜けてしまったような雰囲気
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/14(土) 22:38:20.76 ID:xxl3iEC90
「いつも歌っているつもりだけど……変なプロデューサー」

くすくすと笑う音葉、いつも通りのような気もするが、その瞳は見たことがない光を湛えている

「いつでも聞きたいから、頼むよ」

「貴方のために歌うのは……嫌いじゃないわ」

こほんと咳払いをすると、ゆっくりと瞳を閉じてから音葉が歌を

陳腐な表現ではあるが、透き通るような声で歌詞を紡いでいく

それは無機質な事務所の中で躍動し、まるで鼓動を内包しているような勢いを感じる
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/14(土) 23:02:06.86 ID:xxl3iEC90
「ふぅ、気持ちを込めて歌ってみたけど……どう?」

不安そうな顔でこちらを覗き込んでくる音葉

正直に言うと、歌に夢中になってしまい、終わったことに気付いていなかった

「音葉の歌はいつ聞いてもいいもんだな」

「なら良かった……あ、たまには小さい子にしてあげるみたいに……」

すすっとこちらに寄ってきて、綺麗な髪を揺らしながら、頭を下げた

これは撫でろってことで良いんだよな?
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/14(土) 23:09:04.33 ID:xxl3iEC90
恐る恐る音葉の頭に手を置いてみる

綺麗な髪は手触りもとても良くて、早く撫でてみたいと思わせるほどだ

「じゃあ、いくぞ」

「はい……」

ごくりとつばを飲み、ゆっくりと手を滑らせていく

びくりと、音葉の体が反応するがそれも最初だけ

後は撫でられることに、集中するかのようにおとなしくなった
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/14(土) 23:20:08.15 ID:xxl3iEC90
「んっ……小さいころを思い出すわ」

気持ちよさそうな声を上げて、上機嫌のようだ

大人びているけれど、音葉はまだ未成年の少女

たまにはこういうコミュニケーションも必要だと感じた

「そうか、今度からたまには撫でてやるからな」

「子供扱いは嫌だけど……こういうのなら嬉しい、です」

年相応の笑顔を見て、何だか撫でている俺の手が暖かなった
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/14(土) 23:21:41.57 ID:xxl3iEC90
すみません、眠気に負けそうなので続きはまた明日ということで……
近頃筆が遅くて申し訳ないです
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/14(土) 23:50:54.79 ID:X0C1sh2DO
乙です
117 :1でです [saga]:2017/10/15(日) 20:43:18.84 ID:vi5Ode480
すみません、祭で飲みすぎてしまったので今日は見送らせてください
明日は必ず書きますのでご勘弁ください
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/15(日) 20:47:17.94 ID:O+GygGhJo
(今日祭りがあった場所を特定中)
119 :再開します [saga]:2017/10/16(月) 21:09:44.86 ID:RC7O5UsD0
「まだ……歌いましょうか?」

素敵な提案だが、今はやることがある

「それは次のお楽しみにとっておくよ」

そう、今のお楽しみはコレなのだから

撫でられたままの音葉にばれないように、スマホをフリック入力していく

『音葉、ソファに座るんだ』

そして流れる合成音声、いつ聞いても人が喋っている感覚しかない
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/16(月) 21:20:34.28 ID:RC7O5UsD0
『俺を膝枕するんだ』

立て続けに音声が静かな事務所に響く

「私の膝枕……? 気持ち良いかわからないけど、どうぞ」

ぽんぽんと太ももを叩き、俺を手招きしてくれる

今日は珍しく短いスカートをはいており、きめ細やかな肌が大胆に露出している

「おじゃまします」

気が小さいので、いちいち相手の反応を気にしてしまう

「おじゃまされました」

俺の頭にそっと手をおいて、何故だか嬉しそうに音葉がほほ笑んだ
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/16(月) 21:34:38.82 ID:RC7O5UsD0
俺の頭の下には音葉の太ももがある

そう考えると、とても興奮するとともに、俺は何をしているんだという罪悪感が沸き上がってきた

大切なアイドルにこんなことをさせている自分がとても小さく思える

けれど……この感触の温かさに抗えるほど自分は聖人でも何でもない

そうだ、俺はプロデューサーである前にただの男でしかない

女の柔らかさと温かさを求めてしまうのは当然である

そう思うと気持ちが楽になってきて、今の状況を楽しむ余裕が出てきた
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/16(月) 21:43:36.06 ID:RC7O5UsD0
「どう? 私の膝枕……気持ちいいかしら」

珍しく不安そうな声色で、音葉が俺の顔を覗き込んでくる

立派なお山のせいで顔の上半分しか見えない

「うん、とってもいい気持ちだ。眠ってしまいそうだよ」

「そう……」

シンプルな返事だが、そこには先ほどの不安は欠片も感じられない

123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/16(月) 21:53:37.57 ID:RC7O5UsD0
ぐうっと背伸びをするついでに、手を音葉の太ももに置いてみる

びくりと体が跳ねて、声にならない声が漏れた

「どうしたの……?」

返事を返す代わりに手を動かしてみる

絹のような手触りってこういう事を言うんだろうなと思った

つうっと指で太ももをなぞる

「だ、だめっ……くすぐったい」

俺を止めようとしてなのか、俺の頭を抱きしめるようにして捕まえた
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/16(月) 22:07:25.69 ID:RC7O5UsD0
柔らかく良い匂いで包まれて、頭がくらくらする

苦しいが、このまま窒息しても良いと思わせる魅力的な感触

この感触だけに気を取られていたが、耳を澄ませると小さな声と、荒い吐息が聞こえてきた

「は、ぁ……どうして意地悪するの?」

ぞくぞくするような吐息と加虐心をそそられる言葉

よし、もうどうなってもいいや

頭をぐりぐりと動かして、音葉のお腹とは逆の空いている空間へと向ける

「動かないでっ……おとなしく、してて」

それは無理な注文だ、もう俺に壁なんてものは存在しない
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/16(月) 22:17:48.96 ID:RC7O5UsD0
このまま突っ走ってやろうと、スマホに入力していく

ああ……泉、こんな素敵なものを作ってくれて本当にありがとう

俺はこのまま階段を上って大気圏まで行ってくる

『音葉、××××××××××××』

流れてきたのは音葉まで聞き取れた

しかし、その後は機械的なアラームのみ

その後、どこかで聞いたことのある声がスマホから聞こえてきた

『はぁ……これを聞いているってことはどういうことかわかるよね?』

泉? なんで泉の声が聞こえてくるんだ、壊れちまったのか?
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/16(月) 22:29:56.49 ID:RC7O5UsD0
『これはリミッターみたいなもの、プロデューサーが音葉さんに変な事しようとした時に備えたんだ』

おいおい、それは野暮ってもんじゃないの?

『さすがにどんなことでもってのは無理だからね?』

そして、泉が恐ろしい言葉を最後に吐いた

『そうそう、ペナルティとしてこのスマートフォンは使用不能になるから』

「ま、待て! それはやりすぎだろ? いったん落ち着こう」

『これは収録された音声なので、貴方が何を言っても無駄です、さようなら』

声が途切れると同時に、スマホの電源が落ちた

おいおいマジかよ……何度も何度も電源ボタンをおしたりこねくりまわしてみるが、電源は入ることはなかった
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/16(月) 22:39:02.90 ID:RC7O5UsD0
「その……大丈夫?」

ああ、こんな時でも音葉は優しいなぁ

「ああ、こんな時でも音葉は優しいなぁ」

あれ? 勝手に口が動いて思っていることを言葉にしていた

「ふふ……おかしな感覚でしょう?」

音葉が妖しく笑う、それはどこか美しく魔性だ

「俺に何か……したのか?」

「貴方のまねごと、貴方を支配してみようと……」

心臓が飛び跳ねるかと思った

128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/16(月) 22:48:08.58 ID:RC7O5UsD0
「最初にスマホの声……ううん、音を聞いた時におかしいと思ったの」

それはわかった……けれど、そのことを知っているのは俺と泉だけのはずだ

「だから、真似事……私の歌を聞いたでしょう?」

まさかその時に? 俺のスマホのように自分の声で俺を……

「そう……どう? なかなか面白いでしょう」

くすくすと音葉が笑う、まるで欲しかったおもちゃを手に入れたような顔で

そして、美しい声で俺に命令をするのだ

「さぁ、遊びましょう……私のお人形さん」




おしまい

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/16(月) 22:50:14.67 ID:RC7O5UsD0
お待たせしちゃってすみませんでした……
まだ書きたいのですが、今回はここでお開きとさせて頂きます

改めて読んでくれた方に心からの感謝を
そして、たくさんのお題ありがとうございました
また読んで頂く機会があればよろしくお願いします
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 22:50:38.83 ID:GaLKPoHJo
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 23:58:17.96 ID:P6hOaIxDO


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