吹雪「どうして鎮守府に敵が…?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:05:21.31 ID:TUzj6R8m0

吹雪「白雪ちゃん! 白雪ちゃんしっかりして!」

吹雪「大丈夫だからね」オブリ

白雪「う、うぅっ…」

龍驤「吹雪、はよせい!」

吹雪「は、はいっ!はぁ…はぁ…」

ずがぁんっ


白雪「ふ、吹雪ちゃん…私はいいから、もうここで降ろして? このままじゃ吹雪ちゃんまで…」

吹雪「嫌だよ! 絶対助ける、白雪ちゃんを置いて行く位なら、ここでやられた方がましだよっ!」

白雪「吹雪ちゃん…」

龍驤「よ、よし! 吹雪、白雪、こっちや!」

ずどどんっずだぁんっ!

吹雪「はぁ…はぁ…」

吹雪(どうして…どうして、こうなっちゃったの…。なんで、私たちが…)

吹雪(事の始まりは4日前…いや、私が知らないだけでもっと前から何かが始まっていたのかもしれません)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507478721
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:07:03.30 ID:TUzj6R8m0
♦ ♦ ♦

注意!

・敵側の戦闘力などはかなり適当です。

・人間側の利己的でくずな考え方があります。

・百合があります。

・艦娘の食事や、活動の際のエネルギー、艤装、戦い方等に関して、いろいろと独自設定があります。

・ミステリー要素はほとんどありません。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:09:26.94 ID:TUzj6R8m0
♦ ♦ ♦
・9月11日

〜吹雪型の部屋〜

吹雪「今日で叢雲ちゃんともしばらくお別れだね、寂しいなぁ」

叢雲「何言ってるのよ、そんなんじゃいつまでたっても私に追いつけないわよ。それにしばらくっていっても一週間程度じゃない」

吹雪「うーん、私も頑張ってはいるんだけどまだ着任したばかりだし…。それに一週間も、だよ!」

叢雲「はぁ…、一応は私の姉なんだからね! 私が帰ってくる頃にはもっとしっかりしてなさいよ!」

吹雪「う、うん!」

白雪「それにしても、まさかこんな末端の小さな鎮守府にまでお呼びがかかるとはね…。一体どんな作戦が始まるんだろう?」

叢雲「うーん、私も詳しくは聞かされてないんだけど…。でもかなりの大規模作戦らしいわ。」

吹雪「確か、私たちの鎮守府の練度が高い艦娘さん達と司令官も行くんだよね?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:10:58.10 ID:TUzj6R8m0
叢雲「そうよ」

吹雪「それに資材もほとんど持って行っちゃうんだよね?」

叢雲「そうね、私たちが行く鎮守府はかなりの遠方にあって戦艦や空母の艦娘も行くからね。資材は大量に持って行かないと」

吹雪「じゃあ、残された私たちは何を?」

白雪「うーん…資材がないんじゃ、訓練もろくにできないし。司令官からも留守中になにをすればいいかの指示もないし…」

叢雲「ちょっと、留守を守るのだって大事な仕事なんだからね! 私たちが帰ってきたときに鎮守府内がぐちゃぐちゃ、なんてことはやめてよね!」

吹雪「う、うん、そこは残った艦娘たちでちゃんと綺麗に保つようにするよ!」

叢雲「なら、いいんだけど…。っと、もうこんな時間ね、明日もあるしそろそろ寝るわ」

吹雪「そうだね。じゃあ、おやすみ」

白雪「おやすみなさい、吹雪ちゃん、叢雲ちゃん」

叢雲「…おやすみ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:13:15.68 ID:TUzj6R8m0

〜同刻、工廠〜

??「工廠妖精はあなただけ?」

妖精さん「」ビシッ

??「…これじゃあ、完成はかなり遅れてしまうわね」

妖精さん「」ショボーン

??「まぁ、いいです。…ここに資材があるので…明日、私たちが出た後から建造を開始してください」

妖精さん「」ビシッ

??「…私たちは、本当にここをあの娘達に任せて大丈夫なのかしら」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:15:05.71 ID:TUzj6R8m0
♦ ♦ ♦

・9月12日

提督「準備はできたか」

赤城「はい、いつでも出発できます」

吹雪「叢雲ちゃん、どんな作戦をするか私にはわからないけど、かならず無事に帰ってきてね…!」

白雪「うん、叢雲ちゃん頑張ってね!」

叢雲「大丈夫よ、私が沈むわけないでしょ? 二人も他の艦娘に迷惑をかけないようにしなさいよ」

吹雪「あー! 叢雲ちゃんったらまた子ども扱いを…」

白雪「大丈夫だよ、吹雪ちゃんのことは私が見ておくから」

吹雪「し、白雪ちゃんまで…」ズーン

叢雲「…っぷ、ふふっ」

白雪「ふふ、ふふふっ」

吹雪「あははっ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:16:55.02 ID:TUzj6R8m0
提督「それでは出発する。陣形を崩さないようにしっかりとついてくるように」

提督「艦隊、出発!」

叢雲「それじゃあ、行くわね」

吹雪「うん。じゃあ、さっきも言ったけど…」

叢雲「はぁ…何回言わせるの? 沈むわけないって」

吹雪「あ、そうだったね」エヘヘ

白雪「留守中の鎮守府は私たちで守るから、叢雲ちゃんは作戦に集中してね!」

叢雲「えぇ、ありがと」

叢雲「じゃあ、また…」ザザザザザ

吹雪「またね、叢雲ちゃん!」バイバーイ


ザザザザザーンザザザーン



吹雪「…行っちゃったね」

白雪「そうだね」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:18:45.38 ID:TUzj6R8m0
白雪「さっ、いつまでもここにいてもしょうがないし、鎮守府に戻ろ」

吹雪「うん、そうだね」


龍驤「あっ、みんな聞いてや〜」パンパン

吹雪「ん、なんだろ?」

龍驤「ウチは軽空母の龍驤や。これから先、1週間はウチ達で掃除や炊事などを担当することになるんやけど…」

吹雪「あ、そういえばそっか!」

白雪「うん、給仕の人や、鳳翔さんや間宮さんも行っちゃったし基本的には自分たちでやらないとね」

古鷹「それで、どうするの? やっぱり当番制?」

龍驤「そうやなぁ。っと、まずはここにいる艦娘達の自己紹介せえへんか? ここにいるのはみんな最近着任したばかりやろ?」

川内「そうね、自己紹介しようか! まずは駆逐艦の娘たちからやってもらおっ!」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:21:28.91 ID:TUzj6R8m0
吹雪「じゃあ、私から行きます! えっと、特型駆逐艦、吹雪型1番艦の吹雪です! よろしくお願いします!」

白雪「同じく、吹雪型2番艦の白雪です。よろしくお願いします。」

霞「次は、あたしね。朝潮型10番艦、霞よ。まぁ、よろしくね」

清霜「夕雲型19番艦、清霜です! 戦艦と一緒に行けなかったのは残念だったけど霞ちゃんと一緒だから大丈夫!」ギュッ

霞「ちょ、ちょっと清霜! あんまりひっつかないでったら!」

川内「駆逐艦はこれで終わり? じゃあ私ね! 川内型1番艦、軽巡川内! …ふわ〜ぁ、やっぱり朝は眠いね」ムニャムニャ

川内「って、軽巡は私だけじゃん! まぁ、よろしくね!」

古鷹「重巡も私だけみたいだね。えっと、古鷹型 1番艦の古鷹です。みんな、よろしくね!」


伊58「海の中からこんにちはー! 伊58だよ! ゴーヤって呼んでね!」

白雪(ここは海じゃないけどね…)

U-511「ドイツ海軍所属、潜水艦U-511です。ユーとお呼びください。まだまだ日本に馴染めてないけど、よろしく…」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:23:03.29 ID:TUzj6R8m0
吹雪「あれ? ユーちゃんは着任したてだからここにいるの分かるけどゴーヤちゃんはなんで残ってるの?」

伊58「え? ゴーヤも着任したてだよ?」

吹雪「え、あれ? でも確かそこそこ高い練度だったと思ったんだけど…気のせいかな?」

伊58「まだ、着任して5日くらいでち」

吹雪「うーむ…」

龍驤「最後はウチやな! ウチは龍驤型1番艦の軽空母、龍驤や! よろしゅうな!」

吹雪「あっ、龍驤さんの前世って関西出身なんですか?」

龍驤「いや、横浜やけど」

白雪「あ、私の前世と同じです!」

吹雪「え、じゃあなんで…」

龍驤「まぁまぁ、細かいことはええやんか」

龍驤「っと、これで全員、9人しか残ってへんのか!」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:24:26.29 ID:TUzj6R8m0
古鷹「もともと、小さな鎮守府だし、少なくてもしょうがないよ」

白雪「えっと、私たちがしないといけない主なことって料理と洗濯やお風呂洗いなどの掃除ですよね?」

川内「そうだね、大きなこととしてはその2つかな!」


白雪「なら、9人いることですし3人×3組に分かれてローテーションを組みませんか?」

霞「それが一番効率的かもね」

清霜「私、霞ちゃんと一緒ね!」

霞「ちょっと清霜! わがまま言わない!」

伊58「ゴーヤはユーと同じ組になるよ! まだ、こっちに慣れてないみたいだし同じ潜水艦として面倒を見るでち!」

U-511「ゴーヤ、Danke」

古鷹「じゃあ、吹雪ちゃん・白雪ちゃん、霞ちゃん・清霜ちゃん、ゴーヤちゃん・ユーちゃんの組にそれぞれ龍驤ちゃん、私、川内ちゃんがつく、でいいんじゃないかな?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:25:33.98 ID:TUzj6R8m0
龍驤「オッケーや! 吹雪、白雪! ウチが仕切るで!」

吹雪「は、はい! よろしくお願いします!」

白雪「よろしくお願いします、龍驤さん」

古鷹「霞ちゃん、清霜ちゃん、よろしくねっ!」

霞「よろしく」

清霜「よろしくです!」

川内「というわけでよろしくね、ゴーヤ、ユー!」

U-511「川内さん、よろしくお願いします…」

伊58「よろしくでち!」

龍驤「というわけで、まずは昼ご飯やな! 今日はウチらに任せといてや!」

吹雪「料理かぁ…自信ないなぁ」

白雪「料理ですね。頑張ります…!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:27:04.57 ID:TUzj6R8m0
古鷹「じゃあ、料理は龍驤ちゃん達に任せるね」

霞「じゃあ、あたしたちは訓練…と行きたいところだけど資材もほとんどないし実践的な訓練はできないのよね、はぁ…」

川内「そういえば、ゴーヤもユーも本当に着任したてだったっけ?」

伊58「そうでち!」

U-511「はい、ユー、まだ来たばかり…4日くらいです。それになんだかバタバタしてたから、まだ鎮守府もまともに見てないです…」

川内「じゃあ、せっかくだしちょっと案内するよ! まぁ、2人よりは長いとはいえ、私もまだまだ来て間もないからいろいろ見てみたいしね!」

伊58「おぉ、よろしくでち!」

U-511「少し、楽しみです…」

古鷹「じゃあ、私たちはもしもの場合に提督や他の鎮守府と連絡が取れるように無線の確認とかをしましょうか?」

霞「そうね、訓練もできないんじゃ暇だしね」

清霜「清霜、がんばるぞ!」

龍驤「そんじゃあ、お昼ご飯は1200に出来るようにするから、その時間には食堂にこれるようにしてな!」


「「了解!」」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:28:07.88 ID:TUzj6R8m0
♦ ♦ ♦

〜吹雪・白雪・龍驤サイド〜

吹雪「えっと、まずは食糧庫に行かないとですよね」

白雪「お昼ご飯、何を作りますか?」

龍驤「ウチは、カレーがええと思うなぁ。今たくさん作っておけば保存がきくし、なにより楽やろ?」

吹雪「賛成です!」

白雪「そうですね、カレーなら簡単ですし、なにより美味しいですからね!」

龍驤「そんなら、さっそく食糧庫へGOやでぇ!」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:30:33.07 ID:TUzj6R8m0

〜食糧庫〜

吹雪「…これ、どういうことですかね?」

白雪「龍驤さん、司令官から何か聞かされてますか?」

龍驤「い、いや、何も聞かされてへん。ウチはただ1週間ほど鎮守府を空けるから留守は頼むって言われただけや」

吹雪「で、でもどうするんですか!? 食料が全然ないじゃないですか!」

白雪「ほんの少しの麦米と、調味料しか残ってないみたいですね…」

龍驤「…とりあえず、みんなに食料がなかったっていうことの報告や」

白雪「でも、どうして食料がほとんどないんでしょうか? 私たちが鎮守府に残るって分かっているなら食料のストック位、残してくれると思うんですけど…」

吹雪「そうだよね。この鎮守府は無人島にあるから食糧の確保が難しいって聞いたし…。何も伝えられないで行っちゃうなんて…司令官のうっかりですかね?」

龍驤「そないなことウチに言われても分からんなぁ…。まぁ、ここでぐちぐち言うててもしゃーないし、みんなの所に行くで」


吹雪・白雪「「はい!」」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:32:16.64 ID:TUzj6R8m0
〜無線室〜

龍驤「古鷹〜」ガチャ

古鷹「あ、龍驤ちゃん。今、急いで厨房に向かおうとしてたんだけど丁度良かったよ。一大事なの」

龍驤「ちょ、ちょっと待ちや! い、一大事ってどういう事や! こっちだって」

古鷹「無線機器、放送機器がなぜか全て使えなくなっているの」

吹雪「えっ、ど、どういうこと!?」

霞「あたし達だって分からないわよ。でも、機械がうんともすんとも言わないのよ…」

白雪「そんな…無線まで使えないなんて」

古鷹「無線までって…そっちも何か問題があったの?」

吹雪「じ、実は食料がなかったんです!」

霞「しょ、食料がないですって!? どういうことよっ!」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:36:08.88 ID:TUzj6R8m0
清霜「しょ、食料がないって…たくさん食べないと戦艦になれないのにー!」

龍驤「いったいどういうことや…? 明らかに様子がおかしいで」


龍驤「無線が使えないこと食料がないことも変やけど、一番おかしいのは司令官がそのことをウチらに伝えなかったことや」

古鷹「そうだね、みんなが慌てて出発したんならこういう事態もあるかもしれないけど、別に慌てて出発ってわけでもなかったよね」

吹雪「そうですね、3日前くらいには決まっていたので…。例え食料とかがないんだとしても私たちに伝えないなんてことはないですよね…?」

霞「あのクソ提督! 何考えてんのよっ!」

清霜「ホントに、司令官何してんの…ねぇ、何、何!」

白雪「ま、まぁまぁ清霜ちゃん落ち着いて?」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 09:09:38.93 ID:TUzj6R8m0
吹雪「でも、どうしますか? 無線も使えないんじゃ司令官に連絡も取れないし、なにより資材もほとんどないから他の鎮守府に行くこともできないし…」

白雪「そうだよね、それに食料を買う場所もないし…」

霞「はぁ、全くどうしてこんな不便なところに鎮守府を建てたのよ…」

清霜「はっ!」ピコーン

古鷹「どうかしたの、清霜ちゃん?」

清霜「これって、まさか私たちに与えられた試練なんじゃないですか!?」

吹雪「試練? どういうこと、清霜ちゃん」

清霜「これは司令官からの試練なんだよ!」

白雪「司令官…?」

清霜「だから! 私たち新米がこの何もない鎮守府で1週間生き抜くことが出来るかどうか試してるんだよ!」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 09:10:47.49 ID:TUzj6R8m0
吹雪「そっか! だから食料がなかったんだね!」

古鷹「えぇ…。そういう事じゃないと思うけどなぁ…」

清霜「きっとこの試練を乗り越えれば戦艦になれるんだよ! 霞ちゃんも頑張ろ!」

霞「ちょ、ちょっと清霜! アンタ、バカなの?」

白雪「私も、そうじゃないと思うなぁ…」

吹雪「そ、そうかなぁ?」

龍驤「はいはい! とにかく今はこの先食料をどうするかを考えへんとな。司令官に連絡がつかない以上本当にウチらで1週間生き抜かなアカンからなぁ…」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 09:12:01.00 ID:TUzj6R8m0
龍驤(それにしてもこれは一体どういうことや…?)

霞「食料って言ったって、うちの鎮守府は無人島でしょ? どうやって調達するのよ?」

龍驤「そうやなぁ、とりあえず山と海の二手に分かれて調達やな」

古鷹「それしかないね…。まぁ、とりあえず川内ちゃん達を呼ぼうよ」

龍驤「そうやなぁ…」

吹雪「でも、川内さん達はどこにいるんでしょうか?」

古鷹「あ、そういえばそうだったね…放送で呼び出そうにも放送機器は使えないし」

龍驤「ふふん、ウチに任せとき!」

霞「どうするのよ?」

龍驤「行くでー! 艦載機のみんなお仕事お仕事ぉ!」ブゥーン

吹雪「うわぁ、すごいです龍驤さん!」

清霜「すごいすごい!」キャッキャッ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 09:12:54.94 ID:TUzj6R8m0
霞「何で艦攻を飛ばしたのよ、偵察機飛ばせばいいじゃない」

龍驤「うっ…。て、偵察機はウチが改二になるまで待ってや…。それにウチの艦攻は索敵もできるんや!」

古鷹「この場合索敵って言うのかな?」

白雪「ま、まぁ、とにかくこれで川内さん達を見つけるのも時間の問題ですね!」

龍驤「お、居たみたいやで! …って、もう食堂居るし!」

吹雪「そういえばもうそろそろ12時ですね、早く行きましょう!」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 09:13:48.28 ID:TUzj6R8m0
〜食堂〜

川内「みんなおっそいなー」

U-511「そうですね…」

伊58「もう12時なのに、全然ごはんの匂いがしないでち…ホントに作ってるのかなぁ〜」

龍驤「おーい、川内、ゴーヤ、ユー待たせてすまんかったなぁ。でも、ちょっと問題が起こってしまってなぁ」

川内「ん、問題?」

伊58「何かあったでちか?」

古鷹「うん。それで楽しみにお箸を用意してるとこ悪いけど今日のお昼ご飯は無しになりそうなの」

U-511「…どういうこと?」

伊58「アイスもないのぉ?」

吹雪「ゴーヤちゃん、お昼ご飯がないんだからアイスもないよ」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 09:15:44.72 ID:TUzj6R8m0
伊58「そんなぁ…」

霞「ちょっと話がずれてるわよ!」

清霜「えっとね、実は無線が使えなくて食料もなかったの!」

白雪「なんだか清霜ちゃんが言うと切迫感に欠けるような…」

川内「無線が使えなくて食料もない? どういう事よ?」

古鷹「ごめんね、私達にも分からないんだ。でも、事実なの」

龍驤「まぁまぁ、ここで喋ってても埒が明かん。とにかく食料がないと生きていけへんからな…」


霞「…そういえば、飲み水って備蓄あったっけ?」

白雪「そういえば、食糧庫に水はなかったし…」

清霜「貯水装置にあったお水も司令官とみんなが全部持ってっちゃっているよ!」

吹雪「そういえば、叢雲ちゃんが話してたの聞いたことあるかも…。うちの鎮守府は無人島にあって水道がないから真水は貴重だって」

川内「水がないって、それまずいじゃんっ!」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 09:16:45.88 ID:TUzj6R8m0
U-511「なんかよく分からないけど、大変そう…」

龍驤「これはまずいなぁ…。食料の方は何とかなるかもしれんけど、水がないのはあかんでぇ」

吹雪「と、とにかく、山の方に行けば湧き水とか出てるかもしれません! みんなで探しましょう!」

白雪「そうだね吹雪ちゃん、とにかく手分けして探しましょう」

龍驤「そうやな、とにかく水を優先して探すで! そんで、もし食べ物とかがあったら適宜場所を覚えとくようにな!」

「「はーい!」」

U-511「あ、あの…」

川内「ん、どうかしたユー?」

U-511「ユーたちが歩いて探すよりも、川内さんの装備にある水偵を飛ばせば…」


「「…あ」」

清霜「ユーちゃんすごい! よく気づいたね!」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 09:17:43.17 ID:TUzj6R8m0
霞「あ、あたし以外にも少しは出来るやつがいたようね。ほ、褒めてあげるわっ!」

川内「ユー、よく気づいたね! 私なんて装備してるのに全然気づかなかったよ…」

伊58「ユー、えらいでち!」ナデナデ

U-511「え、えへへ…」

吹雪「やったね、ユーちゃん! お手柄だよ!」

龍驤「それならウチの艦攻でも探せるで!」

白雪「じゃ、じゃあさっそくお願いします!」


古鷹「ちょっとまって! 燃料はどうするの? 海を渡ったり偵察機を飛ばすには燃料がないとダメだよね? でも、燃料は確か…」

吹雪「そういえばそうですね…。私たちはご飯を食べれば生きることが出来ますけど、海を走ったり、偵察機を飛ばすには燃料や資材がないと…」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 09:18:58.11 ID:TUzj6R8m0
U-511「ユー、間違えちゃったかな…?」

伊58「そんなことないよー! ユーは、いい案を出してくれたでち!」

川内「今のところ私の装備の燃料は満タンだけど、もし燃料も少なくなってるなら節約しないとだね! とにかく資材の確認だね、倉庫に行こうよ」

清霜「そうですねっ! ほら、霞ちゃん行こっ!」

霞「あー、もうっ! だからあんまりひっつかないでよぉっ!」テレテレ

吹雪「清霜ちゃんと霞ちゃんって仲いいよね」ボソボソ

白雪「なんだか、姉妹みたいだね」ボソボソ

川内「ほらほら、駆逐艦、早く行くよ!」

吹雪「あっ、ごめんなさい! 今行きますっ!」


古鷹「駆逐艦の子といると、こんな事態なのに気が軽くなるね」

龍驤「そうやなぁ〜。こんな時やからこそあの娘らにはあのままでいてほしいなぁ」

清霜「古鷹さんも龍驤さんもはやく来てくださいよー!」

龍驤「あっ、ちょっと待ちや!」

古鷹「ちょ、ちょっとみんな走るのはやいよー!」トテトテ
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 09:21:12.43 ID:TUzj6R8m0

〜倉庫〜

伊58「えっと、燃料は…」

U-511「…少しはあるみたいだけど、もうほとんどないね」

古鷹「これは、無駄遣いはできないね…」

川内「じゃあ、水偵は無し?」

龍驤「そうやなぁ。こんだけ少ないともしもの時に備えてなるべく使わないようにせんとあかんなぁ…」

吹雪「ちなみに弾薬は…」

白雪「弾薬はそこそこあるみたいだよ、魚雷も結構残ってるみたいだね」

伊58「おっきな魚雷大好きですっ!」

霞「でも、こんな状況じゃ弾薬や魚雷があってもねぇ…」

白雪(そもそも勝手に使っていいのかな? …まぁ、一大事だししょうがないよね)
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 09:22:31.36 ID:TUzj6R8m0
川内「まぁ、とにかく! 燃料が少ない以上なるべく自力でいろいろと動かないといけないね」

清霜「じゃあ、山で湧き水探すの? 冒険!?」

霞「ちょっと清霜! 遊びじゃないのよ!」


吹雪「え、えっとじゃあどうしますか? 飲み水の方が大事だから山班を6人、海班を3人っていう編成にしますか?」

龍驤「せやなぁ…、なぁ潜水艦のお二人さん。海潜って魚突いてこれたりする?」

伊58「もちろんだよぉー!」

U-511「まかせて。必ず成し遂げて見せます…」

龍驤「ほんなら、お二人さんには海潜って魚獲ってきてもらおうか! 潜水艦なら燃料の補給も少なくて済むしなぁ」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/09(月) 09:23:49.50 ID:TUzj6R8m0
古鷹「じゃあ、海班はせ、潜水艦の2人と…さっきまで同じ班だった川内ちゃんが付き添ってあげてよ。それで、もしもの時は水偵を飛ばしてくれれば…」

白雪「そうですね、緊急事態に備えて龍驤さんと川内さんは別になった方がいいですね」

川内「夜じゃないからちょっとテンション上がらないけど、任されたよ!」

清霜「じゃあ、私たちは山だねー! 戦艦と一緒に行きたかったけど…」チラッ

吹雪「残念だけど、戦艦のみなさんは全員司令官と一緒に行っちゃったよ」ペターン

白雪「でも、戦艦の人がいれば確かに安心できたかも…」ペターン

龍驤「まぁまぁ、ウチがおるんやから安心してやぁ!」ツルペタン

霞「…ちょっと清霜、なんで私たちの胸をチラチラ見てるのよぉ」ペターン

清霜「別に? 見てないよー」

古鷹「…私、一応重巡なんだけどな」チョコン

龍驤「それじゃあ、ウチら6人は山に…」

川内「私たち3人は海に!」

「「艦隊、出撃します!」」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 11:09:14.38 ID:6/V98pGvo
鎮守府丸ごとの捨て艦戦法されたんか……
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 17:39:19.53 ID:Md8eK6asO
廃墟鎮守府の人

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 21:54:14.40 ID:TUzj6R8m0

〜山班〜

龍驤「ちゅーわけで、現在1400。海班と落ち合うんが1800やからみっちり4時間湧き水探すでー!」

古鷹「ついでに食べられる果実や野草などがあれば採取してね!」

古鷹「でも! 分からないやつは触ったり食べちゃダメだよ! これは絶対大丈夫ってやつだけでいいからね?」

吹雪「分かりました! よぉし、吹雪頑張ります!」


霞「はぁ…ちょっと待ちなさい!」

清霜「どうしたの、霞ちゃん?」

霞「アンタ達、どうやって湧き水を探すつもり?」

吹雪「それは、適当に歩いて…?」

白雪「それしかないんじゃないかな?」

霞「はぁ…ほんっと、バカばっかりね」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 21:55:33.60 ID:TUzj6R8m0
古鷹「霞ちゃん、何かいい作戦があるの?」

霞「いい? まず探すのは湧き水が通った跡よ! それをみつけたらその跡を登っていけば見つかる可能性が高いわね」

龍驤「なるほどなぁ〜、そりゃ効率的や!」

霞「それと崖の下には要注意ね、普段は土の中に隠れている水脈がむき出しになってる可能性があるの」

清霜「わー、霞ちゃん物知りだねぇ! すっごいすっごい! 霞ちゃんすごいよー!」ダキッ

霞「だ、だからぁ、あんまり引っ付かないでってばぁ!」カァァ///

古鷹「でも、本当にお手柄だよ、霞ちゃん!」

龍驤「よっしゃ、じゃあ霞が言うてたことに気ぃつけて探すでー!」

吹雪・白雪「「はーい!」」


古鷹「それにしても…ここ、小さな島だけど真水の湧き水出てるのかなぁ…」

龍驤「それは、もう運任せやなぁ…」

吹雪「きっとありますよ!」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 21:56:35.72 ID:TUzj6R8m0
白雪「えっと、湧き水の後、崖の下…」ブツブツ


清霜「…あっ! 霞ちゃん、これって」

霞「何か見つけたの?」

清霜「この虫、なんて虫?」

霞「む、虫って…もうっ! 真面目にやってよ!」プイッ

龍驤「清霜ぉ〜、虫なんて無視や無視」チラッ

古鷹「…」

吹雪「あ、あははっ、虫と無視をかけたんですね!」

龍驤「よぉ分かったなぁ吹雪!」ニコニコ

白雪(吹雪ちゃん、偉いなぁ。ちゃんと先輩をたててあげて…私も見習わないと!)
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 21:58:17.21 ID:TUzj6R8m0
古鷹「はーい、みんな真面目に探すよ」(それにしても最後に水を飲んでからだいぶ経っちゃっているからさすがに喉が…)ゼェハァ

清霜「はーい。じゃあ、よく分かんない虫ばいばい」

霞「真面目に探すとは言っても…なかなか見つかるものじゃないわよね。足元も悪いし結構疲れるかも」

龍驤「せやなぁ…深追いは危険かもなぁ」

古鷹「でも、水がないとどうしようもないんだししっかり探さないと」

吹雪「そうですよね、あっ」ブルッ

白雪「ん、どうかした、吹雪ちゃん?」

吹雪「い、いや、ちょっとお手洗いに…と思ったけど鎮守府から結構離れちゃったからトイレがない…」モジモジ

清霜「吹雪ちゃんトイレしたいの? じゃあ私達向こう向いてるね!」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 22:03:03.91 ID:TUzj6R8m0
吹雪「そ、そんな外でなんて…」

龍驤「どうせ誰も見てへんねん、向こうの方でさっと済ましちゃい〜」

霞「ちょっと待った!」

吹雪「どうしたの、霞ちゃん?」

霞「今、かなりのどが渇いてる娘はいる?」

白雪「私はまだ大丈夫だよ」

清霜「私も、大丈夫そう!」

龍驤「ウチもまだ大丈夫そうやで」

霞「古鷹は?」

古鷹「じ、実は結構…」


龍驤「…無理もないなぁ。ウチと駆逐艦は身軽で足も軽いけど、古鷹は『何かあったら…』ちゅうて艤装をつけながらウチらについてきたんやから」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 22:04:12.95 ID:TUzj6R8m0
吹雪「ご、ごめんなさい古鷹さん! 古鷹さんの事を考えず、私たちのペースで行ってしまって…」

古鷹「い、いやいや、それは大丈夫だよ! みんなのせいじゃないから!」

清霜「ど、どうしよう!?」

霞「だいじょうぶよ。…吹雪、古鷹におしっこを飲ませてあげて」

吹雪「う、うん! …ん?」

白雪「か、霞ちゃん何言ってるの!?」アワアワ

霞「別に適当に言ってるわけじゃないのよ?」

霞「出したてのおしっこはほとんど無菌らしいの。だからこういう時にはおしっこを飲んで生き延びるんだって」

吹雪「で、でも…」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 22:05:14.32 ID:TUzj6R8m0
霞「とにかく! こんなところで脱水症状なんかになったら危険でしょ!」

龍驤「せやなぁ…、吹雪お願いできるか? その間にウチらはまた水を探すから」

吹雪「え、えっと…」チラッ

古鷹「…吹雪ちゃん、お願いできるかな? 私、さっきからちょっとふらつくし、みんなに迷惑かけないようにするにはしょうがないことだもん…」

吹雪「わ、分かりました。じゃ、じゃあその、ここではあれなんで向こうで…」スタスタ

古鷹「う、うん…」スタスタ

白雪「古鷹さん…、大丈夫かな」

霞「と、とにかくあたしたちだっていつまでも水を飲まないわけにはいかないんだから、頑張って探しましょ」

龍驤「そうやなぁ…」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 22:06:49.52 ID:TUzj6R8m0
白雪「それにしても霞ちゃんってサバイバルとか得意なの? すごい良く知ってるみたいだけど…」

霞「いや、偶然知っていただけよ。さっき吹雪も言っていたけどここって真水が貴重なのは知ってるでしょ?」

龍驤「そうやなぁ…、いつも大量に仕入れとったもんな。雨水の貯水装置もしっかりしとるみたいやし」

霞「それでね、ここに着任したての頃…といっても最近だけど、足柄に捕まってね。お酒に付き合わされたのよ」

白雪「うん」

霞「あんまり思い出したくはないんだけどね? 悪酔いした足柄が『はぁー、お手洗いしたくなっちゃたわぁ、でも立つのが面倒〜』って言ってきて…」

龍驤「ふむふむ」

霞「それであたしは、『だらしないわね、早く行きなさいったら!』って言ったら、足柄が『でも、確か尿って無菌なのよね? だったら、ここでしても水を零しちゃいましたぁ、で許されない?』なんてこと言ってきたのよっ!」

龍驤「あちゃー、そりゃぁそうとう悪酔いしとるなぁ」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 22:08:08.43 ID:TUzj6R8m0
霞「かなり泥酔してたわね…」

白雪「きっと霞ちゃんが着任したのがうれしかったんだね」

霞「そ、それでも、ちゃんとするところはちゃんとしないとダメなんだからっ!」


霞「ちょっと話が逸れちゃったわね。それで私が『ちょっと、ばっちいったらぁ!』って怒ったんだけど…」

霞「そしたら今度は大淀が『でも、尿は出した直後ならほとんど無菌だからサバイバルなどでは飲まれることもあるそうよ』って言ってきて…」

霞「で、そんな会話からここでは真水が必要って話になって、いろいろと水について教えてもらったの。湧き水の探し方とかもその時に聞いたのよ」

白雪「へぇ、そんなことがあったんだね」

龍驤「ちょっとキミィ、そんな楽しそうな飲み会ならウチも誘ってやぁ」

霞「あたしだって半ばむりやり参加させられたんだから他の人を誘うなんて無理よ!」

龍驤「そうかぁ〜、なら今度はみんなで飲むでぇー!」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 23:36:47.83 ID:TUzj6R8m0
白雪「でも、その知識が役立ったんだからすごいよね」

霞「そうね…ってあれ、清霜は?」キョロキョロ


吹雪「た、ただいま戻りました」

古鷹「みんな、ごめんね」

白雪「あ、吹雪ちゃんに古鷹さん。終わったんですか?」

吹雪「う、うん、なんとか、ね///」

古鷹「私も、大分ふらつきもなくなったし、とりあえず何とかなりそうだよ」

霞「ちょ、ちょっと二人とも! 清霜がどこに行ったか知らない!?」

吹雪「え、清霜ちゃん? 私たちの方には来てなかったけど…」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 23:37:57.62 ID:TUzj6R8m0
霞「ど、どこ行っちゃったの!?」

霞「清霜ー!!」

…………霞ちゃーん

霞「清霜っ!?」ダッ

龍驤「ウチらも行くでっ!」

吹雪・白雪「「はいっ!」」

古鷹「うんっ!」


霞「清霜っ!」

清霜「あっ、霞ちゃん見てみてぇー! なんだか湧き水の通り道みたいなのの跡を辿ってたら、お水あったよ!」バシャバシャ

龍驤「お、おぉ! でかしたで、清霜!」

白雪「すごいよ、清霜ちゃん!」

吹雪「お、お水だ! あ、あんなに恥ずかしい思いをしたのに、すぐ見つかっちゃうなんて…」ガックシ

古鷹「…吹雪ちゃん、ごめんね? 私が不甲斐ないばっかりに吹雪ちゃんに…」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 23:38:49.65 ID:TUzj6R8m0
吹雪「い、いえっ! そんなことないですよ! …そうですよね、今はお水が見つかったことを素直に喜びましょう!」

古鷹「…! そうだねっ」ニコッ

清霜「霞ちゃん、私やったよ! 褒めて褒めてっ!」ワクワク


霞「…バカっ!」

清霜「えっ…」

霞「バカバカぁっ! 清霜のバカぁー!!」ウルウル

清霜「霞ちゃん…」

霞「心配…心配したんだからぁっ!」ダキッ

清霜「うわっ!?」

霞「どこかに行っちゃったんじゃないかって…、またあたしの前から居なくなっちゃうんじゃないかって…」ギュー
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 23:41:20.40 ID:TUzj6R8m0
清霜「か、霞ちゃん、落ち着いて、ね?」

霞「…」ゴシゴシ

霞「…あたしったら、ダメね。清霜がせっかく水を見つけてくれたのに喜んだり褒めたりじゃなくてバカなんて言っちゃうんだから…ごめん、清霜」


清霜「…そんなことないよっ!」

清霜「あたし、嬉しかった…! 霞ちゃんに、褒めてもらえるよりも、霞ちゃんが心配してくれて…バカって言ってくれて嬉しかった!」

霞「清霜…」

清霜「バカって言われて…だけど、霞ちゃんがあたしを大切に思ってくれてるのが伝わってきて…」

清霜「とってもあったかい気持ちになったよ? お水を頑張って見つけて本当に良かったって思えた!」ニコッ

霞「清霜…、ありがとねっ」ニコッ
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 23:43:35.49 ID:TUzj6R8m0
清霜「そんなことよりっ! 霞ちゃんも喉乾いてるでしょ?」

清霜「お水飲んでよ! みんなも、たくさんあるから飲んで飲んでぇ!」

吹雪「うんっ、行こっ白雪ちゃん!」

白雪「うん!」

龍驤「はぁ〜、どうなることか思ったけどなんとかなったなぁ」

古鷹「そうだね、とりあえず水は確保できたね」

ごくごくごく


吹雪「ぷは〜、生き返るよっ!」

白雪「なんだかとってもおいしく感じるね」

龍驤「よぉ〜し、喉も潤ったし、水を持って川内たちんとこ行こかぁ」

古鷹「そうだね、きっと3人とも喉乾いてると思うし」

霞「そうねっ!」

清霜「お水をたくさん汲んでっ…」ジャバジャバ

古鷹「こういうのは私に任せてよっ!」ジャバジャバジャバ

吹雪「わぁ、古鷹さん力持ちです!」


清霜「よぉーしっ! じゃあ行こーっ!」オーッ
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 23:44:36.99 ID:TUzj6R8m0
霞「ちょっと清霜っ! 焦ると転ぶわよっ! …ほらっ!」ギュッ

清霜「あ、ありがと霞ちゃん!」ギュー

霞・清霜「「」」トテトテ

吹雪「二人とも手を繋いで、やっぱりすっごく仲良しだね」

白雪「なんていうか、さっきの霞ちゃんが清霜ちゃんに本心ぶつけてからさらにいい雰囲気になったね」


龍驤「ふ、古鷹、そんなに持って大丈夫かいな?」

古鷹「よゆーだよ! さっきまで迷惑かけちゃってたから挽回しないとね!」

吹雪「あ、白雪ちゃんも足元気を付けてね?」

白雪「ありがと、吹雪ちゃん。吹雪ちゃんも気を付けてね?」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 23:46:15.73 ID:TUzj6R8m0

〜波止場〜

吹雪「川内さーん、ゴーヤちゃーん、ユーちゃーん! お水とってこれましたよー!」

伊58「海の中からこんにちはー! あっ、お水持ってきてくれたんでちか?」

U-511「ユー、ちょうど喉が渇いてました…」

川内「水が見つかったんだね! 良かったー!」

白雪「清霜ちゃんが見つけてくれたんですよ。さぁ、皆さんもどうぞ!」

霞「清霜に感謝しなさいねっ」


伊58「水だ―! うーんっ! おいしいでちっ!」ゴキュゴキュ

U-511「生き返ります…」ゴクゴク

川内「はぁーっ、補給もばっちりねっ!」ゴクゴク
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 23:48:35.56 ID:TUzj6R8m0
龍驤「それで、そっちはどうだったんや?」

伊58「ふっふーん、見たらきっと驚くよ?」

清霜「えっ、どうだったのぉ?」

伊58「ドラム缶の中からー…こんにちはー!」ジャジャーン


古鷹「うわっ、すごいっこんなにたくさんっ!!」

川内「うん、ゴーヤもユーもすごかったよっ」

霞「さすが潜水艦、海の中なら敵なしね」

清霜「ゴーヤちゃんもユーちゃんもすっごいよー!」

吹雪「こんなにたくさん食べ切れるかなぁ…」

白雪「ま、まぁまぁ、保存しておいてもいいんじゃないかな?」

吹雪「あっ、そ、そうだったね」

龍驤「まぁ、こんだけあれば、当分は大丈夫やなぁ。水も見つかったし食料の方はなんとかなりそうやな」

古鷹「そうだね! …えっと、あ、なんだかんだもう日が落ち始めてきちゃったね」

霞「えっと、清霜が水を見つけてくれたから…まだ、1700ね」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 23:49:50.09 ID:TUzj6R8m0
川内「やっと、夜が来るのねっ!」

U-511「ユー、お風呂入りたいかもです…」

伊58「ゴーヤもお風呂入りたいよー」

川内「そうだね、潮風でもう髪の毛ぼっさぼさだよ…。これから夜戦なのにこんなんじゃテンション上がらないよー」


清霜「たっくさんお水持ってきたからお風呂も入れそうだよ!」

古鷹「じゃあ、とりあえず鎮守府に戻ろうか?」

「「了解!」」

吹雪「ふぅ、今日は一日中歩き回ったから疲れちゃったなぁ」ノビー

白雪「そうだね、私も疲れたなぁ…」


キラッ


吹雪「ん、あれ…?」ゴシゴシ

白雪「どうかしたの、吹雪ちゃん?」

吹雪「なんだろう…今、水平線上になにか光らなかった?」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 23:51:21.95 ID:TUzj6R8m0
白雪「水平線上に…? うーん、私には見えなかったけど…」

吹雪「うーん…、見間違いかなぁ…」

伊58「吹雪、白雪どうしたでちー? 早く来るでち」

吹雪「あ、今行くよー! ごめん白雪ちゃん。多分、私の見間違いだと思う。行こっ!」

白雪「うん、そうだね!」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/10(火) 12:32:51.75 ID:hroaWonSO
♦ ♦ ♦

・9月12日 1900

〜鎮守府〜

白雪「夕ご飯、完成しました!」

吹雪「夕ご飯とはいっても、ゴーヤちゃんとユーちゃんが獲ってきてくれたお魚とわかめの味噌汁とほんの少しの麦米ですけど…」

清霜「うわぁ、すっごくおいしそう!」

霞「そうね、早く食べたいわね」

伊58「はやく食べようよー」

U-511「ユー、お腹すきました…」

川内「おっ、出来たんだっ!」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/10(火) 12:36:00.15 ID:hroaWonSO

古鷹「こちらもお風呂の準備できてるからご飯食べ終わったら入ろうね」

龍驤「よぉーし、ご飯もできたしお風呂の準備もできたし…。ウチらだけでもなんとかなるもんやなぁ」


龍驤「というわけで、みんな座った?」

「「はーい」」

龍驤「それじゃあ、いただきます!」

「「いただきます!」」


清霜「うんっ、美味しいっ! よーし、たくさん食べて戦艦に…」

吹雪「ご飯は少ないけどお魚は多めに準備してるからたくさん食べれるよ!」

川内「夜の為に腹ごしらえしないとねっ!」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/10(火) 12:38:07.85 ID:hroaWonSO
♦ ♦ ♦

古鷹「ふぅー、ごちそうさまでした」

清霜「おいしかったぁー! これであたしも戦艦に近づけたかな?」

霞「清霜ったらまた…」

伊58「満腹でち」

吹雪「お粗末様でした!」

白雪「お魚たくさん焼いたのに、なくなっちゃったね。ま、まぁ私もたくさん食べちゃったけど…」


U-511「ユー、ご飯食べたら少し眠くなってきたかも…」ウトウト

川内「ちょっと、ちゃんとお風呂入ってから寝ないとダメだよ!」

龍驤「じゃあ、キミ達はお風呂入ってやぁ。食器はウチと吹雪と白雪で片づけとくからなぁ」


霞「あたしたちも手伝うわよ」

吹雪「大丈夫だよ、この位なら3人でやっちゃえばすぐ終わるから! 霞ちゃんたちはお風呂入っちゃてて」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/10(火) 12:39:28.15 ID:hroaWonSO

川内「そうだね、順番に入っちゃった方が効率良いし…だいぶ眠そうな娘もいるみたいだしねー! ここは任せても大丈夫?」

U-511「」ウトウト

白雪「もちろんです。みなさんはゆっくりくつろいでいてください!」

伊58「ユー、寝ちゃダメだよ! お風呂入らないとダメでち!」

古鷹「じゃあ、任せちゃうね? 3人ともよろしくね」

吹雪「はい!」

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/10(火) 12:43:20.20 ID:hroaWonSO

〜お風呂場〜

清霜「お風呂だー! 霞ちゃんはいろーう!」

霞「き、清霜っ! は、裸で抱き着かないでよぉっ! そ、その、いろいろ当たってるからぁ///」

伊58「あれ、なんかお湯少ない?」

U-511「ほんとだ…」

伊58「これじゃ、潜れないでちね…」

古鷹「みんなでお湯のかさまししながら入ろうね? いくら湧き水が見つかったからって限度はあるし節約しないとね」

伊58「そうでちね…」


川内「ふー、さっぱりするね!」バシャバシャ
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 06:09:03.29 ID:IKf+23Ua0
おもしろい
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 21:41:22.47 ID:oMT0tnpHO

清霜「霞ちゃん、髪洗ってあげるよっ!」

霞「そう? ありがとね。終わったらあたしも清霜の髪洗ってあげるわね」

清霜「霞ちゃんの髪さらさらだねー!」ワシャワシャ


伊58「ゴーヤもユーの髪を洗ってあげるでち」

U-511「Danke。ありがと、ゴーヤ」

川内「…私も洗ってあげよっか、古鷹?」

古鷹「え、いいよそんなの」

川内「えー、ちょっと残念かも」

古鷹「それより、夜の見張りの件だけど…」

川内「そうだね、駆逐の子と潜水艦の子は疲れてるだろうし私たちで、っていうか私だけでもいいけど、夜なら任せてよっ!」

古鷹「私も夜は得意な方だよ。だから二人で担当しようね、一人じゃつまんないでしょ?」

川内「ほんとっ!? やっぱり二人の方がテンション上がるよねー!」


川内(なんか古鷹が夜っていうとエロく聞こえるような…ま、いっか)

古鷹(これだけ騒がしかったら私も眠くならないと思うし…)
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 21:42:40.07 ID:oMT0tnpHO
霞「よし、清霜も洗い終わった?」

清霜「うん! 湯船に行こー!」

霞「そうね…うん、温度は丁度良いけど…」ザブーン

清霜「腰のあたりまでしかお湯がないね…」

伊58「ゴーヤに任せるでち!」ザブーン

U-511「ユーも手伝う…」ザブーン

霞「ん、かさが増えたけど、まだ肩までつかれないわね」

伊58「お湯の中潜りたいよー!」

川内「じゃあ、私たちが入れば肩までつかれる?」ザブーン

古鷹「さ、さすがに6人も入ると狭いね…」ギュウギュウ

古鷹(ご、ゴーヤちゃんの胸が…。せ、潜水艦だけど、仲間なんだし怖くない怖くない…)
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 21:44:08.78 ID:oMT0tnpHO
川内「あっはは、ぎゅうぎゅう詰めだねっ」

霞「なんだか、別の意味で暑苦しいわね」

清霜「確かにちょっと狭いかも…そうだっ! 私が霞ちゃんにもっとくっつけば少しは余裕ができるよねっ!」モギュー

霞「きゃっ!? ちょ、ちょっと恥ずかしいったら!」カァァ///

U-511「これが、日本のお風呂…やっぱり楽しいです」


川内「さっ、あんまり長湯してるとのぼせちゃうからそろそろ出よっかー!」

古鷹「そうだね」


伊58「ぎゅうぎゅう詰めで結局潜れなかったでち…」

U-511「ゴーヤ、明日海でたくさん潜ろ?」

伊58「そうでちね」

霞「終わったら、白雪と吹雪と龍驤を呼びに行かないとね」ワシャワシャ

清霜「そうだね!」ワシャワシャ(そういえば、次は三人しかお風呂に入らないけどお湯の量は大丈夫かな…?)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 21:45:23.66 ID:oMT0tnpHO
川内「よしっ。はぁー、さっぱりした! じゃあ、龍驤たちを呼んでくるね」

古鷹「そうね、えっとみんなはこれからどうする? もう特に予定はないけど…」

伊58「ゴーヤはちょっとはやいけどユーと寝るでち」

U-511「Danke…」ムニャムニャ


清霜「私、霞ちゃんと一緒の部屋で寝たい!」

霞「えっ? そうね、今日は部屋に私一人だし、一緒に寝ましょ」

清霜「やった、霞ちゃんとお泊りっ!」

霞「お泊りって、ただ少し部屋が変わるだけでしょ…」


古鷹「今日はいろいろあって疲れたしゆっくりしてね? それじゃあ、おやすみ」

川内「おやすみー!」


古鷹「じゃあ、私たちは龍驤ちゃんたちを呼びに行こうか?」

川内「そうだねっ! よーし、夜だぁ!!」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 21:46:49.17 ID:oMT0tnpHO

〜食堂〜

古鷹「3人ともお待たせ」

吹雪「あっ、古鷹さん!」

古鷹「お風呂あがったから呼びに来たよ!」

白雪「ありがとうございます。あれ、他の艦娘さん達は…」

川内「あぁ、私たち以外は寝ちゃったよ! 今日は4人とも大活躍だったし疲れちゃったみたいだね」


古鷹「食器の片付けもありがとうね」

白雪「いえいえ、この位は別に何とも…」

龍驤「よし、ほんなら入りに行こうかー」

吹雪・白雪「「はい!」」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/11(水) 21:47:46.27 ID:oMT0tnpHO
♦ ♦ ♦

〜風呂場(入渠ドッグ)〜

吹雪「うーん、なんだか私も眠いかも…」

白雪「吹雪ちゃんも? 実は私も…」

龍驤「ほっほーん、ならさっと入って今日はすぐ寝よか?」

吹雪「はい、そうします…」ワシャワシャ

白雪「汗でベトベトだったから気持ちいいですね」

龍驤「せやなぁ、潮風にもさらされたしさっぱりして生き返るようやなぁ」ワシャワシャ


ざっぱーん


吹雪「ふぅ、吹雪、綺麗になりました!」

白雪「うん、じゃあ、湯船に行こうか?」

吹雪「うん…って、なんかお湯が…」
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