吹雪「どうして鎮守府に敵が…?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:05:21.31 ID:TUzj6R8m0

吹雪「白雪ちゃん! 白雪ちゃんしっかりして!」

吹雪「大丈夫だからね」オブリ

白雪「う、うぅっ…」

龍驤「吹雪、はよせい!」

吹雪「は、はいっ!はぁ…はぁ…」

ずがぁんっ


白雪「ふ、吹雪ちゃん…私はいいから、もうここで降ろして? このままじゃ吹雪ちゃんまで…」

吹雪「嫌だよ! 絶対助ける、白雪ちゃんを置いて行く位なら、ここでやられた方がましだよっ!」

白雪「吹雪ちゃん…」

龍驤「よ、よし! 吹雪、白雪、こっちや!」

ずどどんっずだぁんっ!

吹雪「はぁ…はぁ…」

吹雪(どうして…どうして、こうなっちゃったの…。なんで、私たちが…)

吹雪(事の始まりは4日前…いや、私が知らないだけでもっと前から何かが始まっていたのかもしれません)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507478721
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:07:03.30 ID:TUzj6R8m0
♦ ♦ ♦

注意!

・敵側の戦闘力などはかなり適当です。

・人間側の利己的でくずな考え方があります。

・百合があります。

・艦娘の食事や、活動の際のエネルギー、艤装、戦い方等に関して、いろいろと独自設定があります。

・ミステリー要素はほとんどありません。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:09:26.94 ID:TUzj6R8m0
♦ ♦ ♦
・9月11日

〜吹雪型の部屋〜

吹雪「今日で叢雲ちゃんともしばらくお別れだね、寂しいなぁ」

叢雲「何言ってるのよ、そんなんじゃいつまでたっても私に追いつけないわよ。それにしばらくっていっても一週間程度じゃない」

吹雪「うーん、私も頑張ってはいるんだけどまだ着任したばかりだし…。それに一週間も、だよ!」

叢雲「はぁ…、一応は私の姉なんだからね! 私が帰ってくる頃にはもっとしっかりしてなさいよ!」

吹雪「う、うん!」

白雪「それにしても、まさかこんな末端の小さな鎮守府にまでお呼びがかかるとはね…。一体どんな作戦が始まるんだろう?」

叢雲「うーん、私も詳しくは聞かされてないんだけど…。でもかなりの大規模作戦らしいわ。」

吹雪「確か、私たちの鎮守府の練度が高い艦娘さん達と司令官も行くんだよね?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:10:58.10 ID:TUzj6R8m0
叢雲「そうよ」

吹雪「それに資材もほとんど持って行っちゃうんだよね?」

叢雲「そうね、私たちが行く鎮守府はかなりの遠方にあって戦艦や空母の艦娘も行くからね。資材は大量に持って行かないと」

吹雪「じゃあ、残された私たちは何を?」

白雪「うーん…資材がないんじゃ、訓練もろくにできないし。司令官からも留守中になにをすればいいかの指示もないし…」

叢雲「ちょっと、留守を守るのだって大事な仕事なんだからね! 私たちが帰ってきたときに鎮守府内がぐちゃぐちゃ、なんてことはやめてよね!」

吹雪「う、うん、そこは残った艦娘たちでちゃんと綺麗に保つようにするよ!」

叢雲「なら、いいんだけど…。っと、もうこんな時間ね、明日もあるしそろそろ寝るわ」

吹雪「そうだね。じゃあ、おやすみ」

白雪「おやすみなさい、吹雪ちゃん、叢雲ちゃん」

叢雲「…おやすみ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:13:15.68 ID:TUzj6R8m0

〜同刻、工廠〜

??「工廠妖精はあなただけ?」

妖精さん「」ビシッ

??「…これじゃあ、完成はかなり遅れてしまうわね」

妖精さん「」ショボーン

??「まぁ、いいです。…ここに資材があるので…明日、私たちが出た後から建造を開始してください」

妖精さん「」ビシッ

??「…私たちは、本当にここをあの娘達に任せて大丈夫なのかしら」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:15:05.71 ID:TUzj6R8m0
♦ ♦ ♦

・9月12日

提督「準備はできたか」

赤城「はい、いつでも出発できます」

吹雪「叢雲ちゃん、どんな作戦をするか私にはわからないけど、かならず無事に帰ってきてね…!」

白雪「うん、叢雲ちゃん頑張ってね!」

叢雲「大丈夫よ、私が沈むわけないでしょ? 二人も他の艦娘に迷惑をかけないようにしなさいよ」

吹雪「あー! 叢雲ちゃんったらまた子ども扱いを…」

白雪「大丈夫だよ、吹雪ちゃんのことは私が見ておくから」

吹雪「し、白雪ちゃんまで…」ズーン

叢雲「…っぷ、ふふっ」

白雪「ふふ、ふふふっ」

吹雪「あははっ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:16:55.02 ID:TUzj6R8m0
提督「それでは出発する。陣形を崩さないようにしっかりとついてくるように」

提督「艦隊、出発!」

叢雲「それじゃあ、行くわね」

吹雪「うん。じゃあ、さっきも言ったけど…」

叢雲「はぁ…何回言わせるの? 沈むわけないって」

吹雪「あ、そうだったね」エヘヘ

白雪「留守中の鎮守府は私たちで守るから、叢雲ちゃんは作戦に集中してね!」

叢雲「えぇ、ありがと」

叢雲「じゃあ、また…」ザザザザザ

吹雪「またね、叢雲ちゃん!」バイバーイ


ザザザザザーンザザザーン



吹雪「…行っちゃったね」

白雪「そうだね」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:18:45.38 ID:TUzj6R8m0
白雪「さっ、いつまでもここにいてもしょうがないし、鎮守府に戻ろ」

吹雪「うん、そうだね」


龍驤「あっ、みんな聞いてや〜」パンパン

吹雪「ん、なんだろ?」

龍驤「ウチは軽空母の龍驤や。これから先、1週間はウチ達で掃除や炊事などを担当することになるんやけど…」

吹雪「あ、そういえばそっか!」

白雪「うん、給仕の人や、鳳翔さんや間宮さんも行っちゃったし基本的には自分たちでやらないとね」

古鷹「それで、どうするの? やっぱり当番制?」

龍驤「そうやなぁ。っと、まずはここにいる艦娘達の自己紹介せえへんか? ここにいるのはみんな最近着任したばかりやろ?」

川内「そうね、自己紹介しようか! まずは駆逐艦の娘たちからやってもらおっ!」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:21:28.91 ID:TUzj6R8m0
吹雪「じゃあ、私から行きます! えっと、特型駆逐艦、吹雪型1番艦の吹雪です! よろしくお願いします!」

白雪「同じく、吹雪型2番艦の白雪です。よろしくお願いします。」

霞「次は、あたしね。朝潮型10番艦、霞よ。まぁ、よろしくね」

清霜「夕雲型19番艦、清霜です! 戦艦と一緒に行けなかったのは残念だったけど霞ちゃんと一緒だから大丈夫!」ギュッ

霞「ちょ、ちょっと清霜! あんまりひっつかないでったら!」

川内「駆逐艦はこれで終わり? じゃあ私ね! 川内型1番艦、軽巡川内! …ふわ〜ぁ、やっぱり朝は眠いね」ムニャムニャ

川内「って、軽巡は私だけじゃん! まぁ、よろしくね!」

古鷹「重巡も私だけみたいだね。えっと、古鷹型 1番艦の古鷹です。みんな、よろしくね!」


伊58「海の中からこんにちはー! 伊58だよ! ゴーヤって呼んでね!」

白雪(ここは海じゃないけどね…)

U-511「ドイツ海軍所属、潜水艦U-511です。ユーとお呼びください。まだまだ日本に馴染めてないけど、よろしく…」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:23:03.29 ID:TUzj6R8m0
吹雪「あれ? ユーちゃんは着任したてだからここにいるの分かるけどゴーヤちゃんはなんで残ってるの?」

伊58「え? ゴーヤも着任したてだよ?」

吹雪「え、あれ? でも確かそこそこ高い練度だったと思ったんだけど…気のせいかな?」

伊58「まだ、着任して5日くらいでち」

吹雪「うーむ…」

龍驤「最後はウチやな! ウチは龍驤型1番艦の軽空母、龍驤や! よろしゅうな!」

吹雪「あっ、龍驤さんの前世って関西出身なんですか?」

龍驤「いや、横浜やけど」

白雪「あ、私の前世と同じです!」

吹雪「え、じゃあなんで…」

龍驤「まぁまぁ、細かいことはええやんか」

龍驤「っと、これで全員、9人しか残ってへんのか!」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:24:26.29 ID:TUzj6R8m0
古鷹「もともと、小さな鎮守府だし、少なくてもしょうがないよ」

白雪「えっと、私たちがしないといけない主なことって料理と洗濯やお風呂洗いなどの掃除ですよね?」

川内「そうだね、大きなこととしてはその2つかな!」


白雪「なら、9人いることですし3人×3組に分かれてローテーションを組みませんか?」

霞「それが一番効率的かもね」

清霜「私、霞ちゃんと一緒ね!」

霞「ちょっと清霜! わがまま言わない!」

伊58「ゴーヤはユーと同じ組になるよ! まだ、こっちに慣れてないみたいだし同じ潜水艦として面倒を見るでち!」

U-511「ゴーヤ、Danke」

古鷹「じゃあ、吹雪ちゃん・白雪ちゃん、霞ちゃん・清霜ちゃん、ゴーヤちゃん・ユーちゃんの組にそれぞれ龍驤ちゃん、私、川内ちゃんがつく、でいいんじゃないかな?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:25:33.98 ID:TUzj6R8m0
龍驤「オッケーや! 吹雪、白雪! ウチが仕切るで!」

吹雪「は、はい! よろしくお願いします!」

白雪「よろしくお願いします、龍驤さん」

古鷹「霞ちゃん、清霜ちゃん、よろしくねっ!」

霞「よろしく」

清霜「よろしくです!」

川内「というわけでよろしくね、ゴーヤ、ユー!」

U-511「川内さん、よろしくお願いします…」

伊58「よろしくでち!」

龍驤「というわけで、まずは昼ご飯やな! 今日はウチらに任せといてや!」

吹雪「料理かぁ…自信ないなぁ」

白雪「料理ですね。頑張ります…!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:27:04.57 ID:TUzj6R8m0
古鷹「じゃあ、料理は龍驤ちゃん達に任せるね」

霞「じゃあ、あたしたちは訓練…と行きたいところだけど資材もほとんどないし実践的な訓練はできないのよね、はぁ…」

川内「そういえば、ゴーヤもユーも本当に着任したてだったっけ?」

伊58「そうでち!」

U-511「はい、ユー、まだ来たばかり…4日くらいです。それになんだかバタバタしてたから、まだ鎮守府もまともに見てないです…」

川内「じゃあ、せっかくだしちょっと案内するよ! まぁ、2人よりは長いとはいえ、私もまだまだ来て間もないからいろいろ見てみたいしね!」

伊58「おぉ、よろしくでち!」

U-511「少し、楽しみです…」

古鷹「じゃあ、私たちはもしもの場合に提督や他の鎮守府と連絡が取れるように無線の確認とかをしましょうか?」

霞「そうね、訓練もできないんじゃ暇だしね」

清霜「清霜、がんばるぞ!」

龍驤「そんじゃあ、お昼ご飯は1200に出来るようにするから、その時間には食堂にこれるようにしてな!」


「「了解!」」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 01:28:07.88 ID:TUzj6R8m0
♦ ♦ ♦

〜吹雪・白雪・龍驤サイド〜

吹雪「えっと、まずは食糧庫に行かないとですよね」

白雪「お昼ご飯、何を作りますか?」

龍驤「ウチは、カレーがええと思うなぁ。今たくさん作っておけば保存がきくし、なにより楽やろ?」

吹雪「賛成です!」

白雪「そうですね、カレーなら簡単ですし、なにより美味しいですからね!」

龍驤「そんなら、さっそく食糧庫へGOやでぇ!」
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