創真「ん?田所と薙切が何かやってるぞ」

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12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 04:38:47.21 ID:sC4fz4Dn0
創真は普段味わう事の出来ない緊張とドキドキで、内心謎の期待をしていたが、その気持ちは無惨に葬られた。

恵「わ、わたしを薙切さんの元へ戻してくれない…かな?」

創真「………ってはぁ!?あのなぁ、言っとくがお前…襲われたんだぞ!?」

恵「いや、わかってるよ。わかってるんだけど、なんかわたしが去るときの薙切さんが可哀想だったから…」

恵の母性本能と優しさからの発言にいつもはそれに真剣に向き合う創真だが、正気の沙汰とは思えない発言で冷静な気持ちを保てない創真は恵に対してキツく当たる。

創真「…悪りぃけどわっかんねぇなぁ、そんなもん猛獣が居る檻がぶっ壊れたのにまた猛獣に会いに行こうとする様なもんだろ!」

創真「はっきりいってそんなもんお人好し過ぎる!捕食されるぐらいならもう薙切の事は諦めて風呂でも行ってこいよ!」

創真が恵に説教っぽく反論したが、当の恵は全く聞く耳を持たなかった。

恵「それがお人好しならそれでいいの…。薙切さんとはまだまだお友達で居たいし…お願いだからもう一度話をさせて…?」ウルウル

いつも見慣れている様な恵の上目遣いだが、普段よりも恵を意識しているため、今の創真は翻弄されてしまう。

創真「もっ…もう勝手にしろ!ただし俺はもう助けないからな!」ガチャッ

恵「そっ、それでもわたしは…」

創真「…風呂から上がるまでは。じゃあ上手くやれよ。」クルッ

恵(そ、創真くん………)

恵「うんっ、薙切さんともっと仲良くなって驚かせて見せるから、待っててね。」

創真「まぁ流石に無理だろうし、悪いけど期待はしないどくわ。じゃあな!」スタスタスタ

創真が去っていったが、恵は創真に自分の願いを聞いてもらえて至極満足していた。

恵「さてと、それじゃあ早く薙切さんのところに行かなくちゃね。」

そしてすぐにえりなと一対一で向き合うために自分の部屋へ戻ろうと行動を移す。

恵「スゥーーー、ハァっ………よし」コンコンコン

恵「薙切さん、入るねー?」

と部屋へ戻った恵が見たものは…

えりな「ぁあ、おかえりなさい」

ただ落胆していたえりなだった。
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