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志希「新薬! 『シンパイニナール(心配性になる)』だよ♪」
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39 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 19:58:33.60 ID:g8x6mEE50
プシュゥゥ……
響子「……」
P「と、止まった……?」
響子「……はっ! 私はいままで何を……!」
P「薬が切れたか」
響子「ぷ、ぷ、ぷ、プロデューサーさん……これはその……違うんですっ!!!」
P「わかってるから気にするな。服を返しておくれ」
響子「ごめんなさいー!! なんとお詫びしたらいいのか……!」
P「服を返して。それでいいから」
響子「そうだ……プロデューサーさんの気持ちを休めるためにお世話をしなくちゃ……! 響子のスペシャルコースで最高のリラックスをさせてあげなきゃ……!」
P「話。聞いてる?」
40 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 19:59:01.88 ID:g8x6mEE50
響子「プロデューサーさん! 任せてください!」
P「何を?」
響子「まずは……お風呂ですね! 入れさせてあけます!」
P「何も変わってないぃー!」
響子「さぁ! そのパンツを!」
グワシッ!
P「待てぇぇい!!」
ギャァァァァァ……
ケース2. 五十嵐響子 end
41 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 19:59:44.80 ID:g8x6mEE50
おまけ
菜々「大変です! プロデューサーさん! 菜々……本当の歳がバレてしまうかもしれないんです!」
P「大丈夫。みんな知ってるよ」
菜々「え?」
P「心配いらない」
菜々「え?」
完
42 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 20:00:22.49 ID:g8x6mEE50
休憩します
まだ続きます
43 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:41:53.57 ID:g8x6mEE50
ケース3. 堀裕子
(5分前)
裕子「シキサン」
志希「ユッコチャン」
裕子「クスリ?」
志希「オイシイヨ」
裕子「サイキックデスネ!」
志希「イエス」
裕子「ノミマス。ゴクゴク」
志希「ニャハハ」
ボンッ!
44 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:42:57.01 ID:g8x6mEE50
(現在)
P「志希の奴。どこに消えたんだまったく」
裕子「……」
P「おや。ユッコじゃないか。何をしているんだい?」
裕子「……」(しょんぼり)
P「どうした。何か落ち込んでいるな」
裕子「……プロデューサー……大変なんです……」
P「ん?」
裕子「もしかしたら……私のサイキックが消えてしまうかもしれないんです……!」
P「……」
P「(元からサイキックが使えたかどうかはともかく、この落ち込みようはどうしたものか)」
P「(とりあえず話を聞いて慰めようか)」
45 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:43:51.26 ID:g8x6mEE50
P「それは大変だな。どうして消えてしまうと思ったんだ?」
裕子「……振り返ってみれば最近、私のサイキックは肝心な時に発揮できませんでした」
P「ふむ」
裕子「猫が川に流されている時は自分で飛び込んで助けに行かなければなりませんでしたし……」
裕子「足を怪我したおばあさんを見かけた時はおんぶして家まで送らなければいけませんでした……」
P「キミは相変わらず身体を張っていいことをしているね」
裕子「本当はサイキックでちょちょいのちょいなんですよ!」
P「みんな助かっているからいいじゃないか」
裕子「しかし、それでは私のアイアンディディーが……」
P「ふむ」
P「(『アイアン』ではなく、『アイデン』だぞユッコ)」
P「(『ディディ』ではなく、『ティティ』だぞユッコ)」
P「(鉄のディディーコングになってるぞユッコ)」
注:わからない人のために参考画像
「ディディーコング(任天堂のキャラクター)」
https://i.imgur.com/z1kfWbn.jpg
46 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:44:33.47 ID:g8x6mEE50
裕子「サイキックがこのまま使えなければ……私は超能力者でなくなってしまうかもしれません……!」
P「大丈夫だと思うけど」
裕子「ああ! 心配です! 心配しすぎて……頭痛が……!」
キュィィィン……
P「ん?」
裕子「ぐぁぁ!」
スプーン「」(ぐねぐね)
P「なっ!? ユッコのスプーンペンダントが蛇みたいにぐねぐねしてるぅ!?」
裕子「ぐぁぁ!」
P「これはまさか。極度のストレスによってユッコの真のサイキックが引き出されてしまったというのか」
スプーン「」(びょーんぐねぐね)
47 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:45:01.10 ID:g8x6mEE50
P「すごいぞ……本当のサイキックだ!」
裕子「くっ……」
シュゥゥン……
スプーン「」(ピタッ)
裕子「はぁはぁ……」
P「念力が止まったか……」
裕子「さ、サイキックが復活しましたね……」
P「とんでもない覚醒をしたな」
裕子「ふ、ふふふ……これこそがエスパーユッコに秘められていた力です!」
P「すごいすごい」
裕子「フッフーン♪」
48 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:45:31.82 ID:g8x6mEE50
(しばらくして)
裕子「ふふふ……! 心配事が消えたいま! 私のさいきっくは敵なしです!」
P「ほほう。では、この空き缶を潰してみてくれるかい?」
裕子「楽勝です!」
裕子「ムム……ムムムーン!」
空き缶「」(シーン)
裕子「ムムム……ムーーーン!!!」
空き缶「」(シーン)
P「……あれ?」
裕子「はぁはぁ……ムムーン!!!」
空き缶「」(シーン)
裕子「ば、バカな……!」
P「そうか」
裕子「な、何ですか?」
P「きっと心配していないと、ストレスがかからないからサイキックが使えないんだ」
裕子「なーっ!?」
49 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:46:04.73 ID:g8x6mEE50
(少しして)
裕子「つまり。私が心配を抱えているとサイキックの調子が良くなるわけですね?」
P「おそらく」
裕子「ならば……心配します!」(グッ)
P「そんな前向きな態度じゃ、無理じゃない?」
裕子「なせばなるのです!」
P「なるほど頑張れ」
裕子「はい!」
P「……」
裕子「……あの。プロデューサー」
P「ん?」
裕子「心配ってどうしたらできるんです?」
P「さあ?」
50 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:46:34.49 ID:g8x6mEE50
裕子「一緒に考えてください!」
ズイッ!
P「えー……心配ごとがないのは良いことじゃないの? 幸せだぞ?」
裕子「駄目です。さいきっくが使えなくなるので」
P「でも考えてみてよ」
裕子「はい?」
P「心配ごとがあって辛い人と、心配ごとがなくて楽しい人。どっちがお得かな?」
裕子「心配ごとがない人です!」
P「だろ?」
裕子「なるほど。心配なんてしなくていいんですね」
P「そうそう」
裕子「なーんだ。あはは」
P「はっはっは」
裕子「あれ? 何か変じゃないですか?」
P「気のせいだろ」
裕子「そうですかね?」
P「そうそう」
51 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:47:02.96 ID:g8x6mEE50
(しばらくして)
裕子「プロデューサー! 騙しましたね!」
P「遅っ」
裕子「心配出来なきゃサイキックが使えないじゃないですかぁ〜!!」
ガッシーン……
P「ええい。腰にしがみつくな。離せぃ」
裕子「心配させてくださいぃー!」
P「知るかー」
裕子「めそめそ」
P「ユッコ。泣くな」
裕子「泣いてません。これはさいきっく嘘泣きです」
P「嘘泣きなんだな」
裕子「あ。いえ、本当泣きです」
P「墓穴を掘ったな」
裕子「ひぃーん」
52 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:47:37.01 ID:g8x6mEE50
(夕方)
P「結局、1日付き合ってやったけど、サイキックは復活しなかったな」
裕子「くぅぅ! 何故でしょう!」
P「裕子って普段悩むことある?」
裕子「はて?」
P「あ。ないならいいよ」
裕子「な、ないなんてことはありません!! 例えば、えっと、その……」
P「……」
裕子「……お昼ご飯は何食べよう、とか」
P「悩みのうちに入んねーよ。んなもん」
裕子「へぐぅ」
53 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:48:09.94 ID:g8x6mEE50
P「裕子。無理に心配事を見つけるのはやめよう」
裕子「そ、それは……私にさいきっくを諦めろと?」
P「そうじゃない」
裕子「では、どういう意味なんです?」
P「ユッコはさ、心配しようとしてもできないんだろ。だったら無理にしなくていい。その方がユッコらしくていい」
裕子「……でも」
P「もちろん、サイキックも諦めるわけじゃない。ユッコの個性だしな」
P「別の方法で使えるようにならないか探してみよう。だから元気出せよ」
裕子「……プロデューサー」
P「今日みたいに練習くらいなら付き合うから。一緒に頑張っていこう」
裕子「……」
裕子「……はい♪」
P「帰ろうか」
裕子「プロデューサー」
P「うん?」
裕子「ありがとうございます♪」(にっこり)
ケース3. 堀裕子 end
54 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:54:27.10 ID:g8x6mEE50
寝ますおやすみなさい
読んでくれている人。レスくれている人。ありがとうございます。モチベーションになってます。
徹夜を要求したり、およそ人間の食べるものではない兵器を使って脅してきたり、不思議とぼくの身体に容赦なくムチ打つようなレスが多い気もしますが愛のムチなんだろうなと信じてます。本当は身体をいたわってくれている優しい方々であると信じてます。
55 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/05(木) 23:55:33.62 ID:g8x6mEE50
追伸. あと1人くらい書く予定です
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/05(木) 23:57:45.14 ID:eInNVtUDO
ありす「兵器じゃありませんっ!」
柚「イチゴコワイ、パンケーキコワイ、パスタコワイ」
楓「食べて平気な人はいない。つまり生物(ナマモノ)兵器……ふふっ」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/06(金) 00:00:26.63 ID:hRGLGaHDO
心「三日前のご飯は?」
菜々「とっても強い(こわい)です」
比奈「ドラ○もんネタっスね」
奈緒「昔は意味がわからなかったけど……」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/06(金) 01:05:27.49 ID:JKAGYFKRo
一時間も寝たら充分だろあくしろよ
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/07(土) 17:39:26.44 ID:pm7y5NL7o
数十年すれば好きなだけ寝れるから今は頑張って!
60 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/07(土) 21:54:35.32 ID:kaqjjIFmO
ケース4. 双葉杏
(事務所)
カチャッ
杏「おはよー」
志希「あ。杏ちゃん♪ グッドタイミング!」(にこー)
杏「藪から棒に、開口一番、いきなり何さ。何なのさ。ずいぶんと嬉しそうな顔だけど」
志希「んふふ♪ コーラあるんだけど……飲むよね〜♪ 好きだもんね〜♪」
杏「……コーラは好きだし飲みたいけど、嫌な予感がするからいらない」
志希「えー」
杏「えー、じゃないよ。いまの反応からすると明らかに『親切』や『差し入れ』とは違うじゃんか。罠に引っかからなくて残念そうな反応でしょ」
61 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/07(土) 21:55:11.68 ID:kaqjjIFmO
志希「杏ちゃんはこの純真な汚れのない眼を信用できないの……?」
キラキラキラ……
杏「子供ってさ、満面の笑みを浮かべて炭酸のペットボトルを全力で振ったりするからね。純真さは信用できないよ」
志希「えーっ! 飲んでよー! 楽しいことが起きるんだからさー!」
杏「せめて騙す努力は続けようよ。ストレートに言っても飲まないよ」
志希「のーんーでー!」
ジタバタジタバタ
杏「嫌だっての……まったく」
志希「ぶぅー!」
62 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/07(土) 21:56:19.85 ID:kaqjjIFmO
きらり「おっつおっつ☆ おっはようございまーす☆ 杏ちゃんおっきな声出してどうしたのぉ?」(にゅっ)
杏「おはよう、きらり。何でもないよ」
志希「きらりちゃんでもいいや。コーラ飲まない?」
きらり「うきゅ?」
杏「見境ないなぁ」
志希「美味しいよ♪」
杏「きらり。飲まないほうがいいよ。人格を再構築されるから」
63 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/07(土) 21:57:25.30 ID:kaqjjIFmO
志希「ひどい言い方だなぁ♪」
杏「事実じゃんか」
志希「きらりちゃん……あたしの親切は信じられない……?」
ぐずっ……しくしく……♪
きらり「志希ちゃん……」
杏「きらり? これ罠だよ? 見え見えの罠だよ? ちょっと笑ってるし」
きらり「で、でもぉ……志希ちゃん可哀想じゃない?」
志希「……」(ニヤリ)
杏「可哀想じゃない。ぜんぜん可哀想じゃないよ。あの悪意ある微笑みを見てよ」
64 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/07(土) 21:58:00.79 ID:kaqjjIFmO
志希「……」
ヒックヒック……うぇーん……♪
きらり「……」
杏「志希。演技派の杏が言うのも何だけど、嘘泣きはやめたほうがいいと思うんだ」
きらり「杏ちゃん! 人を疑うのはよくないっ!」
杏「……ん?」
きらり「志希ちゃん泣かないで? きらりは志希ちゃんのコーラ。飲みたいにぃ☆」
杏「待てい!」
65 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/07(土) 21:58:31.68 ID:kaqjjIFmO
きらり「……杏ちゃん。きらりはみんなとハピハピすゆの。志希ちゃんも仲間はずれは駄目だよ?」
杏「いや、きらりの頭がハピハピしちゃうから。ハッピーなヒッピーになっちゃうから」
きらり「むー……杏ちゃんの頑固!」
杏「なんだと! きらりの分からず屋!」
バチバチ!
志希「ほらほら、2人とも喧嘩しないの〜♪」
杏「ふんっ!」(プイッ)
きらり「ふーんだ!」(プイッ)
66 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/07(土) 21:59:46.64 ID:kaqjjIFmO
志希「とりあえず落ち着こうよ。ほら、コーラだよん♪」
きらり「志希ちゃん。きらりが飲むにぃ」
志希「どうぞどうぞ♪」
杏「……」
きらり「……杏ちゃんのバカ」(ぼそっ)
ガシッ!
きらり「いただきまーす」
杏「……」
杏「ええいっ! 待て! きらりはこの私が守る!」
タッタッタ……パシッ!
きらり「あ!」
志希「お。まさかの強奪♪」
杏「こんなコーラなんて飲み干してやる!」
グビグビグビッ!
きらり「杏ちゃん!?」
ポイッ……
カランコロン……
杏「げぷっ……最悪だよ……」
ボンッ!
67 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/07(土) 22:00:14.42 ID:kaqjjIFmO
(しばらくして)
P「ふんふんふふーん。今日は志希は見つかるかなー」
P「もうなんかどうでもよくなってきたけどいるかなー」
タッタッタ……!
P「ん?」
きらり「はぁはぁ……やっと見つけたー! Pちゃん! 助けて!」
P「どうした。そんなに慌てて」
きらり「杏ちゃんが……杏ちゃんが……!」
P「杏に何があったんだ!?」
68 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/07(土) 22:06:36.84 ID:kaqjjIFmO
休憩します。
1時間もの睡眠を与えてくれたり、数十年間不眠不休でSSを書くことを要求してくれた方々、ありがとうございます。嬉しくて血の涙を流しております。
それから柚にパスタを食べさせようとした人。
生物兵器のあたりでちょっとうまいと思ってしまいましたが柚にパスタを食わせることだけは許容できません。あとで睡眠中に鼻の中にこよりを突っ込んでクシャミをさせて不快な気持ちにさせる刑罰を実行しますので震えて待っていろ。
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/08(日) 00:40:07.00 ID:kCaypJbWO
こよりは代行してやるからつづきをかくんだよ!
おつおつ
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/08(日) 09:28:28.57 ID:PfRihJKDO
仕方がない。あずきと穂乃香と忍と、さくらと亜子と泉に食べさせるとするか
とりあえずかわいそうな杏ちゃんの運命はいかに?
71 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 11:56:45.85 ID:8OxcvSn40
(別室)
杏「ふはははは。誰かプロデューサーを呼べぇ。私はプロデューサーと結婚するのだ!」(どーん)
杏「けど、めんどくさいから手続きは全部誰かがやれ。私を動かすなっ。早くしろー!」(どーん)
P「……えぇ。なにこの『暴君』」
きらり「志希ちゃんにもらったコーラを飲んだら急にこうなっちゃって……」
P「なるほど。把握した」
きらり「杏ちゃん! Pちゃん連れてきたよ!」
杏「ふはは。プロデューサーを連れてきてくれて御苦労だ。きらり」
杏「そして私と結婚して子供を作るぞプロデューサー!」
P「……はい?」
杏「私の心配事をすべて解消するのだー!」
P「……」
きらり「杏ちゃん! 子供ならきらりがつくゆから元に戻ってよぉ!」
P「いや、それは無理だろ」
P「……とりあえず無害そうだし……話を聞いてみるか」
杏「飴玉を持ってこい!」
72 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 11:57:19.72 ID:8OxcvSn40
(しばらくして)
P「ほれ。飴玉だよ」
杏「苦しゅうない」
パクっ……コロコロ
きらり「杏ちゃん。どーしてPちゃんと結婚すゆなんて言い出したのぉ?」
杏「杏は将来が心配なんだよ。だから早く結婚して家事をほどほどにこなすヒモ主婦になって悠々自適な生活を送るんだ」
杏「旦那が出かけたら掃除洗濯炊事を済ませて、ポテチパリパリ、おこたゴロゴロ、際限のない惰眠をむさぼるエリートニートになる。それが夢なんだ!」
杏「はっはっは。どーだ。このパーフェクトプランは」
P「きちんと家事はやってくれるんだな」
きらり「杏ちゃん。いい子だもん☆」
杏「そこっ! うるさいぞ!」
73 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 11:57:53.69 ID:8OxcvSn40
きらり「ところで杏ちゃん。子供ができたらお世話で忙しくならない? 杏ちゃんは育児放棄なんかしないよね?」
P「俺もそんな姿は想像できない」
杏「……そりゃしないよ。ただ、老後が心配だからさ。子供がいた方が何かと都合がいいじゃん」
P「ほう」
杏「……何より可愛いし」(ぼそっ)
きらり「うっきゃぁ☆ 杏ちゃんカワイイ☆」
杏「げっ。聞こえてたのか」
ガシーン! はぐはぐはぐ!
杏「くそぅ! はぐはぐするなーっ!」
きらり「ぴゅー☆」
杏「抱っこもするなー!」
P「仲良いなぁ」
74 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 11:58:27.44 ID:8OxcvSn40
(少しして)
杏「というわけでプロデューサー。結婚しよう。私に楽をさせるのだー」
P「困る」
杏「えー。ちょっと婚姻届を出して、ちょっと子供を作って、ちょっと働いて子供を育てて、ちょっと老後まで一緒に過ごすだけだからさー」
P「ちょっとじゃないな」
きらり「それもう本懐を遂げてるよぉ」
P「面倒くさいとは思わないの?」
杏「ん?」
きらり「やることいっぱいなのに結婚したいってことは……Pちゃんのことだーいすきなんだにぃ☆」
杏「んん?」
P「杏。なかなかすごいこと言ってるぞ? 気づいてるのか?」
杏「んんん?」
きらり「杏ちゃん。だいたーん☆」
75 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 11:58:55.35 ID:8OxcvSn40
杏「……」
杏「考えるのが面倒になってきたよ。プロデューサー。とりあえず結婚しよう。それから考えよう」(ぐでー)
P「雑になったな」
きらり「むっ。杏ちゃん。人生の決断をすゆんだからテキトーは良くない!」
P「決断をさせる気はないぞ?」
杏「めんどくさい〜。きらり〜。手続きは任せた〜」
P「結婚を取りやめにしようとは言わないんだな」
きらり「……」
P「きらり?」
きらり「杏ちゃんのためなら……ちょっとお手伝いくらいならいいかな☆」
P「きらりさん?」
76 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 11:59:22.40 ID:8OxcvSn40
きらり「Pちゃんと杏ちゃんの結婚。応援するにぃ☆」
P「待て」
きらり「ガッシーン☆」
ガシッ!
P「待ってくれきらり」
杏「いいぞきらりー」
きらり「ガッシーン☆」
ガシッ!
杏「……あれ? なんで杏まで?」
きらり「誓いのキスから始めよ☆」
P「待て!」
杏「……まあ。いっか」
P「よくない!」
きらり「うぇへへ☆」
P「きらり。心の準備が欲しい。5分待ってくれ」
きらり「んー……じゃあ、そのあとね☆」
P「よし」
P「(逃げよう)」
77 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 11:59:52.54 ID:8OxcvSn40
(少しして)
P「とは言ったものの逃げられない。思った以上に力が強くて逃げられない」
ガシッ!
きらり「そろそろ5分経つにぃ☆」
P「ヘルプミィ」
杏「……あ」
P「あ?」
プシュゥゥ……
杏「……」
きらり「?」
P「杏」
杏「うん」
P「薬切れた?」
杏「……うん」
78 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 12:00:24.21 ID:8OxcvSn40
きらり「うきゅ?」
杏「きらり。ごめん。結婚はなし」
杏「あとさ。さっきはごめん」
きらり「……」
きらり「きらりこそ。ごめんにぃ。杏ちゃん、きらりんのこと考えてくれてたんだよね?」
杏「うん」
きらり「えへへぇ☆」
杏「きらり」
きらり「うん?」
杏「志希をとっちめよう」
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/08(日) 12:01:29.30 ID:8OxcvSn40
(しばらくして)
志希「ま、待ってよきらりちゃん。悪気はなかったんだって……」
きらり「志希ちゃん……わゆいことをしたら反省しなきゃダメだにぃ☆」(ゴゴゴゴ)
志希「待って待って待って。ニコニコしながら近づいてこないで。怖いから」
きらり「えへへぇ☆」(ゴゴゴゴ)
志希「ひっ」
ギニャァァァァァ!!!!!
(次の日)
志希「みんなでハピハピするにぃ☆」
キャピーン☆(きらりんポーズ)
杏「いいねぇ」
P「……おぅ」
ケース4. 双葉杏 end
終わり
80 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 12:04:47.47 ID:8OxcvSn40
以上です。お読みいただき、応援いただきありがとうございました。フリスクとNWのみなさんを救出した後に寝ます。
志希博士の薬シリーズはまた近いうちに書くと思います。今後、極悪非道なレスがないことを祈りつつ続けて行きますので心優しいみなさん。どうぞよろしくお願いします。
ではまた。
81 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 12:07:26.15 ID:8OxcvSn40
おまけ
書こうかと思ったけど書かなかった子たちのプロット
82 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 12:07:54.42 ID:8OxcvSn40
おまけ
ごくん……ボン!
まゆ「うふふふふ。プロデューサーさん♪」
P「はい」
まゆ「うふふふふ♪」
P「待って。何その縄は。なんで笑ってるんだい? まゆ?」
まゆ「うふふふふ♪」
ギュッ……
P「待って。どこに連れてくんだい? まゆ。話を聞いてくれ」
まゆ「うふふふふ♪」
ずりずりずり……
完
83 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 12:08:33.24 ID:8OxcvSn40
おまけ
ごくん…ボン!
茜「大変です!! プロデューサー!!」
P「どうした茜!!」
茜「はいっ!! 運動不足がたたって、プロデューサーの体力が落ちていないかと心配ですっ!!!」
P「なんだと!!!!」
茜「はいっ!! だから走りましょう!!」
P「よしきた行くぞ茜!!」
茜「はいっ!!! 夕日に向かってダッシュですよっ!!」
P「バーニングッ!!」
茜「ボンバァー!!」
完
84 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 12:09:10.83 ID:8OxcvSn40
おまけ
ごくん……ボン!
幸子「フフーン」
P「なるほど。それは心配だ」
幸子「まだ何も言ってませんよっ!?」
P「大丈夫だ。幸子はカワイイぞ」
幸子「フ、フフーン。わかっていればいいんです」
P「よーしよしよし」
わしゃわしゃわしゃ
幸子「髪の毛をわしゃわしゃしないでくださいっ!」
P「よーしよしよし」
びょーんみょんみょんみょん
幸子「ほっぺたをみょんみょんしないでくださいっ!」
P「……」(ジッ)
幸子「あの。ガン見も困りますってば」
完
85 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/10/08(日) 12:09:40.79 ID:8OxcvSn40
おまけ
ごくん……ボン!
時子「跪け」
P「ブヒィィィィ!!」
完
終わり
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/08(日) 12:13:59.22 ID:IBNhX34Fo
乙
将来に対するぼんやりとした不安を抱くアイドルがいなくてよかった
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/08(日) 13:18:08.04 ID:IloBFmjyO
>>86
自分よりダメなやつが近くにいると安心するやん?
何がどうダメかは人の価値観によるとして
88 :
[sage]
:2017/10/08(日) 14:22:55.90 ID:R7d5fIUOO
>>86
そういや小説家アイドルっていないよな
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