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【安価・コンマ】幻想的な世界を探険家が行くようです【オリジナル?】
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365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/27(金) 23:40:41.86 ID:EtbGjIjeo
おつおつよ
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/27(金) 23:51:38.67 ID:GsF+KzfLo
乙
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/28(土) 00:12:47.19 ID:OoRueI/aO
>>364
ああ、やっぱ違ったか。ソレグレイユは知らんなあ。
マイナーネタを同じく元ネタにしてる身なので、お互い頑張りましょう。
368 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/10/28(土) 15:33:16.66 ID:6jMqGGCrO
ちょっと用事が入ったので、開始時間をずらします
5時とか6時とかからになります
369 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/10/29(日) 00:09:26.96 ID:uqUNmaTK0
(`0言0́*)<ヴェアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
済みません、宣言しておきながらまた出来ませんでした……
明日は少し微妙なので、早くても月曜日になります……
>>367
声援、有難うございます。そちらも頑張ってください
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/29(日) 00:23:01.74 ID:Z4fDCvhro
ういう
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/29(日) 00:34:08.76 ID:A0ce+OUB0
了解
忙しいんだね
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/29(日) 23:09:47.18 ID:dhLBVrqjO
多忙人ね
373 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/01(水) 16:25:19.36 ID:U7S5nKd1O
こんにちは
ようやく時間が取れそうです。今日の九時あたりからやります
374 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/01(水) 20:30:24.94 ID:7CtEPrTd0
こんばんは
予定通り、九時頃から開始したいと思います
これで少し息抜きが出来る……メカエリチャンかわいいなぁ……
375 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/01(水) 21:17:48.16 ID:7CtEPrTd0
では、始めます。
尚、所持金の項目ですが、大雑把に、切り詰めていけば100ドラールで一日過ごせる程度の価値と考えてください。
=====此処から=====
4月13日 1/3 エリア
「うーん。ベッドが柔らかいって、いいなぁ」
持ち帰った遺物を鑑定に預けた、その直ぐ後。
探険家ギルドの用意する宿舎へ、アルジールは戻ってきていた。
久し振りの寝床は、安物のはずだと言うのに、随分と心地よく感じられた。
「さーて。『明日の朝、動く前に鑑定の結果を聞きに行く』けど、それ以外は特に何も問題ないな……」
「今日一日は、少し休もうかな」
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
所持金:500ドラール
装備:平服(服装)
所持アイテム:『巨大な機械の情報』
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 21:23:34.15 ID:jMY0xHrVo
2
377 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/01(水) 21:31:23.81 ID:7CtEPrTd0
「特に、これといってほしいものは無いんだけど……」
そういう彼女が立っているのは、ギルドの建物――聞くところによると、「ビル」と呼ぶらしい高層建築の、中頃の階層である。
前にあるのは、ギルドのシンボルを掲げた、階層一つを占める巨大な商店。
管理者が言っていた、ギルドの系列店舗、という奴だった。
「一度くらい、見ておいたほうが良いよね」
前回の探険で、彼女が発見した巨大な機械。
それというのは、構造としては其処まで複雑なものではなく、もし彼女が工具を持っていれば分解して、更に詳しく情報を知る事が出来たものだ。
そうした、何時何処で必要になるか分からない「備え」も、此処では扱っていると聞く。
見ておいて、損はない。そういいながら、彼女は店に入っていった。
自由安価:↓2 店舗の中で、何を探す? 或いは、何を見つけた?
大雑把な記述だと、此方で独自解釈をする事になります。
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 21:34:05.74 ID:J7D5LmGTo
掃除道具が見つかった
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 22:17:55.03 ID:jMY0xHrVo
薬系
380 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/01(水) 22:28:00.59 ID:7CtEPrTd0
「傷……」
ふと、アルジールは、自身の探険を思い出す。
あの時、彼女は狼に襲われ、大怪我をした。
偶然、あの時は直ぐ近くに町があったから生き延びられた。
しかし、もしあれが秘境であれば。駆け出しの自分が、傷を負ったまま生きていられただろうか……?
そうした事態を避ける為にも、薬を常備しておくのは、よい事だろう。
そう思った彼女は、店員を捕まえた。
「あの、済みません」
「はい? どうしましたか?」
「その……」
選択安価:↓1
1.薬はありますか?
2.薬品はありますか?
3.薬……
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 22:29:22.29 ID:z68ZnrpDO
1
382 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/01(水) 22:42:30.70 ID:7CtEPrTd0
「薬……」
ぴたり。店の棚を整理していた店員の手が止まる。
そして、アルジールの顔を横目で見やる。
表情は、良く読み取れなかった。
「えと……その。探険の時に使える、傷薬みたいなものがないかな、と」
戸惑うアルジールがそう続けると、途端に、店員の顔に微笑みが戻る。
「傷薬、ですね。それでしたら、あちらの方にございます」
そういって、彼はアルジールを案内した。
その先の陳列棚にあったのは、彼女も生家で見たことがある軟膏だった。
至極安物らしいが、少なくとも、傷を早く癒やす効果はある。
元お転婆娘の実体験だった。
「此方にあるものですと、こういったものになります。より専門性の高い薬をお求めなら、『薬局』をお探しになった方がよいかと思います」
「有難うございます」
さて、値段を見てみると、成る程、10ドラール。至極安い。これなら幾つか買っても良いかもしれない。
「買おうかな……」
自由安価:↓1 買う? 買う場合、幾つ買う?
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 22:48:26.55 ID:oxFvRmuDO
3つ買う
384 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/01(水) 23:00:49.15 ID:7CtEPrTd0
アルジールは、その傷薬を三つ買う事にした。
大した効果はないが、無いよりは有る方がいい。
一つの容器に使い切りの量しか無い。三回切りではあるが、治療の手段が出来た。
「使うような場面がなければ良いんだけどね」
=====INFO=====
『傷薬』を三つ手に入れた。
傷薬……使用すると、拠点なら『1行動単位』、探険先なら『2行動単位』後、傷が癒える。
体力が5回復する。
=====INFO=====
385 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/01(水) 23:02:44.19 ID:7CtEPrTd0
4月13日 2/3 魔都メルシュテル・トラムツキー
「取り敢えず、傷薬は仕舞っておこう。いつでも使える方がいいよね」
「さて、そろそろお昼か……」
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
所持金:500ドラール
装備:平服(服装)
所持アイテム
・『巨大な機械の情報』
・傷薬*3
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 23:04:30.06 ID:jMY0xHrVo
4
387 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/01(水) 23:30:45.42 ID:7CtEPrTd0
ぶらぶら、ぶらぶら。
日が中天に昇った頃、アルジールは、ギルドのビルの周囲を宛てもなくうろついていた。
何と言っても、大都会である。
元々田舎娘のアルジールには、珍しいものばかり。
歩いているだけでも、案外面白かった。
とはいえ、そろそろそうして歩いているのも疲れてきた。
そろそろ、何処かへ入るなり何なりして、休憩したいものだ……と、辺りをキョロキョロと見渡してみる。
すると、彼女の目に、ふと止まるものがあった。
「……あれは」
二桁コンマ安価:↓1 数値次第で……?
=====此処まで=====
今日は此処まで。もうちょっと長く出来れば良いんですが……
さて、大幅にインターフェースを改訂してみましたが、どうでしょう。
特に差支えないようなら、これを基本ベースにしていこうと思います。
因みに、新しく追加した所持金の概念ですが、連邦国内では、通貨単位は『ドラール』です。
大体の貨幣価値は、今日の更新の頭のところにも載せていますが、今後の注意点として、
『ある国の通貨は、そのままでは他国で使えない』という点があります。
先々、国をまたいで探険するようになった時には、要注意ですね。
あ、それと改訂を……
>>385
【ステータス】の所持金の部分
×500ドラール → ○495ドラール
それでは、お疲れ様でした。
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 23:32:03.29 ID:z68ZnrpDO
乙
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 23:32:59.09 ID:oxFvRmuDO
乙です
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 23:37:57.48 ID:9kMXXxa1o
おつ
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/06(月) 03:17:10.10 ID:8Ni92Pb00
音沙汰ないなー
管理者さんってロボットとかの人間じゃない類だよねたぶん
392 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/07(火) 23:52:37.98 ID:JOqVyweF0
予定が空いたと思ったらこれだよ!
一向更新が出来ていませんが、明日辺りやろうと思います……
後、お金の所にミスがあったので改訂します。改訂したのを更に間違えるってどうなの……
>>385
【ステータス】の所持金の部分
×500ドラール → ○470ドラール
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/07(火) 23:58:09.68 ID:uwJAPB+WO
了解
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 19:09:36.16 ID:gU4Nn9Vh0
生きとったんかワレェ!
もうエタったものを思ってた
395 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/08(水) 21:40:32.49 ID:ek4fRYTz0
十時まで待って下さい
Undertale……こんな時間からやるんじゃなかった……
ちょっと落ち着く時間をください……
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 22:25:07.69 ID:gU4Nn9Vh0
どのルートでエンディング迎えたの?
397 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/08(水) 22:40:18.85 ID:ek4fRYTz0
ごめんなさい、泣きすぎて頭痛がしてきたので、今日はお休みします……
>>396
調べてみたら、Nルート→TPルート、らしいです
事前情報通り、何も見ないで進めて良かったと思えるゲームでした……
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 22:40:43.20 ID:rgftPrPmo
もちろんlove上げまくったよなぁ?
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 22:42:27.35 ID:RDlYUHuxo
さあ、次はGルートにいこうか
400 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/09(木) 21:05:01.63 ID:Vciexfys0
こんばんは。五分後に開始します
Undertaleが沼というのが何となく理解出来た。魅力的なゲームだ……
>>398
、
>>399
堪忍してつかぁさい、もうそっとしておいてあげたいんです……
401 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/09(木) 21:14:38.11 ID:Vciexfys0
そろそろ始めます。
=====此処から=====
彼女の目に入ったのは、ビル群の間にちょこんと収まっている、小さな建物だった。
少し古めかしい感じのする、小洒落た様子のレンガ造り。ちょっと近づいてみると、良い匂いがしてくる辺り、どうやら料理屋かなにからしい。
「……うん」
腹の虫は正直なもので、大層立腹しながら餌を寄越せと唸っている。
その欲求に逆らわず、彼女はその店に入ってみることにした。
周りの通行人が、店の方に歩いて行く彼女を奇妙な目で見ていた事には、気が付かないまま。
402 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/09(木) 21:26:01.67 ID:Vciexfys0
「うわぁ……」
小洒落た様子、と外観をアルジールは形容したが、どうやらそれは、中も同じ様だった。
落ち着いた色の照明。どうやら、都会を眩しく輝かせている電気の光ではなく、彼女にも見慣れたランプの火によるものらしかった。
時々、炎のゆらめきに合わせて、温かみのある木製の調度品が、その影法師の形を変える。
幾つか据えられたテーブルと椅子は、ほんのりと明るく照らされていた。
「いらっしゃい」
そして、店内の壁際には数脚の椅子が置かれたカウンターがあり、その奥に立つ男性は、皿を洗う手を止めて、歓迎の声を掛けてくる。
金属の縁で出来た眼鏡が、ランプの明かりで煌めく。
白いものが混じる、切り揃えられた髪など、見た目からは清潔感が漂っている。
どうやら、この男性が店主のようだ。
自由安価:↓1 アルジールはどうする?
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/09(木) 21:28:19.32 ID:vvSIYCrPO
この店はどんな料理を出しているのか聞く
404 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/09(木) 21:48:58.87 ID:Vciexfys0
「ど、どうも。あの、此処って、料理屋みたいですけど、何のお店なんでしょうか?」
バックス氏といい、ギルドの管理者といい、どうも年上と接する事ばかりである。
少しは馴染んできたものの、相変わらず慣れない敬語を使って、店について聞いてみる。
美味しそうな匂いに釣られてはきたが、何の匂いかは今一良くわからなかったのだ。
「何のお店か、と言われると困りますね。一応、個人でやっている食堂ですから、『お望みのものをお出しします』、とでもしておきましょうか」
少し微笑みながら語るその姿は、如何にも、「歳を重ねた大人」という感じで、好感の得られる態度だった。
成る程、と頷いて、ちょっと納得する。色々作っているから、何の匂いか分からなかったのか。
「さて、まぁ、まずはお掛けください。どこでも構いませんよ」
しかし、そう言われて、アルジールは少し慌てる。
最初は軽く覗いてみるというだけのつもりだったから、此処で食べるかはまだ決めていなかった。
迷って、えっと、と声を出そうとする。しかし、自分のお腹から大きな文句が聞こえてくるのに気づいて、彼女は赤面して黙った。
(自分の身体に正直に。うん)
そうして、彼女は店を見回し、折角だから、ということで、カウンター席に座った。
405 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/09(木) 22:00:58.16 ID:Vciexfys0
「ご注文は、どうされますか?」
店主は、此方を見ながら言ってくる。
しかし、どうすると言っても、見るべきものがない。
どんなものなら出せるのか、どれがどれほどの値段なのか。そういうものを知る為のものが、何もない。
「えっと、お値段の方は……?」
持ち合わせは少ない。余り高価なものだと、何も食べられなくなってしまう。
少なくとも、値段だけは知っておかないといけない。
しかし、そう思って投げかけた問いには、奇妙な答えが返ってきた。
「あぁ……お客さんは、初めての方でしたか。では、説明しないといけませんね」
「え、あ、はい」
「此処の食事は、どんなものを、どれだけの量頼んでも、一人30ドラールで提供しています。
ですので、お客さんは、今何が食べたいか、だけを仰って頂ければ大丈夫ですよ」
「……ほえー」
何とも、奇妙なシステムである。都会ともなると、こんなやりかたもあるのだろうか。
少し奇妙には思うが、しかし、30ドラールでお腹一杯食べられるというなら、悪くない。
「では、どうしましょうか」
「えっと、それじゃあ……」
自由安価:↓2 アルジールは何を頼む? 尚、曖昧に、例えば「懐かしいもの」というふうに頼んでも問題ありません。
*この安価、その後の展開にちょっとだけ影響します。
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/09(木) 22:09:40.12 ID:oARFd2Gho
懐かしいもの
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/09(木) 22:10:21.65 ID:+ou3ap8DO
スタミナがつくもの
408 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/09(木) 22:45:22.16 ID:Vciexfys0
「えっと、じゃあ、何か『スタミナのつきそうなもの』を……」
「『スタミナがつきそうなもの』、ですね。畏まりました」
少しお腹も減っているし、何か腹持ちの良いものを、と思った結果、こんな頼み方になった。
しかし、店主は曖昧な注文にも文句一つ言わず、あっさりと頷いて了解してくれた。
更に驚いた事には、そうして了解した後、店主がどこからか、一つのコップを出してきたのだ。
「此方、飲み物の水です。此方は無料なので、どうぞご自由に」
「えっ、水が無料なんですか?」
「はい。当店自慢のサービスですよ」
至極軽い様子で言う店主を尻目に、信じられない、という面持ちがつい顔に出る。
人が飲める水の確保というのは、とても面倒だ。これは探険家だけの問題ではなく、社会全体の問題でもある。
嘗ての文明は、極めて高度な水道システムを有していたらしく、蛇口をひねって出てくる水をそのまま飲めたというが、
そんなのは現在、『夢のシステム』といって差し支えない代物だ。
今の社会で同じことをしようものなら、たちまち飲んだ者は腹痛に襲われることだろう。
ということは、水を客に提供するには、少なくとも煮沸して消毒するか、既に消毒してあるものを買ってくるしかない。
どちらも手間がかかる。対価を頼むのに充分だ。だというのに、無料。しかも、幾らでも飲んで良いときた。
訳の分からないまま、出された水を飲んでみる。仄かに、柑橘の香りと風味がした。
端的に言って、旨い。そのまま一杯を飲み干してしまうと、店主は笑って、新しい一杯を注いでくれた。
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/09(木) 23:13:00.88 ID:n+tVp5R50
この世界、どの程度の文明レベルなんだろう。現代くらい?
410 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/09(木) 23:28:25.79 ID:Vciexfys0
そうして、水を飲んでいると、目の前で店主が料理を始めた。
考えてみると、こうして調理している場面を見ながら食事を待つのは、始めてな気もする。
少し楽しみにしながら、アルジールはそれを見物した。
まずは、年季の入っていそうなガスコンロに火を掛け、底の深い鍋を出す。
それを加熱して温めている間に、カウンターの奥の方にある、鉄製の箱
……冷気が漏れ出たのを見ると、どうも冷蔵庫らしい。随分な高級品を置いているものである
……から、幾つかの野菜を出してきた。見れば、ニンニク、タマネギ、ニンジン、ピーマンである。
ニンニク。成る程、確かにこれが食事に入っていると食欲が湧く。結果的に体力は付くだろうが、少し臭いが気になるところである。
どう料理するのやら、と眺めていると、さくさくこれをカットしていく。ニンニクは微塵切り、そのほかは角切り。
そうしてすっかり切り終わると、熱された鍋に軽く油を敷いて、其処にトマト以外の野菜類を順番に入れる。
暫くそれらを店主が炒めていると、油の香ばしい匂いが漂って来た。如何にも料理をしている、という感じである。
そうやって炒めた後、店主は後ろの冷蔵庫らしい箱をまた開いて、赤い肉の塊を出した。
牛肉らしい。脂身がなく、肉そのものが少し薄いのを見ると、頬肉だろうか。
それを細かく、サイコロ状にカットすると、少ししゃがんで、どうやら切ったじゃがいもらしいものを出してくる。
此処まですると、彼は、切ったトマトと牛肉、そしてじゃがいもを鍋に入れ、調味料らしい粉を振りかけてから、また炒め始める。
尚々、ますますもって良い匂いである。アルジールの腹の虫が、少し騒がしくなってきた。
少しして、炒め終えたものを見ながら、店主はまたまた鉄の箱を開き、何かの汁らしいものが入った器から、その中身を鍋に全て注いだ。
そのまま鍋を煮てしばらくすると、レードルで掬い上げた汁を味見して、塩コショウ、それとハーブで味を付ける。
また味見をして少しだけ頷くと、彼はその中から煮込んだものを少し小さな皿に盛った。
「お待たせしました。これが、『スタミナのつきそうな料理』ですよ」
ことり、と、アルジールの前に置かれたそれからは、湯気と一緒に、何とも芳しい香辛料の匂いが漂ってきていた。
少しだけ、唾を飲み込む。空腹にこの匂いは溜まらない。
彼女は、いつもは欠かさない食前の短い祈りもおざなりに、一緒に出されたスプーンを取り上げて、早速食べ始めた。
411 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/09(木) 23:48:32.70 ID:Vciexfys0
彼女が食べてみて感じたのは、まず、ほんの少しの懐かしさだった。
何というべきだろうか。故郷でよく母が作ってくれたチリ・スープと、何処かしら似通った風味がする。香辛料が同じものなのだろうか。
次いで、味そのもの。間違いなく、旨い。どうやら、煮込む前に入れた汁は肉汁であったらしい。肉の味が、野菜にまで染みている。
少し懸念していたニンニクの強い臭いは気にならないが、香辛料の辛味と香りのお陰で、全く空腹感に歯止めがかからない。
ガツガツと、行儀が悪かったのではないかと後から恥ずかしくなるほどの勢いで食べ始め、あっという間に皿は空になった。
「おかわりもありますが」
「……お願いします」
そういって皿を差し出すと、ちょっとした肉と野菜の山がその上に出来る。今度は自制し、少しずつ、味わいながら食べた。
結局、その二杯目も全て平らげてしまったが、その頃には、彼女は充分に満腹になっていた。
微笑ましいものを見る店主の目線を注がれるのは、少し居心地が悪かった。
412 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/09(木) 23:53:38.60 ID:Vciexfys0
=====此処まで=====
今日は此処まで。
料理と食事の描写は迂闊に出すべきじゃありませんでした。
滅茶苦茶書きにくい……せめて別のメニューで書けばよかったかな……
調べてると自分で飯テロ状態になるし……
後は、幾つかコメントに返信しておしまいにしたいと思います。
明日は……ちょっとだけならできるかな。土日は出来ないので、あしからず、ご了承ください。
それでは、お疲れ様でした。
>>391
その辺りは、ご想像にお任せということで。
然るべきタイミングがあれば、分かることと思います。
>>409
文明レベルとしては、18世紀〜19世紀頃を基軸に考えて頂ければと思います。
但し、断片的に21世紀までの技術や物品が混じっている感じです。
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/09(木) 23:59:52.96 ID:n+tVp5R50
おつ
忙しいだろうにありがたい
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/09(木) 23:59:56.92 ID:vvSIYCrPO
乙
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 00:02:02.67 ID:N3sDoXxf0
おつおつ
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 12:15:03.10 ID:zk3/Q+xUo
週末カレーにすっか
おつ
417 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/10(金) 21:01:11.22 ID:Koyj0hWB0
こんばんは
十分後くらいから始めようと思います
418 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/10(金) 21:43:48.53 ID:Koyj0hWB0
NGHAAAAAAAAAAAAA! また遅くなってしまったぁ!
とまれ、始めます。
=====此処から=====
「ご満足頂けましたか?」
「はい。お腹一杯です」
皿が下げられ、グラスに水がまた注がれる。それを飲めば、少し残っていた後味を、柑橘の風味が流し去っていく。
爽涼。口の中もすっきりとして、後に残ったのは、心地よい満腹感だけ。昼寝の一つでもしたくなる様な、穏やかな気分だった。
「あの、美味しい食事、有難うございました。これ、お代です」
「いえいえ。楽しんで頂けた様で、何よりです」
ぱさりと、紙幣を手渡す。相変わらずの微笑みを浮かべてそれを受け取った店主は、それを勘定し直すこともなく、そのままカウンターの後ろの金庫に入れた。
ちょっとばかり、不用心な気もする。
これをちょろまかしてしまう様な不届き者も場所によっては居ると聞くが、そんなことも必要ないほど、客への信頼があるのだろうか。
そうだとすれば、その客として扱われているアルジールにとっても、嬉しい話である。
「また、お伺いしますね」
「えぇ。またのご来店、お待ちしています」
ちょっと食べすぎたかしら、お腹が重いかも、と、そんな心配をしながら席を立つ。
外の明かりの様子を見れば、昼を過ぎた頃だろうか。そろそろ、帰るによい頃合いである。
会釈して、扉を開ける。さて、今日はあと何をしよう。次の予定を考え、扉を抜けた。
「あぁ、そうそう。一つアドバイスですが」
「『団子鼻さんに会いに行ってみてください』。きっと、お役に立つと想いますよ」
「えっ?」
去り際に掛けられたその声に振り向くだけの時間は、彼女にはなく。意味を問おうとした時には、扉は閉まって―――
419 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/10(金) 21:49:38.57 ID:Koyj0hWB0
4月13日 3/3 魔都メルシュテル・トラムツキー
気がついた時、アルジールは、何故かギルドの自室にいた。
行儀よく寝床に腰掛け、くつろいでいる格好をしている。
「……?」
白昼夢でも見ていたものか。しかし、あの心地よい満腹感は、確かに今も感じている。
「一体何だったんだろう……」
「……あれっ、太陽がもう暮れかけてる……」
「?????」
何だか、良くわからない。
一体あの店は何だというのだろうか。
「……『団子鼻さんに会いに行ってみて』、か」
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
所持金:440ドラール
装備:平服(服装)
所持アイテム
・『巨大な機械の情報』
・傷薬*3
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 21:53:04.90 ID:I67GaE9RO
5
団子鼻に会いに行く
421 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/10(金) 22:04:49.03 ID:Koyj0hWB0
あの店主に掛けられた言葉。こんな不可思議を引き起こす人物の言葉が、気にならない訳はなかった。
アルジールは、そのまま直ぐに宿舎を出て、小走りに目的地へ向かった。
つまり、団子鼻を名乗る、あの小人の所である。
少し表通りから入った辺り。人からはよく見えないであろう、入り組んだ路地の入り口。
其処に辿り着いて、彼女は、声を掛けた。
「こ、こんにちは……? 団子鼻さん……?」
「やぁ、君か。早速来てくれたとは、嬉しいね」
「うひゃっ」
声を掛けたのとは全く逆方向の足元から、声が響く。
思わず飛び上がって、声の方を向いてみれば、あの人好きのする顔の小人が、其処に立っていた。
「おっと、また驚かせてしまったね」
「あぁ、いや。大丈夫です、はい。こんばんは、団子鼻さん」
「はい、こんばんは」
相変わらず、なりの大きさからは考えがたい、深みのある声は、しかし、その年老いた姿には、よく似合っている。
一先ず、挨拶をしてから、彼女は早速、彼に話を尋ねることにした。
「えっと、ですね。実はついさっき、こんなことがあったんですが……」
「ふむ?」
422 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/10(金) 22:09:18.08 ID:Koyj0hWB0
=====此処まで=====
ごめんなさい、今日は此処までということで……。
予定もあるので、早くても次は月曜日です。
楽しみにしていただいている方には、申し訳ありません。
取り敢えず、今回のこの団子鼻のイベントを経由することで、新しいコマンドを一つ解放するつもりです。
詳しいことは又次回、お話しようと思います。
いつでも疑問等お書き頂いても大丈夫ですので、何か分からない事があればお気兼ねなくどうぞ。
それでは、お疲れ様でした。
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 22:23:59.88 ID:DBjTRBS80
おつ
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 23:00:19.72 ID:E++DTx1Qo
おつおつの
425 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/11/18(土) 02:08:43.09 ID:QvYTBaqm0
一週間ぶりでしょうか、皆様お久しぶりです
今日の夜くらいから、再開しようと思っています
取り敢えず、次に実装するのは『技能の獲得』に関するものです
結構大規模に安価で募集を掛ける予定なので、ご興味の有る方は是非ご参加を
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/18(土) 21:29:20.65 ID:rFZ5ll6x0
参加できそうになくて無念・・・
今んとこ、名前の出てきた地名がトラムツキーと霧の高原の村だけだけど、他にも登場させる予定?
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/30(木) 18:29:59.65 ID:ux0PZXrH0
生きてるか?
428 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/02(土) 14:24:06.76 ID:kftoQ2g80
済みません、今度は三週間も空いてしまいました……
前回の連絡からお待ちいただいている方、申し訳ありませんでした……
今日の夜こそは問題なくやれる……筈なので、参加して頂ければ幸いです……
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/02(土) 17:13:13.41 ID:3v6EMftPo
寒くて忙しい時期だしね……
430 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/02(土) 21:01:14.43 ID:kftoQ2g80
そろそろ始めます。
前回言った安価を取る予定です。
=====此処から=====
「成る程。あの店だったか」
「ご存知なんですか?」
「そうだね。よく知っている」
顎に手をやって話す団子鼻に、あの男性の正体を尋ねるアルジール。
案の定、団子鼻は彼の正体を知っていた。しかし、どうもそれ以上の事を述べる気配がない。
「まぁ、何れわかる時が来るかもしれない。安心しなさい。彼は悪い人ではないから」
ころころと笑うが、しかし、悪い人ではなくとも得体の知れない人ではあるのではないか……と、密かに思う。
例えば、目の前の小人の様な。正直、怪しすぎる。
暫く、そうして笑った後、小人は改めて呟いた。
「しかし、彼が私の所に探険家を寄越す、という事は……ふむ」
「……な、何でしょう」
そう言って見つめられているアルジールは、居心地が悪いばかりである。
目を背けて、意識をそれとなくそらす。
女性をジロジロ見つめるとは、少しデリカシーがない様である。文句の一つでも言ってやろうかと思っていると、その内、団子鼻がこんなことを言った。
431 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/02(土) 21:02:09.08 ID:kftoQ2g80
「アルジール君。君は、どうやら探険を一つ熟してきたようだね」
「え? えぇ、はい」
「であれば、恐らく、探険に際して、自分の技量に不足を感じる事があったのでは?」
ふむ、と思う。確かに、色々大変な事はあった。
悪魔の様な例外はさておき、獣を追っ払えなかったり、或いは調査が上手くいかなかったり。
もう少し、何かしら身についた技能でもあれば、上手く切り抜けられたのではないか、という瞬間は、幾つか思い当たる。
「それについて、私が提供出来る事がある」
「……というと?」
「つまり、君に対して、何かしらの技術や知識を伝える手段を紹介できる、という事だね」
成る程。それは、有難い話である。
少しでも自分の技を磨いていけば、探険をできる場所も増えていくことだろう。
その手段の提供とあれば、これは嬉しい限りである。
「勿論、私も情報を商っているからね。それなりの代金はもらうけれども」
「逆に言えば、お金で経験を買える、ってことですよね」
「……ふむ。確かにそうだ」
先人曰く、時は金なり。金で経験を積む時間を短縮出来る、購入出来るという僥倖。見逃すことは出来ない。
「じゃ、じゃあ、お願いしてもいいですか?」
「勿論だとも。では、契約成立だね」
お互い、良い結果になればいいが。そう言いながら、団子鼻は手を差し出す。
握手の為に手を差し出そうとするが、手の大きさが違いすぎる。どうしようか悩んだ末、指を一つ握ってもらうことで代用とした。
何だか赤ちゃんをあやしているような、と、団子鼻の体温が意外と高いことに驚きながら、確かに、アルジールは彼と不思議な握手を交わした。
432 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/02(土) 21:11:20.74 ID:kftoQ2g80
「……さて、早速だが、アルジール君。君はどんな技能を身に付けたいと思うかな?」
「えーっと……そうですね……」
折角の機会である。何かしら、役に立てやすい技能の方が良いだろう。
しかし、それはそれとして、幾つか興味のある事柄もある。
どんなものを学ぶべきか。アルジールは、暫く考え込んだ。
=====システム=====
さて、早速ですが安価です。
今回アルジールは、どんな事を学ぼうとするでしょうか。
投稿時間から20分後まで、自由記述で投稿してください。
投稿の仕方としては、@技能名 A大まかな効果、あるいはイメージ の何方かをお書き頂ければ大丈夫です。
例:機械技術を更に学ぶ(@パターン)
例:戦う技術を習得したい(Aパターン)
例:交渉時に補正を得られる様な技(Aパターン)
=====システム=====
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/02(土) 22:01:03.09 ID:q3lH8uKf0
>>20
の1 っていけるかな
範囲が広すぎるとかで駄目なら探索前の調査(調べもの)時に使える能力
434 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/02(土) 22:06:57.47 ID:kftoQ2g80
>>433
問題ありません。効果については、実装時に適宜エラッタをかませる予定ですので、ご自由にどうぞ
しかし、ちょっと安価の参加者数を多く見積りすぎてたかな……
後二つくらいは欲しいので、もうちょっと待ちます
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/02(土) 22:31:32.14 ID:7z8trjgKo
交渉の補正
436 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/02(土) 23:57:14.87 ID:Li/nxSRA0
遺物の解析能力
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/13(水) 22:08:50.97 ID:MQP6t5/00
待ってる(待ってたらいいのかな)
438 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/19(火) 20:56:03.96 ID:CcXCh0mI0
WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
やっと面倒が終わりました。明日あたりから、ぼちぼち更新が出来ると思います
前回の安価以降、音沙汰なく済みませんでした
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/19(火) 21:20:12.13 ID:4zsCyxrn0
待ってたぞ
440 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/20(水) 20:42:24.27 ID:aukZKkC00
こんばんは
九時頃から始めたいと思います
441 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/20(水) 21:05:26.17 ID:aukZKkC00
では始めます。
=====此処から=====
「とりあえず、もっと基本的な、探険家としての心得を学び直したいです」
「ふむ。成る程、それは確かに大事なことだ」
「後は……人と、もう少し上手く話せるようになりたいのと、遺物を自分で調べられるようになったら、面白いかなぁ、とか」
「ほうほう。中々面白い着眼点だ。成る程、成る程」
差し当たって、頭に浮かんだ三つを並べてみるアルジール。どれをとっても、決して損にはならない筈。そういう能力や技能を、意図して選択した。
「と、なると……少し待っていて欲しい」
「あ、はい」
断りを入れた団子鼻は、一度物陰に入ると、何やらガサゴソと漁り始める。何を、と思って見てみるが、どうも影が濃くて、見えにくい。
そのまま少し待っていると、やがて、彼は物陰から、その体躯からすれば大きいであろう、本らしいものを持ち出してきた。
古めかしい、革の装丁。高級そうな本だった。
「これだね。この三冊の内から、一冊を選んで欲しい」
「えっと……」
表紙を見てみると、こんなことが書いてある。
『探険の心得 初級』
『交渉術 初級』
『遺物の知識 初級』
何だか変な題名だが、どうやら、これが、団子鼻の提供する「金で買える経験」、ということらしい。
本を読んだくらいで、とも思うが、例のバックス氏も、父親の残した本から学んだという。
読むこと自体は無駄ではあるまいし、この不思議な小人のすることだ。きっと何かしら効果はあるだろう。
「それじゃあ……」
自由安価:どれを習得する?
先着で2票集まったものを習得します。尚、効果は以下のINFOの通り。
=====INFO=====
・探険の心得……探険中、あらゆるコンマ判定について、Lv*2の補正を与える。
・交渉術……対人交渉時に行われる判定について、Lv*5の補正を与える。
・遺物の知識……理知判定により、遺物が何であるかを自分で鑑定出来る。
=====INFO=====
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 21:23:24.88 ID:f+r2maXxo
遺物の知識
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 21:26:15.13 ID:u93/IQZDO
探検の心得
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 21:30:40.03 ID:OZbHEg/Io
遺物
445 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/20(水) 21:47:59.41 ID:aukZKkC00
=====システム=====
「遺物の知識」で決定しました。
では、早速書いていきます。
=====システム=====
「じゃあ、『遺物の知識 初級』をお願いします」
「了解したよ。では……」
選択された本を器用に差出し、残りの本を元の物陰に戻す。
団子鼻が戻ってきた時、アルジールは、まだその本の表紙を見つめていた。
「どうしたんだい?」
「あ、いえ。まだお代も払ってないのに、読めません」
おやおや。思わず団子鼻は苦笑する。それを見て不思議に思うのは、アルジールの方であった。
買ってもいないものを利用するのは、泥棒と同じではないのだろうか。
何がそんなにおかしいのかしら?
実は、彼女は、未だ本屋というものに立ち入ったことがない。
だから、立ち読み、などどいう概念も、それをやっている人間が少なくないことも、知らないのだ。
微かな笑いを湛えたまま、団子鼻は続ける。
「いや、失礼。そうだね、確かにそうだ。しかし、まぁ、此処では代金を払わなくても、本を読んでもらって構わないよ」
「え、でも」
「そうだね。食事をしに店に入ったら、大体は食べた後で会計をするだろう? それと同じと思って欲しい」
「あぁ……。そういうことなら」
ようやく納得がいったアルジール。それでは、お言葉に甘えて、と、彼女は本の表紙を開き、早速読み始め
446 :
◆nN35Xsj1FM
[saga !orz_res]:2017/12/20(水) 21:49:47.13 ID:aukZKkC00
447 :
◆nN35Xsj1FM
[saga !orz_res]:2017/12/20(水) 21:50:21.38 ID:aukZKkC00
――――――――――
448 :
◆nN35Xsj1FM
[saga !orz_res]:2017/12/20(水) 21:52:21.45 ID:aukZKkC00
最早、文明は失われて久しい。
ものも、名前も、概念も、何もかも、忘却された。
しかし、残滓は残っている。
忘れてくれるな。
確かに、我々は此処に居たのだ。
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 21:53:09.00 ID:wBUp3B9q0
どうしたの?
450 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/20(水) 22:04:27.95 ID:aukZKkC00
「……あれ」
気がつくと、アルジールは、本を片手に立ち尽くしていた。
おかしい。確かに自分は、今さっき本を読み始めたばかりなのに。
そう思って、本の表紙を見ようとして、気付く。題名が、消えている。
ぱらぱらと、ページをめくる。白紙。何も、書いていない。
「いやはや。まさか、此処までとはね」
「え……」
足元では、団子鼻が、その細い目を大きく見開いていた。
「君は……そうだね、運命に愛されている。これは驚くべき事実だ。ヒトという種族が到達し得る、ある一つの極点に既にいるということだからね」
「運命、に?」
「君のような人間が探険家になるのは、さて、何時振りか。これは先が楽しみだ」
其処まで言って、団子鼻の目は、いつものように柔らかく閉じられた。
先程までの驚愕は、もう見えない。しかし、その目に映る色は、これまでとは少し違って見える。
「……さて。君の頭には、もうしっかりと知識が刻まれている筈だ。だが、少し疲れているようだからね。もう今日は帰って、休んだ方がいい」
「ああ、お代のことだが、君からは取らないことにしたよ。その代わり、探険が終わって、何か技能を覚えたいと思う時は、是非此処に来て欲しい」
「理由は、まぁ、色々あるが。君という人間に、私は興味を抱いたんだ。だから、より多く、君と話をしたいんだよ」
「さ、今日はこれでおしまいだ。早く帰って、横になりなさい」
それから先のことを、アルジールはよく覚えていない。
昼に食事を取った後の時のように、気がついたらギルドに帰り着いていて、気がついたらベッドに寝ていて。
気がついたら、深い眠りに落ちていた。
=====INFO=====
技能「遺物の知識 Lv.1」を習得しました。
技能学習点を1消費しました(1→0)。
=====INFO=====
451 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/20(水) 22:19:11.13 ID:aukZKkC00
4月14日 1/3 魔都メルシュテル・トラムツキー
「……」
ガンガンと、頭を殴られた様な痛み。それと同時に、アルジールは最悪の目覚めを迎えた。
むくりと起き上がってみれば、自室である。
「……痛っ」
頭の中に、情報が流れる。それは、無数の『遺物』に関する知識であった。
これが、技能の獲得。団子鼻が齎した、知識。
「……うん」
何はともあれ、約束通り、自分を鍛えることには成功した。なら、それでいい。
あの時起こった諸々については、確かに気になる。しかし、あの時の様子を見ると、聞いてもごまかされそうだ。
なら、話してくれるようになるまで、待つだけ。その間、探険家として修行を積まなければ。
アルジールは、頭痛が収まるのを待ってから、行動を開始した。
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
(1)管理者〔遺物鑑定の結果を聞く〕
(2)団子鼻
(3)不思議な料理屋
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
遺物の知識Lv.1
所持金:440ドラール
装備学習点:0
装備:平服(服装)
所持アイテム
・『巨大な機械の情報』
・傷薬*3
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 22:59:18.86 ID:OZbHEg/Io
5
(1)
453 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/20(水) 23:22:27.89 ID:aukZKkC00
まずは、昨日頼んだ遺物の鑑定結果を聞きに行かなければ。いつまでも管理者を待たせるのも悪い。
そう思ったアルジールは、諸々の身支度を整えてから、一階に降りた。管理者の定位置がそこなのは、数回しか顔を合わせていなくても、もう分かっていた。
案の定、彼女は、執務机で作業に勤しんでいた。いつも通り、無表情のままだ。
「おはようございます、管理者さん」
「ああ、アルジールさん。おはようございます」
昨日と同じように、声を掛ける。挨拶は大事。親の教育は、アルジールの骨身に染みている。
一方、その後には、世間話をするでもなく直ぐに本題に入るのは、彼女自身の口下手が原因である。人とあまり長く話すのは、彼女も得意ではなかった。
「あの、昨日頼んだ遺物の鑑定なんですけど」
「ええ、既に完了しています。報酬の用意もありますので、少しお待ちを」
そういうと、管理者は執務机の引き出しを開け、中から、書類と封筒を取り出した。
書類の方が、鑑定結果と領収書。封筒の方が、現金らしい。
「ああ、鑑定結果については、具体的な内容をお伝えすることも出来ますが、どうされますか?」
「具体的な内容、というと?」
「この遺物はこんなもので、希少性がどの程度だから、報酬はこれだけだ、というような説明ですね」
「あぁ、成る程」
聞いても聞かなくても、一応探険家としては大きな問題はない。時間を取ると言っても、少しだけだろう。
本当に何方でも良いようだが、どうしようか。
選択安価:↓2 1.鑑定結果を聞く? 2.聞かない?
=====此処まで=====
今日は安価を取っておしまいです。
ようやく時間も取れるようになったので、今後はある程度は安定して更新出来るかと思います。
……しかし、何というか、思いもよらない隠しフラグを片っ端から回収して、ガンガンストーリーが進んでいるなぁ。
悪いことではないのですが、話の筋立てをちょっと変えないといけないかもしれない。
本当はもっと沢山探索をこなしてから色々イベントを挟むつもりだったんですが。
安価とコンマで進めると、本当に先がわからない。それが面白いんですが。
では、お付き合い頂いて有難うございました。
明日も……多分同じくらいの時間帯でできるかな。
お疲れ様でした。
454 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 23:28:40.43 ID:dN+rYO74o
乙です
1
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 23:34:10.02 ID:u93/IQZDO
1
456 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 21:13:27.02 ID:HXtQ4l4h0
こんばんは
ごめんなさい、少し遅れます
457 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 22:19:39.06 ID:HXtQ4l4h0
大変お待たせしました、始めたいと思います。
=====此処から=====
「じゃあ、聞かせてもらってもいいですか。やっぱり、遺物がどんなものなのかは気になるので」
「承りました。では、お聞かせ致します」
アルジールの返事を聞いて、管理者は、領収書と封筒を一度机に置いてから、鑑定結果を読み上げ始めた。
「提出頂いた順番に、説明致します。まず、懐中時計らしいものですが、これは見た目通り、時計でした。
しかし、とても高度な技術が使用されているらしく、ネジを巻く必要がなく、また時間を極めて精密に刻みます」
「ネジを巻かなくていい、懐中時計……」
「次に、小さな黒い箱。これはどうやら、情報を内部に格納出来る機械の類のようです。
『連邦』でも、軍の一部以外ではまだ普及していない、かなり希少な物体です」
「えっ。そんなすごいものなんですか」
「そんなすごいものですね。報酬も高くなります」
「おぉ……」
「次に、ゴム皮膜に覆われた線。比較的単純な構造をした金属線が内包されていました。
調査の結果、何かしらの電気信号を受け取り、音に変換して出力するものと分かりました」
「信号を、音に。蓄音機みたいなものなんでしょうか」
「おや、アレをご存知ですか。その通り、原理は違えど、引き起こされる結果は同じです」
(使えるようなら、使ってみたいかも……)
「次に、凹んだ金属板。これはどうやら、『飛行機』を構成するパーツらしいようですね」
「……飛行機? っていうと、最近都会で作られたっていう、空を飛ぶ乗り物の?」
「そうなります。旧世界では、現在よりも遥かに多く飛行機が飛んでいたといいます。
それが壊れた時に外れた、機体の一部なのでしょう」
「空を飛ぶ、か……」
「次に、薄い金属質の板。此方も希少品です。先の小さな黒い箱と同様、情報を格納出来る機械のようです。
しかも、これは軍でも研究段階にある、更に複雑で小型のもののようですね」
(また希少品! 何だか幸先がいいなぁ)
「次に、ガラスで出来た球。現在トラムツキーでも使用されている、電気による照明
……電灯の、実際に明かりを発する部分と、構造的な類似が見られます」
「あの、明るい奴のですか?」
「はい。ただ、利用されている原理についてはかなり相違が見られます。
こうした物品は珍しい為、少し報酬が上乗せされています」
「成る程……」
「あれ?」
458 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 22:21:23.66 ID:HXtQ4l4h0
管理者の言葉は、そこで止まった。
アルジールは、戸惑った。確かもう一つ、向こうで見つけた、苔だらけの骨らしいものについて、鑑定を依頼したのだが。
「済みません、管理者さん。まだ鑑定を依頼したものがあったと思うんですが」
「はい?」
「いや、あの。苔むした骨、みたいなものの鑑定を」
「……はい?」
「えっ、と……」
「……はい?」
「……」
「……はい?」
はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。はい。
蓄音機の針を何度も戻して、同じところだけを聞いているような。
管理者は、同じ言葉を繰り返し続ける。
ガラスの様に透き通った瞳には、何も映し出されていなかった。
(……何、これ)
二桁コンマ安価:↓1 100-幸運【30】以下が出てしまうと……
459 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/21(木) 22:24:30.65 ID:i49WdxX2o
あ
460 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 22:50:22.82 ID:HXtQ4l4h0
「……」
ふと、思い出す。そういえば、実家に居た頃に、似たような光景をみた様な。
あれは、そう、確か、家の小屋で、機械をいじっていた時に……
「……あ」
その光景をはっきりと脳裏に思い浮かべた時、アルジールは、一つだけ管理者を元に戻す方法を考えついた。
普通は、こんなことはしない。が、どうもこんな様子を示すものには、その手段が有効なことが多いというのは、経験則でもあった。
小さく、ごめんなさいと呟く。そして、彼女は、まだ同じ言葉を繰り返し続ける管理者に向けて―――
思い切り手を振り上げ、そして振り下ろした。
頭に向けて。大体大雑把に斜め四五度程の角度で。それは勢い良く。
ゴイン、と、重い音。感覚をなくしたかと思うほど強い痺れが、アルジールの手を襲う。
どう考えても、人間の頭からする音ではない。が、痺れの強さに悶えるアルジールは、そのことには気づかない。
そのままアルジールがバタバタと慌てていると、やがて、一撃を呉れたきり、前のめりの姿勢になったまま動かなくなった管理者が、再び動き出す。
大丈夫かしら、と見つめるアルジールをよそに、管理者は、いつもの直立姿勢に戻り、いつもの無表情で、アルジールを見つめ返した。
暫く、視線を交わす。また妙な状態になるのでは、という心配を抱えたアルジールとしては、気が気でない時間。
しかし、そんな心配は無用であると、管理者が告げた言葉で知ることになる。
「……おはようございます、アルジールさん。どうされましたか?」
461 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 23:06:59.96 ID:HXtQ4l4h0
結論から言ってしまえば、管理者は、先程あった諸々のやり取りを覚えていなかった。
どうやら、自分の経験則……「壊れたものには斜めに手刀を呉れれば結構直る」というのは、人間にも適用されるらしいと、妙な確信をアルジールは抱く。
実際の所、それがどの程度正しいかなど、分からない。
しかし、それはそれとして、確かにおかしくなっていた管理者は戻った。だから、それで良かった。
ただ、先の様に、苔むした骨のことには一切触れないように、同じ話題を聞き直すのは、少し骨が折れたが。
ともあれ、その結果として、アルジールに与えられた報酬も判明した。
410ドラール。郷里の近くの鉱夫が一日に貰う額と、殆ど変わらない。
自分の年若さからすれば、信じられない程の高収入だった。
また、鑑定された現物は、一度アルジールの手元に戻された。売却を望むなら、管理者に話を通せば、然るべき筋へ売却可能だという。
今のところ、金には困っていない。必要ならば手放す、という方針で差し障りはないだろう。
「……はぁ。昨日から、疲れることばっかり」
一旦自室に戻って、ベッドでため息を吐く。一体、何度私は驚かされたり変な体験をすればいいのだろう。
探険をしに私は田舎を出てきたのであって、都会の真ん中で、こんな不思議なことにばかり出会しても、こう、何か求めているものとは違う。
それに、姉を探す目的に資することは、何も起こっていない。
人見知りのするアルジールは、赤の他人が絡まなければ、意外と前向きな根っこを持っている。
しかし、それを踏まえても、何度も重なる不思議な出来事は、彼女の精神に負担を掛けていた。
462 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 23:09:30.33 ID:HXtQ4l4h0
4月14日 2/3 魔都メルシュテル・トラムツキー
しかし、何時までもぼんやりしていると、折角の時間が勿体無い。
アルジールは、ベッドの上で、考え始めた。
「ふう。どうしようかなぁ」
アルジールはどうする?:↓1
【コマンド】
1.自室
(1)休息
(2)所持品整理
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
(1)管理者
(2)情報屋の団子鼻
(3)不思議な料理屋
6.受領
7.探険
8.移動
【ステータス】
名前:アルジール(性別:女)
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70
種族能力:観測者(1/1)
技能:科学技術Lv.1
遺物の知識Lv.1
所持金:850ドラール
装備学習点:0
装備:平服(服装)
所持アイテム
・『巨大な機械の情報』
・傷薬*3
463 :
◆nN35Xsj1FM
[saga]:2017/12/21(木) 23:15:11.85 ID:HXtQ4l4h0
=====此処まで=====
今日はこのあたりで……
大分前になりますが、アルジールが鑑定を依頼したものの内、まずかったのは『苔むした軽石の情報』でした。
何がどうまずいのか、とか、管理者が一体何者なのか、とか、そのあたりは、進行の中でわかる、かも?
後、質問なのですが、此方で提示するコンマ安価の時、
『コンマが幾らの時どうなる』
という条件も示したほうがいいでしょうか。それとも、今のままマスクデータにしておいても大丈夫でしょうか。
必要そうなら、今後は提示する方針にしたいと思います。
明日も同じ時間か、もう少し早く出来るかもしれません。
では、お付き合い頂いて有難うございました。
皆様、お疲れ様でした。
あ、安価は↓のものを取ります
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/22(金) 12:21:00.36 ID:BH3UDmJro
マスクでいいかと
安価は5の(1)
おつです
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