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男「今日一日何するか安価で決める」
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14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 18:24:04.00 ID:a+NrV/S60
人魚の家族に謝りに行く
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 18:33:00.47 ID:rilm6qZ2O
虚しいなぁ…
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 18:33:02.85 ID:hM1GrFFI0
男「ふっ…あ、歩くのってこんなに難しかったんだな」
男「病院の人間に見つかると面倒だからこっそりと行こう……」
男「ふぅ、ふぅ……」
海
男「もうすぐ日が沈んでしまう」
男「病院から海なんて目と鼻の先にあるのに、こんなに時間がかかってしまうとはな……」
男「さて、呼ぶとするか」
男「40年前失踪した人魚の家族よおおおお!! 俺は娘さんがどうなったか知ってるぞおおおお!!」
男「……はぁ、はぁ」
男「……声量が足りなかったか?」
バシャッ
男「!」
人魚姉「……人間、今のは本当ですか?」
人魚姉「40年前消えた妹の行方を知ってるって……」
男「あいつの姉さんか」
男「……ああ、その人魚は40年前に俺が釣り上げて」
男「殺した」
人魚姉「!?」
男「……本当に申し訳なかったと思ってる。どんなことをされても構わない、何でもする」
男「それで償えるとは思わないが……」
人魚姉はどうする?
>>16
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 18:33:51.72 ID:hM1GrFFI0
すまん安価↓で
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 18:35:22.07 ID:jld/XldnO
人魚の国で裁判を行う
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 18:43:51.12 ID:hM1GrFFI0
人魚姉「……こちらに来て頂けますか?」
男「殴るのか……ああ、構わないさ」
人魚姉「この海草を飲んでください」
男「……毒か? 飲むけど」ゴクッ
人魚姉「飲みましたね? では―――」
グイッ!
男「な、なっ……!?」
人魚姉「お話は裁判でじっくりと聞かせてもらいます」
男「ぶくぶっ…い、息が! ……できる、だと?」
男「それに声も出せる……」
人魚姉「あの海草は飲むと一定時間海での活動を可能にするものです。そんなことも知らないのですか?」
男「……40年も白い部屋に籠って懺悔していたものでね、無知なのは許してほしい」
人魚姉「そうですか…ほら、着きましたよ」
男「海の底にこんな建物が……」
人魚姉「ここが私達人魚の国です」
人魚姉「さあ、裁判所に行きますよ」
男「……拒否なんかしないさ」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 18:52:49.19 ID:hM1GrFFI0
人魚の国・裁判所
男(驚くほどすぐに裁判が始まったな)
男(……ずっと待っていたのか? 同胞を拐った者を)
裁判官「……来たな。では検察官、罪状を読み上げて」
検察「はい」
検察「被告は40年前、我らが同胞である人魚を釣り上げ、その後殺害しました」
裁判官「……事実だな?」
男「ああ」
裁判官「実はな、お前の罪状などとっくの昔に決まっていたのだよ」
男「……?」
裁判官「ここに判決を言い渡す……お前は
>>21
だ」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 18:53:44.15 ID:+Bywic9bo
代わりに人魚になってもらう
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 19:02:35.36 ID:hM1GrFFI0
男「なんだと?」
裁判官「殺した人魚の分まで、罪を背負って生きるのだ」
裁判官「……人魚として、な」
男「俺を殺さないのか?」
人魚姉「貴方を殺しても妹は帰ってきませんから」
人魚姉「貴方には生きるという罰を与えます。私達は未来永劫貴方の罪を赦しません。貴方の身が軽くなることは一生ありません」
人魚姉「……妹の死を背負って、生きるのです」
男「……わかった」
人魚姉「この海草を飲んでください」
男「また海草か……多分、これは人魚になる海草だな」
人魚姉「はい、ではぐいっと」
男「んっ」ゴクッ
男「……っ!? 足が魚の尾みたいになった……」
男「これが、人魚……」
人魚姉「さあ、裁判はもう終わりました」
人魚姉「私達の家に帰りますよ。貴方に謝ってもらいたい人が大勢居ますから」
男「君に従おう」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 19:24:04.68 ID:hM1GrFFI0
―――数十年後
男「ん、朝か。今何時かな、と」
男「……そういえばここは時計のない海の底、時間なんて分からないのだったな」
男「さて、今日は何をしようか……」
人魚姉「男さん、起きてますか?」
男「ああ、起きてるぞ」
人魚姉「……今日が何の日か覚えていますか?」
男「……無論だとも。俺が殺めた人魚の命日だ」
人魚姉「……下に降りてご飯を食べましょう。それからお墓に行きます」
男「了解した…よっと」
男「……また、体が少し重くなったな」
人魚姉「大丈夫ですか? 泳げますか?」
男「心配するな…今、行く」
日に日に増していく、自分が老いたという感覚。
人魚になったとは言え、もとが人間だったからだろう、
寿命が長くなるということは無かった。
すぐそこまで近寄ってきている死を前に、俺はあの世に想いを馳せていた。
あの人魚はきっと、今や遅しと俺が来るのを待っていることだろう。
再会したら何と言えばいいのか。まずは謝罪か?
……いや、きっとあいつは滝のように暴言を浴びせかけてくるに違いない。
それら全部を、黙って聴いていよう。
謝るのはそれからでもいい。
……そんな風なことを考えていた。
男「……待っていろ、もうすぐ俺も―――」
「よくも私を殺したわね! 凄く痛かったんだから!」
「死ね! 死ね!」
「……いや、もう死んでるんだが」
「やかましいわああああ!!」
(相変わらずうるさいな……)
END
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/30(土) 19:24:44.89 ID:hM1GrFFI0
どうしたこうなった
依頼出してきます
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 19:31:18.84 ID:a+NrV/S60
おつ
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 19:44:47.28 ID:plw2fONPo
乙
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