川崎「あ……あたしと付き合ってくんない?」 八幡「!?」

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236 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/02(木) 07:25:47.60 ID:SwRvSq4fO
了解やで
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 11:03:37.42 ID:Ev7gq4yoO
おもろいやん
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 19:00:48.65 ID:nDvduRhXo
気付いたら来てたわ!乙!
地の文も読みやすいし俺はあったほうわかりやすくていいと思うぞ
239 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/09(木) 21:28:29.89 ID:mtADqHvHO


[大規模避難所付近]


 ──ドン!!!!!


海老名「比企谷くんその調子!」


八幡「何がその調子だよ片腕持ってかれたんだぞ!」


 ──ドン!!!!!


海老名「あはは、いやぁ……。圧倒してるからさ、つい……」


八幡(圧倒と呼ぶのはいささか大袈裟すぎるが、優勢であるのは事実だ)

八幡(優勢といっても、相手は被害をほぼ受けていないだろう)

八幡(足を止められているわけだからいいのか?)


海老名「でも、どうしてメンシュハイトはいきなりやる気出したんだろ」
240 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/09(木) 21:29:59.87 ID:mtADqHvHO


 ──ドン!!!!!


八幡(なんで戦闘中にこんな会話してんだよ……)

八幡「怒ってるんじゃねぇのか? 目障りな虫を『絶対に仕留められる』って状況で逃しちまったんだからな」


海老名「虫って……」


 ──ドン!!!!!


八幡「そんなことより応援はまだか? 相手が気変わりしなけりゃ、俺が動けなくなるまではここでやり合ってくれそうだが……」


 ──ドン!!!!!


八幡「やっぱ片腕はきついな。体力の消耗が思ってた以上にくる」
241 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/09(木) 21:32:45.47 ID:mtADqHvHO


海老名「そうだった! えーっと…………」

海老名「……はい、わかりました(ボソッ)」


 ──ドン!!!!!


海老名「比企谷くん、あと5分。どうにかそれだけはどうにか持ちこたえて……!」

海老名「5分後には、応援部隊が到着する」


八幡「…………。わかった」


平塚「比企谷!」


八幡「はい!」

八幡(もう追いついたのか……)


平塚「私が補助に回る。手袋を寄越せ!(ダダダッ)」


八幡「わかりました」

八幡(隊長もかなり疲労しているはずだが、さすがにこの怪我でひとりは厳しい)


 ──ドン!!!!!


八幡(装備は手だけでも独立して機能する。硬化や温度調節の機能で、攻防のサポートがが可能だろう)

八幡(あくまで俺がメインか)

八幡(よし、これで……(ヌギヌギ)」

八幡「隊長!(ポイッ)」
242 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/09(木) 21:34:05.12 ID:mtADqHvHO


平塚「よし、受け取った! 行くぞ比企谷!」


八幡(ん? どういうことだ。なぜ平塚の両手に手装備が?)

八幡(俺の吹っ飛んだ腕から回収したのか)

八幡(相変わらず仕事が早ぇ……)

八幡「わかりました! とにかく5分耐えれば応援が来ます」


 ──ドン!!!!!


平塚「私も聞いている。……なんとしてでも、奴をここにとどめるぞ」
243 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/09(木) 21:37:07.34 ID:mtADqHvHO


[大規模避難所出入口]


 ──逃げ惑う民衆のざわめき


戸部「っべーっ! せっかく避難したのにまた避難とかマジしんどいわ! てか人多すぎだべ(ダッダッダッダッ)」


大岡「メンシュハイト? がすぐそこまで来てんだ! 喋ってる暇なんてないぞ! とにかく走れ!(ダッダッダッダッ)」


葉山「(チラッ)……ッ(ダッダッダッダッ)」

葉山「なっ!?」

葉山(…………馬鹿な。…………今、向こうで戦っているのは………………)

葉山「………………比企谷……なのか? それに、先生…………(ボソッ)」
244 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/09(木) 21:40:08.75 ID:mtADqHvHO


大和「どうした!?(ダッダッダッダッ)」


葉山(そうか、ふたりとも防衛軍だ。戦っていてもおかしくはない)

葉山(だけどあれは……1等級のメンシュハイトだろう)

葉山(人類は2等級にも及ばないというに勝てるわけがない)

葉山(それを、たったふたりだけでどうにかしようなんて………………)


戸部「葉山くん?(ダッダッダッダッ)」


葉山「…………」

葉山「…………」

葉山(………………俺は…………)
245 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/09(木) 22:00:37.73 ID:mtADqHvHO
文体ころころ変えるとあれだし後はこのまま書くわ
>>238 サンクスやで!
246 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/09(木) 22:26:49.25 ID:mtADqHvHO


[比企谷家・リビング]


小町「いやああっ!! 嘘っ…………」

小町「腕が…………お兄ちゃんの……腕が………………」

小町「あああぁぁぁぁ………………」


ニュースキャスター『青年が果敢に立ち向かっていきます! 信じられない……腕を失ってもまだ戦えるんですか…………』


防衛軍幹部『なんという精神力だ……』


小町「嫌っ……嫌っ…………」

小町「お兄ちゃんが死んじゃう………………」

小町「……だめ…………死んじゃ嫌っ…………(フラフラ)」

小町「小町が…………止めないと…………(パタッ……パタッ……)」

小町「お兄ちゃん…………」
247 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/09(木) 22:45:53.12 ID:mtADqHvHO
ほな、また……
248 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/11(土) 08:32:25.64 ID:tYtfO17tO


[住宅街]


相模「助けて……誰か…………」

相模(建物に逃げ込むようにって、テレビで言ってたから家に逃げたのに……)

相模(家が崩れるなんて……聞いてない……)

相模「誰か…………」

相模((バタバタ)……やっぱり動けない……。暗い…………怖いよ…………。嫌だ……死にたくない……)

相模「誰かっ……あああぁぁぁ……………………助けてよっ…………」

相模(よりによって家に誰もいない時に…………。もうだめだ…………このまま死ぬんだ…………)

相模「…………死にたくない…………」
249 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/11(土) 08:34:32.37 ID:tYtfO17tO


 ──ガチャ……ガチャ……


相模(人?)


???「声がしたような…………」


相模(人だ! 誰かが近くにいる!)

相模「……った、助けて! ここ! ここに居る!」


???「!!」

???「ここか……(ドカッ、ドサッ)」


相模(ああ……あぁ…………)


???「はあ、はあ……やはり、日頃の運動不足が…………」


???「弱音は言ってられないでござる……!」


相模(………………ござる?)
250 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/11(土) 08:36:57.71 ID:tYtfO17tO


???「ふん…………っ!(ドカッ)」

???「はぁぁあっ……はぁぁあっ……はぁぁあっ……」


相模(……なんか、息切れすぎじゃない? あ、そうか……確実に家は半壊……それだけの量の瓦礫が私を覆ってる)

相模(聞こえる限りだと彼はひとりだけ……。彼だけで瓦礫に埋もれたうちを助け出せるの……?)


???「はぁぁぁぁあああ……はぁぁぁぁあああ…………これで………………」


相模「あっ…………」

相模(光が………………)
251 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/11(土) 08:38:43.81 ID:tYtfO17tO


???「いた…………!」


相模「あ、あんた…………」


???「!?」


相模(名前なんだっけ……顔はわかるんだけど……)


材木座「細かいことはいいでござる! さぁ、我の手を掴んで……(スッ)」


相模「…………」

相模(仕方ない……)

相模「(コクッ)……。(ガシッ)」
252 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/11(土) 10:32:07.99 ID:tYtfO17tO
そういや材木座ってござるとか言わんなミスったわ
253 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/11(土) 10:45:51.63 ID:tYtfO17tO


[大規模避難所出入口]


葉山「押さないで! 無理に出ようとすればそれだけ詰まります!」

葉山「スムーズに出られるようになるべく整列してください!」

葉山(すでに圧死で十数名が命を落としている。みんなが自分を優先しているせいだ)

葉山(もっとも先に逃すべき、力の弱い高翌齢者や子供が力負けして出られない状況になっている)

葉山(そういう俺も人を押しのけて外に出たんだ…………)


大和「なにしてんだよ!?(ダッダッダッダッ)」
254 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/11(土) 10:47:31.22 ID:tYtfO17tO


葉山「戻ってきたのか……」

葉山「誘導をしてるんだよ」


大和「なんでそんなことを? 急いで逃げないとどうなるか……」


葉山「……この場が荒れればそれだけ関係のない人が死んでしまう」

葉山「俺たちも見ただろ。出口にたどり着く前に倒れてた人。まだ生きてたかもしれないのに、みんなが自分を優先するあまり、彼の体を加減もしないで踏みつけていった」


大和「…………でも、まずは自分の身の安全を確保しないと……」


葉山「ああ、そうだ。俺が3人にそう伝えた」

葉山「……でも気が変わったんだ」

葉山「俺は、俺がやれることをやる」


大和「……」
255 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/11(土) 10:49:20.14 ID:tYtfO17tO


葉山「俺の身勝手な行動だから、みんなを巻き込みたくはない。だから3人だけで逃げてくれ」


戸部「葉山くん!(ダッダッダッダッ)」


大岡「おい! なんで戻ってんだよ!」


大和「…………そうか。わかった」


葉山「(ニコッ)…………ありがとう。それじゃ…………」


大和「…………すぅ……」

大和「体の弱い方や子供を優先してください! みなさんが並んで順番を守ればそれだけ早く外に出られます!」


戸部「!?」


大岡「!?」


葉山「なっ……なにを…………」
256 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/11(土) 10:50:49.19 ID:tYtfO17tO


大和「やれることをやるんだろ?」


葉山「そう言ったけど……」


戸部「…………っしゃ!」

戸部「はいはいはい! ここ無理やり出ようとしないでー! こう、こう並んで! そうそう。とりま焦らないで!」


葉山「…………」


大岡「…………ああもう! 俺だけ逃げられるかよ」

大岡「……足元気をつけてください! 前の人を押さないように!」


葉山「…………ふっ」

葉山「………………みなさん! 俺らが誘導するように並んでください!」
257 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/11(土) 10:52:34.14 ID:tYtfO17tO


[住宅街]


材木座「我はもういくので。それではドロンッ」


相模「……待って(ギュッ)」


材木座「あの、ちょっと、服を掴まないでいただきたい……」


相模「だから待ってって」


材木座「……それはできない。我はもっと多くの人を助けなければ」

材木座「とりあえず近くの避難所へ逃げるべきだろう」

材木座「1等級のメンシュハイトばかりが注目されているのだが、普通のメンシュハイトも跋扈(ばっこ)している様子」

材木座「まだ外を出歩くのは危険であろう」
258 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/11(土) 10:55:01.05 ID:tYtfO17tO


相模(ごちょごにょ喋ってて2割くらい聞き取れないけど、つまり危険だから避難所へ行けってことでしょ?)

相模「…………うちも…………その、あんたに付いて行って……いい?」


材木座「えっ、ん? それは……」


相模「…………すこしは手伝うから……」


材木座「いや、先も我が言ったように外は危険ゆえ……」


相模「なら、あんたがうちのこと守ってよ」


材木座「えっ!???」
259 : ◆hr9g98PXaA :2017/11/11(土) 10:56:47.76 ID:tYtfO17tO


相模「早く。まだ埋まってる人がいるかもしれないじゃない」


材木座「たしかにそうでござるが……」


相模「……ていうか、なんであんたみたいなのが人助けとかしてるわけ?」


材木座「……ふっ、それを問うか……」


相模「キモっ(ボソッ)」


材木座「………………」

材木座「…………友の勇ましい姿を見てな。我も倣っただけのこと」


相模「友……友達?」

相模(いるの……?)

相模「誰?」


材木座「……我らが高校でもっとも悪名高い男のことよ」
260 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/11(土) 10:57:53.25 ID:tYtfO17tO
ほな、また……
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 12:00:49.77 ID:eoXGvlyS0
乙!
相模相変わらずふてぶてしいな
いいと思います!
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 19:07:43.74 ID:K16f+QrM0
乙です!
263 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:26:22.52 ID:nCmRJijBO


[大規模避難所出入口]


大志(ようやく出られた……)

大志(出入口で誘導していた高校生のおかげで、一気に動きが良くなった)

大志(お姉ちゃんの高校と同じ制服だった気がするけど……)

大志(というか、戦闘の余波がここにまで届いてる。いったいどんなことになってるんだろう。人混みで全然見えない)

大志(とりあえず、ここから近い別の避難所に──)


 ──ダダダダダダダダダ…………


大志「……なんの音だ?」
264 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:27:48.48 ID:nCmRJijBO


[一色家]


ニュースキャスター『青年と女性の隊員は未だ──』


一色「先輩やっば……無双しすぎ……」

一色「防衛軍だったのにも驚きだけど……」

一色「…………」

一色「…………(スタスタ)(ガラッ)」

一色「先輩、向こうの方で戦ってるんだよなぁ……。見に行きたいなー…………だめか…………」

一色「……あれ」

一色(こんな時に人が歩いてる。しかも女の子。外は危ないのになー……)

一色「……ん? あの方向って……大規模避難所くらいしか………………」
265 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:29:26.14 ID:nCmRJijBO


一色「まさか野次馬!? まーた馬鹿なことを…………。ま、私には関係ないんだけど(スタスタ)」

ソファ「ドサッ」


ニュースキャスター『前方の大規模避難所からはすでに6割近くに市民が脱出しているようです。なんでも地元の高校生が人々を誘導して効率化を図っているみたいですね。』


一色「…………」

一色「…………はぁぁぁぁ…………っ(ガバッ)」

一色「ちょっと外に出るー!(バタバタ)(ガチャ)」


 ──ダダダダダダダダダ……!


一色「うるさっ……何?」
266 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:30:48.76 ID:nCmRJijBO


[住宅街]


相模「……大丈夫?」


材木座「はぁあ……はぁあ……この程度、はぁあ……なんとも…………ない!!」


相模「……そ。……休む? もう何人も助けたし、うちも疲れた」


材木座「そう……だな…………。そこの低い塀にでも座ろう……(ドカッ)」


相模「うん(スッ)」


材木座「はぁあ……はぁあ……はぁあ……はぁあ……」


相模「…………」

相模(…………疲れすぎでしょ)

相模「…………なんか、うちらがやってるのって、まさに偽善って感じだよね」
267 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:31:58.34 ID:nCmRJijBO


材木座「はぁあ……えぇ……?(チラッ)」


相模「こんなことしても内申に書かれないだろうし、友達が周りに言ってくれるわけでもないし」

相模「なんか無駄だよね」


材木座「……はぁあ…………我は、そうは思わない」

材木座「現に……、お主は我の隣に座り、こうして話している」

材木座「……はぁあ……、お主を助けたのは…………無駄であったか……?」


相模「…………」

相模「…………まぁ、少なくとも、うちにとっては無駄じゃなかった……かな……」


材木座「フッ…………。ならば……、我も無理した甲斐があった……」

材木座「はぁあ…………救いは、救われたものだけがその意味を知る……。だが……その恩はそのまま返すことはできない……」

材木座「……どれだけのことをしても……、救われた者が報いれたと思える日はこない……」
268 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:32:52.76 ID:nCmRJijBO


相模「…………」

相模(何を……)


材木座「我はいくどもある男に救われた。その男は今……おそろしく困難なことをしている……我の力では、その男を救えない」

材木座「我では……ッ、我では! ただ妄想を弄ぶだけの矮小なこの身では、何も成せない……!」


相模「そんなこと──」

相模(……今、咄嗟に思ってもいないことを口にしようとしてしまった)

相模(自分の意見でもなんでもないものを話すことに慣れてしまって、うちはとんでもないことを言おうとした……)

相模(でもうちは、たしかにあんたに…………)
269 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:34:41.94 ID:nCmRJijBO


材木座「我を救ってくれ男に……、我は……恩を返しきれていない……」

材木座「我は今日……、その男の勇姿に背中を押された……。怯えるのをやめ、家を飛び出した……」

材木座「できないことはできない……。だから、己の手に収まることをしようと……我は考えたのだ……」

材木座「体力も、意地もない……運動もできない我でも……瓦礫を掻き分けて、人を引きずり出すぐらい……きっとできる……」

材木座「そう思って街を歩いた……そして、お主を見つけた……」


相模「うん……」


材木座「救出に成功し……我らはともに、ほかの市民を助けた。……お主と同じように……瓦礫なんかで身動きが取れない人を救い出した……」


相模「…………」
270 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:35:27.27 ID:nCmRJijBO


材木座「彼らが……本当の意味で助かったのかどうかは……わからない」

材木座「だが…………我の、我らの行いは無駄ではないはずだ……」


相模「……かも…………」


材木座「……前の真偽は関係ないのだ……。救われるのならどちらでもいい」

材木座「たとえお主が自分の行いを偽善と呼ぼうと、たしかに救われ……、命を拾った者はいる」


相模「……うん。…………そうだね」

相模「…………」

相模「軽く無駄だとか言って…………」

相模「………………ごめん」
271 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:36:48.17 ID:nCmRJijBO


材木座「……我は怒っているわけではない」


 ──ダダダダダダダダダ……


材木座「……なんだ」


 ──ダダダダダダダダダ……!


相模「……っ、どんどん近づいてくる……!」


材木座「一体どこから……」


 ──ダダダダダダダダダ!


相模「……あ、あれ(ずびし)」

相模(大量の武装したヘリ……?)


材木座「お、おお…………待っていた…………待っていたぞ…………!」

材木座「…………応援部隊……!!」
272 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:38:14.17 ID:nCmRJijBO


[大規模避難所付近]


 ──ダダダダダダダダダ!


海老名『キタキタキタキタキターー!!』


八幡「うるせえ!!」
平塚「うるさい!!」


 ──ドン!!!!!!


海老名『え? ……あー、ごめん。マイク切るの忘れてた』

八幡「マイク切れば職場で叫んでいいと思ってんのか?」


 ──ドン!!!!!!


海老名『いやいや思ってはないけどさぁ……』
273 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:39:10.77 ID:nCmRJijBO


平塚「それより、ようやくか……」


海老名『……はい。ようやく、応援部隊接近しました』


 ──ドン!!!!!!


八幡「早く入れ替わってくれまじで。疲れすぎて手足がもげそうなんだよ」


平塚「もうすでにもげているだろう。1本や2本たいして変わらん」


八幡「変わりますよ」

八幡(というか、戦闘中だってのに楽しく会話しすぎなんだよ)

八幡(みんな麻痺しすぎだろ……)
274 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:40:10.81 ID:nCmRJijBO


 ──ドン!!!!!


海老名『え、あっ、……わかりました!』


平塚「なんだ?」


海老名『メンシュハイトを援軍側に引かせつつ、戦線から離脱せよとのことです』


八幡「俺らが抜けてそのまま入れ替わりでやる気か」


 ──ドン!!!!!!


平塚「そのようだな。すでにヘリから隊員が降りてきている」

平塚「比企谷、行くぞ(ダッ!)」


八幡「はい!(ダッ)」

八幡(さて、メンシュハイトは俺らに付いてくるか……)
275 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:41:12.40 ID:nCmRJijBO


海老名『対象、追ってきます』


平塚「よし」


八幡「このまま!!」


 ──ドン!!!!!

 ──ドン!!!!!!!!


平塚「はぁぁああああああああ!!(ダダダダダダダッ)」


八幡「うぉぉぉおおおおおおおお!!(ダダダダダダダッ)」


海老名『そのまま、そのまま……!』

海老名『5秒後、応援部隊と接触します!』


 ──ドン!!!!!!

 ──ドン!!!!!!!


八幡「うぉぉぉおおおおおおおおおお!」
276 : ◆hr9g98PXaA [sage saga]:2017/11/12(日) 20:42:44.42 ID:nCmRJijBO


海老名『4』


八幡(完全武装の部隊が見える……)

八幡(きっと俺らよりも手練れの連中だろう)


 ──ドン!!!!!!!!


八幡(爆風で倒れそうだ。でも、まだ……!)


海老名『3』

海老名『2』


 ──ドン!!!!!!!!

 ──ドン!!!!!!!!

 ──ドドドドドドン!!!!!!!!!


八幡(まだ!)


海老名『1』
277 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:45:51.74 ID:nCmRJijBO


八幡「……ッ!」


平塚「……ッ!」


隊員「お疲れ様」


隊員b「お疲れー!」


隊員c「よく耐えきった!!」


隊員d「あとは俺らに任せろ」


八幡(2000人近い多国籍部隊……彼らなら……)

八幡「………………ああ」

八幡「…………頼む!!」
278 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:47:16.00 ID:nCmRJijBO


[仮設基地・治療室]


玉縄「想像を絶するタイトなミッションだっただろう。僕からは賞賛の言葉しかないよ。君のようなインフルエンサーが今後──」


八幡(なんでルー玉縄さんがいるんですかね……)

八幡(まじで何言ってるかわかんねーし、応急処置を終えた人間に対してさらにストレスを与えるってなんなんだ……)

八幡「そうか。で、なんでお前が?」


折本「比企谷!(ギュッ)」


八幡「え、ちょ、痛ッ!!!」


折本「おぉっ、ごめんごめん……」
279 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:47:59.65 ID:nCmRJijBO


八幡「あ、はは……いいよいいよ」

八幡(痛みで意識飛ぶかと思ったわ……)


折本「じゃ改めて(ぎゅー)」


八幡「いやソフトにハグされてもな……」

八幡(あれ、いま海浜語になってた?)


玉縄「ん゙ん゙っ」


折本「(バッ)いやぁ比企谷は本当にすごいねー。見直したよ! 惚れそう!」


八幡「!?」


玉縄「!?!???!!!????!????!???」


八幡「でもまぁ俺彼女いるし……」


折本「えっ、まじ?(ズイッ)」
280 : ◆hr9g98PXaA :2017/11/12(日) 20:49:28.96 ID:nCmRJijBO


八幡「あ、ああ」


折本「そっかー。残念……」


玉縄「えほん! とりあえず、僕たち海浜高校の部隊が君の世話をせよという命をアサインした」


八幡「ええ、折本だけにしてくれよ……」

八幡(こんなル◯大柴もどきが周りにいたら気が狂うわ)


折本「ご指名? 全然いいよー。まぁ比企谷の考えてることはなんとなくわかるし」


玉縄「!?」


折本「冗談はこれくらいにして、今から本部にある治療室に連れてくね。数時間は出られないから、連絡したい人がいるなら今のうちに」


八幡「……会いたい人がいるんだが、会えるか」


折本「んー……近くにいるなら大丈夫」


八幡「そうか。それなら……」
281 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/12(日) 20:50:52.22 ID:nCmRJijBO
ほな、また……
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 23:45:10.45 ID:TWwy7LKy0
ほほう……
283 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/16(木) 18:44:25.50 ID:4uu1ay8pO
またしばらく更新遅れるで
全部の感想には答えてないけど目を通してるし励みになってるで ありがとナス
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 03:09:25.54 ID:jxO2qqC9o
待つ
285 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/11/27(月) 19:05:46.47 ID:N/W7GO9lO
週末には書けるからもうちょっと待ってや
286 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/03(日) 23:50:33.22 ID:hewi32gXO

川崎「………………比企谷」


八幡「川崎!」


川崎「………………」


小町「お兄ちゃん!(ダッダッダッ)」


川崎「(サッ)」


小町「う…………(ギュッ)」


八幡(痛ッッッ……!!!!!!)


一色「先輩!」


八幡「いや俺が呼んだの川崎だけなんだけど……」


一色「それ妹さんの時点で言ってくれません!? わたしだけ来ないで欲しかったみたいじゃないですか!」


八幡「んなことは言ってねえよ……」

八幡(言ってはないがなんでここにいるんだよ)

八幡「あの、まじでなんでふたりがここにいるんだ?」
287 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/03(日) 23:55:20.53 ID:hewi32gXO


川崎「外で会って……」


八幡「……おい」


小町「……?」


一色「……な、何ですか」


八幡「こんな危ない時に外をうろつくな。ただでさえ強力なメンシュハイトが出て危険だってのに……」

八幡「小町、一色、お前たちはもうちょっと危機管理をしろ。こんな場合にどう行動すればリスクを減らせるか、考えればわかるはずだ」


小町「…………」


一色「…………」

一色「…………どの口で危機管理とか言ってるんですか」

一色「妹さんをこんなに心配させて、今更そんなこと……。先輩はどれだけの人を心配させてるかわかってるんですか?」


八幡「俺とお前たちとじゃ話が違う。俺は最悪の場合を容認してこの場にいる」


一色「そんなこと知るわけないじゃないですか! 妹さんだって先輩が防衛軍だったなんて聞いてないみたいですし!」

一色「勝手すぎるんですよ…………先輩は…………」
288 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/03(日) 23:58:04.61 ID:hewi32gXO


八幡「そんなことわかってる……。でも他の誰かがやってくれるのを待つのか? 俺にできることがあったからやったまでだ」

八幡「俺のことを心配してくれる人が居るのは感じている。だからこそ後悔はない」

八幡「確かに俺は、みんなを守っていたんだ」


一色「……そういうことじゃないんです…………。そんなことはわかってるんです………………」


小町「それで納得できるわけないじゃん……」

小町「お兄ちゃんの腕……もう元に戻らないんだよ……?」

小町「……もしかしたら………………次は……………………死んじゃうかもしれない………………」


八幡「…………(ナデナデ)」

八幡「…………大丈夫」


小町「うっ…………うう…………(ギュッ)」


八幡(痛い……)
289 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/04(月) 00:27:15.04 ID:RUZ2L78rO
川崎「比企谷…………」


八幡「…………」


川崎「ありがと…………本当に………………」

川崎「……それと…………(スッ……)」


八幡「お、おい…………」

八幡「川崎……、やめろ……」


川崎「……」


八幡「川崎!!」


一色「…………うそ……。土下座……」
290 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/04(月) 00:28:17.10 ID:RUZ2L78rO


八幡「おい!!!」


川崎「(バッ)(ゴツン)…………あたしのせいで一生治らない傷を残してしまって、本当に申し訳ありません……」

川崎「一生かけて償います……! あたしの命で足りないなら、妹にも弟にも、いつかできるその子供たちにも償わせます」

川崎「本当に……! 申し訳ありません…………」


八幡「ふざけんなッ!(ガタッ)」


小町「お兄ちゃん!」


一色「………………」


八幡「(ガタッ)おい!!」


川崎「…………」


八幡「(スッ……)頭あげろよ……何やってんだ…………」

八幡「川崎!!」
291 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/04(月) 00:29:56.90 ID:RUZ2L78rO


川崎「……全部あたしのせいだから」


八幡「そんなわけない!(ガシッ)」


川崎「(グイッ)…………だ、だって…………あたしが……大志たちがあそこにいるって……言わなかったら…………あんたは………………」


八幡「俺の腕ごときとお前の家族を秤にかけるな!」

八幡「立て!」


川崎「嫌だ! …………今回はたまたま腕だけで済んだの………………死んでもおかしくなかった!」


八幡「…………俺は別に、お前の家族だけを助けたんじゃねえよ。あの避難所にいる人たちを守って戦った」

八幡「そのせいで俺の腕がどうのって話なら、大規模避難所にいた人間総出で償えばいい」

八幡「今ここでお前だけが頭を下げるなんてことはまちがっている」


川崎「違う…………違うじゃん…………」

川崎「あたしのためにそんな言い訳しないでよ……。自分が一番わかってる…………」


八幡「なんもわかってねえよ!(ガッ)」

八幡「立て川崎!(グググググ……)」

八幡「俺は……ッ、お前に傷ついて欲しくないから、これ以上誰も死んで欲しくないから! 体をはってあいつの足止めをしていたんだ!」

八幡「それなのに……なんで、自分で自分を傷つけるようなことをするんだよ……」

八幡「俺はそんなことして欲しくて命賭けたわけじゃないんだ……」
292 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/04(月) 00:59:17.42 ID:RUZ2L78rO
川崎「……あんたは………………」

川崎「人のことばっかり…………」

川崎「自分のことなんか全然見てない。戦って死んじゃっても、それはそれでいいとか思ってるんじゃないの」


八幡「みんなを守って[ピーーー]るならそれで──」


川崎「……いいわけないじゃん。あんたが死んだら元も子もないんだよ……」

川崎「あたしは……あんたに死んで欲しくないの…………」

川崎「家族と同じくらい……もしかしたらそれ以上に…………」

川崎「そんな人を危険な場所に送ったんだよ……。あたしは、あんたを殺そうとしたも同然のことを…………」


八幡「川崎、お前にそんなつもりがないってことはわかってる。自分を悪者にしようとするな(ぎゅー)」


一色「えっ、え? 先輩……?」


八幡「俺はお前が好きなんだ。だから、死んで欲しくないし、傷ついて欲しくない」


川崎「……そんなの、あたしも同じだよ……。……あんたが好きだから、もうこれ以上傷つかないでほしい。…………死んで欲しくない………………」
293 : ◆hr9g98PXaA :2017/12/04(月) 01:04:32.16 ID:RUZ2L78rO


折本「(ザッ)水を差すようで悪いんだけど緊急の報告」


小町「水を差すどころかホースの先端を潰してものすごい水圧でぶっ放してますよ」


折本「あはは、それある……」

折本「とにかく報告。対象のメンシュハイト、連合軍を半壊させ、数分前に転移した」


八幡「あれだけの人材を……半壊だと……」


一色「そ、それより……ここから転移って、もしかして次は…………」

川崎「…………」


折本「…………(コクッ)」

折本「さきほど対象の出現が確認された場所は……」


八幡(ついに……日本の中枢に…………)


折本「東京──」


八幡(やはり……)


折本「──デ◯ズニ◯ラ◯ド」


一色「いや千葉じゃん!」
294 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/04(月) 01:06:32.25 ID:RUZ2L78rO
saga忘れほんとすまん
ほな、また……
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 12:25:58.50 ID:04W75f2RO
千葉ニィーランドか
おっさんやけどな
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 12:26:34.55 ID:04W75f2RO
乙が予測変換でおっさんやけどなになってもうた
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 13:01:55.19 ID:+yKSxtcgO
ディスティニーランドでええやんけ
298 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/04(月) 20:39:55.15 ID:nMZU02BLO
折本「『東京』って銘打ってるんだから東京だよ」


八幡「はぁ? 東京つっても千葉にあるんだから千葉だろ!」

八幡「じゃあお前東京ディズニー◯◯◯ランドの住所知ってんのかおい」


折本「知ってるけどそれよりモザイクのタイミング避けて言わないでランドさんはマジだから法的に制裁受けちゃうからやめて」


一色「えっ知ってるんですか」


折本「郵便番号279の0031。千葉県浦安市舞浜1の1」


川崎「えぇ…………(汗)」


折本「……誘致当時の経緯から東京ディ◯ニ◯シーと共に米国ディ◯ニーグループによる直営ではなく日本企業のオリエン◯ルラ◯ドが米国◯ィズニーからのフランチャイズ契約より運営をおこなっている。なお東京ディズ◯ーリゾートで販売されているキャラクターの著作権や版権ビジネスは全てウォ◯ト・◯◯ズニー・◯◯パンが」


八幡「だっ、誰か折本を止めろ!」


折本「アトラクションやショーの企画に関しては米国W◯lt Dis◯ey Parks and Res◯rts W◯rldwide, Inc.及び米国ディズ◯ーの子会社であるWa◯t Disn◯y Attracti◯ns ◯◯panが担当している」

折本「『Wikipedia』より」


八幡「ウィキペディアかよ!!」
299 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/04(月) 20:41:07.71 ID:nMZU02BLO


折本「……ふざけてる場合じゃない」


小町「あなたから始めたんじゃないですか……(ジトー)」


折本「とにかく、なんとか大規模避難所での被害は防げたんだけど、もし東京にあれが現れれば日本は甚大な損害を受けることになる」

折本「日本は、それを是が非でも止めたいの」

折本「……次に言うのが、本題。これは報告じゃなくて命令。もちろん、比企谷へのもの」


一色「……えっ、そんなっ、冗談……ですよね?」


折本「…………」


一色「こんなボロボロな人をさらに戦わせようなんて言わないですよね!?」


折本「……比企谷八幡隊員。ただちに連合軍に合流し、対象のメンシュハイトから首都東京を防衛せよ…………」


八幡「…………」
300 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/04(月) 20:42:03.79 ID:nMZU02BLO


川崎「そんな……そんなことってあるの?(キッ)もう比企谷はこれ以上ないくらい頑張った! 片腕も無くなって横になってるだけでも全身が痛いはずでしょ!?(ガッ)」

壁「ドン!」

小町「……ッ! …………沙希さん……血が……!」


川崎「ロボットじゃないんだから怖いし痛いんだよ! そんなこともわかんないの!!? 防衛軍だからって、民間人を守るからって、人を使い潰していいはずないじゃん!!」


折本「…………」

折本「……それはみんな理解してるよ」

折本「理解した上で、軍はこう決断したの。私たちは逆らえない。入隊する時に契約しているから」


一色「契約したからってそんなことがまかり通るんですか……」
301 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/04(月) 20:43:11.80 ID:nMZU02BLO


折本「それだけじゃない。さっきの報告を受けて、みんな理解してるはず。比企谷があれだけ持ち堪えた敵に、駆けつけた連合軍はほとんど突破されたと言っていい」

折本「運良く次の転移のタイミングだったから避難所へ大きな被害はなかったけど」

折本「……あいつがユーラシア大陸を横断した時に、各国の主戦力が次々投入されてことごとく敗れていったから、もうこれ以上の戦力は用意できない」

折本「いま居る人間だけでやらないといけないんだよ」

折本「…………」

折本「……ごめんね、比企谷」


八幡「……お前が決めたことじゃないんだから謝んなよ」


折本「……そだね」
302 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/04(月) 20:43:45.63 ID:nMZU02BLO


八幡「………………まぁ、そういうことだ」


小町「…………」


一色「…………」


川崎「…………(フルフル)」


八幡「……悪い」
303 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/04(月) 21:48:42.27 ID:nMZU02BLO


[攻撃ヘリコプター内]


玉縄「僕らはともかく、君にしてはオーバーワークにもほどがあるなぁ……」


八幡「日本らしいだろ」


折本「卑屈だねぇ」


八幡「日本がな」


玉縄「日本になんの恨みがあるんだ」


八幡「……おい、あそこか」

八幡(すげぇ煙が上がってる。あいつが爆破して回ってる跡だろうな)


玉縄「…………そうみたいだ」


折本「緊張する……」


八幡「ああ……」


玉縄「……比企谷くん。いけそうかな」


八幡「……いけそうじゃなくてもやるしかないだろ」


玉縄「ふっ……そうだね」


八幡「……ふぅう………………」

八幡(おそらく、これが俺の最後の戦いになる)
304 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/04(月) 22:20:14.88 ID:nMZU02BLO
ほな、また……
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 15:58:44.07 ID:b+3KFt62o
乙です
306 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/10(日) 00:04:31.70 ID:/mOI1mTkO
サンクスやで
307 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/10(日) 00:05:12.68 ID:/mOI1mTkO


[大規模避難所付近簡易基地]


一色「なんか無力だなぁ……」


小町「…………ですね」


川崎「…………」

川崎「……あたし、比企谷のとこに行ってくる」


一色「な……何言ってるんですか! 今はどこを歩いてもあの怪物がうじゃうじゃいるんですよ?」

一色「ここにいた方が安全です」

一色「それに……(チラチラ)、そもそもここの方がわたしたちを外に出してくれるとは思いませんし……」


川崎「……それでも見届けなきゃ」
308 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/10(日) 00:09:13.43 ID:/mOI1mTkO


小町「…………さっきお兄ちゃんが『絶対にこの簡易基地の外へ出るな』って言ってたじゃないですか」

小町「小町だって……お兄ちゃんのそばにいたいですよ……」

小町「……小町たちのことを思ってるからこそ、小町たちを危険の少ない場所に置いて……、自分は身を投げ出してるじゃないですか」

小町「お兄ちゃんが望んでるのは小町たちの声援じゃないです……小町たちの安全のためにお兄ちゃんはこんなことをしてるんです」


川崎「…………わかってる。……でも、あたしらに危険が及ばないようにって……あたしもあいつが危ない目にあうの嫌に決まってるじゃん」

川崎「勝手だよそんなの…………」
309 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/10(日) 00:10:47.43 ID:/mOI1mTkO


一色「……なんかエゴの押し付け合いみたいですね。お互いのことを尊重してるはずなのに」


小町「…………お兄ちゃんなんていつもそうですよ……ずっとから回ってるし…………」


一色「あー……たまにそんな感じ……」


小町「……沙希さんも頑固だし…………」


一色「うんうん…………」


川崎「(キッ)」


一色「(ビクッ)…………ッ! (フッ……)」


川崎(……やっぱり、あたしは無力だ……)
310 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/10(日) 13:22:31.94 ID:lgelZATsO


[東京◯ィ◯◯ー◯ン◯]


折本『あー、あー……聞こえてる?』


八幡「ああ。はっきり聞こえる」


折本『おっけー。それじゃあ、連合軍からの報告なんだけど』


 ──ジジッ

海老名『ちょっと待ったー! 私が比企谷くん担当でしょ!? あなた誰?』


折本『えっ……折本、だけど……』


海老名『ナビって親しい人が抜擢されるじゃん! あなた私よりも比企谷くんと親しいわけ!?』


折本『たぶん……中学が一緒だったし……』


海老名『はああ?? 昔の比企谷くんを知ってるだけでナビをしようとかしゃしゃり出てきたの!?』
311 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/10(日) 13:24:28.36 ID:lgelZATsO


折本『いや、まぁ今でもたまーに話すし……』


海老名『たまーに話すだけの女が現在進行形で同じクラスの私を出し抜いてだしぬけると思った!?』


折本『いや……』


海老名『ほらしっしっ。接続切って』


折本『ひ、比企谷〜』


八幡「…………」

八幡「……まぁ、なんだ。これまでサポートしてくれたのは彼女だから、そのまま続行してもらった方がこっちも安心できるし」


折本『彼女? さっきの川崎って人が彼女なんじゃないの?』


八幡「おい……」


海老名『えっ、ちょ、比企谷くん、さきさきと付き合ってるの!!?? 葉山くんは!?』
312 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/10(日) 13:26:14.56 ID:lgelZATsO


折本『葉山? 比企谷何股かけてるの……?』


海老名『他にも付き合ってるの!?』


八幡「うるせぇよ仕事しろ!!」


折本『ふふっ、はーい。やっぱ比企谷はおもしろいねー』

折本『……それじゃ』

折本『………………比企谷、よろしく』


八幡「……おう」


 ──プツッ


八幡「……で、なんで繋げて早々キレてたんだ」


海老名『腐女子を見てこそこそ笑ってる女子っぽい声だったから……』
313 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/10(日) 13:27:45.86 ID:lgelZATsO


八幡「……あいつがイケイケな声なのはわかる…………」

八幡(なんか材木座が自作小説でリア充に対してのヘイトを顕(あらわ)にしてたのに近しいものを感じる……)


海老名『っはい! 任務任務』


八幡「そうだな」


海老名『でもあとでさきさきのことは根掘り葉掘り聞くからそのつもりで』


八幡「ですよね……」


海老名『それじゃ、そのまま北北西に走って。その先に簡易基地が設置されてる』


八幡「わかった(ダダダダダッ)」


海老名『連合部隊からのデータなんだけど……』

海老名『……あのメンシュハイトの弱点、というか攻撃手段が見つかった』
314 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/14(木) 23:10:11.71 ID:K23gLh/oO


八幡「マジか……」


海老名『うん。簡潔に話すと、間髪入れずに同じ箇所に連続攻撃をするの。もちろん2回より3回、3回より4回やった方が攻撃が通りやすい』

海老名『それで、ゼイレも込めれば込めるだけ良いの』


八幡「それってさ……爆発で死なね?」


海老名『……うん』


八幡「単数より複数の方がいいのか? はじめの方がすぐに戦線離脱して後に続けばより早く攻撃できるしな……」

八幡「いや、それだと後半が確実にやられるな……。まさかそれでやったのか?」


海老名『……そう。ひとりじゃやっぱりラグがあって……』


八幡「……あの多国籍部隊って各国の寄せ集めだろ? 連携できたのか」


海老名『死ぬ気でね……』
315 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/14(木) 23:11:07.38 ID:K23gLh/oO
ほな、また……
316 : ◆hr9g98PXaA :2017/12/18(月) 23:19:19.08 ID:rjEqqxneO
受験で忙しくなるからしばらく書けないすまんの
ちょくちょく様子は見にくるで
317 : ◆hr9g98PXaA :2017/12/26(火) 22:35:26.94 ID:NEdWxHJFO


八幡「……なら、その犠牲に応えないとだな」


海老名『そうだね……』

海老名『……ん、……えっ………………』


八幡「どうしたッ」


海老名『平塚せ……隊員と合流せよ、って』


八幡「んなっ…………もう戦えねえだろ」


海老名『それは…………うん……』


八幡「すぐに引き返させろ! ただ適当に戦力かき集めて倒せる敵じゃないぞ!」


海老名『それはできない……。東京へたどり着く前に、どうしても止めなきゃって…………』

海老名『がむしゃらにでも、ここで叩かないと日本がどうなるか…………』
318 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/26(火) 22:36:46.90 ID:NEdWxHJFO


八幡「んなこと言ったってなあ…………」


海老名『……一度平塚隊員と合流するからそのあたりで待機お願い』


八幡「…………(ザッ)」

八幡(こんなもので良いのか……。これで勝てるのか……)
319 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/26(火) 22:38:16.11 ID:NEdWxHJFO


[東京◯◯◯◯ーランド付近]


海老名『対象まで500メートル』


平塚「次に飛ぶのはいつ頃だ(ダッダッダッ)」


海老名『交戦してるから…………、7、8分くらいです』


八幡「突破されたらそれよりも早まるよな?(ダッダッダッ)」


海老名『うん……』


八幡(急がないと……)


平塚「比企谷……」


八幡「……はい」
320 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/26(火) 22:39:39.99 ID:NEdWxHJFO


平塚「もう私は嫁に行くことなく生を終えるようだ」


八幡「!? そんなことは……まだ死なないでくださいよ!」


平塚「別に私も死にたいわけじゃない。でも死ぬだろう。仕方がないことだ」

平塚「だから…………そう、私という人間が居たことを忘れないで居て欲しいんだ。それだけで私は救われる」


八幡「救われる……? 何が! 先生の死を背負いたくなんかない!」

八幡「まだまだ生きろ! そうすれば、先生なら、必ず結婚できるから!」
321 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/26(火) 22:40:22.53 ID:NEdWxHJFO


平塚「………………」

平塚「…………お前は本当に………………」

平塚「そうだな、それなら…………私がお前の言葉通りに行きそうになかったら……お前がその言葉を体現してくれるか?」


八幡「えっ……」

八幡(俺かなりストレートにプロポーズされてる……?)


平塚「なんだ、『えっ……』とは……」


八幡「ああ、いや、別に特に深い意味はなく出た声で…………そうですね…………」

八幡「前向きに考えます」


平塚「言ったな?」


八幡「ええ……はい」
322 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/26(火) 22:45:55.45 ID:NEdWxHJFO


平塚「海老名、お前も聞いただろう?」


海老名『えっ! え、まー、はい……。キキマシタ……』

海老名『比企谷くんマジ……? いや先生綺麗だけども……いいの?』


八幡「…………この話は後でしよう」


海老名『その方がいいね…………』

海老名『ふたりとも、もうすぐそこだよ』


平塚「気を引き締めろ」


八幡「はいっ」


海老名『はい!』


平塚「海老名、なるべく遭遇直後、死角から不意を突いて大打撃を与えたい」
323 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/26(火) 22:47:09.10 ID:NEdWxHJFO


海老名『わかりました。あちらに、そのように伝達させます……』

海老名『……すこし返事を待ちます』

海老名『視線は…………あちらが誘導してくれるそうです。そのまま直進して大丈夫です』


平塚「了解」


八幡「ふぅ……」


海老名『あの、なんか多国籍部隊から謝罪の言葉がいくつか送られてきてるんですけどこれは……』


平塚「私らから継いだ仕事を、彼らの意思とは関係ないが、前任者にもう一度やらせるわけだからな」

平塚「申し訳なくも思うだろう」


八幡「長時間足止めするだけでも、相当すごいことなんだけどな……」


海老名『そうだよね…………』

海老名『……もうすぐ。視線誘導は……完璧。あっちの部隊もこちらを認識してる』
324 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/26(火) 22:52:01.61 ID:NEdWxHJFO


平塚「私がお前に合わせる。離脱の合図は無し。各自で敵の攻撃を避ける」


八幡「……わかりました。……じゃあッ!(ダッ)」

 ──超思考

八幡(よく見ると全身傷だらけだ……)

八幡(攻撃場所はなるべく急所付近。この絶好の機会はそうそうない。だから可能な限りの被害を与えなくてはいけない)

八幡(だが俺と平塚先生……隊員の連携がろくに取れなければ傷もクソもない)

八幡(なるべく攻撃体制の俺と平塚先生の肩に近い高さで、なおかつ急所に近い……)

八幡(背中側から心臓へ向けて斬るか?)

八幡(奴らも例外はあれど背骨を損傷したら体が動かないことが多い)

八幡(しかしこの敵の機動力を奪うことが吉か凶か……)

八幡(まだ急所は狙わずに片足を切断する方がいいだろうか?)

八幡(その方が胴を裂くよりも確実に動きを奪え、追加攻撃がしやすくなる)

八幡(だが足を奪われたせいで瞬間移動を何度も使用されるかもしれない……)
325 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/26(火) 22:53:01.36 ID:NEdWxHJFO


八幡(ならば腕を落とすのはどうだろう)

八幡(……ダメだ。片手だけ奪ったところで大きな戦力の低下はない)

八幡(それで戦意が喪失してくれるのなら助かるが、そうはならないだろう)

八幡(海老名さんの話だと、奴の欠損は両手の指数本と、片耳、あと左足のくるぶしだけ)

八幡(すでに片腕を落としてくれていたらよかったんだが……)

八幡(彼らも腕や足を斬り落とそうと試みたらしいが難しかったらしいし……不意を突いたからといって上手くいく保証はない)

八幡(胴に対して突きならば……ダメだな。無駄な動作が多くて連携が繋がらない)

八幡(切断するほどのダメージは叶わないだろうから……背骨の損傷を狙おう)

八幡(相手は子供ほどの身長なので、狙うならば首が狙いやすいではある)

八幡(けれども斬撃が視界に入りやすくなるので、もっと下……)

八幡(攻撃範囲をなるべく狭めなければ、連携できる時間がない。だから起伏が少なく剣筋が無駄に物を斬らないような……)

八幡(肩甲骨の真下。ここにしよう)
326 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/26(火) 22:53:54.89 ID:NEdWxHJFO


八幡「(チラッ)」


平塚「(チラッ)」


八幡「……ッ!(ダンッ)」


八幡「……らッ!」

(ザッ!)
(ヒュッ!)
(ズッ!)
(ザッ!)
(ザンッ!)

八幡「(ゴロッ)」

平塚「(ゴロッ)」


 ──ドンッッ!!!!!!!!


 ──超思考

八幡(上手く爆発を避けられた)

八幡(敵は……まだ怯んでる! もう一度いける!(チラッ)」


平塚「(チラッ)」


八幡「(ダッ!)」
平塚「(ダッ!)」


八幡「はあッ!(ダンッ)」
平塚「ふッ(ダッ)」


(ガッ)
(ガ)(ガ)(ザ)(ガ)(ザ)(ザッ!)
(ザッ!)
(ザンッ!)


八幡(離脱っ(ゴロッ)」
平塚「(ゴロッ)」


 ──ドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
327 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/26(火) 22:54:38.67 ID:NEdWxHJFO


八幡(くっ……揺れで態勢がっ(グラッ))

八幡(もう一度いけるか……(チラッ))

八幡(振り向いてる。完全にこっちを認識したな(チラッ))


平塚「(コクッ)(サッ)」


八幡(俺も早く離れよう(サッ))

八幡「海老名さん、どう?」


海老名『粉塵で詳細不明。ただ、ダメージを受けたあと、少しして活発に動き出すからそれに備えてふたりとも構えて』


八幡「おう」

八幡(砂煙が晴れてきた)

八幡(敵は……)

八幡(俺の方向いてやがる……)
328 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/26(火) 22:55:36.81 ID:NEdWxHJFO


海老名『はい。はい。わかりました』

海老名『比企谷くん、平塚隊員から傷の状況確認できた』

海老名『深くまで斬れてるみたい』


メンシュハイト「…………」

メンシュハイト「(ダッ!)」


八幡「動いた!(ザッ)」
329 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/26(火) 22:56:30.89 ID:NEdWxHJFO
だらだらとすまんな……ほな、また……
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 00:39:37.15 ID:V9qgRkNwO
俺ガイルの皮を被った何かだし、最初からオリジナルでやればよかったんじゃね?
そうすると誰も見てくれないからって?そりゃそうだ。面白くないもん
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 02:41:54.78 ID:0LKiGSaAo
まあまあ、少なくとも導入のラブコメは面白かったわけで。
次回作を追うために張り付いてる俺とかもいるんですよ
332 : ◆hr9g98PXaA [sage]:2017/12/27(水) 15:07:37.72 ID:bBYPbwRwO
>>330
HACHIMANを書きたかったんや……
ワイの実力不足やな


>>331
サンクスやで
やりたいことはやったから次書くなら普通の書くわ
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/27(水) 16:35:05.00 ID:mep+VKl9o
 
 
 
 
             八幡「動いた!(ザッ)」
 
 
 
 
 
 
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 08:50:03.93 ID:+BLFuApu0
導入部が面白そうだったし、レス数も多いから期待していたのに、俺の気持ちを裏切ったな!
俺ガイルSSによく湧く荒らしすら荒らさないという時点でお察しなんだよなあ
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 15:59:28.06 ID:thrFungio
私は俺がいるって見たこと無いので全部オリジナルssとして読んでるから何の違和感もない
固定観念ないってこういう時役に立つ
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