ほっしゃガール【サガフロ風味】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 15:46:22.80 ID:bUrsetWRO
高速道路を走るバスの中、SS女学園の生徒達は、これから始まる修学旅行に浮き足立っていた。
だが、皆がお喋りに興じる中、A子は一人ソワソワとした心持ちだった。
なぜなら隣りに座っているB澤。彼女が手に持つ物が気になって仕方がなかったのである。
だがB澤との間柄は普段に会話した記憶もない程度よ。しかるにA子は聞きたくても聞けずにいた。

しかし、なにせ移動時間は長い。どうせならば、この機会に仲良くなってバスでの時間を充実させようとA子が思うのも無理からぬ事であった。

A子「ねえB澤さん。さっきから何をしているんですか?」

B澤「ん?ああ、コレ。気になる?不快だったらゴメン」

A子「いいえ。不快ではありません。私はB澤さんの指先で長時間の回転運動をしているソレが単純に気になったのです」

B澤「へえ、知らないんだ。ハンドスピナーって言うんだよ」

A子「ハンドスピナー!?そういえば風の噂で聞いたことがあるように思えます。なんでもメリケンで大流行だとか」

B澤「そんな物欲しそうな顔してからに。なんならちょっとやってみるかい?世界中で一大ムーヴメンツを巻き起こしている、この…ハンドスピナーを……ッ!!」

なんたる僥倖。A子ときたら、ここぞとばかりにハンドスピナーを受け取り指先に置いて回した。
否、回そうとした。

ピコーン!!

その時、A子の頭上に電球走るッッ…!

突然に固まったA子を不審に思うてか、B澤が怪訝な顔で「どうした?」と心配する。
それに対しA子は、ただただ事実を口にした。


A子「どうしましょうB澤さん。私……雲身払車剣を閃いてしまいましたわ………」


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