サーバル「ジャパリスクールってなになにー!?たのしそー!!」

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207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 22:28:45.25 ID:IRI4mxqMo
ライオン「……来たね」

セルリアン「……」ポヨンポヨンッ

ライオン「おーおー、確かに大群だねぇ、こりゃあ」

セルリアン「……」ズゥンズゥン

ライオン「結構大きいのも一緒かぁ。こいつだけは通しちゃいけないなぁ」

ライオン「さて、セルリアン。ライオンが強い理由、知ってる? まぁ、しらないよねぇ」

セルリアン「……」ポヨンッ

ライオン「ライオンが、強いのはぁ――」

セルリアン「……」グワッ!!!

ライオン「らぁっ!!!」ザンッ!!!!!

パァーン!!!

セルリアン「……」

ライオン「いざってときに負けないためだ」

セルリアン「……」ズゥゥゥン

ライオン「大きい奴も小さい奴も一匹も通さんねえぞ。かかってこい、百獣の王が相手だ」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 22:33:48.79 ID:IRI4mxqMo
―学校 教室―

かばん「これで……全部……」

かばん「みんなは……!」

かばん「グラウンドで……みんなが戦ってる……」

かばん「みんなが……」

サーバル「かばんちゃん!!」

かばん「サーバルちゃん!?」

サーバル「もう!! 心配したんだよ!?」ギュゥゥ

かばん「ごめん……」

サーバル「戻るなら戻るっていってよ!!」

かばん「ごめん……」

サーバル「わたし……かばんちゃんがいなくなったら……なったら……」

かばん「もう、いなくならないから、ごめんね」

サーバル「かばんちゃんのばか……」

かばん「ありがとう……サーバルちゃん……」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 22:39:35.51 ID:IRI4mxqMo
オオコノハズク「かばん、無事ですか」

ワシミミズク「無事なのですね」

かばん「ハカセたち……」

オオコノハズク「ツチノコがラッキービーストを使って知らせてくれたのです」

ワシミミズク「何故、こんな危険なことをしたのですか」

かばん「すみません。どうしても……」

サーバル「かばんちゃんは、ただみんなの思い出を守りたかっただけなの」

オオコノハズク「かき集めた絵のことですか」

かばん「はい。ここであったことを失くしたくないって、思って……」

ワシミミズク「……」

オオコノハズク「とにかくかばんは逃げるのです。各エリアで多くのフレンズが戦ってくれていますが、それでも何匹かはこの学校に侵入してきてしまうのです」

かばん「ぼくだけが逃げるんですか?」

ワシミミズク「我々は戦えます。しかし、かばんに戦う力はないのです」

かばん「みんなで逃げましょう」

オオコノハズク「セルリアンが多すぎてすぐには退却できないのです。それに周りを囲まれているので」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:00:51.61 ID:IRI4mxqMo
かばん「ぼくのせいで……」

サーバル「かばんちゃん、逃げて」

かばん「そんなことできるわけないよ!」

ワシミミズク「かばん、言うことを聞くのです」

かばん「ぼくの所為なんです!! なのに、ぼくだけが逃げるわけには……!!」

ワシミミズク「我々はかばんを失いたくないのです」

オオコノハズク「かばんだけでも守るのですよ」

オオコノハズク・ワシミミズク「「我々はフレンズなので」」

かばん「……!」

サーバル「私たちなら大丈夫! 自慢の爪でなんとかするから!! うみゃみゃみゃー!!」シャッシャッ

かばん「ぼくも……」

オオコノハズク「助手、かばんをお願いするのです」

ワシミミズク「任せるのです、博士」

サーバル「かばんちゃん、絶対に戻ってくるからね」

かばん「ま、まって……!!」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:08:27.31 ID:IRI4mxqMo
ワシミミズク「かばん、これ以上はいけないのです」

かばん「でも……!!」

ワシミミズク「美味しいものを食べてこその人生なのです」

かばん「……」

ワシミミズク「その美味しいものとは、ジャパリまんでも料理でもないことを我々はここで学んだのです」

ワシミミズク「皆で分け合い、皆で食べるものが美味しいものなのです」

かばん「だったら、行かせてください。ぼくも一緒に……」

ワシミミズク「誰かが欠けてはこの世に美味しいものがなくなっしまうのです。かばん、それを分かってほしいのです」

かばん「確かにぼくには戦う力はありません。木だって上手く登れません。水の中を泳ぐのだって得意じゃありません。速く走れもしません」

かばん「だけど……ぼくは……」

かばん「みんなの友達でいたいんです。一緒に楽しいことも悲しいことも、経験したいんです」

ワシミミズク「ダメです」

かばん「そんな……」

ワシミミズク「かばんには知識と知恵という我々にはない力があります。我々はセルリアンと戦える力があります。適材適所なのですよ。気にすることはないのです」

かばん「……っ」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 23:10:10.06 ID:joxeOw+Eo
集団行動中の勝手な行動は全体が被害を被るのだ…
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 23:12:45.01 ID:ZgBzGiozO
それでも、友達にいきてほしいと思うのは罪ですか?
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:23:59.43 ID:IRI4mxqMo
―森林―

セルリアン「「……」」ゴゴゴゴッ

プレーリードッグ「きたであります!」

ビーバー「そのまま……そのままっす……」

ゴゴゴゴゴゴッ!!!

プレーリードッグ「おぉぉぉぉ!!! やったであります!! セルリアン、一網打尽であります!!」

ビーバー「これでこのエリアからセルリアンが学校に攻め込んでくることはないっすね」

プレーリードッグ「ビーバー殿のおかげでありますよ」

ビーバー「そんなことないっす。それよりもおれっちたちも学校にいくっす」

プレーリードッグ「了解!」

スナネコ「おっ」

ビーバー「スナネコさん。上手くいったっすか」

スナネコ「はいっ。こっちも成功したみたいですね」

プレーリードッグ「学校にいくであります!!」

スナネコ「はい。かばんとサーバルが心配です」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:28:49.31 ID:IRI4mxqMo
イワビー「ぐあぁ!?」

セルリアン「……」ポヨンッポヨンッ

イワビー「くっ……ここまでかよ……」

セルリアン「……」ポヨンッ

イワビー「もっと……アイドル……したかったな……」

イワビー「みんなと……もっと歌いたい曲だって……あったのに……」

イワビー「次のイワビー……いつ……うまれ――」

セルリアン「……」グワッ!!!!

イワビー(ペパプ……また……やりたいな……)

パァーン!!!

イワビー「……え?」

フルル「イワビー、トキってどこにいるのー? ぜんぜん見つからないんだけどー」

イワビー「ふ、ふるる……?」

フルル「うん。フルルー。ふんぼるとぺんぎんっ」

イワビー「……」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:35:26.60 ID:IRI4mxqMo
コウテイ「探したぞ」

ジェーン「大丈夫ですか?」

イワビー「あ……あはは……みん、な……」

プリンセス「トキの練習に付き合ってほしいって言われたから来たのに、これでできるの?」

フルル「トキー? どこー? トキー」

イワビー「……悪い、こんなときに呼んで……」

ジェーン「いいんです。良いところに来たぐらいです」

コウテイ「歌の練習をするにはこのセルリアンたちを倒さないといけないか」

プリンセス「みんな! アイドルの顔に傷がついたら大変よ!!」

コウテイ「分かっている」

プリンセス「けど、友達を傷つけたセルリアンが相手だから……」

ジェーン「だから、なんですか」

プリンセス「後先考えずに、踊りましょう!!」

フルル「はぁーい」

プリンセス「行くわよ!! ペパプの力、見せるときよ!!」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:41:56.10 ID:IRI4mxqMo
―正門―

ツチノコ「このやろぉぉ!!!」ドガァッ

オオカミ「ふんっ!!!」ザンッ

ツチノコ「きりがねえな……」

オオカミ「彼女たちの助力があっても、これではね」

オリックス「はぁ!!」ザンッ

ツキノワグマ「成敗!!」

ツチノコ「数が違い過ぎるんだよぉ!!!」バキッ!!!

セルリアン「「……」」ゴゴゴゴッ

オオカミ「せめて、セルリアンの気がを散らすものでもあればね。セルリアンが動きを止めれば、それだけ楽になるんだが」

ツチノコ「そんな都合のいいことあるわけ――」

「うぇぇぇかむぅぅ〜!!! よぉぉぉぉこそぉぉぉ〜!!! じゃぱぁぁぁりぱぁぁぁく!!! きょぉぉぉもどぉたぁんばぁたぁん、おぉぉさわぁぎぃ〜!!!」

オオカミ「な、なんだ……!?」


アルパカ「あはぁ。みんなぁ〜だいじょ〜ぶぅ! たすけにきたよぉ!」

トキ「うぅぅぅぅぅ……!! がぁぁぁおぉぉぉぉ〜ん!!」バサッバサッ
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:46:08.76 ID:IRI4mxqMo
オリックス「新たな敵か!!」

ツキノワグマ「空からなんて聞いてない!!」

ツチノコ「ひでえ歌声だな……」

オオカミ「けれど、都合のいいことが起こったようだ」

ツチノコ「なにぃ?」

セルリアン「……?」

セルリアン「???」


トキ「たぁぁからかにぃぃわらいわらえぇぇ〜ばぁぁ〜ふれぇぇんずぅぅ〜!!」

アルパカ「トキのうたぁ、きいてるぅきいてるぅ!」


セルリアン「?????」

ツチノコ「なんで動揺してるんだ? まぁいい、今がチャンスだ!!!」

オオカミ「いわれずとも!!」

オリックス「はぁぁぁ!!」

ツキノワグマ「おりゃー!」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:51:59.76 ID:IRI4mxqMo
―森林―

オーロックス「ふんっ!!!」ザンッ

アライグマ「のだぁー!!」バキッ!!

フェネック「今ので最後っぽいー?」

オーロックス「気配が消えたか」

アライグマ「ぜぇ……ぜぇ……」

フェネック「つかれたねー、アライさぁん」

アライグマ「こ、これで……かばん……さ……」ドサッ

フェネック「アライさん!? どうしたのさ、アライさん!!」

アライグマ「すぅ……すぅ……」

オーロックス「疲れと安心から緊張の糸が切れたみたいだな」

フェネック「もー、驚かせないでくださいよー、アライさぁん」

カメレオン「――伝令でござる!!」

オーロックス「どうした?」

カメレオン「そ、それが……!」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 23:52:06.19 ID:gXT/LKSeo
このセルリアンたちは音に反応するのだ?
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 23:56:35.84 ID:IRI4mxqMo
セルリアン「オォォォォォォ!!!!」ズゥゥゥン

ライオン「この……!! でかい癖にやけに素早いなぁ……」

セルリアン「オォォォォ!!!」ブンッ

ライオン「当たるかぁ!!」

セルリアン「……」ブンッ!!!

ライオン「そっちからも――」

セルリアン「オォォ!!」ドゴォッ!!!

ライオン「ごっ……!?」

セルリアン「……」ズゥゥン

ライオン「いったぁ……。このぉ……!」

セルリアン「オォォォ」

ライオン「百獣の王としてのプライドは、守るよ」

ライオン「王が負けて……!!」

ライオン「うちの子たちを守れるかぁ!!」

セルリアン「……」ドゴォ!!!
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 00:01:59.54 ID:PCG2L7xVo
ライオン「がっ……!?」

セルリアン「オォォォ……」

ライオン「う……ぅ……」

セルリアン「「……」」ポヨンポヨンッ

ライオン「ちいさいやつらが……がっこうに……」

ライオン「くそ……せめて、このでかいやつだけは……!」

セルリアン「オォォォ!!!」

ライオン「こうなったら刺し違えても……!!」

セルリアン「オォォォォ!!!」ブンッ!!!

ギィィィン!!!

ヘラジカ「何を遊んでいる!! ライオン!!」

ライオン「ヘラジカ……」

ヘラジカ「カメレオンから応援要請がなければお前を見殺しにするところだったぞ!!」

ライオン「ごめんよ。ちょっとかっこつけちゃった」

ヘラジカ「王とは強くなくてはいけないからな。それも分かる。だが、無理なときはある。そんなときは、別の王を頼れ」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 00:07:36.04 ID:PCG2L7xVo
ライオン「ヘラジカと一緒ならなんとかなるかなぁ」

ヘラジカ「ならんほうがおかしい」

セルリアン「オォォォォ……」

ライオン「百獣の王と……」

ヘラジカ「森の王を倒せると思うな」

セルリアン「オォォォ!!!」ブンッ

ヘラジカ「ふんっ!!!」ギィィン!!!

セルリアン「グアァ……」

ヘラジカ「どうした!! 私は避けることも逃げることもしないぞ!! どんどん打ち込んでこい!!」

セルリアン「オォォォォ!!!」ブンッ!!!

ヘラジカ「ふんっ!! きかんぞ!! セルリアン!!」

セルリアン「オォォォ……!」

ライオン「――がおぉぉぉ!!!」バキィ!!!

パァーン!!!

ライオン「はぁ……はぁ……。うしろが隙だらけだよ……。あーあ、こんな弱いやつに苦戦しちゃうなんてね」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 00:11:54.00 ID:PCG2L7xVo
ヘラジカ「傷は?」

ライオン「へーき、へーき。いたた……。やっぱり、痛いかも」

ヘラジカ「全く。そうやってプライドを守ろうとするのも問題だな」

ライオン「反対側は?」

ヘラジカ「問題ない。それよりもここを通過していったセルリアンが厄介だな」

ライオン「そうだねぇ。んじゃ、がっこーのほうに――」

ズゥゥゥン!!

ライオン「えー……」

ヘラジカ「む……」

セルリアン『グアァァァ……』

ライオン「またおおきいやつが……」

ヘラジカ「このサイズ、私たちだけでは厳しいぞ」

ライオン「どうするぅ?」

ヘラジカ「選択の余地はなさそうだ」

セルリアン『オォォォォ!!!!』
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 00:18:33.32 ID:PCG2L7xVo
―グラウンド―

トキ「きょぉぉもぉぉどぉたぁんばぁぁぁたぁん、おぉぉさぁぁわぁぁぎぃぃぃ〜」


セルリアン「????」

オオカミ「ほいっと」ザンッ

パァーン

オオカミ「倒すのは楽だが、流石に疲れたね」

ツチノコ「サンドスターだって消費していくしなぁ」

サーバル「うみゃぁぁぁ!!!」ザンッ!!!

パァーン!!!

ツチノコ「お前も大丈夫なのかぁ」

サーバル「私はまだまだ元気だよ!!」

オオコノハズク「かばんは上手く逃げられたでしょうか」

スナネコ「だといいですね」

ズゥゥゥゥン!!!

アルパカ「なになにぃ? なんのおとかなぁ?」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 00:25:32.80 ID:e2kEBoTJO
セルリアンってセルリアンの鳴き声には反応するんだよな
ってことは音にも反応はするか
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 12:48:26.80 ID:6V37wg5T0
感傷の為に命を張るのもヒトって感じだ
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 20:21:28.89 ID:1LX7F7NKo
―廊下―

カワウソ「わーい! たーのしー!!」バコンッ!!!

パァーン!!!

ハシビロコウ「……」

カワウソ「んー? もうセルリアン死んじゃった? セルリアン、死んじゃった? キャハハッ」

ハシビロコウ「カワウソ……なんだか……こわい……」

カワウソ「あ! まだいたー!! やー!!」

ラッキービースト『アワワワワワ』

カワウソ「なーんだ、ボスか。やっほー、ボスぅ」

ハシビロコウ「ボス? どうしてこんなところに……」

ラッキービースト『カバン カバン』トテトテ

カワウソ「かばんを探してたんだ。あ、ハシビロコウ、もうだいじょうぶだよー」

ハシビロコウ「う、うん……ありが……」

『オオオオッォォォォォォォ!!!!!』

カワウソ「おー? 外から聞こえてきたぞー。なんだろー?」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 20:27:36.96 ID:1LX7F7NKo
―グラウンド―

セルリアン『オォォォォォォ!!!!』

ツチノコ「おいおいおい……。あんなのまで来てたのか……」

オオカミ「これは大きいね」

オリックス「ハンターに応援要請は!?」

オオコノハズク「既に戦ってくれているのです。しかし、こちらまで来れるかはわからないですね」

オリックス「そ、そうか……別のエリアでセルリアンと……」

サーバル「ど、どーする! ねえ、どーしよー!! おおきいよー!!」

セルリアン「……」ポヨンッポヨンッ

アルパカ「ちぃさいセルリアンもきてるよぉ。どうしよー?」

ツキノワグマ「もう学校を放棄して私たちも逃げないと……」

オオカミ「賛成だね」

ツチノコ「かばんは逃げたんだな?」

オオコノハズク「助手が逃がしてくれているはずなのです」

ツチノコ「だったら、逃げるぞ。無理に戦う必要はないからな」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 20:36:25.24 ID:1LX7F7NKo
オオコノハズク「逃げ道は確保できていますし、それもアリですね」

スナネコ「よっと。あっちならセルリアンと戦わなくてもよさそうですよ?」

プレーリードッグ「向こうから来ていたセルリアンは全て穴に落ちたであります!!」

ビーバー「逃げるなら今っす」

オオカミ「潮時、だね」

ツチノコ「逃げるぞ!!」

セルリアン『オォォォォ!!!』ズゥゥゥン!!!

サーバル「……」

オオコノハズク「サーバル、行くですよ」

サーバル「あんなにおっきなセルリアンががっこーまで来ちゃったら、がっこー潰れちゃわない?」

オオコノハズク「間違いなく潰れますね」

サーバル「かばんちゃんが隠したみんなの思い出はどうなっちゃうの」

オオコノハズク「建物が潰れてしまえば、建物内に隠したものは瓦礫の下敷きになり、壊れるかもしれないですね」

ビーバー「けど、土の中にも埋めたっすから……全部は守れなくても……」

サーバル「それにそれに、こんなにおっきながっこーが潰れても、ボスたちは本当に直せるの?」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 20:43:58.97 ID:1LX7F7NKo
ツチノコ「無理に決まってるだろ。ラッキービーストができるのは、簡単な補修で、建て直すことはできない」

サーバル「だったら……守らなきゃ……」

スナネコ「サーバル?」

サーバル「この学校自体が、みんなの思い出なのに!! 潰れちゃったら意味ないよ!!」

オオコノハズク「何を言うのです。我々はセルリアンとの戦闘はさけるべきなのです」

ツチノコ「取り込まれたらどうなるか、知らないわけじゃないだろ」

サーバルわかってるよ!! けど、学校がなくなるのも嫌だもん!!」

スナネコ「学校がなくなったら、勉強ができなくなりますね」

アルパカ「それは困るよぉ。あたし、まだみぃんなに紅茶の淹れ方おしえたいのにぃ」

オオカミ「勉強は建物がなくてもできるはずだ」

ビーバー「そうっすよね……。い、今は逃げたほうがいいっす」

サーバル「私は残るよ」

ツチノコ「お前……」

サーバル「かばんちゃんが守りたかったものは、私だって守りたい!!」

ツチノコ「勝手にしろ!! お前だけでやれ!!」
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:44:36.72 ID:1LX7F7NKo
>>231
サーバルわかってるよ!! けど、学校がなくなるのも嫌だもん!!」

サーバル「わかってるよ!! けど、学校がなくなるのも嫌だもん!!」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 20:50:46.75 ID:1LX7F7NKo
サーバル「うん! やるよ!!」

ツチノコ「おっまえ……本当にバカだな……」

サーバル「さぁー! こい!! セルリアン!! 自慢の爪でやっつけちゃうよ!! うみゃー!!」

オオカミ「どうする?」

オオコノハズク「こうなるとサーバルは言うことを聞かないのです」

ビーバー「サーバルさん」

サーバル「だいじょーぶ!! 私だけでなんとかするから!!」

ビーバー「いえ、多分無理っすよぉ」

サーバル「無理でもやる!! 学校がなくなったら!! かばんちゃん、悲しんじゃうから!!」

トキ「セルリアンの動きなら、私の歌で止められるわ」

アルパカ「あはぁ、そうだにぇー。トキがいるなら平気だよぉ。いけるぅいけるぅ〜」

ライオン「はぁ、はぁ……! みんなー!! ごめーん!! たおしきれなかったよー!!」

オリックス「大将!! ご無事で!!」

ヘラジカ「何をしている!?」

ツキノワグマ「それがサーバルが戦うって言いだして」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 20:55:55.93 ID:1LX7F7NKo
ヘラジカ「ほぉ……」

ライオン「あれとぉ?」

サーバル「うん!!」

ヘラジカ「はっはっはっはっは!! 頼もしいぞ、サーバル!! よぉし、では手を貸そう!!」

サーバル「いいの!?」

ツチノコ「よくねえよ!! にげるんだよぉ!!」

サーバル「私は!! ここで作った思い出を壊されたくない!!」

ツチノコ「思い出はお前の中にあンだろ!!」

サーバル「もし、忘れちゃったら!?」

ツチノコ「あぁん!?」

サーバル「いつか、私がセルリアンに食べられちゃって、忘れちゃったら!? どう思いだすの!!」

ツチノコ「そうなったら思い出せねえだろ!!」

サーバル「けど、学校があったら思い出せるかもしれないよ!! 学校をみたら、みんなと給食を食べたことも、名前を書いたことも、プールで泳いだことも全部思い出せるかもしれないよ!!」

ツチノコ「俺が頭を蹴って思い出させてやるよぉ!!!」

サーバル「そんなことできるの!? すっごーい!! でも、ツチノコがいてくれるかわからないし、学校があったほうがいいよ!! きっと!!」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 21:02:44.04 ID:1LX7F7NKo
オオカミ「戦うにしろ、逃げるにしろ、決断は早い方がよさそうだ」

セルリアン『オォォォォォ!!!!』

セルリアン「……」ポヨンッポヨンッ

スナネコ「すぐそばまで来ていますね」

プレーリードッグ「どうするでありますか」

サーバル「私は学校を守る!!」

ツチノコ「好きにしろよ!! お前に付き合ってられるかー!!」

サーバル「ごめんねね、ツチノコ。文字とかさんすうとか、教えてくれてありがとう」

ツチノコ「ちっ……」

トキ「よぉぉこぉそぉぉ〜じゃぱぁりぱぁぁくぅぅぅ〜!!」

セルリアン「……?」

セルリアン『オォォォォォ』

アルパカ「みんなぁ、おっきなセルリアンもうごきがとまったよぉ。これ、かてるんじゃなぁい?」

オオコノハズク「勝機があるのなら……」

ツチノコ「本気か?」
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 21:07:01.34 ID:1LX7F7NKo


>>235
サーバル「ごめんねね、ツチノコ。文字とかさんすうとか、教えてくれてありがとう」

サーバル「ごめんね、ツチノコ。文字とかさんすうとか、教えてくれてありがとう」
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 21:15:25.23 ID:1LX7F7NKo
トキ「どぉぉぉたぁぁぁんばぁぁぁたぁぁぁん!! おぉぉぉさぁわぎぃぃぃ!!」

サーバル「うみゃー!! いまのうちだー!!」ザンッ!!!

セルリアン「????」

パァーン!!

サーバル「やったー!!」

オオカミ「小さなセルリアンなら倒せるが、あの大きなセルリアンはどうだろう」

オオコノハズク「まずは弱点である石を見つけなくてはいけないのです」

トキ「ふりむけぇぇばぁぁ〜あちらぁぁこちらぁぁ〜」

トキ「あら?」

セルリアン『オォォォォ……』

トキ「みんなっ。セルリアンの頭のてっぺんに石があるわ」

アルパカ「みんなぁ〜、セルリアンの頭にあるんだってぇ〜」

サーバル「頭の上かぁ。私のジャンプでもとどかないよぉ。どーしよー!」

セルリアン『オォォォォ』ヒュンッ!!!

トキ「え――」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 21:30:41.05 ID:1LX7F7NKo
ドンッ!

トキ「うっ……!?」

ツチノコ「セルリアンが何か飛ばしやがった……!」

アルパカ「ふわぁぁぁ!! トキぃ!! トキぃ〜!! トキが落ちちゃうよぉ〜!!」 

オオコノハズク「任せるのです!」バサッバサッ

オオコノハズク「――ふっ!」ガシッ

トキ「うぅ……」

オオコノハズク「無事ですか」

トキ「油断したわ……。あんな風に体の一部を飛ばしてくるとは思わなくて……」

オオコノハズク「取り込まれなかっただけでも幸運なのです」

トキ「そうね……」

アルパカ「トキ!? トキぃ〜!! 怪我はぁ!? 怪我してないかなぁ!?」

セルリアン『オォォォ……』

サーバル「あんなことしてくるセルリアンなんてみたことないよぉ……」

ツチノコ「だから逃げるぞって言ったんだよ!! あれだけの距離から攻撃できるなら、今背中を見せたらヤバいぞ……」
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 21:36:34.60 ID:1LX7F7NKo
オオカミ「私の人生はここまでかな」

ライオン「縁起でもないこといわないでよぉ」

ヘラジカ「歌の他にセルリアンの気を逸らせることはできないものか」

サーバル「……」

カワウソ「わー!! おっきいぞー!!」

ハシビロコウ「あんなに大きなセルリアンが……」

スナネコ「無事だったみたいでよかったです」

ハシビロコウ「カワウソに助けられて……」

カワウソ「あのセルリアン、どうするの? やっつけるの?」

オリックス「倒せるものなら倒したいが」

サーバル「ビーバー!!」

ビーバー「な、なんっすか?」

サーバル「あれ、作ろうよ。もしかしたら、トキの歌のかわりになるかも!」

ビーバー「なにをっすか」

サーバル「ノートに書いてくれてたでしょ? みんなでたくさん作ればなんとかなるから! きっと!!」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 21:42:51.48 ID:1LX7F7NKo
―教室―

ワシミミズク「かばん、いつまでこうしているつもりなのですか」

かばん「……」

ワシミミズク「逃げるのですよ。逃げなければ、万が一のとき、みんなが悲しむのです」

かばん「分かっています……分かっているんです……」

ワシミミズク「かばん……」

ラッキービースト『カバン ココニ イタンダネ』

かばん「ラッキーさん!?」

ワシミミズク「ラッキービースト……」

ラッキービースト『ココハ キケンダヨ ハヤク ヒナンシヨウ』

かばん「……」

ラッキービースト『カバン?』

かばん「ラッキーさん、教えて」

ラッキービースト『ナニヲ?』

かばん「昔、この学校がセルリアンの大群に襲われたとき、当時のフレンズさんはどうしたのかを。みんなは逃げだしたの? それとも……」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 21:51:26.18 ID:1LX7F7NKo
―グラウンド―

ビーバー「ノートは卒業式のあとに荷物にいれたっすけど……。おれっちの絵で作り方、つたわるっすかね……」

サーバル「大丈夫だよ!!」

プレーリードッグ「私がせっせと作るであります!!」

ライオン「むずかしそうだなぁ」

ヘラジカ「何事も挑戦だ!」

オオコノハズク「作戦は理解しました。けれど、作る時間が足りないのです」

ツチノコ「あんな傍まできてるのにどーすんだよ!!」

サーバル「うぅ……」

アルパカ「トキぃ……ときぃ……」

トキ「そんなに悲しい顔をしないで、ちょっと当たっただけよ」

サーバル「私が囮になってセルリアンを惹きつけるから、その間にみんなは紙飛行機をつくるっていうのはどうかな?」

ツチノコ「あぶねえだろうが!!」

オオコノハズク「他のフレンズが戻ってきてくれたらいいのですが……」

セルリアン『オォォ……!!』
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:02:31.28 ID:1LX7F7NKo
カワウソ「私も囮になってもいーよ?」

ツチノコ「やめろ!!」

ハシビロコウ「……」

ツチノコ「なんだよ!!」

ハシビロコウ「優しいんだね」

ツチノコ「優しいとか優しくねえとか!! そんなんじゃねえんだよ!!! シャー!!!」

オオカミ「実際、この中でサンドスターを消費していないのはサーバルとハカセぐらいだ。そういう役回りを担ってもらうほかない」

ツチノコ「しかしだなぁ……」

セルリアン『オォォォ……!!』

セルリアン「……」ポヨンッポヨンッ

サーバル「みんな!! お願い!!」

オオコノハズク「はぁ……。やるしか、ないですか」

ツチノコ「おい!!! そんなことより逃げる方法をだなぁ……!!」

ビーバー「今、逃げたらかえってあぶないんすよね? 大型のセルリアン、体の一部を飛ばしてくるから……」

ツチノコ「くっ……。あぁぁ!! しかたない!! さっさと紙飛行機つくるぞ!! ノートを千切れ!!」
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:08:12.64 ID:1LX7F7NKo
オオコノハズク「サーバル。無理だけはしないように」

サーバル「美味しいものを食べてこその人生だもんね!!」

オオコノハズク「その通りなのです」

セルリアン『オォォォ!!』シュンッ!!!

サーバル「うみゃぁ!! とんできたぁ!!」

オオコノハズク「囮役ではありますが……」バサッバサッ

セルリアン『オォォォ!!』

オオコノハズク「倒してしまうかもしれないのです。長なので」バシッ!!!

セルリアン『オォォォ!!!!!』ブンッ!!!

オオコノハズク「中々、素早いのです。ライオンとヘラジカたちが逃げてきたのも納得です」

サーバル「うみゃ!! うみゃみゃー!!」ザンッ!!!

セルリアン「……」ポヨンポヨンッ

オオコノハズク「サーバル!! 後ろです!!」

サーバル「この――」

フルル「フルルー」バシンッ!!!
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:11:31.80 ID:7pQ2JcNHo
出た!ペンギンビンタ!
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:12:04.93 ID:1LX7F7NKo
パァーン!!!

サーバル「フルル!!」

フルル「サーバル、ジャパリまん、もってない? お腹すいちゃったぁ」

サーバル「今、食べたいの!?」

フルル「だめなのー?」

プリンセス「間近でみるとお、おおきいわね……」

ジェーン「こんなセルリアンが存在しているんですね」

コウテイ「でかすぎるぞ……」

オオコノハズク「ペパプ、無事でしたか」

イワビー「あったりまえだろ!! アイドルは無敵だぜー!!」

フルル「おなかすいたよー」

セルリアン『オォォォォ!!!』

サーバル「みんな!! 危ないから逃げて!!」

プリンセス「危ないのは分かってるわよ。分かってて、こっちまで来たの」

イワビー「生徒を置いて教師が逃げるわけにはいかないからな!!」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:16:59.36 ID:1LX7F7NKo
オオコノハズク「やはり、普段はポンコツでもいざというときには、頼りになりますね」

プリンセス「聞こえてるわよ!! ハカセ!!」

コウテイ「私たちはどうしたらいいんだ!」

サーバル「と、とにかく時間を稼ぐの!! みんなが紙飛行機をつくってくれてるから!!」

イワビー「それでどうにかなるのか?」

サーバル「大丈夫!! それでセルリアンを倒せるはずだよ!!」

ジェーン「それを信じましょう」

プリンセス「信じるしか、ないわね」

フルル「ジャパリまん……」

プリンセス「あとで好きなだけ食べさせてあげるわ!!」

フルル「1個でいいのにぃ」

セルリアン『オォォォォ!!!』

コウテイ「くるぞ!!」

サーバル「みんな!! バラバラに逃げて!!」

フルル「わー」テテテッ
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:26:32.66 ID:1LX7F7NKo
ドォォォン!!!!

サーバル「うみゃぁー!?」

イワビー「なんか飛ばしてきたぞ!!」

オオコノハズク「気を付けるのです。今のでトキがやられたのです」

ジェーン「トキさんが?」

コウテイ「歌い方を教える相手か」

イワビー「あとコラボ相手だな」

プリンセス「それは見過ごせないわね。大事なレッスン仲間になるはずのフレンズに怪我させるなんて」

フルル「トキぃ? いるのー? どこにいるのー?」

オオコノハズク「トキなら心配いらないのです。それよりも自分の身を案じるのですよ」

プリンセス「それもそうね。小型のセルリアンだって、周りに沢山いるし」

セルリアン「……」ポヨンッポヨンッ

コウテイ「くらえ!」パシンッ!!!

オオコノハズク「セルリアンの周りをグルグル回るのです。それだけでセルリアンは学校の校舎まで用意には近づけないのです。ただし、無理に倒そうとするのは厳禁なのです。できるだけ距離をとるのです」

イワビー「わかった!! やってみる!!」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:35:06.82 ID:1LX7F7NKo
フルル「このートキをかしえてー」パシンッパシンッ

セルリアン『オォォォ!!!!』

プリンセス「フルル!! 近づきすぎ!!」グイッ

フルル「わー」

ドォォォォン!!!

サーバル「だいじょーぶー!?」

プリンセス「平気よ!!」

フルル「ありがとー」

コウテイ「いつまでも逃げ回れないぞ……」

イワビー「さっきまでセルリアンと戦いまくってたもんな……」

ジェーン「弱気にならないでください」

プリンセス「アイドルは苦しそうな顔をしちゃいけないって教えたでしょ。フルルを見習いなさい」

フルル「えー?」

オオコノハズク「ペパプは何故こうも緊張感がないのですか」

サーバル「また飛んでくるよ!!」
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:41:00.06 ID:1LX7F7NKo
セルリアン『オォォォォ!!!!』グググッ

コウテイ「来るか……!!」

フルル「くるるー?」

セルリアン『オォォォ!!!』

プレーリードッグ「――はっしゃであります!!!」スッ

ビーバー「みなさん、作った紙飛行機を次々に投げてくださいっす」

オオカミ「わかった!!」

ライオン「おー。とんだ、とんだぁー」

ヘラジカ「ライオン! セルリアンを倒せたら、どちらが遠くまで紙飛行機を飛ばせるか勝負するぞ!!」

ライオン「はいはい」

セルリアン「????」

セルリアン『オォォォ』

オオコノハズク「動きがとまったのです!」バサッバサッ

サーバル「よぉーし!!」ダダダッ

セルリアン『オォォォ!!!』シュンッ!!!
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:46:05.85 ID:1LX7F7NKo
ドォォォン!!!

スナネコ「あぶないっ」

ツチノコ「やろぉ。紙飛行機を潰しにきてるぞ」

プレーリードッグ「紙飛行機を絶やさないようにするであります!!」

オリックス「こういう作業は苦手みたいだ……」

ツキノワグマ「がんばって!!」

セルリアン『オォォォ!!!』シュンッ!!!

ドォォォォン!!!

ビーバー「怯まずになげるっす」

ライオン「おりゃー」

プリンセス「私たちは他のセルリアンを釘付けにするわよ!!」

フルル「はぁーい」

コウテイ「こっちだ!! セルリアン!!」

イワビー「サーバルとハカセは!?」

ジェーン「上に行ったみたいです」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:51:46.68 ID:1LX7F7NKo
オオコノハズク「サーバル!! 合図をしたら一緒に仕掛けるのです!!」

サーバル「まっかせて!!! 木のてっぺんからなら石を狙えるはずだから!!」ダダダッ

オオコノハズク「さて……。紙飛行機に気を取られている間に……」

セルリアン『オォォォ!!』ドォォォン

オオコノハズク「――今です!!」バサッバサッ

サーバル「うみゃぁぁぁ!!!」バッ

セルリアン『オォォ』ググッ

オオコノハズク「……!?」

オオコノハズク(こちらを見た……!! 反応が早すぎるのです……!!)

ツチノコ「あのデカイの紙飛行機を見てないぞ!!」

ビーバー「そんな……!!」

セルリアン『オォォォ……』ゴゴゴッ

オオコノハズク「こちらを狙って――」

サーバル「ハカセー!!! うみゃぁぁ!! とどけー!!!」


カラーン!!! カラーン!!! カラーン!!!
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 22:58:14.80 ID:1LX7F7NKo
オオコノハズク「え……」

オオカミ「鐘の音が……」

セルリアン『オォォォ』ググッ

オオコノハズク(鐘の方向を見た……!)

オオコノハズク「すきあり、なのです!」ザンッ!!!

サーバル「うみゃぁぁ!!」ザンッ!!!

セルリアン『オォォ……』

パァァァン!!!!

サーバル「やったぁぁ!! たおしたー!!」

プリンセス「すごいじゃない!!」

カワウソ「わーい!! あとは小さいセルリアンだけだー!!」

セルリアン「……」ポヨンッポヨンッ

ハシビロコウ「これならなんとかなるかも」

オーロックス「大将!! 無事ですか!!」

ヤマアラシ「ヘラジカさまぁ、助太刀にきたですぅ」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:09:04.71 ID:1LX7F7NKo
ライオン「こいつで、さいごだー!」バキッ!!!

パァーン!!

ヘラジカ「うむ。セルリアンの臭いがしなくなったな」

カワウソ「たのしかったねー」

スナネコ「飽きるほどに」

ビーバー「よかったっす……ほんとに……」

ツチノコ「ちっ。一瞬ビビっただろうが……」

オオカミ「あの大きなセルリアンは、近くで動くものに反応していたようだね。だから、最も接近したハカセに照準を合わせた」

ツチノコ「だが、結局は音に気を取られたな」

オオカミ「トキの歌、そして学校の鐘の音。動く標的よりもセルリアンはそれらを優先したわけだ」

ツチノコ「なんでだろうな。助かったからいいけど」

オオカミ「考古学者のツチノコにとっては気になるのかい」

ツチノコ「フレンズにとってセルリアン対策は永遠の課題だからなぁ」

オオカミ「確かにね」

ツチノコ(学校にも図書館にも完全なセルリアン対策はなかったが、音と歌がヒントになればいいがな)
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 10:33:54.03 ID:9C2OaFrSO
ハカセが「別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう」的なこと言っててさすが長だと思った。
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 09:13:53.91 ID:HDbmaL2q0
>>1はセルリアンに食べられてしまったか
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 20:06:28.93 ID:WPoy6KK5o
アルパカ「トキぃ、トキぃ。みんながやっつけてくれたよぉ」

トキ「みたいね……」

アルパカ「やったにぇ」

オオコノハズク「それにしてもあの鐘は誰が鳴らしたのでしょう」

サーバル「勝手に鳴ったんじゃないの?」

ツチノコ「バカ野郎。あれは誰かが鳴らさないといけない鐘だ。自動じゃ鳴らん」

サーバル「そっかー」

カワウソ「それなら助手かかばんじゃないかなー?」

オオコノハズク「かばん……?」

オオカミ「かばんは助手と共に逃げたはずじゃなかったかい」

カワウソ「出て行くところみてないよ?」

ハシビロコウ「あのとき、私とカワウソ以外に校舎にいたのはかばんと助手だけだったような……」

オオカミ「鐘を鳴らせるのは必然的にかばんか助手だけになるね」

ツチノコ「かばんを安全な場所に運んでから、助手だけが戻ってきて鐘を鳴らしてくれた。……ってのは考えにくいな。短時間で帰ってくることができる距離に安全な場所はないはずだ」

サーバル「それじゃあ、かばんちゃんは?」
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 20:15:58.93 ID:WPoy6KK5o
―校舎内―

ワシミミズク「かばん」

かばん「はい……」

ワシミミズク「怒られる覚悟はあるのですか」

かばん「勿論です」

ワシミミズク「では、何も言うことはないのです」

かばん「……」

サーバル「かばんちゃーん!!!」ダダダダッ

かばん「サーバルちゃ――」

サーバル「あの鐘、かばんちゃんが鳴らしてくれたの!?」

かばん「う、うん」

サーバル「すっごーい!! かばんちゃんが鳴らしてなかったらハカセがとっても危なかったんだよー!! ありがとう、かばんちゃん!!」

かばん「……」

オオコノハズク「かばん、何故ここにいるのです」

かばん「ハカセ……。ごめん、なさい。でも、どうしても、ボク、みんなのために……」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 20:28:35.64 ID:WPoy6KK5o
オオコノハズク「どうしてなのです。勝手なことをされると困るのです。我々はかばんの安全を第一に考え、行動していたのです」

かばん「……」

オオコノハズク「かばんを失いたくないと、言ったはずなのです。どうしてなのですか」

かばん「ごめんなさい……」

オオコノハズク「もしセルリアンの大群が建物の中まで入り込んできたり、大型のセルリアンが学校を壊し始めたりしたらどうするつもりだったのですか」

サーバル「ハカセ、待ってよ!! ハカセはかばんちゃんが守ってくれたんだよ!?」

オオコノハズク「それとこれとは関係ないのです」

サーバル「ゆ、ゆるしてあげても……」

オオコノハズク「簡単に許せるわけないのです」

サーバル「うみゃぁ……」

かばん「いいの、サーバルちゃん。悪いのはボクだから」

サーバル「でもぉ」

かばん「本当にごめんなさい。ボクの所為で……」

オオコノハズク「助手も助手です。何故、かばんを無理矢理にでも連れていかなかったのですか」

ワシミミズク「ラッキービーストから情報を聞けたのです、ハカセ。この学校が何故、過去にセルリアンの大群が襲ってきても原型を保てていたのかを」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 20:35:51.75 ID:WPoy6KK5o
ワシミミズク「この学校だけでなく、図書館もジャパリカフェも、何故現存できているのか。ラッキービーストが教えてくれたのです」

ツチノコ「簡単な補修しかできないラッキービーストじゃあ、ここまで綺麗には残しておけないよな」

オオコノハズク「その理由とはなんですか」

オオカミ「おぉ、気になるね。良いネタになりそうだ」

ワシミミズク「かばん」

かばん「あ、はい。ええと、ここで見るより良い部屋があるんですけど……」

オオコノハズク「案内するのです」

かばん「こっちです」

アルパカ「移動するみたいだよぉ」

トキ「そう……。アルパカ、このまま運んでくれるかしら?」

アルパカ「いいよぉ〜。よいせっ」

かばん「この部屋だと映像が見やすくなるんです」

スナネコ「ここはしちうかくしつ、ですね」

ツチノコ「しちょーかくしつ、な」

ハシビロコウ「そう読むんだ」
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 20:43:19.00 ID:WPoy6KK5o
―教室―

ライオン「暗い部屋だねー」

ビーバー「陽の光が入らないようになってるからっすね」

プレーリードッグ「では、あけるであります!」

かばん「あ、待ってください。このままで。暗い方が映像も見やすいので」

プレーリードッグ「そうなのでありますか」

イワビー「で、どんな映像なんだよ」

フルル「ジャパリまん食べながらみてもいいー?」

ジェーン「いいとおもいますけど」

かばん「ラッキーさん、ボクに見せてくれた映像をもう一度お願いします」

ラッキービースト『ワカッタヨ』

オオカミ「おぉ……! 何か浮かび上がった……」

スナネコ「わぁー。すごーい。どうなってるんだろー? まぁ、気にしてもわからないかぁ」

サーバル「飽きるの早すぎるよ!!」

ラッキービースト『――先日、この学校に向かって多くのセルリアンがやってきました』
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 20:58:38.63 ID:WPoy6KK5o
ミライ『何故、セルリアンの大群が学校に攻め込んできたのかは、よくわかりません。ここに多くのフレンズがいたから、というのが有力かもしれませんが』

ツチノコ「オレもそれしか理由はないと思うがなぁ」

オオコノハズク「……」

ミライ『ただ、学校はこのように守ることができました。フレンズさんが戦ってくれたのです』

ミライ『大事な場所を守るんだ。みんなとの思い出を守らなきゃ。そういって、みんなはセルリアンに立ち向かっていきました』

プリンセス「昔のフレンズも同じようなことをしたわけね」

コウテイ「時代が違ってもやることは一緒か」

ミライ『こことは別の場所でセルリアンに取り込まれ、学校に通えなくなったフレンズの思い出も、あったそうです。だからこそ、みんなは必死になって戦いました』

ビーバー「かなしいっすね……」

ハシビロコウ「うん……」

ミライ『みんなは私だけでも逃がそうとしてくれましたが、どうしても逃げる気にはなれなくて残っちゃいました。みんなを見捨てるなんて、できなかったので』

サーバル「かばんちゃんと一緒だね!」

かばん「うん……」

ミライ『けど、私にできることなんて何一つありませんでした。ここでみんなにヒトの知識を教えることができても、みんなを助けることはできない、ちっぽけな存在です』

ミライ『いざというときには、必ず守られていました。助けられていました。それでもみんなは言ってくれます、ミライさんは大切な先生で、大事な友達だと』
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 21:10:20.84 ID:WPoy6KK5o
ミライ『先生が慕ってくれる生徒を置き去りになんてできるわけないじゃないですか!! ええ! できませんとも!!』

ミライ『コホン。というわけで、何ができるのかを探しました。中々見つからなかったんですけど、トキがヒントをくれました』

トキ「わたし? 何かしたのかしら」

アルパカ「なんだろねぇ」

ミライ『トキのええと、ちょっとカラスにも似た声でセルリアンを威嚇してくれたんですけど』

トキ「なぁ……は……!?」

アルパカ「あぁ、トキぃ。気にしちゃダメだよぉ」

ミライ『そのときセルリアンが声のするほうを向いたのです。そしてピーンと閃きました。そうだ、鐘を鳴らしちゃえと』

ミライ『鐘を鳴らすとセルリアンたちはみんな立ち止まり、鐘のほうを見ていたように思います』

ミライ『どうやら、セルリアンは音に反応するようですね』

ツチノコ「ってことは、これからセルリアンが出てきても、簡単に倒せるな」

オオカミ「ハンターたちが喜びそうだね」

オオコノハズク「これを見たから、自分でもできると、そう思ったのですか」

かばん「……」

オオコノハズク「決して褒められたことでは――」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 21:20:29.28 ID:WPoy6KK5o
ミライ『結果、学校を守ることはできたんですけど、みんなに怒られてしまいました』

オオコノハズク「え……」

ミライ『ミライさんがいなくなったら学校に通う意味がない! ミライさんを守るためにセルリアンと戦ったのに!』

ミライ『色んな子に叱られてしまいました。反省しています』

ミライ『みんなの気持ちはすごくうれしかった。でも、分かってほしい』

ミライ『私もフレンズでいたいから』

サーバル「フレンズ……」

ミライ『ああ、この場合は友達って意味ですよ。友達でいたい。守られているだけのお客様、職員でいたくなかった』

ミライ『それだけは、知っていてほしいんです』

ビーバー「かばんさんも、このミライさんってヒトと同じなんっすよね」

オオコノハズク「こんな無茶をしなくても……よかったのです……」

サーバル「だよね!! かばんちゃんはもうみんなの友達だもんね!!」

ワシミミズク「ハカセ、思うのですが。我々がかばんの立場なら、素直に逃げていましたか?」

オオコノハズク「む……」

ワシミミズク「ハカセもきっとみんなのために鐘を鳴らしたのではないですか?」
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 21:35:18.84 ID:WPoy6KK5o
サーバル「かばんちゃん、やっぱりお礼をいうね! ハカセを、みんなを守ってくれてありがとー!!」

かばん「ボクは……そんな……」

スナネコ「ありがとうございます」

カワウソ「よくわかんないけど、ありがとー!! キャハハッ」

ワシミミズク「ヒトのことは言えないのですよ」

オオコノハズク「……でも、言うことを聞かなかった生徒には罰が必要なのです」

ビーバー「ば、ばつ……!?」

プレーリードッグ「そ、そこまでする必要があるとは思えないでありますが!!」

ハシビロコウ「こ、ここは、通さない」

オオコノハズク「どくのです」

ハシビロコウ「ご、ごめんなさい……」ビクッ

かばん「ハカセ……」

オオコノハズク「覚悟はいいですね、かばん」

ライオン「ちょっと、ちょっとぉ、穏やかにいこーよー」

カメレオン「かばん殿は拙者たちの恩人でござるし……何卒穏便に……」
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 21:40:10.18 ID:WPoy6KK5o
オオコノハズク「かばん。今すぐ、学校を守ってくれたフレンズたちに給食を振る舞うのです。それが罰です」

かばん「え……と……」

オオコノハズク「これだけのフレンズがいるのですから、生半可な量では全然足りないのですよ。分かっていますか」

かばん「は、はい!! がんばります!!」

オオコノハズク「さっさと準備をするのです」

かばん「はい!!」

オオコノハズク「まったく」

ワシミミズク「精一杯の罰ですね」

サーバル「もう!! ハカセ、ひどいよ!! かばんちゃん!! 私もてつだうよー!!!」ダダダッ

カワウソ「わったしもー!!」

ハシビロコウ「私もできることがあるなら……」

アルパカ「うぅ……」ソワソワ

トキ「行ってきてあげたら?」

アルパカ「け、けどぉ、トキのことが心配だしぃ」

トキ「うふふ。私のことは大丈夫だから。アルパカの紅茶が料理と一緒に出てきてくれたほうが元気になれるわ」
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 21:46:10.80 ID:WPoy6KK5o
イワビー「行って来いよ。トキは私たちで看ててやるから」

アルパカ「いいのぉ?」

コウテイ「最高の紅茶を頼む」

プリンセス「その間にトキには歌を叩き込むわ」

ジェーン「それいいですね」

フルル「れんしゅーだー」

アルパカ「それじゃあ、いってくるよぉ」

トキ「あとでね」

アルパカ「うんだよぉ! がんばってくるよぉ〜」

トキ「ふふっ」

イワビー「お前はお前で平気なのかよ」

トキ「ええ。まだ少し、痛いけど」

オオコノハズク「トキ、保健室にいって休んでくるのです」

トキ「そうね……そうしようかしら……」

イワビー「ほら、掴まれよ」
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 21:58:54.55 ID:WPoy6KK5o
ヘラジカ「ライオン、お前も休んでいたほうがいいのではないか」

ライオン「んー。これぐらいはヘーキだけどねぇ」

ヘラジカ「どれどれ」ツンッ

ライオン「おぉ……!? ぐ……!!」

ヘラジカ「リーダーとして強がるのもいいが、それでは身がもたんぞ」

ライオン「そーだね……。ちょっと休んで来ようかなぁ……」

ヘラジカ「うむ。そうしろ」

ヒグマ「大将!! ついていきます!!」

ビーバー「おれっちたちは料理を並べられるように準備するっす」

プレーリードッグ「なにから作るでありますか!?」

ビーバー「作るわけじゃないっす。机をならべて――」

プレーリードッグ「こうでありますか!!」ドーンッ

スナネコ「はやい」

ツチノコ「オレは……」

ラッキービースト『……』
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 22:02:46.28 ID:ypfoowJjo
ライオンの部下はヒグマじゃなくてニホンツキノワグマなのだ
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 22:04:30.36 ID:WPoy6KK5o
>>267
ヒグマ「大将!! ついていきます!!」

ツキノワグマ「大将!! ついていきます!!」
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