姫川友紀「その手に掴むもの」

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1 :yokote3530 [saga]:2017/09/14(木) 22:00:52.32 ID:A4BQZlQT0

P「さて。この書類届けた後は、スタジオ寄って、みんな迎えに行って……ついでに買い物か」

P「女子が多いと、こんな時ほど頼りになるよな。うんうん」

P「ユッキは…いいや、放っとこ。どうせ忘れて寝てるか遊んでるんだろうし」


P「……メールの1つぐらい入れといてやろう」



コンコン

??「こ、こんにちは…」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1505394052
2 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:05:36.76 ID:A4BQZlQT0

P(…? 今、ノックと一緒に女の子の声がしたような…お客さんかな)

P「はいはーい、どちら様でしょう」



「お邪魔します」

P「あれ、君は確か…」

「どうも、お久しぶりです。友紀さんのPさん」



――


3 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:07:14.33 ID:A4BQZlQT0


http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487242265/


これの続きだったり 続きじゃなかったり

トリップミスったけど見なかったことにしてください()
4 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:11:29.32 ID:A4BQZlQT0

【近所の公園】


ワーワー


姫川友紀「ほらほらー! もっと腰低くしないと、またトンネルだぞー?」カーン

「おねーちゃん、つよく打ちすぎだってばー」

友紀「弱音を吐くなぁ! そんなんじゃ甲子園はまだまだだぞ!」

「おれたち高校生じゃないんだけど」

「こうしえんはもう終わったよぉ」

友紀「まだ春のセンバツもある! 来年の夏に向けた闘いは、もう始まってるんだよ!」

友紀「闘魂を、込めろぉーー!!」カキーン



??「……あ! 見つけた」

5 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:12:32.82 ID:A4BQZlQT0
「友紀さーん!」

友紀「んん? あたしのノックを受けたがってるのは誰…」クル



秋月涼「お久しぶりです、友紀さん」

友紀「……涼?」

涼「はいっ」

友紀「涼だ! うわぁ、ビックリした!」

涼「えへへ、また会えましたね」
6 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:13:11.82 ID:A4BQZlQT0
友紀「ほんと、久しぶりだねぇ!」

涼「半年ぶり…いや、もっとでしょうか」

友紀「うんうん! 元気だった?」

涼「えぇ、元気です! ……元気、ですけど」

友紀「?」

涼「友紀さん、何をしてるんですか?」
7 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:13:44.36 ID:A4BQZlQT0
友紀「何って、ノックだよノック! 受けてく?」

涼「え、遠慮しておきます…」

友紀「そっかー」

涼「…どうして、ノックなんてしてるんです?」

友紀「ふっふっふ……この辺の野球少年たちに有名な"ご近所やきゅうおねえさん"とは、ズバリあたしのことなのさ♪」

涼「は、はぁ」

友紀「たまにこうして、練習に付き合ってあげてるんだよっ」

「練習試合にも、前に飛び入りしたよねー!」

友紀「ああ、そんな日もあったねぇ!」

涼「何をしてるんですか……」
8 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:14:42.64 ID:A4BQZlQT0
「おねーちゃん、この人だぁれ?」

友紀「あたしの友だち! 秋月涼…涼ちゃんっていうんだ!」

涼「ど、どうも」

「なんか見たことある気がするなー」

「りょーちゃんも野球するの?」

涼「いや、私は…」

友紀「参加してっても良いんだよっ」

涼「あ、いえ、その…今日は用事が」

友紀「用事?」

涼「はい。友紀さんに、ちょっとお話があって来たんです」

9 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:15:21.81 ID:A4BQZlQT0
友紀「あたしに?」

涼「もし、忙しいようなら……いつか、また、出直しますけど」

友紀「ううん! そんなことないよ」

「おねーちゃん行っちゃうのー?」

友紀「ごめんね、今日はここまでってことで! また今度!」

「またねー」

「りょーちゃんも、ばいばーい!」

涼「ば、ばいばい」

友紀「じゃあ、ベンチにでも座ろっか!」

涼「はい!」

10 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:16:03.62 ID:A4BQZlQT0
――


友紀「はい、スポドリ!」

涼「あ、ありがとうございます」

友紀「いやぁー、良い汗かいたなぁー!」ゴクゴク


友紀「……っぷはぁっ! うまい!」

涼「ふふ。運動した後って、いつもより美味しく感じますよね」

友紀「お、分かってるじゃん!」

涼「何だろう、身体に染み渡るっていうか」

友紀「汗をかいたらその分、ちゃんと水分取らないとね!」

11 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:16:33.78 ID:A4BQZlQT0

涼「この公園には、よく来るんですか?」

友紀「うん! さっきみたく少年たちに混じったり……後は、みんなと遊びに来たり」

涼「事務所のみなさんと?」

友紀「そうそう。よく誘ってるんだよね、キャッチボール!」

涼「…ふふ」

友紀「ん? どしたの」

12 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:16:59.09 ID:A4BQZlQT0
涼「友紀さんのPさんが、言った通りだったので」

友紀「へ?」

涼「さっき事務所に寄ったんです。……でも、友紀さんいなくって」

友紀「そ、そうだったんだ」

涼「そうしたら『多分ここの公園で誰かと野球やってるだろ』って、Pさんが教えてくれたんです。正解でした」

友紀「あちゃ〜、ごめんね……」

涼「いえいえ。それと、伝言が1つあります」

友紀「伝言?」
13 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:17:32.25 ID:A4BQZlQT0
涼「『こっちが良いって言うまで、今日は事務所に戻って来ないこと』って」

友紀「えっ」


友紀「……え、えぇっ?! なんで、なんで…?」

涼「ふふ、どうしてでしょうね」

友紀「どうして…? あたし、なにか怒らせるようなことしちゃったかなぁ……」

涼「あ、大丈夫です。怒ってた訳じゃなくって」

友紀「じゃあ?」

涼「色々と、準備があるみたいですよ」

友紀「準備…」

14 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:18:01.89 ID:A4BQZlQT0
友紀「何の準備……? ね、ねぇ、なんであたし帰っちゃだめなのかな」

涼(『今日が何の日かすら覚えてないかもしれないから、ちょっと脅かしてみると良いよ』、なんてことも言ってたけど。本当に大正解だ…)


涼「……あっははは」

友紀「ちょ、ちょっと! 笑ってないで教えてよぉ」

涼「す、すみません……ふふっ、面白くって、つい」

友紀「あたしは面白くない…」

涼「実は、私の用事とも被ってるんですけどね」ゴソゴソ
15 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:19:03.84 ID:A4BQZlQT0
涼「はいっ! 友紀さん」

友紀「へ? なに、この包み」

涼「お誕生日、おめでとうございます」

友紀「たんじょうび…?」


友紀「……あーっ!! 今日、あたしの誕生日かぁ!」

涼「やっぱり気付いてなかったんですね…」

16 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:19:37.52 ID:A4BQZlQT0
友紀「うわわ…、貰っちゃっても良いの?!」

涼「はい、どうぞ」

友紀「ありがとー! ……ハッ。準備ってもしかして」

涼「事務所でちょっとしたパーティをするための、準備の時間が欲しいそうですよ」

友紀「そうだったんだ…そういうことかぁ…」

涼「ふふ。みんなでお祝いなんて、雰囲気の良い事務所ですね」


友紀「昨日、事務所でこっそり缶ビール開けたのがバレたのかと思ったよ……良かったぁ」

涼「あはは…それは……」
17 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:20:19.99 ID:A4BQZlQT0
友紀「それにしても、あたしにナイショにすることないのに」

涼「い、一応教えるつもりはあったって言ってましたけど」

友紀「そりゃあ、気付いてなかったあたしもあたしだけどさー。言ってみれば、あたしは今日の主役でしょ? ヒーローインタビューだよ?」

涼「ヒーロー?」

友紀「主役を差し置いてパーティの準備なんて楽しそうなことしちゃって!」

涼「友紀さんがいない方が都合が良いからでは…?」

友紀「プロデューサーってば全く! 今夜は、朝までつきあってもらわなきゃ」プンスコ
18 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:21:00.52 ID:A4BQZlQT0
友紀「とにかく、ありがとね!」

涼「どういたしまして」

友紀「……開けても良いかな?」ウズ

涼「良いですよ?」

友紀「わあい!」



友紀「…おぉー! キャッツのタオルと、リストバンド!」

友紀「え、え? なに? 涼ちゃん、もしかして野球知ってる? キャッツのファンだったの?!」

涼「あ、いえ、野球自体はそんなに。友紀さんがキャッツ好きって聞いてたので…」

友紀「そっかそっか、なるほど」

涼「なんだかすっごく普通のものになっちゃいましたけど…」

友紀「そんなことないよっ! 嬉しいなぁ!」
19 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:21:46.53 ID:A4BQZlQT0
友紀「早速使うね!」スッ

涼「…ふぅ、良かった」


涼「チョコにしようか悩んだんです、本当は」

友紀「チョコ?」

涼「イベントの時にお世話になったお礼も兼ねて、何かプレゼントしよう…って決めてて。またチョコを作ってプレゼントにしようかなって思ったんです」

友紀「お礼だなんて、そんな…」

涼「改めて、友紀さん。あの時は、お世話になりました」

友紀「う、う〜ん……お礼を言われるようなことは、何もしてないんだけどなぁ」

涼「私、たくさん学ばせていただきましたよ?」
20 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:22:23.94 ID:A4BQZlQT0
涼「一度決めたら、迷わずとことんやりきること。ファン1人1人に応える気持ちが大事だってこと。それから…」

友紀(む、むず痒い…!)

涼「…あの旅でまた1つ、強く成長できました。本当に、感謝しているんです」

友紀「そ、そっか」

涼「友紀さんがグイグイ引っ張ってくれたからこそ、旅行もお渡し会も上手くいったんだと思います」

涼「だから、お礼を言わせてください。ありがとうございます」

友紀「……うん。そこまで言われたら、どういたしましてだね!」

21 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:23:18.75 ID:A4BQZlQT0

涼「……だけど、やっぱり形に残る物の方が良いかなと思って。今日はなんとかバレンタインってことで、変な意味になってもいけないですし」

友紀「そっかぁ」

涼「大した物じゃないですけど、喜んでもらえたのなら良かったです」

友紀「すっごく気持ちのこもったプレゼントだよ? ありがとう!」

涼「……」


涼「それと、友紀さん。今日は……、」

22 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:24:06.49 ID:A4BQZlQT0

友紀「涼はっ?」

涼「へ?」

友紀「涼の誕生日は、いつなの?」

涼「わ、私ですか…」

友紀「うん! 貰ったんだから、あたしも何かプレゼントしたいなーって」

涼「そんな、お気になさらず…」

友紀「気にするの!」

涼「いや、でも」

友紀「でもじゃない!」

23 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:24:56.06 ID:A4BQZlQT0
涼「…えーっと」

友紀「はーやーくー!」

涼「……あ、」

友紀「あ?」

涼「明日、なんです」

友紀「そっか! 明日ね? 明日、あし、た……」


友紀「あした?」

涼「はい」
24 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:26:17.57 ID:A4BQZlQT0

友紀「今日は、何日だっけ」

涼「9月の14日……って、友紀さんの誕生日でしょう」

友紀「そ、そっか。あたしのたんじょうび」

涼「はい」

友紀「で、明日が」

涼「15ですね」

友紀「誰が誕生日だって?」

涼「私です」

友紀「たんじょうび…」
25 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:26:52.90 ID:A4BQZlQT0
友紀「…ちょっとぉ!」

涼「うわあ?!」

友紀「何でもっと早く言ってくれないの!?」

涼「ひえぇ……そ、そんなこと言われても」

友紀「危ないところだった……! みすみす見逃し三振するところだったよ……!」

涼「その、あまり気にしないでですね」

友紀「こうしちゃいられない!」

涼「えっ」
26 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:27:29.17 ID:A4BQZlQT0
友紀「今から一緒に、プレゼント買いに行くよっ!」

涼「え、ええぇ!?」

友紀「ホームランを届けるんなら、本人の好みに合わせて狙い打ちした方が良いに決まってるもんね!」

涼「いやあの、ほんと大丈夫なので…」

友紀「もらってばっかりは、あたしの主義じゃない! 欲しくないの?」

涼「貰えるのなら、うれしい…ですけど」

友紀「それに、事務所に戻っても、なんだか準備中なんでしょ?」

涼「それは、まぁ」

友紀「しばらく戻れないんなら、あたしも都合が良いし!」

涼(僕の都合は〜〜〜!!?)

27 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:28:09.03 ID:A4BQZlQT0
友紀「ね、何が欲しい?」

涼「いきなり言われても…」

友紀「おねえさんが何でも買ってあげるよ」

涼「うわぁ、そこはかとなくアブナイ雰囲気が」

友紀「なにが?」

涼「あ、いえ……何でも」

友紀「何も無ければ、家に余ってる応援グッズ一式にしちゃうけど」

涼「えぇ…。嬉しいような、嬉しくないような…」
28 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:29:31.60 ID:A4BQZlQT0
涼「そ、そんなすぐには出てきませんよ」

友紀「ふーん。あたしだったら、いっぱい思いつくのに」

涼「…例えば、何ですか?」

友紀「そうだなぁ。まず、新しいユニフォームは外せないよねっ!」

涼「ユニフォーム……。あ、ステージ衣装のことですか?」

友紀「違う違う、キャッツのユニフォームだよ」

涼「え…」

友紀「新しいシーズンが始まるとね、毎年違ったユニフォームを着て選手はプレイするわけ」

友紀「ホーム用とビジター用でも違ったりしてさ。新しいのは、やっぱり揃えたくなるんだ!」

涼「そ、そうなんですか」

29 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:30:22.28 ID:A4BQZlQT0
友紀「それと、新しいバッティンググローブかなぁ」

涼「ばってぃ…?」

友紀「打席に入る時の手袋! あるのとないのとじゃ全然違うんだよ?」

涼「へぇー」

友紀「そうだ、グローブ磨くセットも新しくしなくちゃ。クリームにオイルでしょ、それに……」

友紀「あぁっ! ねこっぴーのパーカーが先週発売したんだった! あれ、着てみたいんだよなぁー」

涼「あはは……見事に野球ばかりですね」

涼(キャッツのグッズをプレゼントして、正解だったかも〜…)

友紀「当然! あたしあるところに野球あり、だもんね」

30 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:30:53.24 ID:A4BQZlQT0
涼「欲しいものがそんなにあるなんて、すごいなぁ」

友紀「へへっ。アイドルやるんなら、これくらい貪欲にやらなきゃ!」

涼「貪欲…」

友紀「絶対打つぞ!って、ガツガツ喰らい付いていかないと」

涼「……なるほど」

友紀「涼には、そういうのないの?」

涼「と、いうと」

友紀「趣味とか好きなことで、これだけはハズせない! っていうの」

涼「趣味かぁ……うーん」
31 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:31:23.12 ID:A4BQZlQT0
涼「料理は、よくしますね」

友紀「……料理」

涼「はい。お休みの日には下ごしらえもして、けっこう本格的に。よく作りすぎちゃって困っちゃうんですけどね」

友紀「へ、へえ〜……」

涼「大根のお味噌汁とか、上手にできると柔らかくてとっても美味しいんですよ?」

友紀「そうなんだ……みそしる……」

32 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:32:11.37 ID:A4BQZlQT0
涼「友紀さんは、お料理したりするんですか?」

友紀「ふぇぁ?! あたしは……ま、まぁ、やるよ? うん」

涼「そうなんですか! 自分で1からしっかり作るの、楽しいですよね」

友紀「う、うん! た、楽しいよね、クッキング! ええと…おにぎりでしょ、おつまみに、チョコも…」


友紀「……レモンのはちみつ漬けって、料理に入る?」

涼「え? ま、まぁ、入れても良いと思いますけど」

友紀「だ、だよねーっ! セーフセーフ! あたし、料理できてる! よし!」
33 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:33:13.50 ID:A4BQZlQT0
涼「……あ、そういえば」

友紀「?」

涼「料理で思い出したんですけど。エプロン、買わなきゃいけないんだったな…」

友紀「エプロン?」

涼「はい……前から使っててもうボロボロだったんですけど、洗濯したら破れちゃって」

友紀(エプロンって、ぼろぼろになるまで使うものなんだぁ)

涼「一応、縫えば使えないこともないんですけど。どうせなら新しくしようかなって思ってたところだったんです」

友紀「…ほほう」

34 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:33:45.98 ID:A4BQZlQT0
友紀「なら、決まりで良いんじゃないかな」

涼「良いんですか?」

友紀「うん! こんなに良いもの貰ったんだから、あたしにも何かプレゼントさせてよ!」

涼「……なら、お言葉に甘えることにしようかな」

友紀「よーし決定! そうと決まれば、ダッシュで行くよ?」

涼「…」

35 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:34:42.42 ID:A4BQZlQT0

涼「……本当に、大丈夫かな」

友紀「何が?」

涼「一緒に外出してるのなんて見られたら、友紀さんに迷惑じゃないかなって思って」

友紀「へ? 迷惑って?」

涼「えっと…パパラッチでもされて、アイドルなのにデートしてるなんて変な噂にでもなったら……」


友紀「…女の子2人で遊びに行くのって、そんなに変かなぁ」

涼「……ハッ」

36 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:35:21.68 ID:A4BQZlQT0
涼(ぎゃおおおん! や、やってしまったあぁぁ!)


涼「ぁいや! その、事務所が違うのに一緒に遊ぶのは、おかしいかなと思ったというかっ 何というかっ!」

友紀「そう?」

涼「あ、あはは…」

友紀「……」

涼(うわあぁ やばい! 友紀さん、絶対変な目で見てるよぉ…!)
37 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2017/09/14(木) 22:36:04.77 ID:A4BQZlQT0

友紀「別に、大丈夫だと思うけど」

涼「…え」

友紀「あたしだって、他の事務所の人ともよく飲みに行ったりするよ?」

涼「そっ、そうですか!?」

友紀「うん。楓さんとか、美優さんとか」

涼「それくらい、普通なんですか!」

友紀「フツーフツー」

涼「そうなんだぁ、あー、良かったなぁ!」

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