【安価】ダンガンロンパ・グロウ【オリロンパ】

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50 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:05:13.85 ID:7DQRiFLA0






モノクマ「ちょっとコロシアイしてほしいなーって」






51 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:15:35.84 ID:7DQRiFLA0
「…………」

ナナシ「コロシアイ……なるほど、それが目的なわけね」

モノクマ「うん、そうなんだけど……なんか反応薄いね?」

それはナナシさん以外がモノクマの言葉を未だに理解できていないだけ……

それを嫌でも理解してしまえば……

皆賀「いやあああああああっ!?」

静希「っ、皆賀さん!」

皆賀「嫌よ!コロシアイなんて冗談じゃない!帰して、早く帰してよぉ!」

ガチャガチャ

皆賀「なんで、なんで開かないのよっ!?」

モノクマ「もちろん皆賀さんみたいな人が逃げないようにするためだよ?」

皆賀「ひいっ!?」ドンッ

澤木「ちょ、ちょっと大丈夫?」

モノクマ「うんうん、やっぱりパニックになる人はいてくれないと盛り上がらないよね!」

有栖川「……皆賀じゃないが、確かにコロシアイなど冗談じゃない」

羽佐間「早く帰してくれるとありがたいね」

モノクマ「コロシアイをすれば帰してあげるよ?それがここでのルールだからね!」

酒谷「ルールだって……」

モノクマ「そう、オマエラにはここでコロシアイ生活を送ってもらいます!期限は無期限!」

モノクマ「帰りたい場合は誰にもばれないように誰かを殺す!」

モノクマ「ね?シンプルでしょ?」

確かにシンプルです……嫌になるほどに。
52 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:29:09.66 ID:7DQRiFLA0
中根「ふ、ふざけるなよお前!私にこんな事をしてただで済むと思っているのか!?」

モノクマ「えっ?どうなるの?」

モノクマ「中根クンの家よりはるかに格上の家の産まれな静希クンや豊穣院さんさえここにいるのに」

中根「なっ、なっ……」

モノクマ「さて説明会は以上です!」

モノクマ「これから頑張って素晴らしいコロシアイを見せてください!」

モノクマ「それじゃあねー!」

梁瀬「……消失」

山藤「なんつうか、とんでもない事に巻き込まれた感じだな」

豊穣院「そんな、家はなにをしているんですか……!」

須辺鈴「コロシアイだなんて、そんな」

石動「はぁ、マジで面倒だぞこりゃ……」

緋色「……」

孤島でのコロシアイ。

いきなりそんな事をしろと言われて、皆さん混乱していました。

望月「静希君……大変な事になっちゃったよ……」

静希「大丈夫ですよ望月さん。ちょっと行ってきます」

望月「えっ?」

僕は望月さんに笑いかけるとモノクマがいた舞台の上に上がりました。

静希「皆さん聞いてください!」

視線が僕に集まります。

静希「モノクマは僕達にコロシアイを要求してきました。そこで皆さんに提案があります」

望月「提案……そっか!コロシアイなんてせずにみんなで脱出する方法を話し――」
53 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:29:47.55 ID:7DQRiFLA0






静希「殺すなら僕を殺してください」






54 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:45:24.28 ID:7DQRiFLA0
望月「…………えっ?」

有栖川「今、なんと言った……?」

静希「殺すなら僕を殺してください」

皆賀「は、はあ?」

梁瀬「……意味不明」

澤木「えっと、なんでそんな事言うの?」

静希「モノクマはばれないように殺せばここから帰れると言いました」

静希「つまり誰かがばれないように一人を殺し、脱出してから警察に言えばいいんです」

静希「そうすれば残り十四人も助かりますし、殺した人もこんな状況下なら十分情状酌量の余地がありますよ」

羽佐間「……確かに極論ではそうかもしれないね」

豊穣院「ですが、それがなぜあなたを殺すという事に?」

糸沼「不幸にも話についていけないね」

石動「俺だってわざわざ殺せってのは、ちょっと理解できねえな」

静希「なぜ?そんなの決まってますよ」

静希「僕に皆さん以上の価値がないから」

静希「それだけです」

須辺鈴「価値がないって……」

中根「お前は、何を」

緋色「そんな、人の命に価値の差なんて!」

静希「いいえ、僕の命は皆さんより価値なんてありません」

静希「これは絶対です」

酒谷「……これはまた、とんでもないね」

山藤「ちょっとクレイジー過ぎじゃね!?」

ナナシ「…………」

静希「皆さん、しかし人を殺すのは想像以上に重いでしょう」

静希「ですからしっかり悔いのないように考えてください!」

静希「僕を殺すのはいつでも大歓迎ですからね!」

望月「静希、君……」

さあ、命を使いましょう。

こんなに無価値な僕の命が皆さんの生還に使われるならそれは。
55 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:46:09.25 ID:7DQRiFLA0






――とても素晴らしい事なんですから!






56 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:48:25.84 ID:7DQRiFLA0






プロローグ【×××の×××××】



プロローグ【静希望の被害者宣言】

END

生き残りメンバー十六人






57 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:50:25.75 ID:7DQRiFLA0






【説房島ガイドマップ】を手に入れました!

[説房島の名所を紹介したマップ。
しかしほとんどが塗り潰されて読めない]






58 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:51:23.86 ID:7DQRiFLA0
今回は以上です。

次回から第一章を開始します。

それでは。
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 23:55:21.41 ID:Q7f6aVKnO
乙、容姿等の設定はありますか?
60 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/16(土) 23:58:50.52 ID:7DQRiFLA0
容姿については次回開始前に載せたいと思います。
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 00:15:51.64 ID:NC7YM0UJo
乙でした
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 05:58:23.52 ID:fQiXyHl2O
エタったか
63 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 21:44:31.95 ID:pwO+2RNA0
【容姿】

・静希望
【真っ白な肩までの髪を後頭部で一つにまとめています。登頂部には細いアンテナ。
雰囲気は柔らかく整った顔立ち。
服は活動しやすいように黄色いジャージの上下。
肩掛け鞄にハンカチ絆創膏ティッシュ等々を詰め込んでいます】

・有栖川幸正
【髪は最低限整えた黒い短髪で目を前髪で少し隠しています。
目が合えば子供が泣き出すほど目付きは悪いです。
服は白シャツに黒ズボンという普通の格好で、胸ポケットに飴玉を入れています】

・中根万利
【髪は茶色いオールバック。
目は細めですが、糸目というほどではありません。
高級そうなスーツを着ていますが、サイズにあっていないのか上はボタンがはち切れそうになっています】

・羽佐間卓郎
【髪はしっかり整った黒い短髪。
大人びた雰囲気を漂わせる理知的な表情をしています。
服は白シャツの上に茶色いベスト、さらに上に白衣を着ています】

・石動嵐馬
【髪はボサボサの黒髪。
つり目で口元は基本笑みを浮かべています。
服はスタンダードな学ラン。
サングラスをかけています】

・梁瀬大鉄
【髪はこざっぱりとした茶色がかった短髪にはちまき。
褐色気味の肌。
服はタンクトップで焦げ茶色の服を袖で腰に結んでいます】

・山藤切也
【髪は金髪のアシンメトリー。
服は白いジャケットにジーパン、黒い腰掛けを着けています。
腰掛けのポケットにはヘアゴム、ハサミ、櫛等が入っています】

・須辺鈴洸
【髪は黒い腰までの長髪に鈴の髪飾り。
童顔で眼鏡をかけています。
服は巫女服に似た物の上に藍色の着物を着ています】
64 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 22:36:24.68 ID:pwO+2RNA0
【容姿・女子】

・望月遊希
【髪は赤茶色のポニーテールに登頂部にアンテナ。
服は白系統のセーラー服に赤いリボンとスカート。
手首に時計を着けています】

・豊穣院玲奈
【髪は腰までの金髪を三つ編みにしたものを一つにまとめて前に垂らしています。
服は黒いシャツの上に白いカーディガンとロングスカート】

・酒谷美野里
【髪は黒いセミロングに青いカチューシャ。
服は白シャツに前を開けた黒い上着と蝶ネクタイ、ショートパンツ。
太股に栓抜きの入ったベルトを留めている】

・澤木真歩
【髪は短めの茶髪。
服は青いユニフォームに長ズボン。
キーパーのグローブを着けています】

・ナナシ
【髪は黒い首元辺りから二つに別れたロングヘア。
服は真っ赤なブレザーに白いスカート。
手首にブレスレットを着けています】

・糸沼命
【髪は白髪のツインテールで両目を隠しています。
服は大きな茶色い男物の上着に青いスカート。
常に両手をポケットに入れており、時々人形を出します】

・皆賀梨子
【髪は無造作に束ねた黒い髪。
服は継ぎ接ぎだらけの黒いセーラー服。
手や足には絆創膏や包帯がいくつも貼られたり巻かれています】

・緋色朱里
【髪はセミロングの赤髪をゴムで二つに結んでいます。
服は紺色のスーツにスカート。
丸い眼鏡をかけています】
65 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 22:48:47.54 ID:pwO+2RNA0






CHAPTER01【3つのM】






66 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 22:59:42.78 ID:pwO+2RNA0
静希「僕を殺すのはいつでも大歓迎ですからね!」

僕の言葉で皆さんの間に困惑と動揺の波が広がっていきました。

もちろん僕だってこうなる事は理解しています。

この場ではいじゃあ殺しますなんて結論になる人はそうそういません。

僕としては早い方がいいんですが、まあ焦っても仕方がありませんよね。

ですから今はただこうして宣言するだけにします。

この宣言で皆さんにこう思わせられればそれでいい。

【いざというときには静希望を殺せばいい】と。

静希「……さて、これからどうしましょうか?」

もう無駄に17年も生きてきたんです、焦らず逸らず確実に目的を達せばいいんですから。
67 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 23:16:08.41 ID:pwO+2RNA0
中根「あー……あー、とにかくだな……」

山藤「まずは改めてこことか周りを調べたらいいんじゃねえか?」

羽佐間「一理あるね、みんなこんな事になるとは思わなかったからササッと見て回っただけだろう?」

酒谷「あたしはキッチンにお酒あるか調べただけだね」

緋色「このような状況になったのですから今度はしっかりと調べるべきでしょう」

中根「そ、そうだ。だからこれから……」

澤木「じゃあ手分けしよう手分け!調べたら食堂に集合って事で!」

糸沼「手分けしている間に人が殺されているんだ……ああ、不幸だね」

皆賀「ひいいいっ!?」

有栖川「それなら数人で組めばいいだけだ。それで見張りと万が一の犯人の絞り込みも出来る」

糸沼「……」

石動「まっ、それが妥当だわな……で、そこのお嬢さんはどこに?」

ナナシ「ふん、話す必要がないわね。そもそもこんな異常事態ならしっかり調べるのは最初から当たり前」

ナナシ「どいつもこいつものんきで笑えてくるわ」

バタンッ!

須辺鈴「行っちゃいましたけど……」

梁瀬「放置推奨」

豊穣院「同感です。あの人にはまるで協調性がないようですし」
68 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 23:32:12.41 ID:pwO+2RNA0
その後ナナシさんを除いた十五人で三人五組の振り分けを行う事になりました。

静希「さて……」

僕は先ほどのように望月さん、有栖川さんと一緒でもいいんですが……

↓2まで組むメンバーをナナシ以外から一人ずつ選んでください。
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 23:32:51.16 ID:lzIfSZ97o
皆賀
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 23:33:42.92 ID:ULu5Q4uIo
石動
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 23:33:44.95 ID:jg6coiADO
須辺鈴
72 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/20(水) 23:49:06.38 ID:pwO+2RNA0
石動「おー、静希ちょうどいい。お前も手伝ってくれや」

静希「どうしました石動さん?」

石動「いや、こいつが逃げようとすんだよ。めんどくせえからお前相手してくんねえ?」

皆賀「こんなサングラスかけたいかにもな男と一緒なんていやぁぁぁぁぁぁ!」

石動「意味わかんねえ……何がいかにもなんだよ?」

静希「わかりました。僕でよければお手伝いしますよ」

石動「だとよ。ほら、お嬢さん」

皆賀「は……?」

静希「よろしくお願いします、皆賀さん」

皆賀「ひいっ、わけわかんない事言う変態じゃない!いやぁぁぁぁぁぁ!」

静希「……変態ですか」

石動「誰でもダメだなこりゃ」

さて、皆賀さんをなだめながら調べに行きましょう。

1…寮の周り
2…個室
3…砂浜

↓2
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 23:49:42.38 ID:lzIfSZ97o
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 23:50:08.26 ID:jg6coiADO
75 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/21(木) 00:08:09.79 ID:KYgu7uFA0
【砂浜】

静希「僕が倒れていた砂浜ですね」

石動「はー、こんなとこに置いてかれてたのかお前」

皆賀「いやぁぁぁぁ……」

静希「望月さんは砂が口に入ったらしいですから、まだ運がいい方なんでしょうが……」

石動「そんなとこで運を比べてもしかたねえな」

皆賀「いやぁぁぁ……」

石動「まーだ言ってんのかこのお嬢さんは」

静希「皆賀さんは自分を貫いているんですよ」

石動「物は言い様だな……さーてお仕事お仕事」

黙ってするのもなんですから、調べながら話をしましょうか。

石動、皆賀どちらに話しかけますか?

↓2
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 00:09:46.96 ID:ZiISIxdDO
石動
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 00:09:50.79 ID:N1GthxpCo
皆賀
78 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/21(木) 00:18:41.36 ID:KYgu7uFA0
静希「皆賀さん」

石動さんに相手を頼まれていましたし、皆賀さんに話しかけてみます。

皆賀「……」

どうやら叫んでいたら疲れてしまったようですね。

それでも時々いやぁと言っているのには一種の尊敬の念すら浮かびます。

静希「皆賀さん、大丈夫ですか?」

皆賀「……」

反応がありませんね……鞄に水がありますからこれを渡しましょうか?

それとも……

1…再び声をかける
2…水を差し出してみる
3…身体を揺すってみる

↓2
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 00:20:25.29 ID:N1GthxpCo
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 00:22:17.09 ID:ZiISIxdDO
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/21(木) 05:27:10.63 ID:PM55hC1vO
やる気ないならやめたら?
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 09:19:52.74 ID:dnf/NVyy0
寝落ちかね
とりあえず乙です
83 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 21:06:58.27 ID:ts1U0M8A0
静希「どうぞ皆賀さん」

皆賀「……は?」

静希「叫んでいましたから水分を摂った方がいいですよ?」

皆賀「ま、まさか毒を飲ませる気!?」

静希「いえいえ、そのような事はしませんよ。僕はあくまでも殺される側であり、殺す側ではありませんから」

皆賀「…………」

僕の気持ちが伝わったのかおそるおそると言った様子ですが、皆賀さんは水を受け取ってくれました。

皆賀「い、一応お礼は言っておくわ」

静希「いえいえ」

皆賀「で……う、受け取っておいてなんだけど、や、やっぱり頭おかしいわよあんた」

静希「……」

前途多難ですね。

いずれ皆賀さんも理解してくれるとは思うんですが……

【皆賀莉子の好感度が少し上がりました】
84 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 21:38:17.38 ID:ts1U0M8A0
石動「おっ、なんか砂に埋まってんぞ」

皆賀「い、いやぁぁぁ……ば、爆弾よきっと……」

静希「爆弾をわざわざこんなところに埋めないと思いますよ?」

石動「つうか、こんなしっかり持ってんのに恐ろしい事言うなよ……」

石動さんが砂から引き上げたのは丸いボールのような物でした。

爆弾ではないでしょうが……

石動「隙間もねえしなんなんだこれ」

モノクマ「お教えしましょう!」

皆賀「いやぁぁぁぁぁぁ!?」

静希「皆賀さん、落ち着いてください!」

石動「おうおう、出てきやがったな。で、これはなんなんだ?」

モノクマ「それはね、モノクマボールって言ってある条件が満たされると開くんだよ」

石動「ある条件?」

モノクマ「それは内緒だよ!うぷぷ、開くその時を楽しみに!」

静希「お楽しみですか……」

皆賀「きっと毒ガスよぉ……いやぁぁぁ……」

石動「だから恐ろしい事言うなって……」
85 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 21:57:17.34 ID:ts1U0M8A0
【学生寮・食堂】

石動「ってわけでここに持ってきた」

有栖川「本当に大丈夫なのかそれは」

石動「皆賀みたいな事言うなよな……後あいつとはもう組まねえぞ俺は」

澤木「だったら次はアタシと組もうよ莉子ちゃん!」

皆賀「いやぁぁぁ……なんで私があんたとなんて……」

澤木「なんかシンパシーを感じるんだよね!似てるっていうかさ!」

皆賀「どこがよぉぉぉぉ……」

山藤「仲良くやってんなぁ」

須辺鈴「あれは仲良くしてるんですか……?」

梁瀬「十人十色」

酒谷「ははっ、そう見えるのもいるってことだね」
86 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 22:12:30.51 ID:ts1U0M8A0
中根「他の連中は何か見つからなかったのか?」

羽佐間「寮の周りには四つほど道があった。だけど金網が張ってあって行けそうになかったね」

豊穣院「モノクマによると金網はとある条件が満たされると開くらしいです」

緋色「またそれですか……」

糸沼「行き場は制限され、その条件もわからない……ああ、不幸だ」

中根「個室には何かなかったのか」

望月「個室には鍵と、こんなのがあったよ」

望月さんが取り出したのは……小型のタブレットでしょうか。

望月「電子生徒手帳だって。この寮の見取り図とか、ルールみたいなのとかがあったよ」

静希「ルール?」

有栖川「ルールか……周知した方がいいだろうな」

望月「そうだね……じゃあちょっと読み上げるよ」
87 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 22:35:22.27 ID:ts1U0M8A0
【規則】

1…皆さんはこの島で共同生活を行いましょう。期限は無期限です。

2…22時から7時までは夜時間とします。夜時間食堂は立ち入り禁止になるので注意しましょう。

3…絶望島について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

4…モノクマへの暴力行為及び監視カメラやモニターの破壊行為を禁じます。

5…誰かを殺した場合この島から帰還が可能ですが、誰にもバレてはいけません。

6…規則は増える場合があります。

望月「……だって」

中根「くそっ!人を馬鹿にして……!」

バレてはいけません、ですか。

やはり僕の方も細心の注意を払わないといけませんね。

殺されるにしても、誰かに見つかって台無しになっては元も子もありませんから……
88 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 22:48:03.26 ID:ts1U0M8A0
静希「ところでナナシさんは来ていないんですか?」

羽佐間「彼女は知ってる事をまた聞くなんてうんざりだそうだよ」

豊穣院「先生が声をかけたのにあんな態度……わたくし好きになれません」

羽佐間「まあまあ、玲奈君。中根君、そろそろ解散でもいいんじゃないかな?」

中根「……そうだな。後は各自好きにしろ」

どうやら話し合いはここまでのようですね。

静希「それでは部屋を見てみるとしましょうか……」

【エントランス】

静希「……?」

今誰かに呼ばれたような。

【部屋に向かう静希を呼び止めたのは?】

↓2
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 22:49:54.00 ID:Ijweg1lXo
ナナシ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 22:50:39.13 ID:iJMBzcPDO
須辺鈴
91 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/23(土) 23:02:42.38 ID:ts1U0M8A0
須辺鈴「あ、あの!」

静希「須辺鈴さんでしたか。どうかしましたか?」

須辺鈴「あの……静希さんは本気でああおっしゃったんですか?」

静希「殺すならば僕にしてくださいという発言の事ですか?」

須辺鈴「は、はい」

静希「もちろん本気ですよ?」

須辺鈴「な、なんでですか?自分から殺されようだなんて、怖くないんですか?」

1…怖くはないですね
2…怖い怖くないではないんです

↓2
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 23:20:46.15 ID:iJMBzcPDO
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 23:25:47.13 ID:Ijweg1lXo
94 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 20:30:25.33 ID:MB5vkxBA0
静希「須辺鈴さん、怖い怖くないではないんです」

須辺鈴「はい……?」

静希「僕はそうしないといけない。そうする事がきっと僕が生きてきた意味なんですよ」

須辺鈴「生きてきた意味……」

静希「はい」

須辺鈴「……静希さん、僕は霊能力者です」

須辺鈴「多分羽佐間さんに負けないほど死という物に関わってきました」

静希「えぇ、そうでしょうね」

須辺鈴「そんな僕だから言います。僕は静希さんのその考えを認めるわけにはいきません!」

静希「……」

須辺鈴「殺される事が静希さんの生きてきた意味だと言うなら、それをなんとかするのが僕の生きてきた意味だと今理解しました!」

須辺鈴「失礼します!」スタスタ

静希「……」

静希「……無理ですよ」

【須辺鈴洸の好感度が少し上がりました】
95 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 20:53:23.42 ID:MB5vkxBA0
【静希の個室】

部屋に入ると肩にかけた鞄を机に置きます。

静希「机にベッド、クローゼットにシャワールーム……部屋そのものはごく普通ですね」

引き出しの中には部屋の鍵がありますが……僕にはいりませんね。

静希「部屋の鍵を開けておけば殺しに来た人もスムーズに入れますからね……」

ゴミ箱に鍵を捨てると鞄に入った物を机の上に広げます。

静希「包帯、ティッシュ、タオル各種、絆創膏、水、保存食、手袋、ごみ袋……」

ここに来る前にあった物は揃っていますね。

静希「しかしどんな人が僕をここに連れてきたんでしょう?」

殺される身ではありますが、そこは気になりますね。

静希「……まあ、僕が考えたところでわかるわけもありませんか」

鞄に荷物を詰めこんで部屋を出ます。

さて、部屋にこもっているばかりでもいけません。

殺されるからと怠惰に過ごすのは許されませんからね。

静希「さて、まずは……」
96 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 21:11:21.41 ID:MB5vkxBA0
【キッチン】

静希「……」トントン

味はこんなところでしょうか?

十五人分ともなると味付けの好みも違いが増えるでしょうし……二つの味を用意しておきましょう。

静希「ああ、そういえばアレルギーの有無も聞いていませんでした」

となると、他にも作った方がいいですね……

静希「……」トントン

望月「……あれ、静希君?」

静希「ああ、望月さん。もうすぐ出来るので待っててもらえますか?」

望月「えっと、何してるの」

静希「お昼を作ってるんです。そろそろ十二時ですから」

望月「えっ、みんなの分を?」

静希「はい、そうですよ」

望月「……」

静希「望月さん?」

望月「私も手伝うよ!」

静希「えっ?ですが」

望月「いいの!私がやりたいんだから!」

静希「望月さんがそうしたいなら……拒否する権利は僕にはないですね」
97 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 21:36:25.76 ID:MB5vkxBA0
静希「……」トントン

望月「……」チラッ

静希「……」グツグツ

望月「……」ジー

静希「……あの」

望月「な、なにかな!?」

静希「先ほどから視線を感じるんですが、僕の顔になにかついてますか?」

望月「えーっと……ああ、もう!」

静希「?」

望月「こんなの私らしくない!やってみなきゃ始まらないんだから!」

静希「あの」

望月「静希君!」

静希「はい」

望月「さっきの、僕を殺してくださいって何?」

静希「何と言われましても……言葉通りの意味ですとしか」

望月「何なの、静希君は自殺願望でもあるの!?」

静希「いえ、自殺願望はありませんよ。このご時世では迷惑もかかりますし」

望月「じゃあなんで!」

静希「それが僕の生きてきた意味だからです」

望月「生きてきた意味って、殺される事が?」

静希「正確には皆さんに殺される事が、ですね」

望月「……それって、才能のある人に殺されるのが大事って事?」

静希「別に才能の有無にはこだわってはいないんですが……」

ただ僕は皆さんを助けて死にたいんですよ。

それが【超高校級の救済者】、いえ静希望としての……

静希「っと、そろそろ出来ますね」

望月「あっ」

静希「とにかく僕は殺される事を受け入れていますから。それだけは知っておいてください」

望月「…………そっか」
98 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 21:57:28.72 ID:MB5vkxBA0
【食堂】

山藤「な、なんじゃこりゃあ!?」

澤木「うわー、凄い!料理がこんなにたくさん!」

静希「皆さんの好みがわからなかったので一通り作らせていただきました」

有栖川「これはお前が作ったのか」

望月「私もちょっとは手伝ったよ!」

梁瀬「……完食不安」

羽佐間「確かにこれだけの量だと食べきれるか心配だね」

石動「いざとなれば中根に任せるしかねえな」

中根「なぜ私が静希望の作った物など……」ブツブツ

緋色「まあまあ……料理に罪はありませんよ」

酒谷「シズ、キッチンにあるお酒持ってきてくれる?」

静希「ワインでいいですか?」

酒谷「いいよ、やはり食事にはお酒という華がないと!」

豊穣院「先ほどのように酔わないでくださいね?」

皆賀「ど、毒なんて入ってないでしょうね」

糸沼「食事が一転して地獄絵図……ああ、不幸だ」

須辺鈴「縁起でもない事を言わないでくださいよ!?」
99 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 22:20:07.07 ID:MB5vkxBA0
石動「ところで……お嬢さんはどうしたんだ?」

有栖川「ナナシか……さすがに食事は摂らなければならないだろうが」

山藤「どうだろうな……あいつ相当ツンケンしてるしよ」

緋色「念のため私が食事を持っていきましょう。静希さん、いいですよね」

静希「はい、どうぞ」

澤木「じゃあナナシちゃんは朱里ちゃんにまかせてあたし達は食べようよ!」

酒谷「ぷはぁ……いいね、やっぱりお酒はいい!」

糸沼「出遅れてるね……残り物だけ食べることになるなんて不幸だ」

中根「ふん、全く、静希家らしい、味だ」モグモグ

皆賀「く、食いながら喋ってんじゃないわよ……!」

静希「……」

どうやら好評のようですね、よかった。
100 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 22:28:06.91 ID:MB5vkxBA0
静希「……」カチャカチャ

結局皆さん完食してくれましたね。

ナナシさんは見に行ったら部屋の前の皿に全く手をつけられていませんでしたが……

静希「夕飯はどうしましょうか……」

ガタッ

静希「おや」

誰かキッチンに来ましたね。

【キッチンに現れたのは?】

【偏らないようにこの形式で既に選ばれた人はなしとします】

【須辺鈴は選べません】

↓2
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:31:41.57 ID:qYTMKas7o
中根
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:31:49.78 ID:+gdw4MQWo
山藤
103 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 22:47:05.44 ID:MB5vkxBA0
山藤「よう、静希。残りの皿持ってきたぞ」

静希「ありがとうございます。そこに置いておいてください」

山藤「いやー、美味かったぜお前の飯」

静希「喜んでいただけて幸いです。夕飯も作りますのでリクエストがあれば聞きますよ」

山藤「あっ、だったら素手で取らねえのにしてくれよ。俺は手が命だからよ」

静希「わかりました」

山藤「っと、そうそう……こうして来たのはちょっと頼みがあるんだよ」

静希「頼みですか?」

山藤「おう。ちょっと髪触らせてくれねえか?」

静希「髪、ですか?」

山藤「そうそう。いいだろ?」

1…わかりました【同時にコンマ判定】
2…手が離せないので後でもいいですか?

↓2
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:47:26.07 ID:qYTMKas7o
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 22:47:42.40 ID:tHK7EXsDO
106 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 22:58:02.53 ID:MB5vkxBA0
静希「わかりました」

山藤「じゃ、失礼して……」

静希「……」

山藤「…………微妙」

静希「はい?」

山藤「お前よ、もう少し髪は手入れした方がいいぜ?この髪質じゃあ、俺の鋏は入れらんねえ」

静希「はあ、すみません」

山藤「まっ、なかなか上手くはいかねえわな……仕方ねえや」

山藤さんは頭を掻きながらキッチンを出ていきました。

そういえば山藤さんは髪質が気に入らないとどんなに有名人でも鋏を入れないと聞いた事がありますね……

静希「僕は不合格という事ですか……」

【山藤切也の好感度が少し上がりました】
107 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:10:56.45 ID:MB5vkxBA0
【静希の部屋】

静希「さて、夕飯まで時間がありますから少し周りを見て回りましょうか」

殺されるのに絶好の場所があればチェックしておかないといけませんね……

【自由行動を開始します】

【残り二回】

【一度に二人まで選べます】

【一度選んだキャラはその日はもう選べません】

↓2
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:14:09.28 ID:+gdw4MQWo
中根、酒谷
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:14:30.66 ID:qYTMKas7o
羽佐間 豊穣院
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:15:44.66 ID:tHK7EXsDO
望月 酒谷
111 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:27:12.24 ID:MB5vkxBA0
【学生寮周辺】

静希「確かに金網が張ってありますね」

この先には何があるんでしょうか?

羽佐間「おや……静希君じゃないか」

豊穣院「ごきげんよう」

静希「羽佐間さん、豊穣院さん」

羽佐間「金網を見に来たのかい?」

静希「はい。一度自分の目で確かめておきたかったので」

豊穣院「ふふ、先生のおっしゃった通りでしたでしょう?」

静希「そうですね……この金網をこちらでどうにかするのは不可能かと」

豊穣院「わたくしのお慕いする先生が間違うはずありませんもの」

羽佐間「わたしだって人間だから間違う事はあるさ」

豊穣院「……先生は謙虚過ぎます」

1…お二人は本当に仲がいいんですね
2…お二人はどうしてこちらに?

↓2
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:36:33.96 ID:qYTMKas7o
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:37:51.16 ID:tHK7EXsDO
114 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:50:49.62 ID:MB5vkxBA0
静希「お二人は本当に仲がいいんですね」

豊穣院「あら、そう見えます?」

静希「はい」

豊穣院「ふふふ……だそうですよ先生?」

羽佐間「何を期待しているかは知らないが、わたしと玲奈君はあくまで主治医と患者の関係だよ」

豊穣院「……先生は酷い人です」

羽佐間「心外だね。わたしはこれでも玲奈君に甘いと自負しているよ」

静希「……」

僕にはやはり仲がいいようにしか見えませんね……

【羽佐間卓郎の好感度が上がりました】

【豊穣院玲奈の好感度が上がりました】
115 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:52:44.43 ID:MB5vkxBA0
【学生寮・エントランス】

静希「寮周辺にはいい場所はありませんでしたね」

金網は気になるところですが……

【自由行動を開始します】

【残り一回】

【一度に二人まで選べます】

【羽佐間、豊穣院は選べません】

↓2
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:53:35.50 ID:qYTMKas7o
中根 酒谷
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:54:56.77 ID:7/lyhnxtO
118 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/24(日) 23:56:03.03 ID:MB5vkxBA0
中根、酒谷選択で本日はここまでです。

ではまた次回
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 23:57:25.61 ID:+gdw4MQWo
乙です
120 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 20:26:49.41 ID:gxj2v27A0
始めます。
121 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 20:43:53.39 ID:gxj2v27A0
酒谷「おー、シズ。さっきはお酒に合ういいご飯ありがとね」

静希「ありがとうございます。夕飯もリクエストがあれば受けますよ」

酒谷「そうだね……次は日本酒に合う料理がいいかな」

静希「日本酒ですか……わかりました」

酒谷「バンも何かリクエストあるなら言ったら?」

中根「……ふん、静希望の作った物以外なら何でもいい」

酒谷「それリクエストって言えるの?」

中根「いいか!この際だからはっきり言うが、私は静希望や豊穣院玲奈のような人間がこの上なく嫌いなんだ!」

中根「そんな人間の作った食事など吐き気がする!」

酒谷「うわぁ、そこまで言う?」

静希「……」

1…ですが、お昼は食べていましたよね?
2…なるほど……僕ですから、しかたがありませんね

↓2
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 20:44:35.28 ID:TbAw2KnDO
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 20:44:54.05 ID:BbEyy4xno
1
124 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 20:57:27.58 ID:gxj2v27A0
静希「ですが、お昼は食べていましたよね?」

中根「ぐっ!?」

酒谷「そういえばそうだね。しかもあたしの記憶が確かなら……一番食べてた」

中根「ぐぐっ!?」

酒谷「ははあ、つまりバンはツンデレってやつ?」

中根「違う!ただ、料理に罪はないからな」

酒谷「それアカの言葉じゃない?」

中根「ぐぐぐっ……!話にならん!」

バンッ!

酒谷「あらら、怒らせちゃったかな?まあ、なんだかんだ言って夕飯も食べるだろうから、嫌じゃなかったら作ってあげてシズ」

静希「はい、もちろんそのつもりです」

中根さんの気持ちはわからないでもありませんからね……

【酒谷美野里の好感度が上がりました】

【中根万利の好感度は上がりませんでした……】
125 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 21:16:52.82 ID:gxj2v27A0
静希「さて、夕飯を作るとしましょう」

ナナシさんの分は別に作るとして……

静希「……おや?」

いくつか食料が減っていますね……もしかしてナナシさんでしょうか?

静希「……」

もしもこれがナナシさんなら、僕の料理を食べてはくれそうにありませんね。

しかし他の人かもしれませんし……

静希「食事を無駄にはしたくありませんから……」

1…ナナシの部屋に行って直接確かめる
2…他の人に確認してみる

↓2
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 21:17:24.68 ID:8LoKD4MAo
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 21:20:30.70 ID:5KFOZgz5O
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 21:20:31.23 ID:TbAw2KnDO
129 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 21:34:17.70 ID:gxj2v27A0
静希「ナナシさんに直接確かめてみましょう」

そうと決まれば早速……

【ナナシの部屋前】

静希「ナナシさん、静希です。少し聞きたい事があるので開けていただけないでしょうか?」

…………

静希「留守なんでしょうか……」

いえ、ナナシさんの事だからおそらく居留守でしょう。

静希「ここはメモを挟んでおきましょう」

【キッチンから食料が減っていますが、ナナシさんが持ち出したのでしょうか?】

これでいいですね。

スッ

静希「……」

スッ

静希「返ってきましたね」

【だったらなんなの】

静希「やっぱりそうでしたか……」

【いえ、それが知りたかっただけですので】

スッ

静希「さて、夕飯の準備に戻りましょう」



…………

スッ

【は?それだけ?】

ガチャッ

ナナシ「……なんなの」
130 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 21:42:52.53 ID:gxj2v27A0
【静希の部屋】

静希「夕飯も好評でしたね」

一応明日の献立も考えておきましょう。

静希「僕が明日を迎える事はないかもしれませんけど……」

献立をメモすると鞄を置いてベッドに横になります。

鍵は捨てているのでもちろんかけていません。

静希「誰かが殺しに来てくれるんでしょうか……」

その時を少し楽しみにして、僕は眠りにつきました。


【一日目終了】
131 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 22:00:45.63 ID:gxj2v27A0
【二日目】

静希「……ん」

朝ですか。

どうやら昨日に僕を殺しに来てくれる人はいなかったようですね。

静希「こればかりは仕方ありません。今日も生きていくとしましょう」

時刻は……六時半ですか。

食堂は七時まで開きませんから……散歩にでも行きましょう。

1…砂浜
2…学生寮屋上
3…学生寮周辺

↓2
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:02:36.00 ID:8LoKD4MAo
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:04:15.98 ID:TbAw2KnDO
134 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 22:19:06.74 ID:gxj2v27A0
【砂浜】

静希「……」ザッザッ

昨日のボールのようなものは、さすがにありませんか。

静希「……」

この島は随分と人の手が入っています。

しかし僕達以外の人がいる痕跡は見当たりません。

あの金網の向こうにいるんでしょうか?

静希「……僕が考えてもしかたがありませんか」

僕はこの島で殺されると決めているんですから。

ザッザッ

静希「誰か来ましたね……」

【砂浜に来たのは?】

【須辺鈴、山藤は選べません】

↓2
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:21:18.97 ID:TbAw2KnDO
望月
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:26:05.36 ID:BbEyy4xno
緋色
137 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 22:50:06.05 ID:gxj2v27A0
緋色「静希さん、おはようございます!」

静希「緋色さん、おはようございます。ジョギングですか?」

緋色「はい、ボディーガードは身体が資本なので!」

静希「緋色さんらしいですね」

緋色「らしいって、静希さんとは昨日会ったばかりじゃないですか!」

静希「ああ、すみません。実は僕の家で緋色さんを専属ボディーガードにしようと調べていましたから」

緋色「えっ?私が静希さんの家で、ですか?」

静希「はい。その過程で緋色さんの事は調査していたんです」

緋色「……」

1…嗅ぎ回るような真似をしてすみませんでした
2…やはり愉快な話ではありませんよね

↓2
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:57:51.95 ID:8LoKD4MAo
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:57:59.93 ID:BbEyy4xno
1
140 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 23:10:55.26 ID:gxj2v27A0
静希「嗅ぎ回るような真似をしてすみませんでした」

緋色「……そ、それじゃあまさか」

緋色「私の秘密を静希さんは知っているんですか!?」

静希「いえ、僕は調査をしていたという事しか知らないので……」

緋色「そ、そうですか……ほっ」

静希「……」

ここまで安堵するという事は緋色さんには大きな秘密があるんでしょうね。

だから静希家専属のボディーガードにはならなかったんでしょうか……

緋色「まあ、静希さんが謝る事じゃありませんよ!ボディーガードが調べられるのは想定済みですから!」

静希「そう言っていただけるとありがたいです」

しかしそんな秘密があるようには見えませんがね……

【緋色朱里の好感度が上がりました】
141 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 23:20:07.31 ID:gxj2v27A0
キーンコーンカーンコーン

静希「……?」

なんでしょう、このチャイムは。

モノクマ「おはようございます!七時になりました!」

モノクマ「今日も一日頑張っていきましょう!」

静希「朝のアナウンスですか……こんなものがあったんですね」

緋色「昨日の十時にもアナウンスしてましたよ?」

静希「そうなんですか?九時には寝ていたので知りませんでした……」

とにかく食堂も開いたでしょうから、朝食の準備をしに行きましょう。

【学生寮・エントランス】

静希「……おや?」

誰かいますね……

静希「……」

いや、あれはいるというより……


倒れている?
142 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 23:24:04.67 ID:gxj2v27A0
胸騒ぎがして、僕は走りました。

するとだんだんと見えてきます。

やはりその人は倒れていて。

その脇腹には包丁が、確かに突き刺さっていました。

静希「……!」

なぜ?

なぜ僕ではなくこの人が?

半ばパニックになって僕はその人の名前を叫びます。
143 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 23:26:03.37 ID:gxj2v27A0






静希「須辺鈴さん!」

しかし、【超高校級の霊能力者】須辺鈴洸さんは何も答えてくれず。

その脇腹から流れ出す血がエントランスの床を濡らしていました。






144 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/25(月) 23:26:43.63 ID:gxj2v27A0
本日はここまで。

それではまた次回に。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 23:30:11.05 ID:BbEyy4xno
乙です、早いな…そこが落ちるか
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 23:31:20.74 ID:8LoKD4MAo
147 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 20:34:19.94 ID:d6BoG1WA0
開始します。
148 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 20:49:05.43 ID:d6BoG1WA0
静希「須辺鈴さん!」

僕は倒れている須辺鈴さんの側に跪くと、鞄からタオルを出して包丁が刺さった部分にあてがいます。

弱くなっていますがまだ息はあります、急いで処置すれば……!

緋色「なっ、静希さんこれは!?」

静希「緋色さん!須辺鈴さんが刺されました!羽佐間さんを呼んできてください!」

緋色「わ、わかりました!」

緋色さんが個室の方に行き、少ししてから羽佐間さんが鞄を手に走ってきます。

羽佐間「状況は!」

静希「今はタオルで圧迫してますが……それまでの出血が多いです」

羽佐間「わかった、後はこちらが引き受ける!」

静希「助かりますか?」

羽佐間「助けるさ、わたしは医師だからね」

交代すると羽佐間さんは鞄から注射や小型のクーラーボックスを取り出して、須辺鈴さんの治療を始めました。

静希「須辺鈴さん……」
149 : ◆j0P4o6SKvY2M [saga]:2017/09/26(火) 21:05:16.95 ID:d6BoG1WA0
【食堂】

望月「それで須辺鈴君は大丈夫だったの!?」

羽佐間「出血はしていたけれどなんとか峠は越したよ。もう大丈夫だ」

石動「そりゃよかった。さすが【超高校級の医師】ってところか?」

羽佐間「発見が早かったのが幸いだっただけさ。もう少し遅れていればわたしでも手のつけようがなかった」

山藤「だけどなんで須辺鈴が襲われたんだ?言っちゃなんだがわざわざ殺されてくれるって奴がいるのによ」

静希「……」

本当にそうです。

なぜ僕ではなく須辺鈴さんが……

酒谷「それはコウの才能考えたらわかるでしょ?」

有栖川「……【超高校級の霊能力者】か」

澤木「そっか、霊能力者だからちょっと霊と話せば犯人わかっちゃうもんね!」

だから須辺鈴さんは狙われた……そういう事ですか。
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