【ガルパン】優花里「私の同志は手強いであります!」

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170 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/09(月) 08:27:56.14 ID:V43gx6AH0

みほ(エリカさん……)

まほ「エリカ……」

みほ(エリカさんは信じているんだ、自分の戦車道を、自分の歩んできた道を……)

みほ(ここで隊員の気持ちに応えなきゃ隊長じゃない!)

みほ「エリカさん、そのとおりです。お姉ちゃん、いくよ!」
171 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/09(月) 08:28:41.57 ID:V43gx6AH0



愛里寿(隠れているな……どこだ)

ブロロロ

愛里寿(本来の黒森峰なら戦力に物を言わせて正面から来るはずだが……)

愛里寿「そこの角を……停止!」

キッ ドオン!

まほ「外しただと!?」

愛里寿(やはり待ち伏せだったか。本来の黒森峰ならこんな戦術は絶対に使わない、だが……)
172 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/09(月) 08:29:16.82 ID:V43gx6AH0





愛里寿「 そ れ は す で に 知 っ て い い る ! 」ドン!




173 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/09(月) 08:29:49.53 ID:V43gx6AH0

ドオン ドオン

みほ「うぐっ」ハアハア

エリカ(そんな、どうして?みほの戦い方は西住流には無いはずなのになんで対応できる……)

みほ(そんな、どうして?……)

まほ(くっ、このままでは押し切られる……)
174 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/09(月) 08:31:06.99 ID:V43gx6AH0

ミカ「これは、勝負あったかな」

アキ「そんな、まだ負けてないよ。何でそういうこと言うの?」

ミカ「島田愛里寿はみほさんのリズムを完全につかんでる」

アキ「どういうこと?」

ミカ「戦いにおいてもっとも必要なことを彼女は知っている……」

アキ「そんなの黒森峰だって同じでしょ?」

ミカ「いや、同じじゃないよ。島田愛里寿は大学選抜の隊長として絶対負けられない立場にいる、その想いの差が現れている」
175 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/09(月) 08:31:48.37 ID:V43gx6AH0

大学選抜は簡単になれるものじゃない、実力があり向上心があるやつだけがなれる。才能の上にあぐらをかくようなやつには到底勤まらない

各大学のトップクラスが熾烈を極める戦いの末に勝ち取るものなのだ。それはたとえ島田愛里寿とて例外ではない……

みんな己のプライドを賭け死に物狂いで戦っているのだ




 頂 点 




大学選抜という頂点で自分たちが戦っているという誇りが負けることを許さないのだ
176 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/09(月) 08:33:01.28 ID:V43gx6AH0

愛里寿「西住流にない戦い方をするから私の意表をつけるとでも思ったか、西住みほの戦い方はこの前の戦いや全国大会の映像ですでに研究済みだ……」

みほ「あああ……」

愛里寿「どうやら私たちを過小評価していたのはそっちだったようだな」

まほ「………」ギリ

愛里寿「……西住流も所詮この程度か?」ハァ

みほ「!!」ピク

愛里寿「まあいい、これで終わりにしてやる」
177 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/09(月) 08:33:42.68 ID:V43gx6AH0

みほ(この程度って…言った)ドクン!

自分だけじゃない、黒森峰のみんなが侮辱された気がした

それまで温和なみほが持ち得なかったもの……自分と仲間のためならば、どんな敵だろうと打ち砕くという…



 凶 暴 な 戦 士 の 意 志



負けられない、負けたくない……



 勝 ち た い !



みほ「うあぁぁぁぁ!」
178 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/09(月) 08:34:20.91 ID:V43gx6AH0

愛里寿(雰囲気が変わった……)

ドオン ドオン!

みほ「うわぁぁぁ!」

ギャギャギャ 

愛里寿「だが……」

ドオン!

みほ「ぐぅぅ……」

愛里寿「勝負ありだ」

ピタ

まほ(くっ、万事休すか……)
179 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/09(月) 08:34:53.50 ID:V43gx6AH0





愛里寿「 決 ま っ て い る、 勝 つ の は 私 だ 」ドン!




180 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/09(月) 08:42:11.04 ID:V43gx6AH0
ここまで、仕事逝きます

>>169 逸見は黒森大好きです。たとえ優勝できなかろうと自分たちは最強だと信じてます

>>176 戦車同士で会話してるとか言わない、原作でもミミミがやってる(いつもどおりのバミューダアタック!)
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 09:45:06.74 ID:kn2AsMkNO
乙です
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 11:55:20.65 ID:UrKRGxOGo
183 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/11(水) 17:13:52.97 ID:zxT/yqUN0

いつもどおりの砲撃開始!

活きます!
184 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/11(水) 17:15:18.80 ID:zxT/yqUN0


しかしみほの西住流としての誇りがが負けることを許さない……

最後の瞬間まで勝負をあきらめない気持ちは、勝利を意識した島田愛里寿の一瞬の隙を見逃さなかった


みほ「撃て!」

ドオン!

愛里寿「くっ、しまった!?」

みほ「後退!」

ブロロロ

みほ「長引けば負ける、一気に勝負に出ます!」

エリカ「どうするの?」

みほ「一撃撃った後に一気に背後に回りこみます」

エリカ「履帯が千切れるわよ!?」

まほ「かまわない、停止した瞬間撃ち抜いてやる」

みほ「園さん、装填時間短縮できますか?」

そど子「大丈夫よ、思いっきりやっちゃって!」

梓「隊長、お願いします!」

みほ「お姉ちゃん、エリカさん、園さん、澤さん後ちょっとだけ私に力を貸してください」

みほ「………行きます!」キッ

ブロロロ ドオン!

みほ「エリカさん!」

エリカ「行けぇぇぇぇ!」

ギャギャギャ! ブチッ! ガガガガ!

そど子「ぐうぅぅぅぅ!」

ガコン

梓「見えた!」

まほ「今だ……う…」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/11(水) 17:17:17.84 ID:zxT/yqUN0









愛里寿「 残 念 だ が そ れ も 知 っ て い る 」








186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/11(水) 17:18:01.78 ID:zxT/yqUN0

ドガシャアン!

みほ「きゃあ!」

エリカ「そんな、車体をぶつけて動きを止められた!?」

まほ「くっ、砲身が…この角度では……」

ドンッ ズサァァァ!

みほ「まだ終わってない、諦めない!」

まほ「標準を……」
187 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/11(水) 17:18:30.12 ID:zxT/yqUN0




みほ愛里寿「 撃 て ! 」




188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/11(水) 17:19:39.55 ID:zxT/yqUN0
















「高校選抜、ティーガーT走行不能!」



189 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/11(水) 17:28:01.50 ID:zxT/yqUN0



みほ「すみません私の力が及びませんでした」

まほ「まさか力の差がここまであるとは……」

エリカ「くそっ!」ガン

そど子「あんなのどうやって倒せっていうのよ〜!」

梓「すみません、ティーガーT撃破されました」

梓「けど……」
190 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/11(水) 17:29:20.06 ID:zxT/yqUN0




梓「目的は達成しました。後お願いします」


191 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/11(水) 17:48:15.32 ID:zxT/yqUN0

第三話終了

まとめるのでいったんここで終了します
192 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:18:50.59 ID:s6Q42lea0

ブロロロロ

メグミ「W号から目を離さないで、このまま追うわよ!」

アズミ「了解!今度は平気よね」

ルミ「隊長の突撃で虚をついたのよ、逃げるだけで精一杯よ!」

ブシュー

黒森OB2「!苦し紛れの煙幕か、それで逃げたつもりか!」

メグミ「砲撃」

ドオン ドオン! ドオン!

アズミ「煙幕が晴れたときがあなたたちの最後よ!」

ルミ「私たち相手によくやったわよあんたたちは」
193 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:21:18.47 ID:s6Q42lea0



ドオン ドオン

メグミ(何か妙ね……)

メグミ(確かにこれは苦し紛れの煙幕、それは間違いないはず。私たちは追い詰めているはず……)

メグミ(なのに何だこの不安は?……そうか、あまりにもうまく行き過ぎてるんだ)

黒森OB2「……!大変ですパーシングが一両いません!」

アズミ「ええっ、どういうこと?」

ルミ(……本当だ、全員で追っていたはずなのに四両しかいない?)

ドオン ドオン!

黒森OB2「ええっ?側面から砲撃!」

チャーチル ファイアフライ

メグミ「前方には煙幕、これはまさか……」



メグミ「 声 東 撃 西 !! 」


194 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:22:47.34 ID:s6Q42lea0

〜〜〜〜〜〜〜


ブロロロロ

梓『私たちがセンチュリオンを引き付けて時間を稼ぎますので、パーシングの方をお願いします』

カチューシャ「任せなさい、愛里寿よりこいつらの方が楽だわ、まとめて叩き潰してやる」

カチューシャ「アーサーはパーシングを一両誘導して、残りは私たちの方に集合。敵を一箇所に集めるわ」

ダージリン「了解、追い詰められたネズミの恐ろしさ、見せてあげましょう」




ペパロニ「煙幕完了ッス!これで向こうからこっちは見えないッス」

沙織「相手はきっと私たちを追い詰めたと思ってるはずだよ!」

カチューシャ「リベンジャーは裏側を通ってアーサーと合流、パーシングを撃破後側面から敵を強襲。私たちは苦し紛れで応戦するふりをして敵を釘付けにしつつ時間を稼ぐわよ」

「了解!」

〜〜〜〜〜〜〜
195 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:23:24.25 ID:s6Q42lea0


ブロロロ

メグミ「ファイアフライから先にしとめるわよ、二人とも着いてきて!」

アズミルミ「了解!」



メグミアズミルミ「 バ ミュ ー ダ ア タ ッ ク ! 」


196 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:24:45.59 ID:s6Q42lea0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


アリサ「このままでは防衛線持ちません!」

ケイ「くっ、バラバラになんてさせないわよ!」

メグミ「まだまだ後輩には負けられないわよ、中隊前進!」

ドオン ドオン! シュポ

ケイ「!?しまった!」

アリサ「隊長、こんのー!」

ドオン! シュポ

アリサ「そんな、何もさせてもらえなかった……隊長、すいません!」



ナオミ(サンダース率いる守備隊が……壊滅だと)

ナオミ(私たちが手も足も出ないなんて、そんなことが……)

ブロロロ

ナオミ「二人とも!きさまらー」

ナオミ(私だけ生き恥を晒すわけにはいかない!)

ケイ「ナオミStop!あなただけでも逃げなさい!」

ナオミ「し、しかし……」

ケイ「17ポンド砲をここで失うわけにはいかない、行きなさい!」

ナオミ「し……しかし!」

ケイ「 行 け ー !! 」

ナオミ「ぐ……Yes……mam!」

ブロロロロ

ケイ「ナオミ、みんなのこと、頼んだわよ……」


〜〜〜〜〜〜〜〜
197 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:25:20.19 ID:s6Q42lea0

ナオミ(あの時から私の心にぽっかりと穴が開いてしまった)




ナオミ(あの屈辱を忘れた日は一日としてなかった)

ナオミ(引くわけにはいかない……)

ナオミ(いまこそ…私は……)

ナオミ( 失 っ た プ ラ イ ド を 取 り 戻 す ! )ドン!
198 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:26:19.12 ID:s6Q42lea0

ナオミは怒っていた

私たちを無様な目に合わせたやつらに怒っていた

目の前でなすすべなく仲間がやられていくことに怒っていた

だが何よりも己の弱さに怒っていた


彼女は復讐を誓っていた


次同じことがあったならばその時は……




 自 身 の 力 で 何 と か し て や る 




ナンバー1スナイパーとしての誇りがプライドが、負けたままでいることを許さないのだ
199 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:27:34.22 ID:s6Q42lea0

ナオミ「バミューダカウンターを仕掛ける」

優花里「な、本気ですか!?リスクが大きすぎます!」

ナオミ「私が逃げること、それはサンダースの敗北を意味する」

ナオミ「守らなくてはならない、サンダースのプライドを……」

ナオミ「傷つくことを恐れてはならない……」

ナオミ「私はサンダースナンバー1砲手、誰よりも強くなければならない」

優花里「ナオミ殿……」

ナオミ「大洗が教えてくれたんだ、最後まで諦めない勇気を、本物の強さを……」

ナオミ「たとえどんな強敵だろうと討ち貫くのみ。私たちが突破口を切り開く!」

優花里「………」

ナオミ「大丈夫だ、操縦手はツチヤがやっている。あいつらの動きにも対応できる」

ツチヤ「任せて!」

ナオミ「猫田がいれば装填速度は気にならない」

ねこにゃー「高速装填だにゃ!」

ナオミ「そして……優花里、お前の知識はサンダース1だ。信じるんだ自分の実力を!」

優花里「……分かりました、いきましょう!」

優花里「ですが、これは無謀な突撃ではない。引くときは引く、良いですね」

ナオミ「Yes,ma’am」
200 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:29:24.05 ID:s6Q42lea0

優花里(私だって何もしていなかったわけではありません。バミューダアタックを何とかしたいと思っていました)

優花里(ビデオを見て研究しました、どんな戦術も付け入る隙はある。完全無敵の技など存在しない!)

優花里「敵は横一列に並んで並走してくる、あの状態からの一斉砲撃はこちらに逃げる隙を与えない。それなら……」

優花里「ツチヤ殿、頼みます!」

ツチヤ「了解!」

クン!

ルミ「……来た!!」

ドオン! スカッ

ルミ「なっ、フェイント!」

優花里「今です!」

ギャギャギャ

ルミ「しまった抜かれた!」

メグミ「やるじゃない、アズミ、ルミ、いくよ!」
201 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:30:03.37 ID:s6Q42lea0

ギャギャギャ

優花里「ナオミ殿、頼みます!」

(優花里「いいですか?敵がこの動きをしたら注意して下さい。惑わされてはいけません」)

ナオミ(惑わされるな。一両目はフェイント、撃ってくる二両目が本命……)

(優花里「ただしスピードが速く、連携もしっかりしています」)

ナオミ(砲撃のタイミングは二両目が出てくるほんの一瞬……)

202 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:30:29.24 ID:s6Q42lea0






ナオミ「 そ れ だ け あ れ ば 十 分 だ 」ドン!





203 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:31:06.41 ID:s6Q42lea0

ザザザ

ナオミ「Chute!」

ドオン! シュポ

「大学選抜、パーシング走行不能!」

アズミ「なっ、うそでしょ!」

ナオミ「借りは返したぞ」
204 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:31:53.08 ID:s6Q42lea0

ギャギャギャ!


ルミ「ファイアフライは装填に時間がかかる、反撃はさせないよ!」

ねこにゃー「そいやっ!」ガコン

ドオン! シュポ

ルミ「へっ、なんで、何なのその装填スピードは!?」

ねこにゃー「装填ならまかせるにゃ」

優花里「やりました、後一両です!ああっ、後ろ!」

ドオン! シュポ

「高校選抜、ファイアフライ走行不能!」

ナオミ「くっ、ここまでか……」

メグミ「まさかここまでやられるとは、さすがは私の後輩ね。けどこれ以上はやらせない!」
205 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:32:56.00 ID:s6Q42lea0



ダージリン「見つけたわ……砲撃」

ドオン!

メグミ「次は紅茶の園が相手ね、応戦よ!」

ドオン ドオン!

ダージリン(相手の残りはセンチュリオンにパーシング二両、センチュリオンが来る前にしとめる!)

ダージリン(一対一……全国大会準決勝をことを思い出すわね……)

ダージリン(出来ることなら思い出したくない苦い思い出……)

ダージリン(あの時は負けてしまったけど、今回は勝たせてもらうわ!)
206 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:40:06.17 ID:s6Q42lea0
<<192 の前にこれが抜けていた

---------第四話-----------

【サンダースの意地よ!】

207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/12(木) 14:40:44.51 ID:s6Q42lea0

とりあえずここまで

こっから白熱させるぞ〜!
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 17:09:10.07 ID:URVizQrho
乙乙
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 23:13:18.67 ID:xmE59VaNo

前スレのイメージBGMは龍星丸の飛龍光撃拳か対の光龍剣のBGMがレアな曲だったな
各々の因縁もあって盛り上がるな
210 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:29:48.77 ID:I2Q/+y960
>>209 知ってる人がいた!

砲撃開始します!
211 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:31:24.36 ID:I2Q/+y960

ブロロロ ドオン ドオン!

メグミ「向こうは防戦一方みたいね」

ドオン! ガラガラ

ダージリン「……後退」

ススッ

メグミ「…また!じれったいわね」


エルヴィン「ようし、敵さんだいぶ苛立ってるみたいだ」

オレンジペコ「うまくいくでしょうか?」

ダージリン「頼みましたよ坂口さん?」

桂利奈「よーしっ、やったるでぇ!」
212 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:35:04.26 ID:I2Q/+y960

ブロロロ ガツン!

桂利奈「あっ、しまった!」

メグミ「しめたっ!」

ブロロロ

ダージリン「………今よ!」

???「停止っ!」

キッ ドオン!

エルヴィン「馬鹿な、読まれただと!完璧なはずだったのに何故ばれた?」

メグミ「なっ、あれはT-34、いつの間に!……あなたがいなければやられていたわ」
213 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:36:09.73 ID:I2Q/+y960





メグミ「アールグレイ」





※アールグレイさんはダージリン対策に通信手として乗ってます
214 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:37:48.49 ID:I2Q/+y960

アールグレイ「慎重に事を運ぶあなたが不用意に一対一の勝負をしてくるはずがないものね、ダージリン……」

ダージリン「そんな……」パリーン

アールグレイ「ファイアフライがいない今、狙撃は無い。状況、タイミング的に仕掛けるとしたら今しかない……」
215 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:38:21.22 ID:I2Q/+y960







アールグレイ「 二 度 も 騙 さ れ る か ! 」ドヤァ!







216 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:40:42.03 ID:I2Q/+y960

オレンジペコ「ルクリリですね……」ボソッ



ドオンドオン!

アリーナ「武部さん、たのむっきゃ!」

麻子「しっかりやれよ沙織」

沙織『任せなさい、そっちこそしくじるんじゃないわよ麻子』

麻子「お前に言われる筋合いは無い、いくぞ……」





麻子「 グ ラ ン ド ク ロ ス 2 ! 」ドン!




217 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:43:45.16 ID:I2Q/+y960
>>216 ちょっと違った、こっちと置き換えてください


オレンジペコ「ルクリリですね……」ボソッ


〜〜〜〜〜〜〜


ドオンドオン!

アリーナ「武部さん、たのむっきゃ!」

麻子「しっかりやれよ沙織」

沙織『任せなさい、そっちこそしくじるんじゃないわよ麻子』

麻子「お前に言われる筋合いは無い、いくぞ……」





麻子「 グ ラ ン ド ク ロ ス 2 ! 」ドン!




218 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:45:08.40 ID:I2Q/+y960

アンチョビ「いくぞーペパロニっ!」

ペパロニ「了解ッス!」

ブロロロロ タタタタタ!

キキキキキキン

黒森OB2「ええいうっとおしい!」

ペパロニ「やーいやーい、悔しかったら撃ってみろー!」

黒森OB2「このおっ、あれ?」

ペパロニ「やーい俯角取れないでやんの〜」

アンチョビ「アンツィオ舐めんな!」

沙織「舐めんな!」

黒森OB2「〜〜!豆戦車を踏み潰せ!」

ブロロロロ

クラーラ「今です!」

ブロロロロ

麻子「相手の攻撃対象を入れ替えさせるグランドクロスの発展型、成功だ!」

ぴよたん「これでこっちはフリーになったぴよ!」

ニーナ「ダージリンさんの援護サ向かいましょう!」

クラーラ「Танки вперед!」
219 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:45:44.07 ID:I2Q/+y960

〜〜〜〜〜〜〜〜



ダージリン「でも状況は二対一、こちらが有利であることには変わりない」

アールグレイ「それはどうかしら?」

ドオン! ガキィン

クラーラ「Ой!」

アリーナ「いってえどこから?」

アリサ『みんな気をつけて!』
220 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:46:27.38 ID:I2Q/+y960





アリサ『センチュリオンがそっちに向かってる!』




221 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:47:54.92 ID:I2Q/+y960

オレンジペコ「ちょっと…遅かったみたいです……」

ダージリン「おやりになるわね……」

メグミ「あなたの相手は私よ」

アールグレイ「どうかしら、騙される側にまわる気分は?」

エルヴィン「してやられたか……」

メグミ「弱い物いじめみたいで気が引けるけどこれも勝負、悪く思わないでね」

「………」

華「みなさんしっかりして下さい、まだ勝負はついていません!」

華「当てれば勝つんです、私は諦めません」

桂利奈「重戦車キラーの実力見せてやる!」

ダージリン「そうね…勝負は最後までわからない、反撃開始よ!」
222 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:48:40.59 ID:I2Q/+y960

センチュリオン ズオオオオ

クラーラ「Что нам делать?(どうしよう?……)」

ぴよたん「大ボス登場ぴよ……」

ニーナ「でっけえなあ……」

麻子「まったく…いやになるな、敵の大将とタイマンか……」

麻子「だが絶望的な状況など今まで散々経験してきたんだ、もうこの程度で心折れたりはしない」

麻子「私たち最後まで諦めない」
223 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:50:37.38 ID:I2Q/+y960






華麻子「 私 の 同 志 は 手 強 い 」





224 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:51:22.59 ID:I2Q/+y960

麻子「カチューシャさんは知っているんだ、自分一人の力では勝てないことを」


華「カチューシャさんは私たちを信じて背中を預けてくれたんです」


麻子「みんなで一丸にならなければ勝てないことを」


華「ならばその想いに応えなくてはいけません!」


麻子「まだ勝負はついていない、いくぞ!」


華「一発あれば十分です……一発でしとめて見せます」
225 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:52:33.66 ID:I2Q/+y960



カチューシャ「くっ、愛里寿の仕業ね、道がふさがれてる!」

アリサ「こっちから迂回できるわ!」

カチューシャ「急いで、センチュリオンの相手は一両ではきつすぎる!」















「高校選抜、T-34走行不能!」
226 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:53:58.69 ID:I2Q/+y960



麻子「何も…出来なかった……」

麻子(すべての動きが読まれていた。予測なんてレベルじゃない、まるで未来予知のようだった…)

麻子(実戦経験、それは膨大な実践の果てに身につけることが出来る能力、本を読むだけでは決して手に入らない力)

麻子(並の努力ではこうはいかないはず、いったいどれだけの場数を踏んだというんだ)

麻子(だがそれだけじゃ説明がつかない…そうか、知識だ。戦術を加わえることで動きがさらに洗練されたものになる……)

麻子(知識と本能の融合、そんな感じだった……)

麻子「……すまないカチューシャさん、健闘を祈る」



冷泉麻子、彼女は天才の部類に入るだろう。だが、戦車道を始めてまだ半年、所詮はルーキーなのである……


227 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:55:06.52 ID:I2Q/+y960


アールグレイ「車長はダージリン、砲手はアッサムじゃないわね……」

アールグレイ「けど、腕はいい……おそらく元大洗の五十鈴華ね」

メグミ「中隊長で生き残ったのは私だけ、頼むわよ」

アールグレイ「任せなさい、どれだけ能力が高かろうと所詮は高校生……」
228 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:55:42.19 ID:I2Q/+y960





アールグレイ「 戦 い の 年 季 の 違 い を 思 い 知 ら せ て や る わ ! 」ドン!




229 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:56:39.15 ID:I2Q/+y960




ドオン ドオン!

華「……!行進間射撃では当たりません、一瞬でも動きを止めてくだされば……」

ドオン ガィィン!

桂利奈「うわあぁっ!だめ〜、スピード落とした瞬間撃ってくる〜」

オレンジペコ「向こうもこちらが止まるのを狙ってますね」

ダージリン(間違いない、この戦い方、向こうの戦車にはアールグレイ様が乗っている……)

ダージリン「……あれは?」



[アクアワールド 茨城県大洗水族館]



ダージリン「あそこで決めるわよ!」
230 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:57:46.47 ID:I2Q/+y960

ガタゴト

ダージリン「上りきったところで勝負よ。五十鈴さん、砲撃のタイミングはあなたに任せるわ」

華「分かりました。この一撃、必ず当てて見せます!」

スッ

華「 今 !! 」

ドオン! スカッ

エルヴィン「ああっ、これは……フェイント、完璧だと思ったのに!」

ダージリン(しまった、これが狙い!)

ダージリン「次っ!」

ドオン! シュポ

「高校選抜、チャーチル走行不能!」
231 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 18:00:33.04 ID:I2Q/+y960

アールグレイ「五十鈴華、砲手としての才能はひょっとしたら私たちより上かもしれない……」

アールグレイ「まともに撃ちあえばやられる可能性もある。しかし、まだ戦車乗りとしてはルーキー、付け入る隙はある」

アールグレイ「砲撃を当てるのに必要なのは才能だけじゃない……」

アールグレイ「わざと勝負に出ずに相手をじらし焦りを誘う」

アールグレイ「案の定、早く勝負をつけたい向こうは積極的に撃ってくる」

アールグレイ「あせりは判断を鈍らせ行動を単調にする」
232 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 18:01:13.43 ID:I2Q/+y960


アールグレイ「砲手が五十鈴華だと気づいた時点で勝負は早撃ちと決めていた」

アールグレイ「早撃ちはプレッシャーがあれば成功しない、だからこの状況に持っていった」

アールグレイ「私にとって撃ち気にはやった相手などただの的でしかない」

アールグレイ「これが戦いの駆け引きよ、ダージリン」
233 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 18:02:30.99 ID:I2Q/+y960





アールグレイ「あなたとはくぐった修羅場が違うのよ!」ドン!




234 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 18:03:03.39 ID:I2Q/+y960

メグミ「さすがね」

アールグレイ「私たちにあって彼女にないもの、それは……」

アールグレイ「地道な努力の積み重ね、戦車道への夢を刻んだ月日の差」

アールグレイ「才能だけで勝負は決まらない……」
235 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 18:12:49.80 ID:I2Q/+y960
ここまで

私の中で華さんは砲手の才能はあるが経験値が少ない

つまり命中精度は高いがフェイントなどに弱い、ということになってます

ちなみにアッサムさんは慎重なのでこのような状況でもフェイントを読んできます

>>194 カッちゃんの作戦でパーシングは1両撃破されてます

戦局は

高校選抜

CV33(ゼクス)
W号H型仕様(戦神丸)

大学選抜

パーシング×2
センチュリオン

となってます

236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/21(土) 15:21:41.04 ID:OFe3wM0bO
乙乙
237 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:45:07.39 ID:n15x4ysy0


ブロロロ ドオン ドオン

黒森OB2「おのれちょこまかと!」

アンチョビ「このままじゃやられちゃうぞ、どうするどうする?」

沙織「カッちゃんのところに行かせるわけにはいかない、私たちで倒そう!」

アンチョビ「本気か、それはパスタを生で食べるくらい無茶だぞ!?」

沙織「ノリと勢いだけはある。調子に乗らすと手ごわい、それがアンツィオ!!」

沙織「状況は最悪、さらに目の前にはパーシング」

ペパロニ「ヤバイじゃないッスか!」

沙織「ここで私たちがパーシングに突っ込むっていうのはどうかな?」

アンチョビ「なっ、本気か!」

ペパロニ「それって……」



ペパロニ「さいっこーじゃないッスか!!」



アンチョビ「腹をくくるか……よし、いくぞ!」ハァ





沙織「 私 の 同 志 は 手 強 い 」





沙織「カッちゃんはね、私たちを信じてるんだ。だったら私は何でもやってみせるよ、たとえそれが奇跡でもね!」



沙織「やっちゃえ女の子ぉぉっ!」



238 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:47:24.11 ID:n15x4ysy0

第四話終了

239 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:51:10.44 ID:n15x4ysy0

--------第五話----------


  【絶望的な攻防よ】
240 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:52:23.21 ID:n15x4ysy0

ブロロロロ

アンチョビ「とは言ったものの、実際なにか手はあるのか?」

沙織「あ…え〜と…う〜ん……」

アンチョビ「いいか、CV33の機銃じゃパーシングには傷一つつかないぞ。倒すんなら周りのもととかをうまく使うんだ!」

沙織「周りって言っても……あ、そうだ!」キョロキョロ

沙織「ペパロニさん、この場所に移動してください!」

ペパロニ「……?なんかよく分からないけど了解ッス!」

アンチョビ「沙織、何か策を思いついたな?」

ブロロロロ

黒森OB2「何処まで逃げるつもりだい?」

ペパロニ「姉さん、逃げ回ってるだけじゃ勝てないッスよ」

アンチョビ「心配ない、これも作戦だ。だろ、沙織?」

沙織「うん、ペパロニさん、さっき言ったやり方でそこを曲がって!」

ペパロニ「了解ッス!」

ギャギャギャ

黒森OB2「逃がすか……ってえ、ち…ちょっと!」

ギャギャギャァァァガシャァァン!
241 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:52:55.61 ID:n15x4ysy0


「いぃぃやったぁぁー!!」

「またかよ」

「お前んとこばっかりうらやましいのお……」

242 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:54:15.84 ID:n15x4ysy0


キキッ

沙織「よっしゃー!!成功だー、ペパロニ天才ー!!」

アンチョビ「おおっ、よくやったぞペパロニ!」

ペパロニ「さすが沙織さん、ナイスな作戦ッス」

沙織「よーし、これで二対二。勝負はまだまだこれからだよ!」

ゴトゴト

アンチョビ「ん?ああっ、まずい、後退しろ!」

ペパロニ「ん、何いってんすか姉さ……」

ドオン! バコーン!

沙織アンチョビペパロニ「 わ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !! 」

ガシャーン! ガラガラ



パーシング ガラガラ キュラキュラ

黒森OB2「なかなかいい作戦だったが詰めが甘かったな」



黒森OB2「 白 旗 見 る ま で 気 を 抜 く な ! 」ドン!



黒森OB2「戦場では何が起こるかわからない、最後まで油断してはいけない」

黒森OB2「強いといっても所詮はルーキーか……」


沙織「やだもー」プシュー
243 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:55:07.81 ID:n15x4ysy0


ザワ… ザワ…

カエサル「お、おい…これって」

おりょう「三対一ぜよ……」

佐衛門佐「厳しいな……」


ももがー「あわわわわわ……」


杏「うわぁ〜こりゃまずいねぇ……」

桃「もうおしまいだー、アキちゃーん!」ピエーン

アキ「よしよし……」

柚子「え、誰?」


ホシノ「カッちゃん……」

ナカジマ「それでもカッちゃんなら……」

スズキ「けど、この数はさすがに……」

ミカ「確かに戦局はよろしくない。けど、そんなことに今更何の意味があるんだい。初めから覚悟の上だったはずだよ?」

ミカ「それに、今戦っているのはカチューシャだ……」


ドオン! シュポ


「大学選抜、パーシング走行不能!」


ミカ「相手が規格外ならカチューシャもまたイレギュラー、戦場を縦横無尽に吹き抜ける風は誰にも捕らえられない……」

244 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:56:23.13 ID:n15x4ysy0


シロハタヒラヒラ

黒森OB2「……いったい…何が?」

黒森OB2(撃たれたポイントから相手のいる方向は推測できるが……)

ズラッ

黒森OB2(建物が密集していて、敵の姿が……見えない!?)

ブロロロ

黒森OB2「いたっ…て、あんなところから……嘘でしょ?」カタカタ
245 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:57:13.54 ID:n15x4ysy0



黒森OB2「 気 を つ け ろ ー !! 」




黒森OB2「相手は砲弾が通る隙間さえあれば狙ってくるぞー!!気を抜くと狙い撃ちにされるぞー!!」


246 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:58:11.34 ID:n15x4ysy0

メグミ「なっ!?」


愛里寿「!?」


愛里寿『メグミ隊、合流するぞ』

メグミ「はいっ!」

メグミ「砲弾の隙間ってそんなわけ無いじゃない、高校生よ」

アールグレイ「けど、警戒はしておいたほうが良いわね」

メグミ「早いところ隊長とごうりゅ……」

ブロロロ バキン!

メグミ「なっ、何処から!?」

シーン

アールグレイ「敵はいたの?」

メグミ「それが……方向はわかるんだけど姿が……」

アールグレイ「留まるのは危険ね、急いでここを抜けましょう!」
247 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:59:30.29 ID:n15x4ysy0


カルパッチョ「私たちを確認できなくてあわててるみたいですね」

ノンナ「“鎧通し”私の射撃に障害物は意味を成しません」

ノンナ「砲弾の通る隙間さえあればどこにいようと当てて見せます」

カチューシャ「どんなに経験をつもうと予期できない不測の事態に直面すると、人は無意識のうちに本能に従って行動してしまう」

アリサ「OK、順調よ。敵は予想通りのルートを取っているわ、先回りしてセンチュリオンとの合流を阻止する」

ミッコ「おっしゃ、行くよ!」
248 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 08:00:40.70 ID:n15x4ysy0

ザザザザ!

メグミ「あれはW号!」

アールグレイ「動きを読まれてたみたいね、一対一に持ち込まれた」

メグミ「好都合ね、私がここで倒せば試合終了よ!」

カチューシャ「準備はいい?」

カルパッチョミッコ「いつでもどうぞ!」

ブロロロロ

メグミ(突っ込んできた、やぶれかぶれの特攻か?…いや、そんなはずは無い……)

アールグレイ(私たちのここへの誘導した一連の動きといい無策のはずが無い、何かを狙ってる?)

カチューシャ(時間はかけられない…センチュリオンが来る前にカタをつける)

メグミカチューシャ「撃て!」

ドオン ドオン ギャギャギャ

メグミ「狙いはわからないけど時間がかかれば隊長と合流できるし、無理に急ぐ必要は無い。実際追い込まれてるのは向こうなんだから」

アリサ「これで取り乱してくれたらもうけものだったんだけどそうもいかないみたい。さすがは大学生ね、もう落ち着きを取り戻してる」

カチューシャ「できることならこんな危険なまねしたくないんだけど……」

メグミ「撃て!」





カチューシャ「 今 だ !! 」




249 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 08:02:11.81 ID:n15x4ysy0

ミッコ「おりゃあぁぁぁ!!」

ギュラララ ドオン スカッ

メグミ「えっ、うそでしょ!?」

メグミ(前進してきたのは私の攻撃を誘うため、そして十分ひきつけた上での……)

メグミ( 高 速 ド リ フ ト !? )

メグミ(早ければ撃たない、遅ければ撃破される。読みとチームワークが完璧で初めて成功する代物、これを狙ってやったって言うの?)

ドシン ギャギャギャ

カルパッチョ「今です!」ガコン

ノンナ「撃ちます」

ドオン! シュポ

「大学選抜、パーシング走行不能!」

カチューシャ「悪いけど、雑魚にかまってる暇はないの」

ブロロロロ
250 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 08:02:48.88 ID:n15x4ysy0


ワァァァ!

「おおっ、二両倒したぞ!」

「これで一対一だ!」

「これでまだまだわからないぞ!」
251 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 08:03:29.62 ID:n15x4ysy0


絹代「カチューシャどの、良くぞここまで……」

細見「快挙であります、大戦果であります!」

福田「あと一息であります!」

玉田「ぬ、センチュリオンが来たぞ!」
252 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 08:04:09.01 ID:n15x4ysy0

ここまで

やっと隊長同士の対決に持ち込みました〜
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 11:38:38.15 ID:cFfKRsPCo
肴屋さん(^人^)なむー
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 15:17:14.32 ID:uqVyP6xeo

戦神丸って最後にタイマンで無双するのか
ワタル2だと敵に回った先生の本気モードはヤバイからな、いなくなって雰囲気悪くなったし
255 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:09:03.37 ID:1OMX/PpP0

それでは開始します、パンツァーフォー!
256 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:10:46.78 ID:1OMX/PpP0

ダージリン「グラスの中身がバーボンだろうと泥水だろうと、俺たちにはたいした問題ではない」

ダージリン「俺たちは戦うための存在……互いにぶつかり合うことでしかお互いを理解できない不器用な存在……」

オレンジペコ「ダージリン様……」

ダージリン「敗者に敢闘賞はなく勝者のみが栄光を得る世界、私たち戦車乗りの使命はただ一つ」

ダージリン「 勝 て ! 」
257 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:12:23.41 ID:1OMX/PpP0



ゴゴゴゴゴゴ……

センチュリオン


天にセンチュリオン、地にW号

真の戦車乗りはどちらに……
258 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:13:34.59 ID:1OMX/PpP0



愛里寿「………」



カチューシャ「………」

アリサ「上から見下ろすとはいい度胸じゃない……」

ミッコ「相手にとって不足なし!」

ノンナ「………」

カルパッチョ「これが最終決戦ですね……」
259 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:14:25.10 ID:1OMX/PpP0


私は強くなりたい……

私の居場所……役割……


ベサオ……私を戦車道に誘った張本人、ムードメーカーで常に場を盛り上げてくれた


華……ちょっと大喰らいだけど、華道で鍛えた集中力はどんな標的も打ち抜く


優花里……頼りになる装填手、自慢の知識はいつも世話になっている


麻子……学園一の天才。しょっちゅう寝てばかりだけど私は知ってる、みんなのために影で努力してることを


ダージリン、ケイ、アンチョビ、ノンナ、西住姉妹……


それぞれが、それぞれの役割を持っている


なら、私の居場所、役割は……

260 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:16:22.60 ID:1OMX/PpP0





 こ の 戦 い に 勝 利 し 、 大 洗 を 取 り 戻 す こ と 




261 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:17:19.21 ID:1OMX/PpP0

そして……



愛里寿「………」



己のすべてを賭け雌雄を決さなければいけない相手……

262 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:22:45.69 ID:1OMX/PpP0

カチューシャ「これが正真正銘最後の勝負……」

カチューシャ「いくわよ、パンツァーフォー!」
263 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:23:59.20 ID:1OMX/PpP0


そど子「島田愛里寿、飛び級で大学生になった天才少女」

梓「社会人チーム2位を下すその戦闘指揮能力は他の追随を許さない」

みほ「変幻自在の戦い方は忍者戦術と呼ばれているけど、自ら撃って出れば圧倒的な強さで敵を制圧する」

みほ「日本戦車道ここにありと知らしめた、島田流戦車道の後継者」

エリカ「そんなやつを相手にカチューシャは戦おうとしているっていうの?」


まほ「まったく、おおげさだとは思わないか?」フフッ

エリカ「隊長?」

まほ「目指すもの、守るもの、超えなきゃいけないもの、あの二人の間にはいろいろあるんだと思う」

まほ「なぜあの二人なのか……」

まほ「ただの偶然かもしれないし、ひょっとしたらあの二人は遠い親戚なのかもしれない」

まほ「実はカチューシャは今は無き古の流派の末裔かもしれないし、ただの天才なのかもしれない」

まほ「だが、今必要なのはそういうことじゃない」

まほ「どんな理由があろうと、どんなに力があろうと結局は……」

まほ「 勝 つ か 負 け る か 」

まほ「これは戦争ではない、ただの戦車道の一勝負。あくまで戦車乗り同士の戦いなんだ」
264 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:24:53.28 ID:1OMX/PpP0




ドオン ドオン! ギャギャギャギャ!

カチューシャ(わかってはいたけど…強い!)

ノンナ(動きが読まれているのか、狙いが定まらない……)

ミッコ「でっかい図体してちょこまかと!」

愛里寿(以前戦ったときとはまるで別物……仕留めきれない)

「この前より全然動きがいいじゃない、気を抜けば撃ち抜かれる!」

「面白い、これは倒し甲斐があるわね!」
265 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:27:32.96 ID:1OMX/PpP0

カチューシャ「まともにやりあうのは危険ね、ミッコ!」

ミッコ「はいよっ!」

ブロロロ

愛里寿「逃がすか!」

ドオン バコォン!

ブロロロロ ギャギャ

愛里寿「角を曲がった……!停止!」

キッ ドオン!
266 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:28:17.84 ID:1OMX/PpP0

カチューシャ「そこの角で急旋回!」

ギャギャギャ ピタ

カチューシャ「ノンナ、狙える?」

ノンナ「問題ありません」

アリサ「視界が悪いからタイミングで撃つのよ」

カチューシャ「3…2…1…撃て!」

ドオン スカ

カチューシャ「はずれた!読みなのか直感なのかわかんないけどやるじゃない……」
267 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:29:07.42 ID:1OMX/PpP0

ルクリリ「おおっ、何とかくらいついてるぞ!」

アッサム「………」

ルクリリ「どうしたんですか、ずっと黙ってて?」

アッサム「ご、ごめんなさい、なんでもないわ……」

アッサム(……せめて仲間が残っていてくれたら……)カタカタ
268 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:30:16.57 ID:1OMX/PpP0



W号VSセンチュリオンの勝率



    0%


269 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:31:42.26 ID:1OMX/PpP0

アッサム(私だって高校選抜に勝ってほしい。だけど……)




    0%




アッサム(希望を刈り取る残酷な数字……)

アッサム(圧倒的な実力差があるからこそ見えてしまう絶望的な結末)

アッサム(たとえ一時的に善戦するようなことがあっても、恐らくそれすらも愛里寿の作戦の上かもしれない。センチュリオンの勝利は揺るがない)

アッサム(どうあがこうと同じ結末に辿り着く悲しい定め……)

アッサム(私には高校選抜の勝利を信じることが……)
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