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沢村栄治「実況パワフルプロ野球2016」
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22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/29(火) 21:29:46.84 ID:+MI9ttiJo
この時点で既に泣ける
23 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:19:41.11 ID:yyCXQJ0E0
>>19
曖昧にさせて置いたけど、そういう意見があるならば
今後、話の流れ的に苗字を名乗る事があれば、そうしようと思います
>>21
考えときます。どのチームへ入団させようか
北井さんに関しては、何か情報さえ得られれば
この2人以外に、1人だけ確実にだそうと考えてるのがいますが…
かなり数奇な運命を辿った人物なので、どんな風に登場させようか悩んでます
24 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:20:44.19 ID:yyCXQJ0E0
数時間後
瑠菜「栄治〜がんばって〜!」
泥だらけになった私服を洗いに出した瑠菜は、ジャージに着替えて、グランドへ応援に向かいにきた
栄治「……」スッ
栄治は黙って手を挙げる
新島「なあお前、アマゾネスに戻ってくる気はないのか」
瑠菜「今はあまり、野球がしたいって気分じゃなくて…」
新島「お前の実力なら独立リーグどころか、プロでも通用するんだがな…もったいない」
瑠菜「私の事よりも、栄治はどうしちゃったんですか」
瑠菜「さっきから練習を見ていて思いますけど、打撃、守備、走力…いずれも段違いにパワーアップしてますけど」
新島「ああ、あまりに能力アップしてるものだから」
新島「ドーピングやったのかとか、変な博士から改造手術をうけたのかとか、色々と問い詰めてみたんだが」
新島「……あいつ、なんて答えたと思う?」
新島「『自分が何者かを思い出した』だってさ」
瑠菜「えと…いまさら厨二病?」
新島「さあな。だが、あのチームで一番野球がヘタクソだった男が、あそこまで覚醒したのは喜ばしい事だ」
25 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:21:38.10 ID:yyCXQJ0E0
新島「よし、今日の練習はここまでだ!」
チームメイト全員「チス!あざーした!」
栄治(さて、今日はこのあと何をしようか…)
栄治(そういえば、今日は投球練習してないな。よし、ブルペンにでもいくか)
栄治「矢部くん、投球練習したいんや。付き合ってくれるか?」
矢部「良いでやんすよ」
瑠菜(お、待ってました。今日はやらないとばかり思ってたわ)
新島「さて、投手としてはどこまでレベルアップしたのか…」
〜〜〜
栄治(前世で肩を壊して以来、現世の今日に至るまでアンダースローで投げてきたからな…)
栄治「久々にオーバースローで投げてみるか」
栄治「フン!!」
ガシャァァン!!
栄治が本気で投げた球は、とんでもない方向へと飛んでいく
矢部「栄治くん、いまのは流石にないでやんす」
栄治「すまんすまん」
栄治「うらぁ!!」
ガシャァァン!!
またしてもとんでもない方向へと投げてしまう
栄治(やっぱりまだ、体が慣れてない…)
栄治(制御しきれてないな)
26 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:22:30.28 ID:yyCXQJ0E0
新島「おいおい、パワーアップしたと思ったら、コントロールは以前よりも酷くなってるじゃないか」
新島「そもそもお前はアンダースローだろ?急にオーバースローに変えてどうした」
栄治「わしは本来、オーバースローなんですわ」
新島「え、そうなの?それにしても制球が酷すぎる、アンダースローの方が良いんじゃないか?」
新島「なあ、お前もそう思うだろ?」
瑠菜「……」
新島「瑠菜?聞いてるか?」
瑠菜(大暴投ばかり注目されてるけど…)
瑠菜(いまの球、ほとんど見えなかったわ)
瑠菜「えっと…栄治、失礼を承知で聞くけど」
瑠菜「やっぱりドーピング使ったの?それとも改造手術?正直に答えて」
栄治「聞いてなかったか?自分が何者か思い出したんや」
瑠菜「……あなたは何者なの」
栄治「野球を心から愛する兵隊や」
瑠菜・新島「」
矢部(ただの厨二でやんす)
27 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:23:27.75 ID:yyCXQJ0E0
次の日
新島「おい栄治」
栄治「へい、なんでしょう」
新島「私と勝負しろ」
栄治「えっと…打撃練習ですかい?」
新島「打撃練習などと言う生やさしいものじゃない」
新島「文字通り真剣勝負だ」
栄治「……」
栄治「すいません、その勝負を受ける事はできません」
新島「む、何故だ」
栄治「わしはまだ制球力がダメダメですわ」
栄治「デットボールを連発させかねないです。女性を傷つけたくない」
新島「紳士なのは良いが、気にするな」
栄治「しかし、ストライクが入らなければ…」
新島「ひとまず、慣れ親しんだアンダースローで投げてみろ」
栄治「……」
28 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:24:03.17 ID:yyCXQJ0E0
栄治「ほんじゃ、いきますぜキャプテン」
新島「こい!」
栄治「フン!」
ズバァァン!!
ボールは高めに入った
新島(まだ制球に難があるが、まあこれは許容範囲だな)
ズバァァン!!
新島(二級連続ボールか)
栄治「くそ…入ってくれ!!」
ゴゴゴッ!!
新島(うお!?なんだこの球は…異常にホップしていくぞ)
ズバァァン!!
新島(おしいな、いまのもボールか…)
新島(いや、それよりも今の球は)
新島「おい矢部!スピードガン持って来い!」
矢部「了解でやんす」
新島「暴投には気をつけろ。そこで計っていてくれ」
29 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:24:53.77 ID:yyCXQJ0E0
栄治(まずいな、あと一球でフォアボール)
栄治「ええいままよ!」
ズドォォン!!!
新島「うお!?」
地面スレスレの低めのボールが、打者の手前で異様にホップし、高めのボールゾーンへと入っていく
審判係「ファアボール!」
新島「……一応、この勝負は私の勝ちだ。あまり嬉しくないがな」
栄治「こんな結果で申し訳ないです」
新島「おい矢部、スピードガンみせろ」
矢部「……こ、これは…」
新島「どうした?」
新島はスピードガンを覗くと、その数値をみて、目を大きく見開く
新島「なっ、148キロだと!?」
新島(アンダースローでこんな球を、投げる奴いるのか!?)
栄治「もっと制球力を鍛えて、出直しますわ」
そういって、ブルペンへと向かっていく
30 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:27:53.82 ID:yyCXQJ0E0
それから毎夜、矢部は栄治の練習に付き合わされた
そして3週間が経過する
ズドォォン!!
矢部「ぎゃああ!!」
栄治「どうしたんや、矢部くん」
矢部「だ、だいぶ…コントロールが良くなってきたでやんすね…」
矢部「おかげで手が痛いでやんす」
矢部(キャッチャーミット使っても、ビリビリくるでやんす)
栄治(もうだいぶ、ストライクも入るようになったのう)
栄治「ほんじゃ、あと40球ほど付き合ってくれるか?」
矢部「ばっちこいでやんす!」
ズドォォン!!ズドォォン!!ズドォォン!!
矢部「〜〜〜ッ!!!」
31 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:29:27.59 ID:yyCXQJ0E0
次の日
阿比留「全員、注目してほしい」
阿比留「アマゾネスに新しい戦力が加わる事になった」
番堂「番堂長児や。よろしく」
矢部「番堂ってあの…」
小石川「すっげぇ…本物だ。あのアメリカの名選手が…」
栄治(番堂長児…この世代のバケモンの1人…)
栄治(まさか、お目にかかれるとはのう)
この時、栄治の全身からアドレナリンが溢れ出していた
栄治(勝負したいわ。このバケモノと全力で)
〜〜〜
新島「やはりアメリカで戦ってきた選手が来ると、みんな気合はいるな。良い傾向だ」
投手1「えい!」
カキィィン!!
番堂「おらどうした!こんなヘナチョコじゃ通用せんで!」
栄治「……」ジーッ
番堂「ん?」
番堂(……)
番堂「なあ新島キャプテン」
新島「どうしました」
番堂「あいつ何者や」
新島「ああ、あれは栄治っていう選手で、投手やってます」
番堂「まだ若いやろ。なんでこんな所におるんや」
新島「え?」
番堂「あいつからは、強者の雰囲気がするで」
番堂「去年の成績は?」
新島「たしか防御率8点台です。ちなみに中継ぎで」
番堂「んな!?そんなアホな!」ガクッ
32 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:31:07.14 ID:yyCXQJ0E0
栄治(勝負したい…あのバケモノと)ウズウズ
ギャーギャー!
栄治(何を騒いでるんや?)
番堂「嘘つけ!あれが防御率8点台な訳ないやろ!」
新島「だから!去年までの話だっつーの!」
番堂「じゃあ今年はどうなんや!」
新島「それが突然、覚醒し始めて…まだまだ未知数で」
矢部「番堂さんが栄治君の事を、評価してるみたいでやんす」
栄治「ふーん」
矢部「…?嬉しくないでやんすか?」
栄治「わしはまだ何も見せていない」
番堂「ち、もうええわ」テクテク
新島「あ、ちょっ…」
番堂はツカツカと、栄治の目の前まで歩いて行く
番堂「……」
栄治「……」
番堂はゴツッと音を立て、自分の額を、栄治の額にぶつける
矢部「あわわわ!?」
新島「こら!意味も無くケンカふっかけるのやめろ!」
33 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:31:36.91 ID:yyCXQJ0E0
番堂「栄治とか言うたな?」
栄治「ええ。会えて光栄ですわ番堂さん」
番堂「なんで独立リーグ何かにおるんや」
栄治「あんさんこそ」
番堂「……」
栄治「……」
番堂「ワシと勝負せいや」
栄治「望むところですわ」
矢部(元メジャーリーガーにあそこまで詰め寄られて、なんで堂々としてるんでやんすか)
34 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:32:10.48 ID:yyCXQJ0E0
瑠菜「何か騒がしいけど、どうしたんですか」
新島「実は…かくかくしかじか…」
瑠菜「え、番堂さんが入団してきて…しかも栄治と勝負?」
小石川「乱闘でも起きるんじゃないかってくらい、二人とも殺気立ってて…もう冷や冷やでしたよ」
瑠菜「……」
新島「んじゃ、私はあいつの球を受けにいってくる」
矢部「キャプテン」
新島「ん?」
矢部「覚悟したほうが良いでやんすよ」
新島「どういう意味だ」
矢部「すぐにわかるでやんす」
矢部「オイラはスピードガンを用意するでやんす」
35 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:33:27.13 ID:yyCXQJ0E0
栄治「……」ゴゴゴゴ
番堂「……」ゴゴゴゴ
小石川「な、なんだこの空気…」
矢部「二人とも威圧感がハンパじゃないでやんす!」
新島(番堂さんは分かる。だがなぜ栄治までもが、あんなオーラはなっているんだ)
栄治(毎夜毎夜、矢部君と特訓を積み重ねたおかげで、やっと力の制御が出来るようになってきた)
栄治(まずは…足を思いっきり上げて)グワッ
新島(なんだあのフォームは)
番堂(野球漫画に出てきそうな投げ方やな)
栄治(腕を振り下ろす!)
新島(なに、オーバースローだと)
手からボールが離れた瞬間、既にボールは新島のグラブの目の前まで接近していた
そして球は、勢いよくホップしていく
ズドォォン!!!
新島「うわぁぁ!?」
新島(な、なんだこの球は!!)
番堂「」
番堂(こ、こいつ…やっぱりアメリカのバケモン達と同等の球を…!!)
瑠菜は矢部のほうへと向かっていく
瑠菜「スピードガンは何キロだった?」
矢部「ひゃ…160キロでやんす…」
36 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:34:23.77 ID:yyCXQJ0E0
番堂(ふん。いまじゃ160なんざ、珍しくもない)
番堂(……とはいえ、あの手前でホップする球はやっかいや。クローザーの上原に通じる物がある)
矢部「凄いでやんすよ栄治くん!160キロでやんす!」
栄治(160か…大谷やチャップマンにはまだ勝てないか)
栄治「フン!」
番堂「…!!ぐ、速い」
ズドォォン!
バットは空を切る
矢部「今度は161キロでやんす…」
栄治「これで終わりだ!」
ガキィン!
栄治「っ!」
矢部「ファールでやんす!」
栄治(ライナー性のファールか。さすが海外にいっただけある選手や)
栄治「じゃが負けん!」
ガキィン!
新島「またファールだ」
37 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:35:22.15 ID:yyCXQJ0E0
それからしばらくして
栄治(……10級連続でファールか、やるのう)
番堂(チッ、ボールが前に飛ばん)
小石川「俺達はひょっとしたら、とんでもない名勝負を見ているんじゃ」
矢部「全部の球が、150キロ後半以上いってるでやんす…!」
栄治(まっつぐで決めたかったけど、止む終えん)
栄治(これで決めたるわ)グッ
シュッ…
番堂(遅いボールでひっかけてきたか。まあ予想はしてたわ)
番堂「これで終わりや!」
ククッ
番堂(な、カーブ!?いやちょっと違う)
驚愕した番堂だが、しっかりと球をバットでとらえる
弾く音が響くと、そのまま白球は斜め上に上がっていく
栄治「……っ!!」
番堂「バックスクリーンへ一直線」
番堂「この勝負はワシの勝ちや」
38 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:36:22.45 ID:yyCXQJ0E0
栄治「……」
栄治はマウンドに立ったまま、うつむく
新島(これほどまでの覚醒をして…うーむ、何か気の毒だ)
新島はマウンドへ近づいていく
新島「栄治、お前はよくやった」
新島「相手は元メジャーの男。いつまでもメソメソすんな!」
栄治「く…くくく…」
新島「ん?」
栄治「ハハハ…ええのう、やっぱこれ位、凄いのがいないと、気合が入らんわ」
新島「なんだ、落ち込んでると思いきや、目をギラギラと光らせてるじゃないか」
新島「そうだ、その調子で精進しろ!」
39 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:39:04.47 ID:yyCXQJ0E0
出井田「アマゾネスの偵察に来たのは良いですが…」
出井田「あんな怪物がいたとは…なぜ今まで騒がれなかったのか、不思議でなりません」
出井田「元々は番堂選手の様子を見るのが目的だったのですが…思いもよらぬ物を」
〜〜
瑠菜「栄治!やるじゃない!」
栄治「瑠菜ちゃん」
瑠菜「びっくりしたわ!覚醒したのは知ってたけど、ここまでとはね」
瑠菜「もう少し制球力が上がれば、怖いもの無しよ!」
栄治「……」ダキッ
瑠菜「キャッ!もう、また皆が見てる前で抱き付いてきて…」
栄治「新婚旅行はドコへ行きたいんや?」
瑠菜「ちょっと、まだプロに指名されてないじゃない。気が早いわよ」
栄治「そうやな。まだ約束は果たしていないが…」
栄治「必ず約束は果たす。その自信もある」
瑠菜「フフフ、期待して待ってるわ」
栄治「……」ギュゥゥ
新島「貴様ら!いつまでイチャついてるんだ!」
番堂「わかいのう」
〜〜
出井田「」
出井田(ちゃっかり、憧れの瑠菜さんに抱きついて…)ピキピキ
出井田「栄治さん…絶対に貴方には負けないですよ。二つの意味で」ゴゴゴゴ
40 :
◆NGhx43FrFs
[saga]:2017/09/02(土) 20:39:32.18 ID:yyCXQJ0E0
今日はここまで
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/03(日) 02:22:11.24 ID:bX6CBGrSo
力の制御して161ならフルパワーで投げたら165くらい余裕でいきそう
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/15(金) 12:08:33.70 ID:5YZU4/X60
制御下かつ絶不調だろうしもっといきそう
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/04/11(土) 22:30:56.14 ID:v+fdNjvj0
続き見たかったんだけどなぁ・・・
いつの時代のどのピッチャーよりも速い球を投げた男、それが沢村栄治
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