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【デレマスSS】志希「豚よひれ伏せ! 『サディスティックニナール(Sになる)』」
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2 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:48:22.01 ID:RWJ9RNKtO
ケース1. 「小早川紗枝」
紗枝「カスやなぁ」
紗枝「ほんまにもぉ……カスやね」
紗枝「カス」
紗枝「プロデューサーはんみたいな人をカス言うんやろ?」
紗枝「……」(冷たい目)
紗枝「カスやわ〜」
紗枝「なぁ。どんくさいカスプロデューサーはん。なんで3分も遅刻したんどす?」
紗枝「カス♪」(にこり)
紗枝「カス!」
P「お酒の神様の名前は?」
紗枝「バッカス」
3 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:48:58.90 ID:RWJ9RNKtO
(ライブ後・車内)
ブロロロロ……
紗枝「……なぁ。プロデューサーはん。今日の差し入れはなんだったん?」(にこり)
P「……」
紗枝「黙ってないで説明してほしいわ〜」
紗枝「らいぶ前、うちは『ちょっとつまめるもんが欲しい』言うたやろ」
P「言いました」
紗枝「そしたら『俺が買いに行くよ』」とプロデューサーはんは言うてくれた」
紗枝「だからうちは信頼して、お金をプロデューサーはんに渡したわけや」
P「……はい。受け取りました」
紗枝「でー、買うてきたものがこれって、おかしいとは思わへん?」
スッ
【新・ビックリマンチョコ】
4 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:49:25.62 ID:RWJ9RNKtO
P「……」
紗枝「喉。からっからになってしもうたよ?」
P「その……つい」
紗枝「つい、やあらへんよ」
紗枝「らいぶ中。歯の裏に挟まってた『なっつ』がうっとおしくてたまらんかったわ……」
P「ウエハースチョコ食べるとよくあることだよね」
紗枝「……は?」
P「ごめんなさい」
5 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:50:03.24 ID:RWJ9RNKtO
紗枝「まぁ、百歩譲ってちょいすはともかくな」
紗枝「プロデューサーはんが『シールなんだった?』って子供みたいに嬉しそうに覗き込んできたときは、さすがに堪忍袋の緒が切れそうになってもうたわ……」
P「紗枝。あの時、ニコニコしてなかった?」
紗枝「他のすたっふさんたちの手前。気を使っていたんよ」
紗枝「それでも抑え切れず、眉間には血管が浮き出ていたんやけどね」
紗枝「……気づかなかったん?」
P「ごめんなさい」
紗枝「ごめんで済むことなんて、世の中にはほんのひと握りくらいしかあらへんよ」
P「でも、『ゼウス』が当たったからチャラということで……」
紗枝「……『ぜうす』言うやね。このしーるは」
ピラッ…
P「うん。超レアなんだよ」
紗枝「……」
6 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:50:45.21 ID:RWJ9RNKtO
P「紗枝。もしも、そのゼウスいらないなら俺にちょうだ」
スッ……
チョキチョキチョキ……
P「ぬあぁぁぁぁっ!!? ゼウスのシールをハサミで切ったぁぁぁっ!!!!?」
紗枝「ゴミやもん」
パラパラパラ……
P「超レアなのにぃぃぃぃぃ!! 細切れにぃぃぃぃ!!!」
紗枝「……よかったら。足元に落ちてるそれあげますえ〜」(にこり)
P「いらないよっ!!! 紙吹雪くらいにしかもう用途がないじゃん!!!!」
紗枝「せやね」
P「ひぃぃぃん!!! 紗枝の馬鹿っ!! もう知らないっ!」
紗枝「……」
P「そ、そんな、冷たい目で微笑まれると……辛いものがあるよ?」
紗枝「はぁ。ほんまにもぉ……プロデューサーはんは」
紗枝「カス」
紗枝「……やね」
P「」
7 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:51:44.07 ID:RWJ9RNKtO
紗枝「……れっすんの内容や、らいぶのせってぃんぐもに関しては信頼しているんやで?」
P「はい」
紗枝「でもな。それがちゃらになるくらい。プロデューサーはんはどうしようもなく」
紗枝「カス!」
紗枝「……なんよね」
P「」
紗枝「まったく……おつかいくらいできるようになってもらいたいわ」
P「……」
紗枝「……聞いてるん? まさかおつかいに行くんが初めてやないやろ?」
P「……はい」
紗枝「……ほんまカスやわ」
P「」
8 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:52:44.05 ID:RWJ9RNKtO
【回想】
(事務所・志希ラボ)
P「最近、紗枝が俺にナイフのような言葉で心をえぐってくるんだけど何か知らない?」
志希「えー。なんであたしに聞くのー?」
P「『アイドルの人格が変わった』時は大抵キミの薬が関わっているからだよ」
P「おらー。白状しろ」
志希「知らないものは知らないってばー」
志希「『疑わしきは罰せず』が法治国家の原則でしょー」
P「何やら壮大な話で煙に巻かれてる感があるぞ」
志希「まさかそんなことしないよ♪」
9 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:53:25.54 ID:RWJ9RNKtO
P「ほー」
P「ところで。棚にあるビンは何かな?」
志希「まったく全然事件とは関係のない新薬」
P「ラベルに『サディスティックニナール(Sになる)』って書いてあるんだけど、気のせいかな?」
志希「気のせい。気のせい」
P「さっきから、薬を和菓子に練りこんでいる作業に没頭しているような気がするんだけど、それは何だろう?」
志希「目の錯覚だろうね」
P「それ紗枝が好きなお菓子だよね?」
志希「あたしも好きだし。周子ちゃんも好きなお菓子だよ」
P「待ちなさい」
志希「やーだよ♪ にーげるっ♪」
P「くぉらぁぁぁっ!! 待ていぃぃっ!!」
志希「にゃはははは♪」
タッタッタ…
10 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:54:15.43 ID:RWJ9RNKtO
(事務所)
P「というわけで紗枝の罵倒を毎日受けているわけだけど……どんどん心が削られていくよ……」
周子「『ビックリマンチョコ』のくだりは完全にプロデューサーに非があるけどね」
P「うるさい。コンビニに『新』があったら普通に買うだろ」
周子「はいはい」
P「ああ辛い辛い。辛くてしんどい誰か癒してお願いします。神様仏様周子様」
周子「なんでアタシにそれを言うん?」
P「たまには誰かに相談くらいしたいもの」
周子「愚痴ってるだけじゃん」
P「愚痴らせておくれ」
周子「あとでお菓子買ってくれるなら」
P「よろしい」
周子「わーい」
11 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:54:50.01 ID:RWJ9RNKtO
P「罵倒で『カス』ってひどくない?」
周子「ひどいかどうかはともかく。清々しいほどストレートな罵倒だね」
P「毎日、毎日。あらゆるバリエーションの『カス』で罵倒され続けてるんだ。心労で倒れてしまいそうだよ」
周子「その割には最近、紗枝ちゃんとの仕事を多く入れてない?」
P「他のアイドルの子と一緒に仕事をさせると、被害者が出るかもしれないだろう」
P「俺だけに矛先を向けるようにしておけば安心だから、仕方なく一緒にいるだけだ」
周子「ほほーう」
P「なんだその目は」
周子「別に?」
P「まさか俺が罵倒されたがっている人間だと疑っているのか?」
周子「ちょっぴり」
P「誤解だよ。あんまりな誤解だ」
P「この前なんか酷かったんだぞ。風邪を引いているのに罵倒されたんだ」
周子「へえ。それはさすがに同情するかな」
P「だろ? こんな感じだったんだ」
12 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:55:36.44 ID:RWJ9RNKtO
【回想】
紗枝「プロデューサーはん声カスれとるよ。夏風邪引いたんかいな」
紗枝「ほら。のど飴持っとるから舐めて。早よう治るとええなぁ」
P「ゴホッ……あ゛りがどう……」
コロッ……ペロペロ……
P「……甘い」
13 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:56:27.41 ID:RWJ9RNKtO
周子「優しいやないかーい」
P「飴は柚味でした」
周子「しらんわ。こんなんただの『ほんわかエピソード』やろ」
周子「てか。このカスは罵倒のカスじゃないじゃん」
P「夏ののど飴ってすぐ溶けちゃうのに、紗枝のは巾着袋に入れてるからか、冷たいままだった」
周子「どうでもえーわー」
P「そうだ。この前は仕事頑張ってたのに罵倒されたんだ」
周子「どんな風に?」
P「こんな風に」
14 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:56:55.28 ID:RWJ9RNKtO
【回想】
紗枝「まったく。そんなにたくさんの仕事こなせるわけないやろ……」
紗枝「無理せんで。うちに頼ることも覚えてほしいわ……」
紗枝「ほんまにもぉ……カスなんやから……///」
15 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:57:58.42 ID:RWJ9RNKtO
周子「優しいやないかーい」
P「優しいよ」
周子「ほっぺたが桜色に染まってるやーん」
P「染まってたよ」
周子「この薬『Sになる』じゃなくて『ツンデレになる』じゃない?」
P「個人的には素直にデレて欲しい」
周子「豚が何を言いよるん」
P「おぉぅ……」
周子「冗談で罵倒したのに、なんで『グッ』ときてるわけ?」
P「新たなる扉を開いてしまいそうだ」
周子「ホントやめんかい」
16 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:58:29.05 ID:RWJ9RNKtO
P「薬の効果は正確なんだよ」
周子「でも紗枝ちゃん。プロデューサーのこと信頼したままじゃん」
P「いいんだよ。変わるのは『態度』と『発言』だけらしいからな」
周子「ふむ?」
P「つまり、根っこの部分は変わらないんだよ。例えば、フレデリカが無口になったとしよう」
周子「ありえないと思うけど。うん」
P「でも、フレデリカが喋らなくなったとしてもフリーダムな行動は変わらないのは想像できるだろ?」
周子「できるねー。変わらずフレちゃんだろうねー。パントマイムとか始めそうだねー」
P「理屈はそれと同じだ。根っこは優しい紗枝のままというわけだ」
周子「『本当は優しい』ってわかってるなら。罵倒されても辛くないじゃん」
P「言われてみれば」
周子「帰るね」
P「お疲れ様」
周子「あとで松坂牛の約束。忘れないでね」
P「え、ちょ。お菓子じゃ」
パタン
P「えぇ……」
17 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 12:59:20.85 ID:RWJ9RNKtO
テクテクテク……パタン
紗枝「おはようどす〜」
P「おはよう。レッスン。午後からじゃなかったっけ?」
紗枝「早起きしてもうてなぁ。早く来る分にはええやろ〜」
P「まあね」
紗枝「それよりプロデューサーはん。さっきまで周子はんとお喋りしてたみたいやなぁ」
P「すれ違ったんだな」
紗枝「カスのくせに周子はんの時間を無駄にするなんて。何様のつもりなん?」(にっこり)
P「ぐぅ。朝イチの罵倒」
18 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 13:00:00.99 ID:RWJ9RNKtO
紗枝「まったく……。プロデューサーはんにたくさんのあいどるをプロデュースすること自体が間違ってると思うんやけど」
P「というと?」
紗枝「せやなぁ……いまのプロデューサーはんがプロデュースできる人数なんて、せいぜい1人が限度やろ?」
P「さすがに少なすぎやしないかい?」
紗枝「おつかいも満足にできないようなプロデューサーはんにはちょうどええどすえ〜」
P「あんまりじゃないか」
紗枝「そやからなぁ。プロデュースするのは、う、うちだけでええと思わへんかな……」
P「はい?」
紗枝「……せめて1度で内容を把握してほしいわ」
紗枝「カス」
紗枝「なりにな」
P「」
19 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 13:00:33.42 ID:RWJ9RNKtO
P「紗枝1人だけをプロデュースするのは無理」
紗枝「……なんや。えらいはっきりいうなぁ。無理とかできないとか。情けないわぁ」(ぷいっ)
P「すねてる?」
紗枝「そないな。間の抜けたこと言わんでほしいわ。てんで的外れやで?」(ぷいっ)
P「顔を背けて、ほっぺたを膨らませるとはわかりやすい」
紗枝「豚が。うちのことを気安く見んでくれへんかな」
P「急にひどいぞ?」
紗枝「もう、黙っててや」
紗枝「カス」
P「」
20 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 13:01:05.51 ID:RWJ9RNKtO
P「所属アイドルはみんな大切だ。切り捨てることはしない」
紗枝「……」
P「でも、紗枝だって周子とか、幸子とか、友紀がいなくなるのは嫌だろ?」
紗枝「……せやけど」
P「俺は紗枝が人一倍努力してるのも知ってる。周りを見てさりげなく気を遣ってるのも知ってる」
P「だからたまには甘えておいで。紗枝1人だけに構ってあげることはできないけど、それくらいならできるからさ」
なでなで……
紗枝「気安く頭撫でないでほしいわ……」
P「嫌だった?」
紗枝「……今回だけは特別に許したるよ」
紗枝「だって……プロデューサーはんはカスなんやから。仕方ないわ♪」
ケース1. 小早川紗枝 end
21 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 13:01:48.96 ID:RWJ9RNKtO
【薬の効果が切れた後】
紗枝「ぷ、プロデューサーはん……その……しばらくうち。ひどいことを言ってたみたいで……本心やないんよ?」(おろおろ)
P「気にしてないよ」
紗枝「う、嘘や。あんなひどいこと言われて傷付かない人がいるわけないやろ」
P「むしろ。ご褒美でした」
紗枝「うん?」
P「なんでもない」
紗枝「と、とにかく……今回のことは何か埋め合わせをせんと……うちの気が済まへんのよ……」
P「埋め合わせって何をしてくれるの?」
紗枝「ええと、その、うちが暴言を吐いた分。プロデューサーはんにもお返しに暴言を吐いてもらおうかと考えているんよ……」
P「つまり紗枝に向かって『カス』って罵倒しろと?」
紗枝「せやで」
P「嫌だ。嫌だ。何の罰ゲームで女子高生を罵倒しなきゃいけないんだ。心苦しくて死にたくなる絶対嫌だ。お断りだ」
22 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 13:02:25.66 ID:RWJ9RNKtO
紗枝「せやけど……このままなーんもなしにすることになったら……うち。自分が嫌いになってあいどるを辞めてしまうかもしれんわ……」
P「えぇ。それも困る」
紗枝「だったら……すこーしだけでもええから。罵倒してくれへんかな?」
P「……少しだけだぞ」
紗枝「おおきに」
P「さ、紗枝の豚ー」
紗枝「……」
P「……」
紗枝「プロデューサーはんに『豚』って暴言吐かれたわー。ひどいー。ちひろはーん」(棒読み)
P「話が違うっ!」
紗枝「ふふふ〜♪」
23 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 13:02:51.82 ID:RWJ9RNKtO
休みます
24 :
全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる
[sage saga]:2017/08/22(火) 13:27:36.12 ID:LwUWnUjX0
この流れだったら言える浜風鹿島蘭子ちゃん犯す
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 16:42:42.01 ID:t8wP0ywco
期待
26 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 16:57:06.02 ID:f+6wxnbSO
ケース2. 「島村卯月」
卯月「うわぁ。豚ですね♪」
卯月「早くしろよ豚♪」
卯月「豚さーん」
卯月「豚」
卯月「豚プロデューサー♪」
卯月「おい、豚」
卯月「豚ー?」
卯月「えへへ♪」
卯月「豚!」
27 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 16:57:33.75 ID:f+6wxnbSO
(事務所)
卯月「(……今日は私のテレビ特集が放送される日ですね)」
卯月「(ドキュメンタリーなんてちょっと恥ずかしいですけど……嬉しいです)」
卯月「(……プロデューサーさん。もう来ているでしょうか)」
卯月「(ソファに座って画面の前に張り付いていてくれたりして♪)」
カチャ……
卯月「おはようございます♪」
P「765高校がんばえー! フゥー!」
パーパラッパラッパラー♪
パーパラッパラッパラー♪
カキーンウッターコレハオオキイゾー
P「せーの! ナイバッチー!」
卯月「」
28 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 16:58:26.72 ID:f+6wxnbSO
卯月「で、何をしていたんですか。プロデューサーさん」
P「その『高校野球』に熱中していまして……つい」
卯月「うっかりやさんですね〜」
P「……はい」
卯月「まあ。私の特集なんてどうでもいいんでしょうから。いいですけど」
P「どうでもよくないって」
卯月「放送日。覚えてました?」
P「……出勤の時は覚えていたんですが、その、野球が楽しくてつい……」
卯月「……まったくプロデューサーさんは」
卯月「豚」
卯月「ですね♪」
P「」
29 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 16:59:16.42 ID:f+6wxnbSO
卯月「反省しているんですか?」
P「も、もちろんでございます」
卯月「じゃあ……ちゃんと反省していることを言葉にしてください♪」
P「卯月の特番を忘れてすみま」
卯月「プロデューサーさん。違いますよ♪」
P「うん?」
卯月「反省している時は『私は豚です』でしょう♪」
P「」
30 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 16:59:43.02 ID:f+6wxnbSO
P「卯月。さすがにそれはおかしいと思うんだ」
卯月「担当アイドルの特集をすっぽかして、野球に熱中していた人のほうがおかしいですよ」
卯月「豚さんなんですから素直になりましょうね♪」
P「えぇ……」
卯月「せーの♪ さん、はいっ♪」
P「わ、私は……豚です」
卯月「聞こえない」
P「ヒィ! 私は豚です!!」
卯月「もう一度」
P「私は豚ですっ!!!」
卯月「えへへ♪ よく言えましたね〜♪ 偉いですよ〜♪」
卯月「豚」
P「」
31 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:00:23.99 ID:f+6wxnbSO
(高級焼肉店)
P「」
周子「おーい。プロデューサーさん。生きてるかーい」
ムシャムシャ……
P「死んでる。精神的にも財布的にも」
周子「松坂牛美味しいねえ」
美玲「とろける美味しさだなー」
周子「美玲ちゃん。たくさん食べてええからね〜」
美玲「おお! サンキュー!」
むくり
P「……回復」
周子「おー。起き上がった」
32 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:00:52.10 ID:f+6wxnbSO
P「俺のおごりだということを忘れないように。というか、何故、美玲がいる?」
周子「事務所出る時、カップラーメン食べようとしてるのが目に付いたからさー。子供なのに栄養偏っちゃうじゃない?」
P「焼肉も大概だよ?」
美玲「付いてきちゃダメだった……のか?」
周子「そんなことないない。大歓迎だよん」
周子「気ぃ使っちゃって可愛いなー。こいつめ、こいつめー。うりうり〜♪」
美玲「や、やめろッ! よしよしするなッ!」
周子「かわえーなー♪」
P「ま。ここまできたら散財は覚悟の上だ。周子も美玲もどんどん焼いて食べなさいな」
周子「ほーい。すみませーん。特上カルビ3人前くださいなー」
P「ちっとは遠慮しろや」
美玲「メロンソーダも頼むッ!」
33 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:01:22.16 ID:f+6wxnbSO
P「ふぅ。食べた、食べた……」
美玲「も、もう食えないぞ」
周子「満腹じゃー」
P「さて。いまの俺の被害の話でも始めようかね」
周子「えー。また愚痴るわけ?」
美玲「何の話だ?」
周子「あんねー。かくかくじかじかでさー」
……
美玲「なるほど。ちょっと可哀想カモ……」
P「同情しておくれ。慰めておくれ」
周子「罵倒されて喜んでるくせに」
美玲「え? そうなのか? 悪口言われると普通は悲しくなるだろ」
周子「プロデューサーは変態だから喜んじゃうんだよねぇ」
美玲「えぇ……そうなのか……」(ドン引き)
P「周子。美玲に変なことを教えるんじゃない」
周子「事実やん」
34 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:01:49.03 ID:f+6wxnbSO
周子「紗枝ちゃんの時はあんなに嬉しそうだったじゃない」
P「紗枝は『温かみのあるカス』だったからな」
P「でも。卯月の罵倒は傷口に唐辛子をすり込まれるようなキツさがあって……本当に心が折れそうになるんだ……」
P「あの笑顔で蔑まれたりされるのがたまらなく辛い」
周子「まあまあ。頑張ってよ豚」
P「おぉぅ……そういうサラッとした罵倒がいいんだよ」
美玲「へ、ヘンタイだッ!」
P「あ、やばっ。美玲の罵倒が理想的かも」
美玲「本当に気持ちワルイぞッ! バカッ!」
P「おぉ……」
美玲「その反応ヤメろッ! ヘンタイッ! ヘンタイッ! ヘンタイーーッ!」
P「美玲。うちの子にならない?」
美玲「し、周子ぉ……助けてぇ……! プロデューサーが怖いッ……」
周子「プロデューサー。あんまりいじめたらあかんよ」
P「冗談だよ」
35 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:02:38.14 ID:f+6wxnbSO
周子「プロデューサー。ご馳走様ー♪」
美玲「ありがとなッ。美味しかった♪」
P「それは何より」
周子「そーいやさ。卯月ちゃんはどうやって『マルキドサドニナール』を飲んだん?」
P「名前が微妙に違うような気もするが……どうでもいいか」
P「どうやら、運悪く冷蔵庫にある薬入りのジュースを飲んでしまったらしいんだ」
P「たまにあるんだよ。志希がこっそりイタズラするんだ」
周子「冷蔵庫の中って『ロシアンルーレット』的なことになってるんやね」
P「前からそんな感じだったよ」
周子「志希ちゃん。何してるんよー」
美玲「ウチ。もう事務所のジュース飲まない……」
36 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:03:28.85 ID:f+6wxnbSO
(次の日の朝・P宅)
P「ふぁぁ……今日は休みだ……」
P「しかし、休んでなどいられぬ。スケジュールのチェック、ライブの演出とそれからやることは……」
ニュッ
卯月「おはようございます♪ プロデューサーさん♪」
P「おはよう卯月」
37 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:04:08.87 ID:f+6wxnbSO
P「さて。今日、俺はオフなのに。なぜ卯月と出会っているのかな?」
卯月「私もオフでしたので♪」
P「なるほどありがとう。ではなぜ俺の家に来たのかな?」
卯月「プロデューサーさんがみっともないことをしないように。見張りに来てあげたんです♪」
ジャラジャラ……
P「なるほどありがとう。ところでなぜ、俺の首に鎖が繋がれているのかな?」
卯月「えへへ♪ プロデューサーさんのためです♪」
P「なるほどありがとう。ところでなぜ、卯月は俺の隣で寝ているのかな?」
卯月「逃げないように♪」
P「なるほどありがとう。つまり俺は囚われの身ということだな」
P「誰か助けてー」
卯月「うるさいですよ♪」
卯月「豚」
P「」
38 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:05:14.16 ID:f+6wxnbSO
P「(周子や。これは『ツン』を通り越して『ヤン』になっていやしないかい?)」
卯月「何をブツブツ言っているんですか。まったくもう。豚さんなんですから」
ジャラジャラ……グイッ……
P「卯月、卯月。『にこやかに鎖を引く』のはやめて欲しいんだ。恐怖を感じる」
卯月「プロデューサーさんのその惨めな表情……ちょっと好きかもしれません♪」
P「やめてー。元に戻ってー」
卯月「豚が人様にお願いするなんて……しつけが必要みたいですね♪」
P「待って。時子みたいなことを言わないで」
P「おい。なんだその手に持ってるまるでムチのようなムチは」
卯月「ムチですよ」
P「だよね」
P「ヘルプミィーー!」
卯月「えへへ♪ 騒がないでくださいって言ってるのに♪」
卯月「……ちょっぴり痛いですから。我慢しましょうね〜♪」
ニ゛ャァァァァッァ……!
39 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:05:47.60 ID:f+6wxnbSO
(お昼)
P「卯月様。空腹です」
卯月「はい♪ いま餌を作ってますからね〜♪」
P「あの。手伝いますので鎖を外してはいただけないでしょうか?」
卯月「プロデューサーさんは豚を町中に放してもいいと思うんですか?」
P「時と場合によっては」
卯月「常識的に考えて。駄目ですよね」
P「ソウデスネ……」
卯月「さあ、できました♪ 餌ですよ♪」
【卯月の手作り餌】
・おにぎり
・卵焼き
・鮭
・ほうれん草のごま和え
・ミートボール
40 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:06:45.72 ID:f+6wxnbSO
P「美味しそう。朝食っぽい和食だなぁ」
P「……味噌汁は?」
卯月「何を贅沢なことを言ってるんですか。つけあがってはいけませんよ?」
卯月「豚」
P「」
P「あの。できれば先ほど付けられた手錠の方も外してはいただけないでしょうか?」
ジャラッ……
卯月「豚さんは逃げ出してしまいそうですからね〜」
P「手が使えないとご飯が食べられない」
卯月「安心してください♪ 私が食べさせてあげますからね♪」
P「なるほど。それはありがたい」
P「ところでお箸とか、スプーンが見当たらないんだけど」
卯月「プロデューサーさん。豚がスプーンを使ってご飯を食べるところを見たことがありますか?」
P「ありません」
卯月「でしょう」
41 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:08:04.43 ID:f+6wxnbSO
P「つまり。這いつくばった姿勢で食べろと言うことですね。卯月様」
卯月「いえ。私が食べさせてあげます♪」
P「うん?」
卯月「ほら♪ 膝枕してあげますからね♪」
ヒョイ……
P「おおぅ……柔らかい……」
P「(そしていい匂いがするぞ……素晴らしい)」
卯月「アーンしてください♪ おにぎりです♪」
P「(とてもやましいことをしているような気もするが……逆らうのは得策ではないな。素直にしておこう)」
P「アーン……」
ムシャムシャ……パクパク……
P「中身はシーチキンマヨか。とても美味しい」
卯月「よかったです♪ 餌作りもっと上手になりますね♪」
P「あくまでも『餌』なんだな……」
卯月「豚」
卯月「ですからね」
P「」
42 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:09:18.47 ID:f+6wxnbSO
卯月「ほら、次です♪ あーん♪」
P「……ミートボールのソースが思いっきり手に付いてるけど、いいの?」
卯月「大丈夫ですよ。汚れたところはプロデューサーさんに舐めてもらいますから♪」
P「うん?」
卯月「『指が汚れたら舐めろ』と言っているんですよ。豚さん♪」
P「……」
卯月「早くあーんしないと鼻の穴に押し込みますよ?」
P「は、はい」
あーん……もぐもぐ……
卯月「舐めるのを忘れてますよ?」
P「……」
ちゅぱちゅぱ……ペロペロ……
卯月「わぁっ……私の指を夢中になって舐めるなんて……♪」
卯月「変態」
P「」
卯月「女子高生の指を舐め回すなんて……普通の神経の人ではできませんよ?」
卯月「やっぱりプロデューサーさんは」
卯月「豚」
卯月「ですね♪」
P「」
43 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:10:23.78 ID:f+6wxnbSO
(夕方)
卯月「ずいぶんおとなしくなりましたね。豚さん♪」
P「卯月様のご指導のおかげです。飼っていただきありがとうございます」
卯月「えへへ♪ 担当アイドルに飼われて恥ずかしいですね♪」
P「もったいなきお言葉」
卯月「さ。それじゃあ、この姿を事務所のみんなに見てもら」
プシュゥゥ……
P「?」
44 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:10:58.58 ID:f+6wxnbSO
卯月「あれ……私、さっきまで何を」
P「……薬切れた?」
卯月「……」(思い出し中)
卯月「ご、ご、ごめんなさいぃぃーーーっ///」
ウワァァァ…
タッタッタ…
P「ちょっ!! 逃げる前に鎖と手錠を外していってぇぇ!!?」
ケース2. 島村卯月 end
45 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:22:18.10 ID:f+6wxnbSO
【その後】
美嘉「お疲れ様プロデューサー★」
P「死にそうだ」
美嘉「あはは。大げさすぎっしょ♪」
周子「卯月ちゃんに話聞いたんやけどな」
周子「監禁した理由は『働きすぎのプロデューサーさんに休んでもらいたかった』ということだったらしいんよね」
P「なるほど」
周子「優しいねー」
P「監禁されたくはなかったよ」
美嘉「プロデューサー。ホントに何してんのよ」
P「うるさいぞ。美嘉。俺はただの被害者だ」
周子「その割には嬉しそうだったけどね」
P「し、知らんな」
46 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:22:55.76 ID:f+6wxnbSO
周子「ところで。美嘉ちゃんもこの薬飲んでみいへん?♪」
美嘉「お、お断りっ!」
周子「普段、抑えてるキモチとか……溢れ出てしまうからなぁ♪」
美嘉「たーんま!! そういうの無しっ!!」
P「今思い付いた。『カリスマドSギャル』って企画を推したら会議で通りそうだな」
美嘉「はぁ!?」
周子「いいねー。ドS和風アイドルも一緒にどう?」
P「もう紗枝でやったからモチベーションが上がらない」
周子「いけずー」
美嘉「てか。そんな仕事やらないから!」
P「ほう。絶対?」
美嘉「やるわけない!」
周子「へー。絶対?」
美嘉「やらないからっ!!」
47 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:26:00.85 ID:f+6wxnbSO
(しばらくして)
深夜ドラマ:
【カリスマドSギャル ★ 城ヶ崎美嘉】
〜♪
美嘉「おらぁっ!! アタシに跪きなさい! 豚どもっ★!!」
ピシッ!!
ブヒィィィ!!
美嘉「あはははっ!! キモいキモいキモいキモいっ★」
美嘉「ほら、アタシの靴を舐めさせてアゲル★」
美嘉「埃と泥を綺麗に舐め落としなさい★」
美嘉「この世の悪人はすべてアタシの豚よ★」
美嘉「調教してあげるわっ★」(決め台詞)
〜♪
P「(ノリノリじゃないか)
48 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:27:24.60 ID:f+6wxnbSO
休憩
アイディアが尽きたので安価↓2のアイドルで書きます
ボイス付きの子オンリーでお願いします
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 17:44:28.86 ID:MMIW4Xn9o
美穂
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 17:48:36.92 ID:nN7+ymzM0
上田しゃん
51 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 17:53:56.46 ID:kTJCujir0
上田しゃんを扱いきれそうにないので
安価↓1でお願いします
すみませんね
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 17:54:19.57 ID:SMEzGxuBO
ゆい
53 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 18:05:33.51 ID:f+6wxnbSO
唯ちゃん了解です
しばらくお待ちください
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:17:00.76 ID:SJ+BT/ODO
……某あきえもん最高シリーズの、ヤンデレ唯みたいになるのかなぁ?
55 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:27:09.42 ID:/tjqJon90
ケース3. 大槻唯
(午前中・事務所)
カチャッ
唯「ちゃーっす♪ おーっと、プロデューサーちゃんと周子ちゃんだ〜☆」
P「……」(ビクッ)
周子「おはようさ〜ん〜」
周子「どしたん? 今日はえらい早いなぁ」
唯「えへへ。ゆいねー、今日ショップでミニライブやるんだよね☆ だから張り切ってんの☆」
周子「ほうほう。頑張ってきておいでー」
唯「あんがと。周子ちゃん☆」
周子「いいえ〜」
P「……」
唯「ほーら、プロデューサーちゃん。今日は車で送り迎えしてくれる約束だったよね☆」
P「ま、まだ早くないかな?」
唯「いーの♪ ライブ前にちょこっとデートして、それから会場いこーよ☆」
唯「そうしないとゆいのテンションあがんねーっ♪ ってことになっちゃうかもだからさー☆」
周子「ほー。プロデューサーさん。ここまで言うてるんやから、付き合ってあげなよ」
唯「周子ちゃんの言うとーり♪ デートだよ。デェト☆ ゆいとデート出来るなんて幸せもんだぞこの〜☆」
周子「あはは、それ自分で言うん?」
唯「オッケー、オッケー☆」
56 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:27:47.35 ID:/tjqJon90
P「……」
唯「ほら、行こっ☆」
スッ……
唯「……黙ってないで何か話したらどうなの☆ 気持ち悪いプロデューサーちゃんだね……♪」(ぼそり)
P「……」(ビクッ)
唯「えへへ……怖がらなくてもいいよー……♪ 気持ち悪いプロデューサーちゃんでも……ゆいは大好きだからね☆」(ぼそり)
P「……」
周子「おやおや。2人して何の話ー?♪」
唯「ヒ・ミ・ツ〜☆」
57 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:29:04.65 ID:gFb6COYpO
バタン……
ブロロロロ……
唯「……やーっと2人きりになれたね。プロデューサーちゃん♪」
P「こ、こんなに早く出る必要はなかったんじゃないかな?」
唯「えー? 唯。プロデューサーちゃんとイチャつきたかったんだけどー☆」
だきっ……ぎゅぅぅ……
唯「ほら……唯に抱きつかれて嬉しいっしょー……♪」
P「おぅ……で、でも。運転中は危ないから抱きつくのはやめような?」
唯「何さ。耳元で声かけられて……ヤラしーキモチになっちゃってるんじゃねーの〜♪」
唯「……ほんっと……プロデューサーちゃんは、サイコーに気持ち悪いよね……♪」(ぼそっ)
P「ひぃ……」
唯「ほらほら……前向いてちゃんと運転しないと……アイドルと2人で無理心中みたいなことになっちゃうよ……♪」
ぎゅっ……
唯「あははは♪ 引きつった笑顔のプロデューサーちゃんって可愛いね〜☆」
唯「……もっと楽しそうにしないとさ……『この前』のこと。みんなにバラしちゃうぞ〜♪」
P「」
58 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:29:33.76 ID:gFb6COYpO
【この前のこと】
(P宅付近)
唯「(あー、楽しかった♪ この辺ってあんま来たことなかったケド、いいお店結構あるんだね〜☆)」
唯「(今度は誰か誘って遊びにこよーっと☆)」
唯「(それとも……案外、いま、近くに誰かいたりして☆)」
プロデューサーサンゴメンナサイー
タッタッタ……
唯「ん? んー……? あれは卯月ちゃん?」
59 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:30:08.40 ID:gFb6COYpO
唯「おろろ、なんで走ってるんだろー?」
唯「……あり?」
P「卯月ー! お前のせいじゃないからー! 全部志希のせいだから話を聞けってー!」
唯「……プロデューサーちゃん?」
こそっ……
唯「(えー……なになに。プロデューサーちゃんってあのマンションに住んでるわけ?)」
唯「(で、そこから卯月ちゃんと揉めながら出てきた……と)」
60 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:30:34.95 ID:gFb6COYpO
唯「……」
唯「……な、なんかよくわかんないけど。すっごい現場に立ち会っちった気がするよ。写真で現場を抑えて、っと」
カシャッ! カシャッ!
唯「やばっ。プロデューサーちゃん。卯月ちゃんの肩掴んで、マジ痴話ゲンカっぽいじゃん……」
カシャッ! カシャッ!
唯「(ふぃー……あとは見つかんねーようにこっそり、帰ろ)」
唯「(なんだったんだろ。てか、この写真どーしよっかなー……使い道なんかないよね?)」
61 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:31:40.75 ID:gFb6COYpO
(しばらくして事務所)
唯「たっだいま〜」
唯「(なんかさっきのモヤモヤすんなー。キャンディも切れちったし。イケてないなー)」
志希「〜♪」
唯「おや? 志希ちゃんじゃーん☆」
志希「わぉ。唯ちゃんこんばんは〜♪ どうしたの? こんな時間に♪」
唯「ちっと忘れもの取りにきただけ☆ 志希ちゃんこそどしたんー?」
チラッ
唯「……なんだか。美味しそーなお菓子持ってるけど☆」
志希「あー。これはね。最近、開発したば」
唯「1個いっただき〜♪」
ヒョイ。パクっ♪
志希「あ」
62 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:32:08.77 ID:gFb6COYpO
唯「ふむふむ……こいつはなかなかのお味ですな……♪」
もぐもぐもぐ
志希「ちょー……そのお菓子は」
ごくり
ボンッ!!
唯「……」
志希「唯ちゃーん。大丈夫?」
唯「ふふふ……♪ なんだかチョー気分が良くなってきちった♪」
唯「……☆」
志希「(あちゃー。目からハイライト消えちゃってるよ〜♪)」
志希「(面白そうだから。いっか♪)」
63 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:33:05.91 ID:gFb6COYpO
(またしばらくして)
タッタッタッタ……ガシッ!
唯「ちゃーっす☆ プロデューサーちゃーん☆」
P「うおっと……危なっ。いきなり背中に飛び乗ってくるなよ。唯」
唯「あはは♪ 怒んな、怒んな〜♪」
P「ったく」
唯「それよりさ、プロデューサーちゃんに見てもらいたいものがあるんだ〜☆」
P「ん? 見てもらいたいもの?」
唯「これー♪」
P「スマホの写真……って、あん!?」
64 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:33:49.12 ID:gFb6COYpO
【卯月がマンションから出てくる写真】
【Pが後を追いかける写真】
【Pが卯月の肩を掴んで向かい合う写真】
【笑顔で手を振って別れる卯月とPの写真】
唯「これさー、プロデューサーちゃんと卯月ちゃんで合ってるよねぇ……♪」
唯「自分ちに連れ込んで。ナニしちゃってたのかなー……♪」
P「ご、誤解だっ! 何もしてないっての!」
唯「えー? でも、卯月ちゃんに聞いたら『朝から夕方まで一緒にいた』って言ってたよ?」
P「いたけど、誤解です」
唯「何したのかも聞いたんだけど。卯月ちゃん、うつむいて顔を赤くするだけだしさー」
唯「……どんなことがプロデューサーの家で起きたのか。まったく見当も付かないね♪」
P「お、おう?」
65 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:34:31.95 ID:gFb6COYpO
唯「でもさー、これをばら撒いたら。他のアイドルの子はどんなことを思っちゃうのかな〜☆」
P「……」
唯「ちょっぴり。問題になるね☆」
P「ゆ、唯さん……その……できればこの写真は公開しないでいただきたいのですが……」
唯「あはは♪ プロデューサーちゃん顔真っ青だね〜☆」
66 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:35:02.03 ID:gFb6COYpO
スッ……
P「(耳元で何を?)」
唯「プロデューサーちゃんのみじめったらしく、お願いしてる姿……ほんっと気持ち悪いよ……♪」(ぼそり)
P「」
唯「……ねぇねぇ♪ バラされたくなければ、必死でゆいの機嫌を損ねないでみてよ……♪」
唯「……あはは♪ その引きつった顔……サイコー……♪」
唯「ゆいのこと……楽しませてよね……♪」
67 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/22(火) 21:36:08.56 ID:/tjqJon90
休憩するよ柚
https://i.imgur.com/cTgCnK8.png
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 21:38:53.86 ID:kPd7jtgm0
あかん...この唯ちゃん完全に悪女や...
P完全に掌の上のペーパードール状態やんけ
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 01:51:31.50 ID:wU6qmcaiO
すごく興奮する
安価もGJ
70 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 06:10:28.22 ID:T6JBZ5Br0
(現在・車内)
唯「さて☆ そいじゃー、ライブまで時間もあることだし。ご飯でも食べにいきますかー♪」
P「うん。何か食べたいものあるか?」
唯「んひひ〜☆ プロデューサーちゃんが食べたいかなー☆」
ツンツン
P「ほっぺをつんつんするんじゃない」
唯「うりうり〜☆」
ぐりぐり
P「人差し指をほっぺにめり込ませるんじゃない。ぐりぐりするんじゃない」
71 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 06:11:19.28 ID:T6JBZ5Br0
唯「えー、プロデューサーちゃん。間抜けな顔になって面白いのに〜☆」
唯「ぶー。つまんないなら……やっぱ、あの写真。誰かに送っちゃうかな〜☆」
P「……ヒェ」
唯「いいのっかなっ☆」
P「も、もっとぐりぐりしてください」
唯「……えへへぇ……♪ プロデューサーちゃん。予想通りの反応をしてくれて可愛いなぁ……♪」
ぐりぐり……
P「……」
唯「……悶えてるのを我慢してる表情も……ちょっぴり泣きそうになってる顔も……たまんない……♪」
唯「……気持ち悪すぎてさ……引いちゃうねぇ……♪」
P「」
唯「さ。冗談はここまでにして。あそこのご飯屋さん行こーよ☆」
唯「プロデューサーちゃんのメニュー。ゆいが選んであげっかんね〜☆」
唯「仲良く。ラブラブカップルみたいに食べようぜ〜☆」
72 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 06:12:22.72 ID:T6JBZ5Br0
(後日・お好み焼き屋)
P「というわけです。何やら大変なことになっておるんです」
周子「ほーん。あ、店員さーん。お好み焼きお代わりー」
P「聞いておくれ。せめて1ミリでも興味を持っておくれ」
周子「変態には天国やろ?」
P「やめてー。天国どころか『突き抜けて宇宙空間に飛ばされた』ような気分になってるからやめてー」
73 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 06:12:55.32 ID:T6JBZ5Br0
周子「ご飯。何食べたん?」
もぐもぐ
P「お好み焼きをほおばりながら、ご飯の話をするか。この『食欲の化身』め」
周子「まあまあ。時には回り道も必要だって♪」
P「中華料理店に入ったよ」
周子「いーねぇ♪」
P「よくない。俺が何を食べたと思っているんだ?」
周子「ギョーザと酢豚と青椒肉絲と……それから回鍋肉かな?」
P「それ。周子がいま食べたいものじゃないのかい?」
周子「バレた?」
P「俺が食べたのは激辛麻婆豆腐です。2人前」
周子「わぉ♪」
74 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 06:14:36.60 ID:qjwS2cWSO
P「ひぃひぃ汗をかき、涙を流して一人前を完食したら唯が」
P「『プロデューサーちゃん……今のリアクションよかったからもうひと皿同じの食べようね……♪』」
P「って、死ぬわ!」
P「頭痛がするレベルで辛かったわ!」
周子「完食したんやろ?」
P「せざるを得なかったなぁ」
P「手を止めると『アーン♪』って唯が嬉しそうに差し出してくるんだもの」
周子「あはは。それは怖い」
P「しかも、隣に座って。めちゃめちゃ笑顔なんだ。可愛いんだ」
P「あの小悪魔的な表情はなんとも言えぬ色っぽさがある」
周子「やっぱり変態やない」
P「断じて違う」
唯「へー。プロデューサーちゃん。変態じゃないの?」
P「だから違うって……」
P「!?」
75 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 06:15:12.04 ID:qjwS2cWSO
唯「いただきまーす☆」
周子「どうぞー。プロデューサーのおごりやし。どんどん食べていいよ」
唯「やたー☆」
P「……ゆ、唯さん。なぜここに?」
唯「そこにお好み焼き屋さんがあるから☆」
周子「さっき電話があったら。『おいでー』ってあたしが歓迎したんよ」
周子「やっぱさ。あたし1人だけおごってもらうのは心苦しいからさ〜。アイドルの扱いは平等にね?」
P「余計過ぎる心使いありがとう」
76 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 06:15:47.37 ID:qjwS2cWSO
唯「ほら、焼けたよ。プロデューサーちゃんもどうぞー☆」
P「ありがとう」
周子「焼きそばも焼くわー」
唯「えー、まだゆい全然食べてないのに。シメ入っちゃうの〜?」
周子「あたし的には、焼きそばは『シメ』じゃないんだなぁ。これが♪」
唯「へぇ〜、文化がちがうね〜☆」
P「(仲良しだなぁ)」
唯「ね、プロデューサーちゃんも食べよーよ☆」
P「え? なんか優しくない?」
唯「ゆいはいつでも優しーっしょ☆」
唯「……♪」(にこり)
P「(今度は何を企んでいるんだ)」
77 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 06:16:42.19 ID:qjwS2cWSO
(店外・夜)
周子「はー。食べた、食べたー」
唯「お腹いっぱーい☆」
P「うん。それじゃあ今日はこの辺でお開きといたしましょうか」
唯「プロデューサーちゃんはこの後、ゆいと一緒だよ☆」
P「はい」
唯「ごめんね、周子ちゃん。プロデューサーちゃんのこと借りてくけどいいかな?」
周子「使い終わったら元の場所に戻しとくんよ?」
唯「はーい☆」
P「俺は学校の『白線引き』扱いか」
78 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 06:17:22.77 ID:qjwS2cWSO
P「というか周子。キミはどちらの味方なんだ?」
周子「あたしは中立だよ?」
コロコロ
P「口の中で転がしている飴玉は何かな?」
周子「キャンディだねぇ」
P「買収されただろ?」
周子「失敬な」
唯「ただのプレゼントだよ☆」
P「2人で結託しやがってちくしょう」
79 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 06:17:48.11 ID:qjwS2cWSO
(しばらくして)
周子「ほいじゃーねー」
唯「バイバイ☆」
P「またなー」
P「さて。それじゃあ、俺たちも解散して」
唯「プロデューサーちゃんのお家。行っていーかな☆」
P「タンマ。それはマズい」
唯「えー? 卯月ちゃんは連れ込んだのに。差別するわけ?」
P「差別とかじゃないんだ。そもそも何もなかったし」
唯「ふーん……いいんだ? プロデューサーちゃん。ゆいの言うことに逆らっても……♪」
P「ひーん」
唯「わかったらGO☆ GO☆」
80 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 06:18:26.45 ID:qjwS2cWSO
唯「……そだ♪ その前にさ。プロデューサーちゃん。ちょーっとしゃがんで、上を向いてくれるかな?」
P「しゃがんで。上を向く?」
唯「そうそう。で、口を大きく開いて♪」
P「……何やら恐ろしく怖いんだけど」
唯「毒入りのものを食べさせるわけじゃないからさー。安心してよ☆」
唯「つーか、うだうだしてないで……さっさとやれっての……♪」
唯「気持ち悪いだけじゃなくて……どうしようもないくらい臆病なのかな……♪」
P「」
81 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 06:19:07.90 ID:qjwS2cWSO
スッ……あーん……
唯「お魚みたいでみっともないね……♪」
唯「目は閉じて。そのままあーんしててね☆」
P「……」
あー……ぬちゅ……コロン…
P「!?」
唯「へへへ……プロデューサーちゃんにもキャンディのプレゼントだよ……♪」
唯「ま……特別にゆいが直前まで舐めてた生暖かいキャンディだけどね……♪」
唯「ほーら……おいちいでちゅねー……♪」
唯「最後まで舐めなきゃ駄目だよ……♪」
唯「人の食べかけのキャンディをもらっちゃった変態さん……♪」
P「」
唯「プロデューサーちゃんの辛そうな顔……ホントに好きだなー……♪」
82 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 08:21:56.28 ID:XgS1vnvA0
(P宅)
唯「うへー☆ ここがプロデューサーちゃんの部屋か〜。けっこー、大きいんだね〜☆」
唯「お、ベッドはっけーん☆」
タッタッタッ……ぼふんっ!
唯「あはは、跳ね心地サイコー☆ プロデューサーちゃんはここで卯月ちゃんとどんなヤラしーことをしたのかなー?」
P「だから、何もしてないっての」
唯「……ホントー?」
P「事実無根です」
唯「ふぅん……♪」
83 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 08:22:27.22 ID:XgS1vnvA0
ゴロン……
唯「寝心地いーねー……プロデューサーちゃんもおいでよ……♪」
P「いや、俺は」
唯「いいから。隣に寝ろっていってんのー……♪」
P「……」
スッ……ゴロン……
だきっ……ぎゅっ……
唯「へへへ……プロデューサーちゃんの匂いがすんね〜☆」
P「スーツがシワになるから、上着脱いでもいいかい?」
唯「ダメ〜☆ そんな時間あるなら、唯のこと。ちゃんと抱きしめろよ……♪」
唯「……気持ち悪いだけじゃなくて……気もきかないわけ……?♪」
P「……」
84 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 08:22:55.90 ID:XgS1vnvA0
だきっ……ぎゅぅぅ……
唯「ちょいちょい……胸に抱き寄せろなんて言ってないんだけどー……♪」
唯「ま、いいけど。何勝手なことしてんのさー……もしかして、そんなにゆいのこと好きになっちゃったわけ……♪」
P「……」
唯「おーい、何か言えよ〜☆」
ぎゅっ…
唯「……♪」
P「唯。寂しかったんだろ」
唯「……」
85 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 08:23:23.24 ID:XgS1vnvA0
P「最近、構ってあげてられなかっただろ。ごめんな?」
P「思えば、仕事の時にほとんど付いて行ってあげられてなかったな」
P「唯のことを信頼してたからだったんだけど……1人で仕事するのは嫌だよな」
唯「ゆいは別に……」
唯「……」
唯「……ガチなトーンで言うの……ずるいなー/// 」
P「たまにはな」
唯「んー……マジで気持ち悪い……♪///」
86 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 08:23:49.33 ID:XgS1vnvA0
プシュゥゥ……(薬の切れる音)
唯「やべー……なんかゆい。すっごい恥ずかしいことプロデューサーちゃんにしてた気がすんよー……///」
P「貸しにしてやるよ」
唯「……ゆいのこと放ったらかしにしてたから……それでチャラっしょ///」
唯「それとさ……お好み焼き屋さんで可愛いって言ってくれたこと……だけど」
唯「……嬉しかったよ。あんがとね☆」(にっこり)
P「おう」
87 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 08:24:31.92 ID:XgS1vnvA0
P「……ところで。そろそろ抱きついてるの離れてくれない?」
唯「……んー……せっかく2人きりでベッドにいるのに……これで終わり……?♪」
唯「ざけんなっての〜……☆」
唯「今日はさ、このまま泊まってくかんね……♪」
ぎゅっ……
P「」
唯「えへへ……☆」
ケース3. 大槻唯 end
88 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 08:25:13.19 ID:XgS1vnvA0
唯ちゃん終わりです
安価↓2でお願いします〜
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 08:42:46.28 ID:3Qss71nDO
光
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 08:42:55.73 ID:FLDL/1dG0
雫
91 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 08:52:52.49 ID:Zorqb8ThO
雫で書こうとすると、先の卯月とほぼ同じ展開になってしまうと思うので再安価↓1でお願いします
すみません
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 09:08:28.50 ID:3Qss71nDO
光
93 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 09:11:39.88 ID:Zorqb8ThO
何度もすみません。声付きの子でお願いします
安価↓1で
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 09:13:58.58 ID:aiquKAGQO
美穂
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 09:14:59.14 ID:3Qss71nDO
拓海
96 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 09:16:25.76 ID:CrLpFebW0
美穂了解です
しばらくお待ちください
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/08/23(水) 09:43:16.44 ID:pm8WTgOlO
サイコーかよ
98 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 19:33:21.98 ID:1ROPqicEO
ケース4. 小日向美穂
P「お疲れ様。車をこっちまで持ってくるから。ちょっと待っててくれる?」
美穂「はーい」
テクテクテク……
美穂「(今日は疲れたな……午前中に握手会。午後にはライブ。もうへとへとだよ……)」
美穂「(持ってる荷物も重く感じるな……ちょっと地面に置いておこう)」
すとっ
美穂「(でも……今晩はぐっすり眠れそう。明日はお仕事休みだし。疲れは溜めずに済みそう)」
美穂「ふぁぁ……眠い……ちょっとそこのベンチに座って待ってよ……」
テクテクテク……ストン……
美穂「プロデューサーさん……遅いな……パーキング少し遠かったし……仕方ないか……」
美穂「……」(うとうと)
99 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 19:34:52.76 ID:1ROPqicEO
ブロロロロ……
P「ここら辺だったな……って、うわっ!」
【美穂の荷物】
キィィ……グシャ!
美穂「はっ!」
P「やばっ!」
美穂「ぷ、プロデューサーくん(ぬいぐるみ)がっ!!!」
知らない人のために:(↓プロデューサーくん)
https://i.imgur.com/61XkoGZ.jpg
100 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 19:35:26.78 ID:1ROPqicEO
プロデューサーくん「」
美穂「中綿が……汚れが……傷が……」(呆然)
P「ご、ごめん……まさかあんなところに荷物が置いてあるなんて気付かなくて……」
美穂「い、いいんです……あんなところに荷物を置いちゃった私が悪いので……」
美穂「プロデューサーさん。気にしないでください♪」(にっこり)
ポロポロポロポロ……
P「美穂。気を使って笑顔にしてくれてるのはわかるけど、涙が溢れ出てるよ」
美穂「……」
美穂「……うぇぇん……っ……ぷ、プロデューサーくんがぁぁ……」(ポロポロ)
P「あ、後で同じの買ってやるから。な?」
美穂「ひぃぃん……っ……うっ……」
P「よしよし。とりあえず事務所に戻ろう」
101 :
◆hAKnaa5i0.
[saga]:2017/08/23(水) 19:36:05.22 ID:1ROPqicEO
(事務所)
美穂「プロデューサーくん……」
プロデューサーくん「」
P「麦茶だよ。お飲み」
コトリ……
美穂「ありがとうございます……」
P「本当に悪かったな。ごめんよ」
美穂「プロデューサーさん。その、私に責任があるんです。だから、そんなに気に病まないでください」
美穂「たかがぬいぐるみ。されどぬいぐるみですから……」
P「待て。それは『とても重要な存在』って意味じゃないか」
美穂「プロデューサーくん……」(ずーん)
P「無視できないくらいに落ち込んでいるじゃないか!」
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