球磨「面倒みた相手には、いつまでも責任があるクマ」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

884 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:18:20.55 ID:ybY1IxA60



――――願わくは、あの時代を生きた人達や彼女たちの、誰かを護ろうとした想いが、永き平和への礎と成さん事を。

――――願わくは、古の軍艦艇の魂を抱いた彼女たちが、平和に過ごせる事を。


885 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:22:38.47 ID:ybY1IxA60


 ……………………………… 


――――0800、国防海軍警備施設、埠頭。


『こんな所に居たクマか。執務室に居ないから、探したクマ』


日出でる早春の海、絶えず昇り続ける太陽によって、空と海は瑠璃色に輝いていた。

風光る海原、その隅っこにある軍港の桟橋にぽつりと座り、古びた士官軍帽を膝の上に乗せた男が一人。

其処には、まるでそれが仕事であるかの様に、静かな波を立てている海を呆然と眺め、黄昏ている男の姿があった。

886 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:25:00.39 ID:ybY1IxA60


「まったく……こんな所で油を売ってるなんて、提督さまは本当、良いご身分だクマ。仕事の方はどうしたクマ?」


桟橋に座っているその男、提督へと、鳶色の長い髪を揺らし、春に浮かれる様に、ふわりと近付いてくる少女が一人。

そして提督に歩み寄った少女は、己が端麗な顔立ちを提督へと投げかけた。

887 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:26:29.49 ID:ybY1IxA60


「球磨……」


提督はその声の主、艦娘・球磨へと、静かな声で答えた。

何か押込める様に目頭を押さえ、そうして笑顔を浮かべた提督は、球磨を見据えて弁明した。

888 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:27:56.56 ID:ybY1IxA60


「いや、何て言うかさ……ちょっと考え事がしたくなってね……一応、緊急連絡が受信出来る様に軍用携帯端末(PDA)は持ってきたけど……ごめんよ、直ぐに執務室に……!」

「てーとく」


その呼び掛けと共に、手を後ろに組んだ球磨は、立ち上がろうとしている提督へと身体を傾けて。

889 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:30:28.31 ID:ybY1IxA60



「お疲れだクマー。たまにはゆっくり休むといいクマー」


――――お日さまの様な温かな笑みを、提督に投げかけた。


890 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:33:08.47 ID:ybY1IxA60


「……そうだね、たまにはそうさせて貰うよ。ありがとうね、球磨」


その笑顔を見た提督は、自然と零れ落ちたお月さまの様な静かな笑みを浮かべ、球磨に返した。


「クマ♪」


そして球磨は、提督の隣にちょこんと座ると、脚を海の方へぶらぶらと投げ出した。

暫くの間、球磨と提督は、眼前に広がる水平線を、穏やかに眺めていた。

891 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:36:47.58 ID:ybY1IxA60


白銀の太陽、正対して蒼白く群青に浮かぶ月。

水平線の果てまで続く、暗雲一つない蒼空。

キラキラと白く光る、凍て溶けた浪間。

温かな息吹を運ぶ、柔らかな海風。

辺り一面を彩る、渡り鳥の旋律。


この世界の理想を映した様な、穏やかな海。


――――季節はもうじき、春。

892 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:41:19.20 ID:ybY1IxA60


「あれ? そう言えば、球磨の妹たちはどうしたんだい?」


ふと、球磨と普段一緒に居る筈の四人が居ない事に気付いた提督は、球磨に顔を向けず、問いを投げかけた。


「今日は非番で皆出かけているクマ」


同じく海原を閑やかに眺めていた球磨は、視線を交えずに、提督へと言葉を返した。

893 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:43:42.70 ID:ybY1IxA60


「ああ、そう言えばそうだったね。それにしても、球磨一人とは珍しいね。ここ1年近くは皆一緒だったってのに。特に木曾なんか、信じられないくらい球磨にベッタリだったじゃないか」

「もう1年以上前の出来事とは言え、あんな事があったから皆色々と思う所があったクマ。本当、可愛い妹たちだクマー」

「それなら尚更、球磨は一緒に行かなくてよかったのかい? 今は別に僕や基地の皆だけでも対処できるのに」


その問いかけに球磨は、柔らかな呼吸の後、母親の様な優しげな頬笑みを浮かべて、答えた。

894 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:45:23.22 ID:ybY1IxA60


「たまには一人になりたい時もあるクマ」


球磨にちらりと視線を投げかけた提督の目に映ったのは、淡い桜色で頬を染めている球磨の横顔だった。

895 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:46:08.36 ID:ybY1IxA60


「……そっか」


提督は静かに笑い、再び海へと視線を戻した。

896 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:46:40.18 ID:ybY1IxA60



暫くの間、二人の間には心地良い沈黙が降りていた。


897 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:48:25.11 ID:ybY1IxA60


「……球磨」


そして別段、言葉を探していた訳でも無かった提督であったが、海原を見つめていた顔を球磨へと投げかけ、ぽつりと球磨に呼びかけた。

898 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:49:16.14 ID:ybY1IxA60


「なんだクマ?」


その視線に気付いた球磨は、上目遣いで提督を見据えた。

二人の目線が絡み合い、提督は言葉を紡いだ。

899 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:50:18.18 ID:ybY1IxA60


「球磨はこの先、どうするか決めているのかい?」

「まだ、決めていないクマー」


その提督の問いかけに腕組みをしながら答えた球磨は、この先の展望を語った。

900 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:52:46.96 ID:ybY1IxA60


「少なくとも、妹たちの教育課程が終わるまでは、此処に居るクマ。このまま海軍に居続けるか辞めるか、大学か民間企業か……まあ、道は沢山あるし、それに当分先の話だクマ。妹たちの進むべき道については、其々の判断に委ねているクマ」

「なら当分は、此処に居るって事かな。まぁ、球磨だったらどんな道を選んでも、卒なくこなせそうだしね」

「そうクマ。球磨は意外に優秀な球磨ちゃんって、よく言われるクマ」


腰に手を当て、ふふん、と愛らしげに鼻を鳴らした球磨であった。

901 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:54:11.50 ID:ybY1IxA60


「それに……アイツとの約束もあるクマ」


そして提督の膝に置かれた、古びた士官軍帽を一瞥して、言葉を紡いだ。


「……そうだね」


海風は、二人の頬と髪を撫でる様に優しく吹き抜けていた。

902 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:55:09.60 ID:ybY1IxA60


「……なぁ、球磨」

「どうしたクマ?」

「結局、彼女は最後に答えを見つける事が出来たけどさ……」


不意に何時ぞやの夜の胸騒ぎを思い出した提督は、心配げな顔を浮かべ、球磨へと問いかけた。

903 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:55:51.87 ID:ybY1IxA60



「球磨の方はどうなんだい? 球磨も彼女と同じ様に、世界に対して絶望を……」

「提督」


904 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:56:50.97 ID:ybY1IxA60



憂虞の念を浮かべた提督に対して球磨は、「もう心配しなくていい」と言わんばかりの表情を投げかけ、言葉を紡いだ。


905 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 03:58:48.48 ID:ybY1IxA60



「それは可能性の一つだクマ。希望を託し沈んでいった球磨……絶望を叫び沈んでいった球磨……どっちも同じ、球磨ちゃんだクマ」


そして日光の様な力強い笑みを浮かべた艦娘・球磨は。


906 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:00:06.54 ID:ybY1IxA60




「今の球磨は、古の軍艦の魂、その希望と絶望の想いを引き継ぎ、そして、その想いを胸に抱いて現在を生きる、艦娘・球磨だ」


――――提督に対し、高らかに己が存在を誇った。



907 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:02:23.94 ID:ybY1IxA60



提督を静かに見据えた球磨の瞳。

その瞳は、太陽が乱反射する海鏡の光を抱き、きらきらと琥珀色に輝いていた。

その瞳は、海原と群青の空を抱き、きらきらと蒼玉色に輝いていた。


908 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:03:23.68 ID:ybY1IxA60



「……そっか」


――月光の様な笑みを浮かべた提督は、心の中で思った――。


909 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:04:58.51 ID:ybY1IxA60


この娘は強い。

この娘は、僕が口を出さなくても、そうした数々の想いを胸に抱いて、この先もっと、僕が思っている以上に、もっとずっと遠くへと進んでいくだろう。

910 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:05:48.21 ID:ybY1IxA60


その内、この娘だけの幸福を見つけるだろう。

その内、この娘だけの愛を見つけるだろう。

その内、この娘だけの生きる意味を見つけるだろう。

911 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:07:02.95 ID:ybY1IxA60


僕が立ち止り、人生を振り返る頃には、もうこの娘は此処には居ないのだろう。


去る者は追わず。

僕なんかが、この娘の人生に口を挟んじゃいけない。

僕なんかが、この娘の人生を邪魔しちゃいけない。

912 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:07:36.02 ID:ybY1IxA60


でも、それでも。

今この瞬間、この僕の想いだけは、君に伝えておきたい。

913 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:08:30.39 ID:ybY1IxA60


例え、僕の想いが泡沫の夢だとしても。

恐らく、在りし日の提督の想いと同じ様に。


例え、血は繋がっていなくても。

恐らく、在りし日の提督の想いと同じ様に。

914 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:09:23.71 ID:ybY1IxA60



君が僕の下を去るその時まで、これからも君と一緒に誰かを護り、そして誰かを救っていきたい、と。


915 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:09:59.18 ID:ybY1IxA60



――そして僕は、そんな君の提督、父親の様な存在、理解者でありたい、と――。


916 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:11:32.23 ID:ybY1IxA60


突然、提督のポケットに入っていた軍用携帯端末(PDA)から、無機質な機械音が響く。


『近海20海里(マイル)地点の船舶より救難信号を捕捉』


作戦司令室から、緊急任務の連絡が入る。

917 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:15:15.41 ID:ybY1IxA60


「さぁ、球磨! 休憩はお仕舞だ。今し方、救難信号を捕捉した。サポートは僕に任せてくれ!」


それを見た提督は、先程まで燻っていた火が灯った様に目を煌々と光らせ、球磨へと命令を伝達した。


「了解クマ! 球磨、出撃するクマー!」


そしてその提督の言葉を合図に、艤装を展開した球磨は、人々が紡ぎ出した光り輝く海世界へと踏み出していった。

918 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:16:28.40 ID:ybY1IxA60



日輪は栄え、西の方に太陽は落とされ、暗闇が世界を染める。

月輪は栄え、東の方に月は落とされ、光明が世界を染める。


――――そうして、暁の水平線に、数多の想いが刻まれる。


919 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:17:10.97 ID:ybY1IxA60



艦娘である一人の少女は、日出でた海原を滑走し、提督である一人の男は、その少女へと己の想いを託す。


920 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:19:35.18 ID:ybY1IxA60


「さて、今日も人助け頑張るクマ!」


過去の歴史、人々が必死に生きた時代、その希望と絶望の軌跡はなぞられ、やがて現在を生きる人々の想いへと募る事により、両者の想いはより一層、輝きを増していくだろう。

太陽に寄り添った月の輝き、月に寄り添った太陽の輝き。

艦娘・球磨と提督が抱いた、その強く輝く想いは今日も、水平線を駆け抜けて行くのであった。



Fin.


921 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:21:20.14 ID:ybY1IxA60


◇あとがき

拙文ですが、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

本作品のメインテーマは「戦う者の想い」そして「想いを乗せて戦う」です。
また、バックテーマは「過去と現在を紡ぐ」「自己受容」です。

「軍艦・球磨」の軌跡を描く際の狂言回しとなった在りし日の提督のモデルにつきましては、
実際に艦長を務められた方をモデルとさせて頂きました。

その方のお名前は此処ではご紹介致しませんが、後方任務を頑張った球磨ちゃんと後詰で頑張った提督さん。
そのせいか話が膨らみ、随分と長いSSになってしまいました。

本当は球磨ちゃんの進水日である7/14に合わせて投稿したかったのですが、
とても間に合いそうにはありませんでしたので、終戦記念日直後からの投稿とさせて頂きました。

私は本作で球磨ちゃんの歴史を探ってみましたが、
皆さまも、皆さま自身が好きな艦娘の歴史をもう一度探られてみては如何でしょうか。
其処には思わぬ史実が隠されているかもしれません。

922 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:24:51.35 ID:ybY1IxA60


◇追記

本作品では、「大東亜戦争」あるいは「太平洋戦争」という、非常にセンシティブな歴史の一幕が題材の為、
私自身も気合を入れて、史実や証言を調べつつ、慎重に作品を描いたつもりです。

ですが私の知識が拙いせいか、それが十分描き切れたかと言いますと、
まだまだ不十分であったかと思われます。

また、この作品はあくまでも「史実モノ」に近い形を取っている作品でございます。
その為、受け取り方によっては何かしらの政治的意図があって描かれているのではないかと、
お考えの方も中にはいらっしゃるかと思われます。

しかし筆者である私の意見と致しましては、そうした政治的意図が一切無く、
そんな公の事よりも個人の想いや心情を描く事が何よりも大事であると考えおり、
この作品も極めて個人的な考えの上で描いている事を、この場をお借りして断言させて頂きます。

一先ずはどこかしらのタイミングで、過去作と今作を手直ししたものを合わせて、
小説投稿サイトに掲載するかもしれません。

最後にこの作品を作る際に参考した文献を何冊か下記に掲載致しまして、この話をお仕舞とさせて頂きます。
ご興味がある方は、是非とも図書館などで本をお手に取ってご覧頂ければ幸いです。

長々と文章を並べてしまい、大変恐縮ではございますが、
今後また、ご機会がございましたら、その時は何卒よろしくお願い致します。

【参考文献】
○木俣滋郎『日本軽巡戦史』(図書出版社、1989)
○原 為一ほか『軽巡二十五隻』(潮書光人社、2015)
○『戦艦大和&武蔵と日本海軍305隻の最期』(綜合図書、2015)
○『特攻 最後の証言』(文春文庫、2013)
○『図解 太平洋戦争』(河出書房新社、2005)
○加藤 陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(新潮文庫、2016)
○E.H.カー『歴史とは何か』(清水 幾太郎訳、岩波新書、1962)
○夏目漱石「私の個人主義」(青空文庫、2017年5月閲覧)

923 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:25:58.48 ID:ybY1IxA60


■修正1■

致命的なミスや表記揺れなど細かなミスが多い結果となり、
大変申し訳ございません。

他にもあるかもしれませんが、私自身が気付いた本作の修正点を、
下記に書き留めておきます。


>>50

本日の軍務である近海海路の海上警備任務の為、



本日の軍務である近海航路の海上警備任務の為、


>>160

姫と対面する木曽の傍を掠め、姫へと撃来する。



姫と対面する木曾の傍を掠め、姫へと撃来する。


>>259

やっぱり球磨は、意外と優秀クマー!



やっぱり球磨は、意外に優秀クマー!


>>260

フィリピン侵攻作戦が一段落した安堵からか、



比島(フィリピン)攻略作戦が一段落した安堵からか、


今思い返してみても腹が立つクマー! クマ―!



今思い返してみても腹が立つクマー! クマー!


>>280

シンガポールのセクター軍港から『駆逐艦・浦波』と出港、



マレーシアのペナンから『駆逐艦・浦波』と出港、


>>293

流石に抱き着かれた程度では、



流石に抱き付かれた程度では、


>>315

熱が籠った目を私たちに投げかけてくるのよね、



熱の籠った目を私たちに投げかけてくるのよね、

924 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:26:44.01 ID:ybY1IxA60


■修正2■


>>322

独りぼっちで、



ひとりぼっちで、


>>334

多摩の指示を受けながら移動し、姫の砲弾を躱しながら、



多摩の指示を受けながら移動し、姫の砲弾を躱し、


>>358

木曾は姫の二の腕へと左手を引掛け、



木曾は姫の二の腕へと右手を引掛け、


>>395

自分の頬から離れた軍艦・球磨の手を握ろうと、木曾は手を伸ばす。



自分の頬から離れた軍艦・球磨の手を握ろうと、手を伸ばす。


>>423

比島(フィリピン)侵攻作戦の時に米魚雷艇と戦って、



比島(フィリピン)攻略作戦の時に米魚雷艇と戦って、


やっぱり球磨は、意外と優秀だ。



やっぱり球磨は、意外に優秀だ。


>>462

セクター海軍基地を後にした。



セレター海軍基地を後にした。


>>463

軍需省の管理部長の任に着いていた。



軍需省の管理部長の任に就いていた。

925 : ◆AyLsgAtuhc [saga]:2017/08/28(月) 04:27:23.36 ID:ybY1IxA60


■修正3■


>>507

陸軍中将は、



陸軍将校は、


>>630

そう言った球磨の鳶色に光る目に、迷いは無かった。



そう言った球磨の光る鳶色の目に、迷いは無かった。


>>637

柔らかな頬笑みと鳶色に光る目を提督へと投げかけ



柔らかな頬笑みと光る鳶色の目を提督へと投げかけ


>>639

提督って実は球磨と同じく、意外と優秀クマかー?



提督って実は球磨と同じく、意外に優秀クマかー?


>>657

球磨へと言葉を紡いた。



球磨へと言葉を紡いだ。


>>683

だが、当たらない砲弾や魚雷など、

だが、当たらない魚雷など、

926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 05:45:04.18 ID:SiWJklNi0
乙!
いい話だった!
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 11:40:51.82 ID:pju5Swnq0


よかったよ
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 16:09:54.50 ID:op9VfAs+o


こうなるとわかっていても、球磨の最後に泣いた
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 16:40:56.57 ID:IczJ2Q8oO
おつかれ、おつかれ
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/29(火) 00:52:52.68 ID:VDGFPfof0
とても素晴らしいお話でした
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/29(火) 01:51:19.33 ID:FToZbmQcO

過去作も調べて読んでみたくなった
新作もぜひ読みたい
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/31(木) 22:43:29.33 ID:rTW0IUC1o
「軍艦と人間、その境界で生きる」の人だったか
これは次作も期待ばい!
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 13:47:05.26 ID:bMNuW1CC0
投稿乙です
後半涙なしでは読めませんでした
本当に素晴らしかったです ありがとうございます
330.48 KB Speed:0.3   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)