翔太郎「学園艦?」フィリップ「ゾクゾクするね」

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77 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/10(日) 20:06:14.15 ID:f19TNv0jo
短くてすんません

Wオーズフォーゼ辺りは繋がってる感じもしますが、映画のときだけってことで一つ
ビルドまだ見れてない…

それではまた
78 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/10(日) 20:22:13.00 ID:f19TNv0jo
>>76

誤 操縦桿型の
正 ハンドル型の
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/10(日) 22:01:32.15 ID:O1cdij6b0


ちなみにドライブのVシネマでアクセルがマッハ・チェイサーと共演した模様
80 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/13(水) 18:38:56.72 ID:VjBoeORqo
仮面ライダーアクセル「ドーパント犯罪の重要参考人として、署まで同行願おうか」

ブリッツOL「断る」

アクセル「ならば手荒になるが、文句は言うなよ!」

ブリッツOL「良いだろう」

ブリッツの両足に紫電がバチリと走る。

ブリッツOL「だが私を捉えられるかな?」

アクセル「俺に、質問するなぁ!」
81 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/13(水) 18:39:56.84 ID:VjBoeORqo
アクセルは大型の片手剣『エンジンブレード』を振りかぶると、脚に力をためて大きく踏み込む。
爆音と共にアスファルトが砕け、『加速』の戦士にふさわしい高速の剣戟が振るわれた。

アクセル「はぁっ!」

ブリッツOL「ふっ」

しかしブリッツ・オーバーロードはこれを低くしゃがんで回避した。
紫電の輝きが、激しい破裂音をかき鳴らしながらブリッツの脚を包み込んでいく。

アクセル「ちぃっ!」

反撃を察したアクセルは振り抜いたエンジンブレードを咄嗟に引き戻すと、右手でグリップ、左手は剣先に添えるようにして刀身を盾にする。
82 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/13(水) 18:40:34.21 ID:VjBoeORqo
ブリッツOL「徹甲弾」

敵の行動は至ってシンプルだった。
曲げた脚を伸ばして跳躍、そして引き絞った右拳でアクセルに殴り掛かる。
ただ、その一連の動作が恐ろしく速い。

ブリッツOL「はぁっ!」

アクセル「ぬぅん!」

だがアクセルもスピード自慢の戦士。辛うじて動きを捉え、刀身でのガードに成功するが

アクセル「うおおおおお!?」

ブリッツの拳から流れ出した電流が、エンジンブレードを伝ってアクセルに襲いかかる。
メタリックレッドの装甲は枷にしかならず、全身がスパークする。

アクセル「ぐっ、うああああ!」

数秒の後、チャージした電気を放出しきったブリッツは拳を引く。
アクセルは膝から崩れ落ち、所持していたブリッツメモリが路面に転がり落ちた。

ブリッツOL「装甲を徹すから徹甲弾というのだ。覚えておくと良い」

メモリを拾おうとするブリッツ・オーバーロード。
しかし仮面ライダーは両腕を突き、片膝を立て、懸命に立ち上がる。
83 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/13(水) 18:41:39.01 ID:VjBoeORqo
アクセル「まだだ……」

ブリッツOL「しぶといな。私の用件はメモリの回収で君を痛めつけることではないのだが」

アクセル「お前は重要参考人から容疑者に変わった。逃がす訳にはいかない」

ブリッツOL「立つのもやっとな様子で、どうやって捕まえるんだ?」

アクセル「俺に質問するなと言っている!」

アクセルはオレンジ色のメモリを取り出す。
刻印は『E』。
エンジンブレードの刀身を、グリップ上部のヒンジを中心に折り開き、『エンジン!』の音声を起動して挿入、刀身を元に戻した。

アクセル「さあ! 振り切るぜ」

グリップのトリガーを一度引くと『スチーム!』の叫び、それに呼応してブレードの排気口から大量の蒸気が噴出する。
ブレードの向きをコントロールして蒸気を背後に流したアクセルは、爆発的な推力を得て斬りかかった。
84 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/13(水) 18:42:21.92 ID:VjBoeORqo
アクセル「はあああっ!」

ブリッツOL「速い! しかも熱を持った斬撃だと……!」

敵もナックルガードで刃を受け止めるが、それに構うこと無く、がむしゃらに剣を振るい続ける。
蒸気を撒き散らしながらの連撃に、ブリッツの声から余裕が消えた。

アクセル「おおおおおおお!」

ブリッツOL「くぅっ! 鬱陶しい!」

敵の電撃がチャージされ、仮面ライダーを弾き飛ばす。

ブリッツOL「君ではブリッツの能力には勝てない。諦めてくれ」

アクセル「それを決めるのはお前じゃない」

ブリッツOL「そうか。なら力づくだな……徹甲弾」

必殺の拳を構えるブリッツに、アクセルは自然体で対峙する。

ブリッツOL「死んでも恨むな……よ!」

脚に溜めたエネルギーで神速の踏み込みを見せるドーパント。
85 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/13(水) 18:44:45.99 ID:VjBoeORqo
アクセル「それを、待っていた」

仮面ライダーは片手剣のトリガーを引く。

『エレクトリック!』

ブリッツOL「はぁっ!」

アクセル「ふぅん!」

ブリッツOL「剣を拳に合わせたところで!」

ブリッツの動きに合わせたアクセルに、鎧通しの電撃が襲いかかるかに見えた。
しかし、

ブリッツOL「なに? 流れていかない、だと!」

アクセル「電気を使うのはお前だけじゃあない、ってことだ!」

機械刀のブレードに電光が走っている。
ギジメモリ『エンジン』はガイアメモリではないが、エンジンブレード専用に開発されており、様々な特殊能力を発揮できるのだ。

ブリッツOL「しかしその出力ではな」

アクセル「お前の技を弾ければそれで十分だ!」

ブリッツOL「タネが割れていればいくらでも対応はできる」
86 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/13(水) 18:45:22.27 ID:VjBoeORqo
剣戟と打撃、スピードに優れた両者の戦いは激しさを増していく。
金属音と破裂音が鳴り続き、やがてどちらからともなく距離を取った。

アクセル「そろそろ終わりにするとしよう」

ブリッツOL「同感だ」

『エンジン! マキシマムドライブ!』

先に仕掛けたのは仮面ライダー。
繰り出すのはエンジンメモリを最大開放し、『A』の字に3回斬りつける必殺技だったが

ブリッツOL「徹甲……」

一撃目をかわされ、二撃目の振りかぶりに合わせて致死の拳がアクセルを襲う。
カウンター気味に入ったそのパンチは思いの外軽く、電撃の予感に身構えたが

ブリッツOL「榴弾!」

ドーパントは電流を流し込むのではなく、拳で紫電を爆ぜさせた。
仮面ライダーが吹き飛び、蓄積ダメージとマキシマムドライブの中断で変身が解除される。
87 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/13(水) 18:45:59.99 ID:VjBoeORqo
路面を転がった先で顔を上げた照井の目に映ったのは、T2メモリを片手に弄ぶ怪人の姿だった。

照井「貴様、最初からそのつもりで!」

ブリッツOL「そうだ。言ったろう、私の目的は君じゃない、メモリだとな」

紫のシルエットが、踵を返す。

照井「ま、待て!」

ブリッツOL「待てと言われて待つやつがいるか?」

ブリッツ・オーバーロードは足元に稲光を煌めかせて、走り去った。

照井「ちぃっ!」

してやられた形になる。
ブリッツのメモリが何本あるか照井は知らないが、敵の戦力が増すことは明らかだ。
膝をつき、呟いた。

照井「俺に質問するな……!」
88 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/13(水) 18:47:23.28 ID:VjBoeORqo
ここまで
照井の戦いが長くなってしまいましたが戦車戦もやるのでご安心ください
レス励みになっております
ありがとうございます
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/13(水) 23:08:58.45 ID:HWAIup4VO
黒森峰勢強過ぎない?って思ったけど、むしろブリッツメモリが強過ぎるのか(ランバ・ラル感)
90 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/19(火) 21:21:40.62 ID:uHmyh5YQo
検索を終えたフィリップは、瞑目を解いて壁面のホワイトボードに向かう。

フィリップ「まずブリッツメモリについてだが、単なる電気のメモリではない」

翔太郎「違う? でも俺は確かにビリビリを食らったぜ」

フィリップ「落ち着きたまえ。『単なる』電気のメモリではないと言ったんだ」

亜樹子「そうよ、落ち着きが足りないのよあんたは!」

翔太郎「なんだと!?」

亜樹子「なによ!」

二人「「ぐぬぬぅ〜!」」
91 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/19(火) 21:22:09.76 ID:uHmyh5YQo
みほ「あの、話の続きは……」

二人「「あ。」」

フィリップ「全く、キミたちのほうがよっぽど子供じゃないか」

翔太郎「そいつは失礼いたしました、もう邪魔はしねえよ」

亜樹子「ごめんなさーい」

フィリップ「そうしてくれ。さてブリッツメモリに封じられた記憶だが、『電撃戦』というようだ」

優花里「電撃戦ですか!」

翔太郎「なんだぁ? その、電撃戦ってのは」

優花里「その質問には不肖、秋山優花里がお答えしましょう!」

翔太郎「お、おう」
92 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/22(金) 21:25:42.76 ID:+nuzc3Blo
優花里「電撃戦の定義には諸説ありますが、狭義においては第一次世界大戦後に確立された装甲部隊を中心としたドクトリンのことを言います」

亜樹子「ドクトリン?」

優花里「ああすみません、軍事理論、指導方針のようなものだと思ってください」

亜樹子「わ、わかった」

しばらく優花里ちゃんの独擅場が続く。
彼女は明朗な声色で話しながら、ホワイトボードに読みやすい文字を散りばめる。
しかし知らない言葉だらけで俺と亜樹子はちんぷんかんぷん、本当に日本語で喋っているのか? と思ってしまうほどだった。
93 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/22(金) 21:26:10.49 ID:+nuzc3Blo
優花里「というわけで、戦車と大量の無線機により、敵の弱点の把握と即時撃破を可能にした画期的戦術なんです」

みほ「簡単に言うと、戦線をえいやっ! て突破して敵が混乱してる隙にボコボコにしちゃう感じです」

優花里「流石西住殿、簡潔にまとめる力も一流です!」

翔太郎「なんだかよくわからねえが、その電撃戦の記憶が重要なんだな」

我ながら間抜けなセリフに、相棒がわざとらしくため息をついた。

フィリップ「翔太郎、キミの理解力の無さには感嘆するよ」

翔太郎「俺のことは良いから! 続き!」

ほんの少しの気恥ずかしさに、俺はソフト帽をかぶり直した。
94 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/22(金) 21:26:41.53 ID:+nuzc3Blo
フィリップ「わかった。この電撃戦の記憶だが、僕たちが戦って感じた電気を操る能力の他に、機動力、防御力も大きく強化されるものだ」

翔太郎「確かに、ルナトリガーの誘導弾が全然通用しなかった」

亜樹子「速くて硬いって、ズルいじゃん!」

フィリップ「そう。亜樹ちゃんの言うとおりブリッツメモリは理不尽なほど強力だ。しかしその真価はどうやら戦闘力では無い」

優花里「十分兵器として強力に思えますけれど」

フィリップ「西住みほ、キミならわかるんじゃないか?」

みほ「はい。おそらくは」

翔太郎「なんなんだ、いったい」
95 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/22(金) 21:27:09.32 ID:+nuzc3Blo
みほちゃんは俺たちを見回すと、少し呼吸を整えて話しだした。

みほ「電撃戦の特徴として先程優花里さんが言ったこと、その一つに通信網の整備ということがあったと思います」

翔太郎「ああ、確かそう言ってたな」

みほ「通信網と言っても現代に生きている私達にその価値はわかりづらいですけれど、広い戦場で起きていることをタイムラグ無く司令部が把握できることは、とても強力です」

みほ「そしてブリッツドーパントは電撃戦の記憶を持ち電気を使うドーパント。なら通信網に相当する能力も備えていると考えられます。そうですよね、フィリップさん」
96 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/22(金) 21:27:49.12 ID:+nuzc3Blo
彼女の言葉に対しフィリップは大仰に頷く。

フィリップ「素晴らしい。その通りだ。そしてキミの説明は最後の一ピースをはめることで完成する」

優花里「通信網を活かすには指令を出す人物が必要。つまり指揮官……」

翔太郎「ジェネラルメモリ、か」

フィリップ「そう。西住みほの母親が持つそのメモリこそ、すべてのブリッツを統べるものに他ならない」

みほ「お母さん……」

母親がドーパント犯罪に加担している。
ショックだろう。
俺は暗い空気を気にしない風を装って、相棒に声をかける。

翔太郎「ジェネラルメモリの能力は何なんだ?」

フィリップ「ああ、それは……」
97 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/22(金) 21:29:28.14 ID:+nuzc3Blo
ここまで
10月2日のスピリッツは絶対買いましょう(ダイマ)
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 22:31:41.03 ID:WaYvlH/S0

新ライダーの世界は船あっても都市間の行き来難しそうだったな
99 : ◆naranciafLZ1 [saga]:2017/09/29(金) 22:29:28.14 ID:KoVORp7Ro
その時、俺のスタッグフォンが着信音を鳴らした。

翔太郎「照井? もしもし」

照井『ハァ、ハァ……』

翔太郎「おいどうした! 何かあったのか?」

照井『ぐっ、すまない。ブリッツメモリを奪われた。恐らく左が戦ったのと同じ相手だ』

翔太郎「なんだって!?」
100 : ◆naranciafLZ1 [sage]:2017/10/23(月) 11:53:59.14 ID:Tbqvf30ro
今週末から来週くらいには更新できると思います
おまたせして申し訳ないです
101 : ◆naranciafLZ1 [sage saga]:2017/11/26(日) 12:47:51.68 ID:kSJA1elK0
照井『俺は俺で奴を追う。お前たちも、気をつけろよ』

翔太郎「追うってお前、負傷してんじゃねえのか? おい、照井!」

しかし電話はそこで切れてしまう。

亜樹子「竜くん、どうかしたの?」

翔太郎「敵にやられたらしい」

亜樹子「えっ!」

翔太郎「ま、それでも一人で追いかけるってさ。んでフィリップ、続きだが」

亜樹子「ちょっと待って!」
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