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【安価とコンマの】異世界召喚されたらこんなとこでした【人生左右物語】
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174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 15:48:33.08 ID:N7bA2vBYo
あ
175 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 16:01:34.31 ID:l7yiczaG0
グリン「よっと」
後ろへと下がり、ヌンチャクの攻撃を避ける。
エルー「かわされたか……」
グリン「じゃ、次はこちらから」
地面を思い切り蹴って素早くエルーの目の前へ移動していく。
エルー「え、はや」
グリンは彼女の両手首を叩き、ヌンチャクをその手から奪う。
グリン「これで武器はなくなりました。降参しますか?」
エルー「…………」
動かないエルー。
グレイ「早くも決着?」
エルー「冗談!」
彼女はそこからくるりと一回転し、見事な回し蹴りをグリンに浴びせたのだ。
176 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 16:14:08.57 ID:l7yiczaG0
思わぬ一撃だったのか、彼から笑顔が消えている。
エルー「ヌンチャクがない時の戦闘経験くらい、あるに決まってるでしょ?」
グリン「これはこれは……」
二人が思い切り戦ってる最中、俺は隣にいるバカに聞いてみる。
龍斗「なんでアイツら、あんなに必死なの?」
初めて俺に会って、その俺の仲間になるために、こうして戦っているのが不思議だった。
グレイ「言ったでしょー? 『この私』が募集かけたの」
龍斗「つまり、目的はお前ってこと?」
グレイ「それも少なからずあるかもねー」
グレイ「でも安心して平気よ? ちゃんとりゅうくんの仲間になるから」
龍斗「いや、だからさ、お前、何者なんだよ」
177 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 16:32:00.50 ID:l7yiczaG0
グレイ「何者、ねぇ。どう思う?」
龍斗「どう、って。俺を召喚して、シロや黒服の戦争に巻き込ませて……」
龍斗「そういやこの戦争って『シロの親孝行』のため、なんだよな?」
少し前、確かにシロはそう言った。
でも具体的な内容は、グレイの方が知っている雰囲気だったのだ。
グレイ「あら、それ知っちゃったんだ。そっか」
グレイ「でも今は私を問い詰めることより彼らでしょーが」
目を向けると、すでに肉弾戦だった。
グリンのパンチと、エルーのキックのぶつかり合い。
片方の攻撃が入ると、すかさずカウンターを打ち込む姿は、まるで格闘技を見ている気分になる。
というか格闘技そのものだ。
グレイ「これ、どっちが勝つと思う?」
龍斗「さすがに最後まで見ないと分からねぇな」
今のところ……
安価下3まで多数決
1、エルーが優勢
2、グリンが優勢
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 16:32:54.43 ID:tq2ifLJwo
1
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 16:33:07.91 ID:TrjQdYS70
2
でも負けそう
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 16:33:33.71 ID:98DXvii8O
2
181 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 16:50:35.34 ID:l7yiczaG0
グリン「やっぱり普段から武器に頼る人には負ける気がしませんね……」
そう言ってはいるが、確実にグリンも消耗している。
エルー「……はぁはぁ、まだまだ!」
かなり体力が削られているにも関わらず、全力で走るエルー。
グリン「無駄ですっ!」
あえて攻撃を受けるつもりなのか、最初からカウンターの体勢になる。
エルー「やぁっ!」
地面を強く蹴り、高く跳ぶエルー。
グリン「……!?」
キックが放たれると思っていた彼は、いきなりのそれに対応できずにいた。
エルーはグリンの真上を通り、着地。
その近くには、彼女の武器であるヌンチャクが落ちていた。
エルー「これで最後!!」
それを拾い、グリンの無防備な背中を狙って投げる!
直後安価
偶数→見事命中!
奇数→あぁ、届かない
ゾロ目→劣勢の味方! ヘッドショット!
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 16:50:57.25 ID:tq2ifLJwo
うりゃ
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 16:51:00.40 ID:98DXvii8O
ふい
184 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 17:15:43.88 ID:l7yiczaG0
しかし、エルーの体力は先の跳躍で限界だった。
ヌンチャクはグリンの背中に届く前に勢いをなくし、地面へと落ちる。
エルー「…………」
高く両手を上げ、戦意がないことを示す。
グリン「やっと、終わった……」
後ろを振り返り、それを確認した彼は、ふぅ、と溜息をついた。
エルー「最初にヌンチャクを奪われたのが敗因だったわ」
グリン「武器をなくしても自分をここまで追い込む人は初めてでした」
お互いがお互いを褒め、綺麗な形で幕を閉じた。
グレイ「あんたら良いコンビになれるわ」
……ん?
グレイ「いっそのこと付き合っちゃいなさい」
龍斗「なに言ってんの!? 俺の仲間は!?」
185 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 17:21:09.46 ID:l7yiczaG0
グレイ「客観的にみてアタッカー募集って、どうよ?」
龍斗「どうとは?」
グレイ「募集主は敵に対して何するのって話になるでしょ?」
龍斗「まぁ、確かに」
逆の立場になって考えると納得する。
俺が敵を攻撃する。あんたは?
素早くあなたを守ります。
……。
邪魔なんじゃね? と思う。
グレイ「集まっただけでも奇跡でしょ」
龍斗「え、でもお前言ったよな? 『俺の仲間になるから』って」
グレイ「言ったけど、こればっかりは当人の気持ちじゃない?」
龍斗「なんでお前はときどき正論言うんだよぉ!」
安価下1コンマ
グリンの気持ち
偶数→仲間になる
奇数→さよなら
ゾロ目→???
安価下2コンマ
エルーの気持ち
偶数→仲間になる
奇数→さよなら
ゾロ目→???
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 17:24:55.58 ID:eA0Rbjsjo
あ
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 17:25:02.59 ID:g2znDIdDO
あ
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 17:25:05.95 ID:TrjQdYS70
虚しい
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 17:25:09.78 ID:1jMtwUxDO
はい
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 17:34:54.78 ID:soWE3Evp0
どうにか二人とも仲間にしたいが・・・何とかならんか?
191 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 17:40:43.52 ID:l7yiczaG0
グレイ「面白いことができて私は満足した!」
…………。
あきれてものもいえない。
グリン「自分は勝ったら仲間になるつもりでしたよ?」
龍斗「!! あ、ありが」
グリン「じゃなきゃ、何のためにここまで頑張ったのか分からなくなりますもん」
龍斗「……そうだよね」
何かが折れた。
エルー「あたしはもうちょっと自分を鍛えることにする」
エルー「あんたと戦って、自分の弱点がなんとなく分かったし、そこをなくすよ」
グリン「じゃあお別れだね」
エルー「だな」
……気まずい。
安価下3まで。コンマ高いやつ
1、もうこの場から逃げ出す!
2、俺が悪かったから、もうお前ら付き合えよ!
3、旅は道連れ! エルーも仲間に引き込んじゃえ!
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 17:42:09.18 ID:soWE3Evp0
3
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 17:43:15.92 ID:eA0Rbjsjo
3
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 17:43:29.89 ID:1jMtwUxDO
2
195 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 17:57:33.76 ID:l7yiczaG0
龍斗「エルー! ちょい待ち!」
エルー「まだ何か?」
龍斗「その、弱点克服ってやつ、俺たちと一緒じゃできないのか?」
グレイ「え、りゅうくん、さすがにそれは……」
龍斗「言いたいこと分かるけど、俺の気が収まらないんだよ」
このままだと胃もたれしそうだし。
エルー「……いいんですか? あたし、負けたんですよ?」
龍斗「良い勝負だったからこそだ!!」
グリン「一緒にきませんか?」
グリンが手を差し出す。
エルー「…………」
ゆっくりと、その手を掴んだ。
この日、俺の仲間オーディション会場で一組のカップルが仲間になった。
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 18:07:25.83 ID:TrjQdYS70
こいつ、腹立つ
197 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 18:21:41.95 ID:QubqJg+Q0
――シロの城――
シロ「グリンさん、と、エルーさん」
グリン&エルー「よろしくお願いします。王女さま」
シロ「これからは、シロ、でいい」
龍斗「……なんか新鮮な光景が目の前にある」
シロに二人を会わせて、これで本当に終わり。
龍斗「さて、やっと落ち着いて話せるな」
グレイの方を向く。
グレイ「ちょっとちょっと、カップルがいる前でシリアス展開にもってくんですか?」
グレイ「勘弁してくださいよ〜」
エルー「カップル……」
そこ、顔紅く染めるな。そんで彼氏の手をそっと掴むんじゃない。
……これはこれで胃もたれしそうだ。
198 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 18:37:59.10 ID:QubqJg+Q0
グレイ「それに私がいなくても、平気でしょ?」
龍斗「はぁ?」
グレイ「すこし黒の方に用事を残しててね。それやらないと」
グレイ「良い息抜きになったよ、サンキュ!」
龍斗「あ、こら待て!」
グレイ「待たなーい! バ〜イみなのもの〜」
あっというまにその場から消えた。
聞きたいことあるの知ってるくせに逃げやがった……。
グリン「ありがとうございました〜」
エルー「忙しいんだね、あの人」
シロ「きっと、すぐに、戻ってくる」
龍斗「だといいけど」
これからどうする?
安価下1
1、改めて自己紹介
2、敵探索
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 18:38:59.33 ID:GHLGJzUAO
1
200 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 19:15:12.93 ID:QubqJg+Q0
龍斗「しゃーない。ここらで改めて自己紹介すっか」
反対の声はあがらず、俺からスタート。
龍斗「俺は巽 龍斗。好きに呼んでくれ」
龍斗「そうだな。シロは知ってるけど、俺は異世界人だ」
グリン「異世界?」
龍斗「この世界じゃない別の世界で生まれたんだよ」
エルー「はー。なんか難しい話ね」
龍斗「俺も異世界にこれるとは思わなかったし」
龍斗「あと言うことは……俺の役割は高速壁」
龍斗「お前らが危ないときに守るのが仕事だ」
エルー「あたしそういうのいらない」
グリン「戦場で信じるのは己のみなので」
…………仲間になってくれたのは嬉しいけど、つらい。
直後コンマ
01〜33→シロ
34〜66→グリン
67〜99→エルー
00→???
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 19:19:49.98 ID:8kBO4ojA0
あ
202 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 19:31:54.59 ID:QubqJg+Q0
エルー「じゃ、次いきます」
エルー「あたしはエルー。得意な武器はヌンチャクです」
二次審査の時に使ったそれを取り出す。
エルー「えー、堅苦しいの嫌いだからふつうに喋るね」
エルー「タツミの言葉借りるなら、あたしの役割は、なんだろうな」
エルー「ま、敵からみんなを守るのがそうかな」
……俺の役割を奪われた。
エルー「ほかに何か聞きたいこととかある?」
安価下2ほど
何か聞いてみる?
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 19:42:15.16 ID:soWE3Evp0
格闘技も見事だったけど、全部独学で仕上げたのか?
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 19:44:34.43 ID:x+diarTcO
そんなに固いの?
205 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 20:00:19.10 ID:QubqJg+Q0
龍斗「そういや、あの格闘技、てか蹴り技? 見事だったけど、全部独学で仕上げたのか?」
エルー「うん。そだよ。ヌンチャクってさ、手や腕を使うじゃん?」
エルー「だからそこも鍛えているんだけどさ、脚も鍛えないとバランスとれないんだよね」
エルー「我ながらハードな武器を選んだもんだよ……」
龍斗「そうだったのか」
エルー「あとで分かったことなんだけど、あたしって脚技の方が威力出るみたいなんだよ」
エルー「それ以来、ヌンチャクと同じくらい脚も鍛えたんだ」
アタッカーの特訓の成果が、あの戦いってわけね。
龍斗「なるほど。心強いもんだな」
206 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 20:48:53.26 ID:QubqJg+Q0
龍斗「で、そんなに固いの?」
エルー「何が? このヌンチャク?」
龍斗「うん」
一次の面接の際、エルーが暴走し、長机を真っ二つにされたことを思い出す。
エルー「持ってみ」
ヌンチャクを手渡される。
龍斗「……重く、ないな」
これで攻撃されても痛くなさそうだ。
エルー「そう?」
彼女は俺の持ってない方を掴むとヌンチャクに異変が起こる。
龍斗「……ん? んん!?」
なぜだろう。急にずっしりとした重みが……。
エルー「このヌンチャクは、あたしの魔力に反応してる特注品なのさ」
エルー「重みを自由に変化させて、相手にぶつける時に一気に重くする」
エルー「常に重かったら持ち運びに不便だろ?」
彼女の手が離れると、徐々に軽くなってくる。
便利なヌンチャクだ。
直後コンマ
偶数→シロ
奇数→グリン
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 20:49:28.14 ID:uakOisZ5o
どうだ
208 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 21:14:47.84 ID:QubqJg+Q0
シロ「じゃ、次、わたし」
緊張のせいか、ふるふると身体を震わせている。
シロ「えーと、えーと」
目が泳いでいる。大丈夫か?
小声で『がんばれ』と言ってやるも、この状態じゃ聞こえず。
迷った結果、俺と初めて出会った時に使っていた幽霊布を持ち出し、被る。
そういやグレイの素顔、まだ見たことない。
シロ「……シロ、です。王女さま、じゃないです」
趣味でこの城を建て、みんなが勘違いしていることを口下手ながら説明するシロ。
エルー「それにしてもすごい」
グリン「でも、王女さまってのが浸透してるんだよね」
シロ「うぅ……」
龍斗「シロはシロだし、王女だったなんて、ここにきて初めて知ったんだ」
龍斗「これからは王女としてじゃなく、一人の女の子、シロとして接してくれ」
さすがにフォローしとかないとシロが泣き出してしまう。
いや、いっそのことそうして、ハキハキと喋ってもらおうか。
……かわいそうだから出来ないけどな。
209 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 21:45:19.66 ID:QubqJg+Q0
グリン「最後は自分ですね」
グリン「名前はグリンです。戦闘スタイルは戦いの通り」
グリン「強い敵と戦って自分の限界に挑戦したいです」
その笑顔から発していい言葉ではないぞ。
エルー「普段はどんなトレーニングを?」
グリン「それはですね……」
いかん、俺には理解できない会話が始まってしまった。
戦闘狂のトレーニングなんて過酷に決まっている。
エルー「あぁなるほど、そんな方法が!」
グリン「そうそう。意外と効率が良かったりするんです」
シロ「……さっぱり分からない……」
龍斗「大丈夫、俺もだ」
210 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 22:04:02.43 ID:QubqJg+Q0
グリンとエルーが二人の世界(というトレーニング話)に花を咲かせている間、俺たちは、
龍斗「暇ですねぇ、シロさんや」
シロ「そ、そうですね、リュートさん……」
老夫婦ごっこをしていた。
グリン「…………あ、ごめんなさい、二人とも」
俺たちに気付いたグリン。
龍斗「いいんですいいんです。若いもんは若いもん同士で」
シロ「え、リュートさん、若くないの……?」
どうやら老夫婦ごっこをしていたのは俺一人だったようだ。
ちょっと悲しい。
龍斗「……あぁはいはい、そんじゃ次いきますよ次!」
エルー「なんで荒ぶってんの?」
安価下1
1、敵感知スキル使って敵捜索
2、最初くらいは敵を探す
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 22:04:29.45 ID:TrjQdYS70
1
212 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 22:17:21.52 ID:QubqJg+Q0
龍斗「少し静かにしててくれよ」
目を閉じ、意識を集中。
……周りの気配が全て消え、敵の気配を探し出す……。
気配を……
直後コンマ
偶数→感じた
奇数→感じない
ゾロ目→???
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 22:20:35.62 ID:eA0Rbjsjo
あ
214 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 22:31:43.00 ID:QubqJg+Q0
……いる。
ここからそう遠くない場所だ。
しかし、この世界の地理に詳しくない俺はそこまでの道のりが分からない。
龍斗「ここから北西に……どれくらいだ? とにかく北西に敵がいる」
感じたままを言葉にする。
シロ「北西……、このお城、一番北にあるから、門の外……」
グリン「デカイ敵だといいですね」
エルー「うん。倒しがいがありそう」
……頼りになるアタッカーがいてよかったよ。
直後コンマ
数字が大きいほど雑魚敵わっさわさ
逆に小さいほど敵は強いよ〜
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 22:33:55.59 ID:7exo96d7O
ごっつごつ
216 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 23:07:51.90 ID:QubqJg+Q0
59 数:そこそこ、敵の強さ:平均
――外――
とりあえず北西に向かって歩いてみる。
……すると遠くに黒い影がうごめいている。
エルー「あれじゃない?」
グリン「あれですね」
龍斗「感知スキル便利。シロは俺から離れるなよ」
シロ「……うん」
気付くと、アタッカーの二名がすでに俺のそばにいない。
龍斗「ポイントってさ、パーティメンバー全員に振り分けられるのかな?」
そうじゃなきゃ俺が困るのだが……。
安価下1
1、すぐに二人のもとへ
2、このまま観戦
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 23:09:27.50 ID:00Mt7ehDo
2
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 23:09:59.61 ID:soWE3Evp0
1
219 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 23:22:14.54 ID:QubqJg+Q0
俺が呆然と立ちつくすしかない。
黒い影がなくなっていく様を見守ることしか出来なかった。
龍斗「アイツら強いな」
シロ「うん、すごい」
初の戦いであり、初のパーティ戦は観戦だった。
……見守ること数十秒。
グリン「手応えなかったですね」
エルー「ねー」
帰ってくるなりこの一言。
俺の出番は必要なかったようだ。
…………あれ、戦ってないのに、痛みがするよ?
安価下1
1、俺にもポイント入ったの?
2、二人を見守ってみる
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 23:23:42.51 ID:eA0Rbjsjo
2
221 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 23:34:44.09 ID:QubqJg+Q0
この痛みを必死で隠し、二人を見守ってみる。
エルー「グリン? ちゃんと背後の攻撃にも注意してよ」
グリン「そのつもりなんですけど、不意打ちは少し苦手でして」
エルー「あたしがいなかったら大怪我してたかもよ?」
グリン「助かりました。ありがとう」
…………けっ。反吐が出た。
俺が仲間を募集した手前、こういったものを我慢しないといけないのか。
そのうち血反吐に変わりそう。
シロ「大丈夫?」
龍斗「うんだいじょぶだいじょぶー」
渇き笑いをして、俺たちは城へ戻っていった。
222 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/05(土) 23:49:59.79 ID:QubqJg+Q0
――シロの城――
龍斗「えーでは、先ほどの戦闘に対して一言」
帰るなり俺は、
龍斗「なんで突撃しちゃったの?」
アタッカーに対して理不尽な質問をしていた。
エルー「そこに敵がいたから」
グリン「戦いたかったから」
龍斗「……もう個人で戦ってないんだから、そこんとこ考えて……」
この戦闘狂どもめ。
グレイとは違う意味で疲れるよ……。
今頃なにしてんのかなぁ……。
安価下3まで。コンマ高いやつ
1、次の作戦を決める
2、明日に備えて寝ましょ
3、グレイ視点に切り替え
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/05(土) 23:54:13.98 ID:zhyeA5ajO
1
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/06(日) 00:00:43.41 ID:F67On847o
1
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/06(日) 00:01:04.70 ID:mFqStdCDO
2
226 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/06(日) 00:11:53.11 ID:xKbSUcbP0
龍斗「これはもう次の作戦決めた方がいいな」
グリン「作戦ですか?」
エルー「全力攻撃じゃダメ?」
龍斗「個人で戦うぶんにはそれでいい。でも今はパーティ、チームなんだ」
エルー「なにもしてないタツミに言われてもねぇ」
グサッ! 言ってはならないことを……!
龍斗「お、俺はみんなを守る大切な役割があるし?」
エルー「守られる前に殺るって」
グリン「自分はエルーに助けられました」
グサッ! 無意識なのか悪意なのか分からない!
シロ「……リュートさん……」
そんな目で見ないで!
227 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/06(日) 00:21:38.99 ID:xKbSUcbP0
ものすごい勢いで減っていく俺の何か。
龍斗「……頼むから、俺の言うこと、少しは理解してくれ……」
もう限界は近い。そんな気がする。
エルー「う〜ん。理解はできるっちゃできるけど」
グリン「敵を見ると、どっかいきそうですよね」
あぁ、ダメだ。さすがグレイさんの選んだ人たちです。
俺には手が負えません。きっとシロにも無理です。
誰か助けてください。
228 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/06(日) 00:31:04.73 ID:xKbSUcbP0
龍斗「あはははは」
もう笑うしかないや。うん。
シロ「リュート、さん……」
エルー「壊れたみたい」
グリン「ですね」
シロ「……びぇ……」
エルー「? シロさん?」
直後コンマ
ゾロ目以外→シロ大泣き突入
ゾロ目→???
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/06(日) 00:32:26.96 ID:KMSCUNaho
は
230 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/06(日) 00:42:53.79 ID:xKbSUcbP0
シロ「びええぇぇぇ!!」
エルー「なに!?」
シロ「リュードざんをこまらずなぁぁ!!」
グリン「発狂しましたよ!?」
龍斗「あはははは」
シロ「りかいしでんなら、ぞーぢろよぉぉ!!」
エルー「いたいいたい! 叩かないで!」
グリン「分かりました! 気をつけますから!!」
俺は三人をほったらかし、一人、別の部屋で心を癒したのだった。
231 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/06(日) 00:43:53.56 ID:xKbSUcbP0
――――
りゅうくんの心の回復のため終了です。
――次回予告的存在――
心をエグる仲間ができた龍斗!
この先やっていけるのか!?
次回へ続く!
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/06(日) 00:46:04.38 ID:F67On847o
乙でした
233 :
一日かけて回復
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 12:08:04.38 ID:sU4vaVoU0
……。
いつの間にか寝ていたようだ。
それのせいか、眠る前のことをあまり覚えていない。
……頭が思考を拒否したなのでそれに従おう。
龍斗「シロ? どこだー?」
この場にいないシロを探しに城の中を探索。
あちこち部屋を見て回るが、いない。
龍斗「どこ行ったんだ?」
見当たらないシロを探す俺。
ようやく見つけたのは……
直後コンマ
偶数→謎の二人
奇数→探していたシロ
ゾロ目→???
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 12:09:54.41 ID:Xtwv3aF9o
どうだ
235 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 12:26:26.46 ID:sU4vaVoU0
龍斗「ようやく見つけたぞ」
シロ「リュートさん……!」
俺の胸に飛び込んでくるシロ。
龍斗「おいおい、どうした?」
いきなりだったので少し戸惑ってしまう。
シロ「もう、大丈夫?」
龍斗「? 何がだ?」
シロの言葉の意味が分からない。
龍斗「それよりシロ、今、城の中を見てきたけど誰もいないんだな」
シロ「そ、だね。でも」
龍斗「これからは俺がいるから二人だな」
シロ「え? 四人……だよ」
四人?
236 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 12:30:50.13 ID:sU4vaVoU0
シロ「こっち、きて」
龍斗「お、おぉ」
シロに連れられ、やってきたのは……庭だ。
――シロの城 庭――
そこには、土下座している男女の姿があった。
龍斗「こ、この人たちは?」
グリン&エルー「誠に申し訳ありませんでしたぁ!!」
シロの答えを聞く前に、謎の二人からの謝罪が入る。
グリン「心を入れ替えて!」
エルー「チームとなります!」
龍斗「…………」
シロの方を見ると、何故か満足そうな顔だった。
龍斗「……あ」
俺は全てを思い出した。
237 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 12:44:00.19 ID:sU4vaVoU0
シロ「これで、もう、安心」
シロは、土下座をやめようとしないグリンとエルーをみて続ける。
シロ「リュート、さんは?」
グリン&エルー「雇い主です!」
シロ「あなた、たち、は?」
グリン&エルー「雇われ武器です!」
龍斗「…………」
俺の知らない間に何があったと言うのだ……。
シロ「……どう?」
安価下1
1、助かった
2、さすが王女
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 12:46:09.11 ID:Xtwv3aF9o
2
239 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 13:50:19.57 ID:sU4vaVoU0
龍斗「さすが王女」
シロ「それは、誤解」
龍斗「いや、シロすげぇわ」
本気でそう思う。
龍斗「つかお前ら、いつまでその恰好なの?」
エルー「お許しが出るまでです」
シロ「まだ、ダメ」
無情な一言であった。
龍斗「ま、まぁ反省してるようだし」
二人がかわいそうに思えてきた俺はシロを促してみる。
シロ「まだ、ダメ」
龍斗「……はい」
土下座の二人をその場に残し、俺たちは街へ出かけたのであった。
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 14:21:20.53 ID:Jeyyf+OPO
二人ともここまでやられるか
241 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 14:35:25.47 ID:sU4vaVoU0
――街――
龍斗「それでここまで来たけど、何するんだ?」
シロ「……買い物」
龍斗「買い物?」
シロ「いろいろ、壊された物を、直す道具」
龍斗「なんか申し訳ない」
備品は切られ、壊され、用意された会場部屋はボロボロ(大半はエルーのせい)、
庭は激しいバトルで荒れ果てた。
全て、俺が攻撃方法を知らないせいなのだ。
安価下3まで多数決
1、俺にも武器があれば
2、このままの俺で進む
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 14:36:10.97 ID:1zCqp8bHo
2
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 14:37:37.57 ID:QYX1Pn5m0
1
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 14:51:32.28 ID:Z3nOqQIDO
1
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 15:19:12.24 ID:j1uTfoIYo
1
246 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 15:19:27.12 ID:sU4vaVoU0
龍斗「俺にも武器があればな」
シロ「ある、でしょ? ふたつ」
龍斗「グリンとエルーのことを言ってるならやめてさしあげて!」
せめて人扱いをしてあげてよ!
いったい何がそんなにシロを変えちゃったの!?
シロ「……頑張ったのに……」
龍斗「努力の方向を間違えちゃあかん」
あの二人は『アタッカー』であり、決して『武器』ではない。
早急に俺の武器を探さねば、あの二人から人権が消えてしまう。
それだけは絶対にダメ。
せっかく仲間になってくれたのにあんまりだ。
安価下3まで。コンマ高いやつ
1、魔力適正を活かして魔導士になる
2、高い耐久を活かして壁役に徹する
3、高い敏捷を活かしてシーフになる
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 15:19:44.74 ID:1zCqp8bHo
2
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 15:24:01.10 ID:0s4OCa4To
2
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 15:24:07.49 ID:QYX1Pn5m0
3
250 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 15:39:56.58 ID:sU4vaVoU0
俺の役割はみんなを守ること。
自己紹介の時、俺はそう言った。
二人を邪魔しないで二人を守るもの……。
龍斗「なかなかハードルが高い」
むむむむ。
シロ「……苦しい、の?」
心配している表情で話しかけてくるシロ。
龍斗「俺の責任だからシロがそんな顔すんな」
そうは言ってみたものの、困る俺を見ていたら、自然とそんな顔になる優しいやつがシロなのだ。
……その暴走で困りごとが増えたわけだが。
俺の周りにはトラブルメーカーしかいないようだ。
251 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 16:12:54.24 ID:sU4vaVoU0
――シロの城 庭――
買い物を終え、帰ってきた俺とシロ。
結局、二人を助けるための俺の武器探しは失敗に終わったのだ。
かわいそうな二人組をみて、
龍斗「シロが迷惑かけたな」
と一言。
シロ「も、いいよ」
すっ、と立ち上がり、シロに敬礼する二人。
見事なまでに従順。戦闘狂の面影を感じない。
龍斗「いったいなにやったんだよ」
消え入る声でつぶやくと、
シロ「あとで、おしえる」
と、つぶやく声で返事された。
こわいよ、シロさん。
252 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 16:28:00.51 ID:sU4vaVoU0
――シロの城――
買った物をお手伝いさん二人に運ばせて俺たちは優雅なひとときを……、
なんてのは冗談で、俺はまたもシロに連れられていく。
お互いが椅子に座ったところで会話スタート。
龍斗「議題、二人の態度が変わったことについて」
シロ「リュートさんが、困ってたから、助けた」
龍斗「具体的に何をしましたか?」
聞くのが怖いけど避けては通れぬ。
シロ「……これ」
見せてきたのは、二枚のポイントカード。
おそらく、いや、確実に二人の物だろう。
シロ「ポイントは、参戦者の、生命線。これがないと、なにもできない」
……この王女、さては暴君だな。
安価下1
1、いいからそれを渡しなさい
2、早く返しなさい
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 16:28:34.49 ID:1zCqp8bHo
2
254 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 16:40:08.45 ID:sU4vaVoU0
龍斗「早く返しなさい」
シロ「や」
カードを隠すシロ。
シロ「これ、返したら、また、リュートさん……」
じわ、とシロの目に涙が浮かぶ。
龍斗「俺のことを考えてくれるのは嬉しいけど、やりすぎだ」
シロ「この、やりかた、じゃないと……」
安価下1
1、そういうやりかたは嫌いだ
2、シロらしくない
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 16:41:01.19 ID:0s4OCa4To
2
256 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 16:53:49.09 ID:sU4vaVoU0
龍斗「シロらしくない」
シロ「……え?」
俺のためになると思ってやったこと。
それを否定されたシロは驚いているように見えた。
龍斗「シロの全部は知らない。そもそも、シロっていう名前自体が偽名だしな」
龍斗「だけど、少なくとも俺の知ってるシロなら、そんなことしない」
一緒にいる時間はまだ少ないけれど、それだけは言える。
シロ「…………」
龍斗「だからシロ、それを二人に返して謝ろう」
龍斗「俺も一緒に謝る」
シロ「……なんで……」
龍斗「仲間だからな」
257 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 17:25:26.90 ID:sU4vaVoU0
シロ「……そっか」
シロ「べつの、やりかた、あったんだ」
俺の気持ちが伝わったのか、シロは安堵の表情を浮かべる。
龍斗「あぁ。シロのやりかたを見つければいい」
シロの手を取り、二人のもとへ行こうとした矢先、
?「……甘すぎる」
それが現れた。
俺が召喚された時、シロの反対側にいた黒服だ。
黒「それがお前の選択か」
シロ「リュートさんは、わたしの、仲間……」
シロ「だから、信じる……!」
黒「……そうか」
黒服が俺をみた。
黒「お前がこっち側にいたら、どうなったのだろうな」
黒「……今はもう関係ない、か」
ふっ、と黒服は消え去った。
258 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 17:37:04.66 ID:sU4vaVoU0
龍斗「……いきなりなんだ?」
言いたいこと言って消えたぞ。
シロ「早く、行こ」
俺の腕を掴んで、ぐいぐい、と引っ張っていく。
二人のいる部屋をみつけ、そばに近寄ると、
グリン「サボってないです!」
エルー「愚痴ってないです!」
二人して言い訳タイム。
それを聞き流すシロ。
シロ「……ごめん、なさい……」
ポイントカードを二人の前に出し、頭を下げるシロ。
続けて俺も。
龍斗「俺からも謝る! すまなかった!」
二人はきっと、きょとんとしてんだろうな。
259 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 18:00:13.95 ID:sU4vaVoU0
あれから数分後。
二人はいまだにシロから離れようとしない。
グリン「いやー、あれ以上に恐ろしい体験をしたはありませんね」
エルー「自分の心臓を握られてるのと同じだからねー」
目的はもちろん復讐。
自由を手に入れた途端これである。
シロ「……だから、ごめん、ってば……」
受け入れるしかないシロ。
龍斗「その辺にしとけって。また泣き出すぞ」
ひとつ問題が解決したら新たな問題出現とか、そんな問題集はいらん。
答えが載ってるなら嬉しいけど。
とにかく、この騒動は(黒服を除いて)一件落着したのであった。
安価下2ほど
さて、この後は何しようか
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 18:01:42.55 ID:XMdIauX/0
エルーと特訓
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 18:03:53.60 ID:0s4OCa4To
皆からこの世界について詳しく聞く
262 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 18:22:12.14 ID:sU4vaVoU0
そういや、俺の耐久ってどれぐらいのものなんだろ。
ふとそう思った。
高耐久高耐久と思ってはいるが、それがどのくらいなのかまだ分からないのだ。
龍斗「エルー、ちょっといいか?」
エルー「ん?」
俺に呼ばれてシロいじりをやめるエルー。
龍斗「ちょっと特訓に付き合ってくれよ」
エルー「本気でいくけど、いいよね?」
龍斗「お、お手柔らかに」
ただボコられるのもアレなので、他にもいろいろと試す良い機会だ。
直後コンマ
偶数→エルーはヌンチャクを装備した
奇数→エルーはヌンチャクを放棄した
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 18:22:46.11 ID:G95TDCrSo
やあっ
264 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 18:34:33.44 ID:sU4vaVoU0
――シロの城 庭――
龍斗「あれ? ヌンチャクは?」
エルー「タツミの特訓に付き合うんだから、あたしの特訓にもさせてもらうよ」
つまり脚技でいくと。
『あたしって脚技の方が威力出るみたい』
不吉な言葉が脳内で再生された。
エルー「準備はいいー?」
龍斗「ど、どーにでもなれー!!」
エルー「先手必勝!」
グリン「自分に負けたけどね」
外野から精神攻撃が入った。
エルー「っ!」
効果はバツグンのようだった。
265 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 18:48:58.35 ID:sU4vaVoU0
あきらかに動きが鈍っている。
エルー「こ、これは最初から脚でいくって決めてるし……」
エルー「だからあの時と違うしぃー!!」
いや、違うわ。
どうみても本気コースまっしぐらですわ。
エルー「うりゃぁ!!」
その場で片足を振り上げ、勢いよく落とす。
衝撃で地面が割れ、それが俺に向かってくる……!
龍斗「って、そんなんアリかよ!!」
しかし、落ち着いて考えれば、左右に避ければいいだけだった。
龍斗「よいしょ」
エルー「あぁ!」
グリン「また最初の一撃外しましたね」
エルー「ぐっ! まだまだっ!」
龍斗「さて、俺からもやってみますか」
安価下1
1、危険だけど近接攻撃
2、危険だけど魔力集中
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 18:50:50.47 ID:0s4OCa4To
2
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 18:51:03.64 ID:XMdIauX/0
1 エルー戦闘強いはずだけど、負けが先行しそう
268 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 19:05:39.32 ID:sU4vaVoU0
何故か知らないが、魔力の適正がある俺。
今はその攻撃方法を身につけるチャンスだ。
思い出せ。俺は確かに力を感じた……。
シロが初めて泣いたあの時のこと。
あの時は泣き声に驚いて出来なかったこと。
グレイのムカつく瞬間を切り取り、俺はあの時の感情を思い出す。
エルー「なに立ち止まってんの! 蹴るには丁度いい的だぁ!!」
龍斗「ホントなんなんだよ!! あのバカ野郎!!」
両手を前にやり、そこにはいないグレイを押し倒す。
直後コンマ
01〜33→右手から火炎放射
34〜66→足元から氷壁出現
67〜99→左手から放電発射
00→蹴られました
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 19:06:44.24 ID:Z3nOqQIDO
あ
270 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 19:14:56.16 ID:sU4vaVoU0
瞬間、俺の右手が熱い。
それもそのはず、物凄い勢いで炎を噴いているのだ。
エルー「あっつ! あっつ!!」
俺に向かっていたエルーはそれをモロに浴びる。
……焼死体になるなよ。
なんてことを冷静に考えていても炎は止まらず。
エルー「おい! いい加減消せ!」
怒鳴られた。
いや、消えねぇんだって!!
龍斗「誰か! 水! 水を早く!!」
数十秒後、俺は水浸しになった。
特訓は中止となり、一応俺の勝ちとなる。
271 :
◆kJkyxXnjfmgn
[saga]:2017/08/07(月) 19:33:03.92 ID:sU4vaVoU0
エルー「エライ目にあった」
龍斗「悪かった。初めて魔力とやらで攻撃したから加減が分からなかった」
エルー「あんなの負けとカウントしないからね!」
グリン「一度も攻撃が当たらなかったエルーと、一発喰らわせたリュウト」
グリン「中止とはいえ、どっちが勝ちにみえる?」
エルー「……!!」
声にならない悲鳴である。
グリンよ。そのくらいにしたらどうだ。
エルー「タツミ!」
龍斗「はい!」
エルー「次はきちんと魔力を制御しなさいよ!」
龍斗「努力します!」
安価下1
1、けど自信がありません!!
2、魔力の制御ってどうするんですか!?
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/07(月) 19:37:26.67 ID:1iD7OCrk0
2
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/08/07(月) 19:37:33.22 ID:8xvPP4Qd0
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