勇者「遊び人と大罪の勇者達」

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896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:21:26.23 ID:BTByofbZ0
大罪の力。

魔王消滅の噂で喜んでいる世界に対し、伝説地味た装備の話は。

面白半分の噂話として広まることはあれど、事実の出来事としては誰も信じようとはしなかった。

ましてや、大罪の装備のために奔走した、元案内人と遊び人の物語などは、誰にも語り継がれることはない。



はずだった。
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:22:09.25 ID:BTByofbZ0
決戦の夜、怠惰は一人の研究者と魔王城へと向かった。

同僚「こんなことしてる場合じゃねえんだよ!!封印の壺が割れたんだ!!あいつらに会いたいならまずはそっちを……」

怠惰「いいえ、もうここに訪れているはずよ。もしかしたら、決戦の真っ最中かも」

同僚「それはねーよ。明日、嫉妬に精霊の補充を行う予定だったんだ。奴らと戦うなら、当然その後を選ぶだろう?」

怠惰「嫉妬は大罪の装備だけを欲してるんじゃない。あの遊び人の女の子も欲しているの。あの子達が挑む程度の状況でなければならないの。占い師がそう告げたのよ」

同僚「はん!占いなんかが根拠かよ!めでたいやつらだぜ!!」

怠惰「いいから。早く魔王城の頂上まで向かうのよ」

同僚「お前と一緒に仲良く飛んでるところを見られたら極刑もんだぜ。俺にだって愛する家族がな……」

怠惰「あの王国で育つ子供の未来なんて、変えるに越したことはないでしょう?」

同僚「……ちっ。面倒なやつだな」

怠惰「面倒なやつは嫌い?」

同僚「いや、好きだったよ」

怠惰「あら、昔の恋人?」

同僚「そんなんじゃねーよ」
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:22:54.50 ID:BTByofbZ0
怠惰「おかしいわ。いくら探しても見つからない」

同僚「妙だな。警護の魔物の数も最小限しかいない。それに、開かずの間がいくつか開かれていた」

同僚「奴らがこの城のどこかで決戦しているとして。きっと、特別な手順を踏まないとその部屋には入れないようになっているんだ」

怠惰「どうやって見つけるの?感知呪文?」

同僚「それだけ厳重に隠された場所があるとして、直接感知は無理だろう」

怠惰「だったら、全てを差し引く方法で……」

同僚「夜が明けちまうよ。こういう時は手探りで探すしかねーんだよ」

怠惰「研究者なのに!!」

同僚「地道が最も効率的なことだってあるんだよ」
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:23:41.54 ID:BTByofbZ0
2人は時間をかけて魔王城内を探索したものの、隠し部屋を見つけられずにいた。

一度城外に出て、外から周囲を調べてまわっていた。

同僚「あれは……」

怠惰「鳥の魔物ね。どうかしたの?」

同僚「王国から嫉妬様宛に手紙を飛ばした魔物かもしれない」

同僚は鳥が旋回している近辺まで近づいた

怠惰「ここが怪しいってわけ?」

怠惰は城壁を眺めながら尋ねた。

同僚「……ああ。ここ、妙じゃないか」

同僚は外壁に触れた。

同僚「魔力の流れがおかしい。結界が損傷している」

怠惰「……言われてみれば、そんな気がしないでもない」

同僚「というより、これ、ヒビじゃねえな。線が貫通してやがる」

怠惰「線?」

同僚「貫かれたような跡がある。しかも、何重にも張られた結界全てを貫いている。こんな攻撃呪文みたことねーぞ……不自然過ぎる」

同僚「探ってみるぞ」
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:24:19.49 ID:BTByofbZ0
怠惰「なによ、ここ……」

同僚「教会だと!!」

巨大な教会を発見した同僚と怠惰は驚愕していた。

同僚「扉があるな」

怠惰「入るわよ」

同僚「だが……」

怠惰「あなたは入らなくていいわ。私だけで入るから。家族が心配なら帰ってちょうだい」

同僚「誰のおかげでここまで来れたと思ってやがる」

同僚「……研究者の好奇心を舐めるな。行くぞ」
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:25:47.13 ID:BTByofbZ0
怠惰と同僚は、建物に入った瞬間に身震いした。

見覚えのある3人の人物が、全員横たわっていた。

同僚「……おい、嘘だろ!!」

同僚「嫉妬だ!!死んでいる!!」

同僚「何故だ!精霊の加護を6つ体内に宿してあったはずだ……」



怠惰「ねえ、こっちに来て!!」

怠惰は同僚を呼んだ。

そこには、男女の遺体が並んで横たわっていた。

怠惰「この女の子、勇者とずっと一緒に旅をしていた遊び人……」

同僚「傷跡が見えない。何かの呪いで殺されたのか?」

怠惰「それにしては、穏やかな表情をしているけれど……」

怠惰は懐から布を取り出し、遊び人の顔にかぶせた。
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:27:19.45 ID:BTByofbZ0
同僚「……おい、なんだよこれ」

勇者の遺体を注意深く観察した同僚は、声を荒げた。

同僚「こいつ……」

同僚「自殺してやがる……」

怠惰は息を飲んだ。

亡骸の傍らには毒針が転がっていた。

同僚「致死性の非常に高いものだ。腕に刺されたあとが残ってる」

同僚「しかも、なんだこいつの格好は」

勇者の遺体には、独特な装飾の鎧、兜、腕輪、足枷、首飾りが身につけられていた。

また、すぐ傍には鞭と盾が転がっていた。



怠惰「……大罪の装備よ」

怠惰の勇者は、怠惰の足枷を拾った。

怠惰「でも、おかしいわ。呪力を、一切感じないの」

同僚「どういうことだ?」

怠惰は他の装備についても触れながら、確信を深めた。

怠惰「装備に込められた寿命が、空になっているのよ。1つの里の賢者全員分の命の力がね」

怠惰「この男は……勇者は。全ての大罪の装備を身に着け、寿命を吸い尽くして」

怠惰「半永久的な寿命を得たあとに、自殺したのよ」

怠惰「きっと、もう二度と、この装備を巡って争いが起きないように」

同僚「でも、どうして自殺を……」

怠惰「……ほんとうね。最悪ね」

怠惰「この女の子は、決してこんな最後を勇者に望んでいなかっただろうに」
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:29:59.21 ID:BTByofbZ0
同僚は移動式の結界を創った。

勇者と遊び人の亡骸を運んだ。

怠惰「私達も、決着をつけなくちゃね」

同僚「……本気なのか」

怠惰「ええ。怠惰の監獄を解放させるわ。投獄されている大賢者も、怠惰の足枷の効果が抜けて力を取り戻している頃よ」

怠惰「あなたは、そうね、魔王を討伐したらどうかしら」

同僚「はは。勇者様じゃあるまいし」

怠惰「でも、あなたなら出来るんでしょう?」

同僚「……結界を組み替えて、装置の出力をいじればな……」

怠惰「冗談で終わらせるつもりはないでしょうね」

同僚「……逃げ出す権利はないのか?」

怠惰「逃げなくてはいけない時があるのと同様、戦わなくてはいけない時があるでしょう」

怠惰「私達しかいないわ。協力者を増やしながら、怠惰の監獄の地と嫉妬の王国に革命を起こすの」

怠惰「一人の勇者と遊び人がどのような旅をしてきたか、軌跡を辿って事実を集めて、物語を世界に伝えながら、世界が果たすべき使命を示すの」

怠惰「生き残ったものたちによって、できることをするの」

同僚「……なんだよ、冒険譚の作成でもすんのかよ。すっかり怠惰らしさをなくしてしまったな」

怠惰「これでも怠け者に寛容になったほうよ」

同僚「わかったよ。手伝ってやるよ、その、物語のお披露目をよ」

同僚「そのかわり、エピソードには俺の親友の話を大きく裂いて貰うからな。あと、俺の活躍も」

怠惰「頼もしい限りだわ。一人の臆病な勇者が、世界を救うまでの物語」

同僚「逃走から始まり、闘争で終わる物語か」

怠惰「良いこと言ったつもり?」



噂話は、やがて物語となった。

物語は、冒険譚として編纂され。

冒険譚の内容は、やがて。

誰もが信じる、伝説となった。
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:31:41.09 ID:BTByofbZ0
暴食の村は、民が標準的な体型に戻った後、食の産業を発展させた。

色欲の谷は、民が規律を整えた後、男女の色模様を許容した文化を発展させた。

傲慢の街は、民が謙虚さをそなえた後、世界的なコンテストの開催地になった。

憤怒の街は、民が冷静さを取り戻した後、治安の維持に国力を注いだ。

強欲の街は、民が奉仕の心を抱いた後、貧困国の再生に資金を投じた。

怠惰の監獄は革命を起こし、嫉妬の王国で働いていた故郷の奴隷を開放し、怠惰の勇者を英雄として新たな国家を建設した。

嫉妬の王国は一度瓦解したものの、他者に尽くす志を持った者達が集い、医療魔術に関する研究を発展させた。




特別な力がなくとも、世界は成長する。

時間の経過によって。

個人の努力によって。

人々は、罪を贖い続ける。




怠惰の王国には、今尚多くの巡礼者が訪れる。

二つの並んだ墓標を前に、人々は祈りを捧げる。。

伝説が記された大理石には、このような文字が刻み込まれていた。



『贖罪の勇者達、ここに眠る。』
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:32:28.32 ID:BTByofbZ0
【勇者と遊び人の思い出】

封印の壺が割れる、少し前の時間のこと。

〜ほらあな〜

勇者「なあ遊び人」

勇者は上体を起こして言った。

勇者「もしも明日、世界が滅びるとしたらなんだけど」



遊び人「パフパフしてほしいの?」

勇者「ぶはっ!ゲホっ……コホッ……」

勇者に甚大なダメージ。

勇者「何言ってんだよ!」

遊び人「する胸がないっていいたいの!?」

勇者「いや、そういうわけじゃない!!」

遊び人「じゃあどういうわけよ」

勇者「……したい」

遊び人「じゃあ、する?」

勇者「……しねーよ」

遊び人「ふーん」
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:33:30.03 ID:BTByofbZ0
遊び人は勇者の問いかけをよそに、道具袋をあさっていた、

遊び人「ねえ、食べ物入ってるけど、おなかすいてない?真夜中だけど」

勇者「普通に減ってる」

遊び人「食べる?」

勇者「そんな気分じゃない」

遊び人「じゃあどんな気分?」

勇者「そうだな」

勇者「俺は、ここまで来れたんだという傲慢な気持ち」

遊び人「おっ、自信があっていいね」

勇者「同時に、何も考えずただ寝ていたいという怠惰な気持ちもある」

遊び人「いつもの私達じゃん」

勇者「あとは、嫉妬の勇者を破壊せしめたいという憤怒の気持ち」

遊び人「それは私も一緒」

勇者「あとは、優秀で非の打ち所のない仲間に、嫉妬する気持ち」

遊び人「嘘ばっか」

勇者「ちょっと嘘かな。100のうち、99が尊敬だから」

遊び人「……もう」
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:37:25.28 ID:BTByofbZ0
勇者「あとはお金がほしいな。勇者城を建設したい。これは強欲な気持ちかな」

遊び人「今のたった数十秒のうちに、勇者は7つの大罪を犯した。7倍大罪人だよ」

勇者「しょうがないよな。生きてるんだから」

遊び人「7つの大罪の感情は、誰の中にも存在するってことだよね」

勇者「ああ。けれどそれは、相手との関係によって罪ではなくなると思うんだ」

遊び人「関係によって罪ではなくなる?」

勇者「傲慢に話すのを笑顔で聞き入れてくれる関係性もある。一緒にだらだらすることを望まれる関係性もある。嫌な人からは手を触れられるのも嫌だけど、好きな人とは唇を重ねたいとさえ思う」

勇者「つまりさ」

勇者「本来罪となるそれらの行為が、罪でなくなるように生きることが大切だったんだ」

勇者「誰が罰さなくとも、一人で抱えていたら罪の意識を7つの欲望に感じてしまうかもしれないけど」

勇者「それを認めてくれる人とであれば、それらは罪ではなくなるんだ」

勇者「受け容れてくれる人を探したり、受け容れてもらえるような自分になることこそ、人生という冒険の醍醐味だったんだ」

勇者「誰もが勇者になれるんだ。自分の中に感じる罪の意識と、向き合おうとするものはみんな勇者なんだ」

勇者「生きることそのものが、7つの大罪と向き合う旅だったんだ」
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:38:12.19 ID:BTByofbZ0
遊び人「……7つの大罪と向き合う旅か」

勇者「いつまで続くかな」

遊び人「もしかしたら、明日世界が滅んじゃうかもしれないからね」

勇者「そうだな」

遊び人「でも、私はいいと思ってるの」

勇者「どうして」

遊び人「こうしていられるから」

勇者「そっか」

遊び人「薄い返事だね」

勇者「嫉妬が望むのはむしろ永遠の世界だからな」

遊び人「世界の滅亡と似たようなものよ」

勇者「そもそもその質問が好きじゃないからな」

遊び人「そうだったっけ?」
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:40:26.89 ID:BTByofbZ0
勇者「だからさ。えーと」

遊び人「ん?」

勇者「その、えーっとさ」

遊び人「なによ」

勇者「あした、世界が滅ばないとしたら?」

遊び人「えっ?」

勇者「もしもの話だって。明日、世界が滅ばないで、俺達も生き延びるとしたら?」

遊び人「うーん。そんなの明日考えればいいじゃない」

勇者「そう考えてると、一生明日が訪れないだろ」

遊び人「勇者は、何かいい考えでもあるの?」

遊び人は尋ねた。

勇者「遊び人」

遊び人「うん?」

勇者「好きだ。この戦いが終わったら、俺と結婚してくれ」

遊び人「えっ」

遊び人は、驚きのあまり口を開けていた。

勇者「笑うなよ」

遊び人「驚いてるのよ!!け、結婚だよ?」

遊び人「そ、その前にお付き合いとかは……」

遊び人は、言葉を止めた。

異性としての交わりこそなかったものの。

この冒険以上に、相手のことを理解できる付き合いなど存在しないと思った。

勇者「返事は?」

遊び人「……私達は、明日からも生きるんだよね」

遊び人は、ここで全てを完結させたくないと思った。

死を悟った想い人同士の約束としてではなく、現実の出来事として。

未来に実現させることを願った。

遊び人「……返事、あとでもいい?」

勇者「ええー!?」

遊び人「大丈夫!勇者が勝ったあとに、ちゃんとするから」

勇者「……負けたら?」

遊び人「勇者の身体がみじん切りにされても、私だけは勇者の勝ちだって信じてあげるから」

勇者「無理がないか?」

遊び人「無理なんかしないわ」

遊び人「だって、遊び人だもの」

少女は笑顔で答えた。



世界は、つくづくおそろしい。

とてつもない大罪人がいたものだと、遊び人は思った。


遊び人と大罪の勇者達 〜fin〜
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 01:44:40.21 ID:BTByofbZ0
おしまいです。

大長編にも関わらず、読んでくださりありがとうございました。
(文字数はおよそ325,000字だそうです)。

私自身の感想を書くと止まらなそうなので、代わりに皆さんの感想を頂けると幸いです。



おまけですが、その他紹介致します。

[紹介]
・ツイッターアカウント
踏切交差点
@humikiri5310
フォローしてくれるととても嬉しいです。
気軽にリプライでご感想もください。

・他作品はこちらです

女「人様のお墓に立ちションですか」

女「また混浴に来たんですか!!」

男「仮面浪人の道」


あらためて、最後まで読んでくださりありがとうございました。

ずっと書いていたくなるくらい、自分でも大好きな物語でした。

最後に次作予告で終わりたいと思います(夏投稿予定)。
911 : ◆uw4OnhNu4k [saga]:2018/04/30(月) 01:48:26.24 ID:BTByofbZ0
「私の病名も診断してくれたら、あなたをほどいてあげる。叶わなかった恋の呪縛から」

“青春コンプレックス”

廃墟で出会った美少女から、男は病名を告げられた。


ありきたりに浮かぶ真夏の象徴への殺意。

それは白い入道雲。

プールの消毒液の匂い。

真夏のアスファルト。

椅子の裏に吊るされた雑巾。

掲示板に刺された画鋲。

給食袋をかけるフック。

線路の上を歩く、麦わら帽を被った、白いワンピースの少女。

手に入れたかった、二度と手に入らない青春。

「あの時ああしていれば」

同性の親友もいた。

尊敬できる先生もいた。

愛情深い親もいた。

なのに、振り向いてくれなかった、たった一人の女の子。

隣にあの人がいないというただそれだけで、人生は絶望そのものだった。

『だから、今から過去をやり直してみない?自分の未来と引き換えに』

次作:「青春ゾンビと廃墟の少女」

あり得たかもしれない過去は、諦めるには美しすぎた。
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 07:34:15.89 ID:j0n652w+O
混浴の人だったかあ
またド嵌まりしちゃったぜ

お疲れ様でした
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 07:42:37.83 ID:5XIQnY4TO

1スレ完結とは思えないレベルの骨太ストーリーでした……!
914 :訂正>>874 [saga]:2018/04/30(月) 09:14:09.82 ID:BTByofbZ0
>>874
削除文


『勇者「一か八かの作戦があるんだ」

勇者「先に、遊び人があいつの精霊を一体破壊してくれ。そのあと、2人で自殺を図る。神官としてのあいつの目の前に現れた瞬間に、魔剣で攻撃すれば……」

遊び人は首を横に振った。

遊び人「無口詠唱で肉体保護の呪文をかけているみたいなの。仮に魔剣で精霊は斬れても、通常攻撃によるとどめを刺せないわ。毒針を刺しても、状態異常回復のやくそうや呪文で治癒してくるでしょう。私達の得意技を嫉妬は熟知しているはずだもの」

勇者「そんな……」

勇者は絶望の表情を浮かべた。 』


この時点で勇者の精霊の加護は破壊されていたので、自殺という手段は取れませんでしたね。
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 14:27:56.60 ID:FGRlK5aDO
乙乙
面白かったです

途中で水を差すのもあれなので今更ながら怠惰についての指摘
7つの大罪中の怠惰とは単に怠ける事ではなく
信仰に対する怠惰つまり不信心って事なのです
いかにもキリスト教らしい罪ですね
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 17:15:56.51 ID:txO6cCwN0
917 :1 [saga]:2018/05/01(火) 20:14:04.35 ID:xutyr4hN0
今全部見返している途中なのですが、矛盾点やわかりづらい点が多々ありました…。大きなとこだけ明日まとめて解説します。気になる箇所があればおっしゃってください。

>>915
怠惰は本来そういう意味を示していたんですね。その点盛り込めばもっと内容が深くなったと思います(笑)気を遣って最後に教えてくださってありがとうございました。
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/11(金) 13:05:01.21 ID:e3MXXibp0
解説は無さそう…なのかな?
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 07:18:21.56 ID:RTwAERUDO
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 01:57:41.94 ID:Nk0HCJUL0
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/22(水) 23:31:06.58 ID:idj8MCJKo
おつおつ
勇者は救われたのか?
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 03:20:12.01 ID:0rK5U5eX0
てす
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/29(金) 06:50:42.40 ID:VeiGlgruo
スレが残ってるから敢えて書かせてもらう
久し振りにワクワクしながら徹夜で読んでしまったくらいに凄く良かった

924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/10(日) 07:36:43.98 ID:9/E2mls70
>>923
ありがとう。 踏切交差点
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