【コンマ安価スレ】「黒幕倒して帰ったけど、ちょっと残ってみようと思う」

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1 : ◆/9yNbjaibo [sage]:2017/07/30(日) 22:19:59.30 ID:c1y9Mpvz0
元勇者(以後勇者)「1人で魔王どころか黒幕倒して姫様連れ戻したで」

勇者「んで役目終わりや!って神様にいろいろ力とか取り上げられたで」

勇者「もう少ししたらママンとパパンと妹君がいるおうちかえるけど、ちょっと都で元仲間とイチャイチャして遊ぶで!」

的なの

行動決定はバカの一つ覚えでコンマとかになるがスマンな
あと指摘とかあったら一回スレ立てミスってるくらい初心者故どんどんいってクレメンス

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501420799
2 : ◆/9yNbjaibo [sage]:2017/07/30(日) 22:21:30.66 ID:c1y9Mpvz0
自己設定、地の文(主人公主観)多め。転生はありません。
では始めます。
3 : ◆/9yNbjaibo [sage]:2017/07/30(日) 22:27:03.46 ID:c1y9Mpvz0
俺は勇者。

神に選ばれ、我が国を守り、魔物を倒し、そして悪の魔王の制圧を止めた、他者共に認める勇者。

元々は平民で、平凡な林業を主にした農家の子供だったんだ。

しかし、王国で有名ななんかへんな婆の予言で。


「君は勇者だ!」


この一言ではい決定。

そのあと、村の家族や友達に別れを告げる間もなく、あれよあれよと中央の都市につれていかれ。

教育という名の様々な洗礼を受け。

はいやっと魔王討伐だ。というとき、魔王が卑劣にも人間界に攻め入ることが多々あった。





東に魔物がもたらした疫病があれば、仲間とともに病魔をぶん殴りにいき

西に度重なる戦闘で疲れた他国の民がいればいって看病しつつ根源をぶん殴り

南に呪いでいまにも衰退しそうな国があればいって、怖がらなくていい、と安心させた後元凶をぶん殴り穴にうめてやって

北に人同士での争いがあればつまらないからやめろと喧嘩両成敗と両方ぶん殴り解決して、と


色々回っていった後、目的の時は近いだかなんだかいって、なんと我が王国の城まで魔王自ら攻め入ってきて、お姫様をさらって行った。

俺は姫を奪還と魔王を討伐のために魔界にいく方法を探し、ついに1人魔界の地にたどり着く。

魔王とその仲間との争い。1人での戦いは厳しかったが、苦闘の末、ついに魔王を倒すことができた。


さらに、違和感を感じた俺は、魔界でであった奴らと一時協定を結んだ魔王の娘と共に、黒幕、堕神について突き止めた。

魔王軍と勇者、いや、元魔王軍とその娘と勇者が手を組み、現地の仲間をつれて、世界をすくったのだった。
4 : ◆/9yNbjaibo [sage]:2017/07/30(日) 22:31:12.66 ID:c1y9Mpvz0
そして今、全てが終わり魔王の娘、魔姫の魔法で人間界へと帰ることが出来た。

・・・暗闇から目を開けると、そこは人間界と魔界をつなぐほこらの中にとばされていた。


勇者「・・・帰って、これた・・・のかな?」

あたりを見回す。これは俺が魔界に来る前にみた光景だ。
人間界に戻れた!

勇者「・・・ははは・・・。やった・・・」

勇者「終わったんだ!終わったんだよ!!!!!!」


姫「・・・勇者様、あまり声を荒げると、魔物がよってきてしまいます・・・」


勇者「あ・・・。ひ、姫様、申し訳ございません!」

後ろから聞こえた声に対し、急いで回れ右をし、膝をつく。

姫「いえ、お気持ちは分かります。私も、気が緩んで今にも倒れてしまいそうですから」

勇者「だ、大丈夫ですか!?」

姫「ええ。大丈夫ですわ」ニコ

ちら、と顔色を伺うと、姫の顔は消耗しきっており、すぐにでも倒れそうな感じである。

が、あのおぞましい環境からの解放感と安堵からか、微笑んでいる。

さぞ、向こうで堕神のせいで、口にするのも思い出すのも嫌になるほどの思いをされたのか。


・・・・・・容姿は10代前半という年齢にして、似合わない素晴らしい発達をとげている。

幼さを残しつつ絶世の美女である母の気圧される程の美貌の片鱗を見せつつあるその姿。

心身ともに疲れ果てている姿でも絵になってしまうのが、姫様らしい。


・・・柄にもなく変なことを考えてしまう。こう、戦いの中で抑圧された思いが弾け出してきたのか。

不敬だ、すぐ思考を切り替えなければ・・・!


勇者「た、ただいま転移の魔法を・・・」

姫「・・・貴方は、見てる限り、私なんかよりも、精神的なものではもっと疲弊されてます。今まともに魔法は使用できないでしょう」

ああ、この状況でも、俺のことを案じてくれるなんて、なんてお方だ・・・!

姫「・・・それに、もうちょっとお話していても、バチはあたりませんよね」ボソリ
5 : ◆/9yNbjaibo [sage]:2017/07/30(日) 22:37:03.22 ID:c1y9Mpvz0
これ以上姫様を煩わせることはしてはいけない。

そう思い自らの剣を探す。剣の柄を握り、魔術を展開・・・。


と思ったとき、手が空を切る。思えば、さっきから腰が、いや体が非常に軽いことに気付く。


自らの服装を見る。

向こうでアラクネ族からもらった特殊繊維の服のみだった。


勇者「あれ!?勇者の剣!?あ、盾も!?いや、鎧も!?」


血の気がひいていった。俺は杖や剣などの媒体がなければ、魔術の行使ができない。

不安になり、数少ない丸腰でも使える光の魔法を唱える。

使えた。が、すごく弱い。


勇者「しゅ、祝福も・・・か!?」


・・・農民の俺に貴族の偉い方々のように血なんていいものではないので、魔法を使えるわけがない。

そんな俺も、勇者としての祝福があったから、魔法なんかを、さらに独自の雷の魔法を使えたのである!

それがあっても、体にしみこませるまで反吐を吐くまで特訓したとしても、短期間で習得できたこと自体、考えられないものである。

数少ないものは一応使えることに少しだけ安堵する。
が・・・。


姫「・・・」


あばばば・・・。姫がこちらをじーっと見つめている。ああ、あああまずいまずい。

ここいらの魔物の強さは、尋常じゃない。とうてい、今使える魔翌力や体力で勝てるものでもないのに、さらに丸腰だなんて。

帰るまでが、救出。

どうしよう!
6 : ◆/9yNbjaibo [sage]:2017/07/30(日) 23:21:13.00 ID:c1y9Mpvz0
姫「・・・フフ。貴方、焦ると、すぐ落ち着きをなくしますね。これから名を残す勇者たるもの、それではいけませんわ」

勇者「で、ですが!」

姫「・・・実は貴方より私の方が早く意識を戻していたね。ずっと外を見ていたけど・・・。何もくる気配はなかったわ。だから、別に急がなくてもいいのよ?」

勇者「そ、そうでしたか!」

とりあえずは、よかった、のか?

姫「・・・貴方も心配でしょう。私も先程から、「信号」を送っています。おそらく、まもなく使いがくるはずです」


俺がおろおろしている間に、姫は王族の血と先祖からの祝福を受けたもののみが使える特殊な魔法のひとつである、遠方との通信を行っていたようだ。


姫「世界を救ったお方ですもの。平民と王族という前に、英雄とただの人、ですわ」

勇者「い、いえ!もうその役目も終わった身で・・・このように力もない平民に戻りました。そんなことは・・・」

姫「勇者様」


姫がしゃがみこみ、俺の手をとる。


姫「・・・私を取り戻してくれて、ありがとう」


今にも泣きそうな目だった。薄く赤い目には涙がたまっており、すぐにうつむいてしまい長い黒い髪が顔を隠す。


勇者「姫・・・様・・・」


「姫様!勇者様!」


俺が何か話しかけようとしたとき、聞き覚えのある声がした。とても久しく聞いていない声のように思えた。


勇者「魔法使い!」


白のとんがり帽子とローブ、さらに短いピンクのサイドテールを揺らしながら近付いてくる。


魔法使い「申し訳ございません!お迎えにあがるのが少々遅くなりました!お怪我はありませんか!?」


姫「落ち着いて下さい。大丈夫ですよ」


いつのまにか立ち上がっていた姫様。涙をながそうとしてた影さえ見えない。


魔法使い「・・・姫様。勇者様。よくお帰りになられました。大変うれしくおもいます」


魔法使いが、涙ぐみながら微笑む。

印象的なのは声だった。

戦時中は常に張り詰めていたあの時の声色ではなく、以前の上品で丁寧な佇まいとおっとりとした声としゃべり方だった。

昔の仲間のそんな声をきいて、改めてあの長く続いた戦いが終わったと実感が湧いてきたからかもしれない。
7 : ◆/9yNbjaibo [sage]:2017/07/30(日) 23:47:23.24 ID:c1y9Mpvz0
魔法使い「・・・勇者様。私、何か粗相でも・・・」

勇者「え?・・・あ、いや、気にしないで。ただ、終わったってことを、実感してただけ」


口元に手を当てると、微笑んでいたことに気付く。
おかしな勇者様ですね、と魔法使いもつられて微笑んだ。


魔法使い「すごいです、勇者様。本当にやりとげちゃいましたね」

勇者「・・・俺だけの力じゃない。みんなのおかげだよ・・・」

姫「・・・お話の途中悪いんだけども。まずはお母様の所へ、城へ戻りましょうか」

魔法使い「も、申し訳ありません!」

姫「・・・勇者様。ご気分が優れないうちは無理なさらずに申しつけてくださいね」

魔法使い「あ、一応、簡単にお水などはお持ちしておりますよ。どうします?」


勇者(ふむ。どうしよう)

コンマ判定>>8

00〜70 早く帰ろう
71〜99 少しだけ休ませて欲しい
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 23:48:14.94 ID:Q/OLcsHxo
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