【ミリマス】静香・志保・紬「めんどくさいガールズ!?」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

16 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:06:40.65 ID:KdAqW0bLo
P「……千早」

千早「はい」

P「……」

千早「……」

P「文句も何も言わないんだな」

千早「まあ、プロデューサーのすることですから。何か、考えがあるんだろうなと。それに……」

P「?」

千早「私は、そう言われても仕方ありませんから。プロデューサーにも迷惑をかけてきましたし」

P「迷惑だなんて」

千早「いえ、自分が一番分かっています。以前の私は本当に……。とはいえ、今もそれほど立派になれたとは言えませんが」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 18:07:03.98 ID:OD4XAEaT0
ミリシタのちーちゃんは比較的素直やろ!
18 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:08:44.33 ID:KdAqW0bLo
P「いや、千早は成長したよ。本当に」

千早「そう、でしょうか」

P「そうだろ? 今の千早は自分の仕事をしっかりとこなしながら、後輩にも気を配ってくれてる」

千早「プロデューサーに、そう感じて頂けているなら嬉しいです」

P「俺だけじゃないさ。それこそ、静香のレッスン時々見てるんだろ? 静香も毎回緊張してるみたいだけど嬉しそうにしてたぞ」

千早「そうですか。迷惑になっていないのならよかったです」

P「志保もあまり口には出さないけど、千早を慕っていると思うぞ」

千早「なんとなく、なんですけど」

P「うん?」

千早「あの子たちを見ていると、昔の自分を思い出して。とはいっても、あの子たちほど私はいい子でも、しっかりもしていなかったですけれど」
19 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:11:30.40 ID:KdAqW0bLo
千早「プロデューサーの取ってきてくれた仕事にも、あれは嫌、これも嫌、と文句ばかり」

千早「レッスンも歌以外はおろそかで、愛想もなくて、そんななのにオーディションに落ちたら一丁前に落ち込んで」

P「そんな時も、あったなぁ」

千早「ふふっ。自分ひとりじゃ何もできないってわかっているくせに、プライドばかり高くて」

千早「……そんな私が、今こうしてアイドルとして認めてもらえるようになったのは、プロデューサーや春香たち、みんなのおかげです」

P「千早が努力したからでもあるだろ?」

千早「もちろん努力はしました。でも、きっとそれだけじゃどこかで折れて、立ち上がれなくなってしまってたと思う」

千早「だから、私が折れないように支えてくれたみんなのように、私もあの子たちの歩みを少しでも支えてあげられたらと、そう思うんです」

P「千早……」
20 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:13:16.80 ID:KdAqW0bLo
千早「ふふっ。まだまだ私も精進しなければいけない立場なのに、偉そうかなとも思いますが」

P「いや、千早は本当にいい先輩になってくれてるよ」

千早「ですが、プロデューサーがあの子たちをめんどくさいなどと言ってしまっては元も子もないのでは?」

P「……、すまん」

千早「私に謝られても」

P「そうだな、おーいみんなもうその辺に」

静香「どの口が言うのよ!!」

P「す、すまん!」

志保「はあ、もうほんっと、めんどくさい!」

P「本当にすまん!」

紬「なんなん、もう、あてがいなことばっかり!」

P「すいませんでした!」
21 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:17:02.47 ID:KdAqW0bLo
静香「もうはっきりプロデューサーの口からこの二人に言ってください!」

志保「この期に及んでまだ認めないのね、本当にもう……!」

紬「二人とも本当に強情っぱり……!」

P「だから待ってくれ! 勘違いなんだって」

紬「勘違いとは……」

志保「どういうことですか」

P「そもそも集まってもらったのは仕事の話だったんだよ」

静香「仕事の……?」

P「ああ。実現するとしてもまだ先の話で、確定したわけでもないんだが。その、三人をメインにしたユニットを組もうっていう話が出てきてな」

志保「ユニット?」

静香「私たちが、ですか?」
22 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:18:53.21 ID:KdAqW0bLo
P「ああ、そうだ。だから今後の動きとかを――」

紬「あなたは、本気でおっしゃっているのですか?」

P「え? ああ、もちろん」

紬「今まで、私たちが何をしていたのかを承知した上で、そのように言っているのですね」

P「は、はい」

紬「今、私は確信いたしました。あなたはバカですね」

P「うっ!」

静香「本当よ。こんな風に悪口の言い合いをさせられて今さらユニットだなんて」

志保「仕事といえど、うんざりしますね」

P「そ、そんなこと言うなよ」
23 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:23:47.20 ID:KdAqW0bLo
静香「だいたい、結局このメモはなんだったんですか?」

紬「プロデューサーのものではなかった、というわけではありませんよね」

志保「いえ、プロデューサーさんの字ですよ。メモ書きなのでいつもより崩れていますけど」

P「そ、それはだな」

静香「それは?」

P「ユ、ユニット名を考えていて、とりあえずいろいろ書いてみたのの一つなんだけど」

志保「やっぱりそう思っているんじゃないですか」

P「いやそれ書いた時はもう、本当に行き詰まってて! その周りとか見てもらうとわかると思う!」

静香「えっと、【しずしほつむ】? 名前を繋げただけじゃないですか……。語呂も悪いし」

紬「【和風うどんのぬいぐるみ】? うどんは元々和風ですし、うどんのぬいぐるみとは……?」

志保「【妖精たちとYO! SAY!】 。はぁ……、ただのダジャレじゃないです――」

「プッ、くふふっ……!」
24 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:25:58.07 ID:KdAqW0bLo
志保「え?」

静香「! 千早さん!?」

千早「ふふふ、あ」

千早「こほん、みんなお疲れ様」

三人「「「おつかれさまです!」」」

志保「なぜ千早さんが……?」

紬「というか、もしやさっきからずっといらっしゃったのでは……?」

千早「あ、ごめんなさい。私もプロデューサーに呼ばれてきたんだけど、声をかけるタイミングがなくて」

静香「ぷ、プロデューサー! どういうことです。なぜ千早さんまで!」

P「あ、ああ。三人をメインにしたユニットのつもりなんだが、サポートで千早にもユニットに入ってもらおうかと思っ、て!?」

静香「つ、つまり、千早さんも入るユニットにこんな名前をつけようとした、と?」
25 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:27:30.21 ID:KdAqW0bLo
P「い、いや、それはだから候補ですらないレベルで」

静香「それでもっ! こ、こんな名前を! プロデューサーは一体どこまで……!」

千早「最上さん、落ち着いて。私は、大丈夫だから」

静香「で、でも」

千早「名前なんて、これからいくらでも考える機会はあるわ。それよりも、めんどくさいって言われることに対して、本当に心当たりはない?」

静香「え?」

千早「もちろん、今回のことはプロデューサーの方が悪いと思うわ。プロデューサー、反省してくださいね」

P「ああ、みんな本当にすまなかった」

静香「ま、まあ、きちんと謝っていただければ」

志保「そうね、……なんであんなに熱くなっちゃってたんだろ」

紬「そう、ですね」
26 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:29:02.04 ID:KdAqW0bLo
千早「うん。じゃあ、今度はお互いに対してどう思う?」

志保「お互いに対してって、なんで」

千早「だって、これからユニットを組む仲間になるでしょ?」

紬「あ、あの千早さんは……」

千早「ええ、私はやってみたいって思うけど。みんなはどう?」

志保「私は、正直……」

紬「先ほども言いましたが、あれだけ言い合った後にユニットと言われましても」

千早「そう……」チラ

静香「! ……私は、その」
27 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:34:26.49 ID:KdAqW0bLo
千早「もったいないわ。きっといいユニットになると思うけど」

紬「え?」

志保「あの…、千早さん本気ですか?」

千早「ええ、もちろん本気よ」

志保「私には、そうは思えませんけど」

千早「本当にそう思うの? 志保」

志保「……、すみませんが千早さんの言っている意味が私にはわかりません」

千早「そうね……、志保はさっき二人に言われたこと、どう思ってる?」

志保「そんなの、不快なだけでした」

千早「本当にそれだけ? 二人に言われたようなことは全然ないって、はっきり言える?」

志保「……っ!」

千早「あっ、ごめんね。志保を責めたいわけじゃないのよ。白石さん、最上さんはどうかしら」
28 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:36:08.99 ID:KdAqW0bLo
静香「……」

紬「私は……」

千早「ちなみに、私は心当たりたくさんあるわ」

静香「えっ?」

千早「さっきプロデューサーとも話していたんだけど、私にはめんどくさいって言われる心当たりがありすぎて」

千早「あのユニット名でも、まあ仕方がないなんて思ったの」

志保「……」

千早「まあ、それはいいんだけど。えっと、私はね? 自分の悪いところに気づいてくれる人って大事だと思うの」

紬「悪い、ところに……」
29 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:37:13.20 ID:KdAqW0bLo
千早「面と向かって言われると腹も立つし、なかなか受け入れられない時もあると思うけど」

千早「それでも悪いところに気づかないでいたら、いいことなんて一つもない」

千早「誤解を生んで、周囲を不快にさせて、傷つけて、いつか一人ぼっちになって」

千早「そんな風になってしまうことだって、あるかもしれない」

静香「……」

千早「別に、常日頃から悪口を言い合えってことではないわ。でも……」

紬「いえ、おっしゃりたいことはわかりました」

千早「白石さん……」
30 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:38:44.20 ID:KdAqW0bLo
紬「その、確かに先ほどは頭に血が上ってしまっていましたが、冷静に考えると私にも顧みる点はあったのではないか、と」

志保「……、私もそうです。そもそも、的外れだったらあんなに怒りませんし」

静香「そう、ね。私も、図星を突かれたのもあって余計に熱くなってしまって……」

P「よし、じゃあ仲直りだな!」

静香「え?」
志保「は?」
紬「はい?」

P「……、え?」
31 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:40:14.26 ID:KdAqW0bLo
静香「あの、なぜプロデューサーがそんな風に言えるんですか?」

紬「私たちを諭して下さったのは千早さんですし、あなたは聞いていただけではありませんか」

志保「そもそも、プロデューサーさんのメモが発端だったことに変わりはないんですからね?」

P「は、はい」

紬「いつも思いますが、プロデューサーは時々異様なまでに失礼な時があります」

志保「最近は、まあ割といろいろ見てくれているとも思いましたけど、今日はこんなでしたし」

静香「結局、私たちのことなんて生意気な子供程度にしか思ってないんじゃないですか」

P「そ、そんなことないって!」

静香「まあ、いいわ」

志保「そうね。戻りましょうか」

紬「そうですね」

ガチャ
32 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:42:42.70 ID:KdAqW0bLo
P「ま、待ってくれ! まだ、話は」

静香「どうせ、まだ先の話なんですよね?」

志保「でしたら、今はレッスンを優先すべきですし」

紬「お話としては頭に入れておきますので」

バタン

P「……」

千早「あの、プロデューサー」

P「あ、ああ、千早ありがとうな。正直、俺だけじゃ収拾つかなくなってたよ」

千早「いえ、それは構いませんけど。なんだか、ちょっと情けなくなりました?」

P「うっ!? いや、すまん……」
33 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:44:36.82 ID:KdAqW0bLo
千早「あっ、あの! 冗談、ですからね?」

P「あー、いやまあ人も増えたし、なかなかコミュニケーションは万全ともいかなくてなぁ」

千早「なんだか大変そうですね。あの、私に手伝えることがあったら言ってください。仕事のことでなくても構いませんので」

P「……ありがとう、千早。正直なとこ、千早がそう言ってくれるようになって本当に助かってるよ」

千早「気にしないでください。それに、あの子たちだって、そう遠くないうちにプロデューサーを助けてくれるようになると思いますよ?」

P「そうかな?」

千早「ええ。だって……、元祖めんどくさいガールも、少しはそうなれてるんですよね?」

P「……、そうか」

P「そうだな。そうなってくれるよう、また頑張らないとな」

千早「ええ」
34 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:48:37.91 ID:KdAqW0bLo

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

スタスタ

静香「ねえ、志保」

志保「何?」

静香「紬さん」

紬「はい?」

静香「さっきは、ごめんなさい。言い過ぎたわ」

志保「……、私もよ。悪かったわ」

紬「……、申し訳ありませんでした」
35 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:50:52.62 ID:KdAqW0bLo
静香「ねえ、私たちが本当にユニットを組むことになったら、どうなるかな」

志保「まだ分からないんでしょ?」

静香「もしもの話よ」

紬「でも、きっと、いつも言い争いをしているような気がします」

静香「ふふっ」

志保「くすっ、そうね。そんな気がするわね」

紬「衣装で揉めて?」

志保「配置で揉めて」

静香「歌で揉める」

静香「ふふっ、そうなりそうね。でも――」


「めんどくさくは、ないわね」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 18:51:52.33 ID:bu3bc1j7O
許してクレッシェンド
37 : ◆naW/SGFIO. [sage]:2017/07/30(日) 18:52:09.13 ID:KdAqW0bLo

以上です。

めんどくさい三人も、牙の抜けた千早もどっちもかわいい
38 : ◆NdBxVzEDf6 [sage]:2017/07/30(日) 18:55:44.28 ID:x8nDMaov0
あと2人でステージが賑わうね
乙です

>>1
最上静香(14)Vo/Fa
http://i.imgur.com/RfKzcHF.jpg
http://i.imgur.com/elElgN9.jpg

北沢志保(14)Vi/Fa
http://i.imgur.com/U4JIWmU.jpg
http://i.imgur.com/HVDGRXD.jpg

白石紬(17)Fa
http://i.imgur.com/mWVrTMQ.jpg
http://i.imgur.com/Gr28eIH.jpg

>>15
如月千早(16)Vo/Fa
http://i.imgur.com/RFRxkra.jpg
http://i.imgur.com/MyvNSZc.jpg
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 20:25:56.33 ID:/g7rZL5no
乙するの('A`)メンドクセ
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 21:18:38.89 ID:OEJiAPQhO
乙。
ミリシタでJust be myself!とエタハモ配信はよ
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 21:40:11.86 ID:Z4d/3chQO
フェアリー怖い…
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 21:57:23.93 ID:lAIrrlTiO
牙が抜けてからの厄介千早はよ
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 11:35:28.71 ID:ZdOHNpM9O
つむちゃんは他二人と比べると自分の内側に牙向けるからめんどくささは下かなーって思うわ
23.04 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)