【ミリマス】静香・志保・紬「めんどくさいガールズ!?」

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1 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 17:36:37.69 ID:KdAqW0bLo
劇場――事務室

ミリP(以降P表記)「ちょ、ちょっとまて! 誤解しないでくれ!」

静香「わざわざレッスンの合間に私たちを呼び出しておいて」

志保「呼び出された先の事務室のテーブルにこのメモ」

紬「……」

静香「なにが誤解なんですか?」

志保「私たちにあてた言葉と受け取るほかないんですが」

紬「……」

P「ち、違うんだ。そのメモはお前たちに見せるつもりじゃなかったんだ。意外とお前たちが集まるのが早くて……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501403797
2 : ◆naW/SGFIO. [sage]:2017/07/30(日) 17:38:22.06 ID:KdAqW0bLo
静香「そう。見せるつもりではなかったんですか」

志保「つまり、腹の中で思っていたことがうっかり漏れてしまったようなものだと」

紬「…………」

静香「だいたい人のことを呼び出しておいて意外と早かったなんて」

志保「仕事の話かもしれないと思って急いで来たっていうのに」

紬「…………」

静香・志保「プロデューサー(さん)って本当に……!」

P「だからちょっと待ってくれって、……あれ、紬?」

紬「は、はいっ?」
3 : ◆naW/SGFIO. [sage]:2017/07/30(日) 17:39:41.28 ID:KdAqW0bLo
P「どうかしたのか? 黙り込んで」

志保「人のことをあんな風に言っておきながら、どうかしたかなんて。呆れてるって分かりそうなものですけど」

P「い、いやだからこれはな」

紬「あ、あのっ!」

静香「……紬さん?」

紬「その、私の……、私の努力が足りなかったのでしょうか!?」

P「え?」

紬「この、めんどくさいというのは私がアイドルとしてのお仕事やレッスンに不真面目だと、怠惰であると、そう言っているのでしょう!?」

P「……え?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 17:40:37.49 ID:OD4XAEaT0
はいめんどくさい
5 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 17:40:51.47 ID:KdAqW0bLo
紬「静香さんや志保さんのような努力家である方たちと一緒に呼ばれた理由はわかりかねますが、私が至らぬばかりに……」

紬「ダンスレッスンでもまだ遅れることが多いですし、先のライブも十全な出来とはとても言えませんでした」

紬「初めてお会いした時プロデューサーは私にトップアイドルになれる、と言ってくださいましたが」

紬「今の私の努力はそれに見合っていないものだと――」

P「そんなわけあるか! バカじゃないのか紬は!」ガシッ

紬「なっ、バカとは」

P「ああ、勘違いさせたのは完全に俺が悪い。だけど、紬の努力が足りてないなんてそんなバカな話があるか!」

紬「……え?」
6 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 17:41:46.83 ID:KdAqW0bLo
P「レッスンも、撮影もライブも紬はいつだって真剣に、前向きに頑張っているじゃないか」

紬「で、でもそんなん、当たり前やし……」

P「当たり前なんかじゃないよ。この前のライブだって紬は気にしてるけど、俺は良かったって思ってる」

紬「でも、ダンスも歌も反省するべき点がたくさん――」

P「初ライブだぞ? 本番前に緊張しないほうが珍しいって言ったのと同じで、完璧にやれって言うほうが無茶だ」

P「あの時は今できる最高のパフォーマンスを発揮していたと思うし、お客さんの盛り上がりも見ただろ?」

紬「……はい」

P「あのライブは大成功って言ってよかったし、あの後も紬は慢心せず反省点を生かしてレッスンに取り組んでる」
7 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 17:42:41.97 ID:KdAqW0bLo
P「……正直、今はあの時よりずっと強く思ってるよ。白石紬は間違いなく――トップアイドルになれるって」

紬「そう、ですか。……安心、しました。」

P「わかってくれたか?」

紬「ええ。人をその気にさせておいて、勝手に見限られたのかと、裏切られたのかと不安になりましたが」

P「だから悪かったって」

紬「まあ、プロデューサーの真剣な言葉が聞けたのでいいでしょう。あなたは時々不安になるほどのん気なことを言われますし」

P「そ、そうかな」

紬「まさか自覚がないのですか? 恐ろしいことです」

P「ははは……」

志保「話は済みましたか?」
8 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 17:43:41.96 ID:KdAqW0bLo
P「え?」

静香「まさか、私たちがいることを忘れていたんじゃないでしょうね?」

P「ま、まさかそんなわけないだろ?」

静香「そうですか。では、いい加減紬さんの肩から手を離されては?」

P・紬「!!」バッ

P「わ、悪い。つい夢中になって」

紬「い、いえ……」

静香「はぁ、なんでレッスンも終わってないのにこんなことしてるんだろ」

志保「まあ、それには同意しますけど。紬さん」

紬「は、はいっ?」
9 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 17:44:46.92 ID:KdAqW0bLo
志保「誤解がとけたようですけど、じゃあ改めてこの言葉の意味ってなんなんでしょうね?」

紬「お、お恥ずかしい勘違いをしてしまいましたが……。ええと、そうですね」

志保「まあ、時間ももったいないですし、さっさとはっきりさせますけど。つまり……」

静香「ええ、そうね。プロデューサー?」

P「お、おう?」

志保「頑なで、ひとりよがりで」

静香「協調性がなくて、無関心で」

志保「子供っぽくて、生意気で」

静香「人の力も借りれず、孤立して」

紬「え?」
10 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 17:46:29.40 ID:KdAqW0bLo
志保「物言いがきつい割に、無駄にネガティブで」

静香「早とちりで、割とポンコツな」

紬「え? え? ぽんこつ?」

静香「そんなところが」

志保「めんどくさいと」

紬「……言いたいのですか?」

P「い、いやー、えっとそのだな」

紬「あなたは、……あなたは」ワナワナ

紬「本当によくもまあそれで、人に向かってバカなどと言えたものですね。本当に、あなたは……!」

紬「不躾で、無遠慮で、わざわざ波風を立てるようなことを……、本当にバカなのですね?」
11 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 17:48:43.98 ID:KdAqW0bLo
P「その、めんどくさいとまでは俺は思っては……」

紬「……まあ、でも理解できました」

志保「そうですね」

静香「そうね」

P「え?」

静香「プロデューサーの配慮が足りないのを指摘しててもしょうがないですし」

志保「ええ。本当に時間ももったいないですしね」

紬「はい、致し方ないことと思います。ですから……」

静香「志保、紬さん。「二人」ともプロデューサーの誤解を解いて――」
志保「紬さん、静香。「二人」ともしっかりして――」
紬「静香さん、志保さん。「二人」ともプロデューサーの言うことを聞いて――」
12 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 17:50:27.43 ID:KdAqW0bLo
静香「えっ?」
志保「は?」
紬「はい?」

P「おお……?」

静香「待って。まさかあなたたちなにか勘違いしてないかしら?」

志保「……はぁ、何をいってるんだろ。プロデューサーさんはどう考えても二人のことを言ってるのに」

紬「もしや、あなた達にまでプロデューサーの鈍感が移ってしまったなどというのではないですよね?」

静香「志保。あなたまさか自分は違うと思っているの?」

志保「静香こそ、そんな自分は大丈夫みたいな言い方は白々しいと思うけど」
13 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 17:52:39.89 ID:KdAqW0bLo
静香「認めたくないなんて、あなたそんなに子供だったかしら」

志保「事実を認められない静香には言われたくないわね」

紬「あの、お二人のそういうところがめんどくさいとプロデューサーは」

静香・志保「「確定してる人は黙っててください」」

紬「か、確定!? まさか二人とも私がプロデューサーにめんどくさいと思われていると言いたいのですか!?」

志保「いえ、どう考えても紬さんはめんどくさいじゃないですか」

静香「さっきも一人で勘違いして落ち込んでいましたし」

紬「あ、あれはその……、ですがそれとこれとは!」
14 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 17:57:25.62 ID:KdAqW0bLo
志保「いえ、そういうことだと思いますよ」

静香「まあ、プロデューサーにも悪いところがあるとは思いますが」

紬「ふ、ふふ。まさか反抗期真っ盛りみたいな静香さんと、協調性ゼロの志保さんにそのように思われていたとは……。青天の霹靂とはこのことですね」

静香「反抗期真っ盛り?」ピク

志保「協調性ゼロ?」ピク

紬「ええ、怖いものですね。幼いゆえに真っ当な自己評価ができず、あまつさえ人を悪し様に罵り」

紬「これではお二人のことをプロデューサーがめんどくさいと思ってしまうのは、致し方ないことかと」

静香「……まったく、不快ね」

志保「……奇遇ね、私もよ」

紬「一番不快なのは私です。まさか、あなた方と同列に捉えられているとは」

三人「「「ふふふ……」」」
15 : ◆naW/SGFIO. [saga]:2017/07/30(日) 18:05:36.82 ID:KdAqW0bLo
P「お、おいお前たち」

三人「「「プロデューサーは黙っててください!!!」」」

静香「――!!」
志保「――!!」
紬「――!!」

P「まいったな……」

「火種を投げ込んだ人が言っていいセリフではないのでは?」

P「ああ、そうなんだけどな」

「……ところで、プロデューサー」

P「ん?」

千早「私が同じように呼ばれたことも、意図があるんですよね?」

P「……」

千早「きちんとこちらを見てください」
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