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タプリス「天真先輩が2人」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/28(金) 23:33:25.86 ID:QEeM4tmB0
「ガヴリールが2人」の続きですので、独自設定が入っています
前回同様のんびりと進めていきます
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1501252405
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/28(金) 23:34:00.27 ID:QEeM4tmB0
朝 ガヴリール宅――
ガヴリール「……」スヤスヤ
天真「ガヴリール、朝ごはんできましたよ、起きましょう♪」
ガヴリール「んぁ……まだ6時半じゃん……おやすみ」
天真「もう起きて食べましょうよー」ユサユサ
ガヴリール「あ゙ー分かったから揺らすなって」
天真「♪」
――――
――――――
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/28(金) 23:34:44.12 ID:QEeM4tmB0
――――――
――――
学校校門前――
天真「さて、今日から2年生ですね!」
ガヴリール「そうだな」ウトウト
天真「一緒に頑張りましょう、ガヴリール♪」ニコッ
ガヴリール「まあ……そうだな」
天真「♪」ニコッ
ヴィーネ「あらガヴ、ジブ、おはよう」
天真「ヴィーネ、おはようございます♪」
ガヴリール「ヴィーネ、おぶってー」ガバッ
ヴィーネ「自分で歩きなさい」ヒョイ
ガヴリール「ぶー、ヴィーネのケチ」
ヴィーネ「何がよ……」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/28(金) 23:34:57.65 ID:4f8qdreM0
お、来たか
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/28(金) 23:35:32.81 ID:QEeM4tmB0
ラフィエル「ガヴちゃん、ジブちゃん、ヴィーネさん、おはようございます♪」ニコニコ
ヴィーネ「ラフィ、おはよう」
天真「おはようございます、ラフィエル♪」ニコッ
ガヴリール「ラフィエ」
ラフィエル「お断りします♪」
ガヴリール「まだ何も言ってないじゃん!」
ヴィーネ「どうせ『おぶって―』でしょ?」
ガヴリール「うぐっ……」
天真「通学路を歩くという行為は自分のこれからの人生を歩むとよく言われます」
天真「自分の足で歩きましょう! 頑張りましょう!」
ガヴリール「いやそれ聞いたことないよ……」
ガヴリール「もう、こうなったらジブリエルでもいい、おぶってー」ノシカカリ
天真「え? ちょっとふぎゅぅ」バタン
ラフィエル「あらあら♪」ニコニコ
ヴィーネ「全く、ほら」テサシダシ
天真「あ、ありがようございます」
ガヴリール「サンキューヴィーネ」ガバッ
ヴィーネ「だから自分で歩きなさい」ヒョィ
ガヴリール「ぐぬぬ……」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/28(金) 23:36:35.62 ID:QEeM4tmB0
ラフィエル「今日から私達2年生になりましたし、クラス替えもありますね」
天真「クラス替え?」
ラフィエル「学年が一つ上がるごとにクラスがいったんシャッフルされる、いわゆる一種のイベントみたいなものですね♪」
ヴィーネ「 イ ベ ン ト ? 」
ガヴリール「ここで皆と離れるか、一緒になるかで色々変わってくるな」
天真「私、ガヴリールと一緒のクラスがいいです!」
ガヴリール「まあ、それは先生の気分次第だな」
ヴィーネ「だったらジブ、一緒に行きましょう、今すぐ見に行きましょう!」ガシッ
天真「ちょっと、ヴィーネ!? 走らないでください」ズルズル
ガヴリール「……」
ラフィエル「……」
ガヴリール「まあジブリエルも大変だな……」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/28(金) 23:37:45.05 ID:QEeM4tmB0
タプリス「て、天真先輩!」
ガヴリール「ん? おぉ、タプリスじゃん、どうした?」
タプリス「私もこの学校に入学することになりました! よろしくお願いします!」
ガヴリール「へー、タプリスもこっち来るの」
タプリス「今度こそ、天真先輩を悪の手から救ってみせます!」
ガヴリール「何か分からんが、大丈夫だわ」
タプリス「早速いらない扱い!?」ガーン
ラフィエル「まあまあ、タプちゃんよろしくお願いしますね♪」ニコニコ
ガヴリール「まっ、よろしくー、何かあったら頼むよー」
――――
――――――
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/28(金) 23:38:40.51 ID:QEeM4tmB0
タプリス「では私は一年なのでここで一旦……絶対に天真先輩を救ってみせます!」
タプリス「では!」タッタッタ
ガヴリール「全く、救う救うって何だよ……」
ラフィエル「私たちもクラス表見に行きません?」
ガヴリール「まあ、見に行くか……」
――――
――――――
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/28(金) 23:39:42.13 ID:QEeM4tmB0
ガヴリール「お、いたいた」
天真「ガヴリールぅ!」ダキッ
ガヴリール「ちょっ、どうした?」ナデナデ
天真「皆一緒なクラスです! 良かったです!」
ラフィエル「皆一緒、私も非常に良いクラス替えだと思います♪」ニコニコ
ヴィーネ「また一緒のクラスね、改めてよろしくね」
ガヴリール「まあ、よろしくな」
天真「はい、よろしくお願いしますね♪」ニコッ
ラフィエル「よろしくお願いします」ニコニコ
4人「……」
ラフィエル「にしてもサターニャさんは遅いですね……」
ガヴリール「どうせ『悪魔的』と言ってギリギリに登校するんじゃないの?」
ヴィーネ「あぁ……なんかすっごい想像できるわ……」
天真「まあ、サターニャさんらしいというかなんというか」アハハ…
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/28(金) 23:40:36.03 ID:QEeM4tmB0
天真「ですが……遅刻するかもしれない時間帯に来るのは如何なものかと思います!」
ヴィーネ「確かにそうね……」
ガヴリール「言ってどうにかなるような頭は無いし別にほっといてもいいんじゃないの?」
ラフィエル「ですがそこがサターニャさんのいい所だと思います♪」ニコニコ
ガヴリール「いや、遅刻は良くないでしょ……」
ラフィエル「あら、ガヴちゃんはついにそれを言うまでに改心しちゃいましたか♪」
天真「これも日ごろの努力の結果です!」ドヤァ
ガヴリール「そんなんじゃねーし!」
ヴィーネ「でもそう思える様になったことは立派に……本当に立派に」ポロポロ
ガヴリール「お前は大げさだよ!」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/28(金) 23:42:44.03 ID:QEeM4tmB0
ガヴリール(この後サターニャは想定通り遅刻寸前で教室に入った)
ガヴリール(『悪魔的』だと言いながら)
ガヴリール(……)
ガヴリール(以前居た1年の教室に)
ガヴリール(あいつは馬鹿だ)
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/29(土) 02:45:38.93 ID:mLqf7v090
おー、続いたか
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/29(土) 21:43:00.22 ID:eYq45T350
HR後――
ヴィーネ「この後入学式ね!」
天真「そうですね!」
ガヴリール「だりー」グテーン
ラフィエル「そんなこと言わずに、せっかくのタプちゃんの入学式ですよ♪」ニコニコ
サターニャ「そうよ、あんた冷たすぎよ」
ガヴリール「サターニャ、居たんだ」
サターニャ「居たわよ!」
天真「タプリスこの学校に入学するんですか!?」
ガヴリール「うん、ジブリエルとヴィーネがクラス表見に行っている間に来て話したんだ」
ヴィーネ「ガヴ、あなた先輩になるのよ、少しはしゃきっとしたらどうなのよ」
ガヴリール「えー……よしジブリエル、お前が先輩な」
天真「一緒に先輩しましょう、ガヴリール♪」
ガヴリール「もう……」
サターニャ「否定しないんだ」ニヤニヤ
ガヴリール「うっせ」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/29(土) 22:05:07.47 ID:eYq45T350
ラフィエル「ともあれ、ここに居ても仕方がありませんしそろそろ移動しませんか?」
天真「そうですね、ガヴリール行きましょう!」ガシッ
ガヴリール「ちょっと!? 引きずらないで、歩くからぁ!」ズルズル
3人「……」
サターニャ「ほんとガヴリールには容赦ないわね……」
ラフィエル「そこまで仲がいいという事ですね♪」ニコニコ
ヴィーネ「仲がいいというか自分自身だからね……まあ私たちも行きましょう」
ラフィエル「行きましょう♪」
サターニャ「私の手下候補の品評会ね!」
ヴィーネ「おい……」
――――
――――――
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/30(日) 01:03:44.25 ID:bjOxVTBf0
入学式中――
タプリス(さて、天真先輩はどこにいるのでしょうか……)キョロキョロ
タプリス(うー……どこに居るのですか)キョロキョロ
タプリス(あっ、あの髪型は天真先ぱ……)
タプリス(あれ?)
タプリス(天真先輩が……目が悪くなったのでしょうか……乱視でしょうか……2人いるように見えます……)ゴシゴシ
一般生徒「これから入学式を行います、まず校長の挨拶です」
タプリス(入学式、始まってしまいました……)
タプリス(……)
タプリス(まあ、私の目が悪くなったという事ですね!)
タプリス(……)
タプリス(ちょっとショックです……)シュン
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/30(日) 11:27:52.14 ID:bjOxVTBf0
ガヴリール「タプリス相当キョロキョロしているな」
天真「後から注意しないとですね」
ヴィーネ「ねえ、タプリスちゃんには今のガヴとジブについて話はしているの?」
ガヴリール「あ〜、してなかったな」
ヴィーネ「嬉しがるか混乱するか……どうなるのでしょうね」
天真「きっと喜びますね♪」
ガヴリール「まあ、その時はその時だ」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/30(日) 20:23:18.89 ID:bjOxVTBf0
入学式終了――
天真「これから私たちが先輩……」
天真「頑張りましょうね!」
ガヴリール「これで本日何度目だそれ」
ヴィーネ「まあ、いいじゃない」
ラフィエル「この後のホームルームで本日は終わりですね」
ガヴリール「よし、今から帰るか!」キリッ
ヴィーネ「それは駄目」
サターニャ「いい手下候補いなかった……」シュン
ヴィーネ「マジで探していたのか……」
ガヴリール「お前の手下になりたい奴なんて、奇人か変人だな」
サターニャ「ムキー! 言ったわね! ラフィエル!」
ラフィエル「遠慮しまーす♪」ニコニコ
サターニャ「何も言ってないじゃない! この際ジブリエルでもいいわ!」
天真「へ!? わ、私は……」アタフタ
ガヴリール「へえ、それは『私を手下に付かせよう』としているんだな、いい度胸しているな」ゴゴゴ
サターニャ「はっ、じょ冗談に決まってるじゃないの!」
ヴィーネ「そろそろチャイムなるし席に着きなさいよ」
4人「はーい」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/30(日) 21:39:03.04 ID:bjOxVTBf0
HR後放課後――
ヴィーネ「皆、この後用事あるかしら?」
ガヴリール「ネトゲ」
天真「私もガヴリールも特に用事はありませんよ」
ガヴリール「ちょっとジブリエル!?」
サターニャ「私は特にないわ」
ラフィエル「私も特にありませんが……」
ヴィーネ「よし、一緒にお昼ご飯食べに行かない?」
天真「いいですね♪」
ラフィエル「私も行きます♪」
サターニャ「私も行くわ」
ガヴリール「しょうがない、私も行くよ」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/30(日) 21:51:28.15 ID:bjOxVTBf0
ヴィーネ「では決まりね、場所は以前委員長さん達も含め集まったあの店ね」
ガヴリール「あぁ、あの店……ラフィエル、変な物注文するなよ」
ラフィエル「え? し、しませんよー」
天真「あれ、本当に辛かった……」
ガヴリール「注文したら全部食べろよ」
ラフィエル「わかってますよ、ガヴちゃん♪」
サターニャ「美味しかったし別に注文してもいいんじゃ」
ガヴリール「注文するなら自分で食べろよ」
サターニャ「いいけど……」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/30(日) 22:24:54.58 ID:bjOxVTBf0
――――――――――
タプリス(天真先輩の教室は……2年だからこのあたりのはずですが……)
タプリス(うぅ……天真せんぱーい、どこですかー)オロオロ
委員長「ねえ、一年生よね、どうしたの?」
タプリス「ぴゃい!」
委員長(ぴゃい?)
タプリス「あっ、いえすみません……」
タプリス「あの……天真先輩の教室はどこか分かりますでしょうか?」
委員長「天真……双子だから……どっちでも大丈夫よね……」
タプリス(双子?)
委員長「あそこの教室よ、まだいるはずだから」
タプリス「はい、ありがとうございます!」ペコリ
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 21:06:18.55 ID:cuV1iNEQ0
タプリス(今日は天真先輩と一緒に帰るんです! あの悪魔と一緒に居させるわけには行けません!)
タプリス(いざ、突入です!)
タプリス「しつれいします……」ソローリ
5人「ワーワー」
タプリス「あっ、居まし……」
タプリス「え?」
ガヴリール「まったく……」
天真「♪」ニコッ
タプリス「……え? え?」
タプリス(あれ、私の目が悪くなったのではない?)
タプリス(天真先輩が……2人……?)
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 21:45:16.63 ID:cuV1iNEQ0
ガヴリール「ん? あれタプリスじゃん」
天真「あっ、確かに……タプリス、どうしました?」
タプリス「……」ポケー
ガヴリール「反応が無いな……」
ヴィーネ「貴方たちが2人いることを今初めて知ったから固まったんじゃないの?」
ラフィエル「タプちゃん♪ タプちゃん? タープちゃーん」ツンツン
ラフィエル「……駄目です、無反応ですね……」
サターニャ「この程度で固まるなんて、たいしたことないわね」
ヴィーネ「ほら、タプリスちゃん、どうしたの」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 21:51:32.83 ID:cuV1iNEQ0
タプリス(なんで天真先輩が2人……)
タプリス(まさか、胡桃沢先輩がまた何かしたというのですか……)
タプリス(いや、人を疑ってばかりでは天使として……)
タプリス(でも胡桃沢先輩は悪魔です!)
タプリス(そして『魔界通販』とかいところでへんてこりんな物を買って天真先輩に何かして2人になったに違いありません!)
タプリス(そしてその1人を今連れて帰ろうと……)
タプリス(羨ましい! ……じゃなくてなんて憎らしい!)
タプリス(言ってやりましょう! 『この悪魔』と!)
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 22:02:53.34 ID:cuV1iNEQ0
タプリス「……こ……」
ヴィーネ「こ?」
タプリス「この悪魔ー!」
ヴィーネ「ぅっ!」グサッ
ヴィーネ「……」フラフラ
ヴィーネ「ねえガヴ、私何かひどい事した?」ウルウル
ガヴリール「さあな」
ヴィーネ「がゔぅー」ウルウル
タプリス「はっ、すすみません! 月乃瀬先輩ではありません!」
タプリス「私が言った悪魔はあっち側です!」ビシッ
サターニャ「え? 私?」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 23:28:29.28 ID:cuV1iNEQ0
タプリス「そうです! 天真先輩をまたへんてこりんな魔界通販の物で天真先輩を2人にしてぇ!」
天真「あの……タプリス」
タプリス「天真先輩、無理しなくてもいいです! ここで私が決着をつけます!」
天真「あの、そうではなくて……」
ラフィエル「ジブちゃん、ここは少し様子見をしましょう♪」テッカテカ
ヴィーネ「ラフィ、この状況楽しんでいない?」
ガヴリール「めんどいから正直に言うムグゥ!」
ラフィエル「駄目です! 少しの辛抱ですから」クチオサエ
ヴィーネ「……絶対に楽しんでいるでしょう……」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 23:42:58.90 ID:cuV1iNEQ0
サターニャ「ぬっふっふっふっふ……なーっはっはっはっは! そうよ! ガヴリールがこうなった原因は私よ!」
タプリス「やっぱり……天真先輩に勝っただけはありますね……」
ガヴリール「何言っているんだ、負けた覚えないぞ」
ラフィエル「まあ、そういう事にしておきましょう♪」ニッコニコ
ガヴリール「……なあ、なんでタプリスの中では私が負けたことになっているんだ?」
ラフィエル「え!? あっ、そうですねー……さあ、何ででしょうかね?」
天真「何も無ければいいのですが……」
ガヴリール「まあ、タプリスの事だ、何も起きはしないよ」
ヴィーネ「タプリスちゃん大丈夫かしら……」
天真「ガヴリールが心配ないと言っても……やっぱり心配です……」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 19:46:11.60 ID:JtutoTnQ0
サターニャ「で、どうするの? この大悪魔、胡桃沢=サタニキア=マクドウェルに!」ドンッ
タプリス「リベンジです……」
サターニャ「はぁ? リベンジ?」
タプリス「ババ抜きで勝負です!」
タプリス「今度こそは負けないです! 絶対に勝って負けた天真先輩の仇を打つんです! 助けるんです!」
サターニャ「ふっ……いいわ! 受けてあげるわ!」
天真「あっ、平和的に解決しそうですね」
ガヴリール「だから心配することは無いだろ?」
ラフィエル「今回もババ抜きですかね♪」ニッコニコ
ヴィーネ「ねえ、『今回も』って何? 前回も見たの?」
ラフィエル「どうでしょうかね……それよりこの勝負がどうなるか見物ですね♪」ニッコニコ
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 20:02:00.14 ID:JtutoTnQ0
ガヴリール「そういえば、タプリスの中では私はサターニャに負けたことになっているの? ありえないでしょ」
ヴィーネ「確かにタプリスちゃんそんな事言っていたわね……」
ラフィエル「あまり詮索はなさらずに、ここは大人しく見守りましょう♪」テッカテカ
天真「確かにそうですね……タプリス、頑張ってください!」
タプリス「任せてください!」
タプリス(あれ? 天真先輩の声が……)
タプリス(いえ、今はこれからの勝負に集中です!)
サターニャ「私に味方はいないの?」
ラフィエル「サターニャさん、期待していますよー♪」
ラフィエル(主に面白い方向にですね♪)
ガヴリール「タプリス、こんな奴に負けるなよ」
ヴィーネ「タプリスちゃん頑張れー」
サターニャ「ラフィエルしかいないの? まあいいわ、私の雄姿を特と目に焼き付けなさいよね!」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 20:23:19.59 ID:JtutoTnQ0
――15分後――
タプリス「ぐぬぬぬぬ……」
サターニャ「ぐぬぬぬぬ……」
ガヴリール「タプリスの手持ち1枚、サターニャの手持ち2枚でジョーカー所持」
ガヴリール「今はタプリスが引く番だからサターニャはジョーカーじゃない方を引かれたら負けだな」
サターニャ「ちょっとガヴリール! 私がジョーカー持っている事をばらさないでよ!」
ガヴリール「全く、ちょっとは考えろよ」
ガヴリール「今は1対1でタプリスの手持ちにジョーカーが無ければ必然的にお前がジョーカーを持っていることになるだろ」
サターニャ「そ、そんな事知っていたし」
タプリス(ここで絶対に引いて勝ってみせます! 仇を打ってみせます!)
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 21:22:47.87 ID:JtutoTnQ0
サターニャ(私の負けてしまう確率が高い……)
サターニャ(悪魔的頭脳<<デビルズブレイン>>を駆使して状況を打破しなくては!)
サターニャ(私の手持ちは2枚……)
サターニャ(……)
サターニャ(そうだ!)ピコーン
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 21:35:45.67 ID:JtutoTnQ0
サターニャ「タプリス、以前みたいにすり替えられて負けるのは嫌でしょ?」
ラフィエル「!♪♪♪」ニコニコテカテカワクワク
タプリス「むぅ、やっぱり以前はカードをすり替えていたんですね!」プンプン
サターニャ「それは今はどうでもいいのよ」
サターニャ「……」スッ
タプリス「どうしたんですか胡桃沢先輩、両手に一枚ずつカードを持って……」
サターニャ「右か左か言いなさい」
タプリス「……」
サターニャ「言ったらそっち側のカードをタプリスに渡すわ」
サターニャ「これならすり替えることもできないわよ」
ガヴリール「あー、なるほどね、大人げないな」
タプリス「……」
タプリス「では、右で」ミギガワユビサシ
サターニャ「……」
サターニャ「はい、残念ジョーカーね」ミギガワダシ
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 21:45:00.45 ID:JtutoTnQ0
ラフィエル(サターニャさん、とても子供じみた作戦です! ですがそれがサターニャさんの面白い所です!)
タプリス「ちょっと待ってください! 私は右側と言いましたよ!」
サターニャ「だから右側のカードを出したじゃない」
タプリス「そっちは左側です! 私は右側と言いました!」
サターニャ「だから右側を出したじゃない」ニヤニヤ
タプリス「だから私は右側と言いました!」(タプリスから見て)
サターニャ「だから右側のカードを出したじゃない」(サターニャから見て)
サターニャ「次は私ね、さっさとそのカードをっ!」パシュッ
タプリス「ぴゃぁ!」
サターニャ「はい、これで私のアガリ、つまり私の勝ね!」
タプリス「うぅー、卑怯ですよ! この悪魔!」
サターニャ「私、悪魔ですから!」ドヤァ
タプリス「ぅっ……」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 22:37:13.58 ID:JtutoTnQ0
タプリス「……」
タプリス「うぇぇ〜ん」ポロポロ
タプリス「天真せんぱーい」ダキッ
天真「わわっと」
タプリス「また負けてしまいましたー」ポロポロ
天真「タプリスは頑張りましたよ、えらいえらい」ナデナデ
ラフィエル「あらあら、微笑ましいですね♪」ニコニコ
ガヴリール「お前容赦ないな……」
サターニャ「勝てばいいのよ、勝てば」
ヴィーネ「全く……ねえガヴ、誤解は解かないの?」
ガヴリール「あっ、そうだった」
ガヴリール「なあ、タプリス」
タプリス「ひぐっ……なんでしょうか、天真先輩」ポロポロ
ガヴリール「実はな……」
――――
――――――
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 22:56:27.56 ID:JtutoTnQ0
――――――
――――
ガヴリール「……というわけだ」
タプリス「……」
タプリス「えっと……そ、それ、本当ですか?」
ガヴリール「こんなことになって嘘をつくわけないだろ」
タプリス「ではこちらの天真先輩は……」
ガヴリール「駄天する前の人格の私だ」
天真「お久しぶりですね、タプリス♪」ニコッ
タプリス「天真先輩……」
タプリス「……」ギュッ
天真「タプリス?」
タプリス「会いたかったです……本当に会いたかったです……」ギュゥゥ
天真「私もですよ、タプリス♪」ナデナデ
ラフィエル「とても微笑ましいですね♪」
サターニャ「まあ憧れていた先輩とやっと会えたのだからね」
ヴィーネ「よかったね、タプリス」ウルウル
ガヴリール「まあ、タプリスが求めていた私がそこに居るからな」
タプリス「いえ、私はそちらの天真先輩にも非常に感謝しています」
ガヴリール「というと?」
タプリス「だって……天真先輩と私たちの距離がここまで近くになったのは……」
天真「確かに、私でしたらここまで皆との距離が近くなるとはなかなか思えませんね……私からも感謝です」
天真「ありがとう、ガヴリール♪」ニコッ
ガヴリール「そんなに……感謝されるような事はしてないって」テレッ
ヴィーネ「ふふっ、照れちゃって」
ガヴリール「う、うるさい!」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 23:08:04.80 ID:JtutoTnQ0
ヴィーネ「さてと、ねえタプリスちゃん、お昼一緒に行かない?」
タプリス「私? いいのですか?」
ヴィーネ「もちろんよ、ね?」
天真「はい、いいですよ♪」
ガヴリール「いいよー」
ラフィエル「もちろんいいですよ♪」ニコニコ
サターニャ「別にいいわよ!」
タプリス「皆さん……では、私も一緒に!」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/02(水) 19:40:43.66 ID:xXxetzwG0
天真「あの……皆集まっている事ですしタプリスの入学お祝いパーティーとかしませんか?」
ヴィーネ「いいわねそれ! やりましょうよ」
ラフィエル「いいですね♪」
サターニャ「後輩の入学お祝いパーティーねぇ……面白そうじゃない!」
ガヴリール「タプリスもそれでいいだろ?」
タプリス「はい!」ニコニコ
ラフィエル「満場一致ですね♪」ニコニコ
ガヴリール「で、ジブリエル具体的に何をするつもり?」
天真「あっ……ええと……」
ガヴリール「何も決めていなかったのかよ」
ヴィーネ「そうだ、タコパをしましょうよ! ガヴの家にタコ焼き器があるでしょ?」
ガヴリール「あったっけ?」
天真「ありますよ♪」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/02(水) 19:44:07.86 ID:xXxetzwG0
ヴィーネ「よし、決まりね」
ヴィーネ「私とサターニャは材料買って来るから、ガヴ達はガヴの家に先に行ってね」
サターニャ「最高に悪魔的なパーティーにしてあげるわ」クックック
ヴィーネ「パーティーを壊すんじゃないわよ……」
ヴィーネ「それじゃあ、またあとでね!」
タッタッタ
ガヴリール「んじゃ、帰るか」
天真「そうですね♪」ニコニコ
タプリス「わ、私もっ」
ラフィエル「ではガヴちゃんの家に行きましょう♪」ニコニコ
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/02(水) 19:56:29.92 ID:xXxetzwG0
サターニャ「ねえ、何で私を買い物係に選んだのよ」
ヴィーネ「タプリスちゃんだって、ジブと積もる話もあるじゃない」
ヴィーネ「で、タプリスちゃんがジブと一緒ならそのジブと体と心が同じガヴも一緒」
ヴィーネ「ラフィエルもタプリスちゃんは天使学校の後輩だからね、確りと話したいと思ってね」
ヴィーネ「まあ、天使側で色々話したいこともあると思ってね♪」
サターニャ「ふーん……」
サターニャ「まあ、今宵のパーティーは最高に悪魔的にしましょう!」
ヴィーネ「本当にパーティーを壊さないでよ、サターニャが主役じゃなくてタプリスちゃんが主役だからね」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/02(水) 20:03:07.39 ID:xXxetzwG0
帰り道――
タプリス「天真せんぱーい」ギュー
天真「はいはい、ここですよ♪」ナデナデ
タプリス「えへへ」ニコニコ
ガヴリール「ジブリエルにべったりだな」
ラフィエル「見ている分にはとても微笑ましいですね♪」ニコニコ
天真「可愛い後輩ですからね♪」
タプリス「そんな、可愛いなんて」ニヘラ
ガヴリール「もはや表情筋がとろけきっているかんじだな」
ラフィエル「でもいいじゃないですか♪」ニコニコ
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/02(水) 22:01:39.05 ID:xXxetzwG0
タプリス「あの……」
ガヴリール「ん、何だ?」
タプリス「その『ジブリエル』というのはもしかして……」
天真「はい、私の事ですよ♪」ニコッ
天真「私とガヴリール、どちらとも同じ名前でしたら色々と不便でして……この名前、ガヴリールがつけてくれたんですよ♪」
タプリス「とても素敵な名前です!」
天真「ありがとうございます♪」
ガヴリール「ありがとな、タプリス」ナデナデ
タプリス「ぴゃい! ど、どうたのですか……えっと……」
ガヴリール「ガヴリールでいいよ、『天真先輩』じゃ区別しにくいしな」
天真「私もジブリエルでいいですよ♪」ニコッ
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/02(水) 22:25:07.45 ID:xXxetzwG0
タプリス「いいのですか?」
ラフィエル「ほら、いいと言っていますしね♪」ポン
ラフィエル「言いにくければ敬称をつけてガヴリール先輩、ジブリエル先輩でも構いませんよ♪」
タプリス「で、では……」
タプリス「あの、ガヴリール先輩」
ガヴリール「おう、何だ?」
タプリス「なんで……あの……ガヴリール先輩まで私に礼を言ったのですか?」
ガヴリール「何だ、そんな事か」
ガヴリール「タプリスにとってはジブリエル、所謂駄天前の私が理想像でしょ?」
ガヴリール「その理想像が本来の名前ではなく『ジブリエル』という名前で生活していると知ったらその名前を否定されるんじゃないかと思ってな……」
ガヴリール「で、そこでタプリスは肯定してくれた……それだけだ」
天真「つまり私の名付け親であるガヴリールがつけた名前を否定されなく寧ろ肯定してくれたことがうれしいのですね♪」
ガヴリール「ちょっ、うれしいとか別にそんなんじゃないし……」
天真「照れ隠しなくても私にはわかりますよ♪」ニコッ
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/02(水) 22:52:04.61 ID:xXxetzwG0
タプリス「なるほどです……ガヴリール先輩照れていたのですね!」
ガヴリール「誰が照れてるって……」
天真「ほらほら、早く帰りましょう、準備とか出来る限りのことはしなくちゃね♪」
ガヴリール「お前もどこかヴィーネみたいだな」
天真「つまりガヴリールもヴィーネのようなところを潜在的に持ち合わせているという事ですね♪」
タプリス「いえ、それは無いと思います」キッパリ
ガヴリール「タプリス!?」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/02(水) 23:06:28.47 ID:xXxetzwG0
ラフィエル「……」
ラフィエル(あの時から暫くガヴちゃんとジブちゃんと一緒にいるのが気まずかったのですが、今は完全に馴れてました)
ラフィエル(ただ、一つだけ行けてない所……今まで行くことを極力避けていました……)
ラフィエル(ですがついに事時が来たのですね……)
ラフィエル(ガヴちゃんとジブちゃんの自宅に行く時が)
ラフィエル(つまり、ガヴちゃんとジブちゃんの愛の巣にっ!)
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/02(水) 23:07:44.28 ID:xXxetzwG0
ラフィエル(私が千里眼で興味本位でガヴちゃんとジブちゃんを覗いた時……)
ラフィエル(お風呂場での羞恥プレイ……)
ラフィエル(そしてその日の夜、寝静まった時の……抱き合ってのキス……)
ラフィエル(その後は恥ずかしくて見れなかったんですが……絶対にシていたはずです……)
ラフィエル(その日から極力行っていなかったのですが……ついに)
ガヴリール自宅前――
ラフィエル(愛の巣の目の前まで来ましたっ)ドキドキ
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/02(水) 23:16:10.69 ID:whGcgwBoO
やだこの色情天使
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/02(水) 23:18:08.65 ID:xXxetzwG0
ガヴリール自宅――
ガヴリール「ただいまー」ヒョイヒョイ
天真「こらガヴリール、靴はそろえましょうっていつも言っていますよね」
ガヴリール「ああ、もう分かったよ」クツソロエ
タプリス「し、しつれいします」
タプリス「……」
シツナイピカピカ
タプリス「部屋がすごくきれいになっています……」キョウガク
天真「はい、私とガヴリールで毎日綺麗にしています」
ガヴリール「おかげで毎日しんどいわ」
ラフィエル「ここがガヴちゃんとジブちゃんの愛の巣……」
ガヴリール「ん? ラフィエル、何か言ったか?」
ラフィエル「あっ、いえただの独り言です」アセアセ
ガヴリール「ふーん、変なラフィエル」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/02(水) 23:24:45.87 ID:xXxetzwG0
天真「お茶用意しますから少し待っていてくださいね♪」トテトテ
タプリス「えい、そんなこと……」
ガヴリール「主役が遠慮するなって、ほら座って居ろって」
タプリス「あっ、はい」
ラフィエル(このベッドで毎晩……)
ラフィエル(ガヴちゃんが求めて、ジブちゃんも求めて……お互い絡み合って……その匂いが染みついているベッド……)
ラフィエル「ぁぅ……」カアア
ガヴリール「ラフィエル、顔真っ赤だけど……部屋暑いか?」
ラフィエル「へ? あっいえ、大丈夫ですよ」アセアセ
ガヴリール「?」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/02(水) 23:37:31.29 ID:xXxetzwG0
天真「はい、お茶です、どうぞ♪」
タプリス「あ、ありがとうございます」
天真「はい、ラフィエルもどうぞ♪」
ラフィエル「はい、ありがとうございます」
ラフィエル(この一見無垢に見える顔つきでガヴちゃんを求め)カァァ
ラフィエル「……」チラッ
ガヴリール「ズズズ……ふぅ、お茶が体に染み渡るー」
ラフィエル(この一見攻めそうな性格のガヴちゃんがジブちゃんに求められ)カアア
ラフィエル「ぁぅ……」マッカッカ
ラフィエル「……」タチアガリ
ラフィエル「すみません、少しベランダに居ますね」
ガヴリール「お、おぅ……」
ガヴリール「……」
ガヴリール「ジブリエル、タプリス、部屋暑いか?」
タプリス「いえ、暑くないですが」
天真「暑くないですが、どうしましたか?」
ガヴリール「ん? いや、別に聞いただけ」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/03(木) 08:53:03.73 ID:THKodjnp0
ラフィエル(やっぱり愛の巣……ものすごいです……ドキドキ
ラフィエル(部屋に染みついた匂い……これは毎日シているのでしょうか……)ドキドキ
ラフィエル(ガヴちゃんの家に居るだけでドキドキしてしまいます)ドキドキ
ラフィエル(ベランダがあってとても大助かりです……)
ラフィエル「……」
ラフィエル(でもこのベランダでも……)
――――
ガヴリール「ほら、ここでしようよ」ヌギヌギ
天真「でももし通行人に見られでもしたら……恥ずかしいよぉ」カアア
ガヴリール「でもほら、ここはこんなに期待しちゃっているよ」クチュ
天真「ひゃぁ……やだ、私ったらこんなに……」
ガヴリール「ね? しよ……」
天真「……はい……きてください、ガヴリール」
――――
ラフィエル「あわわわ」カアア
ラフィエル(駄目です駄目です! お友達でこんなことを……でも、でも……)カアア
ガヴリール「ラフィエル、大丈夫か?」
ラフィエル「ひゃい!?」ビクッ
ラフィエル「あ、ガヴちゃんでしたか」アセアセ
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/03(木) 09:06:14.68 ID:THKodjnp0
ガヴリール「……本当にすごく顔真っ赤だけど」
ラフィエル「大丈夫ですよ、心配なさらずに」
ガヴリール「本当に部屋暑くないのか? 遠慮しなくても大丈夫だぞ」
ラフィエル「いえ、大丈夫です♪」
ラフィエル(ガヴちゃんはジブちゃんとのエッチを遠慮してくださいよ!)カアア
ガヴリール「ふーん……」
ガヴリール「なら風邪か? ベッドで横になって暫く休んでいたら?」
ラフィエル「いえいえ、風邪をひいていませんよ♪」
ラフィエル(ガヴちゃんとジブちゃんがシている淫臭が染みついたベッドでは横になっても色々モンモンして休むことはできませんよ!)カアア
ガヴリール「……なら無理はするなよ、何かあれば遠慮なく言ってもいいからな」
ラフィエル「はい、ありがとうございます♪」
ラフィエル(夜にどのような事をシていたのかを本人には到底言えませんよ!)カアア
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/03(木) 09:14:22.86 ID:THKodjnp0
天真「ガヴリール、ラフィエルがどうしましたのでしょうか?」
ガヴリール「いや、何でもないってさ」
タプリス「白羽先輩、ベランダで何をしているのでしょうか……」
ガヴリール「さあな、まあしばらくしたら戻るだろ……で、タコ焼き器は?」
天真「タコ焼き器は……確かこの棚の奥にしまったはず……」ガサゴソ
天真「う〜ん……」ガサゴソ
天真「あっ、ありました」
ガヴリール「おぉ、これだったな」
タプリス「後は月乃瀬先輩と胡桃沢先輩の帰りを待つだけですね!」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/03(木) 09:41:38.13 ID:THKodjnp0
今更ながらのミス訂正
>>47
タプリス「えい、そんなこと……」
↓
タプリス「いえ、そんなこと……」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/03(木) 10:36:47.93 ID:THKodjnp0
――――――
――――
ガチャ
ヴィーネ「お待たせ、買って来たわよ」
サターニャ「さあ、悪魔的なパーティーを始めるわよ!」
ヴィーネ「だからタプリスちゃんのパーティーって言ってるでしょう」
タプリス「月乃瀬先輩、胡桃沢先輩お帰りなさい!」
ガヴリール「おーお疲れー」
天真「お疲れ様です、飲み物用意しますね♪」
ヴィーネ「……あれ? ラフィは?」
ガヴリール「ラフィエルならあそこ」ベランダユビサシ
サターニャ「ラフィエルどうしたのよ」
ガヴリール「さあ、よくわからないけど……」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/03(木) 11:23:38.84 ID:THKodjnp0
ラフィエル(トイレでも……お花を積みんだ後で、あそこの汚れを取るという名目で舐めさせているに……きっと……)ドキドキ
ラフィエル(丁寧に丁寧に何度も……)カアア
ラフィエル(別の体液でそこが再び汚れるまで……)カアア
ラフィエル「あぅぅ……」マッカッカ
ラフィエル(止まりません! ガヴちゃんとジブちゃんがお二人でナニをしているのか、ここにいるだけで色々と思いめしてしまいます!)マッカッカ
ヴィーネ「ラフィ?」ヒョコ
ラフィエル「ひゃぃ!」ビクッ
ヴィーネ「えっと、どうしたの?」
ラフィエル「いえ、本当に何でもありませんよ♪」カアア
ラフィエル「ヴィーネさんが居るという事は準備は既にできているというかとでしょうか?」カアア
ヴィーネ「いえ、さっき帰って来たばっかりよ、ラフィエルもタネ作り手伝ってくれない?」
ラフィエル「はい、いいですよ」カアア
ラフィエル(ここは少しでも別の事をして気を紛らわさなくてはいけませんね)
ラフィエル「よし、頑張りましょうね♪」
ヴィーネ「ラフィがこれだけ気合が入っているなんて、ある意味珍しいわね」
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