【予定は未定・番外編】とある楽屋にて

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1 : ◆Hnf2jpSB.k [saga]:2017/07/21(金) 23:49:50.25 ID:zRc/hGTeo
・アイマス×モバマス
・短い
・ヤマ、オチ特になし
・楓さん総選挙一位おめでとうございます


↓前回
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1499772101/
↓関係ありそうな話
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463403772/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1500648589
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 23:51:04.32 ID:zRc/hGTeo

――失礼します

楓「どうぞ……あら、千早ちゃん」

千早「楓さん、今日はありがとうございました」

楓「こちらこそ、来てくれてありがとう」

千早「それと、総選挙一位、あらためておめでとうございます」

千早「それにしても、お祝いのステージに私まで呼んでいただけるなんて……」

楓「ふふ、今日は楽しかったですね」

千早「はいっ!」
3 : ◆Hnf2jpSB.k [saga]:2017/07/21(金) 23:52:02.93 ID:zRc/hGTeo

千早「……でも、よかったんですか?」

楓「何が、ですか?」

千早「私みたいな部外者がステージに立ってしまって」

楓「ふふふ。今更ですよ、そんなこと」

千早「へ?」

楓「だって千早ちゃん、去年うちのステージで一緒に歌ったじゃないですか」

千早「……ああ」

楓「それに私は六代目のシンデレラガールですからね」

楓「これくらいのワガママは許して貰えます」

千早「そういうものですか……」
4 : ◆Hnf2jpSB.k [saga]:2017/07/21(金) 23:52:30.17 ID:zRc/hGTeo

楓「あ、『ガール』は無理がある、とか思ってませんか?」

千早「ぶっ! ふくっ、い、いえ、そんなことは……くっ」

楓「本当に?」

千早「くふっ、はい、も、もちろ……くふふ……」

楓「ふふ、信じてあげましょう」

千早「(こ、この人はホントにもう……)」

楓「ふふふ」
5 : ◆Hnf2jpSB.k [saga]:2017/07/21(金) 23:53:04.34 ID:zRc/hGTeo

千早「……でも、本当に楽しかったです」

楓「それは、ワガママを言った甲斐がありましたね」

千早「去年立たせてもらったのとは全く違うステージでしたが」

千早「楓さんの凄さがあらためて分かった気がします」

楓「それを言うなら千早ちゃんだって」

千早「え?」

楓「油断していたらこっちが置いて行かれそうなステージでしたよ?」

千早「それは、まあ……その……」

楓「なんですか?」

千早「…………分かってて聞いてますよね?」

楓「いえ、何の事だかさっぱりです」

千早「……っく」

楓「千早ちゃん?」

千早「……精一杯のおめでとうを伝えたいと……そう、思っていましたから」

楓「ふふふふ」
6 : ◆Hnf2jpSB.k [saga]:2017/07/21(金) 23:53:34.73 ID:zRc/hGTeo

千早「……やっぱり分かっていて聞きましたよね?」

楓「分かっていても、言葉にして欲しいものなんですよ」

千早「楓さんのそういう所、卑怯だと思います」

楓「ふふ、年の功……でしょうか」

千早「それ、もっと真っ当な方向に活かせませんか?」

楓「うーん、その意見にはついていけんですねぇ」

千早「……くふっ………か、楓さ、くくくく……」

楓「あらあら」

千早「はふっ、ふふふっ……んん!」

千早「か、楓さんは……ふふっ、そのままでいい気が、し、してきました」

楓「ふふ、ありがとう」
7 : ◆Hnf2jpSB.k [saga]:2017/07/21(金) 23:54:10.12 ID:zRc/hGTeo

千早「……でも、少し変わりましたか?」

楓「え?」

千早「隣で歌っていて、強くて、しなやかで、どこまでも真っ直ぐな、信念みたいなものを感じました」

楓「……」

千早「……あの、別に今までそういうものを感じなかったというわけではないんですけど」

楓「ふふ、分かってますから大丈夫ですよ」

千早「やっぱりシンデレラガールになったから……ですか?」

楓「ええ、きっとそうだと思います」
8 : ◆Hnf2jpSB.k [saga]:2017/07/21(金) 23:54:45.92 ID:zRc/hGTeo

楓「私はたくさんの人に背中を押されて、その声に応えたくて、一生懸命走ってきました」

千早「……はい」

楓「ありがたいことにガラスの靴に手が届いて……そして気付いたんです」

千早「何に……でしょうか」

楓「これからの私が不甲斐無い結果を出してしまったら、もうそれは私だけの問題じゃないんです」

楓「私と同じように頑張ってきた、他の子たちへの応援の声も一緒に貶めてしまうんじゃないかって」

千早「一位になった者の責任……ですか」

楓「考え過ぎなのかもしれません。でも、この選挙はそれだけ重いものだと思うんです」

千早「私には想像しかできませんが……でも、分かる気がします」
9 : ◆Hnf2jpSB.k [saga]:2017/07/21(金) 23:55:18.72 ID:zRc/hGTeo

楓「ふふ」

千早「楓さん?」

楓「いえ、今の私、デキるお姉さんみたいだったなって」

千早「……またそうやって茶化すんですから」

楓「心構えは変わっても、根っこの部分はそう簡単に変わりませんからね」

千早「(これが、楓さんなりのバランスのとり方なのかしら)」

楓「千早ちゃんも、カッコイイお姉さんに憧れちゃっていいんですよ?」

千早「……ふふ」

楓「千早ちゃん?」
10 : ◆Hnf2jpSB.k [saga]:2017/07/21(金) 23:55:44.63 ID:zRc/hGTeo

千早「ずっと前から、かえ姉さんは私の憧れですよ」

楓「…………へ?」

千早「どうかしましたか?」

楓「あの……千早ちゃん、今……え?」

千早「ふふ」

楓「今! あの、も、もう一回! お願い!」

千早「楓さんは私の憧れ、ですか?」

楓「違うの、そうじゃなくて……いえ、そうなんですけど……!」

千早「ふふふ」

楓「あーん、もう、千早ちゃんのイジワル!!」

千早「(たまにはこういうのも、ね)」


<結>
11 : ◆Hnf2jpSB.k [saga]:2017/07/21(金) 23:57:41.79 ID:zRc/hGTeo
今更感漂いますが楓さん6代目CGおめでとうございます
パッと思いついたものなので短いですが、お祝い代わりに

お読みいただけましたなら、幸いです
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