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北上「我輩は猫である」
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318 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/17(木) 04:13:23.07 ID:pP3hituQ0
なんでお盆開けてから連休なの
それよか夏休みください
イベントもやらねば
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/17(木) 10:45:35.66 ID:+Wd+0QMe0
乙
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/17(木) 12:39:15.51 ID:hkq0HI6j0
更新乙です
イベントはE4とE7がきつい、自分はE4、乙にしちゃった
報酬装備はE5が一番いいくらいで後はそこまでではないと評判
がんばってー!
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/17(木) 18:47:55.81 ID:p9n0cI7/o
おつ
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/18(金) 03:33:46.75 ID:uotDwHVU0
すれた吹雪ファン同胞に出会えるとは……
323 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/19(土) 03:19:33.92 ID:kvtFWfOB0
26匹目:猫の記憶
夜。私は先輩ネコの手を借りに来た。
谷風「先輩ネコ、とはまあなんともいい響きだねこりゃあ」
北上「気に入った?ウミネコさん」
谷風「そういえばキミはなんて種類たったのかね。ネコとして」
北上「全身真っ白な猫、なんてなんのヒントにもならないよねえ。雑種ならなおさら」
谷風「そう。その通りだね」
324 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/19(土) 03:20:37.99 ID:kvtFWfOB0
谷風「キミは猫の時の記憶があると言ったね」
北上「まあね」
谷風「そう。記憶がある。でもそれってホントかなって」
北上「…どゆこと?」
谷風「確かに記憶はあるんだろうさ。猫の仕草や習慣なんかをキミはよく覚えてる」
北上「そりゃあ、そうねえ」
谷風「でもそれってさ、猫の記憶ではあるけど猫の時の記憶ではないんじゃないかな」
北上「…はあ?」
325 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/19(土) 03:21:32.70 ID:kvtFWfOB0
谷風「ここで1度私の話をしよう。私が何故谷風になったかという話さ」
北上「え!そんな事分かってるの?」
谷風「というよりそれしか理由らしい理由がなかった。生前の、ウミネコとしての私にとっては」
北上「続けて」
谷風「飛んでた。飛んでる記憶ばかりだった。でも随分たったある日、唐突に一つの記憶を思い出した。
飛び疲れた私は羽休めに船にとまった。そこで私は船員に餌をもらった。その男に見送られながらまた飛んでいった。
そこが何処だったか、いつだったかなんて鳥にゃわからないけど、あの小さな船は、谷風だったのかもしれないなあって」
北上「…それだけ?」
谷風「それだけ」
北上「えぇ…」
326 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/19(土) 03:22:10.42 ID:kvtFWfOB0
谷風「そんなに落胆するなよ」
北上「いやだって…ええ〜」
谷風「確かに理由としてはあまりにもなんて事無い話だけどね。でも案外そんなもんじゃないかとも思うんだ。
確かめようもないしね。確かめようとも思わないし」
北上「ほんと興味無いんだね」
谷風「さて話を戻そうか。私は思い出すのに随分時間をかけたが、キミのその手間を私が省いてあげよう。
北上。キミは何か物語としての記憶、思い出はないのかい?」
北上「思い出?」
急に言われてもパっとしない。猫の思い出、ねえ。
327 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/19(土) 03:22:55.17 ID:kvtFWfOB0
谷風「記憶には二種類ある、と言われてる。エピソードと知識だ。それでいうとキミはエピソード記憶が今のところ殆どからない。
猫の時の感覚、記憶もどちらかと言うと知識、習慣として身に染み付いているように思える」
北上「確かに、思い出すってのとは違ったかな」
谷風「では、キミは自分の事を白猫と言ったよね」
北上「まあ、うん」
谷風「キミは今自分の姿が見えるかい?全身が?」
北上「自分?鏡とかあれば」
谷風「猫にそんなものはないよ」
北上「…あれ」
あれれ。
328 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/19(土) 03:23:40.40 ID:kvtFWfOB0
谷風「キミの記憶の話をいくつか聞いたけど、まるで第三者目線で、飼い主がペットの行動を見ているかな記憶じゃないか」
第三者。だとしたら私は
谷風「キミが猫として身についた習慣や行動の記憶は確かだろう。でもキミが見たそれはキミの事じゃないんじゃないかい?」
あの白猫は私じゃない
谷風「キミは生前、もう1匹の猫と暮らしていなかったかい?」
329 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/19(土) 03:24:42.77 ID:kvtFWfOB0
線香花火のようだ。
パチパチとコマ送りのように様々な風景が頭の中に浮かんでは消えた。
しかしそれはどれも似たような風景だった。
今なら分かる。
これは麦畑だ。
私はそれを見上げていた。
まさに黄金色といった感じの広大な命の輝きの中にその一軒家はあった。
白い壁にの小さな家。農具や機械をいれる倉庫もあった。屋根の色は、見上げても見えないからわからない。
そこには白猫がいた。小さな子猫が。
そこには男がいた。私達にミルクをくれる、金髪の、毛むくじゃらで、大きな手で撫でてくれるおじさんが。
330 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/19(土) 03:25:11.31 ID:kvtFWfOB0
目まぐるしく映像が移り変わる。
白猫と、おじさんが次々と現れては消える。
ふと火花が止まった。
そこには写真があった。両手に猫を抱えて笑うおじさんの写真が。
おじさんは英語で私達に語りかける。
右手には白猫がいた。
左手には、黒猫がいた。
私がいた。
朱紅い雫が落ちた。
331 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/19(土) 03:26:01.80 ID:kvtFWfOB0
北上「もう1匹、いた」
谷風「そういう事だろうね。どうだい?他には」
北上「飼い主も、でも名前はわからない。外国人だ」
谷風「英語が堪能なのはそれが理由かい。しかし探すのが難しいねそれは」
北上「どこかも分からないや」
谷風「飼い主の方はともかく、もう一つは大きなヒントじゃないか」
北上「もう一つ?私が黒猫だったってこと?」
谷風「おやそうなのかい。でもそれはあまり関係ないよ」
北上「なら何が」
谷風「だってもう1匹いたんだろ?」
北上「うん」
谷風「ならこの鎮守府にいるかもしれないじゃあないか」
北上「え…?」
332 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/19(土) 03:34:22.57 ID:kvtFWfOB0
お札多すぎ…編成考えるのは好きだけどね
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/19(土) 12:48:17.72 ID:xJBPjaNg0
乙
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/19(土) 19:44:39.72 ID:8cX2Bn/a0
更新乙
丙なら札関係ないと悪魔の囁き
335 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 01:59:36.16 ID:x+MBoVoh0
27匹目:結構毛だらけ猫灰だらけ
ことわざ、というよりはダジャレ。
あたり前田のクラッカーというやつだ。
全身毛だらけという感覚が無くなって久しいが、ココ最近灰だらけになる機会が増えてきている。
灰、というよりは火薬なのだが。
シンデレラもビックリのドレスだ。
336 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:00:39.34 ID:x+MBoVoh0
北上「ぶはっ!」
爆撃による黒煙から抜け出す。
顔にまとわりつく汚れを気にする余裕はない。すぐさま索敵に入る。
視界を肉眼に戻し電探で探る。目と猫で言う髭とを合わせた三次元的な空間把握は私の得意とするところだ。
敵艦載機からの機銃を避け私とは別の艦娘へ狙いを定める戦艦に向けて砲撃する。
ダメージは殆どないが足止めには成功した。
比叡「ナイスアシストです!」ドォン
その隙を突き戦艦を撃破する。
337 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:01:48.69 ID:x+MBoVoh0
大井「北上さん無事ですか!」
北上「おーけーおーけー、さて残りは」
少し遠くで爆発音がした。
蒼龍「敵旗艦撃破、完全勝利っ♪」
北上「被害は、飛龍さんだけか」
飛龍「たはーゴメンね、空母にばっか気ぃ取られちゃって」大破
秋月「すみません、私がしっかり守っていれば…」
蒼龍「気にしないの。飛龍が突っ込んでってのが悪いんだから」
飛龍「う〜反省してまーす」
比叡「で、どうします?リーダー」
どうってそりゃあ、ねえ。
北上「帰って間宮しましょう」
338 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:02:26.72 ID:x+MBoVoh0
提督「うむ、悪くない。いや、良い」
北上「…」
入ってきた扉をそっと閉める。
どうやら気づかれてはいないようだ。
提督室。いつもなら入ると目の前に座る提督からどうしたーとか声をかけられるところだが、今日は違った。
椅子を横に向け何やら手元に見入っている。私の位置は提督から横目で見えない角度ではないはずだが、余程見入っているらしい。
何を見ているのだろう。
ニヤっと口元が歪んむのを感じる。
339 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:03:22.92 ID:x+MBoVoh0
抜き足差し足猫の足。
本気で忍び寄る時のコツは、体全体でオーバーリアクション気味にそろりそろりとーなんてやらない事だ。
人間も意外と野性的感覚を持っているものだ。
音を立てずとも妙な気配を出すと気づかれる。
すり足気味に音を抑えなおかつ上半身は普通に歩くように自然体で。
さてそろそろ見える位置だ。
が、ここで普通に覗くと私が100%悪いので、あくまで事故を装って。
北上「なーに見てんの提督〜」
提督「ひょぉおう北上ぃ!?」
驚いた拍子に手に持っていた写真が舞い上がる。
340 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:03:53.94 ID:x+MBoVoh0
北上「何夢中に見てたのさ。話しかけても全然答えないんだから」
大嘘である。
提督「ああいやぁそのぉねぇ」
慌てて写真を集める提督。
そのうち1枚を拾い上げる。
北上「あ、大井っちの写真だ」
モチロン水着の。色々と察しが付いたね。
愛しの彼女の水着に見入ってたなこいつめ。
341 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:04:37.90 ID:x+MBoVoh0
提督「いやーそれはねー吹雪君がねー報告にねー持ってきてねー」
北上「へ〜。でいくらだったの?」
提督「え」
北上「いくら」
提督「いやその」
北上「ハウマッチ」
提督「ワンコイン」
北上「五百か…」
札じゃないだけ良心的?
ちなみに青葉は吹雪の傘下だとか。
342 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:05:05.17 ID:x+MBoVoh0
北上「で、誰の水着を見てたのかな〜」
もう1枚めくる。ワンピース大井っち。
マジか。
提督「あ、いや。大井をだな!大井を見てた!うん!」
そんなとこで開き直られてもねえ。
提督「というか北上!お前はなんでここにいんだよ!」
北上「何って報告だよ報告」
提督「あー、そっか」
北上「提督」
提督「はい」
北上「落ち着こ」
提督「うん」
343 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:05:51.78 ID:x+MBoVoh0
提督「どうだった。初めての旗艦。艦隊のリーダーというのは」キリッ
急にキリッとかされるとなんかムカつくが、まあそこはいいや。
北上「ぜーんぜんダメダメだった」
提督「え?戦果としては特に問題なさそうだったけど」
北上「旗艦としてって事。途中から比叡さんに任せっきりになっちゃってさ。そのおかげだよ」
提督「ほーう。お前はやたら索敵上手いし、周囲を見て指示出すのも行けるかと思ったんだが」
北上「そう上手くはいかないよ」
私の場合、その感覚を自分のためだけに、生きるためだけに使ってるからね。
提督「まあ慣れだ慣れ。役割上雷巡が旗艦をする事は少ないが、リーダーの目線を知っておく事も大切な事だ。また機会があったら訓練だな」
北上「へいへい」
344 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:06:33.36 ID:x+MBoVoh0
北上「でもさあ、もちっと楽なところで訓練したいよね」
提督「そうも言ってられんねーよ。敵は待てを聞かないからな。お前のような新兵でも実践訓練のにせざるを得ない」
北上「なるほどね。はーやだやだ、戦争なんてさ」
提督「だ、な。でもまあ悪い事だけってわけじゃないさ。不謹慎かもしれんが、ただ悲観的になってもしょうがあるまい」
北上「お気楽だなあ」
提督「そーゆーのはお前の専売特許じゃないのか?」
北上「マイペースって言ってよね。私の適当は適度に適切にって意味なんだからさ」
345 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:07:06.89 ID:x+MBoVoh0
提督「だが、そうだな。お前のその危機回避能力というか、生存力は強みだ。今回の編成もかなり攻撃によったものだったろ?」
北上「ん〜まあそうねえ」
提督「大井の時なんかはもっと守備を固めたもんさ。生き残る事が大前提だからな。その点北上は優位だ」
北上「…でもそれっていいの?私達は敵を倒すための兵器だよ」
提督「それだけじゃないさ。それに今は非力でも、生き残って、経験を積んで、強くなってから敵を討てばいい。焦る必要はないからな」
北上「焦る必要はない、か」
提督「マイペースが売りなんだろ?」
北上「それもそうだ」
346 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:07:42.78 ID:x+MBoVoh0
北上「しっかし提督に真面目な事言われるとなんかムカつくな〜。カッコイイじゃんか」
提督「だろ〜?普段適当なやつがここぞという時は真面目になる。ギャップは日頃の努力から生み出されるのよ」
北上「日頃努力してないって話でしょーが」
提督「まあな」
北上「そっか〜わざと手を抜いたたんだ〜大井っちが知ったらガッカリだろうなあ〜」
提督「…き、北上さん?」
北上「そう言えばもう少しで大井っち演出から帰ってくるだっけ」
提督「まて落ち着け、俺達は話し合える分かり合える」
北上「貸一つ」
提督「よかろう」
347 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:08:19.56 ID:x+MBoVoh0
提督「貸しはまあともかくとして。その、写真返してくんね?」
北上「いや〜しかし大井っちってホント胸デカイよね。私もないって程じゃないと思うんだけど。それとも大井っち位が普通なのかな」
提督「お前ら艦娘は規格外だよ、色々と。北上くらいが普通だろ」
北上「ふむ、こっちは多摩姉ちゃんか」
提督「やめてなんか見られる度に心が削られる…」
北上「どう思う?ブルマ」
提督「大きさに関わらず胸の形を顕にする体操着は素晴らしいものだ。だが俺はブルマより現代のズボン型の方が興奮する」
北上「え、キモッ」
提督「」
348 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:08:48.33 ID:x+MBoVoh0
提督「正直初めて多摩の胸を見た時ビビった」
北上「デカイよね」
提督「普段わかんねーもんな」
北上「なんか性格上慎ましやかなイメージがあるし」
提督「それ、ほんまそれ。その点逆に球磨は大きいイメージだった」
北上「全部包容力に吸われてるんだよ」
提督「なるほど」
349 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:09:25.82 ID:x+MBoVoh0
提督「ところで球磨のこの水着はなんだ?なんつーか妙なセンスというか」
北上「クマだってさ」
提督「ん?球磨だろ」
北上「クマの方」
提督「くま、クマか。あーそゆこと」
北上「そゆことそゆこと」
提督「北上のはなんで?」
北上「まだ買ってなかったら借りた」
提督「球磨から?」
北上「サイズがね…」
提督「…ゴメン」
350 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:09:58.64 ID:x+MBoVoh0
提督「そうかあ、まだ買ってなかったのか」
北上「…なんかよからぬ事を考えてないよね」
提督「ちげえって。1度そーゆー足りないものを買いに行った方が良いかなって思ったんだよ」
北上「あー、外出用の服とかもないしね〜。そもそも外に行く用事もないか」
提督「そこら辺はまたおいおい、だな」
北上「だね」
とドアを叩く音が。
なんか妙に雑だな。コンコンというよりゴンゴンって感じ。
351 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 02:10:27.47 ID:x+MBoVoh0
吹雪「吹雪入りましたー!」バタンッ
提督「事後報告かよ!」
吹雪「見ての通り荷物抱えてるんですよ?それに一々私室入るのに確認を取る間柄じゃあないでしょ」
提督「第一に両手塞がってるからと足で戸を叩くな第二にここは私室じゃない第三に俺とお前は部下と上司の間柄だ!」
吹雪「おおーナイスツッコミ、さっすがぁ↑」ドサッ
提督「嬉しくねぇわ!」
提督よりも長くこの鎮守府にいるという最古参にして、提督と最も長い付き合いの1人である吹雪。
会話は完全に兄弟かなにかだ。
352 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 03:56:37.06 ID:2ASFvdsR0
北上「…でそのダンボールは?」
吹雪「資料ですよ資料。最近近海に現れた厄介者のね。北上さんの訓練が多少危険度の高い海域で行われてる原因でもあるんですよ?」
北上「え、そうなの?」
提督「うちの主力がそっちに割かれてるんだよ。で空いた穴を埋めるためにってのもあるわけだ」
それは知らなかった。
鎮守府も大変だね。
吹雪「いかんせん古い物でしたから大変だったんですよ〜。今どき紙媒体って」
提督「全くだな。って事でそれデータに落とし込んどいてくれ」
吹雪「ええ!?これを?私が!?」
提督「お前以外に誰がいるよ」
吹雪「私じゃなければ誰でもいいですよ」
提督「そこはせめて自分以外に適任がいるとか言えよ!」
353 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 03:57:22.56 ID:2ASFvdsR0
吹雪「はぁ〜、わっかりましやりますやりますやらせていただきますー」
提督「おうおう、仕事に励め秘書艦どの」
吹雪「てことでこれ借りますよー」
提督「え?」
手に取ったのは館内放送用のマイクだ。
何故に?
吹雪「あーあー、叢雲聞こえるー?今すぐ提督室来て。いっ、30秒で。提督命令ね」ガチャ
1分と言いかけてから半分に減らしたぞこの秘書艦。
提督「おい何が提督命令だこら」
吹雪「提督のセリフからそういう意図を汲み取ったまでです」ビシッ
提督「敬礼すんじゃねえよお前がすべきなのは謝罪と訂正だよ」
北上「あ」
慌ただしい足音が近づいてきた。それも急いでるからというよりは怒っているからといった感じの。
354 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 03:58:03.10 ID:2ASFvdsR0
本日2度目、乱暴に戸が開く。
叢雲「な、何よ急に呼び出しって!しかも、30秒、って…」
セットする余裕がなかったためか少しボサッとした髪と曲がった、ネクタイ?ネクタイだよねあれ。
息も絶え絶えで頭の、耳、うん耳。耳も今にも落ちそうになっている。改二が眩しい彼女。
吹雪「ハイこれ持って」ドサッ
叢雲「はぁ?いきなりなん重っ!何よこれぇ!」
吹雪「後今日は下手したら徹夜だけど付き合ってね。こっちはお姉ちゃんめーれー」
叢雲「徹夜ぁ!?ちょっとアンタ!どういう事よこれ!」
提督「あーうん。でも頑張ってくれ」
叢雲「は、はぁー?」
355 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 03:59:02.74 ID:2ASFvdsR0
吹雪「はーい着いてきてー。あ、提督。終わったら連絡するので、それでは」
提督「わりぃな。頼む」
叢雲「ちょっ!あぁもう…言っとくけど絶対徹夜なんかさせないわよ」
行っちゃったよ。
北上「叢雲も大変だね」
提督「見たか?お姉ちゃん命令って言われた瞬間あいつの耳が立ったとこ」
北上「え、見てない」
提督「ありゃ吹雪なりのお願いなんだよ」
北上「頼られて嬉しい、と?」
提督「吹雪も忙しい身だからな。力になりたいとは思ってるんだろ」
北上「なるほど、ね」
徹夜しない、ではなく、徹夜させない、とはそういう意味か。
356 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 03:59:44.65 ID:2ASFvdsR0
提督「情けない話だが、でも頼りになるよ。2人とも」
北上「いい姉妹だねぇ」
提督「みんなそうさ。お前らもな」
北上「そうだねえ。じゃあはいっ」
提督「えっ」
北上「んーっと、これとこれと、ハイ没収」
大井っちの写真計3枚を写真から抜き出す。
提督「んな殺生な!」
北上「提督もいい提督を目指そうね〜」
提督「いい提督だろ!」
北上「部下の水着写真ジロジロ鑑賞する提督はなぁ…はい」
他は、まあみんなの楽しそうな姿が写ってるので許してやろう。
357 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 04:00:19.66 ID:2ASFvdsR0
提督「…くそう、いいさ。まあいいさ」
妙に納得が早い。まさか大事なのは抜いて隠したか?
いや流石にそこまで念入りに探す理由はないからいいや。
北上「んじゃあ私は次の出撃までやすんどくね〜」
提督「そうだ、ついでにこれも」
北上「これは、球磨型の集合写真」
提督「いい姉妹、だな」
北上「うん、うん」
北上「姉妹、ねえ」
廊下で写真を見ながら考える。
私の、もう1人の姉妹とも言える白猫の事を。
358 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/20(日) 04:01:29.22 ID:2ASFvdsR0
丙、乙と来て、明日は甲に挑むんだ
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/20(日) 10:44:34.87 ID:+Pggae3+0
更新乙です
E3かな?ヴェアアが抜けないという愚痴をわりと聞くけどE3も道中のヌ改がヘイト溜める
全体的に報酬はあれなので資源と時間に相談しての攻略になりますよね
E5に松輪堀にいかなきゃ
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/20(日) 15:30:19.15 ID:W5jPv1BYo
おつおつ
このブッキーええなあ
361 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 02:50:41.93 ID:NYcp8k3K0
28匹目:ナマズ
鯰。漢字で書けないし読めない。
英語でキャットフィッシュと言うらしい。
理由はヒゲが猫っぽいから。
学者のネーミングセンスは何故こうも適当なのか。
便宜上だしわかりやすけりゃいいというならまあ分からなくもないが、いやそもそもわかりやすいかね?
362 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 02:51:15.25 ID:NYcp8k3K0
そこへいくと「艦娘」という名前も随分適当じゃあないか。
船で、女の子で、じゃあ艦娘って。
実際わかりやすいのは確かだ。
それしか形容しようがないのも確かだ。
それしか分かってないのも、確かだ。
そう、結局何もわかってない。
ならば、例えば私や谷風のような存在は、案外それほど特殊ではないのかもしれない。
363 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 02:51:47.47 ID:NYcp8k3K0
英霊とか船の擬人化だとか言われてるけれど、私達の中に何があるのかなんて私達自身わからないのだ。
私達は、何であっても不思議ではない。
つまり、
北上「私はナメクジかもしれない」
阿武隈「…なんですか急に」
北上「いやさ、汗がこうツーっと流れる度にそこから溶けだしそうな感覚なんだよ」
阿武隈「ナメクジが塩で溶けるって迷信らしいですよ」
北上「えぇ!嘘ぉ!」
阿武隈「ウソです」
北上「うわぁ、悪い子だ」
364 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 02:52:22.97 ID:NYcp8k3K0
阿武隈「少しは疑ってくださいよ」
北上「ここは戦場じゃないし、疑う意味もないも〜ん」
阿武隈「そんな大げさな…」
阿武隈。ちょっと不思議な縁がある娘。
何やら艦の記憶からか妙に私に警戒心を示していたのだが、いかんせん私がそっちの意識が薄いために完全に無視していたのだ。
そしたらなんか寄ってきた。向こうから。
「こっちはこれだけ意識してるのにズルイです!」というのが向こうの言い分だったが、いやなんとも理不尽な。
365 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 02:52:54.68 ID:NYcp8k3K0
そんなわけでこうして私が部屋に1人の時に遊びに来たりしているのだ。
1人の時を狙うのは恥ずかしいからだとか。よくわからぬ。
そう、よく分からないのだ。だからまあ奇縁というべきだと思う。
北上「阿武隈は暑くないの?」
阿武隈「暑いと言えば暑いですけど、汗ばむほどでは」
北上「そりゃ羨ましいや」
阿武隈「あれ?あそこの本って」
北上「夕張に借りたラノベ。知ってるの?」
阿武隈「はい!駆逐艦達の間でも流行ってるんですよ、私もすっかりハマっちゃって!」
北上「あーボリューム下げて下げて」
阿武隈「あぁすいません…」
366 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 02:53:36.87 ID:NYcp8k3K0
耳の近くで大声を出されれば猫でなくとも驚く。
そう。奇妙と言えば今現在こうしている関係こそ奇妙だ。
自分の部屋で、阿武隈に膝枕されているこの状況が。
阿武隈「読んでもいいですか?」
北上「ラノベってのも便宜上のテキトーな分類だし、合う合わないはあると思うよ」
阿武隈「だから読んでみるんです」
北上「うむ、いい心がけだ」
阿武隈「あ、でも届かないです」
北上「…私は少しでも動いたら溶けるよぉ」
阿武隈「溶けろぉ」
北上「ぐえー」ゴロン
367 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 02:54:15.67 ID:NYcp8k3K0
膝枕転げ落ちる。
体制が変わった事で服が汗により身体にひっつく。
うえー気持ち悪い。
北上「チーズ蒸しパンになりたい」
仰向けで呟く。
阿武隈「どこのゴリラですか」
北上「あれ、知ってるんだ」
阿武隈「私的には北上さんが知ってる方が驚きです」
北上「夕張の英才教育の賜物かな」
阿武隈「まあ、教育ではあるかもしれないですね」
368 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 02:54:56.30 ID:NYcp8k3K0
北上「漫画って凄いよね。文章なら原稿用紙一枚分くらいの情報でも一ページ、一コマで表したりできるし」
阿武隈「確かにそう考えるとなんだか凄いですね」
北上「表現方法が違うとはいえ、あれだけの情報をばっと読むってのはなんかクセになる面白さがあったよ」
阿武隈「漫画は気軽に早く読めますからね。遠征組に流行ったのも休憩時間に読みやすいって事がおおきいでしょう」
北上「そうそう、速いんだもん。夕張にとりあえず有名所は読んどけーって貸してもらったけど、サクッと読み終わっちゃった」
阿武隈「あの人の部屋漫画も本もすごい数ですよね」
北上「貴重な人材だから給料いいんだって」
369 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 02:55:29.29 ID:NYcp8k3K0
阿武隈「あ、私これ好きかもです」
北上「マジ?推理ものだよ?」
阿武隈「推理小説は苦手ですけど、これは好きです」
北上「あー江戸川乱歩よりなところがいいのかな」
阿武隈「エドガー?」
北上「…おぅ…」
怪人二十面相って言った方がわかりやすいのかな?
いやそこまで説明する気もないしいいや。
370 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 02:56:31.31 ID:NYcp8k3K0
阿武隈「お邪魔しま〜す」
北上「ぐえ」
北上「え、なにしてんの」
阿武隈「さっきは私が膝枕したので今度は北上さんがお願いします」
北上「えー対価を要求するんかい。しかもそこは膝じゃなくてお腹だよ」
仰向けに寝た状況でお腹に頭を載せられると結構苦しい。
というか私はそもそも膝枕を頼んだ覚えはない。
「私は暑くてだるいのでこれから寝る。なので貴様にかまう暇はない」「なら私が膝枕をします」みたいな流れだったはずだ。
371 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 02:57:03.26 ID:NYcp8k3K0
阿武隈「じゃあ膝に移ります」
北上「若干負担はあるけど、まあいいや」
阿武隈「ところでここって膝じゃなくて太ももですよね。太もも枕ですよね」
北上「よく考えたら膝枕って痛そうだね。硬いところじゃん、凶器じゃん」
阿武隈「テキトーな名前ですね」
北上「便宜上、というかこの場合は語感のよさかな」
阿武隈「…膝ってどこまでが膝なんでしょう」
北上「んー、膝に手を置いて、包める範囲くらいが膝なんじゃない?」
372 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 02:58:48.82 ID:NYcp8k3K0
顔を起こし自分の膝を見る。
あ、阿武隈の頭が邪魔で見えないや。
ランニングにスパッツというこの季節の鎮守府においてそれほど珍しくないラフな格好。
その割に髪はしっかりセットしているようだ。
阿武隈「あの、なんですか?」
北上「いやさ、髪のセットとか大変そうだなーって」
鮮やかな色をしたそれを手で梳くように触る。
阿武隈「そうですけど、こうしないと暑いんですよ」
北上「テキトーにまとめてもいいんじゃないの?」
阿武隈「そこは、ほら、おしゃれと言いますか…」
その服装で何をいまさら、とは言わない。
373 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 03:01:06.63 ID:NYcp8k3K0
阿武隈「北上さんこそ、いつもしっかり三つ編みじゃないですか」
北上「大井っちがやってくれるからね〜。それにさ、ポニテって楽だけどこうして仰向けに寝れなかったりでめんどうなんだよ」
阿武隈「あーわかります」
北上「本音を言うと単発にしたいところだけどね」
阿武隈「そのぉ…前髪!私の前髪とか、どう思います?」
北上「前髪?さあ、普通じゃない?」
阿武隈「デスヨネー」
北上「?」
ポニテって横向きになら寝れるけど向きを変えようとする度に頭を持ち上げなきゃいけないし、
壁や大きい背もたれなんかに結び目が当たったりと地味に不便だ。
まあ動く人専用だね。
ちなみに三つ編みはやって見ると結構簡単だ。編み込みとかどーとかになるとまた別だが。
374 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 03:02:18.39 ID:NYcp8k3K0
目を閉じる。
眠い訳じゃないが、なんとなく光を見てるより涼しいかもと思っただけだ。
張り付く服と時折流れる汗。扇風機の風で揺れる阿武隈の髪が太ももを撫でる。
暑い時は寝て過ごしたいのに暑いから寝れないというジレンマ。辛い。
北上「アブぅ」
阿武隈「なんですかその呼び方」
北上「隈までいう気力ない」
阿武隈「んー、名前はちゃんと呼んでください!」
北上「漢字で阿武隈って書けるから許して〜」
阿武隈「ほんとですかぁ?」
北上「お、挑発的だねえ。薔薇も憂鬱も書けるよ〜私」
多摩姉と木曾を間違えたことはあるが。
375 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 03:02:44.99 ID:NYcp8k3K0
北上「いやそれはどうでも良くてさ」
阿武隈「よくないですよぉ…」
北上「なんで敬語なのさ」
阿武隈「エッ、それはその、なんか、ハズカシイノデ…」
よくわからん。何か船の記憶に関わる事だろうか。
ま、いっか。
376 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 03:03:31.39 ID:NYcp8k3K0
たまにはこうしてのんびりするだけも悪くない。
こうして1日が平和に、
北上「終わらないや」
阿武隈「?」
部屋の戸が開いた。
大井「き〜たか〜みさあぁぁあぁぁぁ!!」
阿武隈「きゃぁぁぁぁぁ!!」
うるさい。予め耳を塞いでおいたが特に阿武隈のガラスとか割れそうは声が響く。
大井「なんでそんなうらや、羨ましい事を!!」
阿武隈「いやっ、そのっ、これはっ、き、北上さんは渡しません!!」
北上「えっ、そっち?」
377 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 03:04:02.59 ID:NYcp8k3K0
あー騒がしい。それはいいんだけど部屋を暑くされるのは困る。
北上「はいはいちゅ〜も〜く。私から折衷案がありま〜す」
378 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 03:07:12.36 ID:NYcp8k3K0
球磨「何してる?」
大阿「「膝枕です」」
正しくは、大井っちが私に膝枕してる、で阿武隈が私に膝枕されてる、だ。
もっと正確に言うと大井っちが座ってそこに私が膝枕で仰向けに寝て、私の膝、もとい太ももに阿武隈が寝ている。
何の解決にもなってないはずだが2人は満足そうなのでいいだろう。
球磨「何も聞かない方がいい?」
北上「うん」
球磨「さいで」
この後帰ってきた多摩姉は何も聞かずに、言葉で表せないような表情をしつつも無視してくれた。
いい姉妹だねえ。
379 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 03:07:58.20 ID:NYcp8k3K0
姉妹。姉妹艦。
それも、便宜上の、設定のようなものじゃないのかね。
私達の関係は、なんと言えばいいのだろう。
閑話休題
この日を境に、阿武隈が私1人じゃなくても遊びに来るようになった。
380 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/22(火) 03:16:39.16 ID:NYcp8k3K0
前髪を弄らない北上、弄られない阿武隈を書きたかった。
E3にかかりっきりで何も書けなかった日曜日
フラヲは許す、古姫も許す、フラヌは許さない
お札のため弱々しい編成になったけど何とかなるから面白い
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 10:04:23.90 ID:BKSbAq9r0
更新乙です
さぁ、かっちかっちのフランスパン棲姫のE4だ
戦力を出し惜しみすると2本目沼ります、いや、ほんと
E5、E6はさくさく
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 15:33:55.72 ID:po2Xo0pvo
おつにゃ
383 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:29:51.30 ID:pnLQo3rC0
30匹目:ネコゼミ
そんな蝉はいない。
でもさ、球磨ゼミがいるなら例えば多摩ゼミとか木曾ゼミなんかもいていいんじゃないか、なんて。
現実的な話猫っぽい鳴き声の蝉がいたら絶対ネコゼミだったよね。
ちなみにクマゼミは見た目が熊っぽいかららしい。
どこがよ…
384 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:30:29.97 ID:pnLQo3rC0
北上「夏の始まりを知らせ、終わりを告げる使者が蝉なわけだけどさ」
木曾「そんな仰々しい存在だったか?あいつら」
北上「その役目を終えてるにも関わらずクソ暑い中暑苦しい鳴き声を昼夜問わず振りまくのはどうかと思うんだよ」
木曾「言わんとする事は分からんでもないけど、とんでもなく理不尽な理不尽な理屈だな」
北上「自覚はしてる」
木曾「なおタチが悪い」
385 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:31:08.76 ID:pnLQo3rC0
北上「まるで恋愛みたいじゃないか。出会いと別れは刺激的なのに、その中間はどうにも中だるみしちゃう」
木曾「した事も無いのにそう賢しら顔で語られるとなんか嫌な感じだな」
北上「燃えるような恋がしたい」
木曾「暑いのは嫌なんだろ?それはともかく、蝉だって種を残すために必死なんだぜ。それこそ燃えるような恋だ。見守ってやれよ」
北上「そう言えばアイツらリア充目指してるんだよね。くそう全滅しちゃえ」
木曾「これは酷い嫉妬」
386 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:31:41.94 ID:pnLQo3rC0
北上「だってさ、自分の恋愛のために他人にこれだけ迷惑かけてるんだよ?大問題でしょ」
木曾「物は言いようだな。そりゃあまあうるさいかもしれんが、短い命なんだぜ。少しばかり輝かせてやれよ」
北上「じゃあさ、子供のために必死に食料を運ぶ蚊に対して同じ事言える?」
木曾「…」
北上「…」
木曾「無理」
北上「うん」
387 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:32:22.11 ID:pnLQo3rC0
北上「あーまた蝉の声が近づいてきたぁ…」
木曾「…なんかやけに近いというか、響いてる?」
北上「あれ?なんか窓と逆から聞こえてない?」
木曾「段々こっちに「多摩ぁ!」うわっ!」
蝉「ツクツクホーシwwツクツクホーシww」
球磨「あれぇ!?いない?なら北上!木曾!見るクマ!」
蝉「ツクツクホーシwwツクツクホーシww」
木曾「見るまでもねえ!なんだそりゃあ!」
蝉「ツクツクホーシwwツクツクホーシww」
球磨「蝉クマ!」
蝉「ツクツクホーシwwツクツクホーシww」
木曾「んなこた知ってるよ!なんで蝉を手に持って部屋に来たんだよ!」
蝉「ツクツクホーシwwツクツクホーシwwアアアアアア…↓」
388 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:32:55.54 ID:pnLQo3rC0
球磨「クマゼミなるものがいると聞いたクマ!きっとこいつがそうクマぁ!」
蝉「ツクツクホーシwwツクツクホーシww」
木曾「んなわきゃねえだろ!そいつは!はぁ…あー!ド忘れした!」
蝉「ツクツクウィーヨンwwウィーヨンww」
球磨「蝉クマぁ!」
木曾「それは知ってるわ!」
蝉「ウィーヨンwwウィーヨンwwww」
球磨「クマゼミぃ!」
木曾「上手くねえ!」
蝉「ウィーーーwwwアアアアアアアアア…↓」
389 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:34:56.56 ID:pnLQo3rC0
木曾「だあぁもう!上姉!」
北上「?」
蝉「…」
木曾「1人だけ耳を塞ぐなよ…事態の収集に努めてくれ頼むから…」
北上「ツクツクボウシ」
木曾「あ、そういやそのまんまな名前だったな」
球磨「えー球磨にはチクチクボーンに聞こえるクマ」
木曾「いやそこはこだわるところじゃ…というかどこを見てクマゼミだと思ったんだよ」
球磨「色気」
木曾「色じゃないのか」
北上「ねえ」
木曾「ん?」
北上「くるよ」ミミセン
木曾「く「ツクツクホーシwwwツクツクホーシww」」
390 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:35:41.64 ID:pnLQo3rC0
球磨「よし!こいつがツクツクボウシかどうか提督に聞きに行くクマぁ!」
蝉「ツクツクホーシwwツクツクホーシww」
木曾「はあ!?それ持って提督室に行く気か!」
球磨「さらばぁ!」
蝉「ウィーーーーwww」
木曾「あ、嵐だった…」
北上「ご愁傷さま」
木曾「上姉ぇ…」
北上「あはは、悪かったって。でもありゃほっとくしかないよ。それこそ嵐が過ぎるまで」
木曾「まあなぁ…」
391 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:36:17.59 ID:pnLQo3rC0
バリィン!ウィゥィーー…
北上「ん?ガラスの割る音、と蝉が逃げる声」
木曾「うえー、か。提督室かな」
北上「爆撃とかじゃ無さそうだね」
木曾「球磨姉がうるさすぎて窓から投げられたとか」
北上「あー吹雪いるしありえるねぇ」
テイトクガー ウワナンヤ!? テイトクガーオチター
北上「…」
木曾「…」
北上「え提督の方?」
木曾「マジか」
392 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:36:46.31 ID:pnLQo3rC0
医務室、なんてものはないので提督室に色々と道具が持ち込まれた。
このベットもそうらしい。
提督「俺さ、虫ダメなんだわ」
ベットに体を横たえる提督。
北上「いやだからって窓破って飛び出すかね」
吹雪「ちなみに今のツッコミは北上さんで53人目です」
ちゃっかり提督の椅子に座ってリンゴを剥く秘書艦。
北上「ずっと数えてたの?」
吹雪「秘書艦的にここを離れられませんからね。必然的にみなのお見舞いを見守る事になるんです」
提督「同じやりとりを今日で何回したか」
393 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:37:37.58 ID:pnLQo3rC0
北上「で怪我は?」
提督「左足くじいただけ」
北上「それだけ?」
確かに。ベットに寝ている提督には包帯ぐるぐる巻の左足以外目立ったものはない。
吹雪「下に丁度龍驤さんがいまして、大怪我を防ぐくらいにはクッションになったみたいなんです」
提督「弾力性はなかったけどな。残念ながぐへっ」ブスッ
北上「お〜」
割れた窓から飛んできた矢が見事に頭に突き刺さった。
吹雪「おーこれは初めてのパターン」
提督「…あいつ矢なんて使わなくね?」
吹雪「一芸に秀でるものは万芸に秀でるんですよ。陰陽師スタイルが一番得意なだけで弓が不得意なわけじゃないんですよ」
北上「へーすごいねそりゃ」
吹雪「空母の中じゃ最古参ですからね」
394 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:38:10.91 ID:pnLQo3rC0
提督「まあそれはいいや。なんか食べていくか北上?みんなやたらとお見舞いの品を持ってきて困ってんだ」
北上「いやぁ私がそれ貰っちゃ悪いでしょ」
提督「なんか流れでこうしてベットにいるけど別に絶対安静じゃねえんだよ俺。歩きにくいだけなんだよ。見舞いを貰っても困る」
北上「あーね…」
矢もそうだがこの人頑丈過ぎる。普段から魚雷やら爆撃やらで鍛えられてると違うね。
吹雪「いいんですか〜、他の子にはそんな誘いしなかったのに」
提督「いいんだよ。球磨がアレ持ってきた経緯も知りたいし」
吹雪「さいで。ではこちらをどうぞ」
北上「おー、カワイイ」
吹雪「自信作です」フンス
差し出されてお皿には綺麗なうさぎリンゴが並んでいた。
395 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:39:56.43 ID:pnLQo3rC0
北上「これもお見舞いの品?」
吹雪「はい。小腹が空いたので頂いちゃおうと」
ナイフ1本で器用なものだ。
爪楊枝を掴んで口に入れる。
北上「うむ、おいしい」
吹雪「美味しいうちに食べちゃってください」
提督「え、俺には?」
吹雪「あ、そうでした。よし。ほれ」
果物ナイフの先端に無残にも突き刺さったウサギが提督の前に差し出される。
提督「…おい」
吹雪「三回回ってワンは残念ながら無理そうなので三回腹筋してキャイン!で許してあげます」
提督「さらに難題を!?」
北上「…あむ」
美味い。
ちなみに提督は三回腹筋まではやった。
リンゴは吹雪が頂いた。
396 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/24(木) 02:42:31.82 ID:pnLQo3rC0
セミがうるさかったので。もちっとだけ続くんじゃ
PTのキャハハを聞くと蕁麻疹が出る体になりそう、そんなE4はまだ終わらない
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 05:37:01.09 ID:aJx2kX760
乙
E4これから2本目の戦力ゲージに入るから、自分も同じ目に合いそう
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 10:35:48.07 ID:c3ocYuaHo
おつん
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 11:39:06.62 ID:uxecNa0w0
乙でございます
音声Offにするという根本的解決
なお、PTのうざさには関係ない模様
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 13:28:26.75 ID:5lvwEvo00
PT潰すなら駆逐に主砲機銃(出来ればさらに)見張り員セット、ほぼ当たるしなんと支援でも有効な模様
道中支援も大型艦は電探3+主砲や艦載機で当たるよ ムカついたからこれで全部焼き払ってやった
401 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/26(土) 02:18:52.20 ID:NbWdTm+I0
提督「なるほどね、そんな経緯で」
北上「いや〜止める暇もなくってさ」
提督「別にいいよ。誰が悪いってわけでもないし。でも球磨にはよく言っといてくれ」
北上「今頃摩姉ちゃんが言ってるよ」
吹雪「虫嫌いの情けない男がイタズラに騒ぎを大きくしただけですしね」シャリシャリ
提督「ぐっ…まあそうなんだけど…」
北上「…虫ダメなんだ」
提督「ダメ、マジ無理」
北上「どのくらいダメなの?」
提督「…それなりに」
吹雪「あっ、提督!枕元にクモが!」
提督「オビョワウ!!」ビクン
吹雪「このくらいです」
提督「シニタイ」
北上「うん、仕方ないよ。今のは私もビックリするよ」ヨシヨシ
吹雪「オビょワウって言います?」
北上「…」ヨシヨシ
提督「優しさが辛い」
402 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/26(土) 02:19:47.36 ID:NbWdTm+I0
提督「俺もさ、カブトムシとかカマキリとかはかっこいいと思うさ。いや触れないけどね」
北上「そりゃゴキブリとかなら分かるけどさ、セミって割と虫としてはセーフって方じゃない?カブトムシに近いし」
提督「いやカブトムシはそれこそ甲に覆われてるからいいけど、セミってなんか虫虫さがもろじゃん割と」
北上「んー、まあ言わんとする事は分からなくもない、かな?」
吹雪「あ、司令官。トンボなんかはどうですか?」
提督「あー指に止まるくらいがギリだな」
北上「線引き細かいね」
403 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/26(土) 02:20:30.60 ID:NbWdTm+I0
提督「さてと、そろそろベットもやめるか。どうもこれ以上は見舞いも来なさそうだし」
吹雪「えーもちょっと寝ててくださいよ〜」
提督「いやだって仕事溜まっちゃお前の負担も増えるだろ?」
吹雪「いやなんで私が提督の仕事手伝う前提なんですか」
提督「いやいや前提だろお前秘書艦だろ」
吹雪「いやいや私はこの鎮守府のこの艦隊のリーダーとしての仕事はしますけど司令官の仕事なんて知りませんよ」
提督「え?」
吹雪「え?」
北上「おー」
雲行きが怪しいぞ。
404 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/26(土) 02:21:12.96 ID:NbWdTm+I0
吹雪「そりゃあ司令官が仕事が終わらず残業なんてなったら皆に示しがつかないので手伝いますよ」
提督「うわグサッとくる。凄い切れ味」
吹雪「でも手をつけてない仕事がいくら増えようと知りません。むしろ楽なのでそこで寝ててください」
北上「でも溜まったら結局吹雪も手伝うハメになるんでしょ?」
吹雪「司令官療養中につきっていっていくつか海にでも捨てりゃいいんですよ!」
北上「うわー」
提督「前に貯めた時は艦隊運用は全部吹雪で俺は朝から晩まで机に磔にされたよ」
北上「うわぁ…でもそれは提督が悪い」
405 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/26(土) 02:21:52.83 ID:NbWdTm+I0
吹雪「さてと。司令官、私工房に松生杖貰ってきますね。もう出来てると思うんで」
提督「妙な機能付いてたら排除しといてくれよ」
吹雪「命に関わるようなら」
提督「ギリギリのラインを攻めんじゃねえよ!」
パタム、行っちゃった。
北上「相変わらずだねえあの子。凄く有能なのに」
提督「さっきも言ってたけど、あいつがやってんのは鎮守府の運営だ。俺の手伝いなんて事のついでだよ」
北上「提督いらない説」
提督「そんなっ!事は無い」
なぜ詰まった。
406 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/26(土) 02:22:39.53 ID:NbWdTm+I0
提督「実際あいつの方が艦隊運営は上手いんだよ。遠征に任務に警備、資材資金のやりくりまで」
北上「殆どじゃん」
提督「そこは、ほら、年機の違いだよ。経験経験。あいつもう50年は艦娘やってんだから」
北上「ごーじゅう?50…提督そんな歳とってたっけ?」
提督「なんでまず俺の年齢なんだよ。俺は2代目だ。この鎮守府のな」
北上「へー、2代目。じゃ吹雪はそっちの初期艦だったのかな」
提督「当たり。だからアレだ、前のご主人様を忘れられずなかなか懐いてくれないペットって感じdグエッ」
飛んできたのは松葉杖(ジェット付き)。
しかし一向に学習しないね…やはり無能なのでは?
407 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/26(土) 02:23:29.26 ID:NbWdTm+I0
吹雪「スミマセンコロビマシター」
提督「五月雨かお前は!つかジェット!ジェットって!危ねぇのはやめろつったろ!」
吹雪「さみちゃんを悪く言うなー!いやーバイブ付きのと二択だったので」
提督「バイブ付きでいいじゃん!」
吹雪「えぇ…」ドンビキ
提督「いや欲しいって意味じゃねえよ!」
やれやれ。このまま二人の兄弟喧嘩に付き合っててもしょうがない。
北上「んじゃ提督お大事に〜」
提督「おうありがとな、だあっ!ジェットを突きつけるな!」
いいねぇ、気の置けない仲っ言うのかな。
ちょっとだけ、羨ましい。
408 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/26(土) 02:24:18.20 ID:NbWdTm+I0
北上「あり?」
提督室を出てしばらくすると、急に声が聞こえなくなった。
提督ってば意識でも飛ばされたかね。
面白い絵面を期待して猫足でそろりと扉前に戻ってみる。
おや?少し声が聞こえるな。
今やピクリとも動かない耳を扉に押し当てる。
409 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/26(土) 02:26:09.68 ID:NbWdTm+I0
「以上がこの前の資料を合わせた調査報告です」
「で、どう思う」
「無計画なようで周期的。無意味なようで戦略的。まあ充分考えられる話です。愚かなら今の海軍相手にここまで生き残ることは無理でしょう」
「同感だ」
「で、どうします?」
「俺はやる」
「私はやりません。と言っても、他の娘はやるんでしょうね。だから止めませんよ、前に言ったじゃないですか」
バッと扉から身を離し部屋に向かう。
なんかあれ以上聞くとやばそうな気がした。具体的に言うとお前は知りすぎたとかで殺されそうな気が。
しかしあの2人一体どういう関係なんだろうか。
考えるとなんかモヤモヤするのでセミの声で思考をかき消していく。
410 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/08/26(土) 02:32:59.93 ID:NbWdTm+I0
吹雪を出す気はなかったのになんか勝手に行動してる
やっと終わった、E4乙です(難易度的な意味で
道中支援凄い、当たる、当たるけど、来ない
たまらずE5から北上持ってきたけど、次のE5甲が激しく不安
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 02:58:46.98 ID:QilFSwzC0
道中は全員キラが鉄則、それでやっと9割くる
旗艦だけだと六割、つまりきてほしい時にこない
決戦は旗艦のみで九割だけど全員キラついてると命中がとても良いので困り果てた時はキラにすがってみてね
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 10:22:06.05 ID:7A3wFJuH0
更新乙です
E5は個人的にはあぶぅを出してもいいかと思う
E6の戦力は甲でもギミックこなせば道中、決戦いらない+雷巡3で豪華にやれる(先制対潜が2〜3居るとより楽)
輸送はひたすらだるいだけ、水上で行けば甲でもすーいすい
E5は対空改修をしていたかどうかでFマスで差が出ると思う
削りは基地をFに飛ばして制空を確保か拮抗、間違っても優勢にしてはいけない
優勢にすると敵の蝕接が発生して痛い目みるから(被害がでかくなりやすい、実際でかくなった 経験者)
秋月型の出すところでもあると思う
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 14:51:04.37 ID:RrlxFuPZ0
まってりゅ
414 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/09/03(日) 03:02:07.66 ID:gRCyU1r30
前回は30じゃなく29だったよ…
415 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/09/03(日) 03:02:48.04 ID:gRCyU1r30
31匹目:猫の歯に蚤
猫が歯で蚤を取ろうとしてもなかなか上手くいかない、という事から、不確実な事、めったに上手くいかないこと、まぐれ当たりの事を指す。
しかしいくら猫でも繰り返していけば上手くなるものだ。
いつまでも無様な醜態を晒しているわけにもいくまい。
416 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/09/03(日) 03:03:21.03 ID:gRCyU1r30
北上「いやー緊張するねこりゃ」
大井「すぐに終わりますよ。初めは体の感覚に違和感を覚えますけれど、じきに慣れます」
北上「おぉ流石に経験者の余裕だね」
工房前。
お互い練度は十分。
改造の日だった。
417 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/09/03(日) 03:04:04.11 ID:gRCyU1r30
提督室にて、
提督「色々と予定にズレはあったが、まご苦労さん。北上は改で晴れて雷巡、大井は改二でパワーアップだ」
北上「うんうん。いいねぇ痺れるねぇ」
大井「ハァァァァァ…ついにこの日が…」
提督「まだ納得してなかったのかよ」
大井「当たり前でしょ!って、まあいいです…北上さんの晴れ舞台を邪魔する気はありませんから」
ダシに使われた。
提督「いいじゃねえか強くなるんだし」
大井「私はあんな露出の多い服を着るキャラじゃありません」
提督「えーカワイイじゃん」
大井「提督の好みなんて知りません!」
素直に喜べばいいのにねぇ。
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