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北上「我輩は猫である」
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18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/19(水) 14:20:16.90 ID:2B+PCwGA0
前世は猫なのに多摩じゃないのが面白いな
うーちゃんはウサギの記憶でもあるのかな
19 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/20(木) 13:35:30.66 ID:xr41/6ky0
4匹目:借りてきた猫
いつもと違って大人しい、静かという意味。
いやでも初めての所に連れてこられていつも通りいろってのが無理な話だよね。
そんなわけで最初は私もビクビクだった。
別にこれといった問題はなかった。
それが問題だった。
艦娘としての私が勝手に鎮守府に馴染んでいく。
まるてそれが当たり前のように。
そんな中猫の私は驚きの連続だった。
20 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/20(木) 13:36:09.51 ID:xr41/6ky0
まず生まれて、提督と会って、挨拶をした。
もうこの時点で驚き。
言葉を話してるんだもん。
しかも二足歩行。
うわ手もある。尻尾ない髭ない毛もない。髪長っ。
一挙手一投足に驚きつつ提督について行った、その時だった。
大井「北上さーーーん!!」
何かがすっ飛んできた。ルパンダイブで。
私の脳はそれが大井っちと認識したけど、ここでようやく猫の私が動いた。
こいつはヤバイ。
北上「よっと」スッ
提督「へ?」
大井「ちょっ!」
ドサッ
21 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/20(木) 13:36:51.59 ID:xr41/6ky0
提督「ぐおぉ…重い、大井重いぃ…」
大井「なっ!乙女に向かって重いなんてホントデリカシーないわね!」
提督「いきなりルパンダイブカマしてくるやつを乙女と呼ぶ文化はここにはねえよ!大体今の北上でも危ないだろ!」
大井「北上さんは大丈夫よ!なんかこう、大丈夫よ!」
提督「だいじょばねえ!」
ギャーギャーワーワー
北上「…あのさ〜」
提大「「はいっ」」
北上「あー、とりあえず、移動しない?」
22 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/20(木) 13:37:23.27 ID:xr41/6ky0
球磨「お、やっときたクマ」
多摩「待ちくたびれたにゃ」
木曽「提督…そのアザは?」
提督「大i「さあさあ北上さんどうぞ中へ〜」にゃろう…」
北上「ここが私達の部屋か〜。あれ、でもここ四人部屋じゃない?」
提督「まあそうなんだがな。お前ら五人姉妹だろ?いずれ北上が来ても五人でここを使うって決めたんだ」
球磨「ちょっと狭くなるけど、その分私達の距離は近づくクマ」
多摩「おぉ、いい事言ったにゃ」
23 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/20(木) 13:37:57.18 ID:xr41/6ky0
木曽「ベッドはとっぱらってな。寝る時ゃ布団を並べるんだ」
大井「北上さんは私のどちら側で寝たいですか?右ですか?左ですか?」
提督「隣は確定かよ」
大井「当たり前でしょう。ほら男はさっさと戻る戻る」
提督「お前なぁ、それが上官にとる態度かよ」
大井「そりゃ私だって年上や上官は敬いますよ。基本はね、基本は」
提督「俺は違うってのか!」
大井「当然です、この変態!魚雷ぶち込みますよ!」
24 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/20(木) 13:38:36.64 ID:xr41/6ky0
北上「ま〜たこれだよ」
球磨「気にするな。いつもの事だ」
北上「ん?」
多摩「球磨姉、語尾」
球磨「クマ」
多摩「遅せぇにゃ」
木曽「相変わらず仲良いなぁあの2人」
仲良い?そうなのだろうか。
25 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/20(木) 13:39:07.90 ID:xr41/6ky0
それから鎮守府内を案内してもらったり歓迎会が行われたり、とても楽しかった。
私はともかく猫のことを忘れた。
それが正しいと艦娘の私が判断した。
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/20(木) 20:36:32.15 ID:fcRHttuCo
おつかーレ
27 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 01:44:56.80 ID:8tejpdJU0
5匹目:猫を被る
ここに来て2日目。そこそこ生活に慣れてきたが、一つ問題が出てきた。
北上「知りたい」
猫の私が人間という要素を取り入れて初めて得た強い衝動は、知識欲だった。
人の事がともかく知りたい。
でも、艦娘である私にとって猫の私は言わばエラーだ。その私が積極的に行動すべきなのか、悩みどころだ。
猫を被るの逆。人を被っている。
北上「はあ…」
悩む、なんてのも中々新鮮だ。
提督「な〜に溜息なんてついてんだよ」
北上「うわ、提督か〜。ビックリした」
場所は鎮守府の屋根の上。
登れるかな〜と思ったら裏にハシゴがあった。
猫の記憶のせいなのか、やはり高所は落ち着く。
こうして夜中に目が覚めるのもそうなのかな。
28 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 01:45:30.43 ID:8tejpdJU0
提督「どっから見つけたんだよ。俺の秘密の場所なのに」
北上「たまたまだよ。ダメだった?」
提督「漏らさなきゃいいよ。特に大井には。ここは唯一ゆっくり酒が飲めるんだ」
北上「止められてるんだっけ」
提督「そゆこと」
北上「なるなる」
提督「で、悩み事か?まあ来たばっかりだもんな」
北上「そんなんじゃないよ。人は他人の命にどこまで干渉していいのかを考えてただけ」
提督「お前スゲェ事考えるのな」
29 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 01:45:59.39 ID:8tejpdJU0
提督「言いたい事やりたい事あるなら言えよ」
北上「やりたい事、ねえ」
提督「ほほう、つまりやりたい事があるのか」
北上「あっ、ズルいよそれは」
提督「ふふふバカめ墓穴を掘ったな」
北上「う〜掘った穴に入りたい」
提督「好きにやりゃいいさ。あ、倫理的にも法律的にも許させる範囲でだからな?」
北上「ふふっ、なら大井っちはアウトじゃない?」
提督「アイツあたりが強いからなあ。でもいいんだよ。俺とアイツはこれで。あー、でもやっぱ暴力はなしで」
北上「あはははは」
提督「そんなに笑うなよ…」
北上「いやーごめんごめん。でも、うん。ありがとうね」
提督「ん?」
30 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 01:46:39.47 ID:8tejpdJU0
提督「髪」
北上「かみ?」
提督「髪の毛だよ。結ばないのか?」
北上「結ぶの面倒でさ〜。どうせ寝る時ゃ解くし、朝起きたらまた結ぶんだよ?面倒」
提督「お前らしいや」
北上「でしょ〜」
提督「…なんかアレだな」
北上「あれ?」
提督「黒猫みたい」
北上「黒猫かぁ」
生前は、ちなみに白猫である
31 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 01:47:07.43 ID:8tejpdJU0
図書館。
何故図書館。
近くにあるから。
さて、しかし来たはいいが何を読もうか。
日向「キミも読書家かい?」
北上「ん?日向さん?」
出撃したりする秘書艦と違って殆どを鎮守府での事務仕事に費す、実質秘書艦、事務員こと日向さん。
今更だけど秘書が最前線に出るってどうよ。
日向「読書が生き甲斐でね。日がな一日事務仕事しているのもこうして海に出ず本を読むためなのさ」
北上「えぇ…」
いいのかな、それは。
日向「それで、まだ二日目の新人がここに来るなんて余程好きなのだろう?」
目が怖い。この目を私は知っている。獲物を見つけ逃がすまいとする捕食者の目だ。
32 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 01:47:49.99 ID:8tejpdJU0
北上「本をね、読もうと決めたんだ。そこの迷いは吹っ切れてんだけど、今度は何を読めばいいのかと」
日向「とにかく何か読みたい、それだけなのか?」
北上「まあ、うん。取っ掛かりが欲しい感じかな」
日向「なら一つキーワードを思い浮かべてみろ」
北上「キーワード?」
日向「そうだ。それに関わる本を二三冊読めばいい。何も最後まで全部読む必要は無い。取っ掛かりが欲しいならそれで十分さ」
北上「へえ…うん、そうするよ。ありがとね〜」ノシ
日向「ああ、また」
33 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 01:48:25.29 ID:8tejpdJU0
北上「すげぇタイトルだ」
我輩は猫である。しかしこれが日本で最も有名とも言える猫が題材の本と聞く。
こうして私は、本に出会った。
34 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 01:48:56.25 ID:8tejpdJU0
大井「また読書ですか?」
北上「うん」
大井「この前から急に読み始めましたけど、何かあったんですか?」
北上「うん」
大井「私の事好きですか?」
北上「うん」
大井「今晩一緒に寝ませんか?」
北上「いや」
大井「やっ…てない!なんで!?」
北上「いや聞こえてるしね…」
大井「くっ、流石にベタだったか」
多摩「2人ともうるせーにゃ」
35 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 01:49:45.05 ID:8tejpdJU0
木曽「でもホントに何があったんだ上姉」
北上「提督とちょっとね。後は日向さんかな」
球磨「あ〜あの読書バカの影響か。まあいい事だ、クマ」
多摩「ギリギリセーフにゃ」
大井「まさか!提督に何か変なことを!?」
北上「そんな事する勇気ないでしょあの人」
木曽「妙な信頼だな。分かるけども」
大井「なんてこと…あんな人に先を越されるなんて」
球磨「何読んでるクマ?」
北上「Meet My Cats」
多摩「うわ英語だにゃ」
36 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 01:50:38.08 ID:8tejpdJU0
球磨「北上は猫が好きクマ」
多摩「もしかして多摩も好きにゃ?」
北上「にゃ以外に猫要素は無いけど多摩姉ちゃんは好きだよ」
多摩「…嬉しいけど納得いかんにゃ」
大井「…にゃ…」
木曽「おい姉、何企んでる」
大井「いや、別に!」
北上「安易ににゃとか言わないでよ」
大井「う…はい」
多摩「…アレ今多摩もディスられたにゃ?」
球磨「気のせいだクマ」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/22(土) 10:26:18.20 ID:ZxTodqDso
おつん
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/22(土) 17:39:33.59 ID:wRF0n2qIo
乙にゃ
39 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 21:30:44.77 ID:l3IpzBU40
6匹目:喉元
猫は喉元をかくと喜ぶ。
何故か。
かけないから。
舐めれないし手も、届かなくはないけど微妙なところ。
孫の手がわりに机や壁の角なんかに擦り付けたりするけども、それじゃものたりないのだ。
人間になってそれらは消えた。
消えたーのだろうか。
40 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 21:31:20.41 ID:l3IpzBU40
北上「という事で試してみる」
大井「何をですか?」
北上「ちょ〜っとそのままでいてね〜」
大井「はい」
北上「んしょっと」スリスリ
大井「マ゛ッ(吐血」
炬燵に並んで座って、大井っちの横顔にすり寄せてみる。
肌と肌が触れうというのは全身毛だらけの猫にとって中々不思議な感覚だ。
ん〜、しかしこれは…
北上「なんか違うな」
大井っちのもっちり?っぺは気持ちいいけど、なんか違う。
大井「」
木曽「…上姉、死んでるよ。おい姉が死んでる」
41 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 21:31:51.74 ID:l3IpzBU40
木曽「気持ちよさそうだったから?いよいよ猫みたくなってきたな」
むしろ段々猫じゃなくなってきてるんだけどね。
北上「やっぱ人じゃ無理なのかな。大井っちの頬は手でぷにぷにするものだし、あと髪が邪魔かな」
木曽「それおい姉に言うなよ、頭丸めかねない」
北上「あはは、そだね。さて木曽はどうだろうか」
木曽「お、俺にもやるのか?よしてくれよ、あまり気持ちよさそうには見えないぜ」
おい姉に殺されかねないし。と顔に書いてある。
まあこういうのはお互いが気持ちよくて初めて成立するものだ。無理強いは良くない。
42 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 21:32:25.98 ID:l3IpzBU40
北上「となると多摩姉ちゃんか」
炬燵の上に頭を乗せてぐっすり眠っている。
木曽「起こしちゃうんじゃないか?」
大井っちは伸びてる。
北上「今のところピクリともしてないし大丈夫でしょ」ゴソゴソ
多摩姉の隣にいどー。
木曽「まあ多摩姉なら大丈夫か」
ちなみに球磨姉ちゃんは寝起きの機嫌の悪さが凄い。多摩姉ちゃんが近くにいない時に起こしてはいけない。
北上「それでは、オジャマシマース」
多摩姉と同じく顔を炬燵に乗せすり寄る。
多摩姉はぷにぷにというよりスベスベ?っぺだ。
多摩「ニャァ…」
北上(かわゆい)
木曽(ゆっくりが2人…)
43 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 21:32:59.28 ID:l3IpzBU40
北上「さて」
木曽「あれ、もういいのか」
北上「髪の毛がチクチクする」
木曽「あ〜、でもおい姉の髪でもダメだったんだろ?もう球磨姉しか残ってないぞ」
北上「長さ云々より髪の毛がダメなのかな。猫みたいにはいかないか…」
木曽「なんで猫にこだわるんだよ」
北上「好きだからかな」
44 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 21:33:38.13 ID:l3IpzBU40
木曽「猫みたくって言うなら喉元かいてもらえばいいんじゃないか?」
北上「それだと擽ったいだけなんだ」
木曽「ならやっぱ猫みたいにはいかないだろ。俺ら体は基本人間なんだし」
う〜む。こりゃ打つ手なしか。
やはり人というわけか。
球磨「たっだいまクマ〜!」
木曽「おかえり」
北上「おっかえり〜」
球磨「久々の長距離遠征は堪えるクマ…北上〜球磨を癒すクマ〜」
北上「うわちょ、っと」
おんぶするかのように首に手を回し撓垂れ掛かる球磨姉。
身長差は殆ど無いので首に手を回す時点で球磨姉は少し体を浮かしている。
つまり、重い。
45 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 21:34:38.11 ID:l3IpzBU40
球磨「はぁ〜、癒されるクマ〜」スリスリ
北上「私は疲れるよこれ。お?」
木曽「ん?」
球磨姉の妙に弾力のある頬。包み込むように広がる長い髪。
これは!
北上「いいなぁこれ」
木曽「さいですか」
北上「でも重い」
木曽「座ったら?」
北上「そうする」
球磨「クマ〜…」
46 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 21:35:06.57 ID:l3IpzBU40
大井「はっ!?北上さん?北上さんは!?」
木曽「んっ」指差し
大井「ん?」
北上「す〜…」
球磨「クマァ…」
大井「……くっ!」
木曽(球磨姉だから文句言えないのか)
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/22(土) 21:38:35.68 ID:3zWKYLQE0
仲良いなぁこいつらw
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/22(土) 21:50:50.28 ID:NSxn+8yvO
ところで木曾の字が
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/22(土) 22:00:32.31 ID:FPtEZpe4o
>>48
そんなこと言ったら「ら」抜き言葉も…
50 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 22:32:09.27 ID:NQ4d5ZfS0
多磨のみならず木曽もか…木曾ごめんマジごめん
ら抜き言葉は特に気にしてない
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/22(土) 22:34:47.03 ID:6+DkDlH70
名前間違いはスゴイシツレイ
古事記にもそう書いてある
52 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/22(土) 22:37:59.36 ID:NQ4d5ZfS0
ケジメ案件は困るのでもちっと書くよ…
53 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:10:51.19 ID:gAOtpmVb0
7匹目:猫と家族
艦娘という個性の塊のような連中の中でも私の姉妹はかなり際立っているというのは、けして身内贔屓というだけではないだろう。
そんな中姉妹を紹介するとしてまず誰が一番に思いつくかと言われれば、
多摩姉ちゃんだ。
54 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:11:33.66 ID:gAOtpmVb0
多摩「よろしくにゃ」
と挨拶した彼女。
にゃって、何?
当時はそう思った。
色々と本を読んで分かったのは、にゃーというのは猫を表す記号の代表例だという事だ。
いやにゃーとは言ってないよと思ったがこの体で聞いてみるとなるほど、にゃーと聞こえる。
55 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:12:07.10 ID:gAOtpmVb0
実は彼女には密かに希望を持っていた。
もしかして同じように猫なのでは?と。
実際にはただのキャラだと判明しているのだが。
何故猫キャラに拘るのか。それは本人しか知らない。
北上(正直何故か聞いてはいけない気がする)
球磨「北上はまた日向ぼっこクマ」
多摩「にゃ!多摩も日向ぼっこするにゃ!」
木曾「多摩姉肌に悪いからって日光に当たるの嫌がるじゃん」
多摩「にゃぁ…」
球磨「何をそんなに張り合ってるクマ」
北上「…」ゴソ
大井「あ、どうも北上さん」
北上「大井っち、何故私の膝の上に?」
大井「北上さんぼっこです」キリッ
北上「あぁ、そう」
多摩姉は結構乙女だ。
56 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:12:56.43 ID:gAOtpmVb0
クマはクマと鳴かない。というか鳴き声じゃなく吠え方と言うべきだ。
だが彼女はクマと言う。
それこそが我が命題、果たすべき使命とでも言うように。
でも結構語尾を忘れている。
球磨型の一番艦、長女球磨。
頼れる僕らのおねーちゃんである。
57 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:13:24.94 ID:gAOtpmVb0
球磨「また漁船が襲われたみたいだ。こりゃ暫く魚が手に入りにくいかもしれん」
北上「マジ?多摩姉が暴れそーだな〜」
球磨「秋刀魚だけでなく他の魚も私達が捕る事になるかもしれん」
北上「面倒だえど、それはそれでありだよね。楽しそうだし」
球磨「とはいえ、私達の目的はあくまで深海棲艦の殲滅だ。他の事に時間を割かれるのはあまりいい事とはいえん」
北上「真面目だなあ球磨姉ちゃん。でも、まあそうだね〜」
角度調整でマットにもできるタイプのクッションイスに座り、大胆に脚を組み、鋭い目つきで新聞を読む球磨姉ちゃん。
そして、語尾警察の多摩姉がいないとこんな会話になる。
うーんこのイケメン感。
球磨「お、本の紹介がある。見る?」
北上「あざ〜っす」
58 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:14:03.77 ID:gAOtpmVb0
うわこの人もう新作だしたのか。筆早いなぁ。
これはこの前読んだやつか。え、アニメ実写化?こっちも早いなぁ。私は文字派だから見ないけど。
多摩「みんなー飯行くにゃー」ガチャ
球磨「おう、分かった」
北上「あいよ〜」
木曾「うわ球磨姉がイケメンモードだ」
多摩「球磨姉、クマクマ」
球磨「?別に寝不足じゃない」
木曾「語尾の方だよ」
球磨「北上、行くクマよ」
北上「ハイハイ」
忘れるならキャラ作んなくてもいいのに。
理由を聞きたい所だがこのギャップが面白いので放置。
59 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:14:34.64 ID:gAOtpmVb0
北上「じゃ行こっか大井っち」
大井「はい」
木曾「ところで上姉」
北上「ん〜?」
木曾「おい姉はいつから膝枕を?」
北上「二時間くらい?」
大井「あ、足が…」
多摩「何やってるにゃ…」
球磨「ほら肩使えクマ」
60 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:15:07.66 ID:gAOtpmVb0
木曾。キッソ。キソー。
特になし。
木曾「本人の前で言うかそれ」
北上「特徴がないのが特徴」
木曾「い、いやほら。眼帯とかキャプテンっぽいとことかさ」
北上「基礎とはつまりそういう意味か」
木曾「刀という艦娘としては破格の近接武器型という特徴がだな」
北上「例えば球磨姉や多摩姉が語尾をとってもそれはそれで語尾がなくなった球磨姉や多摩姉としてキャラが立つけど木曾が眼帯や刀を取って女の子っぽくしてもお、おう…としか言えない感じというか」
木曾「妹をいじめて楽しいか?」
北上「木曾をいじめるのが楽しい」
ニヤッと口元が歪むのを感じる。
我ながら加虐趣味とは如何なものかと思うが。
61 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:15:42.66 ID:gAOtpmVb0
生きる目的以外で他の生き物を殺すのは人間だけだ、なんて話を聞いた事があるけどそれで言うと猫は結構殺してる。
鳥を捕まえては瀕死になるまで転がしてポイ、なんて記憶がある。
酷い話だ、なんて猫が思うわけもなく。
でも、だからなのか、人間で言うところのSな心が、加虐心が、私にはあった。
北上「でも木曾って嫌がらないよね」
木曾「これで嫌がってるように見えないなら上姉は根本的に問題がある」
北上「いやそれはそうだけどさ、本気で嫌がらないじゃん」
木曾「いやいや、もし愛すべき姉妹の愛さなきゃいけない姉に気を使って必死に我慢してたらどうすんのよ」
北上「それは考えなかった。よし、ならばこうだ」
62 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:16:12.97 ID:gAOtpmVb0
正座する。そしてそのまま前にも手をつく。
木曾「え、いやいや待て、待て上姉!この流れで土下座はずるい!先手必勝にもほどが」
北上「にゃ〜ん」
木曾「今なんと?」
北上「猫の真似」
木曾「…」
恥ずかしさと敗北感と、少し可愛いとか思ってそうな複雑な表情をしている。
猫=可愛い。人間にとって猫とは少し不思議な効果のあるものだと最近わかった。
63 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:16:42.71 ID:gAOtpmVb0
木曾「上姉は、猫が好きだな」
北上「そう、だね。でもペットに対するような好きじゃない」
木曾「恋人とか?」
北上「憧れ、かなぁ。でも懐かしさかも知れないや」
木曾「ふ〜ん。相変わらず上姉の考える事はよく分かんないな」
北上「誰だってそうじゃん。考えのわかる人なんていないよ、エスパー以外」
木曾「いや、そうじゃなくてさ。それは考えが読めないって話だろ?俺が言ってるのは読めないし想像出来ない、読めても理解できない。そういう意味だよ」
北上「…なんか傷つくな」
木曾「嘘つけ、上姉がそんな事気にするかよ」
北上「今しがた考えが読めないとか言った舌の根も乾かないうちに分かったふうな事を」
木曾「考えてる事は分からなくても、どんな人かは知ってるよ。姉妹だし」
北上「姉妹か〜。ならしょうがない。どうにもしようがない」
抜き身の言葉。切り合いみたいな会話。
言いたい事を言い合える、飄々としたイケメン。そんな妹。
64 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:17:12.97 ID:gAOtpmVb0
木曾「ところで上姉、その猫のポーズはきつくないのか?」
北上「思いの外きつい」
木曾「なら止めろよ…」
大井「北上さ〜…」ガチャ
木曾「あ」
北上「にゃ」
大井「北上さん!!」
北上「大井っち」
大井「はい!!」
北上「お座り」
大井「はいぃ!!」
65 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:17:44.36 ID:gAOtpmVb0
大井。大井っち。大井ちゃん。あ、これはなんかキモいな。ちゃんはないな。
私の妹。なんだけど、みんなからは殆ど双子みたいな扱い。
私としてもそんな感じ。
でも、大井っちはどう思ってるんだろうか。
大井「もう1度先ほどのポーズを!何卒!」
木曾(土下座…)
北上「また今度〜」
大井「後生ですから!」
北上「ダメなものはだ〜め」
大井「くっ!」
木曾「いや俺を睨まれてもな…」
66 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/23(日) 02:18:19.83 ID:gAOtpmVb0
彼女を語るには、私にはまだ少々言葉が、経験が足りないと思う。
大井「お願いします北上さ〜ん」
北上「そんなに抱きつかないでよ〜。分かった分かった、今晩一緒の布団で寝たげるから」
大井「ホントですか!」
北上「約束ね」
小躍りを始める大井っち。
ちなみにこんなんでも私に変な事をしてきたりはしない。
今のところは。
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/23(日) 08:53:08.97 ID:ny+C3rsdO
乙
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/24(月) 01:10:36.11 ID:BjsKiNupo
いいね!
69 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/26(水) 00:41:18.00 ID:j5oK0KtG0
8匹目:猫と音
パァン
北上「うわっ!?」ビクッ
球磨「うおっ」
木曾「なんの音だろうな」
多摩「わからんにゃ」
大井「北上さん!なんで私に抱きつかないんですか!」
北上「いや球磨姉の方が頑丈そうじゃん」
球磨「姉を盾にしようとするなクマ」
木曾「上姉は音に敏感だよな」
北上「つい癖でね」
球磨「猫みたいだクマ」
大井「雷も苦手ですものね」
木曾「猫みたいだな」
多摩「にゃ!?」
70 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/26(水) 00:41:57.57 ID:j5oK0KtG0
パァン
球磨(まただクマ)
北上(慣れてきた)
多摩「うにゃぁぁあああ゛あ゛あ゛!!!」
木曾「うるせえぇぇえええええ!!!」
大井「ふぅ」スッ
北上「どこ行くの?」
大井「ちょっと」
その後鎮守府での爆竹の使用が禁止になった。
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/26(水) 06:39:52.63 ID:oSRx5pfSo
大井さんも使って自分に抱きついてくるように仕向けるかと思ってたけど意外に良識的な対応だった
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2017/07/26(水) 07:18:54.63 ID:jKKXNecX0
発想と書き方に見覚えあると思ったらこの間の川内が男だった奴書かれてた方か
今回も楽しませて頂いています、素敵な作品をありがとうございます
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/26(水) 09:09:29.32 ID:4nqGmUHQ0
ほっこりするんだが……ジャンル、SF……?
74 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/26(水) 14:21:34.79 ID:LJtmlrwE0
9匹目:猫にかつお節
北上「いや別に好きじゃない」
むしろ嫌いだ。
球磨「なら球磨が貰うクマ」
大井「ああ!ズルイです球磨姉さん!」
球磨「ふっふっふ、早い者勝ちだクマ」
木曾「かつお節くらいここにいっぱい置いてあるだろ」
多摩「美味しいけど臭いは嫌いにゃ」
かつお節。独特の匂いを放つ、まあ一応魚。
なぜ猫に?日本の猫は好きだったりするのか?
こんな臭いのモノを果たして本当に喜んで食べるものなのか?
75 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/26(水) 14:22:04.70 ID:LJtmlrwE0
北上「そういや私の好物ってなんだろう」
多摩「それは他人に聞くものじゃないにゃ」
北上「それはそうなんだけどね」
大井「はい!北上さん!私北上さんです!」
北上「球磨姉は?」
球磨「ん〜ステーキとかクマ。ミディアムがいいクマ」
北上「わお」
多摩「多摩はねぎトロd、猫まんまだにゃ!」
木曾「見たことないぞ猫まんまなんて。俺は、いちごパフェかな」
球磨(可愛い)
多摩(カワイイ)
北上(かわいい)
大井(北上さんカワイイ)
木曾「なんだその目は」
76 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/26(水) 14:23:45.93 ID:LJtmlrwE0
木曾「猫ってホントに猫まんま好きなのか?」
北上「雑食だし食べるには食べるでしょ。好みかはともかく」
昔は何食べてたっけな。
多摩「種類や地域によって差がありそうにゃ」
球磨「日本猫ならなんだろうクマ」
大井「銀〇スプーンとかじゃないですか?」
大井「え、なんですかその間は」
球磨「猫もジャンクフードの時代クマか」
多摩「時代だにゃ」
木曾「うまいと思わせるために作られてるしな」
北上「さもありなん」
多摩「ちなみに人が食べるとただの味の薄いツナ缶だにゃ」
「「「「えっ…」」」」
多摩「え?いや、食べてない。食べてないにゃ。聞いただけにゃ…引くにゃ!距離をとるにゃ!」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/26(水) 17:23:57.98 ID:zAVhtn8KO
あっ…(察し)
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/26(水) 18:00:53.16 ID:JIDsHzDL0
余計なゲストなしでこの世界観、やっぱほのぼの話は非常にうまい
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/26(水) 21:49:28.01 ID:dqNBdNHA0
>>73
猫科のことをFelidaeと書く
つまりそういうこと
80 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/27(木) 14:08:10.57 ID:LDL8iSNu0
10匹目:猫耳に水
58.59.60.61.62
水の中からの眺めは実に新鮮なものだ。
猫は水が苦手だから。
ゆらゆらと揺れる光は私の眼に不思議な光景を見せる。
沈むとはこういうものなのだろうか。
まだ経験した事の無いそれに思いを馳せる。
75.76.77.78.7
あ、やばい。
息がもう
81 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/27(木) 14:08:38.60 ID:LDL8iSNu0
北上「ぶは!」ザバッ
球磨「北上の負けクマ〜」
木曾「おーい多摩姉〜。勝ちだぞ勝ち」
多摩「ぷはっ。ふふふ、多摩に勝とうなんざ100年ゲホッ!…ゴフ…」
大井「ほら落ち着いてください。深呼吸深呼吸」
北上「ん〜もちっと潜れるかと思ったけど、お湯だとなんか上手くいかないね」
木曾「海とは勝手が違うよな。なんでだろ」
球磨「バス〇マンのせいだクマ」
木曾「えぇ…」
お風呂での息止め大会。
球磨型最強は多摩姉ちゃんだった。
82 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/27(木) 14:09:06.78 ID:LDL8iSNu0
猫は水が苦手だ。
何故。
調べてみると、
耳に水が入ると死ぬ
毛が水を弾かないから
泳ぎに適した体じゃないから
水に溶けるから
遺伝子にトラウマがある
水甕に落ちると死ぬから
色々あったけどまあどれかが正解なのだろう。
だからこうして水の上を移動したりお風呂に入ったり潜ったりは、本当に新鮮なのだ。
球磨「多摩はよく息が持つクマ」
多摩「コツがいるんだにゃ」
木曾「相変わらず猫らしくない」
多摩「潜れる猫だっているにゃ!」
大井「開き直ることを覚えたんですね」
多摩「なんでみんな猫に関してはドライなんだにゃ…」
83 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/27(木) 14:09:40.43 ID:LDL8iSNu0
多摩「球磨姉もやるにゃ?」
球磨「球磨はいいクマ。髪がめんどくさいクマ」
北上「球磨姉は髪長いもんね〜、ん?」
大井「どうしたんですか?」
北上「耳がなんか変な感じする」
多摩「水入ったにゃ?」
北上「おお」
これが水が入るという感覚!
凄い!気持ち悪い!
木曾「片足ケンケンやったらどうだ?」
北上「何それ」
木曾「こう、片足で立って、ジャンプしながらうわっ!」
バシャン!
球磨「ドジっ子クマ」
多摩「生きてるにゃ?」
北上「これ危なくない?」
84 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/27(木) 14:10:06.35 ID:LDL8iSNu0
球磨「耳に指突っみゃ治るクマ」
大井「ダメですよ、もし鼓膜とかに傷が入ったらどうするんですか!」
球磨「え、そんなに危ないクマ?」
大井「耳は繊細なんです。無闇に指を入れてはいけません」
球磨「うぅ、分かったクマ」
多摩「どっちが姉だかわからんにゃ」
木曾「脱衣所に綿棒あったはずだ」ザパッ
北上「体は洗ったしそうするかな」
大井「はっ!でしたら!」
85 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/27(木) 14:10:34.03 ID:LDL8iSNu0
大井「どうですか?」
北上「ん〜いい感じ〜」
鏡の前に座り、大井が後ろから綿棒で耳を掃除してくれてる。
やたらと上手い。何故か。
大井「はい終わりです。このまま髪も乾かしちゃいますね」
北上「うんお願い」
ドライヤーの音に一瞬ビクッとなる。
しかしこうして他人に髪を解かれるというのは、何だか毛繕いをされてる時を思い出して、まあ悪くない。
大井「結ぶのはいいんですよね」
北上「どうせ解くしね。その方が乾きやすいし」
大井「この後、またどこかへ?」
86 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/27(木) 14:11:10.55 ID:LDL8iSNu0
北上「うん」
大井「…」
北上「着いてきちゃダメだよ」
大井「わっ、分かってますよーオホホ」
分かっててやる顔をしている。
まあ大井っちをまくのはそう難しくないからいいけど。
北上「ねえ大井っち」
大井「はい?」
北上「あ〜、ありがとね」
大井「いえいえ」
一人でいたい、とはなんか言えない。
それは、北上じゃなくて私の意思だ。
それは、表に出すべきじゃない気がする。
87 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/28(金) 23:55:29.56 ID:G7RklKC00
11匹目:女の心は猫の目
女の心は猫の目のようにコロコロ変わる、とか。
猫の目がコロコロ変わってるという自覚は無かったが、調べてみると確かに変わってる。
暗くても見えていたのはそういう仕組みだったのか。
確かに怪しく光ってたな。
さてでは女の心とはどうだろうか。
88 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/28(金) 23:55:55.70 ID:G7RklKC00
北上「ん〜…」
朝。
規則正しい生活というのはなかなか面白いが、眠い時に寝れないのは如何なものか。
伸びを1回。
目を開ける。
大井「…」ジー
北上「…おはよう」
大井「おはようございます」
ニコッと満面の笑顔。
うん、まあいいか。
89 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/28(金) 23:56:22.35 ID:G7RklKC00
枕元には着替えが置いてある。
勿論私は用意してない。
大井っちだ。
私だからやってくれているのだろうが、しかし面白いのは私だけにやっているわけではない所だ。
多摩「おはよぅ」
大井「おはようございます」
語尾も付けないくらい寝起きの機嫌が悪い多摩姉にも着替えを渡してる。
木曾「んー、まあいいか」
大井「いいわけないでしょ。ほら貸しなさい」
木曾「ちょ、おい姉」
大井「ほらじっとする」
木曾「へいへい」
こうして妹の寝癖を直したり。
90 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/28(金) 23:56:56.75 ID:G7RklKC00
球磨「さてと、ありゃ?」
大井「スカーフならそこの机のとこにかかってますよ」
球磨「何故わかったクマ何故知ってるクマ」
大井「球磨姉さんの事くらい大体わかりますよ」
球磨「何か釈然としないクマ。でもありがとクマ」
私達の生活は、はっきり言って大井っち1人の存在で成り立っている。
大井「さあ、朝ご飯に行きましょう」
でも大井っちは、凄く嬉しそう。
91 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/28(金) 23:57:29.95 ID:G7RklKC00
昼
大井「いただきます!」ムスッ
プンスカという効果音が聞こえてきそうなくらい怒ってらっしゃる。
北上「何かあったの?」ヒソヒソ
木曾「どうせ提督だろ」ヒソヒソ
球磨「午後の編成の件でもめたらしいクマ」ヒソヒソ
多摩「またかにゃ」ヒソヒソ
大井「何か」
「「「「いえ何も」」」」
92 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/28(金) 23:57:56.38 ID:G7RklKC00
提督「うーっす」
空気を読めない奴が食堂に入ってきた。
この場合提督を責めるのは酷というものだが。
提督「♪〜…げっ」
うわ反応しやがったぞ。
スルーしときゃいいのに。
大井「げっ、とはなんですかげっとは。それが大切な部下に対する態度ですか」
提督「上官の命令に背くばかりか暴力まで振るうようなやつがよく言うぜ。大切にして欲しければまず敬う心をだな」
大井「なによ」
提督「なんだよ」
多摩「鶏が先か卵が先かにゃ」
球磨「元気なのはいい事だクマ」
木曾「この情熱ほかの事に向けてくれねぇかな」
93 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/28(金) 23:58:33.43 ID:G7RklKC00
提督「ぃい〜だろう今日という今日は決着つけてやる!」
大井「望むところよ!」
北上「ごっそさん」
ちなみに2人はこの後提督室でボードゲームにて決着をつける気だ。
いつもの流れで。
さらに言うと将棋は提督が勝ってオセロで大井っちが勝つ。
チェスは見事に五分五分らしい。
北上「仲いいじゃん」
球磨「仲いいんだクマ」
多摩「言うとまた喧嘩が長引くにゃ」
木曾「そっとしとけ、ほっとけ」
94 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/28(金) 23:59:04.75 ID:G7RklKC00
おやつ時
大井「じゃ〜ん!今日の戦利品です」
北上「おおこれは伝説の秘宝間宮券!」
大井「大魔王テイトークとの死闘の末勝ち取りました」
北上「これは祝わにゃなるまいよ」
大井「それでは」
北上「間宮っちゃいますか?」
大井「やっちゃいましょう!」
チケットを高々と掲げ満面の笑みの大井っち。
さ〜て嬉しいのはチケットなのか勝利なのか、はたまた。
95 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 00:03:09.08 ID:a6g37nOR0
北上「ホントは私よりもこうしていたい人がいるんじゃないの?」
大井「まさか、北上さん以上の相手なんていませんよ」
一つのパフェを2人で向かい合って食べる。
こういうのは彼氏彼女でやるものだという事はしっかり知っている。
北上「提督とは?」
大井「誰があんな人。敵ですよ敵。深海棲艦なんかよりよっぽど」
北上「それは怖い」
大井「私は北上さんが居れば十分です。提督はいりません。というか邪魔です」
満面の笑みで怖いことを言う。
96 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 00:03:52.27 ID:a6g37nOR0
大北「「ごちそうさま」」
大井「北上さん、この後は?」
北上「読書タイム。そろそろ借りた本が溜まってきてね〜」
大井「そうですか…」
少し落ち込む大井っち。
読書タイムは流石に大井っちも自分が邪魔になると分かっている。
なんだかんだで私の事を一番に考えてくれている。
なんだか悪い気もしちゃうんだけどさ。
大井「では戦利品を提督に見せつけてやりますか」
さっきスマホで撮ったパフェの写真の事だろう。
大井「それではまた」
北上「うん、じゃね〜」
悪〜い顔をして提督室へ向かう大井っち。
北上「やれやれ」
猫の目も、あそこまでコロコロは変わるまいよ。
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/29(土) 07:04:13.43 ID:Laxl7exmo
大井っちは素直じゃない……っとφ(..)
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/29(土) 12:09:46.27 ID:MFJQ86fUo
おつおう
99 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 20:57:22.21 ID:a6g37nOR0
13匹目:海猫
ウミネコを知ってるだろうか。
私も一応知ってはいる。
鳥だ。
ではウミネコと言われてまず何が思い浮かぶか。
私はカモメだった。
実際調べてみてもカモメとウミネコの違いなんてよく分からない。
知らない。
そんなもんだろう。
100 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 20:57:53.24 ID:a6g37nOR0
海とか浜にいる鳥で、カモメ以外をぱっと浮かべる人なんてそんなにはいないんじゃないだろうか。
いやどうだろう。偏見だろうか。
アンケートでも取ろうか?
いやしかし鎮守府なんていう極まりきった偏りきった空間でそんな事しても意味はないか。
さて、私はウミネコに会ったことがない。
いや正確には船の私は見た事ぐらいあるのかもしれないけど、それをウミネコと認識していない以上会ったことないも同然だ。
だからこれは、私が初めてウミネコに会ったという話だ。
101 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 20:58:28.59 ID:a6g37nOR0
北上「今日は、三日月?やや三日月か」
例の屋根上。
遅めのお風呂の後、髪を乾かしに来てみた。
少しづつ暖かくなっていくこの時期の夜風は中々のものだ。
時刻はどこぞの軽巡の夜戦時報が一通り騒いで取り押さえられた頃。
北上「夜にテンション上がるのは分からなくもないんだけど」
猫のせいなのかな。それとも猫の記憶のせいで意味もなく夜行性と勘違いを起こしているのか、はてさて。
102 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 20:59:05.28 ID:a6g37nOR0
提督「んだよ、お前も夜戦バカだったのかぁ?っしょっと」
北上「おや、提督」
やけにはしごを登るのに苦労してる。
北上「あ〜お酒か」
提督「そゆこと。飲むか?」
北上「うっわ未成年に飲酒を勧めてきたよこの人」
提督「それは人間の法律だよ。つか既に何度か飲んでたろ」
北上「いや、実はまだ飲んでないんだ。これはマジで」
提督「そうなのか」
北上「飲んでるふりはしてたけど」
飲まなきゃいけないような雰囲気があったので。
とはいえアルコールのあの妙な匂いがする飲み物をわざわざ口にしようとは思わなかった。
猫のカンってやつ。
103 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 20:59:40.57 ID:a6g37nOR0
提督「なら今飲んでみるか?何事もお試しだ」
北上「それはー、ビール?」
提督「チューハイ、殆どジュースだよ」
北上「えぇ…こういう時提督って一升瓶に入った高そうなお酒飲むものじゃないの?お酒とかよく知らないけどさ」
提督「ばっかおめえ高いってマジで高いんだぞ。それに俺にとって酒はただの娯楽だ。安物でいーの」
北上「なるほどねえ。じゃいただきっ」
提督「あっおい!」
缶の蓋を開ける。
提督の頑張りのおかげで吹き出すことは無かった。
北上「んっ……ん?ん〜」
提督「ごかんそーは?」
北上「これホントにお酒?」
提督「言ったろ、ジュースだよこんなん」
今の私の舌ではアルコール数パーセントの差は分からないらしい。
104 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 21:00:07.79 ID:a6g37nOR0
北上「ごっそさん」
特に面白味もなかったので提督に缶を返す。
提督「お、おう…」
北上「なに、その微妙な反応」
提督「いやだって、なあ?」
北上「だからなんなのさ」
提督「ほら、他人が口つけたのって気になったりしない?」
北上「あー雑菌とかか。提督そんなに気にするタイプだったっけ」
提督「んな汚ねえ話じゃなくて。だぁからぁ、関節キスだよ関節キス」
北上「かん、え?何て?」
提督「え?」
105 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 21:00:37.41 ID:a6g37nOR0
北上「関節キスね〜そんなものがあるとは」
提督「マジで知らねぇのか」
北上「いやいやホントに勉強不足だったよ」
提督「別に知る必要があるかと聞かれたら皆無なんだけどな」
北上「でもそれって気になるものなの?鎮守府だけでもゆうに百を超える艦娘と提督が同じ食器とか使ってるじゃん」
提督「それはほら、洗ってるからセーフ」
北上「やっぱ雑菌か」
提督「そういう言われるとなんかな…」
106 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 21:01:06.67 ID:a6g37nOR0
北上「例えばその缶、今提督が飲んだら関節キスなんだよね」
提督「そうなるな」
北上「例えばそれを持ち帰って一時間後くらいに飲んだら関節キス?」
提督「ん〜、関節キスか否かと聞かれたら関節キスだが。少し微妙になるな」
北上「つまり異性が触れたという認識は洗えば消えるし時間で薄れると」
提督「やめろよ…夢がなくなるような言い方」
107 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 21:01:46.33 ID:a6g37nOR0
ゴクッと一飲み。
北上「あれ?いいの〜関節キスだよ〜?」
提督「うっせ、んな気分じゃなくなったよ」
北上「でも意外。こんなとんでも男女比率の中でそんなこと気にしてるなんて」
提督「だからこそだよ。俺は上司でお前らは部下だ。それにお前らは兵士で、兵器だ」
北上「ありゃりゃ、結構ドライだね」
提督「迷いどころなんだけどな。ケッコンなんてのもあるし」
北上「まぁどころっこしいな〜。そんなんだから童貞なんだよ」
提督「ブハッ!」
チューハイは宙に撒かれて消えていった。
下に誰もいないといいけど…
108 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 21:02:14.19 ID:a6g37nOR0
提督「ど!童貞、だけどさあ」
北上「誰か相手とかいないの?狙ってる人とか」
提督「ズバズバ聞いてくのな。いねえよそんなの」
北上「え〜いるじゃん大井っちとか」
提督「ブッ…ゴホッゲホッ」
吹き出ーさなかった。でも咳き込んだ
109 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 21:03:07.23 ID:a6g37nOR0
提督「アイツはんなんじゃねえって」
北上「でも仲良いじゃん」
提督「男同志なら友情が芽生えそうなくらいいがみ合ってるのにか?」
北上「なら男女だと愛情が芽生えるかもよ?」
提督「人の事無能呼ばわりするし容赦なく殴る蹴るの暴行を加えてくる女だぞ」
北上「それについては聞いたよ」
提督「誰から」
北上「みんなから」
提督「…なんて」
北上「ツンデレ」
提督「忘れろ」
110 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 21:03:38.11 ID:a6g37nOR0
提督「仮にあれが愛情表現ならそれはそれで問題だろ…」
北上「そこはまあ、同意かな」
提督「第一俺に惚れてるって前提がおかしいだろ」
北上「そお?」
提督「特に身長も高くないしイケメンでもないし目立った成績も尖った功績もないし、技量も度量もなくて…女にも、慣れてないし、未だに、遠征も間違える、ダメ、提督、だし…」
北上「こらこらこら落ち込まない、自分で自分を傷つけない」
提督「グスン」
北上「大の大人がみっともないな〜。そりゃ凄いところは無いかもだけど、特段ダメな所もないじゃん。大丈夫だよ!」
背中をバシバシと叩いてみる。
本で読んだ行為だがしかしなんで叩くのだろうか。
提督「慰め方下手くそか」
111 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 21:04:10.11 ID:a6g37nOR0
提督「つか大井に関してはむしろお前だろ」
北上「私?」
提督「お前ら仲いいじゃん」
北上「仲はそりゃあいいんだろうけど、え?何、大井っちの好みとか教えて欲しいの?」
提督「そうじゃなくて、その、女同士で〜とか」
北上「女同士じゃダメじゃん」
提督「ほら、百合とかレズ的な?」
北上「花?」
提督「あり?」
北上「え?」
112 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 21:05:03.56 ID:a6g37nOR0
北上「なるほどね〜同性愛か。考えもしなかったよ」
提督「なんな汚してはいけないものを汚してしまった気がする」
北上「余計な知識なんてないよ。余計なのは知識に善し悪しを付ける価値観の方さ」
提督「お、おう」
北上「でもなるほどね。確かにそう考えると大井っちの行動は理解出来ないもないかな」
提督「やっぱそうなのか」
北上「さあね。本人に聞かない限りそうかもってだけだよ」
提督「そりゃそうか」
113 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 21:05:37.93 ID:a6g37nOR0
提督「ほれ、やるよ」
北上「いいの?まだ残ってるけど」
提督「空き缶だけ渡すとか酷すぎだろ。なんか飲む気分じゃなくなったからな」
北上「あちゃ、悪いことしちゃったかな」
提督「逆だよ逆。いい気分になったから酒はいらんさ」
北上「そお?なら遠慮なく」ゴクッ
甘い。
提督「お前は気にしないのな」
北上「関節キス?まあ特にはね。なんなら普通のキスしちゃう?」
提督「っ…遠慮しとくよ。なんか怖いしな」
北上「え〜とって食いやしないよ」
114 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/29(土) 21:06:59.26 ID:a6g37nOR0
提督「やれやれ、ここは変なやつしか集まらないのかね」
北上「自分が変だとは思ってるんだ」
提督「多少はな」
あれ、しかし今の言い方だと。
北上「ここって私たち以外にも誰か来るの?」
提督「ああ、と言っても俺も最近知ったんだが」
ドクン、と心臓がなったのを感じた。
北上「誰が、来るの?」
提督「昼過ぎにそこのはしごを降りてるのを見ちまってな。なんでも飯食った後にここによく来てるんだと」
動悸が激しくなってるのは多分お酒のせいじゃない。
提督「谷風。面識はあるか?」
もしかして、という期待を、私は抑えられなかった。
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/29(土) 21:23:06.13 ID:xVYvy8nf0
間接な いつまでサブミッションかけとるんじゃw
116 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/30(日) 02:13:22.09 ID:o3y+tRZF0
自分で書いてる時は違和感ないから不思議
117 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/07/30(日) 02:14:24.41 ID:o3y+tRZF0
完全に、100%の直感だったけど、私は谷風に自分と同じじゃないかという期待を寄せていた。
だから次の日すぐに行動した。
北上「ホントにいた」
谷風「ん?あぁキミか。思っより早かったね。いやホントにね」
北上「こんな真昼間からなんでここに?流石にそろそろ熱い季節だよ」
谷風「空が近いじゃないか。それに皆を見下ろせる」
北上「えぇ、そんな理由?」
谷風「冗談だよ、半分ね。さて初対面ってわけじゃないけど、一応言っておこう。初めまして、谷風さんだよ、よろしくね」
北上「…北上」
谷風「うんうん。よろしくね、北上さん」
握手を、した。
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