ルビィ「これまでと」善子「これからの二人」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:00:34.26 ID:vNAKNaMl0
めちゃくちゃ間が空いたのですが一応続き物です。
ルビィ「堕天使にラブソングを」が前作です。見なくても大丈夫ですがよろしければご覧下さい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1499515233
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:01:25.78 ID:vNAKNaMl0
(帰り道)

テクテク……


ルビィ「最近は活動も増えてきたね」

善子「それだけ多くのリトルデーモン達に魅了してきたってことね……」フッ

ルビィ「善子ちゃんもそのキャラ貫いてて凄いね」フフッ

善子「キャラじゃないし!ヨハネだし!」

ルビィ「ふふっ、じゃあねー善子ちゃん!」

善子「だからヨハネ……まあいいわ」ハァ

ルビィ「バイバーイ」フリフリ
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:02:48.37 ID:vNAKNaMl0

善子(ルビィと付き合ってからもう半年か……)

善子(色々あったけど、時間が過ぎるのは早いわね。本当に一瞬のように感じるわ)

善子(これからも、ずっと、こんな日が続けば……「善子さん!」

善子「はいっ!?」ビクッ

ダイヤ「お時間宜しいですか?」

善子「え、ダイヤさん?先に帰ったはずじゃ……」

ダイヤ「ルビィにはそう言っておいたのです。貴方に話がありましたので」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:04:06.20 ID:vNAKNaMl0
善子「私に話?」

ダイヤ「ええ……」

ダイヤ「ルビィがもうすぐ……嫁ぐことになるかもしれないのです」

善子「へ?」

善子「いや、ちょっと何を……」

ダイヤ「私も信じたくはありませんでした!しかし……実際に見てもらった方がいいかもしれません」

ダイヤ「ルビィの後をつけてみましょう」サッ

善子「ちょ、ちょっと!ハァ……(どうせいつものポンコツでしょ)」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:05:12.51 ID:vNAKNaMl0
(スクールアイドルショップ)
コソコソ
善子「ねえ、私達今完全に不審者なんだけど」

ダイヤ(しっ!静かにして下さい!)

善子(はいはい……)

ダイヤ(あそこですわ!)

善子(どれどれ……普通に買い物してるだけじゃない)

ダイヤ(隣の方ですわ!)グイッ

善子(うぐっ、隣の……男!?)ガタッ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:05:55.05 ID:vNAKNaMl0
ルビィ「ん?」クルッ

御曹司「どうかしましたか?」

ルビィ「ううん、何でもないよ」

………

ダイヤ(大きな音をたてないでください!)シーッ

善子(いや、だってあれ……)

ダイヤ(とりあえずついて行きましょう。話は後でしますわ)

善子(う、うん)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:06:29.62 ID:vNAKNaMl0
ルビィ「それでね!花陽ちゃんが……」

御曹司「ああ、なるほど!流石ルビィさんですね」


善子(なんか……)


ルビィ「こういう衣装はどうかな?」

御曹司「いいですね、よく似合ってますよ」フフッ

ルビィ「そ、そうかな……?/////」エヘヘ


善子(私といる時より……)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:07:08.40 ID:vNAKNaMl0
ルビィ「今日は本当にありがとう!」

御曹司「いえいえ、ルビィさんといるのは僕も楽しいですから」

ルビィ「それじゃ今度は家に来てくれる?」

御曹司「ええ、ぜひ!」

ルビィ「やったぁ!楽しみだな」


善子「楽しそう……」ポツリ
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:08:01.78 ID:vNAKNaMl0
トボトボ
ダイヤ「……分かって頂けましたか?」

善子「うん……」

ダイヤ「あの方は私のお見合い相手として以前家に来た方ですわ」

ダイヤ「しかしこのご時世、学業を疎かにして籍を入れるような時代ではないため断ったのですが……」

ダイヤ「その後も黒澤家とは関わりがある家の方でしたので何度かいらしたのです」

ダイヤ「するとある日、いつの間にかルビィと仲良くなって今に至るというわけです」

善子「そんな……」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:08:34.64 ID:vNAKNaMl0
ダイヤ「あのルビィがあそこまで気の置ける関係にある方などそう多くはありません」

善子「……」

ダイヤ「善子さん、貴方はどうしたいですか?」

善子「そんなの決まって……」

ダイヤ「私は確かに貴方達の関係を認めました。しかしやはり世間の風当たりというものがあります」

善子「っ!……」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:09:05.02 ID:vNAKNaMl0
ダイヤ「私も悩んでいました。私にどうにかできる問題ではないということを分かっていながら」

ダイヤ「以前、貴方にも迷惑をかけましたね……」

善子「そんなの気にしてないわ!」

ダイヤ「だから今回私は何もしません。貴方達が話し合って納得したのなら私もきっと納得するでしょう」

善子「ダイヤさん……」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:09:58.30 ID:vNAKNaMl0
ダイヤ「情報によると今度の日曜日にまた彼が家にくるようです」

ダイヤ「お願いです、そこでルビィ達と話し合っていただけませんか?」

善子「……分かった」

ダイヤ「ありがとうございます……」

善子「でもね、やすやすと引き下がるつもりはないから!」

善子「そしてルビィを幸せにするのはこのヨハネ様だってことをあいつに教えてやるわ!」

ダイヤ「本当にありがとうございます、善子さん……」グスッ

善子「ヨ、ハ、ネ!ヨハネだってば!……ったくこの姉妹は……」ハアーッ…

善子(でも、ルビィはどっちが幸せなのかな……?)
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:10:49.10 ID:vNAKNaMl0
────────
(次の日)

善子(よし……行くわよ)


善子「ねえ、ルビィ」

ルビィ「どうしたの?」

善子「次の日曜日、どこかに出かけない?」

ルビィ「次の日曜日……。んー、ごめんね。その日はちょっと予定があって無理かな」

善子「(情報通りね)そっか……ちなみに何があるの?」

ルビィ「友達が遊びに来るんだよ。遠くてなかなか会えないから楽しみだったんだ」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:11:31.19 ID:vNAKNaMl0
善子「そう……(嘘をついてまで会いたいなんて……)」ズキッ

ルビィ「ごめんね、次の日曜日は無理だけどその次の休みは大丈夫だよ」

善子「……うん、わかったわ。楽しみにしてる」

善子(ダメよ、ここで引き下がるわけには……)

善子「……変なこと聞いてもいいかしら」

ルビィ「何?」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:12:17.05 ID:vNAKNaMl0
善子「もし、私以外の人とルビィが付き合ってたらどんな生活になってたと思う?」

ルビィ「え?」

善子(いきなり踏み込みすぎちゃったーー!)

善子(何で私は人とコミュニケーションするのがこんなに下手なのかしら……)ズーン…

ルビィ「うーん、善子ちゃん以外の人とか……」

ルビィ「普通に過ごしてたんじゃないかな?」

善子「うぇ?」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:13:34.84 ID:vNAKNaMl0
ルビィ「うん、普通に付き合って普通に過ごしてたと思うよ」

善子「そ、そう……」

善子(なんて迷いのない答え……頷くしかないじゃない)

ルビィ「どうしたの?」

善子「な、なんでもない…」

ルビィ「そう?……それじゃ帰ろっか」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:14:15.09 ID:vNAKNaMl0
………………………………

(津島家)

善子(帰り道のルビィの話が全く入って来なかった……)

善子(そっか……ルビィは普通に他の人と付き合ってる生活もイメージできるんだ)

善子(私は、ルビィ以外となんてイメージ出来ないっていうのに……)

善子「……はあ」

善子(あの男の人すっごいイケメンだったし立場もしっかりしてるし何にも勝てる要素ないわね……)
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:14:56.58 ID:vNAKNaMl0


(普通に過ごしてたんじゃないかな)




善子(やっぱり……私なんかよりも)

プルルルル

善子「ん?電話ね……ずら丸?」ピッ

善子「もしもし」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:15:41.41 ID:vNAKNaMl0
花丸『も、もしもし……津島さん家のお宅でしょうか。善子さんに代わっていただきたいのですが……』アタフタ

善子「私よ!」

花丸『善子ちゃん?なーんだ、焦って損したずら』ホッ

善子「私の携帯にかけてんだから私が出るに決まってるでしょ!」

花丸『そんなに大きな声出さなくてもちゃんと聞こえてるずら』

善子「あんたが出させてるんでしょ!」

善子「ゼェーッ、ハァー……」

善子「……で、何?あんたが慣れない携帯使ってかけてくるって何かあったんでしょ?」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:16:21.59 ID:vNAKNaMl0
花丸『うん、ダイヤさんから聞いたんだけどルビィちゃんのことなんだけどね』

花丸『善子ちゃん、迷ってるんじゃないかなーって』

善子「っ……何でよ」

花丸『ルビィちゃんの相手の人のことは大体聞いたずら。善子ちゃん変なとこで自信ないからその人と自分を比べちゃって落ち込んでるんじゃないかなーって』

善子(こ、こいつ……)
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:17:03.18 ID:vNAKNaMl0
花丸『でね、それを前提にしてこれから言うことを聞いてね?』

花丸『違かったら聞き流してもいいずら』

善子「う、うん」ゴクリ

花丸『善子ちゃんは馬鹿ずら』

善子「はぁ!?」

花丸『他人と自分を比べるっていうのが間違ってるんだよ。どんなに相手と比べても結局決めるのは自分の好きな人なんだから』

花丸『善子ちゃんはルビィのことを大好きだって気持ちを持っていればそれでいいずら』
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 21:17:41.77 ID:vNAKNaMl0
善子「……それで、自分が選ばれなくても?」

花丸『それは仕方ないずら』

善子「」ガクッ

花丸『ないものを嘆いても仕方ないずら。ありのままの自分でアタックすることが大事なんだよ』

花丸『それともルビィちゃんはそんな形だけのものに惹かれるような人なの?』

善子「ずら丸……」
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