【剣神】姫「疲れた、おんぶして」勇者「はいはい」

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102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 20:06:16.60 ID:h/qi6i3u0


━━━━ 【 ・・・ほう 】


━━━━ 【 我が忠実なる魔導師よ、あの男を殺せ 】


大魔導「御意」バサッ!

大魔導「哀れな男よ、我が王の怒りを買うとはな」

< バチバチィィッ!!

大魔導「消えるがいい人間……灰燼と化せ、『ベギラマ』!!」キィィンッ



───ゴバァァァッ!!───



103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 21:10:26.89 ID:h/qi6i3u0


勇者「兵長、メイドを」

メイド「そんな! 勇者さんも逃げっ…
兵長「大丈夫だアイツを信じろ!!」バッ


ギュォオオオオオ!!


< ザッ!

勇者「……邪魔だ」

大魔導「ばっ……馬鹿な!? 何故だ、直撃した筈ッ!!」

勇者「ふんッ!!」

< ドゴォッ!!

大魔導「ぐぁあああ!?」ズシャァアッ



104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 21:58:20.08 ID:h/qi6i3u0


━━━━ 【 ・・・ 】


ダースドラゴン「グルル……(私が行きますか)」



━━━━ 【 よい、ダースドラゴン。そなたは先に大魔導達と共に城へ戻れ 】

━━━━ 【 ・・・その男はどうやらそれなりに力を備えている様だ 】



大魔導「ぅぐ……く、スターキメラ!」

スタ-キメラ「御意、さぁ私の翼に触れて下さい」ピュンッ

死神の騎士「……シィ、ィ……」ギシッ


< ビュゥゥンッ!


105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 23:51:41.34 ID:Gm5NOAl60
乙?
106 : ◆WslPJpzlnU [saga]:2017/07/11(火) 10:18:49.08 ID:o90lF2dIO


勇者「……逃げる気か、ドラゴン」


━━━━ 【 我は逃げぬ 】


勇者「何者だ、何の目的で来た」


━━━━ 【 クックック・・・我の目的は『コレ』よ 】


姫「……」ぐったり


勇者「!! 姫ッ!」


107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/11(火) 11:05:01.50 ID:o90lF2dIO


勇者が巨竜の手中に捕まっている姫に向かい叫ぶも、返事は無い。

既に気を失っていた。

そして、巨竜が勇者の姿を数瞬見届けた後。

紫紺の翼を広げ、その威容をラダトーム城内に見せつける。



━━━━ 【 我が妻となる王女は頂いた、もうこの城に用は無い。ドムドーラと同じく灰となるが良い! 】



勇者「ドムドーラ……!?」

聞き捨てならない言葉を放つと同時に、翼を羽ばたかせ上空へ昇る巨竜。

吹き荒れる烈風の中、勇者は姫を掴む巨竜の軌跡を目で追った。

108 : ◆WslPJpzlnU [saga]:2017/07/11(火) 19:07:42.03 ID:JLN3zhnm0


夜空の下で崩れかけているラダトーム城を見下ろす巨竜。

巨竜は見下ろすように舞い上がり、王者の如き覇気で圧倒した。



━━━━ 【 燃え盛る我が火炎にて苦痛を覚える事無く、果てる事を光栄に思うが良い!! 】


─── ゴボォゥッ!! ギュゥウッ!! ゴォオオオッ!!──────



巨竜の喉から凄まじい爆炎が漏れ出る。

漏れ出た炎の揺らめきだけで日輪の光を思わせる程の輝きが、ラダトーム城内を照らした。


メイド「何……あれ……」

夜天を照らす紅蓮の輝きを見上げて、誰もが言葉を失った。


かつて、数百年以上前に世界を支配していた大魔王でも、これほどの破壊と絶望を予感させる光景を人々には見せなかった。

それ故に瓦礫から怪我人を助けようと奔走していた兵士達は、見た事も無い圧倒的な光景を前にして、何も出来ずに立ち尽くしているしかなかった。

このままでは、数秒もしないうちにラダトーム城がどうなるか。


勇者(絶対に……やらせない!!)


唯一、踏み込む力を見せたのは勇者ただ一人。

そして彼は、一度周りを見渡してから夜天を見上げた。


109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/11(火) 20:05:11.88 ID:JLN3zhnm0


      ッッ・・・ゴォオオオオオオオ!!────



ラダトーム城全体を揺さ振る程の衝撃。

空気中を伝導する濃密な魔力と高温の熱波が、崩壊したダンスホール内に佇んでいた人々の肌を打ったのだ。

巨竜の真下にいた兵士達はその音に自身の命運が尽きた事を悟り、目を閉じてその衝撃波に震えていた。


メイド「……嘘」

兵長「あれは……!」


しかし、この2人は確かに見た。

天高く君臨する巨竜、その凶悪な顎から放たれた爆炎は夜空に散っていたのだ。

夜天を赤く染め上げる程の業火の柱が一直線に上空へ伸びていた。


110 : ◆WslPJpzlnU [saga]:2017/07/12(水) 08:38:41.84 ID:oS1PAypZ0


━━━━ 【 な・・・にィッ・・・!? 】


巨竜が初めて驚愕の音を漏らす。

それもその筈だった。

ラダトーム城を見下ろしていた自身の視界が、気付いた時には火柱で赤く染まる夜天を見上げていたのだから。

直後に襲って来る顎の鈍痛、脳を揺さぶられた事で全身が麻痺する感覚。


勇者「……落ちろ、ドラゴン」

続く、年若い男の声。

凄まじい衝撃を受け巨竜が手放した姫を抱き止めている。



━━━━ 【 貴様・・・一体何者だ 】



尋常ならぬ膂力に加え、数百年の安寧というぬるま湯に浸かっていた人間とは思えない冷静さ。

巨竜が数瞬の空白の後に地上へ落下しながら脳裏を過ぎたのは、アレフガルドに落ちてきたという伝説。

その名は、勇者だった。


111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 09:05:00.84 ID:JSKHQNgD0
パクリ発見
ゴンベッサだゴンベッサだ
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 09:51:35.35 ID:VPymT5oRo
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/12/29(水) 01:42:12.06 ID:G/gNiSU1o
勇者かっけえ
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