他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
劉備「ジャンヌ・ダルク助けるぞwww」サトシ「分かったぜ!」
Check
Tweet
1 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/05(水) 18:15:48.79 ID:EUouyQ2QO
「貴様は悪魔じゃ!」
「そんな! あたしは違います! 悪魔ではありません!」
「いいや、悪魔じゃろ。髪もあんまり長くないしなァ!」
1430年、フランス北部の都市アラスにて。
太陽の光も届かぬ暗い牢獄に、一人の少女が繋がれていた。
オルレアンを解放した救国の英雄、ジャンヌ・ダルクである。
ブルゴーニュ公国軍によって捕縛されたジャンヌは、一旦この地に移送されてきたのだ。
本来ならシャルル7世が身代金を支払って、人質のジャンヌを取り返すはずだった。
しかし、皇帝となった彼はジャンヌを見捨て、終始無言を貫いたのである。
神はかくも簡単に、人を見放すものなのか。
ジャンヌは今、深い絶望と悲しみに打ちひしがれていた。
彼女のガラス細工のように繊細な心は、非情なる歴史の手によってすっかり握り潰されていたのだ。
ジャンヌ「私は、いったい何のために戦っていたのかしら……」
ジャンヌ「主のため、国のため。身を粉にして剣を振るってきた。で、結果がこのザマよ」
ジャンヌ「主よ、どうして私を見捨てたもうたのですか!? 主よ! 主よおおおおおおおおあああああああああああああああおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
劉備「暴れんなよwwwお嬢さんwwwwwwバチョってんぞwwwwww」
ジャンヌ「バチョ……?」
劉備「そそwww馬超みたいになってるってことwwww」
ジャンヌ「何だかよく分からないけど、あなたもアラスの牢獄に繋がれているのね」
劉備「んーとねーwwwwちょっと違うんだよねーwwwwぼくちんはキミを救いに来たのwwww」
ジャンヌ「救いに!? ハッ笑わせないでよ! 私は全てに見捨てられた! 今更アンタがどうこうしたところで、運命は変わらないわ!」
劉備「あのwwwぼくちん腐っても蜀の皇帝なんだがwww今からキミを蜀の成都まで連れてこうと思ってるのwwww」
ジャンヌ「きっと、私は八つ裂きにされて死ぬんだわ。両手両足に縄をくくりつけられて、馬がそれを四方八方に引いていくの」
劉備「うわwwwこいつ人の話聞いてねぇわwwwww」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1499246148
2 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/05(水) 18:18:09.87 ID:EUouyQ2QO
劉備「ここの壁wwww結構もろくなってたんだよねwwwww」
劉備玄徳と名乗るその男は、牢獄の苔むした壁に手を置いた。
彼がグッと腕に力を入れただけで、壁は崩れ落ち、新鮮な秋の風が光と共に獄中へ吹き込んだ。
ジャンヌは金色の髪を風になびかせながら、朝陽の中に立つ男を見上げて問うた。
ジャンヌ「アンタは……何者なの……?」
劉備「通りすがりの皇帝って言ったらwww笑う?wwww」
ジャンヌ(ちがう、皇帝なんかじゃない。この人が、この方こそが私を救いに来てくださった本当の神様なんだ)
劉備「さぁwwwそろそろ行こうかwwww」
ジャンヌ「うん」
通りすがりの皇帝と救国の英雄は、二人そろって高い塔の上から躍り出た。
東より聞こえてくる朝の産声と、まだ人気の少ない石畳の通りと、山のようにそびえる聖ヴィート大聖堂。
息を呑むほど美しい景色であったが、このままでは劉備と一緒に地面へ叩きつけられてしまう。
ジャンヌ「どうすんのよ、このままじゃ私達、死刑になる前に地獄行きよ!」
劉備「落ち着いてwwwwwぼくちんには勝算があるwwwwwwwww」
ムクホーク「ケーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」
劉備「こっちだwwwムクホークwwwwぼくちんとこの娘を乗せて東へ飛べェいwwwwwwwww」
ジャンヌ「あんな大きい鳥、ドンレミ村でも見なかったわ!」
3 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/05(水) 18:20:49.59 ID:EUouyQ2QO
劉備「こいつはムクホークの中でも特に大きい個体でねwwwww翼を広げたサイズで10mありますwwww」
ジャンヌ「もはや怪鳥ね……これもアンタの力によるものなの?」
劉備「違うよwwww」
サトシ「おーい、劉備! ムクホーク! 無事か!」
オンバーン「おーん(*^ω^*)」
劉備「ごめんねーwwwあwwwこちらジャンヌちゃんwww牢獄にいたんで逃げるついでに連れてきたwwww」
サトシ「まさか、リンゴを一個盗んだだけで宗教裁判にかけられちまうとはな! 劉備も堕ちたもんだぜ!」
劉備「ひどすぎワロタwwwwwwwwww」
サトシ「あ、俺はマサラタウンのサトシ! よろしくな、ジャンヌ!」
ジャンヌ「よ、よろしく……」
ジャンヌ(どういうことなの? 主に協力者がいるってこと? 全然分からないわ!)
劉備「さてwwwww一応のところ役者はそろいましたしwww行きますかwww」
サトシ「そうだな! いけ、オンバーン! そらをとぶッ!」
劉備「もう飛んでるんだがwwwwwwwwwwwww」
サトシ「たしかに、そうだったな! じゃあブレバで町を破壊しろーッ!」
劉備「アラスを荒らす必要はなし!wwwwwwwwwww」
ジャンヌ(どうしよう……二人の会話にまったくついていけない)
4 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/05(水) 18:23:00.03 ID:EUouyQ2QO
ジャンヌ「で、これからどうするの? 私はイギリスから悪魔と憎まれているし、フランスからも見捨てられた身よ」
ジャンヌ「他の国へ行くとしても、結局はイギリスに送られて終わるだけだわ」
劉備「だから言ってんだろwww成都まで行っちまえばwwwwこっちの勝ちよwwww」
サトシ「そうだな! 成都で一休みして、マサラタウンへ飛ぶのもありだぜ!」
ジャンヌ「どっちも知らないから迷いようがない……。まぁいいわ、アンタらは私を塗炭の苦しみより救い上げてくれた」
ジャンヌ「それだけでも、じゅうぶん感謝に値するもの」
劉備「塗炭の苦しみってどんなwwwwwただ牢獄に繋がれてただけじゃんwww一応ながらメシも出るしwwww」
サトシ「衣食住に困らない生活って憧れるぜ! 俺はバトルに勝って金を奪わないと、自販機の『おいしいみず』ですら買えないんだぜ!」
ジャンヌ「王様には分からないでしょうね。母国に裏切られた人間の気持ちなんて」
ジャンヌ「それに……犯されたのよ、私」
劉備「は?wwwww」
ジャンヌ「アラスに来る前の牢獄で、沢山の殺人鬼どもに何度も何度も……」
ジャンヌ「たぶん処女を失った時点で、主は私のことを見放していらっしゃったんだと思うわ」
サトシ「ジャンヌの気持ち、わかるぞ。俺もエイセツシティでウルップのクレベースに敗れた時」
ジャンヌ「違う! そんなのとは次元が違う屈辱なのよ! あんたみたいなボンボンに何が分かるっていうのよ!」
サトシ「じゃあ話せよ! 洗いざらいぶちまけちまえよ!」
ジャンヌ「うるさい! これは私の問題なのよ! クソガキは引っ込んでろ!」
劉備「ひゅ〜wwww荒んでますな〜〜wwwwww」
5 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/05(水) 18:29:36.73 ID:EUouyQ2QO
三日後、中央アジア・サマルカンド にて
アブルハイル「ほほう、そんなわけでサマルカンドに置いてほしいと。そうおぬしらは言っているのだな?」
劉備「そうっすねwwwwちょっと数日かくまってくれるだけで良いんすよwww孔明くんと合流する手はずになってるんでwwww」
サトシ「ポケモンセンターはあるか!? ムクホークとオンバーンを休ませたいんだ!」
ジャンヌ「絶対にブルゴーニュ公国軍が探しに攻めて来るわ。ちゃんと守ってくれるよね!?」
アブルハイル「待て待て待て待て、そう一度に迫られても困る。かくまってやるが、条件をつけるとしよう」
劉備「条件だってwwww面倒くせぇなwwww忍耐なんて蓆を編んでた時で十分だよwwwww」
サトシ「言ってくれ。俺は何としても、こいつらを休ませなくちゃならないんだ」
ムクホーク「ケーン」
オンバーン「おーん(;_;)」
アブルハイル「このアブルハイル=ハンとポケモンバトルをするのだ。劉備、サトシ、ジャンヌ。それぞれ二体ずつ。6対6の戦いぞ」
サトシ「やっぱりタダじゃねぇよな。流石、シャイバニ朝の君主といったところか!」
ジャンヌ「待ってよ。二体って、私達を乗せてた化け物のこと!?」
サトシ「ポケモン、な!」
ジャンヌ「そ、そうね。そのポケ……モン? とかいうの持ってないよ! 私はアランソン公の副官・ドンレミ村のジャンヌ!」
劉備「突然の自己紹介wwwwあwwぼくちんは劉備ッスwww字は玄徳ねwww?郡?県の楼桑里出身wwwよろしこwww」
サトシ「俺! マサラタウンのサトシ! はやくバトルしようぜ!」
アブルハイル「フム」
ジャンヌ「もしどうしても化け物と戦えってんなら、私はこの剣で戦う。主の加護がついてるもの、負けっこないわ」
アブルハイル「にや〜り」
サトシ「アブルハイルのやつ……ニヤついてんぞ、気持ち悪いな」
ピカチュウ「ピッカァ……」
6 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/05(水) 18:33:25.08 ID:EUouyQ2QO
劉備(とはいえwwwぼくちんもポケモン持ってないんだよなwwwwどうしよwww)
劉備(孔明くんや〜いwww早く来ちょくれ〜www趙雲くんと魏延っちを連れてくるはずだったろwww)
劉備(やっぱ孔明くん、反骨があるキモスと揉めちまったのかなぁwwwwマジで厄日wwwうはwwww)
サトシ「劉備、ジャンヌ、ピカチュウ! 準備はいいか? サマルカンドジムの攻略といこうぜ!」
ピカチュウ「ビッガヂュヴ!」
ジャンヌ「もう始めるのね。主よ、主よ、我を守り給え。仇なす業魔に断罪の剣を今こそ振るわん」
劉備「魔獣使いに厨二病患者っすかwwwぼくちんは孔明くんが来るまで陰で休んでよっとwwww」
アブルハイル「では、参るッ!」
〜シバン家のアブルハイル=ハンが勝負をしかけてきた!〜
アブルハイル「ゆけっ! キテルグマ! ヨワシ!」
キテルグマ「ブモォーーーーーーーーーーーッ!」
ヨワシ「ピギュギュウウウン」
アブルハイルの放ったモンスターボールから、頭が桃色のかわいらしい熊と涙目の小魚が飛び出す。
ジムリーダーと言うわりに、使役しているのが予想外にショボくれたポケモン。
ジャンヌ「なんだ、ただの魚じゃない。遠征地で散々煮付けにして食べて来たわ」
少し安堵したジャンヌは隣のサトシを横目で見た。
サトシは顎に手を当て、ポケモンをジッと睨んでいる。
しかし、ポケモンバトルにおいて思考時間はほとんど与えられない。 サトシはすぐにポケットからモンスターボールを取り出し、宙へ放り投げた。
サトシ「出てこい、ゲッコウガ! キテルグマにいあいぎりだ!」
劉備(おっwwwサトシが使うのはピカチュウと蛙先生かwww相手のタイプは分からないけどwwwこれなら余裕じゃねwww)
7 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/05(水) 18:38:46.28 ID:EUouyQ2QO
アブルハイル「キテルグマ、インファイトだ!」
キテルグマ「グルアアアアアア!!!!!!! ゴアアアアア!!!!!!!!!!」
劉備「口からよだれが垂れてんぞwwwちゃんと拭けよwwwイッテルグマwwwwww」
サトシ「させるかよ! ピカチュウ、キテルグマにアイアンテールだ!」
ピカチュウ「ピカピカピカピカピカ」
ゲッコウガのいあいぎりは空を斬った。
真上に飛び上がって攻撃をかわしたキテルグマ、間髪入れずに北斗百裂拳をカエルに打ち放つ。
ゲッコウガ「ゲゲ!?」
横合いからピカチュウがゲッコウガを弾き飛ばし、硬質化した銀色の尾をキテルグマに叩きつける。
鳴り響く乾いた金属音、飛び散る蒼い火花、ピカチュウのダメージカウンターがわずかに下がる。
インファイトはただのパンチでは無い、何百回も敵を拳で殴打する技なのだ。
ゴリ押しでピカチュウのHPが削られるのは、火を見るよりも明らかなのである。 加勢しようとしたジャンヌを片手で制し、サトシは鬼の形相で叫んだ。
サトシ「ボルテッカーからの、10万ボルトッ! ゲッコウガ、いあいぎりでキテルグマの首を落とせ!」
劉備「アホじゃねーのwwwそんなことしたらw蛙先生まで感電しちまうじゃねーかよwwww」
隅で見守っていた劉備は、扇を悠々とあおぎながらつぶやいた。 同じ技を連発するトレーナーは愚かであると、諸葛亮孔明から教えられている。
たとえば、いつも突破力に優れた騎馬隊を先鋒に置く軍師がいるとすれば、どうであろう。
敵に『あーあ、またこいつ騎馬隊のゴリ押し戦法なんだろうな、組し易しだわバーカ』と思われるに違いない。
ポケモンバトルにおいて、ポケモンは将であり、トレーナーは将に指示を与える軍師だ。
軍師が一つの戦術しか用いない軍が、はたして強いと言えるだろうか。
アブルハイル「答えは、否!」
ジャンヌ「いきなり何!?」
アブルハイル「ヨワシ、あれを見せてやれ。『ぎょぐん』で強くなるのだッ!」
8 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/05(水) 18:48:57.12 ID:EUouyQ2QO
ヨワシ(集合体)「ドギュウウウウン」
サトシ「なんだあのドデケェ魚わぁ!」
ジャンヌ「あれじゃ、ヨワシじゃなくてツヨシね……。ますます倒しにくくなったわ」
サトシ「ジャンヌ、劉備、ヨワシは任せたぞ。いっけー! ピカチュウ、10万ボルトだああああッ!」
ピカチュウ「オラァァァ!」
キテルグマ「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!!!!!!!!!」ビリビリビリ
アブルハイル「な、なんということだ……。キテルグマがやられてしもうた……」
サトシ「ケケケ! ティムール朝を援けサマルカンドを奪取しておきながら、俺みたいなクソガキ一人にも負けちまうなんてなァ!」
サトシ「とどめだ、ゲッコウガ! いがいぎりッーーーーーーーーーーーーーー!」
アブルハイル「インファイト」
サトシ「なにッ!?」
次の瞬間、目にも留まらぬ速さでキテルグマの両腕がゲッコウガの鳩尾に叩きこまれた。
キテルグマはピカチュウの10万ボルトを喰らって動けないのではなかったのか。
狼狽するサトシを見て、アブルハイルの口元が醜くゆがむ。
劉備「ハッタリだねwwwサトシwww」
サトシ「なんだと!? 劉備、お前わかるのか!?」
劉備「10万ボルトで戦闘不能になったのはwキミの目を欺くための演技wwwゲッコウガでとどめを刺してくることなど見え見えだったからねwwww」
劉備「ピカチュウとゲッコウガwアブルハイルからすれば戦いにくいゲッコウガを先に潰したというわけさwwwww」
劉備「安易に攻撃をしかけるからこうなるんだよwwwおバカサトシくんwwwwww」
サトシ「劉備! テメェ!」
劉備「ってジャンヌ・ダルクが言ってましたーwwwww」
ジャンヌ「ちょ、ちょっとぉ!」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/05(水) 18:50:22.79 ID:7WpJHF1U0
一騎当〇
ポケモン
FGOのクロスssかな
着たいカピ―京様出ないかな
10 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/05(水) 18:54:00.59 ID:EUouyQ2QO
ジャンヌ「ともかく、劉備さん! あの業魔をブチッとのめしますよ!」
劉備「へいへーいwwwwくらえーいwww石ころ攻撃wwwwwww」
劉備は貧農時代、暇つぶしにと近くの川で石切りをよくやっていた。
最初は1回も跳ねず川床に沈むだけであったが、何回も訓練を重ねるうちに数十メートルまで飛距離を伸ばしたのだ。
距離に比例して的を貫く精密さも向上し、劉備の技量はもはや石切りの域を逸脱したものとなった。
彼が腕をひと振りすれば、轟音と共に疾風が巻き起こり、数キロ先の地面に土煙が立ちのぼる。
アブルハイル「ヨワシ、劉備に向けてハイドロポンプッ!」
ヨワシ「ぱるるるぅ!」ゴゴゴァッ
劉備の投げた剛速球とヨワシのハイドロポンプが激しく衝突する!
石は回転しながら水の勢いを削ぎ落としているが、ハイドロポンプも負けじと石を押し返す。
一進一退、といったところであろう。
劉備「頑張れーwwww石ーwwwwww」
アブルハイル「ヨワシェ!!!!!! 貴様の力はこれほどものかァッ!!!!!!!!!!!!!」
ヨワシ「ゴぼ……ごぼぼごぼッ。オエッ……」
ジャンヌ「やった、あいつ苦しそうよ!」
アブルハイル「ぐぬぬ、見ちゃオレンの実! おいキテルグマ、劉備にけたぐり! 肋骨へし折ってやれ!」
キテルグマ「アシャシャシャブシャアアアア!!!!!!!!!!!!」
劉備「ひえ〜wwwなんか来たんすけどwwwwwwww」
ジャンヌ「私に任せて。主の加護がついた剣を舐めるなよ、では参りますッ!」ババッ
サトシ「ピカチュウ! ヨワシに10万ボルトッ!」
ピカチュウ「オラァ!」
ヨワシ「グワァーッ!」
10万ボルトをモロに食らったヨワシは、真っ黒い炭塊となった。時を同じくして、ジャンヌもキテルグマの両腕を一撃で斬り落とした。
この勝負、劉備・サトシ・ジャンヌ連合軍に軍配が上がった。
11 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/05(水) 18:55:13.56 ID:EUouyQ2QO
>>9
三国志演義
ポケモン
史実
のつもりだけど好きに解釈してください
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/05(水) 19:01:55.14 ID:Wl+EyoRIo
なぜその組み合わせでSS書こうと思ったのか全く分からんがわりと面白いので続けてどうぞ
13 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/05(水) 23:12:15.61 ID:Cvr2387M0
アブルハイル「やりおるな。マサラタウンのサトシ、ドンレミ村のジャンヌ。手塩にかけて育てたヨワシとキテルグマがこうも簡単に敗れるとは」
劉備「せやねーwwwこちとら経験量がお前とは段違いなんだよwwww」
ジャンヌ「あんた別に何もしてないでしょ」
劉備「バレてましたかwwww」
サトシ「そんじゃ、約束通りサマルカンドに数日いさせてもらうぜ! アブルハイルさんよ!」
アブルハイル「ぐぬぬ……約束してしまったものは仕方がない。ポケモンセンターは街の外れにある。自由に使うがよい」
サトシ「やったな、ゲッコウガ! ピカチュウ! お前達のおかげでムクホークとオンバーンの傷を癒せるぜ!」
ピカチュウ「ピッカァ!」
ゲッコウガ「ゲコッ」
アブルハイル「それからジャンヌ、貴様は城に来なさい。身の上に関して、伺いたいことがある」
ジャンヌ「はぁ……」
劉備「おwwwそろそろ頃合いだなwww孔明くん迎えに行こっとwww」
こうして三人はひとまずシャイバニ朝の首都・サマルカンドに滞在することとなった。
14 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/05(水) 23:53:54.61 ID:Cvr2387M0
ジャンヌ・ダルクの失踪はイングランドだけでなく欧州全体に激震をもたらした。
中でもジャンヌを捕らえたリニー伯ジャン二世と、政治的利用を画策したシャルル七世の怒りは相当なものだった。
まだジャンヌは処刑されていない。まだ何処で生きている。
イングランド・ブルゴーニュの民は半狂乱となって、悪魔ジャンヌ・ダルクを再び捕らえるようにデモ行進を行った。
デモを鎮めるために多くの兵士が派遣され、穏やかなロンドンとディジョンの街並みは血に染まった。
〜リニー伯の館〜
ジャン二世「ジャンヌ・ダルクを逃がすとは! 伯母様、イングランドに何と説明するおつもりですか」
伯母「私が逃がしたのではありません。知らない内に煙と消えていたのですよ」
ジャン二世「しらばっくれるのもいい加減にしなさい。では誰が、彼女を聖ヴィート大聖堂から連れ出したんだ!」
伯母「それが私も分からないのですよ。窓から飛び降りたら、間違いなく全身の骨が砕けてしまうでしょうに」
ジャン二世「ジャンヌ・ダルクは悪魔の力を借りて空を飛んだんだ。いや、そうに違いない。次捕らえた時は即座に首を斬ってしまおう」
伯母「まぁ正直ね、内心ホッとしましたよ。あの娘が逃げてくれて」
ジャン二世「あ、ああ、あんだて?」
伯母「いえね、異端審問があまりに理不尽で。少し同情してしまったのですよ」
ジャン二世「何が理不尽だ。敵国の人間はみな魔女なんだ。根絶やしにするまで私は戦い続ける所存です」
伯母「……ふぅ。武運を祈ってるわ、私のかわいいかわいいリュクサンブール」
ジャン二世「ありがとうございます。しっかり闘って参りますよ」フッ
真紅のマントを風に靡かせ、ジャン二世は回廊を足早に立ち去った。
ジャン二世「ジャンヌが東に向かったのは調査で分かっているんだ。殺してやる。魔女も、魔女の協力者も全て火にくべてやる!」コツコツ
15 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/06(木) 09:14:41.09 ID:jELEnmryO
一方その頃、サマルカンドでは
劉備「孔明く〜んwwwお〜いwww」
諸葛亮「陛下、ここにおわしましたか。いきなり西へ征くと言い出したものですから、流石の私も驚きましたよ」
劉備「兵はどれくらい連れて来てんのwww」
諸葛亮「そうですな。歩兵五千に騎兵三千、弓箭兵が三千。これらはみな、趙雲が支配しております」
趙雲「チンカスが……舐めたいッ! ぐああッ! チン……カスッ……! チンカスをッ……!」
劉備「うわwww禁断症状起こしてるじゃんwwwダメだよwwwしっかり一日三回はチンカスを与えないとwww」
諸葛亮「誰のチンカスを舐めさせればよろしいか、悩んでいましたら康国(サマルカンド)についてしまいまして」
劉備「バカだなーwwwそんなの、馬のチンカスでいいだろwww馬はチンコ洗ってないし、卯の花みたいにバカスカ採れるよwwww」
趙雲「誰でもいいから、早くチンカス舐めさせろ! オイッ! 俺はチンカスを舐め舐めしたいんだッ! そこの御老人、股を開き給え!」
老人「およ、およよよ……」
諸葛亮「やめなさい。して、陛下。お連れのサトシ殿は何処にいらっしゃりますか?」
劉備「マサラタウンのサトシはポケモンセンターにいると思ふwwwあとさwwwそろそろ魏延くんにも話振ってあげなよwww」
魏延「クソ……諸葛亮の野郎、俺だけ無視して陛下とイチャコラかましやがって……。テメェらホモセクシャルか! クソ……クソ……」
諸葛亮「いいのですよ、反骨のあるキモスは黙っておれば。ビンビサーラ王がアジャセ王子を塔に幽閉した気持ちが、少しだけ分かります」
劉備「ああwwwいつか王子が私を殺すかもしれないから、その前に元凶の王子を殺してしまえってやつねwwwスッゲー共感www」
魏延「クソ……! クソ……!」
劉備「ジャック・バウアーかよwww」
16 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/06(木) 09:47:13.76 ID:jELEnmryO
劉備「都の方はどうなってんのwww」
諸葛亮「ご安心を。関羽殿、張飛殿、姜維殿を残しておりますので、魏や呉の侵略に対しては上手く対処できるでしょう……多分。劉封殿や孟達殿、馬謖もおりますし」
劉備「後者三名クッソ心配なんだがwww特に馬謖みたいな無能ナルシストいらねぇだろwww」
魏延「話の腰を折って申し訳ございませんが、ゴビ砂漠の辺りでミッキーマウス率いる賊軍が不穏な動きを見せているようです。斥候の報告で判明しました」
諸葛亮「馬謖と私は刎頸の友……とまでは行きませぬが、馬謖はかわいい存在なのです。小動物的な愛くるしさが……」
趙雲「きっと馬謖のチンカスは、茘枝みたいに甘いんだろうなぁ。フン! ヌン! 俄然やる気出てきた! ホワァ!」
劉備「二人とも興奮するなってwww気持ちわるwwwとりあえずポケモンセンターに案内するわwww兵は詰所にでも置いといてwww」
魏延「また無視された……! 人が下手に出りゃあ、どこまでもツケ上がりやがって! クソ……! クソ……! クソォオオオ!」
魏延の反骨心はムクムクと膨れ上がっていった。塵も積もれば山となるという諺が示すように、どんな些事でも積み重なると巨大な反乱の起爆剤となる。今の魏延にとって些事とは「劉備、諸葛亮に無視され続けること」だった。
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/06(木) 12:16:50.83 ID:JM/thM9F0
私知ってます。
ワールドヒーローズ2ですよね?
18 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/06(木) 15:26:29.99 ID:0zJOli7vO
〜ポケモンセンター〜
ジョーイ「お待ちどうさま。お預かりしたポケモンは皆、元気になりましたよ」
サトシ「ありがとう、ジョーイさん! あの、どうして全身を黒い絹で覆ってるんですか? 遠くから見たら、まるで墨を塗られたディグダみたいだぜ! GETしちまうぞ、コラ!」
ジョーイ「うふふ。これはイスラム圏の女性が着る、ニカーブという服なのよ。ほら、シャイバニ朝はイスラム圏でしょう?」
サトシ「あんだって? メカブ?」
劉備「ニカーブだよwww難聴少年www」
サトシ「あッ、テメェは劉備! 趙雲! それと……孔明先生じゃないですか!」
諸葛亮「お久しぶりです、サトシ殿」
劉備「えwww君ら知り合いなのwww」
諸葛亮「かつて、司馬徽大師の下で一緒に軍略を学んでいたことがあるのです。当時の優等生は私、?統、徐庶、サトシの四人でした」
劉備「ふえーwww賢すぎワロタwww」
趙雲「サトシ殿のチンカス……未だ味わったことがない。今宵、ひっそり部屋に忍びこんで舐めてみるか」
サトシ「それにしても、やっぱりポケモンセンターは便利ですよね」
諸葛亮「当然でしょう。無料且つ数秒で、眷属の魔獣を回復させることができるのですから。数多の古人も利用したらしく、例えば屈原の『楚辞』には、ポケモンセンターの偉大さを讃えた詩がいくつか散見されます」
サトシ「ああ、それ知ってます! 天式の従横はポケセン離るれば爰に死すって詩ですよね」
諸葛亮「その通り。サトシ殿は博識ですね」
劉備「なんだこいつらwww」
サトシ「そういや劉備、ジャンヌのやつ見なかったか? あいつにポケモンの素晴らしさを伝えたいんだ」
劉備「まだ城にいるんじゃねwwwぼくちんあの後ずっと門の前で孔明くん待ってたしww」
趙雲「ひとっ走りして様子を見てきます」
劉備「頼んだよwww趙雲www」
19 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/07(金) 08:49:41.43 ID:cQ7dlwGVO
アブルハイル=ハンの居室は意外にも小ぢんまりしたユルトだった。予算を軍費に充て過ぎて、贅沢ができなくなったのかもしれない。
それでも床に敷かれている緻密な刺繍が施されたフェルトの絨毯といい、芸術品とも呼べる金細工といい、王の威厳だけは最低限保っているようだ。アブルハイルは一段上の座布団に胡座をかいて座っていた。
アブルハイル「ようこそ客人。今一度、お主らの来訪を歓迎しよう」
ジャンヌ「ありがとうございます。アブルハイル陛下に主の恩恵がありますように」
アブルハイル「さて、早速聞かせてもらおうか。お主らが西より『逃げてきた』理由を」
ジャンヌ「大したものではありません。敵軍に捕まり、あれだけ尽くした祖国にも見放され、本気で死を覚悟した時。通りすがりの皇帝が私を救ってくれたのです」
アブルハイル「フム、通りすがりの皇帝とは誰のことを申すのだ?」
ジャンヌ「劉備玄徳。みすぼらしい服を着た、やけに耳たぶが長い男の人です」
アブルハイル「あーあー、ヨワシのハイドロポンプを小石で防いだあやつか」
ジャンヌ「それから、マサラタウンのサトシにも感謝しています。全てが終わったら私、マサラタウンに住むつもりです。一人の村娘として、静かに主への信仰を続けたい」
?を赤く染めて自分の思いを語るジャンヌ。そんな彼女に、アブルハイルは一枚の紙を見せた。途端にジャンヌが青ざめる。
ジャンヌ「それは……」
アブルハイル「ブルゴーニュ公国軍からの密書じゃ。もしジャンヌと名乗る金髪の若い女性が来たならば、こちらに引き渡せと書いてある」
ジャンヌ「私を引き渡すつもりですか」
アブルハイル「まさか。大切な客人にそんな物騒なことはせんよ。どうぞごゆるりと、街の見物でもするがよい。引き留めてくれて悪かったな、救国の英雄ジャンヌ・ダルク」
ジャンヌ「ど、どうかその名前で呼ぶのはやめて下さい。ただ主の御言葉に従っただけで、私は特に何も……」
アブルハイル「誇りを持て、少女よ。国を救うとは、早々できることではない」
ジャンヌ「……分かりました」
20 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/07(金) 08:52:25.60 ID:cQ7dlwGVO
「?」でさえ「?」になるのか……
そんな難しい漢字ではないのに
21 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/07(金) 08:53:16.88 ID:cQ7dlwGVO
?はホオです
22 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/07(金) 14:37:50.64 ID:cQ7dlwGVO
undefined
23 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/07(金) 14:41:10.17 ID:63UG2HquO
undefined
24 :
全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる
[sage saga]:2017/07/07(金) 14:46:57.73 ID:tXF/6gT70
アイギスカッスと御城課金厨運営でサービス刀化しそうで怖いンゴ
25 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/07(金) 16:26:22.18 ID:63UG2HquO
undefined
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/07(金) 16:30:46.19 ID:63UG2HquO
なぜ表示されないんだ……
27 :
◆vfNQkIbfW2
[sage]:2017/07/07(金) 18:09:03.38 ID:63UG2HquO
undefined
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 18:10:04.98 ID:63UG2HquO
やっぱりダメだ
undefinedってなる
意味が分からない
行数は多くないし、タブーな言葉もない
29 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/08(土) 01:15:57.11 ID:v0bh5ioP0
アブルハイルのユルトから出ると、天幕に耳を押し付けている鎧姿の大男がいた。
魚鱗の模様が施された鎧はフランスではおろか、サマルカンドの兵士も着用していない。
ジャンヌは眉根を寄せて、訝しむように声をかけた。
ジャンヌ「こそこそ他人の話を聞くのはやめてください。あんた誰ですか」
趙雲「おっと、これは失礼。私は劉備玄徳が配下、常山の趙子龍と申す者。命を受けジャンヌ殿、貴殿を迎えに参上致しました」
ジャンヌ「私の味方と見ていいのね?」
趙雲「いかにも。ここに貴殿の敵は一切ござらん。いるとすれば間諜でしょうが、それらも私を筆頭とする豪傑達が目を光らせておるため、目立った動きはできぬはずです」
ジャンヌ「ありがとう。主の声が聞こえなくなったから、遂に私の命運も尽きたかと覚悟していたけど、人生って分からないものね」
趙雲「ジャンヌ殿。そう簡単に、死を匂わせる発言はしてはなりませんぞ。英雄は常に陣頭に立ち、兵を扇動する太陽の如き存在。太陽が輝きを失ってしまうと、兵は惑い恐れます」
ジャンヌ「じゃあ、どうしたら……」
趙雲「武人として生を受けた。ならば、良き死に場所を得るまで力尽きてはなりませぬ。それが両親、祖国、ひいては貴殿の信奉する主への最大の恩返しと言えるのではありますまいか」
ジャンヌ「主への、恩返し……」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/08(土) 01:30:38.66 ID:v0bh5ioP0
そうだ、声が聞こえなくても主はまだ自分を天から御覧になっているのかもしれない。
天の導きがなくとも運命を切り拓いてゆけるか、きっと主は試されているのだ。
首に下げた銀のロザリオを強く握りしめる。
ジャンヌ「主よ、試練を乗り越えよと仰るのですね。かつて、モーセがイスラエル人を率いエジプト軍の追撃から逃れたように」
返事はない。
しかし、ロザリオがほんのりと温かみを帯びたような気がした。
ジャンヌにとっては、それだけで十分だった。
ジャンヌ「趙雲さん、私、目が覚めました! 未だここは死地に非ず。自分の力で未来を掴んでみせます! ……趙雲さん?」
趙雲「ウッ……禁断症状が……チンカス……チンカスが舐めたいッ!!!!!!」ブルブル
ジャンヌ「え? チンカス?」
趙雲は『破ァ!!』と一喝すると、肉屋の隣に繋がれているロバの股間めがけてダイブした。
仰向けの状態で、目の前にぶら下がった一物を口いっぱいに咥え込む。
ジャンヌ「うわ、なにしてんの、あの人……」
趙雲「うじゅるうじゅる! ペロペロッ! なかなかスパイスが効いているではないか。山椒を混ぜているのかな!?」
ジャンヌは両肩を抱いて震え上がった。
ジャンヌ「き、気持ち悪ッ! ひぃいいいいい!」ダダダダダッ
遅めの昼食をとる趙雲を背に、救国の英雄は脱兎の勢いで逃げ出したのだった。
31 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/08(土) 23:44:21.30 ID:v0bh5ioP0
ジャンヌ「ロバの股間を舐めるなんてどうかしてる! あの変態性、ジルと通ずるものがあるわね」
彼女は鎧を脱ぎ捨て、チュニック姿のまま全力疾走した。
しかし、なにぶんサマルカンドの街は迷路のように入り組んでいる。
走っては角を曲がり、走っては角を曲がり。灼熱の気候と強烈な直射日光も相まって、ジャンヌの体力はいつしか底をついていた。
ジャンヌ「ゼェ……ゼェ……なによ、この街……。暑いわ入り組んでるわで、もうへとへと! 劉備、サトシ、あんたらどこにいるのよ」
ターバンの老人「これこれ、そこのお嬢さん」
ジャンヌ「え? 何? 乞食ジジイはお呼びでないわ。どっか行ってくれる?」
ターバンの老人「強い剣、欲しくないかの」
ジャンヌ「興味はあるけど、どうせ贋作を売りつけるつもりでしょ」
ターバンの老人「まぁ聞け、ジャンヌ」
ジャンヌ「なぜ私の名前を知ってるの? もしかして、あなた様は主の使い……!?」ハッ
ターバンの老人(それっぽい名前を口ずさんだら、相手が勝手に話を進めよった。ククク、善き哉善き哉)
ターバンの老人「伝説の刀工がダマスカス鋼を鍛え作り上げた、凍結の魔剣・アルダスパン」
ジャンヌ「凍結の魔剣?」
ターバンの老人「ウム。斬れば斬るほど刃の鋭さは増し、骨肉を断つ音は聞く者全てを凍てつかせる。ちと厨二要素が強過ぎたかのう?」
ジャンヌ「いえ、そんなことありません。とっても素敵だと思います!」キラキラ
ターバンの老人「チョロいのー。これだから厨二病患者は扱いやすいんじゃ」ボソ
ジャンヌ「ん? 何か言った?」
ターバンの老人「いんや、小鳥のさえずりじゃろ。話を進めるぞ、ジャンヌ」
32 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/09(日) 00:08:36.08 ID:IcdRNJXk0
ターバンの老人「凍結の魔剣・アルダスパンは勿論、タダで手に入るわけではない。それ相応の試練を受けてもらう」
ジャンヌ「上手い話には裏がある。騎士時代にロベール隊長から散々教えられてきました」
ターバンの老人「ここから東、トゥルファン地方に火焔山という赤土の山があってな、そこに伝説のポケモン・ファイヤーがいるそうなのじゃ」
ジャンヌ「ポケモン……というとサトシが使ってたピカチュウやゲッコウガみたいな化け物のことですよね」
ターバンの老人「あんなものとは比較にならん。中央アジアに生息するポケモンの中で、トップクラスの危険度を誇る三鳥の一角じゃぞ」
ジャンヌ「残りの二羽は?」
ターバンの老人「サンダーとフリーザーじゃが……それらは関係ない。ファイヤーの吐く三昧真火こそ、アルダスパンを鍛える上で必要なのじゃ」
ジャンヌ「トゥルファン……火焔山……ファイヤー……」
何ひとつ分からない。
思えば生まれてから十数年、フランスより東にある地域の存在など考えたこともなかった。
なるほど、自分が思っているよりもずっと世界は広い。
ターバンの老人「さてと。情報を与えたことじゃし、お嬢さんには礼としてバター茶を奢ってもらおうかの」
ジャンヌ「え!? そんな、私お金持ってないです」
ターバンの老人「あんだって? 裕福そうな身なりをして、無一文なわけがあるか。とにかく、ポケモンセンターへゆくぞ」
ジャンヌ「まぁ、なるようになるか……」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 23:23:35.35 ID:twAHhPy/o
乙
34 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/11(火) 09:14:56.77 ID:l9fSY1xrO
ジャンヌ「主の使いよ、本当にこの赤い建物がポケモンセンターで合っているのですか?」
ターバンの老人「どうした、あまりに豪華なので目を回したか」
ジャンヌ「光沢を放つすべすべした外壁、火を灯してないのに輝く看板、どちらも私の暮らしてきたドンレミ村やシャルル陛下の王宮でさえ、見たことがありません」
ターバンの老人「スルタン・アブルハイルはポケモンの育成に力を注いでおる。私財を全て建設費に回し、何十年もかかる大工事を行い、去年やっとポケモンセンター第1号店を造り上げたのじゃ」
ジャンヌ「なんだか、ポケモンセンターだけ浮いて見えますね。周りの家屋が貧相だから?」
ターバンの老人「トレーナーのほとんどが利用するのだ。目立っていないと、逆に困る」
ターバンの老人はガラスの前に立った。すると、どうしたことだろう。ガラスが左右に動いて道を開けたではないか。まるで、出エジプト記において、モーセが紅海を割ったように。
ジャンヌ「流石、主の使いね。硬いガラスも、手を使わず易々と動かしてみせた」
ターバンの老人「自動ドアじゃ。お嬢さん、あんた理知的な外見に反し、意外と無知じゃな」
ジャンヌ「も、申し訳ございません! 私の勉強不足でした。どうかお赦しを……」
ターバンの老人「やめろやめろ、へりくだるな。それより、こちらに手を振ってる若者がおるようじゃが、知り合いかの?」
ジャンヌ「え?」
劉備「お〜いwwwジャンヌちゃんや〜いwww随分と遅かったじゃないかwww」
ジャンヌ「劉備! アンタ、ポケモンセンターにいたの!? 私だって探したんだから!」
劉備「ってか趙雲くんどこ行ったのwww」
ジャンヌ「趙雲さんなら、ロバのチンカス舐めてたわよ」
劉備「あいつwww百叩きの刑安定だわwww」
35 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/11(火) 09:52:28.35 ID:l9fSY1xrO
劉備「そうそう、サトシが少し前に出て行ったぞwwwジャンヌにポケモンGETさせてやるんだとか叫んで叫んでwww」
ジャンヌ「色々とややこしくなってるわね。サトシの件は置いといて、そちらの扇を振ってる御仁は誰?」
諸葛亮「私は諸葛亮孔明。蜀の丞相……あなたの国で言う所の宰相を務めております。以後、お見知り置きを。女傑・ジャンヌ殿」
ジャンヌ「だから、女傑なんて讃えるのはやめてってば。もう、フランスには戻らない。聖女ジャンヌ・ダルクは死んだのよ」
諸葛亮「フム……。では、ただのジャンヌ殿と呼べばよろしいですかな」
ジャンヌ「ただの、ってなによ。諸葛亮さん、あなたデリカシーに欠ける人ね!」
諸葛亮「フッ、よく言われます」
劉備「ところでジャンヌさんよwwwアブルハイルに何されてきたんだよwwwぼくちんそれが心配なんだがwww」
ジャンヌ「いや、特に何も。私達を歓迎してくれるらしいわ。ブルゴーニュ公国軍からの密書も無視するって言ってたし」
劉備「へーwwwポケモンバトルに負けたんだwwwその対応が普通だよねwww」
諸葛亮「……いけませんね。陛下、ジャンヌ殿、すぐにサマルカンドを出立しましょう。アブルハイルはブルゴーニュ公国軍とやらと内通しております。あくまで可能性ですが」
ジャンヌ「どうして?」
諸葛亮「我らを匿う利点が無いからです」
36 :
◆vfNQkIbfW2
[saga]:2017/07/11(火) 16:20:14.17 ID:Hi1ed0tyO
ジャンヌ「メリットがない? どういう意味よ、それ。私は無価値ってこと?」
劉備「あのさwww自分の立ち位置分かってる?www君、三日前まで『牢獄』にブチ込まれていたんだぜ?www」
ヨーロッパにおける今のジャンヌ・ダルクは救国の女傑でなく、悪魔と契約した憎き魔女という認識で通っている。匿ったところで誉れとなるわけでなし、かえって国民を戦火に晒す危険性があるのだ。
普通の君主ならばまず、ジャンヌの首を斬るか身体を縛り上げるかして、ブルゴーニュ公国軍に差し出すはずだ。
ジャンヌ「でも、アブルハイルはそれをしなかった。客人として迎えてくれたわ」
諸葛亮「油断させるための罠でしょう。何せこちらにはピカチュウや蛙先生などを使役する、手練れのポケモントレーナーがおりますゆえ。下手に手出しはできません」
劉備「加えて孔明くんが精兵を1万近くも連れてきたwwwアブルハイル今ごろ冷や汗ダラダラだろうねーwww」
ジャンヌ「そこまで安全なら、なにもすぐサマルカンドを出立するなんて急かさなくても」
諸葛亮「仮初の安泰ですよ。我々はサマルカンドという籠の中の小鳥。馴らして殺すのが、アブルハイルのやり口です」
ジャンヌ「卑劣な……! そうだ、先にスルタンを殺してしまえば良いんだわ。闇討ちをかけるのよ。人糞や尿を……」
劉備「アホかwww闇討ちなんかしたら、シャイバニ朝と無駄な戦争をするハメになるじゃんwwwぼくちん争うの嫌なんじゃがwww」
諸葛亮「しかし、ただ逃げるだけというのも癪ですねぇ。ちょいと懲らしめてやりましょう」
劉備「そうだwwwいっちょ川でも曲げてみるかwwwどうせブルゴーニュ公国軍が来るまで、少しは時間残されてるっしょwww」
62.10 KB
Speed:0
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)