【艦これ】補佐官のいる鎮守府 3

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279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 12:17:17.20 ID:uEb0j9DxO
補佐官の諸々の事は提督に知られてないのだろうか
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 14:15:23.20 ID:w7H88pXz0
ロリビッチオ
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 14:59:39.22 ID:EI94GpeG0
おつ

あのバカ真面目に補佐やってた頃の補佐官はもう戻ってこないんやな・・・
282 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/29(土) 00:36:46.95 ID:6F9A4DHMo


補佐「さあて、見てみようじゃないか」

球磨「うぅ、絶対怖いやつクマ!」ブルブル

補佐「それじゃあまずは三毛別羆事件から」ピッ

球磨「うぅ……」


『…20日を過ぎたころにもクマは出没し、恐怖した池田は三毛別の2人のマタギ、谷喜八、金子富蔵と協力して家で待ち伏せをすることに決めた』

補佐「……」

球磨「……案外、普通だったりして」

補佐「いや、わからないぞ。事件はここからだ」


『オドがよく幹雄の顔を覗き込むと喉の一部が抉られて、顔の下部に固まった血が盛り上がっている。側頭部には親指大の穴が開き、幹雄は既に事切れていたのだ』

補佐「うっ……」

球磨「……ねぇ補佐官」

補佐「なんだい」

球磨「もっとくっついていいクマ?」

補佐「あ、ああ、そうだな」

球磨「……」プルプル
 
283 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/29(土) 00:37:32.28 ID:6F9A4DHMo


『タケは「腹破らんでくれ」「のど喰って殺して」と絶叫し続けたものの、為す術も無く胎児は腹より掻き出されてしまった』

球磨「むぅ〜〜〜」ギュー

補佐「酷いな……」

球磨「……」グスグス



・ ・ ・ ・ ・



補佐さ、「最初に三毛別羆事件でよかったな、他の二つがちょっとショボく見えたし」

球磨「……」

補佐「あー、感想文は、また今度でいいからな」

球磨「うん……」
 
284 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/29(土) 00:38:01.65 ID:6F9A4DHMo


その夜。


球磨「ねえ……」

多摩「どったにゃ」

球磨「今日はみんな一緒に寝ない……?」

北上「え?」

木曾「なんか今日は補佐官のところに行ってから様子が変だよな」

大井「まさか、なにか酷いことをされたんじゃ?」

球磨「いや、違う、私の自業自得なんだけど……」

多摩「ま、そう言うならしょうがないにゃ」

北上「えへへ、久々の姉妹一緒だ」

球磨「じゃ、じゃあ、私が真ん中でいい?」

多摩「いいけどにゃ」

北上「じゃああたしその隣〜」

大井「反対側は私かな」

木曾「お、おい、俺だって姉さんの隣がいいよ」
285 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/29(土) 00:38:51.07 ID:6F9A4DHMo

多摩「以前の通りの並びでいいにゃ。左に北上、大井、右に木曾、多摩にゃ」

木曾「へへっ、悪いな」

大井「まあいいですけどね」

多摩「やっぱり、これが一番しっくりくるにゃ」

北上「……そうだねー。あたしも暴走しちゃったし、また今日からみんな一緒に寝よっか」

大井「そうしましょう」

球磨「うん……」


しばらく球磨は落ち込んだままだったが、姉妹たちの支えもあり半月もすればまた元の球磨に戻った。

 
286 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/29(土) 00:39:40.71 ID:6F9A4DHMo


一方、補佐官は...


補佐「……」ゴロゴロ

ムクリ

補佐「……」

スタスタ

初霜「すー……すー……」zzz

補佐「なぁ、初霜」

初霜「はぁい……」zzz

補佐「横に入ってもいいか」

初霜「ほさかぁん……ダメですよぉ……」zzz

補佐「……」

初霜「そのパネルは燃料棒を操作するパネルなんですよぉ……」zzz

補佐「!?」


しばらく眠れぬ夜を過ごしたという……。
 
287 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/29(土) 00:40:49.93 ID:6F9A4DHMo
ここまで
ヒグマって最強すぎるだろ……
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/29(土) 02:07:00.99 ID:WmQFw6oS0
おつ
頭部に猟銃弾がヒットしても即死するどころか殺意が漲る猛獣の加賀み
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/29(土) 02:21:12.08 ID:JbYX1tpWo
ライフル弾のクリーンヒットでなければ頭蓋骨貫通出来ないとか設計間違ってる
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/29(土) 20:54:16.96 ID:t2ylcZ3R0

補佐官なんで原子炉なんて弄ってるんですかね・・・?
291 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/30(日) 21:23:37.68 ID:7JlljyCso


【テストっぽい!:その他編】


明石「やはりこの時が来てしまいましたか……」

間宮「もしや、とは思っていたのですが……」

補佐「そんな顔しなくても……大丈夫、気持ち優しめに作ってあるから」

神威「でもやはり下位2名は……」

補佐「そりゃあな、そうじゃなきゃ不公平だし……」

伊良湖「いや、人数少ないんですから、それこそ不公平ですよ!」

補佐「それもそうか……というところで海防艦にも受けてもらうことにした」

国後「えー」

補佐「それから、練習巡洋艦にも」

香取「私たちこの鎮守府にいたのね……」

鹿島「いないものかと思ってた……」

占守「練習巡洋艦が点数低かったら爆笑っすね」

香取「あら、そんなこと言って、自分たちは大丈夫ですか?」

明石「私ははっきり言って全然大丈夫じゃありません!!」

伊良湖「わ、私も……」

補佐「はははーみんな頑張れよー」


海防艦・補給艦・給糧艦・工作艦・練習巡洋艦の中から
↓1、↓4が成績優秀な良い子、↓2、↓3がダメダメーな子
 
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 21:24:11.58 ID:NB6X0Iifo
明石
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 21:29:38.29 ID:X5PMeuAfO
鹿島
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 21:32:22.59 ID:b4yMB8O/o
香取
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 21:33:16.80 ID:AYuL8Y2qO
占守
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 21:47:33.67 ID:Y7yK0W3A0
ん?ん?ん?
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 21:52:01.09 ID:j3pjoDXjo
まあそうなるな
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 22:04:22.44 ID:cFaHQVIu0
おお、もう・・・
299 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/30(日) 22:22:01.52 ID:7JlljyCso


テスト中...


香取(ふふっ、練習巡洋艦の頭脳も甘く見られたものですね、この程度の……)

香取(……)

香取(全然わからん……そうだ、鹿島は?)チラッ

鹿島「」プルプル

香取(ダメそう、あの顔ダメそう……!何が気持ち甘めなのよ!実戦で学ぶ知識ばかりじゃないの!)

香取(落ち着くのよ、香取。あなたは練習巡洋艦、落ち着けば必ず道が開ける、気持ちを無に……)スゥ

補佐「はい、そこまでー」

鹿島「……オワリマシタネ!」

香取「アア、オワッタ……!」
 
300 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/30(日) 22:22:42.24 ID:7JlljyCso


後日。


《補佐官の執務室》


補佐「……」ガックシ

初霜「あ、テストですか、これは補助艦艇ですね、あと海防艦」

補佐「……」コクリ

初霜「……もしかしてと思うんですけど、この香取ってあの香取ですか?慎吾とかじゃなくて?」

補佐「……」コクリ

初霜「これも、鹿島……アントラーズじゃないですよね?」

補佐「……なあ」

初霜「はい」
301 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/30(日) 22:23:39.11 ID:7JlljyCso

補佐「軍令部にバレたら、やっぱ彼女たち更迭されるだろうか……」

初霜「されるでしょうねぇ練習巡洋艦はかなり重要な立場ですから……で、でも、報告義務はありませんから!」

補佐「実はな、今日軍令部の人来てるんだよ」

初霜「」

補佐「試験の制度がよさそうだったら他の鎮守府でも取り入れるってね。もちろんお仕置きボックスの事は言ってないが」

初霜「控えめに言って超ヤベーですね」

補佐「そうなんだよ。よし、私全力で誤魔化してくるからテストの返却は任せた」

初霜「えっと、はい」

補佐「この事は内緒だ、私とお前のな。どんな艦娘にも絶対に言うな」

初霜「……はい」
 
302 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/30(日) 22:24:42.85 ID:7JlljyCso


初霜「今日は補佐官が来られないので私が返却します」

間宮「……」

伊良湖「私たち絶対ビリですよ!」

明石「思いの外、わかるところがあって助かったぁ〜」

神威「ですね」

速吸「確かに気持ち甘めに作ってありましたね。誰が最下位になるやらわかりませんよこれじゃあ」

香取「……」

鹿島「……」

択捉「ごめんなさい、占守がテスト前に言ったのは冗談のつもりだったんですよ、本人にも言ってますから……」

香取「……」

択捉「…………えっ?」

初霜「それじゃあ配ります。まず上位者から。明石さん」

明石「は、はい!上位だったの!?」

初霜「でしたね、おめでとうございます」

明石「やったー!」

パチパチパチパチ
303 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/30(日) 22:25:59.62 ID:7JlljyCso

間宮「おめでとうございます」

速吸「すごいですね!流石は工作艦!」

明石「いやーやっぱり頭脳冴えわたっちゃったかな?」

初霜「次、占守さん」

占守「ふぇっ?」

初霜「めぎt……見かけによらず優秀ですね」

国後「おぉー、おめでとう。やるじゃない」(めぎつ?)

占守「えっ、えっと、なんか、ごめんなさいっしゅ香取さん」

香取「いえ……いいのよ……」

鹿島「うふふふふ……」

占守(うぅ、絶対めっちゃ怒ってるっしゅぅ……)

択捉(ま、まさかとは思うけど……)

初霜「それじゃあ、次は間宮さん……それから神威さん…」
 
304 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/30(日) 22:26:52.26 ID:7JlljyCso


・ ・ ・ ・ ・


初霜「……」

香取「……」

鹿島「……」

ザワ……ザワ……

占守「え、あの、え?」

国後「……」

伊良湖「ま、間宮さん……?」

間宮「いや、そんなはずは……だって練習巡洋艦ですよ?」

神威「で、でも、もうあの二人の他にいませんよね……?」

「それはどうかな?」

間宮「!? あなたたちは……!」

荻風「よっ」

駆逐棲姫「私たちがいる」
305 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/30(日) 22:27:56.58 ID:7JlljyCso

速吸「誰ですあなたたちは!?」

神威「そもそも受けてないですよねあなたたち!?」

初霜「えーっと、それじゃあ、香取さん、鹿島さん……」

香取「はい……」

初霜「私から言う事は、ありません……」

鹿島「はい……」

ズゥーン...


なんかすげーいたたまれない空気になった。
 
306 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/30(日) 22:31:18.74 ID:7JlljyCso
とりあえずここまで

萩風「最近私の紛い物がうろついてるらしくって……」

陽炎「なんか噂に聞いたことがあるわ……怖いわねー……」

不知火「ししし不知火はこここここ怖くありませんけどね」プルプル


明石のご褒美↓1
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 22:34:09.98 ID:y8/Y/5lUo
新しいドイツ製の工具セット
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 22:35:39.34 ID:yVoFyd8z0
乙です
309 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/31(月) 17:57:20.89 ID:RMlrYDVKo


【ドイツ製工具】


補佐「やっぱりドイツの工具って高いかなぁ」

初霜「え?」

補佐「明石が予てより欲しがっていてね」

初霜「まぁ、よい工具はそれなりに値も張りますよ」

補佐「むー……」

初霜「迷うのなら私が見繕って差し上げましょうか」

補佐「そう、だな。はいこれキャッシュカード」スッ

初霜「あ、ポケットマネーから出してるんですね」

補佐「そうなんだよ……」ゲッソリ
 
310 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/31(月) 17:58:08.52 ID:RMlrYDVKo


・ ・ ・ ・ ・


初霜「うわっ……補佐官の残高、少なすぎ……!」

初霜「……」

初霜(私のから出しておこう……)


初霜「うーん、どれがどれだかさっぱり、マキタか日立でいいじゃないの……」

ビスマルク「それはどうかしら?」

初霜「まあ、適当に一通り買っておこうかしら。普通に国産の方が性能がいい工具もあるみたいだけど、まあいいや」ポチポチ

ビスマルク「……それは、どうかしら!?」

初霜「値段は……まあ仕方ありませんね」
311 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/31(月) 17:58:37.19 ID:RMlrYDVKo

ビスマルク「ドイツ製工具が一番という事は世の知る通りよ」

サラトガ「ノンノン、アメリカ製工具こそNo.1ですよ!」

夕張「いいえ!日本製ですね!」

ビスマルク「何、やる気?」

サラトガ「そっちこそ」

夕張「やりましょう、ボルト締め百本勝負!」

ウオオオオオオオオオ!!!

キコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコキコ

初霜(2、3日すれば届くかな)
 
312 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/31(月) 17:59:07.53 ID:RMlrYDVKo


後日。


明石「ほ、ほ、本当にいいの!?」

初霜「ええ、もちろん」

明石「うわぁ〜こりゃあいいわ、うわぁ〜いいわ〜〜うわ〜〜〜」マジマジ

初霜「高かったから大事に使ってくださいね」

明石「もちろんです!いいなぁこの梨地!」ナデナデ

夕張「あの〜、早く診て欲しいんだけど……」

サラトガ「痛ててててて……」

ビスマルク「腕が上がらない……」

初霜「湿布でも貼ってろ」
 
313 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/31(月) 17:59:59.65 ID:RMlrYDVKo


【初霜vsポーラ】


初霜「あんなの絶対誘ってるとしか思えないわよ、わかってるのかおい!」ヒック

補佐「はぁ……」

初霜「いくら艦娘が水着だからって誘惑に負けちゃいけませんよ!聞いてるんですかええ!?」グデングデン

補佐「わかったわかった」

グビグビ

初霜「ぷはー……例えば、ほら、そこにポーラさんが裸で寝てるでしょう?」

補佐「え?おうっふ……///」

初霜「こういう時でもぐっと堪えてその場を後にするんですよ!」

補佐「いや、起こした方がいいんじゃないかな。もしもし、ポーラ」

ポーラ「うぅん……ポーラはぁ……キスがないと目が覚めませぇん……」
314 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/31(月) 18:00:40.26 ID:RMlrYDVKo

補佐「絶対起きてるこの子」

初霜「補佐官下がって!私がキスします!」

補佐「なんで!?」

ザラ「待って!それは罠よ!」

初霜「んむっ…………!!!???♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

ザラ「ポーラは艦娘だろうと平気で食っちまう奴なのよ!もう何人も犠牲になったわ、特に一緒に飲んでる子たちが」

隼鷹「あへ……♥あへへ……♥」ピクピク

千代田「んんっ……♥」ガクガク

補佐「こわい」
315 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/31(月) 18:02:34.71 ID:RMlrYDVKo

ザラ「最近どうにもおかしい、艦娘たちの桁外れの変態パワーが覚醒し始めています……やはり海防艦の一件が原因かと……」

補佐「艦娘が無理矢理迫って来るのを撃退しろって?ヒグマに素手で挑むようなものだ。そも桁外れになるまで溜め込むのもどうかと思うんだが」

ザラ「なるほど、今の艦娘は差し詰め人の味を覚えたヒグマ、と考えますか」

補佐「いや……うーん、間違っては無いのかな……?」

初霜「むむぅぅぅ!!」ボゴッボゴッ

ポーラ「うぐっ……」

ザラ「一片の容赦もないボディーブロー、流石ね!」

補佐「えぇ……」

青くなった。
  
316 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/07/31(月) 18:03:38.88 ID:RMlrYDVKo
ここまで
チクマー!トネネエサン!チクマー!トネネエサン!チクマー!トネネエサン!チクマー!トネネエサン!

占守のご褒美↓1
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/31(月) 18:04:52.92 ID:Vf5QrRnA0
補佐官といっしょにかき氷食べたいでしゅ
318 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/01(火) 23:33:46.52 ID:iIqdcxSUo

【かき氷】


最上「あっついよね〜……」

占守「何か冷たいもの食べたいっしゅ〜」

最上「だね〜」

占守「補佐官といっしょにかき氷食べたいでしゅ」

補佐「言ったな!?」バッ

最上「うわ!?」

補佐「ふふふ、それがご褒美という事だな」

占守「うん、別にいいっすよ」

補佐「……」ホッ

補佐(下手に何でもする、なんて言ったら何言いだすかわかんないからな海防艦は……)

最上「かき氷か、いいなぁ、僕も食べたいなぁ」
319 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/01(火) 23:34:16.27 ID:iIqdcxSUo

補佐「実はかき氷器を発掘したんだ。間宮さんのところで手回しの古いやつを貰って来た」

占守「ふおー!」

最上「僕も食べたいなぁ」

補佐「みんなで食べよう」

占守「いや待つっしゅ。占守は補佐官といっしょに食べたいって言ったっしゅ」

補佐「ん、そうか?」

最上「えー」

占守「ほら、これで間宮さんのところで食べてくるっしゅ」チャリン

最上「わぁーい」スタタタタ

占守「さあ占守の部屋に行くっしゅ」

補佐「あ、ああ」

占守「やっぱかき氷には『練乳』っすねぇ……♪」ジュルリ

補佐「うん。うん?」
 
320 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/01(火) 23:34:42.99 ID:iIqdcxSUo


《占守の部屋》


ショリショリ

占守「ふんふふ〜ん♪」タラー

補佐「おいおい、そんなに練乳かけちゃ甘すぎないか?」

占守「いやいやそれがいいんでしゅ」

補佐「そうかぁ?ならいいんだけどさ、私は練乳かけて食べたことがないから」

占守「しゅしゅしゅ〜♪」シャリシャリ

補佐(なんだ、別に心配することはなかったかもな)

占守「補佐官も練乳かけたの食べてみるっしゅ?」

補佐「ああ、試してみようかな」

スッ

占守「はい、あ〜ん♪」
321 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/01(火) 23:35:10.90 ID:iIqdcxSUo

補佐「あ〜む、うん、ほおほお、なかなかいけるな」

占守「占守にも食べさせて欲しいっしゅ!あ〜ん」アー

補佐「はい、あ〜ん」

占守「あ〜ぱくっ。ん〜、美味しいっしゅ〜」

補佐「それはよかった」

補佐(……しかし、何やら不安は拭えない)

占守「ん?どーしたっすか?」

補佐「いや、別に」

占守「何か悩み事でもあるっすね」

補佐「いや、何もないよ、ホントさ」

占守「しむしゅしゅ、嘘っすね。なんか言いたいことがあるんじゃないっすか?」
322 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/01(火) 23:37:44.16 ID:iIqdcxSUo

補佐「いや、君たち海防艦はいつもああだから何か裏があるんじゃないかと思ってね」

占守「……あ!なんでもっと早く言ってくれないっすか!も〜!」

補佐「これはいらない事を言ったな」

占守「普通に楽しんじゃったじゃないっすか〜!」

補佐「結構な事じゃないか、普通が一番だ」

占守「ダメっしゅ!今からでも練乳(意味深)を出すっしゅ!」ガシッ

補佐「占守よさんか、服が破れる!」グググ


破れたし敗れた...。
 
323 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/01(火) 23:38:38.89 ID:iIqdcxSUo
こんだけ
子日だよ
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/01(火) 23:53:52.87 ID:hWLXL+Up0
おつ
海防艦には勝てなかったよ・・・
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 00:40:56.69 ID:wardmzTf0
レモンシロップ(意味深)じゃなくてよかった
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 09:52:13.52 ID:Q0kuZ+Gx0
乙っしゅ
327 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/04(金) 13:46:40.89 ID:eVfAZMgpo
そういえば取り忘れていた
↓1香取のおしおき、↓2鹿島のおしおき
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 13:52:22.05 ID:gz/Q933C0
1週間ずーーーーーーっと耳元で補佐官の愛のささやき
無理なら安価下
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 14:27:22.91 ID:dXLdJygA0
一週間補佐官とガングートと共同生活
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 14:45:59.26 ID:AMaMFGua0
これはお仕置きなんだろうか………?
安価ずれてたら下
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 18:25:06.36 ID:MbQ7Jt910
有明で水着着て売り子
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 19:20:03.98 ID:OVrNqu4m0
大井っちの北上断ちが結果的に北上への罰になってしまった前例を思えば
何が起こるかわからんというのが正直なところだ

一週間共に過ごす補佐官が同じ期間ずっと自分の姉に愛の言葉囁いてたら頭おかしなるで
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 21:44:24.84 ID:STZOUG3BO
これは実質鹿島へだけの罰?
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 21:54:29.33 ID:VwYr5fCZO
種田艦の復活きましたね…
335 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/05(土) 02:02:06.25 ID:jbLqQGf5o


[1週間ずーーーーーーっと耳元で補佐官の愛のささやき]

[一週間補佐官とガングートと共同生活]


補佐「えぇ……ひょっとして私へのお仕置きか……?」

香取(なんだかすごく楽そう!)チラッ

鹿島(うん!)コクッ

香取「う、うわぁ、そんな事されるのは凄く嫌だ!」

鹿島「他のにしてくださいよ!」

補佐「そうだな、他のにしようか」

香取「あ、いや、でも嫌なことをやってこその罰ですから」

鹿島「うん!」

補佐「私の声を聞いたり一緒に過ごすのは嫌って事?」

香取「…………い、いえ、そうじゃなくて」

補佐「まあ親しい間柄、親しくはないかもしれないが、ずっと一緒に過ごすのは嫌だろうな。四六時中声を聴くってのも」

鹿島「あ、ち、違うんですよ!違うんだってば!」

補佐「まぁ、君たちにとって嫌な事なら、罰はこれでいこう」

スタスタ
336 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/05(土) 02:04:48.03 ID:jbLqQGf5o

香取「……」

鹿島「……」

如月「香取さん!鹿島さん!おひさしぶりです!この私がやつざきにしてしまうよ」

香取「これはな、ちゃうねん……」

初霜「差し詰め、この罰なら楽そう、とか思って変えさせないようああいう事を言ったんでしょうね」

鹿島「そう、そう、心にもない事を……」

初霜「練習巡洋艦という立場であるにもかかわらず試験でこんな成績をとって、でも罰を与えられるのは嫌ですかぁー」

香取「い、いや、その」

初霜「どんだけ自分に甘いんですか?」

如月「ちょっと、初霜……」

初霜「……とにかく、これから先自身の行動言動をよく考えるべきですね」

香取「……」シューン

鹿島「……」ウルウル

如月「初霜……なんだか、今なら私たち仲良くなれると思わない?」

初霜「全く思わない」

如月「きーびしー!」
 
337 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/05(土) 02:07:05.91 ID:jbLqQGf5o
こんだけ
空母なの?潜水艦なの?どっちでもあるのがしおい!
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 05:48:31.99 ID:QiAxMqJC0
中途半端なとこが魅力的あぁ食べちゃいたい(意味深)
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 17:43:39.11 ID:pKDKKu7/0

これガングート巻き込まれただけじゃないですかね・・・
340 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/11(金) 02:34:46.27 ID:x/5LvSnpo


【香取姉妹のおしおき】


香取「……」ズーン

鹿島「……」ショボーン

補佐「というわけで、今日から一週間だな。よろしく」

香取「あの、嫌ってるわけじゃないですからね……?」

補佐「ん、ああ、初霜から聞いてるよ」

鹿島「え……?」

補佐「初霜からもう言われてると思うからあまりやかましくは言わないが、しっかりしろよおい!」

香取「あの、すみませんでした……」

鹿島「自分たちの都合で酷い事言って……」
341 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/11(金) 02:35:16.57 ID:x/5LvSnpo

補佐「気にするな。逆レ〇プされるのに比べたらどうってことないからな」ハハハ...

香取「えぇ……」

鹿島「か、かなり壮絶な生活を送ってらっしゃるようで……」

補佐「それじゃあ始めるとしようか。鹿島は常に私やガングートと共に過ごすように」

ガングート「……」ジッ

鹿島「よ、よろしく……」

補佐「香取は、そうだな、私の女になるっていうのはどうかな……」

香取「え……///」トゥンク

補佐「気が付いたら君の事ばかり考えてるよ、香取」
342 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/11(金) 02:35:43.68 ID:x/5LvSnpo

香取「あ……ああ、そっか、こういうお仕置きでしたね……」

補佐「君はまるで………………そう、まるで、の、野薔薇のようだよ」

香取(早速先が思いやられる感じなんですけど)

鹿島「あの、どうも……」

ガングート「……」ジー

鹿島「え、えっと……」

ガングート「……」ジー

鹿島(な、なぜ頑なに喋らないの!?)
 
343 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/11(金) 02:36:11.32 ID:x/5LvSnpo


・ ・ ・ ・ ・


補佐「なに?銃剣?」

初雪「うん」

補佐「銃剣なんて使うかなぁ、あ、私は君の心に銃剣突撃していく次第だけどね」

香取「はぁ……」

初雪「銃剣はとても重要だよ。それと毒ガスも」

補佐「そもそも深海棲艦に毒ガスが効かないだろ」

初雪「効かないけど……」

補佐「だろう?それに海の上じゃ効果は薄い。もっとも、私は香取、君の色気に当てられてしまっているが……」
344 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/11(金) 02:37:06.14 ID:x/5LvSnpo

香取「はぁ……」

初雪「……」チラッ

ガングート「……」ジー

鹿島「……」

香取「……」

補佐「ん、どうしたのかな」

初雪「いや別に……」(なんだこの、なに?)


天龍「オイオイオイ」

深雪「愛を囁いてるわアイツ」

鳥海「ほう、愛の囁きですか……」

鳥海「―――たいしたものですね」

鳥海「聞いた話によるとあれが香取さんに対するお仕置きだそうです」

天龍「なんでもいいけどよォ」

深雪「あんなのがお仕置きになるのか?」

鳥海「なりますね、期日はおそらく一週間。これが終わった時にわかりますよ」
 
345 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/11(金) 02:37:34.93 ID:x/5LvSnpo


最初はなんか色々とアレであったが、4日ほどである変化が現れ始める。


補佐「あ……天使かと思ったら、香取だった」

香取「もう、補佐官ったらぁ♥」

イチャコラ

鹿島「何あれ、とても腹が立つ」

ガングート「……」コクコク

鹿島「初霜ちゃんもそう思わない!?」

初霜「ふわぁう?」

鹿島「うわ、ホントにどうでもよさそう」

初霜「みんな私を勘違いしてるんですよ全く。別に私は補佐官に執着なんてしてません」
346 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/11(金) 02:38:18.29 ID:x/5LvSnpo

鹿島(非常に疑わしい)

初霜「全く、私は雑誌を読むのに忙しいのです」パラリ

ガングート「……」ジッ

初霜「え?雑誌が逆さま?……わかってますよ、わざとやったんですよ」スッ

鹿島(ガングートさんと意思疎通出来るの!?)

初霜「私はただの当番兵ですよ?私情を持ち込むなんてあるはずがないじゃないですか?」

補佐「綺麗だよ、香取……」

香取「一哲さん……」

鹿島「いってつ?ああ、そんな名前だったね補佐官って」

初霜「アイツ、下の名前で……私だって呼んだことないのに……!!」ギリギリ

鹿島(えっ、結構マズいタイプの執着じゃないかしらこれ)
347 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/11(金) 02:38:48.79 ID:x/5LvSnpo

初霜「早く中止にしないと……」

ガシッ

初霜「!?」

ガングート「……」フリフリ

初霜「くっ……そうよね……あと三日、我慢しなくちゃ……」

ガングート「……」ナデナデ

鹿島(ここ数日、面白くて珍しいものが沢山見れてまんぞく……)
 
348 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/11(金) 02:39:21.91 ID:x/5LvSnpo


そして、一週間。


補佐「今日で君との関係も終わりだ」

香取「え……ど、どうして!?」

補佐「どうしても何も、そういう約束だったじゃないか」

香取「これまでの愛の囁きは、偽りだったの?」

補佐「偽りなわけはないじゃないか。ただ、ここで終わりってだけさ」

香取「そんなの、一緒よ!」

補佐「まさか本気にしたわけじゃないだろうな?」

香取「……!」
349 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/11(金) 02:40:03.56 ID:x/5LvSnpo

補佐「こんな事を言うのはなんだが、これはお仕置きだったんだよ。お仕置きは終わり、君も普段の生活に戻るべきだ」

香取「うぅ……こんなの……嘘よ……!」ポロポロ


天龍「オイオイオイ」

深雪「泣いちゃったわアイツ」

鳥海「ほう、香取さんが泣いていますか……」

鳥海「―――自業自得ですね」

鳥海「やはり私の予想した通り、これこそがこのお仕置きの真髄です」

天龍「なんでもいいけどよォ」

深雪「練習艦があの成績はマズくないか?」

鳥海「そうですね、練習巡洋艦は鎮守府でも重要な立場。そしてここは帝都鎮守府、本土防衛の要です。だから本土にいる練習巡洋艦はあの二人だけ」

天龍「へー!初めて知ったぜ!」

鳥海「そのような立場なのにあんな成績を取るとは、超人的な責任感の無さというほかはない」

深雪「まあ、本土の艦隊は既に結構強いからな。あたしも頼ったことないし……」


香取「あんた、最低よ!」グスグス

補佐「最低なのは君の成績だよ?いや、鎮守府全体だと解答欄がずれてた朝潮だけど……」
350 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/11(金) 02:41:03.30 ID:x/5LvSnpo

香取「もういい!男ってみんなそうなのね!」

補佐「練習巡洋艦こそ、二人ともあの成績だよ?」

鹿島「面目ありません……」

香取「ぐっ……!」ダッ

鹿島「あ、待って!」

タッタッタッ…

補佐「ああ、行っちゃった。いい薬になっただろうか」

初霜「男性への不信感を植え付けたような気もしますがね」

補佐「そうは言ってもなぁ……」



この一週間、香取はともかく鹿島は大したお仕置きにはならなかったみたいだが、

落ち込む香取を励ますのに一月費やした挙句闇堕ちされたという。

大和「ふふふ、香取さん、補佐官に復讐をしたくはありませんか?」

香取「復讐……!」

鹿島「もう好きにして……」ハァ
 
351 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/11(金) 02:42:07.28 ID:x/5LvSnpo
ここまで
今更ながらBF1を買っちゃった
もうオペレーション以外できない体にされてしまったよ……
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 08:52:16.39 ID:M1Qa9jsf0
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 11:17:55.12 ID:j1qPpYHjO
いってつww
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 14:33:47.32 ID:TZeWOh2UO

色々面白い
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 16:08:03.79 ID:TUl4FDcl0
ガングートとかいう作中随一の常識人
なお初霜がいよいよポンコツ化してきている模様
356 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:45:48.50 ID:MDwCM6vRo


【初霜のとある一日】


ワイワイ

初霜「……」ムクリ

スタスタ

初霜「おはようございます」

補佐「やあ、おはよう」

古鷹「おはよう、初霜ちゃん」

初霜「古鷹さん、今終わりですか?」

古鷹「うん。報告ついでにね」

初霜「お疲れ様です、ちょっと顔洗ってきますね」


夜勤組と補佐官の話し声で起床。まだ眠い。顔を洗う。ガングートはまだ寝ている。
 
357 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:46:21.55 ID:MDwCM6vRo


初霜「いただきまーす」

足柄「ちょっとあんた!」

加古「ん?」

足柄「また私を庇ったわね!いつも平気だって言ってるのに」

加古「んん、ああ、別にいいじゃんか」

足柄「良くないわ!私の気が済まないもの!なんでいつもいつも人を庇うのよ!」

加古「まあまあ、持ちつ持たれつって言うじゃないか」

足柄「大体あんたねぇ…」

ギャーギャー

初霜「……」


朝食。食堂では今日もまた誰かが喧嘩をしていて頭が痛い。イヤになる。

若葉「いつも意中の人物と一緒で羨ましいな」

若葉の言葉だ。うるさいんだよ。私と補佐官はそんな関係じゃないただの部下と上司の関係なの。

初春「気を付けるんじゃぞ!あやつはいつ手を出してくるか……」

過保護だ。
 
358 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:47:07.52 ID:MDwCM6vRo


補佐「さぁ、仕事だな」

初霜「はい」

補佐「そういえば、あの書類なんだが」

シュバババ

補佐「む?」

ガチャッ

島風「おうっ!」

補佐「朝から元気がいいな、島風」

島風「お膝の上に乗りまーす」

ポフン


仕事開始。朝からうるさい駆逐艦が湧いてくる。


島風「ふんふふ〜ん」

補佐「まったく、いつもこれだから困ったもんだ」ヤレヤレ

初霜「……」


満更でもない顔しやがって、殺すぞ。


龍驤「助けて〜!」


なぜが外で龍驤さんが叫んでいる。何があったというのか。
 
359 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:47:36.02 ID:MDwCM6vRo


龍驤「ひゅ〜、助かった〜!」

初霜「……」

龍驤「いやいや、悪いね〜。多分加賀の仕業やろうけどな、あいつめ!」


龍驤さん救出。加賀さんに目隠しされた後縛られたらしい。うだつの上がらない人だ。


初霜「天気はよろしくないですね、雨でも降るのでしょうか」

補佐「雨具を用意しておかないとな」

島風「天気予報だと雨は降らないみたいだけど」

補佐「おや、そうか」

初霜「……」


今日は曇りだ。気分が盛り上がらない。早く勤務終わらないかな。
 
360 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:48:44.91 ID:MDwCM6vRo


ガングート「……」

初霜「……」


ガングートが私をガン見してくる。


補佐「よし、それじゃあ見回りに行くか」

初霜「はい」

補佐「ほら島風、お前も戻れ」

島風「えー、やだー」

補佐「そら帰った帰った」

島風「ぶー」


朝のデスクワーク終了。鎮守府を見て回る。
 
361 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:49:30.35 ID:MDwCM6vRo



漣「あ、おはようございますご主人様!」

白露「おはよー!」

補佐「相変わらず挑戦的な服装だよな君たち……」

マックスシュルツ「あんまり見ないで」

補佐「じゃあそんなの着ないで!?」

三隈「くまりんこ、もうちょっとギリギリを目指そうかなって思うんだけど」

時雨「それ以上は色々とはみ出ちゃうからやめてね」


痴女軍団に遭遇。夏だからって水着をずっと着ている。なにかそういう掟でもあるのだろうか。痴女の掟が。


提督「最近は平和で退屈じゃわい」

補佐「え、世間じゃイベントがどうこうって……」

提督「いや〜、平和が一番じゃ」

補佐「え、世間じゃ北朝鮮のミサイルがどうこうって……」

提督「ていうかもう寝るのじゃ」

ガングート「……」

初霜「……」


提督の執務室で談笑。ガングートは相変わらずこっちを見てくる。
 
362 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:50:26.18 ID:MDwCM6vRo


如月「補佐官♪」

初霜「ハウス!」

如月「ワン!って何やらせるのよ!」

補佐「やあ、如月」


如月襲来。


如月「おっぱいハート見たくない?」


相変わらずの痴女だ。


補佐「み、見たい……♥」

初霜「えい」ボコッ

補佐「あふっ」


肘打ちをくらわせる。最近の補佐官はこれだから困る。


ガングート「……」ジトー

初霜「……」

如月「じゃあね〜、今度こっそり見せてあげる♥」


如月と別れる。
その後は特に何事もなかった。
 
363 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:50:55.94 ID:MDwCM6vRo


初霜「いただきます」

ガングート「……」モグモグ

龍驤「うわ!なんやねんこれ!ウチはお茶漬けなんて頼んでないで!しかも量多っ!」

加賀「あちらのお客様からです」

龍驤「嘘つけ!お前やろ!」


昼食。龍驤さんがまたしてもイタズラされている。うだつの上がらない人だ。


鬼怒「はい、あ〜ん」

補佐「あ〜ん」


補佐官は至れり尽くせりで鼻の下を長くしてやがる。蹴ったろか。


初霜「ごちそうさま」

ガングート「……」ガツガツ

初霜「まだ食べるの?」

ガングート「……」ムシャムシャ


昼食終了。ガングートは結構食べる。そして真昼間からウォッカを飲む。
 
364 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:51:29.27 ID:MDwCM6vRo


「だれか〜〜!」

初霜「ん?何かしらあの尻。壁に埋まってる」

龍驤「ウチやねん!また加賀の仕業や!」

初霜「へぇー」ペロン

龍驤「なんでスカートめくるねん!助けてくれないか君!」

補佐「可愛いパンツじゃないか」

龍驤「はうぁっ!?///」


龍驤さんがまた叫んでる。加賀さんによって壁に埋め込まれたらしい。
加賀さんは龍驤さんに何か恨みでもあるのかしら。


雪風「そういえば当番兵って何してるんですか?秘書艦みたいな?」

初霜「まあそんな感じかしら……」

雪風「今度代わってください!」

初霜「機会があればね」

雪風「えー」


雪風と遭遇。言われてみれば確かに当番兵というものがよくわからなくなってきた。秘書艦と何か違うのだろうか?
 
365 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:52:18.93 ID:MDwCM6vRo


初霜「何もありませんね」

補佐「そうだな」

初霜「まぁ、いいですけどね」

補佐「そうだな」


補佐官と見回りの名目で鎮守府をうろつく。どうせトラブルなんか無い。いつものことだ。
何も無く見回り終了。執務室に戻る。


初霜「いくつか遠征の報告書が出されてますね」

補佐「ふむふむ、駆逐隊の連中には足を向けて眠れないな」

初霜「補佐官の足なんか向けられちゃ臭くてかないませんね」

補佐「ははは、言ってくれるね」

陽炎「私は嗅ぎたいけど」

初霜「フレーメン反応でも起こしそうです」

補佐「多摩ならあるいは、な」

初霜「確かに(笑)」

陽炎「私は嗅ぎたいけど」

ガングート「……」ジー


遠征の報告書が幾つかきているので処理する。隙あらばガングートはガン見してくる。
 
366 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:52:54.06 ID:MDwCM6vRo


天龍「聞いた話によると、また新しいが現れたそうだ」

伊勢「どうせうちには来ないでしょ。イベント参加してないし」

伊58「まあwiki見ればなんとかなるでち」

補佐「みんなメタな話はやめよ?」


執務室に寄って来る艦娘たちと談笑。暇な人たちだ。


マッド明石「フゥーハハハハハ!!こんにちは!」

補佐「ゲッ!」

初霜「うわっ、なんで来たんですか」

マッド明石「マッドウィップ!」

補佐「ぐわ、捕まった!」

初霜「やめなさい」

ガングート「……」ジー

マッド明石「そんな目をしたって、実験を中断することは無い!」


マッド明石の襲撃。くんな。
 
367 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:53:35.72 ID:MDwCM6vRo


初霜「なんでここに来るんですか?」

マッド明石「実験の為ですねぇ」

補佐「実験なら自分の鎮守府で行えばいいじゃないか」

初霜「そうですよ」

マッド明石「いや、ほら、だってさぁ」

初霜「実験に付き合ってくれる人がいないんですね」

マッド明石「いやそういうわけじゃ」

初霜「はぁー、しょうがないですねぇ付き合ってあげましょうよ補佐官」

補佐「そ、そうだな」

マッド明石「(`;ω;´)」


精神攻撃は基本。効いてる。


マッド明石「これはめっちゃヤバい薬です」

初霜「はぁ」

マッド明石「これを補佐官に注射します」プスッ

補佐「え!?やめてよ!」

初霜「するとどうなるんです?」

マッド明石「わかりません」

初霜「えぇ……」

補佐「君ら、私が死ぬかもしれないってわかってる?」

マッド明石「死にはしません」

補佐「ホントかよ……むむ?うお!?」


結果から言うと補佐官は死ななかった。ただ肩幅が尋常じゃないぐらい広くなった。
その肩から繰り出された攻撃にマッド明石は窓の外に吹き飛ばされた。
 
368 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:54:04.87 ID:MDwCM6vRo


補佐「いや、参ったなぁ、しばらく戻らないぞこれ」

初霜「邪魔ですね、切りましょうか?」

補佐「やめてよ!」

ガチャ

龍驤「助けてや!うおっ!?肩幅広っ!?」

補佐「どうした龍驤。残念だがこの肩幅じゃ部屋から出られそうにない」


龍驤さんが来た。また加賀さんのイタズラを受けているらしい。うだつ(略


初霜「いただきまーす」

ガングート「……」グビグビ

晩御飯。いつものカレー。最近は飽きてきた。ガングートはまたウォッカを飲んでいる。昼も飲んでいた。
 
369 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:55:06.11 ID:MDwCM6vRo


補佐「……」

初霜「……」

ガンッ

「いてっ」

初霜「誰かいるんですね?」

「いないよ〜」

ガンッ

「いたっ!」

初霜「仕事中ですよ」


執務室に戻ると仕事をしている補佐官の様子が変だ。私はいつものように机を蹴り飛ばし原因を除去する。


初霜「ほら、行きますよ」

ガングート「……」シーン

初霜「……そういえば、ウォッカがしまってあるのを見つけたんですよねぇ、あれはゴミだったかしら」

ガングート「!」

初霜「ゴミならあとで出しとかないと」

ガングート「……」シブシブ

初霜「お、入りますか」


風呂に入る。ガングートは風呂に入りたがらないが、無理矢理連れて行く。


ガングート「……」zzz

補佐「私はまだ仕事があるから、お先にどうぞ」

初霜「わかりました、おやすみなさい」

補佐「はいおやすみ」


就寝。明日もまた同じ一日だ。
 
370 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/19(土) 23:55:54.09 ID:MDwCM6vRo
ここまで
参考:アンパンマンの一日
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 01:35:57.05 ID:7zLvNkuk0

机の下にいるのはリベあたりか
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 05:01:15.11 ID:JGb6A//uo
アンパンマンの一日とか懐かしすぎてな……
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 13:55:18.55 ID:ok+fQRIjo
エアプ警察だ!
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 08:08:34.78 ID:MsSak6N0O
乙乙
375 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/22(火) 18:08:07.48 ID:iYDzzGowo


【浜風ちゃんユニバーサリス】


補佐「なぜ呼び出したかわかるね」

浜風「いいえ」

補佐「……お前その際どい水着でうろつくのやめなさい」

浜風「夏ですから、出せるところは出しとかないと」

補佐「ほぼ全部出てるじゃないか、全裸より恥ずかしいぞそれは」

浜風「それがいいんですよ」

補佐「ホント、それで外出したりはするなよ」

浜風「それぐらいは弁えております」

補佐「痴女にも程があるから、本当に頼むぞ」

浜風「痴女とは心外ですね」

補佐「じゃあ逆に痴女じゃなかったら何なんだ?」

浜風「露出系女子、ですかねぇ……」
376 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/22(火) 18:08:47.04 ID:iYDzzGowo

補佐「うん、だから痴女だよな」

浜風「痴女ではないですよ!こう見えても生娘なんですから」

補佐「別に生娘であることと痴女であることは矛盾しないから……」

浜風「でも海外艦の皆さんは普通にトップレスですよ?海水浴の時はですけど」

補佐「じゃあ君もトップレスでいいじゃないか。できれば彼女たちにもやめて欲しいが」

浜風「それは私の主義に反します」

補佐「……では、君は今後個室以外での露出を禁止する」

浜風「え!?」

補佐「当然だ、控えめに言って見過ごせる状況ではない」

浜風「お風呂とかトイレとかでしか露出できないじゃないですか!」

補佐「出来なくていいだろ」
377 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/22(火) 18:09:43.56 ID:iYDzzGowo

浜風「何故です!?」

補佐「風紀に良くない、変態にも程がある」

浜風「変態ではありません!仮に変態だったとしても変態という名の淑女です!」

補佐「お前の他にも水着でうろつく艦娘が増えているというのに」

浜風「それは『浜風ちゃんユニバーサリス計画』が着実に進んでいるという事でしょう」

補佐「なんだそのろくでもない計画は!」

浜風「淑女のための計画です、ジワジワと進行していますよ!」

補佐「何なんだお前は、欲求不満かなんかなのか?こういう事を言うのは憚られるが……相談してくれれば何かしらの手段は取るぞ」

浜風「いえ、趣味です。それにその、そういう行為はちょっと恥ずかしいですし……///」カァ

補佐「えぇ……」

浜風「せ、セクハラですよ……///」モジモジ

補佐「……初霜、こいつどうしてくれよう」

初霜「斬首」

浜風「ざ、え゛っ!?」

かくして浜風ちゃんユニバーサリス計画は頓挫した。よかったよかった!
 
378 : ◆TLyYpvBiuw [saga]:2017/08/22(火) 18:10:17.16 ID:iYDzzGowo
こんだけ
浜風ちゃんユニバーサリス計画は人類と艦娘が協調していくための重要なプロジェクトDAAAAAAAAAA!!!
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