しんのすけ「ホグワーツにいくゾ」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/26(月) 23:10:24.85 ID:Bv5Q+wNQ0
こうして6人と一匹は三方向に別れ森に入った

しんのすけ「か・ざ・ま君。なんだかドキドキするね」

風間くん「ドキドキはするけど多分お前と違う種類のだと思う。」

フォーイ

マルフォイ「待ってくれフォイ。犬とだけってやっぱり怖いフォイ!」

風間くん「だからって着いて来たらユニコーンが見つけられないじゃないか」

しんのすけ「ま、いいんじゃない・・・だってもう見つけたし」

ごくっごく しんのすけが指差した方には美しい白い馬とかがみ込んでその血を啜る黒い影があった!

マルフォイ「フォーイ!!!」パニックに陥ったマルフォイは風間くんの手をつかんで一目散に逃げ出した。

風間くん「離せよ!しんのすけがまだ・・・」

黒い影が地面を滑るようにしんのすけに近づいてくる。思わずしんのすけも後ずさる。そのとき!

パカッ パカッ 

突如現れた馬が蹄で影を蹴散らした。影はたまらず森の奥へと逃げていく。

フィレンツェ「大丈夫かい?」馬と思ったそれは、半人半馬のケンタウルスだった。

しんのすけ「お手数わりました。オラ野原しんのすけ。どうもありがとう」

フィレンツェ「ここは今、学生が来るにはあまりに危険だ。森を出るまで送っていこう」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/26(月) 23:26:35.84 ID:Bv5Q+wNQ0
しんのすけ「さっきのあれは何だったの?」

フィレンツェ「君は10年前に姿を消した闇の魔法使いを知ってるかい?」

しんのすけ「え〜っと誰だっけ?」 ズコーッ

フィレンツェ「まぁ、その魔法使いの成れの果てとでも、言っておこうか・・・あれはハグリッド、もう安心だ」
 
ハグリッド「フィレンツェ! しんのすけを助けてくれたのか!恩に着る」

フィレンツェ「服を着る習慣のないケンタウルスはその表現は好まない。裸が一番だ」

しんのすけ「それはオラも同感ですな」

そうしてフィレンツェは去っていった。

ハグリッド「全くケンタウルスっちゅうのは、気難しくてかなわん!ど偉く賢いのは確かだがな」

ハグリッド「他に奴はなんか言うちょったか? ケンタウルスもお前さんみたいな子供には心を開く事があるでな。」

しんのすけ「10年前の闇の魔法使いがなんとかかんとかって」

ハグリッド「こうしちゃ居られん。大切な賢者の石が危ない!」

ハグリッドは巨体を揺らしながら城に駆け出していった。
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/26(月) 23:37:06.03 ID:Bv5Q+wNQ0
その後談話室

ハーマイオニー「それで何があったの?」

しんのすけ「フィレンツェっていうケンタウルスに助けて貰ったんだゾ。何か10年前の闇の魔法使いがどうとか」

ロン「それって・・・『例の・・・」ゴクリ

風間くん「それでハグリッドはどうしてあんなに慌てて城に行ったのさ?」

しんのすけ「かんじゃの意思が危ないって言ってたゾ」

ハーマイオニー「インフォームド・コンセントね。両親も大きな手術の前に患者に説明してるわ」

風間くん「でもそれとハグリッドって何か関係ある?」

ロン「分からないけど、たぶん闇の魔術が関係してるんだろうな・・・」

107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/26(月) 23:52:34.94 ID:Bv5Q+wNQ0
翌日 朝食時

ダンブルドア「生徒諸君、ワシの自叙伝『アルバス・ダンブルドアその生涯と探求』を図書室に入荷されたから是非読むのじゃぞ!」

ハーマイオニー「これって学校の経費で購入してるのよね?」

しんのすけ「そして、印税は校長に、ん〜やりますなぁ」

風間くん「でも僕、興味あるよ」

ロン「食べ終わったら見に行こうか!」


図書室

ハーマイオニー「一番目立つところに、こんなにおいてあるじゃない。」ペラペラ

風間くん「ちょっと前のページ!」ペラッ

ロン「フラメルだ!」

しんのすけ「カラメル?」

風間くん「まだ間違えてたのかよ!」

ハーマイオニー「読むわよ・・・『ワシとマブ達のニコラス・フラメルは賢者の石の生成に成功した。』」

風間くん「賢者の石・・・患者の意思・・・アーッ」

ロン「マーリンの髭!!」

しんのすけ「マーリンのちょび髭!」

ハーマイオニー「つまりこういう事だわ。あの扉に隠されているものは賢者の石で、」

風間くん「その石で復活しようとしてるのが・・・例の・・」ゴクリ

しんのすけ「ヴォルデモート!?」

静かに本を読んでいた生徒達は皆、椅子からひっくり返った!



108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/26(月) 23:55:17.72 ID:pqEMF/vr0
図書館で、「童貞!?」って叫ぶほどのインパクト
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 00:00:26.12 ID:cnuTDnVho
笑ったwww
そういう気付き方かよw
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 00:35:57.43 ID:IOIgP2/SO
もうフォイとしか呼ばれてない件
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 05:21:47.80 ID:S2DpJhx30
変身術の教室
マクゴナガル先生が期末試験の答案を採点している

マクゴナガル「ミスター風間とミス・グレンジャーは満点ですね。次はしんのすけの答案ですね・・・」

そのとき4人が教室に雪崩れ込んできた!

マクゴナガル「ノックもしないであなた達、何事ですか!」

ロン「すいません、先生。でも如何してもダンブルドア先生と話がしたくて・・・」

ハーマイオニー「賢者の石が狙われてるんです!」

風間くん「例のあの・・」


しんのすけ「ヴォルデモートに!!」

マクゴナガル先生は飛び上がって、インクを答案用紙の上にひっくり返した!

マクゴナガル「しんのすけ!! その名前を言うんじゃありません!」

マクゴナガル「それにダンブルドア先生なら、今朝魔法大臣に呼ばれて出て行きました。」

ハーマイオニー「そんな・・・」

マクゴナガル「あと、あなた達が石の事を何処で知ったかしりませんが・・・万全の守りですので、心配しなくて結構。」

しんのすけ「結構、結構、コケコッコー!」

4人は口々に抗議の声を上げたが、テストの採点を理由に部屋から閉め出されてしまった。

マクゴナガル「しんのすけの答案はもう読めませんね・・・仕方ない。満点にしときますか。」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 05:36:57.40 ID:S2DpJhx30
その後 談話室

風間くん「マクゴナガル先生は、ああ言ってたけど・・・」

ハーマイオニー「ダンブルドア先生がいらっしゃらないなんて・・・」

ロン「石を奪うには、絶好のチャンスだ!」

しんのすけ「『絶交』なんて言っちゃダメだゾ! 放送禁止用語だゾ!」

風間くん「今、真剣に話し合ってるんだから茶化すなよ!」

しんのすけ「話し合う事なんて、無いゾ! オラたちで石をお守りするゾ!」

ロン「もちのロンでね!」

ハーマイオニー「決まりね!今夜 またあそこに行きましょう。」

3人「ブ・ラジャー!!」オー
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 05:48:28.48 ID:8i2GRqG90
夜まで心身を休める為、寝室に3人が行くとしんのすけのベッドの上に透明マントがおいてあった。

しんのすけ「あー、オラ、こってり忘れてたゾ。」

風間くん「書置きがある!」

『もうすこし大切に扱って欲しいんじゃがのう・・・・』



そして・・・時は来た! 四人が談話室で落ち合う。

ハーマイオニー「そういえば、マントの事はすっかり忘れてたわね。」

ロン「父親の形見とかだったら、絶対忘れないのにね!」

???「こんな夜中にまた抜け出すの? 僕、 行かせないぞ!!」

しんのすけ「え〜っと、誰だっけ?」

風間くん「ネビルだよ。お前ルームメイトも覚えてないのかよ・・・」

しんのすけ「ネビル、ネビル・・・思い出したゾ」フォイ

ネビル「!!・・・・僕の思い出し玉! 君が持っててくれたのか!」

ネビル「あれ・・・僕、何か忘れてるみたいだ・・・」

こうしてネビルが思い出し玉に夢中になってる隙に、4人は寮を抜け出したのだった。


114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 07:43:48.52 ID:Omo3rkJS0
フォイ!
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 08:37:20.43 ID:S6YirwmM0
そして4人は、あの部屋の前に到着した

風間くん「たしか、アロホモーラ!」しかし・・・何も起こらない

ロン「次は僕が! アロホモーラ!」しかし、錠が開いた音はしない・・・

ハーマイオニー「杖の振り方がなってないのよ! いい、こうするの。アロホモーラ」ビューンフォイ 今度も、何も起こらない

しんのすけ「もともと、この扉開いてるゾ」ガチャ

風間くん「それを早く言えよ!」

ロン「先入観って怖いね。」

ハーマイオニー「私達が来る前に、開いてたって事は・・・」

しんのすけ「もう、中でパーティーが始まってるって事だゾ!」

風間くん「どうして、そうなる!!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 09:07:28.25 ID:S6YirwmM0
中に入ると三頭犬のフラッフィーは眠っていた 

風間くん「この怪物が眠っていてくれて、助かったよ」

パチリ! 悪口に敏感なフラッフィーは目を覚ました。

しんのすけ「オラはそんなの偏見だと思うゾ。ほら、お手!」

フラッフィーは差し出された手に優しく、自らの重ねた。

3人に衝撃が走る!

ハーマイオニー「今まで、怪物扱いしてごめんなさい!」

しんのすけ「見た目で人を判断しちゃいけないゾ」

ロン「この場合、人では無いけどね・・・」

すっかり気を良くしたフラッフィーは、すんなり4人を通してくれたのだった。

そして、四人は仕掛け扉から一斉に飛び降りるのだった・・・
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 09:25:56.66 ID:S6YirwmM0
グチャッ 四人が落ちた先は、ヌメヌメした黒光りする触手の上だった。

ロン「意外に軟着陸だったね!」

しんのすけ「クッションを用意おいてくれるなんて、気が利きますなぁ//」

ハーマイオニー「そんな呑気なことを言ってる場合じゃないわ!!」

風間くん「こいつは、スプラウト先生の悪魔の罠だ!」

風間くん「いいか、こいつはこうやってじっとしてると・・・」ズリュッ

風間くんは触手に飲み込まれ見えなくなった。

しんのすけ「風間く〜ん! お助けしなきゃ」

しんのすけは絡みつく触手をかわしながら、潜っていった。

しんのすけ「お! 風間くん無事だったの?」

風間くん「あれ?残りの二人はちゃんとじっとしてないのか?」

しんのすけ「風間くん、説明が中途半端なとこで消えちゃったから、ロンは必死に抵抗してたゾ」

風間くん「こうしちゃ、居られない。何か手を考えないと。」

一方上では・・・

ロン「はなせこのっ・・・はなせったら!」

ハーマイオニー「嫌だ、この触手どこ触って! ・・・っく・・はぁ」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 09:31:17.62 ID:S6YirwmM0
風間くん「そうだ!この呪文なら・・・ルーマス・ソレム!」ピカッ!

しんのすけ「おお〜!室内なのに、お日様が出たゾ」

風間くん「悪魔の罠の弱点さ!」

ドサッ

落ちてきた二人は息も絶え絶えという様子だった。

ロン「おかげで・・・助かったよ」ゼイゼイ

しんのすけ「何か、初めて魔法使いらしい活躍したね!」

風間くん「うるさいやい//」


119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 11:53:14.47 ID:IOIgP2/SO
ホモフォイ
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 14:57:25.35 ID:WsY4VoO80
辛くも悪魔の罠を逃れた四人が、次に入った部屋には無数の鳥が飛んでいた

パタ パタ 

しんのすけ「あの鳥、とりじゃなくて羽の生えてるカギだゾ!」

風間くん「良くお前あんな速くてちいさいものが見えるな・・・」

ロン「何たって世紀のシーカーだからね!」

ハーマイオニー「分かったわ!そこにある箒でカギを捕まえればいいんだわ!」

しんのすけ「じゃ、だれが箒にのる?」

3人「お前だよ!!!」

しんのすけ「やれやれ・・・」

ため息をつきながらしんのすけが箒を掴むと、鍵鳥が一斉に襲い掛かる!

しんのすけ「鬼ごっこなら、オラ負けないゾ」ホッホーイ

風間くん「お前は逃げる方じゃなくて、捕まえるほうだぞ!!」

ハーマイオニー「多分本物のカギは一回捕まえられて形が変わってるはずよ!」

しんのすけ「見つけたゾ!」

ロン「さっすがー!」

しんのすけは鍵を目にもとまらぬ速さで捕まえた・・・が、直後手放してしまった

風間くん「なんで手放すんだよ!!!」

しんのすけ「だって先に誰かが通ったなら、もう鍵は開いてると思って・・・」

ハーマイオニー「そういう事は、先に言いなさいよ!」

ガチャ

ロン「ほんとに開いてたよ・・・マーリンの髭!!」



121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 15:06:16.22 ID:WsY4VoO80
次の部屋には、白と黒の石像がそれぞれ16個あった。

風間くん「これは、先に進むには、チェスで勝たなきゃいけないみたい。」

ロン「チェスなら得意さ!僕に任せてよ!」

しんのすけ「ロンにも得意な事ってあったんだね・・・」

ハーマイオニー「ホグワーツ入学して以来の衝撃だわ・・・」

ロン「僕をなんだと思ってるんだよ!」

風間くん「まぁまぁ 落ち着いて。」

ロン「これは、駒と僕が入れ替わらなきゃいけないみたい。しんのすけはキングに、ハーマイオニーは左のルーク」

ロン「風間くんは右のビショップ、僕はナイトだ」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 15:27:53.10 ID:WsY4VoO80
ロン「ポーンよ eの4へ!」ズーッ

石像はロンの指示通りに移動した。ゲームが進み始める。

風間くん「もし駒が取られたらどうなるのかな?」

ロン「今からそれが分かるよ。ポーンよdの6へ!」ガッシャーーン

こちらのポーンが白のポーンを叩き壊した!

しんのすけ「おおーー!」パチパチ

ロン「見ての通りさ、・・・大丈夫、君達は、取らせないよ。」

ゲームは一進一退を繰り返す。しばらくして、ロンは長考しながらうんうん呻り始めた

しんのすけ「ロン? おトイレなら早く行った方がいいゾ。」

風間くん「考えてるに決まってるだろ!」

ロン「やっぱりこれしか・・・僕がチェックをかけて、クイーンをつり出して風間くんがチェックメイトをかける!」

ハーマイオニー「ダメよ! 粉々にされた駒をみたでしょ! 死んじゃうわ!」

風間くん「そうだよ! 考え直してよ!」

ロン「黙ってくれ!」

覚悟を決めた漢の気迫に、二人は押し黙る。

ロン「僕には分かる、きっとあの人を止められるのは、僕でもトオルでもハーマイオニーでもない。しんのすけ、君なんだ!」

ロン「約束してくれ、しんのすけ・・・絶対あの人を、止めるって!」

しんのすけ「男と男のお約束だゾ!」

ロン「ナイトよfの6へ!」

クイーンの持つメイスがロンに襲い掛かる!ロンの身体は盤外に投げ出され、動かなくなった。
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 15:43:40.11 ID:WsY4VoO80
しんのすけ「ローン!」ダッ

風間くん「動くなしんのすけ! ゲームはまだ終わってないんだ。」

風間くんがキングの斜め前に立ち宣告する。『チェックメイト!』ガシャーン!
キングは敗北の証に持っていた剣を投げ出した。3人は一斉にロンに駆け寄る。

ハーマイオニー「しっかりして!」

しんのすけ「ロン、死んじゃいやだゾ!!」

風間くん「・・・大丈夫、脈はあるよ。」

しんのすけ「今は恋愛の話をしてる場合じゃないゾ!」

風間くん「その脈じゃなーーい!! でも誰かが応急処置しないと・・・」

しんのすけ「じゃ、風間くんよろしく頼むゾ!」

ハーマイオニー「言いだしっぺだもんね。」

風間くん「分かったよ。・・・しんのすけ最後にこれだけは言っておく。」

風間くん「僕もお前なら、あの人に勝てるって信じてる。そんな気がする。」

しんのすけは短く頷くとハーマイオニーと先に向かった・・・



124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 16:08:03.04 ID:WsY4VoO80
二人が次の部屋の中ほどまで進むと、前後の出入り口をパッと燃え上がった火が覆った

しんのすけ「閉じ込められちゃったゾ!」

ハーマイオニー「多分何か方法がある筈だわ。きっとあれよ。」

ハーマイオニーは7つの瓶とそれに添えられた羊皮紙を指差した!

しんのすけ「何か分かった?」

ハーマイオニー「簡単な論理パズルよ!」

ハーマイオニー「前進するなら左から3つ目の、後退するなら右端のを飲めばいいわ!」

しんのすけ「どっちもちょびっとしかないゾ」

しんのすけ「オラが先に進む方を飲むゾ!ハーマイオニーは戻って二人を頼むゾ」

次の瞬間、ハーマイオニーはしんのすけに抱きついた!

しんのすけ「どうしたの!?」

ハーマイオニー「しんのすけあなたってとっても偉大な魔法使いよ!」

しんのすけ「オラなんて全然大した事無いゾ!いつも宿題写させてもらってるし・・・」

ハーマイオニー「フフッ そういう事じゃないわ。魔法の呪文よりも人を笑わせる事の方がずっと難しくて、価値があるわ。」

ハーマイオニー「しんのすけ。どうか無事で・・・」

二人は瓶の中身を飲み干し、二手に分かれた。

しんのすけ「な〜んか、しつこいお味。」
 
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 16:13:07.75 ID:ewUGJjL4O
しんのすけはほんと頼れる時は頼れるすごい奴だからなー
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 16:25:13.09 ID:WsY4VoO80
しんのすけが先に進むと、そこに居たのはクィレル先生だった。

クィレル「ここまで来てダンブルドアはこんな物を・・・この鏡は一体どう使えば良い?」

しんのすけ「オラのジャニーズ顔を確認すればいいと思うゾ!」

クィレル?「丁度良い、その子を使え!」 

しんのすけ「先生、今のって腹話術? 中々の芸達者ですなぁ」

クィレル「ミスター野原。我々は忙しい、こっちにきて、この鏡を見たまえ」

しんのすけ「こんなただの鏡にかまけてる暇、オラには無いゾ、今、賢者の石をお守りしてる最中なんだゾ!」

クィレル?「いいからさっさと来い、小僧!」

しんのすけ「先生いつもと違って変だゾ。まぁいつもちょっと変だけど・・・仕方ないですなぁ」

しんのすけが鏡を見つめると鏡の中のしんのすけがポケットから血のような赤い石を取り出した。
鏡の中のしんのすけがウインクをして、石をポケットに戻す。すると・・・・

しんのすけ「ポッケが急に重くなったゾ。なんだろ」ヒョイ

しんのすけ「ほうほう。これが賢者の石という奴ですか。」

クィレル?「さあ、小僧を捕まえろ!」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 16:39:52.45 ID:WsY4VoO80
パチン クィレルが指を鳴らすと、空中に現れた縄がしんのすけの身体に絡みついた。

しんのすけ「忍法!縄抜けの術!」シュルリ
 
しかし、しんのすけは易々と縄から逃れる!

クィレル?「もういい。俺様が直に話す」

クィレル「ですが、ご主人様。あなたは弱っておいでです。」

クィレル?「この為の力ならある・・・」

しんのすけ「一人芝居うまいもんですなぁ」パチパチ

クィレルはしんのすけには構わずターバンを脱ぎはじめる。そして現れたのは・・・

しんのすけ「先生の頭をルームシェアしてるゾ・・・お前がヴォルデモートだな。」 

ヴォルデモート「俺様の名前を口に出来るとは、勇敢な子だ。」

ヴォルデモート「見ろ!この命の成れの果てを!  こうして誰かに寄生せねば生きられぬ姿を!」 

ヴォルデモート「だがそれも今日までだ。お前の持つその石があれば、我等の望みも思うがまま!」

ヴォルデモート「俺様と手を結べば、水着の美女だって、幾らでも支配出来る!さぁ石をよこせ!」

しんのすけ「オラは自由なおねいさんが好きなんだゾ! 石は渡さないゾ!」

ヴォルデモート「殺せ!」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 16:52:53.73 ID:nkeDv2o+0
出口へと向かい走るしんのすけをクィレルは容易く捕まえる

しんのすけ「息が・・・」

ヴォルデモート「さぁ、呪いでやってしまえ!」

しんのすけは首を押さえる手を払おうと必死にもがく。

するとクィレルが苦悶の叫びをあげた!

クィレル「ご主人様!! こいつ触れていられません! 私の手が・・・手が・・・」ジューッ

脳に酸素を取り込むと、しんのすけは一気に攻勢に転じる!

しんのすけ「オラに触れないならこれでも食らえ! ケツだけボンバー!!」

丸出しにした尻をクィレルの顔面に押し付ける!今度はヴォルデモートも苦痛に悶える!

「ぬあぁぁああああ!!!」

クィレル「私の身体が崩れて・・・ああ。。」ボロボロ

ヴォルデモート「もうこの身体には、留まれん。この恨みは・・・」

クィレルの身体は崩れ去り、宿主を失ったヴォルデモートも逃げ出した。

それを見届けると、しんのすけの意識もまた闇に包まれるのであった・・・・
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 19:19:04.90 ID:fH43Wk8b0
3日後 医務室

しんのすけが目を覚ますと白い毛むくじゃらの顔がしんのすけを覗きこんでいた!

しんのすけ「ギャー! オラを食べないでーー!」

ダンブルドア「寝ぼけておるね。君は確かにかわいくておいしそうじゃが、食べたりなどせんよ」

しんのすけ「組長先生! 3人は大丈夫!?」

ダンブルドア「君を除けば、一番重症だったロナルド・ウィーズリーも昨日退院したし、安心するがよかろうて。」

ダンブルドア「しんのすけや、良く石を守ってくれた。しかしワシはその所為で君が危うく、切れ痔になってしまうと肝を冷やしたわい。」

しんのすけ「それで、オラのオシリは?大丈夫なの?」

ダンブルドア「健康そのものじゃよ。」

しんのすけ「ねぇ、どうしてアイツはオラに触れなかったの?」

ダンブルドア「分からんかね?」

しんのすけ「うん、こってり!」

ダンブルドア「それを言うなら、さっぱり! じゃろうて」クスクス
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 19:28:24.03 ID:F3ij531M0
ダンブルドア「それでクィレルが君にふれられなかった訳じゃが・・・それには先ずあの大きな鏡の事を思い出さねばのう。」

しんのすけ「ああ、オラの美貌を確認するにはもってこいでしたな!」

ダンブルドア「実は、あの鏡はその人の欲望を映す鏡なんじゃ。じゃが君はあの鏡に今ある自分自身以上をみなんだ。」

ダンブルドア「際立って無欲で純粋な心じゃ。それに比べヴォルデモートは権力欲、生存欲そういった願望の塊じゃ。」

ダンブルドア「通常そういった穢れた魂の持ち主は、君みたいな完全無欠の魂に近づくことが出来んのじゃ。」

しんのすけ「う〜む、さっぱり分かりませんな!」

ダンブルドア「時がくれば、分かるじゃろうて。それに理由はもう一つある。こっちの方がもっと大切じゃ・・・」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 19:38:59.17 ID:F3ij531M0
しんのすけ「難しい話で飽きてきたけど、一応聞いてあげるゾ」

ダンブルドア「ありがとう。それはな・・・愛じゃよ。」

しんのすけ「あいちゃん?」

ダンブルドア「いいや、君の友人の酢乙女あい君の事ではない。分かりにくければ絆と言い換えても問題ないじゃろう。」

ダンブルドア「君はこの11年間、家族の愛情を一身に受け育ってきた。」

ダンブルドア「それだけではなく、君もそれを露にする事は少なくても強く家族を思ってきた。」

ダンブルドア「その強い絆が与えた加護が、ヴォルデモートの邪悪な力を打ち破ったのじゃ。」zzz

ダンブルドア「難しい話で寝てしもうたの。」

ダンブルドア「まぁワシの話を聞くよりも学年末のパーティーの為、体力を温存する方が大事じゃの・・・」

132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 19:53:02.15 ID:F3ij531M0
しんのすけが大広間に入ると3人が駆け寄ってきた!

風間くん「しんのすけ!大丈夫だったか?」

ロン「君ならやってくれると信じてたよ!」

ハーマイオニー「とっても、心配したんだから・・・」ウルウル

しんのすけ「みんな大げさだなぁ///」

風間くん「何だよ! 嬉しいくせに!」

パーティーが始まる前にしんのすけは事のあらましを3人に話した。

クィレル先生の腹話術の事、クィレル先生の頭をヴォルデモートがルームシェアしていた事、

正確性には欠けるしんのすけの話も、ここまで苦楽を共にした3人には、なんとか理解できた。


カンカン ハイちゅーもく!

ダンブルドア「では、パーティーの前に今年の寮別対抗杯の優勝を表彰せねばの!」

ダンブルドア「現在の点数は、4位グリフィンドール312点  3位ハッフルパフ333点  2位レイブンクロー417点  そして、1位スリザリン472点」

スリザリンのテーブルから歓声があがる。

ダンブルドア「よしよし、スリザリン。よう頑張った。しかし最近の出来事も統計に含めねばのう!」

大広間にどよめきが走る!
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 20:09:33.67 ID:7sQSvGvl0
ダンブルドア「まずは、風間トオル。豊富な知識で、仲間を触手責めから救った事に40点!」

グリフィンドール生 パチパチ ショクシュゼメ? 

ダンブルドア「次に、ロナウド・ウィーズリー。自己犠牲と見事な信頼関係に40点!」

フレッド・ジョージ「こいつは、ほんとに鼻が高いね!」

ダンブルドア「そして、ハーマイオニー・グレンジャー。炎に囲まれながらも、冷静な思考を失わなかった事に40点!」

グリフィンドール 2位マデキタゾー

ダンブルドア「最後に野原しんのすけ。その完璧な精神力と勇気に脱帽じゃ!40点!」

ハーマイオニー「スリザリンと並んだわ!」

ダンブルドアが後1点余計に、しんのすけにくれたらよかったのに・・・

ダンブルドア「おおっと忘れるところじゃった。駆け込みなのは加点だけで無く、減点もある。」

ざわ・・ざわ・・

ダンブルドア「ミスターマルフォイ。校内にフォイを蔓延させた事で10点減点!」フォォォイ!?

グリフィンドール生 優勝だー!! ワー キャー

この夜はしんのすけ達にとって忘れられない夜になった。別の意味でマルフォイにとっても・・・

バキッ ドコッ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 20:17:55.76 ID:4aOprG8hO
フォイ、フォイってなんだ
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 20:18:36.07 ID:3mgU9TqYO
まさかの伏線wwwwww
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 20:26:54.88 ID:AgOFILZ10
みんなも数えてみよう!
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 20:28:49.50 ID:CghBMEDu0
それからの時間はあっという間に流れた。

四人で爆発スナップをしたり、試験の結果・・・しんのすけの変身術が100点だった事に驚いたり・・・

そして、ホグワーツ特急に乗って帰る日がやってきた。

ハグリッド「しんのすけ、これだけは覚えとけ。学校の外で魔法は使っちゃいけねぇ。」

しんのすけ「忘れるまで覚えておこう。」

シュッポー

汽車が動きだすと、ハグリッドの巨大な姿もみるみる小さくなっていった・・・

風間くん「あっと言う間だったね・・・」

ハーマイオニー「早く2年の勉強がしたいわ・・・」

ロン「しんのすけ、さっきから黙ってどうしたのさ?」

しんのすけ「この一年でオラ大分変わっちゃったから、母ちゃん達が気づいてくれるか心配で・・・」

3人(・・・・そうかな?・・・)

駅に着くと一年振りなのに、見慣れた3人の姿があった。

しんのすけ「おかえり!」

ひろし「それを言うなら・・・」

みさえ「ただいまでしょ!」

ひまわり「お兄ちゃんったら相変わらず//」

ひろし&みさえ&ひまわり「おかえり!しんのすけ!(お兄ちゃん!)」

しんのすけ「ホグワーツからただいま!だゾ!」

第一部  完


138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 20:31:46.70 ID:cNZucar0o
二部もあるのね
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 20:31:57.57 ID:CghBMEDu0
初めてSSかくので句読点とか、読みづらくないかな?とか不安に思いながらではありましたが楽しく書けました!

第二部も近い内に書き始めますので、よろしければお付き合いください 主
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 20:32:47.92 ID:CghBMEDu0
二部っていうか秘密の部屋相当の部分ですね・・
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 20:33:44.31 ID:cnuTDnVho
乙!

このまま最後まで突っ切って欲しいw
ダンブルドアは適度にボケるからクレしんと相性いいな
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 20:37:39.58 ID:p4m9iX6A0
ケツでスニッチを取ったのも7部の伏線になってるからな…
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 22:14:20.93 ID:IBa8RL4SO
乙です。

このスレの読者にはフォイが感染しなくてよかったフォイ……あれ?

二部も楽しみにしています。
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 23:26:47.41 ID:AgOFILZ10
乙かれフォイ
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 08:36:28.27 ID:OYyx9uyi0

映画版とかでしんちゃん魔法や魔術には慣れてるし使いこなしてるからな
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 08:58:09.25 ID:+yHO3wrSO
ケツを押しつけられて逃げるwwwwww
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 22:26:07.81 ID:9xoBde6lO

二部も期待してるフォイ
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/28(水) 23:15:15.12 ID:Mo82r9on0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1498631510/

一応続編です 秘密の部屋って原作の記憶不確かだけど頑張るんでよろしくです
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/29(木) 09:48:55.48 ID:snul3q1Yo
>>148
ほぉ…?助かる!
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/29(木) 11:24:35.38 ID:uRNJPET40
フィルチさんがただの苦労人扱いされてて草
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/01(土) 13:51:21.97 ID:Gap6DK5E0
そして決戦の朝

風間くん「調子はどうだ?しんのすけ?」

しんのすけ「お魚が良くとれますな。」

風間くん「その銚子じゃなーい!」

ハーマイオニー「前みたいに隈が出来たりはしてないわね!」

ロン「期待してるよ。持ちのロンで!」

しんのすけ「ま! 泥舟に乗ったつもりでいたまえ!」

3人「それをいうなら大船に  だろ!」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 14:02:07.22 ID:trgRotflO
次回予告かな?
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/01(土) 14:33:21.17 ID:Gap6DK5E0
ごめん 板間違えた
102.56 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)