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『らき☆すた』がスポ根作品だったら【私の血はバルサミコ酢の味がする】
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107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/05(水) 23:48:13.10 ID:QeZ25FaIo
おつおつ
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/23(日) 02:51:44.23 ID:e1u0ILLno
まだか
109 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/02(水) 18:25:19.24 ID:RbINoEAB0
ーーーー【観客席】
つかさ「……」
「ねぇ。あれ小神あきらじゃない?」
「傭兵とうじょー」
みゆき「お隣、失礼してもよろしいですか?」
つかさ「幸星の人たちならミーティングにいきましたよ」
みゆき「あなたと話したいんです、つかささん。迷惑ですか?」
審判「レディ!」
あきら「……」
つかさ「そんなことないですけど……」
みゆき「ふふ。ありがとうございます」
あきら「ふっ!」
パコンッ!!
110 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/02(水) 18:26:46.48 ID:RbINoEAB0
あきら「とっ!!」
パコンッ!!
審判「0−15!」
審判「0−30!」
審判「0−45!」
審判「ゲームカウント0−1!小神!!」
「うわっ……城北の村田が1点も取れないよ」
「ラブゲームで決まっちゃうんじゃない……?」
みゆき「これだけ実力差があると、かえって小神さんの力が見極めづらいですね」
つかさ「やりすぎですよ……。あれは」
111 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/02(水) 18:27:37.79 ID:RbINoEAB0
つかさ「こんな大勢の前で、あんな負けかたしたら立ち直れない」
みゆき「優しいんですね。つかささんは」
つかさ「そういうわけじゃ……」
みゆき「なら余裕ですか?」
あきら「はっ!!」
パコンッ!!!
みゆき「小神さんは誰よりもテニスの怖さを知っているでしょう」
みゆき「ジュニアチームでの些細なミスから、弱小校の助っ人に降格されてしまった」
みゆき「ましてや。活躍が出来なければ物語にすら出してもらえない」
みゆき「私たちの想像を絶する深い挫折です」
112 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/02(水) 18:28:27.40 ID:RbINoEAB0
みゆき「もしも高校テニスを制することができれば、ジュニアチーム復帰の見通しも立つでしょう」
みゆき「でも負けたら……」
みゆき「ジュニアチーム復帰どころか、今後の二次創作に登場することも困難になります」
みゆき「私はですね、つかささん」
みゆき「あなたのプレイが嫌いです」
つかさ「……」
あきら「らぁ!」
パコンッ!!!
113 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/02(水) 18:32:30.77 ID:RbINoEAB0
みゆき「確かに技術は素晴らしい。評価もします」
みゆき「しかし相手の心情を考慮して打つあなたの球は、実に醜い。驕りが過ぎます」
みゆき「あなたにはラケットを握る資格などありません。私は嫌悪します」
つかさ「そうハッキリ言われると……さすがにヤな気持ちになりますね」
かがみ「みゆき」
かがみ「こんなところにいたの?早くしないと……」
みゆき「はい。今行きます」
審判「ゲームセット!!」
あきら「ふぅ」
「なんか帰りたくなるわ……」
「村田…10分もたなかったんじゃない?」
114 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/03(木) 14:14:45.02 ID:xYtxQju00
ーーーー
黒井「頼むで、柊!手を抜いて打つのだけはやめろ。あんたの悪い癖や」
つかさ「大丈夫ですよ。先生」
つかさ「絶対勝ちますから」
黒井「……?」
黒井「何かあったんか?」
つかさ「勝ちたいだけですよー」
黒井「そーか。ええで!それ」
115 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/03(木) 14:15:44.50 ID:xYtxQju00
かがみ「珍しいわね。みゆきがあんなにハッキリ言うのは」
みゆき「つかささんはかがみさんの妹でしたね」
かがみ「あいつにはいい薬よ。昔からああやって……」
みゆき「なんとかつかささんを幸星に呼べませんかね」
かがみ「え?」
みゆき「来年。私一枚じゃ危ないですし」
かがみ「……」
116 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/03(木) 14:16:39.62 ID:xYtxQju00
みゆき「あっ」
あきら「ん?」
みゆき「こんにちわ」
あきら「……」
あきらはみゆきを素通りする。
白石「あきら様!今のが幸星の高良さんですよ!」
あきら「それが何よ。嫌いなの、あーいうタイプ」
かがみ「無視されちゃったわね」
みゆき「残念です」
つかさ「5分で片付ける!」
黒井「めっちゃええでぇ!!」
117 :
◆yCfk8BuRZKUq
[sage]:2017/08/03(木) 17:47:37.53 ID:xYtxQju00
つかさ「んっ!!」
パコンッ!!!!
「なっ……!?」
白石「見えましたね。このゲーム」
あきら「……」
かがみ「リターンでノータッチって……」
みゆき「テニスじゃありませんね」
黒井「……」
審判「ゲームセット!」
118 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/03(木) 17:49:05.49 ID:xYtxQju00
先輩部員「柊のやつあんなすごい速効隠し持ってたとはね……」
部長「10分かからなかったわね。今の試合」
先輩部員「黒井先生が追い回すのも分かるわ。格が違う、ホント」
こなた「……」
黒井「雑な速効や。相手間違っとたら、ふっ飛ばされるトコやで」
つかさ「気晴らしです」
黒井「別の方法を考えてくれへん?」
つかさ「気晴らしのテニス。気晴らしの速効です」
つかさは観客席を見上げる。
みゆき「!」
つかさ「テニスに人生を懸けるなんてあり得ません」
黒井「?」
つかさ「気味が悪い」
みゆき「ふふ」
119 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/03(木) 17:50:01.83 ID:xYtxQju00
白石「柊つかさ。1年生ですね」
あきら「私はいつ、そいつと打てんの?」
白石「順当に行けば3回戦で当たりますよ」
あきら「次の次……ね」
ーーーー「ふん♪…ふふん♪」
こなた「鼻歌とはヨユーじゃん」
こなた「あんな速攻を使ったのもそのせいかね?」
つかさ「そうだよ。気に障ったかな?」
こなた「そりゃ速攻……というかああいう試合展開は私のオハコだしさぁ」
つかさ「だったら名前書いときなよ。見えやすいところに」
こなた「……」
つかさ「お姉ちゃんには気を付けた方がいいかも。たぶん昔とは違うから」
こなた「楽勝楽勝。任せてよー」
つかさ「……本気で言ってるの?」
こなた「ふぅ」
120 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/03(木) 17:52:08.38 ID:xYtxQju00
こなた「カラむねぇ。やけに」
こなた「なにかあった?」
つかさ「こなちゃんはさ。ヒーローって信じる?」
こなた「……」
つかさ「ピンチのときには必ず現れて、助けに来てくれる」
こなた「いたらいいねぇ」
つかさ「信じない?」
こなた「マンガやアニメの話じゃん?」
つかさ「私は信じてたよ」
つかさ「もうずっとヒーローが来るのを待ってる」
ーーかんぜんむてきのテニスプレーヤーとはわたしのことだいっ。
ーー私の名前は……
こなた「とにかく戦型は変えないほうがいいよ。癖がつく」
ーー私の名前はぁ……!
つかさ「……うん」
121 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/03(木) 17:52:55.48 ID:xYtxQju00
ーーーー。
かがみ「そろそろ小神とつかさが打つわよ。みゆき」
みゆき「はい」
かがみ「1つ聞いてもいい?」
みゆき「はい」
かがみ「つかさのこと気にしてるみたいだけど」
みゆき「はい」
かがみ「なんで?」
みゆき「その辺り少々複雑でして……。嫉妬もありますし、称賛もあります」
みゆき「なにしろ才能とは求める人のみに与えられる物ではないですからね」
かがみ「?」
122 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/03(木) 17:54:47.83 ID:xYtxQju00
ーーーーテニスコート。
あきらとつかさの試合が始まった。
あきら「……」サッ
ボールが空中に浮かぶ。
あきら「っ!!」バコンッ!!!
キッ!
つかさ「!」ガッ!!
キュ!
あきら「ふっ!」
ボコォッ!!!!
つかさ「くっ」
ポ ポポン
「15−0!!」
つかさ「ふぅ」
あきら「んー」
つかさ「……」
あきら (結局この程度、か)
123 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/03(木) 17:56:36.34 ID:xYtxQju00
あんたには才能がある。
それな認める。
あきら「……」サッ
つかさ「……」
けど、それを育てる力がない。
あきら「だっ」バコンッ!!!
ガッ!! ボッ!!! カコッ!
つかさ「……」
「30−0!!」
好敵手も指導者も緊張もないっ!
その温室のような環境で、あんたの才能は錆びる!!
私は違う!
私には目指す場所がある!!
私の野望よっ!!
カッ! パスッ
「ファーストゲーム、小神!!」
124 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/03(木) 17:58:11.28 ID:xYtxQju00
「ふん♪ふふん♪」
セカンドゲーム。
「ふん♪」
バコンッ!!!
キュ!!
つかさ「ふっ」
バコッ!!! パスッ
あきら「よしっ!」
「0−30!」
つかさ「んんー♪ふふん♪」
あきら「……」
つかさ「ふん♪ふふん♪」サッ
つかさ「んっ!」バコンッ!!!
あきら「くっ」コンッ!
つかさ「んっ」ボンッ!!
あきら「なっ!」
「15−30!!」
あきら「……」
つかさ「んんー♪」
黒井「ええやん」
かがみ「小神は待ちをはずされるようになったわね」
みゆき「はい」
125 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/03(木) 17:59:31.26 ID:xYtxQju00
白石「読まれてますよ!あきら様!変化をもっとつけてください!」
あきら「大声出すなよ。みっともないでしょ」
つかさ「ふん♪ふふん♪」サッ
つかさ「んんー♪」
みゆき「うん」
つかさ「とっ」バコンッ!!!!
あきら「くっ!」ボンッ!!
カッ!! ゴッ!! バシッ!! ゴッ!! バコンッ!!
キュ!!
ボコッ!! ガッ!!
ふん♪
バコンッ!!!
ふふん♪
ガッ!!
んんー♪
ドゴッ!!
ふん♪ふふん♪んんー♪んーんん♪
♪ ♪
♪
♪♪
♪ ♪♪
♪
ーーそういうプレイを続けると癖になるわよ。
ーー自分はそうやってすぐカラに閉じこもるな。
ーー 私は嫌悪します。
つかさ「……!」バコーンッ!!!!!
126 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/03(木) 18:00:59.74 ID:xYtxQju00
あきら「ぐっ」カコンッ!
ポポン…
あきら「はぁはぁ……」
「セカンドゲーム、柊!」
あきら「くそ!!」
つかさ「ふん♪ふふん♪」
みゆき「才能ですか……」
黒井「素晴らしいっ」
こなた「……」
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/04(金) 02:52:48.64 ID:Mx4QU0+To
めっちゃワクワクする
128 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/09(水) 02:23:10.83 ID:5Red91zI0
「なんだか騒がしいね……。なになに?」
「負けそうだってよ。例のジュニアチームの子」
サードゲーム。
「相手は誰なの?高良?」
「いや、何でも陵桜の……」
♪ー ♪♪ ー♪ ♪
「1年だなありゃ」
「え、まじ?」
♪ ♪♪♪ ♪ ♪
「また凄いのがでてきたわね」
「これ予選の試合なの?」
ポンッ
つかさ「はっ!」
ドッ!!
あきら「うっ!」 カッ
「30−0!」
つかさ「んー♪んんー♪」
129 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/09(水) 02:23:56.73 ID:5Red91zI0
あきら「はぁはぁ……。動きが……」
あきら「あいつには私の動きが読めるっての…?」
みゆき「心の動揺がプレーを乱すのですよ。小神さん」
白石「あきら様……!」
こなた「ウソ……。勝つの……?」
130 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/09(水) 02:25:08.03 ID:5Red91zI0
ーーーバスッ
ネットにボールがかかる。
あきら「くそっ!」
「40−0!」
先輩部員「ずいぶんカッコいいことになってますね。柊のやつ」
部長「そうね……」
あきら「はぁ……」
つかさ「んー♪」ポンポンポンッ
白石「終わりだぞ!!!あきら様っ!!!」
つかさ「…!」
あきら「……」
白石「この試合に負けたら終わりなんだよ!!少しは自覚しろよ!!いつまで気取ったプレーするんじゃない!!!」
白石「返事!!」
あきら「分かってるわよ」
つかさ「……」
黒井「……」
つかさ「………………」
131 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/09(水) 02:27:13.58 ID:5Red91zI0
「ハァっ」 「ハァっ」
「ハァっ」 「ハァっ」
小神あきらの眼光が煌めく。
殺意にも似た雰囲気だ。
つかさ「ふっ」
バンッ!
あきら「……ぐっ!」
ガッ!!
つかさ「んっ」
コッ!
黒井「っ!!」
あきら「……!!!」 バコッン!!!!
つかさ「うっ!」
「40−15!」
あきら「しゃあっ!!」
かがみ「あれじゃまるで、上から叩いてくれって頼んでるようなものじゃない…」
みゆき「んん……」
132 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/08/09(水) 02:30:17.10 ID:5Red91zI0
「どうなったー?例の試合」
「なんか結局、小神が勝つみたいよ」
ガッ!!
「防戦一方になりましね、1年の子……」
「ですね」
キュッ!!
「恐るべし、ジュニアチームのエリート」
「体力差でしょ。ようするに」
バコン!!!!
「ゲームセット!!小神あきら!!」
そこには顔を俯かせ、拳を掲げる小神あきらの姿があった。
小神あきら 4回戦 進出
柊つかさ 3回戦 敗退
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/20(日) 06:28:55.76 ID:VfaceW8ao
まつぞ
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 23:54:10.75 ID:Ynky+2Qyo
まだかー
135 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/18(月) 12:05:26.40 ID:GHHA1hhf0
ーーーパンッ!!
黒井がつかさの頬を叩く。
先輩部員「なっ!」
部長「!!」
黒井「あのテの試合はな、関わる人間すべてが苦しむことになるんや!2度とするな!!」
つかさ「……」
先輩部員「柊を責めるのは酷ですよー。センセー」
部長「そうですよ。あの小神から1ゲーム取ったんだ」
黒井「たいして勝つ気もない奴が冷やかしで打つんやない!やめるか!?テニス!」
つかさ「……そうします」
黒井「そうしろ」
タッ
先輩部員「あっ。ちょ、柊ー!」
部長「待ちなさいよー」
黒井「放っとけ!!」
136 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/18(月) 12:06:22.28 ID:GHHA1hhf0
黒井「ったく!」
「思い出しますか?」
黒井「!」
かなた「高校時代の自分とかぶりますか」
黒井「おう。かなた…来とったんかい」
かなた「まぁ一応、娘やそのお友だちも出ていますので」
黒井「そうか……」
かなた「きっとビンタ張って言いなりになるほどやわな子じゃありませんよ。つかさちゃんは」
黒井「……せやな」
137 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/18(月) 12:07:52.15 ID:GHHA1hhf0
ーーーー控え室。
白石「次の高良さんとの試合が、事実上の決勝と考えて問題ないでしょう」
あきら「……」
白石「勝てばインターハイですよ」
白石「今までの雑なサービスで崩れるような相手ではありません。くれぐれも慎重に」
あきら「……流れは完全にあいつ…、柊にあった」
白石「またその話ですか…」
あきら「たぶんあいつはわざと……」
白石「もうやめましょう。あきら様。それは違います」
白石「それはありませんよ」
あきら「……」
138 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/18(月) 12:08:58.36 ID:GHHA1hhf0
「第6コート。準々決勝。 陵桜高校、泉こなた選手。幸星学園、柊かがみ選手。」
こなた「かがみんと打つのはひさしぶりだね。何年ぶりかな?」
かがみ「2年と3ヶ月よ。私の24勝92敗」
こなた「あいかわらず細かいなー」
かがみ「あんたには分からないでしょうよ」
こなた「んー?」
かがみ「私がどれだけこの日を待ったか……」
かがみ「あんたと高校で打てる時を待ち望んだか」
こなた「けなげなはなしですなぁ」
かがみ「そうよ」
139 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/18(月) 12:09:50.75 ID:GHHA1hhf0
かなた「こういう所に来ると思い出しますね」
かなた「それこそ死にもの狂いで戦いました」
黒井「かなたは可憐だったなぁ」
黒井「それでいて恐ろしく強かったわ」
かなた「勝つことが全ての時代でしたしね……。負けた選手は人格まで否定される」
黒井「……」
かなた「勝てば官軍。負ければ賊軍。そういう精神が生み出した挫折をたくさん見てきました」
140 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/18(月) 12:10:59.19 ID:GHHA1hhf0
こなた「たぁ!!」
バコッ!!!
「40−15!!」
こなた「どうしたのかな?かがみん?もっと激しく打ち合おうよー。昔みたいに、さ」
かがみ「ふっ…」
つかさ「……‥……」
つかさは二人の試合を見つめていた。
141 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/18(月) 12:11:50.28 ID:GHHA1hhf0
かなた「つかさちゃんを鍛えたところであなたの青春は戻ってきませんよ。バタフライセブン」
黒井「ウチはただ、柊を連れていってあげたいだけやで。次の段階へとな」
黒井「あいつだって自覚しとる」
黒井「自分のプレーが今の場所では窮屈になっとる事くらい……あの子も分かっとる」
黒井「ウチがそっと押せば、柊はうんと高く飛ぶ」
142 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/18(月) 12:13:44.03 ID:GHHA1hhf0
こなた「なっ!」
「アウト!」
つかさ「……」
こなた「はぁ、はぁっ……。」
こなた「くそう……。ツイストとかロブばっかりのセッコいテニスしちゃって…」
かがみ「……ふん」
黒井「あの才能に反応せな、指導者としてインポテンツに等しいわ」
かなた「お盛んなんですからっ」
かなた「まぁ確かに、頑張るのもいいかもしれませんね」
かがみ「それもテニスよ」
つかさ「……」
こなた「とっ!」バコッ!!
かがみ「ふっ」バッン!!
つかさ「へたっぴ……」
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 11:53:09.40 ID:Li3CaJATO
くっそ面白いぞ
144 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/28(木) 10:53:05.44 ID:en0mEFvXO
いつだって、あんたが一番だった。
やる事なす事あか抜けしてて、いつもみんなの中心だった。
あんたはヒーローだった……。
私が半年かけて覚える技術も、あんたは一週間でモノにする。
あんたが右を向けば、みんな右を向く。あんたが笑えば、みんなが笑った。
おちゃらけてもバカやっても、決める所は確実に決める。
年上の相手だって簡単にぶっ飛ばす。
そんなあんたを私がどういう気持ちでみていたか……
私が何を感じていたか……
私が……
かがみ「ふっ!!」ガッ!!!
こなた「くっ!」
かがみ「しゃっ!!」
「40−15!」
145 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/28(木) 10:54:14.55 ID:en0mEFvXO
かがみ (怠慢と妥協にまみれたテニスを続けたあんたに何ができる、ヒーロー)
ポンッ
こなた「ハァっ……。ハァっ」
かがみ (何ができるのよ?)
かがみ「ふんっ!!」バコッ!!!
こなた「りゃ!!」ガッ!!
ボッ 「ネット!」
こなた「あ"ぁっ!!」
かがみ「ふふっ……」
こなた「かがみん"……!」
つかさ「はーーー………………」
先輩部員「いよいよラスボス登場ですね」
つかさ「……?」
部長「81連勝中らしいわよ。化け物よホントに」
つかさ「……」
部長「幸星って4回戦以下で負けたら即退部らしいわ」
先輩部員「ひえー!マジですか。テニスに命懸けちゃってるんですね……連中」
146 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/28(木) 10:56:39.16 ID:en0mEFvXO
「第8コート。準々決勝。真白高校、小神あきら選手。幸星学園、高良みゆき選手」
「高良ー!頑張って〜!」
「吹っ飛ばせー!」
「勝てー!高良ー!」
あきら「なるほどね。高校テニス界の英雄ってわけ」
白石「あのむn……、体格です。敏捷性には欠けるでしょう。先行逃げ切りでいきましょう」
あきら「簡単に言うわねぇ」
白石「とにかく自信を持って戦ってください。実力ならあきら様が上です」
あきら「ま、そういう事にしといてやるか」
みゆき「……」
「高良ー!!」
「高良さーん!!」
あきら「にぎやかな事ね」
147 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/28(木) 10:57:55.08 ID:en0mEFvXO
「レディー」
あきら「……」タッ!
みゆき「……」サッ!
「……」
「……」
「……」
つかさ「……」
あきらはボールを宙に放った。
148 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/28(木) 10:59:06.32 ID:en0mEFvXO
あきら「……っ!」
ガゴンッ!!!!
白石「おおっ!!」
みゆき「シッ!」
ガッ!!!!
あきら「はっ!」
ゴンッ!!!
白石「うまいっ!!」
白石 (逆クロスギリギリっ!真反対!!あれは追いつけたとしても返せない!!)
タッタッタッタッタッ!!!!
あきら「!?」
みゆき「…………」
白石「はっ…はや」
みゆき「っ!!」
パコンッ!!!!!
あきら「だらあっ!」
カコッ!
みゆき「……ッ!!」
ドゴッ!!!!!
あきら「わうっ!!?」
コッ!!
「アウト!」
白石「し、信じられない……。何ていう反射速度、スピード、パワーだ……。高校に……こんな選手が……!?」
あきら「……強い………!!」
149 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/28(木) 11:01:06.01 ID:en0mEFvXO
「ゲームセット!!」
「勝者、海王学園」
「柊かがみ!!」
こなた「ハアッ、ハアッ、はぁ…」
かがみ「ひとついい事を教えて上げるわ、こなた」
かがみ「絶対に負けない方法よ」
こなた「はぁっ、ハアッ、はぁ…」
かがみは息を切らし膝をつくこなたの頭に手を置いた。
かがみ「勝つ事よ」
こなた「……んぐ」
かがみはコートを立ち去る。
かがみ「もしくは戦わない事。惰性で打つなら足洗いなさいよ。うろちょろされると目障りなのよね」
こなた「くそっ!!」
ドンッ!!
150 :
◆yCfk8BuRZKUq
[saga]:2017/09/28(木) 11:03:20.98 ID:en0mEFvXO
あきら「ぐっ!」カッコン
「マッチポイント!高良!!」
白石「……」
あきら「はぁ、はぁっ……」
あきら「……」チラッ
白石「……」ニコ
あきら「……ふふっ」
あきら「らぁ!!」
バコッン!!!!
バコッ!!!
ガッ!!!!
バコッン!!!!
バンッ!!!!
カッ!!!
この日
小神あきらは高良みゆきに敗れ
インターハイ個人戦出場の権利を失う
高良みゆきは続く準決勝、決勝をストレートで勝ち上がり県予選優勝を果たす。
インターハイへ進む4名全てを、柊かがみ含む、幸星の選手で占めた。
幸星に対抗馬は存在しなかった。
あの小神あきらをもってしても……。
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/01(日) 01:54:07.75 ID:DkQQmWryO
熱い
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/18(水) 02:11:09.43 ID:hAs48GXsO
まつ
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/11(土) 00:04:39.73 ID:jfeDqnh9O
はよ
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/03(火) 21:40:28.99 ID:KMMAmIYIo
まだか
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/11/20(火) 06:16:34.12 ID:qQjummOwo
はよう!
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/18(月) 04:49:17.49 ID:pwbKgHYZo
まつ
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