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千歌「カタストロフィ…か」
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64 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:27:25.29 ID:lHBNWx3u0
曜「挑発に乗ったって事は…向こうは私達の言葉を既に理解しているって事か」
曜「こっちは全く分からないっていうのにさ……恐ろしいや」
曜はZガンに座り、海を眺める
曜(この辺の人は全員逃げたよね。星人も今のが最後だったし)
曜(朝からずっと街を駆け回りながら戦ってたからなー…流石にちょっと疲れちゃった)
曜(あの大きな宇宙船にはたくさんの星人が住んでいるのかな?)
曜(……まさか、最後の敵は“文明”だとはね……しかも、地球より発達した文明なんだもん。スケールが段違いだよ)
曜「……本当に…勝てるの……かな…」
――ザッ、ザッ
曜「ん?」クルッ
65 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:29:07.65 ID:lHBNWx3u0
聖良「…流石曜さん、これだけの星人を一人で倒してしまうとは」
曜「二人とも…もう転送は終わったんだね!」
聖良「ええ、無事に完了しました」
理亞「何体か星人が空から降ってきたときは焦ったわ」
曜「ええ!? 大丈夫だったの!?」
理亞「あったりまえよ! あんな星人、私の敵じゃないわ」フンッ
曜「へへ…それは心強いよ」ニコッ
理亞「そうでしょー? …だから、リーダーが不安にさせるような事ボヤいちゃダメでしょ」
曜「…やっぱり聞こえてた?」
聖良「今まで勝てないと思った星人ともたくさん戦ってきたじゃないですか。それでも私達は勝って生き残ってきた。みんなと力を合わせてね」
理亞「今回だって大丈夫よ……みんなでまた日常を取り戻しましょう?」
66 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:29:52.41 ID:lHBNWx3u0
曜「…うん! 後ろ向きじゃダメだよね!!」
理亞「全く…頼むわよ、リーダー?」ヤレヤレ
聖良「それで…これからどうしますか?」
曜「うーん…取り敢えず部屋に戻ろうか」
理亞「了解よ」
曜「じゃあ行くよ…『コールガンツ、私達を部屋に転送して!』」
――ジジジジジ
67 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:31:40.75 ID:lHBNWx3u0
――――――――
???「――やれやれ、奇妙な武器を使う連中がいるな」
大阪の地に降りたこの星人は、彼らの一族の中では英雄として崇められている。
国民からは“軍神”と呼ばれる彼は、ずば抜けた戦闘力を誇っている。
勿論、大阪にもガンツチームは存在している。
実力は東京チームと遜色無い
現に、攻め込んできた多数の巨人兵士や猛獣を撃退していた
――この軍神が降り立つまでは
68 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:36:32.30 ID:lHBNWx3u0
その圧倒的な力は、その場に居合わせたガンツチームでは対処出来なかった
軍神の周囲には大阪チームの人間が全員倒れてる
無論、ほとんどが死んでいる。
???「特にこの箱のような武器…巨人の装備を一撃で無力化するとは、なかなかの兵器だ」
「……ぐっ、ぐううぅぅ………」
???「ん? まだ生きていたか。しぶといな」
「ごほっ…お、俺たちが……全滅…やと……?」
???「なあ、この武器は一体どうやって作った? 教えてくれないか?」
「し、知るか……知ってても…誰が……敵の…貴様なんかに……!」
???「……そうか、教えてくれればお前を助けてやろうと思ったんだがな」
「んな!?」
???「どうだ? しゃべる気になったか?」
69 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:37:33.80 ID:lHBNWx3u0
「……仕組みは…知らない。俺が作った……わけや無いから…な」
「ただ……同じ武器を…持っている……奴は沢山……いる」
???「ほう」
「もしかしたら…その中に……知っている奴が……いるかも………」
???「…なるほど」
「た、頼む……助けて…くれ……!!」
???「ああ、助けてやろう――」ヒュン
「ひぃ……!?」
――グチャ!!
???「……製作者を探すより、現物を解析した方が早そうだな」
???「戦利品としてこの武器は頂いていくぞ。悪く思うな」
???「早く戻って解析させるか……」
70 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:38:39.98 ID:lHBNWx3u0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
梨子「あ、三人ともおかえり!」
曜「あれ? みんな戻っていたの?」
善子「状況が変わったの…巨人の無差別攻撃から巨大兵器で建物破壊に切り替えたみたい」
ルビィ「街の人は出来るだけ安全な場所に避難してもらったけど…」
鞠莉「かなりの人数が母船に連れて行かれたわ」
曜「……そっか」
果南「沼津はもう大丈夫だよ。星人も兵器も別の場所に移動したみたい」
梨子「一先ず、この場所は安全になったよ」
理亞「なら、ここを守る必要は無くなったって事ね」
聖良「どうします? ガンツを使って母船に転送してもらいますか?」
善子「そんな事出来るの?」
鞠莉「可能だと思うけど…正確な場所が分からないと危険よ」
71 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:39:27.14 ID:lHBNWx3u0
ダイヤ「それなら問題ありませんわ」
鞠莉「どういう事?」
ダイヤ「先ほど、穂乃果さんから宇宙船のマップを頂きました。人々が収容されている場所も分かっていますわ」
曜「!」
果南「……」
花丸「これでみんなを助けに行けるの?」
鞠莉「ええ、それならいつでも向かう事が出来る」
曜「穂乃果さんは他に何か言っていなかった?」
ダイヤ「あぁ、東京チームから増援を送ってもらう事になっています」
曜「……誰が来るんですか?」
ダイヤ「さあ? そこまでは仰っておりませんでしたわ」
曜「東京からの…増援って事は、そう言う事だよね?」ボソボソ
理亞「リーダー? 何をソワソワしているんですか?」
曜「えっ!? べ、別に何でも無いよ!」ソワソワ
善子「……ねぇ、果南」ニヤニヤ
果南「善子…顔に出過ぎ」ニヤニヤ
梨子「もう…二人とも……」ハァ
72 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:40:04.68 ID:lHBNWx3u0
――
――――
――――――
曜「――μ’sの絵里さん…ですか?」キョトン
絵里『……あれ? もしかして……知らない?』
曜「す、すみません…」
絵里『(し、失敗した…自分が有名人だと思い込んでいたわ///)』ボソボソ
曜「絵里さん? 何か言いましたか?」
絵里『い、いいえ! 何も言って無いわよ』
曜「ん???」
善子「ちょっと! 誰と電話しているのよ!」
曜「絵里って人なんだけど…」
善子「絵里……ああ、あの人か」
梨子「絵里さん? どんな要件なの?」
曜「いや、まだ本題に入ってないよ」
73 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:41:50.00 ID:lHBNWx3u0
絵里『――曜さん? そこに誰かいるの?』
曜「はい、同じガンツチームのメンバーが何人かいますよ」
絵里『そうなの? なら、そこにいる人にも聞こえるようにしてくれる?』
曜「ちょっと待ってくださいね……はい、大丈夫です」
絵里『…みんなは明日カタストロフィが来ることは知っている?』
梨子「…はい、知ってます」
絵里『そう、ならこの話はしなくても大丈夫ね』
果南「まさか、この話をする為に電話したんですか?」
絵里『違う違う、一応確認しただけよ』
絵里『そこにいる人で「高坂 千歌」と会った子はいる?』
74 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:42:27.74 ID:lHBNWx3u0
果南「高坂? 穂乃果さんじゃなくて?」
梨子「……え?」
善子「…誰なの?」
曜「……淡島での合同ミッションに居た子……ですよね?」
絵里『…ええ、そうよ。私はそのミッションの後、千歌さんに再生されたの』
梨子「え、あの子 千歌って名前だったの!?」
善子「ウソ…そっくりな顔だと思ったら名前まで一緒だったなんて……」
果南「そんなに似ていたの?」
曜「似ていた、なんてレベルじゃないよ。本人だって言われたら私でも信じちゃう…」
曜「……まさか」
絵里『――ええ、そのまさか。あの子は正真正銘、高海 千歌さんよ』
75 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:43:47.07 ID:lHBNWx3u0
――――――
――――
――
梨子「…絵里さんは近々会わせるって言っていたけど、意外と早かったわね」
善子「みんなにも話さなくてもいいの?」
果南「昨日の今日で話すタイミングも無かったからね。本人が来てから説明すればいいんじゃない?」
梨子「そうですね、きっと曜ちゃんが説明すると思いますし…」
曜「……」ソワソワ
76 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:44:33.12 ID:lHBNWx3u0
理亞「ところでさ、この部屋に見覚えのない人が二人いるんだけど…?」
ダイヤ「紹介が遅れましたわね。こちらはイザベラさんです。静岡で星人に襲われて負傷していたので転送して治療したのです」
イザベラ「イザベラだ。そっちの事は黒澤姉から聞いているから大丈夫だ」
花丸「この子はエマさんずら」
エマ「は、はじめまして!」ペコリ
果南「二人は愛知チームの人なんだよね? どうして静岡で戦っていたの?」
エマ「それは……」
イザベラ「エマの親友がここに住んでいるんだ。その親友と合流する為にメンバー全員でここに来たんだが…」
エマ「私達以外は全滅…親友も行方不明なんです……」
ルビィ「…そうだったんですね」
77 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:45:38.12 ID:lHBNWx3u0
エマ「これから皆さんはあの宇宙船に行くんですよね?」
曜「そのつもりだよ」
エマ「でしたら……私も一緒に連れて行って下さい!」
エマ「もしかしたら…あの中に親友がいるかもしれない……まだ生きているかもしれないから…だからっ!」
曜「…鞠莉さん、エマさんも連れてく事って出来るの?」
鞠莉「端末のスペアは無いから自発的に転送は出来ないけど、私達と一緒に行動していれば問題無いわ」
曜「なら、一緒に行こうか!」
エマ「…ありがとうございます!!」
曜「――よし、これから宇宙船に捕らわれた人々を救いに行こう」
ルビィ「ドンドン地上に転送すればいいんですよね!」
花丸「頑張るずら!」
鞠莉「宇宙船の中は敵の本丸よ。いつ何が起こるか分からないわ。危ないと思ったらすぐに逃げる事、いい?」
善子「分かってるわ」
梨子「油断しないで行きましょう!」
78 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:46:07.80 ID:lHBNWx3u0
果南「……ふぅ」ブルッ
ダイヤ「…どうしました?」
果南「…何でもないよ。お互い頑張ろ!」ニッ
ダイヤ「…?」
曜「準備はいいね? ――ガンツ!」
――ジジジジジ
79 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:47:09.02 ID:lHBNWx3u0
――――――――
???「――戦況はどうなっている?」
「突如船内に現れた例の黒い服を着た原住民との戦闘が激化しております。また、加工工場にも出現し捉えた原住民を脱出させている模様」
???「こちらは押されているのか?」
「若干劣勢であるのは間違いありません…地上で行動中の兵士を至急帰還させ、対処させています。イヴァ様が出る必要はございません」
イヴァ「そうか……俺が持ち帰った武器の解析はどうなった?」
「もうじき完了します。原住民がこの船内に入り込んだ方法も解析できました。間もなく対抗策を講じる予定です」
イヴァ「ならいい」
「……それと、もう一つ報告しなければならない事がございます」
イヴァ「なんだ?」
「弟様の…オートラ様が戦死されました……」
イヴァ「…なんだと?」
「オートラ様を殺害した原住民の把握は出来ております」スッ
イヴァ「……この女が…オートラを…」
「いかがなさいましょう?」
イヴァ「…いや、今はいい。顔が分かれば後でいくらでも探せる」
「かしこまりました」
イヴァ「…覚悟しておけ、貴様はこの俺が必ず葬ってやる……」ギリッ
80 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:48:00.59 ID:lHBNWx3u0
――――――
――――
――
星人の襲撃から15時間が経過
曜達は船内にいる人々をガンツの転送機能で助け出しつつ、エマの親友を探していた。
ただ、朝から活動し続けていた彼女達の体力は限界を迎えていのだ。
救助活動を一時中断し、部屋での休息を余儀なくされた。
果南「……なーにやってるの、曜」
81 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:48:52.21 ID:lHBNWx3u0
曜「果南ちゃん…他のみんなは?」
果南「ぐっすり眠っている。疲れ切っていたからね…今起きているのは私と――」
善子「ヨハネよ!」ピョコン
曜「うおっ!? 背中に隠れてたんだ…驚かせないでよ」
果南「曜は休まないの?」
曜「んー…何だか眠れなくてさ」
善子「大丈夫なの? いざって時にぶっ倒れられても困るんだけど?」
曜「えー、その時は善子ちゃんが助けてくれるんじゃないの?」
善子「…勘弁してよね」
曜「あはは、冗談だよ。心配いらない、自分の体調は把握しているよ」
――ブウゥゥン…
穂乃果『あれ? 誰もいない?』
曜「!!? き、来たああ!!」ガバッ
ガンツの画面に穂乃果の姿が映ると、曜は急いで正面に移動した
曜「穂乃果さん! 居ますよ、私が居ます!!」
穂乃果『よ、曜ちゃん…元気がいいね……』アハハ…
曜「ど、どういったご用件で…しょうか?」ソワソワ
穂乃果『あ、え、ええっと…準備が出来たから、増援を送ろうと思っているんだけど……大丈夫?』
曜「はい! 勿論大丈夫です!! いつでもどうぞ!」
穂乃果『…ふふ、じゃあちょっと待っててね?』ブウゥゥン…
82 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:49:48.28 ID:lHBNWx3u0
善子「ははーん…だから眠れなかったのね」ニヤニヤ
果南「はは、曜らしいや」
〜10秒後〜
曜「……ぅう、ふぅ…」ソワソワ
善子「むぅ……」イライラ
曜「っ……ふぅ」ウロウロ
果南「……あはは」ヤレヤレ
83 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:50:33.92 ID:lHBNWx3u0
〜さらに10秒後〜
曜「うぅぅぅ」ソワソワソワ
善子「だあああぁぁもうっ!! 少しは落ち着きなさいよ!? 穂乃果さんから連絡があってからずっとソワソワしているじゃない!!」
果南「気持ちは分かるけどね」アハハ
曜「だ、だってさぁ……」
善子「そもそも、違う人が来るかもしれないじゃない。凛さんとか真姫さんとか」
果南「確かに、誰とは言ってなかったもんね」
曜「えぇ!? そ、その可能性は考えていなかったよ……」ガーン
善子「ふっ、冗談よ」
果南「でもまあ、どんな感じになっているんだろうね? ちゃんと生き残って成長していれば今は高校二年生になっている頃だよね」
曜「高校二年生かぁ…懐かしいね」
善子「果南さんが出席日数足りなくて留年したのも今は笑い話よね〜」ニヤニヤ
果南「んな…/// だ、だって鞠莉がさっさと100点取ってくれなかったから…仕方ないでしょ!?」
――ジジジジジ
曜「!」
84 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:51:19.98 ID:lHBNWx3u0
――――――
――――
――
ダイヤ「……ん、んん〜〜〜っ」モゾモゾ
ダイヤ「……ふぁ〜〜、今何時ですの…? あぁ、丁度朝日が昇る頃ですわね」
ダイヤ「朝日を浴びに…って空は赤いんでしたわね。太陽は出ているのかしら?」
ダイヤ「一応リビングで確認して……ん?」
85 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:52:04.93 ID:lHBNWx3u0
千歌「……」ポケェ
ダイヤ「……いや、まさか。私はまだ寝ぼけているんですわね。千歌さんがこんな所で間抜けな顔をしながら外を眺めているハズが無いですわ」ゴシゴシ
千歌「…あ、黒澤さん、おはようございます」ニコッ
ダイヤ「おはようございます……は? 黒澤さん??」
千歌「あれ……黒澤 ダイヤさん…ですよね? もしかして間違ってました!?」
ダイヤ「いや…確かに合っていますが、あなたは…どちら様ですの?」
千歌「私は千歌ですけど…」
ダイヤ「なんだ、やっぱり千歌さんか……え!!?」
86 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:53:56.35 ID:lHBNWx3u0
ダイヤ「ピギャアアあああああ!!!!!!? ちちちちち千歌さんんん!!!?」
ダイヤの悲鳴に別室で寝ていた他のメンバが飛び起きる
――ドタドタドタ
花丸「ど、どうしたの!? 敵襲!!? ……え?」
ルビィ「ち、千歌……さ…ん? にしては、雰囲気が違う…?」
花丸「髪も長いし、顔を何だか幼いずら」ムムム
千歌「えー、お二人は国木田さんと……黒澤 ルビィさんですよね?」
花丸「国木田さん!?」
ルビィ「私達を“さん”付け??」
果南「朝からうるさいな……もう少し静かに出来ないの?」
曜「うぅ…耳がぁ」キーン
善子「びっくりして変なところ打ったわ…」イタタタ
梨子「あ、千歌ちゃんだ。来ていたんだね!」
ダイヤ「い、一体何がどうなって…」
鞠莉「…何人かは事情を知っているみたいね? 説明して欲しんだけど…?」
曜「…分かってるよ。実はね―――」
87 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:54:35.81 ID:lHBNWx3u0
鞠莉「ええっと…つまり、この“高坂千歌さん”は私達の知っている千歌っちとは別人なのね」
花丸「そっか…この千歌さんはマル達の事知らないんだね」
ルビィ「ちょっと寂しいです…」
千歌「す、すみません……」シュン
ルビィ「あわわわ、千歌さんが謝る事無いよぉ」アセアセ
善子「……」モヤモヤ
梨子「また千歌ちゃんと会えるなんて…本当に夢みたいだよ」ウルウル
千歌「桜内さん……」
善子「……むぅ」モヤモヤモヤ
88 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:55:05.97 ID:lHBNWx3u0
理亞「千歌さんが帰ってきたって事は、この部屋のメンバーが揃ったって事でしょ?」
聖良「良かったですね、リーダー!」
曜「うん!」
善子「……んん」モヤモヤモヤ
89 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:55:58.36 ID:lHBNWx3u0
果南「善子? さっきから唸ってるけど、何かあったの?」
善子「…ねえ、千歌さん」
千歌「何ですか? “津島さん”??」
善子「……やっぱり、何か違うわ」
果南「はい?」
善子「千歌さんが私達を苗字で“さん”付けするのはなんか違うわ! なんかこう……背中がムズムズするのよ!!」
果南「…一応、この千歌は善子達と初対面なんだし仕方ないんじゃない?」
善子「それでも嫌なの! 千歌さん、今から名前で呼びなさい!! それから敬語も無し!!」
千歌「い、いや…そう言われても……」
90 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:56:41.71 ID:lHBNWx3u0
千歌(17)「私、まだ高校生ですし……流石に年上の大人にタメ口は無理ですよ…」
鞠莉(22)「千歌っちの言う通りよ。善子だっていきなりそう言われても無理でしょ?」
善子(20)「確かにそうかぁ……」
梨子(21)「その制服って事は、千歌ちゃんは音の木坂に通っているんだね。赤のリボンって事は…二年生か」
千歌「はい!」
果南「そう言えば、千歌に聞きたい事が――」
エマ「あ、あの!」
曜「?」
エマ「み、水を差すようで申し訳ないのですが……あの、その……」
イザベラ「雑談している場合では無いんじゃないか?」
ダイヤ「…言う通りですわ。再開に浸っている余裕は無いです」
曜「そうだったね。話したい事は沢山あるけど、今は後回しだよね」
91 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:57:25.65 ID:lHBNWx3u0
曜「千歌ちゃん、これから捕らわれた人々を救いに宇宙船内に入り込む。千歌ちゃんはエマさんと一緒に流されている人を引っ張り上げて、安全を確保して欲しい」
千歌「うん、分かったよ」
花丸「イザベラさんは今回もお留守番ね」
イザベラ「ああ、力になれなくてすまない…」
理亞「大ケガしているんだし、仕方ないわ」
エマ「気にしなくていいんだよ?」
イザベラ「……そうか」
鞠莉「全員準備出来たわね?」
鞠莉「――ガンツ!!」
――ジジジジジ
92 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:58:43.62 ID:lHBNWx3u0
――――――
――――
――
千歌「――想像以上に酷いね…」
曜「千歌ちゃんは加工場に来たのは初めて?」
千歌「うん…向こうではずっと星人と戦っていたからさ」
千歌「いきなり攻め込んで来て、こんな事するなんて……許せない…」ギリッ
曜「…そうだね」
果南「どう? 親友は見つかった?」
エマ「…いえ、ここにもいませんでした……」
善子「これだけ移動して見つからないって事は、まだ街で隠れているのかもしれないわね」
エマ「…だといいんですけど……」
ダイヤ「さて、ここのエリアの人々の転送は済みましたわね。次の場所に……」
ルビィ「…う、うりゅうぅ……」モジモジ
花丸「ルビィちゃん?」
ダイヤ「…まさかとは思いますが」ジトッ
93 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 17:59:25.31 ID:lHBNWx3u0
ルビィ「……はい…お手洗いに行きたい…です///」
ダイヤ「……はぁ」ヤレヤレ
善子「頼むわよ…予め済ませておきなさいよね」
梨子「早く戻らないと」
ルビィ「ご、ごめんなさい……すぐに戻るから」モジモジ
ルビィ「『コールガンツ、私を部屋に戻して!』」ジジジジ
94 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 18:00:17.84 ID:lHBNWx3u0
千歌「あの、ルビィさんって津島さんや国木田さんと同い年ですよね?」
花丸「そうだよ?」
千歌「…似たような雰囲気の子がクラスにいますよ」
善子「大人の女性には、まだまだなれそうにないわね」
ダイヤ「ルビィ……しっかりして欲しいですわ…」ハァ
果南「あーあ、頭抱えちゃった」
95 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 18:01:14.51 ID:lHBNWx3u0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
イザベラ「お? 随分早いな、黒澤妹。他のみんなはどうした?」
ルビィ「いや、お手洗いに……///」
イザベラ「……なるほど」
ルビィ「すぐに戻るのでお気になさらず」
――ビビビビビビッ!!
ルビィの転送が完了した直後、ガンツから奇妙な音が鳴り出す
同時に、不規則な文字列がものすごい勢いで流れ出した。
イザベラ「お、おい! これは何だ!?」
ルビィ「わ、分からないよ! こんなの初めて見る…」
96 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 18:01:54.37 ID:lHBNWx3u0
唐突に文字が消える
そして――
イザベラ「……ふざけるなよ」
ルビィ「…そ、そん……な…」ゾッ
小型の生物兵器がガンツにより転送されたのだ
その数は続々と増えていく。
イザベラはすぐさまXガンで攻撃する
ルビィ「う、うわあああああ!!!!!?」
イザベラ「黒澤! 早く攻撃しろ!!!」ギョーン!ギョーン!
――カチッ!
ルビィ「――え?」
97 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 18:02:31.79 ID:lHBNWx3u0
ルビィのすぐ近くにいた生物兵器が背負っていた箱から音が鳴る
次の瞬間、小規模の爆発が発生した。
爆風でイザベラの近くまで吹き飛ばされる
イザベラ「ば、爆発しやがった!!? 無事か!?」
ルビィ「はぁ…はぁ……だい、じょうぶ…!」ガクガク
イザベラ(このペースだと数秒後には部屋を埋め尽くされる…その全部が爆発したら……)
イザベラ「こいつら…この部屋ごとガンツを破壊する気か!?」ギョーン!ギョーン!
ガンツの転送は止まらない
イザベラの予想を遥かに上回るスピードで生物兵器が部屋を埋め尽くした
98 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 18:03:54.91 ID:lHBNWx3u0
ルビィ「嫌だ…助けて……助けてお姉ちゃん!!!!」ジワッ
イザベラ「ちくしょう! ふざけんなよ、クソ野郎!!!」ギョーン!ギョーン!
――カチッ! カチカチカチッ!!!
爆発の予兆
これだけの数が一度に爆発すれば、スーツを着ていても無事では済まない
確実に死ぬ
ルビィ「あああああぁあぁぁぁああああ!!!!!」
イザベラ「ちくしょおおおおおおぉぉぉぉお!!!!!」
星人の襲来から24時間後
ガンツが置かれていたマンションのフロア一帯が爆発により消滅した
99 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/03(月) 18:07:49.52 ID:lHBNWx3u0
今回はここまで。
所々前作で書いた展開と変わってしまいました…すみません
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/03(月) 19:52:25.61 ID:azrgQngGo
前作はゴミみたいな展開ばっかだったし変わるのは歓迎
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/04(火) 06:38:45.78 ID:wa4OJ6yno
乙
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 21:52:12.34 ID:FE17n7Kn0
乙
今まで読んできたssの中で1番面白いよ
頑張って
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/08(土) 21:51:15.39 ID:LUFmUaGSO
カタスカトロフィ…か
104 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/08(土) 23:58:57.45 ID:tzYl8n1C0
面白いと言って頂けて幸いです!
皆さんに楽しんで頂けるよう心がけていますが、力不足で申し訳ないです
105 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:02:02.46 ID:lsJt8RtU0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜ホテルオハラ ヘリポート〜
曜達の働きにより、内浦に住む人々のほとんどがこの施設内に転送されてきていた
ここは本土から離れた小さな島である
それに加え、地下に建設したシェルター内にいれば地上に比べ安全であるのは間違いない。
ただ、現時点で日本全国を探しても安全な場所は存在しない
侵略者は人間が居そうな場所を片っ端から破壊している
この島も例外ではなかった
現にこのホテル周辺にも巨人兵士が数体、襲来していた。
島内にあった水族館やダイビングショップなどはすでに跡形も無い
この避難所であるホテルオハラを除いて
106 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:02:43.53 ID:lsJt8RtU0
執事「……っ」ゾワッ
小原「どうかしましたか?」
執事「ご、ご主人様……実は――」
107 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:03:45.54 ID:lsJt8RtU0
小原「――今すぐ行きなさい」
執事「し、しかし……」
小原「私がお前に与えた使命は何だ?」
執事「……」
小原「この場の防衛も確かに大切だ。だが、私が主人である以上私の命令が絶対」
小原「さあ行け……今こそ使命を果たせ」
執事「……かしこまりました」
……あの時、曜は内浦にはもう星人はいないと明言していた。
確かに間違っていない。
ただ、曜は淡島に星人が襲来していた事を知らなかった
内浦防衛組の三人は誰も淡島に行っていない。
にも関わらず、ホテル周辺には出現した三体の巨人兵士や生物兵器の残骸が転がっていたのだった。
108 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:10:33.20 ID:lsJt8RtU0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
曜「――あれ? 『コールガンツ! 次の場所に転送して!!』
善子「転送されない? どういう事?」
鞠莉「……お、オフラインに…なっている……?」ゾワッ
花丸「調子が悪くなっちゃったの?」
理亞「ついさっきルビィが転送出来たんだし、一時的なものでしょ」
鞠莉「あ、あり得ない! 転送機能は私達にとって生命線よ…一瞬でも機能が使えなくなる事が無いように完璧に調整した!!」
果南「じゃあ……それが使えなくなったって事は…」
109 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:11:19.49 ID:lsJt8RtU0
鞠莉「――ガンツに何かあった以外……考えられない…わ」
この発言に最も動揺したのはダイヤだった
顔は一瞬で真っ青になり、汗が滝のように流れだす
ダイヤ「………ル……ビィ……?」サーッ
梨子「ダイヤ…さん?」
大声で端末に向かって叫ぶ
ダイヤ「『コンタクト“黒澤 ルビィ”』早く繋ぎなさい!!!!」
――ザザッザザザザ…ピピッ!
『――う、うわあああああ!!!!!?』
110 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:12:10.66 ID:lsJt8RtU0
ダイヤ「っ!!? ルビィ! 何が起きていますの!?」
花丸「ルビィちゃん!!!」
『嫌だ…助けて……助けてお姉ちゃん!!!!』
ダイヤ「ルビィ!!? ルビィィィィィィィ!!!!!!!」
『ガシャン……ドーン!!!……ザッザーーーーーー――――』
善子「そ、そんな…」
ダイヤ「……あ、ぅぁあ………」フラッ
果南「ダイヤ!? しっかりして!!」ガシッ
111 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:14:22.16 ID:lsJt8RtU0
聖良「最後の音…あれって爆発ですよね?」
曜「うん…間違いないよ」
聖良「なら…敵襲でしょうか?」
梨子「マンションの周りに星人はいなかったハズよ! 万が一、出現したら強制的に戻されるように設定したんでしょ!?」
鞠莉「…いや、でも……まさか!?」
――ジジジジジ
花丸「転送が始まったずら!」
理亞「これで一旦戻れるわね」
千歌「……」
112 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:16:42.08 ID:lsJt8RtU0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜???〜
梨子「え……ここ…どこ?」
聖良「廃棄された街…ですかね? 少なくとも沼津ではないですよね……」
曜「…違う……そもそもここは地上じゃないよ!」
梨子「…え?」
理亞「どうしてそう言えるのよ?」
曜「空が…空が赤くない……それに天井みたいなものが見える」
梨子「……じゃあ、ここって……」
曜「まだ宇宙船の中…ここに勝手に転送されって事は、多分敵は私達のガンツを乗っ取ったんだと思う…」
理亞「……は?」ゾワッ
113 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:19:12.34 ID:lsJt8RtU0
鞠莉「…シット!! 私は……私はとんだ大馬鹿者よ!!!」
花丸「ど、どうしたの?」
鞠莉「考えてみれば当たり前じゃない! ガンツは私程度の技術でも入り込めるシステムだったのよ!? だったら人類より高度な文明を持つ奴らなら簡単にハッキング出来るじゃない!」
鞠莉「認識が甘かった……甘すぎた。ごめんなさい、私のせいで…本当に……ごめんなさい……!!」ポロポロ
果南「…そんなの誰も気にしてないよ。だから、鞠莉が謝る必要は無い」
千歌「そうですよ! そんなに自分を責めないで下さい!」
鞠莉「千歌さん…せっかく来てもらったのに、いきなりこんな事に巻き込んでしまったわ……なんて言って謝ればいいか…」
千歌「……いいえ、それこそ謝る必要は無いですよ。こんな時の為に、私はここに来たんですから」ニコッ
114 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:19:56.87 ID:lsJt8RtU0
ダイヤ「…ルビィ……ル…ビィ……」ガタガタ
エマ「…妹さんはきっと大丈夫だと思いますよ?」
ダイヤ「……気休めは…いいです…よ?」
エマ「そんなつもりで言ったわけじゃありません」
エマ「あの場にはイザベラさんが居ました。彼女は私達のチームでリーダー的存在だったんです……そんな彼女が簡単に諦めるはずがありません!」
エマ「きっと…いえ、絶対に二人ともあの部屋から脱出して助かっています!」
ダイヤ「…信じても……いいんですか…?」
エマ「…私はイザベラさんを信じます」
ダイヤ「……」
115 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:21:35.23 ID:lsJt8RtU0
果南「……っ」キョロキョロ
曜「……果南ちゃん」カチャッ
異変を素早く察知した二人は静かに全員へ目で合図する。
…目の前に何かが転送され始めた
その数、18体
曜「全員撃って!! 完了前に倒す!!」ギョーン!ギョーン!
曜の指示でメンバーは一斉に発砲した
Zガン、Xガンの特有の発砲音が辺りに鳴り響く。
数秒のタイムラグの後、破裂し、押しつぶされた星人の屍が18体並ぶ
――ハズだった
エマ「何で…当たらない!?」ギョーン!ギョーン!
善子「違う! 効いてないのよ!!」ギョーン!
116 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:23:06.35 ID:lsJt8RtU0
転送が完了し、ゆっくりと近づいてくる
梨子「ダメだよ…こっちの武器が通用しないよ!」
ダイヤ「それでも撃ち続けなさい!!」ギョーン!ギョーン!
曜「――まだだよ!!」カチャッ
Zガンを放棄し、ホルスターからYガンを取り出す
鞠莉「っ!! その手があったわね!」
曜「倒せなくてもこれならっ!!」ギョーン!
射出されたワイヤーアンカーが星人に巻き付く
曜「やった! これなら――」
――ブチブチブチッ!!!
善子「んな…ワイヤーが引き千切られた!?」ゾッ
117 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:24:09.00 ID:lsJt8RtU0
花丸「Yガンでもダメなら完全にお手上げだよ!」
梨子「逃げよう…早く逃げなきゃヤバイ!!!」
理亞「逃げるってどこに!!?」
聖良「逃げ場なんてありませんよ!」
曜(――どうする…)
果南「いいの!? まだ撃ち続けるの!!?」ギョーン!ギョーン!
鞠莉「分かんないよ! でも他に手段がない!!!」ギョーン!
エマ「はぁ……はぁ…!!!」ギョーン!
曜(――どうする……)
千歌「……っ!!」シュッ!
ダイヤ「お待ちなさい!! ガンツソードでの接近戦は危険すぎます!!!」
千歌「銃がダメならこれしかないです! やれることは全部やります!!」
ダイヤ「ですが…!」
曜(――――どうすればいい!?)
118 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:25:26.00 ID:lsJt8RtU0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
イザベラ「……い、生きてるか?」
ルビィ「………う、うりゅ…生きて、ます」
イザベラ「…ならいい」
イザベラ「…ふぅ、強引に窓から放り投げたから少し不安だったが……お互いスーツの機能に助けられたな」
ルビィ「あの高さから落っこちても大丈夫なんですね。助かりました……」
119 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:26:14.88 ID:lsJt8RtU0
イザベラ「……ガンツを失った」
ルビィ「っ!? そうだよ…ガンツはどうなったの!!?」
イザベラ「その辺に黒い破片があるだろ? これ全部ガンツの残骸だよ…」
ルビィ「そ、そんな……それじゃあ、宇宙船にいるみんなはどうなったの!?」
イザベラ「分からん…恐らく中に取り残されているだろうな」
ルビィ「『コンタクト!!』……なんで…誰か応答してよ!!!」
イザベラ「故障か…あの爆発でやられたんだな」
ルビィ「…あ……あぁ……」ゾッ
イザベラ「助けに行くにも手段が無い…打つ手なしだ」
ルビィ「そ……そん、な……」
120 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:27:07.52 ID:lsJt8RtU0
『――シャイニーー♪』
ルビィ「ぴぎぃ!? ま、鞠莉さんの声!!?」
イザベラ「その腕の端末から聞こえたぞ!」
ルビィ「ま、鞠莉さん! 無事なんですか!?」
鞠莉『この音声は録音されたものだから返答は出来ないわ。ごめんなさいね』
ルビィ「……録音なんだ」
鞠莉『…これを聞いているって事は、ガンツに何らかのトラブルが起きたんだよね?』
鞠莉『仮に他の機能が使えなくなっていたとしても、これから伝える指示は問題無く実行できるから安心して』
ルビィ「……」
鞠莉『この端末にはガンツを操作するためのプログラムが保存されているの。ガンツ内部にある端子にこれを繋げば自動的に実行されるようにしておいた』
鞠莉『他の場所にあるガンツ見つけて……頼んだわよ!』ブウゥゥン…
121 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:28:59.62 ID:lsJt8RtU0
イザベラ「…なるほどな」
ルビィ「まだ…まだみんなを助けられる……!」
ルビィ「あ…でも、他のガンツがある場所なんて知らないよ……」
イザベラ「ガンツならある」
ルビィ「…あ!」
イザベラ「ああ、私達が今まで使っていた部屋に残っているハズだ。それを使えば――」
ルビィ「――転送機能が使える!!」
イザベラ「場所は名古屋市内の高層マンションだ。案内は任せろ」
ルビィ「よし! 急いで――」
イザベラ「いや…その前にやる事があるんじゃないか?」
ルビィ「何? 何があるって言うの?」
122 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:29:31.35 ID:lsJt8RtU0
イザベラ「あー、その、何だ……黒澤妹は覚えていないのか?」
ルビィ「…何を?」キョトン
イザベラ「だから……お前は何をしに部屋に戻って来たんだ?」
ルビィ「何をしに……戻って来た……?」ウーン
ルビィ「――――――…あっ」サーッ
イザベラ「……まあ、そのなんだ…状況が状況だ。同じ立場だったら私もそうなっていただろう。恥じる事じゃないさ」
ルビィ「〜〜〜〜〜〜っっ////」カァーッ
イザベラ「体調を崩されても困るから、まずは着替えようか。出発はそれからにしよう」
ルビィ「は、はい…すみません///」
123 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:30:57.15 ID:lsJt8RtU0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「――オラアァァ!!!!」ガキンッ
歩み寄ってくる敵に、何者かが側面から斬りかかる
それを合図に曜達と同じ装備をした人間が続々と現れた
「おい、大丈夫か!?」
曜「あ、あなた達は…?」
「富山チームの者だ! あんた達も突然ここに転送されたんだろ!?」
曜「は、はい!」
124 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:32:13.95 ID:lsJt8RtU0
「一先ず、ここは俺らが何とかする! お前らは態勢を整えるんだ!!」
「ぎゃああああああああああ!!!!」ブチブチブチッ
斬り込んだ一人が、星人の攻撃を刀で防いだのだが
上半身ごと引き千切られたのだ
梨子「い、一撃でやられた!?」
エマ「防いだらスーツごと持っていかれる…!」
「クソッ……とにかく早く行け!!」ギョーン!ギョーン!
曜「ごめん! お願いします!!!」ダッ
富山チームに任せ、その場を離れる静岡チーム
改めて周りを見ると、所々で戦闘が行われている事に気が付く
中には救出するはずだったであろう一般人も紛れていた
スーツ組も一般人も次々虐殺されていく
125 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:33:17.17 ID:lsJt8RtU0
千歌「くっ…また人が死んだ……!」
果南「今は生き残る事だけ考えて!」
千歌「……分かってる! 分かってるけど…」ギリッ
善子「なんか、敵の種類が多くない!?」
理亞「そんな事どうでもいい! よそ見しないで走りなさいよ!」
善子(……あの敵、どこかで…)
梨子「…曜ちゃん、もしかしてここに転送されてきている星人って……」
曜「…うん、見覚えのある星人が何体か混じっている」
梨子「…つまり」
曜「――ここにいる敵は、これまでミッションで出現した星人なんだよ」
善子「なんですって!? 奴らは全員倒したでしょ!?」
ダイヤ「…以前から気になっていた事があります」
ダイヤ「ミッション中に倒した星人の遺体やYガンで転送した星人は一体どこに行ったのか……」
エマ「まさか…全部私達みたいにデータとして保存されていたの?」ゾワッ
曜「ガンツが乗っ取られた今、そのデータも使いたい放題ってわけか」
鞠莉「当然っちゃ当然よね。相手は地球外生命体、研究対象としてこれ程にも魅力的な素材は無いわ」
126 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:33:57.32 ID:lsJt8RtU0
果南「幸い、最初に現れた敵以外はこっちの武器は通用するみたいだよ!」
聖良「今まで倒した星人か……遭遇したくない奴も結構いますよね」
花丸「私達の知らない未知の星人もいるんだよね…最悪だよ……」
逃げる彼女たちの前に、三体の星人が立ちはだかる
以前、曜が死亡した時に戦った星人である
繰り出される攻撃の中にはスーツの耐久を無視する即死級のものがある強敵だ
迂回ルートはなし
戦闘は避けられない
果南「――早速お出ましか…曜!」
曜「…うん!!!」
127 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:34:38.70 ID:lsJt8RtU0
果南、曜は前に飛び出す
口から吐き出される水圧カッターをガンツソードで逸らし
反撃の隙を与える間もなく素早く切り伏せた
エマ「は、速い…ほんの一瞬で……」
曜「……あの時、胸を貫いた攻撃は痛かったよ。これで仕返しは出来たかな」
果南「この星人…こんなに弱かった?」
曜「私達も成長してるって事だよ。もっと強い敵とも戦って来たからね」
果南「……出来ればこれくらいの強さの星人とだけ遭遇したいな」ボソッ
曜「…果南ちゃん?」
ダイヤ「二人とも、次が来ない内に行きますわよ!」
果南「行こう、曜」
曜「う、うん…」
曜(妙だな、果南ちゃんにしては随分と弱気な気がする…)
128 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:35:34.60 ID:lsJt8RtU0
――――――
――――
――
梨子「――星人の姿が無くなったわね…ただ……」
聖良「この場所は戦闘が終わった後のようですね…死体の数が多い。戦闘員も非戦闘員も関係なくやられていますね…」
花丸「血の匂いが凄い…殺し方も惨い……ずら」
善子「こいつら、人の命を何だと思っているのよ!」ギリッ
鞠莉「この死体が着けている装備って」
千歌「はい…100点の武器の一つのハードスーツですね」
曜「これって耐久力がとんでもなく高い装備じゃなかった?」
千歌「そうだよ。そう簡単に壊されるものじゃないんだけど…」
果南「スーツごとへし折られているね…触れられたら即死って訳か……」
花丸「ねえ…もし、最初に遭遇した敵にまた襲ってきたらどうするの?」
129 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:37:04.93 ID:lsJt8RtU0
理亞「それは…逃げるしかないんじゃない? こっちの武器は全く通用しなかったんだし」
花丸「ずっと逃げるの? そんな事が可能だと本当に思うの?」
理亞「そんな事言ったって仕方ないじゃない!」イラッ
聖良「理亞、落ち着きなさい」
理亞「でも!!」
果南「あの敵に関わらず、敵との戦闘は出来るだけ避けるべきだと思う」
鞠莉「転送で帰れない以上、休息も食事も満足に出来ないし取れない。戦えば体力も使うし、ケガなんかしたらそれこそアウトよ…」
梨子「帰れるのかな…私達……」
曜「……」
130 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:37:45.41 ID:lsJt8RtU0
エマ「……っ」キョロキョロ
ダイヤ「エマさん? 余り遠くに行くと危険ですよ」
エマ「す、すみません…でも、ここで倒れている人に見覚えがあるんです……」
ダイヤ「なんですって?」
エマ「いやでも…もし私の予想が正しかったら……っ!!」
ダイヤ「エマさん? どうしま――」
131 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:38:37.10 ID:lsJt8RtU0
エマ「…………あ、あぁ……あああああああああああああ!!!!?」ガバッ
エマはそこにあった一人の少女の遺体を抱きかかえる。
ダイヤは激しく取り乱すエマの様子を見て悟った
この人が、エマが探していた親友なのだと……
エマ「そんな!! どうして…どうしてよおおお!!!!」
ダイヤ「……」
エマ「ねえ起きてよ……もう一度…お願い……だから…」ポロポロ
ダイヤ「エマさん、その方はもう……」
エマ「うるさい!! 私は…私は絶対に認めない!!!!」
エマ「死んでいない……あぁ、これは夢なんだ。悪い夢なんだよぉ…あははは!」ポロポロ
ダイヤ「っ!!」
エマ「あはははは!! ……早く、覚めて――」
――グシャ
ダイヤ「……は?」
132 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:40:19.58 ID:lsJt8RtU0
ダイヤの目の前に巨大な何かが落ちてきた
丸太の様な腕と特徴的な長い赤い鼻
それは妖怪の本に登場する天狗そのものだった
ダイヤは今起きた状況をすぐに理解出来なかった
今の今まで、自分の目の前にはエマとその親友の遺体があった。
でも彼女達がいた場所には天狗がいるのだ
ダイヤは恐る恐る目線を下に向ける
天狗の足元には、エマとその親友の体だったものがグチャグチャに散らばって――
ダイヤ「――うあ、あああああああああああああ!!!!!!!?」
ダイヤ「エマさん!!! エマさああああん!!!!!」
ダイヤの悲鳴を聞きつけ、駆け付けるメンバー
鞠莉「ダイヤ!! どうし……んな!?」ゾッ
ダイヤ「エマさんが!! エマさんがぁ!!!」ポロポロ
果南「コイツは…秋葉原の時の……!」
梨子「この雰囲気……強いんですよ…ね?」
果南「うん…私は一瞬しか戦ってないけど、曜と千歌が穂乃果さん達と一緒に戦って何とか倒した敵だよ!」
善子「それってかなりの強敵じゃない!?」
133 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:42:53.87 ID:lsJt8RtU0
理亞「どうすんのよ! 逃げるの、戦うの!!?」
聖良「さっきから敵は私達に目線を合わせません…逃げるなら今だと思う!」
千歌「曜ちゃん! どうするの!!」
曜「……」
千歌「……曜…ちゃん?」
曜は天狗を凝視したまま反応しない。
最初は目を大きく開き、動揺の表情を浮かべていたが
徐々にそれは憤怒の表情へと変貌していった
正確に言えば、曜は天狗を見ていなかった
天狗の右肩の上の空間を凝視していたのだ。
千歌(こんな顔見た事無い……エマさんを殺されたせい? でも、出会って間もない人の死にここまで怒れるものなの?)
千歌(そもそも曜ちゃんは…何を睨み付けているの?)
134 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:44:05.25 ID:lsJt8RtU0
曜は怒りと殺意が入り混じった、低いトーンで喋りだす
曜「――何となく、そんな気はしていた」
梨子「曜ちゃん?」ゾッ
曜「それはそうだよね、目の前にいる“貴様ら”はどっちも天狗なんだもん」
善子(貴様ら? 曜さんには何が見えているの?)
曜「でもさ…くそっ! 最悪だ……お前なんか二度と会いたくなかったのにさ!!!」
果南「よ、曜…一体誰に向かって喋っているの?」
曜「さっさとステルスモードを解除しろ。姿を見せろよ!!!!」
135 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:45:28.24 ID:lsJt8RtU0
「――いやー、驚いた。まさか一瞬で見破られるとは予想もしなかったよ」
千歌「……え?」
花丸「この声って…」
「でも、会いたくないんでしょ? 姿を見せてもいーの?」クスクス
曜「すべこべうるさいんだよ……ぶっ殺すぞ?」ギロッ
千歌「!!」ゾワッ
「おー怖い怖い、相変わらず敵意剥き出しだね。姿形は曜ちゃんの大好きな子だって言うのにさ」
136 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:46:38.98 ID:lsJt8RtU0
何も無かった空間にバチバチと電流が走る
するとそこに、一人の少女が現れたのだ。
曜、千歌、鹿角姉妹を除くメンバー全員は
奴に与えられた恐怖を思い出し、硬直した
セミショートヘアに特徴的なアホ毛
浦の星女学院の制服の袖口や首元には
ガンツスーツ特有のレンズ状のメーターが見える
その顔立ちや姿はまるで――
千歌「――“私”…なの?」
曜「このっ……!!!!」ギリッ!
チカ「あはっ♡ また逢えたね、よーちゃん♪」ニコッ
137 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/09(日) 00:48:31.12 ID:lsJt8RtU0
今回はここまで
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/09(日) 00:50:02.71 ID:iCUjHAen0
乙
今の生きる糧だわ頑張ってくれ
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/09(日) 00:58:42.29 ID:PrapaR3Fo
乙!
この展開面白い
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/09(日) 02:41:56.47 ID:3rlj7gECo
なんか既視感
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/09(日) 09:03:18.04 ID:mWsXHZHZO
気のせい気のせい
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/09(日) 21:19:18.94 ID:auHilfst0
乙
超楽しみ
面白いし頑張って下さい
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/17(月) 22:49:25.64 ID:+XMG7rVe0
お願いだから更新やめたとか言わないでね!(´;ω;`)
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/18(火) 01:00:24.33 ID:e1QYYNQVo
お願いだからそんな気持ち悪いレスしないでね
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/18(火) 07:17:12.21 ID:zNoKpJ7B0
申し訳ございません
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/18(火) 08:32:56.79 ID:uQLV+2CHO
ガンバー
147 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 16:44:05.21 ID:90zge43E0
遅くなりました。
週一ペースで投稿するよう心掛けていますが
基本は不定期更新なのでご了承ください。
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/18(火) 16:46:17.53 ID:3swfFtV10
最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる〜とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。
149 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 16:48:20.92 ID:90zge43E0
千歌「あれは…一体誰なの!?」
鞠莉「あれが本来この部屋に居るべきはずの…本物の千歌っちよ」
千歌「!? あ、あれが…でもなんで星人側に!?」
鞠莉「星人に身体ごと乗っ取られたのよ……以前、ミッション外であのチカに曜さん以外全員殺されたわ。数年前に静岡県の病院で起きた大量殺人事件、覚えている?」
千歌「…まさか!?」ゾッ
鞠莉「ええ…その犯人がアイツよ」
ダイヤ「なん…で……このチカさんがここにいるのです!?」
チカ「私が星人の精神と一体化したからねぇ。ガンツのデータには星人側として保存したんでしょ」
鞠莉「ここにいた人々は…あなたが?」
チカ「そうだよ♪ あ、でも正確にはこっちの元本体がやったんだけどね」
チカ「今日まで生き残った猛者なだけあって、何十回も倒されてさー。そのおかげでとんでもなく強くなったよ。触れただけで即死だから気を付けてね〜」
善子「攻撃を仕掛けてこないのは…何故?」
チカ「え? 攻撃して欲しかったの!? だったら早く言ってよー」ニヤッ
善子「ひっ!?」ビクッ
チカ「……冗談だよ。最初からあなた達と戦うつもりは全くない」
曜「…なんだと?」
チカ「一回殺した相手なんかに興味ないしー、別に私がやらなくても他の同士がサクッとやるでしょ?」
曜「馬鹿にするな!!」
チカ「勇ましいね。でもさ、他のメンバーの様子も気にした方がいいと思うよ?」
曜「!」
150 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 16:50:34.60 ID:90zge43E0
善子「…うっ、うぅぅ……」フラッ
梨子「…あ、あぁ……」ガタガタ
聖良「ど、どうしたんですか!?」
理亞「顔が真っ青じゃない!」
メンバーの様子がおかしい
特に顕著だったのが果南だった
果南「うっ、おええええぇぇ」ボトボト
ダイヤ「か、果南さん!?」
鞠莉「落ち着いて! 大丈夫だから!!」
千歌「みんなに……何をしたんだ!!」
チカ「何って…殺しただけだよ? 強いて言えば、出来るだけ精神的に苦しめてからトドメを刺したくらいかな」
チカ「特に果南ちゃんには二度と戦えないように痛めつけたつもりだったんだけど…いやー、凄い精神力だねぇ」
チカ「まあ、私の顔を見て吐くくらいだから、相当無理していたみたいだけど」クスクス
果南「はぁ……はぁ…」ガタガタ
チカ「さっきも言ったように、私に戦う意思は無いよ。さっさと私の前から消えて。なんなら私達が移動しようか?」
曜「ふざけるな!! 偽物のお前がこの世に居続けるなんて…私が認めると思うか!!」
チカ「…偽物ねぇ、どちらかと言えばそっちの子が偽物なんじゃないのかな?」
千歌「……っ!」
曜「いい加減に――」
果南「曜!!」ガシッ
曜「何! 邪魔しな……っ!!?」
果南「…見逃してくれるって言うなら……逃げよう…お願い…ですから……」ガタガタ
曜「……か、なん…ちゃん」
花丸「戦う必要が無いなら…それでいいんじゃないかな」
鞠莉「そうよ…とても戦える精神状態じゃないわ」
梨子「ここは引こう…いいね、曜ちゃん?」
曜「……くっ!」ギリッ
チカ「ま、精々頑張って生き残りなよ〜〜」ヒラヒラ
千歌「……」ジッ
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/18(火) 16:51:06.77 ID:Xt/p/pTP0
最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる〜とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。
152 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 16:51:28.12 ID:90zge43E0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ルビィ「――お、お待たせしました」
イザベラ「ああ、ちゃんと綺麗にしてきたか?」
ルビィ「……むぅ!」
イザベラ「…済まない、もうからかわないよ」
ルビィ「それで、今は何をしているんですか?」
イザベラ「移動手段を探しているんだが……質問してもいいか?」
ルビィ「何ですか?」
イザベラ「車の運転は出来るか?」
ルビィ「ええっと、AT車の仮免許なら持っていますけど…」
イザベラ「仮免かぁ…なら、あの部屋のバイクの運転経験は?」
ルビィ「練習で何回か…上手ではありませんが」
イザベラ「ふむ、ならこのバイクの運転は出来るだろう。丁度キーが刺しっぱなしだしな」
イザベラは道に倒れていた赤色の普通二輪バイクを起こし、エンジンをかけた
目立った損傷も無く、エンジン音も正常
使用するのに問題は無さそうだ
153 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 16:52:03.38 ID:90zge43E0
ルビィ「ええっ!? 私が運転するんですか!?」
イザベラ「当然だろう。片腕の無い私じゃ運転は無理だ」
ルビィ「で、でも普通のバイクの運転なんてした事無いよ? まだ車の方が…」
イザベラ「あのバイクが運転できるなら大丈夫。それにバイクなら小回りが利いて勝手がいいし」
ルビィ「んー…大丈夫、かな?」
イザベラ「ほら、早く乗りな。いつ敵が来るか分からない。急がないと仲間の命だって危ないだろう?」
ルビィ「…よし! やってみるよ!」
バイクにまたがり、アクセルを回すルビィ
イザベラ「ふむ……」ジーッ
ルビィ「どうしたんですか? 早く乗って下さいよ」
イザベラ「いや、何て言うか…全然似合わないな」
ルビィ「はぁ!?」ガーン
イザベラ「今後はバイクに乗るのはおススメしないよ」ケラケラ
ルビィ「う、うるさいなぁ!! いいから乗って下さい!!」プンスコ
154 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 16:52:46.58 ID:90zge43E0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
チカ、天狗のいた場所を立ち去った曜達は数体の星人と鉢合わせていた。
ダイヤ、ルビィ、花丸が初めて参加した時のボス敵だった“ひょうほん星人”
秋葉原戦で千歌と曜を苦しめた“鬼星人”
アメリカ戦で花陽を死に追いやったオオスズメバチベースと凛に重症を負わせたタスマニアン・キング・クラブベースの“キマイラ星人”
どの星人も一筋縄では倒せない強敵だが――
理亞「はあ!? コイツ速過ぎでしょ!!?」ギョーン!ギョーン!
ダイヤ「この星人は見かけ以上に素早い! それと吐き出してくる液体は絶対に避けて!」
花丸「このまま銃で牽制しつつ、囲んじゃおう!」ギョーン!ギョーン!
あの時は初参加だったことと狭い空間の教室での戦闘だった為、苦戦したダイヤだが
敵の行動パターンや攻撃方法が分かっている今、冷静に対処しながら
ひょうほん星人を三人で追い詰めていく。
ダイヤ「よし! 逃げ場を潰しましたわ!!」ギョーン!
155 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 16:53:53.78 ID:90zge43E0
鬼星人と戦闘中の果南、梨子、善子
その巨体から振り下ろされる金棒は受ければスーツの耐久値を大きく削る事は明白
しかし避けられない速さでは無い。
それに過去に果南は単独でこの星人を複数体相手取り、撃退している。
仲間の力を借りなくても倒せる敵
…なのだが、今の果南は動きが極端に鈍かった。
避けられるはずの攻撃を刀で防ぎ、防御で空いた隙に拳を叩きこまれる
何とか反撃を試みるも、その攻撃も大雑把でキレがない
逆にカウンターを浴びせられ吹き飛ばされる始末だった。
果南「がはっ!?」ドサッ
善子(どうしたって言うの!? いつもの果南さんの動きじゃない…)
梨子「一旦下がって下さい!! ここは私達が何とかしますから!!」
果南「…ごめん」ギリッ
梨子「私が接近して敵の動きを止める。よっちゃんはZガンで仕留めて!」
善子「任せなさい!!」
梨子は態勢を低くして接近する
金棒が梨子の頭目がけて振り下ろされるも
それよりも早く足元まで潜り込む
そして、鬼星人の右アキレス腱を斬り裂いた
支えを失った鬼星人は態勢が大きく崩れる
梨子「――今よ!!!!」
善子「っっ!!!!」
――ギョーン! ギョーン!
156 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 16:54:50.59 ID:90zge43E0
鞠莉と曜はキマイラ星人と戦っていた
鞠莉は得意の格闘戦に持ち込む
――下段前蹴り
――上段後ろ蹴り
――上段回し蹴り
怒涛の足技で反撃の隙を与えずに攻め続ける
だが、表面を覆う甲殻が予想以上に硬く
態勢を崩す事は出来ても、有効なダメージが通らない。
曜による後方からのXガンやZガンの攻撃も同様だった
一時的に甲殻の一部を破壊できるが、すぐさま再生されてしまう。
鞠莉(厄介ね…何発か蹴り込めばヒビは入るけど、すぐに再生されちゃうわ。それに……)
曜「あの蟹の爪みたいなやつ…挟まれたらヤバイよね?」
鞠莉「でしょうね。接近戦は得策じゃない…かと言ってXガンでの攻撃もあの甲殻と再生力の前では効き目が薄いとなると……」
曜「Yガンの出番ってわけだね」
鞠莉「That’s right♪ もう一度格闘で体勢を崩す。決めに行くわよ、曜!!」パシンッ
曜「…うん!」カチャッ!
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/18(火) 16:55:08.02 ID:Xt/p/pTP0
最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる〜とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。
158 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 16:55:45.60 ID:90zge43E0
キマイラ星人「……」
千歌「……っ」ギロッ
千歌と星人は一定の距離を保ったまま動かない
周りでは爆発音や怒号が鳴り響いているにも関わらず
この二人が睨み合っている空間だけ防音室にいるかのように錯覚する
聖良(な、何てプレッシャーなの!? 見ているだけなのに、こっちの精神がゴッソリ削られていく…)
聖良(この勝負は…一瞬で決まる)ゴクリッ
先に沈黙を破ったのはキマイラ星人だった
右腕を前に出す構えをしていた星人は
ノーモーションでその右手から生えていた大きな毒針を発射する
以前、花陽が避けられなかった奇襲攻撃だ
その射出スピードは弾丸に匹敵する
常人では見てから避けるのは不可能
そんな攻撃に対し、千歌が取った行動は――
――ガキンッ!!!
キマイラ星人「!!!?」
聖良「き、斬った!? あのスピードの物体を!?」
159 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 16:56:36.70 ID:90zge43E0
避けるならまだ分かる
だが、千歌は寸分の狂い無く弾道を見切り
構えていたガンツソードで斬り落としたのだ。
これには星人も動揺を隠せなかった
すぐさま次の行動に移さねばならない状況で思考が停止してしまう。
千歌「――遅いよ」
――ザシュッ!!!
気付いた時にはもう遅い
キマイラ星人の首は跳ね飛び、そのまま地面に倒れて動かなくなった
千歌「ふぅ、同じ敵に二度もやられて堪るもんですか」
聖良「私の出る幕は全くありませんでしたね…」シュン
千歌「気にする必要は無いよ。任せてって言ったのは私なんだからさ」
曜「千歌ちゃん! 終わったの?」
千歌「今終わったところだよ。他のみんなも無事みたいだね」
ダイヤ「ええ、以前倒した星人ですから…それ程脅威ではありませんでしたわ」
花丸「伊達に長年戦っていないずら!」
理亞「この程度の星人なら余裕よ」
鞠莉「誰もダメージは受けていない?」
梨子「それが…果南さんだけ少し…」
鞠莉「なんですって!?」
善子「あのチカさんに会ってから様子がおかしいのよ…暫く戦うのは――」
果南「いや、大丈夫だよ。ちょっと昔の事を思い出しちゃっただけだからさ…」
ダイヤ「ここで無理する必要は無いのですよ?」
果南「分かってる。でも、本当にもう大丈夫だからさ」ニコッ
160 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 16:57:38.00 ID:90zge43E0
千歌はみんなの顔を見渡した
戦闘自体は特に苦戦を強いられた様子は無かったようだ
体力の消費も最低限で抑えられていると思われるのだが…
千歌(大した事無かったって言っていた割にみんな汗が凄いし呼吸も荒い……いつ帰れるか分からない不安で想像以上に体力の消費が激しくなっているんだ…)
千歌(この調子だと、未知の強敵と遭遇したら間違いなく誰か死んじゃう…)
千歌「ねえ、みん――」
曜「みんな、聞いてくれる?」
全員「?」
曜「色々考えたんだけどさ…やっぱりアイツだけは倒さないとダメだと思うんだ」
梨子「アイツって、チカちゃんの事?」
曜「……コクン」
果南「!!? ど、どうして!!」
ダイヤ「そうですわ! 相手は私達に興味が無いと言っているのですよ!?」
鞠莉「わざわざリスクを冒して戦う必要は無いと思うわ」
曜「分かってる。だからみんなはここで休んでいて?」
曜「アイツは、私一人で倒す」
161 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 16:59:10.67 ID:90zge43E0
花丸「しょ、正気!?」
曜「私だって前に戦った事はある。あの時は負けちゃったけど、今の実力なら勝てる」
善子「だとしても、無傷で済むはずがない! 一人で戦うなんて危険すぎるわよ!!」
曜「アイツの前で怖がらずに立ち向かえるのはアイツと戦った事の無い理亞ちゃんと聖良ちゃん、それと私しかいない」
曜「でも、二人は連れて行かない」
理亞・聖良「……」
曜「この戦いは私のワガママ。誰かを巻き込むわけにはいかないよ」
梨子「千歌ちゃんは…どう思うの?」
ダイヤ「そ、そうですわ! 千歌さんからも曜さんに何か言ってあげて下さい!!」
千歌「……」
曜「止めても無駄だよ。私は本気だから」
千歌「…確認したい事があるんだ」
曜「何?」
千歌「曜ちゃんが戦おうとしているのは、千歌そっくりの星人じゃなくて、本物の千歌の体を乗っ取った奴なんだよね?」
曜「…そうだよ」
千歌「そっか……」
千歌「――なら断言できる。曜ちゃんにアイツは倒せない
曜「なんだって?」ピクッ
162 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 17:00:05.63 ID:90zge43E0
千歌「聞こえなかった? 曜ちゃんじゃ勝てないって言ったの」
曜「……言ってくれるね? いくら千歌ちゃんでも怒るよ…?」ギロッ
曜と千歌は睨み合う
二人とその周囲は異様なまでに重苦しい空気が漂っていた
他のメンバーはその空気に圧倒され、何も言えない
曜「私の実力を知らないからそんな事が言えるんだ! 絶対に負けない」
千歌「いいや、無理だね。そもそも実力の問題じゃない」
曜「は?」
千歌「確かに曜ちゃんの実力なら勝利目前まで追い詰められる。でもトドメは刺せない。乗っ取られているとは言え、相手は本物の千歌なんだよ?」
千歌「――本当に殺せるの?」
曜「っ!」
千歌「どうなの?」
曜「……それでも、それでも私がやるしかない! 千歌ちゃんを奪ったアイツを…私は許せないんだよ!!」
曜「例え刺し違えてでも必ず――」
千歌「なら、私が戦う」
曜「…え?」
千歌「刺し違うって言葉出るあたり、確実に勝てる自信はないんだよね?」
曜「ぐっ!」ドキッ
千歌「私なら倒せるだけの実力もあるし、躊躇もしない」
千歌「だから…私がやる」
163 :
◆ddl1yAxPyU
[saga]:2017/07/18(火) 17:00:54.71 ID:90zge43E0
千歌のこの発言に他のメンバーもようやく反応する
梨子「で、出来るの!? 相手は千歌ちゃん自身と言ってもいい。自分で自分を殺めるようなものよ!!」
千歌「私自身か…それはちょっと違うかな」
梨子「違う?」
千歌「……いや、何でもない。でも、曜ちゃんが一人で戦うよりもずっと勝率が高い」
曜「で、でも! 千歌ちゃん一人で戦わせるわけには……」
千歌「それも違う。別に一人で戦うつもりは無いよ」
曜「…?」
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