【モバマス×龍虎の拳外伝】不破・茜「うおおおおおおおおお!!」

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79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 17:49:35.49 ID:cqC3aHek0
師範って色々因縁持ってる割に、ストーリー的は掘り下げはほとんどされてなかったような。
そのくせインパクト一点突破でキャラを確立してるのは凄いよな。
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 18:18:49.12 ID:ARj8iFaDO
>>79
掘り下げようにも龍虎の拳が3で終わったからね…
むしろ主人公のライバルのライバルという微妙な立ち位置から
いまだに師範と呼ばれるほどの愛されキャラに成長したのだから凄い漢だ…
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 20:20:35.20 ID:uAMlgysm0
投げキャラ並の巨漢筋肉質の半裸で頭巾な忍者ってだけでおかしいのに、うるさいし片足可愛く上げながら
クルクル回ってるの見てたらそりゃインパクト残りますわ。その上シリアスキャラなんだからギャグ漫画かと…
82 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 10:37:40.11 ID:+sJFLSiL0
影二「どうだ?貴様の身体を切り裂く刃の味は……」

不破「ぐ……き、効かぬわ……」
ダラダラ

影二「ふん、それだけ身体を刻まれながらまだ立っていられるとは……貴様のその耐久力……いや、生き汚さだけは認めてやろう」

不破「ぐ……」

不破「うおああああ!!」
ブオン

影二「ハッ」
スカ
83 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 10:42:40.59 ID:+sJFLSiL0
不破(なぜ、何故当たらん……!)

影二「何故当たらぬかわからん……といった顔だな」

不破「……!」

影二「単純に貴様の技が大振りなだけという所為もあるが」


影二「だがもうひとつ、決定的な理由がある」
84 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 10:47:49.00 ID:+sJFLSiL0
影二「嘗て対峙した時より……今の貴様は踏み込みが半歩浅い」

影二「何故か?簡単な事だ」

影二「貴様は、死を恐れている」

不破「なんだと……!?」

影二「要因は解かる……アイドルだろう」

影二「忌々しいが、拙者も心当たりがあるからな……」

85 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 10:56:51.40 ID:+sJFLSiL0

影二(極限流がここ日本を訪れ……なんとアイドル事務所を設立したと聞いた)

影二(我が忍術は天上天下において最強である。故に我を越えるもの、すべてを断つ)

影二(それ故、極限流打倒の為に拙者もアイドルを育てる事にした。そしてそこで同じ忍の道を志す少女に出会った)

影二(彼女は如何に苦しい鍛錬でも拙者についてきた。瞳を輝かせながら)


―――もっと色々教えてください!影二殿!

―――く、苦しい……きつい……けれど、この苦境を乗り越えてこその忍ドルですよね!

―――あやめは…倒れません!影二殿と二人で頂点を取る為に!これぞ、くノ一、最後の意地……
86 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 11:05:50.24 ID:+sJFLSiL0
影二(他者との繋がりなど必要ない……影に生きる忍びに家族など無用……)

影二(拙者の思いとは裏腹に、彼女は拙者の心の中に住まうようになった)


影二「ふん!」
バッ

影二「……?」

影二「……」

影二「……!」
87 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 11:09:29.41 ID:+sJFLSiL0
影二(だがしかし、気づいてしまった)

影二(拳を振るう時の踏み込み幅が、一昨日よりも昨日よりも、今日の方が狭い)

影二(彼女の存在が大きくなってくるに連れ)

影二(拙者は、闘いの際に前に踏み出せなくなっていたのだ)
88 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 11:17:07.71 ID:+sJFLSiL0
あやめ「なんで、どうしてお別れなんですか……?」

影二「邪魔になったからだ。拙者がこれから歩む修羅道にお前はいらん」

影二「だがここまで組んできた情けだ、美城というプロダクションに渡りはつけてある。明日からはそこで世話になるがいい」

あやめ「いやです、影二殿……私は……影二殿が良い……!」

影二「聞き分けのない女だ。……ふん、元より忍びの道に女子など無用だったのだ。本日より拙者とお前は赤の他人」
89 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 11:25:24.33 ID:+sJFLSiL0
あやめ「いやだ、いやです……もっとレッスンも頑張ります、きっと貴方の足を引っ張らないよう頑張ります、だから……」

影二「……」

影二「……」
ザッザッザ

影二「あやめよ。同じ道を志すものよ、これからも精進いたせ」


影二(少女の嗚咽の声を背に、拙者はその場を立ち去った)
90 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 11:28:53.96 ID:+sJFLSiL0
影二「拙者にはもう恐れるものは何もない」

影二「だが貴様はアイドルという守るべき者を持ってしまった。それ故に死を恐れ、踏み込みは半端になり、最早貴様の児戯が拙者の身体を捉える事は永劫能わぬ」

不破「……!」

影二「……お喋りが過ぎたようだな。だが己が敗因も解からずに死ぬのは無念だったろう、これで安心して逝くが良い」
スッ

不破「……」
91 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 11:34:00.42 ID:+sJFLSiL0
茜「不破プロデューサー!!大丈夫ですか不破プロデューサー!!!」
ダダダダ

不破「……茜……」

影二「チッ……邪魔が入ったか」

影二「1週間後……貴様との決着を着けてやる。もし貴様にその覚悟があるならばそれまでに身辺を整えておくがいい」
シュバッ
92 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 11:43:34.87 ID:+sJFLSiL0
不破「……」

茜「ハァ……ハァ……こ、こんなに血が……大丈夫ですか不破プロデューサー!」

不破「……案ずるな。大したことはない……」

茜「不破プロデューサー……」

不破「……」

不破「茜……大切な話がある」
93 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 11:47:55.72 ID:+sJFLSiL0
茜「!?で、ですがケガが……」

不破「良い。それとも拙の言うことが聞けぬか?」

茜「い、いえ……」


不破「拙は本当はプロデューサーなどではない。影の世界に生きる忍なのだ」

茜「え、ええええええええええ!!!?そ、そんな……!!!」
94 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 11:48:34.11 ID:+sJFLSiL0
茜「はっ……不破プロデューサーが時折使う忍隠れ……あれは忍術だったのですか!?」

不破「そうだ。拙とあやつ……如月影二は元々同門だった……」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜
95 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 11:54:28.03 ID:+sJFLSiL0
影二「ふんっ」
ズバッ

忍「おお……流石影二殿だ、次期総帥の最有力と言われているだけはある……」

忍B「ああ……技のキレは既に現総帥をも超えたと言われている……」

忍「……だが、強さだけで言えば、もう一人……」

忍B「ああ……」

忍C「うわあああっ」
ドサァ

不破「弱い!貴様、それでも如月流の一門か!」
96 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 12:04:10.53 ID:+sJFLSiL0
忍C「う、うう……だ、だが……お前は如月流の技を使っていないじゃないか……」

不破「使うまでもないだけだ。貴様のような軟弱な者など拙のこの鍛え上げた肉体を振るうだけで容易く破ることが出来る」

不破「それに技は後からいくらでもついてくる……一門の総帥には、最強の肉体を持つ者こそ相応しい」

不破「よって、貴様のような弱者は一門には必要ないのだ!出ていけ!」
クワッ

影二「不破……それは貴様が決めることではない。総帥が決めることだ」

97 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 12:11:49.58 ID:+sJFLSiL0
不破「影二……ふん、貴様、捨て子だったところを現総帥に拾われたからと言って、もう自分が総帥になったつもりか?」

影二「……なに?」

不破「総帥に選ばれるのは最強の男であるべきだ!そしてそれは影二、貴様ではない!この不破刃だ!!」

影二「……愚かな奴だ。ならばこの場でどちらが強いか思い知らせてやろうか?」

不破「望むところよ……」
ズザッ
98 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 12:18:37.03 ID:+sJFLSiL0
忍「ま、不味いことに……あっ!そ、総帥!」

総帥「影二!刃!何をしている!一門内での揉め事は禁止にしているはずぞ!」
ザッザ

影二「ハッ……」
ザッ

不破「……チッ」
ザッ

総帥「……」
99 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 12:29:01.23 ID:+sJFLSiL0
数日後

総帥「皆集まっておるな……ではこれより、如月流の次期総帥を推薦する」

影二「……」

不破「ふん……」

忍(順当に影二殿かな……)
ヒソヒソ

忍B(いや、わからんぞ……確かに体躯や肉体の強さでは不破が一番だとする向きもある)
ヒソヒソ

忍(結局は総帥がどう判断されるかだな……)
ヒソヒソ

総帥「では、発表する……儂が推薦するのは……」
100 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 12:33:49.03 ID:+sJFLSiL0
総帥「影二、お前だ」

影二「はっ。有り難き……」

不破「ば、馬鹿な!!」

不破「総帥!何故だ!拙の方が影二よりも強い!如月流は最強の忍術、ならばその一門の総帥も最強であらねばならんはずだ!!」

影二「不破、貴様……!」

101 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 12:37:41.51 ID:+sJFLSiL0
総帥「……刃、確かにお前の肉体は、或いは影二よりも強いかもしれん」

影二「総帥……!」

不破「で、では……!」

総帥「だが刃、お前は心が備わっておらん。それでは一門を背負って立つ総帥の器ではない」

不破「……ふざけるな」

不破「ふざけるな!!何が器だ、最初から自分が拾ってきた影二を後継者にしたくて仕方がなかったのであろうが!」

影二「貴様!!」
102 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 12:44:19.91 ID:+sJFLSiL0
不破「もうよい!このような下らん流派、こちらから願い下げだ!」
バッ

不破「だが、覚えておけよ……いずれ貴様らに目にもの見せてくれるわ!!」
ザッザッザ

影二「おのれ、痴れ者が……!この場で始末してくれる……!」

総帥「良い、影二、放っておけ」

影二「……はっ」

影二(不破……一門の恥さらしめが……!)

不破(影二……見ておれ……!必ずや貴様に復讐してやるわ……!)

〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
103 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 12:49:32.12 ID:+sJFLSiL0
不破「そうして拙は下野し……修行の旅に出かけた。全ては如月影二、拙の全てを奪ったあやつに復讐するために」

茜「……」

不破「その折だ。あの影二が日本でアイドルをプロデュースしているという情報を握ったのは」

不破「既に下野してから数年、そろそろ影二を討つために襲撃計画を練っていたところに入ってきたその情報は、拙にまたひとつ計画を加えさせた」

不破「それは、アイドルのプロデュースでも奴を負かすというものだった」
104 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 12:53:28.15 ID:+sJFLSiL0
不破「思えば拙は当時の如月流総帥から器ではない、と推薦から外された」

不破「アイドルのプロデュースとは即ち人材の育成に他ならない。つまりプロデュースで奴を負かせばそれは器として拙が奴を上回っている証左になる」

茜「……?」

不破「わからぬか。ではわかりやすく言えば、茜。拙がお前をプロデュースしてきたのは、単に影二への復讐心から来た当てつけに過ぎんという事だ」

茜「……!!」

不破「……だが、あやつがプロデュースを降りた以上、それも終わりだ」

茜「……え?」
105 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 12:57:05.21 ID:+sJFLSiL0
不破「茜。我らの関係は今日までだ。明日からは別のところで世話になるといい」

茜「……いや、え!!?わからない……わからないですよ不破プロデューサー!!」

茜「どうして……一緒にトップを目指してくれるって、言ったじゃないですか!!!」

不破「……はっきりと言わねばわからぬか」

不破「お前はもう拙にとって不要、いや、邪魔なのだ!!!」

茜「……!!!!」
106 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 13:00:23.41 ID:+sJFLSiL0
不破「……明日からは極限流の事務所を頼るが良い。あそこならお前を邪険には扱わんだろう」

茜「うそ……だ……」

不破「さらばだ……もう二度と会う事もなかろう」
シュザッ

茜「……そんな……うそ……うっ」

茜「うわあああああああああああああああん」
107 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 13:05:21.14 ID:+sJFLSiL0


リョウ「……」
タッタッタ

不破「リョウ・サカザキ……」
シュザ

リョウ「ん、不破か……!?その傷はどうしたんだ!?」

不破「拙の事はいい……それより、茜の事を頼む」

リョウ「なに?いったいどういう事だ」

不破「拙は、影二と決着を着ける。……さらばだ」
シュザッ

リョウ「な……おい、不破!待て!」

リョウ「……やっぱり何か悪いことが起こっちまったようだな……」
108 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/19(月) 13:06:09.76 ID:+sJFLSiL0
今日はここまで
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 13:21:36.38 ID:Qt0SYtHA0
乙乙
龍虎ってひたすら背景やストーリーがシリアスな割に雰囲気がそこまで暗くないのは、全体的なエンディングのコミカルさに加えてユリやテムジンを筆頭にキャラの性格の明るさ、前向きさが際立ってるからなのかねえ
影二もKOFのアンチ極限流チームでギャグ枠担当しちゃってるし
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 16:10:32.27 ID:b1up9o4c0

彼ら、彼女らには、どんな結末が待っているのかな
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 16:59:15.10 ID:UAO9sLVeo

竜虎や餓狼伝説もストーリー暗いけど、キャラが華があるから隠れてるという
茜、あやめの結末はどうなるかな
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 19:10:34.46 ID:jCRm8WQU0
リョウやロバートのファンタジックスタイリッシュ空手も華に一役買ってるとは思う
今風で言うなら無双系というか初代DMCというか
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 19:59:27.71 ID:t85rkJ+DO
師範には守るものがいる弱さを強さに変えてほしい
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 21:57:14.54 ID:wPer5i+vO
影二と不破には他にも抱えていたアイドルがいたハズだが出番はあるのか?
それとも話の主軸ではないからバッサリカットされてしまうのか?
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:51:18.57 ID:wlhTOz0eO
おいそれと素性のしれん半裸を雇う事務所社長のが強者にしか思えん
116 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 10:57:43.19 ID:UVIzMvxZ0
翌日

ロバート「……なるほどな、事情は分かったからウチにいてもらう分にはかめへんけど……」

茜「……」

拓海「ったく、最悪じゃねえか半裸忍者」

美波「復讐のための当てつけだなんて……」

加蓮「茜……大丈夫?」

117 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 10:59:04.65 ID:UVIzMvxZ0
茜「……はい……」

悠貴(どう見ても大丈夫じゃなさそうです……)

拓海「おい坂崎……なんとかなんねえのか?」

リョウ「……難しいな……本人の考えだ」

リョウ(影二も……不破も……そしてギースもそうだった)

リョウ(難しい道かもしれない……だが……必ずしも片方を選ばなければならないのか……?)
118 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:02:18.34 ID:UVIzMvxZ0
数日後

茜「……おはようございます!」

美波「茜ちゃん、おはよう」

加蓮「茜……今日からレッスンに参加するって聞いたけど……大丈夫なの?」

茜「あはは……いつまでも落ち込んではいられませんから……それに、噂に名高い6810プロのレッスンを受けさせてもらえるのですから、このチャンスは逃せません!」

有香「どんな噂なんでしょうか……」


茜「それはもう!先日開かれたアイドル大運動会での皆さんのご活躍は語り草に……」


リョウ「……」
119 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:07:58.89 ID:UVIzMvxZ0


不破「ハァ!ぬん!」
ブオンブオン


不破(……影二との決闘まであと3日か……)

不破(……茜は、元気にやっているだろうか)

不破(いや、彼奴は強い娘だ。拙がおらずともやっていける……極限流も付いている)

不破(……)

不破「茜……」
120 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:12:00.85 ID:UVIzMvxZ0
茜「うおおおおおおおおおお!!」
ドドドドド

拓海「す、すげえ……なんだこいつの体力は……」

加蓮「己惚れてるわけじゃなかったけど、ちょっとショック……体力では他のところのアイドル達にそうそう負けることはないと思ってたから……」

茜「はいっ!!私もアイドルになってからたくさん鍛えましたから!!」

茜「そうですよね、不破プロデュー……!あっ、いや……」
121 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:18:06.01 ID:UVIzMvxZ0
茜「あ、あははっ!おかしいなー!今なんとなく不破プロデューサーが傍にいるような気がして……そんなわけないのに!!」

美波「茜ちゃん……」

茜「ほんと、どうにかしてますよね……すみません!!ちょっと走ってきまーす!!」
ドドドドド

悠貴「今走ってたばかりですよっ!?」

リョウ(なんとか表面上は元気を取り戻したように振る舞っているが……無理をしているのは一目瞭然だな)
122 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:22:09.95 ID:UVIzMvxZ0
有香「……やっぱりこのままは良くないですよ」

リョウ「……だが、これは不破と日野さんの問題だからな……正直、俺たちにはどうしようもない」

加蓮「茜……」



茜「はあ、はあ」
ドドドドドドド

茜(不破プロデューサー……)
ドドドドドドド
123 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:27:40.41 ID:UVIzMvxZ0
茜「はあ、はあ……」
ドドドドドド・・・・・・

茜「はあ……はあ……」
タタタ……スタスタ……

茜「……」
トボトボ……ガクッ

茜(あの時……初めて不破プロデューサーに会った時も、私は走っていました)

茜(だから……またあの日のように走っていればまた会えると)
124 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:32:44.70 ID:UVIzMvxZ0
茜(そう思っていたのに……いない……)

茜(もう、会えない……!!)
ジワッ

茜「うっ、うう〜……」
グスグス

茜「不破ぷろでゅうさぁ……」
ポロポロ


不破「……茜」
ザッザッザ
125 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:36:21.41 ID:UVIzMvxZ0
茜「……!!不破プロデューサー!?」
ガバッ

茜「ど、どうしてここに……あっ」
フラ

不破「……」
ガシッ

不破「……フラフラではないか。何故こんな無茶をした」

茜「ごめんなさい……ですが、初めてお会いした時のように全力で走り続ければ、もしかしたら不破プロデューサーに会えるのではないかと思いまして……」
126 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:42:40.37 ID:UVIzMvxZ0
不破「……会って、如何とする。拙とお前はもはや他人だ」

茜「……不破プロデューサー……戻ってきてください……!」

茜「私には難しい事はわかりません……あの忍者の人とのお話も」

茜「ですが……ですが!!私は……もう……不破プロデューサーと一緒じゃないと、ダメなんです!!!!」

茜「アイドル日野茜は!!!不破プロデューサーが必要なんです!!!」


不破「……!!」

不破「……この、戯けが」
127 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:47:21.52 ID:UVIzMvxZ0
不破「……茜、影二との闘いは拙の今までの人生を懸けたもの……避けて通ることは出来ん」

茜「そんな……」

不破「闘いは3日後……恐らく拙はそこで命を落とす……かもしれん」

茜「……」

不破「だが、もし……拙が奴との闘いに勝利し、生き延びたなら」

不破「その時は胸を張ってお前のところに帰って来る。約束だ」
128 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:50:46.94 ID:UVIzMvxZ0
茜「ほんとう、ですか?」

不破「ああ。お前は待っているのだ」

茜「約束ですよ……今度こそ、本当に約束ですよ!!!!」

不破「うむ!!!約束だ!!茜!!!」

茜「不破プロデューサー!!!」

不破・茜「うおおおおおおおおお!!」
129 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:55:45.83 ID:UVIzMvxZ0
リョウ「くそ、日野さん、いつまでも帰ってこない……あの状態で目を離すべきじゃなかった……」
ブルルルルルル

茜「……」
スタスタ

リョウ「……あれは?日野さん!」
ブルルルルル
キキッ

茜「あっ、サカザキさん!」
130 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:57:58.62 ID:UVIzMvxZ0
リョウ「こんなところにいたのか……さあ、みんな心配してる、後ろに乗ってくれ。帰ろう」

茜「はい!!帰りましょう!!!」

リョウ「……?」

リョウ(元気になっている?良い事があったか?もしや……不破?)

茜(不破プロデューサー……私待っています!!だから……頑張ってください!!!きっと、生きて……!!!)
131 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/20(火) 11:58:38.97 ID:UVIzMvxZ0
今日はここまで
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/20(火) 12:43:53.61 ID:dbWCqt/Jo
ここで完結じゃなくてよかった
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/20(火) 16:44:47.07 ID:M6APY5CDO
いかん、不破プロデューサーに死亡フラグが…
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/20(火) 20:53:27.35 ID:AjZOLEDp0
オイオイオイ
死ぬわ不破
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 03:30:28.15 ID:LXpZ2RDp0
まあよくよく考えたら龍虎外伝、小者とはいえある意味影ニより人間辞めたドーピング男がラスボスだし
中ボスに至っちゃ魔術みたいな芸当するから案外そこから生き伸びてる師範はフラグ抜け出せる…かもしれない
136 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 10:24:10.80 ID:h6TULfWn0
3日後
山中


不破「……」
シュザッ

影二「ふん……てっきり怖気づいて現れぬものと思っていたわ」

不破「……」

影二「……どうやら覚悟は出来ているようだな」

137 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 10:28:00.16 ID:h6TULfWn0
影二「ふん、ならば良い……これより貴様との決着を着けてやる」

不破「……応とも」
バッ

影二「……決着は、何れかの死。異論あるまいな」

不破「よかろう」

影二「ならば……往くぞ!不破!!」
ザッ

不破「では……参る」
138 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 10:39:10.38 ID:h6TULfWn0
不破「うおおおおおおお!!」
ブオン

影二「ふん、あいも変わらずの大振り!所詮阿呆は阿呆か!」
シュン

影二「ならば早々にケリを着けてやる……くらえ!」
ヒュン

影二「骨破斬り!!」
ブン

不破「ここだ!!」
ガシッ
139 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 10:43:44.72 ID:h6TULfWn0
影二「なに!?」

不破「ふん!」
ブン

影二「ぬっ!」
ブワッ

影二(拙者の攻撃を敢えて受け、投げるとは……!小癪な!)

影二(だが、地面に叩きつけるのではなく、宙に放り投げるとは、これならば受け身は容易い)
バッ
140 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 10:53:39.11 ID:h6TULfWn0
影二「存外器用な技を使うではないか!だが所詮は児戯……な!?」

影二(不破の姿が消えた!?馬鹿な、何処に……殺気!)
ブオン
ゴロゴロ


不破(忍隠れ)「……不可視の一撃を躱すとは……やるではないか」

影二「……言ったであろう、貴様の児戯など拙者には通じぬと」

影二(なるほど……先ほどの投げは拙者の目線を切らせるのが目的か……!その隙に姿を消す術を……!)
141 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 10:59:50.63 ID:h6TULfWn0
不破(忍隠れ)「ふん!!」
ブォン

影二(くっ……闘気によりおおよその位置は掴めるが、攻撃の挙動が見えん……)
ガッ


影二(……小賢しい!ならば、その小細工ごと切り裂いてくれる!!)
ピタ

不破(忍隠れ)(……動きが止まった?好機!)

不破(忍隠れ)「うおおおおおお!!真空斬首刀!」
グルグルグルグル
142 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:10:56.99 ID:h6TULfWn0
影二「……そこか!!見切ったわ!」
ガッ

影二「霞み斬り!!」
ブオォン

ズバ

不破「ぐわああああああ!!」
ブッシャアアアア
ドサァ

影二「ふははは!鉄をも切り裂く我が手刀の大袈裟斬り!さしもの貴様も耐えられまい!」
143 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:14:27.00 ID:h6TULfWn0
不破「ぐっ……」
ドクドク

影二「ふん……あれをまともに受けてまだ身体が動く貴様にはもはや呆れるが……今止めを刺してやろ……」
ガクッ

影二「……!?」

影二「な、なんだ……!?膝が……」
タラ

影二「……血だと?」
144 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:18:02.48 ID:h6TULfWn0
影二(ば、馬鹿な……!先ほどの奴のなまくら技が掠っていたか……!)

影二(しかし、掠った程度で膝にくる程とは……なんという膂力……!)

影二「……ふん、前回とは見違えるような踏み込みだな。貴様もあのアイドルと別れを告げて吹っ切れたか」

不破「……拙は……茜に別れを告げることは出来ていない」

影二「……なんだと?」
145 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:21:41.75 ID:h6TULfWn0
不破「前回貴様に良いようにやられ……一度は拙も茜との別れを決意し、距離を置いた」

不破「しかし、修行をしていても、彼奴の顔ばかりが浮かぶ」

不破「嘗てあれほど渇望した総帥の座や最強の称号を思い浮かべても、彼奴の顔をかき消してはくれぬ」

不破「いつからか、拙にとって彼奴は心を照らす太陽になっていたのだ……」

影二「……」
146 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:26:49.19 ID:h6TULfWn0
不破「……故に、拙は彼奴と約束した。必ず勝利し、生きて帰って来ると」

不破「その誓いが拙に踏み込む力を与える」

不破「この不破刃……嘗ては己が為だけにこの拳を振るってきた」

不破「だが今は、我が最愛の友との誓いを守るために闘う」

影二「守るため、だと?」



影二「―――――ふざけるな!!」
147 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:30:25.04 ID:h6TULfWn0
影二「何かを突き詰めるとは他を捨てるという事!」

影二(それを、守るためだと!?この不破刃という男が!?)

影二「他人への情を捨て去れなかった時点で貴様はそこまでの男だったと言う事!最早最強を目指すにすら値せぬ!!」

不破「……貴様も、まだ遅くはない。あの忍者娘の元へ……」

影二「黙れ!」
148 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:33:30.07 ID:h6TULfWn0
影二「貴様の妄言に付き合うのもここまでだ!全てまとめて切り裂いてくれる!」
ゴゴゴゴゴ


不破「この闘気……!来る……!」

影二「斬鉄波ぁーーー!!」
バシュウ

不破「……!うおおおおおおおお!」

不破「流影陣!!」
ズオオオ

カッ
149 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:37:59.74 ID:h6TULfWn0
影二「!?」

ズバァァァァン
影二「ぐわあああああ!!」
ドサァ

影二(なんだと……まさか……!)

影二(跳ね返された……!彼奴が……流影陣を……!)


不破「……跳ね返されたのを目で確認した瞬間、身体を捻って直撃を避けたか。凄い漢だ」
150 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:41:12.68 ID:h6TULfWn0
影二(ぐっ……馬鹿な……!あの密度の気弾は……例え拙者の流影陣でも、かき消す事は出来ても反射までは……能わぬ……!)


影二「おのれ、不破ァ……!」
ヨロヨロ

不破(だが……やはりダメージは激しいようだな……!)

不破(そして……それは拙も同じこと……出血が止まらぬ……!)
ドクドク

影二(く……!)
151 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:46:26.37 ID:h6TULfWn0
影二(こやつが斬鉄波の反射まで成しえた以上、遠距離からの攻撃は使えぬ……接近して[ピーーー]しかない)

影二(しかしこの恐ろしくしぶとい男を確実に仕留めるには生半可な技では能わぬ……奥義を使わざるを得ん)

影二(しかし、その為には必殺の間合いまで踏み込まねばならぬ……そう、その間合いはつまり奴にとっても必殺……!)

影二「……」
ジリ

不破(奴も解かっているようだな……お互い勝敗を決めるのは奥義しかないと)

不破(つまり次の激突で決着が着く……!)
152 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:51:58.31 ID:h6TULfWn0
影二「……」
ジリ

不破「……」
ジリ

影二「……よもや貴様にここまで追い詰められようとはな」

不破「……拙のみでは到達し得なかった。やはり下野して良かったと今では思う」

不破「様々な世界を見、闘い、そしてかけがえのない出会いがあった」

153 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:55:39.87 ID:h6TULfWn0
影二「……変わったな、不破」

影二「もし貴様が、もっと早くにあのアイドルに会ってさえいれば……或いは……」

不破「……あり得なかった未来を想像するのは不毛だ」

影二「……ふん、戯言よ。貴様に言われるまでもないわ」

影二「……」

不破「……」

影二「往くぞ!不破ァ!」

不破「来い!!影二ィ!!」
154 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 11:59:15.20 ID:h6TULfWn0
影二「ぬぅん!!」
グン
シュバババ

不破(……速い!)
グググ

影二「斬鉄蟷螂拳!!」
ズババババ

不破(直接乱打……!だが……まだ、遠い……!もっと引き付ける!!)

影二「ぬおおお!」
ガガガガガ
155 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 12:02:39.29 ID:h6TULfWn0
不破「……!」

不破「ここだ!!」
クワッ

不破「うおおおおおおおおおおお!闘神翔ォォォォ!!」
ズゴゴゴゴゴ

影二「ぐわああああああああああ!!!」
ズアアアアアアアア

不破「……!」

影二「……!」

不破(やった……か)
156 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 12:05:34.34 ID:h6TULfWn0
影二「……鬼の引き付け、見事よ」

不破「……!」

影二「だが、この間合いならば拙者もとっておきがある……!」
バサァ

不破「衣……!?……こ、これは……!」

ズバァ
ズバァ
ズバァ

ズバシュ
157 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 12:08:38.21 ID:h6TULfWn0
不破「―――――――」

影二「如月流裏奥義、闇狩り……」

影二「如月流開祖、斬鉄が使ったとされる秘奥義中の秘奥義……!修行を重ねたのは、お前だけでは無かったということだ……」

不破(……直前の乱打は囮か……拙の闘神翔の完全なる間合いの、ほんの僅かな前で止まりおった……)

不破「……見事よ。やはり先代が貴様を見込んだのは間違いではなかったということか……!」
ゴホッ

158 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 12:11:23.70 ID:h6TULfWn0
影二「……まだ口が利けるとはな。返す返すも驚くばかりだ」

影二「……不破流を名乗る如月流の抜け忍、不破刃。お命、頂戴する」
スッ

不破「……応」

不破(茜……すまん……約束、果たせそうもないようだ……)

不破(拙の事は忘れ、どこまでも駆け上がっていくが良い、茜……!お主は、凄い漢女(おとこ)なのだからな……!)

影二「……ぬぅん!」
ブン

ズドッ
159 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/21(水) 12:11:58.75 ID:h6TULfWn0
今日はここまで
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 12:35:33.79 ID:4sl9lwMDO
やはり駄目だったか…
必殺の頭突きさえ決まれば…
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 14:01:12.26 ID:7Dh+wMax0
果たして師範は ‥‥凄い思い出の漢。 で、終わらされてしまうのか?
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 14:11:30.60 ID:xXASKZai0
月華の潜在奥義まで出てきたか!
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/21(水) 15:28:36.04 ID:cjjn95op0
ちょくちょくアイマスクロスSSであるという事が抜けるw
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 19:18:56.36 ID:HoXGwbIA0
見方によってはクロスのおかげで、両忍者が只の強者から熱い心を持った強者になってるんだぜ
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 19:54:16.23 ID:4sl9lwMDO
デレマスと龍虎の拳を組み合わせた全く新しいSSだからね
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 12:36:59.09 ID:ImBzMgwno
KOFでもあの奥義使ってたよな
いや懐かしいもの思い出した
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 14:18:09.26 ID:ZCsSlldnO
https://imgur.com/a/clz4c
すごい漢だ……
168 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/22(木) 20:30:40.65 ID:aehGRKYJ0
シュザッ
影二「……」

リョウ「……影二!ってことは……不破は……」

影二「土産だ」
ポイッ

リョウ「……これは、不破の頭巾か……」

影二「不破流を名乗る不届き者は確かにこの如月影二が討ち取った」

リョウ「……日野さん……」

影二「……」

169 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/22(木) 20:39:34.05 ID:aehGRKYJ0
数日後

ロバート「茜ちゃん……そない急いで出て行かんでも……ウチの事務所に居てくれててもええんやで?」

茜「ありがとうございます!!ですが、約束の日より数日経っても不破プロデューサーが現れない以上、こうしてはいられません!」

加蓮「茜……どうするつもりなの……?」

茜「不破プロデューサーを捜します!!だって約束したんです……ですからきっとどこかに不破プロデューサーはいるはずですから!!」
170 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/22(木) 20:47:28.38 ID:aehGRKYJ0
茜「それに、なんだか不思議なんです……今でも時々、不破プロデューサーが近くにいるような気がするんです!!」

ロバート「……リョウ」

リョウ「……」


茜「それでは皆さん、本当にお世話になりました!!またお仕事で会いましょう!!」
ドドドドドドドド
171 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/22(木) 20:52:48.49 ID:aehGRKYJ0
拓海「……走ってっちまったぜ」

美波「茜ちゃん……」


リョウ「……見送りも済んだ。さあ、みんな事務所の中に戻るんだ」

有香「で、でも……」

悠貴「坂崎さん……っ不破さんは……」


ロバート「……いいから、みんな事務所に戻るんや。レッスンが待っとるで」

加蓮「……」
172 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/22(木) 20:57:13.97 ID:aehGRKYJ0
リョウ「……」

リョウ「……で、一体いつになったら会ってやるつもりなんだ、不破」

…………

不破(忍隠れ)「……むぅ」
スゥ
173 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/22(木) 20:57:44.39 ID:aehGRKYJ0
リョウ「もう傷も癒えたんだろう……だったら……」

不破(……)

不破(あの最後の時……)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜
174 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/22(木) 21:02:25.56 ID:aehGRKYJ0
影二「……不破流を名乗る如月流の抜け忍、不破刃。お命、頂戴する」
スッ

不破「……応」

影二「……ぬぅん!」
ブン

ズドッ


不破「……!」

不破(影二の手刀は、拙の頭巾のみを切り裂いた)
175 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/22(木) 21:13:11.34 ID:aehGRKYJ0
影二「不破流、不破刃。ここに討ち取った」
スッ

不破「ば、馬鹿な……影二、どういうつもりだ」

影二「……今しがた宣言した通りだ。如月流を裏切り、不破流を名乗った愚かな男は今死んだ。今そこで横たわっている男はただのアイドルのプロデューサーだ」

影二「ただのアイドルのプロデューサーを殺める動機は拙者にはない……拙者の前に敵として立ち塞がらぬ限りはな」

不破「……影二、後悔するぞ……拙は傷が癒えれば再びお主をつけ狙うかもしれん」

影二「……その時は今度こそ命脈を絶つのみだ」
ザッザッザッザ


不破「……影二」
176 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/22(木) 21:18:04.99 ID:aehGRKYJ0



影二「不破流を名乗る不届き者は確かにこの如月影二が討ち取った」

リョウ「……日野さん……」

影二「……」

影二「少し行った先にアイドルのプロデューサーを名乗る男が倒れている。もしまだ息があるようならば貴様が病院にでも連れて行ってやるがいい。その気があるならばな」

リョウ「……!影二、お前……」
177 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/22(木) 21:24:00.54 ID:aehGRKYJ0
影二「勘違いするな、リョウ・サカザキ。我が忍術は天上天下において最強である。故に我を越えるもの、すべてを断つ」

影二「今は手負いの身故に引くが、次に会った時が極限流最後の日だ。覚えておけ」
シュザッ

リョウ「……変わったな、あいつも」

〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
178 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/06/22(木) 21:24:57.30 ID:aehGRKYJ0
不破「……そうして生き延びたはいいが、拙は所詮敗れた身……」

不破「茜との約束は、『勝って』、生き延びたら、胸を張って会いに来るというもの」

不破「……正直、合わす面が無くてな……」

リョウ「……まぁあんたの気持ちもよくわかるが」
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