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【モバマス×龍虎の拳外伝】不破・茜「うおおおおおおおおお!!」
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36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/15(木) 21:58:42.59 ID:wU8MlG4DO
半裸に頭巾の男にタックルできる度胸
凄い女だ…
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/15(木) 22:26:31.85 ID:bGvb0++Yo
>>35
不破師範(すごい漢)だから仕方ない。
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/15(木) 22:31:39.51 ID:z+ZQ6Vtko
凄い女だ…忍者に着いていける身体能力とは
乙倉君に最近声付いたので、6810プロは全員に声付きか
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/16(金) 05:07:38.16 ID:x0jfEXfr0
不破師範ネタキャラぽいけどあの体格で2段ジャンプ出来るんだよな…
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/16(金) 12:09:13.07 ID:2ipaDfeH0
下敷きで覇王翔吼拳も跳ね返せるし側転もできるぞ!
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/16(金) 16:47:27.76 ID:Y5NZCi4to
>>40
流影陣のこと藍子っていうのやめろよ
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/16(金) 17:41:23.37 ID:zW2OzdB+O
>>41
テメー後で屋上な
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/17(土) 00:31:41.31 ID:OJ1hLgqao
まさか続きが読めるとは…凄い漢だ…
44 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 09:00:16.18 ID:ssKI6rMh0
茜「……という事があったのです!!」
加蓮「ごめん、詳細に話してもらったのに全然わかんないんだけど!?むしろ最初に茜がしてくれた説明が全てだったんだけど!?」
茜「はい!!これが不破プロデューサーとの出会いの全てですから!!」
加蓮「……ねえ、茜。あの人ってちゃんとプロデューサーしてるの?いや、仕事してるのは私も見たことあるけど……その……まともなの?」
45 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 09:06:39.13 ID:ssKI6rMh0
茜「?不破プロデューサーはすごいプロデューサーですよ?いつも私を導いてくれて、迷った時も助けてくれます!」
加蓮「そうなの……?」
茜「はい!!あれは私がアイドル活動を始めて間もない時……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜
46 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 09:14:51.14 ID:ssKI6rMh0
不破「茜よ、今日はロケの仕事だ。生放送のお茶の間に、肉まんの美味さを全力で伝えよ」
茜「おお!!!食レポのお仕事ですね!!!ところでレポってなんでしょう!!!?」
不破「うむ。レポとはレポートの事だ。現地に取材し、その内容や状況を観察し、報告することだ」
茜「なるほど!!不破プロデューサーは博識ですね!!」
不破「観察、取材は重要だ。拙のこの忍の密書にも今まで観察してきたありとあらゆる情報が記されておる。……まぁ他人に公にする事はないがな」
47 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 09:25:46.30 ID:ssKI6rMh0
不破「だがお前は難しい事を考えるな。感じたままを、全力で表現すればそれでいい」
茜「はい!!ごはんをおいしく食べるのは得意です!!!それを表現すればいいんですね!!!」
ディレクター「はい、君が日野茜ちゃんね。元気に、ちゃんと味を伝えてね。生放送だけど硬くならなくていいから」
茜「はいっ!!!私にお任せくださいっ!!!」
カメラマン「はい、それじゃあ本番行きまーす」
48 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 09:31:06.91 ID:ssKI6rMh0
茜「こんにちわー!私は今商店街の肉まん屋さんに来ていまーーす!!」
茜「はい、ここで出てきましたのは……そう!!肉まんです!!!すごいですねこれは!!もうすっごいおいしそうな肉まんです!!」
茜「それでは早速食べてみたいと思いますっ!頂きまーす!はむっむぐむぐ……」
茜「……おいしーーーーーーーーーい!!!すっごいおいしいです!うわあああ!!おいしい!!もっと頂いていいですか!!むぐむぐむぐ……おいしいいいい!!」
ガツガツ
不破(うむ、実に美味そうだぞ、茜!)
49 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 09:38:41.16 ID:ssKI6rMh0
ディレクター(ちょちょちょ!食べてばっかじゃなくて具体的な感想言えよ!おいしい以外に!)
茜「えっ!!おいしい以外の感想ですかっ!?え、ええっと……じゃあ、うまーーーーーーいっ!!」
ディレクター(同じだから!語彙すくなっ!!)
茜「うまい、うまーーい!!ごちそうさまですっ!おいしかったなーー!……でも食べきってしまうと残念な気持ちになってしまいますね……」
おばちゃん「もう1個食べるかい?」
茜「えっ、もう1つ食べていいんですかっ!?やったーーー!ありがとうございますっ!いただきます!もぐもぐ……おいしーーーーい!!」
おばちゃん「うんうん、いい食べっぷりだねえ」
ディレクター「……」
50 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 09:45:16.43 ID:ssKI6rMh0
不破「茜、良い食べっぷりだったぞ。実に美味そうだった」(天逆投のポーズ)
グッ
茜「ほんとうですかっ!!ありが……」
ディレクター「ちょっとちょっと!どうなってんの!?」
茜「え?」
ディレクター「え、じゃないよ!結局ただひたすら食べてるだけの絵になっちゃったじゃん!テレビ的にNG!大失敗よ!」
51 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 09:52:54.16 ID:ssKI6rMh0
茜「すっ、すみませんでした!!私、ついおいしくて!!」
不破「……待て。今回の目的は視聴者に美味さを伝えることであろう。ならば、先ほどの茜のレポートはこれ以上ないほど美味さを伝えていたであろうが」
ディレクター「……あのねえ、プロデューサーさん。この仕事はそんな簡単なものじゃないの。ただ美味い美味い言うだけだったら誰だっていいんだよ。ちゃんと細かい味の感想が言えてこそプロのお仕事なの」
不破「……話にならんな。真に人の本能に訴えかけるものはそんな小賢しい技術ではない。そんなものを求めているのなら初めからそのプロとやらに頼むべきだったのだ」
52 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 10:00:14.25 ID:ssKI6rMh0
ディレクター「ああそう。……言っとくけど、そんな態度だったらあんた達、今後仕事なんて入ってこないよ?その子まだ新人でしょ?」
不破「見るべき者が見れば茜の良さは理解される。貴様のような3流に心配されるまでもなくな」
ディレクター「……チッ、アイドルが素人ならプロデューサーも素人か。……大体なんで半裸なんだよ。はい、撤収撤収!」
パンパン
不破「……茜、拙らも撤収するぞ」
茜「は、はい……」
53 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 10:07:24.30 ID:ssKI6rMh0
数日後
茜「……」
不破「……茜。お前らしい覇気がないようだが。そんな調子でトップが取れると思っているのか」
茜「……はっ、不破プロデューサー……そ、そんな事ありません!!私はいつでも元気ですよーーーー!!あは、あはははは……」
不破「……」
茜「……不破プロデューサー、私の食レポ、どこがダメだったんでしょうか……」
54 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 10:12:32.90 ID:ssKI6rMh0
不破「全く駄目ではない。お前は最高のレポートをした」
茜「ですが……ディレクターさんにあんなに怒られてしまって……」
不破「……」
茜「やっぱり元気なだけではいけないんでしょうか……それよりも気の利いたコメントとかを言えた方が……」
不破「茜……」
不破「この戯けが」
茜「えっ……?」
55 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 10:18:54.27 ID:ssKI6rMh0
不破「我らが目指すのは何だ?制作側の言う事を聞くだけの使い勝手の良い傀儡か」
茜「い、いえ……」
不破「違うだろう。我らが目指すのは頂点。その頂点を目指すに当たってのお前の最大の武器が、その覇気と勢いであろう」
不破「それなのにお前が全力でぶつかることを躊躇してどうする。そんなお前に何の取柄がある」
茜「……」
不破「三流のいう事など聞く必要はない。お前が自らの武器を、力を最大限発揮出来れば必ずお前は認められるだろう……このようにな」
ピッ
56 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 10:24:18.92 ID:ssKI6rMh0
茜「これは、手紙ですか?……あっ、あの時の肉まん屋さんからですか……ええっと……」
『美味しそうに食べてくれてありがとう……茜ちゃんの気持ちいい食べっぷりでお客さんが増えました』
茜「不破プロデューサー、これって……」
不破「そうだ。お前の食レポは成功していたのだ。それにあれから別の食レポの仕事も来ている。失敗したと思っていたのはあの三流ディレクターだけだ」
57 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 10:30:31.81 ID:ssKI6rMh0
茜「……いぃぃぃやぁったぁーーーーーっ!良かった、本当に良かったですっ!!私、もうこれからどうしたらいいのかわからなくって!!」
不破「……だが、表現力や演技力を身に付けるのをお前が必要だと感じたなら、それを習得する努力は悪いことではない。そのような小技も上手く使えば大きな武器になるかもしれん」
茜「はいっ!私、いろいろな事を学んでいきたいです!もちろん全力で!!そして体当たりで!!!」
不破「……茜!!」
茜「はいっ!不破プロデューサー!!!」
不破・茜「うおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
58 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 10:34:25.83 ID:ssKI6rMh0
茜「……と、このように不破プロデューサーは的確に私を導いてくれるすごいプロデューサーなんです!」
加蓮「……う、うん、最後叫んだのは意味わからないけど確かにちゃんとしてるっぽい……」
加蓮(やっぱり私が心配しすぎなのかな?)
加蓮(今の話にしても、そのあと正しく指導をした結果が今の茜の演技力なんだろうし……あの人見た目がアレなだけで優秀なプロデューサーなのかも)
59 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 10:38:55.25 ID:ssKI6rMh0
加蓮「うん、そうなんだ……ごめんね茜、いろいろ聞いちゃって」
茜「いえいえ!それより、私も加蓮ちゃんとプロデューサーの出会いの話が聞いてみたいです!!」
加蓮「ええ!?わ、私のは、別に……」
茜「ぜひぜひ!さあさあ!!」
加蓮「〜〜〜……」
60 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/17(土) 10:40:29.42 ID:ssKI6rMh0
今日はここまで
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/17(土) 11:35:25.90 ID:CxahVjV9O
乙
前作も楽しませていただいたので今作も期待してます
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/17(土) 11:39:53.71 ID:aMeCW8RDO
凄いプロデューサーだ…
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/17(土) 12:18:01.27 ID:DNxGlzayo
凄いプロデューサー(漢)だ
師範がプロデュースするアイドルは何故叫ぶのか
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/17(土) 15:19:28.70 ID:sJVCu/6H0
うーん……そこに勢いがあるから?
65 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/18(日) 10:18:43.85 ID:aa0uNciH0
加蓮「……という訳で、茜は特に危険な目に遭ってもいないし、不破って人もまともみたいだよ」
拓海「恰好以外はな」
美波「でもその話を聞く限りだったら本当に熱心で優秀なプロデューサーさんって感じですね」
ロバート「恰好以外はな」
リョウ「そうか……まぁ思えば俺と不破がグラスヒル・バレーで会ってから2年も経ってたんだ。その間に何か心境に変化があってもおかしな話じゃないか」
66 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/18(日) 10:21:08.70 ID:aa0uNciH0
ロバート「人間は変わるもんやからな、良くも悪くも……ん?」
ペラッ
悠貴「社長さん、どうしたんですかっ?」
ロバート「いや、浜口あやめって娘覚えとるか?」
有香「はい、QOIにも出ていた忍者アイドルの娘ですよね」
美波「彼女がどうかしたんですか?」
67 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/18(日) 10:28:41.01 ID:aa0uNciH0
ロバート「ああ、その娘が346プロに移るらしい……リョウ、この娘って確か……」
リョウ「ああ……影二がプロデュースしていたはずの娘だ」
拓海「えっ、影二って例の不破のおっさんの因縁の相手だろ。そいつもプロデューサーやってんのか!?」
リョウ「ああ……言ってなかったが実は以前会場で会った……」
拓海「なんでお前の関係者はどいつもこいつもプロデューサーやってんだよ……」
68 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/18(日) 10:33:32.36 ID:aa0uNciH0
美波「けど、あやめちゃんが346プロに移ったってことは……そのプロデューサーさんも一緒に346に?」
リョウ「いや、奴が組織に所属するような男には思えない……だったら考えられるのは……」
ロバート「影ニがプロデューサーを辞めて、宙に浮いた形のあやめちゃんが346に移った……そう考える方が自然やな……」
リョウ「……アイツの……ギースのようにか……」
リョウ(……何も起きなきゃいいが……嫌な予感がするな……)
69 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/18(日) 10:40:00.12 ID:aa0uNciH0
影二「……」
不破「……」
シュザッ
影二「……貴様か」
不破「……プロデューサーを辞めたようだな。貴様には荷が勝ちすぎたか」
影二「……貴様には関係のないことだ」
70 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/18(日) 10:47:30.06 ID:aa0uNciH0
不破「確かにな。だが、恐らくは貴様が己の無力さを痛感しているだろうと思いこうして笑いに来てやったのだ」
影二「……そんなに早死にしたいのならこの場で始末してやる」
ザッ
不破「ふん、良かろう……」
ザッ
茜「……」
茜(不破プロデューサー、いきなり出かけると言っていましたが……)
茜(……何故だかわからないけど嫌な感じがします!!)
茜「……」
タタタッ
71 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/18(日) 10:55:37.10 ID:aa0uNciH0
不破「食らえぃ!」
ブン
影二「むっ」
スッ
不破「うおあっ!」
ブォン
影二「ふん」
サッ
不破「おのれ、ちょこまかと……!ならばこれならばどうだ!」
72 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/18(日) 11:03:24.35 ID:aa0uNciH0
不破「真空斬首刀!」
グルグルグルグル
影二「笑止!」
サササササ
影二「相変わらずよな。貴様の技は力任せなばかりでおおよそ精密さが皆無。そのような児戯が拙者に通用すると思ったか」
影二「ふん、しかし真空斬首刀とは聞いて呆れる。大層な名をつけたものだ。そのようななまくらでは案山子の首も落とせぬわ」
不破「貴様!」
73 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/18(日) 11:09:32.80 ID:aa0uNciH0
影二「ちょうどいい、貴様に見せてやろう……本物の刃の切れ味を」
ヒュン
不破「!!?」
不破(速……)
影二「骨破斬り!!」
ズバ
不破「ぐわあああああ!!」
ブシュウウウ
74 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/18(日) 11:20:34.68 ID:aa0uNciH0
茜「……なんとなくこちらの方から不破プロデューサーの気配がするんですが……」
タタタ
茜「……あっ!あの猛り狂う背筋はまさしく不破プロデューサー!」
茜「……それと……奥に立っているのは……忍者の方でしょうか?」
茜「……ん?」
茜「……血……!?」
75 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/18(日) 11:21:39.32 ID:aa0uNciH0
今日はここまで
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/18(日) 11:24:26.66 ID:ARj8iFaDO
必殺の頭突きさえ決まれば影二なぞ…っ!
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/18(日) 12:45:48.18 ID:ulmKSOCV0
乙
アイマスの世界観こわさないまま格ゲー要素入れられる
>>1
はすごい漢だ
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/18(日) 13:17:24.54 ID:a/ovfofPo
師範はプロデュース能力あるのな…あやめの心境はいかに
影二と師範は総裁の座を争い師範が負けたんだよな
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/18(日) 17:49:35.49 ID:cqC3aHek0
師範って色々因縁持ってる割に、ストーリー的は掘り下げはほとんどされてなかったような。
そのくせインパクト一点突破でキャラを確立してるのは凄いよな。
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/18(日) 18:18:49.12 ID:ARj8iFaDO
>>79
掘り下げようにも龍虎の拳が3で終わったからね…
むしろ主人公のライバルのライバルという微妙な立ち位置から
いまだに師範と呼ばれるほどの愛されキャラに成長したのだから凄い漢だ…
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/18(日) 20:20:35.20 ID:uAMlgysm0
投げキャラ並の巨漢筋肉質の半裸で頭巾な忍者ってだけでおかしいのに、うるさいし片足可愛く上げながら
クルクル回ってるの見てたらそりゃインパクト残りますわ。その上シリアスキャラなんだからギャグ漫画かと…
82 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 10:37:40.11 ID:+sJFLSiL0
影二「どうだ?貴様の身体を切り裂く刃の味は……」
不破「ぐ……き、効かぬわ……」
ダラダラ
影二「ふん、それだけ身体を刻まれながらまだ立っていられるとは……貴様のその耐久力……いや、生き汚さだけは認めてやろう」
不破「ぐ……」
不破「うおああああ!!」
ブオン
影二「ハッ」
スカ
83 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 10:42:40.59 ID:+sJFLSiL0
不破(なぜ、何故当たらん……!)
影二「何故当たらぬかわからん……といった顔だな」
不破「……!」
影二「単純に貴様の技が大振りなだけという所為もあるが」
影二「だがもうひとつ、決定的な理由がある」
84 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 10:47:49.00 ID:+sJFLSiL0
影二「嘗て対峙した時より……今の貴様は踏み込みが半歩浅い」
影二「何故か?簡単な事だ」
影二「貴様は、死を恐れている」
不破「なんだと……!?」
影二「要因は解かる……アイドルだろう」
影二「忌々しいが、拙者も心当たりがあるからな……」
85 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 10:56:51.40 ID:+sJFLSiL0
影二(極限流がここ日本を訪れ……なんとアイドル事務所を設立したと聞いた)
影二(我が忍術は天上天下において最強である。故に我を越えるもの、すべてを断つ)
影二(それ故、極限流打倒の為に拙者もアイドルを育てる事にした。そしてそこで同じ忍の道を志す少女に出会った)
影二(彼女は如何に苦しい鍛錬でも拙者についてきた。瞳を輝かせながら)
―――もっと色々教えてください!影二殿!
―――く、苦しい……きつい……けれど、この苦境を乗り越えてこその忍ドルですよね!
―――あやめは…倒れません!影二殿と二人で頂点を取る為に!これぞ、くノ一、最後の意地……
86 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 11:05:50.24 ID:+sJFLSiL0
影二(他者との繋がりなど必要ない……影に生きる忍びに家族など無用……)
影二(拙者の思いとは裏腹に、彼女は拙者の心の中に住まうようになった)
影二「ふん!」
バッ
影二「……?」
影二「……」
影二「……!」
87 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 11:09:29.41 ID:+sJFLSiL0
影二(だがしかし、気づいてしまった)
影二(拳を振るう時の踏み込み幅が、一昨日よりも昨日よりも、今日の方が狭い)
影二(彼女の存在が大きくなってくるに連れ)
影二(拙者は、闘いの際に前に踏み出せなくなっていたのだ)
88 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 11:17:07.71 ID:+sJFLSiL0
あやめ「なんで、どうしてお別れなんですか……?」
影二「邪魔になったからだ。拙者がこれから歩む修羅道にお前はいらん」
影二「だがここまで組んできた情けだ、美城というプロダクションに渡りはつけてある。明日からはそこで世話になるがいい」
あやめ「いやです、影二殿……私は……影二殿が良い……!」
影二「聞き分けのない女だ。……ふん、元より忍びの道に女子など無用だったのだ。本日より拙者とお前は赤の他人」
89 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 11:25:24.33 ID:+sJFLSiL0
あやめ「いやだ、いやです……もっとレッスンも頑張ります、きっと貴方の足を引っ張らないよう頑張ります、だから……」
影二「……」
影二「……」
ザッザッザ
影二「あやめよ。同じ道を志すものよ、これからも精進いたせ」
影二(少女の嗚咽の声を背に、拙者はその場を立ち去った)
90 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 11:28:53.96 ID:+sJFLSiL0
影二「拙者にはもう恐れるものは何もない」
影二「だが貴様はアイドルという守るべき者を持ってしまった。それ故に死を恐れ、踏み込みは半端になり、最早貴様の児戯が拙者の身体を捉える事は永劫能わぬ」
不破「……!」
影二「……お喋りが過ぎたようだな。だが己が敗因も解からずに死ぬのは無念だったろう、これで安心して逝くが良い」
スッ
不破「……」
91 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 11:34:00.42 ID:+sJFLSiL0
茜「不破プロデューサー!!大丈夫ですか不破プロデューサー!!!」
ダダダダ
不破「……茜……」
影二「チッ……邪魔が入ったか」
影二「1週間後……貴様との決着を着けてやる。もし貴様にその覚悟があるならばそれまでに身辺を整えておくがいい」
シュバッ
92 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 11:43:34.87 ID:+sJFLSiL0
不破「……」
茜「ハァ……ハァ……こ、こんなに血が……大丈夫ですか不破プロデューサー!」
不破「……案ずるな。大したことはない……」
茜「不破プロデューサー……」
不破「……」
不破「茜……大切な話がある」
93 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 11:47:55.72 ID:+sJFLSiL0
茜「!?で、ですがケガが……」
不破「良い。それとも拙の言うことが聞けぬか?」
茜「い、いえ……」
不破「拙は本当はプロデューサーなどではない。影の世界に生きる忍なのだ」
茜「え、ええええええええええ!!!?そ、そんな……!!!」
94 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 11:48:34.11 ID:+sJFLSiL0
茜「はっ……不破プロデューサーが時折使う忍隠れ……あれは忍術だったのですか!?」
不破「そうだ。拙とあやつ……如月影二は元々同門だった……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜
95 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 11:54:28.03 ID:+sJFLSiL0
影二「ふんっ」
ズバッ
忍「おお……流石影二殿だ、次期総帥の最有力と言われているだけはある……」
忍B「ああ……技のキレは既に現総帥をも超えたと言われている……」
忍「……だが、強さだけで言えば、もう一人……」
忍B「ああ……」
忍C「うわあああっ」
ドサァ
不破「弱い!貴様、それでも如月流の一門か!」
96 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:04:10.53 ID:+sJFLSiL0
忍C「う、うう……だ、だが……お前は如月流の技を使っていないじゃないか……」
不破「使うまでもないだけだ。貴様のような軟弱な者など拙のこの鍛え上げた肉体を振るうだけで容易く破ることが出来る」
不破「それに技は後からいくらでもついてくる……一門の総帥には、最強の肉体を持つ者こそ相応しい」
不破「よって、貴様のような弱者は一門には必要ないのだ!出ていけ!」
クワッ
影二「不破……それは貴様が決めることではない。総帥が決めることだ」
97 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:11:49.58 ID:+sJFLSiL0
不破「影二……ふん、貴様、捨て子だったところを現総帥に拾われたからと言って、もう自分が総帥になったつもりか?」
影二「……なに?」
不破「総帥に選ばれるのは最強の男であるべきだ!そしてそれは影二、貴様ではない!この不破刃だ!!」
影二「……愚かな奴だ。ならばこの場でどちらが強いか思い知らせてやろうか?」
不破「望むところよ……」
ズザッ
98 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:18:37.03 ID:+sJFLSiL0
忍「ま、不味いことに……あっ!そ、総帥!」
総帥「影二!刃!何をしている!一門内での揉め事は禁止にしているはずぞ!」
ザッザ
影二「ハッ……」
ザッ
不破「……チッ」
ザッ
総帥「……」
99 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:29:01.23 ID:+sJFLSiL0
数日後
総帥「皆集まっておるな……ではこれより、如月流の次期総帥を推薦する」
影二「……」
不破「ふん……」
忍(順当に影二殿かな……)
ヒソヒソ
忍B(いや、わからんぞ……確かに体躯や肉体の強さでは不破が一番だとする向きもある)
ヒソヒソ
忍(結局は総帥がどう判断されるかだな……)
ヒソヒソ
総帥「では、発表する……儂が推薦するのは……」
100 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:33:49.03 ID:+sJFLSiL0
総帥「影二、お前だ」
影二「はっ。有り難き……」
不破「ば、馬鹿な!!」
不破「総帥!何故だ!拙の方が影二よりも強い!如月流は最強の忍術、ならばその一門の総帥も最強であらねばならんはずだ!!」
影二「不破、貴様……!」
101 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:37:41.51 ID:+sJFLSiL0
総帥「……刃、確かにお前の肉体は、或いは影二よりも強いかもしれん」
影二「総帥……!」
不破「で、では……!」
総帥「だが刃、お前は心が備わっておらん。それでは一門を背負って立つ総帥の器ではない」
不破「……ふざけるな」
不破「ふざけるな!!何が器だ、最初から自分が拾ってきた影二を後継者にしたくて仕方がなかったのであろうが!」
影二「貴様!!」
102 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:44:19.91 ID:+sJFLSiL0
不破「もうよい!このような下らん流派、こちらから願い下げだ!」
バッ
不破「だが、覚えておけよ……いずれ貴様らに目にもの見せてくれるわ!!」
ザッザッザ
影二「おのれ、痴れ者が……!この場で始末してくれる……!」
総帥「良い、影二、放っておけ」
影二「……はっ」
影二(不破……一門の恥さらしめが……!)
不破(影二……見ておれ……!必ずや貴様に復讐してやるわ……!)
〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
103 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:49:32.12 ID:+sJFLSiL0
不破「そうして拙は下野し……修行の旅に出かけた。全ては如月影二、拙の全てを奪ったあやつに復讐するために」
茜「……」
不破「その折だ。あの影二が日本でアイドルをプロデュースしているという情報を握ったのは」
不破「既に下野してから数年、そろそろ影二を討つために襲撃計画を練っていたところに入ってきたその情報は、拙にまたひとつ計画を加えさせた」
不破「それは、アイドルのプロデュースでも奴を負かすというものだった」
104 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:53:28.15 ID:+sJFLSiL0
不破「思えば拙は当時の如月流総帥から器ではない、と推薦から外された」
不破「アイドルのプロデュースとは即ち人材の育成に他ならない。つまりプロデュースで奴を負かせばそれは器として拙が奴を上回っている証左になる」
茜「……?」
不破「わからぬか。ではわかりやすく言えば、茜。拙がお前をプロデュースしてきたのは、単に影二への復讐心から来た当てつけに過ぎんという事だ」
茜「……!!」
不破「……だが、あやつがプロデュースを降りた以上、それも終わりだ」
茜「……え?」
105 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:57:05.21 ID:+sJFLSiL0
不破「茜。我らの関係は今日までだ。明日からは別のところで世話になるといい」
茜「……いや、え!!?わからない……わからないですよ不破プロデューサー!!」
茜「どうして……一緒にトップを目指してくれるって、言ったじゃないですか!!!」
不破「……はっきりと言わねばわからぬか」
不破「お前はもう拙にとって不要、いや、邪魔なのだ!!!」
茜「……!!!!」
106 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 13:00:23.41 ID:+sJFLSiL0
不破「……明日からは極限流の事務所を頼るが良い。あそこならお前を邪険には扱わんだろう」
茜「うそ……だ……」
不破「さらばだ……もう二度と会う事もなかろう」
シュザッ
茜「……そんな……うそ……うっ」
茜「うわあああああああああああああああん」
107 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 13:05:21.14 ID:+sJFLSiL0
リョウ「……」
タッタッタ
不破「リョウ・サカザキ……」
シュザ
リョウ「ん、不破か……!?その傷はどうしたんだ!?」
不破「拙の事はいい……それより、茜の事を頼む」
リョウ「なに?いったいどういう事だ」
不破「拙は、影二と決着を着ける。……さらばだ」
シュザッ
リョウ「な……おい、不破!待て!」
リョウ「……やっぱり何か悪いことが起こっちまったようだな……」
108 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 13:06:09.76 ID:+sJFLSiL0
今日はここまで
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 13:21:36.38 ID:Qt0SYtHA0
乙乙
龍虎ってひたすら背景やストーリーがシリアスな割に雰囲気がそこまで暗くないのは、全体的なエンディングのコミカルさに加えてユリやテムジンを筆頭にキャラの性格の明るさ、前向きさが際立ってるからなのかねえ
影二もKOFのアンチ極限流チームでギャグ枠担当しちゃってるし
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 16:10:32.27 ID:b1up9o4c0
乙
彼ら、彼女らには、どんな結末が待っているのかな
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 16:59:15.10 ID:UAO9sLVeo
乙
竜虎や餓狼伝説もストーリー暗いけど、キャラが華があるから隠れてるという
茜、あやめの結末はどうなるかな
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 19:10:34.46 ID:jCRm8WQU0
リョウやロバートのファンタジックスタイリッシュ空手も華に一役買ってるとは思う
今風で言うなら無双系というか初代DMCというか
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 19:59:27.71 ID:t85rkJ+DO
師範には守るものがいる弱さを強さに変えてほしい
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 21:57:14.54 ID:wPer5i+vO
影二と不破には他にも抱えていたアイドルがいたハズだが出番はあるのか?
それとも話の主軸ではないからバッサリカットされてしまうのか?
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 23:51:18.57 ID:wlhTOz0eO
おいそれと素性のしれん半裸を雇う事務所社長のが強者にしか思えん
116 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 10:57:43.19 ID:UVIzMvxZ0
翌日
ロバート「……なるほどな、事情は分かったからウチにいてもらう分にはかめへんけど……」
茜「……」
拓海「ったく、最悪じゃねえか半裸忍者」
美波「復讐のための当てつけだなんて……」
加蓮「茜……大丈夫?」
117 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 10:59:04.65 ID:UVIzMvxZ0
茜「……はい……」
悠貴(どう見ても大丈夫じゃなさそうです……)
拓海「おい坂崎……なんとかなんねえのか?」
リョウ「……難しいな……本人の考えだ」
リョウ(影二も……不破も……そしてギースもそうだった)
リョウ(難しい道かもしれない……だが……必ずしも片方を選ばなければならないのか……?)
118 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:02:18.34 ID:UVIzMvxZ0
数日後
茜「……おはようございます!」
美波「茜ちゃん、おはよう」
加蓮「茜……今日からレッスンに参加するって聞いたけど……大丈夫なの?」
茜「あはは……いつまでも落ち込んではいられませんから……それに、噂に名高い6810プロのレッスンを受けさせてもらえるのですから、このチャンスは逃せません!」
有香「どんな噂なんでしょうか……」
茜「それはもう!先日開かれたアイドル大運動会での皆さんのご活躍は語り草に……」
リョウ「……」
119 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:07:58.89 ID:UVIzMvxZ0
不破「ハァ!ぬん!」
ブオンブオン
不破(……影二との決闘まであと3日か……)
不破(……茜は、元気にやっているだろうか)
不破(いや、彼奴は強い娘だ。拙がおらずともやっていける……極限流も付いている)
不破(……)
不破「茜……」
120 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:12:00.85 ID:UVIzMvxZ0
茜「うおおおおおおおおおお!!」
ドドドドド
拓海「す、すげえ……なんだこいつの体力は……」
加蓮「己惚れてるわけじゃなかったけど、ちょっとショック……体力では他のところのアイドル達にそうそう負けることはないと思ってたから……」
茜「はいっ!!私もアイドルになってからたくさん鍛えましたから!!」
茜「そうですよね、不破プロデュー……!あっ、いや……」
121 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:18:06.01 ID:UVIzMvxZ0
茜「あ、あははっ!おかしいなー!今なんとなく不破プロデューサーが傍にいるような気がして……そんなわけないのに!!」
美波「茜ちゃん……」
茜「ほんと、どうにかしてますよね……すみません!!ちょっと走ってきまーす!!」
ドドドドド
悠貴「今走ってたばかりですよっ!?」
リョウ(なんとか表面上は元気を取り戻したように振る舞っているが……無理をしているのは一目瞭然だな)
122 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:22:09.95 ID:UVIzMvxZ0
有香「……やっぱりこのままは良くないですよ」
リョウ「……だが、これは不破と日野さんの問題だからな……正直、俺たちにはどうしようもない」
加蓮「茜……」
茜「はあ、はあ」
ドドドドドドド
茜(不破プロデューサー……)
ドドドドドドド
123 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:27:40.41 ID:UVIzMvxZ0
茜「はあ、はあ……」
ドドドドドド・・・・・・
茜「はあ……はあ……」
タタタ……スタスタ……
茜「……」
トボトボ……ガクッ
茜(あの時……初めて不破プロデューサーに会った時も、私は走っていました)
茜(だから……またあの日のように走っていればまた会えると)
124 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:32:44.70 ID:UVIzMvxZ0
茜(そう思っていたのに……いない……)
茜(もう、会えない……!!)
ジワッ
茜「うっ、うう〜……」
グスグス
茜「不破ぷろでゅうさぁ……」
ポロポロ
不破「……茜」
ザッザッザ
125 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:36:21.41 ID:UVIzMvxZ0
茜「……!!不破プロデューサー!?」
ガバッ
茜「ど、どうしてここに……あっ」
フラ
不破「……」
ガシッ
不破「……フラフラではないか。何故こんな無茶をした」
茜「ごめんなさい……ですが、初めてお会いした時のように全力で走り続ければ、もしかしたら不破プロデューサーに会えるのではないかと思いまして……」
126 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:42:40.37 ID:UVIzMvxZ0
不破「……会って、如何とする。拙とお前はもはや他人だ」
茜「……不破プロデューサー……戻ってきてください……!」
茜「私には難しい事はわかりません……あの忍者の人とのお話も」
茜「ですが……ですが!!私は……もう……不破プロデューサーと一緒じゃないと、ダメなんです!!!!」
茜「アイドル日野茜は!!!不破プロデューサーが必要なんです!!!」
不破「……!!」
不破「……この、戯けが」
127 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:47:21.52 ID:UVIzMvxZ0
不破「……茜、影二との闘いは拙の今までの人生を懸けたもの……避けて通ることは出来ん」
茜「そんな……」
不破「闘いは3日後……恐らく拙はそこで命を落とす……かもしれん」
茜「……」
不破「だが、もし……拙が奴との闘いに勝利し、生き延びたなら」
不破「その時は胸を張ってお前のところに帰って来る。約束だ」
128 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:50:46.94 ID:UVIzMvxZ0
茜「ほんとう、ですか?」
不破「ああ。お前は待っているのだ」
茜「約束ですよ……今度こそ、本当に約束ですよ!!!!」
不破「うむ!!!約束だ!!茜!!!」
茜「不破プロデューサー!!!」
不破・茜「うおおおおおおおおお!!」
129 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:55:45.83 ID:UVIzMvxZ0
リョウ「くそ、日野さん、いつまでも帰ってこない……あの状態で目を離すべきじゃなかった……」
ブルルルルルル
茜「……」
スタスタ
リョウ「……あれは?日野さん!」
ブルルルルル
キキッ
茜「あっ、サカザキさん!」
130 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:57:58.62 ID:UVIzMvxZ0
リョウ「こんなところにいたのか……さあ、みんな心配してる、後ろに乗ってくれ。帰ろう」
茜「はい!!帰りましょう!!!」
リョウ「……?」
リョウ(元気になっている?良い事があったか?もしや……不破?)
茜(不破プロデューサー……私待っています!!だから……頑張ってください!!!きっと、生きて……!!!)
131 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:58:38.97 ID:UVIzMvxZ0
今日はここまで
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/20(火) 12:43:53.61 ID:dbWCqt/Jo
ここで完結じゃなくてよかった
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/20(火) 16:44:47.07 ID:M6APY5CDO
いかん、不破プロデューサーに死亡フラグが…
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/20(火) 20:53:27.35 ID:AjZOLEDp0
オイオイオイ
死ぬわ不破
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/21(水) 03:30:28.15 ID:LXpZ2RDp0
まあよくよく考えたら龍虎外伝、小者とはいえある意味影ニより人間辞めたドーピング男がラスボスだし
中ボスに至っちゃ魔術みたいな芸当するから案外そこから生き伸びてる師範はフラグ抜け出せる…かもしれない
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