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アライグマ「ふっふっふー、ついにお宝を見つけたのだ!」
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248 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/23(金) 06:46:59.14 ID:4C6FAL+oO
グック「人間じゃねー奴にノートを拾われたってことは……え?どうなるんだ?あいつに憑かないといけないのか?」
デリダブリー「俺が知るわけねーだろ」
スナネコ『なんだろこれ……まぁ別に騒ぐほどじゃ……そうだ……ツチノコに見せてみよっと』スタスタ
リューク「あっ!洞窟の奥に……」
デリダブリー「ケケケッ……面倒くさいことになったなぁ……どうするリューク?」
リューク「場所は分かったから取りに行く」バサッ
グック「あっおい…行っちまった……あいつノート取り返せるのかよ?」
デリダブリー「さあな……んなことより昼寝の続きだ」ゴロン
249 :
saga
:2017/06/23(金) 07:14:09.49 ID:1WW3C8eMO
さばくちほー スナネコの家
サーバル「涼しー!!」
アライグマ「み……水……水はどこなのだ!?」
かばん「スナネコさんは……留守みたいですね」
フェネック「うーん水はおうちの隅っこにあるけどー……勝手に飲んじゃうのはまずいかなー」
アライグマ「アライさんの命の危機なのだ!有り難く頂戴するのだー!」ゴクッゴクッ
フェネック「あーまたー……」
かばん「まぁまぁ……アライさん。スナネコさんが帰ってきたら事情を話して謝りましょうね?」
サーバル「でもどうせ『そーですか…』って感じで軽く流してくれると思うよ」
アライグマ「プハ-ッ……あー……容易に想像できるのだ」
リューク「…お前らもうここに来てたのか」
フェネック「おーリュークさーん」
250 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/23(金) 07:22:42.60 ID:1WW3C8eMO
かばん「ノートは見つかりましたか?」
リューク「あぁ……だが時既に遅しだ。ついさっき猫みたいなフレンズがノートを拾ってこの奥に入って行きやがった」
サーバル「猫……ねぇリューク!その子自分のことボクって言ってなかった?」
リューク「……言ってたな」
かばん「間違いない……スナネコさんだよ!」
フェネック「奥に入っていったってことはー……地下迷宮に入ったのかなー?」
リューク「さぁそこまでは……お前らそいつと知り合いだったのか?ならいろいろ手間は省けるな」
アライグマ「じゃあ早速洞窟を通ってスナネコを追跡するのだ!」
かばん「ラッキーさん!」
ラッキービースト「了解シタヨ」
ブォォォォォォォ
251 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/23(金) 19:21:52.97 ID:th2vUaMcO
さばくちほー 地下迷宮 非常口
ツチノコ「お……お前ェ!!これどこで見つけたァ!!?」
スナネコ「ボクの家に落ちていたんです。これはなんなのですかー?」
ツチノコ「……コレはノートだ。かつてヒトが使っていた道具……この本に文字を書き、様々な記録を残すための……」
スナネコ「……はー」
ツチノコ「冷めるの早過ぎなんだよぉ!!もうちょいノれよ!!」
スナネコ「まんぞく」
ツチノコ「ケッ!相変わらずだなお前は……どれどれ」ペラペラ
ツチノコ「……何も書かれてないじゃないか……よく見りゃこれ新品か?こんな綺麗な状態で今まで残されていたとは……」
スナネコ「あーそういえばー……」
ツチノコ「なんだぁ?」
スナネコ「時間的に大分前なのですが博士達がボクの家まで遊びに来ましてー……なんでもシニガミという動物が危険なモノをもって徘徊してるので用心するようにと」
ツチノコ「それ遊びに来たんじゃないだろぉ!警告に来たんだよぉ!!」
252 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/23(金) 19:32:52.75 ID:th2vUaMcO
ツチノコ「で……そのシニガミって動物とこのノートになんの関係性があるってんだ?」
スナネコ「……確か名前を書かれるとしんぞー……マヒ?でしんじゃうまっくろな本を持ってる……そうで」
ツチノコ「間違いなくコレの事じゃねぇかよぉ!!」バンッ
スナネコ「あー……言われてみればこの本まっくろですね!……でもまぁさわ」
ツチノコ「騒ぐほどのもんに決まってるだろうがこのヤロー!!」
スナネコ「でもヒトにしか効かないノートらしいので……」
ツチノコ「そ……それを先に言えってんだビビらせやがって……ん?ヒト?」
253 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/23(金) 21:27:06.92 ID:lFc58kntO
さばくちほー バイパス
リューク「洞窟の奥はこうなってたのか……さっきまで砂漠にいたとは思えないな」
かばん「はやくスナネコさんを見つけないと……」
フェネック「スナネコが拾ったなら飽きてノートをそこらへんに捨てた可能性もあるよねー……」
アライグマ「よーし!じゃあアライさんはバスの上からノートが落ちてないか確認するのだ!」
サーバル「んー……何処にもノートは落ちてないね……もしまだスナネコがノートを持ってるなら……やっぱりツチノコに見せに行ったのかなぁ」
かばん「……迷宮の入り口が見えてきたよ!」
254 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/23(金) 22:35:11.40 ID:CzjqdTvS0
さばくちほー 地下迷宮 非常口
ツチノコ「……名前を書かれてもフレンズに効きはしないが……かばんは死ぬってことか?……いやあいつは体毛から生まれたフレンズ……純粋なヒトではない……だから」
スナネコ「さっきから何をブツブツ喋ってるのですかー?」
ツチノコ「……コレはシニガミの持ち物だってお前言ってたよな?それがなんでお前の家に落ちていた?」
スナネコ「さっき大きな砂嵐が発生してたのでー……おそらくそれが原因でボクの家まで飛ばされたんじゃないかと」
ツチノコ「……シニガミは砂嵐のせいでノートをうっかり落とした……今頃血眼になって探してるんじゃないのか?」
スナネコ「……ツチノコー?」
ツチノコ「もしかしたら……シニガミがここまで探しにやってくる!?」
255 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/23(金) 23:27:56.58 ID:CzjqdTvS0
明日からまた続きを……ツチノコとスナネコ名前似てるからごっちゃになりそう
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/23(金) 23:42:51.64 ID:9AFSl0xMo
ツナネコ
257 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/24(土) 12:23:41.88 ID:/ujfj8tpO
サーバル「いた!おーいツチノコー!!」
かばん「ツチノコさん!そのノートを……」
リューク「……」
スナネコ「あっサーバ………わぁ〜〜っ」
ツチノコ「お前らいつの間……ヴェアアアアアアアアアアアアア!!!!!???」
アライグマ「すごい声なのだ……」
スナネコ「おっきいお口……あなたがシニガミなのですか〜〜」
リューク「ククク……リュークだ。死神界からやってきた」
スナネコ「ヘえ〜……でもまあ騒ぐほどでもないか……」
リューク「えぇ……もう飽きたの?」
ツチノコ「豪胆かオノレわぁ!!?」ビシッ ビシッッ
258 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/24(土) 12:32:26.00 ID:lfQB+/E/0
リューク「後ろに隠れてるのは……あいつがツチノコか」
ツチノコ「なっ……なんで俺の名前が分かったんだテメェー!!?」
リューク「いやかばんとサーバルがお前のこと名前で呼んでたし……」
ツチノコ「あぁそういえば……ってかばんとサーバルの名前を知ってるのもおかしいだろうがぁー!!?なんで一緒にいやがる!?」
ツチノコ「これも博士達から聞いたのですがー……かばん達がシニガミを連れてジャパリパークを一周してると……」
ツチノコ「なんでお前はそういう重要な事を早く言わないんだよぉ!!」
フェネック「ツチノコは博士達から事情を聞いてないのー?」
ツチノコ「……ずっと迷宮の中に籠ってたからな〜〜♪」
リューク「あんなジメジメしたとこでか?物好きだなお前」
ツチノコ「落ち着くんだよぉ〜!!」
259 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/24(土) 13:23:32.37 ID:lfQB+/E/0
かばん「ではぼくがまた一から説明を……」
かばん、フレンズ達に事情を説明中
260 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/24(土) 14:03:42.66 ID:lfQB+/E/0
ツチノコ「な……なるほどな……俺とこいつはノートに触ったからこのシニガミとかいう動物が見えるワケか」
スナネコ「コレはしにがみかいの本なのですか……」
ツチノコ「……かばんにノートが効かないってのは本当なんだろうな?」
リューク「……多分」
フェネック「そこは自信満々に言ってほしいなー」
リューク「……死神には顔を見るだけでその人間の名前と寿命がわかる死神の目を持っている……その目を持ってしてもかばんの名前と寿命が見えないということはこいつは純粋な人間じゃない……ノートに名前を書かれても死ぬ可能性はほぼない筈だ」
サーバル「かばんちゃんって名前は私がつけたからね!……しにがみのめ?なにそれ初めて聞いたよ!?」
リューク「その辺は詳しく話してなかったっけか?……本来はノートの所有者にしか話すべきじゃないんだが……まぁ今更いいか」
261 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/24(土) 14:54:04.25 ID:lfQB+/E/0
リューク「死神の目についてだが……ノートの所有者に対してのみある取引が出来る」
フェネック「とりひきー?」
リューク「死神界じゃ遥か昔から伝えられてる取引だがな……ある代償と引き換えに……そいつの目を死神の目にすることができる……死神と同じように顔を見ただけで名前と寿命がわかるようになるんだ」
かばん「名前と寿命が……」
アライグマ「ぐぬぅー……話が難しいのだ……」
サーバル「だいしょーって一体なんなの?」
リューク「……その人間の残りの寿命の半分だ」
スナネコ「じゅみょーの……はんぶん?」
リューク「……そいつが仮にあと40年生きるとする……死神の目の取引をするとその半分の20年寿命が縮む……つまり後20年しか生きられなくなるってことだ……10年なら5年。1年なら半年だ」
サーバル「そんなに!?いやーこわいこわいこわい!!!」
リューク「で……俺のノートを最初に拾ったのはアライさんだからこいつとは取引が出来るわけだが」
アライグマ「そんな取引するはずがないのだ!!アライさんはもっともーっと長生きしたいのだ!!」
ツチノコ「……ヒトにしかノートが効かないなら取引もヒトにしかできないんじゃないのかよ?」
リューク「ちぇ……気付いてたか……」
アライグマ「お……おまぇ〜〜!!アライさんを騙したのか!?」
リューク「ビビらせてやろうと思ってな」クククッ
フェネック「リュークさーん……オイタが過ぎるよー」
262 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/24(土) 15:14:34.87 ID:lfQB+/E/0
アライグマ「グスッ……アライさんは怖かったのだ……本気で怖かったのだ!!」
フェネック「よしよしー……泣かないでアライさーん」ナデナデ
サーバル「……謝りなよリューク」
リューク「悪かったよ……リンゴやるから許せ」スッ
アライグマ「……許すのだ」ガブッ
リューク「……死神界のだけどな」
アライグマ「ぶへぇっ!!砂っぽいのだ!!」
リューク「面白ぇ!!」ククククッ
サーバル「もーリューク!!」
ツチノコ「せ……性格わりぃー……」
かばん「リュークさんはいたずら好きですから……」
263 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/24(土) 19:13:15.52 ID:al0PlE8uO
アライグマ「もうリュークなんて知らないのだ!あっちいけなのだ!」プイッ
リューク「嫌われちまったなぁ」
フェネック「リュークさーん……当たり前だよー」
ツチノコ「あいつらはまぁほっとくとして……かばん。ホントにあのシニガミに何かされてないのか?旅を続けて大丈夫なんだな?」
かばん「心配してくれてありがとうございます…大丈夫です。リュークさんはいたずら好きだけど悪い人ではありません。それはぼくが保証します」
ツチノコ「ぐぅ〜……さっき寿命の話を聞いたばかりだから簡単には信じきれんが」
スナネコ「かばんがそういうのならきっと大丈夫です。それよりもせっかく遠くから遥々来てくれたんだから何かして遊びましょ?」
サーバル「よーし!じゃあかりごっこを」
スナネコ「それはいいので……」
264 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/25(日) 00:05:09.38 ID:n18grDbWO
今日はここまでで……
飲み会があるとまともな頭が……
すんません
265 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/25(日) 14:26:52.16 ID:hep4mH7fO
さばくちほー バイパス
かばん「じゃあ次はこはんちほーに出発しますね」
サーバル「ビーバーとプレーリーだね!2人とも元気にしてるかなー?」
ツチノコ「……大丈夫かよホントに」
サーバル「ツチノコは心配性なんだよー……としょかんからずーっと一緒に旅してるけど私たちなんともないよ?」
ツチノコ「ほぉー……付き合いはそこそこ長いってワケか」
アライグマ「……」ツ-ン
リューク「機嫌直せよアライさん、ホラ人間界からくすねてきたリンゴだ。ジューシーでうまいぞ?」
アライグマ「……もう騙されないのだ」
リューク「嘘だと思ってんなら……おいフェネックこれ食えよ」
フェネック「私に振るのー?……まぁいいけど」ガブッ
フェネック「……美味しいねー。アライさーんコレは大丈夫だよー」
アライグマ「フェネックがそういうなら」ガブッ
アライグマ「……うまいのだー!!」
リューク「……許してくれるか?」
フェネック「アライさーん許してあげなよー……リュークさん反省してるよ?」
アライグマ「フェネックに免じて許してあげるのだ!アライさんは寛大なのだ!」
リューク(うっわ単純)
266 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/25(日) 17:08:38.98 ID:C3OEQdHQO
サーバル「2人がちゃんと仲直りできたところでそろそろ行こっか!」
かばん「うん」
スナネコ「やっぱりあなたたちと遊んでいると飽きなくてたのしーです……機会があればまた遊びましょ?」
サーバル「じゃあか……」
スナネコ「狩りごっこはいいのです」
サーバル「どうして頑なに狩りごっこは拒否するの!?」
かばん「あははは……」
ツチノコ「……ま、せいぜい気をつけることだな〜」
かばん「はいツチノコさん!お元気で!」
ツチノコ「……おまえもな」ビシッビシッ
ラッキービースト「発進スルヨ。次ハこはんちほーダネ」
ブォォォォォ
267 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/25(日) 17:21:14.30 ID:C3OEQdHQO
こはんちほー ログハウス
コノハ博士「……」シュタッ
ミミ助手「ビーバー。いますか?」コンコン
アメリカビーバー「は……博士!?ちょいとお待ちを……」アセアセ
コノハ博士「早く出るのです」
アメリカビーバー「お待たせしましたっス!」ガチャ
ミミ助手「なるほど……プレーリーと一緒に作った家……思ってたよりかなり立派ですね」
コノハ博士「我々の用意した木材が役に立ったようで何よりなのです」
アメリカビーバー「え……えぇそうなんスよ!博士たちには感謝しきれな」
ミミ助手「誤魔化さなくていいのです。我々の用意した木材がサーバルのドジのせいで全て流されてしまったことは我々もう知っているので」
アメリカビーバー「えぇ!?知ってたんスか!?」
コノハ博士「……我々の苦労が水の泡ですね全く」
268 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/25(日) 17:27:31.10 ID:C3OEQdHQO
アメリカビーバー「うぅ……申し訳ないッス!!ジャパリまん3ヶ月分はちゃんと用意するのでどうかお許しを……」
コノハ博士「ジャパリまんはもういいのです。我々、もう食べ飽きてるので」
ミミ助手「食べ飽きてるので」
アメリカビーバー「そ……そうッスか?……じゃあ何しにここへ?」
コノハ博士「……プレーリーはいないのですか?できれば2人一緒で話をしたいのですが」
アメリカビーバー「プレーリーさんはボスからジャパリまんを貰いに行ってるッス……多分もうすぐ帰ってくるかと」
プレーリードッグ「ただいまでありますビーバー殿!たんまり貰ってきたであります!……おぉー博士に助手!奇遇でありますなぁ!ジャパリまんどうでありますか?」
コノハ博士「ジャパリまんはいらないのです」
ミミ助手「ぐっどたいみんぐなのです」
269 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/25(日) 17:49:34.95 ID:C3OEQdHQO
プレーリードッグ「それでは……」ガシッ
コノハ博士「!?……ぷ、プレーリー。離すので」
プレーリードッグ「んちゅ〜〜」カバァ
コノハ博士「ム……ムグ」ジタバタ
アメリカビーバー「はわわ……プレーリーさ〜ん……」
プレーリードッグ「ぷはぁ……じゃあ助手の方にも」
ミミ助手「飛んで回避するのです」バサッ
プレーリードッグ「逃げられたであります!」
コノハ博士「お……お前だけズルいのです助手……」ヒクヒク
270 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/25(日) 18:24:27.23 ID:C3OEQdHQO
プレーリードッグ「博士たちはどうして私たちの家にやってきたのでありますか?」
コノハ博士「うぅ……お口が唾液でベタベタなのです」
プレーリードッグ「だ……大丈夫でありますか?」
コノハ博士「どの口が言うのですか!」
ミミ助手「私が説明するのです……先日恐ろしい動物がジャパリパークに現れたので我々は各ちほーを飛び回って注意喚起をおこなっているのです」
アメリカビーバー「恐ろしい……まさか大型セルリアンッスか?」
ミミ助手「いいえ……セルリアンなどよりもっと恐ろしいのです」
ミミ助手、フレンズ達に事情を説明中……
271 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/25(日) 19:33:40.61 ID:C3OEQdHQO
アメリカビーバー「ひ……ひぃ〜〜シニガミってそんな怖い動物なんスか?」ガタガタ
プレーリードッグ「な……名前を書かれると死んでしまうノート……た……確かにセルリアンより恐ろしいでありますな」ガクガク
コノハ博士「フレンズの名前をかいても死なない。効果を発揮するのはヒトのみ……シニガミはそう言っていましたが」
ミミ助手「どこまで信用できるかどうかという話なのです」
アメリカビーバー「か……かばんさん達がその……シニガミを連れて旅してるって……本当ッスか?」
コノハ博士「かばんではなくサーバルが提案したことなのです……」
ミミ助手「死神のいうことを間に受けるならパーク中を連れ回しても確かに危険はありませんが……死神が嘘をつくことは充分に考えられるのです」
プレーリードッグ「かばん殿は今どの辺を旅してるのでありますか?」
ミミ助手「時間的に……さばくちほーを回っているはずなのです」
アメリカビーバー「もうこの辺の近くじゃないッスか!!」
プレーリードッグ「かばん殿とサーバル殿は無事でありましょうか!?」
コノハ博士「今の所大きな騒ぎもないようなので……とりあえず今は無事のはずなのです」
272 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/25(日) 19:47:47.49 ID:C3OEQdHQO
アメリカビーバー「良かったッス……」ホッ
ミミ助手「もうすぐここにかばん達がシニガミを連れてやってくるのです……なのでお前達は用心を」
アライグマ「あーっ!!プレーリーとビーバー!おーいなのだー!!」
フェネック「あれー?博士達もいるー」
リューク「あっ……あいつらは……お前らよくも俺のことを散々こき下ろしてくれたな」
コノハ博士「ひ……ヒィ!?」シュッ
ミミ助手「も……もうきたのですか」
プレーリードッグ「おー!アライ殿とフェネック殿も一緒だったのでありますか!」
サーバル「ビーバー!プレーリーもいるね!元気にしてた?」
アメリカビーバー「サーバルさん……かばんさんも……怪我はないッスか?」
かばん「やっぱり博士達から話を聞いたんですね……」
プレーリードッグ「んー……」キョロキョロ
プレーリードッグ「シニガミは何処にいるのでありますか?」
273 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/25(日) 20:01:02.77 ID:C3OEQdHQO
コノハ博士「な……まさか目の前のコレが見えないのですか!?」
ミミ助手「もしかして……ビーバーもですか?」
アメリカビーバー「……何処にも怪しいものは見えないッス……」
リューク「こいつらはノートに触ってないからな……だから俺の姿は見えないし声も聞こえない」
コノハ博士「それは初耳なのです……」
アメリカビーバー「えっ……今博士誰と……まさかそこにシニガミがいるんスかぁ!?」
かばん「このノートに触るとリュークさんが見えるようになるんです」スッ
プレーリードッグ「これでありますか?」ピトッ
リューク「ククク……」
プレーリードッグ「わっはぁぁあ!!?……なんと凶悪そうな面構え!……かばん殿から離れるであります!さもないと生き埋めにしてやるでありますよ!!」
リューク「できるもんならやってみな」
274 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/25(日) 21:34:08.82 ID:C3OEQdHQO
アメリカビーバー「プレーリーさん……ノートを触ったらシニガミが見えるのは本当みたいッスね」
かばん「……ビーバーさん。触ってみますか?」
アメリカビーバー「この状況で俺っちだけ姿が見えないというのも……わかりました。触ってみるッス」スッ
リューク「よぉ……」クククッ
アメリカビーバー「……うわぁぁぁぁぁ!!!?」
プレーリードッグ「ビーバー殿!!」
サーバル「だ……大丈夫だよ!確かにリュークは顔は怖いしいたずら好きだけど……」
アライグマ「危害は絶対にないのだ!どうか信じて欲しいのだ!!」
アメリカビーバー「サーバルさん達がそういうなら……信じるッス」
かばん「よかった……」ホッ
275 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/25(日) 22:15:33.81 ID:C3OEQdHQO
続きは明日から……
今デスノート読み返してますが月本当外道だなぁー
吐き気を催す
276 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 12:59:24.67 ID:S2bCE7m3O
リューク「かばんもだがお前らの信頼度はすごいなぁ……前にもこんなことがあった気がするぞ」
サーバル「かばんちゃんは困ってる子の為に色々考えてがんばったんだよ!そんなの当然だよ!」
リューク「お前かばんのことになると褒めちぎってばっかだな」
サーバル「だってかばんちゃんは……」
かばん「も……もういいよサーバルちゃん……恥ずかしいよ」
アライグマ「実際かばんさんは凄いのだ。誇っていいのだ」
プレーリードッグ「おぉ……シニガミと仲良く会話してるでありますよ!これは本当に危険はないのでは?」
コノハ博士「……油断は禁物なのです」
277 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 18:03:32.73 ID:ogeWvtH3O
アメリカビーバー「日が暮れてきたしせっかくだから泊まっていくといいッスよ!シニガミさんもどうッスか?」
リューク「んー……時間的にどうだろうな……でも一回死神界に帰ったから制限時間はリセットされてるかも……」
かばん「ああ……言われてみれば」
ミミ助手「よくこんなゲテモノを家に泊める気になるのです……」
リューク「化け物ならまだしもゲテモノってお前」
プレーリードッグ「私もビーバー殿に賛成であります!折角しにがみかいから遠路遥々起こしいただいたのになんのもてなしも無いのは失礼に当たるであります!」
リューク「お前さっき俺のこと生き埋めにしてやるとか言ってなかったっけ?」
278 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 18:26:16.24 ID:4xRr6CvkO
フェネック「博士助手ー……あんまりリュークさんをわるく言わないであげてよー。リュークさん顔は怖いけど優しいし面白いんだよー……ちょっといたずら好きな所がたまにキズだけどねー」
リューク「褒めるか貶すかどっちかにしろよ」
コノハ博士「……まぁ放っておいても危険性が無いのはお前らの様子を見てよくわかったのです」
ミミ助手「ですが用心するに越した事はないので……以後も気をつけるのですよ」
かばん「はい……ありがとうございます。心配してくれて」
コノハ博士「かばんに何かあったらかばんの料理が食べられなくなるので……」
サーバル「えー!そっちの心配!?」
かばん「あはは……博士達らしいです」
リューク「あっ……やべぇ」
アメリカビーバー「え……どうしたんスか?」
279 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 18:33:55.75 ID:4xRr6CvkO
リューク「砂漠に寄った辺りから……ジャパリまん食ってねぇ」
ミミ助手「食い意地の張った奴なのです」
コノハ博士「食いしん坊なのです」
アライグマ「博士達にだけは言われたくないのだ」
かばん「さばくちほーは砂嵐の所為でバタバタしてましたから……ってまずいですよ!リュークさん禁断症状が!!」
サーバル「あっ!」
リューク「うぉぉ……」ギュルルルルル
アメリカビーバー「わぁぁあ!シニガミさんの身体がどんどん捻れていくッス!?」
プレーリードッグ「ななな……何事でありますか!?」
コノハ博士「」シュッ
ミミ助手「は……博士、だから細くなってる場合じゃないのです」
アメリカビーバー「プレーリーさん!ボスから貰ったジャパリまんをシニガミさんに!!」
プレーリードッグ「りょ……了解であります!リューク殿!どうぞ!」
リューク「かたじけねぇ」モグモグ
リューク「……ふぅ。落ち着いたぜ」
フェネック「あんな感じになっちゃうんだねー……すごい捻れてたけど身体痛くないのー?」
リューク「死神だから痛みとかは感じないんだが動けなくなるのは不便だな」
280 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 18:45:29.15 ID:4xRr6CvkO
プレーリードッグ「あと5個ほど残ってるのでありますが……」
リューク「全部くれるのか?」
アメリカビーバー「全部あげちゃっていいッスよ……またシニガミさんがあんなことになるぐらいなら……」
サーバル「ごめんね2人とも……」
コノハ博士「……本当に放っておいて大丈夫なのですか?」
ミミ助手「ジャパリまんの禁断症状の所為で破壊活動するとかないでしょうね……不安なのです」
かばん「……それはないです……きっと」
プレーリードッグ「……さっ!立ち話もなんですから中に入ってゆっくりくつろぐであります!あっ!博士達もどうでありますか?」
コノハ博士「我々はとしょかんに戻るのです。各ちほーは大方飛び回ったので」
ミミ助手「あまり長く図書館を留守にするわけにはいかないのです。我々の知識を必要とするフレンズがまだ沢山いるので」
サーバル「島の長って大変なんだね……」
281 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 19:51:07.83 ID:4J5bMSQz0
コノハ博士「では失礼するのです」
ミミ助手「無事としょかんに帰ってまた我々に料理を振る舞うのですよ」
サーバル「まったねー!」ブンブン
アメリカビーバー「いつ見ても博士達の飛び方はすごいッスねー……」
サーバル「うん。私耳はいいけど博士達の羽ばたく音って全然聞こえないよ」
リューク「ゴクッ……あーうまかった」
アライグマ「わっ!ジャパリまんがあっという間になくなっちゃったのだ!」
フェネック「すごい食欲だねー」
プレーリードッグ「リューク殿はもう大丈夫そうでありますな!早速お泊まりの準備をするであります!」
かばん「泊めてくれるのは嬉しいのですがこの人数だと寝床があまり……」
アメリカビーバー「それなら心配無用ッス!寝床は今から作るッス」
プレーリードッグ「こんな感じでどうでありましょう!」ガタン
アメリカビーバー「バッチリッス〜」グッ
サーバル「相変わらず飲み込み早いね!」
プレーリードッグ「いやぁそれほ……お〜私とした事が!リューク殿にご挨拶するのをすっかり忘れてたであります」
リューク「……ご挨拶?」
かばん「あっ……」
282 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 20:13:20.44 ID:4J5bMSQz0
プレーリードッグ「うーん……背が高すぎて届かないでありますな……少し屈んでもらっていいでありますか?」
リューク「……こうか?」スッ
かばん「あ……あのリュークさ」
プレーリードッグ「ふふぅ」ガシッ
リューク「……え?」
プレーリードッグ「むちゅ〜」ギュウウウウ
リューク「」チュウウウウウ
サーバル「あっちゃー……」
アメリカビーバー「あわわ……プレーリーさんってばまた……」
プレーリードッグ「ぷはぁ……プレーリー式のご挨拶であります!」
リューク「……」
フェネック「リュークさーん?」
リューク「……不意打ち過ぎるだろ」
アライグマ「あっ!そういえばゆきやまちほーでアライさんがリュークにしがみ付いたとき透けて躱していた筈なのだ!なんで今回は透けなかったのだ?」
リューク「ああいう事されるとは思わなかったからな……ノーガードだと透ける事も忘れちまうみたいだ……」
プレーリードッグ「リューク殿だけでは失礼であります!かばん殿にも突撃でありまーす!」ガバッ
かばん「う……うわぁぁ!」
283 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 20:22:45.32 ID:4J5bMSQz0
こはんちほー ログハウス中
アメリカビーバー「リュークさんのナワバリのこととかもっと教えてほしいッス!」
リューク「……あんま語るとこないんだがなぁ」
アライグマ「リューク以外のシニガミはどんな奴がいるのだ?」
リューク「えーっと……例えば身体がスカスカした奴とか鎌持った奴とか顔面キラキラな奴とか……」
サーバル「へぇー!シニガミって動物と同じでいろんな種類がいるんだね!」
リューク「まあどいつもこいつも退屈してる自堕落な奴ばかりだがな……俺もそうだったが」
サーバル「そーなんだ……ジャパリパークに引っ越してみる?私は大歓迎だよ!」
リューク「クククッ……確かにここは死神界と違って退屈はしないし悪くはない……だが生憎死神界の掟があるからな」
284 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 20:42:45.01 ID:3e/nFbxSO
かばん「掟……」
プレーリードッグ「もし掟を破ったら……どうなっちゃうのでありますか?」
リューク「掟にもいろいろあってな……例えばお前らと最初に出会った時、ノート以外で人を殺すのは掟で禁じられてるって話はしたよな?」
アライグマ「……そんな話してたかー?」
かばん「ええ……ぼくがフレンズさんに手は出さないようにお願いした後の話ですよね?」
リューク「あぁそうだ……掟を破ることによって受ける罰は様々だが……俺が今言った事例は特級に当たるらしい」
サーバル「とっきゅー?」
かばん「一番重い罰……ってことですね」
リューク「あぁ……ノート以外で人……或いは動物を殺すと……想像を絶する苦痛を長時間味わって……やがて砂になって死ぬそうだ」
アメリカビーバー「ひぃ〜〜」ガタガタ
アライグマ「あ……アライさん痛いのは嫌なのだ……」ガタガタ
かばん「下界に長時間いた場合はどんな罰が……」
リューク「さすがに特級はないだろうが……もしかすると砂になって死ぬ事もあり得なくはないな」
285 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 20:52:35.48 ID:3e/nFbxSO
サーバル「……やだよ」
かばん「サーバルちゃん?」
サーバル「そんなの絶対に嫌だよ!!」
リューク「うぉっ!」ビクッ
サーバル「折角リュークと出会って友達になって……ずーっと一緒に旅して仲良しになったのに……死んじゃうなんて絶対やだー!!」モギュウ
アライグマ「アライさんだって……喧嘩もしたけどアライさんはやっぱりリュークが大好きなのだ!いなくなっちゃ駄目なのだ!!」ギュウ
フェネック「アライさん……」
かばん「……サーバルちゃん」
リューク「………」スカッ
サーバル「うみゃ!?」ズルッ
アライグマ「おわっ!?」ズザァ
リューク「……これで分かったろ。俺はこの世界に長居するわけにはいかないんだ……俺だって命は惜しいからな」
286 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 21:26:09.93 ID:CzTLpSrMO
リューク「人間にノートを拾われれば俺はここに留まる事ができるが……ジャパリパークではヒトそのものはもういないみたいだしな」
サーバル「うぅ〜……」
アメリカビーバー「寂しく……なっちゃうッスね」
リューク「おいおい……お前らとはさっき会ったばかりじゃないか」
プレーリードッグ「でもさっきのサーバル殿とアライ殿を見ればリューク殿の人柄はよく分かったでありますよ!……我々ももっと長い時間リューク殿と一緒に話がしたかったであります……」
リューク「今からお別れって訳でもねーのにしんみりしやがって……でもまぁ」
フェネック「?」
リューク「たまになら……また遊びにきてやってもいい」
かばん「本当ですか!?」
リューク「……ジャパリまん美味しいし?」
サーバル「……わーい!約束だよ!リューク!」
アメリカビーバー「良かったッスね!サーバルさん!」
リューク(……仮にも俺は死神なのにこいつらは俺のことを恐れることはもう無いどころか俺と仲良くなる事が心から嬉しいようだ)
リューク(……でもな)
リューク(俺はお前達が思ってるほど……性格は良くないぜ?)クククッ
287 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 21:56:14.50 ID:CzTLpSrMO
数時間後
プレーリードッグ「はぁーいっぱい語り尽くしたでありますなぁー……」
フェネック「そろそろ寝よっかー……明日に備えないとねー」
かばん「ではプレーリーさんが作ってくれた寝床を部屋に並べて……」ガタッ
アライグマ「ふぅ……並べ終わったのだ。早く寝るのだ」
リューク「明日はどこに行くんだ?もう図書館までは近いんだろ?」
かばん「ゴールの前にあと一つだけちほーを通るんです」
サーバル「最後のちほーはへいげんだよ!へいげんじゃたくさんのフレンズとお友達になったなぁ……多分今まで一番多いんじゃない?」
リューク「ほぅ……どんなのがいるんだ?」
かばん「まずライオンさんにヘラジカさん……アルマジロさんとヤマアラシさん……ハシビロコウさんに……」
かばん「……」ウトウト
リューク「……まあ明日になってからのお楽しみでいいや。寝ていいぞ」
かばん「すみません……横になります」ゴロン
アメリカビーバー「お休みッス〜」ゴロン
プレーリードッグ「お休みであります〜」ゴロン
288 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 22:01:29.49 ID:CzTLpSrMO
リューク「サーバル……お前は寝なくていいのか?」
サーバル「私夜行性だから今そんなに眠たくないんだー」
リューク「あー……そういやそうだったか」
サーバル「ねーリューク……」
リューク「何だ?」
サーバル「私達……離れていてもずっと友達だよね?」
リューク(……)
リューク「さぁ?どうだかな……」
サーバル「えー……そこは肯定してよ」
リューク「クククッ……ま、俺はもう寝るぜ。ホントは睡眠なんて生きる上では必要ないが眠たくなることはあるからな」
サーバル「……いじわる」
サーバル「……私もねよーっと」ゴロッ
リューク(……友達……か)
リューク「……ハァ」
289 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 22:10:16.27 ID:CzTLpSrMO
同時刻 へいげんちほー
ガサッ
ウサギ「ハッ.....ハッ.....!!」ダッダッダ
ビュオオオオオオ
ウサギ「!?……嘘でしょ……どこまで追ってくるの!?」
ウサギ「誰か……誰か助けて……!!」
??「……」ズオオオオ
グキッ
ウサギ(しまった……脚が!)
ウサギ「ウッ……」ドサアッ
??「クククッ……」ズオオオオ
ウサギ「ッ!!嫌ぁぁ!!!」
??「……」ビュン
290 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 22:15:02.73 ID:CzTLpSrMO
ウサギ「………?」
ウサギ「……あれ?あの怪物は?」
ウサギ「いなく……なっちゃった?」
ウサギ「何だったんだろ……今のってセルリ……」
ドクン....
ウサギ「ウッ……!!」ドサッ
ウサギ「ガハッ......胸が……くるし……」
ウサギ「......い……いや……だ」
ウサギ「……」ガクッ
ビュオオオオオオオオ........
??「……面白」
291 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/26(月) 23:19:00.72 ID:4J5bMSQz0
報告遅れました!
続きは明日書きます
292 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/27(火) 18:48:57.25 ID:Up1OGYfpO
翌朝 へいげんちほー ヘラジカ陣営
ヘラジカ「……」
シロサイ「……」
タテガミヤマアラシ「見合って見合って〜……はっけよーい……残った!ですぅ!!」
ヘラジカ「うおおぉぉーー!!!」ガシッ ズザザ-ッ
シロサイ「ぐっ……ヘラジカ様のお力は凄まじいですわね……こっちも負けてられませんわよ!!」グググッ
ヘラジカ「うむ!その意気だシロサイ!」ググッ
オオアルマジロ「シロサイ頑張れ〜!!」
パンサーカメレオン「ヘラジカ様も頑張るでござる〜」
タテガミヤマアラシ「のこったのこったです〜!」
ハシビロコウ「………」ジ-ッ
293 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/27(火) 19:02:15.98 ID:Up1OGYfpO
ヘラジカ「ぬぅ〜……どりゃあああ」ブン!
シロサイ「きゃあ!」ドサッ
タテガミヤマアラシ「ヘラジカ様の勝ちですぅ!決まり手は上手投げですぅ!!」
ヘラジカ「ふぅ……良き試合だった!強くなったなぁシロサイ!」
シロサイ「いいえ……ヘラジカ様にはまだまだ及びませんわ」
オオアルマジロ「重い鎧背負ってるシロサイを大きく投げ飛ばすなんて……ヘラジカ様はやっぱ凄いです!」
パンサーカメレオン「感嘆するでござる……」
ヘラジカ「さぁまだまだ練習するぞ!明日はこのすもうという遊びでライオン達と勝負するのだからな!」
パンサーカメレオン「この遊戯もかばん殿が考案なされた遊びでこざるか?」
オオアルマジロ「としょかんにすもうのルールが書かれてる本があったらしくてねー……かばんがそれを読んでヘラジカ様に教えたらしいんだわー」
パンサーカメレオン「としょかんに……なるほど古から伝えられている遊戯でござるか!」
294 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/27(火) 19:10:56.03 ID:Up1OGYfpO
タテガミヤマアラシ「次はカメレオン対ハシビロコウ!ですぅ!」
パンサーカメレオン「わぁぁぁ……ついに拙者の出番でござるか……」
オオアルマジロ「大丈夫だって!透明になればイケるでしょ!」
パンサーカメレオン「おお!その手が……」
ヘラジカ「それは反則だろう……正面から堂々ど組み合って勝負するのがすもうの醍醐味だ!!」ドン!!
パンサーカメレオン「そ……そうでござるよね……はぁ」
ハシビロコウ「………」スタスタ
シロサイ「ハシビロコウはもう土俵にあがってますわよ!さあ覚悟をお決めなサイ!」
パンサーカメレオン「は……はいでござる」
295 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/27(火) 19:23:40.87 ID:Up1OGYfpO
タテガミヤマアラシ「では見合って見合って〜……」
パンサーカメレオン「ど……どうかお手柔らかに」
ハシビロコウ「……」
タテガミヤマアラシ「はっけよーい……のこ」
ツキノワグマ「ちょっと待ったー!!」
タテガミヤマアラシ「わっ!」ズルッ
オオアルマジロ「もー……いきなり何さ?」
ヘラジカ「お前はライオンの……勝負は明日のはずだが……」
ツキノワグマ「勝負どころじゃないって!あんた達昨日へいげんで何が起こったか知らないの!?」
ヘラジカ「知らんな」シレッ
ツキノワグマ「そ……即答……」
ハシビロコウ「……何が起こったの?」
ツキノワグマ「フレンズがね……セルリアンに食われたんだよ」
ヘラジカ「……なに?」
296 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/27(火) 20:51:18.86 ID:UTeLPNri0
オオアルマジロ「えー!?またもセルリアン発生!?」
シロサイ「この間大型のセルリアンを倒したばかりですのに……」
タテガミヤマアラシ「どれ程の大きさなんですぅ?」
ツキノワグマ「……目撃証言によるとフレンズより少し背が高い程度らしいんだけど」
オオアルマジロ「それなら楽勝だね!ライオンとヘラジカ様の2人がいれば簡単にぱっかーんだわ!」
ヘラジカ「……任せろ!仇は私が……」
ツキノワグマ「それが……」
ハシビロコウ「……それが?」
ツキノワグマ「……さっきセルリアンに取り込まれたらしいフレンズを発見したんだけど……死んでたんだよ。その子」
ヘラジカ「……今なんて言った?」
ツキノワグマ「死んでたって言ったんだよ!フレンズの姿のままで!」
ヘラジカ「……!?」
297 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/27(火) 21:05:54.28 ID:UTeLPNri0
パンサーカメレオン「どどど……どういうことでござるかぁ……セルリアンに食べられたら動物に戻って記憶が無くなるのは知ってたでござるが命までは……」
シロサイ「フレンズの姿のまま亡くなっていたというのは気になりますわ……セルリアンではなく別の生物の仕業では?」
ツキノワグマ「セルリアンに襲われたのは間違いないよ……だって遺体を見つけた後しばらく経ったらその子は動物の姿に戻ったから……元の動物の姿に戻せる奴なんてセルリアンしかいないでしょ……」
オオアルマジロ「ど……動物に戻った後はどうだったのかなー?……まさか生き返ってたり……なんてことは」
ツキノワグマ「……そう思って触って確かめてみたけど……冷たいままだった」
ハシビロコウ「っ……」
298 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/27(火) 21:21:55.83 ID:UTeLPNri0
ハシビロコウ「もしかすると……」
シロサイ「ハシビロコウ!心当たりがありますの!?」
ハシビロコウ「博士達が昨日言ってた……シニガミの仕業……なのかも」
パンサーカメレオン「確か……ジャパリパークに突然現れた恐ろしい動物で……かばん殿達がパークを案内して回っていると……そう聞いたでござる」
ツキノワグマ「その動物の事なら私達も聞いたし大将の耳にも入ってるいるよ……でも昨夜の時点だと確かかばん達はまだ隣のちほーにいたはずだし……」
オオアルマジロ「今もかばん達はここにはいないしねー……シニガミがずっと付いてるんなら殺すのは難しいんじゃぁ……」
ハシビロコウ「でもシニガミは……空を飛べるらしいの……すごいスピードで」
シロサイ「空を速く飛べるのなら……犯行は不可能とは言い切れませんわね」
ヘラジカ「……許せん」ザッ
299 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/27(火) 22:25:21.71 ID:UTeLPNri0
パンサーカメレオン「ヘラジカ様!何処へ行くでこざるか!?」
ヘラジカ「決まっている……シニガミを討伐するんだ!こんな狼藉……断じて許す訳には……」
ツキノワグマ「待った……実は大将から伝言を預かっててね……」
タテガミヤマアラシ「伝言って……?ライオンさんから……です?」
ツキノワグマ「うん……『うちらのナワバリでふざけた真似しやがった馬鹿野郎をまた一緒にぶちのめしてやろうぜ』と……」
オオアルマジロ「こ……こわー」
ヘラジカ「……わかった。かばんが大型セルリアンに取り込まれた時と同じ様に……一時休戦だ……ツキノワグマ、ライオンの所まで連れて行ってくれ」
ツキノワグマ「……ついてきて」
300 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/27(火) 22:30:11.57 ID:UTeLPNri0
続きは明日書きます
もうそろそろ終わりが近づいてきたかな……
301 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/28(水) 18:37:28.28 ID:Ua8iAPzvO
へいげんちほー ライオン陣営 城門前
オーロックス「……ツキノワグマの奴大丈夫かな……1人でヘラジカのトコに送っちまったけど」
アラビアオリックス「ツキノワグマも手練れだ。簡単にやられる様なタマじゃない……我々はただ門番としてヘラジカ達が無事にここに来るのを待てばいい」
オーロックス「おう……セルリアンの野郎……絶対にこの先は通さねぇぞ……!」
アラビアオリックス「……ん?空に何か飛んでいるのが見える……もしや」
オーロックス「いや……あれは鳥のフレンズだろ?」
アラビアオリックス「鳥のフレンズには違いないが……おい!こっちに降ってくるぞ!」
オーロックス「な……なんだとぉ!?」
ヒュウウウウウウウウ
302 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/28(水) 18:49:34.86 ID:Ua8iAPzvO
オーロックス「まさか空から攻撃を……いやそんな感じには見えねぇな……なら!」ダッ
アラビアオリックス「オーロックス!」
オーロックス「……あっぶねぇ!ギリセーフ!!」ガシッ
アラビアオリックス「ナイスキャッチ!!」
オーロックス「鳥のフレンズが空から落ちてくるなんてよっぽどだぜ……おい!しっかりしろ!大丈夫か?」
ツバメ「……」ハ-ッ.....ハ-ッ.....
アラビアオリックス「様子がおかしいぞ……なんだか苦しそうだ」
オーロックス「おいおいやめてくれよ……!!」
ツバメ「……せ……る」ガクッ
ツバメ「…………」
アラビアオリックス「……駄目だ……もう」
オーロックス「……ちくしょぉぉぉーっ!!!」
アラビアオリックス「!?……空からもう一体……あれが例のセルリアンか!?」
ズォォォォォォォ
??「クククッ」
オーロックス(野生解放モード)「……ぶっ殺してやる」チャキッ
303 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/28(水) 19:07:55.15 ID:Ua8iAPzvO
数十分前 こはんちほー ログハウス前
かばん「泊めていただいてありがとうございます!そろそろへいげんちほーに出発しますね……なんかこんな大人数でちょっと申し訳ない気が……」
アメリカビーバー「いえいえ……こっちは全然迷惑だなんて思ってないッスよ〜」
プレーリードッグ「かばん殿と私達はもうお友達でありましょう!?遠慮なんかして欲しくないでありますよ!それにこの家はかばん殿が的確なアドバイスをしてくれたからこそ完成したのであります!自分のお家だと思ってまたいつでも遊びにくるであります!!」
かばん「プレーリーさん……」
サーバル「そーそープレーリーの言う通り!また遊びにこようねかばんちゃん!」
かばん「うん!サーバルちゃん!」
アライグマ「アライさんだってまた泊まりにいくのだー!!」
プレーリードッグ「アライ殿だって大歓迎であります!フェネック殿も!!」
フェネック「どもどもありがとー……うん?」
ラッキービースト「………」ビ-ッビ-ッビ-ッ
304 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/28(水) 20:45:29.14 ID:SchUyWaR0
サーバル「うわぁ!びっくりしたー!?」
かばん「ラッキーさんがこの音を発するってことは……何かあったんですね?」
リューク「なんだこの音?……警告音ってやつか?」
ラッキービースト「注意、注意、へいげんちほーニテ未知ノ能力ヲ持ッタセルリアンガ発生シマシタ!パーク全域ノオ客様、並ビニフレンズ一同……直チニ避難シテクダサイ!」
フェネック「……ボスが必死にこう言ってるってことはー……」
アライグマ「多分また巨大なやつが現れたのだ……今度こそパークの危機なのだ!!」
リューク「平原といえば今から俺たちが向かうとこじゃないか……」
アメリカビーバー「じゃあ早く倒さないと駄目ッスよ!放っておくと犠牲が……」
プレーリードッグ「未知の能力とやらがなんなのかは不明でありますが……とにかく我々も向かうであります!一緒にセルリアンを……」
ラッキービースト「駄目デス!!」
プレーリードッグ「な……なぜでありますかボス!かばん殿がピンチの時、我々に助けを求めてたのはボスであります!」
アメリカビーバー「そうッスよ!どうして止めるッスか!?」
ラッキービースト「……今回発生シタセルリアンニトリコマレテシマッタフレンズハ……皆……死ンデシマッタンダ」
305 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/28(水) 21:00:20.85 ID:SchUyWaR0
サーバル「え……」
かばん「ラッキーさん……何言ってるんですか……今……死」
リューク「は?……いやいやちょっと待て話が違うぞ。フレンズはセルリアンに喰われたら動物に戻るんじゃなかったのか?」
ラッキービースト「……別個体ノボクガ目撃シテイタンダケド……今回ノセルリアンハコレマデ発生シテイタセルリアントハ明確ニタイプガ異ナルンダ」
アメリカビーバー「タイプ?ってなんスか?」
ラッキービースト「今迄ノ個体ハフレンズヲ生キタママ捕食シテイタケド……今回ノ個体ハ……フレンズヲ殺シタ後ニサンドスターヲ奪ッテイルミタイナンダ……スデニナンタイカノフレンズガ……動物ニ戻ッタ後死体トナッテ発見サレテイルヨ」
サーバル「な……何それ?……死体って……」
プレーリードッグ「う……嘘であります……死ぬなんてそんな」
かばん「ラッキーさんがこんな嘘をつくはずありません……」
リューク「……どういう殺され方だったんだ?」
306 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/28(水) 21:25:09.67 ID:SchUyWaR0
ラッキービースト「……食ベラレタフレンズハ一旦スグニ吐キ出サレテ……ソノ時ハマダフレンズハ生キテイルンダケド……数十秒後ニ突然胸ヲ抑エテ苦シミダシ……息ヲ引キ取ッテシマウヨ」
リューク「……胸を?」
アメリカビーバー「胸……心臓の辺りッスかね?」
フェネック「……ねぇかばんさん……私今とても嫌ーな想像しちゃったんだけどー」
かばん「……実はぼくも……あの日ノートを翻訳した時……似たような記述があったような……」
リューク「40秒以内に死因を書かなければ全てが心臓麻痺になる……だろ?」
かばん「リュークさん……!」
プレーリードッグ「え……え!?どういうことでありますか?」
307 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/28(水) 21:37:56.60 ID:SchUyWaR0
アメリカビーバー「プレーリーさん!あのノートの事ッスよ!」
プレーリードッグ「へ?……名前を書かれると死ぬというあのノートでありますか?」
アライグマ「待つのだ……じゃあフレンズを殺したのは……リュークなのかー!?」
リューク「馬鹿言え。いくら死神とはいえ顔も見たことが無い奴なんか殺せるか……大体ノートにフレンズの名前を書いたとしても殺せるはずがないんだ」
フェネック「ノートはヒトにしか効果がない……だよねー」
リューク「俺の言うことが信じられないならこのノートの中身を見てみろ……俺の腰に身につけてるノートも確認してみるといい」スッ
かばん「失礼します」パラパラ
かばん「……名前は書かれてませんね」パタン
サーバル「私は最初から信じてたよ!」
リューク「だがデスノートの殺し方とそのセルリアンの殺し方が似通っているのは確かだ……原因があるとしたら俺がノートを落としたせいだろうな」
かばん「……博士からこんな話を聞いたことがあります」
308 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/28(水) 21:58:29.79 ID:SchUyWaR0
リューク「何だ?」
かばん「ヒトが存在していた遥か昔には……モノや生物から輝きを奪い……形や性質をコピーするタイプのセルリアンもいたと聞いたことがあるんです……今現在では長らく確認できていなかったタイプらしいんですが」
サーバル「うー……よくわかんないや……」
リューク「……つまりこう言うことか?」
リューク「俺が落としたノートをセルリアンが取り込み……ノートの性質をコピーしてフレンズを殺す能力を得た……ってことか」
かばん「おそらくその可能性が高いかと思われます……」
フェネック「さ……最凶最悪だよー……それじゃぁ石を狙って倒すことも……」
アメリカビーバー「……あ……足が震えてきたッス……俺っちもう立てないッスよぉ……」ガタッ
アライグマ「ビーバー!……無理もないのだアライさんも恐怖で体が酷く震えているのだ……」
309 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/28(水) 23:16:07.57 ID:SchUyWaR0
ラッキービースト「ダカラボクハ……君達ヲへいげんニ行カセルワケニハ行カナイ……ダッテ……カバン達ヲ死ナセタクハ……」
かばん「……それでも」
リューク「?」
かばん「……フレンズさん達を見捨てて避難なんかできない」
サーバル「……かばんちゃん」
かばん「ライオンさんとヘラジカさんはその性格からして……フレンズを殺したセルリアンを討伐しようと躍起になっているはずだよ……逃げることなんか絶対に考えていないと思う……このままだと2人はセルリアンに…」
サーバル「……!?」
かばん「……へいげんちほーまで急ぎましょう!今からならまだ間に合うかも……ラッキーさん!」
ラッキービースト「……」
ラッキービースト「……ワカッタヨ。止メタトコロデカバン達ハ聞カナイダロウカラネ」
サーバル「……当然!……自分だけ助かろうなんて絶対に嫌だ!!……ライオンとヘラジカを助けないと!」
リューク……(自分の命を捨ててでも……友達を死なせたくない……こいつらは本気でそう考えてる)
リューク(俺には……とんと理解出来ない感情だ)
310 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/28(水) 23:19:06.43 ID:SchUyWaR0
続きはまた明日書きます
今週中には終われるか……?
311 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/29(木) 12:47:16.65 ID:RYxlGlmdO
アライグマ「あ……アライさんはもう吹っ切れたのだ!こうなったら最後までかばんさんについて行くのだ!!」
リューク「お前が付いてきたところで足手まといになるだけじゃねぇのか?」クククッ
アライグマ「いちいちうるさいのだ!行くったら行くのだー!」
フェネック「……アライさんは危なっかしいからねー。私も最後まで付き合うよー」
プレーリードッグ「私は……」
アメリカビーバー「うぅ〜……」
リューク「悩んでいるうちに時間がどんどん過ぎていくぜ」
かばん「リュークさんの言う通りです……時間がもったいないので……迷うぐらいならここに残ってください。それにあまり大勢で向かうと更に犠牲が増えるかもしれません」
アメリカビーバー「……そうッスね。こんなガタガタの足腰じゃ満足に動けることもできないッス……記憶が消えるかもしれないのと死ぬかもしれないのとでは……心持ちが全然違うッスよ……」
プレーリードッグ「ぐぅ〜……なんの助けにもなれず……悔しいであります……」ポロポロ
サーバル「泣かないで!その気持ちだけで充分嬉しいよ!」
アライグマ「セルリアンは絶対に倒すのだ……安心して待っていてほしいのだ!」
かばん「……必ず……生きて戻ってきます!」
ラッキービースト「……目的地ハへいげんちほー……出発スルヨ」ブォォォォォォ
リューク「……」
312 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/29(木) 19:10:55.27 ID:VqboGOtcO
へいげんちほー ライオン陣営 城門前
オーロックス「おらぁッ!!」ブンッ
死神セルリアン「ククッ……」スカッ
オーロックス「ちっきょー……なんで俺の攻撃が当たらねぇんだ!?」
アラビアオリックス「武器は間違いなく当たっているはずだ……なのにどうして!?」
死神セルリアン「……」シュッ!
オーロックス「危ねっ!」ヒョイ
アラビアオリックス「気を付けろオーロックス!ボスの通信が本当ならおそらく一撃だけでも喰らったらアウトだ!」
オーロックス「分かってる!……」ダッ
アラビアオリックス(あいつ……倒れている鳥の子にはもう目もくれてない。自分が殺した後はもう何の興味も示さないということか?……)
アラビアオリックス(野生解放モード)「……ふざけるなぁ!!」ブンッ
死神セルリアン「……」スカッ
アラビアオリックス「くっ……駄目だ。何回攻撃しても当たらない」
オーロックス「どうすんだよ……このままじゃジリ貧だ!」
313 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/29(木) 19:16:02.49 ID:VqboGOtcO
ブロロロロロ……
アラビアオリックス「……あの音は」
オーロックス「前聴いたような……アレは!?」
サーバル「オーロックス!助けに来たよ!」
かばん「……!?」
死神セルリアン「……」バサッバサッ
アライグマ「リュークが……リュークがへいげんにいるのだ!?」
フェネック「……リュークさんは今バスに乗ってるよー」
アライグマ「え……じゃあいつは一体なんなのだ!?」
リューク「こいつはたまげたな……ノートを取り込んで持ち主の俺の姿を模倣したってワケか」
死神セルリアン「クククッ……」
314 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/29(木) 19:28:23.12 ID:VqboGOtcO
サーバル「早くバスに乗って!!」
アラビアオリックス「オーロックス……仕方がないここは一時撤退だ!」
オーロックス「クッソ……しゃあねぇか」ダッ
ラッキービースト「減速ハデキナイヨ……飛ビ乗ッテネ」ブォォォ
オーロックス「……無茶言いやがって!」シュタッ
アラビアオリックス「……」シュタッ
ツバメ「……」
かばん「そのフレンズさんは……」
アラビアオリックス「説明は後だ……今はとにかく逃げ」
死神セルリアン「何処に行くんだぁ?もっと楽しませろよ」シュン
オーロックス「な……なんでスピードだ!一瞬で回り込みやがった!!」
かばん「このままでは逃げることは……ラッキーさん!城の中にバスで突っ込みましょう!」
ラッキービースト「マカセテ」ブォォォォォ
死神セルリアン「……へぇ」
リューク「外を逃げ回ると見せかけて敢えて城の中に逃げるか……予想外だったのかあのセルリアンの奴……呆然としてるぜ」
アライグマ「城の中でやり過ごすのだ!」
アラビアオリックス「城の中に入ったらすぐ施錠だ!1歩も入れさせるな!」
リューク(どうせ鍵を閉めたところで……無駄だろうがな)
315 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/29(木) 21:59:31.46 ID:RW8it26mO
へいげんちほー 城内
キキィ-ッ! ドン!
サーバル「わぁ!」
かばん「だ……段差に乗り上がっちゃった……」
アライグマ「身体のあちこちが痛いのだ……」
フェネック「……セルリアンはー?」
アラビアオリックス「……中まで追ってこないのか?……何のつもりだ……」
オーロックス「考えてる暇はねぇぞ!早く扉を……って待てよ……まだツキノワグマが外に……」
サーバル「えー!?ツキノワグマ城の中にいないの!?」
アラビアオリックス「ヘラジカを連れてくる為に使いに出したんだ……あいつが帰ってくるまでは……」
ライオン「ツキノワグマなら無事だよー?あとヘラジカもねぇー……」
オーロックス「た……大将!?」
リューク「こいつがライオンか……メスの癖に立派なタテガミじゃないか」
316 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/29(木) 22:20:59.34 ID:RW8it26mO
サーバル「ライオン!ツキノワグマが無事ってホント!?ヘラジカもここにいるの?」
ライオン「おっすサーバル〜それにみんなも〜……元気そうで何よりだよー」
アラビアオリックス「……でもツキノワグマはまだ正門を通ってなかったのですが」
ライオン「かばん達が通ってきた裏道があったよねー?……あそこを通って城内に入ったんだよ」
かばん「あぁ……カメレオンさんと一緒に侵入した道のことですね」
オーロックス「な……なんだよ……俺ァてっきり正面から堂々と帰ってくるのかと……ヘラジカなら尚更そうしそうなもんだが……」
アラビアオリックス「まぁなんでもいい……無事帰ってきたのならそれでいいじゃないか」
ライオン「……そこに倒れている子は?」
アラビアオリックス「……」
317 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/29(木) 22:37:09.76 ID:RW8it26mO
オーロックス「セルリアンにやられました……俺たちが見つけた時には……もう」
サーバル「そんな……!」
リューク「……」
かばん(これが……死……)
ツバメ「」サ-....
フェネック「……これは」
リューク「動物に戻ったな……もう息は無いようだが」
アライグマ「……ウッ」
フェネック「あ……アライさん」
アライグマ「う……うぅ……うわぁぁぁぁぁーー!!」ポロポロ
フェネック「……アライさん」ギュッ
サーバル「……嫌だ……こんなの嫌だよ」グスッ
ライオン「……絶対に許さねぇ」ビキビキ
オーロックス「た……大将」
ドゴォ!!
リューク「うおっ!!一撃で壁が!!」
パラパラ
ライオン「……この落とし前は必ずつけてやる……!!!」
318 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/30(金) 00:11:09.88 ID:9p8RU09cO
へいげんちほー ライオン陣営 天守
ライオン「……手筈は?」
アラビアオリックス「……城内の扉、城外の門、……窓も含め全て施錠しました」
オーロックス「件のフレンズは……城の中庭で埋葬しました……」
ツキノワグマ「……」
ヘラジカ「私達が城に向かっている間に……また1人フレンズが犠牲になったというのか ……セルリアンめ……!」ギリッ
かばん「……ツキノワグマさんについてきたフレンズさんは……ヘラジカさんだけですか?……部下の方達は……」
ヘラジカ「私の部下は皆隣のしんりんちほーに避難させた……死ぬかもしれない戦いに部下を巻き込む訳にはいかない」
アラビアオリックス「……ヘラジカにしては意外と冷静な判断をするんだな」
ヘラジカ「……冷静に見えるか?」プルプル
アラビアオリックス「……ごめんよ。言葉が足りなかった」
ライオン「ボスの誘導で……へいげんのフレンズは皆しんりんに移っているはずだよ……今へいげんに残ってるフレンズは……お城の中の私達だけ……だね」
かばん「ラッキーさん……」
ラッキービースト「ライオンノ言ッテル事は本当ダヨ……サッキ他ノ個体カラノ通信ガキタンダケド……へいげんちほーデノ全フレンズノ避難誘導ハ無事完了シタヨ」
かばん「よかった……」
319 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/30(金) 00:30:20.20 ID:9p8RU09cO
明日続きを書きます
320 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/30(金) 07:03:12.66 ID:upkuoghOO
サーバル「あの鳥の子は……間に合わなかったんだね……」
フェネック「アライさーん……落ち着いた?」
アライグマ「……大丈夫なのだ」ズビッ
フェネック「あーあー鼻水がー……ほら紙あるよー」
アライグマ「……」チ-ン
ヘラジカ「今……死神セルリアンはどうしているんだ?……何故城に突撃してこない?」
オーロックス「そういえば……どうして何の動きも見せないんだ?まさか俺たちが外に出てくるのをじっと待ってやがるのか?」
リューク(俺ならそんな面倒くせー事せずともさっさと壁をすり抜けて侵入するが……)
かばん「セルリアンの思惑は分かりかねますが下手に外に出るのは危険です……ここは籠城しましょう」
ヘラジカ「うむ……かばんがそう言うなら従おう」
ライオン「じゃあまぁ……作戦会議でもする?」
ツキノワグマ「大将……その前にかばんに一つ確認したい事が……」
かばん「え……ぼくに?」
321 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/30(金) 07:19:51.11 ID:r4iOzCEiO
ツキノワグマ「昨日博士達がへいげんちほーにきて……かばんが数人のフレンズと1匹のシニガミを連れてジャパリパークを一周してる……ってきいたんだけど……」
オーロックス「昨日……そんな事言ってたっけ?」
アラビアオリックス「昨日城の前まで飛んで来てたじゃないか……ん?その話が本当なら……」
ライオン「シニガミは今どこにいるのー?」
ヘラジカ「何っ!シニガミがもうここに侵入を!?……おのれ……出てこいシニガミ!私はいつでも勝負を受けて立つぞ!!」
リューク「あーあ……面倒くせー事に……どうするかばん……ノートを触らせるか?」
フェネック「さ……流石に今はやめておいた方がいいんじゃー……」ボソボソ
かばん「……確かに……今シニガミさんはぼくの隣にいます」
サーバル「かばんちゃん!?」
リューク「あっ……言っちゃうんだ?」
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/30(金) 17:18:05.92 ID:rV6rrXoDO
まぁノートに触れないと姿が見えないって点で差別化出来てるしな……
最初から見えてた死神セルリアンと姿形が同じでも、別物だっつう説明は出来るし、下手に隠して疑念を持たれるよりはマシか。
323 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/30(金) 22:16:10.93 ID:C1mVv666O
ライオン「……全然見えないけど」
オーロックス「おい……ふざけてんじゃねぇだろうな」
ヘラジカ「かばんがそんなくだらん嘘をつくはずはない…間違いなくシニガミはそこにいる」
かばん「実はある手順を踏まないとシニガミさんの姿を見る事は出来ないんです……今シニガミさんの……リュークさんの姿が見えるのは……ぼくたちだけなんです」
ヘラジカ「……サーバル達は見えるのか?」
サーバル「うん……誤解しないで!リュークはシニガミだけど……セルリアンとは違うんだよ!」
アラビアオリックス「……信用できると思うか?」
かばん「いいえ……だからリュークさんの姿をまだ見せるわけには……まずは死神セルリアンについてぼく達が知ってる事をすべて話します……ノートを触らせるのは……それからです」
ツキノワグマ「……ノート?」
サーバル「ちょっと待って……死神セルリアンって呼び名だと長すぎるからー……セルリアンのリュークで……セルークってどうかな!?」
リューク「こんな時に呼び名なんかどうでも……まぁでも語呂は良いしそれでいいか」
324 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/06/30(金) 22:44:54.49 ID:JEpEuJnOO
かばん「では……事の発端はリュークさんがノートをうっかり………」
かばん、フレンズ達に事情とセルークの生態について説明中
325 :
◆jLRtqdurHM
:2017/06/30(金) 23:03:33.20 ID:JEpEuJnOO
続きは明日から……
明日から土日なので若干ゃペースは上がるかと……
どうにかあと2日で終われるかなぁ
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/01(土) 02:13:31.35 ID:vdHhoNFk0
名前は付いてる事が大事だからな
327 :
sage
:2017/07/01(土) 07:03:42.54 ID:Rdt9fGz/0
フレンズに被害者がでてしまったのがツラい
続きはよ
328 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 09:43:10.13 ID:KIcQwcG50
アラビアオリックス「……シニガミとあのセ……セルークが全くの別物だっていうのはよく分かったよ」
オーロックス「だが元はと言えばあんな化け物が生まれてしまった原因はシニガミがノートを落としたせいだろ!結局退治するべき対象には変わりないぜ!!」
アライグマ「リュ……リュークは退治しちゃダメなのだ!」
オーロックス「何を呑気な!!」
ライオン「頭冷やしなオーロックス……リュークだってわざと落としたわけじゃないよ」
オーロックス「……すんません」
リューク(正確に言えば人間界にはわざと落とそうとしたけど間違えてジャパリパークに落としちゃったってのが真相だが……絶対黙ってたほうがいいな)
ヘラジカ「……失敗は誰にでもある。私だってライオンに挑み続け、負けと失敗の連続だった……気にする必要はないぞリューク!悪いのは力を悪用してフレンズを苦しめているセルークだ!」
リューク「あんがとよ……ってかどこに向かって話してるんだあいつは」
サーバル「ヘラジカノートに触ってないもんね」
かばん「さて……これが例のノートなんですが」スッ
ヘラジカ「おー……まっくろだなぁ……まず私が触ってみていいか?」
かばん「構いませんが姿を見ても攻撃はしないでくださいね?……あくまでも冷静に対応をお願いします」
ヘラジカ「事情はもう分かっている。安心しろ」ドン
リューク「何故だか信用できねぇ」
ヘラジカ「では……」スッ
329 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 09:54:50.77 ID:KIcQwcG50
リューク「……」
ヘラジカ「お……お〜〜」キラキラ
フェネック「すごく目がキラキラしてるよー……」
ヘラジカ「ガッチリとした体躯……鋭い牙……こんな状況じゃなければ是非力比べしたいところなんだが」
リューク「お前じゃ絶対俺には勝てないけどな」
ヘラジカ「むむっ……そう言われるとますます闘志が」
ツキノワグマ「こいつ……」
ライオン「あはははー……ヘラジカらしいや。じゃあ私も触ろっかなー」スッ
アラビアオリックス「軽いですよ大将!?……もう少し慎重に……」
リューク「……」
ライオン「うおっと!!?」シュバッ
オーロックス「大将!大丈夫っすか?」
ライオン「平気だよー……ちょっとびっくりしただけ……結構怖い見た目だねー……最初にかばんの説明が無かったら喉元に飛びついて喰い千切るだったよー」
リューク「サラッと恐ろしい事言うなよお前……」
アライグマ「後ろの3人は触るのかー?」
アラビアオリックス「私は……」
オーロックス「姿を見てしまったら……俺は我を忘れてそいつを攻撃するかもしれねぇ……」
ツキノワグマ「……パスしよっかなー」
かばん「……でもここで作戦会議する際にリュークさんの姿が見えないと3人だけは会議の流れがわからなくなりますよ?」
330 :
◆jLRtqdurHM
:2017/07/01(土) 09:56:05.35 ID:KIcQwcG50
誤字修正します
331 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 09:59:14.53 ID:KIcQwcG50
リューク「……」
ヘラジカ「お……お〜〜」キラキラ
フェネック「すごく目がキラキラしてるよー……」
ヘラジカ「ガッチリとした体躯……鋭い牙……こんな状況じゃなければ是非力比べしたいところなんだが」
リューク「お前じゃ絶対俺には勝てないけどな」
ヘラジカ「むむっ……そう言われるとますます闘志が」
ツキノワグマ「こいつ……」
ライオン「あはははー……ヘラジカらしいや。じゃあ私も触ろっかなー」スッ
アラビアオリックス「軽いですよ大将!?……もう少し慎重に……」
リューク「……」
ライオン「うおっと!!?」シュバッ
オーロックス「大将!大丈夫っすか?」
ライオン「平気だよー……ちょっとびっくりしただけ……結構怖い見た目だねー……最初にかばんの説明が無かったら私リュークの喉元に飛びついて喰い千切るとこだったよー」
リューク「サラッと恐ろしい事言うなよお前……」
アライグマ「後ろの3人は触るのかー?」
アラビアオリックス「私は……」
オーロックス「姿を見てしまったら……俺は我を忘れてそいつを攻撃するかもしれねぇ……」
ツキノワグマ「……パスしよっかなー」
かばん「でもここで作戦会議する際……リュークさんの姿が見えないと3人だけは会議の流れがわからなくなりますよ?」
332 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 10:18:25.49 ID:KIcQwcG50
アラビアオリックス「それは……」
ライオン「……このノートに3人同時に触れてみてもし部下達がリュークに攻撃するような素振りを見せたら……私とヘラジカか身体を張って止める……」
ライオン「……ってのはどうだろう?」
ヘラジカ「なるほど……私とライオンなら3人の攻撃を受け止めるのはわけないな」
アラビアオリックス「……オーロックス、ツキノワグマ、……いいな?」
オーロックス「大将が止めてくれるってんなら……おしっ」
ツキノワグマ「あんま気が乗らないけど……わかった」
ライオン「じゃあ決まりだ!ささ早く触って触って〜」
アラビアオリックス「……」ピトツ
オーロックス「……」ピトッ
ツキノワグマ「……ゴクッ」ピトッ
リューク「……」
オーロックス「!?……野郎!!」チャキッ
アラビアオリックス「お……抑えろオーロックス!……こいつがセルークと違うのはさっきかばんが説明しただろ……それによく見ればこいつはセルークと比べて若干色が薄い」
ツキノワグマ「ひ……ひいぃぃぃぃ〜」ドサッ
リューク「俺はセルークと違ってフレンズを殺す事は出来ない……信じられないだろうがそれは本当だ」
サーバル「そ……そうだよ!リュークはそんな酷い事しないよ!お願いオーロックス……信じて!」
オーロックス「ぐ……ぐぅ〜」
オーロックス「チッ……わかったよ」ドサッ
ライオン「よく我慢してくれたよ〜」
333 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 11:10:14.93 ID:KIcQwcG50
かばん「それでは作戦会議です!……いつセルークか城に侵入するかわかりませんからなるべく迅速に進めましょう……」
セルーク討伐作戦会議
アラビアオリックス「……こうして聴いてみると声も少し違うか?……コピーの方が少し低かったような」
リューク「そういやあいつしゃべってたな……俺の知能もコピーしたって事なのか」
アライグマ「ちのーは同じでも性格は全然ちがうのだ!あんなやつリュークじゃないのだ!!」
リューク「確かに……あいつは殺し自体を楽しんでいたようだが……俺なら獲物を追い詰めて楽しんで殺すような真似はしない……」
ライオン「オーロックスの話だと……攻撃は全然当たらなかったって言ってたねぇ」
オーロックス「全然手応えがなかったんすよ……くそっありゃなんの能力だ」
リューク「……死神の透過能力だ。俺も透過できる」
アラビアオリックス「ものすごいスピードで空を飛ぶのもか?」
リューク「…あぁ」
かばん「死神の能力を……まさか」
リューク「ノートの性質を取り込んだだけじゃなく死神の身体能力までコピーしたって事だ……だからあいつは空も飛べるし身体を透過させて攻撃を躱す事も出来る」
サーバル「無敵すぎるよ……」
フェネック「向こうからは一方的に攻撃できるのに……こっちは何も手出しできないなんてねー……」
ヘラジカ「しかも一撃だけでも攻撃を喰らうとそいつは心臓麻痺で死ぬ……まさに絶望的だな」
334 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 11:40:36.28 ID:KIcQwcG50
かばん「攻撃する手段は……あります」
サーバル「かばんちゃん!何か考えがあるんだね!」
かばん「リュークさんの透過能力は完璧なものではありません……というのは……あの能力は無意識では発動できないんです……こはんにいたとき、リュークさんはプレーリーさんの挨拶を防げなかった……それが何よりの証拠です」
リューク「……あれは不意打ちだったから透ける事をうっかり忘れてたが……もしセルークが透過の弱点までコピーしてるなら」
かばん「不意を突けば攻撃は通るというわけです……シニガミと言えどセルリアンですからどこかに石があるはずです……そこを一撃で破壊できれば……」
サーバル「そうか!じゃあ後ろからこっそり近付いて私のツメで……」
かばん「ダメだよサーバルちゃん!素手の攻撃は絶対ダメ!」
リューク「忘れたのかお前……セルークに触れたらお前が死ぬんだぞ」
サーバル「そ……そっか」
ライオン「その理屈だと私も無理だなぁ……じゃあ攻撃できるのは武器を持った子だけかぁ」
フェネック「今武器を持ってるフレンズはー……オーロックスー…オリックスー…ツキノワグマー…あとは」
ヘラジカ「私だ」ドン!
オーロックス「威張るな」
335 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 12:07:00.46 ID:KIcQwcG50
かばん「4人の中で一番攻撃力が高いフレンズさんは……」
ヘラジカ「それも私だ」ドドン!
オーロックス「だから威張んなって」
ツキノワグマ「……悔しいけど事実だしなぁ」
リューク「じゃあ攻撃役はヘラジカでいいとして……」
ヘラジカ「任せろ」ドドン!
リューク「……どうやって不意打ちするんだ?……言うほど簡単な事じゃないぜ?死神には地上のどの動物をも凌駕するスピードがあると言っても過言じゃない。ましてやセルリアンだし……」
かばん「……その通りです。セルークは素早い……おそらく同じシニガミしか追いつけないでしょうし逃げられもしないでしょう」
かばん「だからリュークさん……お願いです。力を貸してください」
リューク「……そこで俺かよ」
ヘラジカ「ふむ……つまり私がリュークの身体に掴まりつつ死角から奇襲すれば……セルークを倒せると言うわけだな?」
かばん「はい」
ライオン「おー……ヘラジカが作戦をちゃんと理解してるよー!!成長したなぁヘラジカ〜」
ヘラジカ「かばんのおかげだ!」ドドン!
336 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 12:17:26.10 ID:KIcQwcG50
サーバル「お願いリューク!協力して!……私……もうフレンズの子が死ぬところなんて見たくないよ!!」
アライグマ「アライさんからもお願いなのだ!!た……助けてほしいのだ……フェネックがもし……もし死んじゃったりしたら……うぅ……」グスッ
フェネック「私はここにいるよー……落ち着いてアライさん」
リューク「……」
リューク(今までの俺だったら面倒くせぇの一言で一蹴してだだろうが……)
リューク「……わかった。やろう」
かばん「リュークさん!!」
サーバル「!!……ありがとうリューク!」ダキッ
リューク「うおっ……」
サーバル「グスッ……ありがとう……本当に……ありがとう!」
リューク「……礼ならあいつを殺して全てが終わった後に言え」
337 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 12:27:13.87 ID:KIcQwcG50
かばん「ではもう一度作戦の確認を……」
ラッキービースト「………」ピ- ピ- ピ-
サーバル「ボス?」
ラッキービースト「としょかんカラ通信ダヨ」
ミミ助手『博士!繋がったのです!』
コノハ博士『上出来なのです助手』
アライグマ「ふぇぇ!?この声は……」
ヒグマ『かばん……かばん!!無事か!?』
かばん「ヒグマさんも……はい!なんとか!」
リューク「ほぅ……電話機能か」
ライオン「おっどろいたなぁ」
ヘラジカ「な……なんだこれは……なぜボスから博士の声が……」
コノハ博士『今はパークの非常事態なので……フレンズにも電話が使えるようになったのです』
ミミ助手『本来はヒトしか使えない機能ですが……なにぶん状況が最悪なので」
ヒグマ『まだへいげんに残ってるって聞いたぞ……早くそこから逃げろ!!なぜ避難しないんだ!?」
かばん「……今避難する事はできません」
ヒグマ『……なんだと?』
338 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 13:05:19.25 ID:KIcQwcG50
かばん「いまぼくたちは……死神のセルリアン……セルークと呼んでいるのですが……そのセルークに命を狙われています。
今外に出て逃げても……あっという間に追いつかれて殺されます」
ヒグマ『……ならそのまま待ってろ!私が博士に頼んですぐそっちに駆けつけ……」
かばん「やめてください!!」
ヒグマ『な……何故だ!?』
かばん「鳥のフレンズさんに運んでもらう方法は使えません……セルークのスピードは想像を遥かに超えます……いくら博士でも見つかったらすぐに間合いを詰められて……全滅してしまうでしょう」
ヒグマ『クソッ!そこまでとは……』
ミミ助手『まったくあのシニガミのせいで……とんでもないことになったのです!!』
サーバル「リュークは悪くないよ!!」
ヒグマ『この期に及んでまだそんな事を言ってるのか!!』
リューク「……よせサーバル。そいつらの言ってる事は正しい」
コノハ博士『今はシニガミを責めても仕方ないのです。かばん、何か作戦があるのですか?』
かばん「……はい。上手くいくかは……正直五分五分です」
339 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 13:20:45.16 ID:KIcQwcG50
かばん「ですが必ず作戦は成功させます!だから博士……」
コノハ博士『わかりました……ジャパリパークの未来は……かばんに託すのです』
かばん「ありがとうございます!……あの、他のちほーのフレンズさん達は……」
ミミ助手『現在はジャパリパーク全域でラッキービーストが注意喚起しているので……全てのフレンズはセルークの存在を知っているはずなのです』
かばん「では……フレンズさん達には絶対にへいげんちほーに近付けさせないようにしてください……下手に増援を呼んでも犠牲が大きくなるだけです」
ヒグマ『今回の奴は黒セルリアンとタイプが何もかも違う……少数で対処した方がいいのは同意だ」
コノハ博士『了解です……それとかばん。一つ知らせたい事が」
ヘラジカ「なんだ?いい知らせか?悪い知らせか?」
340 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 14:36:51.46 ID:4o1B4oAMO
コノハ博士『……サンドスターの濃度が急激に上昇したのです』
ミミ助手『このままでは……また山が噴火するのです』
サーバル「ええー!?今年噴火したばかりなのに!?」
フェネック「普通あと1年は噴火しないはずだよねー?」
ライオン「ひょっとして……セルークのせい?」
コノハ博士『そこまではわからないのです……ただラッキービーストの計測、統計によると……あと1日で噴火活動が始まるのです」
リューク「お……おいマズいんじゃないのか?セルリアンはサンドスターを吸収するんだろ?もし噴火なんか起きてサンドスターがセルークに当たっちまったら……」
かばん「そうなったらもう手が……でもフィルターが……」
ミミ助手『フィルターなど役に立たないのです……噴出量からみて……フィルターは余裕で突き抜けるはずなのです』
リューク「そ……そこまでかよ……」
ヘラジカ「よく分からんが悪い知らせという事でいいのか?」
ライオン「少なくとも今の所はね……」
セルーク『……いいこと聞いたぜ』
フレンズ一同「!!!?」
341 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 14:46:04.30 ID:4o1B4oAMO
サーバル「えっ?……え!?」
ツキノワグマ「どうして……ボスからセルークの声が!?」
コノハ博士『リューク!?……いやお前は……』
ヒグマ『下がれ博士!セルリアンだ!!』
かばん「そんな!?だってセルークは今城の外に」
リューク「……」バサッ!
アライグマ「りゅ……リューク!?どこいくのだ!?
ヒグマ『どりゃぁー!!』
セルーク『静かにしろ』シュッ
ヒグマ『うぐっ……アッ……ガハッ」
サーバル「ヒグマっ!!」
ヘラジカ「まさかヒグマの奴……!?」
へいげんちほー 城外天守屋上
リューク「……どこにもいねぇ……森林の図書館に向かったのか?……まさかさっきの会話は全部奴に筒抜けか!?」バサッバサツ
リューク「……やられた!!」
342 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 14:53:08.57 ID:4o1B4oAMO
へいげんちほー 城内 天守
リューク「おい!奴はもうへいげんにはいねぇ!今奴がいるのは図書館だ!」
アライグマ「リューク……ヒグマが……ヒグマがぁ!!」
リューク「!?……まさかあいつ図書館で殺りやがったのか!?」
セルーク『その声はもう1人の俺だな……心配すんな。生きてるよ』
かばん「……!!」
セルーク『俺の能力は強弱を自在に変えられるらしくてな……こいつは心筋梗塞を起こしてはいるがまだ命に別状はない……並みの苦しみではないだろうがな……クククッ』
サーバル「ひ……ひどい……どうしてこんな事するの!?」
セルーク『何故かって?』
セルーク『楽しいから』
343 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 15:10:46.67 ID:4o1B4oAMO
サーバル「楽しい?……何言ってるの……?」
セルーク『俺はあのノートを体に取り込んだことで……自我とノートの性質と……死神の能力を手に入れた……」
セルーク『この力は素晴らしいぜ……何もかも俺の思い通りにできるんだ……フレンズを生かすも殺すも俺の気分次第……せっかく得た力だ!楽しまなきゃ勿体無ぇ!!』
リューク「……」
セルーク『お前には感謝してもしきれねぇなぁリューク!!お前のおかげでジャパリパーク中のフレンズは……ぜーんぶ俺のオモチャだ!ヒャ-ハッハッハッハッハ-ッ!!!」
ヘラジカ「……外道がッ!!」
ライオン「……調子に乗ってんじゃねぇぞてめぇ!!」
かばん「絶対に許さない……!!」
344 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 15:28:48.52 ID:wQL2TiDPO
セルーク『おっ?プッツンきたか?……だがこいつらの命は俺が握ってる事を忘れるなよ……」
アライグマ「き……汚いぞー!!」
セルーク『ヒャハハハハ……なんとでも言え。負け犬の遠吠えは聞いてて心地いいぜ』
アライグマ「お前なんか……お前なんかー!!」
フェネック「アライさん!挑発に乗っちゃダメだよ!!」
リューク「そいつらを殺さずに人質にとるって事は……こっちになんか要求があるんだろ?」
セルーク『……1時間以内にここにバスで来い……時間が経っても現れなければここにいる奴等は全員殺す……1人残らずなぁ!!』
かばん「……」ギリッ!
345 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 17:15:39.91 ID:bgBjutViO
リューク「……ヘラジカ」チョンチョン
ヘラジカ「な……なんだリューク……」ヒクヒク
リューク「ちょいと耳貸せ……耳はここでいいのか?」
ヘラジカ「?……そこであってるぞ」
リューク「さっきの作戦の事だが……」ゴニョゴニョ
ヘラジカ「うん……うん……そんなことができるのか?」
リューク「俺に全て任せろ……そうすれば全部上手くいく……かばんには内密にな」
ヘラジカ「よし……分かった……リュークを信じよう」
アラビアオリックス(……ヘラジカの奴……リュークと何を話してる?)
かばん「……人数の指定は?」
セルーク『特には決めて無いが……かばんとサーバル……そしてリュークは絶対に来い……後は来ようが来まいが好きにしろ』
サーバル「わ……私も?……わかった。いくよ」
かばん「……人質の無事を確認したいのですが」
セルーク『いいだろう……おい。何か喋れ』
ヒグマ『だ……ダメだかばん……こっちに来ちゃ……』
コノハ博士『……こいつはハナから我々を助ける気などないのです』
ミミ助手『来たところを……ま……まとめて始末する気なのです……だから口車に乗っては』
セルーク『……時間切れだ……じゃあなフレンズ共。一時間後……図書館で楽しもうぜ』
リューク「……必ずお前を殺してやる……楽しみにしてろよ」
セルーク『ヒャハハハハハハッ!……待ってるぜ』プツン
346 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 17:46:34.72 ID:Mr4tqCrnO
オーロックス「あ……あの野郎!!俺たちがオモチャだと?ふざけるのも大概にしやがれ!!!」
フェネック「……さすがに今のはカチンってきたかな」
アライグマ「極悪非道なのだ……あんな奴を放っておいたら……パークは滅ぼされてしまうのだ!!」
かばん「絶対に生かしてはおかない……なんとかしないと」
ツキノワグマ「どうするの?……1時間以内って事は……早く行かないと間に合わないよ!?」
かばん「……さっきの作戦を実行するしかありません……ヘラジカさん。同行してくれますか?」
ヘラジカ「当然だ……奴の首級は私が必ずあげてやる!!」
ライオン「フ-.....業腹だけど私は同行しても……ただの足手まといだな……」
フェネック「右に同じだねー……」
アライグマ「アライさんもなのだ……でもサーバルは……」
サーバル「私も来るようにあいつ、言ってたから……行くよ!」
かばん「ごめん……サーバルちゃんには……危険な目に合わせたく無かったんだけど」
サーバル「なんでかばんちゃんが謝るの!?悪いのは全部セルークだよ!!」
347 :
◆jLRtqdurHM
[saga]:2017/07/01(土) 18:02:33.88 ID:Mr4tqCrnO
へいげんちほー 城門前
ラッキービースト「カバン……本当ニ行クノカイ?」
かばん「はい……早く行かないと博士達の命が……お願いしますラッキーさん!連れて言ってください!」
リューク「奴がバスで来いと指定して来なければ……俺が担いで飛んでいった方が早かったんだが……」
サーバル「……万が一セルークに飛んでるリュークを見られちゃったら……すぐに博士達が殺されちゃうもんね」
ライオン「部下達はここに残れ……セルークの事はヘラジカとリュークに任せるんだ」
オーロックス「畜生……あんな奴にいいように言われて……何も……何もできないなんてよぉ……!!」ポロポロ
アラビアオリックス「仕方がないさ……大人数で戦うのはむしろ危険だ……目的は奇襲だからな」
ツキノワグマ「ヘラジカに託すしかないね……」
ヘラジカ「任せろ!……奴が図書館にいるという事は私の部下も危ない……絶対に倒す!!」
アライグマ「最後の最後で……居残りだなんて……かばんさんごめんなさいなのだ……」
フェネック「………」
かばん「謝らないでアライさん……絶対に生きて帰ってくるから……もう誰も死なせないから……!!ラッキーさん!」
ラッキービースト「……ワカッタヨ」
ブォォォォォォォォ
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