ハルヒ「キョンTUEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!」 キョン「分裂するぞ」

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72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 23:05:01.47 ID:+O8N3K5G0

朝比奈「なるほどなるほど……全部わかりました!!」プシュゥゥウウ!!!

キョン「頭からいくつも煙が出ているんですけど……本当に大丈夫ですか?」

朝比奈「上に確認してみます!!」プスプス!

キョン「ご自分はご自分で管理してください!!?」

朝比奈「うぅ……ごめんねキョンくん。やっぱり今日はいろんなことがあって頭が追いついていないみたい」シュウゥ

朝比奈「明日また、落ち着いたらいま言ってくれたことちゃんと整理しておくね……ごめんなさい」

キョン「いえいえ、朝比奈さんならきっと大丈夫ですよ」

朝比奈「……キョンくんは」

キョン「はい?」

朝比奈「……仮に、佐々木さんと対することになっても……その」

キョン「朝比奈さん」

朝比奈「は、はい」

キョン「……過去がどうであれ、俺が今所属しているのはSOS団です」

朝比奈「!」

キョン「これでいいですか?」

朝比奈「……はいっ!」

キョン「それじゃ夜分も遅いことですし、これで失礼します。また部室で」シュン!

朝比奈「はい。また……部室で」

朝比奈「…………わたしにも」

朝比奈「わたしにもできることが……あるはず」

朝比奈「考えて……考えて……考えなきゃ!」ムムム
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 23:05:58.25 ID:+O8N3K5G0
ここまでーー
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/10(土) 23:29:55.43 ID:LRLjZGjKO
や、やっぱ思った通りな展開になってきた(震え声)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/10(土) 23:33:36.66 ID:2unZ1pfIo
なるほどなーそういうことかー(プスプス
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 02:14:22.44 ID:iPhANUTzo

分かりやすいなー
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 10:07:25.09 ID:aDCZoD1JO
やっぱりな
思ってたとおり朝倉さんが可愛い
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 15:28:49.85 ID:/TFFgxS/O
朝倉さんいいよね…(シュゥゥゥ)
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 16:20:39.01 ID:HU3Bgiuio

佐々木も分裂してたのか
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 21:47:48.76 ID:DIDV3YZVO
つまりハルヒが朝比奈さんで佐々木になった朝倉が可愛いってことだろ?(モクモクモクモク)
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 22:41:05.87 ID:gg9hyR7b0
プシュゥゥ(つまりハルヒの力は長門が朝比奈さんにふんもっふしてできたものってわけだ。)
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 00:11:56.05 ID:GQzMARh4o
こいつ……煙で意思疎通を……!?
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 11:11:05.24 ID:9XMavu3VO
ストーリーの展開もさる事ながら、キョン分身を利用してのキャラクター別シーンの繋げ方が秀逸過ぎる……
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 15:04:58.06 ID:ZgnoI+rAo
絵だとさらに映えそうだよね
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 13:32:14.87 ID:NXWEkVFk0
14時より投下します
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 13:57:55.35 ID:NXWEkVFk0
投下―
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 14:01:42.80 ID:NXWEkVFk0

『やぁ』

『ん? あぁ、確か同じクラスの……』

『覚えてくれていてなによりだ。キミは……キョンくん、だったかな?』

『キョンでいい。もはやどんな理由で名づけられたのかも忘れちまったあだ名さ』

『……へぇ。にしても意外だね。キミは学習塾に通うようなタイプではないと思ったんだけど』

『あぁ。まぁ単なる気まぐ、おふくろがうるさいんだよ。このままだと高校も危ういだとかナンダトカー?』

『それなら納得だ。ただ僕としてはキミは学力では測れない聡さを持っているとふんでいる』

『買いかぶり過ぎだ。俺はただの一中学生さ。ストーカーまがいの観察行為を行ってる以外は』ボソッ

『ん? 何か言ったかい?』

『なんでも。まぁ塾も悪くねぇよ。いつもとは違った環境に身を置くことで気分転換になる』

『一つのことに根を詰め込みすぎるとヘタを打っちまうかもしれんしな』

『それがキミの言うストーカーまがいの観察行為のことかい?』

『……聞こえてたなら聞き返すなよ』

『聞き間違いであって欲しかったけどね。まぁ、冗談か比喩表現であることを切に願うよ』

『そうしてくれ。間違っても警察や児童相談所には駆け込むなよ』

『面白いことを言うなぁ、キミは。いっそ実行に移してキミの反応をみるもの愉しそうだ』

『勘弁してくれ』

『考えておくよ。おや、もう講義の開始の時間だね……キョン』

『なんだ?』

『これも何かの縁だ。卒業まで、仲良くしてくれるとありがたい』

『ああ、よろしくな―――』

『……よろしく―――』
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 14:06:06.29 ID:NXWEkVFk0

中庭


キョン「とまぁ……ハルヒに近づ離れずの距離を保ちながらの中学生活だったさ」

古泉「本当に平凡な中学生活を送ってらっしゃったのですね」

キョン「何を想像してたんだよ」

古泉「涼宮さんを見守る傍ら、敵国からの刺客との戦闘や、潜入任務などを行っていたのかと……」

キョン「なんの映画だよそりゃ。てか敵国って何だ」

古泉「こうであったらなという、ただの僕のイメージです」ニコッ

キョン「どんなイメージだよ。まぁ確かに、わざわざ俺が普通の中学生を演じる必要もなかっただろうが……」

キョン「ほんとうに……なんとなくだよな、うん。それこそ気まぐれだ」

古泉「気まぐれ……ですか?」

キョン「ああ。なんでだろうな? 今となっちゃほんとになんでだろうと感じるんだが……」

キョン「アイツが『佐々木』だと分かった今……なんらかの因果だったのかと考えざるを得ないな」

古泉「……運命に導かれた二人、ですか」

キョン「洋画のキャッチコピーみたいな言い回しやめろ」

古泉「んふっ。言い回しと言えば……これはどうなんでしょうね?」ピラッ




【挑戦者求ム!!! 文芸部室ニテ待ツ!!! 文芸部!!! ※ただし、面白い人間に限る】




キョン「…………隠す気も隠れる気もないよな、アイツ」

古泉「涼宮さんらしいですよね。しかし、目を引かれるキャッチコピーではあるものの」

古泉「こうして中庭のど真ん中に陣取っているにもかかわらず、中々新入生は目を向けてはくれませんね。どうしてでしょう?」

キョン「見ちゃいけません、って本能が告げているんだろ。正常な反応だ」

キョン「それに正体不肖の団に進んで入ろうなんて輩は……できればいてほしくはないな」

古泉「いいではありませんか。未来人宇宙人、超能力者の連合に攻め入られるよりかは」

古泉「そちらの方がよっぽど可愛げがありますよ」

キョン「どうだかな」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 14:11:27.09 ID:NXWEkVFk0

キョン「新入生に新学年に新学期か……新しいものばかりで俺には眩しすぎるぜ」

古泉「新入生を入団させることによってSOS団の戦力アップというのが涼宮さんの望みでしたが……」

キョン「……戦力アップとは意味深な」

古泉「都合が良すぎますかね? 今の我々を救済する助っ人がこの中に紛れ込んでいるのかもしれませんよ?」

キョン「そんな実力を持つ奴が現れたら、第三勢力であることを疑った方が良いな」

古泉「ごもっともです。つまりは、現存の戦力で対抗するほかない、ということですね」

キョン「俺は平和主義者なのになぁ……嵐の前の静けさというか、こんな心地のいい日を過ごしてる場合じゃ……」

キョン「……Zzz」

古泉「言ってる傍から油断ーーっ!!?」ガーン!

古泉「……とはいいますが。僕も可能であるなら、このままこの青春とも言える日々を安全に謳歌したいものですね」

古泉「そうは思いませんか、長門さん?」

長門「……今までも、決して安全とは言い難い日々」ペラッ

古泉「ははっ、仰る通りです。では、刺激的な日々とでも言い換えましょうか」

長門「……それを今後も保持するのがわたしの役目。わたしたちの役目」

古泉「同感です。あなたにそう言っていただけますと、非常に頼もしいことこの上ありませんよ」

長門「……そう」

キョン「Zzz……んごあぁ」

古泉「……まったくもって、平和ですね」

長門「……」ペラ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 14:16:04.17 ID:NXWEkVFk0

会長「む」ピクッ

キョン・長門「「よかろう」」ドンッ!

会長「なにがだ!!! 貴さ……ッ! コホンッ。キミたち、ここでなにをしている」

キョン「見ての通り、新入生の勧誘だ。ちゃんと生徒会に申請したはずだが?」

会長「もちろん、文芸部名義では申請は通ってはいる。しかし、キミたちが行っているのは本当に文芸部への勧誘活動かね?」

キョン「そう見えないか?」

会長「……ふん」ピラッ

会長「……文芸部に何を挑戦しろというのかね、このチラシは」

キョン「……長門、言ってやれ!」

長門「………………大食い?」

会長「……本気で言っているのか?」

長門「…………」ペラ

会長「…………食えん集団だな。好きにするといい」

キョン「大食いだけに?」ボソッ

会長「あ?」

古泉「どうも。会長も見回りご苦労様です」

会長「ああ。春はどうも気分が浮かれるらしく、不遜不埒な輩が我が学園にも増えてしまって敵わん」

会長「キミたちも、公序良俗校内規制を遵守し、学園生活を送るように」

会長「ここにはいない、例の団長と名乗る人物にもそう伝えたまえ」

キョン「へいへい。言っても聞かないと思うけど」

会長「彼女の手綱を引くのがキミの役割と伺っているが……違うのかね」

キョン「違うよな? な?」

古泉「さあ。個人的に、あなたほど適した人間はいないとは思いますけどね」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 14:22:12.01 ID:NXWEkVFk0

会長「過激苛烈な行為は控えるように。では失礼させてもらう」クルッ

喜緑「失礼します」ペコッ

キョン「うおっ!! いたんだ喜緑さん……」

古泉「できるだけ視界に入れないようにしていた人がなにを言っているんですか」

ハルヒ「キョーン! 古泉くーん! 有希ーーっ!!」ダダダッ!!!

朝比奈「ひ、ひえぇ!! ま、待ってくださぁい涼宮さぁん!!」ヨタヨタ

ハルヒ「今あの陰険会長がいなかった!!?」

会長(偽)「バカモーン!! そいつがルパ―――」

ハルヒ「いやがったわね!!!!」バチンッッ!!

キョン「いたらそうするつもりだったの!!?!?!?」ドテン!

朝比奈「きょ、キョンくぅん……」

ハルヒ「あら、キョンだったのね。全然気づかなかったわ。さすがね、褒めて差し上げ仕りたてるわ」

キョン「分かったうえでビンタしただろ、しかもなんだその日本語……で?」

ハルヒ「で?」

キョン「目ぼしい新人はいたかよ? 未来の団長になり得そうな潜在犯は」

ハルヒ「だれが潜在犯よ。それがね、今年の新人はダメね!! 消極的なヤツばっか!!」

ハルヒ「まず誰もあたしたちに近づこうともしないのよ!? ありえなくない!?」

キョン「それが正常だろ。あぁ、朝比奈さんの魅力に気づかないやつがいたならそいつは愚鈍の称号をやってもいいな」

ハルヒ「みくるちゃんの可愛さだけにつられてくるようなやつには速攻入団拒否にしといたわよ! 当たり前でしょ!」

古泉「こちらにも、入団希望の新入生は訪れませんでしたから……今年は入団希望者はいないのかもしれませんね」

朝比奈「そうですかぁ……」

ハルヒ「まだ諦めるのは早いわよみくるちゃん! 後日、何らかの理由で今日これなかった有望株が部室に訪れるかもしれないわ!」

ハルヒ「来たら入団テストをするのよ!! 今の内にテスト内容を考えておかなくっちゃ!!」

キョン「第一関門は俺か長門のどちらかを制限時間内に倒しきることとか……」

古泉「現代兵器の使用の許可をいただきたいものですね」

ハルヒ「てわけで! これ以上の長居は無用!! 撤収撤収ーっ!!」

キョン「やれやれだ」




























「フフ、お世話になりますよっ、先輩っ♪」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 14:27:40.76 ID:NXWEkVFk0

翌日


谷口「しっかし、新鮮味のねぇクラスだな、おい」

国木田「いいじゃない。見知った顔が多い方が谷口の奇行も目立たないよ」

谷口「お前は俺のことどう思ってるんだよ!!? ったく、なあキョン、お前はどう思う?」

キョン「自己紹介がまだだったな、俺はキョンだ」

谷口「いらねーよ!!? ていうかついにお前は俺の名前どころか存在を抹消しにかかってないか?」

キョン「冗談だ、谷村」

谷口「冗談になってねぇじゃねーか」

国木田「あ、そうそう。キョン、この前は大丈夫だったかい?」

キョン「ん。あぁ、心配ない。悪かったなあん時は」

谷口「なんの話だ? お前ら、俺のいないとこで女絡みでもしてるんじゃないだろうな!」

国木田「うーん。女性絡みと言えば、そうならなくもないのかな?」

谷口「なんだとっ!!? 抜け駆けか!!?」

国木田「僕とキョンの同級生にたまたま二人で遭遇したんだよ。その人が女性ってだけ」

谷口「可愛いのか?」

国木田「だってさ、キョン」

キョン「なぜ俺に聞く?」

谷口「だってよぉ、それって話に聞くキョンの中学時代の『コレ』だろ? ん? 1年の時言ってた変な女だとかいう」

キョン「……国木田」

国木田「ごめんよ。ただ、ここまで勘違いしているのは谷口にも過失があると思うんだ」

谷口「くぅーっ! どいつもこいつもなんだかんだ青春しやがって!! ちくしょう!!」

キョン「……やれやれ」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 14:31:49.12 ID:NXWEkVFk0

古泉「ほう、谷口さんにもからかわれたと」

キョン「語弊があるな。あいつにからかわれたなんて、思いたくない信じたくない負けたくない」

古泉「なんの勝負ですか……しかし、話を聞く限り、あなたと佐々木さんとの関係の親密さは恋人と錯覚するほどですからね」

キョン「別に普通だろ? 塾の行きかえりに自転車で…………あ」




佐々木『いやぁ、それにしても久しぶりだね、こうしてキョンと自転車を押しながら帰るというのも』

キョン『いや、こんなシチュエーションに覚えはないぞ? 意外といえば意外かもしれんが……』




キョン「(そういやあいつ、消失世界でこんなこと言ってたな……そういうことだったのか)」

古泉「どうかしましたか?」

キョン「ん? あぁ、だから塾の帰りに自転車で自動車と並走して帰るぐらい普通だろ?」

古泉「……異常ですが??」

キョン「アレー?」

朝比奈「涼宮さん、お茶です」

ハルヒ「ありがとみくるちゃん!」カタカタ

朝比奈「なにつくってるんですか?」

ハルヒ「新入団員へのテストよ!! テスト内容は極秘だから口外禁止よ!!」

キョン「(Q1『SOS団を志望する動機を教えなさい』)」

ハルヒ「(はい。御団の不思議に対する熱意が―――!)」

ハルヒ「メンタリズムもテレパシーも禁止!!!」ウガーッ!

キョン「へーへー」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 14:36:12.01 ID:NXWEkVFk0

鶴屋「やっほーっ!! みんなっ! いるかいっ!?」バンッ!

ハルヒ「鶴ちゃん! やっほーっ! なになに? どうかしたの!?」ハイ!

鶴屋「そうそうっ! またまたお誘いっさ! 花見大会第二弾っ!!」ターッチ!

朝比奈「あれ? お花見ならこのまえしませんでした?」

鶴屋「みーくーるーぅ、あれはソメイヨシノくんたちのお花見だよっ! 今回は八重桜っさ!!」

鶴屋「家の庭に天然の八重桜ちゃんたちが生えてるから是非と思ってね!!」

キョン「けふ九重に匂ひぬるかな」

鶴屋「いにしへの〜……ってキョンくん早っ!! 下の句が上の句になっちゃってるよ!? 傑作だねこりゃ!」アッハッハッハ!

キョン「しづこころなく花の散るらむ」

ハルヒ「ひさかたの〜……むぅ!」

キョン「花ぞ昔の香にほひける」

鶴屋「ひとはいさ〜……すっげー! キョンくんすっげーっ!!」

キョン「エスパーですから」ドヤッ!

古泉「文化や定型をも変えてしまうのはやめていただけませんか?」

鶴屋「じゃあじゃあ、逆に……身をつくしても 逢はむとぞ思ふ!」

キョン「わびぬれば 今はた同じ 難波なる」
 
鶴屋「あっはっは!! ホント、さっすがキョンくん!! 魅せてくれるねぇ!」

朝比奈「……あの、これってどういう遊びなんですか?」

古泉「短歌はご存じでありませんか? 彼はそれを先読みして順序を入れ替えているんですよ」

朝比奈「???」

古泉「例えば、今の歌でいいますとわびぬれば、から始まる上の句に続く下の句を答えればいいのですが」

古泉「逆に下の句から上の句を連想するという遊びに発展したみたいですね」

朝比奈「わ、わびぬれば……ってどういう意味でしたっけ?」

長門「現代語訳にすると『これほど思い悩んだのだから、今はどうなっても同じ」

長門「難波の海に差してある澪漂ではないが、この身を滅ぼしてもあなたに逢いたいと思う』」

長門「情熱的な……恋歌」

朝比奈「へぇ……素敵ですね」

古泉「身を滅ぼすほどの覚悟を持った歌……ですか」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 14:40:33.32 ID:NXWEkVFk0

鶴屋「あぁみくる あぁあぁみくる あぁみくる!」

キョン「あぁ朝比奈さん あぁ朝比奈さん」

鶴屋・キョン「「……さすが!!」」グッ!

ハルヒ「……なにが!!??」ガーン!

鶴屋「てわけでっ! あたしはこれにて失礼するよっ! 本年度もよろしくねっ!」バビューン!

古泉「さながら旋風のようなお方ですね」

ハルヒ「鶴ちゃんのおかげでゴールデンウィークの予定がまた埋まったわ!! 感謝しなくっちゃ!!」

キョン「お花見もいいが、この団の活動内容としてはそれでいいのか?」

ハルヒ「いいトコに気が付いたわキョン!! あんたにしては鋭い指摘よ!! これで実績±0に大きく近づいたわね!!」

キョン「なんで現在マイナス評価なんだよ」

ハルヒ「SOS団としての本来の活動も疎かにしてはいけない、というわけでっ!!」

キョン「解散っっ!!」

ハルヒ「んなわけあるかっ!! てわけで明日! 土曜日!! 朝九時駅前集合して通算ホニャララ目の不思議探索やるわよっ!」

長門「49回目」

朝比奈「もうそんなにやってたんですねぇ」

古泉「早いものです」

ハルヒ「SOS団も創設してそろそろ二年目に差し掛かる今がチャンスなのよ!! 陽気にあてられて油断しているトコを狙うのよっ!」

キョン「……z」ウツラウツラ

ハルヒ「こんな……風にねっ!!」シュッッ!!! 

キョン「――――――残像だ」ゴッシャァア!!

古泉「ええ、残像が見える勢いで吹き飛んでいましたよ。大丈夫ですか?」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 14:44:26.14 ID:NXWEkVFk0

ハルヒ「明日はーどこまわろうかしら? みくるちゃん、どっか行きたいとこある?」スタスタ

朝比奈「うーん……もう温かくなってきましたし、公園をのんびり歩いたりとか?」スタスタ

ハルヒ「いいわねっ! 全員逆立ちで後進したらなにか起きるかもしれないわ!!」

朝比奈「その光景が不思議そのものですよ!?!? 普通にお散歩しましょうよぉ」

ハルヒ「それじゃ普通すぎるもの。ねっ、有希はどっか行きたいとこある??」

長門「どこでも」

ハルヒ「いいわねっ!! 採用!! 有希らしい!!」

朝比奈「ええっ!?」






古泉「こう下校していると、つい先日、想定外の遭逢があったとはとても思えないですね」

キョン「大戦争でも期待してるのか?」

古泉「まさか。申しました通り、僕はこの日々を心より謳歌したいと思っていますよ」

キョン「ならいいじゃねえか。お望みの日常を過ごしてるんだからよ」

古泉「……そう楽観視できないのも、また事実であり、僕が恐れている事なのですよ」

古泉「未だに敵対勢力の所在は不明のままです。機関は常に厳戒態勢ですよ、もちろん僕もね」

キョン「そうだな。結局、佐々木もあれ以来消息を絶ってやがるし、今度はなにを企んでいるやら……」

古泉「今度ではなく、次が最後……と考えているのでは? だからこそ彼女は姿を現した」

古泉「機が熟したのか、それとも勇み足なのかは定かではありませんが」

古泉「ある程度の勝算は持ち合わせていると考えています」

キョン「こっちにゃねえのか? その勝算ってやつは」

古泉「お言葉を返すようですが、あなたになければ、僕はお手上げですよ」ニコッ

キョン「……ったく」

キョン「勝算…………か」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 14:45:05.84 ID:NXWEkVFk0
ここまでい
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 15:06:01.12 ID:fMgef807o
おつー
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 15:25:12.79 ID:wvmQEpVTO
おつんつん
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 19:56:11.16 ID:6ChhZTHRo
乙!
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/14(水) 11:32:40.09 ID:B8rBMF6MO
しょうさんならあるぞ!誉めて称える!(プスプス)
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/14(水) 11:36:40.11 ID:fF3hGUJco
乙です
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/14(水) 21:27:38.21 ID:0p049XhO0
乙です
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 22:26:01.45 ID:awzGWjsZ0
23時より投下しますー
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/17(土) 22:41:42.38 ID:eZ+RpnAE0
待ってたぜ!
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 23:00:32.67 ID:awzGWjsZ0
とうかー
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 23:06:10.43 ID:awzGWjsZ0

「さて……運命の日だ」

「ヨハネの目次録よろしく、今日がこの世界の最期の日になるかもしれないね」

「そ、そんなぁ……」

「うまくいけば、そうはならない……はずだ」

「―――……行く?」

「ああ、行こうか。終わりを始めるために」

「ふ、不吉なこと言わないでくださいー!」

「……大丈夫だ、大丈夫」

「ふぇーん! 巨乳フェチさんがなんか優しくて不気味ですしぃ!!」

「その名で呼ぶのはやめろ!!! 最近呼ばなかっただろうが!!!!」

「くつくつ、そうして緊張を解いておいた方がいいかもね。余裕を持っておこう」

「しかし僕はキョンが相手となると、うっかり油断しかねないから」

「……気を引き締めておこう」

「……っ!」ピリピリ

「(ひっ……! さ、佐々木さん威圧感凄すぎ……)」

「―――く―――ふふ―――」























「…………うーん」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 23:12:09.35 ID:awzGWjsZ0

ピピピピピピピピピピピ!


キョン妹「……」ジリ

キョン「……」ジリ

キョン妹「……キョンくん、目覚まし鳴ってるよ? 止めないの?」

キョン「ああ、止める。しかし本来なら目覚まし時計なんてもんは完全に目覚めてから止めるべきではないと思うんだが?」

キョン妹「そーなの??」

キョン「そうだとも。妹よ、何故本来の起床時間の3時間も前からお前に起こされ、こうして膠着状態を維持しなきゃならなかったんだ」

キョン妹「今日はキョンくん用事があるから出かけるって言ってたから、寝坊したら大変だと思ってー!」

キョン「そうか……お前なりの心づかいだったんだな。それは感謝しておく」

キョン妹「うん! 心づかい!!」

キョン「けどな……できれば次からは殺気をしまって起こしに来てくれ」

キョン妹「えーっ!?」

キョン「吃驚して飛び起きた拍子に攻撃してしまうかもしれんからな」

キョン妹「あははーっ! 攻撃? どんとこいだよーっ!! あ! 朝ごはんそろそろできるから降りてきてねーっ!」ダダダッ!

キョン「……末恐ろしい娘だ」ゴクリ

キョン「…………」ザワッ

キョン「……今度は間違えねーぜ。佐々木よ」

キョン「今日が……そうか」

キョン「…………ふっ」

キョン「どんとこいだ」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 23:16:32.29 ID:awzGWjsZ0

古泉「……はい。はい……了解です。それでは」ピッ

古泉「…………ふぅ」

古泉「(……このタイミングで橘京子を含む敵対勢力を捕捉したということは)」

古泉「今日がそのXデーというわけですか……」

古泉「……本当につかの間の青春でしたね」

古泉「願わくば……杞憂であってほしいものです」

古泉「……と、僕が願っても、仕方がありませんね」ハハ






朝倉「……長門さん」

長門「……姿を消していた天蓋領域の座標情報を確認。敵性勢力と同行しているとみられる」

朝倉「あたしには待機命令がでたわ。こんな時に……ッ、長門さん、大丈夫?」

長門「……確実性は保証できない。しかし」

長門「彼がいる」

朝倉「……そうね。それがなによりも頼りになるものね」

長門「そう」

朝倉「……でもね、長門さん。忘れないで、あたしはあなたのバックアップ」ギュッ!

朝倉「助けてほしくなったら、ちゃんと言ってよ?」

長門「……分かった」

朝倉「じゃあ……行ってらっしゃい」

長門「……行ってきます」






朝比奈「み、未来からの最優先コード……?」」

朝比奈「こんな急に……『警戒せよ?』……こ、これだけ!?」

朝比奈「な、なんのこと……あ、でも……そっか、そうなんだ」

朝比奈「てことは、今日が佐々木さんたちが……」

朝比奈「…………よし」

朝比奈「(まだ不完全だけど……もしもの事態になったら……)」

朝比奈「……頑張らないと!」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/17(土) 23:20:50.42 ID:awzGWjsZ0

キョン「行ってき」

キョン「ます」シュン!

朝比奈「あっ、キョンくん」

古泉「おはようございます」

長門「……」

キョン「おーっす。例によってハルヒが最後か。いつもどおりで安心したぜ」

古泉「いつもどおりとは……言い難い状況ではありませんか?」

朝比奈「ですよね……」

長門「我々も状況は把握済み」

キョン「なるほど……話が早くて結構だ。それで……どうする?」

古泉「どうもこうも……申し上げた通り、僕たちの勝算はあなたです」

古泉「あなたがなにもできない、なにもしないというのならば僕たちには打つ手はありません」

キョン「ならただ黙って見てるってのか?」

古泉「まさか。打つ手がないなら、足でも頭でも、できることならなんでもやりますよ」

キョン「ん?」

古泉「?」

朝比奈「わ、わたしも! なにか役に立てることがあれば……その」

長門「統合思念体は現状維持を望んでいる。現在の環境を保全することがわたしの役目」

キョン「頼もしいなみんな。もちろん、俺も……」

キョン「黙ってやられてやることなんてありえねぇよ―――」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/17(土) 23:27:04.05 ID:awzGWjsZ0












キョン「よぉ、親友」

佐々木「やぁ、親友。この前ぶり」












キョン「お友達も、ご一緒のようで」ジロッ

佐々木「ああ。この前言っていたとおり、紹介したい友人たちだよ。自己紹介は必要かな?」

藤原「……ふん」

朝比奈「あ、え、えっと……」

周防「――――――」

長門「………………」

橘「いつ……古泉さん。お久しぶりです」

古泉「……お久しぶりです。橘さん」ニコッ

キョン「いらないみたいだぜ」

佐々木「そのようだね。ところで涼宮さんがいないみたいだけれど?」

キョン「直に来るさ。ハルヒに用でもあるってのか? 10文字までなら伝えてやるぜ」

佐々木「遠慮しておくよ。直に来るなら少し待とう。その間……」

佐々木「どうだろうか。お互いに親睦を深めるために立ち話でも」

藤原「……僕から話す」

キョン「まだ聞くとも言ってないぞ」

藤原「いいや、言わせてもらう。僕としては、まだ話し合いの余地はあると思っているからな」

古泉「……では、お話をお聞かせ願いますか? もちろん、双方にとってメリットのある内容で」

藤原「……ふん」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 23:30:43.65 ID:awzGWjsZ0

藤原「『力』の統合……知っての通り、僕たちの目的はただそれだけだ」

藤原「涼宮ハルヒの持つ『力』の一端を回収し、『佐々木』を完成させる……分かるな?」

キョン「ああ」

古泉「ですが、そうする必要性が感じられません。僕らからすればね」

藤原「必要性? 何をバカな。それを言うならば涼宮ハルヒが『力』を保持する意味なんてないだろう」

長門「情報統合思念体は涼宮ハルヒの持つ自律進化の可能性に興味を持った」

長門「『佐々木』でも『力』でもなく、涼宮ハルヒという生命体に関心を抱いた」

長門「その存在を排除しようと言うならば、無視はできない」

藤原「それはお前たちが『佐々木』という存在を知りえなかったからだ」

藤原「『佐々木』の完全な『力』を前に、涼宮ハルヒの『力なんてものは井の中の蛙でしかない」

藤原「自律進化の可能性とやらを知りたいのなら、完全な『力』を観測する方が早いんじゃないか?」

長門「それは―――」

藤原「それに、今の状態の涼宮ハルヒに『力』を持たせておくのは危険極まりない」

藤原「去年一年だけでも、どれだけの事件を乱発した? 不安定すぎて安全性に欠ける」

キョン「だよな」コクン

古泉「あなたどちらの立場ですか……」

藤原「その度に情報処理や証拠隠滅に奔走しなければいけないのは、あんたたちだろう?」

藤原「観測が目的だというならば、今の状態は合理的とは言わない。無駄な行動が多すぎる」

長門「……」

藤原「『力』を統合してからゆっくり観測すればいい。お前たち宇宙人が求めているものはそこにあるだろう」

長門「……違う」ボソッ

キョン「……」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 23:34:45.91 ID:awzGWjsZ0

藤原「あんたからは何か言いたいことはないのか?」

古泉「僕ですか? そうですね、今までのことからあなたたちには言いたいことが塵の山ほどあるんですが」

古泉「超能力者という立場から言わせてもらえば、『力』は涼宮さんが持つべきものです」

藤原「お得意の信仰か?」

古泉「ええ、まぁ。超能力者の性と言いますか、言葉では説明できない本能といってもいいものでしょう」

古泉「そうあるべきだ、と遺伝子レベルで認識しているのですよ。それを覆すことはできません」

藤原「……まぁ、涼宮ハルヒの『力』の影響によって生まれた超能力者らしいといえば、らしいが……」

橘「神は、二人もいりません」

佐々木「おや……」

橘「古泉さん。あなたたちが涼宮さんを神だと信じて疑わないように、あたしも佐々木さんがそうであると思っています」

橘「『力』は二分されていていいものじゃない。唯一、本当の神だけが持つ者なのです」

古泉「ここは日本です。神様なんて八百万の数ほどいますよ」ニコッ

橘「話を逸らさないでっ! いっつもあなたは……ッ! っ、ごめんなさい……」

古泉「…………」

藤原「……分かった。分かったよ、もういい」

藤原「宇宙人にしろ超能力者にしろ……何を言っても折れるつもりはないらしい」

長門「当然」

古泉「もとより、そのつもりです」

朝比奈「あの、わたしは……?」

藤原「……話し合いや交渉の余地はあると思ったが……やはり考えを改める必要はなかったのかもしれないな」

藤原「決裂だ。僕たちとあんたたちは相容れない……残念だがな」

キョン「……ほぉ、本意か。随分としおらしくなっちまったじゃねーか、藤原よ」

藤原「…………佐々木」

佐々木「ああ、分かっているとも。僕は僕が為すべきことをするだけだよ」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 23:38:55.48 ID:awzGWjsZ0






ハルヒ「あら? やっぱりこの前の……佐々木さん、だっけ?」ズイッ






古泉「っ、涼宮さん」

ハルヒ「おはよ。みんな、どしたのよ? なにか揉め事?」

朝比奈「いえ、そうじゃない……とは言えないですけど」

佐々木「おはようございます、涼宮さん。この前ぶりですね」ニコッ

ハルヒ「え、ええ。おはよう」

古泉「(このタイミングで涼宮さんが来てしまった……どうする、どうなる?)」

佐々木「偶然にもまたキョンたちを見かけたので、挨拶をしておこうと思ったんです」

ハルヒ「へぇ、偶然ねぇ。その人たちがあなたのお友達?」

佐々木「ええ。左から橘さん、藤原くん、周防さんです」

橘「ど、どうも」ペコ

藤原「……」

周防「―――」

ハルヒ「へ、へぇ……ウチに劣らず個性的なお友達みたいね」

佐々木「……ええ、なんせ彼女らは―――」

キョン「―――」ピクッ






佐々木「超能力者に未来人に宇宙人なのですから。あなたたちと同じくね」






ハルヒ「………………え?」

古泉「っ……!」

長門「……」ザッ!

朝比奈「!?」

佐々木「さて……涼宮さんも来られたことだし―――それじゃあ」スッ

橘「……っ」

藤原「…………」

周防「―――……あ」

佐々木「…………―――」

キョン「……―――ハルヒ」

ハルヒ「え―――?」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 23:39:59.20 ID:awzGWjsZ0
























佐々木「さよならだ、親友――――――」パチンッ!























116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 23:44:13.63 ID:awzGWjsZ0

α






キョン「…………」

佐々木「…………」

長門「……」

周防「―――」

朝比奈「……? ??」

藤原「っ……!?」

古泉「……これは」

橘「……えっ? えっ??」

ハルヒ「……なにしてんの? フラッシュモブとか? それに超能力者とか未来人ってどういう……」

キョン「……さ―――」

佐々木「なんてね……ジョークだよ。全部冗談さ。涼宮さん、ごめんなさいね。さっき言ったことは気にしないで」

ハルヒ「は、はぁ……?」

佐々木「キョン、今日のところは互いに友人といるようだし、またの機会にゆっくりと話そうじゃないか」

キョン「…………あぁ」

佐々木「さっ、みんな行こう。どこへ行くかを決めるために、まずはどこへ行こうか?」クルッ

橘「あっ、佐々木さん、待って!」タッタッタ

藤原「……っ」スタスタ

ハルヒ「……行っちゃった。やっぱり変わってるわね、あんたの友達。あれ? もう一人はどこ行ったのかしら?」

キョン「……」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 23:47:51.59 ID:awzGWjsZ0

キョン「…………」

古泉「あの……」

朝比奈「キョンくぅん……」プルプル

長門「……無事?」

キョン「……あぁ、なんとか。無事のようだ」

ハルヒ「大袈裟ねぇ。ジョークなんでしょ、ジョーク」

キョン「……はっ、笑えない冗談だがな」

ハルヒ「さっ! 早く喫茶店行きましょ! 作戦会議よ!」

キョン「(……なにも起きなかった? いや、何が起きた? あの瞬間に何かが変わったはずだ)」

キョン「……古泉よ」

古泉「……はい」

キョン「こんな拍子抜けする展開は……正直予想外だぜ」

古泉「……同じくです」

キョン「…………納得がいかねぇが」

ハルヒ「あっ、そういやキョンあんたさっきあたしに―――」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「っ? なによ?」

キョン「さっさと喫茶店に行こうぜ。眠気覚ましにコーヒーでも飲まんと途中で寝ちまZzz……」

ハルヒ「言ってる傍から!!! 何回やるのよソレ!!!」ガーン!

古泉「…………」

長門「…………」

朝比奈「……うぅーん」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/17(土) 23:52:02.22 ID:awzGWjsZ0

佐々木「……」スタスタ

藤原「……」

橘「……あ、あのっ!」

藤原「……なんだ」

橘「さっきの、いえ、これってもしかして……」

藤原「……もしかしなくても失敗だ。そうなんだろう、なあ?」

佐々木「…………あ」ピタッ

藤原「っ、急に止まるんじゃない! どうしたんだ?」

佐々木「……そうか、そういうことなんだね」

橘「佐々木……さん?」

佐々木「良くて半々か……くつくつ。よく言ったものだよ、本当に」

藤原「なに?」

橘「??」

佐々木「藤原くん。今回の計画は半分は失敗したが、もう半分はおそらくだが成功している。いや、半分の半分というべきかな?」

藤原「半分の半分が成功……? 何を訳の分からないことを……っ!」

佐々木「まぁまぁ、落ち着いて。全てが失敗に終わったわけじゃないということさ」

橘「そ、そうなんですか? で、でも『力』は依然涼宮さんにもありますし……」

佐々木「ああ、だからこっちは失敗さ。成功したのはあっち」

橘「あっち? あっちって……?」

藤原「……あぁ?」

佐々木「さて……こちらでは何をすべきか……くつくつ」

佐々木「やはり、キミは面白い……期待通りだよ、キョン」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 23:54:29.66 ID:awzGWjsZ0

β






















キョン「――――――――――――――――――っづッ!!」ギュオオォオォォォッ!!!!!























120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/17(土) 23:55:55.73 ID:awzGWjsZ0
ここまでーー
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 00:04:07.94 ID:PW4697Ek0
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 03:53:48.97 ID:sPhhpj/4o
乙です
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 05:07:04.31 ID:72uKCLxCO
まさか…シュタゲみたくなったのか!
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 06:06:01.91 ID:+JBaBcC9O
そういえばいつだったか古泉が機関の調べによればキョンに兄妹はいないとか言ってたよな
もし、そうだとしたらキョン妹はキョンの半分の可能性が…
なら半分の半分ってのはまさか…
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 07:35:56.18 ID:UT+ZsDLvo
おつ
おもしろい
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 07:55:48.08 ID:JeiRfw0ao
αルートβルート形式は原作だとちょい読みづらかった
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 22:06:13.49 ID:n1N0c+SWO
妹のが力強いくさいから妹が出てくれば圧倒しちまうんかね
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 22:49:59.18 ID:X8Yp8HQd0
気になる終わらせ方をしてくださりやがって…
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/22(木) 02:20:30.65 ID:FQZJTdqe0
あげ
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 03:28:11.90 ID:esOD59rKO
>>129
下げろガキ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 09:47:03.40 ID:Yh+iXaeA0
>>129
無意味な事すんな馬鹿
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 11:16:14.01 ID:Am+LVKrpO
自演かな?
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 15:23:30.11 ID:pybk9LA60
↑ここまで俺の自演
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 03:20:25.01 ID:xkWe1urzO
↓そしてここからも俺の自演・モーラン
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 03:22:28.73 ID:+xXaWHTco
俺はお前だった…?
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 07:54:29.17 ID:nOWjWxdZO
俺がお前でお前が俺で
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 14:40:19.71 ID:fYiW6JtnO
つまり俺たちはマイティーアクションXX(ダブルエックス)だった?
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/28(水) 18:54:23.68 ID:kCdM7vUw0
20時ごろとうかしますー
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 19:23:51.21 ID:4mxEXm8kO
よかろう!
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 19:47:53.40 ID:5w57HVbEo
よかろう
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/28(水) 20:05:11.69 ID:kCdM7vUw0
とうかー
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/28(水) 20:11:06.59 ID:kCdM7vUw0

α




キョン「……で」

朝倉「……」ギュウゥ

長門「……」

朝比奈「……」

古泉「んっふ」

キョン「せっかくの不思議探索翌日の何もない日曜だってのに……なんなんだよ、この状況は? あと朝倉、長門が迷惑そうにしてるぞ」

朝倉「この面子ってことは敵対勢力に対する対策を考える会でしょうが。常識的に考えて。あと長門さんに関してはお構いなく」

長門「それを決めるのはわたし。離れてほしい」

朝倉「いやよ!! あと一歩間違えれば、間違いなく長門さんがどこか遠くへ行っていたような気がするの!!」

朝倉「だからもうあたしは長門さんを離さないわ!!!」

長門「……」グィ

朝倉「あぁっ……無言で跳ねのけられた……」グスン

キョン「過保護も大概だな。こうして全員無事に集まれてるんだからいいじゃねえか」

古泉「逆にそれが予期せぬ事態だからこそ、こうして集まっているのではないですか」

古泉「正直、佐々木さんを前にしたときは生きた心地がしませんでしたよ」

キョン「んな大げさな……ねぇ朝比奈さん?」

朝比奈「キュウ…………」フワー

朝倉「わあああぁっ!!? 朝比奈先輩!!? 思い出し恐怖で魂飛び出てません!!? ちょっとキョンくん! どうにかしてよ!!」

キョン「魂って……ジャンバルジャンの時にも言ってたろ。そんなオカルトありえねぇって。ね、朝比奈さん?」ハハハ

朝比奈「…………―――」ポワー

朝倉「昇天しかかってるじゃないの!!!!!」ガーン!

長門「もうそんな時間」ピッ

朝倉「そっちじゃなくて!!!! 古泉くんも!!! ツッコミサボんないで!!!!」

古泉「(僕よりあなたの方が適正じゃないですか、なんて言えば鋭いモノが飛んできそうなので止めておきましょうか)」フフ
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/28(水) 20:17:31.92 ID:kCdM7vUw0

朝比奈「きれいなお花畑と川が見えました……あれはどこだったんでしょうか??」

キョン「そりゃ多分ヨーロッパかどっかの……」

朝倉「三途三途、モロ三途じゃないの。適当言わないでよ」

古泉「朝比奈さんも戻られたところで、本題に入りましょうか」

朝比奈「わたしどこか行ってたんですかぁ……?」

古泉「昨日の佐々木一派との遭遇と現状……現在僕たちが置かれている状況とはどんなものなのか……」

古泉「そもそも彼女たちはあの瞬間なにをしようとしたのか、もしくは既になにかが起こってるのか……」

キョン「ゲラゲラゲラ!!」

長門「ユニーク」

朝倉「テレビは没収します!」ググッ

キョン「あぁっ!! せめて没収するのはリモコンに……テレビどうやって没収するんだよ」

古泉「……拝聴の程をお願いいたします。とにかく、僕たちには分からないことが多すぎる」

古泉「いつものことながら、あなたにお聞きしたいのですよ。あなたの考えていることをね」

キョン「悩悩悩悩悩悩眠眠眠眠壷秘秘秘秘秘秘秘秘秘秘秘秘秘秘秘秘秘?????????」

朝比奈「へ?」

朝倉「誰が診断メーカ風に教えてって言ったのよ。しかもなんでちょっと壷のこと考えてんのよ、怪しいわね」

キョン「俺の考えねぇ……はっきり言って、佐々木を相手にする以上俺だって分からんことが多すぎる」

キョン「長い付き合いだってのに、今じゃまるきりアイツのことが分からんしな」

朝倉「…………むぅ」

キョン「ただまぁ、今回ヤツらが行なおうとしたことについては、それが失敗に終わったことは保証しよう」

古泉「つまり……『力』を統合するという計画は失敗した、と?」

キョン「今回はな、頓挫したわけじゃない。また次回があるかもしれんし」

キョン「一先ず、今は。今だけは、安心してもいいと言えるだろう」

朝比奈「……ふぃー……よかったぁ」ホッ

朝倉「はぁ……けど、まだこの先は安心が保証されてるとは限らない、か……」

古泉「……ですね」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/28(水) 20:25:51.07 ID:kCdM7vUw0

キョン「今回、佐々木がやろうとしたことは俺の排除だろう。さよならだ、っていってたし」

朝倉「まぁキョンくんがいたら相手としては厄介極まりないわよね」

キョン・キョン・キョン「「「そうか??」」」

朝倉「……そうよ? 今現在もそうだもの」

古泉「計画のための第一歩というところでしょうか。あなたという存在の排除……に失敗した」

キョン「出だしにつまづいたんじゃ、とりあえずは撤退するしかないわな」

朝比奈「き、キョンくんを排除するって……親友、なのに……」

長門「合理的な判断といえる。『彼女』に拮抗できる力を持つのは唯一、あなただけ」

キョン「まぁな。ただ失敗したのは佐々木だけじゃない。俺も実は失敗したんだ」

朝倉「失敗した?? 何をするつもりだったの?」

キョン「……力と力の相殺。朝倉、いつかお前に言っただろ? 俺とハルヒの『力』を消失させるって」

朝倉「あ……」

古泉「その目的は? なぜそのようなことを?」

朝倉「あたしが聞いても答えてくれなかったわよね? なにか後ろめたいことでもあるんじゃ……」ジィ

長門「観察対象の『力』が失われることは……望ましくない」

朝比奈「わ、わたしも、その……困る、ような……」

キョン「あー……えっと……そうだな、もう言ってもいいか」

キョン「この言葉の真意だが、理屈は簡単だ。なぜなら、佐々木たちと目的は同じだからな」

古泉・朝比奈・朝倉「「「…………は!!??」」」

キョン「『力』の統合。そのために一度ハルヒの『力』を消失させなきゃいけな……」

朝倉「す、スパイよーっ!! この男、敵対勢力のスパイだったのよ!!!」デアエデアエー!

朝比奈「ええっ!!? そ、そんなっ!! こ、困りますぅ!!」

キョン「落ち着け落ち着け。ちゃんと最後まで聞けって、ほら古泉も言ってや―――」

古泉「ええ。ええ。そうです、至急各国の軍に要請を……」

キョン「お前が一番慌ててるのかよ!!!」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/28(水) 20:30:39.18 ID:kCdM7vUw0

キョン「勘違いしないでほしいのは、俺は統合した『力』をハルヒに持っててほしいってこった」ボロッ

朝倉「なんだ、先に言いなさいよ。無駄に疲れちゃったじゃない」フゥ

キョン「そりゃこんだけボロボロにすればな。佐々木に勝てるんじゃね? これ」

古泉「統合するにあたり、あなたと涼宮さんの『力』を消失させる必要があるのですか?」

キョン「消失っつぅよりは還元だな。一度ハルヒの中から出しちまえば『力』はもとの場所に戻る。多分理屈としては」

朝倉「多分ねぇ……」

キョン「すなわち佐々木の中だな。朝倉に言ったときは『佐々木』がアイツとは思っていなかったが……」

キョン「それをもっかいハルヒに入れちまえば完璧な『力』の完成って訳だ。全くあいつらとしてることは変わらん」

キョン「向こうも『力』を欲しがってるってのがネックだがな。本来は揉めることなくうまくことを済ますつもりだったが……」

古泉「あなたの力を消失させる意味は?」

キョン「いらんから」ドンッ

朝倉「えっ?」

キョン「いや、ついでだし。もうこの際こんなモンは捨てようと思ってて、ちょうどいい機会だなって」ヘヘ

朝倉「……はあぁっ!!? 捨てるですって!!? そのヘンテコな力を!!?」

キョン「ああ」

朝倉「……ならちょうだいよ!!! もったいない!!! あたしが譲り受けるわソレ!!!」

キョン「えぇ……もったいない精神すごいなお前」

朝倉「だって、そんな……いらないって……そんな簡単に」

キョン「……簡単じゃないさ。こんなモンでも長い永い間付き合ってきたんだからよ。それ相応に思うところはあるさ」

古泉「では何故、そのようなご決断を……?」

キョン「ハルヒがハルヒだったからさ」

朝比奈「え……?」

キョン「言ったろ。涼宮ハルヒは特大のイレギュラー。今まで佐々木の側にいるためにこの力を使ってきたが」

キョン「もう……必要ない。今回の『力』の継承のトラブルを鑑みるに……」

キョン「恐らく『佐々木』の『力』も終わらせるというよりは、ハルヒで終わる」

長門「…………」

キョン「潮時ってやつだよ。俺も『佐々木』も『力』も」

朝比奈「そんな……」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/28(水) 20:36:10.68 ID:kCdM7vUw0

古泉「しかし……」

キョン「ああ。失敗しちまった。まぁハルヒの方じゃなく佐々木の方の「力』を消そうとしたからかな」

朝倉「仮に成功していたら佐々木さんの持つ『力』は還元されて……」

長門「涼宮ハルヒに吸収される」

キョン「俺の狙い的にはそうだな。それで色々完璧に終わらせられるつもりだったんだが……まぁ上手くいかんな」

キョン「それに無断で、1人でこんなことをやるのもおかしいよな。悪かった」ペコリ

朝倉「そ、それは…………仕方ないわよ。あたしたちよりずっと前に目をつけた人がやることだもん」

古泉「止められませんよ、あなたが下した決断ならね」

長門「それが最良であるとわたしたちは信じている」

朝比奈「謝らないでくださいキョンくん。きっと正しいことだと思いますから」

キョン「……ありがとう、ございます」

朝倉「でも、結局向こうもキョンくんも計画に失敗したわけでしょ? じゃ今のこの現状は……」

長門「元のまま」

朝比奈「何も変わってはいない……はずですよね」

キョン「……ええ。少なくとも俺が認識できる範囲では」

古泉「それは喜ばしいことでありますが……不安でもありますね」

古泉「本当にこの世界は今までの世界となんら変わりない世界であるのか……今一つ確証が持てない」

古泉「悪魔の証明ではありませんが、不変の状態を確認する術を持ち合わせてはいませんしね」

キョン「まぁいいじゃねえか。束の間でもこうして落ち着いて話ができる機会があるってこった」

キョン「流石にやつらにとっても計画外の出来事なんだろうよ。策略を立て直すだけの時間を要すぐらいにはな」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/28(水) 20:42:14.46 ID:kCdM7vUw0

朝倉「その間、あたしたちは何をすべきなのかしら?」

キョン「やりたいことをやればいいんじゃねえか? しなければならないことなんてないと思うぞ」

古泉「いつも通りの後手ですか……ふむ」

長門「あなたは何を?」

キョン「んー…………何も、かな」

朝倉「……いいの? それで、本当に??」

キョン「まぁ、実を言うと今は少し先の未来が見えてるんだよ。つまり見える程度の未来は存在する。はずだ」

朝倉「はず……ね」

朝比奈「……」ホッ

キョン「それに、恐らくこの未来になる確実性は高い」

古泉「根拠は?」

キョン「分かっちまうんだから仕方がない、ってとこかな」

古泉「それは……仕方がありませんね」

朝倉「えぇー……なんか問題を先送りにしてるだけのような……えー……うーん」

キョン「感覚的なモンだからな。運否天賦さ、どう転ぶかは」

朝比奈「あ、あのキョンくん」

キョン「どうしました?」

朝比奈「その、キョンくんが見た未来って言うのは……どういう……?」

キョン「えぇ、言うなれば……―――」

キョン「―――未来のSOS団……ってトコですかね」

朝倉・朝比奈「「???」」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/28(水) 20:43:23.74 ID:kCdM7vUw0
短めですがここまでーーーー
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 20:57:25.93 ID:5w57HVbEo
乙!
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 21:37:06.29 ID:n7WFCKpIo
おつおつ
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/29(木) 01:32:50.60 ID:1iuxubh00
おつ

歌丸師匠を後どれだけ見られるかわからんから笑点見とけよってことか
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/29(木) 07:10:41.90 ID:fl1U2jbHo
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 21:44:21.60 ID:612Q/eRJO
これの作者死んだって噂マジ?
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 22:02:12.05 ID:Tx1yQQWjo
聞いたことないぞ
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 02:57:06.34 ID:ztacEIw60
違います(圧倒的自信と>>1への信頼を込めた断言)
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/17(月) 20:49:17.84 ID:ASuyVqjM0
これの禁断症状が出た俺が死んだって噂マジ?
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 07:44:39.37 ID:VPymT5oRo
過去作読み直して一命を取り留めたらしい
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/18(火) 10:51:16.54 ID:VhVVslfZO
でも一ヶ月もしたらまた死ぬんでしょ?
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 10:54:43.78 ID:1Q/sXrSmo
3日もすれば復活するじゃないですか?(聖人男性並の感想)
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 13:05:05.07 ID:Iuko8kd4O
正直くさい流れ
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 13:12:41.44 ID:Aroph+7/O
なんでもいいが俺は待つ
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 17:47:02.65 ID:Qwp4QnP50
確かにいか臭いな
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 20:44:00.25 ID:nMl+thOCO
G?
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 14:50:49.81 ID:WpyAcfMwO
このスレでゲソ焼いたやつ誰だよ
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 22:56:44.18 ID:KuaumqWz0
続き大丈夫かこれ
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 23:31:42.84 ID:mW/ysQgZ0
大丈夫だろ(適当)
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 17:49:24.33 ID:DGKdHhW80
え?これマジで大丈夫か?
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 17:58:40.35 ID:5DDNTy8Ro
まだ一ヶ月だろ焦んなよ
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 21:40:47.98 ID:MqwYELZhO
1年までは誤差だ誤差
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 21:51:38.86 ID:HbI7oqvYo
キョン的には数世紀くらいは誤差かも
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/01(火) 03:04:59.59 ID:ECgY23nmo
キョン、お前は今も戦って…戦ってねえなアイツ
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