キャシー・グラハムのシンデレ落語 【デレマスSS】

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102 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:11:34.72 ID:HxNo0w0D0


〜2号部屋・金貸し〜



輝子「ただいま…フヒ…」


乃々「おかえりなんですけど…」


輝子「ボノノさん、どう…だった?」

乃々「もりくぼは、なんとか…。ごはんまでいただいてきちゃいました…」


輝子「こ、こっちも…大丈夫」



里奈「あ!ショーコちゃん、はろはろ〜☆」


輝子「り、里奈さん…はろー?どうしてこっちに…」


里奈「なんか〜、幸子ちゃんがリナリナに相談だってー☆あたしってば頼られ系?まぢうれぽよー♪」




乃々「幸子さんは、今奥で美玲さんとお話してます…」

輝子「み、美玲ちゃんもいるのか…」






幸子「…と、いうことでお願いします、カワイイボクからのお願いですよ…!!」


美玲「おう!その話乗ったッ!!」

幸子「あ、里奈さんも一緒にお願いします!」

里奈「いぇーい☆なになに〜?」



輝子「何が、始まるんだろうか…フフ」


乃々「でも、悪い予感はしないんですけど…」
103 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:13:38.85 ID:HxNo0w0D0


…幾らか日を改めた、後日



〜2号部屋・金貸し〜



輝子「さ、幸子ちゃん…」

乃々「幸子さん…」



輝子「お、おとなりさんたちに、呼ばれてるぞ」

乃々「鳶組のほうにも、道場にも顔を出してほしいと言われてるんですけど…」


幸子「はい、では参りましょう!こちらも準備はできてます!」

104 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:15:16.05 ID:HxNo0w0D0


〜1号部屋・道場〜


珠美「おや幸子殿!よくぞいらっしゃいました!」


幸子「フフーン、おじゃまします!この道場もボクのおかげでカワイイ空間に…あれ?中が少し変わったような…」


あやめ「ふふ、そうです!変わりましたよ!」


仁美「幸子ちゃんからもらったお金でね、鳶組の人たちが工事してくれたんだ!」

葵「お台所も広くなったけん、しっかり宴会できるっちゃ!」



珠美「して、幸子殿、この間は騙すような真似をして申し訳ありませんでした。」


幸子「い、いえ…始めにカワイくない事をしたのはボクのほうですし…」


珠美「お詫びというわけにもいきませぬが、いただいたお金の使い道には喜んでいただけるかと!」


幸子「はい…?」
105 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:16:02.66 ID:HxNo0w0D0


あやめ「先日からも道場にて夜に稽古などをしておりましたが、お気づきですか?」


幸子「そういえば、声や物音がしなかったような…」


仁美「貰ったお金で、音が漏れないように改築してもらったんだ!」

乃々「静かな暮らしで、もりくぼも安心…」



幸子「えっ?」



珠美「珠美たちの道場からの騒音はなくなりましたよ!」


乃々「そ、そういうこと…静かな暮らしを買うことができたんです」


幸子「もしかして…鳶組さんのほうも?」

輝子「そ、それも確かめに行こう…な?」


幸子「ボクは、ただお金をむしられただけじゃなかったんですね…」

輝子「だ、だから言っただろ…おとなりさんたち、ワルい人じゃないって…」
106 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:17:24.69 ID:HxNo0w0D0


幸子「そうですか…で、ではボクからも!」


仁美「おっ!なになに?」


幸子「道場の皆さんをカワイくします!!」


あやめ「…はい?」


幸子「まず葵さん!!」

葵「あたし!?」


幸子「葵さんは今でも十分にカワイイですが!お台所仕事が多いせいか手荒れが目立ちます!!」

葵「うっ…恥ずかしいっちゃ…」


幸子「と、いうことでカワイイ塗り薬と、カワイイ髪飾りを用意しました!」

葵「えっ、こんな高そうなお薬と、えらしい髪飾りも…もらってええの?」


幸子「ボクはカワイイの為にお金は惜しみません!ボクの為に貰ってください!」


葵「あ、ありがとう!お礼にいつか、しんけんおいしい料理をご馳走するっちゃ!」
107 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:17:54.42 ID:HxNo0w0D0


幸子「あやめさん!」

あやめ「は、はい!ニンッ!」


幸子「あやめさんはくのいち、派手なお洒落はできず…カワイイを諦めてませんか?こんなにカワイイのに!」

あやめ「か、カワ…!?んん!確かに、忍びとしてなるべく目立たぬ地味なものを装いますが…」


幸子「カワイイを諦めてはなりません!それと、江戸っ子の粋なカワイイをご存じですか?と、いうことでこちらの足袋(たび)を用意しましたよ!」


あやめ「こ、これは…」


幸子「そう!裏地のカワイイ、コハゼもカワイイ足袋(たび)です!」


仁美「おぉ〜!表に出きらない、隠れたお洒落!これは粋だね〜!」


あやめ「こ、これなら忍びでも…」

幸子「どうです?カワイイでしょう?」


あやめ「はい!かたじけのうございます…!」


輝子「さ、幸子ちゃんすごいな…」

乃々「よく見てるんですけど…」
108 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:18:49.98 ID:HxNo0w0D0


幸子「仁美さん!」


仁美「いよっ!待ってました!!」


幸子「こちらをお納めください」


仁美「こ、これは…あの、激レアものの慶次様の根付け!?」


幸子「フフーン、ボクのお客さんには、詳しい方もいらっしゃるんですよ?」

仁美「こ、これはスゴいよ…!ありがとう!」

幸子「仁美さんは十分、粋にオシャレでカワイイですからね。ボクから新たにカワイイ提案をする必要はありません!」


仁美「へっへっへ〜♪ありがとね、今度慶次様講座をしてあげるよ!」


幸子「そ、それは…遠慮しときますね?」

109 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:19:31.63 ID:HxNo0w0D0


幸子「では、珠美さん!」



珠美「はい…!」


幸子「この際ですからはっきり言いますが、珠美さんはカワイイです!」


珠美「はい…」


幸子「なので思いっきりカワイく装ってください!!カワイイお着物一式です!」


珠美「これは……思ったより子供っぽくない、しっかり…カワイイですね。」


幸子「あと、ボクの人脈も利用して、町中にチラシを配ってますよ!」

乃々「も、もりくぼが描いたチラシを、彫り師さんとかに頼んで沢山刷ってもらったんですけど…」


幸子「それがこのチラシです、どうぞご覧ください!」




あやめ『剣術・忍術・武将講座が学べる食堂道場!4人のカワイイ精鋭揃い…』


仁美「うっそ!!これで道場も大繁盛するんじゃない?」

葵「しょ…食堂!?」


乃々「えっ、ここ、食堂もやってるんじゃなかったんですか…?あんなにおいしいごはんをいただいたので、てっきり…」


葵「いやあたしはただの…」

珠美「台所も広くなりましたし!この際ですから食事処としても構えましょう!葵殿!」

葵「え、ええの…?ホントは夢だったけん…しんけん嬉しいっちゃ…」
110 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:19:59.94 ID:HxNo0w0D0


幸子「皆さんのカワイさであれば、いらっしゃる方の心も鷲掴み間違いなしです!カワイイは武器ですよ!」


あやめ「カワイイは武器…!」

珠美「自分の容姿を、そのように捉えたことなどありませんでした…」



幸子「カワイイボクのお隣さんなんですから、しっかりカワイく繁盛していただかないといけませんからね!」


珠美「…不躾ながらこの珠美、幸子殿のことを侮っておりました。」


幸子「フフーン、ボクのカワイさ、わかりましたか?」


珠美「かたじけない…このご恩、必ずや報いましょうぞ!」

幸子「いえ…騒音問題も解決していただきましたし、お互い様ですよ。」



乃々「まんまる、おさまったんですけど…」

輝子「フフ…よ、よかった…」
111 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:21:12.61 ID:HxNo0w0D0


〜3号部屋・鳶組〜



幸子「フフーン!カワイイボクがおじゃましま…」



恵磨「幸子来たァーーー!!!!!!!!!!」

ビリビリビリビリ…

幸子「ひええぇ……」

乃「きえくb…(シュワアァ

輝子「ま、待て…帰ってこいボノノさん…!」




幸子「さ、最近静かでしたが、この大音量を防いでいたとは…」


拓海「おう幸子!スゲェだろこれ?」

美世「高くかかっちゃったけど、そのぶん効果はバツグンでしょ?」

夏樹「やり方は少し乱暴になっちまったが、静かな生活が買えたみたいだな!」

亜季「私たちも工事の仕事をいただけました!ありがたいです!」


幸子「その…上手にお金を使っていただきありがとうございます…」


拓海「おう、アレに懲りたらもうカワイくないとか、変なイチャモンつけんじゃねえぞ!」


幸子「では、この工事はちゃんとボクが頼んだこととして、出納帳や領収書に一筆入れますね!」


涼「ああ、助かるよ。それと、あとでそっち行っていいか?効果を聞いてみたいんだけど …」

里奈「まぢヤバかったよ〜!ほんっとにこっちの音防いでるかんねー」
112 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:22:48.91 ID:HxNo0w0D0


恵磨「あれ?里奈、幸子んとこ行ってたの!?」


里奈「そーそー!なんかね〜、幸子ちゃんがみんなをあげぽよにしちゃうって〜♪」



幸子「そうです!!今の皆さんはカワイくありません!なので…」



拓海「あ゛ぁ゛!?テメー早速なに言ってやが…」


幸子「ヒッ!?」


里奈「はいはいたくみーん、噛みつかなーい」

夏樹「拓海お前カワイイ言われたかったのか…」


拓海「バッ…!お前ちげぇよ!!」

恵磨「じゃあカワイくなくていいじゃん!!!アハハ!!」


拓海「それもそうだけどよ…いつも貶されてるようでなんかムカつくんだよ!!」


幸子「いえあの、決してそういう貶すような意味では…それに里奈さんと美世さんはカワイイですよ!?」


美世「ありがとー♪」

里奈「ありがとちゃーん♪」
113 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:23:18.63 ID:HxNo0w0D0


幸子「ほかの皆さんは、今は!カワイくないだけです!」


亜季「ん、今は…?」



幸子「なのでこれから皆さんをカワイく変えます!美玲さーん!」


乃々「それでお話をしてたんですね…」

輝子「や、やあ美玲ちゃん…」

美玲「おう!待たせたなッ!」



拓海「はあぁぁ!?わりいけど幸子のカワイイ趣味は合わねンだよ…」


涼「まあちょっと待てよ、助っ人がどうやらひと味違うみたいだぞ?」


幸子「皆様とボクの趣味が合わないのは承知してますからね、それでもカワイイは実現できるんですよ?」


美玲「ウチのカワイイは幸子のとは違うからな!」

里奈「あたしがー、美玲ちゃんと一緒にお着物頼んできたちょー☆」

美玲「さあ!みんなコレらに着替えろッ!」
114 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:24:23.69 ID:HxNo0w0D0


夏樹「この服は…はは!思った以上にロックじゃないか!」


亜季「おお…!過度に煌びやかでもなく、かといって地味でもない!」


美世「しかも作業の邪魔にならないね!よくできてる…」


里奈「でしょでしょー?まぢキャワイイし〜!」


幸子「だから里奈さんの協力が必要だったんです」

美玲「ウチらだけじゃ、動きやすさはわからないからなッ!」


涼「すげえな…どこで拵えたんだこんなもの?」

恵磨「これはアガるー!!出来合いじゃないよね!?」


美玲「ウチも世話になってる、砂糖問屋が趣味でやってる服飾工房『心-こころ-』の特注だぞッ!」



幸子「どうですか?拓海さん?」


拓海「お、おう…ちっとシャクだけどよ、これはちゃんとイカしてんな…ありがとよ。」


幸子「フフーン!しっかりカワイイでしょう?」

美玲「そうだろ?カワイイし、カッコイイぞッ!」
115 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:25:46.79 ID:HxNo0w0D0

夏樹「ホラ!着てみたけど、どうだ?ロックか?」

幸子「お見事ですねぇ〜、ばっちりカワイイですよ!」


涼「うん、いいなコレ!」


輝子「フヒ…み、みんな…カッコイイ…」

乃々「鳶のお仕事が、絵になりそうなんですけど…」


里奈「みんなさ〜、今度からこの服でお仕事しよ?」

恵磨「いいじゃんいいじゃん!!見物人もアガってくれそー!!」

美世「お仕事がそのまま見せ物になるね!」

亜季「ますます地域の人気者ですな!」

涼「歌いながら仕事してたら、また祭りの主役に抜擢されそうだな。」


拓海「そうか…そうだな、このカワイイも、悪くねえな…」




幸子「フフーン、どうでしょう!カワイイは、正義ですから!」




美玲「さ、ウチらの新しい服もあるぞッ!」


乃々「えっ…?」

輝子「ほ、ほんとか…?」


幸子「もちろんですよ!ボクを助けてくれましたし…」


輝子「そ、そんな…いや、あ、ありがとう、フヒ…」

乃々「あ、あの、もりくぼはそんな…でも、ありがとう…」
116 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:26:35.43 ID:HxNo0w0D0


珠美「みなさま!お邪魔しますぞ!」

あやめ「この長屋の工事完成祝いに、宴を催しましょう!」

仁美「そうそう!粋なかぶきもんに、宴会は欠かせないよ〜!」

葵「お食事の準備もバッチリっちゃ!」


亜季「おお!今夜は長屋総出で宴会作戦ですな!」

涼「さっそく歌の出番ときたか、まかせな!」

恵磨「防音になったから本気出せるぞー!!!!」

里奈「いぇーい!あげぽよ〜♪」

夏樹「そうだよな、今やらなきゃロックじゃねえや!」

美世「道場のみんなもカワイくなってるね!」

拓海「いいぜ、アツい会にしてやろうじゃねえか!」


輝子「よ、よかったな…幸子ちゃん」

乃々「静かで…賑やかな暮らしが、やってきたんですけど…」

美玲「ウチも参加していいんだよな?あ、ありがと!」


幸子「フフーン!これからも長屋一丸で、カワイイを続けましょう!」





\ガララ/



冴島清美「こんにちは!番屋の冴島ですが…不法な工事をしたという長屋はここですか?」


http://imgur.com/jcMzAww.jpg




幸子「…えっ?」
117 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:27:57.08 ID:HxNo0w0D0



清美「この内装は…中の空間を保持したまま外壁の補強をしてると見受けます。すると…この通り、やはり許可外の土地を浸食してますね、御法度です!」


涼「あっ、」

夏樹「やべ…」

珠美「な、なんですと…?」

美世「う、バレないように頑張ったんだけどな〜」


清美「それでは、代表の方をお白州まで引っ張りますが…改築の首謀者はどなたでしょうか?」


恵磨「幸子…かな!?」

拓海「そりゃ…この工事を買ったのは幸子だよな…?」

亜季「先ほど一筆もいただきましたし…」


幸子「ヒエッ!?そ、そんな違います!?ボクは確かに望んでいましたが!頼んでは…」
118 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:28:25.56 ID:HxNo0w0D0


清美「こちらにあるのは領収書…依頼書でしょうか?工事の依頼人とおぼしき箇所に、カワイイボクとありますが…どなたかわかりませんね。」


美玲「なんちゅう書き方してんだ…」

葵「見上げた根性っちゃ…」

仁美「あたしもたまに慶次様の側女とか書いちゃうけど…」

あやめ「いや、この状況では隠れ身の術なのでしょうか…」

里奈「たしかに〜!頭いい子ちゃん?」



清美「こちらに、カワイイボクさんはいらっしゃいますか?」


幸子「ハイ!一番カワイイのはボクです!フフーン!」


輝子「あ…」

乃々「あっ…」
119 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:28:53.17 ID:HxNo0w0D0


幸子「しまったつい条件反射で…」


清美「あなたですね?では、ご一緒ください。」


幸子「い、いや本当はボクが頼んだんじゃ…いやでもボクがカワイイのは事実だから否定もできませんし…!」



清美「言い分があるならお白州にてお願いします、さあ行きましょう!」




幸子「フギャー!?あっ、あの!皆さん!!カワイイボクを助けてくださいぃ〜!!」










一同「…」




拓海「…おいマジで引っ張られちまったぞ!?助けに行くぞお前ら!!」






120 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:30:44.64 ID:HxNo0w0D0










キャシー「イイ話で終わると思ったかな〜?」

キャシー「まあ、オチがあるから落語、でしてね。」


キャシー「ちなみにこのあと、ちゃんと釈放されたんだ〜」

キャシー「鳶組のひとたちは消防団でもあったからね、つまり自治体のリーダー級ってこと。地域のヒーローなんだ。」

キャシー「それでもって、彼女らの口利きでお奉行さんも大目に見てくれました…とさ!」



キャシー「さて、今回の演目はそれぞれ

『時そば』
『愛宕山』
『まんじゅう怖い』
『三軒長屋』

だったよ!落語家さんによって中身がちょいとずつ違うからね、
あたしの話はだ〜いぶアレンジが利いてるから
是非ほかの人の話も聞いてみてね!」

121 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:31:23.39 ID:HxNo0w0D0



キャシー「いや〜!長々とお話聞いてくださってありがとね!」


キャシー「あたしも、この畳の上に長〜いこと座ってるからさ、おざぶをどければ…もうそれはそれは、畳の色がホラ!ここだけ青いまんまだね〜」

キャシー「あたしは家具かい!って、もちろんこれは仕込みなんだけど…」



キャシー「じゃあ最後に、謎かけをひとつ。」



キャシー「このタタミと、かけまして…
『キャシー・グラハム』と、解きます!はいー?」


\そのこころはー!?/


キャシー「どちらも、目が青いでしょう〜!」



キャシー「おあとが、よろしいようで…またね!」
122 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:36:37.12 ID:HxNo0w0D0


○キャシー・グラハムのシンデレ落語、閉幕



・へびのあし

鳶組、だなんて呼び名たぶんありません。造語。
フィジカル系の器用めな現場活躍者だっていう
認識があればそれでOKです。
あと長屋の中も広めに書きましたが
普通もっと狭いです、三軒長屋もとは
うるさいと言われてたのは
『木遣り』っていう作業歌の練習だとか
個人稽古の面!籠手!などの掛け声ぐらいだった
ような気がします。道場や作業場みたいに
広いスペースのある長屋だとか
パラレルにもほどがあるのでご容赦ください。
123 :タイコもち ◆LVRldwvJNGLS [saga]:2017/05/31(水) 23:50:11.92 ID:HxNo0w0D0
・へびのあし2本目


涼「夏樹、お前…落語の再現VTRの撮影だってのに
『ロックなパフォーマンス』って何だよ…」

夏樹「仕方ないだろー?小粋な役を頼まれてるんだ、アタシのロックがどうしても顔を出しちまうんだよ」

拓海「アハハ!不器用なだけじゃねぇか!!」

仁美「粋だな!ってほめる台詞も、『ロックだな!』だもんねー!むしろバッチリ傾いてていいじゃない?」

夏樹「そうなんだよ、ロックロックと連呼しちまったな…アイツじゃねえんだから…」

恵磨「でもさー?時代劇じゃないんだし!あえてロックって言い続けるのが…ロックなんじゃないかな!!」

夏樹「……!!」

仁美「おおっ!いいねいいね!それ傾いてるよ!」


夏樹「へへ…そうだな、何もヘタに変えなくっていいか!このままロックを貫いてやるぜ!」

涼「潔くて笑えるな…」

拓海「不器用で面白ぇなー」

夏樹「はぁー?不器用は拓海もだろ?」

拓海「うるっせ!ハハハ!」



124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 09:25:54.67 ID:34qeixs1o
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 12:32:27.11 ID:pVvojNoDO


落語ものってなんでか知らんが好き
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 17:37:07.63 ID:MhBdzLEVO
乙です
いい感じにモバマスのキャラの要素があって良かった
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