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【ガルパン】みほ「学園十色の短編集です!」
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1 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:02:56.02 ID:DLyit7J1o
【オープニングです!】
キュラキュラキュラ…
みほ「…」
優花里「…」
麻子「…」
沙織「…」
華「…」
優花里「…平和ですねぇ…」
沙織「…いや、平和すぎるでしょ…今、試合中だよね…?」
華「まさか、ここまで全く敵車両を見かけないとは…」
麻子「ケイさん、ずいぶん慎重だな」
みほ「まだ油断はできません。このままゆっくり前進しましょう」
麻子「わかった」
麻子「…ん?」
沙織「麻子?どうしたの?」
麻子「……沙織」
沙織「なに?」
麻子「…太ったか?」
沙織「………はっ」
沙織「はぁぁぁあああ!?」
麻子「うるさいぞ」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1495807375
2 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:03:42.92 ID:DLyit7J1o
華「うふふ、沙織さん、まるでスピーカーみたいです」
優花里「五十鈴殿、それはちょっと酷い言い方では…」
沙織「な、何よ急に!」
麻子「さっきから戦車の左右の感覚がおかしい。沙織、体重増えただろう」
沙織「わ、私がちょっとくらい太ってても戦車がおかしくなるわけないでしょ!?」
麻子「最近よく食べてたしな、沙織」
華「大丈夫ですよ、沙織さん。女性は多少ふくよかな方がかわいらしいです」
沙織「食べても太らない人に言われても!」
優花里「あ、あの…武部殿、レーションなら余ってますから…」
沙織「そうやって遠回しにダイエットを勧めるのやめて!」
沙織「もー!太ってないってば!だって…」
みほ「…! 沙織さんっ!」
沙織「ひゃい!すいません!」
みほ「前方に敵影!シャーマン2両、ファイアフライ1両です!通信準備を!」
沙織「あ、りょ、了解!」
麻子「ほら、沙織、漫才やってる場合じゃないぞ」
沙織「わかってるってば!麻子!」
麻子「はいよ」グイッ
優花里「装填完了!いつでも打てます!」
華「お任せください。一撃で仕留めて見せます…」
みほ「みなさん、用意はいいですか?」
みほ「…それではこれより、『えすえす作戦』を開始します!パンツァー・フォー!」
3 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:04:11.65 ID:DLyit7J1o
【シスコン疑惑です!】
ババババババババ…
キュゥゥゥン…
ガチャッ
まほ「……ふぅ。エリカ、操縦ありがとう」
エリカ「いえ。隊長の頼みであれば、私は断りませんよ」
まほ「そうか」
エリカ「…ただ、理由を聞いてもいいですか?」
エリカ「突然、大洗まで送ってくれだなんて…何か目的が?」
まほ「…そうだな。送ってくれたんだ。エリカには話しておこう」
エリカ「はい」
4 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:04:45.18 ID:DLyit7J1o
まほ「…最近、私が隊員や他校からどう思われているか、知っているか?」
エリカ「…はぁ、どう、と言われても…常勝黒森峰の隊長、西住流後継者筆頭として知られているのでは…?」
まほ「そうじゃない。もっとプライベートの部分だ」
エリカ「え?プライベート?」
まほ「…どうやら私は最近、他からは【妹大好きシスコンポンコツお姉ちゃん】として覚えられているようでな」
エリカ「………は?」
まほ「いや、だから妹大好k」
エリカ「聞こえました!聞こえましたよ!そうじゃないです!」
まほ「…とにかく、そう思われているらしい。そんな描写あったか?大会終わった後に握手したくらいじゃないか?」
エリカ「唐突にメタい…いや、それ以前にも兆候はありましたよ」
エリカ「あと、隊長みたいなクールな人って、そういうギャップが可愛いと思われますから」
エリカ「他校の生徒や、ファンから勝手なイメージを付けられているのかもしれませんね」
まほ「そういうものなのか…」
エリカ「ええ、そういうものです」
エリカ「…それで、わざわざ大洗に来たのは、妙なイメージを払拭するためですよね?」
まほ「そういうことになる」
5 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:05:17.57 ID:DLyit7J1o
エリカ「して、その策は?」
まほ「…簡単だ。私が妹を好きではない…うん、シスコンというほど好きではないというイメージが広まればいい」
エリカ「そうですね」
まほ「…みほに、『私はお前があんまり好きじゃない』というのを伝える」
エリカ「…は?」
まほ「それを見たエリカや他の生徒が噂を広めてくれる。みほから広まるかもしれない。これだけでいい」
エリカ「えぇー…」
まほ「どうした?」
エリカ「そんなだからポンコツって言われるのよ…」
まほ「さて、そろそろみほがここに来る時間だ」
エリカ「え?こんなところに呼び出したんですか?」
まほ「いや、ここが帰宅ルートなんだ。そろそろ通る時間だからな」
エリカ「やっぱりシスコンじゃない…」
まほ「…おっと、あの人影は…エリカ、あっちに隠れててくれ」
エリカ「はいはい…」
6 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:05:51.29 ID:DLyit7J1o
みほ「…あれ?お姉ちゃん?」
まほ「みほ」
みほ「なんでお姉ちゃんがここに…?ここ、大洗の学園艦だよね?」
まほ「…大事な話があるんだ」
みほ「…え…」
まほ「…」
まほ「(大丈夫だ。私は言える。言うんだ。言うんだ)」
まほ「(撃てば必中。守りは固く。歩く姿は百合の花)」
エリカ「(何か混ざってる…)」
まほ「(鉄の意志、鋼の強さ)」
エリカ「(ちょっと違うし…)」
まほ「(あっ、違う。鉄の掟、鋼の心。それが西住流)」
まほ「(鋼の心鋼の心鋼の心鋼の心鋼の心鋼の心鋼の心)」
みほ「…お姉ちゃん?」
まほ「みほ」
まほ「…私は、お前が嫌いだ」
みほ「え?」
エリカ「え?」
まほ「あっ」
7 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:06:24.79 ID:DLyit7J1o
まほ「(あっ、しまった、テンパって変なことを、待って、みほ待って)」
みほ「…そう、だよね…」←1話のあの顔
みほ「黒森峰を負けさせて…大洗に逃げて、戦車道を初めて…」
みほ「…お姉ちゃんばっかり、責任を押し付けて…」ジワッ…
まほ「ん゛っ」←吐血
みほ「…ごめんね…ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
まほ「み゛ほ゛っ、待゛っ」
みほ「…さよならっ」ダッ
まほ「オ゛ッ」
タタタ…
エリカ「…」
まほ「」
エリカ「…えっと…」
エリカ「わ、私からみほにフォロー入れときますから」
エリカ「か、帰りましょうか、隊長」
まほ「」
エリカ「隊長?」
まほ「」
エリカ「し…死んでる…」
8 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:07:05.06 ID:DLyit7J1o
【ギクッとする瞬間です!】
カチューシャ「…」カリカリ…
ノンナ「…」カリカリ…
カチューシャ「……」ピタッ
ノンナ「……? カチューシャ?」
カチューシャ「あー!もーっ!なんでこんなに書類が多いのよー!」
ノンナ「大学選抜戦が終わって、短期転校の後始末もありますし、そのせいで普段の書類もたまってしまいましたからね」
ノンナ「終わるまでお手伝いしますよ。カチューシャ」
カチューシャ「そうは言っても、こんなに長いこと机に向かいっぱなしじゃ、体がヘンになっちゃうわよ」
ノンナ「…確かに、そうですね。少し休憩しましょうか」ガタッ
カチューシャ「決まりね!演習場の様子を見に行きましょう!ノンナ!」
ノンナ「はい」←肩車
・・・・・・
9 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:07:38.01 ID:DLyit7J1o
クラーラ「カチューシャ様。お疲れ様です」
カチューシャ「やってるわね。ノンナ、ここで降ろして」
ノンナ「はい」スッ
ギクッ!
ノンナ「ん゛ん゛っ!!?」
カチューシャ「あっ!?」ベチャッ
クラーラ「ノンナ!?」
カチューシャ「いたた…!ちょ、ノンナ、どうしたのよ…」
ノンナ「も、申し訳ありま…いだだだだ!!」ズキズキ
ニーナ「副隊長!?凄い声が…」
アリーナ「わ、副隊長、どうしたべか、そんな珍妙な体勢で…」スッ
ノンナ「私に触るなッ!!」
アリーナ「ひぇ!?」
10 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:08:09.10 ID:DLyit7J1o
ノンナ「あだだだだ…」
ニーナ「あー…これは…」
カチューシャ「ニーナ、わかるの?」
ニーナ「たぶん、ギックリ腰じゃねぇがと…」
カチューシャ「…え?ぎっくり腰って…あの、お年寄りとかがよくなるあれ…?」
ニーナ「とりあえず、横になった方がいいかと…」
カチューシャ「そ、そうね…ニーナ、アリーナ。倉庫に担架があったわよね?あれ持ってきて」
アリーナ「あい」タタタ…
カチューシャ「ほら、ノンナ。少し横になっていなさい」
ノンナ「あ、ありがとうございま…」スッ
ズキンズキン
ノンナ「おー、いだいいだい…」
ノンナ「あ゛ー…どっこい…しょっ、と…はぁー…」サスサス
カチューシャ「(こんなになってるノンナ、初めてみたわね…)」
カチューシャ「すぐ担架来るから、少しだけ辛抱しなさい」
ノンナ「申し訳ありません、カチューシャ…」
カチューシャ「もういいの。今日はさっさと帰りなさい。残った書類は私がなんとかしておくわ」
ノンナ「そんな…私も…」
カチューシャ「あー、もー!いいって言ってるでしょ!さっさと治しなさいって言ってるの!休養も仕事のうちよ!いいわね!」
ノンナ「はい…」
11 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:08:42.61 ID:DLyit7J1o
クラーラ『…ノンナ』(ロシア語)
ノンナ『クラーラ…あなたにも迷惑を…』
クラーラ『良いザマですね、同志ノンナ』
ノンナ『…今、何と?』
カチューシャ「ちょっと!あんたたち!日本語で話しなさいよ!」
クラーラ『これであなたはカチューシャ様に肩車をすることはできない』
クラーラ『ついに私に順番が回ってきました。それだけの話です』
ノンナ『貴様っ…!』ガバッ
ギクーッ
ノンナ「あ゛ー!あ゛あ゛あ゛あ゛!!」バタッ
カチューシャ「ちょっ、何やってるのよ!ノンナ!寝てなさいったら!」
クラーラ「大丈夫でしょう」
カチューシャ「大丈夫に見えないんだけど!?クラーラ!?あなた何を言ったの!?」
クラーラ「いえ。安静にしていなさいと言っただけです」
カチューシャ「そうは見えないんだけど…」
ノンナ「おおお…!」
12 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:09:17.91 ID:DLyit7J1o
クラーラ「それより、カチューシャ様。同志ノンナの代わりに、私が肩車をしましょう」
カチューシャ「え?このタイミングで?」
クラーラ「ええ。私がしたいんです」
カチューシャ「そういうことなら、良いけど…」
ノンナ「い、いけません、カチュ―シャ…」
クラーラ『無様ですね。同志ノンナ』
クラーラ『そこで私がカチューシャ様を肩車するのを、眺めていなさい』
ノンナ『や、やめなさい…!カチューシャを肩車するのは私だけです…!やめ…!』
クラーラ「では」スッ
ギクッ!!
クラーラ「お゛っ!!?」ズキン
カチューシャ「うえっ!?」ベチャッ
ノンナ「えっ」
カチューシャ「もう、どうしたのクラーラ…」
クラーラ「お゛お゛お゛お゛…!!」
カチューシャ「え…まさか、あ、貴女もなの!?クラーラ!?ちょっとぉ!!?」
13 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:09:49.26 ID:DLyit7J1o
【大洗の日常です! その1】
ガチャッ
梓「…あや?いるー?」
あや「あ、梓」
梓「更衣室に呼び出すなんて、何か用事?」
あや「うん。ちょっとね」
あや「…はい、これ」ポンッ
梓「…って、これ何?」
あや「西住隊長のタンクジャケットだよ」
梓「うん。それで?」
あや「…え?」
梓「ん?」
あや「…ねぇ、嗅がないの?」
梓「…は?」
あや「や、だからね。匂い嗅がなくていいの?」
梓「ちょ、ちょっと待ってあや!何言ってんの!?」
14 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:10:34.13 ID:DLyit7J1o
あや「いや、梓って西住隊長の匂い大好きじゃん」
梓「ちょっ、そんなことないから!何その情報!」
あや「ネットに書いてあって」
梓「ネットを鵜呑みにしない!」
あや「なぁんだ、違うのかぁ…」
梓「えぇ…そんな風に思われてたんだ、私…」
あや「結構有名な話なんだけど」
梓「どっから出たのその噂…」
あや「いや、梓って西住隊長の事大好きでしょ?」
梓「確かに尊敬してるけど、私が隊長と直接話してるのって本編じゃほとんどないからね」
あや「本編とか言わない。それで、尊敬の念がおかしくなって匂いフェチに…とか、そんな感じじゃない?」
梓「いや、そうだけどさすがに匂い嗅ぐまでは…」
あや「…それで、嗅いだことあるの?」
梓「あ、あるわけないじゃん!」
あや「そっか、ないのかぁ」
梓「…あやは、嗅いだことあるの?」
あや「ないけど」
梓「じゃあ、この話はおしまいね。ジャケットを戻して帰ろう」
15 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:11:00.55 ID:DLyit7J1o
あや「まーまー、せっかくだしちょっとだけ嗅いでみない?」
梓「なんで!?」
あや「いや、梓が匂いフェチになった方が面白いし…」
梓「そうやって人を玩具にしないで!」
あや「ほらほら、とりあえず試してみなよ」グイッ
梓「押し付けないで!」フガフガ
あや「…どう?」
梓「どうって…洗剤の匂いしかしないけど…」クンクン
あや「えー?ミホニウムの匂いは?」
梓「ミホニウム!?」
あや「まぁいいか。私も嗅いでみよっと」クンクン
梓「…ね、洗剤の匂いしかしないでしょ?」クンクン
あや「うーん…」クンクン
ガチャッ
あゆみ「忘れ物しちゃった…って」
あや「」クンクン
梓「」クンクン
あゆみ「何してんの?」
あや「あ、これはね…」
〜〜〜
16 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:11:37.62 ID:DLyit7J1o
みほ「傘忘れちゃった…更衣室に置きっぱなしにしちゃったかなぁ」タッタッ
みほ「…あ、鍵空いてる。よかったぁ」
ガチャ…
梓「」クンクン
あや「」クンクン
あゆみ「」クンクン
優季「」クンクン
桂利奈「」クンクン
紗季「」クンクン
みほ「」
バタン…
みほ「」
〜〜〜〜
プルルルル…ピッ
杏「もしもーし。おー、西住ちゃん。どったの?」
杏「…え!?転校したい!?なんで!?」
17 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:12:08.63 ID:DLyit7J1o
【華麗なる食卓です!】
コンコン
ガチャッ
ダージリン「いらっしゃい、アッサム、ペコ」
アッサム「ご、ごきげんよう、ダージリン…」
ダージリン「さ、あがってあがって」
オレンジペコ「お、お邪魔します…」
ダージリン「すぐ用意するから、適当に寛いでいて頂戴」
アッサム「…はぁー…」
オレンジペコ「アッサム様、お気を確かに…」
アッサム「なんで来ちゃったのかしら…」
オレンジペコ「でも、ダージリン様が手料理を振る舞ってくださるのですから、断るわけにも…」
18 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:12:46.87 ID:DLyit7J1o
アッサム「そうだけれど…あなた、ダージリンの手料理を食べたことがあるの?」
オレンジペコ「それはないですけど…」
アッサム「だから、貴女はそんな呑気でいられるのよ…」
オレンジペコ「あ、あの、それはどういう…」
アッサム「貴女、ダージリンが料理できそうに見える?」
オレンジペコ「………………………………………できると、思います」
アッサム「嘘が下手なのね、オレンジペコ」
アッサム「私は見たことがあるけれど…料理と呼べるギリギリのレベルよ、あれは…」
オレンジペコ「えぇ…」
アッサム「そういえば、何を作るつもりなのかしら…」
アッサム「あの、ダージリン?」
ダージリン「何かしら?」
アッサム「今日は何を作るおつもりですか?」
ダージリン「…今度、黒森峰の方を招くことになったのはご存知?」
オレンジペコ「そういえば、話していましたね。来年度のことでお話があると」
ダージリン「その時のおもてなしを考えたのだけれど、あちらの副隊長のエリカさん、ハンバーグが好みなんですって」
ダージリン「だから今日はその練習に、貴女達二人にハンバーグをご馳走するわ」
アッサム「…あ、ありがとうございます…」
オレンジペコ「…アッサム様」
アッサム「分かってるわ。もう覚悟を決めましょう。黒森峰の皆さんに被害が及ぶ前に、私たちでダージリンを止めないといけないわね」
19 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:13:20.06 ID:DLyit7J1o
・・数分後・・
ダージリン「…お待たせしたわね」
アッサム「ヒッ」
オレンジペコ「アッサム様…!」
ダージリン「あらあら、そんなにソワソワして。楽しみだったのかしら?」
アッサム「ええ、ダージリン様の手料理を食べられないローズヒップやルクリリが可愛そうですね」
ダージリン「ふふっ、それじゃ召し上がれ」
コトッ
アッサム「…ん?」
オレンジペコ「…えっ?」
ダージリン「? どうしたの?」
オレンジペコ「ア、アッサム様…?」ヒソヒソ
アッサム「何よこれ…?色も形も整ってるし、凄く良い香り…これ、本当にダージリンが…?」ヒソヒソ
ダージリン「さ、遠慮しないで」
オレンジペコ「頂きます」
アッサム「い、頂きます」
20 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:13:50.52 ID:DLyit7J1o
モグモグ
アッサム「…!(ん…!?何これ、本当に美味しい…!?)」
ダージリン「どうかしら?」
アッサム「お、美味しいです、ダージリン」
オレンジペコ「凄い…!ダージリン様、お料理できたんですね。世間ズレした中二病格言おばさんかと思っていたのに…!」
アッサム「ペコ!?」
ダージリン「えっと…何か気になることを言われた気がするけど、気のせいかしら…?うん、気のせいね」
アッサム「それにしても、本当に突然美味しくなって……ん!?」
ダージリン「…どうかした?」
アッサム「…ペコ。オレンジペコ」ヒソヒソ
オレンジペコ「…はい?」ヒソヒソ
アッサム「…あそこのゴミ箱に入ってる袋って、あれ…」ヒソヒソ
オレンジペコ「…レトルトのハンバーグ、ですね…」ヒソヒソ
21 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:14:29.66 ID:DLyit7J1o
アッサム「…ダージリン、その…最近、他のお料理も覚えましたか?」
ダージリン「ええ。少しは」
アッサム「…では、カレーライスの作り方はわかりますか?」
ダージリン「ええ、わかるわよ。お湯を沸かした鍋の中に、袋を入れればいいのよね?」
アッサム「…ラーメンは?」
ダージリン「カップの中にお湯を入れて、蓋を閉めて待てば良いのでしょう?」
オレンジペコ「…やっぱり」
アッサム「…あぁ…」
ダージリン「…?ペコ?アッサム?どうかしたの?」
アッサム「い、いえ。何も」
オレンジペコ「ええ、なんでも…あ、すみません、ダージリン様。少し失礼しますね」
ダージリン「ええ」
オレンジペコ「…」
ピッ ピッ
プルルルルルル…
オレンジペコ「…もしもし。アンチョビ様ですか?」
オレンジペコ「ちょっと相談が…お料理を教えてほしい人がいるんですが…」
22 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:15:09.58 ID:DLyit7J1o
【ダチョウさんチームです!】
ワイワイ…
アンチョビ「…ん?倉庫の方が騒がしいな…?」
アンチョビ「おーい、お前ら。何やってんだ?」
ペパロニ「あっ!姐さん!待ってたんすよ!」
アンチョビ「おう、ペパロニ。何だこの騒ぎは?」
カルパッチョ「姐さん、これを見てください」
アンチョビ「なんだコレ…水槽?バスタブか?なんでこんなところに?」
ペパロニ「いや、今この中に熱湯が入ってるんですよ」
アンチョビ「熱湯?こんなにか?料理にでも使うのか?」
カルパッチョ「…実は、隊員のみんなと話してたんですけど」
アンチョビ「うん」
カルパッチョ「姐さんって、ツッコミが上手いじゃないですか」
アンチョビ「え!?いきなり何の話だ!?」
23 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:15:41.18 ID:DLyit7J1o
カルパッチョ「あと、こういう伝統芸能が似合いそうだなぁと思って、みんなで用意したんです」
アンチョビ「伝統芸能!?何が!?」
ペパロニ「ほら、そういうところがピッタリなんスよ」
アンチョビ「ちゃんと説明しろよぉ!」
カルパッチョ「じゃあ姐さん、とりあえずこの熱湯に入ってもらえますか?」
アンチョビ「なんで!?イヤだよ!」
カルパッチョ「え…?」
アンチョビ「当たり前だろ!なんだそのリアクション!」
カルパッチョ「…どうしよう、ペパロニ…姐さん、入ってくれないみたいなんだけど…」
ペパロニ「そりゃあ困ったな…」
カルパッチョ「みんなにも協力してもらったのに、このまま片付けるのも勿体ないわよね…?」
アンチョビ「え?何この流れ?」
ペパロニ「しょうがないな、じゃああたしが入るよ」
カルパッチョ「いや、それじゃあ私が入るわ」
アンチョビ「あ、じゃ、じゃあ私が…」
ペパロニ・カルパッチョ「どうぞどうぞ」
アンチョビ「えぇ!?何だそれぇ!?」
24 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:16:14.00 ID:DLyit7J1o
ペパロニ「ほら姐さん!みんな待ってますから!」
カルパッチョ「みんなー?アンチョビ姐さんのカッコイイところ、見たいわよね?」
ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!
アンチョビ「その悪ノリみたいな統帥コールやめろよぉ!」
アンチョビ「わかった!入る!入るから!」
ペパロニ「さっすが統帥!」
アンチョビ「いいか?でもゆっくりだぞ!ゆっくり自分のペースで入るから!」
カルパッチョ「ええ。それで大丈夫ですから」
アンチョビ「自分のペースでゆっくりだからな!」
アンチョビ「いいな!押すなよ!絶対に押すなよ!?」
ペパロニ「分かってますよ!」
アンチョビ「押すなよ!?ホントだぞ!?」ソロソロ…
ペパロニ「」ジリジリ
アンチョビ「絶対に押すなよ!押s」
ペパロニ「てりゃ」ドンッ
アンチョビ「あぶっ」バッシャーン!
カルパッチョ「ああっ!統帥!!」
ペパロニ「うわぁ!統帥がー!!」
25 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:16:46.21 ID:DLyit7J1o
アンチョビ「あっぷ!うぷっ」
ペパロニ「おぼれてるぞ!引っ張れ!」
カルパッチョ「統帥!」ザバーッ
ドサーッ
アンチョビ「」
カルパッチョ「大変!ペパロニ!水を出してあげて!」
ペパロニ「わかった!」グッ!グッ!
アンチョビ「」ピューッ!ピューッ!
ペパロニ「姐さん水噴いてるぞ!」
カルパッチョ「ペパロニ!続けて!」
アンチョビ「…んっ!うわぁああ!!」ガバッ
ペパロニ「姐さん!姐さーん!!」ダキッ
カルパッチョ「姐さんっ!」ダキッ
ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!
アンチョビ「あれ…?私、溺れて…?」
アンチョビ「…あっ…」
ペパロニ「姐さん?」
26 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:17:16.26 ID:DLyit7J1o
アンチョビ「…う…」
アンチョビ「うわあああああーん!バカバカ!なんでこんなことするんだよーっ!」
ペパロニ「ちょっ、姐さん…」
アンチョビ「もうみんな嫌いだー!訴えてやるーっ!!」ダダダッ
カルパッチョ「ああっ!姐さん!」
ペパロニ「ねえさーん!!」
タタタ…
カルパッチョ「…姐さん、最後までやりきってましたね…」
ペパロニ「なー?似合うって言ったろ?」
カルパッチョ「…って、それどころじゃないわ!追いかけて謝らないと!ペパロニ!行くわよ!」
27 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/05/26(金) 23:18:25.17 ID:DLyit7J1o
だいたい半分くらいなので、いったんここまで
熱湯風呂で伝統芸能するドゥーチェの画像ください
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/26(金) 23:20:47.10 ID:wmvbOjeqO
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